JP7205077B2 - 分析方法、処理装置、分析装置およびプログラム - Google Patents
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さらに好ましい実施形態では、前記絞込情報に基づいて、前記第1質量分析におけるコリジョンエネルギーを選択することと、前記第1質量分析における検出により得た測定データに基づいて、第2質量分析におけるコリジョンエネルギーを設定することと、をさらに備える。
さらに好ましい実施形態では、前記絞込情報は、前記切断を行ったタンパク質切断試薬、有機溶媒、緩衝液または添加剤の種類を含む前記クロマトグラフィの移動相の組成、前記移動相のpHおよび温度、ペプチドに含まれる酸性アミノ酸の数および塩基性アミノ酸の数、誘導体化剤の種類および前記誘導体化剤に置換される官能基の数、翻訳後修飾により想定され得る価数の変化ならびに前記第1質量分析において検出するイオンの正負の極性の数からなる群から選択される少なくとも一つと、ペプチドがイオン化された際の価数とが紐づけられている情報を含む。
さらに好ましい実施形態では、前記絞込情報は、ペプチドがイオン化された際の価数とそれぞれの前記価数を有する当該ペプチドの構成比、当該ペプチドのm/z、ならびに、CIDガスの種類および/または圧力からなる群から選択される少なくとも一つと、ペプチドを解離するためのコリジョンエネルギーとが紐づけられている情報を含む。
さらに好ましい実施形態では、前記絞込情報は、前記クロマトグラフィにおけるカラムの種類および温度、移動相の組成および/またはグラジエント条件、ならびにペプチドの疎水性指標からなる群から選択される少なくとも一つと、ペプチドの前記クロマトグラフィにおける溶出時間とが紐づけられている情報を含む。
さらに好ましい実施形態では、前記絞込情報は、ペプチドおよび/または前記クロマトグラフィにおける移動相の成分のプロトン親和力および/または電子親和力、ペプチドに含まれる酸性アミノ酸の数および塩基性アミノ酸の数、ならびに前記第1質量分析において検出するイオンの正負の極性からなる群から選択される少なくとも一つと、ペプチドのイオン化しやすさを示すパラメータとが紐づけられている情報を含む。
さらに好ましい実施形態では、前記絞込情報は、ペプチド配列およびコリジョンエネルギーと、前記ペプチド配列において切断されやすい位置、過去に取得された当該ペプチド配列からなるペプチドのMS/MSスペクトルならびに/または前記MS/MSスペクトルで検出されたフラグメントイオンの価数、m/z、種類および/または検出強度とが紐づけられている情報を含む。
さらに好ましい実施形態では、前記絞込情報は、ペプチドのMS/MSスペクトルと、当該ペプチドが帰属するタンパク質のデータを公開しているネットワーク上の情報源のアドレスとが紐づけられている情報を含む。
さらに好ましい実施形態では、前記絞込情報は、ペプチドのアミノ酸配列と、翻訳後修飾に関するフラグメントイオンの検出強度とが紐づけられている情報を含む。
本発明の好ましい実施形態による処理装置は、タンパク質の切断により生成された複数のペプチドがクロマトグラフィにより分離され、前記複数のペプチドのうち少なくとも一つのペプチドのフラグメントイオンが第2質量分析によって検出されることにより前記タンパク質の定量が行われる分析方法に用いられる処理装置であって、前記タンパク質のアミノ酸配列と前記切断の配列特異性とに基づいて、前記切断を行った場合に生成され得る前記複数のペプチドのアミノ酸配列である複数のペプチド配列を算出する配列算出部と、前記第2質量分析における分析条件の設定のために行われる第1質量分析の分析条件を絞り込むための絞込情報に基づいて、前記第1質量分析で検出するフラグメントイオンを設定する分析条件設定部と、を備え、前記絞込情報は、前記ペプチド配列、前記ペプチド配列に基づいて算出されたパラメータ、前記切断の条件、前記第1質量分析の条件、および前記クロマトグラフィによる分離の条件からなる群から選択される少なくとも一つに対応する条件データと、前記第1質量分析における分析条件を設定するための設定データとが紐づけられて記憶媒体に記憶されている情報である。
本発明の好ましい実施形態による分析装置は、上述の処理装置と、クロマトグラフと、質量分析計とを備える。
本発明の好ましい実施形態によるプログラムは、タンパク質の切断により生成された複数のペプチドがクロマトグラフィにより分離され、前記複数のペプチドのうち少なくとも一つのペプチドのフラグメントイオンが第2質量分析によって検出されることにより前記タンパク質の定量が行われる分析方法に用いられる処理装置に、前記タンパク質のアミノ酸配列と前記切断の配列特異性とに基づいて、前記切断を行った場合に生成され得る前記複数のペプチドのアミノ酸配列である複数のペプチド配列を算出する配列算出処理と、前記第2質量分析における分析条件の設定のために行われる第1質量分析の分析条件を絞り込むための絞込情報に基づいて、前記第1質量分析で検出するフラグメントイオンを設定する分析条件設定処理と、を行わせ、前記絞込情報は、前記ペプチド配列、前記ペプチド配列に基づいて算出されたパラメータ、前記切断の条件、前記第1質量分析の条件、および前記クロマトグラフィによる分離の条件からなる群から選択される少なくとも一つに対応する条件データと、前記第1質量分析における分析条件を設定するための設定データとが紐づけられて記憶媒体に記憶されている情報である。
なお、グラジエントデータの態様は、複数のグラジエント条件が区別されて示されていれば特に限定されず、グラジエントを時間と移動相の混合割合との対応を示すグラフ等で表してもよい。
なお、情報処理部40は、液体クロマトグラフ10および/または質量分析計20と一体になった一つの装置として構成してもよい。また、本実施形態の分析方法に用いるデータの一部は遠隔のサーバ等に保存してもよく、当該分析方法で行う演算処理の一部は遠隔のサーバ等で行ってもよい。測定部100の各部の動作の制御は、情報処理部40が行ってもよいし、各部を構成する装置がそれぞれ行ってもよい。
なお、コリジョンエネルギーの電圧間隔は2Vおきに限られず適宜設定することができる。
絞込情報では、過去に得られたデータや、理論値に基づいて、条件データの値を設定された際に設定データの範囲が適宜設定されるように構成されている。条件データの値は数値に限られず、文字列等でもよい。文字列の場合は、入力の際、選択肢が表示され(例えば、移動相の組成であれば「ギ酸」「アセトニトリル」等)、ユーザが入力部41を介して選択する構成であることが好ましい。この場合、各選択肢に設定データの範囲が紐づけられていてユーザの選択した選択肢に対応する設定データの範囲が設定されることが好ましい。また、絞込情報に含まれる情報や、各設定データに紐づけられる条件データは図3および図4に示すものに限らない。また、各設定データに対し、図3および図4に示された条件データのうちの任意の一部のみが対応していてもよい。
なお、ステップS2001およびS2003は、適宜ステップS1001~S1009の前に行ってもよい。
(1)本実施形態の分析方法は、第2質量分析における分析条件の設定のために行われる第1質量分析における分析条件を絞り込むための絞込情報に基づいて、第1質量分析で検出するフラグメントイオンFを設定することを備え、絞込情報は、ペプチド配列、ペプチド配列に基づいて算出されたペプチドの疎水性指標、酸性アミノ酸の数や塩基性アミノ酸の数等のパラメータ、タンパク質切断試薬等のタンパク質Prの切断の条件、CIDガスや検出するイオンの極性等の第1質量分析の条件、ならびに分析カラム14の固定相、移動相およびグラジエント条件等のクロマトグラフィの条件からなる群から選択される少なくとも一つに対応する条件データと、第1質量分析の分析条件を設定するための設定データとが紐づけられて記憶媒体に記憶されている情報である。これにより、絞込情報を利用して有用性の低い分析条件を予め除くため、検出強度の高いフラグメントイオンを探索する作業を減らすことができる。
(変形例1)
上述の実施形態の絞込情報は、さらに、ペプチドのMS/MSスペクトルと、当該ペプチドが帰属するタンパク質のデータを公開しているネットワーク上の情報源のアドレスとが紐づけられている情報を含んでもよい。これにより、公開されているデータベース上の情報に基づいて第1質量分析において検出しづらいフラグメントイオンFを測定対象から外すことができ、より効率的にタンパク質の定量の際の分析条件の設定を行うことができる。情報源の例としては、過去にペプチドのMS/MSスペクトルから帰属されるタンパク質を推定するサーチ(ソフトウェアの一例;Mascot:Matrix Science Inc.;ボストン、アメリカ合衆国)を行った情報が公開されているWebサイト等が挙げられる。
複数の試料のタンパク質Prをそれぞれ切断して生成したペプチドPeを混合した試料SのLC/MS/MSにより各試料のタンパク質Prの比較定量を行うこともできる。その場合、上述の実施形態の絞込情報は、さらに、各試料を区別するための質量タグの種類と、フラグメントイオンFの質量の変化とを紐づけた情報を含むことができる。このような質量タグでは、混合前の各試料ごとに、ペプチドPeに同一の質量タグが付される。各試料の質量タグは、それぞれ異なる構造を有するが、同一の質量になるように設計されている。従って、各試料の質量タグは、CIDの前には同じ質量であり、同一のm/zにより当該質量タグが付されたプリカーサイオンが選択されるが、CIDの後には各質量タグの構造の違いに基づいて試料ごとに異なるm/zのフラグメントイオンFとして検出されるように設計されている。これにより、試料間のタンパク質Prの量の比較定量を行うことができる。本変形例の絞込情報により、複数の試料のタンパク質の比較定量においても、第1質量分析において検出しづらいフラグメントイオンFを測定対象から外すことができ、より効率的にタンパク質の定量の際の分析条件の設定を行うことができる。
上述の実施形態の絞込情報は、さらに、CIDにおいて優先的に開裂しやすい部位と、フラグメントイオンの種類とが紐づけられた情報を含んでもよい。条件データにおける、優先的に開裂しやすい部位に基づいて、bイオン、yイオン等のフラグメントイオンの種類が限定される。これにより、ペプチドPeの開裂しやすい部位に基づいて、第1質量分析において検出しづらいフラグメントイオンFを測定対象から外すことができ、より効率的にタンパク質の定量の際の分析条件の設定を行うことができる。
分析装置1の情報処理機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された、上述した配列算出処理および分析条件設定処理を含む測定、定量および表示等の処理およびそれに関連する処理の制御に関するプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
Claims (12)
- タンパク質の切断を行って複数のペプチドを生成し、クロマトグラフィで分離された前記複数のペプチドの少なくとも一つのペプチドのフラグメントイオンを第2質量分析によって検出することにより前記タンパク質の定量を行う分析方法であって、
前記タンパク質のアミノ酸配列と前記切断の配列特異性とに基づいて、前記切断を行った場合に生成され得る複数のペプチドのアミノ酸配列である複数のペプチド配列を算出することと、
前記第2質量分析における分析条件の設定のために行われる第1質量分析における分析条件を絞り込むための絞込情報に基づいて該第1質量分析におけるコリジョンエネルギーの値の範囲を決定し、前記第1質量分析で検出する第1フラグメントイオンを設定するとともに前記コリジョンエネルギーの値の範囲内で該第1質量分析における複数のコリジョンエネルギーを設定することと、
前記第1質量分析により、前記第1フラグメントイオンを検出することと、
前記第1質量分析における検出により得た測定データに基づいて、前記第2質量分析で検出する第2フラグメントイオン及び該第2質量分析におけるコリジョンエネルギーを設定することと、
前記第2質量分析により、前記第2フラグメントイオンを検出することと、
前記第2質量分析における検出に基づいて、前記タンパク質を定量することと、
を備え、
前記絞込情報は、前記ペプチド配列、前記ペプチド配列に基づいて算出されたパラメータ、前記切断の条件、前記第1質量分析の条件、および前記クロマトグラフィの条件からなる群から選択される少なくとも一つに対応する条件データと、前記第1質量分析の分析条件を設定するための設定データとが紐づけられて記憶媒体に記憶されている情報である分析方法。 - 請求項1に記載の分析方法において、
前記絞込情報は、前記切断を行ったタンパク質切断試薬、有機溶媒、緩衝液または添加剤の種類を含む前記クロマトグラフィの移動相の組成、前記移動相のpHおよび温度、ペプチドに含まれる酸性アミノ酸の数および塩基性アミノ酸の数、誘導体化剤の種類および前記誘導体化剤に置換される官能基の数、翻訳後修飾により想定され得る価数の変化ならびに前記第1質量分析において検出するイオンの正負の極性の数からなる群から選択される少なくとも一つと、ペプチドがイオン化された際の価数とが紐づけられている情報を含む分析方法。 - 請求項1又は2に記載の分析方法において、
前記絞込情報は、ペプチドがイオン化された際の価数とそれぞれの前記価数を有する当該ペプチドの構成比、当該ペプチドのm/z、ならびに、CIDガスの種類および/または圧力からなる群から選択される少なくとも一つと、ペプチドを解離するためのコリジョンエネルギーとが紐づけられている情報を含む分析方法。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の分析方法において、
前記絞込情報は、ペプチドがイオン化された際の価数及び質量電荷比と、該ペプチドを解離するためのコリジョンエネルギーの範囲とが紐づけられている情報を含む分析方法。 - 請求項1から4までのいずれか一項に記載の分析方法において、
前記絞込情報は、前記クロマトグラフィにおけるカラムの種類および温度、移動相の組成および/またはグラジエント条件、ならびにペプチドの疎水性指標からなる群から選択される少なくとも一つと、ペプチドの前記クロマトグラフィにおける溶出時間とが紐づけられている情報を含む分析方法。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載の分析方法において、
前記絞込情報は、ペプチドおよび/または前記クロマトグラフィにおける移動相の成分のプロトン親和力および/または電子親和力、ペプチドに含まれる酸性アミノ酸の数および塩基性アミノ酸の数、ならびに前記第1質量分析において検出するイオンの正負の極性からなる群から選択される少なくとも一つと、ペプチドのイオン化しやすさを示すパラメータとが紐づけられている情報を含む分析方法。 - 請求項1から6までのいずれか一項に記載の分析方法において、
前記絞込情報は、ペプチド配列およびコリジョンエネルギーと、前記ペプチド配列において切断されやすい位置、過去に取得された当該ペプチド配列からなるペプチドのMS/MSスペクトルならびに/または前記MS/MSスペクトルで検出されたフラグメントイオンの価数、m/z、種類および/または検出強度とが紐づけられている情報を含む分析方法。 - 請求項1から7までのいずれか一項に記載の分析方法において、
前記絞込情報は、ペプチドのMS/MSスペクトルと、当該ペプチドが帰属するタンパク質のデータを公開しているネットワーク上の情報源のアドレスとが紐づけられている情報を含む分析方法。 - 請求項1から8までのいずれか一項に記載の分析方法において、
前記絞込情報は、ペプチドのアミノ酸配列と、翻訳後修飾に関するフラグメントイオンの検出強度とが紐づけられている情報を含む分析方法。 - タンパク質の切断により生成された複数のペプチドがクロマトグラフィにより分離され、前記複数のペプチドのうち少なくとも一つのペプチドのフラグメントイオンが第2質量分析によって検出されることにより前記タンパク質の定量が行われる分析方法に用いられる処理装置であって、
前記タンパク質のアミノ酸配列と前記切断の配列特異性とに基づいて、前記切断を行った場合に生成され得る前記複数のペプチドのアミノ酸配列である複数のペプチド配列を算出する配列算出部と、
前記第2質量分析における分析条件の設定のために行われる第1質量分析の分析条件を絞り込むための絞込情報に基づいて該第1質量分析におけるコリジョンエネルギーの値の範囲を決定し、前記第1質量分析で検出するフラグメントイオンを設定するとともに前記コリジョンエネルギーの値の範囲内で該第1質量分析における複数のコリジョンエネルギーを設定する分析条件設定部と、
を備え、
前記絞込情報は、前記ペプチド配列、前記ペプチド配列に基づいて算出されたパラメータ、前記切断の条件、前記第1質量分析の条件、および前記クロマトグラフィによる分離の条件からなる群から選択される少なくとも一つに対応する条件データと、前記第1質量分析における分析条件を設定するための設定データとが紐づけられて記憶媒体に記憶されている情報である処理装置。 - 請求項10に記載の処理装置と、
クロマトグラフと、
質量分析計と
を備える分析装置。 - タンパク質の切断により生成された複数のペプチドがクロマトグラフィにより分離され、前記複数のペプチドのうち少なくとも一つのペプチドのフラグメントイオンが第2質量分析によって検出されることにより前記タンパク質の定量が行われる分析方法に用いられる処理装置に、
前記タンパク質のアミノ酸配列と前記切断の配列特異性とに基づいて、前記切断を行った場合に生成され得る前記複数のペプチドのアミノ酸配列である複数のペプチド配列を算出する配列算出処理と、
前記第2質量分析における分析条件の設定のために行われる第1質量分析の分析条件を絞り込むための絞込情報に基づいて該第1質量分析におけるコリジョンエネルギーの値の範囲を決定し、前記第1質量分析で検出するフラグメントイオンを設定するとともに前記コリジョンエネルギーの値の範囲内で該第1質量分析における複数のコリジョンエネルギーを設定する分析条件設定処理と、を行わせ、
前記絞込情報は、前記ペプチド配列、前記ペプチド配列に基づいて算出されたパラメータ、前記切断の条件、前記第1質量分析の条件、および前記クロマトグラフィによる分離の条件からなる群から選択される少なくとも一つに対応する条件データと、前記第1質量分析における分析条件を設定するための設定データとが紐づけられて記憶媒体に記憶されている情報であるプログラム。
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