JP2009162271A - 二つ割り外輪及びその製造方法並びに二つ割り転がり軸受 - Google Patents

二つ割り外輪及びその製造方法並びに二つ割り転がり軸受 Download PDF

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    • F16C33/60Raceways; Race rings divided or split, e.g. comprising two juxtaposed rings

Abstract

【課題】径方向への位置ずれを抑制して、二つ割り転がり軸受の軌道面を転動体が転送する際の振動、異常音等を抑制することができる二つ割り外輪を提供する。
【解決手段】二つ一組の二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの円周方向端部が互いに当接して嵌合する形状を有するとともに、円周方向端部同士が当接して形成された合わせ面の軸方向端面の少なくとも一方側からの軸方向平面視形状が非直線状であり、両二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの円周方向端部が互いに嵌合することにより当該二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれが径方向に移動しないように構成されている二つ割り外輪1。
【選択図】 図1

Description

本発明は二つ割り外輪及びその製造方法並びに二つ割り転がり軸受に関する。より詳しくは、二つ割り転がり軸受に好適な二つ割り外輪及びその製造方法並びにシャフトの支持に好適な二つ割り転がり軸受に関する。
自動車、船舶等のエンジンにおいて、クランクシャフトを支持する軸受は、カウンターウェイト間又はカウンターウェイトと大径大端部との間に配置されるため、かかる軸受として、円周方向に分割された二つ割り軸受が用いられている。
また、近年、より燃料消費量の少ないエンジンに対する要求がますます高まっているため、回転損失を低減させるべく、円周方向に分割された二つ一組の二つ割り外輪部材からなる二つ割り外輪を備える二つ割り転がり軸受を使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の二つ割り外輪は、円筒形状の外輪に衝撃を加えて当該外輪を円周方向に2分割することにより製造されており、それぞれの分割部分の端面に研削加工等が施されていないため、当該分割部分の端面に凹凸が残る、とされている。そして、軸受使用時には、対応する端面を突合させることにより円筒形状の外輪を得ている。
特開2007−85447号公報
しかしながら、特許文献1記載の二つ割り外輪のように、円筒形状の外輪に衝撃を加えて当該外輪を円周方向に2分割した場合、得られた二つ割り外輪部材それぞれの分割部分の端面の凹凸は、微小である。このため、前記二つ割り外輪部材を組み合わせて、前記分割部分の端面により合わせ面を形成しても、それぞれの端面間における嵌合力は小さい。その結果、このような二つ割り外輪部材からなる二つ割り外輪を備える二つ割り転がり軸受は、当該二つ割り転がり軸受を製造する際のハウジングへの組み付け誤差、ハウジングのはめあい面の加工状態等により、図8に誇張して示されるように、二つ割り外輪部材301aと二つ割り外輪部材301bとにより形成される合わせ面302a,302bそれぞれにおいて、径方向への位置ずれが生じることがあり、両二つ割り外輪部材301a,301bからなる二つ割り外輪の内側面に形成される軌道面に段差が生じることがある。かかる二つ割り転がり軸受では、クランクシャフト303の回転により転動体304が転走して前記段差を通過する際に、振動や異常音が発生する虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、径方向への位置ずれを抑制して、二つ割り転がり軸受の軌道面を転走する転動体による振動、異常音等の発生を抑制することができる二つ割り外輪及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、軌道面を転走する転動体による振動、異常音等の発生を抑制することができる二つ割り転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明の二つ割り外輪は、円周方向に二つ割りになっている二つ一組の二つ割り外輪部材からなる二つ割り外輪であって、前記二つ一組の二つ割り外輪部材それぞれの円周方向端部が互いに当接して嵌合する形状を有するとともに、前記円周方向端部同士が当接して形成された合わせ面の軸方向端面の少なくとも一方側からの軸方向平面視形状が非直線状であり、前記二つ一組の二つ割り外輪部材それぞれの円周方向端部が互いに嵌合することにより当該二つ割り外輪部材それぞれが径方向に移動しないように構成されていることを特徴としている。
本発明の二つ割り外輪では、二つ一組の二つ割り外輪部材それぞれの円周方向端部が互いに当接して嵌合する形状を有するとともに、前記円周方向端部同士が当接して形成された合わせ面の軸方向端面の少なくとも一方側からの軸方向平面視形状が非直線状である。そのため、二つ一組の二つ割り外輪部材それぞれの円周方向端部は、互いに嵌合する。したがって、このような二つ割り外輪部材それぞれの円周方向端部を互いに嵌合させることにより、両外輪部材が径方向にずれるのを抑制することができ、二つ割り外輪の内側面に形成される軌道面における段差の発生を防止することができる。その結果、本発明の二つ割り外輪は、両外輪部材の合わせ面を転動体が通過する際に振動、異常音等が発生するのを抑制することができる。
本発明の二つ割り外輪の製造方法は、円筒状の外輪の少なくとも一方の軸方向端面に非直線状のノッチを形成し、当該ノッチが形成された近傍の外輪外径面に径方向外方から径方向内方への力を作用させて前記外輪を分割することを特徴としている。
本発明の二つ割り外輪の製造方法では、非直線状のノッチを形成した後の外輪外径面に径方向外方から径方向内方への力を作用させている。これにより、円筒状の外輪は、前記ノッチが形成された箇所において円周方向に分割されるが、軸方向端面に非直線状のノッチが形成されているので、このノッチの形状に沿って外輪が分割され、軸方向端面の少なくとも一方側からの軸方向平面視形状が非直線状である二つ割り外輪を、簡単に製造することができる。
前記円筒状の外輪の軸方向両端面であって周方向において互いに対向する位置に非直線状のノッチを形成することが好ましい。この場合、外輪の軸方向両端面にノッチが形成されるので、円筒状の外輪を、より簡単にかつ正確に分割することができる。
また、前記ノッチが形成された近傍の外輪外径面に、軸方向に沿って直線状のノッチを形成することが好ましい。この場合、円筒状の外輪を、より簡単に分割することができる。
本発明の二つ割り外輪の製造方法では、外輪外径面にたがねを打ち込むことにより、当該外輪外径面に径方向外方から径方向内方への力を作用させることが好ましい。この場合、外輪外径面に径方向外方から径方向内方への力を簡単に作用させることができ、円筒状の外輪を、前記ノッチに沿って簡単に分割することができる。
本発明の二つ割り転がり軸受は、円周方向に二つ割りになっている二つ一組の二つ割り外輪部材からなる二つ割り外輪と、前記二つ割り外輪の内側面を転動可能に配設されている複数個の転動体と、前記複数個の転動体それぞれを円周方向所定間隔に案内保持する円周方向に二つ割りになっている二つ一組の二つ割り保持器とを備え、シャフトが内嵌される二つ割り転がり軸受であって、前記二つ割り外輪が、本発明の二つ割り外輪であることを特徴としている。
本発明の二つ割り転がり軸受では、前述した二つ割り外輪が用いられているため、当該二つ割り外輪の合わせ面における段差の発生が抑制される。したがって、転動体が前記合わせ面を通過する際に、振動や異常音等が発生するのを抑制することができる。
本発明の二つ割り外輪及び二つ割り転がり軸受によれば、二つ割り外輪部材の円周方向端面同士を嵌合させて当該二つ割り外輪部材それぞれの径方向への位置ずれを抑制することができ、これにより両外輪部材の合わせ面を転動体が通過する際の振動、異常音等の発生を抑制することができる。また、本発明の二つ割り外輪の製造方法によれば、前述した二つ割り外輪を簡単に得ることができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の二つ割り外輪の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る二つ割り外輪1の断面説明図である。なお、図1では、合わせ面2a,2bそれぞれの軸方向端面側からの軸方向平面視形状をわかりやすくするために、転動体及び二つ割り保持器を省略するとともに、二つ割り外輪1の径方向厚さを誇張して図示している。
二つ割り外輪1は、二つ割り外輪部材1aと二つ割り外輪部材1bとからなっており、
二つ割り外輪部材1aの円周方向端部と二つ割り外輪部材1bの円周方向端部とは互いに嵌合している。そして、二つ割り外輪1では、二つ割り外輪部材1aの円周方向端部と二つ割り外輪部材1b円周方向端部とが当接して形成された合わせ面2a,2bそれぞれの軸方向平面視形状が、V字状、すなわち、非直線状の形状となっている。これにより、二つ割り外輪1では、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの径方向への位置ずれが抑制され、二つ割り外輪1の内径面(内周面)には、段差がない軌道面3が形成されている。したがって、転動体が二つ割り外輪1の合わせ面2a,2bを転走した際に振動、異常音等が発生するのを抑制することができる。
図2は、図1に示される二つ割り外輪1の合わせ面2bの軸方向端面の軸方向平面視形状の変形例を示す部分拡大説明図である。なお、図2では、二つ割り外輪1の合わせ面2bを図示しているが、本発明では、二つ割り外輪1の合わせ面2aも同様の形状とすることができる。また、図2では、合わせ面2bを軸方向端面側から見た平面視形状をわかりやすくするために、二つ割り外輪1の径方向厚さを誇張して図示している。
図2(a)は、軸方向平面視形状がのこ歯状である合わせ面2b−1を示す。この場合、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの円周方向端部が嵌合することにより、軸方向平面視形状がのこ歯状の合わせ面2b−1が形成されている。かかる二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれは、その合わせ面2b−1において、両二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの位置が固定され、径方向に移動しにくい状態となっている。このため、図2(a)に示される合わせ面2b−1を有する二つ割り外輪は、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの径方向への位置ずれを抑制することができる。
図2(b)は、軸方向平面視形状が略S字状である合わせ面2b−2を示す。この場合、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの円周方向端部が嵌合することにより、軸方向平面視形状が略S字状の合わせ面2b−2が形成されている。かかる二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれは、その合わせ面2b−2において、両二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの位置が固定され、径方向に移動しにくい状態となっている。このため、図2(b)に示される合わせ面2b−2を有する二つ割り外輪は、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの径方向への位置ずれを抑制することができる。
図2(c)は、軸方向平面視形状が円弧状である合わせ面2b−3を示す。なお、合わせ面2b−3においては、かかる円弧の曲率半径は、二つ割り外輪部材1a,1bの径方向厚さをtとすると、0.5〜1t程度と小さくするのが望ましい。これにより、合わせ面2b−3において、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの径方向への位置ずれを、より確実に防止することができる。
つぎに、本発明の二つ割り外輪の製造方法の一実施の形態について、図3〜5を参照しつつ説明する。図3は、二つ割り外輪の製造方法の一実施の形態を概略的に示す説明図である。また、図4は、二つ割り外輪の製造に用いられる円筒状の外輪に形成されるノッチの例を示す部分拡大説明図である。さらに、図5は、二つ割り外輪の製造に用いられる円筒状の外輪に形成されるノッチの形状の例を示す部分拡大説明図である。
なお、図3〜5では、ノッチの形成をわかりやすく説明するために、径方向厚さを誇張して図示している。
本実施の形態では、まず、熱処理前の鍛造又は機械加工若しくは熱処理後にグラインダー等を用いて、円筒状の外輪11の一方の軸方向端面にV字状のノッチ12を形成する〔図3(a)〕。
つぎに、ノッチ12が形成された円筒状の外輪11を適当な治具(図示せず)にて保持し、ついで当該外輪11の外径面側のたがね打撃部位13に、たがね21を打ち込む〔図3(b)〕。
このたがね打撃部位13は、円筒状の外輪11の軸方向端面の一方に形成されたノッチ12に対して、径方向外方から径方向内方への力を作用させることができるように、ノッチ12の外径面側部分12cにつながる外径面の位置に設けられる。
したがって、たがね21をたがね打撃部位13に打ち込むことにより、ノッチ12をガイドとして、円筒状の外輪11が前記ノッチ12部分にて分割され、同様の操作を外輪11の中心に対してノッチ12と反対側に形成されるノッチに対して行なうことにより、二つ割り外輪部材11aと二つ割り外輪部材11bとが得られる。
二つ割り外輪部材11aでは、ノッチ12が形成された側の軸方向端面の円周方向端縁12aの軸方向平面視形状がV字状となる。同様に、二つ割り外輪部材11bでは、ノッチ12が形成された側の軸方向端面の円周方向端縁12bの軸方向平面視形状がV字状となる。
二つ割り外輪部材11aの円周方向端部14a及び二つ割り外輪部材11bの円周方向端部14bには、互いに当接して嵌合する形状が形成される。
このように、本実施の形態では、円筒状の外輪11の一方の軸方向端面のみにノッチを形成するだけで、互いに嵌合する形状を有する二つ割り外輪部材11aと二つ割り外輪部材11bとを、簡単に得ることができるため、製造時間を短縮することができ、かつコストを削減することができる点で有利である。
本発明では、図4(a)に示されるように、円筒状の外輪11の両方の軸方向端面であって周方向において互いに対向する位置それぞれに、軸方向平面視形状がV字状であるノッチ12,15を形成してもよい。
この場合、ノッチ12が形成された側の軸方向端面の円周方向端縁12aの軸方向平面視形状がV字状となるとともに、ノッチ15が形成された側の軸方向端面の円周方向端縁の軸方向平面視形状も同様にV字状となる。
このように、円筒状の外輪11の両方の軸方向端面それぞれに、ノッチ12,15を形成することにより、円筒状の外輪11の一方の軸方向端面だけにノッチ12を形成した場合に比べて、より強固に互いに嵌合する形状を有する二つ割り外輪部材11a及び二つ割り外輪部材11bを得ることができる。
さらに、本発明では、円筒状の外輪11にノッチを形成するに際して、図4(b)に示されるように、円筒状の外輪11の一方の軸方向端面に、軸方向平面視形状がV字状であるノッチ12を形成し、かつ円筒状11の外径面に、径方向平面視形状が直線状であるノッチ16を形成してもよい。
この場合、ノッチ16にたがね21を打ち込むことにより、当該ノッチ16及びノッチ12をガイドとしてより簡単かつ正確に外輪11を分割することができる。
なお、ノッチ16は、図3(a)における円筒状の外輪11のたがね打撃部位13と同じ位置に、熱処理前の鍛造又は機械加工若しくは熱処理後にグラインダーを用いて形成することができる。
また、本発明では、円筒状の外輪11にノッチを形成するに際して、図4(c)に示されるように、円筒状の外輪11の両方の軸方向端面であって周方向において互いに対向する位置に、軸方向平面視形状がV字状であるノッチ12,15を形成し、かつ円筒状11の外径面に、径方向平面視形状が直線状であるノッチ16を形成してもよい。
この場合、ノッチ12が形成された側の軸方向端面の円周方向端縁12aの軸方向平面視形状がV字状となるとともに、ノッチ15が形成された側の軸方向端面の円周方向端縁の軸方向平面視形状もV字状となる。
加えて、ノッチ16にたがねを打ち込むことにより、当該ノッチ16及びノッチ12,15をガイドとしてさらに簡単かつ正確に外輪11を分割することができる。
本発明では、円筒状の外輪11に形成されるノッチは、軸方向平面視形状がV字状のノッチ12−1であってもよい〔図5(a)〕。
この場合、V字状のノッチ12−1は、加工しやすい形状であるため、製造時における加工が容易であるとともに、得られる二つ割り外輪部材11a,11bそれぞれの円周方向端部が互いに強固に嵌合するため、両二つ割り外輪部材11a,11bそれぞれの径方向への位置ずれを確実に抑制することができる点で有利である。
また、軸方向平面視形状がのこ歯状のノッチ12−2であってもよい〔図5(b)〕。
この場合、のこ歯状のノッチ12−2は、得られる二つ割り外輪部材11a,11bそれぞれの円周方向端部が互いにより強固に嵌合するため、両二つ割り外輪部材11a,11bそれぞれの径方向への位置ずれをより抑制することができる点で有利である。
さらに、軸方向平面視形状が略S字状のノッチ12−3であってもよい〔図5(c)〕。
この場合、略S字状のノッチ12−3は、得られる二つ割り外輪部材11a,11bそれぞれの円周方向端部が互いにより強固に嵌合するため、両二つ割り外輪部材11a,11bそれぞれの径方向への位置ずれをより抑制することができる点で有利である。
また、軸方向平面視形状が円弧状のノッチ12−4であってもよい〔図5(d)〕。
この場合、円弧状のノッチ12−4は、加工しやすい形状であるため、製造時における加工が容易であるとともに、得られる二つ割り外輪部材11a,11bそれぞれの円周方向端部が互いに強固に嵌合するため、両二つ割り外輪部材11a,11bそれぞれの径方向への位置ずれを抑制することができる点で有利である。
本発明の二つ割り外輪は、図6に示されるように、コネクティングロッド110の大端部111に用いられる二つ割り転がり軸受101の外輪として用いることができる。
図6は、本発明の一実施の形態に係る二つ割り外輪が採用された二つ割り転がり軸受を備えるコネクティングロッドの大端部の断面説明図である。
二つ割り転がり軸受101は、二つ割り外輪部材1a,1bと、両二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの内側面を転動可能に配設されている複数個の転動体104と、これら複数個の転動体104それぞれを円周方向所定間隔に保持する二つ割り保持器105a,105bとからなる。
二つ割り転がり軸受101では、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの円周方向端部が互いに当接して、軸方向端面の少なくとも一方側からの軸方向平面視形状がV字状である合わせ面2a,2bそれぞれを形成している。合わせ面2a,2bそれぞれでは、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの円周方向端部が互いに嵌合し、両二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれが径方向に移動しないようにされている。
したがって、二つ割り転がり軸受101は、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの径方向への位置ずれを抑制することができ、二つ一組の二つ割り外輪の内側面に形成される転動体軌道面における段差の発生を抑制することができる。
また、二つ割り転がり軸受101において、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの内側面には、両二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの円周方向端部面が互いに当接することにより、段差がない径方向断面略円形の軌道面3を形成している。この軌道面3では、複数個の転動体104が、段差への乗り上げ等を発生することなく転動する。
したがって、二つ割り転がり軸受101は、転動体104が軌道面3を転動する際における振動、異常音等の発生を抑制することができる。
複数個の転動体104それぞれは、二つ割り保持器105a,105bにより、円周方向所定間隔に案内保持されている。また、クランクシャフト51は、かかる複数個の転動体104により支持されることにより、二つ割り転がり軸受101に内嵌されている。二つ割り転がり軸受101は、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれが、第1ハウジング部片112と第2ハウジング片113とからなる大端部111(ハウジング)の支持孔116内に密接して配設されることにより、当該支持孔116内に組み込まれている。
また、本発明の二つ割り外輪は、図7に示されるように、クランクシャフト支持用の軸受の外輪としても用いることができる。
図7は、本発明の一実施の形態に係る二つ割り外輪が採用されたクランクシャフト支持用の軸受の部分断面説明図である。
かかるクランクシャフト支持用の軸受では、クランクシャフト固定部200の一部を構成するハウジングであるアッパーブロック201とこのアッパーブロック201と一体に結合されるハウジングであるロアブロック202により形成される支持孔内に二つ割り外輪部材1a,1bが配置されている。また、アッパーブロック201とロアブロック202は、固定ボルト203により、一体に固定されている。
かかるクランクシャフト支持用の軸受においても、図6に示される軸受と同様に、二つ割り外輪部材1a,1bそれぞれの円周方向端部が互いに当接して、軸方向端面の少なくとも一方側からの軸方向平面視形状がV字状である合わせ面2a,2bそれぞれを形成しており、図6の軸受と同様の作用効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係る二つ割り外輪の断面説明図である。 図1に示される二つ割り外輪の合わせ面の軸方向端面の軸方向平面視形状の変形例を示す部分拡大説明図である。 二つ割り外輪の製造方法の一実施の形態を概略的に示す説明図である。 二つ割り外輪の製造に用いられる円筒状の外輪に形成されるノッチの位置の例を示す部分拡大説明図である。 二つ割り外輪の製造に用いられる円筒状の外輪に形成されるノッチの形状の例を示す部分拡大説明図である。 本発明の一実施の形態に係る二つ割り外輪が採用された二つ割り転がり軸受を備えるコネクティングロッドの大端部の断面説明図である。 本発明の一実施の形態に係る二つ割り外輪が採用されたクランクシャフト支持用の軸受の部分断面説明図である。 従来の二つ割り外輪を備える二つ割り転がり軸受の説明図である。
符号の説明
1 二つ割り外輪
1a 二つ割り外輪部材
1b 二つ割り外輪部材
2a 合わせ面
2b 合わせ面
2b−1 合わせ面
2b−2 合わせ面
2b−3 合わせ面
3 軌道面
11 円筒状の外輪
11a 二つ割り外輪部材
11b 二つ割り外輪部材
12 ノッチ
12−1 ノッチ
12−2 ノッチ
12−3 ノッチ
12−4 ノッチ
12a 円周方向端縁
12b 円周方向端縁
12c 外径面側部分
13 たがね打撃部位
14a 円周方向端部
14b 円周方向端部
15 ノッチ
16 ノッチ
21 たがね
51 クランクシャフト
61 支持軸
101 二つ割り転がり軸受
104 転動体
105a 二つ割り保持器
105b 二つ割り保持器
110 コネクティングロッド
111 大端部
112 第1ハウジング部片
113 第2ハウジング部片
116 支持孔
200 クランクシャフト固定部
201 アッパーブロック
202 ロアブロック
203 固定ボルト
301a 二つ割り外輪部材
301b 二つ割り外輪部材
302a 合わせ面
302b 合わせ面
303 クランクシャフト
304 転動体

Claims (6)

  1. 円周方向に二つ割りになっている二つ一組の二つ割り外輪部材からなる二つ割り外輪であって、
    前記二つ一組の二つ割り外輪部材それぞれの円周方向端部が互いに当接して嵌合する形状を有するとともに、前記円周方向端部同士が当接して形成された合わせ面の軸方向端面の少なくとも一方側からの軸方向平面視形状が非直線状であり、
    前記二つ一組の二つ割り外輪部材それぞれの円周方向端部が互いに嵌合することにより当該二つ割り外輪部材それぞれが径方向に移動しないように構成されていることを特徴とする二つ割り外輪。
  2. 請求項1記載の二つ割り外輪の製造方法であって、
    円筒状の外輪の少なくとも一方の軸方向端面に非直線状のノッチを形成し、当該ノッチが形成された近傍の外輪外径面に径方向外方から径方向内方への力を作用させて前記外輪を分割することを特徴とする二つ割り外輪の製造方法。
  3. 円筒状の外輪の軸方向両端面であって周方向において互いに対向する位置に非直線状のノッチを形成する請求項2記載の二つ割り外輪の製造方法。
  4. 前記ノッチが形成された近傍の外輪外径面に、軸方向に沿って直線状のノッチを形成する請求項2又は3に記載の二つ割り外輪の製造方法。
  5. 外輪外径面にたがねを打ち込むことにより、当該外輪外径面に径方向外方から径方向内方への力を作用させる請求項2〜4のいずれかに記載の二つ割り外輪の製造方法。
  6. 円周方向に二つ割りになっている二つ一組の二つ割り外輪部材からなる二つ割り外輪と、
    前記二つ割り外輪の内側面を転動可能に配設されている複数個の転動体と、
    前記複数個の転動体それぞれを円周方向所定間隔に案内保持する円周方向に二つ割りになっている二つ一組の二つ割り保持器と
    を備えてなり、シャフトが内嵌される二つ割り転がり軸受であって、
    前記二つ割り外輪が、請求項1記載の二つ割り外輪であることを特徴とする二つ割り転がり軸受。
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