JP2007213839A - 照光式加飾成形体及び照光式キーシート - Google Patents

照光式加飾成形体及び照光式キーシート Download PDF

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Abstract

【課題】新規で斬新な照光デザインを有する照光式加飾成形体及びキーシートの提供。
【解決手段】照光式キートップ(照光式加飾成形体)8は、照光時の背景層3がキートップ本体9の全底面9cから均一にバックライト光を透過させるのではなく、窓孔3aから多くのバックライト光を透過させる。これにより表示層2の面内よりも外縁の方が明るく光って見えるような明度差を生じるため、表示層2の縁取り照光を実現できる。また背景層3の窓孔3aの大きさが表示層2より小さいため、操作者は窓孔3aを直接見にくく、窓孔3aを通過するバックライト光を直視しにくい見映えのよい縁取り照光を実現できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話機、PDA、リモコン、デジタルカメラ、AV機器、車載電装機器等の各種電子機器に用いられる外装部品として用いられる照光式加飾成形体に関し、特に照光式加飾成形体としての照光式キートップと、これを備えるキーシートに関する。
携帯電話やAV機器等の各種電子機器は、筐体やスイッチなど種々の外装部品を備えている。こうした外装部品は外観に現れて電子機器の市場価値をデザインによって高める重要な要素となっており、競合製品との間でデザインにおける差別化を如何にして実現するかが課題とされている。その差別化の一形態として外装部品の照光がある。ここでは携帯電話機などに備えるキーシートのキートップに照光を施す一例を説明する。
キートップには文字・数字・図形・記号・模様といった表示要素を施すのが一般的である。図11はその表示要素の照光を実現する既存技術の一例である。すなわち透明樹脂でなるキートップ1の底面には、表示要素を表す表示層2とこの表示層2を覆う背景層3が形成されている。このキートップ1はベースシート4に固着され、キーシート5として使用されている。そして、基板6に実装したLED素子などの光源7が発光すると、その光は透光性のベースシート4を通過して、キートップ1の底面へと到達し、底面側からキートップ1の照光を実現している(特許文献1)。
実開平1−174820号公報
こうしたキートップ1は、暗所においてもキートップ1に表示されている表示要素を明確に認識でき、正しく入力操作を行うことができる利点がある。ところがその反面、表示要素の形状を明確に視認できるだけではデザイン上の差別化価値は低く、新しい照光デザインが求められている。
以上のような従来技術を背景としてなされたのが本発明である。すなわち本発明の目的は、新規で斬新な照光デザインを有する照光式加飾成形体を実現することにある。
上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。
すなわち本発明は、光透過する透光基材と、透光基材の押圧操作側となる表面側に設けられ文字、数字、記号、図形、模様の少なくとも何れかの表示要素を形成する表示層と、透光基材の底面側に設けられ光源からの光が透過する窓孔を有する背景層と、を備えており、背景層の窓孔から入り透光基材を通過する前記光によって表示層の表示要素が縁取り照光する照光式加飾成形体を提供する。
本発明では、光源からの光(バックライト光)が透過する窓孔を有する背景層を透光基材の底面側に備え、窓孔を透過する光によって表示層の表示要素を照光する。つまり照光時の背景層は透光基材の全底面から均一にバックライト光を透過させるのではなく、特に窓孔から多くのバックライト光を透過させる。その光は透光基材を通過して表示層(表示要素)を下から明るく照光する。すると表示層の面内よりも外縁の方が明るく光って見えるような明度差が生じる。このためあたかも表示要素(表示層)を縁取るかのように照光式加飾成形体が照光する。これによって表示要素の縁取り照光を実現することができる。なお表示要素の縁取り照光とは、表示要素の縁が加飾成形体の他の部分に比べて特に明るく照光しているように見えることを意味する。したがって光が表示要素の縁以外の部分、即ち表示要素から離間する表面の部分や側面に透過する場合も含まれる。
また表示層と背景層が透光基材を挟んでいる。つまり表示層と背景層は深さ方向で離間している。このため表示層と背景層との間の透光基材を透過する光により、表示層と背景層との間に空間が形成されていることが確認できる。よって表示層の表示要素を浮き文字状に視認できる。
これら表示層及び背景層を例えば印刷、塗装、めっきなどで設けるため、各層をマイクロオーダーの層厚に形成できる。よって照光式加飾成形体を全体的に薄型化できる。
本発明は前記照光式加飾成形体について、背景層の窓孔の大きさが表示層と同等又は小さくする。つまり、表示層に隠れる窓孔から明るいバックライト光が透光基材に入る。このため操作者が窓孔を直接見ることが難しく、見映えのよい表示要素の縁取り照光を実現できる。そして特に背景層の窓孔を小さくすると大きな表示層によって外観上隠れるため、操作者が窓孔を通過する光を直視することが難しくなり、確実に縁取り照光を見て取ることができる。
本発明では前記照光式加飾成形体について、背景層の窓孔を表示層の表示要素と相似形状とする。つまり表示層の外縁と窓孔の内縁との間隔が表示層の外縁全周にわたってほぼ等しい。このため表示層の外縁全周をほぼ同量の光量によって照光できる。よってむらのない縁取り照光を実現できる。なお、本明細書でいう「相似形状」とは相似比が1である「合同」を含む趣旨であり、また表示層の表示要素と背景層の窓孔とが形状について完全一致である場合に限らない趣旨である。例えば表示層の表示要素では角部が明確に現れているが、背景層の窓孔は角部にアールを付けているような場合は、厳密には相似形状といえないが、こうした場合も本発明では「相似形状」に含む趣旨である。
また非照光時に斜め方向から表示層を見ると、表示層の奥に背景層の窓孔を視認できる。つまり、窓孔が表示層の影のように視認できる。このため表示層の表示要素が浮上しているように見えて、浮き文字状の表示要素を実現できる。
本発明は前記照光式加飾成形体について、表示層と背景層が同一色である。つまり、非照光時では表示層と背景層が同化するため表示要素を視認することが難しい。しかし照光時で縁取り照光するため表示要素を明確に視認できる。このためバックライト光による照光時にのみ表示要素を明確に視認でき、非照光時と照光時とでデザインを変えることができる。
本発明は前記照光式加飾成形体について、透光基材が押釦スイッチ用のキートップ本体である。つまり、キートップ本体の操作面に表示層を有し、底面に背景層を有している。このため表示層が見やすく誤操作を防ぐことができる。なおキートップ本体の肉厚は0.1mm以上あれば使用でき、キートップ本体の操作面の形状は平坦形状、ドーム形状、凹形状が使用できる。また表示層を保護層で覆うことで、表示層の摩耗を防ぐことができる。
本発明は前記照光式加飾成形体について、押釦スイッチ用の透明なキートップ本体を備えており、透光基材がキートップ本体の底面側に備わる透光片である。つまり、表示層及び背景層を有する透光片がキートップ本体の底面側に備わっている。このため操作者がキートップの押圧操作時に表示層に直接触れることがなく、表示層の摩耗を防ぐことができ、キートップを長期間使用できる。なお透光片の肉厚は0.1mm以上あれば使用できる。
本発明は前記照光式加飾成形体について、キートップ本体と透光片とを軟化又は溶融状態で固着する接着層を備える。つまり、キートップ本体と透光片とを加熱圧着した接着層によって固着している。このため固着作業が簡単である。またキートップ本体の底面と透光片の表面を容易に全面固着でき、接着層の縁を視認することなく見映えのよい表示層とすることができる。なお加熱圧着する際の接着層への伝熱効率を考慮すると透光片の肉厚は0.3mm以下あれば用いることができる。前述のように透光片の肉厚が0.1mm以上あれば使用できることから、0.1mm〜0.3mmが好ましく利用できる。
また接着層が軟化又は溶融状態で固着力を発現するため、接着層が再硬化する際に揮発物を無くすことができる。よって接着層にエアーなどが混入せず、表示層の見映えを損なうことがない。
本発明は、前記何れかの本発明による照光式加飾成形体と、照光式加飾成形体を固着するベースシートと、を備える照光式キーシートを提供する。
本発明の照光式キーシートであれば、前記本発明の照光式加飾成形体とベースシートとを備えるため、表示要素の明るい縁取り照光を実現できる。またベースシートを備えるため、例えばスイッチや光源を配置した基板の上に簡単に載置でき、複数の照光式加飾成形体もベースシートに一体化できるので、電子機器への組み込みが容易になる。
本発明の照光式キートップ及び照光式キーシートによれば、バックライト光により表示要素の縁取り照光を実現できる。よって従来とは異なる斬新な照光デザインを実現できる。
また表示層と背景層は深さ方向で離間しているため、表示層と背景層との間の透光基材を透過する光により、表示層の表示要素を浮き文字状に視認できる。よって斬新で新しい立体加飾のデザインを実現できる。
さらに、表示層及び背景層は例えば印刷、塗装、めっきなどで設けるため、各層をマイクロオーダーの層厚で形成できる。よって照光式加飾成形体を全体的に薄型化でき、電子機器の薄型化の要請にも対応できる。
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態で共通する構成については、同一符号を付して重複説明を省略する。
以下の実施形態では、「照光式加飾成形体」として携帯電話機などに備える照光式キートップを適用する例を説明する。
第1実施形態〔図1〜図3〕
第1実施形態の照光式キートップ8は、キートップ本体9と、表示層2と、背景層3とを備えている。
キートップ本体9は、ポリカーボネート樹脂などの透明樹脂材でなり、平面視で矩形状に形成されている。下端には外方へ突出する環状の鍔部9aを設けてある。
表示層2は、キートップ本体9の押圧操作側となる表面9bに印刷によって形成されており、文字、数字、図形、記号、模様などの表示要素を表す表示形状である。本実施形態では表示要素として図形「正方形」の表示形状とした表示層2としている。この表示層2は白色に着色されており、表示層2は塗装形成された透明樹脂でなる保護層2aによって覆われている。
背景層3は、キートップ本体9の底面9cに印刷によって形成されており、バックライト光が透過する窓孔3aを有している。この窓孔3aは、表示層2よりも小さい円形になっている。窓孔3a以外の背景層3そのものは濃紺色に着色されている。背景層3の底面は、窓孔3aが目地埋めされるように、印刷形成された透明樹脂でなる保護層3bによって覆われている。
次に、第1実施形態の照光式キーシート10について説明する。照光式キーシート10は、前述の照光式キートップ8と、ベースシート4(図3)とを備えている。
照光式キーシート10は、図3で示すように、バックライトとして機能する光源7や接点スイッチとして機能する金属皿ばね11等を配置した基板6上に載置される。その上方には照光式キートップ8を表出する操作開口12aを有する筐体12を被せてある。キートップ本体9の鍔部9aは、照光式キートップ8の脱落防止のために筐体12の操作開口12aと係合している。
ベースシート4は、シリコーンゴムなどの透光性のゴム状弾性体で形成されている。その押圧操作側となる表面には、照光式キートップ8を図外の透光性接着剤にて固着する台座部4aが形成されている。基板対向面となる裏面には、台座部4aに対応して基板6の金属皿ばね11を押圧する押し子部4bと、全外周及び隣り合う台座部4aどうしの間に脚部4cが突設されている。この脚部4cの先端は基板6上の光源7を収容する凹部4dを有しており、基板6の表面と接している。
ここで本実施形態を構成する各部材の材質を説明する。
「透光基材」としてのキートップ本体9の材質は、前述の透明樹脂だけでなく光を透過する樹脂やセラミックスを使用できる。このうち「樹脂」の材質は、機械的強度、耐久性等の要求性能、及び軽量化により、熱可塑性樹脂又は反応硬化性樹脂が好ましい。例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル共重合樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。また第1実施形態のように透明樹脂では、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアクリル共重合樹脂、シリコーン樹脂が使用できる。なお「透光」とは、光が内部を通り抜けることであり、後述する縁取り照光を実現できれば基材が無色の場合だけでなく着色の場合も含む趣旨である。
ベースシート4を構成する「ゴム状弾性体」の材質は、反撥性のよい熱硬化性エラストマー又は熱可塑性エラストマーが好ましい。例えば、シリコーンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、ブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー、イソプレン系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。さらにこれらのゴム状弾性体で温度依存性が少ない点を考慮するとシリコーンゴムが好ましく、また耐久性を考慮するとスチレン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマーが好ましい。
次に、本実施形態の照光式キートップ8及び照光式キーシート10の作用・効果を説明する。
照光式キートップ8及び照光式キーシート10では、照光時の背景層3はキートップ本体9の全底面9cから均一にバックライト光を透過させるのではなく、特に窓孔3aから多くのバックライト光を透過させる。つまり、表示層2が「正方形」を表す表示形状であり、背景層3の窓孔3aの大きさが表示層2より小さく、表示層2に隠れる窓孔3aから明るいバックライト光がキートップ本体9に入る。その光はキートップ本体9を通過して表示層(「正方形」)2を下から照光する。すると表示層2の面内よりも外縁の方が明るく光って見えるような明度差が生じる。このためあたかも「正方形」(表示層2)を縁取るかのように照光式キートップ8が照光する。これによって「正方形」の縁取り照光を実現することができる。
表示層2と背景層3はキートップ本体9を挟んで深さ方向で離間している。このため表示層2と背景層3との間のキートップ本体9を透過する光により、表示層2の「正方形」を浮き文字状に視認できる。
表示層2と背景層3が印刷層であるため、各層をマイクロオーダーの層厚で形成できる。よって照光式キートップ8を全体的に薄型化できる。
背景層3の窓孔3aの大きさが表示層2より小さいことから、表示層2に隠れる窓孔3aから明るいバックライト光がキートップ本体9に入る。このため操作者が窓孔3aを直接見ることが難しく、窓孔3aを通過するバックライト光を直視しにくい見映えのよい「正方形」の縁取り照光を実現できる。
キートップ本体9の操作面に表示層2を有し底面に背景層3を有しているため、表示層2が見やすく誤操作を防ぐことができる。また表示層2は保護層2aで覆われているため、表示層2の摩耗を防ぐことができる。
照光式キートップ8と透光性のベースシート4とを備えるため、ベースシート4の導光機能によりバックライト光を効率よく照光式キートップ8の底面側に伝えることができる。よって本実施形態の照光式キーシート10ならば表示要素の明るい縁取り照光を実現できる。またベースシート4によって複数の照光式キートップ8を一体化しているので電子機器への組み込みが容易である。
第1実施形態の照光式キートップ8の変形例〔図4〕
変形例の照光式キートップは、背景層3がアルミニウムでなる鏡面光沢に形成されている。この背景層3は、キートップ本体9の底面9cに蒸着で設けられ、窓孔3aはレーザエッティングで形成されている。
変形例の照光式キートップによれば、鏡面光沢の背景層3は光を反射するため、ものや影を映し出すことが可能である。このため非照光時に表示層2の影13が背景層3に映り、立体的又は浮き文字状の「正方形」を実現できる。
第2実施形態〔図5〜図7〕
第2実施形態の照光式キートップ14が、第1実施形態の照光式キートップ8と異なるのは、表示層2と背景層3が有する窓孔3aの形である。残余の構成は第1実施形態と同じである。
表示層2は、第1実施形態と同様にキートップ本体9の押圧操作側となる表面9bに印刷によって形成されており、文字、数字、記号、図形、模様などの「表示要素」を表す表示形状である。本実施形態では表示要素として英文字「E」の表示形状とした表示層2としている。この表示層2は白色に着色されており、表示層2は塗装形成された透明樹脂でなる保護層2aによって覆われている。
背景層3は、第1実施形態と同様にキートップ本体9の底面9cに印刷によって形成されており、バックライト光が透過する窓孔3aを有している。本実施形態において窓孔3aは、表示層2の表示要素と比べてやや小さい相似形状に形成され、英文字「E」を表している。この窓孔3a以外の背景層3そのものは濃紺色に着色されている。さらに背景層3の底面は、窓孔3aが目地埋めされるように、印刷形成された透明樹脂でなる保護層3bによって覆われている。
次に、第2実施形態の照光式キーシート14について説明する。照光式キーシート15は、図7で示すように、前述の照光式キートップ14と、ベースシート4とを備えている。そして、第1実施形態の照光式キーシート10と同様に、携帯電話機などの電子機器に組み込まれる。
第2実施形態の照光式キートップ14及び照光式キーシート15は、第1実施形態の照光式キートップ8及び照光式キーシート10と同様に、バックライト光により見映えのよい表示要素の縁取り照光を実現でき、表示層5の英文字「E」を浮き文字状に視認でき、表示層2の摩耗を防ぐことができ、照光式キートップ14を全体的に薄型化でき、電子機器への組み込みが容易になるほか、さらに次の作用・効果を発揮する。
照光式キートップ14及び照光式キーシート15では、表示層2と背景層3の窓孔3aがともに英文字「E」を表している。表示層2の外縁と窓孔3aの内縁との間隔が表示層2の外縁全周にわたってほぼ等しい。このため表示層2の外縁全周をほぼ同量の光量によって照光できる。よってむらのない英文字「E」の縁取り照光を実現できる。
また非照光時に斜め方向から表示層2を見ると、表示層2の奥に背景層3の窓孔3aを視認できる。つまり、窓孔3aを表示層2の影のように視認することができる。このため表示層2の英文字「E」が浮上しているように見えて、浮き文字状の英文字「E」を実現できる。
第3実施形態〔図8〜図10〕
第3実施形態の照光式キートップ16が、第2実施形態の照光式キートップ14と異なるのは、透明なキートップ本体9とは別体に「透光片」としての樹脂シート17を備える構成である。残余の構成は第2実施形態と同じである。
樹脂シート17は、ポリカーボネート樹脂などの透明樹脂材でなり、平面視でキートップ本体9の底面9cと同形状に形成されている。樹脂シート17のキートップ本体9と対向する上面17aは、キートップ本体9の底面9cに対し、軟化又は溶融状態で固着力を発現する透明樹脂でなる接着層18で固着されている。
表示層2は、キートップ本体9の底面9cに印刷によって形成されており、第2実施形態と同様に「表示要素」を表す表示形状である。本実施形態でも表示要素として英文字「E」の表示形状とした表示層2としている。この表示層2は黒色に着色されている。
背景層3は、樹脂シート17の上面17aとは反対の下面17bに印刷によって形成されており、バックライト光が透過する窓孔3aを有している。本実施形態において窓孔3aは、表示層2の表示要素と相似比が1となる合同に形成されており、英文字「E」を表している。この窓孔3a以外の背景層3そのものは黒色に着色されている。さらに背景層3の底面は、窓孔3aが目地埋めされるように、印刷形成された透明樹脂でなる保護層3bによって覆われている。
次に、第3実施形態の照光式キーシート19について説明する。照光式キーシート19は、図10で示すように、前述の照光式キートップ16と、ベースシート4とを備えている。そして、第2実施形態の照光式キーシート15と同様に、携帯電話機などの電子機器に組み込まれる。
ここで、照光式キートップ16の製造方法について説明する。
先ず射出成形にてキートップ本体9を成形する。このキートップ本体9の底面9cに、黒色インクを印刷工法にて塗布し、「表示要素」として英文字「E」を表す表示形状の表示層5を形成する。
他方、別途用意した樹脂シート17の下面17bに、黒色インクを印刷工法にて塗布し、表示層2と合同の「表示要素」として英文字「E」の窓孔3aを有する背景層3を形成する。さらにこの背景層3の底面に、透明インクを印刷工法にて塗布し、窓孔3aを目地埋めするように保護層3bを形成する。またこの樹脂シート17の上面17aには、軟化又は溶融状態で固着力を発揮する透明樹脂を印刷工法にて塗布し、接着層18を形成する。
最後にキートップ本体9の底面9cと樹脂シート17の上面17aを対向させて加熱圧着し、樹脂シート17の上面17aに形成した接着層18を軟化又は溶融状態にしてキートップ本体9の底面9cと樹脂シート17の上面17aを固着する。その後樹脂シート17をキートップ本体9の底面9cの形状に合わせて切断し、照光式キートップ16を製造する。
ここで本実施形態の接着層18の材質について説明する。
「接着層」は、加熱により軟化又は溶融する熱可塑性樹脂が使用できる。非着体となるキートップ本体9や樹脂シート17の耐熱性を考慮すると、例えば、アクリル系、塩ビ系、ポリエステル系、ウレタン系などの熱可塑性樹脂を用いることができる。
第3実施形態の照光式キートップ16及び照光式キーシート19は、第2実施形態の照光式キートップ14及び照光式キーシート15と同様に、バックライト光により見映えのよい表示要素の縁取り照光を実現でき、照光式キートップ16を全体的に薄型化でき、電子機器への組み込みが容易になるほか、さらに次の作用・効果を発揮する。
照光式キートップ16及び照光式キーシート19では、表示層2と背景層3が同一色(黒色)であり、非照光時には表示層2と背景層3が同化して操作者は英文字「E」を視認することが難しい。しかし照光時には英文字「E」の縁取り照光によって操作者は英文字「E」を明確に視認できる。このためバックライト光による照光時にのみ英文字「E」を明確に視認でき、非照光時と照光時とでデザインを変えることができる。
表示層2及び背景層3を有する樹脂シート17がキートップ本体9の底面9cに固着されているため、操作者がキートップ本体9の押圧操作時に表示層2に直接触れることがなく、表示層2の摩耗を防ぐことができる。よって照光式キートップ16を長期間使用できる。
接着層18を介してキートップ本体9と樹脂シート17とを加熱圧着により固着しているため、固着作業が簡単である。またキートップ本体9の底面9cと樹脂シート17の上面17aを全面固着しているため、接着層18の縁を視認することなく見映えのよい表示層2とすることができる。
また接着層18が軟化又は溶融状態で固着力を発現するため、接着層18が再硬化する際に揮発物を生じない。よって接着層18にエアーなどが混入せず、表示層2の見映えを損なうことがない。
第3実施形態の変形例
照光式キートップ16の変形例は、「透光片」としての樹脂シート17をキートップ本体9の表面9bに備える構成である。
樹脂シート17には、上面17aに英文字「E」の表示層2とこれを覆う透明な保護層2aを設け、下面17bに英文字「E」の窓孔3aを有する背景層3を設けている。この樹脂シート17の下面17bをキートップ本体9の表面9bに合わせて接着層18で固着している。
このような変形例でも第3実施形態の照光式キートップ16と同様に、バックライト光により見映えのよい表示要素の縁取り照光を実現でき、照光式キートップ16を全体的に薄型化でき、電子機器への組み込みが容易になる等の作用・効果を発揮する。
第1実施形態の照光式キートップの平面図。 図1のSA−SA線断面図。 第1実施形態の照光式キートップによる押釦スイッチの説明図。 第1実施形態の照光式キートップの変形例の説明図。 第2実施形態の照光式キートップの平面図。 図5のSB−SB線断面図。 第2実施形態の照光式キートップによる押釦スイッチの説明図。 第3実施形態の照光式キートップの平面図。 図8のSC−SC線断面図。 第3実施形態の照光式キートップによる押釦スイッチの説明図。 従来のキートップの説明図。
符号の説明
1 キートップ(一従来例)
2 表示層
2a 保護層
3 背景層
3a 窓孔
3b 保護層
4 ベースシート
4a 台座部
4b 押し子部
4c 脚部
4d 凹部
5 キーシート(一従来例)
6 基板
7 光源
8 照光式キートップ(第1実施形態)
9 キートップ本体
9a 鍔部
9b 表面
9c 底面
10 照光式キーシート(第1実施形態)
11 金属皿ばね
12 筐体
12a 操作開口
13 影
14 照光式キートップ(第2実施形態)
15 照光式キーシート(第2実施形態)
16 照光式キートップ(第3実施形態)
17 樹脂シート
17a 上面
17b 下面
18 接着層
19 照光式キーシート(第3実施形態)

Claims (8)

  1. 光透過する透光基材と、
    透光基材の押圧操作側となる表面側に設けられ文字、数字、記号、図形、模様の少なくとも何れかの表示要素を形成する表示層と、
    透光基材の底面側に設けられ光源からの光が透過する窓孔を有する背景層と、を備えており、
    背景層の窓孔から入り透光基材を通過する前記光によって表示層の表示要素が縁取り照光する照光式加飾成形体。
  2. 背景層の窓孔の大きさが表示層と同等又は小さい請求項1記載の照光式加飾成形体。
  3. 背景層の窓孔が表示層の表示要素と相似形状である請求項1又は請求項2記載の照光式加飾成形体。
  4. 表示層と背景層が同一色である請求項1〜請求項3何れか1項記載の照光式加飾成形体。
  5. 透光基材が押釦スイッチ用のキートップ本体である請求項1〜請求項4何れか1項記載の照光式加飾成形体。
  6. 押釦スイッチ用の透明なキートップ本体を備えており、透光基材がキートップ本体の底面側に備わる透光片である請求項1〜請求項4何れか1項記載の照光式加飾成形体。
  7. キートップ本体と透光片とを軟化又は溶融状態で固着する接着層を備える請求項6記載の照光式加飾成形体。
  8. 請求項1〜請求項7何れか1項記載の照光式加飾成形体と、該加飾成形体を固着するベースシートと、を備える照光式キーシート。
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