JP2004022381A - スイッチの光漏れ防止構造 - Google Patents
スイッチの光漏れ防止構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004022381A JP2004022381A JP2002176731A JP2002176731A JP2004022381A JP 2004022381 A JP2004022381 A JP 2004022381A JP 2002176731 A JP2002176731 A JP 2002176731A JP 2002176731 A JP2002176731 A JP 2002176731A JP 2004022381 A JP2004022381 A JP 2004022381A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- light
- spacer
- cover
- edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Push-Button Switches (AREA)
Abstract
【解決手段】表面シート22と、導光部材としてのスペーサ23と、メンブレンシート24と、第二スペーサ25と、発光素子26を実装した回路体27と、を外側から順に備えてスイッチとしてのポリドームスイッチ21を構成する。そして、このように構成したポリドームスイッチ21を、被取り付け部材28の収容部29に取り付ける。また、スイッチ操作部分32側への不要な光の漏れを防止する見切り部カバー31を、ポリドームスイッチ21と被取り付け部材28との間の隙間30上に、その間隙30を覆うような状態で取り付ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するためのスイッチの光漏れ防止構造に関する。
【0002 】
【従来の技術】
例えば、薄型のスイッチとして使用されるメンブレンスイッチは、信頼性が高く省スペース化の実現に寄与することから、電気機器をはじめとする様々なものの操作部分に使用されている。このようなメンブレンスイッチの中には、例えば暗所における操作性の向上を図るための照光機能、すなわち、内部にLED等の発光素子を備えたものが知られている。
【0003 】
図11において、照光機能を有する従来のメンブレンスイッチ1は、表面シート2とスペーサ3とメンブレンシート4と第二スペーサ5と発光素子6を実装した回路体7とを外側から順に備えて構成されている。そして、このように構成されたメンブレンスイッチ1は、被取り付け部材8に形成された凹状の収容部9に対して図示の如く取り付けられるようになっている。
【0004 】
表面シート2は、光透過性を有している。また、表面シート2は、ドーム状に形成された突出部10を有している。突出部10は、例えばその全体が発光素子6からの光11により照光される照光部12としても機能するように形成されている。スペーサ3は、光透過性を有しており、発光素子6からの光11を導光することができるように形成されている。スペーサ3には、反転した突出部10が挿通される貫通孔13と、発光素子6が差し込まれる収容部14とが形成されている。
【0005 】
メンブレンシート4の下面の所定位置には、可動側の上極接点15が設けられている。また、メンブレンシート4には、スペーサ3の収容部14に連続する貫通孔状の収容部が形成されている。第二スペーサ5には、反転した突出部10により押圧されるメンブレンシート4が挿通される貫通孔16と、スペーサ3の収容部14の下方に位置する貫通孔状の収容部とが形成されている。回路体7の上面には、可動側の上極接点15が接触する固定側の下極接点17が設けられている。また、回路体7の上面には、スペーサ3の収容部14に差し込まれて収容される発光素子6が実装されている。
【0006 】
上記構成において、発光素子6が発光すると、その発光素子6からの光11は、収容部14の壁面からスペーサ3内に入射して導光される。そして、導光された発光素子6からの光11は、貫通孔13の壁面から出射して照光部12を照光する。これにより、操作部分18が明るく照らされる。
【0007 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記照光機能を有する従来のメンブレンスイッチ(スイッチ)1にあっては、スペーサ3内に入射して導光された発光素子6からの光11が、スペーサ3の側部を介してメンブレンスイッチ1と被取り付け部材8との間に生じる間隙状の見切り部19から漏れてしまうという問題点を有している。発光素子6からの光11が見切り部19から漏れてしまうと、スイッチの操作性に影響を来してしまうことになる。
【0008 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、操作性の向上を図ることが可能なスイッチの光漏れ防止構造を提供することを課題とする。
【0009 】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のスイッチの光漏れ防止構造は、照光機能を有し且つ被取り付け部材に取り付けられるスイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するための構造であって、前記導光部材よりも上方に設けられる表面シートと前記被取り付け部材との間の隙間を覆う見切り部カバーを設け、該見切り部カバーを前記間隙上に配置したことを特徴としている。
【0010 】
上記課題を解決するためなされた請求項2記載の本発明のスイッチの光漏れ防止構造は、照光機能を有し且つ被取り付け部材に取り付けられるスイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するための構造であって、前記導光部材よりも上方に設けられる表面シートの縁部で前記被取り付け部材と前記導光部材との間の間隙を覆うように前記縁部を配置形成したことを特徴としている。
【0011 】
上記課題を解決するためなされた請求項3記載の本発明のスイッチの光漏れ防止構造は、照光機能を有し且つ被取り付け部材に取り付けられるスイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するための構造であって、前記導光部材の前記側方を覆う遮光用リング部材を設けて該遮光用リング部材を前記側方に配置するとともに、前記導光部材よりも上方に設けられる表面シートの縁部で前記遮光用リング部材と前記導光部材との間の間隙を覆うように前記縁部を配置形成したことを特徴としている。
【0012 】
上記課題を解決するためなされた請求項4記載の本発明のスイッチの光漏れ防止構造は、照光機能を有し且つ被取り付け部材に取り付けられるスイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するための構造であって、前記導光部材よりも上方に設けられる表面シートの縁部で前記導光部材の前記側方を覆うように枠状に前記縁部を配置形成したことを特徴としている。
【0013 】
請求項1に記載された本発明によれば、導光部材の側方から漏れる光は見切り部カバーにより遮られる。すなわち、見切り部カバーは表面シートと被取り付け部材との間の隙間を覆うことから、スイッチ操作側への不要な光の漏れが防止される。
【0014 】
請求項2に記載された本発明によれば、導光部材の側方から漏れる光は表面シートの縁部により遮られる。すなわち、表面シートの縁部はスイッチと被取り付け部材との間の隙間を覆うことから、スイッチ操作側への不要な光の漏れが防止される。
【0015 】
請求項3に記載された本発明によれば、導光部材の側方から漏れる光は、遮光用リング部材と表面シートの縁部とにより遮られる。すなわち、遮光用リング部材は導光部材の側方を覆い、また、表面シートの縁部は遮光用リング部材と導光部材との間の間隙を覆うことから、スイッチ操作側への不要な光の漏れが防止される。
【0016 】
請求項4に記載された本発明によれば、導光部材の側方から漏れる光は表面シートの枠状の縁部により遮られる。すなわち、表面シートの枠状の縁部は導光部材の側方を覆うことから、スイッチ操作側への不要な光の漏れが防止される。
【0017 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のスイッチの光漏れ防止構造の一実施の形態(第一の例)を示す断面図、図2は断面を含む斜視図、図3は分解断面図、図4は断面を含む分解斜視図である。
【0018 】
図1ないし図4において、引用符号21で示されるポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したスイッチに相当)は、照光機能を有する薄型のスイッチであって、表面シート22と、スペーサ23(特許請求の範囲に記載した導光部材に相当)と、メンブレンシート24と、第二スペーサ25と、発光素子26を実装した回路体27と、を外側から順に備えて構成されている。そして、このように構成されたポリドームスイッチ21は、被取り付け部材28に形成された凹状の収容部29に対して図示の如く取り付けられるようになっている。また、ポリドームスイッチ21と被取り付け部材28との間の隙間(見切り部)30上には、その間隙30を覆う見切り部カバー31が取り付けられるようになっている。見切り部カバー31は、スイッチ操作部分32側への不要な光の漏れを防止するために設けられている。以下、上記構成部材について詳細に説明する。
【0019 】
表面シート22は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の光透過性を有するシート部材であって、熱プレスを施すことにより形成された一又は複数の突出部33を有している。また、表面シート22は、発光素子26からの光34により照光される照光部35を有している。表面シート22は、上記材質であることから元々透明であって、本形態においては、その内面に例えば「ON」、「OFF」、「UP」、「DOWN」等の文字が印刷されている。また、照光部35以外は背景色の印刷や光反射・拡散層等の形成がなされている。
【0020 】
突出部33は、表面シート22の外面(上面)側に突出するとともに内面(下面)側に反転可能なドーム形状に形成されている。照光部35は、本形態において、突出部33の全体に形成されている。照光部35の配置及び数は任意であるものとする。
【0021 】
スペーサ23は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の光透過性を有するシート部材であって、表面シート22の変形防止と、突出部33の反転の際の空気抜きと、突出部33のストローク寸法確保と、発光素子26からの光34の導光と、を実現するために設けられている。スペーサ23の上下面には、既知の接着層(不図示)がそれぞれ設けられており、表面シート22とメンブレンシート24とを各々上記上下面に固定することができるようになっている。
【0022 】
スペーサ23は、突出部33の位置に対応して形成される貫通孔36と、図示しない空気逃がし部と、発光素子26の位置に対応して形成される収容部37とを有している。貫通孔36は、突出部33の直径よりも大きな直径を有するように形成されている(突出部33の直径と同じであってもよいものとする)。また、貫通孔36には、反転させた突出部33が挿通されるようになっている。収容部37は、発光素子26の大きさに合わせてスペーサ23の上記上下面を貫通するように形成されている。また、収容部37には、発光素子26が収容されるようになっている。
【0023 】
メンブレンシート24は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の柔軟性を有する薄肉のシート部材であって、その下面の所定位置には、回路体27に対する可動側の上極接点38が設けられている。また、メンブレンシート24には、発光素子26が挿通される収容部39が形成されている。その収容部39は、スペーサ23の収容部37に対応する位置に形成されている。
【0024 】
第二スペーサ25は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製のシート部材であって、メンブレンシート24の変形防止及びメンブレンシート24のストローク寸法確保を実現するために設けられている。第二スペーサ25の上下面には、既知の接着層(不図示)がそれぞれ設けられており、メンブレンシート24と回路体27とを各々上記上下面に固定することができるようになっている。このような第二スペーサ25は、上極接点38の位置に対応して形成される貫通孔40と、発光素子26が挿通される収容部41とを有している。
【0025 】
回路体27は、本形態においてFPC(フレキシブル・プリント・サーキット)を用いて構成されている(既知のプリント基板(PCB)を用いてもよいものとする)。また、回路体27は、所望のパターンに配索された図示しないスイッチ回路を有する回路体本体42と、外部との電気的な接続に用いられる図示しない外部接続手段とを備えて構成されている。
【0026 】
回路体本体42の上面、すなわち第二スペーサ25側には、上記上極接点38が接触する固定側の下極接点43と、スイッチ操作部分32に対しての照光機能を構成する一又は複数の発光素子26(例えば既知のLED)とが設けられている。また、回路体本体42の下面には、既知の接着層(不図示)が設けられている。その接着層(不図示)は、ポリドームスイッチ21を被取り付け部材28に固定するために設けられている。図示しない外部接続手段は、回路体本体42から引き出される結線回路部と、その結線回路部の先端部分に設けられる例えばエッジコネクタ端子やコネクタ等とを備えて構成されている。
【0027 】
被取り付け部材28の収容部29の開口縁部には、平坦な面を有するフランジ(若しくは壁)44が周設されている。収容部29の深さは、ポリドームスイッチ21の厚みに応じて設定されている。すなわち、本形態においては、表面シート22と上記平坦な面とが面一になるようにその深さが設定されている。尚、被取り付け部材28の材質は特に限定されないものとする。
【0028 】
見切り部カバー31は、表面シート22と上記平坦な面とに跨って配置されるように形成されている。また、見切り部カバー31は、間隙30を覆うことができるように形成されている。すなわち、本形態においては、図示の如く、薄肉の縁状部材のような形状に形成されている。このような見切り部カバー31の下面には、既知の接着層(不図示)が設けられている。尚、見切り部カバー31の材質は特に限定されないものとする。
【0029 】
上記構成において、ポリドームスイッチ21は次のように組み立てられる。先ず、表面シート22をスペーサ23の上面に接着固定する。次いで、メンブレンシート24を第二スペーサ25の上面に接着固定するとともに、回路体27を第二スペーサ25の下面に接着固定する。続いて、スペーサ23の下面にメンブレンシート24、第二スペーサ25、及び回路体27で構成されるスイッチ部分を接着固定すると組み立てが完了する。そして、このように組み立てられた後に回路体27側から被取り付け部材28の収容部29に接着固定され、且つ見切り部カバー31が所定の位置に固定されたポリドームスイッチ21は、次のように作用する(作用図面は省略する)。
【0030 】
スイッチ操作前となる突出部33に荷重が掛かっていない状態では、突出部33自体の保形性によって、その形状が保持された状態にある。そして、スイッチ操作がなされ、突出部33がスイッチ操作をする者の指により押圧されると(下方向に荷重を掛ける押圧操作)、突出部33が指の押圧による荷重に抗しながら、ある荷重を境にして座屈し反転する(この時、クリック感が生じる)。突出部33が座屈、反転すると下方向の荷重が減少し、突出部33の押圧がスムーズに進行する。反転した突出部33は更に押し込まれてスペーサ23の貫通孔36に挿通され、メンブレンシート24を押圧する。メンブレンシート24が押圧されると撓みが生じ、そのメンブレンシート24に設けられた上極接点38が第二スペーサ25の貫通孔40を介して回路体27の下極接点43に接触する。
【0031 】
これにより、回路体27の図示しないスイッチ回路が導通状態となり、ポリドームスイッチ21はONされる。一方、指が離され下方向の荷重が解除されると、メンブレンシート24及び突出部33はもとの状態に復帰する。そして、これに伴って導通状態が解除され、ポリドームスイッチ21はOFFされる。
【0032 】
スイッチ操作部分32に対しての照光機能は、次のように作用する。例えば暗所などにおいて、ライトの点灯に伴い回路体27に実装された発光素子26が発光する。そして、その発光素子26が発光すると、発光素子26からの光34は、収容部37の壁面を介してスペーサ23内に入射し導光される。その後、導光された光34は貫通孔36の壁面から出射され、そして、出射された光34は、照光部35を照光してスイッチ操作部分32を明るく照らす。尚、この時、スペーサ23の側方からスイッチ操作部分32側へ漏れようとする光45は、見切り部カバー31によって遮られる。
【0033 】
以上、図1ないし図4までを参照しながら説明してきたように、見切り部カバー31を設けることにより、スイッチ操作部分32側への不要な光45の漏れを防止することができる。従って、上述の光漏れ防止構造により、スイッチに係る操作性の向上を図ることができる。
【0034 】
次に、図5及び図6を参照しながら本発明によるスイッチの光漏れ防止構造の他の一実施の形態(第二の例)を説明する。図5は他の一実施の形態(第二の例)を示す断面図、図6は分解断面図である。尚、上述の形態と基本的に同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
【0035 】
図5及び図6において、引用符号51で示されるポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したスイッチに相当)は、照光機能を有する薄型のスイッチであって、表面シート52と、スペーサ23と、メンブレンシート24と、第二スペーサ25と、発光素子26を実装した回路体27と、を外側から順に備えて構成されている。そして、このように構成されたポリドームスイッチ51は、被取り付け部材53に形成された凹状の収容部29に対して図示の如く取り付けられるようになっている。
【0036 】
表面シート52は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の光透過性を有するシート部材であって、熱プレスを施すことにより形成された一又は複数の突出部33を有している。また、表面シート52は、発光素子26からの光34により照光される照光部35を有している。表面シート52は、上記材質であることから元々透明であって、本形態においては、その内面に例えば「ON」、「OFF」、「UP」、「DOWN」等の文字が印刷されている。また、照光部35以外は背景色の印刷や光反射・拡散層等の形成がなされている。
【0037 】
このような表面シート52の外形寸法は、スペーサ23の外形寸法よりも一回り大きくなるように設定されている。すなわち、表面シート52の縁部54は、スペーサ23の縁部よりも水平方向に大きく、且つポリドームスイッチ51(スペーサ23)と被取り付け部材53との間の隙間55を覆うことができるように形成されている。表面シート52の縁部54は、スイッチ操作部分32側への不要な光の漏れを防止するために設けられている。
【0038 】
被取り付け部材53は、側壁56を有しており、その側壁56によって収容部29が区画形成されている。収容部29の深さは、スペーサ23から回路体27までの厚みに応じて設定されている。すなわち、本形態においては、スペーサ23の上面と側壁56の先端面とが面一になるようにその深さが設定されている。また、上記先端面上に表面シート52の縁部54が載せられて固定されるようにその深さが設定されている。尚、被取り付け部材53の材質は特に限定されないものとする。
【0039 】
上記構成において、ポリドームスイッチ51は次のように組み立てられる。先ず、表面シート52をスペーサ23の上面に接着固定する。次いで、メンブレンシート24を第二スペーサ25の上面に接着固定するとともに、回路体27を第二スペーサ25の下面に接着固定する。続いて、スペーサ23の下面にメンブレンシート24、第二スペーサ25、及び回路体27で構成されるスイッチ部分を接着固定すると組み立てが完了する。そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ51は、回路体27側から被取り付け部材53の収容部29に接着固定される。尚、この時、表面シート52の縁部54が隙間55を覆うように接着固定される。
【0040 】
ポリドームスイッチ51のスイッチ操作部分32に対しての照光機能は、次のように作用する。例えば暗所などにおいて、ライトの点灯に伴い回路体27に実装された発光素子26が発光する。そして、その発光素子26が発光すると、発光素子26からの光34は、収容部37の壁面を介してスペーサ23内に入射し導光される。その後、導光された光34は貫通孔36の壁面から出射され、そして、出射された光34は、照光部35を照光してスイッチ操作部分32を明るく照らす。尚、この時、スペーサ23の側方からスイッチ操作部分32側へ漏れようとする光45は、表面シート52の縁部54によって遮られる。
【0041 】
以上、図5及び図6を参照しながら説明してきたように、表面シート52の縁部54を設けることにより、スイッチ操作部分32側への不要な光45の漏れを防止することができる。従って、上述の光漏れ防止構造により、スイッチに係る操作性の向上を図ることができる。
【0042 】
続いて、図7及び図8を参照しながら本発明によるスイッチの光漏れ防止構造の他の一実施の形態(第三の例)を説明する。図7は他の一実施の形態(第三の例)を示す断面図、図8は断面を含む分解斜視図である。尚、上述の形態と基本的に同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
【0043 】
図7及び図8において、ポリドームスイッチ51は、被取り付け部材61の平坦な取り付け面62に対して、遮光用リング部材63と共に図示の如く取り付けられるようになっている。
【0044 】
表面シート52の縁部54は、ポリドームスイッチ51(スペーサ23)と遮光用リング部材63との間の隙間64を覆うことができるように形成されている。遮光用リング部材63は、スペーサ23の側方全体を覆う略環状の部材として形成されている。また、遮光用リング部材63は、スペーサ23から回路体27までの厚みに応じた高さを有するように形成されている(上述の側壁56が分離したような部材になる。遮光用リング部材63の上面はスペーサ23の上面と面一になる。遮光用リング部材63の上面に表面シート52の縁部54が載せられて固定される)。尚、遮光用リング部材63及び被取り付け部材61の材質は特に限定されないものとする。
【0045 】
上記構成において、ポリドームスイッチ51は、遮光用リング部材63と共に、回路体27側から被取り付け部材61の平坦な取り付け面62に接着固定される。尚、この時、遮光用リング部材63がスペーサ23の側方全体を覆うように接着固定される。また、表面シート52の縁部54が隙間64を覆うように接着固定される。
【0046 】
ポリドームスイッチ51のスイッチ操作部分32に対しての照光機能は、次のように作用する。例えば暗所などにおいて、ライトの点灯に伴い回路体27に実装された発光素子26が発光する。そして、その発光素子26が発光すると、発光素子26からの光34は、収容部37の壁面を介してスペーサ23内に入射し導光される。その後、導光された光34は貫通孔36の壁面から出射され、そして、出射された光34は、照光部35を照光してスイッチ操作部分32を明るく照らす。尚、この時、スペーサ23の側方からスイッチ操作部分32側へ漏れようとする光45は、遮光用リング部材63と表面シート52の縁部54とによって遮られる。
【0047 】
以上、図7及び図8を参照しながら説明してきたように、遮光用リング部材63と表面シート52の縁部54とを設けることにより、スイッチ操作部分32側への不要な光45の漏れを防止することができる。従って、上述の光漏れ防止構造により、スイッチに係る操作性の向上を図ることができる。
【0048 】
続いてさらに、図9及び図10を参照しながら本発明によるスイッチの光漏れ防止構造の他の一実施の形態(第四の例)を説明する。図9は他の一実施の形態(第四の例)を示す断面図、図10は断面を含む分解斜視図である。尚、上述の形態と基本的に同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略するものとする。
【0049 】
図9及び図10において、引用符号71で示されるポリドームスイッチ(特許請求の範囲に記載したスイッチに相当)は、照光機能を有する薄型のスイッチであって、表面シート72と、スペーサ23と、メンブレンシート24と、第二スペーサ25と、発光素子26を実装した回路体27と、を外側から順に備えて構成されている。そして、このように構成されたポリドームスイッチ71は、被取り付け部材73の平坦な取り付け面74に対して図示の如く取り付けられるようになっている。
【0050 】
表面シート72は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)からなる合成樹脂製の光透過性を有するシート部材であって、熱プレスを施すことにより形成された一又は複数の突出部33を有している。また、表面シート72は、発光素子26からの光34により照光される照光部35を有している。表面シート72は、上記材質であることから元々透明であって、本形態においては、その内面に例えば「ON」、「OFF」、「UP」、「DOWN」等の文字が印刷されている。また、照光部35以外は背景色の印刷や光反射・拡散層等の形成がなされている。このような表面シート72は、その縁部75が少なくともスペーサ23の側方全体を覆うことができるように枠状に形成されている。表面シート72の縁部75は、スイッチ操作部分32側への不要な光の漏れを防止するために設けられている。
【0051 】
被取り付け部材73は、本形態において、回路体27と同じ大きさに形成されている。尚、被取り付け部材73の材質は特に限定しないものとする。
【0052 】
上記構成において、ポリドームスイッチ71は次のように組み立てられる。先ず、表面シート72をスペーサ23の上面に接着固定する。次いで、メンブレンシート24を第二スペーサ25の上面に接着固定するとともに、回路体27を第二スペーサ25の下面に接着固定する。続いて、スペーサ23の下面にメンブレンシート24、第二スペーサ25、及び回路体27で構成されるスイッチ部分を接着固定すると組み立てが完了する。尚、この時、表面シート72の縁部75がスペーサ23の側方全体を覆うように配置される。そして、このように組み立てられたポリドームスイッチ71は、回路体27側から被取り付け部材73の平坦な取り付け面74に接着固定される。
【0053 】
ポリドームスイッチ71のスイッチ操作部分32に対しての照光機能は、次のように作用する。例えば暗所などにおいて、ライトの点灯に伴い回路体27に実装された発光素子26が発光する。そして、その発光素子26が発光すると、発光素子26からの光34は、収容部37の壁面を介してスペーサ23内に入射し導光される。その後、導光された光34は貫通孔36の壁面から出射され、そして、出射された光34は、照光部35を照光してスイッチ操作部分32を明るく照らす。尚、この時、スペーサ23の側方からスイッチ操作部分32側へ漏れようとする光45は、表面シート72の縁部75によって遮られる。
【0054 】
以上、図9及び図10を参照しながら説明してきたように、枠状となる表面シート72の縁部75を設けることにより、スイッチ操作部分32側への不要な光45の漏れを防止することができる。従って、上述の光漏れ防止構造により、スイッチに係る操作性の向上を図ることができる。
【0055 】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。尚、上述では表面シートに反転可能なドーム状の突出部を形成したドームスイッチを本発明に係るスイッチとしているが、突出部のない形態のメンブレンスイッチや、クリックシートスイッチ、シートスイッチ、フィルムスイッチ、ラバー(シート)スイッチでもよいものとする。
【0056 】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、見切り部カバーを設けて遮ることにより、スイッチ操作側への不要な光の漏れを防止することができる。従って、スイッチに係る操作性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0057 】
請求項2に記載された本発明によれば、表面シートの縁部で遮ることにより、スイッチ操作側への不要な光の漏れを防止することができる。従って、スイッチに係る操作性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0058 】
請求項3に記載された本発明によれば、遮光用リング部材と表面シートの縁部とでそれぞれ遮ることにより、スイッチ操作側への不要な光の漏れを防止することができる。従って、スイッチに係る操作性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0059 】
請求項4に記載された本発明によれば、表面シートの枠状の縁部で遮ることにより、スイッチ操作側への不要な光の漏れを防止することができる。従って、スイッチに係る操作性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスイッチの光漏れ防止構造の一実施の形態(第一の例)を示す断面図である。
【図2】図1のスイッチの光漏れ防止構造の断面を含む斜視図である。
【図3】図1のスイッチの光漏れ防止構造の分解断面図である。
【図4】図1のスイッチの光漏れ防止構造の断面を含む分解斜視図である。
【図5】本発明によるスイッチの光漏れ防止構造の他の一実施の形態(第二の例)を示す断面図である。
【図6】図5のスイッチの光漏れ防止構造の分解断面図である。
【図7】本発明によるスイッチの光漏れ防止構造の他の一実施の形態(第三の例)を示す断面図である。
【図8】図7のスイッチの光漏れ防止構造の断面を含む分解斜視図である。
【図9】本発明によるスイッチの光漏れ防止構造の他の一実施の形態(第四の例)を示す断面図である。
【図10】図9のスイッチの断面を含む分解斜視図である。
【図11】従来例のスイッチの断面図である。
【符号の説明】
21 ポリドームスイッチ(スイッチ)
22 表面シート
23 スペーサ(導光部材)
24 メンブレンシート
25 第二スペーサ
26 発光素子
27 回路体
28 被取り付け部材
29 収容部
30 間隙
31 見切り部カバー
32 スイッチ操作部分
33 突出部
34 光
35 照光部
36 貫通孔
37 収容部
38 上極接点
39 収容部
40 貫通孔
41 収容部
42 回路体本体
43 下極接点
44 フランジ
45 光
51 ポリドームスイッチ(スイッチ)
52 表面シート
53 被取り付け部材
54 縁部
55 間隙
56 側壁
61 被取り付け部材
62 取り付け面
63 遮光用リング部材
64 間隙
71 ポリドームスイッチ(スイッチ)
72 表面シート
73 被取り付け部材
74 取り付け面
75 縁部
Claims (4)
- 照光機能を有し且つ被取り付け部材に取り付けられるスイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するための構造であって、
前記導光部材よりも上方に設けられる表面シートと前記被取り付け部材との間の隙間を覆う見切り部カバーを設け、該見切り部カバーを前記間隙上に配置した
ことを特徴とするスイッチの光漏れ防止構造。 - 照光機能を有し且つ被取り付け部材に取り付けられるスイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するための構造であって、
前記導光部材よりも上方に設けられる表面シートの縁部で前記被取り付け部材と前記導光部材との間の間隙を覆うように前記縁部を配置形成した
ことを特徴とするスイッチの光漏れ防止構造。 - 照光機能を有し且つ被取り付け部材に取り付けられるスイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するための構造であって、
前記導光部材の前記側方を覆う遮光用リング部材を設けて該遮光用リング部材を前記側方に配置するとともに、前記導光部材よりも上方に設けられる表面シートの縁部で前記遮光用リング部材と前記導光部材との間の間隙を覆うように前記縁部を配置形成した
ことを特徴とするスイッチの光漏れ防止構造。 - 照光機能を有し且つ被取り付け部材に取り付けられるスイッチにおける導光部材の側方からの光漏れを防止するための構造であって、
前記導光部材よりも上方に設けられる表面シートの縁部で前記導光部材の前記側方を覆うように枠状に前記縁部を配置形成した
ことを特徴とするスイッチの光漏れ防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176731A JP2004022381A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | スイッチの光漏れ防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176731A JP2004022381A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | スイッチの光漏れ防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004022381A true JP2004022381A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31174956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002176731A Pending JP2004022381A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | スイッチの光漏れ防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004022381A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008087883A1 (ja) * | 2007-01-15 | 2008-07-24 | Alps Electric Co., Ltd. | 照光装置およびこれを備えた入力装置 |
WO2013057755A1 (ja) * | 2011-10-18 | 2013-04-25 | 三菱電機株式会社 | 光漏れ防止構造 |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002176731A patent/JP2004022381A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008087883A1 (ja) * | 2007-01-15 | 2008-07-24 | Alps Electric Co., Ltd. | 照光装置およびこれを備えた入力装置 |
WO2013057755A1 (ja) * | 2011-10-18 | 2013-04-25 | 三菱電機株式会社 | 光漏れ防止構造 |
JP5599518B2 (ja) * | 2011-10-18 | 2014-10-01 | 三菱電機株式会社 | 光漏れ防止構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2341032C1 (ru) | Кнопочный узел и мобильный терминал с этим узлом | |
KR100651413B1 (ko) | 키 패드 어셈블리 | |
TWI385692B (zh) | 具背光功能之鍵盤 | |
KR100689395B1 (ko) | 키 패드 어셈블리 | |
RU2340112C1 (ru) | Мобильный терминал | |
JP2004079232A (ja) | 押しボタンの照光構造と該押しボタンを備えた電子機器 | |
JP2007087749A (ja) | シートスイッチ、シートスイッチモジュール及びパネルスイッチ | |
EP0899762B1 (en) | Illuminated pushbutton switch | |
JP2009099298A (ja) | スイッチ | |
JPH0793072B2 (ja) | 照光式キ− | |
JP2009146806A (ja) | 押ボタンスイッチ | |
JP3773047B2 (ja) | スイッチ | |
US8680413B2 (en) | Illuminating push-button device and portable terminal | |
JP2009026729A (ja) | 導光機能付き可動接点体とそれを用いた入力装置 | |
JP2004022381A (ja) | スイッチの光漏れ防止構造 | |
JP2004022374A (ja) | スイッチ | |
JP5239355B2 (ja) | 可動接点体の製造方法 | |
JPH0521107Y2 (ja) | ||
JP2007227017A (ja) | 操作パネルユニット及びプリンタ | |
JP2003303530A (ja) | ドームスイッチ | |
JP5619369B2 (ja) | シートスイッチ | |
JP2004031113A (ja) | ドームスイッチ | |
JP2009026576A (ja) | 携帯端末用操作スイッチ | |
JP6174324B2 (ja) | 携帯電子機器用入力装置および携帯電子機器 | |
JPH10125162A (ja) | 小型電子機器の操作キー照明装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040902 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050719 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060215 |