以下に、本発明の化合物(I)及び本発明の化合物(I)の製造に使用する原料化合物の代表的な製造方法について説明するが、本発明はこれらの方法に限定されるものではない。
化合物(II)におけるジフェニルメチル基の除去に使用される試薬としては、例えば、P.G.Wuts,T.W.Greene,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis.Third Edition,2006年,John Wiley & Sons,Inc.などに記載されているトリチル基の除去が可能な試薬などが挙げられる。
本工程に用いられる溶媒は、好適には、メタノール、若しくはエタノールのようなアルコール類:テトラヒドロフラン、若しくは1,4−ジオキサンのようなエーテル類;ジクロロメタン、若しくはクロロホルムのようなハロゲン化アルキル類;酢酸エチルのようなエステル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、より好適には、ハロゲン化アルキル類であり、更により好適には、ジクロロメタンである。
本工程に用いられる試薬は、好適には、塩酸、トリフルオロ酢酸であり、より好適には、トリフルオロ酢酸であり、添加剤として、トリエチルシラン、アニソール又はチオアニソールなどのカチオンスカベンジャーと呼ばれる化合物を用いてもよい。
本工程で使用されるパラジウム触媒、リガンド、塩基及び反応条件は、通常ブッフバルト・ハートウィッグ反応に使用される試薬及び条件であれば特に限定されず、例えば、A.R.Muci,S.L.Buchwald,Top.Curr.Chem.2002年,219巻,p.131などに記載されている。
本工程に用いられる溶媒は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、若しくはtert−ブチル−メチルエーテルのようなエーテル類;又は、ベンゼン、トルエン、若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類であり、好適には、トルエン又はジオキサンであり、より好適には、トルエンである。
本工程に用いられるパラジウム触媒は、好適には、酢酸パラジウム(II)又はパラジウム(0)ジベンジリデンアセトンであり、より好適には、パラジウム(0)ジベンジリデンアセトンである。
本工程で用いられるリガンドは、好適には、トリシクロヘキシルホスフィン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、2,2’−ビス(ジフェニルホスファニル)1,1’−ビナフチル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル又は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニルであり、より好適には、2,2’−ビス(ジフェニルホスファニル)1,1’−ビナフチルである。
本工程で用いられる塩基は、好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、tert−ブトキシナトリウム又はtert−ブトキシカリウムであり、より好適には、tert−ブトキシナトリウムである。
本工程に用いられるアリール化剤若しくはヘテロアリール化剤は、、式R−Cl、式R−Br又は式R−Iを有する化合物であり、好適には、式R−Cl又は式R−Brを有する化合物である(Rは前記と同意義を示す。)。
(ii)或いは、本工程は、化合物(III)を、不活性溶媒中、塩基存在下、アリール化剤若しくはヘテロアリール化剤と反応させることにより、化合物(IV)を製造する工程である。
本工程に用いられる溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、若しくはジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、若しくはtert−ブチルメチルエーテルのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、若しくはヘキサメチルホスホロトリアミドのようのアミド類;又は、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;であり得、好適には、アミド類又はスルホキシド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドである。
本工程に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、若しくは2,6−ルチジンなどの有機塩基であり得、好適には、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジン又はジメチルアミノピリジンである。
本工程に用いられるアリール化剤若しくはヘテロアリール化剤は、式R−F、式R−Cl又は式R−Brを有する化合物であり、好適には、式R−F又は式R−Clを有する化合物である(Rは前記と同意義を示す。)。
本工程に用いられる溶媒としては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、若しくはtert−ブチルメチルエーテルのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類;ヘキサンのような脂肪族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり得、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
本工程に用いられる塩基としては、好適には、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム若しくは炭酸セシウムのような無機塩基;又は、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド若しくはn−ブチルリチウムのような有機金属塩基であり得、より好適には、水素化ナトリウム又はn−ブチルリチウムである。
本工程に用いられる溶媒は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、イソアミルアルコール、オクタノール、シクロヘキサノール、2−メトキシエタノール、ジエチレングリコール、若しくはグリセリンのようなアルコール類;ベンゼン、トルエン、若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり得、好適には、アルコール類であり、より好適には、エタノールである。
本工程に用いられるジフェニルメチルヒドラジン化合物は、例えば、無水ジフェニルメチルヒドラジン、ジフェニルメチルヒドラジン塩酸塩又はジフェニルメチルヒドラジン酢酸塩であり得、好適にはジフェニルメチルヒドラジン塩酸塩又はジフェニルメチルヒドラジン酢酸塩である。
本工程に用いられる溶媒は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、イソアミルアルコール、オクタノール、シクロヘキサノール、2−メトキシエタノール、ジエチレングリコール、若しくはグリセリンのようなアルコール類;ベンゼン、トルエン、若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり得、好適には、アルコール類であり、より好適には、エタノールである。
本工程に用いられるトリフルオロアセトアルデヒド等価体は、例えばトリフルオロアセトアルデヒドアルキルヘミアセタール、若しくはトリフルオロアセトアルデヒドジアルキルアセタールであり得、好適には、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタールである。
本工程に用いられる溶媒としては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、若しくはtert−ブチルメチルエーテルのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類;ヘキサンのような脂肪族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり得、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
本工程に用いられる塩基としては、好適には、水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム若しくは炭酸セシウムのような無機塩基;又は、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、若しくはリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドのような有機金属塩基であり得、好適には、有機金属塩基であり、より好適には、リチウムジイソプロピルアミドである。
本工程に用いられる酸化剤としては、好適には、過酸化ビス(トリメチルシリル)、3−フェニル−2−(フェニルスルホニル)オキサジリジン(Davis試薬)、若しくは(10−カンファースルホニル)オキサジリジンであり、より好適には、(10−カンファースルホニル)オキサジリジンである。
化合物(IIa)は、シス−トランス異性体が存在する。これらシス−トランス異性体は、クロマトグラフィーなどの既知の方法により分離することができる。また、化合物(IIa)の任意の割合を有するシス−トランス異性体混合物の水酸基を保護し、不活性溶媒中、塩基存在下攪拌した後に、保護基を除去することにより、化合物(IIa)のシス−トランス異性体の異なる割合の混合物を得ることができる。
その際に用いられる水酸基の保護基としては、例えば、P.G.Wuts,T.W.Greene,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis.Third Edition,2006年,John Wiley & Sons,Inc.などに記載されている塩基条件下において安定で、かつ除去可能な保護基が挙げられ、好適には、テトラヒドロピラニル基である。
その際に用いられる塩基としては、好適には、水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム若しくは炭酸セシウムのような無機塩基;又は、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、若しくはリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドのような有機金属塩基であり得、好適には、有機金属塩基であり、より好適には、リチウムジイソプロピルアミドである。
本工程に用いられる溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、若しくはジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、若しくはtert−ブチルメチルエーテルのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程に用いられる溶媒は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、イソアミルアルコール、オクタノール、シクロヘキサノール、2−メトキシエタノール、ジエチレングリコール、若しくはグリセリンのようなアルコール類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、若しくはtert−ブチルメチルエーテルのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり得、好適には、アルコール類であり、より好適には、メタノールである。
化合物(X)におけるBocの除去に使用される試薬としては、例えば、P.G.Wuts,T.W.Greene,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis.Third Edition,2006年,John Wiley & Sons,Inc.などに記載されているBocの除去が可能な試薬などが挙げられる。
本工程に用いられる溶媒は、好適には、メタノール、若しくはエタノールのようなアルコール類;テトラヒドロフラン、若しくは1,4−ジオキサンのようなエーテル類;ジクロロメタン、若しくはクロロホルムのようなハロゲン化アルキル類;酢酸エチルのようなエステル類;トルエンのような芳香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類又はこれらの混合溶媒であり、より好適には、ハロゲン化アルキル類、ニトリル類又はハロゲン化アルキル類及びニトリル類との混合溶媒であり、更により好適には、ジクロロメタン及びアセトニトリルとの混合溶媒である。
本工程に用いられる溶媒としては、酢酸、ギ酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロ酢酸若しくはトリフルオロメタンスルホン酸のような有機酸類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン若しくはtert−ブチルメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、イソアミルアルコール、オクタノール、シクロヘキサノール、2−メトキシエタノール、ジエチレングリコール若しくはグリセリンのようなアルコール類;ベンゼン、トルエン若しくはキシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり得、好適には、エタノール及び酢酸の混合溶媒である。
上記各工程の生成物は、遊離化合物又はその塩として、反応終了後、必要に応じて、常法、例えば、(1)反応液をそのまま濃縮する方法、(2)触媒等の不溶物をろ過により除去し、ろ液を濃縮する方法、(3)反応液に水及び水と混和しない溶媒(例えば、ジクロロエタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、トルエン等)を加え、生成物を抽出する方法、(4)結晶化した又は沈殿した生成物をろ取する方法等により、反応混合物から単離することができる。単離された生成物は、必要に応じて、常法、例えば、再結晶、再沈殿、各種クロマトグラフィー等により、精製することができる。又は、各工程の生成物は、単離又は精製することなく次の工程に用いることもできる。
本発明の化合物(I)は、遊離化合物、その薬理上許容される塩、水和物、又は溶媒和物の物質として単離され、精製される。本発明の化合物(I)の薬理上許容される塩は、常法の造塩反応に付すことにより、製造することができる。単離、精製は、抽出、濃縮、留去、結晶化、ろ過、再結晶、又は各種クロマトグラフィー等の通常の化学操作を適用して行われる。
各種の異性体は、異性体間の物理化学的性質の差を利用して分離することができる。例えば、ラセミ混合物は、光学活性な塩基若しくは酸とのジアステレオマー塩に導く分別結晶化又はキラルカラムを用いたクロマトグラフィー等により、光学的に純粋な異性体に導くことができる。又、ジアステレオ混合物は、分別結晶化又は各種クロマトグラフィー等により分離できる。又、光学活性な化合物は適当な光学活性な原料を用いることにより製造することもできる。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩の投与形態としては、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤若しくはシロップ剤等による経口投与、又は注射剤若しくは坐剤等による非経口投与を挙げることができ、全身的又は局所的に投与することができる。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩の経口用の医薬の形態としては、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、又はエリキシル剤等が挙げられる。非経口用の医薬の形態としては、注射剤、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、貼付剤、噴霧剤、吸入剤、スプレー剤、点眼剤、又は坐剤等が挙げられる。これらの形態の医薬は、賦形剤、結合剤、希釈剤、安定化剤、防腐剤、着色剤、溶解補助剤、懸濁化剤、緩衝剤、又は湿潤化剤等の薬学的に許容される添加剤から、必要に応じて適宜選択した添加剤を用いて、常法に従って調製することができる。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩の投与する際の投与量は、その投与される者(温血動物、例えばヒト)の症状、体重、年齢、投与方法等により異なる。例えば、経口投与の場合には、1回当たり、下限として0.01mg/kg体重(好ましくは、0.03mg/kg体重)、上限として、300mg/kg体重(好ましくは、100mg/kg体重)を、1日当たり1乃至数回、症状に応じて投与することが望ましい。また、静脈内投与の場合には、1回当たり、下限として0.01mg/kg体重(好ましくは、0.03mg/kg体重)、上限として、300mg/kg体重(好ましくは、100mg/kg体重)を1日あたり1乃至数回、症状に応じて投与することが望ましい。
(参考例1)1−(ジフェニルメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1H−ピラゾール−5−アミン
無水アセトニトリル(2.47mL、47.1mmol)の無水THF(70mL)溶液に、−78℃にてn−ブチルリチウム(2.69Mヘキサン溶液、17.5mL、47.1mmol)を滴下し、同温度にて10分間攪拌した。同温度にて1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチル(WO2005/40119号パンフレットに記載された化合物、5.69g、18.8mmol)のTHF(30mL)溶液を滴下し、30分間攪拌した後、酢酸(6mL)を加え、室温まで昇温した。反応液に酢酸エチル、及び、セライト(登録商標)を加え10分間程度攪拌し、セライトろ過し、減圧下にて、ろ液の溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10−50/50(グラジェント)]で精製し、ニトリル中間体を得た。
上記操作にて得られたニトリル中間体のエタノール(100mL)溶液に、ジフェニルメチルヒドラジン塩酸塩(4.64g、19.8mmol)を加え、50℃にて2時間攪拌した。減圧下にて、反応液を濃縮し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加え分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10−50/50(グラジェント)]で精製し、標記化合物(5.44g、収率:61%)を得た。
1H-NMR (400Hz, CDCl3) δ: 8.38 (1H, s), 7.59 (1H, dd, J=9Hz, 2Hz), 7.38-7.27 (6H, m), 7.25-7.18 (4H, m), 6.66 (1H, s), 6.64 (1H, s), 5.41 (1H, s), 4.41 (2H, d, J=13Hz), 3.23 (2H, s), 3.05-2.98 (2H, m), 2.88-2.81 (1H, m), 2.01 (2H, dd, J=13Hz, 3Hz), 1.66 (2H, ddd, J=25Hz, 13Hz, 4Hz)。
(参考例2)1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例1にて製造された1−(ジフェニルメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1H−ピラゾール−5−アミン(4.50g、9.42mmol)、及び、メルドラム酸(2.65g、18.4mmol)のエタノール(40mL)溶液に、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(2.68g、18.6mmol)を加え、加熱還流下5時間攪拌した。減圧下、反応液の溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[NH−シリカゲル、溶出溶媒:(i)ヘキサン/ジクロロメタン=50/50−0/100(グラジェント)、(ii)ジクロロメタン/メタノール=100/0−90/10(グラジェント)]で3回精製して、標記化合物(2.85g、収率:50%)を得た。
1H-NMR (400Hz, DMSO-d6) δ: 11.18 (1H, s), 8.38 (1H, s), 7.75 (1H, dd, J= 9Hz, 2Hz), 7.36-7.16 (10H, m), 6.96 (1H, d, J=9Hz), 6.81 (1H, s), 4.49-4.41 (2H, m), 4.10-4.00 (1H, m), 3.16-2.89 (5H, m), 1.95-1.46 (4H, m)。
(参考例3)trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
ジイソプロピルアミン(0.65mL、4.6mmol)の無水THF(12mL)溶液に、−78℃にて、n−ブチルリチウム(2.6Mヘキサン溶液、1.75mL、4.70mmol)を加え、同温度で15分間攪拌した後、参考例2にて製造された1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(980mg、1.63mmol)の無水THF(10mL)溶液を加え、30分間攪拌した。反応液に、(1S)−(+)−(10−カンファースルホニル)オキサジリジン(302mg、1.32mmol)、及び、(1R)−(−)−(10−カンファースルホニル)オキサジリジン(302mg、1.32mmol)の無水THF(8mL)溶液を同温度で加え、室温に昇温して3時間攪拌した。反応液に、飽和塩化アンモニウム水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=80/20−50/50]で精製し、得られた粗精製物をジクロロメタン−メタノール混合溶媒で精製して、標記化合物(611mg、収率:61%)を得た。
1H-NMR (400Hz, DMSO-d6)δ: 11.26 (1H, s), 8.38 (1H, s), 7.74 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 7.36-7.15 (10H, m), 6.96 (1H, d, J=9Hz), 6.81 (1H, s), 6.68 (1H, d, J=5Hz), 4.50-4.39 (2H, m), 4.20 (1H, d, J=5Hz), 3.99-3.89 (1H, m), 3.11-2.89 (3H, m), 1.92-1.77 (2H, m), 1.71-1.47 (2H, m)。
(参考例4)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例3にて製造されたtrans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(730mg、1.19mmol)、及び、CSA(30mg、0.129mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.25mL、2.7mmol)を加え、加熱還流下8時間攪拌した。反応液にトリエチルアミンを加え、減圧下にて、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=80/20−60/40(グラジェント)]で精製して、アルコール保護中間体を得た。
上記操作にて得られたアルコール保護中間体の無水THF(20mL)溶液に、0℃にてリチウムジイソプロピルアミド(1.09Mヘキサン−THF溶液、3.50mL、3.81mmol)を加え、同温度で2時間攪拌した。−40℃にて、メタノール(1mL)を加えた後に、室温まで昇温して飽和塩化アンモニウム水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−75/25(グラジェント)]で精製して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のメタノール(5mL)溶液に、CSA(60mg、0.258mmol)を加え、室温で1時間、更に、50℃で30分間攪拌した。反応液に、トリエチルアミン(0.2mL)を加え、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=80/20−50/50(グラジェント)]で精製し、標記化合物(95mg、収率:13%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.21 (1H, s), 8.38 (1H, s), 7.75 (1H, d, J=9Hz), 7.36-7.23 (8H, m), 7.15 (1H, s), 7.14 (1H, s), 6.96 (1H, d, J=9Hz), 6.74 (1H, s), 5.80 (1H, d, J=4Hz), 4.60-4.55 (1H, m), 4.49-4.39 (2H, m), 4.20-4.10 (1H, m), 3.11-2.88 (3H, m), 1.97-1.45 (4H, m)。
(参考例5)1−(ジフェニルメチル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5,6−ジオン
参考例3にて製造されたtrans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(200mg、0.325mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、Dess−Martin試薬(210mg、0.495mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。更に、Dess−Martin試薬(100mg、0.236mmol)を加え15分間攪拌し、更に、Dess−Martin試薬(100mg、0.236mmol)を加え15分間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=80/20−60/40(グラジェント)]で精製して、標記化合物(41mg、収率:20%)を得た。
MS (ESI) m/z: 629 (M+H)+。
(参考例6)1−(ジフェニルメチル)−4,5−ジヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例5にて製造された1−(ジフェニルメチル)−4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5,6−ジオン(41mg、0.0651mmol)のメタノール(2.0mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(10mg、0.264mmol)を加え、1時間攪拌した。反応液に、飽和塩化アンモニウム水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=70/30−60/40(グラジェント)]で精製して、標記化合物(31mg、収率:75%)を得た。
1H-NMR (400Hz, DMSO-d6) δ: 11.23 (1H, s), 8.37 (1H, s), 7.73 (1H, d, J=9Hz), 7.36-7.22 (8H, m), 7.16 (2H, d, J=8Hz), 6.95 (1H, d, J=9 Hz), 6.84 (1H, s), 6.75 (1H, s), 5.97 (1H, d, J=4Hz), 4.54-4.38 (3H, m), 3.19 (1H, t, J=11Hz), 3.04-2.92 (2H, m), 2.00 (1H, d, J=12Hz), 1.79-1.47 (3H, m)。
(参考例7)1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル
2−ブロモ−5−イソプロポキシピリジン(WO2009/81789号パンフレットに記載された化合物、1.00g、4.63mmol)、及び、ピペリジン−4−カルボン酸エチル(2.14mL、13.9mmol)のトルエン(22mL)溶液に、tert−ブトキシナトリウム(0.56g、5.79mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.106 g、0.116mmol)、及び、rac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)1,1’−ビナフチル(0.216g、0.347mmol)を加え、120℃で1.5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−90/10(グラジェント)]で精製して、標記化合物(803mg、収率:59%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.91 (1H, d, J=3Hz), 7.18-7.13 (1H, m), 6.66 (1H, d, J=9Hz), 4.41-4.33 (1H, m), 4.15 (2H, q, J=7Hz), 4.10-4.05 (2H, m), 2.95-2.86 (2H, m), 2.52-2.45 (1H, m), 2.04-1.98 (2H, m), 1.85-1.75 (2H, m), 1.30 (6H, d, J=6Hz), 1.26 (3H, t, J=7Hz)。
(参考例8)1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン
1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルの代わりに、参考例7にて製造された1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(2.14g、7.32mmol)を用いて、参考例1に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(1.65g、収率:48%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.92 (1H, d, J=3Hz), 7.38-7.27 (6H, m), 7.24-7.18 (4H, m), 7.13 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 6.68 (1H, s), 6.66 (1H, d, J=9Hz), 5.43 (1H, s), 4.41-4.31 (1H, m), 4.19-4.11 (2H, m), 3.27-3.16 (2H, m), 2.89-2.69 (3H, m), 2.05-1.97 (2H, m), 1.79-1.66 (2H, m), 1.30 (6H, d, J=6Hz)。
(参考例9)1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
1−(ジフェニルメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに、参考例8にて製造された1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン(1.65g、3.53mmol)を用いて、参考例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(1.50g、収率:72%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ: 11.17 (1H, s), 7.82 (1H, d, J=3Hz), 7.37-7.17 (11H, m), 6.82-6.76 (2H, m), 4.47-4.37 (1H, m), 4.21-4.11 (2H, m), 4.09-3.98 (1H, m), 3.11 (1H, dd, J=17Hz, 8Hz), 2.85-2.70 (4H, m), 1.95-1.53 (4H, m), 1.22 (6H, d, J=6Hz)。
(参考例10)trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例9にて製造された1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(1.50g、2.54mmol)を用いて、参考例3と同様に反応を行い、標記化合物(1.10g、収率:71%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ: 11.25 (1H, s), 7.82 (1H, d, J=3Hz), 7.37-7.18 (11H, m), 6.81 (1H, s), 6.79 (1H, d, J=9Hz), 6.67 (1H, d, J=5Hz), 4.47-4.37 (1H, m), 4.22-4.10 (3H, m), 3.97-3.87 (1H, m), 2.86-2.72 (3H, m), 1.90-1.52 (4H, m), 1.22 (6H, d, J=6Hz)。
(参考例11)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例10にて製造されたtrans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(0.78g、1.3mmol)を用いて、参考例4に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(66mg、収率:15%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.20 (1H, s), 7.82 (1H, d, J=3Hz), 7.37-7.19 (9H, m), 7.19-7.14 (2H, m), 6.79 (1H, d, J=9Hz), 6.74 (1H, s), 5.78 (1H, d, J=4Hz), 4.60-4.53 (1H, m), 4.47-4.36 (1H, m), 4.22-4.08 (3H, m), 2.86-2.72 (3H, m), 1.95-1.83 (1H, m), 1.80-1.52 (3H, m), 1.22 (6H, d, J=6Hz)。
(参考例12)4−[5−アミノ−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
4−(シアノアセチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(WO2004/14910号パンフレットに記載された化合物、7.1g、28mmol)のエタノール(71mL)溶液に、ジフェニルメチルヒドラジン塩酸塩(8.57g、36.5mmol)を加え、50℃にて1時間攪拌した。減圧下にて、反応液を濃縮し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加え分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5−40/60(グラジェント)]で精製し、標記化合物(7.43g、収率:59%)を得た。
1H-NMR (400Hz, CDCl3) δ: 7.37-7.19 (10H, m), 6.66 (1H, s), 5.40 (1H, s), 4.11 (1H, brs), 3.23-3.20 (1H, m), 2.82-2.65 (3H, m), 1.89-1.86 (2H, m), 1.61-1.52 (4H, m), 1.46 (9H, s)。
(参考例13)4−[1−(ジフェニルメチル)−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
1−(ジフェニルメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに、参考例12にて製造された4−[5−アミノ−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.50g、5.78mmol)を用いて、参考例2と同様に反応を行い、標記化合物(1.48g、収率:46%)を得た。
1H-NMR (400Hz, CDCl3) δ: 7.44-7.12 (10H, m), 6.69 (1H, s), 4.13 (1H, brs), 3.65-3.55 (1H, m), 2.95-2.69 (7H, m), 1.87-1.55 (4H, m), 1.45 (9H, s)。
(参考例14)4−[trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例13にて製造された4−[1−(ジフェニルメチル)−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.24g、2.24mmol)を用いて、参考例3と同様に反応を行い、標記化合物(450mg、収率:35%)を得た。
1H-NMR (400Hz, DMSO-d6) δ: 11.25 (1H, s), 7.37-7.19 (10H, m), 6.82 (1H, s), 6.66 (1H, d, J=5Hz), 4.19 (1H, d, J=5Hz), 3.99-3.87 (2H, m), 2.91-2.75 (3H, m), 1.78-1.40 (4H, m), 1.40 (9H, s)。
(参考例15)trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例14にて製造された4−[trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(180mg、0.79mmol)のジクロロメタン(2mL)、及び、アセトニトリル(2mL)の混合溶液に、クロロトリメチルシラン(0.10mL、0.79mmol)、及び、ヨウ化ナトリウム(120mg、0.801mmol)を室温で加え、2時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のDMSO(5mL)溶液に、3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジン(130 mg、0.712mmol)、及び、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.20mL、1.2mmol)を加え、室温で2日半攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10−50/50]で精製して、標記化合物(123mg、収率:63%)を得た。
1H-NMR (400Hz, DMSO-d6) δ: 11.27 (1H, s), 7.75 (1H, d, J=10Hz), 7.41 (1H, d, J=10Hz), 7.35-7.17 (10H, m), 6.82 (1H, s), 6.69 (1H, d, J=5Hz), 4.55-4.50 (2H, m), 4.21-4.20 (1H, m), 4.00-3.93 (1H, m), 3.19-2.97 (3H, m), 1.96-1.53 (4H, m)。
(参考例16)4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例14にて製造された4−[trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(765mg、1.34mmol)を用いて、参考例4に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(115mg、収率:15%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.21 (1H, s), 7.37-7.15 (10H, m), 6.74 (1H, s), 5.79 (1H, d, J=4Hz), 4.57-4.54 (1H, m), 4.16-3.90 (3H, m), 2.86-2.39 (3H, m), 1.83-1.35 (4H, m), 1.39 (9H, s)。
(参考例17)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例16にて製造された4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(108mg、0.189mmol)のジクロロメタン(3mL)、及び、アセトニトリル(1mL)の混合溶液に、クロロトリメチルシラン(64.6μL、0.511mmol)、及び、ヨウ化ナトリウム(65.3mg、0.435mmol)を室温で加え、4時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去して、合成中間体(94mg)を得た。
上記操作にて得られた合成中間体の一部(45mg)のDMSO(1mL)溶液に、3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジン(21mg、0.16mmol)、及び、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(24μL、0.14mmol)を加え、室温にて18時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5−50/50]で精製して、標記化合物(34mg、収率:58%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.22 (1H, s), 7.75 (1H, d, J=10Hz), 7.41 (1H, d, J=10Hz), 7.34-7.24 (8H, m), 7.17-7.13 (2H, m), 6.75 (1H, s), 5.81 (1H, d, J=4Hz), 4.61-4.48 (3H, m), 4.24-4.11 (1H, m), 3.22-3.09 (2H, m), 3.05-2.94 (1H, m), 2.03-1.94 (1H, m), 1.87-1.79 (1H, m), 1.76-1.63 (1H, m), 1.62-1.51 (1H, m)。
(参考例18)trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−{1−[2−イソプロピル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、4−クロロ−2−イソプロピル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン(WO2010/134478号パンフレットに記載された化合物、270mg、1.20mmol)を用いて、参考例15に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(300mg、収率:96%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.27 (1H, s), 7.38-7.23 (9H, m), 7.18 (2H, d, J=7Hz), 7.07 (1H, s), 6.82 (1H, s), 6.69 (1H, d, J=6Hz), 4.20 (1H, d, J=6Hz), 4.03-3.89 (1H, m), 3.19-2.86 (5H, m), 1.98-1.41 (4H, m), 1.21 (6H, d, J=7Hz)。
(参考例19)trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(120mg、0.657mmol)を用いて、参考例15に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(106mg、収率:62%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.27 (1H, s), 8.45 (1H, s), 8.43 (1H, s), 7.35-7.17 (10H, m), 6.82 (1H, s), 6.70 (1H, d, J=5Hz), 4.52-4.46 (2H, m), 4.21-4.19 (1H, m), 3.99-3.92 (1H, m), 3.19-3.14 (2H, m), 3.02-2.95 (1H, m), 1.94-1.85 (2H, m), 1.72-1.51 (2H, m)。
(参考例20)6−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル
3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(26mg、0.12mmol)を用いて、参考例17に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(47mg、収率:70%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ : 11.23 (1H, s), 8.67 (1H, s), 7.37-7.12 (11H, m), 6.75 (1H, s), 5.82 (1H, d, J=4Hz), 4.69-4.44 (3H, m), 4.24-4.12 (1H, m), 3.26-3.10 (2H, m), 3.05-2.94 (1H, m), 1.91-1.80 (2H, m), 1.71-1.50 (2H, m)。
(参考例21)cis−3−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、3−クロロ−2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(25mg、0.13mmol)を用いて、参考例17に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(40mg、収率:58%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.22 (1H, s), 8.54 (1H, d, J=2Hz), 8.16 (1H, d, J=2Hz), 7.39-7.25 (8H, m), 7.18-7.14 (2H, m), 6.76 (1H, s), 5.81 (1H, d, J=4Hz), 4.61-4.55 (1H, m), 4.22-4.10 (1H, m), 4.09-3.97 (2H, m), 3.07-2.83 (3H, m), 2.02-1.93 (1H, m), 1.87-1.79 (2H, m), 1.77-1.65 (1H, m)。
(参考例22)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール(45mg、0.13mmol)を用いて、参考例17に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(12mg、収率:15%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.39-7.33 (7H, m), 7.08-7.02 (4H, m), 6.90 (1H, d, J=1Hz), 6.81 (1H,brs), 6.67 (1H, s), 4.49 (1H, d, J=7Hz), 4.07-3.96 (2H, m), 3.65 (1H, d, J=2Hz), 3.18-3.09 (2H, m), 2.83-2.74 (1H, m), 1.99-1.76 (4H, m)。
(参考例23)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、2−フルオロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(24mg、0.15mmol)を用いて、参考例17に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(18mg、収率:24%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.21 (1H, s), 7.70 (1H, t, J=8Hz), 7.37-7.23 (8H, m), 7.18-7.10 (3H, m), 6.97 (1H, d, J=7Hz), 6.74 (1H, s), 5.80 (1H, d, J=4Hz), 4.60-4.55 (1H, m), 4.41-4.31 (2H, m), 4.20-4.10 (1H, m), 3.04-2.85 (3H, m), 1.98-1.90 (1H, m), 1.85-1.75 (1H, m), 1.72-1.60 (1H, m), 1.60-1.48 (1H, m)。
(参考例24)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(42μL、0.34mmol)を用いて、参考例17に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(29mg、収率:36%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.21 (1H, s), 8.29 (1H, d, J=5Hz), 7.37-7.23 (8H, m), 7.18-7.13 (2H, m), 7.08 (1H, s), 6.81 (1H, d, J=5Hz), 6.74 (1H, s), 5.80 (1H, d, J=4Hz), 4.61-4.54 (1H, m), 4.47-4.36 (2H, m), 4.22-4.10 (1H, m), 3.06-2.86 (3H, m), 1.97-1.88 (1H, m), 1.83-1.74 (1H, m), 1.72-1.60 (1H, m), 1.60-1.47 (1H, m)。
(実施例1)trans−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例3にて製造されたtrans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(34mg、0.0552mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、トリエチルシラン(0.02mL、0.13mmol)、及び、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で15分間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=60/40−0/100(グラジェント)]で精製して(20mg、収率:81%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.13 (1H, s), 10.52 (1H, s), 8.42 (1H, s), 7.79 (1H, t, J=6Hz), 6.54 (1H, d, J=5Hz), 4.63-4.52 (2H, m), 4.16 (1H, d, J=5Hz), 3.94-3.85 (1H, m), 3.14-2.92 (3H, m), 1.83-1.62 (4H, m), 1.29-1.21 (1H, m);
MS (ESI) m/z: 450 (M+H)+。
(実施例2)cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例4にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(95mg、0.154mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、トリエチルシラン(0.05mL、0.3mmol)、及び、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[NH−シリカゲル、溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=100/0−95/5(グラジェント)]で精製して(45mg、収率:65%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.18 (1H, s), 10.53 (1H, s), 8.42 (1H, s), 7.79 (1H, dd, J=9Hz, 2Hz), 7.01 (1H, d, J=9Hz), 5.51 (1H, d, J=4Hz), 4.62-4.52 (2H, m), 4.46-4.42 (1H, m), 4.20-4.11 (1H, m), 3.13-2.93 (3H, m), 1.89-1.56 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 450 (M+H)+。
(実施例3)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
実施例2にて製造されたcis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(0.14g,0.31mmol)をエタノール(30mL)に加温しながら溶解した後に、ヘキサン(10mL)を加えた溶液を、HPLC[カラム:Chiralpak IA(20mm i.d.x250mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/エタノール=60/40、流速:15mL/分]で10回に分けて精製し、標記化合物(51mg,収率:36%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x250mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/IPA=60/40、流速1.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度99%以上(保持時間:10.4分);
[α]D 25 = +12°(DMF, c=1.01)。
(実施例4)4,5−ジヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例6にて製造された1−(ジフェニルメチル)−4,5−ジヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(31mg、0.049mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、トリエチルシラン(0.015mL、0.094mmol)、及び、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、30分間攪拌した。反応液に、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=60/40−20/80]で精製して、標記化合物(15mg、0.032mmol)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.22 (1H, s), 10.55 (1H, s), 8.42 (1H, s), 7.79 (1H, dd, J=9Hz, 2Hz), 7.00 (1H, d, J=9Hz), 6.79 (1H, s), 5.66 (1H, d, J=4Hz), 4.58 (2H, d, J=13Hz), 4.35 (1H, s), 3.33-3.24 (1H, m), 2.94 (2H, t, J=12Hz), 1.90 (1H, d, J=10Hz), 1.76-1.55 (3H, m);
MS (ESI) m/z: 466 (M+H)+。
(実施例5)cis−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例11にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(64mg、0.11mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(25mg、収率:54%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.23 (1H, s), 10.54 (1H, s), 7.84 (1H, d, J=3Hz), 7.25 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 6.83 (1H, d, J=9Hz), 5.51 (1H, d, J=4Hz), 4.47-4.41 (2H, m), 4.32-4.21 (2H, m), 4.19-4.08 (1H, m), 2.98-2.87 (1H, m), 2.80-2.69 (2H, m), 1.86-1.62 (4H, m), 1.23 (6H, d, J=6Hz);
MS (ESI) m/z: 440 (M+H)+。
(実施例6)trans−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例15にて製造されたtrans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(20mg、0.0324mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(14 mg、収率:96%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.14 (1H, s), 10.53 (1H, s), 7.82 (1H, d, J=10Hz), 7.47 (1H, d, J=10Hz), 6.55 (1H, d, J=5Hz), 4.69-4.62 (2H, m), 4.17-4.16 (1H, m), 3.94-3.86 (1H, m), 3.17-3.04 (3H, m),1.86-1.69 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 451 (M+H)+。
(実施例7)cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例17にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(32mg、0.052mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(17mg、収率:73%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.19 (1H, s), 10.54 (1H, s), 7.81 (1H, d, J=10Hz), 7.47 (1H, d, J=10Hz), 5.53 (1H, d, J=4Hz), 4.73-4.60 (2H, m), 4.48-4.41 (1H, m), 4.23-4.11 (1H, m), 3.19-3.03 (3H, m), 1.93-1.84 (1H, m), 1.82-1.61 (3H, m);
MS (ESI) m/z: 451 (M+H)+。
(実施例8)trans−5−ヒドロキシ−3−{1−[2−イソプロピル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例18にて製造されたtrans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−{1−[2−イソプロピル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(75mg、0.114mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(52mg、収率:93%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.11 (1H, s), 10.53 (1H, s), 7.14 (1H, s), 6.55 (1H, brs), 5.34-4.58 (2H, m), 4.16 (1H, s), 3.90 (1H, q, J=10Hz), 3.82-3.35 (2H, m), 3.17-2.87 (2H, m), 1.86-1.60 (4H, m), 1.23 (6H, d, J=7Hz);
MS (ESI) m/z: 493 (M+H)+。
(実施例9)cis−5−ヒドロキシ−3−{1−[2−イソプロピル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例18にて製造されたtrans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−{1−[2−イソプロピル−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(300mg、0.456mmol)を用いて、参考例4に記載された方法と同様に反応を行い、ジフェニルメチル保護体を得た。
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られたジフェニルメチル保護体を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(7mg、収率:9%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.12 (1H, s), 10.50 (1H, s), 7.10 (1H, s), 5.49 (1H, s), 4.41-4.39 (1H, m), 4.17-4.05 (1H, m), 3.10-2.84 (4H, m), 1.86-1.52 (4H, m), 1.19 (6H, d, J=7Hz);
MS (ESI) m/z: 493 (M+H)+。
(実施例10)trans−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例19にて製造されたtrans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(106mg、0.172mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(70mg、収率:90%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.13 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.51 (1H, s), 8.50 (1H, s), 6.59 (1H, d, J=5Hz), 4.66-4.59 (2H, m), 4.17-4.16 (1H, m), 3.98-3.83 (1H, m), 3.18-2.98 (3H, m), 1.87-1.64 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 451 (M+H)+。
(実施例11)cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
4−[trans−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、参考例16にて製造された4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(115mg、0.202mmol)を、3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(90 mg、0.493mmol)を用いて、参考例15に記載された方法と同様に反応を行い、合成中間体を得た。
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られた合成中間体を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(58mg、収率:99%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.18 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.51 (1H, s), 8.50 (1H, s), 5.54 (1H, d, J=4Hz), 4.65-4.59 (2H, m), 4.46-4.43 (1H, m), 4.22-4.13 (1H, m), 3.16-3.03 (3H, m), 1.90-1.61 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 451 (M+H)+。
(実施例12)cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例16にて製造された4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(42mg、0.074mmol)のジクロロメタン(3mL)、及び、アセトニトリル(1mL)の混合溶液に、クロロトリメチルシラン(25μL、0.20mmol)、及び、ヨウ化ナトリウム(25mg、0.17mmol)を室温で加え、2時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のDMSO(3mL)溶液に、5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(30mg、0.16mmol)、及び、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.050mL、0.33mmol)を加え、70℃にて18時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=80/20−0/100]で精製して、ジフェニルメチル保護体を得た。
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られたジフェニルメチル保護体を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(6.7mg、収率:20%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ: 12.22 (1H, s), 10.55 (1H, s), 8.67 (2H, s), 5.53 (1H, d, J=3Hz), 4.44 (1H, d, J=6Hz), 4.25-4.10 (3H, m), 3.14-2.95 (3H, m), 1.93-1.38 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 451 (M+H)+。
(実施例13)6−{4−[cis−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例20にて製造された6−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(45mg、0.070mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(23mg、収率:69%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.17 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.73 (1H, s), 7.34 (1H, s), 5.54 (1H, d, J=4Hz), 4.87-4.56 (2H, m), 4.48-4.41 (1H, m), 4.22-4.11 (1H, m), 3.20-3.01 (3H, m), 1.94-1.85 (1H, m), 1.82-1.57 (3H, m);
MS (ESI) m/z: 475 (M+H)+。
(実施例14)cis−3−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例21にて製造されたcis−3−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(36mg、0.055mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(21mg、収率:78%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.28 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.57 (1H, d, J=2Hz), 8.20 (1H, d, J=2Hz), 5.52 (1H, d, J=4Hz), 4.47-4.42 (1H, m), 4.21-4.07 (3H, m), 3.07-2.91 (3H, m), 1.98-1.74 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 484 (M+H)+。
(実施例15)cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例22にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(12mg、0.019mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(6.4mg、収率:73%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.26 (1H, s), 10.55 (1H, s), 7.55 (1H, d, J=1Hz), 5.53 (1H, d, J=3Hz), 4.45 (1H, dd, J=7Hz, 4Hz), 4.20-4.11 (1H, m), 4.04-3.95 (2H, m), 3.21-2.99 (3H, m), 1.92-1.67 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 456 (M+H)+。
(実施例16)cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例23にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(31mg、0.050mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(16mg、収率:71%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.21 (1H, s), 10.54 (1H, s), 7.74 (1H, t, J=9Hz), 7.17 (1H, d, J=9Hz), 7.01 (1H, d, J=7Hz), 5.51 (1H, d, J=4Hz), 4.54-4.41 (3H, m), 4.22-4.09 (1H, m), 3.09-2.86 (3H, m), 1.92-1.82 (1H, m), 1.81-1.58 (3H, m);
MS (ESI) m/z: 450 (M+H)+。
(実施例17)cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例24にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(26mg、0.042mmol)を用いて、実施例2に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(14mg、収率:74%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.19 (1H, s), 10.53 (1H, s), 8.33 (1H, d, J=5Hz), 7.13 (1H, s), 6.85 (1H, d, J=5Hz), 5.51 (1H, d, J=4Hz), 4.62-4.49 (2H, m), 4.47-4.41 (1H, m), 4.21-4.10 (1H, m), 3.10-3.00 (1H, m), 3.00-2.86 (2H, m), 1.89-1.80 (1H, m), 1.78-1.57 (3H, m);
MS (ESI) m/z: 450 (M+H)+。
(参考例25)3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル
参考例13にて製造された4−[1−(ジフェニルメチル)−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.92g、5.27mmol)、及び、炭酸ジメチル(0.665mL、7.90mmol)のTHF(50mL)溶液に、−78℃にてリチウムジイソプロピルアミド(ヘキサン−THF溶液、14.5mL、15.8mmol)を滴下し、冷却バスを外し自然昇温しながら30分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー[NH−シリカゲル、溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=100/0−90/10(グラジェント)]で精製して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のTHF(50mL)溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(以下、DBUとする。1.57mL、10.5mmol)、(1S)−(+)−(10−カンファースルホニル)オキサジリジン(0.725g、3.16mmol)、及び、(1R)−(−)−(10−カンファースルホニル)オキサジリジン(0.725g、3.16mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=99/1−90/10(グラジェント)]で精製して、標記化合物(2.77g、収率:84%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.52 (1H, s), 7.38-7.17 (10H, m), 6.86 (1H, s), 4.12-3.89 (3H, m), 3.73 (3H, s), 2.89-2.67 (3H, m), 1.81-1.29 (4H, m), 1.39 (9H, s)。
(参考例26)(+)−4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
参考例25にて製造された3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル(4.36g、6.94mmol)の1,4−ジオキサン(50mL)、及び、水(20mL)混合溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.873g、20.8mmol)を加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5−50/50(グラジェント)]で精製して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体の一部(1.23g)を酢酸エチルに溶解し、中性シリカゲルを加え吸着させ、減圧下、溶媒を留去した。得られた粉末をフラッシュLC[カラム:Chiralflash IC(30mm i.d.x100mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/エタノール=91/9、流速:12mL/分]で精製して、標記化合物(0.55g、収率:27%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x250mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/IPA=70/30、流速1.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度99%以上(保持時間:4.3分);
[α]D 25 = +35°(DMF, c=1.00)。
(実施例18)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例26にて製造された(+)−4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(121mg、0.212mmol)のジクロロメタン(5mL)、及び、アセトニトリル(2mL)混合溶液に、クロロトリメチルシラン(72.3μL、0.573mmol)、及び、ヨウ化ナトリウム(73.1mg、0.488mmol)を加え、室温にて4時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加え分液し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。
得られた残渣のDMSO(2mL)溶液に、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(31.4μL、0.254mmol)、及び、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(54.1μL、0.318mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した後、そのまま終夜放置した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5−50/50(グラジェント)]で精製して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のジクロロメタン(2mL)溶液に、トリエチルシラン(0.113mL、0.707mmol)、及び、トリフルオロ酢酸(1.35mL、17.7mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液の溶媒を留去し、酢酸エチル、及び、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え分液し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=100/0−95/5(グラジェント)]にて精製して、標記化合物(66mg、収率:71%、光学活性体)を得た。
[α]D 25= +13°(DMF, c= 1.00)。
(実施例19)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピラジンの代わりに、3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジン(50.6mg、0.277mmol)を用いて、実施例18に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(70mg、収率:69%、光学活性体)を得た。
[α]D 25 = +12°(DMF, c=1.00)。
(実施例20)(+)−6−{4−[cis−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル
2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピラジンの代わりに、6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(43.9mg、0.212mmol)を用いて、実施例18に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(56mg、収率:68%、光学活性体)を得た。
[α]D 25 = +18°(DMF, c= 1.00)。
(実施例21)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例26にて製造された(+)−4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.52g、0.91mmol)のジクロロメタン(25mL)、及び、アセトニトリル(10mL)混合溶液に、クロロトリメチルシラン(0.31mL、2.5mmol)、及び、ヨウ化ナトリウム(0.31g、2.1mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び酢酸エチルを加え分液し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。
得られた残渣のDMSO(30mL)溶液に、5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.37mL、2.0mmol)、及び、DBU(0.62mL、4.2mmol)を加え、70℃にて18時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5−50/50(グラジェント)]で精製して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のジクロロメタン(3mL)溶液に、トリエチルシラン(0.200mL、1.26mmol)、及び、トリフルオロ酢酸(1.0mL、13mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液の溶媒を留去し、酢酸エチル、及び、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え分液し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=50/50−0/100(グラジェント)]にて精製して、標記化合物(0.11g、収率:26%、光学活性体)を得た。
[α]D 25 = +7.2°(DMF, c=1.00)。
(実施例22)(+)−cis−3−[1−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりに、5−クロロ−2−フルオロピリジン(55.8μL、0.556mmol)を用いて、70℃で18時間攪拌する代わりに、室温で1時間攪拌し、放置した以外は、実施例21に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(39mg、収率:44%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.20 (1H, s), 10.53 (1H, s), 8.11 (1H, d, J=3Hz), 7.58 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 6.91 (1H, d, J=9Hz), 5.51 (1H, brs), 4.45-4.37 (3H, m), 4.18-4.10 (1H, m), 3.04-2.97 (1H, m), 2.92-2.81 (2H, m), 1.84-1.58 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 416 (M+H)+。
[α]D 25 = +12°(DMF, c= 1.01)。
(参考例27)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体
参考例26にて製造された(+)−4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.20g、5.61mmol)のジクロロメタン(100mL)、及び、アセトニトリル(30mL)混合溶液に、クロロトリメチルシラン(1.42mL、11.2 mmol)、及び、ヨウ化ナトリウム(1.68g、11.2mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に、N−ジイソプロピルエチルアミン(2.86mL、16.8mmol)、及び、水(15mL)を加えて、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣にジクロロメタン(150mL)を加えて攪拌し、析出物をろ取して、標記化合物(2.00g、収率:76%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 7.41-7.11 (10H, m), 6.80 (1H, s), 5.86 (1H, d, J=4Hz), 4.60-4.55 (1H, m), 4.16-4.07 (1H, m), 3.33-3.21 (2H, m), 2.99-2.87 (3H, m), 2.03-1.66 (4H, m)。
(参考例28)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体
参考例27にて製造したcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体(0.138g、0.293mmol)のDMSO(3mL)懸濁液に、室温でDBU(87.6μL、0.587mmol)、及び、5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(51.9μL、0.440mmol)を加え、室温で3時間、油浴60℃で8時間撹拌した。反応溶液を室温に戻した後、酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=93/7―55/45(グラジェント)]で精製して、標記化合物(0.135g、収率:75%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.32 (1H, d, J=3Hz), 7.90 (1H, s), 7.50 (1H, d, J=9Hz), 7.39-7.34 (6H, m), 7.19 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 7.15-7.10 (4H, m), 6.66 (1H, s), 4.55 (1H, d, J=7Hz), 3.96-3.81 (3H, m), 3.72 (1H, s), 3.04-2.97 (2H, m), 2.87-2.79 (1H, m), 2.04-1.85 (4H, m)。
(実施例23)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例28にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体(0.135g、0.219mmol)、及び、トリエチルシラン(0.140mL、0.877mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液に、室温でトリフルオロ酢酸(0.8mL、10 mmol)を加え、45分間撹拌した。減圧下にて、反応溶液の溶媒を留去し、得られた残渣に酢酸エチル、及び、飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=83/17−0/100(グラジェント)]で精製し、標記化合物(88.9mg、収率:90%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.24 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.46 (1H, d, J=3Hz), 7.64 (1H, d, J=9Hz), 7.47 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 5.52 (1H, d, J=4Hz), 4.45 (1H, dd, J=7Hz, 4Hz), 4.20-4.05 (3H, m), 3.06-2.91 (3H, m), 1.87-1.73 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 450 (M+H)+;
[α]D 25= +7.5°(DMF, c=0.958)。
(実施例24)(+)−3−フルオロ−5−{4−[cis−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}ピリジン−2−カルボニトリル
参考例27にて製造したcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体(0.212g、0.451 mmol)のDMSO(2mL)懸濁液に、室温でDBU(0.135mL、0.901mmol)、及び、3,5−ジフルオロピリジン−2−カルボニトリル(94.7g、0.676mmol)を加え、66時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=93/7−50/50(グラジェント)]で精製して、合成中間体を得た。
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体の代わりに、上記操作にて得られた合成中間体を用いて、実施例23に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(84.8g、収率:44%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.20 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.36-8.35 (1H, m), 7.45 (1H, dd, J=14Hz, 2Hz), 5.53 (1H, d, J=4Hz), 4.46-4.43 (1H, m), 4.23-4.11 (3H, m), 3.12-3.04 (3H, m), 1.88-1.65 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 425 (M+H)+;
[α]D 25 = +14°(DMF, c=1.01)。
(実施例25)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3,5−ジフルオロピリジン−2−カルボニトリルの代わりに、4−クロロ−2−トリフルオロメチルピリミジン(0.123g、0.676mmol)を用いて、実施例24に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(0.121g、収率:60%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.17 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.34 (1H, d, J=7Hz), 7.13 (1H, d, J=7Hz), 5.52 (1H, d, J=4Hz), 4.74-4.30 (3H, m), 4.21-4.12 (1H, m), 3.16-2.99 (3H, m), 1.91-1.57 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 451 (M+H)+;
[α]D 25 = +12°(DMF, c=1.01)。
(参考例29)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体
参考例27にて製造したcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体(0.212g、0.451mmol)のDMSO(1mL)懸濁液に、室温でDBU(0.135mL、0.901mmol)、及び、2−クロロ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾール(0.127g、0.676mmol)を加え、18時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で3回洗浄し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=95/5−50/50(グラジェント)]で精製し、標記化合物(0.207g、収率:74%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.40-7.37 (6H, m), 7.13-7.06 (5H, m), 6.68 (1H, s), 4.53 (1H, d, J=7Hz), 4.08-4.00 (2H, m), 3.93-3.85 (1H, m), 3.69 (1H, d, J=3Hz), 3.39-3.32 (2H, m), 2.92-2.85 (1H, m), 2.04-1.88 (4H, m)。
(実施例26)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例29にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体(0.196g、0.315mmol)、及び、トリエチルシラン(0.201mL、1.26mmol)のジクロロメタン(4mL)溶液に、室温でトリフルオロ酢酸(0.8mL、10mmol)を加え、45分間撹拌した。減圧下にて、反応溶液の溶媒を留去し、得られた残渣に酢酸エチル、及び、飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=80/20−0/100(グラジェント)]で精製して、標記化合物(0.109g、収率:76%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.25 (1H, s), 10.56 (1H, s), 5.54 (1H, brs), 4.45 (1H, d, J=7Hz), 4.21-4.12 (1H, m), 4.09-4.01 (2H, m), 3.42-3.35 (2H, m), 3.14-3.06 (1H, m), 1.93-1.76 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 457 (M+H)+;
[α]D 25 = +8.7°(DMF, c=1.01)。
(参考例30)5−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−3−メチルピリジン−2−カルボニトリルの光学活性体
参考例27にて製造したcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体(0.212g、0.451 mmol)のDMSO(2mL)懸濁液に、室温で炭酸セシウム(0.734g、2.25mmol)、及び、5−クロロ−3−メチルピリジン−2−カルボニトリル(0.206g、1.35mmol)を加え、150℃で2時間撹拌した。反応懸濁液を室温まで冷却した後、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=92/8−50/50(グラジェント)]で精製して、標記化合物(0.226g、収率:86%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.14 (1H, d, J=3Hz), 7.40-7.36 (6H, m), 7.12-7.06 (5H, m), 6.91 (1H, d, J=3Hz), 6.69 (1H, s), 4.53 (1H, d, J=7Hz), 3.94-3.86 (3H, m), 3.69 (1H, d, J=3Hz), 3.08-3.00 (2H, m), 2.89-2.81 (1H, m), 2.45 (3H, s), 2.02-1.80 (4H, m)。
(実施例27)(+)−5−{4−[cis−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−3−メチルピリジン−2−カルボニトリル
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例30にて製造された5−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−3−メチルピリジン−2−カルボニトリルの光学活性体(0.221g、0.377mmol)を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(0.115g、収率:73%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.21 (1H, s), 10.53 (1H, s), 8.30 (1H, d, J=3Hz), 7.33 (1H, d, J=3Hz), 5.52 (1H, d, J=4Hz), 4.45-4.43 (1H, m), 4.17-4.11 (3H, m), 3.07-2.94 (3H, m), 2.39 (3H, s), 1.87-1.65 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 421 (M+H)+;
[α]D 25 = +12°(DMF, c=0.984)。
(参考例31)5−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}ピラジン−2−カルボニトリルの光学活性体
5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに、5−クロロ−2−シアノピラジン(73.4mg、0.526 mmol)を用いて、参考例28に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(132mg、収率:66%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.31 (1H, s), 8.12 (1H, s), 7.40-7.36 (6H, m), 7.12-7.06 (4H, m), 6.67 (1H, s), 4.54 (1H, d, J=7Hz), 4.50-4.45 (2H, m), 3.95-3.86 (1H, m), 3.70 (1H, s), 3.24-3.16 (2H, m), 2.94 (1H, tt, J=11Hz, 4Hz), 2.04-1.74 (4H, m)。
(実施例28)(+)−5−{4−[cis−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}ピラジン−2−カルボニトリル
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例31にて製造された5−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}ピラジン−2−カルボニトリルの光学活性体(128 mg、0.223mmol)を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(78mg、収率:86%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.18 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.58 (1H, s), 8.50 (1H, s), 5.53 (1H, brs), 4.68-4.61 (2H, m), 4.45-4.42 (1H, m), 4.20-4.11 (1H, m), 3.14-3.05 (3H, m), 1.92-1.61 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 408 (M+H)+;
[α]D 25 = +17° (DMF, c=1.00)。
(実施例29)cis−5−ヒドロキシ−3−[1−(6−フェニルピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体
5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに、3−クロロ−6−フェニルピリダジン(0.167g、0.876mmol)を用いて、参考例28に記載された方法と同様に反応を行い、合成中間体を得た。
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られた合成中間体を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(29mg、収率:14%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.22 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.05-7.94 (3H, m), 7.51-7.40 (4H, m), 5.52 (1H, d, J=4Hz), 4.64-4.57 (2H, m), 4.47-4.44 (1H, m), 4.22-4.13 (1H, m), 3.53-3.51 (4H, m), 3.08-2.98 (3H, m);
MS (ESI) m/z: 459(M+H)+。
(実施例30)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例27にて製造したcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−4−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体(210mg、0.446mmol)のDMSO(5mL)懸濁液に、室温で炭酸セシウム(0.582g、1.79mmol)、及び、4−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.163g、0.893mmol)を加え、80℃で8時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−60/40(グラジェント)]で精製して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体を用いて、及び、トリエチルシラン(0.116mL、0.727mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、室温でトリフルオロ酢酸(2mL、26.1mmol)を加え、7.5時間撹拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、得られた残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣を分取シリカゲル薄層クロマトグラフィー[溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1]で精製して、標記化合物(48mg、収率:24%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.17 (1H, s), 10.55 (1H, s), 8.64 (1H, s), 7.34 (1H, s), 5.54 (1H, d, J=4Hz), 4.46-4.43 (1H, m), 4.21-4.12 (1H, m), 3.13-2.97 (3H, m), 1.91-1.58 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 451(M+H)+;
[α]D 25 = +10°(DMF, c=1.02)。
(参考例32)5−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}ピリジン−3−カルボニトリルの光学活性体
5−クロロ−3−メチルピリジン−2−カルボニトリルの代わりに、5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(26.0mg、0.213mmol)を用いて、参考例30に記載された方法で、80℃で1時間及び100℃で5時間反応を行い、標記化合物(42.7g、収率:70%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.46 (1H, d, J=3Hz), 8.25 (1H, d, J=2Hz), 7.43-7.04 (10H, m), 6.91 (1H, s), 6.71 (1H, s), 4.56-4.51 (1H, m), 3.96-3.86 (1H, m), 3.83-3.73 (2H, m), 3.72-3.67 (1H, m), 3.02-2.93 (2H, m), 2.87-2.76 (1H, m), 2.08-1.85 (4H, m)。
(実施例31)(+)−5−{4−[cis−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}ピリジン−3−カルボニトリル
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例32にて製造された5−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}ピリジン−3−カルボニトリルの光学活性体(0.222g、0.388mmol)を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(0.134g、収率:85%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.24 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.62 (1H, d, J=3Hz), 8.31 (1H, d, J=2Hz), 7.81 (1H, dd, J=3Hz, 2Hz), 5.65-5.34 (1H, m), 4.48-4.38 (1H, m), 4.21-4.09 (1H, m), 4.07-3.92 (2H, m), 3.06-2.78 (3H, m), 1.90-1.63 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 407(M+H)+;
[α]D 25 = +9.3°(DMF, c= 1.01)。
(参考例33)2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジル
2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸(0.870g、3.86mmol)、及び、炭酸カリウム(0.640g、4.63mmol)のDMF(10mL)溶液に、氷冷下にて、臭化ベンジル(0.634mL、3.86mmol)を加え、同温で10分間撹拌した後、室温で3日間撹拌した。反応液に氷冷した飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、得られた有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=100/0−90/10(グラジェント)]にて精製して、標記化合物(1.22g、収率:定量的)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.78 (1H, s), 7.68 (1H, s), 7.46-7.36 (5H, m), 5.39 (2H, s)。
(参考例34)2−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジル
3−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリダジンの代わりに、参考例33にて製造された2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジル(0.913g、2.83mmol)を用いて、参考例17に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(1.06g、収率:73%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.43 (1H, s), 7.44-7.33 (11H, m), 7.11-7.06 (5H, m), 6.86 (1H, s), 6.68 (1H, s), 5.34 (2H, s), 4.54-4.51 (1H, m), 4.47-4.41 (2H, m), 3.94-3.86 (1H, m), 3.69 (1H, d, J=3Hz), 3.12-3.05 (2H, m), 2.89 (1H, tt, J=11Hz, 4Hz), 2.01-1.69 (4H, m)。
(参考例35)2−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジルの光学活性体
参考例34にて製造された2−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジル(250mg,0.333mmol)のヘキサン(4mL)、及び、IPA(2mL)混合溶液を、HPLC[カラム:Chiralpak IA(20mm i.d.x250mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/IPA=70/30、流速:18mL/分]で精製して、標記化合物(100mg,収率:40%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x150mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/IPA=70/30、流速1.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度99%(保持時間:4.4分)。
(実施例32)(+)−2−{4−[cis−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジル
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例35にて製造された2−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジルの光学活性体(100mg、0.133mmol、光学活性体)を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、分取シリカゲル薄層クロマトグラフィー[溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1]にて精製して、標記化合物(60.2mg、収率:77%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.16 (1H, s), 10.53 (1H, s), 8.49 (1H, s), 7.46-7.34 (5H, m), 7.20 (1H, s), 5.52 (1H, d, J=4Hz), 5.34 (2H, s), 4.63-4.56 (2H, m), 4.45-4.42 (1H, m), 4.20-4.11 (1H, m), 3.13-2.99 (3H, m), 1.87-1.57 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 584(M+H)+;
[α]D 25 = +12° (DMF, c=1.01)。
(参考例36)2−{4−[cis−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(ジフェニルメチル)−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジル
参考例34にて製造された2−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジル(670mg,0.894mmol)のDMF(5mL)溶液に、tert−ブチルジメチルクロロシラン(0.404g、2.68mmol)、及び、イミダゾール(0.243g、3.57mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−85/15(グラジェント)]で精製して、標記化合物(673mg、収率:87%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.43 (1H, s), 7.74 (1H, brs), 7.45-7.32 (11H, m), 7.19-7.16 (2H, m), 7.13-7.10 (2H, m), 6.87 (1H, s), 6.62 (1H, s), 5.35 (2H, s), 4.59 (1H, d, J=7Hz), 4.49-4.38 (2H, m), 3.68-3.60 (1H, m), 3.14-3.04 (2H, m), 2.86 (1H, tt, J=11Hz, 4Hz), 1.99-1.72 (4H, m), 0.91 (9H, s), 0.14 (3H, s), 0.08 (3H, s)。
(参考例37)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−{1−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例36にて製造された2−{4−[cis−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(ジフェニルメチル)−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジル(670mg、0.775mmol)の酢酸エチル(20mL)溶液に、10%パラジウム−活性炭素(300mg)を加え、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。セライトろ過後、減圧下にて、溶媒を留去して、粗生成物(600mg)を得た。
上記操作にて得られた粗生成物の一部(150mg)のDMF(3mL)溶液に、室温にてピペリジン(35.5μL、0.388mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩(0.147g、0.388mmol)、及び、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.133mL、0.775mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣を分取シリカゲル薄層クロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/3]で精製して、標記化合物(79mg、収率:56%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.37 (1H, s), 7.44 (1H, d, J=25Hz. 4Hz), 7.37-7.32 (6H, m), 7.11-7.06 (4H, m), 6.67 (1H, s), 6.40 (1H, d, J=4Hz), 4.50 (1H, d, J=7Hz), 4.45-4.32 (2H, m), 3.92-3.84 (1H, m), 3.77-3.59 (3H, m), 3.16-3.14 (2H, m), 3.09-2.99 (2H, m), 2.89-2.82 (1H, m), 1.98-1.37 (10H, m)。
(実施例33)cis−5−ヒドロキシ−3−{1−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
2−{4−[cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−イル}−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸ベンジルの光学活性体の代わりに、参考例37にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−{1−[4−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(112mg、0.154mmol)を用いて、実施例32に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(44mg、収率:51%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 10.72 (1H, brs), 8.44 (1H, s), 6.51 (1H, s), 4.74-4.69 (1H, m), 4.55 (1H, d, J=7Hz), 4.44-4.38 (1H, m), 4.16-4.07 (1H, m), 3.97-3.89 (1H, m), 3.78-3.73 (1H, m), 3.63-3.56 (1H, m), 3.21-3.17 (2H, m), 3.13-2.94 (3H, m), 2.01-1.42 (10H, m);
MS (ESI) m/z: 561(M+H)+。
(参考例38)4−[4,5−ジヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
水素化ナトリウム(63%油分散体、5.127g、134.6mmol)のトルエン(80mL)懸濁液に、室温で2−トリエチルシリルオキシ酢酸エチル(文献J.Org.Chem.、2008年、第73巻、6268−6278頁に記載された化合物、18.37g、84.13mmol)、及び、エタノール(0.1474mL、2.524mmol)のトルエン(40mL)溶液を加え、続いて、トリフルオロ酢酸エチル(15.07mL、126.2mmol)のトルエン(20mL)溶液を加え、5分間攪拌した後、80℃にて30分間攪拌した。反応液に氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去して、油状粗生成物(23.6g)を得た。
上記操作にて得られた油状粗生成物(23.6g)、及び、参考例12にて製造された4−[5−アミノ−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(10.83g、25.04mmol)のエタノール(150mL)、及び、酢酸(50mL)混合溶液を、加熱還流下、4時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、得られた残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣に酢酸エチル及びヘキサンを加えて生じた析出物をろ取して、固体を得た。さらに、ろ液の溶媒を減圧下にて、留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10−50/50(グラジェント)]にて精製して、先に得た固体と合わせて合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のジクロロメタン(300mL)懸濁液に、トリエチルシラン(10.7mL、67.4mmol)、及び、トリフルオロ酢酸(90mL、1176mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、得られた残渣にジエチルエーテル及びヘキサンを加え30分間攪拌し、生じた析出物をろ取して、無色固体を得た。
上記操作にて得られた無色固体の酢酸エチル(120mL)、及び、THF(40mL)混合懸濁液に、室温にて、二炭酸ジ−t−ブチル(5.53g、25.4mmol)、及び、トリエチルアミン(4.69mL、33.8mmol)の酢酸エチル(30mL)溶液を加え、室温にて3時間攪拌し、このまま室温にて終夜放置した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=50:50−0:100(グラジェント)]にて精製して、標記化合物(3.09g、収率:44%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.24 (1H, s), 10.55 (1H, s), 6.76 (1H, s), 5.65 (1H, d, J=4Hz), 4.33 (1H, brs), 4.13-3.99 (2H, m), 3.20-3.09 (1H, m), 2.84-2.59 (2H, m), 1.84-1.76 (1H, m), 1.66-1.46 (3H, m), 1.42 (9H, s)。
(参考例39)4−[4,5−ジヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの光学活性体
参考例38にて製造された4−[4,5−ジヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.79g、1.9mmol)の酢酸エチル、及び、メタノール混合溶液をシリカゲルに吸着させ、減圧下にて、溶媒を留去し、得られた粉末をフラッシュLC[カラム:Chiralflash IA(30mm i.d.x100mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/IPA=90/10、流速:12mL/分]で精製して、標記化合物(0.34g、収率:43%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x250mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/IPA=80/20、流速1.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度99%以上(保持時間:7.7分)。
(実施例34)(+)−4,5−ジヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例39にて製造された4−[4,5−ジヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの光学活性体(0.34g、0.81mmol)のジクロロメタン(6mL)懸濁液に、室温にて、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、2時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、得られた残渣にジエチルエーテル及びヘキサンを加え固化させ、溶媒をデカンテーションにより除き、得られた固体を減圧乾燥して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のDMSO(5mL)溶液に、室温にて、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピラジン(0.15mL、1.2mmol)、及び、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.41mL、2.4mmol)を加え、1時間攪拌した後、そのまま終夜放置した。反応液に酢酸エチルを加え、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=50/50−0/1000(グラジェント)]にて精製して、標記化合物(0.31g、収率:82%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x250mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/IPA=60/40、流速1.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度99%以上(保持時間:6.7分);
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.21 (1H, s), 10.57 (1H, s), 8.51 (1H, s), 8.50 (1H, s), 6.81 (1H, s), 5.68 (1H, d, J=4Hz), 4.69-4.56 (2H, m), 4.37-4.31 (1H, m), 3.46-3.34 (1H, m), 3.11-2.97 (2H, m), 1.98-1.88 (1H, m), 1.83-1.58 (3H, m);
MS (ESI) m/z: 467 (M+H)+;
[α]D 25= +3.9°(DMF, c=0.924)。
(実施例35)(+)−4,5−ジヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピラジンの代わりに、2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.468mL、3.89mmol)を用いて、実施例34に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(890mg、収率:89%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x250mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/IPA=60/40、流速1.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度99%以上(保持時間:6.8分);
[α]D 25 = +4.0°(DMF, c=1.00)。
(実施例36)(+)−cis−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
実施例5にて製造したcis−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(0.240g、0.546mmol)、及び、トリエチルアミン(83.3μL、0.601mmol)のTHF(24mL)、及び、酢酸エチル(6mL)混合懸濁液に、0℃でクロロギ酸(+)−メンチル(0.139mL、0.655mmol)を加え、0℃で2時間、室温で16時間撹拌した。さらに、THF(24mL)を加え、0℃でトリエチルアミン(83.3μL、0.601mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(0.139mL、0.655mmol)を追加し、室温で3時間撹拌した。さらに、トリエチルアミン(41.6μL、0.300mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(69.6μL、0.328mmol)を追加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=93/7−40/60(グラジェント)]で精製して、先に溶出する化合物(0.156g)、及び、次に溶出する化合物(0.139g)をそれぞれ得た。
上記操作にて得られた先に溶出する化合物のアセトニトリル(4mL)溶液に、室温でモルホリン(43.7μL、0.502mmol)を加え、16時間撹拌した。ジクロロメタン(3mL)を加え、10分間撹拌した後、生じた析出物をろ取して、標記化合物(70.2mg、収率:29%、光学活性体)を得た。
[α]D 25 = +8.3°(DMF, c=0.922)。
(参考例40)3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン
1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルの代わりに、1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチル(WO2013/187462号パンフレットに記載された化合物、1.56g、5.19mmol)を用い、ジフェニルメチルヒドラジン塩酸塩の代わりに、ジフェニルメチルヒドラジン酢酸塩(1.38g、5.34mmol)を用いて、参考例1に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(2.04g、収率:83%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 7.99 (1H, d, J=3Hz), 7.41 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 7.33-7.19 (10H, m), 6.95 (1H, d, J=75Hz), 6.87 (1H, d, J=9Hz), 6.59 (1H, s), 5.31 (1H, brs), 5.17 (1H, s), 4.23-4.20 (2H, m), 2.91-2.84 (2H, m), 2.68-2.58 (1H, m), 1.85-1.80 (2H, m), 1.54-1.44 (2H, m)。
(参考例41)3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例40にて製造された3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.17g、2.46mmol)のエタノール(20mL)溶液に、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(530mg、4.72mmol)、メルドラム酸(1.35g、9.37mmol)、及び、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(1.30g、9.02mmol)を加え、加熱還流下、6時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、得られた残渣に酢酸(10mL)を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下にて、溶媒を留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−50/50(グラジェント)]で精製し、さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー[NH−シリカゲル、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−50/50(グラジェント)]で精製して、標記化合物(1.35g、収率:92%)で得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.18 (1H, s), 7.99 (1H, d, J=3Hz), 7.41 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 7.36-7.17 (10H, m), 6.95 (1H, d, J=74Hz), 6.88 (1H, d, J=9Hz), 6.81 (1H, s), 4.30-4.25 (2H, m), 4.09-3.98 (1H, m), 3.15-3.08 (1H, m), 2.94-2.81 (4H, m), 1.91-1.77 (2H, m), 1.72-1.51 (2H, m)。
(参考例42)3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル
参考例41にて製造された3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(1.28g、2.14mmol)のTHF(20mL)溶液に、炭酸ジメチル(0.30mL、3.6mmol)を加え、−78℃に冷却した後、リチウムジイソプロピルアミド(ヘキサン−THF溶液、5.90mL、6.43mmol)を滴下し、0℃まで昇温し、そのまま30分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー[NH−シリカゲル、溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=100/0−90/10(グラジェント)]で精製して、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体のTHF(10mL)溶液に、DBU(1.23mL、8.25mmol)、(1S)−(+)−(10−カンファースルホニル)オキサジリジン(157mg、0.684mmol)、及び、(1R)−(−)−(10−カンファースルホニル)オキサジリジン(155mg、0.676mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[NH−シリカゲル、溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=100/0−90/10(グラジェント)]で精製して、標記化合物(558mg、収率:39%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.48 (1H, s), 7.95 (1H, d, J=3Hz), 7.36 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 7.32-7.12 (10H, m), 6.91 (1H, d, J=75Hz), 6.85-6.81 (2H, m), 4.28-4.17 (2H, m), 4.10-4.03 (1H, m), 3.69 (3H, s), 2.89-2.77 (3H, m), 1.86-1.82 (2H, m), 1.47-1.35 (2H, m)。
(参考例43)cis−3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例42にて製造された3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル(558mg、0.831mmol)のエタノール(4mL)、及び、水(2mL)混合溶液に、水酸化リチウム(60mg、2.5mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。減圧下にて、反応液の溶媒を留去し、得られた残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液、及び、酢酸エチルを加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−50/50(グラジェント)]で精製して、標記化合物(345mg、収率:68%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.21 (1H, s), 7.99 (1H, d, J=3Hz), 7.41 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 7.36-7.14 (10H, m), 6.95 (1H, d, J=74Hz), 6.88 (1H, d, J=9Hz), 6.74 (1H, s), 5.79 (1H, d, J=4Hz), 4.58-4.54 (1H, m), 4.31-4.24 (2H, m), 4.18-4.10 (1H, m), 2.95-2.82 (3H, m), 1.97-1.49 (4H, m)。
(実施例37)cis−3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例43にて製造されたcis−3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(162mg、0.264mmol)を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=100/0−95/5(グラジェント)]で精製して、標記化合物(103mg、収率:87%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.22 (1H, s), 10.53 (1H, s), 8.02 (1H, d, J=3Hz), 7.44 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 7.25 (1H, s), 6.97 (1H, d, J=74Hz), 6.92 (1H, d, J=9Hz), 5.51 (1H, d, J=4Hz), 4.45-4.34 (2H, m), 4.19-4.10 (1H, m), 3.04-2.94 (1H, m), 2.90-2.80 (2H, m), 1.85-1.58 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 448 (M+H)+。
(参考例44)1−(ジフェニルメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1H−ピラゾール−5−アミン
1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルの代わりに、1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチル(WO2013/187462号パンフレットに記載された化合物、2.02g、6.68mmol)を用いて、参考例1に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(2.55g、収率:80%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.45-8.41 (1H, m), 8.25-8.22 (1H, m), 7.37-7.14 (11H, m), 6.64 (1H, s), 3.78-3.69 (2H, m), 3.25-3.16 (2H, m), 2.94-2.84 (2H, m), 2.78-2.69 (1H, m), 2.06-1.98 (2H, m), 1.82-1.69 (2H, m)。
(参考例45)1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに、参考例44にて製造された1−(ジフェニルメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1H−ピラゾール−5−アミン(2.55g、5.34mmol)を用いて、参考例41に記載された方法と同様に反応を行い、得られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え攪拌し、析出物をろ取して、標記化合物(2.85g、収率:89%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.45 (1H, d, J=3Hz), 8.31-8.25 (1H, m), 7.42-7.08 (10H, m), 7.06-6.99 (1H, m), 6.70 (1H, s), 3.86-3.75 (2H, m), 3.66-3.54 (1H, m), 3.01-2.74 (5H, m), 2.08-1.84 (4H, m)。
(参考例46)1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例45にて製造された1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(2.85g、4.7 mmol)を用いて、参考例42に記載された方法と同様に反応を行い、得られた残渣にメタノールを加えて攪拌し、析出物をろ取して、標記化合物(0.980g、収率:44%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.54 (1H, s), 8.58 (1H, d, J=3Hz), 8.26-8.23 (1H, m), 7.57-7.53 (1H, m), 7.37-7.24 (8H, m), 7.22-7.17 (2H, m), 6.88 (1H, s), 4.17-4.07 (1H, m), 3.97-3.84 (2H, m), 3.74 (3H, s), 2.98-2.78 (3H, m), 1.98-1.79 (3H, m), 1.68-1.56 (1H, m)。
(実施例38)(+)−cis−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
参考例46にて製造された1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル(0.980g、1.45mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)、及び、水(5mL)混合溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.183g、4.36mmol)を加え、60℃で1時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を無水ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去し、粗生成物(0.911g)を得た。
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られた粗生成物の一部(0.250g)を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体の酢酸エチル、及び、メタノール混合溶液をシリカゲルに吸着させ、減圧下にて、溶媒を留去し、得られた粉末をフラッシュLC[カラム:Chiralflash IA(30mm i.d.x100mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/エタノール=20/80、流速:10mL/分]で精製して、標記化合物(63.5mg、収率:35%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x150mm);ダイセル社製、溶出溶媒:エタノール、流速2.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度98%(保持時間:5.0分)。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.26 (1H, s), 10.55 (1H, s), 8.62 (1H, d, J=3Hz), 8.29-8.26 (1H, m), 7.63-7.59 (1H, m), 5.53 (1H, d, J=4Hz), 4.47-4.42 (1H, m), 4.21-4.01 (3H, m), 3.03-2.85 (3H, m), 1.90-1.71 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 450 (M+H)+;
[α]D 25 = +5.4°(DMF, c=1.00)。
(参考例47)1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン
1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルの代わりに、1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(WO2013/187462号パンフレットに記載された化合物、980mg、3.35mmol)を用いて、参考例1に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(531mg、収率:34%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.81 (1H, d, J=3Hz), 7.37-7.28 (7H, m), 7.23-7.20 (4H, m), 6.67 (1H, s), 6.61 (1H, d, J=9Hz), 5.46 (1H, s), 5.21-5.15 (1H, m), 3.52-3.47 (2H, m), 3.25 (2H, s), 2.72 (2H, td, J=12Hz, 3Hz), 2.67 (1H, tt, J=12Hz, 4Hz), 2.05-2.00 (2H, m), 1.88-1.77 (2H, m), 1.32 (6H, d, J=7Hz)。
(参考例48)1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに、参考例47にて製造された1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン(500mg、1.07mmol)を用いて、参考例41に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(512mg、収率:81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.32 (1H, brs), 7.80 (1H, d, J=3Hz), 7.38-7.33 (6H, m), 7.28 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 7.23-7.18 (4H, m), 6.67 (1H, s), 6.61 (1H, d, J=9Hz), 5.21-5.15 (1H, m), 3.66-3.57 (1H, m), 3.56-3.48 (2H, m), 2.90-2.85 (2H, m), 2.77-2.66 (3H, m), 2.12-1.93 (4H, m), 1.33 (6H, d, J=6Hz)。
(参考例49)1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例48にて製造された1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(490mg、0.831mmol)を用いて、参考例42に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(285mg、収率:52%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.78 (1H, d, J=3Hz), 7.41-7.36 (6H, m), 7.28-7.26 (1H, m), 7.18-7.10 (5H, m), 6.76 (1H, s), 6.61 (1H, d, J=9Hz), 5.21-5.15 (1H, m), 4.27 (1H, s), 3.89 (3H, s), 3.83-3.76 (1H, m), 3.55-3.46 (2H, m), 2.76-2.66 (3H, m), 2.15-1.82 (4H, m), 1.32 (6H, d, J = 6Hz)。
(実施例39)cis−5−ヒドロキシ−3−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルの代わりに、参考例49にて製造された1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル(282mg、0.425mmol)を用いて、参考例43に記載された方法と同様に反応を行い、粗生成物を得た。
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られた粗生成物を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、合成中間体(187mg)を得た。
上記操作にて得られた合成中間体の一部(184mg)のTHF(15mL)、及び、酢酸エチル(5mL)混合懸濁液に、0℃でトリエチルアミン(0.0638mL、0.461mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(0.107mL、0.502mmol)を加え、0℃で1時間、室温で4時間撹拌した。さらにトリエチルアミン(0.0697mL、0.502mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(0.133mL、0.628mmol)を追加し、室温で3時間撹拌した。さらに、トリエチルアミン(0.0104mL、0.754mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(0.178mL、0.837mmol)を追加し、終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−70/30(グラジェント)]で精製して、先に溶出する化合物(70mg)、及び、次に溶出する化合物(67mg)をそれぞれ得た。
cis−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られた先に溶出する化合物の一部(68mg)を用いて、実施例36に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(39.3mg、収率:22%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x150mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/エタノール=50/50、流速1.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度98%(保持時間:8.9分);
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.28 (1H, s), 10.55 (1H, s), 7.80 (1H, d, J=3Hz), 7.44 (1H, dd, J=9Hz, 3Hz), 6.63 (1H, d, J=9Hz), 5.51 (1H, d, J=4Hz), 5.15-5.09 (1H, m), 4.46-4.43 (1H, m), 4.19-4.10 (1H, m), 3.63-3.58 (2H, m), 2.87-2.79 (1H, m), 2.70-2.62 (2H, m), 1.94-1.75 (4H, m), 1.25 (6H, d, J=6Hz);
MS (ESI) m/z: 440 (M+H)+。
(参考例50)3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン
1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチルの代わりに、1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(WO2013/187462号パンフレットに記載された化合物、1.60g、5.81mmol)を用いて、参考例1に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(0.878g、収率:34%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.25 (2H, s), 7.37-7.28 (6H, m), 7.22-7.20 (4H, m), 6.67 (1H, s), 5.44 (1H, s), 3.65-3.60 (2H, m), 3.26 (2H, s), 2.85-2.78 (2H, m), 2.75-2.68 (1H, m), 2.19-2.13 (1H, m), 2.06-2.01 (2H, m), 1.85-1.74 (2H, m), 1.04-0.95 (4H, m)。
(参考例51)3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに、参考例50にて製造された3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(0.873g、1.94mmol)を用いて、参考例41に記載された方法と同様に反応を行い、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=90/10−20/80(グラジェント)]で精製して、標記化合物(0.927g、収率:84%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 8.25 (2H, s), 7.78 (1H, s), 7.39-7.34 (6H, m), 7.18-7.14 (4H, m), 6.68 (1H, s), 3.69-3.56 (3H, m), 2.88-2.70 (5H, m), 2.20-2.13 (1H, m), 2.04-1.90 (4H, m), 1.04-0.96 (4H, m)。
(参考例52)3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例51にて製造された3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(0.927g、1.62mmol)を用いて、参考例42に記載された方法と同様に反応を行い、得られた残渣にジクロロメタンを加えて攪拌し、析出物をろ取して、標記化合物(0.404g、収率:39%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.54 (1H, s), 8.34 (2H, s), 7.37-7.25 (9H, m), 7.21-7.19 (2H, m), 6.88 (1H, s), 4.11 (1H, q, J=10Hz), 3.74-3.67 (5H, m), 2.80-2.70 (3H, m), 2.11-2.05 (1H, m), 1.94-1.77 (3H, m), 1.67-1.57 (1H, m), 0.94-0.84 (4H, m)。
(参考例53)cis−3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルの代わりに、参考例52にて製造された3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル(0.400g、0.619mmol)を用いて、参考例43に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(0.307g、収率:84%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 11.22 (1H, s), 8.35 (2H, s), 7.36-7.17 (10H, m), 6.75 (1H, s), 5.80 (1H, d, J=4Hz), 4.57 (1H, dd, J=7Hz, 4Hz), 4.19-4.10 (1H, m), 3.75-3.68 (2H, m), 2.81-2.71 (3H, m), 2.11-2.05 (1H, m), 1.97-1.91 (1H, m), 1.83-1.65 (3H, m), 0.94-0.84 (4H, m)。
(実施例40)cis−3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの光学活性体
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例53にて製造されたcis−3−[1−(2−シクロプロピルピリミジン−5−イル)ピペリジン−4−イル]−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(0.302g、0.513mmol)を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、合成中間体を得た。
上記操作にて得られた合成中間体、及び、トリエチルアミン(72.6μL、0.523mmol)のTHF(6mL)、及び、酢酸エチル(6mL)混合懸濁液に、0℃で、クロロギ酸(+)−メンチル(0.121mL、0.571mmol)を加え、室温で2.5時間撹拌した。さらに0℃で、トリエチルアミン(19.8μL、0.143mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(40.4μL、0.190mmol)を追加し、室温で1時間撹拌した。さらに0℃で、トリエチルアミン(13.2μL、0.0952mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(30.3μL、0.143mmol)を追加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=93/7−40/60(グラジェント)]で精製して、先に溶出する化合物(111mg)、及び、次に溶出する化合物(83.3mg)をそれぞれ得た。
cis−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られた先に溶出する化合物を用いて、実施例36に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(52.1mg、収率:24%、光学活性体)を得た。
光学純度はHPLC[カラム:Chiralpak IA(4.6mm i.d.x250mm);ダイセル社製、溶出溶媒:ヘキサン/エタノール=10/90、流速1.0mL/分]を用いて測定した。
光学純度99%(保持時間:12.5分);
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.26 (1H, s), 10.54 (1H, s), 8.38 (2H, s), 5.51 (1H, d, J=4Hz), 4.44 (1H, dd, J=7Hz, 4Hz), 4.19-4.10 (1H, m), 3.88-3.79 (2H, m), 2.96-2.86 (1H, m), 2.82-2.72 (2H, m), 2.12-2.06 (1H, m), 1.90-1.73 (4H, m), 0.95-0.85 (4H, m);
MS (ESI) m/z: 423 (M+H)+。
(参考例54)1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン
無水アセトニトリル(1.92mL、36.6mmol)の無水THF(20mL)溶液に、−78℃にてn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、23mL、36.6mmol)を滴下し、同温にて40分間攪拌した。同温度にて1−[6−(イソプロピルオキシ)ピリダジン−3−イル]ピペリジン−4−カルボン酸エチル(WO2013/187462号パンフレットに記載された化合物、4.30g、14.7mmol)の無水THF(20mL)溶液を滴下し、40分間攪拌した後、酢酸(2.52mL)を加え、室温まで昇温した。反応液に酢酸エチル、及び、飽和食塩水を加え分液し、さらに、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−60/40(グラジェント)]で精製して、合成中間体(2.1g)を得た。
4−(シアノアセチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル化合物の代わりに、上記操作にて得られた合成中間体の一部(2.00g)を用いて、参考例12に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(2.68g、収率:41%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.37-7.28 (6H, m), 7.22-7.20 (4H, m), 7.03 (1H, d, J=10Hz), 6.75 (1H, d, J=10Hz), 6.67 (1H, s), 5.44-5.38 (2H, m), 4.20-4.15 (2H, m), 3.23 (2H, s), 2.97 (2H, td, J=13Hz, 3Hz), 2.79 (1H, tt, J=12Hz, 4Hz), 2.04-1.98 (2H, m), 1.78-1.68 (2H, m), 1.37 (6H, d, J=6Hz)。
(参考例55)1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに、参考例50Aにて製造された1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン(2.28g、4.87mmol)を用いて、参考例41に記載された方法と同様に反応を行い、得られた残渣にジエチルエーテル、及び、ヘキサンを加え攪拌し、析出物をろ取して、標記化合物(2.38g、収率:83%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.41-7.35 (6H, m), 7.14-7.10 (4H, m), 7.07 (1H, brs), 7.02 (1H, d, J=9Hz), 6.76 (1H, d, J=9Hz), 6.70 (1H, s), 5.43-5.36 (1H, m), 4.27-4.15 (2H, m), 3.65-3.56 (1H, m), 3.02-2.95 (2H, m), 2.86-2.78 (3H, m), 2.00-1.79 (4H, m), 1.37 (6H, d, J=6Hz)。
(参考例56)1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例55にて製造された1−(ジフェニルメチル)−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(2.37g、4.01mmol)を用いて、参考例42に記載された方法と同様に反応を行い、得られた残渣にメタノールを加えて攪拌し、析出物をろ取して、標記化合物(807mg、収率:31%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.42-7.36 (6H, m), 7.16-7.14 (2H, m), 7.09-7.06 (2H, m), 7.01 (1H, d, J=10Hz), 6.83 (1H, brs), 6.79 (1H, s), 6.75 (1H, d, J=9Hz), 5.43-5.37 (1H, m), 4.26 (1H, s), 4.24-4.18 (2H, m), 3.90 (3H, s), 3.82-3.76 (1H, m), 3.00-2.92 (2H, m), 2.85-2.77 (2H, m), 2.03-1.73 (4H, m), 1.36 (6H, d, J=6Hz)。
(参考例57)cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
3−{1−[5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチルの代わりに、参考例56にて製造された1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル}−4−(トリフルオロメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル(804mg、1.21mmol)を用いて、参考例43に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(716mg、収率:98%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.42-7.37 (6H, m), 7.12-7.06 (4H, m), 7.02 (1H, d, J=9Hz), 6.76 (1H, d, J=9Hz), 6.74-6.72 (2H, m), 5.44-5.37 (1H, m), 4.52 (1H, d, J=7Hz), 4.28-4.17 (2H, m), 3.97-3.89 (1H, m), 3.69-3.67 (1H, m), 3.03-2.95 (2H, m), 2.86-2.78 (1H, m), 1.91 (4H, ddd, J=45Hz, 15Hz, 11Hz), 1.37 (6H, d, J=6Hz)。
(実施例41)(+)−cis−5−ヒドロキシ−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン
cis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)−3−{1−[5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、参考例57にて製造されたcis−1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシ−3−[1−(6−イソプロポキシピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オン(714mg、1.18mmol)を用いて、実施例26に記載された方法と同様に反応を行い、合成中間体(501mg)を得た。
上記操作にて得られた合成中間体の一部(498mg)のTHF(15mL)、及び、酢酸エチル(5mL)混合懸濁液に、0℃で、トリエチルアミン(0.172mL、1.24mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(0.288mL、1.36mmol)を加え、同温で1時間、室温で3時間撹拌した。さらに室温にて、トリエチルアミン(23.5μL、0.170mmol)、及び、クロロギ酸(+)−メンチル(36.0μL、0.170mmol)を追加し、終夜放置した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて、溶媒を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=100/0−60/40(グラジェント)]で精製して、先に溶出する化合物(107mg)、及び、次に溶出する化合物(119mg)をそれぞれ得た。
cis−5−ヒドロキシ−3−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−4−(トリフルオロメチル)−1,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−オンの代わりに、上記操作にて得られた先に溶出する化合物の一部(105mg)を用いて、実施例36に記載された方法と同様に反応を行い、標記化合物(64.7mg、収率:13%、光学活性体)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 12.23 (1H, s), 10.54 (1H, s), 7.40 (1H, d, J=10Hz), 6.94 (1H, d, J=10Hz), 5.51 (1H, d, J=4Hz), 5.28-5.21 (1H, m), 4.46-4.43 (1H, m), 4.33-4.26 (2H, m), 4.19-4.11 (1H, m), 3.02-2.95 (1H, m), 2.92-2.81 (2H, m), 1.86-1.65 (4H, m), 1.31 (6H, d, J=6Hz);
MS (ESI) m/z: 441 (M+H)+;
[α]D 25 = +10°(DMF, c=1.01)。
(試験例1)LCAT活性の測定(in vitro)
密度勾配遠心分離を行い、健常人の血漿よりHDL3からなる画分(1.125<比重<1.210g/mL)を得た。得られた画分をリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)で透析して、LCATの酵素源及びアクセプターとして使用した。被検薬はジメチルスルホキシドに溶解して調製した。1mg/mLのHDL3を含むリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)に、DTNB(イールマン試薬、最終濃度0.5mM)、メルカプトエタノール(最終濃度12.5mM)、及び0.6%牛血清アルブミンを含む[14C]コレステロールを加え、さらにこれに各種濃度の被検薬を加え全量を80μLとした。この混合物を37℃で約16時間インキュベートした後、ヘキサンとイソプロパノールの混合液(混合比=3:2)を加え反応を停止した。攪拌後ヘキサン層を採取し、これを濃縮乾固した。これにクロロホルム溶液(濃度10mg/mL)を加え、シリカゲル薄層板にスポットし、ヘキサン、ジエチルエーテルおよび酢酸エチルの混合液(混合比=85:15:2)で展開した。コレステロールオレエートに相当する部分の放射能活性をイメージングアナライザーBAS−2500(富士フィルム社製)で測定した。被検薬を加えない試料についても同様に処理、測定した。下記の式を用いて、被検薬を加えない場合と比較し、LCAT活性化のEC50値を算出した。その結果を表1に示す。
式中、Xは、被検薬の濃度の対数を示し、
Yは、被検薬の応答性(LCAT活性)を示し、
Topは、最大値(最大平坦域)を示し、
Bottomは、最小値(最小平坦域)を示し、
EC50は、50%有効濃度を示す。
表1
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試験化合物 EC50(μM)
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実施例1の化合物 0.88
実施例2の化合物 0.040
実施例3の化合物 0.013
実施例4の化合物 0.022
実施例5の化合物 0.16
実施例6の化合物 2.22
実施例7の化合物 0.11
実施例8の化合物 0.63
実施例9の化合物 0.027
実施例10の化合物 0.34
実施例11の化合物 0.029
実施例12の化合物 0.035
実施例13の化合物 0.037
実施例14の化合物 0.38
実施例15の化合物 0.29
実施例16の化合物 0.062
実施例17の化合物 0.031
実施例18の化合物 0.009
実施例19の化合物 0.035
実施例20の化合物 0.051
実施例21の化合物 0.018
実施例22の化合物 0.032
実施例23の化合物 0.008
実施例24の化合物 0.030
実施例25の化合物 0.10
実施例26の化合物 0.065
実施例27の化合物 0.037
実施例28の化合物 0.16
実施例29の化合物 0.011
実施例30の化合物 0.063
実施例31の化合物 0.034
実施例32の化合物 0.007
実施例33の化合物 0.057
実施例34の化合物 0.004
実施例35の化合物 0.007
実施例36の化合物 0.041
実施例37の化合物 0.094
実施例38の化合物 0.024
実施例39の化合物 0.092
実施例40の化合物 0.070
実施例41の化合物 0.035
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以上より、本発明化合物は、優れたLCAT活性化作用を有し、脂質異常症及び動脈硬化症等の疾患の治療若しくは予防のための医薬として有用である。
(試験例2)LCAT活性の測定(血漿)
ヒト、カニクイサル又はヒトLCATトランスジェニックマウスの血漿を、LCATの酵素源及びアクセプターとして使用する。被検薬はジメチルスルホキシドに溶解して調製する。各血漿5μLとPBS45μLに、DTNB(イールマン試薬、最終濃度0.5mM)、メルカプトエタノール(最終濃度12.5mM)、及び0.6%牛血清アルブミンを含む[14C]コレステロールを加え、さらにこれに各種濃度の被検薬を加え全量を80μLとする。この混合物を37℃で約16時間インキュベートした後、ヘキサン及びイソプロパノールの混合液(混合比=3:2)を加え反応を停止する。水を加え攪拌後ヘキサン層を採取し、これを濃縮乾固する。これにクロロホルム溶液(濃度10mg/mL)を加え、シリカゲル薄層板にスポットし、ヘキサン、ジエチルエーテル及び酢酸エチルの混合液(混合比=85:15:2)で展開する。コレステロールオレエートに相当する部分の放射能活性をイメージングアナライザーBAS−2500(富士フィルム社製)で測定する。被検薬を加えない試料についても同様に処理、測定する。下記の式を用いて、被検薬を加えない場合と比較し、LCAT活性化のEC50値を算出する。
式中、Xは、被検薬の濃度の対数を示し、
Yは、被検薬の応答性(LCAT活性)を示し、
Topは、最大値(最大平坦域)を示し、
Bottomは、最小値(最小平坦域)を示し、
EC50は、50%有効濃度を示す。
(試験例3)LCAT活性の測定(Ex vivo)
被検薬を投与したカニクイサル又はヒトLCATトランスジェニックマウスの血漿中のLCAT活性を測定する。各血漿25μLに、DTNB(イールマン試薬、最終濃度0.26mM)、メルカプトエタノール(最終濃度2mM)、及び0.6%牛血清アルブミンを含む[14C]コレステロールを加え、全量を40μLとする。この混合物を37℃で1時間インキュベートした後、ヘキサン及びイソプロパノールの混合液(混合比=3:2)を加え反応を停止する。水を加え攪拌後ヘキサン層を採取し、これを濃縮乾固する。これにクロロホルム溶液(濃度10mg/mL)を加え、シリカゲル薄層板にスポットし、ヘキサン、ジエチルエーテル及び酢酸エチルの混合液(混合比=85:15:2)で展開する。コレステロールオレエートに相当する部分の放射能活性をイメージングアナライザーBAS−2500(富士フィルム社製)で測定する。投与前のLCAT活性と比較し、各時点でのLCAT活性化の変化率を算出する。
(試験例4)カニクイサル薬効試験
被検薬をpropylene glycol(Sigma−Aldrich)−Tween 80(Sigma−Aldrich)混合溶液[4/1(v/v)]又は、0.5%(w/v)メチルセルロース水溶液に溶解し、カニクイサルに、1又は7日間経口投与した。投与1又は7日間目の投与前及び投与後の血液を採取し、血漿を得た。血漿中コレステロール含有量は、市販の測定キット(コレステロール−Eワコー、和光純薬)を用いて測定した。リポタンパク質プロファイルを、HPLC(カラム:LipopropakXL、東ソー製)によって分析した。HDLコレステロール、及び、non−HDLコレステロールの含有量は、以下の計算式にしたがって算出した。
HDLコレステロール含有量=血漿中コレステロール含有量×(HDLコレステロールのピーク面積/各ピークの和)
non−HDLコレステロール含有量=血漿中コレステロール含有量×(non−HDLコレステロールのピーク面積/各ピークの和)
投与前に比べて10mg/kg1回投与後のHDLの上昇率(%)を、投与前及び投与後24時間のAUCから求めた。その結果を表2に示す。
表2
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試験化合物 1回投与後のHDLの上昇率
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実施例3の化合物 658
実施例18の化合物 644
実施例20の化合物 454
実施例21の化合物 483
実施例22の化合物 581
実施例30の化合物 290
実施例34の化合物 590
実施例35の化合物 482
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(試験例5)ヒトLCATトランスジェニックマウス薬効試験
被検薬をpropylene glycol−Tween 80混合溶液[4/1(v/v)]又は、0.5%(w/v)メチルセルロース水溶液に溶解し、ヒトLCATトランスジェニックマウスに、1、4又は7日間経口投与する。投与1、4又は7日間目の投与前及び投与後の血液を採取し、血漿を得る。血漿中コレステロール含有量は、市販の測定キット(コレステロール−Eワコー、和光純薬)を用いて測定する。リポタンパク質プロファイルを、HPLC(カラム:LipopropakXL、東ソー製)によって分析する。HDLコレステロール、及び、non−HDLコレステロールの含有量は、以下の計算式にしたがって算出する。
HDLコレステロール含有量=血漿中コレステロール含有量×(HDLコレステロールのピーク面積/各ピークの和)
non−HDLコレステロール含有量=血漿中コレステロール含有量×(non−HDLコレステロールのピーク面積/各ピークの和)
以上のように、本発明の化合物は、優れたLCAT活性化作用を示し、脂質異常症及び動脈硬化症等の疾患の治療若しくは予防のための医薬として有用である。
(製剤例1)ハ−ドカプセル剤
標準二分式ハ−ドゼラチンカプセルの各々に、100mgの粉末状の実施例1の化合物、150mgのラクト−ス、50mgのセルロ−ス及び6mgのステアリン酸マグネシウムを充填することにより、単位カプセルを製造し、洗浄後、乾燥する。
(製剤例2)ソフトカプセル剤
消化性油状物、例えば、大豆油、綿実油又はオリ−ブ油中に入れた、実施例2の化合物の混合物を調製し、正置換ポンプでゼラチン中に注入して、100mgの活性成分を含有するソフトカプセルを得、洗浄後、乾燥する。
(製剤例3)錠剤
常法に従って、100mgの実施例3の化合物、0.2mgのコロイド性二酸化珪素、5mgのステアリン酸マグネシウム、275mgの微結晶性セルロ−ス、11mgのデンプン及び98.8mgのラクト−スを用いて製造する。
なお、所望により、剤皮を塗布する。
(製剤例4)懸濁剤
5mL中に、100mgの微粉化した実施例4の化合物、100mgのナトリウムカルボキシメチルセルロ−ス、5mgの安息香酸ナトリウム、1.0gのソルビト−ル溶液(日本薬局方)及び0.025mLのバニリンを含有するように製造する。
(製剤例5)注射剤 1.5重量%の実施例6の化合物を、10重量%のプロピレングリコール中で撹拌し、次いで、注射用水で一定容量に調整した後、滅菌して注射剤とする。