JP6464519B2 - 自動火災報知システムの子機、およびそれを用いた自動火災報知システム - Google Patents

自動火災報知システムの子機、およびそれを用いた自動火災報知システム Download PDF

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Description

本発明は、一般に自動火災報知システムの子機、およびそれを用いた自動火災報知システムに関し、より詳細には一対の電線を介して親機と電気的に接続された自動火災報知システムの子機、およびそれを用いた自動火災報知システムに関する。
従来、自動火災報知システム(自火報システム)として、P型(Proprietary-type)とR型(Record-type)との2種類のシステムが存在する。P型、R型のいずれであっても、自動火災報知システムは、熱感知器や煙感知器や炎感知器等からなる子機にて火災の発生を検知し、受信機からなる親機へ子機から火災発生の通知が為されるように構成されている。
P型の自動火災報知システムは、子機が一対の電線間を電気的に短絡することで、受信機からなる親機に火災発生を通知する。R型の自動火災システムは、伝送線を伝送される伝送信号を用いて、子機が通信により親機に火災発生を通知する。一般的に、R型の自動火災報知システムは大規模の建物に用いられ、中規模以下の建物には、施工の容易性などからP型の自動火災報知システムが用いられることが多い。
また、自動火災報知システムとしては、防排煙設備や非常用放送設備等の他装置との連動機能を有するシステムもある。この種の自動火災報知システムにおいては、子機は、他装置を連動させるための連動報を発生する機能を有し、親機は、子機からの連動報を受信することで他装置との連動を実行する。P型の自動火災報知システムにおいては、1回線では火災発生を知らせる火災報と連動報とを親機で区別できないため、火災報用と連動報用とで別回線を設ける必要がある。
ところで、たとえば特許文献1には、P型の自動火災報知システムとして、親機である火災受信機より導出した複数の感知器回線に、子機である火災感知器を複数台接続した構成のシステムが開示されている。特許文献1に記載の自動火災報知システムでは、子機は、子機自身の異常検出時に、火災検出時に親機に出力すべき火災信号と同一の信号フォーマットをなす異常検出信号を、火災信号の出力時間とは異なる所定時間の間出力するように構成されている。親機は、異常検出信号が入力されたときには、この信号の入力時間の違いによって火災信号の入力と区別して、所定の警報動作をする。
特開2002−8154号公報
しかし、特許文献1に記載の自動火災報知システムでは、子機からの火災信号と異常検出信号とを親機で区別できるに過ぎず、火災報と連動報とを親機で区別することはできない。そのため、特許文献1に記載の自動火災報知システムでは、他装置との連動機能を付加するとなると、結局、火災報用と連動報用とで別回線を設ける必要があり、システム構成が複雑になる。
本発明は上記事由に鑑みて為されており、極力簡単な構成で、P型でありながらも他装置との連動機能を付加することができる自動火災報知システムの子機、およびそれを用いた自動火災報知システムを提供することを目的とする。
本発明の自動火災報知システムの子機は、電圧が印加される一対の電線に電気的に接続され、前記一対の電線から電流を引込電流として引き込む送信回路と、火災の発生を報知する火災報状態、および他装置を連動させる連動報状態の2状態を含む動作状態を判断する判断部と、前記送信回路を制御し前記引込電流の電流値を調節する制御部とを備え、前記制御部は、前記判断部の判断結果が前記火災報状態になると、前記引込電流の電流値を所定の火災報レベルに調節して火災報を発生し、前記判断部の判断結果が前記連動報状態になると、前記引込電流の電流値を前記火災報レベルとは異なる所定の連動報レベルに調節して連動報を発生するように構成されていることを特徴とする。
本発明の自動火災報知システムは、上記の子機と、前記一対の電線間に電圧を印加する親機とを備えることを特徴とする。
本発明は、極力簡単な構成で、P型でありながらも他装置との連動機能を付加することができる、という利点がある。
実施形態1に係る自動火災報知システムの概略構成を示す説明図である。 実施形態1に係る自動火災報知システムの全体構成を示す説明図である。 実施形態1に係る自動火災報知システムの子機を示す概略回路図である。 実施形態1に係る自動火災報知システムの動作の説明図である。 実施形態1に係る自動火災報知システムの動作の説明図である。 実施形態2に係る自動火災報知システムの動作の説明図である。 実施形態3に係る自動火災報知システムの子機を示す概略回路図である。
(実施形態1)
本実施形態に係る自動火災報知システム100は、図1に示すように、少なくとも1台の子機1と、1台の親機2とを備えている。
親機2は、一対の電線51,52間に電圧を印加する印加部21を有している。
子機1は、送信回路14と、判断部161と、制御部162とを備えている。送信回路14は、電圧が印加される一対の電線51,52に電気的に接続され、一対の電線51,52から電流を引込電流として引き込むように構成されている。
判断部161は、火災の発生を報知する火災報状態、および他装置3(図2参照)を連動させる連動報状態の2状態を含む動作状態を判断するように構成されている。制御部162は、送信回路14を制御し引込電流の電流値を調節する。
ここで、制御部162は、判断部161の判断結果が火災報状態になると、引込電流の電流値を所定の火災報レベルに調節して火災報を発生する。また、制御部162は、判断部161の判断結果が連動報状態になると、引込電流の電流値を火災報レベルとは異なる所定の連動報レベルに調節して連動報を発生するように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る自動火災報知システム100の子機1は、制御部162が、判断部161の判断結果に応じて送信回路14を制御し引込電流の電流値を調節することによって、火災報および連動報を発生する。要するに、子機1は、一対の電線51,52から引き込む(流れ込む)電流の大きさ(電流値)を、火災報レベルと連動報レベルとで切り替えることによって、火災報と連動報とを区別可能な電流信号を送信する。
そのため、この子機1を用いた自動火災報知システム100においては、火災報用と連動報用とで回線を分けることなく、火災報と連動報とを親機2で区別することができる。したがって、本実施形態の自動火災報知システム100の子機1によれば、極力簡単な構成で、P型でありながらも他装置3との連動機能を付加することができる、という利点がある。
以下、本実施形態に係る自動火災報知システム100について詳しく説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
<全体構成>
本実施形態では、自動火災報知システム100が集合住宅(マンション)に用いられる場合を例示するが、自動火災報知システム100は、集合住宅に限らず、たとえば商業施設、病院、ホテル、雑居ビル等、様々な建物に適用可能である。
本実施形態の自動火災報知システム100においては、図2に示すように1棟の集合住宅6に対して、1台の親機2と、複数台の子機101,102,103…とが設けられている。なお、複数台の子機101,102,103…の各々を特に区別しないときには単に「子機1」という。
さらに、この自動火災報知システム100では、一対の電線51,52が1〜4階の階(フロア)ごとに配線されている。要するに、2本1組(2線式)の電線51,52は、集合住宅6全体で4組設けられている。
ここでは、各組の電線51,52に対して最大40〜80台の子機1が接続可能である。さらに、1台の親機2には、一対の電線51,52は最大で50〜200回線(50〜200組)接続可能である。したがって、たとえば各組の電線51,52に最大40台の子機1が接続可能で、1台の親機2に最大で50回線の一対の電線51,52が接続可能である場合、子機1は、1台の親機2に対して最大で2000(=40×50)台まで接続可能である。ただし、これらの数値は一例であって、これらの数値に限定する趣旨ではない。
なお、一対の電線51,52の終端(親機2と反対側の端部)においては、一対の電線51,52間が終端抵抗4を介して電気的に接続されている。そのため、親機2は、一対の電線51,52間に流れる電流を監視することで、一対の電線51,52の断線を検知することが可能である。ただし、終端抵抗4は必須の構成ではなく、省略されていてもよい。
自動火災報知システム100は、基本的には、熱感知器や煙感知器や炎感知器等からなる子機1にて火災の発生を検知し、子機1から受信機である親機2へ火災発生の通知(火災報)が為されるように構成されている。ただし、子機1は、火災の発生を検知する感知器に限らず、発信機などを含んでいてもよい。発信機は、押しボタンスイッチ(図示せず)を有し、人が火災を発見した場合に押しボタンスイッチを手動で操作することにより、親機2へ火災発生の通知(火災報)を行う装置である。
また、自動火災報知システム100は、他装置3を連動させるための通知(連動報)を子機1から親機2が受けた際、防排煙設備や非常用放送設備等の他装置3を連動させる連動機能を有している。そのため、自動火災報知システム100は、火災の発生時に、防排煙設備の防火扉を制御したり、非常用放送設備にて音響または音声により火災の発生を報知したりすることが可能である。
他装置3は、たとえば有線接続により親機2との間で通信可能に構成されており、親機2からの指示を受けて自動火災報知システム100と連動するように構成されている。ここでいう他装置3は、防火扉や排煙設備などの防排煙設備、非常用放送設備、外部移報装置、およびスプリンクラーなどの消火設備等、様々な装置を含んでおり、特定の装置(設備)には限定されない。なお、外部移報装置は、外部の関係者、消防機関、警備会社等へ通報する装置である。
ところで、一般的な自動火災報知システムには、P型(Proprietary-type)とR型(Record-type)との2種類のシステムが存在する。P型の自動火災報知システムは、子機が一対の電線間を電気的に短絡することで親機に火災発生を通知する。R型の自動火災システムは、伝送線を伝送される伝送信号を用いて、子機が通信により親機に火災発生を通知する。
本実施形態の自動火災報知システム100はP型を基本とする。より具体的には、本実施形態では、P型の自動火災報知システムが設置されていた集合住宅において、既存の配線(電線51,52)をそのまま使用し、受信機(親機2)および子機(子機1)を入れ替えた場合を想定する。なお、本実施形態の自動火災報知システム100は、新規に導入される自動火災報知システムとしても採用可能である。
すなわち、本実施形態の自動火災報知システム100は、P型でありながらも、引込電流(一対の電線51,52から送信回路14が引き込む電流)の電流値を調節可能な子機1を用いることで、一部、R型と同様の機能が付加されている。具体的には、自動火災報知システム100は、発報時、子機1が引込電流の電流値を火災報レベルあるいは連動報レベルに調節することで、親機2において火災報と連動報とを区別することが可能である。したがって、自動火災報知システム100は、同一回線で火災報の機能と連動機能とを実現でき、火災報用と連動報用とで別回線を設ける場合に比べて省配線化を図ることができる。
さらに、本実施形態においては、子機1は、引込電流の電流値を第1レベルと第2レベルとの間で増減させることにより、伝送データを表す伝送信号を送信するように構成されている。つまり、本実施形態では、子機1は伝送信号を用いた通信が可能であり、親機2に対しデータの伝送が可能である。そのため、自動火災報知システム100は、たとえば発報時、子機1が予め割り当てられた識別子(アドレス)を親機2に送信することにより、親機2において、一対の電線51,52の組単位ではなく子機1単位で発報元の特定が可能である。また、自動火災報知システム100は、非発報時(平常時)、親機2−子機1間で通信を行うことにより、親機2−子機1間の通信状況や子機1の動作などについて自動試験を実施することができる。
なお、本実施形態に係る自動火災報知システム100は、通信を利用することで親機2−子機1間で様々な情報をやり取りできるので、上述したような子機1単位での発報元の特定や自動試験に限らず、種々の機能を付加することができる。
<親機の構成>
本実施形態では、親機2は、子機1から火災発生の通知(火災報)、並びに他装置3を連動させるための通知(連動報)を受けるP型受信機である。親機2は、建物(集合住宅6)の管理室に設置される。
親機2は、図1に示すように、印加部21の他、抵抗22と、受信部23と、送信部24と、各種の表示を行う表示部25と、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部26と、各部を制御する処理部27とを有している。
抵抗22は、印加部21と一対の電線51,52の少なくとも一方との間に接続されている。図1の例では、抵抗22は、一対の電線51,52のうち一方(高電位側)の電線51と印加部21との間に挿入されている。ただし、この例に限らず、抵抗22は、他方(低電位側)の電線52と印加部21との間に挿入されていてもよいし、一対の電線51,52の両方と印加部21との間にそれぞれ挿入されていてもよい。
受信部23は、子機1からの電流信号を抵抗22での電圧降下により一対の電線51,52上の電圧変化に変換してなる電圧信号を受信する。送信部24は、子機1に伝送信号を送信する。
この親機2は、子機1から火災発生の通知(火災報)を受けると、表示部25にて火災の発生場所等の表示を行う。
処理部27は、マイコン(マイクロコンピュータ)を主構成とし、メモリ(図示せず)に記憶されたプログラムを実行することにより所望の機能を実現する。なお、プログラムは、予めメモリに書き込まれていてもよいし、メモリカードのような記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。
また、親機2は、他装置3を連動させるための連動部28を有している。これにより、親機2は、子機1から連動報を受けると、連動部28から他装置3へ指示を出し、他装置3を連動させることができる。
親機2は、上述したように印加部21から一対の電線51,52間に電圧を印加することにより、一対の電線51,52に接続されている子機1を含め、自動火災報知システム100全体の動作用の電源として機能する。ここでは一例として、印加部21が一対の電線51,52間に印加する電圧は直流24Vとするが、この値に限定する趣旨ではない。
さらに、親機2は、停電に際しても自動火災報知システム100の動作用の電源を確保できるように、蓄電池を用いた予備電源29を備えている。親機2は、図示しない商用電源、自家発電設備等を主電源とする。印加部21は、電力の供給元を、主電源の停電時に主電源から予備電源29に自動的に切り替え、主電源の復旧時には予備電源29から主電源に自動的に切り替える。予備電源29は、省令で定められる基準を満たすように容量等の仕様が決められている。
また、抵抗22は、上述したように子機1から送信される電流信号を電圧信号に変換する第1の機能と、一対の電線51,52間が短絡したときに一対の電線51,52に流れる電流を制限する第2の機能との2つの機能を有している。要するに、抵抗22は、電流−電圧変換素子として第1の機能と、電流制限素子としての第2の機能とを兼ね備えている。ここでは一例として、抵抗22の抵抗値は400Ωあるいは600Ωとするが、この値に限定する趣旨ではない。
受信部23および送信部24は、抵抗22と一対の電線51,52との間に電気的に接続されている。ただし、受信部23に関しては、抵抗22と一対の電線51,52との間に接続される構成に限らず、たとえば印加部21と抵抗22との間に電気的に接続されていてもよい。
ここで、受信部23は、子機1からの電流信号を、一対の電線51,52上の電圧信号(電圧変化)として受信する。つまり、子機1が一対の電線51,52から引き込む電流(引込電流)の電流値は、抵抗22での電圧降下の大きさに相当するので、受信部23は、子機1からの火災報や連動報を電圧信号として受信することができる。言い換えれば、受信部23は、子機1での引込電流の電流値に応じた電圧信号を、火災報や連動報として受信することになる。
送信部24は、一対の電線51,52から流れ込む電流を変化させることで一対の電線51,52上に生じる電流信号を、伝送信号として子機1に送信する。送信部24が一対の電線51,52上に送出する(生じさせる)電流信号は、抵抗22での電圧降下によって電圧信号に変換され、子機1は親機2からの伝送信号として電圧信号を受信する。言い換えれば、送信部24が一対の電線51,52から流れ込む電流を変化させたときに一対の電線51,52上に生じる電圧変化(電圧信号)は、電圧信号として子機1にて受信されることになる。
<子機の構成>
子機1は、ダイオードブリッジ11と、電源回路12と、センサ13と、送信回路14と、受信回路15と、制御回路16と、記憶部17とを有している。
ダイオードブリッジ11は、入力端側に一対の電線51,52が電気的に接続され、出力端側に電源回路12、送信回路14、受信回路15が電気的に接続されている。電源回路12は、一対の電線51,52上の電力から、子機1の動作用の電力を生成する。センサ13は、火災の発生を検知する。
制御回路16は、送信回路14および受信回路15を制御して、センサ13の出力に応じて引込電流の電流値を調節することで送信回路14から電流信号を送信したり、親機2からの伝送信号を受信回路15で受信したりする。ここでは、制御回路16はマイコン(マイクロコンピュータ)を主構成とし、メモリ(図示せず)に記憶されたプログラムを実行することにより所望の機能を実現する。なお、プログラムは、予めメモリに書き込まれていてもよいし、メモリカードのような記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。
制御回路16は、判断部161および制御部162を含んでいる。つまり、本実施形態では、火災報状態および連動報状態の2状態を含む動作状態を判断する判断部161と、送信回路14を制御し引込電流の電流値を調節する制御部162とは一体に構成されている。ただし、この例に限らず、判断部161と制御部162とは別体として構成されていてもよい。
ここで、送信回路14は、一対の電線51,52から引き込む電流(引込電流)の電流値を、電流信号として親機2に送信するように構成されている。送信回路14が一対の電線51,52上に送出する(生じさせる)電流信号は、抵抗22での電圧降下によって電圧信号に変換され、親機2は子機1からの信号として電圧信号を受信する。言い換えれば、送信回路14が一対の電線51,52から引き込む引込電流の電流値を調節することで、該電流値に応じた電圧信号が親機2にて受信されることになる。
図3は、送信回路14の具体例を示している。つまり、送信回路14は、図3に示すように、第1引込部141と第2引込部142とを有しており、第1引込部141と第2引込部142とでそれぞれ電流を引き込むように構成されている。
第1引込部141は、ダイオードブリッジ11の一対の出力端間に電気的に接続された(第1の)半導体素子143と(第1の)抵抗144と発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)145との直列回路を有している。第2引込部142は、ダイオードブリッジ11の一対の出力端間に電気的に接続された(第2の)半導体素子146と(第2の)抵抗147との直列回路を有している。
ここでは、半導体素子143,146は、いずれもnpn型のトランジスタからなり、コレクタがダイオードブリッジ11の高電位側の出力端に電気的に接続されている。さらに、半導体素子143のエミッタは、抵抗144および発光ダイオード145を介して回路グランド(ダイオードブリッジ11の低電位側の出力端)に電気的に接続されている。半導体素子146のエミッタは、抵抗147を介して回路グランド(ダイオードブリッジ11の低電位側の出力端)に電気的に接続されている。各半導体素子143,146のベースは、それぞれ制御部162に電気的に接続されている。なお、半導体素子143,146は、npn型のトランジスタに限らず、たとえばpnp型のトランジスタであってもよい。
これにより、送信回路14は、制御部162により半導体素子143がオンされると第1引込部141にて電流の引き込みを行い、制御部162により半導体素子146がオンされると第2引込部142にて電流の引き込みを行う。そのため、送信回路14は、第1引込部141のみで電流の引き込みを行う場合と、第1引込部141と第2引込部142との両方で電流の引き込みを行う場合とで、引込電流の電流値を変えることができる。
さらに、半導体素子143のベース電流を2段階で切り替えることにより、第1引込部141で引き込む電流の電流値を2段階で切り替えることができる。同様に、半導体素子146のベース電流を2段階で切り替えることにより、第2引込部142で引き込む電流の電流値を2段階で切り替えることができる。本実施形態では、送信回路14は、このように第1引込部141で2段階、第2引込部142で2段階の計4段階の電流値の調整が可能である。以下では、子機1は、送信回路14で引込電流の電流値を切り替えることにより、引込電流の電流値を4段階で段階的に引き上げ可能であると仮定する。
なお、第1引込部141で電流の引き込みを行う際には、送信回路14は発光ダイオード145を点灯させることができる。この発光ダイオード145は、子機1の外部から視認可能な位置に配置され、子機1が火災報状態にあることを点灯することによって報知する機能を持つ。
受信回路15は、親機2からの伝送信号を、一対の電線51,52上の電圧信号(電圧変化)として受信する。つまり、親機2が一対の電線51,52上に送出する(生じさせる)電流信号は、抵抗22での電圧降下によって電圧信号に変換されるので、受信回路15は、親機2からの伝送信号として電圧信号を受信する。言い換えれば、受信回路15は、親機2が一対の電線51,52から流れ込む電流を変化させたときに一対の電線51,52上に生じる電圧変化(電圧信号)を、電圧信号として受信することになる。
記憶部17は、子機1に予め割り当てられている識別子(アドレス)を少なくとも記憶する。つまり、複数台の子機101,102,103…には、それぞれ固有の識別子が割り当てられている。各識別子は、複数台の子機101,102,103…の各々の設置場所(たとえば部屋番号)と対応付けられて親機2に登録される。
また、記憶部17には、判断部161が動作状態(火災報状態、連動報状態)を判断するための判断条件が記憶されている。判断条件は、たとえばセンサ13の出力について設定された閾値や、サンプリング回数などである。
判断部161は、センサ13の出力(センサ値)を定期的に読込み、記憶部17内の判断条件に照らすことによって、動作状態を判断する。本実施形態では、判断条件の一例として、センサ値が第1の閾値を超える状態が所定の第1のサンプリング回数(たとえば3回)連続した場合に、判断部161が火災報状態と判断することと仮定する。同様に、センサ値が第2の閾値(>第1の閾値)を超える状態が所定の第2のサンプリング回数(たとえば3回)連続した場合に、判断部161が連動報状態と判断することと仮定する。ただし、判断部161は、火災報状態との判断を経てから連動報状態と判断するように、たとえば火災報状態との判断が確定した時点からセンサ値と第2の閾値との比較を開始する。これらの判断条件は一例に過ぎず、適宜変更可能である。
本実施形態では、判断部161は、火災報状態と連動報状態とのいずれでもない非発報状態(平常状態)を含む3状態(火災報状態、連動報状態、非発報状態)のうち、現在の動作状態がいずれに当たるのかを判断する。なお、判断部161で判断される動作状態は、3状態に限らず、火災報状態および連動報状態の2状態のみであってもよいし、また、4状態以上であってもよい。
制御部162は、判断部161の判断結果に応じて送信回路14を制御し引込電流の電流値を調節する。つまり、制御部162は、上述したように判断部161の判断結果が火災報状態になると、引込電流の電流値を所定の火災報レベルに調節して火災報を発生する。また、制御部162は、判断部161の判断結果が連動報状態になると、引込電流の電流値を所定の連動報レベルに調節して連動報を発生する。ここで、連動報レベルは、火災報レベルとは異なる値(電流値)であって、本実施形態では火災報レベルよりも大きな電流値である(連動報レベル>火災報レベル)。
さらに、本実施形態においては、制御部162は、引込電流の電流値を第1レベルと第2レベルとの二値間で増減させることにより、送信回路14から伝送データを表す伝送信号を送信するように構成されている。伝送データは、上述したように子機1単位で発報元を特定するための情報(識別子)や、自動試験のための情報などである。なお、自動試験の項目としては、たとえば生存確認(キープアライブ)、子機1の自己診断等が含まれている。
ここでは、第1レベルは火災報レベルと同値であって、第2レベルは火災報レベルよりも大きく且つ連動報レベルよりも小さな値であるとする(火災報レベル=第1レベル<第2レベル<連動報レベル)。要するに、子機1は、火災報レベルを基準に引込電流の電流値を増減させるため、火災報状態において伝送信号を送信することが可能である。また、本実施形態では、子機1は、火災報状態だけでなく、非発報状態においても伝送信号を送信可能に構成されている。つまり、子機1は、火災報レベルよりも小さな第2レベルと、さらに小さな第1レベルとの間で引込電流の電流値を増減させることにより、送信回路14から伝送データを表す伝送信号を送信することができる。
この構成により、子機1は、火災が発生して火災報状態と判断すると、引込電流の電流値を火災報レベルに調節することにより、火災報を発生する。また、子機1は、連動報状態と判断すると、引込電流の電流値を連動報状態に調節することにより、連動報を発生する。さらに、火災報状態においては、子機1は、引込電流の電流値を第1レベル(火災報レベル)と第2レベルとの間で増減させることにより、伝送信号を送信する。
なお、本実施形態では、子機1は伝送信号を用いた通信により、少なくとも記憶部17に記憶されている識別子を含むデータを親機2に送信する。そのため、親機2においては、子機1からの火災報を受けたあと、伝送信号の表す伝送データに含まれている識別子から、発報元の子機1を特定することができる。
<動作>
以下、本実施形態に係る自動火災報知システム100の動作について、図4および図5を参照して説明する。図4は、制御回路(判断部161および制御部162)16の動作を示すフローチャートである。図5は、横軸を時間軸、縦軸を電流値として、一対の電線51,52を流れる電流を表している。図5では、子機1が引込電流の電流値を切り替えることにより、一対の電線51,52を流れる電流の電流値を、ベース電流I0からI1,I2,I3,I4の4段階で段階的に引き上げ可能であると仮定する(I0<I1<I2<I3<I4)。
まず、非発報時(平常時)において、親機2は印加部21から一対の電線51,52間に一定電圧(たとえば直流24V)を印加している。
子機1は、判断部161が所定のサンプリング周期で定期的にセンサ値を読込み(図4のS1)、火災報状態か否かを判断する(S2)。火災報状態になければ(S2:No)、子機1は、非発報状態と判断し、判断部161でのセンサ値の読込みを繰り返し行う。非発報状態においては、子機1は、基本的には電流の引き込みを行わず、引込電流の電流値は0(ゼロ)である。そのため、全ての子機1が非発報状態にあれば、一対の電線51,52を流れる電流は終端抵抗4を流れる電流分のみとなり、一対の電線51,52を流れる電流の電流値は、基本的には図5に示すように「I0」となる。図5の例では、時刻t0〜t3の期間に全ての子機1が非発報状態である。
ここで、電流値I0は、全ての子機1が非発報状態にあるとき(火災報と連動報とのいずれも発生していないとき)に、一対の電線51,52を流れる待機電流の電流値である。この待機電流は、親機2にて、一対の電線51,52の断線を検知するために用いられており、待機電流が流れない場合に、親機2は一対の電線51,52が断線していると判断する。
ただし、本実施形態では、子機1は、非発報状態において、引込電流の電流値を第1レベルと第2レベルとの二値間で増減させることにより、送信回路14から伝送データを表す伝送信号を送信する機能を有している。ここでいう第1レベル、第2レベルは、いずれも子機1が火災報状態において伝送信号を送信する際の第1レベル、第2レベル、つまり火災報状態における第1レベル(=火災報レベル)、第2レベル(>火災報レベル)とは異なる値である。非発報状態において伝送信号を送信する際には、第1レベルと第2レベルとはいずれも火災報レベルよりも小さな値に設定される。たとえば、非発報状態における第1レベルは0(ゼロ)であって、非発報状態における第2レベルは0(ゼロ)よりも大きく且つ火災報レベルよりも小さな値である(0=第1レベル<第2レベル<火災報レベル)。
そのため、全ての子機1が非発報状態にあっても、いずれかの子機1が引込電流の電流値を非発報状態における第1レベルと非発報状態における第2レベルとの間で増減させ伝送信号を送信することは可能である。これにより、図5に示すように一対の電線51,52を流れる電流は、二値間で増減することになる。図5の例では、時刻t1〜t2の期間に、いずれかの子機1が伝送信号を送信し、一対の電線51,52を流れる電流の電流値は、「I0」と「I1」との間で増減する。
次に、いずれかの子機1において、読込んだセンサ値が所定の判断条件を満たすことにより火災報状態との判断が確定すると(S2:Yes)、制御部162は、引込電流の電流値を引き上げて火災報レベルに調節する(S3)。そのため、いずれかの子機1において判断結果が非発報状態から火災報状態に移行すると、図5に示すように一対の電線51,52を流れる電流の電流値は、「I0」から「I2」に増加する。図5の例では、時刻t3〜t6の期間にいずれかの子機1が火災報状態である。
さらに、子機1は、火災報状態において、引込電流の電流値を火災報状態における第1レベルと火災報状態における第2レベルとの二値間で増減させることにより、送信回路14から伝送データを表す伝送信号を送信する機能を有している。そのため、子機1が火災報状態において伝送信号を送信することにより(S4)、図5に示すように一対の電線51,52を流れる電流は、二値間で増減することになる。図5の例では、時刻t4〜t5の期間に、いずれかの子機1が伝送信号を送信し、一対の電線51,52を流れる電流の電流値は、「I2」と「I3」との間で増減する。
その後、子機1は、判断部161が所定のサンプリング周期で定期的にセンサ値を読込み(S5)、連動報状態か否かを判断する(S6)。連動報状態になければ(S6:No)、子機1は、判断部161でのセンサ値の読込みを繰り返し行う。
ここで、いずれかの子機1において、読込んだセンサ値が所定の判断条件を満たすことにより連動報状態との判断が確定すると(S5:Yes)、制御部162は、引込電流の電流値を引き上げて連動報レベルに調節する(S7)。そのため、いずれかの子機1において判断結果が火災報状態から連動報状態に移行する問、図5に示すように一対の電線51,52を流れる電流の電流値は「I3」から「I4」に増加する。図5の例では、時刻t6以降の期間にいずれかの子機1が連動報状態である。
なお、本実施形態では一例として、火災報レベルは20mA〜25mA、連動報レベルは40mA〜45mA程度と仮定され、伝送信号を送信する際の第1レベルと第2レベルとの差分は13mA〜18mA程度と仮定される。また、別の例として、火災報レベルは5mA〜8mA、連動報レベルは15mA〜20mA程度と仮定され、伝送信号を送信する際の第1レベルと第2レベルとの差分は5mA〜13mA程度と仮定されてもよい。
さらに、伝送信号を送信する際の第1レベルと第2レベルとの差分は、非発報状態と火災報状態とで同値であることに限らず、伝送信号を送信するタイミングが非発報状態か火災報状態かで異なっていてもよい。たとえば、非発報状態においては、伝送信号を送信する際の第1レベルと第2レベルとの差分を2mA〜4mA程度と仮定してもよい。
ただし、これらの具体的な数値は実施形態を限定する趣旨ではなく、適宜変更可能である。すなわち、本実施形態では、引込電流の電流値は所定の許容範囲内でばらつきが許容されている。親機2においては、各許容範囲内にあれば、そのときの子機1の動作状態が火災報状態であるか、連動報状態であるかを区別可能である。
<効果>
以上説明した本実施形態の自動火災報知システム100の子機1によれば、一対の電線51,52から引き込む引込電流の電流値を、判断部161の判断結果に応じて調節することによって、火災報および連動報を発生することができる。すなわち、子機1は、一対の電線51,52から引き込む(流れ込む)電流の大きさ(電流値)を、火災報レベルと連動報レベルとで切り替えることによって、火災報と連動報とを区別可能な電流信号を送信する。
そのため、この子機1を用いた自動火災報知システム100においては、火災報用と連動報用とで回線を分けることなく、火災報と連動報とを親機2で区別することができる。したがって、本実施形態の自動火災報知システム100の子機1によれば、極力簡単な構成で、P型でありながらも他装置3との連動機能を付加することができる、という利点がある。
また、連動報レベルは、本実施形態のように火災報レベルよりも大きな電流値であることが好ましい。この構成によれば、子機1は、まず火災報状態になると引込電流の電流値を増加させて火災報レベルに調節し、連動報状態になると引込電流の電流値をさらに増加させて連動報レベルに調節することができる。つまり、子機1は、非発報状態から火災報状態、さらに連動報状態への移行に伴い、引込電流の電流値を段階的に上げていくことで火災報、連動報を行うことができる。
また、火災報レベルは、本実施形態のように火災報と連動報とのいずれも発生していない状態で一対の電線51,52を流れる待機電流の電流値に比べて大きな電流値であることが好ましい。この構成によれば、親機2は、一対の電線51,52の断線検知用の待機電流と、火災報や連動報の発生時に子機1が発生する電流信号とを区別することができる。したがって、たとえば一対の電線51,52に断線が生じた状態で、いずれかの子機1が火災報を発生した場合に、親機2は、子機1からの火災報を、待機電流と確実に区別することができる。
さらに、制御部162は、本実施形態のように、引込電流の電流値を第1レベルと第2レベルとの間で増減させることにより、伝送データを表す伝送信号を送信するように構成されていることが好ましい。この構成によれば、子機1は、上述したように子機1単位で発報元を特定するための情報(識別子)や、自動試験のための情報などを親機2へ送信することができる。
また、この場合に、第1レベルは火災報レベルと同値であって、第2レベルは火災報レベルよりも大きく且つ連動報レベルよりも小さな値であることが好ましい。ここでいう第1レベル、第2レベルは、上述したように火災報状態における第1レベル、第2レベルである。この構成によれば、子機1は、伝送信号の送信時、火災報レベルを基準に引込電流の電流値を増減させるため、火災報状態において伝送信号を送信することが可能である。したがって、子機1は、火災報を発生後すぐに、たとえば子機1単位で発報元を特定するための情報(識別子)を親機2へ送信することができる。
また、本実施形態に係る自動火災報知システム100は、上記いずれかの子機1と、一対の電線51,52間に電圧を印加する親機2とを備えている。したがって、この自動火災報知システム100によれば、極力簡単な構成で、P型でありながらも他装置3との連動機能を付加することができる、という利点がある。
(実施形態2)
本実施形態に係る自動火災報知システム100の子機1は、制御部162の動作期間が伝送期間と報知期間とに時分割されている点で、実施形態1の自動火災報知システム100の子機1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態においては、制御部162は、伝送信号の送信を伝送期間に行い、火災報または連動報の発生を報知期間に行うように構成されている。言い換えれば、制御部162は、伝送期間には火災報や連動報を発生することはなく、報知期間には伝送信号を送信することはない。
具体的に説明すると、本実施形態では、親機2は、定期的に同期信号を発生している。子機1は、親機2からの同期信号を受信すると、同期信号に同期して一定期間だけ動作する。ここで、制御部162の動作期間は、図6に示すように、同期信号を受信する受信期間T1と、伝送期間T2と、報知期間T3とに時分割されている。
そのため、たとえばいずれかの子機1が火災報状態にあるときに、この子機1が伝送信号を送信する期間(伝送期間T2)と、連動報を発生する期間(報知期間T3)とが明確に区別される。したがって、親機2は、子機1からの伝送信号と、火災報や連動報などの発報とを確実に区別することができる。
以上説明した本実施形態の自動火災報知システム100の子機1によれば、制御部162の動作期間が伝送期間と報知期間とに分かれているので、伝送信号と、火災報や連動報などの発報との干渉を回避できる、という利点がある。したがって、火災報レベルや連動報レベルについては、伝送信号との干渉を考慮することなく、比較的自由に値を設定可能になる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態に係る自動火災報知システム100の子機1は、図7に示すように、送信回路14が、一対の電線51,52間を電気的に短絡する短絡回路148を有する点で、実施形態1の自動火災報知システム100の子機1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態においては、短絡回路148は、図3の例における第2引込部142に代えて設けられている。短絡回路148は、図3に示すように、ダイオードブリッジ11の一対の出力端間に電気的に接続されたサイリスタ149を有している。サイリスタ149のゲートは、制御部162に電気的に接続されている。
これにより、送信回路14は、制御部162により半導体素子143がオンされると第1引込部141にて電流の引き込みを行い、制御部162によりサイリスタ149がオンされると短絡回路148にて電流の引き込みを行う。そのため、送信回路14は、第1引込部141のみで電流の引き込みを行う場合と、短絡回路148で電流の引き込みを行う場合とで、引込電流の電流値を変えることができる。
本実施形態では、制御部162は、火災報と連動報とのいずれか一方の発生時において、短絡回路148を作動させることにより引込電流を短絡電流とするように構成されている。ここでは、制御部162は、火災報の発生時に第1引込部141を作動させ、連動報の発生時において短絡回路148を作動させると仮定する。要するに、制御部162は、連動報の発生時、短絡回路148を作動させて一対の電線51,52間に短絡電流を流すことによって、引込電流の電流値を連動報レベルに調節する。ここで、短絡回路148が一対の電線51,52間を短絡したときに一対の電線51,52に流れる電流は、親機2の抵抗22によって制限されている。
以上説明した自動火災報知システム100の子機1によれば、火災報と連動報とのいずれか一方の発生時において、引込電流の電流値の調節を比較的簡単な回路構成(短絡回路148)で実現することができる。したがって、子機1の低コスト化につながるという利点がある。なお、本実施形態では、制御部162は、連動報の発生時において短絡回路148を作動させる場合を例示したが、この例に限らず、火災報の発生時に短絡回路148を作動させてもよい。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。なお、本実施形態で説明した構成は、実施形態2で説明した構成と組み合わせて適用可能である。
1 子機
14 送信回路
148 短絡回路
161 判断部
162 制御部
2 親機
3 他装置
51,52 電線
100 自動火災報知システム

Claims (8)

  1. 電圧が印加される一対の電線に電気的に接続され、前記一対の電線から電流を引込電流として引き込む送信回路と、
    火災の発生を報知する火災報状態、および他装置を連動させる連動報状態の2状態を含む動作状態を判断する判断部と、
    前記送信回路を制御し前記引込電流の電流値を調節する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記判断部の判断結果が前記火災報状態になると、前記引込電流の電流値を所定の火災報レベルに調節して火災報を発生し、
    前記判断部の判断結果が前記連動報状態になると、前記引込電流の電流値を前記火災報レベルとは異なる所定の連動報レベルに調節して連動報を発生するように構成されている
    ことを特徴とする自動火災報知システムの子機。
  2. 前記連動報レベルは前記火災報レベルよりも大きな電流値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動火災報知システムの子機。
  3. 前記火災報レベルは、前記火災報と前記連動報とのいずれも発生していない状態で前記一対の電線を流れる待機電流の電流値に比べて大きな電流値である
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動火災報知システムの子機。
  4. 前記制御部は、
    前記引込電流の電流値を第1レベルと第2レベルとの間で増減させることにより、伝送データを表す伝送信号を送信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動火災報知システムの子機。
  5. 前記第1レベルは前記火災報レベルと同値であって、
    前記第2レベルは前記火災報レベルよりも大きく且つ前記連動報レベルよりも小さな値である
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動火災報知システムの子機。
  6. 前記制御部の動作期間は伝送期間と報知期間とに時分割されており、
    前記制御部は、
    前記伝送信号の送信を前記伝送期間に行い、
    前記火災報または前記連動報の発生を前記報知期間に行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の自動火災報知システムの子機。
  7. 前記送信回路は、前記一対の電線間を電気的に短絡する短絡回路を有しており、
    前記制御部は、前記火災報と前記連動報とのいずれか一方の発生時において、前記短絡回路を作動させることにより前記引込電流を短絡電流とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動火災報知システムの子機。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の子機と、
    前記一対の電線間に電圧を印加する親機とを備える
    ことを特徴とする自動火災報知システム。
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