JP6641193B2 - 照光式押釦スイッチ部材 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態に係る照光式押釦スイッチ部材を構成する各種部材の平面図を示す。図2は、図1の操作キーの裏面図(2A)および樹脂製ドーム部材の裏面図(2B)をそれぞれ示す。図3は、図1の樹脂製ドーム部材を斜め上方から見た斜視図(3A)および図1の各種部材を用いて構成した第1の実施形態に係る照光式押釦スイッチ部材の縦断面図(3B)をそれぞれ示す。
操作キー1は、この実施形態では、その上方の面にキー側遮光層2を備える。キー側遮光層2は、操作キー1の上面において、上面の一部を抜き文字状にして形成されている。なお、キー側遮光層2は、操作キー1の天面ではなく、天面から下方の位置に形成される層でも良い。例えば、キー側遮光層2の上に、防傷を目的とした防傷層を形成する場合には、キー側遮光層2は、防傷層の下層となる。キー側遮光層2は、そのような位置に形成されていても良い。この実施形態では、抜き文字は、アルファベットの「A」の外側を丸で囲った部分である。以後、「A」の部分を透光性部位3aと、「丸」の部分を透光性部位3bと、それぞれ称する。キー側遮光層2は、好ましくは黒色インクを用いた印刷にて形成されるが、印刷以外に、黒色のフィルムを貼付する方法で形成されても良い。また、キー側遮光層2の色は、黒色に限定されず、濃灰色、濃青色、あるいは銀色等の光反射可能な色でも良い。透光性部位3a,3bは、キー側遮光層2の存在しない部位であり、例えば、操作キー1の天面部分が露出した部位でも、透明な樹脂が存在する部位でも良い。
樹脂製ドーム部材10は、平面視にて略円形であって、一方に突出面を有しその反対側に凹面を有する皿形状の部材である。樹脂製ドーム部材10は、突出面を上にして基板20上に配置される。樹脂製ドーム部材10は、LED23を少なくとも部分的に覆うと共にLED23から出射される光を通過可能である。ここで、「少なくとも部分的に覆う」とあるのは、LED23を完全に覆う閉鎖空間を形成な樹脂製ドーム部材のみならず、この実施形態の樹脂製ドーム部材10のように、後述のドーム貫通孔14を有する一部開放形態のものも含むからである。樹脂製ドーム部材10は、円環状のフランジ部11と、フランジ部11の径方向内側に形成される円環状のドーム部12と、ドーム部12の径方向内側に形成される可撓性に優れた円環状の変形部13とを連接して成り、変形部13の略中心に上下方向に貫通するドーム貫通孔14を備える。ドーム貫通孔14は、樹脂製ドーム部材10の突出面の頂部領域に、発光手段としてのLED23から出射される光を通過可能にする部位である。フランジ部11は、樹脂製ドーム部材10の最も外周縁側にて略水平に形成される部分であって、照光式押釦スイッチ部材30において、環状の固定部材25によって基板20に固定される。固定部材25は、基板20上に固定される。ただし、固定部材25は必須の構成部材ではなく、樹脂製ドーム部材10のフランジ部11を基板20上に直接固定しても良い。ドーム部12は、変形部13よりも急角度に立ち上がった部位であり、変形部13をその外側にて保持している。変形部13は、ドーム部12との接続位置あるいは変形部13の領域を起点に下方に変形可能な部分である。樹脂製ドーム部材10の形態は、上述の形態に限定されず、例えば、フランジ部11の径方向内側を、略半球形状のドーム部としても良い。その場合、操作キー1の上方からの押圧を受けた樹脂製ドーム部材10は、略半球形状のドーム部が座屈変形して、基板20上の第一接点21,22に接触する。
基板20は、その上面に、LED23を固定している。図3では、LED23に給電するための通電線は省略されている。基板20は、LED23の外側に、互いに非接触状態にある第一接点21と第一接点22とを備える。図1に示すように、第一接点21および第一接点22は、円環を鋭角の中心角分だけ切り取った環状帯形状を有する。第一接点21および第一接点22は、基板20の上面から内部を通って基板20の裏側に至る通電線21aおよび通電線22aに接続されている。樹脂製ドーム部材10の第二接点15が第一接点21と第一接点22に接触すると、第一接点21と第一接点22とが電気的に接続する。これによって、照光式押釦スイッチ部材30のスイッチがオンになる。第一接点21および第一接点22は、基板20の上面において、樹脂製ドーム部材10の天面部分が押し下げられるとドーム貫通孔14の外周に備えられる1個の第二接点15が第一接点21および第一接点22に接触する位置に配置されている。なお、第一接点は、2個に限られず、3個以上でも良い。
次に、本発明の照光式押釦スイッチ部材の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と共通する部分については、同じ符号を用いて示すとともに、第1の実施形態の説明をかりて、重複した説明を省略する。
操作キー1aの平面視における形態は、第1の実施形態の操作キー1と共通する。操作キー1aは、平面視にて四角形であって、板状の操作板6と、操作板6の下方に接続され操作板6の外周囲に形成される外枠体5と、外枠体5に囲まれた領域であって操作板6の下面略中央から樹脂製ドーム部材10aの方向に突出する下方突出部7とを備える。操作キー1aは、外枠体5を介して基板20上に固定される。下方突出部7は、外枠体5よりも上方向に短い部材である。下方突出部7は、操作キー1aの一部を構成し、常時、樹脂製ドーム部材10aに接触する部分であって、樹脂製ドーム部材10aに向かって突出する部分である。また、下方突出部7は、その下面に、上方に向かってへこむ凹部8を備える。凹部8は、下方突出部7が樹脂製ドーム部材10aの天面部分を下方にへこませた際に、LED23と下方突出部7とが接触するのを防止するのみならず、樹脂製ドーム部材10aの天面に形成される上方突出部(後述する)を挿入するために形成されている。下方突出部7の下面に凹部8を形成する場合、凹部8の外側の領域は、樹脂製ドーム部材10aの天面近傍に接触して、樹脂製ドーム部材10aを弾性的に変形させる部位となる。操作キー1aは、透光性を有するとともに、上下方向に弾性的に変形可能な材料にて主に構成される。操作キー1aの好適な構成材料は、第1の実施形態の操作キー1と共通するので、重複した説明を省略する。
樹脂製ドーム部材10aは、平面視にて略円形であって、一方に突出面を有しその反対側に凹面を有する皿形状の部材である。樹脂製ドーム部材10aは、突出面を上にして基板20上に配置される。樹脂製ドーム部材10aは、円環状のフランジ部11と、フランジ部11の径方向内側に形成される円環状のドーム部12と、ドーム部12の径方向内側に形成される可撓性に優れた円環状の変形部13と、変形部13の略中央において上方に突出する上方突出部16とを連接して成る。上方突出部16および変形部13は、それらの平面視略中央にて上下方向に貫通する1つのドーム貫通孔14を備える。ドーム貫通孔14は、樹脂製ドーム部材10aの突出面の頂部領域に、発光手段としてのLED23から出射される光を通過可能にする部位である。樹脂製ドーム部材10aの形態は、上述の形態に限定されず、例えば、フランジ部11の径方向内側を、略半球形状のドーム部としても良い。その場合、操作キー1aの上方からの押圧を受けた樹脂製ドーム部材10aは、略半球形状のドーム部が座屈変形して、基板20上の第一接点21,22に接触する。
樹脂製ドーム部材10aの第二接点17が第一接点21と第一接点22に接触すると、第一接点21と第一接点22とが電気的に接続する。これによって、照光式押釦スイッチ部材30aのスイッチがオンになる。第一接点21および第一接点22は、基板20の上面において、樹脂製ドーム部材10aの天面近傍が押し下げられるとドーム貫通孔14の外周に備えられる1個の第二接点17が第一接点21および第一接点22に接触する位置に配置されている。基板20のその他構成については、第1の実施形態の基板20と共通するので、重複した説明を省略する。
次に、本発明の照光式押釦スイッチ部材の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の説明において、第1および第2の実施形態と共通する部分については、同じ符号を用いて示すとともに、第1および第2の実施形態の説明をかりて、重複した説明を省略する。
樹脂製ドーム部材10bは、平面視にて略円形であって、一方に突出面を有しその反対側に凹面を有する皿形状の部材である。樹脂製ドーム部材10bは、突出面を上にして基板20上に配置される。樹脂製ドーム部材10bは、円環状のフランジ部11と、フランジ部11の径方向内側に形成される円環状のドーム部12と、ドーム部12の径方向内側に形成される可撓性に優れた円環状の変形部13と、変形部13の略中央において上方に突出する上方突出部16とを連接して成る。上方突出部16は、その下方から上方に向かってくぼむ凹部18を備える。上方突出部16は、第2の実施形態の上方突出部16と異なり、上下方向に貫通する孔を備えておらず、上方の面を塞ぐ天面19を備える。天面19は、樹脂製ドーム部材10bの突出面の頂部領域に、発光手段としてのLED23から出射される光を通過可能にする部位である。樹脂製ドーム部材10bの形態は、上述の形態に限定されず、例えば、フランジ部11の径方向内側を、略半球形状のドーム部としても良い。その場合、操作キー1aの上方からの押圧を受けた樹脂製ドーム部材10bの下面は、略半球形状のドーム部を座屈変形させて、基板20上の第一接点21,22に接触する。
上述のように、本発明の照光式押釦スイッチ部材の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上記形態に限定されることなく、種々変形して実施可能である。
2 キー側遮光層
7 下方突出部
8 凹部
10,10a,10b 樹脂製ドーム部材
14 ドーム貫通孔
15 第二接点(遮光層を兼ねても良い)
16 上方突出部
17 第二接点(遮光層を兼ねても良い)
17a 環状部位(第二接点の一部)
17b 筒状部位(遮光層)
18 凹部
20 基板
21,22 第一接点
23 LED(発光手段の一例)
30,30a,30b 照光式押釦スイッチ部材
Claims (5)
- 発光手段と、
前記発光手段を少なくとも部分的に覆うと共に、前記発光手段から出射される光を通過可能な樹脂製ドーム部材と、
前記樹脂製ドーム部材の突出面側に配置されると共に、少なくとも部分的に透光性を有する操作キーと、
前記樹脂製ドーム部材の内側にあって、前記発光手段の外周囲側に配置される第一接点と、
前記樹脂製ドーム部材に固定される接点であって、前記操作キーを前記樹脂製ドーム部材に向けて押し込むと、前記樹脂製ドーム部材の座屈変形によって前記第一接点に電気的に接続可能な第二接点と、
を備え、
前記操作キーは、その押圧時のみ若しくは常時、前記樹脂製ドーム部材に接触する部分であって前記樹脂製ドーム部材に向かって突出する下方突出部を備え、
前記樹脂製ドーム部材は、その天面部分を前記操作キーに向けて突出する上方突出部を備え、前記下方突出部は、その突出面から内方に向かって前記上方突出部を挿入可能な大きさの凹部若しくは貫通孔を備える照光式押釦スイッチ部材。 - 前記樹脂製ドーム部材は、その突出面の頂部領域に、前記発光手段から出射される光を通過可能にするドーム貫通孔を備える、請求項1に記載の照光式押釦スイッチ部材。
- 前記樹脂製ドーム部材は、前記発光手段から出射される光を通過可能な透光性材料にて形成される、請求項1または請求項2に記載の照光式押釦スイッチ部材。
- 前記上方突出部の少なくとも側面に遮光層を備える、請求項3に記載の照光式押釦スイッチ部材。
- 前記遮光層は前記第二接点を兼ねる、請求項4に記載の照光式押釦スイッチ部材。
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