JP2007270850A - 分割ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤカット等で軸方向に分割された外輪の外周面を研摩できるように構成した外輪を備えた分割ころ軸受を提供する。
【解決手段】両端部に鍔部5a,5bが設けられ軸方向に分割された外輪1と、この外輪1の軌道面4に沿って配設された多数のころ10と、これらころ10を保持する保持器11とを有し、外輪1の鍔部5a,5bの外壁面に、研摩装置に係止する係止部6a,6bを設けた。そして、この係止部6a,6bを、リング状の突条又は複数の突部で形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばエンジンのクランク軸とコネクティングロッドとの連結部やカム軸の軸受の如く、外輪を環状状態のままで装着することができない場合に使用する分割ころ軸受に関するものである。
従来の分割ころ軸受の外輪は、一般に、円筒素材から所定の形状に加工したのち、外輪の軸方向の両端面の対角位置に、径方向に沿うノッチを設け、このノッチの外周面から尖鋭な治具を用いて打撃し、ノッチに応力を集中させてクラックを発生させ、軸方向の全長にわたって分割していた(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−29129号公報(第1−2頁、図1−2)
特許文献1のような手段によって分割した外輪は、例えばエンジンのクランク軸とコネクティングロッドとの連結部やカム軸に組込んだ際に軸方向にずれが生じ易く、このずれにより外輪の内周面(軌道面)に段差が生じ、ころがこのエッジ部に衝突して振動や騒音が発生するばかりでなく、軸受の疲労破壊が進行して寿命が低下するなどの問題があった。
このような問題を解決するために、外輪をワイヤカットにより軸方向にV字状等に切断して分割することが行われている。これにより軸方向のずれの問題は解決できるが、周長の一部がワイヤカットにより切断代(しろ)をとられるため、分割した2部分を組立てると、切断部分と直交する部分の外径d1が切断部分の外径dより小さくなり、このため楕円形になってしまうという問題が生じる。
この場合、外輪の内周面(軌道面)は切断したのちリングに入れて研摩することができるが、外周面を研摩することができなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ワイヤカットで軸方向に分割された外輪の外周面も研摩できるように構成した外輪を備えた分割ころ軸受を提供することを目的としたものである。
本発明に係る分割ころ軸受は、両端部に鍔部が設けられ軸方向に分割された外輪と、該外輪の軌道面に沿って配設された多数のころと、該ころを保持する保持器とを有し、前記外輪の鍔部の外壁面に、研摩装置に係止する係止部を設けたものである。
上記外輪の鍔部に設けた係止部を、外輪と同心上に設けたリング状の突条又は複数の突部で形成した。
また、上記外輪の鍔部に設けた係止部を、外輪と同心上に設けたリング状の凹溝又は複数の凹部で形成した。
本発明に係る分割ころ軸受は、軸方向に切断して分割される外輪の鍔部の外壁面に係止部を設け、この係止部を研摩装置に係止させて外周面を研摩するようにしたので、切断によって楕円形状に組立てられる外輪の外周面をほぼ真円に形成することができる。これにより、ハウジングに組込んだ際に騒音を発生したり疲労破壊を生ずることがなく、軸受の寿命を延すことができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る分割ころ軸受の一部を省略した縦断面図、図2は図1の外輪の斜視図である。
図において、1は外輪で、円筒状の本体部2の軸方向の両端面には中心部に向かう鍔部5a,5bが設けられており、この鍔部5a,5bの外壁面には、本体部2と同心上に、後述の研摩装置を構成するチャック15に係止する係止部であるリング状の突条6a,6bが設けられている。10は外輪1の内周面(軌道面)に沿って配設された多数のころ、11はころ10を保持する保持器である。
上記のように構成した外輪1は、円筒素材から所定の形状に加工したのち、ワイヤカットにより軸方向にV字状、N字状、U字状等に切断して分割される(図には、対象位置に互いに反対方向にV字状に突出した切断線7に沿って軸方向に切断し、分割する場合が示してある)。
このようにして分割された外輪1は、ワイヤカットにより周長の一部が切断代(しろ)を取られてしまうため、組立てた場合に、前述のように真円とならず、楕円形状になってしまう。
本実施の形態においては、分割された外輪1を組合わせて、図3に示すように、その両端面を研摩装置のチャック15又は研摩装置に取付けられる治具(以下両者を合わせてチャックという)で固定し、外輪1の外周面を砥石20で研摩してほぼ真円に形成するようにしたものである。
ここで、チャック15は、その外径が外輪1の外径より僅かに小さく、外輪1を両側から固定する円板状の固定部16a,16bを有し、外輪1を固定したときに、外輪1の外周面が固定部16a,16bの外周面から僅かに露出するようになっている。また、固定部16a,16bの内壁には、外輪1の鍔部5a,5bに設けた突条6a,6bに対応してリング状の凹溝17a,17bが設けられており、この凹溝17a,17bを外輪1の突条6a,6bに嵌合して係止させ、固定するようになっている。
このようにして外輪1が固定されたチャック15を矢印a方向に回転させ、砥石20を矢印b方向に回転させて外輪1の外周面を研摩すれば、外輪1の外周面をほぼ真円に形成することができる。なお、外輪1の内周面は、前述のようにリングに入れてほぼ真円に研摩される。
図4は本実施の形態に係る分割ころ軸受の外輪の他の例を示す斜視図である。なお、図2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
図1の例では、外輪1の鍔部5a,5bの外壁面に係止部であるリング状の突条6a,6bを設けた場合を示したが、本例は、外輪1の鍔部5a,5bの外壁面の本体部2と同心上の位置に、複数の突部8a,8bを設けたものである。なお、チャック15の固定部16a,16bの内壁には、この突部8a,8bに対応してこれが嵌合して係止する凹部が設けられる。
本例における外輪1の外周面の研摩は、図3で説明した場合と同様である。
上記のように構成した本実施の形態によれば、外輪1の鍔部5a,5bの外壁面に係止部である突条6a,6b又は突部8a,8bを設け、これら係止部に嵌合して係止する凹溝17a,17b又は凹部を有するチャック15により外輪1の両端部を固定し、その外周面を砥石20により研摩するようにしたので、研摩の際に外輪1の中心部がずれることがなく、外輪1の外周面をほぼ真円に形成することができ、これにより、ハウジングに組込んだ際に騒音を発したり、疲労破壊を生じたりすることがないので、回転精度を向上させることができるばかりでなく、軸受の寿命を延ばすことができる。
また、外輪1の鍔部5a,5bの外壁面に係止部を設けたことにより、外輪1をチャック15やハウジングに組込む際の位置決めに利用することができる。また、図4に示すように、係止部を複数の突部7a,7bで形成した場合は、チャック15やハウジングに組込んだ場合の回り止めとすることができる。
さらに、外輪1をワイヤカットにより軸方向にV字状やU字状などに切断して分割したので、分割作業が容易であるばかりでなく、ハウジングに組込んだ際に、軸方向のずれを生じることがない。
[実施の形態2]
実施の形態1においては、外輪1の鍔部5a,5bの外壁面に、チャック15との係止部であるリング状の突条6a,6b又は複数の突部8a,8bを設けた場合を示したが、本実施の形態は、外輪1の鍔部5a,5bの外壁面にチャック15への係止部として、図5に示すように、リング状の凹溝9a,9b又は複数の凹部(図示せず)を設けたものである。この場合、チャック15の固定部16a,16bの内壁には、この係止部に係止するリング状の突条又は複数の突部を設ける。なお、チャック15に設けるリング状の突条6a,6bは複数に分断した突部であってもよい。
本実施の形態に係る外輪1の作用、効果は、実施の形態1の場合とほぼ同様である。
上記の説明では、外輪を軸方向に2分割した分割ころ軸受に本発明を実施した場合を示したが、外輪を軸方向に3分割又はそれ以上に分割した分割ころ軸受、あるいは合成樹脂からなり軸方向の1か所を切断した外輪からなるころ軸受にも本発明を実施することができる。
本発明の実施の形態1に係る分割ころ軸受の一部を省略した縦断面図である。 図1の外輪の斜視図である。 外輪の外周面の研摩の説明図である。 実施の形態1の外輪の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る分割ころ軸受の一部を省略した縦断面図である。
符号の説明
1 外輪、5a,5b 鍔部、6a,6b 突条、8a,8b 突部、9a,9b 凹溝、10 ころ、11 保持器、15 研摩装置のチャック、17a,17b 凹溝、20 砥石。

Claims (3)

  1. 両端部に鍔部が設けられ軸方向に分割された外輪と、該外輪の軌道面に沿って配設された多数のころと、該ころを保持する保持器とを有し、
    前記外輪の鍔部の外壁面に、研摩装置に係止する係止部を設けたことを特徴とする分割ころ軸受。
  2. 前記外輪の鍔部に設けた係止部が、外輪と同心上に設けたリング状の突条又は複数の突部であることを特徴とする請求項1記載の分割ころ軸受。
  3. 前記外輪の鍔部に設けた係止部が、外輪と同心上に向けたリング状の凹溝又は複数の凹部であることを特徴とする分割ころ軸受。
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