JP6208626B2 - 防災設備 - Google Patents
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本発明は、火災報知設備と非常放送設備で構成され、
火災報知設備は、警戒区域の火災を検知して発報した火災感知器からの発報信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に、非常放送設備を連動動作させるための連動信号を送信する火災受信機を備え、
非常放送設備は、火災受信機から連動信号を受信した場合に、当該連動信号に応じた所定の放送を非常放送設備に接続したスピーカから出力させる非常放送装置を備え、
火災受信機と非常放送設備の接続に必要な複数の信号線により当該火災受信機に接続され、火災受信機から連動信号を受信した場合に、所定形式の伝送信号に変換して複数の信号線とは異なる伝送路へ送信し、伝送路から伝送信号を受信した場合には、所定形式の連動信号に変換して火災受信機へ送信する第1伝送アダプタと、
非常放送装置と火災受信機の接続に必要な複数の信号線により当該非常放送装置に接続され、非常装置から連動信号を受信した場合に、所定形式の伝送信号に変換して伝送路へ送信し、伝送路から伝送信号を受信した場合には、所定形式の連動信号に変換して非常放送設備へ送信する第2伝送アダプタと、
を備えた防災設備を対象とする。
第1伝送アダプタは、前記火災受信機の筐体内又はその近傍に設置され、
第2伝送アダプタは、非常放送装置の筐体内又はその近傍に設置される。
火災受信機は、
連動信号を送信する複数の移報部と、
連動停止操作を受付けた場合に複数の移報部のコモン側を共通に接続したコモンラインの接続を切離すことにより、連動信号の送信を停止する連動停止スイッチと、
を備え、
第1伝送アダプタは、
火災受信機の前記連動停止スイッチの操作による連動停止を検出すると共にその後の連動停止解除を検出する連動停止検出部と、
連動停止検出部で火災受信機の連動停止を検出した場合に第2伝送アダプタとの伝送を停止し、その後に火災受信機の連動停止解除を検出した場合に前記第2伝送アダプタとの伝送停止を解除する制御部と、
を備える。
火災受信機は、
連動信号を送信する複数の移報部と、
連動停止操作を受付けた場合に複数の移報部のコモン側を共通に接続したコモンラインの接続を切離すことにより、連動信号の送信を停止する連動停止スイッチと、
を備え、
第1伝送アダプタは、
火災受信機の連動停止スイッチの操作による連動停止を検出すると共にその後の連動停止解除を検出する連動停止検出部と、
連動停止検出部で火災受信機の連動停止を検出した場合に連動停止伝送信号を第2伝送アダプタに送信して伝送を中断し、その後に火災受信機の連動停止解除を検出した場合に第2伝送アダプタとの伝送中断を解除して連動停止解除伝送信号を送信する制御部と、
を備え、
第2伝送アダプタは、第1伝送アダプタから連動停止伝送信号を受信した場合に非常放送装置に対する連動信号の送信を停止し、その後に連動停止解除伝送信号を受信した場合に非常放送装置に対する連動信号の送信停止を解除する制御部を備える。
火災受信機は、
連動信号を送信する複数の移報部と、
連動停止操作を受付けた場合に複数の移報部のコモン側を共通に接続したコモンラインの接続を切離すことにより、連動信号の送信を停止する連動停止スイッチと、
を備え、
第1伝送アダプタは、
火災受信機の連動停止スイッチの操作による連動停止を検出すると共にその後の連動停止解除を検出する連動停止検出部と、
連動停止検出部で前記火災受信機の連動停止を検出した場合に連動停止伝送信号を第2伝送アダプタに送信し、その後に火災受信機の連動停止解除を検出した場合に連動停止解除伝送信号を第2伝送アダプタに送信する制御部と、
を備え、
第2伝送アダプタは、第1伝送アダプタから連動停止伝送信号を受信した場合に非常放送装置に対する連動信号の送信を停止し、その後に連動停止解除伝送信号を受信した場合に非常放送装置に対する連動信号の送信停止を解除する制御部を備える。
第1伝送アダプタの連動停止検出部は、火災受信機に設けた移報部のコモン側に断線監視電流を流して監視し、連動停止スイッチの操作によるコモン側を共通に接続したコモンラインの切り離しに伴う断線監視電流の遮断から連動停止を検出し、その後の断線監視電流の遮断解除から連動停止解除を検出する。
本発明は、火災報知設備と非常放送設備とで構成した防災設備に於いて、火災受信機との間を、火災受信機と非常放送設備を接続が必要な複数の信号線により接続し、火災受信機からの連動信号を所定形式の伝送信号に変換して、火災受信機側との接続とは異なる伝送路側に送信し、伝送路から伝送信号を受信した場合には所定形式の連動信号に変換して火災受信機側に送信する第1伝送アダプタと、第1伝送アダプタとの間を伝送路により接続すると共に、非常放送装置と火災受信機を接続が必要な複数の信号線により接続し、第1伝送アダプタから伝送信号を受信した場合に所定の連動信号に変換して非常放送設備に送信し、非常装置側から連動信号を受信した場合には所定形式の伝送信号に変換して伝送路に送信する第2伝送アダプタとを設けるようにしたため、火災受信機から非常放送装置へ送信する多数の連動信号を、信号数に応じた数の信号配線によらず、第1伝送アダプタと第2伝送アダプタとを接続する所定芯線数の伝送路1本、例えば8芯のLANケーブルとして知られた耐熱カテゴリー5Eのケーブル1本で伝送することを可能とし、火災受信機と非常放送装置との間の配線収納スペースを低減し、配線の引き回しも簡単にすることを可能とする。
また、第1伝送アダプタを火災受信機の筐体内又はその近傍に設置し、第2伝送アダプタを非常放送装置の筐体内又はその近傍に設置するようにしたため、火災受信機と非常放送装置との間を実質的に伝送路1本のケーブルで接続可能とし、ケーブル収納スペースを大幅に低減し、ケーブル引き回しによる敷設作業も容易とする。
また、火災受信機は、連動信号を送信する複数の移報部と、連動停止操作を受付けた場合に複数の移報部のコモン側を共通に接続したコモンラインの接続を切離すことにより、連動信号の送信を停止する連動停止スイッチとを備え、一方、第1伝送アダプタは、火災受信機の連動停止スイッチの操作による連動停止を検出すると共にその後の連動停止解除を検出する連動停止検出部と、連動停止検出部で火災受信機の連動停止を検出した場合に第2伝送アダプタとの伝送を停止し、その後に火災受信機の連動停止解除を検出した場合に第2伝送アダプタとの伝送停止を解除する制御部とを備えるようにしたため、火災報知設備を点検する場合に連動停止スイッチの連動停止操作を行うと、これが第1伝送アダプタで検知されて第2伝送アダプタとの間の伝送を停止し、火災感知器の発報試験を含む火災報知設備の点検動作に伴い、火災受信機と第1伝送アダプタを接続している信号線にノイズが重畳して連動信号が誤って送られても、このとき第1伝送アダプタは伝送停止となっているため、ノイズ等に起因した連動信号を受信しても、これを伝送信号に変換して第2伝送アダプタに伝送してしまうことが確実に抑止でき、火災報知設備の点検に伴う非常放送装置からの誤放送を確実に防止可能とする。
また、第1伝送アダプタの連動停止検出部は、火災受信機に設けた移報部のコモン側を共通に接続したコモンラインに断線監視電流を流して監視し、連動停止スイッチの操作によるコモン側の切り離しに伴う断線監視電流の遮断から連動停止を検出するようにしたため、第1伝送アダプタで火災受信機の連動停止を検出するために別途そのための信号線を追加する必要がなく、簡単且つ確実に火災受信機における連動停止を第1伝送アダプタ側で検知して伝送停止を行うことを可能とする。
図1は火災報知設備と非常放送設備を連携した防災設備の概要を示した説明図である。
(火災報知設備の概要)
図1に示すように、火災報知設備10は火災受信機14を備え、火災受信機14から警戒区域毎に感知器回線L1〜Lnを引き出し、コモン線Cとの間に、感知器回線L1に代表して示すように、火災感知器16を接続している。
図1に示すように、非常放送設備12は非常放送装置20を備え、外部機器として例えば一般業務放送に使用する卓上マイク装置22、バックグランドミュージック(BGM)、チャイム等の一般業務放送の音源となる音声ファイル、ラジオチューナ、CDプレーヤ等を含む音源装置24、緊急地震速報装置26などを必要に応じて接続している。
図1に示すように、本実施形態にあっては、火災報知設備10の火災受信機14と非常放送設備12の非常放送装置20との間を従来のように多数の耐熱配線で接続せず、第1伝送アダプタ30、伝送路34及び第2伝送アダプタ32を間に設けて接続することで、火災報知設備10と非常放送設備12との間を実質的に1本の伝送路34で接続している。
図2は図1の伝送アダプタ間の接続構成を示した説明図である。図2に示すように、火災受信機側に配置する第1伝送アダプタ30は、アダプタ筐体の図示の右側に配線コネクタ35を設け、図示の左側に伝送コネクタ36を設けている。
図3は火災報知設備側の火災受信機と第1伝送アダプタの機能構成を示したブロック図、図4は図3の火災受信機に設けた階別移報部の構成を示した回路ブロック図である。
図3に示すように、第1伝送アダプタ30は、制御部60を備え、制御部60は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
制御部60に対しては階別受信部62、火災受信部64、鳴動停止移報部66、伝送部68及び連動停止検出部70を設けている。
連動停止検出部70は、コモン線Cを介して連動停止スイッチ58を設けた火災受信機14のコモンライン55と接続しており、コモンライン55に連動停止スイッチ58を介して微弱な断線監視電流を流しており、火災受信機14における連動停止操作に伴う連動停止スイッチ58の開放による断線監視電流の遮断から断線を検出した場合に連動停止検出信号を制御部60に出力する。なお、ダイオードD1〜D3は断線監視電流の回り込みを阻止するために設けている。
また、火災受信機14の連動停止操作を行った場合の他の伝送停止制御として、第1伝送アダプタ30と第2伝送アダプタ32の両方で伝送停止に伴う制御を行っても良い。
また、火災受信機14の連動停止操作を行った場合の他の伝送停止制御として、第2伝送アダプタ32側で伝送停止に伴う制御を行っても良い。
図5は非常放送設備側の第2伝送アダプタと非常放送装置の機能構成を示したブロック図である。
図5に示すように、非常放送装置20は制御部82を備え、制御部82は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
また、制御部82は、発報放送後に、火災受信部86による火災確認信号の受信を検出した場合、放送音源部92に指示して火災放送メッセージ情報を再生出力させ、放送入力選択部96及び放送出力選択部98を介して火災発生階と直上階の例えばスピーカ回線SL1,SL2に接続しているスピーカから火災放送を出力させる制御を行う。
図6は火災受信機から非常放送装置までの伝送系統を1つの階別信号の伝送を例にとって示した説明図である。
(伝送方式)
上記の実施形態は、第1伝送アダプタと第2伝送アダプタとの間をイーサネット(登録商標)とTCP/IPの組合せにより8芯の信号線を含むLANケーブルを伝送路としてパラレル伝送する場合を例にとっているが、一対の上り回線と一対の下り回線からなる4芯2組の信号線を含むLANケーブルを伝送路としてシリアル伝送とする様にしても良い。また第1伝送アダプタと第2伝送アダプタとの伝送は、必要に応じて適宜のプロトコルを適用することを可能とする。
上記の実施形態は、火災受信機から非常放送装置に連動信号を伝送する場合を例にとっているが、非常放送装置以外の外部装置に連動信号を伝送する場合にも、同様に、LANケーブル等の1本の伝送路で接続した第1伝送アダプタと第2伝送アダプタを介して連動信号を伝送するようにしても良い。
上記の実施形態は、火災受信機の移報部のコモン側を共通接続したコモンラインに連動停止スイッチを設け、このコモンラインに第1伝送アダプタに設けた連動停止検出部から断線監視電流を流して連動停止スイッチの開放による連動停止を検出するようにしているが、火災受信機の連動停止に伴い連動停止信号を専用の移報部から第1伝送アダプタに送信して伝送を停止するようにしても良い。
上記の実施形態は、第1伝送アダプタと第2伝送アダプタとの間をLANケーブル等の伝送路で接続した有線伝送としているが、無線伝送としても良い。この無線伝送としては、例えば400MHz帯の特定小電力無線、5GHz帯や2.4GHz帯を使用した特定小電力無線、920MHz帯を使用した特定小電力無線、或いはイーサネット(登録商標)による無線ネットワークをベースにしたIEEE802.11に準拠したWiFi等の無線LANとすれば良い。
上記の実施形態は、回線単位に火災を検知して警報するP型受信機を例にとるものであったが、火災感知器や発信機等にアドレスを設定して感知器単位及び発信機単位に火災を検知して警報するR型受信機についても同様に適用できる。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:非常放送設備
14:火災受信機
16:火災感知器
18:発信機
20:非常放送装置
22:卓上マイク装置
24:音源装置
26:緊急地震速報装置
28:スピーカ
30:第1伝送アダプタ
32:第2伝送アダプタ
34:伝送路
35,40:配線コネクタ
36,38:伝送コネクタ
42:受信制御部
44:発報受信部
52,76:階別移報部
54,78:火災移報部
56,80:鳴動停止受信部
58:連動停止スイッチ
60,72:制御部
62,84:階別受信部
64,86:火災受信部
66:鳴動停止移報部
68,74:伝送部
70:連動停止検出部
88:マイクスイッチ
90:操作表示部
92:放送音源部
94:マイク
96:放送入力選択部
98:放送出力選択部
Claims (5)
- 火災報知設備と非常放送設備で構成され、
前記火災報知設備は、警戒区域の火災を検知して発報した火災感知器からの発報信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に、前記非常放送設備を連動動作させるための連動信号を送信する火災受信機を備え、
前記非常放送設備は、前記火災受信機から連動信号を受信した場合に、当該連動信号に応じた所定の放送を前記非常放送設備に接続したスピーカから出力させる非常放送装置を備えた、防災設備に於いて、
前記火災受信機と前記非常放送設備の接続に必要な複数の信号線により当該火災受信機に接続され、前記火災受信機から連動信号を受信した場合に、所定形式の伝送信号に変換して前記複数の信号線とは異なる伝送路へ送信し、前記伝送路から伝送信号を受信した場合には、所定形式の連動信号に変換して前記火災受信機へ送信する第1伝送アダプタと、
前記非常放送装置と火災受信機の接続に必要な複数の信号線により当該非常放送装置に接続され、前記非常放送装置から連動信号を受信した場合に、所定形式の伝送信号に変換して前記伝送路へ送信し、前記伝送路から前記伝送信号を受信した場合には、所定形式の連動信号に変換して前記非常放送設備へ送信する第2伝送アダプタと、
を備え、
前記火災受信機は、
連動信号を送信する複数の移報部と、
連動停止操作を受付けた場合に前記複数の移報部のコモン側を共通に接続したコモンラインの接続を切離すことにより、連動信号の送信を停止する連動停止スイッチと、
を備え、
前記第1伝送アダプタは、
前記火災受信機の前記連動停止スイッチの操作による連動停止を検出すると共にその後の連動停止解除を検出する連動停止検出部と、
前記連動停止検出部で前記火災受信機の連動停止を検出した場合に前記第2伝送アダプタとの伝送を停止し、その後に前記火災受信機の連動停止解除を検出した場合に前記第2伝送アダプタとの伝送停止を解除する制御部と、
を備え、
前記第1伝送アダプタの連動停止検出部は、前記火災受信機に設けられた移報部のコモン側に断線監視電流を流して監視し、前記連動停止スイッチの操作による前記コモン側を共通に接続したコモンラインの切り離しに伴う前記断線監視電流の遮断から連動停止を検出し、その後の前記断線監視電流の遮断解除から連動停止解除を検出することを特徴とする防災設備。
- 火災報知設備と非常放送設備で構成され、
前記火災報知設備は、警戒区域の火災を検知して発報した火災感知器からの発報信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に、前記非常放送設備を連動動作させるための連動信号を送信する火災受信機を備え、
前記非常放送設備は、前記火災受信機から連動信号を受信した場合に、当該連動信号に応じた所定の放送を前記非常放送設備に接続したスピーカから出力させる非常放送装置を備えた、防災設備に於いて、
前記火災受信機と前記非常放送設備の接続に必要な複数の信号線により当該火災受信機に接続され、前記火災受信機から連動信号を受信した場合に、所定形式の伝送信号に変換して前記複数の信号線とは異なる伝送路へ送信し、前記伝送路から伝送信号を受信した場合には、所定形式の連動信号に変換して前記火災受信機へ送信する第1伝送アダプタと、
前記非常放送装置と火災受信機の接続に必要な複数の信号線により当該非常放送装置に接続され、前記非常放送装置から連動信号を受信した場合に、所定形式の伝送信号に変換して前記伝送路に送信し、前記伝送路から前記伝送信号を受信した場合には、所定形式の連動信号に変換して前記非常放送設備へ送信する第2伝送アダプタと、
を備え、
前記火災受信機は、
連動信号を送信する複数の移報部と、
連動停止操作を受付けた場合に前記複数の移報部のコモン側を共通に接続したコモンラインの接続を切離すことにより、連動信号の送信を停止する連動停止スイッチと、
を備え、
前記第1伝送アダプタは、
前記火災受信機の前記連動停止スイッチの操作による連動停止を検出すると共にその後の連動停止解除を検出する連動停止検出部と、
前記連動停止検出部で前記火災受信機の連動停止を検出した場合に連動停止伝送信号を前記第2伝送アダプタに送信して伝送を中断し、その後に前記火災受信機の連動停止解除を検出した場合に前記第2伝送アダプタとの伝送中断を解除して連動停止解除伝送信号を送信する制御部と、
を備え、
前記第2伝送アダプタは、前記第1伝送アダプタから前記連動停止伝送信号を受信した場合に前記非常放送装置に対する連動信号の送信を停止し、その後に前記連動停止解除伝送信号を受信した場合に前記非常放送装置に対する連動信号の送信停止を解除する制御部を備えたことを特徴とする防災設備。
- 火災報知設備と非常放送設備で構成され、
前記火災報知設備は、警戒区域の火災を検知して発報した火災感知器からの発報信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に、前記非常放送設備を連動動作させるための連動信号を送信する火災受信機を備え、
前記非常放送設備は、前記火災受信機から連動信号を受信した場合に、当該連動信号に応じた所定の放送を前記非常放送設備に接続したスピーカから出力させる非常放送装置を備えた、防災設備に於いて、
前記火災受信機と前記非常放送設備の接続に必要な複数の信号線により当該火災受信機に接続され、前記火災受信機から連動信号を受信した場合に、所定形式の伝送信号に変換して前記複数の信号線とは異なる伝送路へ送信し、前記伝送路から伝送信号を受信した場合には、所定形式の連動信号に変換して前記火災受信機へ送信する第1伝送アダプタと、
前記非常放送装置と火災受信機の接続に必要な複数の信号線により当該非常放送装置に接続され、前記非常放送装置から連動信号を受信した場合に、所定形式の伝送信号に変換して前記伝送路に送信し、前記伝送路から前記伝送信号を受信した場合には、所定形式の連動信号に変換して前記非常放送設備へ送信する第2伝送アダプタと、
を備え、
前記火災受信機は、
連動信号を送信する複数の移報部と、
連動停止操作を受付けた場合に前記複数の移報部のコモン側を共通に接続したコモンラインの接続を切離すことにより、連動信号の送信を停止する連動停止スイッチと、
を備え、
前記第1伝送アダプタは、
前記火災受信機の前記連動停止スイッチの操作による連動停止を検出すると共にその後の連動停止解除を検出する連動停止検出部と、
前記連動停止検出部で前記火災受信機の連動停止を検出した場合に連動停止伝送信号を前記第2伝送アダプタに送信し、その後に前記火災受信機の連動停止解除を検出した場合に連動停止解除伝送信号を前記第2伝送アダプタに送信する制御部と、
を備え、
前記第2伝送アダプタは、前記第1伝送アダプタから前記連動停止伝送信号を受信した場合に前記非常放送装置に対する連動信号の送信を停止し、その後に前記連動停止解除伝送信号を受信した場合に前記非常放送装置に対する連動信号の送信停止を解除する制御部を備えたことを特徴とする防災設備。
- 請求項2又は3に記載の防災設備に於いて、
前記第1伝送アダプタの連動停止検出部は、前記火災受信機に設けられた移報部のコモン側に断線監視電流を流して監視し、前記連動停止スイッチの操作による前記コモン側を共通に接続したコモンラインの切り離しに伴う前記断線監視電流の遮断から連動停止を検出し、その後の前記断線監視電流の遮断解除から連動停止解除を検出することを特徴とする防災設備。
- 請求項1乃至3の何れかに記載の防災設備に於いて、
前記第1伝送アダプタは、前記火災受信機の筐体内又はその近傍に設置され、
前記第2伝送アダプタは、前記非常放送装置の筐体内又はその近傍に設置されたことを特徴とする防災設備。
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