JPH11185189A - 火災報知システム - Google Patents

火災報知システム

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JPH11185189A
JPH11185189A JP35779997A JP35779997A JPH11185189A JP H11185189 A JPH11185189 A JP H11185189A JP 35779997 A JP35779997 A JP 35779997A JP 35779997 A JP35779997 A JP 35779997A JP H11185189 A JPH11185189 A JP H11185189A
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JP
Japan
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alarm
fire
transmitter
voice
sensor
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Application number
JP35779997A
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English (en)
Inventor
Jinichi Abe
仁一 阿部
Kazuyoshi Sakurai
和義 桜井
Mitsutoshi Hirono
光俊 広野
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Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、P型火災報知システムに
おいても同一回線上に接続された機器の発報状態をきめ
細やかに検出可能であり、火災状況に応じたきめ細やか
な火災報知が可能な火災報知システムを提供することで
ある。 【解決手段】 火災感知に基づき発報する複数の感知器
3…を同一回線上に接続してなる部分を有し、且つ、前
記感知器3…にアドレスが付与されていない火災報知シ
ステム100である。そして、発報時に回線上に現れる
信号を判別する受信回路14…と、この受信回路14…
信号判別手段の判別に基づき、少なくとも感知器1個の
発報と2個以上の発報とを判定する発報状態判定手段1
1とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、火災を監視して
火災報知を行う火災報知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な火災報知システムは、例えば、
火災を感知して発報する感知器や、人の特定操作(発報
ボタンの押下等)により発報する発信機などを回線に接
続し、該回線を中継器等を介して受信機に接続して構成
される。そして、受信機により感知器又は発信機の発報
を監視すると共に、発報があった場合に、例えば地区ベ
ル等により火災の報知を行うようになっている。
【0003】このような火災報知システムにおいて、感
知器および発信機と受信機との間の通信方式には、大き
く分けて2種類ある。1つは、感知器や発信機にアドレ
スを付与しておき、通信相手を識別した状態で通信を行
うアドレス方式、もう1つは、感知器にアドレスを付与
せずに同一回線上に接続された複数の感知器や発信機に
対し同時に通信を行う方式(この方式のシステムをP型
火災報知システムと呼ぶ。)である。P型火災報知シス
テムの方式は、感知器や発信機を安価に製造できるため
有用とされている。
【0004】また、近来の火災報知システムには、火災
報知を音声出力により行う手段が設けられ、火災状況に
応じてきめ細やかな報知を行うことが可能となってきて
いる。例えば、上記アドレス方式の火災報知システムで
は、1個の感知器の発報と2個の感知器の発報とを区別
して、それぞれに応じて火災警報の内容を変化させると
いったことが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のP型火災報知システムでは、同一回線上に接続され
た複数の感知器を識別していないため、1個の感知器の
発報と2個の感知器の発報との区別が付かず、それ故、
発報数に応じたきめ細やかな火災報知か行われていなか
った。従来のP型火災報知システムでは、せいぜい、1
回線上での発報と2回線上での発報とを区別する程度に
留まっていた。
【0006】ところで、P型火災報知システムに限られ
ず、音声出力が可能な従来の火災報知システムでは、発
信機からの発報があった場合に、直ぐに火災確定の警報
(例えば「火事です。火事です。……」)が行われるの
が一般である。しかしながら、例えば、公共施設、特に
学校などにおいては、誤って発信機を押してしまうとい
った過失があり得るため、直ぐに火災確定の警報を行っ
たのでは誤報となりかねない。即ち、発信機の発報によ
り直ぐに火災確定の警報を行うことは、火災状況に応じ
たきめ細やかな火災報知とは言えなかった。
【0007】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、P型火災報知システムにおいても同一回線上に接
続された機器の発報状態をきめ細やかに検出可能な火災
報知システム、並びに、火災状況に応じたきめ細やかな
火災報知が可能な火災報知システムを提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、火災感知に基づき発報する
複数の感知器を同一回線上に接続してなる部分を有し、
且つ、前記感知器にアドレスが付与されていない火災報
知システムにおいて、発報時に回線上に現れる信号を判
別する信号判別手段と、この信号判別手段の判別に基づ
き、少なくとも感知器1個の発報と2個以上の発報とを
判定する発報状態判定手段とを備えている構成とした。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、発報時
に回線上に現れる信号を判別することで、感知器1個の
発報か或いは感知器2個以上の発報かを判定するので、
従来、アドレス方式を用いた火災報知システムでのみ行
われていた判定を、感知器にアドレスが付与されてない
火災報知システムにおいても行うことが出来る。従っ
て、感知器にアドレスが付与されていないP型の火災報
知システムにおいても、上記判定により同一回線上の発
報状態をより詳しく把握することが可能となり、延いて
は、回線上の発報状態に応じたきめ細かい火災報知が可
能となる。
【0010】具体的には、請求項2記載の発明のよう
に、前記感知器が、火災感知に基づき回線上の所定の電
気量を変化させることで発報し、前記信号判別手段が、
前記所定の電気量の変化量を判別して回線上の発報状態
を判定する構成とすることで、請求項1記載の発報状態
判定手段が実現される。ここで、回線上の所定の電気量
とは、例えば回線間の電圧や電流或いは抵抗値などであ
る。
【0011】なお、請求項1記載の信号判別手段は、請
求項2記載の具体例に限られず、例えば、発報時に感知
器から発報信号が出力される形式のシステムにおいて
は、出力される信号波形、信号の出力タイミングや出力
時間長などから、少なくとも感知器1個から出力された
発報信号と2個以上から出力された発報信号とを判別す
るようにしても良い。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の火災報知システムにおいて、前記回線上に人の特
定操作に基づき発報する発信機が接続され、前記発報状
態判定手段が、前記信号判別手段の判別に基づき、発信
機の発報を判定する構成とした。
【0013】この請求項3記載の発明によれば、更に、
発信機からの発報も判別されるので、更に詳しい発報状
態の把握が可能となり、延いては、回線上の発報状態に
応じたよりきめ細かい火災報知が可能となる。
【0014】ここで、上記発明の構成は、例えば、発信
機の発報を回線上の所定の電気量を(例えば感知器と異
なる量で)変化させる構成にし、信号判別手段が回線上
の上記電気量を検出判別する構成とすることで実現可能
である。その他、発信機から所定の発報信号が出力され
る形式のシステムにおいては、上記信号判別手段は発報
信号の信号波形、信号の出力タイミングや出力時間長な
どから、発報状態を判定するようにしても良い。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の火
災報知システムにおいて、前記複数の感知器が、前記回
線の電気量を所定量で変化させて発報する同一の発報手
段をそれぞれ有しており、前記発信機が、前記感知器の
発報手段と異なる量で前記電気量を変化させて発報する
発信機発報手段を備えると共に、該発信機発報手段によ
る前記電気量の変化量が、感知器1個の発報による変化
量と感知器2個の発報による変化量との間に含まれる構
成とした。
【0016】この請求項4記載の発明によれば、感知器
の発報と発信機の発報とが区別できると共に、回線上の
発報状態の内、より必要とされる情報(即ち感知器1個
の発報、発信機の発報、感知器2個以上又は感知器1個
以上と発信機の発報)を得るのに最も都合が良く、信号
判別手段の構成をより単純なものにすることが出来る。
即ち、信号判別手段側では、上記電気量が順次大きくな
る3つの比較基準を備えるだけで、感知器1個の発報、
発信機の発報、感知器2個以上又は感知器1個以上と発
信機の発報を、それぞれ判別することが可能となる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の火災報知システムに加えて、音声出力可能
な音声出力手段と、前記発報状態判定手段による発報状
態の判別に基づき前記音声出力手段から発報状態に応じ
た音声警報を行わせる音声警報制御手段とを備えた構成
とした。
【0018】この請求項5記載の発明によれば、上記音
声警報により回線上の発報状態に応じたきめ細やかな火
災警報を行うことが出来る。
【0019】請求項6記載の発明は、火災を感知して発
報する感知器と、人の特定操作により発報する発信機と
を備えた火災報知システムにおいて、音声出力可能な音
声出力手段と、発信機の発報があった場合に、前記音声
出力手段から発信機の発報であることを識別可能な音声
報知を行わせる音声警報制御手段とを備えた構成とし
た。
【0020】この請求項6記載の発明によれば、例え
ば、誤って発信機を押してしまうといった過失に対応し
て、発信機の発報により火災確定とは異なる上記火災報
知が行われるので、従来、発信機の発報により火災確定
の報知が行われていたのに対して、信頼性の高いきめ細
やかな火災報知とすることが出来る。
【0021】ここで、発信機の発報であることが識別可
能な音声報知とは、例えば「発信機が押されました」や
「火事の知らせがありました」など、火災確定や予備警
報と異なり発信機の作動が識別される報知であれば、例
え発信機を意味する単語を含まなくても含まれる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項6記載の火
災報知システムにおいて、前記音声警報制御手段が、感
知器の発報に続いて発信機の発報があった場合に、前記
音声出力手段から火災の確定を示す音声報知を行わせる
構成とした。
【0023】一般に、感知器の発報から発信機の発報が
続いた場合には、誤って発信機が押された可能性が低い
のであるが、この請求項7記載の発明によれば、上記の
場合に対応して、火災確定の報知が行われるので、実状
に合ったきめ細やかな火災報知を行うことが出来る。
【0024】なお、請求項6と7記載の発明は、感知器
や発信機にアドレスが付与されている形式の火災報知シ
ステムでも、アドレスが付与されていない形式の火災報
知システムでも適用可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、この実施
の形態の火災報知システム100の全体構成を示す構成
図である。この火災報知システム100は、受信機1、
感知器回線(情報線L1〜L3とコモン線C)、火災を
感知する複数の感知器3…、人の特定操作(ボタンの押
下等)により発報する発信機4…、音声警報盤7、およ
び、音声出力手段としての音響装置8…等から構成され
ている。
【0026】この火災報知システム100には、感知器
回線が例えば3回線設けられ、それぞれの回線に複数の
感知器3…と発信機4とが接続されている。これらの感
知器回線は、例えば、建物の異なるフロアーや区画毎に
配設されるものである。また、感知器回線の終端には終
端器5…が設けられている。同様に、音響装置8…も複
数設けられ、例えば、建物の異なるフロアーや区画毎に
配設されている。
【0027】この火災報知システム100は、受信機1
側から感知器回線上に所定電圧を印加すると共に、回線
間の電流値に基づいて火災発報かどうかを監視する方式
になっている。つまり、感知器3や発信機4の発報によ
り次のように回線上の電流値が変化して同一回線上の発
報状態が受信機1に伝達されるようになっている。
【0028】図3には感知器3の主要構成図を、図4に
は発信機の主要構成図を示す。感知器3…は、火災の感
知に基づき回線間に所定電流を流して発報するもので、
図3に示すように、温度や煙等を検出する物理現象検出
部31、この物理現象検出部31からの検出出力により
火災か否かを判断する火災判断回路部32、回線から供
給される電圧を安定させて物理現象検出部31および火
災判断回路部32に供給する定電圧回路部33、火災判
断回路部32からの出力によりオン/オフして発報する
発報回路(発報手段)34を備えて構成される。
【0029】発報回路34は、火災判断回路部32から
の出力によりオン/オフするトランジスタTR1、発報
時に発光して作動を報知する発光ダイオードD30、発
報時に回線間に所定電流を流すための抵抗R30を備え
て構成される。
【0030】発信機4…は、人の特定操作(非常ボタン
の押下等)により回線間に所定電流を流して発報するも
ので、図4に示すように、特定操作が行われるスイッチ
SW1、発報時に発光して作動を報知する発光ダイオー
ドD40、発報時に回線間に所定電流を流すための抵抗
R41、この電流値を安定させるための安定回路(ツェ
ナーダイオードD41、抵抗R40およびトランジスタ
Tr2)等からなる発報及び表示回路(発信機発報手
段)41を備えて構成される。
【0031】上記発報及び表示回路41の抵抗R41
は、感知器3の発報回路34の抵抗R30と異なる抵抗
値を有するものであり、その抵抗値は、感知器3の抵抗
R30の2/3倍程度のものが使用されている。これに
より、発信機4の発報により回線に流れる電流値は、感
知器3の発報により流れる電流値の1.5倍程度にな
る。
【0032】上記構成の感知器3…および発信機4…に
より、感知器1個の発報、発信機1個の発報、感知器2
個以上或いは感知器1個以上と発信機の発報があった場
合に、回線上に次の表に示されるような所定電流が流れ
るようになっている。
【表1】 つまり、発信機4の発報の電流値を、感知器1個の発報
の電流値の1.5倍程度にしたことで、感知器1個の発
報、発信機のみの発報、感知器2個以上或いは感知器1
個以上および発信機の発報の何れかの判別が、後述の受
信回路14に示すような単純な構成により可能になって
いる。
【0033】受信機1は、火災(感知器3…や発信機4
からの発報)を監視して火災警報や移信制御を行うもの
で、CPU(Central Processing Unit )11、RAM
(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Me
mory)13、回線のそれぞれに対応して設けられ、信号
判別手段として機能する複数の受信回路14…、主音響
部15、表示部16、操作部17、音声警報移信回路1
8等から構成される。
【0034】操作部17は、オペレータのマニュアル操
作により受信機1又は火災報知システム100の操作が
行われるもので、例えば、主音響部15からの報知出力
を停止させるための主音響停止スイッチ17a、音響装
置8…からの音声警報を停止させるための音声警報停止
スイッチ17b、復旧スイッチ17c、火災確認スイッ
チ17d等が設けられている。
【0035】表示部16は、受信機1又は火災報知シス
テム100の作動状態を例えば表示灯の点灯又は点滅に
より表示出力するためのもので、発信機の作動に関する
情報を示す発信機作動灯16a、火災に関する情報を示
す火災表示灯16b、発報している地区(回線)を示す
地区表示灯16c…、音声警報が停止状態になっている
ことを示す音声警報停止灯16f、スイッチ注意灯16
g等などが設けられている。
【0036】CPU11、RAM12およびROM13
は、受信機1の制御部を構成するものであり、音声警報
制御手段としての機能も兼ね備えるものである。CPU
11はRAM12を作業領域としてROM13中に記憶
された制御データや制御プログラムに従って、操作部1
7や受信回路14からの信号入力、並びに、主音響部1
5や表示部16および音声警報移信回路18に制御信号
や制御データの出力を行う。ROM13には、火災の監
視および警報を行うための火災監視処理の制御プログラ
ム等が記憶されている。
【0037】音声警報移信回路18は、CPU11から
の制御信号に基づき、音声警報用の所定の音声信号等を
音声警報盤7に出力するものである。この音声警報移信
回路18には、例えば、内部に音声警報用の音声データ
を記憶した記憶媒体が設けられ、この音声データから音
声信号を生成するようになっている。音声警報盤7は、
受信機1の音声警報移信回路18から出力される音声信
号を、複数の音響装置に分配するものである。
【0038】受信回路14…は、CPU11と各回線と
の間に介設されるインターフェース回路であり、それぞ
れに感知器回線の1回線(例えば情報線L1とコモン線
C)と接続される端子t0,t1が設けられている。図
2には、上記の受信回路14の詳細な構成図を示す。こ
の受信回路14は、処理回路部21、電源回路部22、
電流制御回路部23、コンパレータOP1〜OP5等か
ら構成され、回線間の電流値を判別して複数の発報状態
の何れかを判定し、この発報状態に応じた信号をCPU
11に出力するようになっている。
【0039】コンパレータOP1〜OP5は、回線間の
電流値を電圧比較により判別する信号判別手段を構成す
るもので、それらの正相端子には電圧比較のための基準
電圧が入力され、負相端子には情報線L1が接続されて
いる。基準電圧は、電源回路部22および電流制御回路
部23により生成される定電圧を、抵抗R1〜R6によ
り分圧して生成され各接点P1〜P5に出力される。ま
た、回線間には発報状態に応じて異なる電流が流れるの
で、情報線L1の接点P0には、抵抗R0の電圧降下に
より発報状態に応じて異なる電圧が現れる。そして、上
記コンパレータOP1〜OP5により、この接点P0の
電圧と上記基準電圧とが比較される。
【0040】上記コンパレータOP1〜OP5の内、コ
ンパレータOP1は回線の断線を検出するもの、コンパ
レータOP2は感知器1個の発報(オン作動)を検出す
るもの、コンパレータOP3は発信機のみの発報を検出
するもの、コンパレータOP4は感知器2個以上或いは
感知器1個以上と発信機の発報を検出するもの、コンパ
レータOP5は回線の短絡を検出するもので、それぞれ
の検出時に出力電圧の正負を反転させるようになってい
る。
【0041】処理回路部21は、発報状態判定手段を構
成するもので、コンパレータOP1〜OP5からの出力
信号に基づき、回線の状態を判定して、該回線の状態に
応じた信号をCPU11に出力するものである。なお、
上記信号判別手段や発報状態判定手段は、論理回路を備
えた集積回路等からも構成可能である。
【0042】電源回路部22は、処理回路部21や回線
間等に定電圧を供給するためのものである。電流制御回
路部23は、回線間への電圧供給のタイミングおよび時
間長を、電源節約のため常時ではなく、所定のタイミン
グおよび短い時間長に制御するものである。従って、コ
ンパレータOP1〜OP5による電圧比較も上記タイミ
ングおよび時間長において行われる。
【0043】この実施の形態の火災報知システム100
は、上記のように構成され、受信機1の制御部により行
われる監視処理によって、感知器3…又は発信機4…の
発報に基づき、回線上の発報状態に応じたきめ細やかな
火災報知が行われるようになっている。次に、この監視
処理の内容について、図5と図6に示す監視処理のフロ
ーチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0044】この監視処理が開始されると、先ず、ステ
ップS1において、受信回路14…の出力信号に基づき
発報のある無しを監視する監視処理を行う。この監視処
理では、発報があるまでこの処理を続け、発報があった
場合にステップS2に移行する。
【0045】その結果、発報があってステップS2に移
行した場合には、受信回路14…の出力信号から発報が
発信機4…作動のものか否かを判別して、発信機4…作
動のものであればステップS4に移行し、発信機4…作
動のものでなければステップS3に移行する。ステップ
S3では、発報が感知器3…作動のものか否かを判別し
て、感知器3…作動のものであればステップS7に移行
し、感知器3…作動のものでなければステップS2に戻
る。
【0046】これらステップS2とS3の判別処理の結
果、発信機作動でステップS4に移行した場合には、順
次、受信機1の火災表示灯16bを点灯させる処理(ス
テップS5)、音声警報移信回路18に発信機作動報を
出力させる処理(ステップS6)をして、ステップS9
に移行する。つまり、上記のステップS2やステップS
5の処理により、始めに発信機4…からの発報があった
場合に、例えば「非常ボタンが押されました…」等の発
信機発報を識別可能な音声警報が音響装置8…から出力
される。
【0047】一方、ステップS2とS3の判別処理の結
果、感知器作動でステップS7に移行した場合には、順
次、受信機1の火災表示灯16bを点灯させる処理(ス
テップS7)、音声警報移信回路18に感知器作動報を
出力させる処理(ステップS6)をして、ステップS9
に移行する。つまり、上記のステップS3やステップS
8の処理により、始めに感知器3…からの発報があった
場合に、例えば「火災感知器が作動しました…」等の音
声警報が音響装置8…から出力される。
【0048】ステップS9では、所定のタイマ(TB)
のカウントをスタートさせる処理をしてステップS10
に移行する。ステップS10では、再び受信回路14…
からの出力信号を入力すると共に、この信号に基づき、
新たに、受信機4の発報があるか無いかを判別し、ある
場合にはステップS13に移行し、無い場合にはステッ
プS11に移行する。ステップS11では、ステップS
10で入力した信号に基づき、新たに、感知器3の発報
があるか無いかを判別して、ある場合にはステップS1
3に移行し、無い場合にはステップS12に移行する。
ステップS12では、タイマ(TB)のカウント値が所
定値に達したか否かを判別し、達していればステップS
16(図6)に移行するが、達していなければステップ
S10に戻って、再びステップS10からの処理を繰り
返す。
【0049】上記のステップS10,S11の結果、新
たな発報があってステップS13に移行した場合には、
該ステップで音声警報移信回路18に火災報を行わせる
制御信号を出力してステップS14に移行する。この制
御信号により、例えば「火事です。火事です。…」等の
火災報が音響装置から出力される。
【0050】ステップS14では、タイマ(TB)をリ
セットしてステップS15に移行する。ステップS15
では、受信機1の復旧スイッチ17cがオン操作された
か否かを判別して、オン操作された場合にはステップS
1に戻って、通常の監視状態に戻るが、オン操作されな
い場合には、ステップS13に戻って火災報の出力処理
を繰り返し実行する。
【0051】一方、ステップS12の判別処理の結果、
タイマ(TB)がタイムアップしてステップS16に移
行した場合には、該ステップで音声警報移信回路18に
例えば「火事です。火事です。…」等の火災報を行わせ
る制御信号を出力してステップS17に移行する。
【0052】その後、順次、ステップS14においてタ
イマ(TB)をリセットし、ステップS15において、
受信機1の復旧スイッチ17cがオン操作されたか否か
を判別する。そして、復旧スイッチ17cがオン操作さ
れた場合にはステップS1に戻って、通常の監視状態に
戻るが、オン操作されない場合には、ステップS16に
戻って火災報の出力処理を繰り返し実行する。
【0053】つまり、上述してきた火災監視処理によ
り、回線上の発報状態に応じて次の表に示すような音声
警報に移行するようになっている。
【表2】
【0054】以上のように、この実施の形態の火災報知
システム100によれば、発報時に感知器回線上に現れ
る信号(電流値)を判別することで、同一回線上の感知
器3…1個の発報か或いは感知器3…2個以上の発報か
を判定するので、従来、アドレス方式を用いた火災報知
システムでのみ行われていた上記判定を、感知器3…に
アドレスが付与されてない火災報知システム100にお
いても行うことが出来る。
【0055】更に、発信機4の発報により、感知器3発
報時の略1.5倍の電流値が感知器回線上に流れるよう
に設定されているので、感知器3の発報と発信機4の発
報とが区別できると共に、回線上の発報状態の内、より
必要とされる情報(即ち感知器3…1個の発報、発信機
4…1機の発報、感知器3…2個以上又は感知器3…1
個以上と発信機4の発報)を得るのに最も都合が良く、
受信回路14の構成をより単純なものにすることが出来
る。即ち、受信回路14側では、順次大きく3つの電流
値に対する3つの比較基準(接点P2〜P4の基準電
圧)を備えるだけで、感知器3…1個の発報、発信機4
…1機の発報、感知器3…2個以上又は感知器3…1個
以上と発信機4の発報を、それぞれ判別することが可能
となる。
【0056】従って、感知器3…や発信機4…にアドレ
スが付与されていないP型の火災報知システムにおいて
も、上記判定により同一回線上の発報状態をより詳しく
把握することが可能となり、更に、この発報状態に応じ
た音声警報によりきめ細かい火災報知が可能となる。
【0057】例えば、従来のP型の感知器を用いた火災
報知システムでは、1回線上の発報と2回線上の発報と
で警報内容を移行するしかないため感知器作動警報から
火災警報に移行する場合、火災警報が遅れるなどの課題
があったのに対して、この実施の形態では、上記発報状
態の詳しい把握により、感知器3…1個の発報から感知
器3…2個の発報に移行した場合に、感知器作動警報か
ら火災警報に移行され、状況に応じた速やかな警報内容
を実現できる。
【0058】また、例えば、公共施設や特に学校などで
誤って発信機を押されるといった過失が多いことに対応
して、発信機の発報により火災報とは異なる発信機作動
報が行われるので、警報内容を実状に応じた信頼性の高
い内容とすることが出来る。また、一般に、感知器3…
の発報から発信機4…の発報が続いた場合には、誤って
発信機が押された可能性が低いことに対応して、感知器
3…の作動から発信機4…が発報した場合には、火災報
が出力されるようになっているので、更に実状に合った
きめ細やかな警報内容となっている。
【0059】なお、本発明は、この実施の形態の火災報
知システム100に限られるものではなく、発明の趣旨
に逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、アド
レスの付与されてない感知器の発報個数を判別する形式
として、感知器回線間の電流値から判別する形式の他、
感知器回線間の電圧降下量を利用することも可能である
し、或いは、感知器から発報信号が出力されるシステム
の場合には、該発報信号の信号波形、出力タイミング、
出力時間長などを利用することも可能である。
【0060】また、本発明は、アドレスの付与されてい
ないP型の感知器および発信機のみからなる火災報知シ
ステムに適用されるのみでなく、例えば、アドレスの付
与されたR型の感知器や発信機に混じって、アドレスの
付与された中継器にP型の感知器や発信機が複数接続さ
れている火災報知システムにも適用可能である。即ち、
上記アドレスの付与された中継器に、本発明の信号判別
手段および発報状態判定手段を設けることで、中継器に
接続された機器の発報状態もより詳しく把握することが
出来る。
【0061】また、この実施の形態では、アドレスの付
与されていないP型の感知器および発信機のみからなる
火災報知システムに基づいて説明してきたが、始めに発
信機が発報した場合に発信機作動報を出力する発明は、
アドレスの付与されたR型の感知器や発信機からなる火
災報知システムにも適用可能であることはいうまでもな
い。
【0062】その他、信号判別手段として例示した受信
回路14の構成や、感知器、発信機の構成、監視処理の
処理手順など、具体的に示した細部構成および方法等
は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であ
る。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明の火災報知シス
テムによれば、発報時に回線上に現れる信号を判別する
ことで、感知器1個の発報か或いは感知器2個以上の発
報か等を判定するので、従来、アドレス方式を用いた火
災報知システムでのみ行われていた判定を、感知器にア
ドレスが付与されてない火災報知システムにおいても行
うことが出来る。従って、感知器にアドレスが付与され
ていないP型の火災報知システムにおいても、上記判定
により同一回線上の発報状態をより詳しく把握すること
が可能となり、音声警報などにおいて、回線上の発報状
態に応じたきめ細かい火災報知が可能となる。
【0064】また、例えば、誤って発信機が押されると
いった場合には、発信機発報を示す音声報知が行われた
り、感知器の発報から発信機の発報が続いた場合などに
は、火災確定を示す音声報知が行われと言うように、実
状に合ったきめ細やかな火災報知を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災報知システム100の全体構成を
示す構成図である。
【図2】図1の受信回路の詳細を示す構成図である。
【図3】図1の感知器の主要部分を示す構成図である。
【図4】図1の発信機の主要部分を示す構成図である。
【図5】図1の受信機の制御部により行われる火災監視
処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートの続きの部分を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 受信機 3… 感知器 4… 発信機 5… 終端器 7 音声警報盤(音声報知手段を構成してい
る。) 8… 音響装置(音声報知手段を構成してい
る。) 11 CPU 12 RAM 13 ROM 14… 受信回路(発報状態判定手段、信号判別手
段) 15 主音響部 18 音声警報移信回路(音声報知手段を構成し
ている。) OP1〜OP5 コンパレータ(信号判別手段) 21 処理回路部(発報状態判定手段) 34 感知器の発報回路 41 発信機の発報及び表示回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災感知に基づき発報する複数の感知器
    を同一回線上に接続してなる部分を有し、且つ、前記感
    知器にアドレスが付与されていない火災報知システムに
    おいて、 発報時に回線上に現れる信号を判別する信号判別手段
    と、 この信号判別手段の判別に基づき、少なくとも感知器1
    個の発報と2個以上の発報とを判定する発報状態判定手
    段とを備えたことを特徴とする火災報知システム。
  2. 【請求項2】 前記感知器は、火災感知に基づき回線上
    の所定の電気量を変化させることで発報し、 前記信号判別手段は、前記電気量の変化量を判別するこ
    とを特徴とする請求項1記載の火災報知システム。
  3. 【請求項3】 前記回線上には人の特定操作に基づき発
    報する発信機が接続され、 前記発報状態判定手段は、前記信号判別手段の判別に基
    づき、発信機の発報を判定することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の火災報知システム。
  4. 【請求項4】 前記複数の感知器は、前記回線の電気量
    を所定量で変化させて発報する同一の発報手段をそれぞ
    れ有しており、 前記発信機は、前記感知器の発報手段と異なる量で前記
    電気量を変化させて発報する発信機発報手段を備えると
    共に、 該発信機発報手段による前記電気量の変化量が、感知器
    1個の発報による変化量と感知器2個の発報による変化
    量との間に含まれることを特徴とする請求項3記載の火
    災報知システム。
  5. 【請求項5】 音声出力可能な音声出力手段と、 前記発報状態判定手段による発報状態の判別に基づい
    て、前記音声出力手段から発報状態に応じた音声警報を
    行わせる音声警報制御手段を備えたことを特徴とする請
    求項1〜4の何れかに記載の火災報知システム。
  6. 【請求項6】 火災を感知して発報する感知器と、人の
    特定操作により発報する発信機とを備えた火災報知シス
    テムにおいて、 音声出力可能な音声出力手段と、 発信機の発報があった場合に、前記音声出力手段から発
    信機の発報であることを識別可能な音声報知を行わせる
    音声警報制御手段とを備えたことを特徴とする火災報知
    システム。
  7. 【請求項7】 前記音声警報制御手段は、感知器の発報
    に続いて発信機の発報があった場合に、前記音声出力手
    段から火災の確定を示す音声報知を行わせることを特徴
    とする請求項6記載の火災報知システム。
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Effective date: 20040309