JP6466819B2 - 押釦用スイッチ部材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、押釦用スイッチ部材およびその製造方法に関する。
従来から、メタルドームに代表されるドーム状接点の天面の上方から、操作キーを押し込み、操作キーに接続された押圧部をドーム状接点に接触せしめて座屈させてスイッチをオンにする押圧用スイッチ部材が様々な電子機器に用いられている。かかる押釦用スイッチ部材では、一般的に、押圧部とドーム状接点とが独立して対向配置されており、操作キーの押圧を通じて、押圧部がドーム状接点を座屈変形させてスイッチをオンにする構造を有する。LEDなどの照光手段を操作キーの下方に配置する場合には、通常、照光手段は、ドーム状接点の周辺に配置される。より具体的な構成について、以下、図面を参照して説明する。
図10は、従来から公知の押釦用スイッチ部材を備えた電子機器の平面図(10A)およびそのX−X線断面図(10B)をそれぞれ示す。
図10(10A)に示す電子機器40は、筐体51の表側の面に、表示部52(操作面を兼ねていても良い)と、3個の操作キー53を含む押釦用スイッチ部材50と、を備える。図10(10B)に示すように、電子機器40に備えられる押釦用スイッチ部材50は、筐体51に形成された操作キー53用の穴部から操作キー53の上部を突出させた構成を有する。操作キー53は、その下面に、弾性シート54を配置している。弾性シート54は、その下面における各操作キー53の直下相当位置に、下方に突出する押圧部55を1個ずつ備える。一方、基板56は、各押圧部55の直下位置に、金属の薄板をドーム状に成形して成るドーム状接点57を1個ずつ備える。ドーム状接点57の開口側端面は、基板56からその表面を露出させた状態で基板56内に埋設される電極と電気的に接続されている。また、照光手段としてのLED58は、基板56上にあって、ドーム状接点57の周囲に2個配置されている。ドーム状接点57の開口側と反対側の天面は、押圧部55と固定されておらず、操作キー53の押圧に伴い、押圧部55がドーム状接点57を座屈変形させることによって、ドーム状接点57の内方に配置される電極とドーム状接点57とを導通させることができる。
一方、図10に示す押釦用スイッチ部材と異なり、操作キーの下方に位置する押圧部と基板上のドーム状接点とを接着剤を介して固定した押釦用スイッチ部材も知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。接着剤を介して操作キーとドーム状接点の頂部とを一体化することにより、操作キーの押圧の際に、確実にドーム状接点の頂部に圧力を与え、ドーム状接点を正確に座屈変形させることができる。
特開2001−126587号公報 特開2005−129543号公報
しかし、従来から公知の上述の押釦用スイッチ部材には、さらなる特性が求められている。操作キーの直下に位置する押圧部は、ドーム状接点の天面に接するのが理想的である。しかし、操作キーの押圧部とドーム状接点とが固定されていない場合、各部材の成形精度あるいは各部材の組み立て精度の良し悪しに起因して、必ずしも押圧部が天面に接するとは限らない。また、押圧部の形状によっては、ドーム状接点に対する芯出しが難しい場合もある。さらに、上述の精度が良い場合であっても、操作キーを押圧したときに、押圧部がドーム状接点の天面から横方向にずれる可能性もある。特許文献1,2に開示されるように、操作キーの押圧部とドーム状接点とを接着剤を介在させて固定すると、上記のような不具合を低減できる。
ところで、電子機器の小型化あるいは薄型化が益々進むと、ドーム状接点の周辺に、図10に示すLED58(照光手段の一例)の配置スペースが益々なくなる傾向にある。また、操作キーの発光輝度を高めるには、操作キーの直下位置、すなわち、ドーム状接点にて囲まれた内部空間にLEDを配置するのが好ましい。かかる理由から、ドーム状接点の頂部に貫通孔を設けるのが望ましい。
しかし、ドーム状接点の頂部に貫通孔を設けると、押圧部をドーム状接点の頂部に形成できない。そこで、本発明者は、先に、押圧部を貫通孔の外周に配置させて、低ストロークによる押圧と押釦用スイッチ部材の薄型化を図る点でもメリットのある構造を考えた。ドーム状接点の頂部に形成した貫通孔の外周に押圧部を接着剤にて固定する方法を試みたが、接着剤が貫通孔の周囲、さらには貫通孔から下方に侵入しやすく、照光に支障が生じる現象が見られた。また、接着剤の塗布量による操作性の違い、密着力あるいは接着剤の厚みのバラツキに起因する押釦用スイッチ部材の厚さ方向のバラツキが発生する可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、接着剤を使用せずに、操作キーとドーム状接点とを固定してそれらの位置ズレを低減し、低ストロークでの押圧と薄型化に有利で、かつ効率の良い照光を実現可能な押釦用スイッチ部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一実施の形態に係る押釦用スイッチ部材は、突出頂部を貫通する貫通孔を有する有孔ドーム状接点と、その有孔ドーム状接点の突出側に対向配置される操作キーと、有孔ドーム状接点と操作キーとの間に配置されると共に有孔ドーム状接点側または操作キー側のいずれかに固定される押圧部と、有孔ドーム状接点に覆われる内部にあって、貫通孔を通じて操作キー側に照光可能な照光手段とを備え、操作キーを有孔ドーム状接点の方向に押圧して、有孔ドーム状接点を弾性的に座屈変形可能とする押釦用スイッチ部材であって、押圧部は、有孔ドーム状接点の貫通孔の外周囲にて有孔ドーム状接点と操作キーとの間をつなぐように配置され、押圧部の少なくとも一部を含む面および押圧部の一部と接する操作キー側若しくは有孔ドーム状接点側の面のいずれか一方の面に、シロキサン結合を有する第一弾性体層を備える一方、第一弾性体層と接する他方の面に、シロキサン結合を有する第二弾性体層またはシランカップリング剤層を備え、第一弾性体層と第二弾性体層とを、あるいは第一弾性体層とシランカップリング剤層とを直接接合して成る。
別の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材は、さらに、押圧部を操作キー側に固定して成り、操作キーの有孔ドーム状接点側の面において少なくとも押圧部の頂部を含む面に、第一弾性体層を備えても良い。
別の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材は、また、押圧部を操作キー側に固定して成り、操作キーの有孔ドーム状接点側の面において少なくとも押圧部の頂部を含む面に、第二弾性体層またはシランカップリング剤層を備えても良い。
別の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材は、また、押圧部を有孔ドーム状接点側に固定して成り、有孔ドーム状接点の操作キー側の面において少なくとも押圧部の頂部を含む面に、第一弾性体層を備えても良い。
別の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材は、また、押圧部を有孔ドーム状接点側に固定して成り、有孔ドーム状接点の操作キー側の面において少なくとも押圧部の頂部を含む面に、第二弾性体層またはシランカップリング剤層を備えても良い。
別の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材は、また、押圧部に、操作キーと有孔ドーム状接点とを結ぶ方向を軸とする外側壁の一部に開口部を備え、照光手段から発せられた光が開口部から出光可能としても良い。
別の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材は、また、操作キーと有孔ドーム状接点との間に、第一弾性体層および第二弾性体層を備え、少なくとも、第一弾性体層または第二弾性体層に形成されている押圧部の側壁に、遮光部を形成しても良い。
別の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材は、また、第一弾性体層および第二弾性体層の内の少なくとも1つの層をシリコーンゴムとしても良い。
また、一実施の形態に係る押釦用スイッチ部材の製造方法は、突出頂部を貫通する貫通孔を有する有孔ドーム状接点と、その有孔ドーム状接点の突出側に対向配置される操作キーと、有孔ドーム状接点と操作キーとの間に配置されると共に有孔ドーム状接点側または操作キー側のいずれかに固定される押圧部と、有孔ドーム状接点に覆われる内部にあって、貫通孔を通じて操作キー側に照光可能な照光手段とを備え、操作キーを有孔ドーム状接点の方向に押圧して、有孔ドーム状接点を弾性的に座屈変形可能とする押釦用スイッチ部材を製造する方法であって、押圧部は、有孔ドーム状接点の貫通孔の外周囲にて有孔ドーム状接点と操作キーとの間をつなぐように配置され、押圧部の少なくとも一部を含む面および押圧部の一部と接する操作キー側若しくは有孔ドーム状接点側の面のいずれか一方の面に、シロキサン結合を有する第一弾性体層を備える一方、第一弾性体層と接する他方の面に、シロキサン結合を有する第二弾性体層またはシランカップリング剤層を備え、第一弾性体層と、第二弾性体層若しくはシランカップリング剤層との両層の対向面に対して紫外線を照射して、対向面に、紫外線の照射前に比べて接着性の高い接着活性層を形成する接着活性層形成工程と、接着活性層同士を直接接合する接合工程とを含む。
本発明によれば、接着剤を使用せずに、操作キーとドーム状接点とを固定してそれらの位置ズレを低減し、低ストロークでの押圧と薄型化に有利で、かつ効率の良い照光を実現可能な押釦用スイッチ部材を提供できる。
図1は、第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材の図10中のX−X線と同様の線で切断したときの断面図を示す。 図2は、図1の押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点とその周辺の平面図(2A)および図1中の領域Aの拡大断面図(2B)をそれぞれ示す。 図3は、第2の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材の図10中のX−X線と同様の線で切断したときの断面図を示す。 図4は、図3の押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点とその周辺の平面図(4A)および図3中の領域Cの拡大断面図(4B)をそれぞれ示す。 図5は、第3の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材において、その押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点の平面図(5A)および図2(2B)と同様の拡大断面図(5B)をそれぞれ示す。 図6は、第4の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材において、その押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点の平面図(6A)および図2(2B)と同様の拡大断面図(6B)をそれぞれ示す。 図7は、第5の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材において、その押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点の平面図(7A)および図2(2B)と同様の拡大断面図(7B)をそれぞれ示す。 図8は、第6の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材において、その押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点の平面図(8A)および図2(2B)と同様の拡大断面図(8B)をそれぞれ示す。 図9は、本発明の押釦用スイッチ部材の製造方法の好適な実施の形態における主要な工程の流れを示す。 図10は、従来から公知の押釦用スイッチ部材を備えた電子機器の平面図(10A)およびそのX−X線断面図(10B)をそれぞれ示す。
次に、本発明に係る押釦用スイッチ部材およびその製造方法の各実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、各実施の形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
1.押釦用スイッチ部材の構成
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材の図10中のX−X線と同様の線で切断したときの断面図を示す。図2は、図1の押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点とその周辺の平面図(2A)および図1中の領域Aの拡大断面図(2B)をそれぞれ示す。図2(2A)において、弾性シート内の太線で描かれている部分の網掛領域は、紙面表方向に突出している円筒状の押圧部が有孔ドーム状接点に接する面であり、また、有孔ドーム状接点内に一点鎖線で描かれている部分の網掛領域Bは、押圧部と接する面である。
第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1は、電子機器の筐体11に形成された貫通孔から天面部分を露出して配置される3個の操作キー13と、3個の操作キー13の裏側に共通で備える弾性シート14と、当該弾性シート14より内方に配置される基板16と、基板16の一方の面であって弾性シート14と対向する側に配置される有孔ドーム状接点17と、有孔ドーム状接点17に覆われる内部にあって、有孔ドーム状接点17の頂部を開口する貫通孔17aを通じて操作キー13側に照光可能な照光手段としての一例であるLED18と、を備える。なお、LED18以外の照光手段として、例えば、EL(エレクトロルミネッセンス)、蛍光灯、白熱電球などを用いても良い。
操作キー13は、筐体11の貫通孔から抜け出ない大きさのフランジ部を備える略ハット形状のキーである。ただし、フランジ部は必須の構成ではない。この点は、他の実施形態でも同様である。操作キー13を構成する材料は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などを含む如何なる種類の樹脂であっても良い。また、樹脂以外の構成材料として、ガラス、金属、セラミックス、グラファイト等を用いて、操作キー13を構成しても良い。
弾性シート14は、筐体11に固定され、操作キー13をそれより内方(すなわち、有孔ドーム状接点17の方向)に押圧したときに、内方に突出するように撓むことのできるシートである。この実施の形態では、弾性シート14は、シロキサン結合を有する弾性体、例えば、シリコーンゴムにて好適に構成されるシートである。弾性シート14は、有孔ドーム状接点17の貫通孔17aの外周囲に向かって突出する押圧部(押し子若しくはプッシャーともいう)15を備える。押圧部15は、この実施の形態では、円筒形状を有し、弾性シート14側に底部15aを有し、有孔ドーム状接点17側に開口部を有する。また、押圧部15は、操作キー13と同数若しくはそれ以上の数にて、弾性シート14に一体的に形成されている。すなわち、この実施の形態では、押圧部15は、弾性シート14と同様に、シロキサン結合を有する弾性体、例えば、シリコーンゴムにて好適に構成される。弾性シート14の好適な厚さは、0.2mm〜2.0mmであり、より好ましくは0.3mm〜0.7mmである。押圧部15の好適な厚さは、0.1mm〜2.0mmであり、より好ましくは0.4mm〜1.0mmである。
有孔ドーム状接点17は、導電性に優れる材料(好適には、金属)を薄いドーム形状に成形した接点である。有孔ドーム状接点17としては、ステンレススチール又は青銅、リン青銅等の銅合金若しくはそれらをめっき又は蒸着したものあるいはポリエステルとカーボン印刷した成形品を好ましく用いることができ、その中でもステンレススチール又はそれらをめっきしたものがより好ましく用いたメタルドームの形態を採用できる。この点は、他の実施形態でも同様である。有孔ドーム状接点17は、その突出天面に貫通孔17aを有する。有孔ドーム状接点17の貫通孔17aと逆側の開口部は、絶縁性に優れた基板16上に表面を露出するように埋設される電極23に電気的に接続されている。また、この実施の形態では、基板16は、有孔ドーム状接点17の開口領域の略中心(突出天面の直下位置)に、環状のスイッチ用電極22を備える。また、基板16は、環状のスイッチ用電極22の中心に、LED18を備える。LED18から発せられる光は、貫通孔17aを通り、弾性シート14、さらには操作キー13へと透光可能である。このため、弾性シート14は、透光性を有するのが好ましい。操作キー13を有孔ドーム状接点17側に押し込むと、押圧部15によって有孔ドーム状接点17の貫通孔17aの外周部分が座屈変形し、その裏面がスイッチ用電極22に接触する。これによって、有孔ドーム状接点17の貫通孔17aと逆側に形成されている開口部と電気的接続されている電極23とスイッチ用電極22とが導通し、スイッチがオンになる。なお、スイッチ用電極22および電極23は、必須の構成部ではなく、これを備えていなくても良い。この場合、有孔ドーム状接点17は、操作キー13からの押圧とその解除によって、弾性変形と元の形状への回復が可能なドーム状の部材であって、スイッチ機能を奏しない。
有孔ドーム状接点17を含めた基板16の表方向の面は、被覆層20にて覆われている。被覆層20は、その構成材料を特に限定されない層である。被覆層20の構成材料には、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等を用いることができる。また、同構成材料として、ニトリルゴム(NBR)を用いても良い。さらに、被覆層20は、上記ゴム以外の材料から構成される層、例えば、樹脂層でも良い。この実施の形態では、被覆層20は、好ましくは、シリコーンゴムから構成されている。被覆層20の好適な厚さは、0.01mm〜0.2mmであり、より好ましくは0.02mm〜0.1mmである。被覆層20は、有孔ドーム状接点17ごとに形成されていても良い。また、被覆層20を形成せずに、有孔ドーム状接点17の上に、直接、シランカップリング剤層21を形成しても良い。
被覆層20は、その表側の面(押圧部15側の面)に、シランカップリング剤から成るシランカップリング剤層21を備える。シランカップリング剤は、如何なる種類のものでも良く、例えば、信越化学工業株式会社製のKBE−903、1〜2種類のシランカップリング剤を溶媒で希釈してプライマー化したもので構成しても良く、アミノシラン系プライマー(例えば、信越化学工業株式会社製のKPB−40)で構成しても良い。シランカップリング剤層21は、印刷、塗装、塗布、転写、一体成形等のいずれの手法にて被覆層20の表面に形成されても良い。シランカップリング剤層21の好適な厚さは、1μm〜15μmであり、より好ましくは2μm〜8μmである。シランカップリング剤層21と押圧部15とは、直接接合されており、両者の境界部分に何らの接着剤をも介在させない形態で接合されている。このような接合を、本願では、「直接接合」と称する。かかる接合のメカニズムについて、以下、簡単に説明する。
紫外線を照射可能な紫外線照射媒体の一例であるエキシマランプを用いて、押圧部15とシランカップリング剤層21の両接合面に、172nmの波長を含む紫外線を照射すると、その紫外線は、周囲の酸素(O)に直接作用して、活性酸素(O(D))を生成する。また、この紫外線は、酸素(O)をオゾン(O)に変化させ、オゾン(O)を酸素(O)と活性酸素(O(D))とに変化させる。なお、接合前の初期状態においては、押圧部15およびシランカップリング剤層21の両接合面には、CH基が存在する。ここで、両接合面に紫外線を照射させると、紫外線と、周囲の酸素に紫外線が照射されることにより発生する活性酸素とによって、両接合面の表層が酸化される。これによって、両接合面のCH基が酸化されて、OH基となる。その後、押圧部15とシランカップリング剤層21を貼り合わせ、両者が接する方向に加重をかけて、室温下で所定の時間保持すると、両接合面のOH基同士が結合して水を発生し、押圧部15側のシリコン(Si)とシランカップリング剤層21側のシリコン(Si)が酸素(O)を介して結合される。このように、押圧部15とシランカップリング剤層21の両接合面が何らの接着剤をも介在させずに分子的に結合する状態を、一体的に接合あるいは直接接合という。上記紫外線を照射した後の両接合面は、互いに接合しやすい状況下にあるため、その表層部分を「接着活性層」という。なお、エキシマランプ以外に、真空プラズマ処理や大気圧プラズマ処理、フレーム処理やコロナ処理による易接着処理後の両接着面を重ね合わせることにより、一体的に接合しても良い。
このように、押釦用スイッチ部材1は、突出頂部を貫通する貫通孔17aを有する有孔ドーム状接点17と、有孔ドーム状接点17の突出側に対向配置される操作キー13と、有孔ドーム状接点17と操作キー13との間に配置されると共に有孔ドーム状接点17側に固定される押圧部15と、有孔ドーム状接点17に覆われる内部にあって、貫通孔17aを通じて操作キー13側に照光可能な照光手段の一例であるLED18とを備え、操作キー13を有孔ドーム状接点17の方向に押圧して、有孔ドーム状接点17を弾性的に座屈変形可能とする。押圧部15は、有孔ドーム状接点17の貫通孔17aの外周囲にて有孔ドーム状接点17と操作キー13との間をつなぐように配置されている。また、押釦用スイッチ部材1は、押圧部15を含む弾性シート14を、シロキサン結合を有する第一弾性体層とし、弾性シート14と接する他方の面にシランカップリング剤層21を備える。第一弾性体層に含まれる押圧部15と有孔ドーム状接点17の表面に形成されたシランカップリング剤層21とは、接着剤を介さずに、直接接合して成る。押圧部15は、操作キー13側に、弾性シート14と一体で固定されて成る。このような構造を有する押釦用スイッチ部材1は、押圧部15と有孔ドーム状接点17上のシランカップリング剤層21とを直接接合しているため、操作キー13の押圧時に、確実に有孔ドーム状接点17の天面から真下に座屈変形させることができる。また、かかる接合は、接着剤が貫通孔17aの開口内周面にあふれ、あるいは貫通孔17aからLED18へと滴下する危険性を解消し、かつ押釦用スイッチ部材1の薄型化と低ストロークでの押圧にも寄与する。また、有孔ドーム状接点17に貫通孔17aが形成されていても、その上方に押圧部15を含む弾性シート14が有孔ドーム状接点17の上方に配置されているので、押釦用スイッチ部材1の防水性を高めることができる。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材の図10中のX−X線と同様の線で切断したときの断面図を示す。図4は、図3の押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点とその周辺の平面図(4A)および図3中の領域Cの拡大断面図(4B)をそれぞれ示す。図4(4A)において、弾性シート内に一点鎖線で描かれている部分の網掛領域Dは、有孔ドーム状接点の押圧部と接する面であり、また、有孔ドーム状接点内に太線で描かれている部分の網掛領域は、紙面表方向に突出している円筒状の押圧部が弾性シートに接する面である。
第2の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1aは、押圧部20aを、操作キー13の直下位置にある弾性シート14ではなく、有孔ドーム状接点17側に形成している点で、第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1と大きく異なる。加えて、押釦用スイッチ部材1aは、有孔ドーム状接点17の突出側の表面のみに被覆層20を備え、基板16の表側の面に被覆層20を備えていない点、さらには、被覆層20の表面にシランカップリング剤層を備えずに、被覆層20の一部を成す押圧部20aを弾性シート14に直接接合している点においても、押釦用スイッチ部材1と異なる。
上記以外の構成では、押釦用スイッチ部材1aは、押釦用スイッチ部材1と共通する。すなわち、筐体11、操作キー13、基板16、有孔ドーム状接点17、LED18およびスイッチ用電極22は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。この実施の形態において、先の実施の形態と共通する部分については、同じ符号を付し、その重複した説明を省略する。
押釦用スイッチ部材1aにおいて、押圧部20aを含む被覆層20および弾性シート14は、シロキサン結合を有する弾性体、例えば、シリコーンゴムにて好適に構成される。押圧部20aと弾性シート14とは、両者の境界部分に何らの接着剤をも介在させずに、直接接合されている。押圧部20aと弾性シート14との両接合面に対する紫外線の照射は、第1の実施の形態で説明した方法にて行うことができる。そのメカニズムも同様である。
このように、押釦用スイッチ部材1aでは、押圧部20aは、有孔ドーム状接点17の貫通孔20aの外周囲にて有孔ドーム状接点17と操作キー13との間をつなぐように配置されている。また、押圧部20aを含む被覆層20は、シロキサン結合を有する第二弾性体層にて形成される一方、押圧部20aと接する他方の面にも、シロキサン結合を有する第一弾性体層で形成された弾性シート14が備えられている。さらに、押圧部20aを含む被覆層20(第二弾性体層の一例)と弾性シート14(第一弾性体層の一例)とは直接接合して成る。押圧部20aは、有孔ドーム状接点17側に固定して成るが、有孔ドーム状接点17の操作キー13側の面において少なくとも押圧部20aの頂部の面のみを第二弾性体層から構成し、押圧部20aの頂部以外を第二弾性体層とは別の材料から構成することもできる。操作キー13直下の弾性シート14と有孔ドーム状接点17側の押圧部20aとを直接接合しているため、第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1と同様の作用・効果が得られる。
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材において、その押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点の平面図(5A)および図2(2B)と同様の拡大断面図(5B)をそれぞれ示す。図5(5A)において、弾性シート内の太線で描かれている部分の網掛領域は、紙面表方向に突出している押圧部が有孔ドーム状接点に接する面であり、また、有孔ドーム状接点内に一点鎖線で描かれている部分の網掛領域Eは、押圧部と接する面である。
第3の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1bは、第1の実施の形態と同様、押圧部15を、操作キー13の直下位置にある弾性シート14に形成している。有孔ドーム状接点17は、第2の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1aと同様、その突出側の表面に被覆層20のみを備え、シランカップリング剤層を備えていない。また、被覆層20は、第2の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1aと同様、基板16の表面を覆っていない。このように、第3の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1bは、第1の実施の形態と第2の実施の形態と共通する構成を組み合わせて成るが、これらの形態と大きく異なる部分がある。それは、押圧部15が完全な円筒形状ではなく、その側壁の一部(正確には対向する方向の2箇所)を開口する。押圧部15の詳細な構成については、後述する。
筐体11、操作キー13、基板16、有孔ドーム状接点17、LED18およびスイッチ用電極22は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。この実施の形態において、先の実施の形態1,2と共通する部分については、同じ符号を付し、その重複した説明を省略する。
この実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1bに備えられている押圧部15は、操作キー13と有孔ドーム状接点17とを結ぶ方向を軸とする外側壁の一部に開口部15bを有し、LED18から発せられた光が開口部15bから出光可能とする。この実施の形態では、開口部15bは、平面視にて押圧部15の中心を通るライン上にあって互いに対向する位置に2箇所備えられている。ただし、開口部15bの数およびその形成箇所は、上記のそれらに限定されない。押圧部15は、平面視にて略扇形状の湾曲した柱の形態にて、有孔ドーム状接点17側の被覆層20上に接合されている。有孔ドーム状接点17に形成された貫通孔17aは、押圧部15の開口部15bに通じている。このため、操作キー13からの押圧によって、有孔ドーム状接点17が座屈変形する際、有孔ドーム状接点17の内方領域のエア(空気)が開口部15bを通じて、有孔ドーム状接点17のドーム外に出ることができる。かかる構造は、有孔ドーム状接点17への押圧とその解除の際に、有孔ドーム状接点17の内外にエアが容易に出入り可能にし、上記座屈変形を容易にするのに寄与する。
押釦用スイッチ部材1bにおいて、押圧部15を含む弾性シート14および被覆層20は、シロキサン結合を有する弾性体、例えば、シリコーンゴムにて好適に構成される。押圧部15と被覆層20とは、両者の境界部分に何らの接着剤をも介在させずに、直接接合されている。押圧部15と被覆層20との両接合面に対する紫外線の照射は、第1の実施の形態で説明した方法にて行うことができる。そのメカニズムも同様である。
このように、押釦用スイッチ部材1bでは、2つの押圧部15は、有孔ドーム状接点17の貫通孔17aの外周囲にて有孔ドーム状接点17と操作キー13との間をつなぐように配置されている。また、押圧部15を含む弾性シート14は、シロキサン結合を有する第一弾性体層にて構成され、押圧部15と接する被覆層20も、シロキサン結合を有する第二弾性体層にて構成される。押圧部15(第一弾性体層の一例である弾性シート14の一部に含まれる)と被覆層20(第二弾性体層の一例)とは、接着剤を介在させずに直接接合して成る。押圧部15は、操作キー13直下の弾性シート14に固定して成り、第一弾性体層の一部である。ただし、操作キー13側の面において少なくとも押圧部15の頂部の面のみを第一弾性体層から構成し、押圧部15の当該頂部以外を第一弾性体層とは別の材料から構成することもできる。操作キー13直下の弾性シート14の押圧部15と有孔ドーム状接点17側の被覆層20とを直接接合しているため、防水性の向上以外、第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1と同様の作用・効果が得られる。
(第4の実施の形態)
図6は、第4の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材において、その押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点の平面図(6A)および図2(2B)と同様の拡大断面図(6B)をそれぞれ示す。図6(6A)において、弾性シート内の一点鎖線で描かれている部分の網掛領域Fは、押圧部と接する面であり、有孔ドーム状接点内に太線で描かれている部分の網掛領域は、紙面表方向に突出している押圧部が弾性シートに接する面である。
第4の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1cは、押圧部20aを、操作キー13の直下位置にある弾性シート14ではなく、有孔ドーム状接点17側に形成している点で、第3の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1bと大きく異なる。それ以外の構成では、押釦用スイッチ部材1cは、押釦用スイッチ部材1bと共通する。すなわち、筐体11、操作キー13、基板16、有孔ドーム状接点17、LED18およびスイッチ用電極22は、第3の実施の形態で説明したものと同様である。この実施の形態において、先の実施の形態と共通する部分については、同じ符号を付し、その重複した説明を省略する。
この実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1cに備えられている押圧部20aは、有孔ドーム状接点17の突出側の表面を覆う被覆層20に形成されている。この点は、第2の実施の形態と共通する。しかし、押釦用スイッチ部材1cの押圧部20aは、操作キー13と有孔ドーム状接点17とを結ぶ方向を軸とする外側壁の一部に開口部20bを有し、LED18から発せられた光が開口部20bから出光可能とする。かかる押圧部20aの構成は、第3の実施の形態における押圧部15と共通する。この実施の形態では、開口部20bは、平面視にて押圧部20aの中心を通るライン上にあって互いに対向する位置に2箇所備えられている。ただし、開口部20bの数およびその形成箇所は、上記のそれらに限定されない。押圧部20aは、平面視にて略扇形状の湾曲した柱の形態にて、有孔ドーム状接点17側の被覆層20上に接合されている。有孔ドーム状接点17に形成された貫通孔17aは、押圧部20aの開口部20bに通じている。このため、操作キー13からの押圧によって、有孔ドーム状接点17が座屈変形する際、有孔ドーム状接点17の内方領域のエア(空気)が開口部20bを通じて、有孔ドーム状接点17のドーム外に出ることができる。かかる構造は、有孔ドーム状接点17への押圧とその解除の際に、有孔ドーム状接点17の内外にエアが容易に出入り可能にし、上記座屈変形を容易にするのに寄与する。
押釦用スイッチ部材1cにおいて、押圧部20aを含む被覆層20および弾性シート14は、シロキサン結合を有する弾性体、例えば、シリコーンゴムにて好適に構成される。押圧部20aと弾性シート14とは、両者の境界部分に何らの接着剤をも介在させずに、直接接合されている。押圧部20aと弾性シート14との両接合面に対する紫外線の照射は、第1の実施の形態で説明した方法にて行うことができる。そのメカニズムも同様である。
このように、押釦用スイッチ部材1cでは、2つの押圧部20aは、有孔ドーム状接点17の貫通孔17aの外周囲にて有孔ドーム状接点17と操作キー13との間をつなぐように配置されている。押圧部20aと接する弾性シート14は、シロキサン結合を有する第一弾性体層にて構成される。また、押圧部20aを含む被覆層20も、シロキサン結合を有する第二弾性体層にて構成され、弾性シート14(第一弾性体層の一例)と押圧部20a(第二弾性体層の一例である被覆層20の一部)とは、接着剤を介在させずに直接接合して成る。押圧部20aは、有孔ドーム状接点17の突出側の表面を覆う被覆層20に固定して成り、第二弾性体層の一部である。ただし、有孔ドーム状接点17側の面において少なくとも押圧部20aの頂部の面のみを第二弾性体層から構成し、押圧部20aの当該頂部以外を第二弾性体層とは別の材料から構成することもできる。操作キー13直下の弾性シート14と有孔ドーム状接点17側の被覆層20の押圧部20aとを直接接合しているため、防水性の向上以外、第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1と同様の作用・効果が得られる。
(第5の実施の形態)
図7は、第5の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材において、その押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点の平面図(7A)および図2(2B)と同様の拡大断面図(7B)をそれぞれ示す。図7(7A)において、弾性シート内の太線で描かれている部分の網掛領域は、紙面表方向に突出している押圧部が有孔ドーム状接点に接する面であり、また、有孔ドーム状接点内に一点鎖線で描かれている部分の網掛領域Gは、押圧部と接する面である。
第5の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1dは、弾性シート14の一部を遮光している点を第3の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1bと異なる構成とし、それ以外の点を押釦用スイッチ部材1bと共通する構成としている。すなわち、筐体11、操作キー13、基板16、有孔ドーム状接点17、LED18およびスイッチ用電極22は、第3の実施の形態で説明したものと同様である。この実施の形態において、先の実施の形態と共通する部分については、同じ符号を付し、その重複した説明を省略する。
押釦用スイッチ部材1dを構成する弾性シート14は、被覆層20と共に、シロキサン結合を有する弾性体、例えば、シリコーンゴムにて好適に構成される。弾性シート14において、貫通孔17aの上方の領域を、透光性に優れる透光部30とし、それ以外の部分を遮光部31とする。この実施の形態では、第一弾性体層である弾性シート14における貫通孔17aの上方領域以外を全て遮光部31としているが、少なくとも、押圧部15の側壁のみを、遮光部31としても良い。遮光部31は、ブラックカーボンなどの遮光性に優れるフィラーを、透光性の弾性シート14に混ぜて形成し、遮光塗料を弾性シート14の表面に塗布し、あるいは遮光層を弾性シート14の表面に蒸着するなどの方法により形成可能である。貫通孔17aの上方部分のみに透光部30を配置し、当該上方部分以外の領域に遮光部31を形成することにより、LED18からの光は、弾性シート14の透光部30を透光し、操作キー13に到達する。LED18からの光は、開口部15bからも透光するが、上方の操作キー13と同等程度の光量で隣の操作キー13を照らす可能性は低いので、開口部15bの存在は支障にならない。
有孔ドーム状接点17に形成された貫通孔17aは、押圧部15の開口部15bに通じている。このため、操作キー13からの押圧によって、有孔ドーム状接点17が座屈変形する際、有孔ドーム状接点17の内方領域のエア(空気)が開口部15bを通じて、有孔ドーム状接点17のドーム外に出ることができる。かかる構造は、有孔ドーム状接点17への押圧とその解除の際に、有孔ドーム状接点17の内外にエアが容易に出入り可能にし、上記座屈変形を容易にするのに寄与する。
押圧部15と被覆層20とは、両者の境界部分に何らの接着剤をも介在させずに、直接接合されている。押圧部15と被覆層20との両接合面に対する紫外線の照射は、第1の実施の形態で説明した方法にて行うことができる。そのメカニズムも同様である。両接合面は、好ましくは、遮光層で被覆する部分から除外される。
このように、押釦用スイッチ部材1dでは、2つの押圧部15は、有孔ドーム状接点17の貫通孔17aの外周囲にて有孔ドーム状接点17と操作キー13との間をつなぐように配置されている。押圧部15を含む弾性シート14は、シロキサン結合を有する第一弾性体層にて構成される。また、押圧部15と接合する被覆層20も、シロキサン結合を有する第二弾性体層にて構成されている。押圧部15(第一弾性体層の一例である弾性シート14の一部)と被覆層20(第二弾性体層の一例)とは、接着剤を介在させずに直接接合して成る。押圧部15は、弾性シート14に固定して成り、第一弾性体層の一部である。ただし、押圧部15の頂部の面のみを第一弾性体層から構成し、押圧部15の当該頂部以外を第一弾性体層とは別の材料から構成することもできる。押圧部15と被覆層20とを直接接合しているため、防水性の向上以外、第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1と同様の作用・効果が得られる。さらには、遮光部31の形成によって高輝度での操作キー13の照光も可能である。
(第6の実施の形態)
図8は、第6の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材において、その押釦用スイッチ部材を構成する弾性シートの裏面図と同押釦用スイッチ部材を構成する有孔ドーム状接点の平面図(8A)および図2(2B)と同様の拡大断面図(8B)をそれぞれ示す。図8(8A)において、弾性シート内の一点鎖線で描かれている部分の網掛領域Hは、押圧部と接する面であり、有孔ドーム状接点内に太線で描かれている部分の網掛領域は、紙面表方向に突出している押圧部が弾性シートに接する面である。
第6の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1eは、有孔ドーム状接点17を覆う被覆層20を遮光している点を第4の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1cと異なる構成とし、それ以外の点を押釦用スイッチ部材1cと共通する構成としている。すなわち、筐体11、操作キー13、弾性シート14、基板16、有孔ドーム状接点17、LED18およびスイッチ用電極22は、第4の実施の形態で説明したものと同様である。この実施の形態において、先の実施の形態と共通する部分については、同じ符号を付し、その重複した説明を省略する。
押釦用スイッチ部材1eを構成する弾性シート14は、被覆層20と共に、シロキサン結合を有する弾性体、例えば、シリコーンゴムにて好適に構成される。押圧部20aは、被覆層20の一部を形成している。この実施の形態では、被覆層20は、その全体を遮光部31とする。ただし、少なくとも、押圧部20aの側壁のみを、遮光部31としても良い。遮光部31を少なくとも押圧部20aの側壁に形成することにより、LED18からの光は、押圧部20aの側壁から漏れることなく弾性シート14を照光し、その上方に位置する1または複数の操作キー13に到達する。
有孔ドーム状接点17に形成された貫通孔17aは、押圧部20aの開口部20bに通じている。このため、操作キー13からの押圧によって、有孔ドーム状接点17が座屈変形する際、有孔ドーム状接点17の内方領域のエア(空気)が開口部20bを通じて、有孔ドーム状接点17のドーム外に出ることができる。かかる構造は、有孔ドーム状接点17への押圧とその解除の際に、有孔ドーム状接点17の内外にエアが容易に出入り可能にし、上記座屈変形を容易にするのに寄与する。
押圧部20aと弾性シート14とは、両者の境界部分に何らの接着剤をも介在させずに、直接接合されている。押圧部20aと弾性シート14との両接合面に対する紫外線の照射は、第1の実施の形態で説明した方法にて行うことができる。そのメカニズムも同様である。両接合面は、好ましくは、遮光層で被覆する部分から除外される。
このように、押釦用スイッチ部材1eでは、2つの押圧部20aは、有孔ドーム状接点17の貫通孔17aの外周囲にて有孔ドーム状接点17と操作キー13との間をつなぐように配置されている。押圧部20aを含む被覆層20は、シロキサン結合を有する第二弾性体層にて構成される。また、弾性シート14も、シロキサン結合を有する第一弾性体層にて構成されている。押圧部20a(第二弾性体層の一例である被覆層20の一部)と弾性シート14(第一弾性体層の一例)とは、接着剤を介在させずに直接接合して成る。押圧部20aは、被覆層20に固定して成り、第二弾性体層の一部である。ただし、押圧部20aの頂部の面のみを第二弾性体層から構成し、押圧部20aの当該頂部以外を第二弾性体層とは別の材料から構成することもできる。押圧部20aと弾性シート14とを直接接合しているため、防水性の向上以外、第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1と同様の作用・効果が得られる。さらには、遮光部31の形成によって高輝度での操作キー13の照光も可能である。
2.押釦用スイッチ部材の製造方法
図9は、本発明の押釦用スイッチ部材の製造方法の好適な実施の形態における主要な工程の流れを示す。
この実施の形態に係る押釦用スイッチ部材の製造方法は、第一弾性体層と、第二弾性体層若しくはシランカップリング剤層との両層の対向面に対して紫外線を照射して、当該対向面に、紫外線の照射前に比べて接着性の高い接着活性層を形成する接着活性層形成工程と、接着活性層同士を直接接合する接合工程と、を含む。より詳細には、次のとおりである。
押釦用スイッチ部材の製造方法は、図9に示すように、操作キー13側若しくは有孔ドーム状接点17側に第一弾性体層を形成する第一弾性体層形成工程(S100)と、当該第一弾性体層と接合する側の面に第二弾性体層若しくはシランカップリング剤層(第二弾性体層等という)を形成する第二弾性体層等形成工程(S200)と、第一弾性体層と第二弾性体層等とのそれぞれの接合面に対して紫外線を照射して接着活性層を形成する接着活性層形成工程(S300)と、形成された接着活性層同士を接合する接合工程(S400)と、を含む。第一弾性体層形成工程では、操作キー13若しくは有孔ドーム状接点17に第一弾性体層を形成できれば、塗布、接着、一体成形など如何なる方法を用いても良い。同様に、第二弾性体層形成工程では、操作キー13若しくは有孔ドーム状接点17側に第二弾性体層若しくはシランカップリング剤層を形成できれば、塗布、接着、一体成形など如何なる方法を用いても良い。接着活性層形成工程は、紫外線を照射した面の接着性を高める一種の表面処理である。かかる表面処理後、できるだけ早く接合工程を実行するのが好ましい。接合工程は、常温(20〜25℃)でも容易に行うことができるが、常温から25℃〜95℃の範囲の任意の温度まで加熱して行っても良い。また、接合工程において、それぞれの接合面間に互いに接合する方向から加重するのが好ましい。さらに、接合工程後、しばらく放置するのが好ましい。なお、第一弾性体層とシランカップリング剤層等とは、互いに接合する方向に力が加わった状態(ただし、有孔ドーム状接点17を変形させない程度)にて接合されている方が好ましい。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1(図2を参照)の製造方法は、操作キー13側に弾性シート14(押圧部15を含み、第一弾性体層に相当)を形成する第一弾性体層形成工程(S100)と、弾性シート14の押圧部15と接合する側の面にシランカップリング剤層21を形成する第二弾性体層等形成工程(S200)と、弾性シート14の押圧部15とシランカップリング剤層21とのそれぞれの接合面に対して紫外線を照射して接着活性層を形成する接着活性層形成工程(S300)と、形成された接着活性層同士を接合する接合工程(S400)と、を含む。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1a(図4を参照)は、操作キー13側に弾性シート14(第一弾性体層に相当)を形成する第一弾性体層形成工程(S100)と、有孔ドーム状接点17において弾性シート14と接合する側の面に、押圧部20aを含む被覆層20(第二弾性体層に相当)を形成する第二弾性体層等形成工程(S200)と、弾性シート14と被覆層20の押圧部20aとのそれぞれの接合面に対して紫外線を照射して接着活性層を形成する接着活性層形成工程(S300)と、形成された接着活性層同士を接合する接合工程(S400)と、を含む。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1b(図5を参照)の製造方法は、操作キー13側に弾性シート14(押圧部15を含み、第一弾性体層に相当)を形成する第一弾性体層形成工程(S100)と、有孔ドーム状接点17において弾性シート14の押圧部15と接合する側の面に被覆層20(第二弾性体層に相当)を形成する第二弾性体層等形成工程(S200)と、弾性シート14の押圧部15と被覆層20とのそれぞれの接合面に対して紫外線を照射して接着活性層を形成する接着活性層形成工程(S300)と、形成された接着活性層同士を接合する接合工程(S400)と、を含む。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1c(図6を参照)の製造方法は、操作キー13側に弾性シート14(第一弾性体層に相当)を形成する第一弾性体層形成工程(S100)と、有孔ドーム状接点17において弾性シート14と接合する側の面に被覆層20(押圧部20aを含み、第二弾性体層に相当)を形成する第二弾性体層等形成工程(S200)と、被覆層20の押圧部20aと弾性シート14とのそれぞれの接合面に対して紫外線を照射して接着活性層を形成する接着活性層形成工程(S300)と、形成された接着活性層同士を接合する接合工程(S400)と、を含む。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1d(図7を参照)は、操作キー13側に、透光部30以外を遮光した弾性シート14(遮光した押圧部15を含み、第一弾性体層に相当)を形成する第一弾性体層形成工程(S100)と、有孔ドーム状接点17において押圧部15と接合する側の面に被覆層20(第二弾性体層に相当)を形成する第二弾性体層等形成工程(S200)と、押圧部15と被覆層20とのそれぞれの接合面に対して紫外線を照射して接着活性層を形成する接着活性層形成工程(S300)と、形成された接着活性層同士を接合する接合工程(S400)と、を含む。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態に係る押釦用スイッチ部材1e(図8を参照)は、操作キー13側に弾性シート14(第一弾性体層に相当)を形成する第一弾性体層形成工程(S100)と、有孔ドーム状接点17において弾性シート14と接合する側の面に遮光した被覆層20(押圧部20aを含み、第二弾性体層に相当)を形成する第二弾性体層等形成工程(S200)と、弾性シート14と押圧部20aとのそれぞれの接合面に対して紫外線を照射して接着活性層を形成する接着活性層形成工程(S300)と、形成された接着活性層同士を接合する接合工程(S400)と、を含む。
3.その他の実施の形態
以上、本発明の押釦用スイッチ部材およびその製造方法の好適な各実施の形態について説明したが、本発明は、上記形態に限定されることなく、種々変形して実施可能である。
例えば、第1の実施の形態において、有孔ドーム状接点17の突出面側に形成される被覆層20は、シロキサン結合を有する弾性体、好ましくはシリコーンゴムから成るが、その上にシランカップリング剤層21を形成する場合には、シロキサン結合を有する弾性体以外の材料から成る層でも良い。操作キー13の直下に被覆層20に相当する層を形成して、その次にシランカップリング剤層を形成する場合にも同様に、当該層は、シロキサン結合を有する弾性体、好ましくはシリコーンゴムから成るが、シロキサン結合を有する弾性体以外の材料から成る層でも良い。なお、シロキサン結合を有する弾性体は、シリコーンゴム以外に、シリコーンゴムやシリコーン樹脂と他のゴムや樹脂との複合体でも良い。
第2〜第6の実施の形態のように、操作キー13の直下に備える弾性シート14と、有孔ドーム状接点17の上部に備える被覆層20とを直接接合する場合には、シランカップリング剤層が存在しないので、弾性シート14および被覆層20のいずれを第一弾性体層とし、残る他方を第二弾性体層としても良い。逆に、第1の実施の形態のように、シランカップリング剤層21が存在する場合には、それと接合する側(第1の実施の形態では、弾性シート14)を第一弾性体層とする。
第2〜第6の実施の形態において、弾性シート14の直下にシランカップリング剤層を形成して、有孔ドーム状接点17の上部に被覆層20(第一弾性体層に相当)を形成して、両層を直接接合しても良い。その場合、押圧部は、弾性シート14側にあっても、被覆層20側にあっても良い。また、第2〜第6の実施の形態において、有孔ドーム状接点17の直上部あるいは当該直上部に被覆層20を形成した場合にはその直上部にシランカップリング剤層を形成して、操作キー13の直下に弾性シート(第一弾性体層に相当)を形成して、両層を直接接合しても良い。その場合、押圧部は、弾性シート14側にあっても、被覆層20側にあっても良い。
第1〜第6の各実施の形態における押釦用スイッチ部材1,1a,1b,1c,1d,1eの構成要素は、組み合わせ不可能な場合を除き、互いに任意に組み合わせることができる。一例を挙げると、第1の実施の形態において、第3の実施の形態における側壁部に開口部15bを有する押圧部15を備えても良い。また、第1の実施の形態において、第5の実施の形態における遮光部31を弾性シート14に形成しても良い。
本発明に係る押釦用スイッチ部材は、例えば、携帯通信機器、PC、カメラ、車載用電子機器、家庭用オーディオ機器、家庭用電化製品などの操作キーを備える各種機器に利用することができる。
1,1a,1b,1c,1d,1e 押釦用スイッチ部材
13 操作キー
14 弾性シート(第一弾性体層または第二弾性体層)
15 押圧部
15b 開口部
17 有孔ドーム状接点
17a 貫通孔
18 LED(照光手段の一例)
20 被覆層(第一弾性体層または第二弾性体層)
20a 押圧部
21 シランカップリング剤層
31 遮光部

Claims (9)

  1. 突出頂部を貫通する貫通孔を有する有孔ドーム状接点と、
    その有孔ドーム状接点の突出側に対向配置される操作キーと、
    前記有孔ドーム状接点と前記操作キーとの間に配置されると共に前記有孔ドーム状接点側または前記操作キー側のいずれかに固定される押圧部と、
    前記有孔ドーム状接点に覆われる内部にあって、前記貫通孔を通じて前記操作キー側に照光可能な照光手段と、
    を備え、前記操作キーを前記有孔ドーム状接点の方向に押圧して、前記有孔ドーム状接点を弾性的に座屈変形可能とする押釦用スイッチ部材であって、
    前記押圧部は、前記有孔ドーム状接点の前記貫通孔の外周囲にて前記有孔ドーム状接点と前記操作キーとの間をつなぐように配置され、
    前記押圧部の少なくとも一部を含む面および前記押圧部の前記一部と接する前記操作キー側若しくは前記有孔ドーム状接点側の面のいずれか一方の面に、シロキサン結合を有する第一弾性体層を備える一方、前記第一弾性体層と接する他方の面に、シロキサン結合を有する第二弾性体層またはシランカップリング剤層を備え、
    前記第一弾性体層と前記第二弾性体層とを、あるいは前記第一弾性体層と前記シランカップリング剤層とを直接接合して成る押釦用スイッチ部材。
  2. 前記押圧部を前記操作キー側に固定して成り、
    前記操作キーの前記有孔ドーム状接点側の面において少なくとも前記押圧部の頂部を含む面に、前記第一弾性体層を備える請求項1に記載の押釦用スイッチ部材。
  3. 前記押圧部を前記操作キー側に固定して成り、
    前記操作キーの前記有孔ドーム状接点側の面において少なくとも前記押圧部の頂部を含む面に、前記第二弾性体層または前記シランカップリング剤層を備える請求項1に記載の押釦用スイッチ部材。
  4. 前記押圧部を前記有孔ドーム状接点側に固定して成り、
    前記有孔ドーム状接点の前記操作キー側の面において少なくとも前記押圧部の頂部を含む面に、前記第一弾性体層を備える請求項1に記載の押釦用スイッチ部材。
  5. 前記押圧部を前記有孔ドーム状接点側に固定して成り、
    前記有孔ドーム状接点の前記操作キー側の面において少なくとも前記押圧部の頂部を含む面に、前記第二弾性体層または前記シランカップリング剤層を備える請求項1に記載の押釦用スイッチ部材。
  6. 前記押圧部は、前記操作キーと前記有孔ドーム状接点とを結ぶ方向を軸とする外側壁の一部に開口部を有し、
    前記照光手段から発せられた光が前記開口部から出光可能とした請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の押釦用スイッチ部材。
  7. 前記操作キーと前記有孔ドーム状接点との間に、前記第一弾性体層および前記第二弾性体層を備え、
    少なくとも、前記第一弾性体層または前記第二弾性体層に形成されている前記押圧部の側壁に、遮光部を形成してなる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の押釦用スイッチ部材。
  8. 前記第一弾性体層および前記第二弾性体層の内の少なくとも1つの層をシリコーンゴムとする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の押釦用スイッチ部材。
  9. 突出頂部を貫通する貫通孔を有する有孔ドーム状接点と、その有孔ドーム状接点の突出側に対向配置される操作キーと、前記有孔ドーム状接点と前記操作キーとの間に配置されると共に前記有孔ドーム状接点側または前記操作キー側のいずれかに固定される押圧部と、前記有孔ドーム状接点に覆われる内部にあって、前記貫通孔を通じて前記操作キー側に照光可能な照光手段とを備え、前記操作キーを前記有孔ドーム状接点の方向に押圧して、前記有孔ドーム状接点を弾性的に座屈変形可能とする押釦用スイッチ部材を製造する方法であって、
    前記押圧部は、前記有孔ドーム状接点の前記貫通孔の外周囲にて前記有孔ドーム状接点と前記操作キーとの間をつなぐように配置され、
    前記押圧部の少なくとも一部を含む面および前記押圧部の前記一部と接する前記操作キー側若しくは前記有孔ドーム状接点側の面のいずれか一方の面に、シロキサン結合を有する第一弾性体層を備える一方、前記第一弾性体層と接する他方の面に、シロキサン結合を有する第二弾性体層またはシランカップリング剤層を備え、
    前記第一弾性体層と、前記第二弾性体層若しくは前記シランカップリング剤層との両層の対向面に対して紫外線を照射して、前記対向面に、紫外線の照射前に比べて接着性の高い接着活性層を形成する接着活性層形成工程と、
    前記接着活性層同士を直接接合する接合工程と、
    を含む押釦用スイッチ部材の製造方法。
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