JP6468604B2 - コンクリート型枠の組み立て方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル覆工型枠等のコンクリート型枠の組み立て方法に関するものである。
特許文献1及び特許文献2には、トンネル覆工用のコンクリート型枠が開示されている。
図9(a),(c)に示すように、このようなコンクリート型枠12(以下、単に型枠という)は、ガントリ形状の支持装置11上に支持される。支持装置11は、トンネルT内の型枠の組み立て位置に設置される。
図9(a),(c)に示す型枠12は、同型枠12の頂部に位置する複数枚の天井フォーム13,その各天井フォーム13の両側下部に位置する複数枚のサイドフォーム14及び各サイドフォーム14の下側に位置する複数枚のインバートフォーム15をトンネルTの延長方向に沿って並設している。これらの各フォーム13,14,15は、補強枠(図示しない)上にコンクリート成形面を形成するスキンプレート131,141,151を固定して構成されている。
前記支持装置11の支持脚18にはジャッキ16が備えられている。このジャッキ16の伸縮により支持装置11が昇降される。そして、支持装置11の下降状態において支持装置11に天井フォーム13が組み付けられるとともに、支持装置11が上昇される。その後、サイドフォーム14及びインバートフォーム15の順で支持装置11に組み付けられて、型枠12となる。
そして、支持装置11の上昇状態において、型枠12のスキンプレート131,141,151と、トンネルの内壁面との間にコンクリートCが打設される。
以下に、型枠12の従来の組み立て方法をさらに詳細に説明する。
まず、図1(a),(c)及び図2(a),(c)に示すように、トンネルT内の型枠組み立て位置に支持装置11が設置される。このとき、支持装置11は、支持脚18のジャッキ16が収縮されているため、全体が下降位置にある。この下降状態で、支持装置11の上部に複数の天井フォーム13が並設状態で支持される。
次いで、図3(a),(c)に示すように、支持脚18のジャッキ16が伸張されて、天井フォーム13がトンネルTの内周頂面に接近するように、支持装置11が上昇される。
次に、図4(a),(c)に示すように、トンネルTの地面の両側にレール17が敷設される。このレール17は、支持装置11からトンネルTの奥側(妻側)である後方まで延長され、その長さは、妻側に少なくとも支持装置11の前後長さ分必要である。しかも、支持装置11の上部側における各種作業のための上部空間を確保すべく、型枠の組み立て位置のレール17が地面に掘削された溝内等において沈下位置,つまり低い位置に敷設されている。このため、後方に延びるレール17も、同様に地面を掘削する等して沈下位置に設置される。そして、ジャッキ16の伸長により地面から浮いた状態にある支持脚18の下端に下部脚183が追加される。
次いで、下部脚183の下端に車輪19を有する走行装置20,21が取り付けられ、ジャッキ16が収縮されて、車輪19がレール17上に載置され、支持装置11が車輪19を介してレール17に支持される。ここで、走行装置20,21の一方には走行駆動モータ(図示しない)が搭載されており、この走行駆動モータの駆動により、支持装置11がレール17に沿って自走可能である。
その後、図5(a)に実線で示すように、天井フォーム13を支持した状態の支持装置11がトンネルTの妻側に移動されて、コンクリート打設位置から退避位置に配置される。
そして、図6(a),(c)に示すように、支持装置11が退避位置に配置された状態で、型枠の組み立て位置には、サイドフォーム14がレッカーブームWによって搬入されて、トンネルTの両側の内壁面に立てかけられ(図6(c)では片側にサイドフォーム14が立てかけられた状態を図示している)、この状態で仮置きされる。従って、支持装置11の妻側の退避位置への移動は、サイドフォーム14を搬入するためのスペースと、同サイドフォーム14を立てかけるためのスペースとを確保するためである。
その後、図7(a),(c)に示すように、支持装置11が型枠組み立て位置に復帰移動され、立てかけられたサイドフォーム14がトンネルTの内頂部に設けられた図示しないチェーンブロックによってひとつずつ吊り上げられて、各天井フォーム13の下端に連結される。
さらに、図8(a),(c)に示すように、支持装置11がコンクリート打設位置からトンネルTの妻側に再度退避移動される。そして、コンクリート打設位置の地面の両側にインバートフォーム15がレッカーブームWによって搬入されて、その地面に倒伏状態で設置され(図8(c)では片側に設置されたインバートフォーム15のみが図示されている)、仮置きされる。
そして、図9(a),(c)に示すように、支持装置11がコンクリート打設位置に復帰移動して、倒伏されたインバートフォーム15が前記チェーンブロックでひとつずつ吊り上げられて、サイドフォーム14の下端に連結される。
このようにして、コンクリート打設位置でもある型枠12の組み立て位置に型枠が設置される。その後、レール17の下面側にスペーサ(図示しない)が介在されて、レール17が沈下位置から上昇される。このため、支持装置11を介して型枠12がトンネルTの内壁面に接近するコンクリート打設位置に配置され、この位置においてコンクリートCが打設される。そして、コンクリートCが硬化するごとに、支持装置11が妻側に移動されて、妻側に向かって、コンクリートCが順次打設される。最後に、型枠12は前記組み立て時とは逆順の工程で解体される。ただし、この場合は、レール17の沈下は不要である。
この図1〜図9の型枠12以外に、図14(a),(c)及び図15(a),(c)に示すように、支持装置11上に、天井部51,サイド部56及びインバート部58よりなる骨格50を組み立て、その骨格50上に多数のプレート片62よりなるスキンプレート61を張設して型枠12を組み立てる方法もある。すなわち、この型枠12は、左右幅が広く、奥行きが型枠12の前後方向の長さ分のトンネルT,例えばトンネルTの駐車帯の場合に採用される。
以下に、この手順を説明する。図10(a),(c)及び図11(a),(c)に示すように、複数の補強材52により骨格50の天井部51が支持装置53上に組み立てられる。
その後、図12(a),(c)に示すように、レッカーブームWが用いられて、トンネルTの内壁面と支持装置11との間を通して骨格50のサイド部56を構成する補強材57が搬入されて、天井部51の補強材52の下端に連結される。
同様にして、図13(a),(c)に示すように、レッカーブームWが用いられて、骨格50のインバート部58を構成する補強材59がトンネルTの内壁面と支持装置11との間を通して搬入されて、前記サイド部56の補強材57の下端に連結される。
そして、図14(a),(c)及び図15(a),(c)に示すように、骨格50のサイド部56等の内側面の補強材57にトンネルTの延長方向に延びる棒材よりなる通し材60が通され、その通し材60と支持装置11との間にターンバックル等の図示しない介装材が介装されて、骨格50がその内側から支持される。
最後に、図15(a),(c)に示すように、骨格50の外側面に複数枚のプレート片62が張設されて、前後方向に細長いスキンプレート61が組み付けられる。
特開2005−282096号公報 特開2005−282098号公報
しかしながら、前述した従来の施工方法においては、以下の問題点がある。
すなわち、図1〜図9の従来の組み付け方法においては、サイドフォーム14及びインバートフォーム15の搬入に際して支持装置11をラップ側(図9(a)の左側,すなわち入り口側)と妻側の退避位置との間において2回も往復させる必要があるため、手間がかかり、工期が長くなる。
支持装置11の退避のために、支持装置11からトンネルTの妻側に延びる長いレール(短いレールを複数本接続する場合もある)17を敷設する必要が生じる。前述のように、型枠12の組み立て時には、レール17は低い沈下位置に設置されることが望ましい。このため、支持装置11を支持するレール17は、地面を掘削した溝内等に敷設される。従って、レール17の敷設に手間がかかる。加えて、コンクリート打設時には、型枠12をトンネルTの内壁面に接近させる必要があって、レール17を嵩上げするという困難な作業が必要である。従って、レール17が後方に長いものであると、この作業の困難性が倍加される。
また、従来方法では、サイドフォーム14やインバートフォーム15を1枚ずつレッカーブームWを用いて搬入する必要があって、手間がかかるとともに、短時間作業は困難である。
さらに、サイドフォーム14をトンネルTの内壁面に立てかけておくと、サイドフォーム14が内壁面を滑って倒伏状態となり、コンクリートを成形するためのスキンプレート141が汚れるおそれがある。加えて、インバートフォーム15を寝かせた状態で仮置きすると、スキンプレート151が同様に汚れるおそれがある。スキンプレート141,151が汚れると、汚れ落としが必要になり、そのための手間がさらにかかって工期が延長される。
また、図10〜図15の従来の組み付け方法においては、骨格50のサイド部56及びインバート部58の補強材57,59をレッカーブームWで搬入する必要があり、手間がかかるものであって、工期短縮が困難った。
これらの前述した工期の長期化の原因となる各種の困難性は、型枠の解体の場合も同様である。
本発明の目的は、工期を短縮できる型枠の組み立て方法を提供することにある。
以上の目的を達成するために、本発明においては、支持装置に支持されるフォームを用いてトンネル覆工用の型枠を組み立てるコンクリート型枠の組み立て方法において、前記支持装置の頂部に支持される既設の天井フォームの両側下部にクランプ金具を介して着脱可能にトンネルの長手方向に延びる搬送レールを設け、サイドフォームをその搬送レールに沿って所定位置に搬送させて支持装置の側方部に組み立てることを特徴とする。
以上の方法においては、サイドフォームを搬送レールに沿って移動させることによりサイドフォームを搬送できる。このため、支持装置を退避位置に移動させたり、サイドフォームを地面等への仮置きしたりすることが不要になり、支持装置の移動や、スキンプレートの汚れ落としのために、工期が延長されることを回避できる。
また、本発明においては、支持装置に支持される補強材上にスキンプレートを設けてトンネル覆工用の型枠を組み立てるコンクリート型枠の組み立て方法において、前記支持装置の頂部に支持される既設の天井補強材の両側下部にクランプ金具を介して着脱可能にトンネルの長手方向に延びる搬送レールを設け、サイド補強材をその搬送レールに沿って所定位置に搬送させて前記支持装置の側方部に組み立てることを特徴とする。
以上の方法においては、サイド補強材を搬送レールに沿って移動させることにより搬送できる。このため、サイド補強材の搬送が容易になり、工期が延長されることを回避できる。
本発明によれば、型枠の組み立てや解体において工期を短くできる効果がある。
天井フォームの施工時を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第1実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第1実施形態を示す正面図。 天井フォームの施工時を示すものであって、(a)は従来方法における天井フォームの施工時を示す側面図、(b)は第1実施形態のレールの取り付け時を示す側面図、(c)は従来方法における天井フォームの施工時を示す正面図、(d)は第1実施形態のレールの取り付け状態を示す正面図。 ジャッキアップ状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第1実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第1実施形態を示す正面図。 走行装置の取り付け状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第1実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第1実施形態を示す正面図。 (a)は従来方法における支持装置の退避状態示す側面図、(b)は第1実施形態における走行装置の取り付け状態を示す側面図。 サイドフォームの搬入状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第1実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第1実施形態を示す正面図。 サイドフォームの取り付け状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第1実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第1実施形態を示す正面図。 インバートフォームの搬入状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第1実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第1実施形態を示す正面図。 インバートフォームの取り付け状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第1実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第1実施形態を示す正面図。 天井枠の組み付け状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第2実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第2実施形態を示す正面図。 (a)は従来方法の天井枠の組み付け状態を示す方法を示す側面図、(b)は第2実施形態のレール材の組み付け状態を示す側面図、(c)は従来方法における天井枠の組み付け状態を示す正面図、(d)は、第2実施形態のレール材の組み付け状態を示す正面図。 サイド部の組み付け状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第2実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第2実施形態を示す正面図。 インバート枠の組み付け状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第2実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第2実施形態を示す正面図。 通し材の組み付け状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第2実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第2実施形態を示す正面図。 スキンプレートの組み付け状態を示すものであって、(a)は従来方法を示す側面図、(b)は第2実施形態を示す側面図、(c)は従来方法を示す正面図、(d)は第2実施形態を示す正面図。 上部搬送レールの関連構成を示す断面図。 下部搬送レールの関連状態を示す断面図。 走行装置の搬送状態を示す断面図。 補強材の搬送関連構成を示す断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の実施形態の説明において、従来の組み立て方法と同じ方法の部分については、説明を省略または簡略化する。
(第1実施形態)
図1〜図9に基づいて第1実施形態を説明する。
本実施形態は、図16に示すように、補強枠24の外側面にスキンプレート131,141,151が張設された各複数枚のフォーム13,14,15(図16は天井フォーム13を示す)を支持装置11上に設けるものである。
すなわち、第1実施形態においては、まず、図1(b),(d)に示すように、トンネルT内においてジャッキ16の収縮により下降位置にある支持装置11の頂部に既設のフォームとしての複数の天井フォーム13が並設状態で支持される。つまり、支持装置11に対する作業がしやすい状態、すなわち支持装置11が下降位置にあって、その上方に広い作業空間が形成される状態において、支持装置11の上部に複数の天井フォーム13が組み付けられる。
次いで、図2(b),(d)及び図16に示すように、天井フォーム13の両側下端のフランジ23に対して複数のクランプ金具31により上部搬送レール32の上部の被把持部33を把持連結する(図2(d)では天井フォーム13の一側のみ図示)。従って、上部搬送レール32は、天井フォーム13を介して支持装置11に支持される。この上部搬送レール32は、前後方向に延び、下部を開放するとともに、その開放部の両側にはレール面34が形成されている。レール面34には、電動ウィンチ35のモータを内蔵した本体36がその上部の移動体37のローラ371により前後方向に移動可能に支持される。電動ウィンチ35は、チェーン38の下端にフック39を有する。
上部搬送レール32の取り付け後、図3(b),(d)に示すように、ジャッキ16の伸張により、支持装置11が上昇されて、天井フォーム13がトンネルTの内頂面に接近する位置に配置される。
次に、図4(b),(d)に示すように、トンネルTの地面の両側に前後方向に延びるレール17が敷設される。このレール17は、図4(a),(c)に示す従来方法とは異なり、型枠組み立て位置に対応する位置において同位置の奥行き長さと対応する程度の長さでよく、後方まで延長される必要はない。
また、図4(b),(d)及び図17に示すように、支持装置11の両側の脚部181,182を構成する構造材26に対して複数のクランプ金具40により下部搬送レール41の上部の被把持部43を把持連結する。この下部搬送レール41は、前記上部搬送レール32と同様に下部を開放するとともに、その開放部の両側にはレール面44が形成されている。レール面44には、電動ウィンチ45のモータを内蔵した本体46が上部の移動体47の上部のローラ471により前後方向に移動可能に支持される。電動ウィンチ45は、チェーン48の下端にフック49を有する。
そして、図4(b),(d)及び図18に示すように、前記支持装置11の左右位置のフック49に走行駆動モータ22を有する大重量の走行装置20が吊り下げられて、ラップ側の脚部181に対応する所定位置まで搬送移動され、その走行装置20がラップ側の脚部181に取り付けられる。走行駆動モータ22を有しない軽量の走行装置21は、レール17上を移動されてトンネル奥側である妻側の脚部182と対応する位置まで移動され、その走行装置21が妻側の脚部182に取り付けられる。この走行装置21の移動は、レッカーブームを用いてもよく、あるいは人力で行なってもよい。
その後、ジャッキ16が収縮されて、そのジャッキ16が地面から離れ、両走行装置20,21の車輪19がレール17上に載置される。これと前後して、下部搬送レール41が電動ウィンチ45等とともに取り外される。
そして、図5(b)に示すように、従来方法とは異なり、天井フォーム13を支持した状態の支持装置11はその位置で停止維持される。
次いで、図6(b),(d)及び図7(b),(d)に示すように、左右の上部搬送レール32側の電動ウィンチ35のフック39に既設のフォーム及び別のフォームとしてのサイドフォーム14が吊り下げられ、サイドフォーム14が人力により電動ウィンチ35とともに上部搬送レール32の延長方向に沿って1枚ずつ移動されて、天井フォーム13の下端に連結される。
さらに、図8(b),(d)及び図9(b),(d)に示すように、上部搬送レール32側の電動ウィンチ35のフック39に別のフォームとしてのインバートフォーム15が吊り下げられて、人力により1枚ずつ妻側に搬送移動されて、サイドフォーム14の下端に連結される。その後、上部搬送レール32は電動ウィンチ35等とともに取り外される。
このようにして、コンクリート成形位置と対応する位置に本実施形態の型枠12が設置される。その後、レール17が上昇されて、型枠12のスキンプレート25と、トンネルTの内壁面との間にコンクリートCが打設される。
コンクリートCの硬化後の型枠12の解体においては、前記の組み上げ手順とはほぼ逆順の作業が実行される。ただし、この場合は、レール17は沈下されることなく、上昇位置に保持される。
そして、本実施形態においては、以下の効果がある。
(1)図6(b),(d)及び図7(b),(d)に示すように、サイドフォーム14が支持装置11側部の上部搬送レール32に沿って吊り下げ状態で所定の組み付け位置まで搬送されて、天井フォーム13に連結される。従って、図6(a),(c)及び図7(a),(c)に示す従来方法とは異なり、レッカーブームWを用いてサイドフォーム14を搬送する必要はない。よって、実施形態では、支持装置11をラップ側のコンクリート成形位置と対応する型枠組み立て位置と妻側の退避位置との間で移動させる手間は不要である。このため、実施形態の方法は、従来方法と比較して、作業が容易になるとともに、工期を短縮することが可能になる。
(2)図8(b),(d)及び図9(b),(d)に示すように、サイドフォーム14と同様に、インバートフォーム15が支持装置11側部の上部搬送レール32に沿って吊り下げ状態で所定の組み付け位置まで搬送されて、サイドフォーム14に連結される。従って、図8(a),(c)及び図9(a),(c)に示す従来方法とは異なり、レッカーブームWを用いてインバートフォーム15を搬送する必要はなく、実施形態では、支持装置11をコンクリート成形位置と退避位置との間で移動させる手間は必要がない。このため、従来と比較して、工期を短縮することが可能になる。
(3)図6(a),(c)及び図7(a),(c)や、図8(a),(c)に示すように、サイドフォーム14をトンネルTの内壁面に立てかけたり、インバートフォーム15を地面に寝かせたりする必要がないため、それらのフォーム14,15が汚れることを防止できる。従って、実施形態では、フォーム14,15の汚れ落としをするような必要はなく、工期を短縮することが可能になる。
(4)走行駆動モータ22を有する走行装置20を下部搬送レール41に沿って脚部181の位置まで移動できるため、走行装置20の設置が容易になり、この点からも工期短縮が可能になる。
(5)上部搬送レール32がクランプ金具40によって天井フォーム13に固定されるため、クランプ金具40を脱着することにより、搬送レール32の取り付け、取り外しを容易に行なうことができる。また、上部搬送レール32が天井フォーム13に支持されるため、支持装置11に上部搬送レール32を支持するための改造を施す必要はない。
(6)上部搬送レール32を天井フォーム13の下端に支持するため、その天井フォーム13の下側に連結されるサイドフォーム14やインバートフォーム15をレール32に沿って搬送して、天井フォーム13の下側において容易に連結及び分解できる。
(7)下部搬送レール41がクランプ金具40の把持によって支持装置11の構造材26に支持されるため、支持装置11に下部搬送レール41を支持するための改造を施す必要はない。
(8)前記のように、下部搬送レール41がクランプ金具40の把持によって支持装置11の構造材26に支持されるため、走行装置20を容易に搬送できる。
(9)組み立て時とは逆に、上部搬送レール32によってサイドフォーム14等を解体できるため、その解体を容易かつ短時間で行なうことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態は、図14(b),(d)及び図15(b),(d)に示すように、支持装置11上に骨格50が設置され、その骨格50上に複数枚のプレート片62よりなる前後に細長いスキンプレート61が張設されるものである。
すなわち、図10(b),(d)に示すように、既設の補強材としての複数の天井補強材52よりなる骨格50の天井部51が支持装置53上に組み立てられる。
次いで、図11(b),(d)及び図19に示すように、前記天井部51を構成する天井補強材52の下端にクランプ金具65により前後方向に延びる搬送レール66の被把持部67が把持される。従って、搬送レール66は、天井補強材52を介して支持装置11に支持される。この搬送レール66は、下部を開放するとともに、その開放部の両側にはレール面68が形成されている。レール面68には、電動ウィンチ69のモータを内蔵した本体70上部の移動体71のローラ711により前後方向に移動可能に支持される。電動ウィンチ69は、チェーン72の下端にフック73を有する。
そして、図12(b),(d)に示すように、前記フック73にサイド部56(図12に図示)を構成する既設の補強材及び別の補強材としてのサイド補強材57が吊り下げられて、搬送レール66の延長方向に沿って妻側の所定位置まで搬送移動され、そのサイド補強材57が天井部51の天井補強材52の下端に連結される。
同様にして、図13(b),(d)に示すように、前記フック73にインバート部58(図14に図示)を構成する別の補強材としてのインバート補強材59が吊り下げられて、搬送レール66の延長方向に沿って妻側の所定位置まで搬送移動され、そのインバート部58(図14に図示)がサイド部56のサイド補強材57の下端に連結される。
次いで、図14(b),(d)及び図15(b),(d)に示すように、棒材よりなるサイド通し材60が通される。
そして、図15(b),(d)に示すように、天井部51,サイド部56及びインバート部58にそれぞれ複数枚のプレート片62が張設されて、スキンプレート61が構成される。
その後、スキンプレート61とトンネルTの内壁面との間にコンクリートCが打設される。
型枠の解体は、前述した組み立て手順とほぼ逆順に行なわれる。
従って、第2実施形態においては、以下の効果がある。
(10)サイド補強材57及びインバート補強材59の組み立てが支持装置11の側部の搬送レール66に沿って行なわれるため、作業が容易である。
(11)サイド補強材57及びインバート補強材59の解体を支持装置11の側部の搬送レール66に沿って行なうことができ、解体作業が容易である。
(変更例)
・第1実施形態においては、フォームとして、天井フォーム、サイドフォーム及びインバートフォームを設けたが、サイドフォームを上下に分割したり、サイドフォームとインバートフォームとを一体化したりすることにより、フォームの構造を変更すること。
・前記第1,第2実施形態では、搬送レールをフォームあるいは補強材に支持したが、搬送レールを支持装置11に直接支持すること
11…支持装置、12…型枠、13…天井フォーム、14…サイドフォーム、15…インバートフォーム、17…レール、25…スキンプレート、31…クランプ金具、32…搬送レール、40…クランプ金具、53…支持装置、61…スキンプレート、65…クランプ金具、66…搬送レール、131…スキンプレート、141…スキンプレート、151…スキンプレート。

Claims (8)

  1. 支持装置に支持されるフォームを用いてトンネル覆工用の型枠を組み立てるコンクリート型枠の組み立て方法において、
    前記支持装置の頂部に支持される既設の天井フォームの両側下部にクランプ金具を介して着脱可能にトンネルの長手方向に延びる搬送レールを設け、サイドフォームをその搬送レールに沿って所定位置に搬送させて支持装置の側方部に組み立てるコンクリート型枠の組み立て方法。
  2. 記サイドフォームを搬送レールに沿って前記天井フォームの両側下部まで移動させて、前記天井フォームに連結する請求項に記載のコンクリート型枠の組み立て方法。
  3. コンクリート打設位置の地面に設置されるインバートフォームを搬送レールに沿って前記サイドフォームの下部まで移動させて、前記サイドフォームに連結する請求項項に記載のコンクリート型枠の組み立て方法。
  4. 複数の前記サイドフォーム及び前記インバートフォームを前記搬送レールに沿って搬送させて支持装置の側方部に並設する請求項に記載のコンクリート型枠の組み立て方法。
  5. 前記搬送レールに沿って移動されるウィンチに前記サイドフォーム及び前記インバートフォームを吊り下げ、そのウィンチを前記搬送レールに沿って移動させる請求項に記載のコンクリート型枠の組み立て方法。
  6. 前記搬送レールに沿って走行装置を前記支持装置の脚部まで移動させ、その走行装置を前記脚部に連結するとともに、支持装置を下降させて、走行装置の車輪を地面の走行レール上に載せる請求項1〜のうちのいずれか一項に記載のコンクリート型枠の組み立て方法。
  7. 支持装置に支持される補強材上にスキンプレートを設けてトンネル覆工用の型枠を組み立てるコンクリート型枠の組み立て方法において、
    前記支持装置の頂部に支持される既設の天井補強材の両側下部にクランプ金具を介して着脱可能にトンネルの長手方向に延びる搬送レールを設け、サイド補強材をその搬送レールに沿って所定位置に搬送させて前記支持装置の側方部に組み立てるコンクリート型枠の組み立て方法。
  8. 前記搬送レールに沿って移動されるウィンチに前記サイド補強材を吊り下げ、そのウィンチを前記搬送レールに沿って移動させる請求項に記載のコンクリート型枠の組み立て方法。
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