JP6465190B2 - 質量分析方法及び質量分析装置 - Google Patents

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本発明は、分析対象化合物から生成されるイオンのうち1乃至複数個のイオンを、定量
イオンや確認イオンなどの基準イオンとし、該基準イオンについて取得したマスクロマト
グラムを用いて試料に含まれる前記分析対象化合物の定性及び/又は定量を行う質量分析
方法及び装置に関する。
試料に含まれる成分の定性分析や定量分析を行うために、ガスクロマトグラフ(GC)
や液体クロマトグラフ(LC)等のクロマトグラフと、四重極型質量分析計等の質量分析
装置とを組み合わせたクロマトグラフ質量分析装置が広く用いられている。
クロマトグラフ質量分析装置では、クロマトグラフによって時間的に分離された、試料
中の複数の成分を順に質量分析装置に導入し、それらの定性分析や定量分析を行う。
クロマトグラフ質量分析装置を用いて試料の定性分析や定量分析を行う際には、予め分
析対象化合物を特徴づけるイオンを、定量イオン及び確認イオンとして設定する。種々の
化合物にそれぞれ対応する定量イオンと確認イオンは、該化合物の標品を質量分析した結
果に基づいて1乃至複数組設定され、データベースに保存されている。そこで、分析者は
該データベースを参照して定量イオン及び確認イオンを設定する。そして、試料をクロマ
トグラフ質量分析して得られる定量イオンのマスクロマトグラムのピークと確認イオンの
マスクロマトグラムのピークの強度比(あるいは面積比)を用いて化合物を同定(定性)
し、定量イオンのマスクロマトグラムのピークの強度(面積)から化合物を定量する(例
えば特許文献1、2)。
特開2011-242255号公報 特開2012-132799号公報 特開2013-15485号公報 特開2012-104389号公報
データベースに保存されている、種々の化合物に対応する定量イオンと確認イオンは、
該化合物以外の成分を含まない標品の質量分析の結果に基づいて決められている。しかし
、実際の試料には複数の成分が含まれており、夾雑成分が分析対象化合物とほぼ同じ保持
時間で溶出し、そのイオンが分析対象化合物とほぼ同じ質量電荷比を有する場合がある。
この場合には、マスクロマトグラム上で、夾雑成分由来のイオンのピークが分析対象化合
物由来のイオンのピークと重なってしまい、夾雑成分の含有量を含む、誤った値を分析対
象化合物の定量値としてしまうことになる。
そのため、分析者は、試料の定量イオンや確認イオンについて得たマスクロマトグラム
に、夾雑成分から生成したイオンのピークが重なっていないかをピーク形状等から確認し
、重なっている場合には別のイオンを定量イオンや確認イオンとして設定し直す、という
作業を行っている。しかし、こうした作業には時間がかかり、また、分析者への負荷も大
きい、という問題があった。
こうした問題は、上記以外に、MS/MS装置を用いた多重反応モニタリング(MRM
:Multiple Reaction Monitoring)分析において、上記定量イオンに対応するプリカーサ
イオンとプロダクトイオンの組である定量MRMトランジションや、上記確認イオンに対
応する確認MRMトランジションを設定する場合にも生じる。
なお、以降の説明において、定量イオン、確認イオン、定量MRMトランジション、及
び確認MRMトランジションを適宜、「基準イオン」と呼ぶ。
本発明が解決しようとする課題は、試料中に含まれる分析対象化合物の定性及び/又は
定量を行う際に、夾雑成分の影響を受けない基準イオンを容易に決定することができるク
ロマトグラフ質量分析方法及び装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明は、分析対象化合物から生成されるイオンのうちの1乃至複数個のイオンを基準イオンとし
、該基準イオンについて得たマスクロマトグラムを用いて試料中に含まれる前記分析対象
化合物の定性及び/又は定量を行う質量分析方法であって、
a)前記分析対象化合物の化合物情報に基づいて、1乃至複数個の基準イオン候補を設定し、
b)前記基準イオン候補の一つの基準イオン候補についてマスクロマトグラムを取得し、前記マスクロマトグラム上の所定位置に現れるピークと、所定の関数で表される予め決められたモデルピーク、又は分析対象化合物の標品を測定することにより取得されたマスクロマトグラムのピークであるモデルピークとの形状類似度を求め、
c-1)前記形状類似度が所定値以上である場合に、その所定値以上であるピークに対応する基準イオン候補を前記基準イオンとして決定する、
c-2)形状類似度が所定値以下である場合に、マスクロマトグラムが取得されていない基準イオン候補について前記b)の処理を行い、前記b)で求められた形状類似度の結果に基づき、c-1)またはc-2)の処理を繰り返す
ことを特徴とする。
基準イオンとしては、例えば、上述した定量イオンや確認イオンのほか、プリカーサイ
オンとプロダクトイオンの組である定量MRMトランジションや、確認MRMトランジシ
ョンを挙げることができる。また、上記マスクロマトグラム上の所定位置とは、分析対象
化合物の保持時間に対応する位置をいう。
本発明に係る質量分析方法では、マスクロマトグラム上の所定位置に現れるピークと、
予め設定されたモデルピークとの形状類似度を求め、その値が所定値以上であるピークに
対応するイオンを基準イオンとして決定する。マスクロマトグラム上に存在するピークが
、単一のイオンのみによるピークである場合、その形状は例えばガウス関数で表されるモ
デルピークの形状に近くなる。一方、夾雑成分由来のイオンのピークが重なっている場合
には、ピーク形状が崩れ、モデルピークとの形状類似度が低くなる。そのため、形状類似
度が所定値以上であるピークが得られるイオンを基準イオンとすることにより、夾雑成分
の影響を受けない基準イオンを決定することができる。本発明に係るクロマトグラフ質量
分析方法を用いると、分析者は、マスクロマトグラムのピークの形状を自ら確認すること
なく、夾雑成分の影響を受けない基準イオンを容易に決定することができる。
上記モデルピークとしては、例えば、ガウス関数等の関数で表されるピークや、測定対
象化合物の標品を実際に分析して得たピークを用いることができる。また、形状類似度は
、例えばピアソン相関法により求めることができる。
本発明に係る質量分析方法及び装置を用いることにより、質量分析によって試料中に含
まれる分析対象化合物の定性及び/又は定量を行う際に、夾雑成分の影響を受けない基準
イオンを容易に決定することができる。
実施例1の質量分析装置の要部構成図。 実施例1において用いられる化合物情報の例。 実施例1の質量分析方法におけるフローチャート。 実施例1におけるピーク形状とピーク強度を説明する図。 実施例2の質量分析装置のデータ処理部の構成を説明する図。 実施例2において用いられる化合物情報の例。 実施例2の質量分析方法におけるフローチャート。 実施例3の質量分析装置のデータ処理部の構成を説明する図。 実施例3において用いられる化合物情報の例。 実施例3の質量分析方法におけるフローチャート。 プロダクトイオンスキャン測定により取得したマスクロマトグラムの例。 従来の方法により決定したMRMトランジションについて取得したマスクロマトグラムにおけるピーク形状の例。 CE値に対するプロダクトイオン強度の変化を説明するグラフ。 実施例4の質量分析装置のデータ処理部の構成を説明する図。 実施例4の質量分析方法におけるフローチャート。 実施例4においてプロダクトイオン強度グラフの形状類似度が高い範囲の例を説明する図。
以下、本発明に係る質量分析装置及び質量分析方法の実施例について、図面を参照して
説明する。
図1に、実施例1の液体クロマトグラフ質量分析装置の要部構成図を示す。
本実施例の液体クロマトグラフ質量分析装置において、液体クロマトグラフ部1は、移
動相が貯留された移動相容器110と、移動相を吸引して一定流量で送給するポンプ11
1と、移動相中に予め用意された所定量の試料を注入するインジェクタ112と、試料に
含まれる各種化合物を時間方向に分離するカラム113と、を備えている。ポンプ111
は移動相容器110から移動相を吸引して一定流量でカラム113に送給する。インジェ
クタ112から一定量の試料液が移動相中に導入されると、移動相の流れに乗って試料は
カラム113に導入され、カラム113を通過する間に試料中の各種化合物が時間方向に
分離されてカラム113出口から溶出し、質量分析装置2に導入される。
質量分析装置2は、略大気圧であるイオン化室20と、真空ポンプ(図示なし)により
真空排気される高真空の分析室23との間に、段階的に真空度が高められた第1、第2中
間真空室21、22を備えた多段差動排気系の構成を有している。イオン化室20には、
試料溶液に電荷を付与しながら噴霧するエレクトロスプレイイオン化用(ESI)プロー
ブ201が設置され、イオン化室20と次段の第1中間真空室21との間は細径の加熱キ
ャピラリ202を通して連通している。第1中間真空室21と第2中間真空室22の間は
頂部に小孔を有するスキマー212で隔てられ、第1中間真空室21と第2中間真空室2
2にはそれぞれ、イオンを収束させつつ後段へ輸送するためのイオンガイド211、22
1が設置されている。分析室23には、多重極イオンガイド233が内部に設置されたコ
リジョンセル232を挟んで、イオンを質量電荷比に応じて分離可能な前段四重極マスフ
ィルタ(Q1)231と、同じくイオンを質量電荷比に応じて分離可能な後段四重極マス
フィルタ(Q3)234が配置され、さらに、後段四重極マスフィルタ234に続いてイ
オン検出器235が設置されている。ESIプローブ201、イオンガイド211、22
1、233、四重極マスフィルタ231、234などには、それぞれ電源部3から所定の
電圧が印加される。なお、四重極マスフィルタ231、234はそれぞれ、メインロッド
電極の前段に、入口端での電場の乱れを補正するためのプリロッド電極を有しており、プ
リロッド電極にはメインロッド電極とは異なる電圧が印加できるようになっている。
質量分析装置2は、MS/MS分析を実行可能な構成を有しているが、実施例1ではM
S分析を行うため、前段四重極マスフィルタ231のみを質量分離部として使用し、コリ
ジョンセル232内にはCIDガスを供給せず、また、多重極イオンガイド233や後段
四重極マスフィルタ234には、前段四重極マスフィルタ231において質量分離された
イオンがそのまま通過するような電圧が印加される。本実施例のLC/MS/MS装置の
代わりに、MS分析に特化した構成の質量分析装置を組み合わせたLC/MS装置を用い
てもよい。
質量分析装置2において、カラム113からの溶出液がエレクトロスプレイイオン化用
プローブ201に到達すると、該プローブ201先端において電荷が付与されながら溶出
液が噴霧される。噴霧により形成された帯電液滴は付与された電荷による静電気力の作用
によって分裂しながら微細化され、その過程で溶媒は気化し化合物由来のイオンが飛び出
す。こうして生成されたイオンは加熱キャピラリ202を通して第1中間真空室21に送
られ、イオンガイド211で収束されてスキマー212頂部の小孔を経て第2中間真空室
22に送られる。そして、化合物由来のイオンはイオンガイド221で収束されて分析室
23に送られ、前段四重極マスフィルタ231の長軸方向の空間に導入される。なお、イ
オン化法としてはエレクトロスプレイイオン化法に限らず、大気圧化学イオン化法や大気
圧光イオン化法などを用いてもよい。
MS分析を行う前段四重極マスフィルタ231の各ロッド電極には、電源部3から所定
の電圧(高周波電圧と直流電圧とが重畳された電圧)が印加される。前段四重極マスフィ
ルタ231に送り込まれた各種イオンの中で、前段四重極マスフィルタ231の各ロッド
電極に印加されている電圧に応じた特定の質量電荷比を有するイオンのみが該フィルタ2
31を通過する。そして、コリジョンセル232及び後段四重極マスフィルタ234を通
過してイオン検出器235で検出される。イオン検出器235は例えばパルスカウント型
検出器であり、入射したイオンの数に応じた個数のパルス信号を検出信号としてデータ処
理部4へと出力する。
データ処理部4は、記憶部41を有するとともに、機能ブロックとして、基準イオン候
補設定部42、マスクロマトグラム取得部43、形状類似度算出部44、及び基準イオン
決定部45を備えている。記憶部41には、ガウス関数、EMG関数、Bigaussian関数、Ske
w Normal関数等のモデルピーク関数情報と、分析対象化合物に関する保持時間(又は保持
指標)、基準イオン候補の質量電荷比とピーク強度に関する化合物情報が保存されている
。図2に、記憶部41に保存される化合物Aの化合物情報の一例を示す。化合物情報は、
該化合物の標品を質量分析した結果に基づいて予め作成されたものである。
また、データ処理部4は、液体クロマトグラフ部1のポンプ111やインジェクタ11
2、質量分析装置2の電源部3やCIDガス供給部(図示せず)などの各部の動作をそれ
ぞれ制御する制御部5との間で適宜に信号を送受信するように構成されている。データ処
理部4の実体はパーソナルコンピュータであり、該コンピュータに予めインストールされ
たデータ処理用ソフトウェアを実行することにより、データ処理部4としての機能を発揮
させるようにすることができる。また、データ処理部4には、入力部6、表示部7が接続
されている。
以下、実施例1の質量分析方法について、図3のフローチャートを参照して説明する。
分析者が、記憶部41に保存されている化合物Aの化合物情報を参照して、化合物Aに
対する基準イオン候補を複数入力すると、基準イオン候補設定部42はそれらを基準イオ
ン候補として設定する(ステップS1)。あるいは、基準イオン候補設定部42が記憶部
41から化合物情報を読み出し、該情報に基づいて自動的に基準イオン候補を設定するよ
うにしてもよい。
続いて、マスクロマトグラム取得部43は、制御部5に対して所定の信号を出力し、液
体クロマトグラフ部1及び質量分析装置2を動作させて、複数の基準イオン候補のそれぞ
れについてマスクロマトグラムを取得する(ステップS2)。具体的には、分析対象化合
物である化合物Aを含む試料を液体クロマトグラフ部のインジェクタ112から注入して
所定の移動相の流れに乗せ、カラム113を通過させて質量分析装置2に導入する。質量
分析装置2では、電源部3から所定の電圧が印加された四重極マスフィルタ231におい
て基準イオン候補に設定されたイオンが選別され、イオン検出器235で検出される。マ
スクロマトグラム取得部43は、イオン検出器235からの検出信号に基づいて基準イオ
ン候補のマスクロマトグラムを作成し、記憶部41に保存するとともに表示部7の画面上
に表示する。
全ての基準イオン候補についてマスクロマトグラムを取得すると、形状類似度算出部4
4は、各マスクロマトグラムにおいて化合物Aの保持時間taに対応する位置のピークを抽
出し、モデルピークとの形状類似度を算出する(ステップS3)。本実施例のように複数
のモデルピーク関数が存在する場合には、分析者に使用する関数を指定させ、その関数を
用いて形状類似度を計算する。形状類似度は、ピアソン相関係数や、コサイン類似度、ス
ピアマンの順位相関係数、ケンドールの順位相関係数、Jaccard係数、Dice係数、Simpson
係数を用いる方法等、種々の方法により算出することができる。あるいは、ベクトル同士
の距離(ユークリッド距離、マンハッタン距離、チェビシェフ距離、ミンコフスキー距離
等)を用いてモデルピークとの相違度を求めることにより類似度を算出してもよい。
図4(a)〜(d)に、それぞれ基準イオン候補a〜dについて取得したマスクロマトグラムの
ピークと、形状類似度、及び強度値を示す。基準イオン決定部45は、まず、ピークの計
所類似度が所定値(本実施例では80)以上である基準イオン候補a, c, dを選出する。そ
して、これらの基準イオン候補の中から強度値が大きい順に基準イオン候補a, cを選出し
て、これらを定量イオン、確認イオンに決定する(ステップS4)。なお、基準イオンと
して定量イオンのみを決定する場合には、強度値が最も大きい基準イオン候補aのみを選
出し、定量イオンとして決定する。
図4(b)に示すように、基準イオン候補bのピークには、ピークの裾に別のピークが現れ
ており、目的化合物のピークに夾雑成分のピークが重なっている。こうしたピークの場合
、モデルピークとの形状類似度が低く算出される。従って、形状類似度が所定値以上であ
る基準イオン候補のみを選出することにより、夾雑成分の影響を受けない基準イオンを決
定することができる。
次に、実施例2のクロマトグラフ質量分析装置及び方法について説明する。本実施例の
クロマトグラフ質量分析装置は、データ処理部14を除いて実施例1のクロマトグラフ質
量分析装置と同様の構成を有しているため、データ処理部14の構成のみを図5に示す。
データ処理部14は、記憶部141を有するとともに、機能ブロックとして、イオン候
補組設定部142、マスクロマトグラム取得部143、ピーク比算出部144、及びイオ
ン組決定部145を備えている。記憶部141には、各種の化合物に関する保持時間(又
は保持指標)、定量イオン候補と確認イオン候補それぞれの質量電荷比と、両イオン候補
のピーク強度比(又は面積比)に関する化合物情報が保存されている(図6参照)。
以下、本実施例の液体クロマトグラフ質量分析装置の動作について、図7のフローチャ
ートを参照して説明する。
まず、イオン候補組設定部142は、分析者の入力に基づいて、あるいは記憶部141
に保存されている化合物情報に基づいて自動的に、定量イオン候補と確認イオン候補の組
を設定する(ステップS11)。
続いて、マスクロマトグラム取得部143は、制御部5に対して所定の信号を出力し、
液体クロマトグラフ部1及び質量分析装置2を動作させ、全ての定量イオン候補及び確認
イオン候補についてマスクロマトグラムを取得し(ステップS12)、記憶部141に保
存するとともに表示部7の画面上に表示する。
全てのイオン候補についてマスクロマトグラムを取得すると、ピーク比算出部144は
、各イオン候補組について、それぞれピーク強度比(あるいは面積比)を算出する(ステ
ップS13)。そして、イオン組決定部145は、全イオン候補組の中から、算出された
ピーク強度比が、記憶部141に保存されている化合物情報の強度比に対して所定の範囲
内(例えば±20%の範囲内)に収まっているイオン候補組を選出する。選出したイオン候
補組の中から、ピーク強度の合計値が最も大きいものをさらに選出して、該イオン候補組
を定量イオンと確認イオンの組として決定する(ステップS14)。
ここで、具体的な例として、定量イオン候補及び/又は確認イオン候補として設定され
たイオンa〜dについて、図4(a)〜(d)に示すピークが得られた場合について説明する。
図6に示すように、化合物情報では、化合物Aに対するイオン候補組が6組設定されて
いるため、これら全てに対応するピーク強度比を算出する。上述したように、イオン候補
bについて取得したマスクロマトグラムでは、化合物Aのピークに夾雑成分のピークが重
なっているため、化合物Aのピーク強度に夾雑成分のピーク強度が加算される。その結果
、イオン候補bを含むイオン候補組のピーク強度比は、化合物情報に含まれるピーク強度
比の値からずれた値になる。従って、イオン候補組のそれぞれについて、マスクロマトグ
ラムのピーク強度比の値が、化合物情報に含まれるピーク強度比に対して所定の範囲内に
含まれるイオン候補組を選出することによって、夾雑成分の影響を受けないイオンの組を
定量イオンと確認イオンとして決定することができる。
ここでは、ピーク強度の合計値が最も大きいイオンを選出して定量イオンと確認イオン
を決定したが、算出されたピーク強度比が化合物情報のピーク強度比に最も近いものを定
量イオンと確認イオンの組として選ぶようにしても良い。
続いて、実施例3の質量分析装置及び方法について説明する。
実施例1では、MS分析により定量イオン及び確認イオンを決定したのに対し、実施例
3では、MS/MS分析により定量MRMトランジション及び確認MRMトランジション
を決定する。実施例3の液体クロマトグラフ質量分析装置の各部の構成はデータ処理部2
4を除いて実施例1と同様であるため、データ処理部24の構成のみを図8に示す。
データ処理部24は、記憶部241を有するとともに、機能ブロックとして、イオン候
補組設定部242、マスクロマトグラム取得部243、形状類似度算出部244、MS/
MS分析条件変更部245、及びイオン組決定部246を備えている。記憶部241には
、実施例1において説明したモデルピーク関数情報と、分析対象化合物に関する保持時間
(又は保持指標)、基準MRMトランジション候補(プリカーサイオンとプロダクトイオ
ンの組)の質量電荷比、該基準MRMトランジション候補に対応する衝突エネルギー(C
E)の値、及びピーク強度に関する化合物情報が保存されている。図9に、記憶部241
に保存される化合物情報の一例を示す。化合物情報は、標品を質量分析した結果に基づい
て予め作成される。
実施例3の質量分析方法について、図10のフローチャートを参照して説明する。
まず、イオン候補組設定部242は、化合物情報において、最上位に位置する基準MR
Mトランジション候補(本実施例ではトランジションa)を読み出して、基準MRMトラ
ンジション候補に設定する(ステップS21)。
続いて、マスクロマトグラム取得部243は、制御部5に対して所定の信号を出力し、
液体クロマトグラフ部1及び質量分析装置2を動作させて基準MRMトランジション候補
のマスクロマトグラムを取得する(ステップS22)。このときの各部の動作は以下の通
りである。
液体クロマトグラフ部1では、分析対象化合物である化合物Aを含む試料をインジェク
タ112から注入し、所定の移動相の流れに乗せてカラム113を通過させて質量分析装
置2に導入する。
質量分析装置2では、前段四重極マスフィルタ231に送り込まれた各種イオンの中で
、基準MRMトランジション候補として設定されたプリカーサイオンが前段四重極マスフ
ィルタ231を通過するように、前段四重極マスフィルタ231の各ロッド電極に所定の
電圧(高周波電圧と直流電圧とが重畳された電圧)を印加する。また、コリジョンセル2
32にはCIDガスを供給するとともに、化合物情報のCE値に基づく電圧を印加する。
さらに、後段四重極マスフィルタ234には、コリジョンセル232で開裂したプリカー
サイオンから生成した種々のプロダクトイオンのうち、基準MRMトランジション候補に
設定されたプロダクトイオンのみを選別するように所定の電圧(高周波電圧と直流電圧と
が重畳された電圧)を印加する。イオン検出器235は、後段四重極マスフィルタ234
を通過したイオンを検出し、その数に応じた個数のパルス信号を検出信号としてデータ処
理部4へと出力する。前段四重極マスフィルタ(Q1)231及び後段四重極マスフィル
タ(Q3)の質量分解能等のMS/MS分析条件のパラメータは標準的な値(例えば初期
値)に設定する。
マスクロマトグラム取得部243は、イオン検出器235からの検出信号に基づいて基
準MRMトランジション候補のマスクロマトグラムを作成し、記憶部41に保存するとと
もに表示部7の画面上に表示する。
次に、形状類似度算出部244は、マスクロマトグラムにおいて化合物Bの保持時間tb
に対応する位置のピークを抽出し、モデルピーク形状との形状類似度を算出する(ステッ
プS23)。形状類似度の算出方法は上述したとおりである。
イオン組決定部246は、算出された形状類似度が所定値以上である場合(ステップS
24でYES)に、この基準MRMトランジション候補をMRMトランジションに決定し
(ステップS29)、マスクトマトグラムを取得した時のMS/MS分析条件(標準的な
四重極マスフィルタの分解能の設定等)を含めてMRMメソッドを作成する(ステップ3
0)。
一方、算出された形状類似度が所定値未満である場合(ステップS24でNO)には、
MS/MS分析条件変更部245にMS/MS分析条件を変更させる。本実施例では、前
段四重極マスフィルタ(Q1)231及び後段四重極マスフィルタ(Q3)の質量分解能
をそれぞれ1段階ずつ高くしてMS/MS分析条件を再設定する。ここでは、Q1とQ3
の両方の分解能を高くしたが、これらの片方についてのみ分解能を高くしてもよい。
MS/MS分析条件が再設定されると、その条件下で、再び基準MRMトランジション
候補のマスクロマトグラムを取得し(ステップS26)、マスクロマトグラム上のピーク
とモデルピークの形状類似度を算出する(ステップS27)。
イオン組決定部246は、MS/MS分析条件の変更後に算出した形状類似度が所定値
以上である場合(ステップS28でYES)に、この基準MRMトランジション候補をM
RMトランジションに決定し(ステップS29)、変更後のMS/MS分析条件(四重極
マスフィルタの分解能を高くした設定等)を含めてMRMメソッドを作成する(ステップ
30)。
一方、算出された形状類似度が所定値未満である場合(ステップS28でNO)には、
イオン候補組設定部242に、別の基準MRMトランジション候補を設定させてステップ
S22以降の処理を行って、基準MRMトランジションを決定し(ステップS29)、M
RMメソッドを作成する(ステップS30)。
実施例3では、化合物情報が事前に作成されていることを前提として説明したが、目的
化合物の種類によっては、化合物情報が存在しない場合がある。
実施例4の質量分析方法及び装置は、こうした場合に、MRMトランジション候補と、
該トランジション候補に対応する衝突エネルギー(CE)の値を決定する場合に用いられ
る。
実施例4の特徴を明確にするため、従来用いられていた方法を先に説明する。
分析者は、目的化合物から生成されるイオンの1つをプリカーサイオンとして設定し、
衝突エネルギーの大きさが異なる複数の条件下でプロダクトイオンスキャン測定を行って
プロダクトイオンスペクトルを取得する。一例として、図11に、CEを5V、15V、
30Vとする3つの条件下で取得したプロダクトイオンスペクトルを示す。プリカーサイ
オンとしては、目的化合物を質量分析して取得したマススペクトルにおいて強度が大きい
ピークに対応するイオンや、目的化合物にプロトンが付加したイオンなどが設定される。
そして、プロダクトイオンスペクトルの中から強度が大きいプロダクトイオンのピークを
選出し、該ピークに対応するプロダクトイオンと衝突エネルギーの値を決定する(特許文
献3、4参照)。図11に示す例では、プロダクトイオンの質量電荷比m/z=204、CE:
5Vとなる。
しかし、この方法には2つの問題点が存在する。
1つ目の問題点は、決定したMRMトランジションでMRM測定を行ってマスクロマト
グラムを取得した場合に、夾雑成分のピークが重なって現れる可能性があることである。
例えば、液体クロマトグラフにおいて使用する移動相由来のイオンなどが夾雑成分として
現れると、クロマトグラムのピークが図12に示すような形状になる。実試料の測定時に
こうしたMRMトランジションを用いると、夾雑成分の溶出量を含んで目的化合物を定量
してしまったり、目的化合物が含まれていないにもかかわらず、含まれていると誤判定し
てしまうことになる。
2つ目の問題点は、MRM測定時のCE値が決定したCE値からずれたときに、プロダ
クトイオンの生成効率が大きく低下する可能性があることである。図11から分かるよう
に、CE値が異なると、生成されるプロダクトイオンの種類や量が異なる。そして、プロ
ダクトイオンの種類によっては、図13に示すように、わずかなCE値の違いで大きく生
成効率(即ちMRM測定時のマスクロマトグラムのピーク強度)が変化してしまう場合が
ある。こうしたプロダクトイオン含むMRMトランジションを用いると、実試料のMRM
測定時に十分なピーク強度が得られず、実際には目的化合物が含まれているにもかかわら
ず、含まれていないと誤判定してしまう可能性がある。
実施例4の質量分析方法及び質量分析装置では、このような問題点を解消してMRMト
ランジション候補と該候補に対応するCE値を決定する。実施例4の質量分析装置の各部
の構成はデータ処理部34を除いて実施例1と同様であるため、データ処理部34の構成
のみを図14に示す。
データ処理部34は、記憶部341を有するとともに、機能ブロックとして、プロダク
トイオンスキャン実行部342、イオン候補組設定部343、マスクロマトグラム取得部
344、プロダクトイオン強度解析部345、形状類似度算出部346、及びイオン組決
定部347を備えている。記憶部341には、実施例1において説明したモデルピーク関
数情報と分析対象化合物に関する保持時間(又は保持指標)に加えて、モデルピーク関数
とは別のモデル関数に関する情報が保存されている。
実施例4の質量分析方法について、図15のフローチャートを参照して説明する。
分析者が目的化合物のプリカーサイオンを設定すると(ステップS31)、プロダクト
イオンスキャン実行部342は、該プリカーサイオンについてプロダクトイオンスキャン
測定を行い、マススペクトルを取得する(ステップS32)。このとき、CEの値は標準
値(例えば装置の初期値)に設定される。分析者がプリカーサイオンを複数設定した場合
には、それぞれのプリカーサイオンについてプロダクトイオンスキャンを行ってマススペ
クトルを取得する。
続いて、イオン候補組設定部343は、マススペクトル上に存在する、所定値以上の強
度を有するピークに対応する複数のイオンをプロダクトイオン候補とし、使用者により設
定されたプリカーサイオンとともにMRMトランジション候補に設定する(ステップS3
3)。
MRMトランジション候補が設定されると、マスクロマトグラム取得部344は、CE
値が異なる複数の条件下で、設定されたMRMトランジションのマスクロマトグラムを取
得する(ステップS34)。プロダクトイオン強度解析部345は、マスクロマトグラム
上のピーク強度(あるいは面積)を求め、CE値との相関をプロットしたプロダクトイオ
ン強度グラフを作成する(ステップS35)。プロダクトイオン強度解析部345により
作成されたプロダクトイオン強度グラフの例を図16に示す。
形状類似度算出部346は、プロダクトイオン強度グラフとモデル関数の形状類似度を
求め、CE値の変化に対して強度の変化が小さいプロダクトイオンを選出する(ステップ
S36)。本実施例では、形状類似度算出部346は、CE値の変化に対して強度が変化
しない関数(即ち、y=k(kは定数))をモデル関数とし、プロダクトイオン強度グラフとの
形状類似度を求め、その値が大きい範囲を特定し、その範囲に対応するMRMトランジシ
ョンと電圧値を決定する。本実施例では、上述した関数を用いているため、図12に示す
ように、(ii)プロダクトイオンの質量電荷比m/z=B、CE値:20〜28Vの範囲(CE
値の変化に対してプロダクトイオン強度の変化が小さい範囲)で形状類似度が高くなる。
形状類似度算出部346は、MRMトランジションと電圧値の組を決定すると、その組
について取得したマスクロマトグラム上のピークとモデルピーク関数との形状類似度を算
出し(ステップS37)、その値が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS38
)。マスクロマトグラム上のピークの形状類似度の算出方法については実施例1で説明し
たとおりである。
イオン組決定部347は、形状類似度算出部346が算出した、マスクロマトグラム上
のピークとモデルピーク関数との形状類似度が所定値以上であるMRMトランジション候
補と、該候補に対応するCE値を決定し(ステップS39)、それらを含むMRMメソッ
ドを作成する(ステップS40)。こうして、目的化合物の化合物情報が作成され、記憶
部341に保存される。
ここでは、プロダクトイオン強度グラフの形状類似度を判定した後、マスクロマトグラ
ム上のピークの形状類似度を判定する順に説明したが、これらを逆の順で行うこともでき
る。また、標品を用いてMRMメソッドを作成する場合には、成分を分離する必要がない
ため、カラム113を使用せず、フローインジェクション分析等を行ってもよい。
上記の各実施例では、液体クロマトグラフ質量分析装置を例に挙げたが、ガスクロマト
グラフ質量分析装置であってもよい。また、分析対象化合物が化合物AあるいはBのみで
ある場合を一例として説明したが、分析対象化合物が複数ある場合には、それら複数の分
析対象化合物について上述した各ステップを実行すればよい。
上記実施例では、モデルピークを所定の関数で表されるピークとしたが、その他、標品
を実際に測定した際に得られたピークを用いてもよい。
上記実施例1の構成において、優先順位が最も高い基準イオン候補からマスクロマトグ
ラムのピーク形状類似度を判定するように構成したり、実施例3の構成において、全ての
基準MRMトランジション候補についてマスクロマトグラムを取得し、ピークの形状類似
度と強度とを考慮して基準MRMトランジションを決定するように構成してもよい。
実施例2では、マスクロマトグラムのピーク強度値から定量イオンと確認イオンの組を
決定する例を説明したが、同様に、MRM測定により取得したマスクロマトグラムのピー
ク強度値から定量MRMトランジションと確認MRMトランジションの組を決定するよう
に構成することもできる。
また、上記の各実施例では、データ処理部が主体的に基準イオンを決定する例を説明し
たが、分析者が自ら基準イオンを決定するように構成し、データ処理部が、分析者により
設定された基準イオンの形状類似度(あるいはピーク強度比)が所定値以下である場合に
のみ、その旨を知らせる警告を表示部の画面に表示して分析者に基準イオンの再選出を促
すようにしてもよい。
1…液体クロマトグラフ部
10…移動相容器
11…ポンプ
110…移動相容器
111…ポンプ
112…インジェクタ
113…カラム
2…質量分析装置
20…イオン化室
201…エレクトロスプレイイオン化用(ESI)プローブ
202…加熱キャピラリ
21…第1中間真空室
211…イオンガイド
212…スキマー
22…第2中間真空室
221…イオンガイド
23…分析室
231…前段四重極マスフィルタ
232…コリジョンセル
233…多重極イオンガイド
234…後段四重極マスフィルタ
235…イオン検出器
3…電源部
4、14、24、34…データ処理部
41、141、241、341…記憶部
42…基準イオン候補設定部
43、143、243、344…マスクロマトグラム取得部
44、244、346…形状類似度算出部
45…基準イオン決定部
142、242、343…イオン候補組設定部
143…マスクロマトグラム取得部
144…ピーク比算出部
145、246、347…イオン組決定部
245…MS/MS分析条件変更部
342…プロダクトイオンスキャン実行部
345…プロダクトイオン強度解析部
5…制御部
6…入力部
7…表示部

Claims (6)

  1. 分析対象化合物から生成されるイオンのうちの1乃至複数個のイオンを基準イオンとし
    、該基準イオンについて得たマスクロマトグラムを用いて試料中に含まれる前記分析対象
    化合物の定性及び/又は定量を行う質量分析方法であって、
    a)前記分析対象化合物の化合物情報に基づいて、1乃至複数個の基準イオン候補を設定し、
    b)前記基準イオン候補の一つの基準イオン候補についてマスクロマトグラムを取得し、前記マスクロマトグラム上の所定位置に現れるピークと、所定の関数で表される予め決められたモデルピーク、又は分析対象化合物の標品を測定することにより取得されたマスクロマトグラムのピークであるモデルピークとの形状類似度を求め、
    c-1)前記形状類似度が所定値以上である場合に、その所定値以上であるピークに対応する基準イオン候補を前記基準イオンとして決定する、
    c-2)形状類似度が所定値以下である場合に、マスクロマトグラムが取得されていない基準イオン候補について前記b)の処理を行い、前記b)で求められた形状類似度の結果に基づき、c-1)またはc-2)の処理を繰り返す
    ことを特徴とする質量分析方法。
  2. 前記基準イオンが定量イオン及び/又は確認イオンであることを特徴とする請求項1に
    記載の質量分析方法。
  3. 前記基準イオンがプリカーサイオンとプロダクトイオンの組であることを特徴とする請
    求項1に記載の質量分析方法。
  4. 前記マスクロマトグラム上のピークの強度又は面積値が所定値以上である基準イオン候
    補を前記基準イオンとして決定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    質量分析方法。
  5. 前記形状類似度が所定値以下である場合に、分析条件を変更してマスクロマトグラムを
    取得し、そのマスクロマトグラムについて形状類似度を求めることを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の質量分析方法。
  6. 前記変更する分析条件が、質量分離部の分解能に関するものであることを特徴とする請
    求項5に記載の質量分析方法
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