JP5012564B2 - ボールねじ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、一般産業用機械に組付けられたり、或いは自動車に使用されたりするボールねじ機構に関するものである。
近年、車両等の省力化が進み、例えば自動車のトランスミッションやパーキングブレーキなどを手動でなく、電動モータの力により行うシステムが開発されている。そのような用途に用いる電動アクチュエータには、電動モータから伝達される回転運動を高効率で軸線方向運動に変換するために、ボールねじ機構が用いられる場合がある。
ところで、一般的なボールねじ機構は、ボールを介してナットにねじ軸が係合したシンプルな構成であり、従ってストッパ等を設けなければ、ねじ軸に対してナットは軸線方向に抜け出るまで移動可能となる。しかるに、ボールねじ機構を製品として出荷する場合、搬送時の振動等によりナットがねじ軸より脱落する恐れがあるので、これを阻止する必要がある。そこで、特許文献1においては、ボールねじ用抜け止め具を、ナットの両側においてねじ軸に係合させ、これによりナットの脱落を阻止している。
特開2004−316817号公報
しかるに、特許文献1のボールねじ用抜け止め具は、ボールねじ機構を組立後に搬送中及び相手装置へ組み込む際に、ねじ軸が抜け出ることを防止するためのものであり、ボールねじ機構を相手装置へ組み込んだ後はその止め具を取り外す作業が必要となり、相手装置の組立上の工数を増大させるという問題があった。又、かかるボールねじ用抜け止め具は再利用が可能ではあるが、再利用を図るためには、相手装置の組立場所からボールねじ機構の組立場所へと戻す必要があり、搬送や管理の手間がかかるという問題もある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ボールねじ用抜け止め具等を別に設けることなく、ナットの脱落を防止できるボールねじ機構を提供することを目的とする。
本発明のボールねじ機構は、
外周面に雄ねじ溝を形成したねじ軸と、
前記ねじ軸を包囲するように配置され且つ内周面に雌ねじ溝を形成したナットと、
対向する両ねじ溝間に形成された転走路に沿って転動自在に配置された複数のボールと、
前記ナット又は前記ねじ軸に設けられ、前記転走路の一端から他端へと前記ボールを循環させる循環部と、を有し、
前記ナットに対して前記ねじ軸を相対回動させたとき、前記循環部が前記雄ねじ溝に設けられた干渉部に当接するようになっており、
前記干渉部は、前記雄ねじ溝の溝壁の外周面が前記ねじ軸端面と交差している範囲において、前記溝壁を軸線方向内側に塑性変形することにより形成されていることを特徴とする。
本発明のボールねじ機構によれば、前記ナットに対して前記ねじ軸を相対回動させたとき、前記循環部が前記雄ねじ溝又は前記雌ねじ溝に設けられた干渉部に当接するようになっているので、前記当接によりそれ以上の前記ナットと前記ねじ軸との相対移動を阻止し、これにより前記ナットの抜け止めを図ることができる。かかる構成によれば、ボールねじ機構の組立後の搬送中に、ナットが脱落することがなく取り扱い性に優れる。更に、搬送時の状態でそのまま相手装置に組み付けることができるので、相手装置の組立時に手間がかからず工数低減を図れる。
前記循環部は突起を有するコマであり、前記突起が前記雄ねじ溝の前記干渉部に当接すると好ましい。
前記循環部は突起を有するエンドキャップであり、前記突起が前記雄ねじ溝の前記干渉部に当接すると好ましい。
前記干渉部は、前記雄ねじ溝又は前記雌ねじ溝の溝壁を内側に塑性変形することにより形成されていると好ましい。
前記干渉部は、前記雄ねじ溝又は前記雌ねじ溝内に植設されたピンであると好ましい。
前記干渉部は、前記雄ねじ溝又は前記雌ねじ溝を切り上げ加工してなると好ましい。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態であるボールねじ機構の斜視図である。図2は、図1の構成を矢印II方向から見た図である。
図1,2において、不図示のモータの回転軸に連結され且つ雄ねじ溝1a(図3,4参照)を有するねじ軸1の周囲に、ナット2が配置されている。ナット2は、ねじ軸1を包囲するように配置され且つ内周面に雄ねじ溝1aに対応して雌ねじ溝2aを形成している。ナット2は、不図示のハウジングに対して回転のみ可能に支持されている。複数のボール3が、対向する両ねじ溝1a、2aとの間に形成された螺旋状の転走路内を転動自在となるように配置されている。
ナット2の外周面には、円筒を軸線に平行な面で削ぎ落としたような平面2bが形成されている。平面2bには、両ねじ溝1a、2aとの間に形成された螺旋状の転走路の一端と他端とに連通する2つの穴2cが形成されている。略コ字状の循環用のチューブ4の両端が、穴2cにそれぞれ挿通されており、ナット2の内周から内方に突き出している。
チューブ4は、細長い板を折り曲げて形成されたチューブ抑え板5により抑えられ、このチューブ抑え板5の両端近傍は、平面2bに螺合する2つのネジ6により、ナット2に取り付けられるようになっている。ねじ軸1と、ナット2と、ボール3と、チューブ4とによりボールねじ機構を構成する。
図3は、ねじ軸1の加工工程の一部を示す図である。図4は、ねじ軸1を側方から見た図であり、図5は、ねじ軸1を矢印V方向から見た図である。図6は、図1のボールねじ機構においてナット2を透視した状態で示す斜視図である。
図3において、ねじ軸1は転造等により雄ねじ溝1aを形成され、且つ機械加工等で端部側に雄ねじ溝1aより小径の円筒軸部1bが形成される。その後、不図示の治具により雄ねじ溝1a及び円筒軸部1b側の端部を固定された状態で、先端が三角錐状である工具Tを、円筒軸部1bとは反対側より軸線方向に平行に雄ねじ溝1aに接近させ、その周壁の一部を塑性変形(圧刻)させて突起1cを形成する。その後、ねじ軸1には焼き入れ処理が行われる。
突起1cは、図4に示すように、雄ねじ溝1aをふさぐようにして溝断面で内方に突出しており、その突出量pは、ボール3の外径(=雄ねじ溝1aの半径)dの1/3より大きいことが望ましい。
このようにして形成されたねじ軸1に、ボール3とナット2とチューブ4とを円筒軸部1b側から組み入れた後、玉軸受7が円筒軸部1bに圧入されて組み付けられ(図4参照)、搬送状態が整う。
本実施の形態のボールねじ機構によれば、ナット2を挟んで一方の側において、雄ねじ溝1aの一部が塑性変形され溝断面で内方に突出した突起1cが形成されているので、搬送時の振動等によりねじ軸1に対してナット2が一方の側に移動したとしても、図6に示すように、チューブ4が干渉部としての突起1cに当接することで、それ以上の移動を阻止し、これによりナット2の抜け止めを図ることができる。
また、他方の側においては、相手装置で用いられることが多い軸受7をねじ軸1の円筒軸1bに取り付けることで、ナット2の抜け止めを図っている。かかる構成によれば、ボールねじ機構の組立後の搬送中に、ナット2が脱落することがなく取り扱い性に優れる。更に、搬送時の状態でそのまま相手装置(不図示)に組み付けることができるので、相手装置の組立時に手間がかからず工数低減を図れる。
相手装置に組み付けられたボールねじ機構は、不図示のモータによりねじ軸1が回転駆動されたとき、ねじ溝1a、2aにより形成される転走路を転動し且つチューブ4を介して転走路の一端から他端へと循環するボール3により、かかる回転運動がナット2の軸線方向運動に効率よく変換されるように動作する。突起1cは、モータ異常回転時におけるナット2のストッパとしても機能する。
ところで、上述した実施の形態においては、ボールねじ機構のストロークエンドで、チューブ4の先端を突起1cに当接させてストッパの機能を与えているので、チューブ4が勢いよく突起1cに衝接すると、その変形を招き、チューブ4内でボール3の詰まりを招く恐れがある。以下の実施の形態では、かかる不具合を回避できる。
図7は、別な実施の形態にかかるナットの上面図であり、図8は、図7のナットを矢印VIII方向に見た図であり、図9は、図8のナットをIX-IX線で切断して矢印方向に見た図であり、図10は、本実施の形態にかかるナットを、ねじ軸と組み合わせて示す断面図であり、図11は、図10のナットを透視した状態で示す斜視図である。
上述した実施の形態に対し、本実施の形態のナット2’においては、チューブ抑え板5を取り付けるために、平面2bに形成された一方のねじ孔2d(図10)が、ナット2’を半径方向に貫通している。更に、ねじ孔2dに螺合するネジ6’は、図8に示すように、組み付けられた状態で、その先端がナット2’の最小内径よりも半径方向内側に突出しており、図10に示すように、ねじ軸1の対向する雄ねじ溝1a内に侵入している。尚、ネジ6’の位置は、ナット2’の雌ねじ溝2a上にあれば、対向する雄ねじ溝1aに侵入する位置に配置されることとなるので、ねじ軸1のランド部と干渉することは無い。
これに対し、組み立て時の循環路外にボールを誤って組み込むことを防止する為に、図9に示すように、ナット2’の雌ねじ溝2aを実際にボール3が転動する範囲だけ形成し、チューブ抑え板5の取り付け用のねじ孔2dと干渉しないように切り上げる場合もある。その場合には、ナット2’の雌ねじ溝2aを延長した仮想線上に、ねじ孔2dを配置すればよい。
本実施の形態によれば、図11に示すように、ボールねじ機構のストロークエンドで、ネジ6’の先端を干渉部としての突起1cに当接させてストッパの機能を与えているため、ナット2’とねじ軸1とが勢いよくストロークエンドで衝接した場合でも、チューブ4の変形等を回避できるので、ボールねじ機構の円滑な動作を確保できる。尚、ねじ軸1の突起1cに当接するものは、チューブ抑え板5の固定用のねじ6’やチューブ4の先端部である必要はなく、後述する実施の形態のように、別部材であるピン等をナットに設けても良い。
図12は、更に別な実施の形態にかかるナットの上面図であり、図13は、図12のナットを矢印XIII方向に見た図であり、図14は、図12のナットをねじ軸と共に透視した状態で示す斜視図である。
上述した実施の形態に対し、本実施の形態のナット2”においては、平面2bに貫通孔2eを形成し、ここにピン8を嵌合的に植設している。ピン8は、図13に示すように、組み付けられた状態で、その内端がナット2”の最小内径よりも半径方向内側に突出しており、雌ねじ溝2aの延長線上にあって、図示していないがねじ軸1の対向する雄ねじ溝1a内に侵入している。
本実施の形態によれば、図14に示すように、ボールねじ機構のストロークエンドで、ピン8の内端を干渉部としての突起1cに当接させてストッパの機能を与えているため、ナット2”とねじ軸1とが勢いよくストロークエンドで衝接した場合でも、チューブ4の変形等を回避できるので、ボールねじ機構の円滑な動作を確保できる。
図15は、別な実施の形態にかかるボールねじ機構の断面図であるが、ボールは省略している。図16は、ねじ軸の側面図である。図17は、図15の構成の矢印XVII部を拡大して示す図である。図18は、コマを示す図である。
図15において、不図示のモータの回転軸に連結され且つ雄ねじ溝11aと円筒軸部11bとを有するねじ軸11は、ハウジングHに対して円筒軸部11bで軸受Bにより回転自在に支持されている。ねじ軸11の周囲に、ナット12が配置されている。ナット12は、ねじ軸11を包囲するように配置され且つ内周面に雄ねじ溝11aに対応して雌ねじ溝12aを形成している。ナット12は、ハウジングHに対して回転のみ可能に支持されている。複数のボール(不図示)が、対向する両ねじ溝11a、12aとの間に形成された螺旋状の転走路内を転動自在となるように配置されている。
ナット12の外周面には、2つの楕円状のコマ孔12bが軸線を挟んで、内外周を貫通するように形成されている。コマ孔12b内には、循環部であるコマ14がそれぞれ配置されている。ねじ軸11と、ナット12と、ボール(不図示)と、コマ14とによりボールねじ機構を構成する。
図18に示すように、コマ14は、楕円筒状の本体14aと、本体14aの一端から側方に張り出た頭部14aと、本体14aの他端に形成されたS字状溝14cと、円筒面状である本体14aの他端において、S字状溝14cを挟んだ位置に植設されたピン状突起14dとを有する。図18(b)に示すように、一対のピン状突起14dは、S字状溝14cの中央から等間隔d(=1/2リード)で配置され、更にS字状溝14cの端部中心からリード角に沿って描いた線L(点線で図示)上に位置すると好ましい。ピン状突起14dは、全てのコマ14に設けても良いが、少なくとも1つのコマ14に設ければ足りる。
コマ14は、樹脂の一体成形又は金属の焼結で一体成形されていることが好ましいが、別体のピンを埋め込んでも良いし、片側にのみ設けられていれば足りる。コマ14をコマ孔12b内に挿入したときに、頭部14aは、コマ孔12b内の段部12cに当接することで、それ以上コマ14が内方に移動することを阻止するようになっている。かかる取り付け状態で、ピン状突起14dは、ねじ軸11の雄ねじ溝11a内に突出するようになっているが、溝壁には接触していない。
図16に示すねじ軸11は、上述した実施の形態と同様に、転造等により雄ねじ溝11aを形成され、且つ機械加工等で端部側に雄ねじ溝11aより小径である軸受B嵌合用の円筒軸部11bが形成される。その後、不図示の治具により雄ねじ溝11a及び円筒軸部11b側の端部を固定された状態で、先端が三角錐状である工具T(図3参照)を、円筒軸部11bとは反対側より軸線方向に平行に雄ねじ溝11aに接近させ、その周壁の一部を塑性変形(圧刻)させて突起11cを形成する。その後、ねじ軸11には焼き入れ処理が行われる。尚、突起11cの形成は、ボールとナット12とを組み込んだ後に行うと良いが、組み込み前に突起11cを形成する場合には、ココマ孔11bからボールを転走路に装填するようにすると好ましい。
かかるボールねじ機構は、不図示のモータによりねじ軸11が回転駆動されたとき、ねじ溝11a、12aにより形成される転走路を転動し且つコマ14のS字状溝14cを介して転走路の一端から他端へと循環するボール(不図示)により、かかる回転運動がナット12の軸線方向運動に効率よく変換されるように動作する。突起11cは、モータ異常回転時におけるナット12のストッパとしても機能する。
本実施の形態のボールねじ機構によれば、ナット12を挟んで一方の側において、ねじ軸11の雄ねじ溝11aの一部が塑性変形され溝断面で内方に突出した突起11cが形成されているので、搬送時の振動等によりねじ軸11に対してナット12が図15で左側に移動したとしても、コマ14の突起14dが突起11cに当接することで、それ以上の移動を阻止し、これによりナット12の抜け止めを図ることができる。尚、ナット15の右側への移動は軸受Bにより阻止されることとなる。
図19は、変形例にかかるねじ軸11’を示す図である。図19において、ねじ軸11は、上述したような塑性変形により突起を形成しておらず、その代わりに端部近傍における雄ねじ溝11aの中央に、干渉部としてのピン(突起)11d’を圧入植設してなり、その先端を溝底から突出させている。
本変形例を用いたボールねじ機構によれば、搬送時の振動等によりねじ軸11’に対してナット12が一方の側に移動したとしても、コマ14の突起14dがピン11d’に当接することで、それ以上の移動を阻止し、これによりナット12の抜け止めを図ることができる。
図20は、別な変形例にかかるねじ軸11”を示す図である。本変形例では、干渉部として、雄ねじ溝11aをねじ軸11”の端部で切り上げている。より具体的には、雄ねじ溝11aの形成時に、ねじ軸11”の端部において転造工具等(不図示)を軸線から離隔させる方向に移動させることで、雄ねじ溝11aを徐々に浅くしている。これにより、雄ねじ溝11aの切り上げ部11e”を形成できる。
本変形例を用いたボールねじ機構によれば、搬送時の振動等によりねじ軸11”に対してナット12が一方の側に移動したとしても、コマ14の突起14dが雄ねじ溝11aの切り上げ部11e”に当接することで、それ以上の移動を阻止し、これによりナット12の抜け止めを図ることができる。
図21は、別な実施の形態にかかるボールねじ機構の側面図であり、図22は、図21の構成をXXII方向に見た図である。図23は、エンドキャップ24を示す図である。エンドキャップ24は、ナット22の両端にボルト25で取り付けられ、ナット22の一端まで転動したボール(不図示)を、ナット22内部の軸方向貫通穴22cを通して他端に戻すための循環部である。ナット22は、雌ねじ溝22aを内周に有している。本実施の形態では、ねじ軸11は、図16に示すものを用いているが、図19,20に示すものも同様に用いることができる。又、突起11cは片側に形成されていると、組み込みやすくなるので好ましい。ねじ軸11と、ナット22と、ボール(不図示)と、エンドキャップ24とによりボールねじ機構を構成する。
図23に示すように、エンドキャップ24は、環状の部材から形成され、中央開口24aから接線方向に延在し、取り付け時にナット22の軸方向貫通穴22cに連通する転走路24bと、転送路24bの端部から半径方向内方に突出する突起24cとを有している。エンドキャップ24をナット22の両端にボルト25で取り付けたとき、ボールをすくい上げる機能を兼ねる突起24cは、ねじ軸11の雄ねじ溝11a内に進入するが、溝壁に接触しないようになっている。尚、エンドキャップ24に、ナット22の端面に形成された孔に係合するピン24dを設けて組み付け時に係合させるようにすれば、両者の位相決めが容易になる。
かかるボールねじ機構は、不図示のモータによりねじ軸11が回転駆動されたとき、ねじ溝21a、22aにより形成される転走路を転動し且つエンドキャップ24の転走路24b及びナット22の軸方向貫通穴22cを介して転走路の一端から他端へと循環するボール(不図示)により、かかる回転運動がナット22の軸線方向運動に効率よく変換されるように動作する。突起11cは、モータ異常回転時におけるナット22のストッパとしても機能する。
本実施の形態のボールねじ機構によれば、搬送時の振動等によりねじ軸11に対してナット22が一方の側に移動したとしても、エンドキャップ24の突起24cがねじ軸11の突起11cに当接することで、それ以上の移動を阻止し、これによりナット22の抜け止めを図ることができる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ねじ軸に突起を有する循環部を設け、ナットの雌ねじ溝に形成した干渉部に当接させるようにしても良い。
本実施の形態であるボールねじ機構の斜視図である。 図1の構成を矢印II方向から見た図である。 ねじ軸1の加工工程の一部を示す図である。 ねじ軸1を側方から見た図である。 ねじ軸1を矢印V方向から見た図である。 図1のボールねじ機構においてナット2を透視した状態で示す斜視図である。 別な実施の形態にかかるナットの上面図である。 図7のナットを矢印VIII方向に見た図である。 図8のナットをIX-IX線で切断して矢印方向に見た図である。 本実施の形態にかかるナットを、ねじ軸と組み合わせて示す断面図である。 図10のナットを透視した状態で示す斜視図である。 更に別な実施の形態にかかるナットの上面図である。 図12のナットを矢印XIII方向に見た図である。 図12のナットをねじ軸と共に透視した状態で示す斜視図である。 別な実施の形態にかかるボールねじ機構の断面図である。 ねじ軸の側面図である。 図15の構成の矢印XVII部を拡大して示す図である。 図18(a)はコマの斜視図であり、図18(b)はコマをナット内周側から見た図であり、図18(c)はコマを側方から見た図である。 変形例にかかるねじ軸11’を示す図である。 別な変形例にかかるねじ軸11”を示す図である。 別な実施の形態にかかるボールねじ機構の側面図である。 図21の構成をXXII方向に見た図である。 図23(a)はエンドキャップ24の軸線方向断面図であり、図23(b)は図23(a)のエンドキャップ24をXXIIIB方向に見た図であり、図23(c)は図23(a)のエンドキャップ24をXXIIIC方向に見た図である。
符号の説明
1 ねじ軸
1a 雄ねじ溝
1b 円筒軸
1c 突起
2、2’、2” ナット
2a 雌ねじ溝
2b 平面
2c 穴
2d ねじ孔
2e 貫通孔
3 ボール
4 チューブ
5 チューブ抑え板
6 ネジ
7 玉軸受
8 ピン
11、11’、11” ねじ軸
11a 雄ねじ溝
11b 円筒軸部
11c 突起
11d’ ピン
11e” 切り上がり部
12 ナット
12a 雌ねじ溝
12b コマ孔
12c 段部
14 コマ
14a 本体
14a 頭部
14c S字状溝
14d ピン状突起
22 ナット
22a 雌ねじ溝
22c 軸方向貫通穴
24 エンドキャップ
24a 中央開口
24b 転送路
24c 突起
24d ピン
25 ボルト
B 軸受
H ハウジング
T 工具

Claims (2)

  1. 外周面に雄ねじ溝を形成したねじ軸と、
    前記ねじ軸を包囲するように配置され且つ内周面に雌ねじ溝を形成したナットと、
    対向する両ねじ溝間に形成された転走路に沿って転動自在に配置された複数のボールと、
    前記ナット又は前記ねじ軸に設けられ、前記転走路の一端から他端へと前記ボールを循環させる循環部と、を有し、
    前記ナットに対して前記ねじ軸を相対回動させたとき、前記循環部が前記雄ねじ溝に設けられた干渉部に当接するようになっており、
    前記干渉部は、前記雄ねじ溝の溝壁の外周面が前記ねじ軸端面と交差している範囲において、前記溝壁を軸線方向内側に塑性変形することにより形成されていることを特徴とするボールねじ機構。
  2. 前記循環部は突起を有するコマであり、前記突起が径方向内側に突出しており、前記雌ねじ溝のリード角に沿った線上に設けられ、前記雄ねじ溝の前記干渉部に当接することを特徴とする請求項に記載のボールねじ機構。
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