JP2015113975A - ボールねじ - Google Patents

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Abstract

【課題】コマがナットの貫通穴から抜け落ちにくく、コマの取付に係る作業時間が短いコマ式ボールねじを提供する。
【解決手段】コマ4は、ボール戻し路41の幅方向両側部に、ナット2の内周面の貫通穴の周縁部2aに係合する係合部42を有し、ボール戻し路41の背面部41aにナット2の径方向外側に突出する軸部43を有する。ナット2の貫通穴22は、コマ4を嵌合する嵌合穴23と凹部24とからなる。凹部24は、ナット2の径方向で嵌合穴23より外側に、ボール戻し路41に沿った方向と垂直な方向で嵌合穴23の両側に配置されている。コマ4は、ナット2の内周面側から嵌合穴23に挿入され、外周面側から凹部24にスピードワッシャ(ばね状の止め部材)6が挿入される。スピードワッシャ6の内側爪部61が軸部43と噛み合い、外側爪部62が凹部24の底面24aに押し当てられる。
【選択図】図5

Description

この発明は、ボール戻し路を形成する部品としてコマを有するボールねじに関する。
ボールねじは、ねじ軸とナットと複数のボールを有する。ねじ軸はナット内に配置されている。ねじ軸の螺旋溝とナットの螺旋溝とでボールの転動路が形成される。ナットは、ボールを転動路の終点から始点に戻すボール戻し路を備えている。ボールは、転動路とボール戻し路内とからなる循環経路内に配置されている。ボールねじは、循環経路を循環し転動路内で転動(負荷状態で回転しながら移動)するボールを介して、ねじ軸とナットとが相対移動する装置である。ボール戻し路は、ナットにリターンチューブやコマを取り付けることで形成される。
ボール戻し路を形成する部品としてコマを有するコマ式ボールねじでは、コマはナットを径方向に貫通する貫通穴内に取り付けられている。従来より、コマ式ボールねじにおいては、貫通内でのコマの位置を保持するために、例えば別部材を使ったり、カシメなどの作業を行って、貫通穴内にコマを固定している。また、作業時間やコストの低減を目的として、ナットの貫通穴に対するコマの取り付け構造に関する提案がなされている。
特許文献1には、ボールねじ装置の組立に要する作業時間を短縮すると共に製造コストを削減することを目的として、コマにナットの貫通穴に対する突縁と爪部を設けることが記載されている。
具体的には、ナットの貫通穴(コマ取付穴)として長穴である嵌合穴を形成し、ナット外周部で嵌合穴の長手方向の両端部を長手方向に切欠いて、係止面を設けている。コマには、ナットの嵌合穴に嵌合する嵌合部の長手方向の両端部に、嵌合部から長手方向に突出する突縁を設けている。
また、コマには、嵌合部の長手方向に沿った両側で嵌合部から短手方向に突出する爪部を形成し、この爪部にナットの内周面に係合する係合面を設けている。そして、コマの突縁をコマ取付穴の係止面に係止させ、爪部の係合面をナットの内周面に係合させることにより、ナットにコマを取付けている。
特開2007−154974号公報
特許文献1のコマの取り付け構造においては、コマをナットの外周側からコマ取付穴に挿入し、コマに設けた突縁および爪部とコマ取付穴の係止面およびナットの内周面とを、それぞれナットの径方向で接触させている。そのため、ボール戻し路内のボールがコマを押し上げる力が、コマの突縁および爪部とナットとの接触部に入力され、ナットの径方向内側に係止されている係止部に破損が生じるおそれがある。
また、使用中の振動や、ボールの押し上げ力で生じるコマの撓みにより、コマの係止部(突縁および爪部)がナットから外れるおそれもある。よって、特許文献1のコマの取り付け構造においても、実際には、コマを係止部でナットと結合した後に、コマ取付穴に接着剤を入れて硬化させる必要があるため、コマの取付に係る作業時間が長い。
この発明の課題は、コマがナットの貫通穴から抜け落ちにくく、コマの取付に係る作業時間が短いコマ式ボールねじを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明の一態様は、下記の構成(1) 〜(5) と(6) または(7) とを有するボールねじである。
(1) ねじ軸と、ナットと、複数のボールを有し、前記ねじ軸は前記ナットを貫通する。前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成されている。前記ナットは、前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路が形成されたコマを有する。前記コマは前記ナットを径方向に貫通する貫通穴内に配置されている。前記ボールは、前記転動路内と前記ボール戻し路内に配置されている。前記転動路内で転動する前記ボールを介して、前記ねじ軸と前記ナットとが相対移動するボールねじである。
(2) 前記コマは、前記ボール戻し路の幅方向両側部に、前記ナットの内周面の前記貫通穴の周縁部に係合する係合部を有する。
(3) 前記コマは、前記ボール戻し路の背面部に前記ナットの径方向外側に突出する軸部を有する。
(4) 前記貫通穴は、前記ナットの内周部側に形成されて前記コマを嵌合する嵌合穴と、前記嵌合穴より前記ナットの径方向外側に形成された凹部とからなり、前記凹部は、前記ボール戻し路に沿った方向と垂直な方向で前記嵌合穴の両側に配置されている。
(5) 前記コマは、前記ナットの内周面側から前記嵌合穴に挿入されて、前記係合部が前記内周面に係合されている。
(6) 内側爪部と外側部を有するばね状の止め部材を用いて以下の状態とすることにより、前記コマが前記嵌合穴に固定されている。前記ナットの外周面側から前記凹部に挿入された前記止め部材により、前記内側爪部が前記軸部と噛み合い、前記外側部が前記凹部の底面に押し当てられている。前記止め部材としては、スピードワッシャとスピードナットが挙げられる。
(7) 内側爪部と外側爪部を有するばね状の止め部材を用いて以下の状態とすることにより、前記コマが前記嵌合穴に固定されている。前記ナットの外周面側から前記凹部に挿入された前記止め部材により、前記内側爪部が前記軸部と噛み合い、前記外側爪部が前記凹部の底面に押し当てられている。前記止め部材としてはスピードワッシャが挙げられる。
この態様のボールねじによれば、コマに軸部を設け、内側爪部と外側部または外側爪部とを有する止め部材を用いて前記構成(6) または(7) の状態にすることで、コマがナットの嵌合穴(貫通穴)に固定されているため、特許文献1に記載されたボールねじと比較して、使用中にコマがナットの貫通穴から抜け落ちにくい。また、コマが接着剤でナットの貫通穴に固定されたボールねじと比較して、コマの取付に係る作業時間が短くなる。
この態様のボールねじが前記構成(1) 〜(5) と(7) を有する場合は、下記の構成(8) および(9) をさらに有することで、前記止め部材が前記貫通穴内で回転しない構造となるため好ましい。
(8) 前記コマの前記背面部は、前記凹部の底面より前記ナットの径方向内側に位置する。つまり、前記嵌合穴の前記ナットの径方向寸法が、前記コマの前記係合部の前記ナットに対する係合面から前記背面部の外端面までの同寸法より大きく形成されている。
(9) 前記ナットの外周面側から前記凹部に挿入された前記止め部材により、前記内側爪部が前記軸部と噛み合い、前記外側爪部の一部が前記凹部の底面を押し、前記外側爪部の他の部分が前記嵌合穴に食い込んでいる。
この発明のボールねじは、特許文献1に記載されたボールねじと比較して、使用中にコマがナットの貫通穴から抜け落ちにくく、コマが接着剤でナットの貫通穴に固定されたボールねじと比較して、コマの取付に係る作業時間が短い。
実施形態のボールねじを説明する図であって、ナットを断面にした概略構成図である。 実施形態のボールねじを構成するコマを各方向から見た図であって、(a)は斜視図、(b)はナットの内周面側に配置される面を示す図、(c)はナットの軸方向に垂直な面に沿って配置される面を示す図、(d)はナットの外周面側に配置される面を示す図である。 第1実施形態のボールねじを構成する止め部材を示す平面図(a)と、そのA−A断面図(b)である。 第1実施形態のボールねじにおけるコマの取り付け部を、ナットの外周側から見た図である。 図4のA−A断面図(コマは側面図)である。 図4のB−B断面図(コマは側面図)である。 第1実施形態のボールねじにおけるコマの取り付け部を、ナットの内周側から見た図である。 第2実施形態のボールねじを構成する止め部材を示す平面図(a)と、そのA−A断面図(b)である。 第2実施形態のボールねじを構成するナットの貫通穴を、ナットの外周側から見た図である。 第2実施形態のボールねじにおけるコマの取り付け部を、ナットの外周側から見た図である。 図10のB−B断面図(コマは側面図)である。 第2実施形態のボールねじにおけるコマの取り付け部を、ナットの内周側から見た図である。
以下、この発明の実施形態について説明するが、この発明はこの実施形態に限定されない。
[第1実施形態]
図1に示すように、この実施形態のボールねじは、ねじ軸1、ナット2、複数のボール3、複数のコマ(ボール戻し路41が形成されている部品)4、一対のシール5、複数のスピードワッシャ(止め部材)6を有する。ねじ軸1の外周面とナット2の内周面に、螺旋溝11,21が形成されている。ねじ軸1はナット2を貫通している。
図1に示すように、ナット2は、円筒部2Aの軸方向一端にフランジ部2Bを有する。ナット2の円筒部2Aは、径方向に貫通する貫通穴22を有する。貫通穴22は、ナットの内周部側に形成されてコマ4を嵌合する嵌合穴23と、嵌合穴23よりナット2の径方向外側に形成された凹部24とからなる。
ねじ軸1の螺旋溝11とナット2の螺旋溝21とにより、ボール3が転動する転動路が形成される。ボール3は、転動路とコマ4のボール戻し路41とからなる循環経路(図1に一点鎖線で表示)内に配置されている。コマ4は、ナット2の貫通穴22の嵌合穴23に配置され、凹部24に配置されたスピードワッシャ6で嵌合穴23に固定されている。ボール3は、転動路内で負荷転動し循環経路内を循環する。ボール3を介してねじ軸1とナット2が相対移動する。
図2に示すように、コマ4は略長円柱状に形成され、ボール戻し路41が形成された本体40と、一対の突起(係合部)42と、軸部43とからなる。本体40をなす略長円柱の一方の底面40aに、ボール戻し路41をなすS字状溝が形成されている。一対の突起42は、ボール戻し路41の幅方向両側部に形成されている。両突起42は、ナット2の内周面2a(図5)の貫通穴22の周縁部に接触する曲面(係合面)42aを有する。
本体40をなす略長円柱の他方の底面が、ボール戻し路41の背面部41aの外面となる。背面部41aの外面は、主外面40bと一対の傾斜面40cとからなる。主外面40bは、取付状態でナット2の径方向Kに対して垂直な面であり、ボール戻し路41のボール進行方向中央部に形成されている。一対の傾斜面40cは、主外面40bからボール戻し路41のボール出入り口側にそれぞれ傾斜する。
軸部43は、ボール戻し路41の背面部41aの主外面40bの中心から垂直に(取付状態でナット2の径方向Kに沿うように)突出している。軸部43の外周面はねじ加工されている。
コマ4の本体40および突起42はPPS(合成樹脂)製で、軸部43はS35C(金属)製である。コマ4は、本体40および突起42に対応する凹部が形成された金型に、軸部43を配置して、PPSを射出成形することにより製造できる。
図3に示すように、スピードワッシャ6は、バネ鋼からなり中心に円穴60aを有する円板の内周部と外周部に、それぞれ複数のスリット60b,60cが形成され、外周部が軸方向一端側に曲げられた部品(皿ばねの内周部と外周部に複数のスリットを有する形状の部品)である。この例で、スピードワッシャ6は、6個の内側爪61と18個の外側爪62を有する。
図4に示すように、嵌合穴23は、コマ4の本体40の形状に対応させた長円形の平面形状を有する。凹部24は、弓形の平面形状を有し、ボール戻し路41に沿った方向Hと垂直な方向で嵌合穴23の両側に配置されている。凹部24の弓形をなす円弧は、スピードワッシャ6の外周円と同心でこの外周円より径が大きな円の一部である。
図5に示すように、凹部24の底面24aはナット2の径方向Kに垂直な面である。また、嵌合穴23のナット2の径方向寸法は、コマ4の突起42の曲面42aから背面部41aの主外面(外端面)40bまでの同寸法より大きい。
ボールねじを組み立てる際には、先ず、ナット2の内周面側から嵌合穴23にコマ4を入れ、突起42の曲面42aをナット2の内周面(軸方向で隣り合う螺旋溝21の間の部分)2aに接触させる。この状態で、図5および図6に示すように、コマ4の背面部41aの主外面(ナット2の径方向の最も外側に配置される面)40bが、凹部24の底面24aよりナット2の径方向内側に位置する。
次に、治具によりコマ4をナット2の径方向外側に押し付けた状態で、スピードワッシャ6をナット2の外周面側から凹部24に挿入し、スピードワッシャ6の円穴60aをコマ4の軸部43に嵌めて、スピードワッシャ6をナット2の径方向内側に押し込む。これにより、内側爪部61が軸部43と噛み合い、外側爪部62の一部62aが凹部24の底面24aを押し、外側爪部62の他の部分62bが嵌合穴23内に食い込んで、コマ4の背面部41aに接触する。
このようにして、コマ4がナット2に固定される。その結果、図7に示すように、ナット2の螺旋溝21とコマ4のボール戻し路41が接続される。また、外側爪部62bが嵌合穴23内に食い込むことで、スピードワッシャ6が貫通穴22内で回転しない。
次に、仮軸を用いてボール3とねじ軸1をナット2に組み付ける。
この実施形態のボールねじは、上述のように、スピードワッシャ6を用いてコマ4を取り付けることで、特許文献1のボールねじと比較して、コマ4がナット2の貫通穴22から抜け落ちにくい。また、接着剤を使用してコマ4を固定する方法と比較して、コマ4の取付に係る作業時間が短い。
[第2実施形態]
この実施形態のボールねじは、第1実施形態で使用したスピードワッシャ6に代えて、図8に示すスピードナット7を使用して、コマ4をナット2の貫通穴22に取り付けている。また、図9に示すように、貫通穴22を構成する凹部24Aの平面形状が半長円形である。これ以外の点は第1実施形態のボールねじと同じである。
図8に示すように、スピードナット(止め部材)7は、バネ鋼からなる長方形の板の長辺方向中心部に一対の内側爪部71を有する。一対の内側爪部71は、それぞれ板面の一方の面から斜めに突出している。一対の内側爪部71の互いに対向する部分がV字状の切欠き部70aとなっている。また、スピードナット7の長辺方向の両端部(止め部材の外側部)72が、板面の他方の面側に曲がっている。
また、ナット2の貫通穴22を構成する凹部24Aの平面形状をなす半長円の直径T(図9)は、スピードナット7の短辺の寸法より僅かに大きい。
ボールねじを組み立てる際には、先ず、第1実施形態と同様に、ナット2の内周面側から嵌合穴23にコマ4を入れ、突起42の曲面42aをナット2の内周面(軸方向で隣り合う螺旋溝21の間の部分)2aに接触させる。
次に、治具によりコマ4をナット2の径方向外側に押し付けた状態で、スピードナット7をナット2の外周面側から凹部24Aに挿入して、図10および図11に示すように、スピードナット7の一対の切欠き部70aをコマ4の軸部43に嵌めて、スピードナット7をナット2の径方向内側に押し込む。これにより、内側爪部71が軸部43と噛み合い、両端部72が凹部24Aの底面24aに押し付けられる。
このようにして、コマ4がナット2に固定される。その結果、図12に示すように、ナット2の螺旋溝21とコマ4のボール戻し路41が接続される。また、スピードナット7の両端部72が僅かな隙間で凹部24Aに嵌まっているため、スピードナット7が凹部24A内で回転しない。
次に、仮軸を用いてボール3とねじ軸1をナット2に組み付ける。
この実施形態のボールねじは、上述のように、スピードナット7を用いてコマ4を取り付けることで、特許文献1のボールねじと比較して、コマ4がナット2の貫通穴22から抜け落ちにくい。また、接着剤を使用してコマ4を固定する方法と比較して、コマ4の取付に係る作業時間が短い。
なお、上記各実施形態では、コマ4の軸部43の外周面がねじ加工されているが、軸方向に垂直なローレット加工がなされていてもよい。
また、コマ4の本体40および突起42をなす合成樹脂としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)以外に、POM(ポリアセタール)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、6ナイロン、4,6ナイロン、6,6ナイロン等が挙げられる。また、これらの合成樹脂にガラス繊維、チタン酸カリウム繊維等からなる強化材が混合された樹脂組成物でコマ4の本体40および突起42を形成してもよい。
また、コマ4の本体40および突起42は金属製でもよく、例えば「JIS Z 2550」に記載された焼結金属材料の純鉄系などで形成することができる。
また、軸部43をなす金属としては、S35Cなどの機械構造用炭素鋼を使用することが好ましい。
1 ねじ軸
11 ねじ軸の螺旋溝
2 ナット
2a ナットの内周面
2A ナットの円筒部
2B ナットのフランジ部
21 ナットの螺旋溝
22 ナットの貫通穴
23 嵌合穴
24 凹部
24a 凹部の底面
3 ボール
4 コマ
40 本体
40a 本体をなす略長円柱の一方の底面
40b 主外面(背面部の外面、背面部の外端面)
40c 傾斜面(背面部の外面)
41 ボール戻し路
41a ボール戻し路の背面部
42 突起(係合部)
42a 突起の曲面(係合面)
43 軸部
5 シール
6 スピードワッシャ(止め部材)
60a 円穴
60b,60c スリット
61 内周爪部
62 外周爪部
7 スピードナット(止め部材)
70a 切欠き部
71 内側爪部
72 長辺方向の両端部(止め部材の外側部)
H ボール戻し路に沿った方向
K ナットの径方向
T 凹部24Aの平面形状をなす半長円の直径

Claims (3)

  1. ねじ軸と、ナットと、複数のボールを有し、
    前記ねじ軸は前記ナットを貫通し、
    前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成され、
    前記ナットは、前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路が形成されたコマを有し、
    前記コマは前記ナットを径方向に貫通する貫通穴内に配置され、
    前記ボールは、前記転動路内と前記ボール戻し路内に配置され、
    前記転動路内で転動する前記ボールを介して、前記ねじ軸と前記ナットとが相対移動するボールねじにおいて、
    前記コマは、前記ボール戻し路の幅方向両側部に、前記ナットの内周面の前記貫通穴の周縁部に係合する係合部を有し、
    前記コマは、前記ボール戻し路の背面部に前記ナットの径方向外側に突出する軸部を有し、
    前記貫通穴は、前記ナットの内周部側に形成されて前記コマを嵌合する嵌合穴と、前記嵌合穴より前記ナットの径方向外側に形成された凹部とからなり、前記凹部は、前記ボール戻し路に沿った方向と垂直な方向で前記嵌合穴の両側に配置され、
    前記コマは、前記ナットの内周面側から前記嵌合穴に挿入されて、前記係合部が前記内周面に係合され、
    内側爪部と外側部を有するばね状の止め部材を用い、前記ナットの外周面側から前記凹部に挿入された前記止め部材により、前記内側爪部が前記軸部と噛み合い、前記外側部が前記凹部の底面に押し当てられて、前記コマが前記嵌合穴に固定されていることを特徴とするボールねじ。
  2. 前記止め部材の前記外側部に外側爪部を有し、
    前記ナットの外周面側から前記凹部に挿入された前記止め部材により、前記内側爪部が前記軸部と噛み合い、前記外側爪部が前記凹部の底面に押し当てられて、前記コマが前記嵌合穴に固定されている請求項1記載のボールねじ。
  3. 前記コマの前記背面部は、前記凹部の底面より前記ナットの径方向内側に位置し、
    前記ナットの外周面側から前記凹部に挿入された前記止め部材により、前記内側爪部が前記軸部と噛み合い、前記外側爪部の一部が前記凹部の底面を押し、前記外側爪部の他の部分が前記嵌合穴に食い込んでいる請求項2記載のボールねじ。
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