JP2013167948A - 火災報知設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る火災報知設備は、火災受信機1と、火災受信機1と接続される中継器と、中継器を介して火災受信機1と接続される地区警報装置2と、を備えている。火災受信機1と中継器とは伝送線S+、S−を介して接続され、中継器と地区警報装置2は感知器回線5を介して接続され、地区警報装置2の後段に、感知器回線5を介して接続される発信機3のみを備えたことを特徴としている。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明の実施の形態1に係る火災報知設備100の概要構成例図である。
図1においては、発信機3が1つ設けられ、終端素子としての終端抵抗Rが設けられた場合を一例として図示している。ここで、発信機3の数は1つに限定されるものではない。
図1を用いて、火災報知設備100を説明する。
火災受信機1は、R型受信機であり、後述する中継器の機能を有する地区警報装置2を介して発信機3が接続される。R型受信機とは、火災感知器が直接、又は中継器を介して火災感知器や発信機3等の端末機器が接続され、火災感知器あるいは中継器から固有の信号に変換された火災信号等を共通の電路にのせて伝送信号によって受信し、火災の発生を報知するタイプの火災受信機1のことである。
図2は地区警報装置2の回路の構成の一例である。図2を用いて、地区警報装置2の回路の構成について説明する。
地区警報装置2の回路は、発信機3の操作による感知器回線5の電圧の変化を認識し、発信機操作信号を出力する電圧変化認識回路21と、電圧変化認識回路21から出力される発信機操作信号を受信して鳴動信号を出力する制御回路22と、制御回路22から出力される鳴動信号により閉じる接点23(接点機構)と、接点23が閉じるとベル等の鳴動手段27を鳴動させる鳴動回路24と、を有している。
また、各配線を接続する接続部、具体的には、コモン線接続部40、ライン線接続部41、伝送線S+接続部42、伝送線S−接続部43、電源線Va+接続部44、及び電源線Va−接続部45を有している。
図1及び図2を用いて、火災報知設備100の配線方式について説明する。
伝送線S+は一端が火災受信機1に接続され、他端が地区警報装置2の伝送線S+接続部42に接続される。伝送線S−は一端が火災受信機1に接続され、他端が地区警報装置2の伝送線S−接続部43に接続される。つまり、火災受信機1は地区警報装置2の伝送回路25と接続されることとなり、火災受信機1と地区警報装置2間の信号の伝送は一対の伝送線S+、S−によって行われる。
地区警報装置2の鳴動回路24は、常時開の接点23を介して、一対の電源線Va+、Va−と接続しているため、通常時、鳴動回路24には電源線Va+、Va−から電源が供給されないようになっている。以下、図1及び図2を参照して、火災を発見した人が発信機3を操作した場合における火災報知設備100の動作例を説明する。
本実施の形態1に係る火災報知設備100は、発信機3が操作されたときの信号で地区警報装置2が鳴動するので、火災受信機1からの信号で鳴動する一般的な地区警報装置に比べて、速やかに地区警報装置2が鳴動し、迅速な避難を促すことができる。
なお、本発明の場合、地区警報装置2の後段には発信機3のみを設けている。地区警報装置2の後段に火災感知器を設けると、火災感知器が火災を感知した際に、例えば火災感知器周辺の煙濃度が高まったときに、火災受信機1が火災感知器から火災信号を受信して、火災受信機1で火災を判断する前に、すぐに地区警報装置2を鳴動させてしまう。つまり、地区警報装置2の後段に火災感知器を設けた場合、非火災でも地区警報装置2を鳴動させてしまうことが考えられる。
図3は本発明の実施の形態2に係る火災報知設備200の概要構成例図であり、図4は図3に示す地区警報装置2の回路の構成である。なお、実施の形態2では、上述の実施の形態1との相違点について詳細に説明するものとし、実施の形態1に対応している部材については同じ符号をつけて説明を省略する。
図3を用いて、火災報知設備200を説明する。
地区警報装置2には、一対の電源線Vb+、Vb−を介して電源装置7が接続されている。電源装置7は地区警報装置2の鳴動回路24に、鳴動手段27を鳴動させるために必要な電源を供給する装置である。
図4を用いて、実施の形態2に係る地区警報装置2について説明する。
電源線Vb+接続部46及び電源線Vb−接続部47は、電源線Vb+及びVb−を接続する接続部である。
実施の形態1で記載した動作説明と同様、発信機3が操作されると、発信機3を操作した信号で直接、鳴動回路24が鳴動し、そして、地区警報装置2の伝送回路25が火災受信機1に火災信号を伝送する。以下、火災受信機1の電源供給機能に異常が発生した場合の動作を説明する。
本実施の形態2に係る火災報知設備200は、実施の形態1の効果に加えて、火災受信機1の電源供給機能が故障した際にも地区警報装置2を鳴動させることが可能になるという効果がある。つまり、本発明の地区警報装置2は火災受信機1を介さず、発信機3の操作のみで鳴動させるため、火災受信機1に何らかの異常が発生しても、電源を切り替えるだけで地区警報装置2と発信機3の機能を維持することができる。
Claims (5)
- 火災受信機と、該火災受信機と接続される中継器と、該中継器に接続される地区警報装置と、を備えた火災報知設備において、
前記火災受信機と前記中継器とは伝送線を介して接続され、
前記中継器と前記地区警報装置は感知器回線を介して接続され、
前記地区警報装置の後段に、感知器回線を介して発信機のみを接続することを特徴とする火災報知設備。 - 火災受信機と、該火災受信機と接続される発信機と、を有する火災報知設備において、
前記火災受信機と前記発信機との間に、中継器の機能を有する地区警報装置を備え、
前記火災受信機と前記地区警報装置とは伝送線を介して接続され、
前記地区警報装置と前記発信機とは感知器回線を介して接続されることを特徴とする火災報知設備。 - 前記発信機を操作すると、前記感知器回線の電圧が変化して、その電圧の変化により前記地区警報装置が鳴動することを特徴とする請求項1又は2記載の火災報知設備。
- 前記中継器は、
前記発信機の操作による前記感知器回線の電圧の変化を認識し、発信機操作信号を出力する電圧変化認識回路と、
前記電圧変化認識回路から出力される発信機操作信号を受信して鳴動信号を出力する制御回路と、を備え、
前記地区警報装置は、
前記制御回路から出力される鳴動信号により閉じる接点と、
前記接点が閉じると鳴動する鳴動回路と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。 - 前記地区警報装置は、
前記発信機の操作による前記感知器回線の電圧の変化を認識し、発信機操作信号を出力する電圧変化認識回路と、
前記電圧変化認識回路から出力される発信機操作信号を受信して鳴動信号を出力する制御回路と、
前記制御回路から出力される鳴動信号により閉じる接点と、
前記接点が閉じると鳴動する鳴動回路と、を備えたことを特徴とする請求項2記載の火災報知設備。
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