JP2006125606A - ラジアルニードル軸受 - Google Patents

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Abstract


【課題】 分割型軌道輪である外輪6aを構成する1対の外輪素子11a、11aにずれが生じた場合にも、この外輪6aに設けた外輪軌道7a上を転動するニードル9の転動面に損傷を与える様な段差が生じる事を防止する。
【解決手段】 上記各外輪素子11a、11aの円周方向端部に、V字状凸部18とV字状凹部19とを設ける。又、これら各外輪素子11a、11aの円周方向両端部のうち、上記外輪軌道7aを設けた内周面側に、先端縁に向かうに従って径方向の厚さ寸法を漸減させる方向に傾斜した傾斜面20、20を設ける。そして、上記各外輪素子11a、11aの円周方向端部に設けた上記V字状凸部18とV字状凹部19とを嵌合する事により、上記外輪6aを構成する。この様な構成により、上記課題を解決する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、例えば、自動車用エンジンのクランクシャフトのジャーナル部をシリンダブロックに対して回転自在に支持する為に使用する、分割型軌道輪を有するラジアルニードル軸受の改良に関する。
自動車用エンジンを構成するクランクシャフトのジャーナル部(このクランクシャフトの軸方向中間部に設けられた円柱状のくびれ部分)をシリンダブロックに対して回転自在に支持する為の軸受として従来から、滑り軸受が一般的に使用されている。これに対して、近年、自動車の燃費向上等を図る為に、当該軸受として、上記滑り軸受よりも回転抵抗が小さい、ラジアルニードル(ころ)軸受を使用する事が考えられている(例えば、特許文献1参照)。図8は、この特許文献1に記載されている、ラジアルニードル軸受1を使用した、クランクシャフト2のジャーナル部3の回転支持部分を示している。
上記ラジアルニードル軸受1は、互いに結合固定したシリンダブロック4と抑えブロック5との間に内嵌支持した円筒状の外輪6と、この外輪6の内周面に設けた円筒面状の外輪軌道7と、上記ジャーナル部3の外周面に直接形成した円筒面状の内輪軌道8と、この内輪軌道8と上記外輪軌道7との間に転動自在に設けた複数本のニードル(ころ)9、9と、これら各ニードル9、9を円周方向に関して互いに離隔した状態で保持する円筒状の保持器10とから成る。この様なラジアルニードル軸受1を構成する複数の部材のうち、それぞれが円筒状である、上記外輪6と上記保持器10とは、それぞれ円周方向に二分割可能な構造としている。この理由は、これら円筒状の外輪6及び保持器10を、それぞれ上記クランクシャフト2の中間部に設けられた円柱状のくびれ部である上記ジャーナル部3に外嵌できる様にする為である。
具体的には、図9に示す様に上記外輪6を、それぞれが半円筒状である1対の外輪素子11、11の円周方向両端面12、12同士を、互いに突き合わせる事により構成している。1個の外輪6を構成する1対の外輪素子11、11は、予め円筒状に形成した外輪6の直径方向2個所位置を割断する、所謂自然割りと呼ばれる方法により造っている。この様な方法で上記各外輪素子11、11を造る事により、これら各外輪素子11、11の円周方向両端面12、12同士を互いに突き合わせた状態で、これら両端面12、12同士が面方向にずれにくくしている。
又、図示の例では、上記外輪6(上記各外輪素子11、11)の外周面に係止溝13を、全周に亙り形成すると共に、この係止溝13の内側に、コイルスプリングを閉鎖環状に構成する等により径を縮める方向の弾力を有する、スナップリング14を装着(外嵌)している。このスナップリング14は、上記ジャーナル部3の周囲に上記ラジアルニードル軸受1を仮組付けした状態で、このラジアルニードル軸受1を前記シリンダブロック4と前記抑えブロック5との間に内嵌固定する以前に、上記外輪6を構成する1対の外輪素子11、11同士が分離するのを防止する為のもの(仮固定具)である。又、前記円筒状の保持器10も、それぞれが半円筒状の保持器素子15、15同士を互いに組み合わせる事により構成している。
ところで、上述の様に構成するクランクシャフト2の回転支持部の場合、上記外輪6を構成する上記1対の外輪素子11、11の円周方向両端面12、12には、互いに密に嵌合する凹凸が形成されてはいるが、これら両端面12、12同士の突き合わせ部に、μm単位のずれが生じる事は避けられない。特に、上記外輪6の外周面と嵌合する面である、上記シリンダブロック4と上記抑えブロック5との間に形成される円筒状の内周面が形状誤差により歪んでいる場合に、上記ずれが顕著になる。即ち、この場合には、この内周面の内側に上記外輪6を内嵌した状態で、上記スナップリング14が弾性変形して、上記1対の外輪素子11、11の円周方向両端面12、12同士の突き合わせ部にずれが生じ易くなる。この様なずれが生じると、図10に誇張して示す様に、上記外輪6の内周面に設けた外輪軌道7のうち、上記両端面12、12同士の突き合わせ部に対応する部分に、段差16が生じる。この様な段差16が生じると、この段差16部分を前記各ニードル9、9が通過する際に、これら各ニードル9、9の転動面がこの段差16の頂部17にエッジ当たりして、これら各ニードル9、9の転動面を早期に損傷させたり、異音が発生すると言った不都合を生じる。尚、前述した特許文献1には、上記1対の外輪素子11、11同士の仮固定具(仮固定方法)を改良する事により、上記ずれが生じる事を防止する発明が記載されている。但し、この様な改良発明に於いても、上記仮固定具が弾性変形する事は完全には避けられない事から、上記ずれが僅かとは言え生じるものと考えられる。従って、この様に僅かに生じたずれによって、上述した様な不都合が生じるものと考えられる。
特開平6−81846号公報
本発明のラジアルニードル軸受は、上述の様な事情に鑑み、分割型軌道輪を構成する1対の軌道輪素子の円周方向両端同士の突き合わせ部にずれが生じた場合でも、このずれが生じた部分に、ニードルの転動面に損傷を与える様な段差を生じさせない構造を実現すべく発明したものである。
本発明のラジアルニードル軸受は、それぞれが円筒状で互いに同心の外輪軌道及び内輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個のニードルとを備える。
そして、上記内輪軌道と外輪軌道とのうちの少なくとも一方の軌道は、それぞれが半円筒状である1対の軌道輪素子の円周方向両端部同士を突き合わせて成る、分割型軌道輪の一方の周面に設けられている。
特に本発明のラジアルニードル軸受に於いては、上記両軌道輪素子の円周方向両端同士の突き合わせ部を、円周方向に関して突出するV字状凸部と、円周方向に関して凹んだV字状凹部とを嵌合させる事により構成している。
又、上記両軌道輪素子は、上記一方の周面の円周方向両端部を、これら両軌道輪素子の円周方向両端縁に向かう程他方の周面に向かう方向に傾斜させる事により、円周方向両端縁に向かうに従って径方向の厚さ寸法を漸減させている。
上述の様に構成する本発明のラジアルニードル軸受によれば、分割型軌道輪を構成する1対の軌道輪素子の円周方向両端同士の突き合わせ部(嵌合部)にずれが生じた場合にも、上記分割型軌動輪の軌道面上に、各ニードルの転動面に損傷を与える様なエッジを有する段差が生じる事を防止できる。
この理由は、分割型軌道輪を構成する両軌動輪素子の円周方向両端同士の突き合わせ部の構成を改良した為である。即ち、本発明の場合には、第一に、上記両軌動輪素子の円周方向両端同士の突き合わせを、円周方向に関して突出するV字状凸部と、円周方向に関して凹んだV字状凹部との嵌合により行なう事としている。第二に、上記両軌道輪素子の軌道面側の周面の円周方向両端部に、これら両軌道輪素子の円周方向両端縁に向かう程他方の周面に向かう方向に傾斜し、円周方向両端縁に向かうに従って径方向の厚さ寸法を漸減させる傾斜面を設けている。この様な第一、第二の構成を組み合わせる事により、上記突き合わせ部である上記嵌合部にずれが生じた場合にも、上記両軌道輪素子にそれぞれ設けた傾斜面により、これら両軌動輪素子の軌道面となる一方の周面同士の径方向位置が不連続に変化する部分を無くせる。言い換えれば、この一方の周面の径方向位置を、上記突き合わせ部でも滑らかに連続させて、上記両軌道輪素子により構成する分割型軌道輪の軌道面上に、エッジを有する段差が生じる事を防止できる。この結果、前記各ニードルの転動面に、フレーキング等の損傷が生じる事を抑え、軸受寿命の低下を防止できると共に、異音の発生を抑えたラジアルニードル軸受を実現できる。
図1〜4は、本発明の実施例1を示している。尚、本発明の特徴は、分割型軌道輪を構成する1対の軌道輪素子同士の突き合わせ部の構造を工夫する事により、この分割型軌動輪の軌道面上に、各ニードルの転動面に損傷を与える様なエッジを有する段差を生じさせない点にある。この分割型軌動輪を用いてラジアルニードル軸受を構成し、更には各種機械装置の回転部材を回転自在に支持する為の構成及び作用は、前述した従来構造と同様である。そこで、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下の説明は、本発明の特徴部分である分割型軌動輪の構造を中心に説明する。
図1は、ラジアルニードル軸受を構成する、請求項に記載した分割型軌動輪に相当する外輪6aを示している。この外輪6aは、請求項に記載した軌道輪素子に相当する、それぞれが半円筒状の1対の外輪素子11a、11aにより構成される。そして、これら各外輪素子11a、11aの円周方向両端部に、円周方向に関して突出するV字状凸部18と、円周方向に関して凹んだV字状凹部19とを設けている。又、上記外輪6aの内周面に設けた円筒面状の外輪軌道7aを構成する、上記各外輪素子11a、11aの内周面のうちの円周方向両端部(上記V字状凸部18及びV字状凹部19に対応する部分)に、傾斜面20、20を設けている。これら各傾斜面20、20は、上記各外輪素子11a、11aの円周方向両端縁に向かう程外周面側に向かう方向に傾斜している。従って、これら各外輪素子11a、11aの円周方向両端部の径方向の厚さ寸法は、円周方向両端縁に向かうに従って漸減している。そして、上記各外輪素子11a、11aのV字状凸部18、18とV字状凹部19、19とを互いに嵌合(凹凸係合)させる事により、上記外輪6aを構成している。
尚、本実施例の場合には、図2の(A)に斜格子で示す様に、上記各外輪素子11a、11aの内周面の円周方向両端部に形成した上記各傾斜面20、20の基端縁21a、21bを、これら各外輪素子11a、11aの周方向に関して、上記V字状凸部18或いは上記V字状凹部19の中央部に位置させている。そして、これらV字状凸部18とV字状凹部19とが、ずれの無い状態で嵌合している場合に、上記各基端縁21a、21bの円周方向位置が互いに一致する様にしている。この様に規制している為、上記V字状凸部18と上記V字状凹部19との嵌合部にずれが生じていない状態で上記外輪6aを軸方向から見ると、上記各傾斜面20、20を設けていない円筒面22部分により上記外輪軌道7aが、円周方向に亙り連続した状態となる{図2の(B)参照}。この為、上記外輪6aを組み込んだラジアルニードル軸受を、前述したクランクシャフトのジャーナル部の如く、各種機械装置の回転支持部に組付けた状態で、上記外輪6aを構成する上記1対の外輪素子11a、11a間にずれを生じなければ、この外輪6aに形成した外輪軌道7aと転がり接触するニードル9の転動面は、軸方向の少なくとも一部が、上記円筒面22部分に当接する。
次に、図3は、径方向(図3の上下方向)のずれが、上記V字状凸部18と上記V字状凹部19との嵌合部に生じた状態を示している。この状態では、上記両外輪素子11a、11aの両端部内周面に形成した各傾斜面20、20のうちの一方の傾斜面20の一部が、上記径方向へのずれ量に応じて、上記外輪軌道7aを構成する円筒面22の円周方向端部よりも径方向内方に変位する。この状態では、上記一方の傾斜面20にニードル9の転動面が転がり接触する状態となり(一方の傾斜面20が上記外輪軌道7aの一部を構成し)、上記両外輪素子11a、11aの内周面のうちの、上記円筒面22、22同士を滑らかに連続させる。即ち、径方向へのずれが生じた場合にも上記外輪軌道7a上に、前述した様な、ニードル9、9の転動面とエッジ当たりを生じる様な、段差16の頂部17(図10参照)が発生する事を防止できる。この結果、ニードル9、9の転動面に、フレーキング等の損傷の発生を抑え、軸受寿命の低下を防止できると共に、異音の発生を抑えられる。
尚、図4の(A)及び(B)に誇張して示す様に、上記V字状凸部18と上記V字状凹部19との嵌合部に、円周方向(図4の左右方向)に関するずれが生じた(突き合わせ部に隙間を生じた)場合にも、上記両外輪素子11a、11aの内周面に設けた円筒面22、22同士を、滑らかに連続させる事ができる。即ち、上記円周方向に関するずれにより、上記V字状凸部18と上記V字状凹部19との突き合わせ部に隙間23を生じるが、この場合には、上記両外輪素子11a、11aの円周方向両端部にそれぞれ設けた上記各傾斜面20、20同士が円周方向に重畳する。そして、円周方向の何れかの部分で、一方の外輪素子11aに関する傾斜面20の高さ位置と、他方の外輪素子11aに関する傾斜面20の高さ位置とが一致する。この為、前記外輪軌道7aを滑らかに連続させる事ができる{図4の(B)参照}。即ち、この外輪軌道7aの径方向位置が、上記両外輪素子11a、11a同士の突き合わせ部で少し径方向外方にずれるが、この突き合わせ部に、エッジロードに結び付く様な段差が生じる事はない。この結果、上述した様な径方向へのずれが生じた場合と同様の効果を得られる。
尚、本実施例に於いては、上記各傾斜面20、20を面押し加工により形成し、傾斜面20を設けていない円筒面22部分と、この傾斜面20との連続部(上記各基端縁21a、21b)を滑らかな凸曲面状としている。又、これら各傾斜面20、20の先端縁に於ける径方向の厚さ寸法を、傾斜面20を設けていない部分の2/3〜3/4程度になる様に規制している{図2の(B)、図3、図4の(B)参照}。この様に規制する事により、上記両外輪素子11a、11aの円周方向両端部の強度を確保しつつ、上記連続部を転動するニードル9、9が、これら両外輪素子11a、11aの円周方向両端縁同士の突き合わせ部を滑らかに転動する様にしている。そして、上記各ニードル9、9の転動面に、エッジロードに基づくフレーキング等の損傷が生じない様にしている。
又、上記各外輪素子11a、11aに設けた上記V字状凸部18及びV字状凹部19の幅方向(外輪6aの軸方向)両側縁とこれら各外輪素子11a、11aの内周面との連続部も、滑らかに連続させている。この為、これら各外輪素子11a、11aの円周方向両端部で、上記V字状凸部18、上記V字状凹部19を形成した部分の内周面を転動するニードル9、9の転動面に、エッジロードが発生する事がない。
更に、上記両外輪素子11a、11aの円周方向両端同士の突き合わせ部が、前記外輪軌道7aの非負荷圏内に位置する様に、前記外輪6aの設置方向を規制すれば、上記各傾斜面20、20上を転動する上記各ニードル9、9にエッジロードやフレーキング等が生じる事を、より効果的に防止できる。
図5〜7は、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、図5の(A)に示す様に、外輪素子11b、11bの円周方向両端部で、同図に斜格子で示した部分に形成した各傾斜面20a、20aの周方向長さを、上述した実施例1よりも長くしている。そして、これら各傾斜面20a、20aの基端縁21c、21dを、上述した実施例1の場合よりも、上記各外輪素子11b、11bの円周方向中央寄りに位置させている。そして、V字状凸部18とV字状凹部19とがずれの無い状態で嵌合している場合にも、上記各傾斜面20a、20a同士を円周方向に重畳させている。この様にこれら各傾斜面20a、20aとする範囲を円周方向に亙り大きく確保し、これら各傾斜面20a、20aの傾斜角度を上述した実施例1の場合と比較してより緩やかにしている。
従って、本実施例の場合には、上記V字状凸部18と上記V字状凹部19との嵌合部にずれが生じていない場合でも、上記円周方向に重畳した両傾斜面20a、20aの一部が、上記1対の外輪素子11b、11bより成る外輪6bの内周面に形成した外輪軌道7bの一部を構成する{図5の(B)参照}。更に、図6に誇張して示す様に、上記V字状凸部18と上記V字状凹部19との嵌合部に径方向のずれが生じた場合や、図7の(A)及び(B)に誇張して示す様に、円周方向のずれが生じた場合にも、上述した実施例1の場合と同様に、上記各傾斜面20a、20aが上記外輪軌道7bの一部を構成する。尚、上述した様に、各傾斜面20a、20aの傾斜角度を、前述した実施例1の場合よりも緩やかにしている為、上記ずれが比較的大きい場合にも、これら各傾斜面20a、20aにより上記外輪軌道7bを、上記実施例1の場合よりも滑らかに連続させる事ができる。この為、この外輪軌道7b上に、ニードル9、9の転動面とエッジ当たりを生じる様な、段差16の頂部17(図10参照)が発生する事を防止できる。この結果、ニードル9、9の転動面にエッジロードに基づくフレーキング等の損傷が発生する事を抑え、軸受寿命の低下を防止できると共に、異音の発生を抑えられる。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施例1と同様であるから、重複する説明は省略する。
本発明の実施例1を、外輪を抜き出して示す斜視図。 同じく1対の外輪素子の嵌合部にずれが生じていない状態を示しており、(A)は図1の内径側から見た状態で示す図、(B)は(A)の下方から見た状態で示す展開図。 同じく1対の外輪素子の嵌合部に径方向へのずれが生じた状態を示す、図2の(B)と同様の図。 同じく1対の外輪素子の嵌合部に円周方向へのずれが生じた状態を示す、図2と同様の図。 本発明の実施例2を、1対の外輪素子の嵌合部にずれが生じていない状態で示す、図2と同様の図。 同じく1対の外輪素子の嵌合部に径方向へのずれが生じた状態を示す、図3と同様の図。 同じく1対の外輪素子の嵌合部に円周方向へのずれが生じた状態を示す、図4と同様の図。 従来構造のラジアルニードル軸受をシリンダブロック内に組み付けた状態で示す断面図。 同じく外輪を抜き出して示す、図1と同様の図。 従来構造のラジアルニードル軸受の外輪を構成する各外輪素子にずれが生じた場合にエッジ当たりが生じる事を説明する為の、図2の(B)と同様の図。
符号の説明
1 ラジアルニードル軸受
2 クランクシャフト
3 ジャーナル部
4 シリンダブロック
5 抑えブロック
6、6a、6b 外輪
7、7a、7b 外輪軌道
8 内輪軌道
9 ニードル
10 保持器
11、11a、11b 外輪素子
12 端面
13 係止溝
14 スナップリング
15 保持器素子
16 段差
17 頂部
18 V字状凸部
19 V字状凹部
20、20a 傾斜面
21a、21b、21c、21d 基端縁
22 円筒面
23 隙間

Claims (1)

  1. それぞれが円筒状で互いに同心の外輪軌道及び内輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個のニードルとを備え、これら内輪軌道と外輪軌道とのうちの少なくとも一方の軌道が、それぞれが半円筒状である1対の軌道輪素子の円周方向両端部同士を突き合わせて成る、分割型軌道輪の一方の周面に設けられているラジアルニードル軸受に於いて、上記両軌道輪素子の円周方向両端同士の突き合わせ部は、円周方向に関して突出するV字状凸部と、円周方向に関して凹んだV字状凹部とを嵌合させて成るものであり、上記両軌道輪素子は、上記一方の周面の円周方向両端部を、これら両軌道輪素子の円周方向両端縁に向かう程他方の周面に向かう方向に傾斜させる事により、円周方向両端縁に向かうに従って径方向の厚さ寸法が漸減するものとした事を特徴とするラジアルニードル軸受。
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