JP2008171609A - 押し釦スイッチ用部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】文字記号等の表示部がより効果的に立体的に見え、更に幻想的な表示もできるキートップであって、使用場所にかかわらず、その立体的、幻想的な表示を安定して実現できるキートップを提供する。
【解決手段】基板側から操作面側への照光の透過により文字、数字、記号、図形、その他の形状または模様(以下、「表示物」という)を表示可能なキートップであって、操作面側と基板側との間の方向を高さ方向とし、操作面側を上側、基板側を下側とした場合において、操作面6aのよりも下側であって高さ方向の位置が異なる少なくとも2箇所に表示層が備えられ、下側表示層32は、透光性または遮光性を有する塗膜層に抜き文字により表された表示物32a、または透光性を有する塗膜層を用いて描かれた表示物を含み、上側表示層30)は、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いて描かれた表示物を含むキートップを提供する。
【選択図】図2

Description

携帯電話や携帯情報端末装置(PDA:Personal Digital Assistance)を始めとする携帯用電子機器の押し釦スイッチに用いられる部材に関し、特に、基板側からの照光(バックライト)により文字、数字、記号、図形、その他の形状または模様が照らし出されるキートップ、並びにこのキートップを備えたキーシート及び押し釦スイッチに関する。
携帯電話や携帯情報端末装置(PDA)を始めとする携帯用電子機器の押し釦スイッチの部品として、キーシートが広く用いられている。このキーシートは、通常、樹脂材料からなるキートップと、シリコーンゴム、熱可塑性エストラマー等の弾性材料からなるキーベースとが接合されて形成されている。キーベースは、通常、下面に押圧突起が設けられ、この押圧突起を介して、基板に設けられた皿状接点を押圧して、スイッチを接続させることができる。これにより、キーシートが押し釦スイッチの機能を果たすことができる。
このようなキーシートを構成するキートップの中には、透明な樹脂製のキートップであって、キートップの表面に文字記号等が描かれた表示部が設けられ、キートップの裏面に有色層が設けられて、表示部の影が有色層に映るようにしたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−42598号
特許文献1に記載されたキートップでは、キートップの外側からの光(例えば、屋内であれば照明光、屋外であれば太陽光)が透明なキートップの中に入射して、キートップ表面に描かれた文字記号等の表示部の影が、キートップ裏面の着色層に映し出される。このことにより、キートップ表面の表示部とその影とがずれて見えて、表示部が立体的に見えるという効果を有する。
しかし、キートップの外側から入る光による表示部の影が見えるだけなので、操作者が感じる立体感は非常に限定的なものである。また、キートップの外側から入る光は、使用場所によって変化するので、常に適切な影の効果を得ることは難しい。
従って、本発明の目的は、上述の問題を解決して、文字記号等の表示部がより効果的に立体的に見え、更に幻想的な表示もできるキートップであって、使用場所にかかわらず、その立体的、幻想的な表示を安定して実現できるキートップ、並びにこのキートップを備えたキーシート及び押し釦スイッチを提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明に係るキートップの1つの実施態様は、基板側から操作面側への照光の透過により文字、数字、記号、図形、その他の形状または模様(以下、「表示物」という)を表示可能なキートップであって、前記操作面側と前記基板側との間の方向を高さ方向とし、前記操作面側を上側、前記基板側を下側とした場合において、前記操作面のよりも下側であって高さ方向の位置が異なる少なくとも2箇所に表示層が備えられ、下側の前記表示層(以下、「下側表示層」という)は、透光性または遮光性を有する塗膜層に抜き文字により表された表示物、または透光性を有する塗膜層を用いて描かれた表示物を含み、上側の前記表示層(以下、「上側表示層」という)は、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いて描かれた表示物を含むことを特徴とする。
ここで、「キートップ」とは、押し釦スイッチの押し釦部分に相当する部材であり、「文字、数字、記号、図形、その他の形状または模様」には、携帯電話や携帯情報端末装置(PDA)を始めとする携帯用電子機器の押し釦に用いられるあらゆる表示物が含まれる。
また、「抜き文字」とは、背景となる着色部分の一部が取り除かれて、背景の着色部分によって縁取られ、形作られた形状を意味する。表される形状は文字に限られるものではなく、上述の数字、記号、図形、その他の形状または模様を含むあらゆる表示物を、抜き文字で表すことができる。この抜き文字部分については、透明にすることもできるし、所望の着色を施すこともできる。
「高さ方向の位置が異なる少なくとも2箇所に表示層が備えられ」については、高さ方向の位置が異なる2箇所に備えられた表示層であってもよいし、高さ方向の位置が異なる3箇所以上に備えられた表示層であってもよい。また、これらの表示層を設ける手段としては、後述するように、高さ方向で分割された複数のキートップ部材に表示層を設けて、それらのキートップ部材を接合することにより形成することが可能である。この場合、2個のキートップ部材を用いることもできるし、3個以上の任意の数のキートップ部材を用いることもできる。また、キートップ部材どうしを接合する接合面については、平面であってもよいし、曲面であってもよく、任意の形状の接合面を用いることができる。
複数の表示層を設けるその他の方法としては、射出成型の途中で、キートップの内部に表示層を設けて、一体的にキートップを形成することも可能である。また、高さ方向の位置が異なる複数の表示層を設けることができる方法であれば、その他のあらゆる方法を用いることができる。
下側表示層における「透光性または遮光性を有する塗膜層に抜き文字により表された表示物」には、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いた背景部分の中に、抜き文字で表示物が表された場合が考えられる。また、下側表示層における「透光性を有する塗膜層を用いて描かれた表示物」には、透光性を有する塗膜層を用いた背景部分に、透光性を有する塗膜層を用いた表示物が描かれた場合も考えられるし、透光性を有する塗膜層を用いた表示物だけが描かれた場合も考えられるし、それらを組み合わせた場合も考えられる。
また、上側表示層における「透光性または遮光性を有する塗膜層を用いて描かれた表示物」には、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いた背景部分に、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いた表示物が描かれた場合も考えられるし、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いた表示物だけが描かれた場合も考えられるし、それらを組み合わせた場合も考えられる。ただし、下側表示層の表示物の少なくとも一部が、操作面側から視認できるような態様で、上側表示層を設ける必要がある。
本実施形態では、操作面よりも下側であって高さ方向の位置が異なる少なくとも2箇所に表示層が備えられ、高さの異なる表示層に設けられた表示物を、操作面側から視認することができる。このとき、基板側から操作面側への照光(バックライト)は、必ずしも垂直上方へ進むとは限らないので、各表示層に描かれた表示物は、操作面上に表された場合に、その大きさが変化したり、輪郭の鮮明さが変化したり、形状が変化したり、表示位置が変化したりする場合がある。また、各表示層から操作面までの距離が異なるので、上述の変化の度合いは、各表示層によって異なる。
従って、操作面側から見ると、各表示層に描かれた表示物の大きさ、輪郭の鮮明さ、形状、表示位置等が異なり、従来に比べて表示物をより立体的に表すことができ、また表示物をより幻想的に表すことができるので、意匠的に優れた押し釦スイッチを提供することができる。
更に、基板側から操作面側への照光(バックライト)を用いてキートップを照らし出すので、暗所でも表示物を視認して押し釦スイッチの操作が可能であり、また、例えば屋内、屋外といった使用場所にかかわらず、その立体的、幻想的な表示を安定して実現できる。
本発明に係るキートップのその他の実施態様は、前記下側表示層を透過した前記照光が拡散及び/または散乱することによって、前記上側表示層の位置で、前記下側表示層に描かれた表示物が、広がった状態及び/または輪郭が漠然とした状態で表されることを特徴とする。
本実施態様では、上側表示層の位置において、下側表示層に描かれた表示物が、広がった状態及び/または輪郭が漠然とした状態で表されるので、例えば、あたかも、上側表示層の表示物が、下側表示層の表示物で作られたキートップの内部空間に浮かんだように表すことができ、表示物をより立体的に表したり、幻想的に表したりすることができる。これにより、意匠的に優れた押し釦スイッチを提供できる。
本発明に係るキートップのその他の実施態様は、前記下側表示層を透過した前記照光が収束または斜行することによって、前記上側表示層の位置で、前記下側表示層に描かれた表示物が、縮小した状態、変形した状態、または位置が移動した状態で表されることを特徴とする。
本実施態様では、上側表示層の位置において、下側表示層に描かれた表示物が、縮小した状態、変形した状態、または位置が移動した状態で表されるので、操作者の目を引くような変化に飛んだ態様で表示物を表すことができ、これにより、意匠的に優れた押し釦スイッチを提供できる。
本発明に係るキートップのその他の実施態様は、高さ方向において分割された少なくと2つのキートップ部材を有し、下側の前記キートップ部材(以下、「下側キートップ部材」という)の下面に前記下側表示層が備えられ、上側の前記キートップ部材(以下、「上側キートップ部材」という)の下面及び/または前記下側キートップ部材の上面に前記上側表示層が備えられることを特徴とする。
本実施態様では、予め表示層を設けたキートップ部材を接合することによって、特別な製造技術を用いずに、高さ方向の位置が異なる複数の表示層を有する表示層を得ることができるので、低い製造コストで容易にキートップを製造することができる。
本発明に係るキートップのその他の実施態様は、前記上側キートップ部材と前記下側キートップ部材とが異なる材質から構成されることを特徴とする。
ここで、上側キートップ部材と下側キートップ部材とが異なる材質から構成される場合として、例えば、上側キートップ部材に比較的硬い材料を用いて、対磨耗性を高め、下側キートップ部材に比較的柔らかい材料を用いて、対衝撃性を高めることが考えられる。また、上側キートップ部材及び下側キートップ部材の材質を異なるようにすることによって、意匠的にもバリエーションに富んだ、優れたキートップを提供することもできる。
以上のように、上側キートップ部材及び下側キートップ部材に関して、その使用目的や衣装的効果を考慮して、それぞれ最適な材料を組み合わせることができるので、コスト的にも、押し釦としての性能的にも、意匠的にも優れた押し釦スイッチを提供することができる
以上のように、本発明に係るキートップにおいては、押し釦の操作面上で、各表示層に描かれた表示物の大きさ、輪郭の鮮明さ、形状、表示位置等が異なり、表示物を、従来に比べてより立体的に表すことができ、また幻想的に表すことができるので、意匠的に優れた押し釦スイッチを提供することができる。
更に、基板側から操作面側への照光(バックライト)を用いてキートップを照らし出すので、暗所でも表示物を視認して押し釦スイッチの操作が可能であり、また例えば、屋内、屋外といった使用場所にかかわらず、その立体的、幻想的な表示を安定して実現できる。
本発明に係るキートップ、並びにこのキートップを備えたキーシート及び押し釦スイッチの実施形態について、以下に図面を用いながら詳細に説明する。
(本発明に係るキーシートの実施形態の説明)
<キーシートの全体構造の説明>
まず、図1及び図2を用いて、本発明に係るキーシートの1つの実施形態の全体構造を説明する。図1は、本発明に係るキーシートの1つの押し釦部分を側面から見た側面断面図であり、図2は、その分解状態を示す側面断面図である。なお、以降の説明においては、操作面側(矢印A参照)と基板側(矢印B参照)との間の方向を高さ方向とし、操作面側を上側、基板側を下側とよぶ。
キーシート2は、操作面側(上側)に上側キートップ部材6を備え、その下面に接着層34を介して、下側キートップ部材8が接合されている。接着層34により互いに接合された上側キートップ部材6と下側キートップ部材8とにより、キートップ4が構成される。
更に、下側キートップ部材6の下面には、接着層36を介して、キーベース10が接合されている。本実施形態では、キーベース10が、押し釦全体の領域をカバーするようにシート状に一体成型されており、各々が押し釦となる複数のキートップ4が、キーベース10上の所定位置に配置、固定されている。以上のように構成されたキートップ4とキーベース10とによって、キーシート2が構成される。
また、キーベース10の下面には押圧突起10aが設けられ、この押圧突起10aが、基板16に設けられた皿状接点14(例えば、図9参照)の頂部に接している。操作者がキートップ4の操作面6aを押動/開放操作することによって、この押圧突起10aを介して、皿状接点14を押圧/開放することができ、押し釦スイッチのオン/オフ操作を行なうことができる。
図1の矢印に示すように、本実施形態のキーシート2は、基板側からの照光(バックライト)により、キートップ4に描かれた文字、数字が下側から照らし出されるようになっている。特に、本実施形態では、キートップ4の操作面6aよりも下側であって、高さ方向の位置が異なる2箇所に、上側表示層30と下側表示層32とが設けられている。なお、これらの表示層の詳細な説明は後述する。
<キーシート2の各部材の材料、寸法の説明>
上側キートップ部材6及び下側キートップ部材8は、バックライトが基板側(下側)からが操作面6a側(上側)に透過できるように、透明または透光性を有する材料から形成される。また、対衝撃性、操作性、手触り等の観点から、ある程度の可撓性を有する材料を用いることが好ましい。
上側キートップ部材6及び下側キートップ部材8の具体的な材料としては、透明または透光性を有する可撓性材料であればあらゆる材料を用いることができるが、製造コスト等を考慮すると、樹脂を用いることが好ましい。
上側キートップ部材6及び下側キートップ部材8に用いる樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネイト(PC)系樹脂、ポリエチレンテフタレート(PET)系樹脂、ポリブチレンテフタレート(PBT)系樹脂、ナイロン系樹脂、プロポリプレン(PP)系樹脂、フッ素(PFA/FEP)系樹脂、ポリオリフィン系樹脂を始めとするあるゆる樹脂を用いることができ、これらの樹脂の混合物を用いることもできる。
ここで、上側キートップ部材6及び下側キートップ部材8として、同一の材料を用いることもできるし、異なる材料を用いることもできる。同一の材料を用いる場合には、製造コストの点で有利であり、統一感のある合理的なキートップ4を得ることができる。
また、異なる材料を用いる場合であれば、例えば、上側キートップ部材4に比較的硬い材料を用いて、対磨耗性を高め、下側キートップ部材6に比較的柔らかい材料を用いて、対衝撃性を高めることが可能になる。また、上側キートップ部材4及び下側キートップ部材6において、材質、透光性、色彩等を異なるようにすることによって、趣向の異なる外観を得ることができ、更に、様々な組み合わせも可能になるので、意匠的にも優れたキートップ4を得ることができる。
キーベース10についても、光源からの照光を上方へ送って、キートップ4へ供給する必要があるので、透明または透光性を有する材料から形成する必要がある。特に、本実施形態では、シート状をなすキーベース10の所定の位置に光源18が取り付けられており(例えば、図9参照)、キーベース10は、光源18から各キートップ4へ照光を伝送するための導光板(「ライトガイド」ともいう)の役割も果たしている。この構造によって、各々のキートップ4から離隔した位置に光源18を配置することができ、更に、1つの光源18で複数のキートップ4のバックライトを供給することができるので、従来に比べて、光源18の数を減らすことができる。
なお、光源18からの照光の伝送については、図9〜図11を用いて、追って詳細に説明する。
このキーベース10材料としては、柔軟な押し釦の操作感覚を得るため、弾性材料が用いることが好ましい。この弾性材料としては、例えば、シリコーンゴムや熱可塑性エストラマーを用いることが考えられる。ここで、熱可塑性エストラマーは、加硫を要しないという特徴があり、具体的には、ポリスチレン系エストラマー、ポリオロフィン系エストラマー、ポリエステル系エストラマー、ポリウレタン系エストラマー、ポリアミド系エストラマーを用いることができる。
また、上側キートップ部材6と下側キートップ部材8とを接合する接着層24に用いる接着剤としては、例えば、樹脂同士の接着に適した接着剤であれば、あらゆる接着剤を用いることができる。また、下側キートップ部材8とキーベース10とを接合する接着層26に用いる接着剤としては、ゴムや熱可塑性エストラマーと樹脂との接着に適した接着剤であれば、あらゆる接着剤を用いることができる。接着層24及び接着層26としては、上側キートップ部材6、下側キートップ部材8、及びキーベース10と同様に、何れも透明または透光性を有する材料を用いる必要がある。
本実施形態におけるキーシート2を形成する各部材の厚みを例示すれば、上側キートップ部材6の厚みとして、0.1mm〜10mmが考えられ、下側キートップ部材8の厚みとして、0.1mm〜10mmが考えられ、キーベース10の厚み(キーベース10の上面から押圧突起10aの下面までの寸法)として、0.02mm〜30mmが考えられる。
(各表示層の説明)
<上側表示層30及び下側表示層32の説明>
次に、図1及び図2を用いて、キートップ4に設けられた上側表示層30及び下側表示層32の詳細な説明を行なう。本実施形態においては、上側表示層30は、スクリーン印刷により上側キートップ部材6の下面に設けられ、下側表示層32は、スクリーン印刷により上側キートップ部材6の下面に設けられている。各表示層を設ける手段としては、スクリーン印刷に限られるものではなく、グラビア印刷、オフセット印刷、パット印刷、ホットスタンプを始めとする各種の印刷技術や、蒸着等を用いることができる。
図2に示すように、本実施形態では、上側表示層30として、上側キートップ部材6の下面に、透光性を有する塗膜層を用いて「2、か、ABC」の文字、数字が描かれている。なお、「2、か、ABC」の文字、数字は、携帯電話の1つの押し釦に一般的に表示されるものである。
一方、下側表示層32として、下側キートップ部材8の下面に、透光性を有する塗膜層を用いて設けられた背景の着色部分に、「2、か、ABC」の文字、数字が抜き文字で表されている。なお、本実施形態では、上側表示層30及び下側表示層32に、同じ文字、数字が同じ大きさ、配置で表示されている。
以上のような上側表示層30及び下側表示層32を有するキートップ4において、基板側(下側)から操作面6a側(上側)へ向けて照光(バックライト)を透過させる。この状態を図4に示す。
図4では、キーベース10から照光が上方へ進み、下側表示層32の抜き文字部分32aを通過する。このとき、下側表示層32の下面の細かな凹凸によって、照光は、図4の矢印に示すように、拡散及び散乱しながら上方へ進む。また、抜き文字部分32aに、例えば、白色塗料による散乱膜(反射側で言えば乱反射膜)を設けることによって、更に拡散及び散乱を促進することができる。
以上により、下側表示層32において抜き文字で描かれた文字、数字32aは、上側表示層30の位置において、元の大きさよりも広がり、更に、照光が散乱するので、輪郭が漠然とした状態で表される。ここで、上側表示層30及び下側表示層32に描かれた文字、数字の大きさは同じなので、上側表示層30の位置では、下側表示層32に描かれた文字、数字の方が大きく、漠然とした態様で表される。
そして、上側表示層30の位置を通過した照光は、拡散及び散乱を伴いながら、更に上方へ進んで操作面6aに達する。これによって、下側表示層32に抜き文字で描かれた文字、数字32aが、輪郭が漠然とした、広がった状態で操作面6a上に表される。
同様に、下側表示層32の背景の着色部分を透過した照光も、拡散及び散乱しながら上方へ進み、上側表示層30の位置を通過して操作面6aに達する。このような照光によって、背景の着色部分も操作面6a側から視認することができる。
同様に、下側表示層32の背景の着色部分または抜き文字部分32aを透過した照光も、拡散及び散乱しながら上方へ進み、上側表示層30に描かれた文字、図形を透過して操作面6aに達する。このような照光によって、上側表示層30に描かれた文字、数字も、操作面6a側から視認することができる。この場合、上側表示層30と操作面6aとの間の距離は、下側表示層32と操作面6aとの間の距離よりも短いので、上側表示層30に描かれた文字、数字は、あまり広がることなく比較的はっきりとした状態で、操作面6a上に表される。
以上のようにして、バックライトで照らし出されたキートップ4を操作面6a側から見たところを、図3に示す。図3においては、下側表示層32の背景の着色部分から透過した照光によって、押し釦は、全体的にこの背景の色で占められる。また、抜き文字部分32aを透過した照光が拡散及び散乱して上方へ進むので、抜き文字で描かれた「2、か、ABC」の文字、数字が、輪郭が漠然とした、広がった状態で、明るく照らし出される。
そして、この抜き文字で描かれた文字、数字が、漠然とした状態で明るく広がった領域に、上側表示層30に描かれた「2、か、ABC」の文字、数字が、比較的くっきりと浮かび上がる。この上側表示層30の文字、数字は、透光性を有する塗膜層によって描かれているので、透過光によって、文字、数字が更にあざやかに浮かび上がる。従って、「2、か、ABC」の文字、数字が、あたかも、抜き文字部分が明るく広がったキートップ4の内部空間に浮かんでいるように見え、操作者の目を引く装飾性の高い押し釦を提供することができる。
更に、本実施形態では、バックライトによってキートップ4内に描かれた文字、数字が表示されるので、暗い場所で使用する場合でも視認可能であり、どのような場所でも押し釦スイッチの操作が可能である。更に、使用場所が、例えば屋内であっても屋外であっても、使用する場所を問わずに、意匠性に優れた表示を常に安定して提供することができる。
<表示層のその他の実施形態の説明>
上述の実施形態では、上側表示層30に示された文字、数字が、透光性を有する塗膜層を用いて描かれているが、これに限られるものではなく、遮光性を有する塗膜層を用いることもできる。また、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いた背景部分に、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いた文字、数字を描くこともできる。また、これらを組み合わせることもできる。ただし、下側表示層32の文字、数字等が、操作面6a側から視認できるように、上側表示層30を設ける必要がある。
上述の実施形態では、下側表示層32において、透光性を有する塗膜層を用いて描かれた背景に、文字、数字32aが抜き文字で表されているが、これに限られるものではなく、例えば、遮光性を有する塗膜層を用いて描かれた背景に、文字、数字32aを抜き文字で表すこともできる。この場合、押し釦の外側から入る光が反射して、背景部分を視認することができる。従って、比較的暗い背景の中に、抜き文字部分32aを明るく浮かび上がらせることができる。
また、抜き文字を用いずに、透光性を有する塗膜層を用いた背景に透光性を有する塗膜層を用いた文字、数字を描くこともできるし、透光性を有する塗膜層を用いて文字、数字のみを描くこともできるし、それらを組み合わせることもできる。
上述の実施形態では、上側表示層30及び下側表示層32に、同じ文字、数字が同じ大きさ、配置で描かれていたが、これに限られるものではなく、上側表示層30及び下側表示層32において、異なる文字、数字を描くこともできるし、異なる大きさ、配置で描くこともできる。例えば、同じ文字、数字において、下側表示層32に描かれた文字、数字のサイズを予め大きくしておくことも考えられるし、上側表示層30及び下側表示層32に描かれた図形を組み合わせることによって、初めて1つの文字、数字を表すことも考えられる。
更に、上側表示層30の下面、及び下側表示層32の上面に反射手段を設けて、上側表示層30の下面に達した照光を反射させ、その反射した照光を、下側表示層32の上面で更に反射させて、操作面6aに到達させることもできるし、上側表示層30と下側表示層32との間で、何回か反射を繰り返してから操作面6aに到達させることもできる。これによって、複数の表示物が重なった複雑な表示を行なうこともできる。
なお、上述の実施形態では、一例として、キートップ4に数字、文字を描いているが、これに限られるのではなく、携帯電話や携帯情報端末装置(PDA)を始めとする携帯用電子機器の押し釦に用いられる、あらゆる文字、数字、記号、図形、その他の形状または模様を表示することができる。
また、上述の実施形態では、上側キートップ部材6の下面に、上側表示層30を設けているが、これに限られることはなく、例えば、下側キートップ部材8の上面に、上側表示層30を設けることもできし、上側キートップ部材6の下面及び下側キートップ部材8の上面の両方に設けることもできる。なお、各塗膜層では、接着性を向上させるため、接着面に押さえ印刷層を設けることもできる。
また、上述の実施形態では、上側キートップ部材6と下側キートップ部材8とを接合してキートップ4を形成しているが、これに限られるものではなく、例えば、射出成型工程の途中で表示層を設けるといった手法によって、内部に表示層を有する一体的なキートップを形成することもできる。
また、上述の実施形態では、上側表示層30及び下側表示層32の2つの表示層を有しているが、これに限られるものではなく、高さ方向の位置が異なる任意の数の複数の表示層を設けることができる。
(照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの実施形態の説明)
次に、下側表示層32の抜き文字部分32aを通過した照光を、所望の進行方向へ進ませるための手段を備えたキートップ4の実施形態の構造を、図5〜図8を用いて説明する。
<照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第1の実施形態の説明>
まず、照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第1の実施形態の構造を、図5に示す。図5に示すキートップ4の実施形態では、下側キートップ部材8の下面、特に下側表示層32の抜き文字32aの領域に、凹凸面40を設けて、下側表示層32を通過した照光が、より確実に拡散及び散乱するようにしている。更に、この凹凸面40の部分に、例えば、白色塗料による散乱膜を設けることもできる。本実施形態によって、下側表示層32に描かれた抜き文字の形状を、上側表示部30の位置において、更に確実に、輪郭が漠然とした、広がった状態で表すことができる。
<照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第2の実施形態の説明>
次に、照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第2の実施形態の構造を、図6に示す。図6に示すキートップ4の実施形態では、下側キートップ部材8の下面、特に下側表示層32の抜き文字部分32aの領域に、下側に突起した凸面42を設けて、下側表示層32を通過した照光が、収束する方向に進むようにしている。本実施形態によって、下側表示層32に描かれた抜き文字の形状が、上側表示部30の位置において、下側表示部32に描かれた元の大きさよりも小さく、更に輪郭がくっきりとした状態で表すことができる。
<照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第3の実施形態の説明>
次に、照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第3の実施形態の構造を、図7に示す。図7に示すキートップ4の実施形態では、下側キートップ部材8の下面、特に下側表示層32の抜き文字32aの領域に、上側にへこんだ凹面44を設けて、下側表示層32を通過した照光が、拡散する方向に進むようにしている。本実施形態によって、下側表示層32に描かれた抜き文字の形状を、上側表示部30の位置において、下側表示部32に描かれた元の大きさなりも大きく、しかし、輪郭が比較的はっきりした状態で表すことができる。本実施形態では、表示物を、図5に示す実施形態よりも更に大きく表すことができ、照光の散乱は少ないので、図5に示す実施形態よりも更にはっきりした状態で表すことができる。
<照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第4の実施形態の説明>
次に、照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第4の実施形態の構造を、図8に示す。図8に示すキートップ4の実施形態では、下側キートップ部材8の下面、特に下側表示層32の抜き文字32aの領域に、斜めに配置された入射面46を設けて、下側表示層32を通過した照光が、斜行するようにしている。本実施形態によって、下側表示層32に描かれた抜き文字の形状を、上側表示部30の位置において、変形した状態で表したり、下側表示部32に描かれた元の位置から移動した位置に表すことができる。
なお、上述の照光の進行方向の変更手段は、下側キートップ部材8の下面だけでなく、上側キートップ部材6の下面に設けることも可能である。
(キートップ部材の間に曲面状の接合面を有するキートップの実施形態の説明)
次に、キートップ部材の間に平面ではない接合面を有するキートップの実施形態の説明を、図9を用いて行なう。図9に示す実施形態では、上側キートップ部材6と下側キートップ部材8との間の接合面が、平面ではなく、曲面、詳細に言えば、非球面で形成されている。従って、基板側からの照光が、非球面形状の接合面を通過するときに広がって進むので、上側表示層30や下側表示層32に描かれた表示物を、更に幻想的に浮き立たせることができる。
なお、上側キートップ部材6と下側キートップ部材8との間の接合面の形状は、非球面には限られず、球面、楕円面、放物面を始めとするあらゆる曲面を用いることができる。また、接合面を斜面にしたり、鋸状にしたり、波状にしたり、うねり形状にしたすることも可能であり、その他のあらゆる形状を用いることができる。
(3つのキートップ部材を有するキートップの実施形態の説明)
次に、3つのキートップ部材を有するキートップの実施形態の説明を、図10を用いて行なう。図10に示す実施形態では、キートップ4が、上側キートップ部材6、中間キートップ部材6’、及び下側キートップ部材8から構成されている。そして、上側キートップ部材6と中間キートップ部材6’との間の接合面に、上側表示層30が設けられ、中間キートップ部材6’と下側キートップ部材8との間の接合面に、中間表示層30’が設けられ、下側キートップ8の下面に下側表示層32が設けられ、高さ方向の異なる3個の表示層を有する。
本実施形態では、高さ方向の異なる3つの表示層によって、更に幻想的な表示を行なうことができ、更に多彩なバリエーションを有する表示を行なうことができる。なお、用いるキーットップ部材の個数は3個に限られるものではなく、4個以上の任意の個数のキートップ部材を用いることができる。
(光源から各キートップへ照光を伝送する押し釦スイッチの構造の説明)
次に、図11〜図13を用いて、導光板(ライトガイド)を用いて、光源から各キートップ4へ照光を伝送する押し釦スイッチの構造の説明を行なう。
<導光板を有する押し釦スイッチの第1の実施形態の説明>
まず、図11を用いて、導光板を有する押し釦スイッチの第1の実施形態の説明を行なう。なお、図11は、キーシート2を側面から見た側面断面図である。
本実施形態では、複数の押し釦をカバーするように一体的に形成されたシート状のキーベース10の所定位置に、図1〜図4に示すキートップ4が配置、固定されている。図11は、その中の1つのキートップ4を示している。また、キーベース10の側面には、光源18が取り付けられており、光源18から生じた照光が、図11の矢印に示すように、キーベース10の内部を略水平方向に進む。つまり、本実施形態では、キーベース10自体が、導光板の役割を果たしている。
ここで、光源18としては、本実施形態では、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が用いられているが、これに限られるものではなく、冷陰極管を始めとするあらゆる光源を用いることができる。
また、導光板となるキーベース10は、上述と同様に、透明または透光性を有する弾性材料から構成されている。更に、キーベース10のキートップ4が配置、固定された領域には、反射手段20が設けられている。この反射手段20は、例えば、キーベース10の下面に白色インクで反射ドットを印刷することによって形成することもできるし、キーベース10の下面にスタンパーやインジェクションで凹凸を付けることによって形成することもできるし、キーベース10の下面に反射板をドット状の粘着材で貼り付けて形成することもできる。その他、光を反射させる手段であれば、あらゆる反射手段を用いることができる。
次に、光源18から生じた照光の進み方を説明すると、光源18から生じた照光は、図11の矢印に示すように、シート状のキーベース10の上面(内面)9及び下面(内面)で反射しながら略水平方向に進む。そのような略水平方向に進む照光のうち、反射手段20に達した照光は上方へ反射してキートップ4の中へ入り、キートップ4内を上方へ進んで操作面6aに達する。以上によって、キートップ4に、均一な照光(バックライト)を供給することができる。
また、反射手段20で反射されなかった照光は、更にキーベース10内を略水平方向に進んで、他のキートップに均一な照光(バックライト)を供給することができる。
以上のように、本実施形態では、光源18をキートップ4から離隔した位置に配置することができ、更に、1つの光源18から複数のキートップ4へ均一な照光を供給することができるので、従来に比べて、光源18の数を大幅に削減することができる。
<導光板を有する押し釦スイッチの第2の実施形態の説明>
次に、図12を用いて、導光板を有する押し釦スイッチの第2の実施形態の説明の説明を行なう。図12も図11と同様に、キーシート2を側面から見た断面図である。
本実施形態では、キーベース10が各押し釦ごとに独立して形成され、補強版12が、複数の押し釦をカバーするように一体的に形成されている。そして、個々のキーベース10が、補強版12の中の所定位置に嵌めこまれて固定されている。また、補強版12の側面に光源18が取り付けられており、この補強版12が導光板の役割を果たしている。この点で上述の第1の実施形態と異なるが、その他の部材の構造については、第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、補強版12は、導光板として機能するため、透明または透光性を有する樹脂から構成され、また、補強板として機能するため、ある程度の硬度を有している。この補強板12には、各押し釦が配置される位置に、キーベース10を嵌めこむための穴が設けられている。補強板12と、はめ込まれたキーベース10とは、接合面22を介して接合されている。本実施形態では、補強板12及びキーベース10は、融着によって接合されているが、これに限られるものではなく、接着剤を用いた接合方法を始めとするあらゆる接合方法を用いることができる。
次に、光源18から生じた照光の進み方を説明すると、光源18から生じた照光は、図12の矢印に示すように、シート状の補強板12の上面(内面)及び下面(内面)に反射しながら略水平方向に進み、補強板12とキーベース10との接合面22に達する。その後、照光は接合面22からキーベース10の中へ入り、キーベース10の内部を略水平方向に進む。これらの略水平方向に進む照光のうち、反射手段20に達した照光は上方へ反射して、キートップ4の中へ入り、キートップ内を上方へ進んで操作面6aに達する。以上によって、キートップ4に、均一な照光(バックライト)を供給することができる。
また、反射手段20で反射されなかった照光は、更にキーベース10内を略水平方向に進み、接合面22を介して再び補強版12の中を進み、他のキートップに均一な照光(バックライト)を供給することができる。
<導光板を有する押し釦スイッチの第3の実施形態の説明>
次に、図13を用いて、導光板を有する押し釦スイッチの第3の実施形態の説明を行なう。図13も図11と同様に、キーシート2を側面から見た断面図である。
本実施形態では、キートップ4及びキーベース10の構造は、図11に示す第1の実施形態と基本的に同様である。しかし、本実施形態では、キーベースの押圧突起10aと基板16に設けられた皿状接点14との間に、導光板24が設けられている。更に、この導光板24の押し釦が配置される領域には、反射手段20が設けられている。また、本実施形態では、光源18は、キーベース10ではなく、導光板24の側面に取り付けられている。
本実施形態では、導光板24は、透明または透光性を有する樹脂から構成されているが、これに限られるものではなく、照光を伝送可能で、押圧突起10aと皿状接点14との間の圧力に耐えられる強度を有するものであれば、あらゆるものを用いることができる。
次に、光源18から生じた照光の進み方を説明すると、光源18から生じた照光は、図13の矢印に示すように、シート状の導光板24の上面(内面)及び下面(内面)に反射しながら略水平方向に進む。これらの略水平方向に進む照光のうち、反射手段20に達した照光は上方向へ反射して、キーベース10の中へ入り、更に上方へ進んでキートップ4の中へ入り、更にキートップ4内を上方へ進んで操作面6aに達する。以上によって、キートップ4に、均一な照光(バックライト)を供給することができる。
また、反射手段20で反射されなかった照光は、更に導光板24の中を略水平方向に進み、他のキートップに均一な照光(バックライト)を供給することができる。
以上のように、導光板を有する押し釦スイッチの第1〜3の実施形態の何れの場合であっても、光源18をキートップ4から離隔した位置に配置することができ、更に1つの光源18から複数のキートップ4へ均一な照光を供給することができるので、従来に比べて、光源18の数を大幅に削減することができる。
(本発明に係るキートップ、並びにこのキートップを備えたキーシート及び押し釦スイッチのその他の実施形態の説明)
本発明に係るキートップ、並びにこのキートップを備えたキーシート及び押し釦スイッチは、上述の実施形態に限られるものではなく、その他の様々な実施形態が本発明に含まれる。
本発明に係るバックライトを用いたキートップ、キーシートの構造を示す、側面断面図である。 図1に示すキートップ、キーシートの分解状態を示す側面断面図である。 図1に示すバックライトを用いたキートップを、操作面側から見た平面図である。 図1に示すキートップ、キーシートにおいて、バックライトの進む方向を示した側面断面図である。 照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第1の実施形態を示す側面断面図である。 照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第2の実施形態を示す側面断面図である。 照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第3の実施形態を示す側面断面図である。 照光の進行方向の変更手段を備えたキートップの第4の実施形態を示す側面断面図である。 キートップ部材の間に曲面状の接合面を有するキートップの実施形態を示す側面断面図である。 3つのキートップ部材を有するキートップの実施形態を示すキートップの側面断面図である。 導光板を有する押し釦スイッチの第1の実施形態を示す側面断面図である。 導光板を有する押し釦スイッチの第2の実施形態を示す側面断面図である。 導光板を有する押し釦スイッチの第3の実施形態を示す側面断面図である。
符号の説明
2 キーシート
4 キートップ
6 上側キートップ部材
6’ 中間キートップ部材
6a 操作面
8 下側キートップ部材
10 キーベース
10a 押圧突起10a
12 補強板
14 皿状接点
16 基板
18 光源
20 反射手段
22 接合面
24 導光板
30 上側表示層
30’ 中間表示層
32 下側表示層
32a 抜き文字部分
34 接着層
36 接着層
40 凹凸面
42 凸面
44 凹面
46 入射面

Claims (5)

  1. 基板側から操作面側への照光の透過により文字、数字、記号、図形、その他の形状または模様(以下、「表示物」という)を表示可能なキートップであって、
    前記操作面側と前記基板側との間の方向を高さ方向とし、前記操作面側を上側、前記基板側を下側とした場合において、
    前記操作面のよりも下側であって高さ方向の位置が異なる少なくとも2箇所に表示層が備えられ、
    下側の前記表示層(以下、「下側表示層」という)は、透光性または遮光性を有する塗膜層に抜き文字により表された表示物、または透光性を有する塗膜層を用いて描かれた表示物を含み、
    上側の前記表示層(以下、「上側表示層」という)は、透光性または遮光性を有する塗膜層を用いて描かれた表示物を含むことを特徴とするキートップ。
  2. 前記下側表示層を透過した前記照光が拡散及び/または散乱することによって、前記上側表示層の位置で、前記下側表示層に描かれた表示物が、広がった状態及び/または輪郭が漠然とした状態で表されることを特徴とする請求項1に記載のキートップ。
  3. 前記下側表示層を透過した前記照光が収束または斜行することによって、前記上側表示層の位置で、前記下側表示層に描かれた表示物が、縮小した状態、変形した状態、または位置が移動した状態で表されることを特徴とする請求項1に記載のキートップ。
  4. 高さ方向において分割された少なくと2つのキートップ部材を有し、下側の前記キートップ部材(以下、「下側キートップ部材」という)の下面に前記下側表示層が備えられ、上側の前記キートップ部材(以下、「上側キートップ部材」という)の下面及び/または前記下側キートップ部材の上面に前記上側表示層が備えられることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のキートップ。
  5. 前記上側キートップ部材と前記下側キートップ部材とが異なる材質から構成されることを特徴とする請求項4に記載のキートップ。
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