JP2020081382A - マットレスカバーおよびマットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】体圧分散性や外観を極力損なわずにズレを生じ難くすることが可能となるマットレスカバーを提供する。【解決手段】第1収容体、第2収容体、および変形抑制シートを有し、第1収容体に第1クッションを収容した第1ユニットの上に第2収容体に第2クッションを収容した第2ユニットを連結させたマットレスの形成に用いるマットレスカバーであって、前記変形抑制シートは、第2収容体の生地よりも伸長率が低く、第2収容体に連結されて第1クッションと第2クッションの間であるクッション間に配置されるマットレスカバーとする。【選択図】図2

Description

本発明は、マットレスカバーおよびこれを用いて形成されるマットレスに関する。
従来、寝具等としてマットレスが広く利用されている。理想的なマットレスに求められる7大要素としては、(1)適度な保温性があること(暖かさを調整しやすいこと)、(2)適度な透湿性があること(汗をかいても蒸れないこと)、(3)適度な反発力があること(寝返り性がよいこと)、(4)体圧分散性がよいこと(適度な柔らかさがあること)、(5)アレルゲンが少ないこと(ダニ等が繁殖しにくいこと)、(6)クリーニングがしやすいこと(水に強く乾燥が速いこと)、および(7)環境にやさしいこと(リサイクルしやすい素材であること)が挙げられる。
上記の7大要素を高次元で満足できるマットレス用クッション材としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されたフィラメント3次元結合体(網状構造体)が知られている。上記文献に開示されたフィラメント3次元結合体の製造方法によれば、水平に配置された複数のノズルから溶融状態の樹脂を鉛直方向下向きに押し出した後、直径が1mm前後の溶融フィラメントを冷却水中に落下させ、水の浮力で溶融フィラメントのループを形成させる。これら複数の溶融フィラメントどうしを3次元的に融着結合させることで、空隙率が90%を超える極めて風通しのよいフィラメント3次元結合体が製造される。
上述したフィラメント3次元結合体は、例えば、季節に応じて最適な保温性を有するマットレスカバーを被せて、マットレスとして使用され得る。
特開2018−28161号公報 特許第4966438号公報
しかしながら、マットレス用クッション材として上記のフィラメント3次元結合体を適用しても、使用するマットレスカバーの伸縮性が足りないと、体圧分散性(柔らかな寝心地)が損なわれるといった課題があった。一方、体圧分散性が損なわれないように伸縮性に優れたマットレスカバーを使用すると、マットレス用クッション材として用いるフィラメント3次元結合体の表面は滑らかで摩擦抵抗が小さいことから、マットレスカバーの上面生地が伸びて、ずれるといった課題があった。
図9(A)は、従来のマットレスカバー50を使用した際に、マットレスカバー50がずれた様子を模式的に示している。また図9(B)は、マットレスカバー50の上面生地51が変形する様子を上方視点で模式的に示しており、図9(C)は、当該変形によりマットレスカバー50の前後方向(使用者の身長方向)の中央部が回動する様子を、断面図(図9(B)に示すA−A´断面図)で模式的に示している。
マットレスカバー50上に横たわっている使用者が寝返り動作等(主に左右への動き)を行うと、図9(B)に示すように、マットレスカバー50の上面生地51がその方向に引っ張られて変形する。このような変形は、通常、マットレスカバー50の前後方向中央部に近いほど顕著となる。そして当該変形が生じた結果、図9(C)に示すように、マットレスカバー50は前後方向を軸とした周方向に回動する。これにより、図9(A)に示すようなマットレスカバー50のズレが生じることになる。
マットレスカバー50のズレが大きくなると、生地が伸び過ぎて傷み易くなる他、マットレスカバー50の側面生地52が上側へ大きく露出してしまい、寝心地や外観等が損なわれるといったことが問題となる。特に、上面生地51と側面生地52が質感や外観において異なる場合には、この問題はより深刻となる。
なお、体圧分散性が損なわれないようにマットレスカバーの伸縮性を上げるほど、マットレスカバーのズレが生じ易くなり、このような問題は発生し易くなる。本発明は上記課題に鑑み、体圧分散性や外観を極力損なわずにズレを生じ難くすることが可能となるマットレスカバーの提供を目的とする。
本発明に係るマットレスカバーは、第1収容体、第2収容体、および変形抑制シートを有し、第1収容体に第1クッションを収容した第1ユニットの上に第2収容体に第2クッションを収容した第2ユニットを連結させたマットレスの形成に用いるマットレスカバーであって、前記変形抑制シートは、第2収容体の生地よりも伸長率が低く、第2収容体に連結されて第1クッションと第2クッションの間であるクッション間に配置される構成とする。
本構成によれば、体圧分散性や外観を極力損なわずにズレを生じ難くすることが可能となる。なお、ここでの「第2収容体に連結されて」とは、第2収容体に直接的に連結される形態の他、第2収容体に間接的に連結される形態(例えば本発明の第2実施形態のように、第1収容体を介して第2収容体に連結される形態など)も含む概念である。
また上記構成としてより具体的には、前記変形抑制シートは、伸長率が3%以下である構成としてもよい。本構成によれば、伸長率が十分に低い変形抑制シートを用いて、マットレスカバーのズレを効果的に抑えることが可能となる。
上記構成としてより具体的には、第1ユニットと第2ユニットを着脱可能に連結する第1連結部材、および、前記変形抑制シートを第1収容体または第2収容体に着脱可能に連結する第2連結部材が、前記クッション間に配置され、第1収容体の上側に第1クッションを収容可能とする第1開口部が設けられ、第2収容体の下側に第2クッションを収容可能とする第2開口部が設けられた構成としてもよい。
本構成によれば、第1ユニットと第2ユニットを適宜分離して各クッションを取り外し、更に変形抑制シートを取り外して、各収容体や各クッションを容易に洗濯したりクリーニングしたりすることが可能となる。また、各ファスナーや各開口部はクッション間に配置されるため、これらを極力外部へ露出させず、マットレスの外観が損なわれることを防ぐことが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、第2連結部材は、第2収容体に設けられて前記変形抑制シートを第2収容体に着脱可能に連結するものであって、第2開口部を囲むように設けられ、第1連結部材は、第2連結部材を囲むように設けられる構成としてもよい。
本構成によれば、マットレスを形成する際に第2開口部が下を向くように第2ユニットを動かしても、第2クッションの脱落を未然に防ぐことができる。また、第2収容体に変形抑制シートを連結してから第1ユニットと第2ユニットを連結する作業を、容易に行うことが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、第1連結部材および第2連結部材は、非伸張性のファスナーを用いて形成されている構成としてもよい。本構成によれば、変形抑制シートの変形を抑える効果と非伸張性のファスナーの張力効果によって、マットレスカバーのズレを更に発生し難くすることが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、第1連結部材および第2連結部材は、上方視により、前記マットレスの外周から内側に向かって3cm以上かつ15cm以下の領域内に設けられた構成としてもよい。
また本発明に係るマットレスは、上記構成のマットレスカバーと、第1収容体に収容される第1クッションと、第2収容体に収容される第2クッションと、を有するマットレスであって、第1クッションおよび第2クッションの少なくとも一方として、フィラメント3次元結合体を採用した構成とする。
本発明に係るマットレスカバーによれば、体圧分散性を損なうことなくズレを生じ難くすることが可能となる。また本発明に係るマットレスによれば、極めて風通しの良いクッションを利用しつつ、本発明に係るマットレスカバーの利点を享受することが可能となる。
第1実施形態に係るマットレス100の斜視図である。 マットレス100の断面図である。 マットレス100の分解斜視図である。 マットレス100における第1ユニット100aの分解斜視図である。 マットレス100における第2ユニット100aの分解斜視図である。 第2実施形態に係るマットレス200の断面図である。 マットレス200の分解斜視図である。 伸張率の測定方法に関する説明図である。 従来のマットレスカバーのズレに関する説明図である。
本発明の実施形態について、第1実施形態と第2実施形態を例に挙げ、各図面を参照しながら以下に説明する。なお以下の説明における上下、左右、および前後の各方向(互いに直交する方向)は、各図に示すとおりである。
1.第1実施形態
まず本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るマットレス100の概略的な斜視図である。図2は、マットレス100を前後に概ね二等分する平面(前後方向に対して垂直な平面)で切断した場合の概略的な断面図である。図3は、マットレス100の分解斜視図である。なお図3に示す第2ユニット100bについては、説明の都合上、上下を逆にして表している。
マットレス100は、第1ユニット100aとその上部に設けられる第2ユニット100bを有する上下2層のマットレスであり、マットレスカバー1とその内部に収容される2個の直方体のクッション(第1クッション4と第2クッション5)により構成されている。
マットレス100は、全体的に見て前後方向を長手方向とし上下方向を厚み方向とする略直方体であり、その上側において前後方向を身長方向として使用者が寝るために適した形状および寸法となっている。マットレスカバー1は、第1クッション4を収容するための内部空間を有する第1収容体2と、第2クッション5を収容するための内部空間を有する第2収容体3と、第1クッション4と第2クッション5の間に設けられる変形抑制シート6を含む。
第1収容体2と第2収容体3は、第1ファスナー11によって着脱可能に(離接可能に)連結される。第1ファスナー11は、第1収容体2に設けられた第1係合部材11aと、第2収容体3に設けられた第2係合部材11bとを有し、これらが係合することにより第1収容体2と第2収容体3が連結する。
第2収容体3と変形抑制シート6は、第2ファスナー12によって着脱可能に連結される。第2ファスナー12は、第2収容体3に設けられた第3係合部材12aと、変形抑制シート6に設けられた第4係合部材12bとを有し、これらが係合することにより第2収容体3と変形抑制シート6が連結する。
図4は、図3に示す第1ユニット100aの分解斜視図である。第1ユニット100aは、略直方体の内部空間を有する第1収容体2と、その内部に収容される第1クッション4とで構成されている。第1収容体2の形状および寸法は、その内部空間に収容される第1クッション4の外面にフィットするよう適切に設定されている。第1収容体2は、第1クッション4の底面(下面)を被覆する第1底面生地21と、第1クッション4の側面(前後左右の各面)を被覆する第1側面生地22と、第1クッション4の上面における全周の外縁近傍を被覆する第1上面生地23とを有する。
第1上面生地23の内側には第1開口部2hが設けられている。すなわち第1上面生地23は、第1側面生地22の全周の上端から第1開口部2hに至るまで張出した形態となっている。第1開口部2hを介して、第1クッション4を第1収容体2に対して自在に出し入れすることが可能である。また、第1上面生地23における第1開口部2hの全周に面した部分(第1上面生地23の内側の縁)には、第1開口部2hを囲むように第1係合部材11a(第1ファスナー11の構成部材)が配置されている。
本実施形態においては、第1係合部材11aは全周にわたって、第1上面生地23の外周部から8cm内側に設けられている。第1上面生地23の外周部から第1係合部材11aまでの距離が3cm未満の場合、第1係合部材11aが引っ張られた際にマットレス側面にはみ出しやすくなり、逆に当該距離が15cnを超えると、第1収容体2に対する第1クッション4の出し入れが難しくなる。そのため、第1上面生地23の外周部から第1係合部材11aまでの距離は、3cm以上かつ15cm以下であることが好ましい。
図5は、図3に示す第2ユニット100bの分解斜視図である。第2ユニット100bは、略直方体の内部空間を有する第2収容体3と、その内部に収容される第2クッション5と、変形抑制シート6とで構成されている。第2収容体3の形状および寸法は、その内部空間に収容される第2クッション5の外面にフィットするよう適切に設定されている。第2収容体3は、第2クッション5の底面(下面)における外縁部を被覆する第2底面生地31と、第2クッション5の側面(前後左右の各面)を被覆する第2側面生地32と、第2クッション5の上面を被覆する第2上面生地33とを有する。
第2底面生地31の内側には第2開口部3hが設けられている。すなわち第2底面生地31は、第2側面生地32の全周の下端から第2開口部3hに至るまで張出した形態となっている。第2開口部3hを介して、第2クッション5を第2収容体3に対して自在に出し入れすることが可能である。また、第2底面生地31における第2開口部3hの全周に面した部分(第2底面生地31の内側の縁)には、第2開口部3hを囲むように第3係合部材12a(第2ファスナー12の構成部材)が配置されている。
一方、変形抑制シート6の形状および寸法は、その外周が第2開口部3hの外周と概ね一致するように設定されている。更に変形抑制シート6の外周全体には、第4係合部材12b(第2ファスナー12の構成部材)が設けられている。このように変形抑制シート6は、第2ファスナー12を用いて第2収容体3に着脱自在に連結し得るとともに、第2開口部3hを過不足無く塞ぐことができるように形成されている。
また、第2底面生地31においては、第3係合部材12aの全周を外側から囲むように、第2係合部材11b(第1ファスナー11の構成部材)が配置されている。第2係合部材11bは、第1係合部材11aへ容易に係合させることができるように適切な位置に配置されている。
本実施形態においては、第2係合部材11bは全周にわたって、第2底面生地31の外周部から8cm内側に設けられている。第2底面生地31の外周部から第2係合部材11bまでの距離が3cm未満の場合、第2係合部材11bが引っ張られた際にマットレス側面にはみ出しやすくなり、逆に当該距離が15cmを超えると、第2収容体3に対する第2クッション5の出し入れが難しくなる。そのため、第2底面生地31の外周部から第2係合部材11bまでの距離は、3cm以上かつ15cm以下であることが好ましい。
マットレス100は、第1収容体2に第1クッション4を収容して第1ユニット100aを形成する第1作業、第2収容体3に第2クッション5を収容する第2作業、第2ファスナー12を用いて変形抑制シート6を第2収容体3に連結させ第2ユニット100bを形成する第3作業、および、第1ファスナー11を用いて第2ユニット100bを第1ユニット100aに連結させる第4作業、を順に実施することにより形成可能である。なお、第3作業により第2収容体3の第2開口部3hは変形抑制シート6によって閉じられる。そのため第4作業を実施する際、第2開口部3hが下を向くように第2ユニット100bを動かしても、第2開口部3hからの第2クッション5の脱落は未然に防がれる。
以上に説明したとおりマットレスカバー1は、第1収容体2、第2収容体3、および変形抑制シート6を有する。またマットレスカバー1は、第1ユニット100a(第1収容体2に第1クッション4を収容したもの)の上に第2ユニット100b(第2収容体3に第2クッション5を収容したもの)を連結させたマットレス100の形成に用いるマットレスカバーである。
変形抑制シート6は、第1および第2収容体2、3の何れの生地よりも伸長率が十分に低く、具体的には、伸長率が3%以下の生地により形成されている。更に変形抑制シート6は、第2収容体3に連結されて、第1クッション4と第2クッション5の間であるクッション間に配置される。
このように本実施形態では、変形し難い生地により形成された変形抑制シート6が第2収容体3に連結されてクッション間に配置される。そのため、体圧分散性が損なわれないようにマットレスカバー1の上面(第2上面生地33)等に伸縮性に優れた生地を用いた場合でも、図9(C)に例示したマットレスカバーの回動によるズレが生じ難くなる。すなわち、変形抑制シート6は伸長率が比較的低いため、少なくとも変形抑制シート6の部分において上記回動を生じる変形(前後方向中央部が撓むような変形)が抑制され、マットレスカバー1の回動によるズレが生じ難くなる。
また、変形抑制シート6をクッション間に配置したことにより、第2ユニット100bの重みやマットレス100の使用者の体重によって変形抑制シート6が上下方向に押え付けられるため、摩擦力を利用して変形抑制シート6の左右方向の動きを抑えることも可能である。更に、変形抑制シート6をクッション間に配置したことにより、変形抑制シート6を極力外部へ露出させず、マットレス100の外観が損なわれることを防ぐことが可能である。
なおマットレスカバー1の回動によるズレは、長手方向両端部では比較的発生し難く、長手方向中央部に近いほど大きくなる傾向にある。そのため変形抑制シート6は、マットレスカバー1の長手方向中央部をカバーするとともに、少なくとも長手方向に出来るだけ大きく形成されていることが、上記のズレを効果的に抑制できる点で望ましい。本実施形態の変形抑制シート6は、第3係合部材12aに囲まれた領域全体に及ぶ程度に大きく形成されており、ズレを効果的に抑制することが可能である。
またマットレスカバー1は、第1ユニット100aと第2ユニット100bを着脱可能に連結する第1ファスナー11(第1連結部材)、および、変形抑制シート6を第2収容体3に着脱可能に連結する第2ファスナー12(第2連結部材)がクッション間に配置され、第1収容体2の上側に第1クッション4を収容可能とする第1開口部2hが設けられ、第2収容体3の下側に第2クッション5を収容可能とする第2開口部3hが設けられている。
そのため、第1ユニット100aと第2ユニット100bを適宜分離して各クッション4、5を取り外し、更に変形抑制シート6を取り外して、各収容体2、3や各クッション4、5を容易に洗濯したりクリーニングしたりすることが可能である。また、各ファスナー11、12や各開口部2h、3hはクッション間に配置されるため、これらを極力外部へ露出させず、マットレス100の外観が損なわれることを防ぐことが可能である。
なお、第2ファスナー12は、第2収容体3に設けられて変形抑制シート6を第2収容体3に着脱可能に連結するものであって、第2開口部3hを囲むように設けられ、第1ファスナー11は、第2ファスナー12を囲むように設けられる。そのためマットレス100を形成する際、第2開口部3hが下を向くように第2ユニット100bを動かしても、第2クッション5の脱落を未然に防ぐことができる。また、第2収容体3に変形抑制シート6を連結してから第1ユニット100aと第2ユニット100bを連結する作業を、容易に行うことが可能である。
また各ファスナー11、12は、非伸張性のファスナーを用いて形成されている。そのため、変形抑制シート6の変形を抑える効果と非伸張性のファスナーの張力効果によって、上述したマットレスカバー1のズレが更に発生し難くなっている。
なお、第1ファスナー11および第2ファスナー12の一方または両方については、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーなどを、着脱可能な連結用部材として採用することもできる。但し、マットレスカバー1を伸び難くする(非伸張性を向上させる)ことができる点で、これらのファスナー11、12については、1本の連続したスライドファスナー(非伸張性の帯の側面に等間隔に固定したプラスチックや金属の係合部材が、交互に係合するファスナー)のように、非伸張性のファスナーを採用するのが好ましい。
第1収容体2、第2収容体3、および変形抑制シート6に使用する生地としては、通気性を備える生地を採用することが好ましい。またこれらの生地としては、例えば寝室内の温度に合わせて、中綿を含むキルト生地を用いてもよい。なお、本実施形態のマットレスカバー1は、2個のクッションを収容する2層構造のマットレスカバーとなっているが、本発明に係るマットレスカバーはこの形態に限られるものではなく、3個以上のクッションを収容するマットレスカバーとしてもよい。
また、各クッション4、5の一方または両方として、フィラメント3次元結合体を採用することが出来る。フィラメント3次元結合体は、溶融状態にある複数の熱可塑性樹脂繊維(溶融フィラメント)同士を3次元的に融着結合させて形成されたものである。フィラメント3次元結合体およびその製造方法は、例えば特許文献1に開示されているとおり公知であるため、ここではその詳細な説明を省略する。フィラメント3次元結合体を用いれば、空隙率が90%を超える極めて風通しの良いクッションとすることが可能である。各クッション4、5の一方または両方としてフィラメント3次元結合体を採用した場合であっても、本実施形態に係るマットレスカバー1を使用すれば、上述したズレを生じ難くすることが可能である。
2.第2実施形態
次に本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1上面生地23(第1開口部2hおよび第1係合部材11aを含む)と第2底面生地31(第2開口部3h、第2係合部材11b、および第3係合部材12aを含む)に関する点を除いて、基本的には第1実施形態と同様である。以下の説明では、第1実施形態と異なる点の説明に重点をおき、第1実施形態と共通する点については説明を省略することがある。
図6は、第2実施形態に係るマットレス200を前後に概ね二等分する平面(前後方向に対して垂直な平面)で切断した場合の概略的な断面図である。図7は、マットレス200の分解斜視図である。なお図7に示す第2ユニット200bについては、説明の都合上、上下を逆にして表している。
マットレス200は、第1ユニット200a(第1実施形態の第1ユニット100aに相当する)とその上部に設けられる第2ユニット200b(第1実施形態の第2ユニット100bに相当する)を有する上下2層のマットレスであり、マットレスカバー1とその内部に収容される2個の直方体のクッション(第1クッション4と第2クッション5)により構成されている。マットレスカバー1は、第1クッション4を収容するための内部空間を有する第1収容体2と、第2クッション5を収容するための内部空間を有する第2収容体3と、第1クッション4と第2クッション5の間に設けられる変形抑制シート6を含む。
但し第2実施形態のマットレスカバー1は、第1実施形態のマットレスカバー1と比較して、第1収容体2の第1上面生地23(第1開口部2hおよび第1係合部材11aを含む)と第2収容体3の第2底面生地31(第2開口部3h、第2係合部材11b、および第3係合部材12aを含む)を入れ替えた形態となっている。すなわち図7に示すように、第2実施形態に係る第1収容体2の上面生地Xは、第1実施形態に係る第2底面生地31(第2開口部3h、第2係合部材11b、および第3係合部材12aを含む)と同等の構成になっている。また、第2実施形態に係る第2収容体3の底面生地Yは、第1実施形態に係る第1上面生地23(第1開口部2hおよび第1係合部材11aを含む)と同等の構成になっている。
そのため第2実施形態では、第1収容体2と変形抑制シート6が、第2ファスナー12によって着脱可能に連結される。このように第2実施形態における変形抑制シート6は、第2収容体3の代わりに第1収容体2へ連結可能となっている。このような形態であっても、変形抑制シート6を第2収容体3へ間接的に連結することができ、マットレスカバー1のズレを抑えることが可能である。
3.伸長率の測定方法
次に、以上に述べた伸長率の測定方法について説明する。図8は、伸張率の測定方法に関する説明図である。本発明における伸張率は、以下の方法により測定される。
水平な台の上で、縦30cmかつ横20cmに切断した測定サンプルS(変形抑制シートのサンプル)の縦方向の一端を固定クリップCL1に固定する。また更に、固定クリップCL1と可動クリップCL2との間の距離Lが20cmとなるように、測定サンプルSの縦方向の他端を重さ2kgの可動クリップCL2に固定する。
次に、固定クリップCL1を持ち上げて水平に固定し、測定サンプルSの縦方向を鉛直方向に一致させるとともに可動クリップCL2を宙吊りの状態にして、測定サンプルSが可動クリップCL2の重みで鉛直下方へ引っ張られるようにする。これによって伸びた状態の測定サンプルSの縦方向長さDL(cm)を測定し、下記の(1)式を用いて伸張率S(%)の値が求められる。
S={(DL−20)/20}×100 ・・・(1)
4.その他
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の構成は上記実施形態に限られず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、マットレスカバーおよびマットレスに利用可能である。
1 マットレスカバー
2 第1収容体
3 第2収容体
4 第1クッション
5 第2クッション
6 変形抑制シート
11 第1ファスナー
11a 第1係合部材
11b 第2係合部材
12 第2ファスナー
12a 第3係合部材
12b 第4係合部材
21 第1底面生地
22 第1側面生地
23 第1上面生地
31 第2底面生地
32 第2側面生地
33 第2上面生地
100、200 マットレス
100a、200a 第1ユニット
100b、200b 第2ユニット
CL1 固定クリップ
CL2 可動クリップ
S 測定サンプル

Claims (7)

  1. 第1収容体、第2収容体、および変形抑制シートを有し、
    第1収容体に第1クッションを収容した第1ユニットの上に第2収容体に第2クッションを収容した第2ユニットを連結させたマットレスの形成に用いるマットレスカバーであって、
    前記変形抑制シートは、
    第2収容体の生地よりも伸長率が低く、第2収容体に連結されて第1クッションと第2クッションの間であるクッション間に配置されることを特徴とするマットレスカバー。
  2. 前記変形抑制シートは、伸長率が3%以下であることを特徴とする請求項1に記載のマットレスカバー。
  3. 第1ユニットと第2ユニットを着脱可能に連結する第1連結部材、および、前記変形抑制シートを第1収容体または第2収容体に着脱可能に連結する第2連結部材が、前記クッション間に配置され、
    第1収容体の上側に第1クッションを収容可能とする第1開口部が設けられ、第2収容体の下側に第2クッションを収容可能とする第2開口部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のマットレスカバー。
  4. 第2連結部材は、第2収容体に設けられて前記変形抑制シートを第2収容体に着脱可能に連結するものであって、第2開口部を囲むように設けられ、
    第1連結部材は、第2連結部材を囲むように設けられることを特徴とする請求項3に記載のマットレスカバー。
  5. 第1連結部材および第2連結部材は、
    非伸張性のファスナーを用いて形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のマットレスカバー。
  6. 第1連結部材および第2連結部材は、
    上方視により、前記マットレスの外周から内側に向かって3cm以上かつ15cm以下の領域内に設けられたことを特徴とする請求項3から請求項5の何れかに記載のマットレスカバー。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載のマットレスカバーと、第1収容体に収容される第1クッションと、第2収容体に収容される第2クッションと、を有するマットレスであって、
    第1クッションおよび第2クッションの少なくとも一方として、フィラメント3次元結合体を採用したことを特徴とするマットレス。
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