JP6467795B2 - ボールねじ - Google Patents

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Description

この発明は、ボール戻し路を形成する部品としてコマを有するボールねじに関する。
ボールねじは、ねじ軸とナットと複数のボールを有する。ねじ軸はナットを貫通し、ねじ軸の螺旋溝とナットの螺旋溝とでボールの転動路が形成されている。ナットは、ボールを転動路の終点から始点に戻すボール戻し路を備えている。ボールは、転動路とボール戻し路内とからなる循環経路内に配置されている。ボールねじは、循環経路を循環し転動路内で転動(負荷状態で回転しながら移動)するボールを介して、ねじ軸とナットとが相対移動する装置である。ボール戻し路は、ナットにリターンチューブやコマを取り付けることで形成される。
ボール戻し路を形成する部品としてコマを有するコマ式ボールねじでは、コマはナットを径方向に貫通する貫通穴内に取り付けられている。従来より、接着剤または固定部品を使用して、コマを貫通穴の所定位置に固定することが行われている。
特許文献1には、コマにナットの径方向外側への移動を拘束する係止部を設け、コマをナットの内周面側から貫通穴に挿入し、貫通穴にナットの外周面側から接着剤を入れて固化させることが記載されている。
特許文献2には、コマの形状を、外面がナットの外周面と略同じ面となり、ナットの径方向内側への移動を拘束する拘束部を有するものとして、コマをナットの外周面側から貫通穴に挿入し、ナットの外周面側から略C字状の帯状止め輪を用いてコマを固定することが記載されている。具体的には、ナットの外周面であってコマを挿入する貫通穴の開口を含む部分に周溝を設け、この周溝の前記貫通穴の反対側となる部分に周溝より深い係合溝を設け、周溝に略C字状の帯状止め輪を装着して、止め輪の両端部を内方に折り曲げて係合溝に係合している。
特開2007−211898号公報 特開2004−286028号公報
特許文献1に記載されたコマの取り付け方法では、接着剤が固化するまでに時間がかかり、ボールねじの組み立てリードタイムが長くなる。また、接着剤が固化した後にコマの位置を微調整する場合には、接着剤を取り除く必要があるため、組み立て性が悪い。さらに、接着剤が固化した後に取り外したコマは再使用できない場合もあるため、コストの点でも改善の余地がある。
特許文献2に記載されたコマの取り付け方法では、止め輪の両端部を内方に折り曲げて係合溝に係合しているため、コマ位置の微調整等で取り外した止め輪を再度使用することはできない。
この発明の課題は、コマの取付が簡単に短時間ででき、一度取り付けたコマの微調整が容易で、一度取り付けたコマを外した後にコマおよびコマの固定部品のいずれもが再使用できるコマ式ボールねじを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明の一態様のボールねじは、下記の構成(1) 〜(6) を有することを特徴とする。
(1) ねじ軸と、ナットと、複数のボールを有し、前記ねじ軸は前記ナットを貫通する。前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成されている。前記ナットは、前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路が形成されたコマを有する。前記コマは、前記ナットを径方向に貫通する貫通穴内に固定部品で固定され、前記ボールは、前記転動路内と前記ボール戻し路内に配置され、前記転動路内で転動する前記ボールを介して前記ねじ軸と前記ナットとが相対移動する。
(2) 前記貫通穴は、前記ナットの径方向で内側に位置し前記コマが配置されるコマ穴部と、前記ナットの径方向で前記コマ穴部よりも外側に位置する外穴部とに分けられる。前記ナットは、前記外穴部の周縁部に一対の凹部を有し、前記一対の凹部は、前記ボール戻し路に沿った方向と垂直な方向で前記外穴部を挟んで対向する位置に配置されている。
(3) 前記一対の凹部の壁面は同一円の部分を成す円弧面からなり、前記一対の凹部の壁面に、連続する雌ねじの各部分が形成されている。
(4) 前記コマは、前記ナットの径方向内側への移動を拘束する拘束部(例えば、前記ボール戻し路の進行方向両端部に前記進行方向に沿って延びるように形成され、前記コマ穴部に形成された受け面に接触する突起)を有する。
(5) 前記固定部品は、前記雌ねじに噛み合う雄ねじと、前記コマ穴部内の前記コマを押圧する押圧面と、を有する。
(6) 前記コマが前記コマ穴部に配置され、前記固定部品が前記外穴部と前記一対の凹部に配置され、前記雌ねじに前記雄ねじが噛み合い、前記押圧面により前記コマが押圧され、前記拘束部により(例えば、前記突起が前記受け面に押し当てられることで)前記コマの前記ナットの径方向内側への移動が拘束され、前記コマが前記コマ穴部に固定されている。
この発明の一態様のボールねじは、前記構成(1) (2) と下記の構成(7) 〜(9) を有することを特徴とする。
(7) 前記コマは、前記ナットの径方向外側への移動を拘束する拘束部(例えば、前記ボール戻し路の幅方向両側に形成された、前記ナットの内周面の前記コマ穴部の周縁部に接触する突起)と、前記ボール戻し路の背面部に形成された前記ナットの径方向外側に突出する軸部と、を有し、前記軸部に雄ねじが形成されている。
(8) 前記固定部品は、前記雄ねじに噛み合う雌ねじと、前記凹部の底面を押圧する押圧面と、を有する。
(9) 前記コマが前記コマ穴部に配置され、前記固定部品が前記外穴部と前記一対の凹部に配置され、前記雌ねじが前記軸部の雄ねじに噛み合い、前記押圧面により前記底面が押圧され、前記拘束部により前記コマの前記ナットの径方向外側への移動が拘束され、前記コマが前記コマ穴部に固定されている。
この発明のボールねじによれば、接着剤でコマが固定されているボールねじと比較して、コマの取付が簡単に短時間ででき、特許文献1および2に記載されたボールねじと比較して、一度取り付けたコマの微調整が容易で、一度取り付けたコマを外した後にコマおよびコマの固定部品のいずれもが再使用できる。
第1実施形態のボールねじを説明する図であって、ナットを断面にした概略構成図である。 第1実施形態のボールねじを構成するコマを各方向から見た図であって、(a)は斜視図、(b)はナットの内周面側に配置される面を示す図、(c)はナットの軸方向に垂直な面に沿って配置される面を示す図、(d)はナットの外周面側に配置される面を示す図である。 第1実施形態のボールねじを構成する固定部材を示す平面図(a)と、正面図(b)である。 第1実施形態のボールねじにおけるコマの取り付け部を、ナットの外周側から見た図であって、コマの取付前の状態(a)と、コマの取付後の状態を示す(b)。 図4のA−A断面図(コマは側面図)である。 第2実施形態のボールねじを説明する図であって、ナットを断面にした概略構成図である。 第2実施形態のボールねじを構成するコマを各方向から見た図であって、(a)は斜視図、(b)はナットの内周面側に配置される面を示す図、(c)はナットの軸方向に垂直な面に沿って配置される面を示す図、(d)はナットの外周面側に配置される面を示す図である。 第2実施形態のボールねじを構成する固定部材を示す平面図(a)と、正面図(b)である。 第2実施形態のボールねじにおけるコマの取り付け部を、ナットの外周側から見た図であって、コマの取付前の状態(a)と、コマの取付後の状態を示す(b)。 図9のA−A断面図(コマは側面図)である。
以下、この発明の実施形態について説明するが、この発明はこの実施形態に限定されない。
[第1実施形態]
図1に示すように、この実施形態のボールねじ10は、ねじ軸1、ナット2、複数のボール3、複数のコマ4、一対のシール5、複数の固定部品6を有する。ねじ軸1の外周面とナット2の内周面に、螺旋溝11,21が形成されている。ねじ軸1はナット2を貫通している。
図1に示すように、ナット2は円筒部2Aの軸方向一端にフランジ部2Bを有する。ナット2の円筒部2Aは、径方向に貫通する貫通穴22を複数箇所に有する。貫通穴22は、ナット2の径方向で内側に位置するコマ穴部22aと、コマ穴部22aより外側に位置する外穴部22bとに分けられる。ナット2の外穴部22bの周縁部に凹部24が形成されている。
ねじ軸1の螺旋溝11とナット2の螺旋溝21とにより、ボール3が転動する転動路が形成される。ボール3は、この転動路と、コマ4に形成されたボール戻し路41と、からなる循環経路(図1に一点鎖線で表示)内に配置されている。ナット2の貫通穴22のコマ穴部22aにコマ4が配置され、外穴部22b内と凹部24内に固定部品6が配置されている。ボール3は、転動路内で負荷転動し循環経路内を循環する。ボール3を介してねじ軸1とナット2が相対移動する。
図2に示すように、コマ4は略長円柱状に形成されている。すなわち、コマ4は、長円柱の一方の底面であって外穴部22bの径方向外側に配置される外面401と、外面401の反対側の面であって外穴部22bの径方向内側に配置される内面402と、長円柱の周面を構成する側面403aを有する。コマ4の外面401は平面(取付状態でナット2の径方向Kに対して垂直な面)に形成され、内面402は、ナット2の内周面に沿う曲面に形成されている。
コマ4の長円柱の周面を構成する円弧面は、長円柱の軸方向で外面401側の外側円弧面403bと、内面402側の内側円弧面403cとからなる。コマ4の長円柱の長手方向(円弧面同士が対向する方向)において、外側円弧面403bは内側円弧面403cより外側に位置する。これにより、コマ4の外面401側に、一対の突起44が形成されている。一対の突起44は、コマ4のナット2の径方向内側への移動を拘束する拘束部である。
ボール戻し路41は、コマ4の内面402に形成された略S字状溝であり、ボール戻し路41の長手方向両端部となる一対の開口部が、コマ4の内側円弧面403cに形成されている。一対の突起44は、ボール戻し路21の進行方向両端部にボール戻し路21の進行方向に沿って延びるように形成されている。図1に示すように、貫通穴22のコマ穴部22aに、コマ4の一対の突起44を接触させる受け面22cが形成されている。
コマ4は、例えば、PPS(合成樹脂)の射出成形で製造することができる。
図3に示すように、固定部品6は円柱状部材であって、外周面に雄ねじ61が形成されている。固定部品6の軸方向一端面62に六角穴62aが形成されている。軸方向他端面63は、外穴部22bのコマ穴部22a側に配置され、コマ穴部22a内のコマ4を押圧する押圧面である。
図4に示すように、貫通穴22は、コマ4の形状に対応させた長円形の平面形状を有する。一対の凹部24は、それぞれ弓形の平面形状を有し、ボール戻し路41に沿った方向Hと垂直な方向で、貫通穴22の外穴部22bを挟んで対向する位置に配置されている。つまり、一対の凹部24の壁面は同一円の部分を成す円弧面からなる。
図4および図5に示すように、ナット2の一対の凹部24の壁面に雌ねじ24aが形成されている。一対の凹部24の壁面に形成された雌ねじ24aは、連続する雌ねじの各部分である。雌ねじ24aは、固定部品6の雄ねじ61と噛み合う形状である。つまり、雌ねじ24aの山が雄ねじ61の谷であり、雌ねじ24aの谷が雄ねじ61の山である。
図5に示すように、凹部24の底面24bはナット2の径方向Kに垂直な面である。また、凹部24の深さ方向寸法は固定部品6の軸方向寸法より大きい。
第1実施形態のボールねじ10を組み立てる際には、先ず、ナット2の外周面側からコマ4を貫通穴22に挿入して、コマ穴部22a内に配置する。
次に、押圧面63側をナット2側に向けて、固定部品6の雄ねじ61を凹部24の雌ねじ24aに噛み合わせ、六角穴62aに入れた六角棒を回して、押圧面63をコマ穴部22a内に配置されたコマ4の外面401に押し付ける。
これにより、固定部品6が一対の凹部24内と外穴部22b内に配置される。また、固定部品6の押圧面63でコマ4が押圧されて、コマ4の突起44が受け面22bに押し当てられて(突起44によりコマ4のナット2の径方向内側への移動が拘束されて)、コマ4がコマ穴部22aに固定される。その結果、ナット2の螺旋溝21とコマ4のボール戻し路41が接続される。
次に、仮軸を用いてボール3とねじ軸1をナット2に組み付ける。
第1実施形態のボールねじ10によれば、壁面に雌ねじ24aが形成された凹部24を外穴部22bの周縁部に有し、雄ねじ61が形成された固定部品6を有するため、固定部品6の雄ねじ61を凹部24の雌ねじ24aに噛み合わせることで、ナット2の貫通穴22にコマ4を簡単に、接着剤を用いた場合よりも短時間で固定することができる。また、コマ4を一度固定した後でも、固定部品6を緩めればコマ4の微調整が容易であり、一度取り付けたコマ4を外した後に、コマ4および固定部品6のいずれもが再使用できる。
[第2実施形態]
図6に示すように、この実施形態のボールねじ10Aは、ねじ軸1、ナット2、複数のボール3、複数のコマ4A、一対のシール5、複数の固定部品7を有する。ねじ軸1の外周面とナット2の内周面に、螺旋溝11,21が形成されている。ねじ軸1はナット2を貫通している。
図6に示すように、ナット2は円筒部2Aの軸方向一端にフランジ部2Bを有する。ナット2の円筒部2Aは、径方向に貫通する貫通穴22を複数箇所に有する。貫通穴22は、ナット2の径方向で内側に位置するコマ穴部22aと、コマ穴部22aより外側に位置する外穴部22bとに分けられる。ナット2の外穴部22bの周縁部に凹部24が形成されている。
ねじ軸1の螺旋溝11とナット2の螺旋溝21とにより、ボール3が転動する転動路が形成される。ボール3は、ボール3は、この転動路と、コマ4Aに形成されたボール戻し路41と、からなる循環経路(図6に一点鎖線で表示)内に配置されている。ナット2の貫通穴22のコマ穴部22aにコマ4Aが配置され、外穴部22b内と凹部24内に固定部品7が配置されている。ボール3は、転動路内で負荷転動し循環経路内を循環する。ボール3を介してねじ軸1とナット2が相対移動する。
図7に示すように、コマ4Aは略長円柱状に形成され、ボール戻し路41が形成された本体40と、一対の突起(ナットの径方向外側への移動を拘束する拘束部)42と、軸部43とからなる。本体40をなす略長円柱の一方の底面40aに、ボール戻し路41をなすS字状溝が形成されている。一対の突起42は、ボール戻し路41の幅方向両側部に形成されている。両突起42は、ナット2の内周面2a(図9)のコマ穴22aの周縁部に接触する曲面42aを有する。
本体40をなす略長円柱の他方の底面が、ボール戻し路41の背面部41aの外面となる。背面部41aの外面は、主外面40bと一対の傾斜面40cとからなる。主外面40bは、取付状態でナット2の径方向Kに対して垂直な面であり、ボール戻し路41のボール進行方向中央部に形成されている。一対の傾斜面40cは、主外面40bからボール戻し路41のボール出入り口側にそれぞれ傾斜する。
軸部43は、ボール戻し路41の背面部41aの主外面40bの中心から垂直に(取付状態でナット2の径方向Kに沿うように)突出している。軸部43の外周面に雄ねじ43aが形成されている。
コマ4Aの本体40および突起42は例えばPPS(合成樹脂)製で、軸部43は金属(例えばS35C)製である。コマ4Aは、本体40および突起42に対応する凹部が形成された金型に、軸部43を配置して、PPSを射出成形することにより製造できる。
図8に示すように、固定部品7は円柱状部材であって、軸方向に貫通する中心穴71を有し、中心穴71に雌ねじ71aが形成されている。固定部品7の一対の軸方向端面72のいずれかが、外穴部22bのコマ穴部22a側に配置されて、凹部24の底面24bを押圧する押圧面となる。
図9に示すように、コマ穴部22aは、コマ4Aの本体40の形状に対応させた長円形の平面形状を有する。一対の凹部24は、弓形の平面形状を有し、ボール戻し路41に沿った方向Hと垂直な方向でコマ穴部22aの両側に配置されている。一対の凹部24の弓形をなす円弧は、固定部品7の外周円と同心で、この外周円より径が大きな円の一部である。
図10に示すように、凹部24の底面24bはナット2の径方向Kに垂直な面である。また、コマ穴部22aのナット2の径方向寸法は、コマ4Aの突起42の曲面42aから背面部41aの主外面(外端面)40bまでの同寸法より大きい。
第2実施形態のボールねじ10Aを組み立てる際には、先ず、ナット2の内周面側からコマ4Aを貫通穴22に挿入して、コマ穴部22a内に配置し、突起42の曲面42aをナット2の内周面(軸方向で隣り合う螺旋溝21の間の部分)2aに接触させる。この状態で、図10に示すように、コマ4Aの背面部41aの主外面(ナット2の径方向の最も外側に配置される面)40bが、凹部24の底面24bよりナット2の径方向内側に位置する。
次に、治具によりコマ4Aをナット2の径方向外側に押し付けた状態で、固定部品7をナット2の外周面側から凹部24と外穴部22bに挿入し、固定部品7を回転させることで、固定部品7の雌ねじ71aをコマ4Aの軸部43の雄ねじ43aに噛み合わせる。
これにより、固定部品7が一対の凹部24内と外穴部22b内に配置される。また、固定部品7の軸方向端面72で凹部24の底面24bが押圧されて、コマ4Aの突起(拘束部)44がナット2の周縁部42aに押し当てられて(突起42によりコマ4Aのナット2の径方向外側への移動が拘束されて)、コマ4Aがコマ穴部22aに固定される。その結果、ナット2の螺旋溝21とコマ4Aのボール戻し路41が接続される。
次に、仮軸を用いてボール3とねじ軸1をナット2に組み付ける。
第2実施形態のボールねじ10Aによれば、雄ねじ43aが形成された軸部43を有するコマ4Aと、雄ねじ43aと噛み合う雌ねじ71aを有する固定部品7を有するため、コマ4Aの雄ねじ43aに固定部品7の雌ねじ71aを噛み合わせることで、ナット2の貫通穴22にコマ4Aを簡単に、接着剤を用いた場合よりも短時間で固定することができる。また、コマ4Aを一度固定した後でも、固定部品7を緩めればコマ4Aの微調整が容易であり、一度取り付けたコマ4Aを外した後に、コマ4Aおよび固定部品7のいずれもが再使用できる。
10 ボールねじ
10A ボールねじ
1 ねじ軸
11 ねじ軸の螺旋溝
2 ナット
2a ナットの内周面
2A ナットの円筒部
2B ナットのフランジ部
21 ナットの螺旋溝
22 ナットの貫通穴
22a コマ穴
22b 外穴
22c 受け面
24 凹部
24a 凹部の壁面の雌ねじ
24b 凹部の底面
3 ボール
4 コマ
4A コマ
40 本体
40a 本体をなす略長円柱の一方の底面
40b 主外面
40c 傾斜面
41 ボール戻し路
41a ボール戻し路の背面部
42 突起(拘束部)
42a 突起の曲面
43 軸部
43a 軸部の雄ねじ
44 突起(拘束部)
5 シール
6 固定部品
61 雄ねじ
62 軸方向一端面
62a 六角穴
63 軸方向他端面(押圧面)
7 固定部材
71 中心穴
71a 雌ねじ
72 軸方向端面(押圧面)
H ボール戻し路に沿った方向
K ナットの径方向

Claims (2)

  1. ねじ軸と、ナットと、複数のボールを有し、
    前記ねじ軸は前記ナットを貫通し、
    前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成され、
    前記ナットは、前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路が形成されたコマを有し、
    前記コマは、前記ナットを径方向に貫通する貫通穴内に固定部品で固定され、
    前記ボールは、前記転動路内と前記ボール戻し路内に配置され、
    前記転動路内で転動する前記ボールを介して、前記ねじ軸と前記ナットとが相対移動し、
    前記貫通穴は、前記ナットの径方向で内側に位置し前記コマが配置されるコマ穴部と、前記ナットの径方向で前記コマ穴部よりも外側に位置する外穴部とに分けられ、
    前記ナットは、前記外穴部の周縁部に一対の凹部を有し、前記一対の凹部は、前記ボール戻し路に沿った方向と垂直な方向で前記外穴部を挟んで対向する位置に配置され、
    前記一対の凹部の壁面は同一円の部分を成す円弧面からなり、前記一対の凹部の壁面に、連続する雌ねじの各部分が形成され、
    前記コマは、前記ナットの径方向内側への移動を拘束する拘束部を有し、
    前記固定部品は、前記雌ねじに噛み合う雄ねじと、前記コマ穴部内の前記コマを押圧する押圧面と、を有し、
    前記コマが前記コマ穴部に配置され、前記固定部品が前記外穴部と前記一対の凹部に配置され、前記雌ねじに前記雄ねじが噛み合い、前記押圧面により前記コマが押圧され、前記拘束部により前記コマの前記ナットの径方向内側への移動が拘束され、前記コマが前記コマ穴部に固定されているボールねじ。
  2. ねじ軸と、ナットと、複数のボールを有し、
    前記ねじ軸は前記ナットを貫通し、
    前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成され、
    前記ナットは、前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路が形成されたコマを有し、
    前記コマは、前記ナットを径方向に貫通する貫通穴内に固定部品で固定され、
    前記ボールは、前記転動路内と前記ボール戻し路内に配置され、
    前記転動路内で転動する前記ボールを介して、前記ねじ軸と前記ナットとが相対移動し、
    前記貫通穴は、前記ナットの径方向で内側に位置し前記コマが配置されるコマ穴部と、前記ナットの径方向で前記コマ穴部よりも外側に位置する外穴部とに分けられ、
    前記ナットは、前記外穴部の周縁部に一対の凹部を有し、前記一対の凹部は、前記ボール戻し路に沿った方向と垂直な方向で前記外穴部を挟んで対向する位置に配置され、
    前記コマは、前記ナットの径方向外側への移動を拘束する拘束部と、前記ボール戻し路の背面部に形成された前記ナットの径方向外側に突出する軸部と、を有し、前記軸部に雄ねじが形成され、
    前記固定部品は、前記雄ねじに噛み合う雌ねじと、前記凹部の底面を押圧する押圧面と、を有し、
    前記コマが前記コマ穴部に配置され、前記固定部品が前記外穴部と前記一対の凹部に配置され、前記雌ねじが前記軸部の雄ねじに噛み合い、前記押圧面により前記底面が押圧され、前記拘束部により前記コマの前記ナットの径方向外側への移動が拘束され、前記コマが前記コマ穴部に固定されているボールねじ。
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