JP2000020844A - 音声警報装置、住棟用受信機及び共同住宅用火災報知システム - Google Patents

音声警報装置、住棟用受信機及び共同住宅用火災報知システム

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JP2000020844A
JP2000020844A JP10187131A JP18713198A JP2000020844A JP 2000020844 A JP2000020844 A JP 2000020844A JP 10187131 A JP10187131 A JP 10187131A JP 18713198 A JP18713198 A JP 18713198A JP 2000020844 A JP2000020844 A JP 2000020844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起動信号が数秒間しかオンにならなくても、
点検の結果を確実に認識することができる音声警報装
置、住棟用受信機及び共同住宅用火災報知システムを提
供する。 【解決手段】 外部試験器40を用いて火災感知器10
の遠隔作動試験を行う住戸点検時に、火災感知器10の
試験が正常に終了した場合に外部試験器40より試験正
常終了信号が約2秒間出力されることに連動して、中継
器3より出力される火災信号E4により起動信号が約2
秒間しかオンにならなくても、通常時に出力する音声警
報信号のうちの予め決められた区切りまで出力する点検
モードを有する音声警報装置56を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声警報を出力す
るための音声信号を生成して出力する音声警報装置、こ
の音声警報装置を用いた住棟用受信機及びこの住棟用受
信機を用いた共同住宅用火災報知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声警報を行う共同住宅用火災報
知システムにあっては、住戸内に設けられた火災感知器
が発報すると、住戸内に設置している住宅情報盤(住戸
用受信機)から管理人室等の中央に設置された防災情報
を集中監視する住棟用受信機に火災信号が送られる。火
災信号を受信した住棟用受信機では、自己の音声警報装
置を起動して所定の音声信号を生成した後、近隣住戸、
例えば出火階及びその直上階の住戸に音声警報信号とし
て出力する。これにより、出火階及びその直上階の出火
住戸以外の住戸用受信機のスピーカ及び出火住戸の戸外
表示器のスピーカに住棟用受信機からの音声警報信号が
供給され、例えば「(ピンポン、ピンポン、ピンポン、
火事です、火事です、1階で火災が発生しました。安全
を確認のうえ避難して下さい。)×2回繰り返し+(フ
ィフィフィ)×3回繰り返し」などの出火場所を含む音
声警報メッセージが出力される。
【0003】一方、一般的に火災報知システムにあって
は、試験器を使い強制的に火災感知器を作動試験させて
システムの点検を行う保守点検の際に、点検を効率的に
行うために火災感知器の作動試験による火災信号を自己
保持しないと共に、火災信号受信後数秒間経過したとこ
ろで火災感知器の電源供給を一旦停止して復旧させる試
験復旧モードを受信機に設定する。試験復旧モードを設
定することで、住棟用受信機は、火災感知器の作動試験
による火災信号を受信している期間、数秒間のみ警報動
作を行うようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の共同住宅用火災報知システムにあっては、保守点検
時、住棟用受信機に試験復旧モードを設定する場合にあ
っては、火災信号を自己保持しないため、火災感知器の
作動試験による火災信号の出力時間のみ音声警報信号を
出力することになる。通常、火災感知器の作動試験によ
る火災信号の出力時間は数秒程度と短く、更に音声警報
装置のアンプ立ち上がりに2秒程度が掛かることを考慮
して実際の音声出力はアンプ起動後2秒程度ウエイトし
てから行うため、結果、住棟用受信機から出力される音
声警報信号の出力時間、即ち住戸側のスピーカからの音
声警報メッセージの時間は数秒以下と短く、このため点
検者は正常に点検が終了したか否か容易に確認できな
く、最悪の場合、音声警報メッセージを聞き逃す可能性
がある。
【0005】ちなみに、音声警報メッセージの「ピンポ
ン」でも約1.5秒掛かることから、保守点検時、「ピ
ンポン」程度しか出力されないことになる。また、この
程度の長さの音声警報メッセージを確認しただけでは、
音声警報装置の機能チェックを十分行ったとは言えず、
例えば音声ファイルが途中で壊れていた場合には、確認
できない問題がある。
【0006】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、起動信号が数秒間しかオンにならなくても、点検
の結果を確実に認識することができる音声警報装置、住
棟用受信機及び共同住宅用火災報知システムを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による音声警報装置は、通常時、起動
信号がオンになることで異常発生を知らせる音声警報信
号を出力し、起動信号がオフになることで音声警報信号
の出力を直ちに停止し、点検モードを設定した場合に
は、音声警報信号の出力途中で起動信号がオフになって
もその時点で音声警報信号の出力を停止せず、音声警報
信号のうちの予め決められた区切りまで出力してから停
止することを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、点検モードが設定され
ていない通常時には、起動信号がオンになると音声警報
信号(音声警報メッセージ)が出力され、オフになると
直ちに出力されなくなる。点検モードが設定されると、
音声警報信号が出力されている間に起動信号がオフにな
ってもその時点で直ちに音声警報信号の出力が停止せ
ず、予め決められた区切りまで出力されてから停止す
る。例えば、通常時に出力する音声警報信号が「(ピン
ポン、ピンポン、ピンポン、火事です、火事です、1階
で火災が発生しました。安全を確認のうえ避難して下さ
い。)×2回繰り返し+(フィフィフィ)×3回繰り返
し」であるとして、「(ピンポン、ピンポン、ピンポ
ン、火事です、火事です、1階で火災が発生しました。
安全を確認のうえ避難して下さい。)」までを区切りと
すると、例えば「ピンポン」まで出力された時点で起動
信号がオフになっても、その時点で音声警報信号の出力
が停止せず、その後の「(ピンポン、ピンポン、火事で
す、火事です、1階で火災が発生しました。安全を確認
のうえ避難して下さい。)」まで出力されてから停止す
る。
【0009】したがって、住戸点検時に外部試験器によ
る火災感知器の遠隔作動試験が正常に終了して、中継器
からの火災信号が数秒間しかオンにならなくても、住棟
用受信機からは通常時に出力する音声警報信号のうちの
予め決められた区切りまで出力されるので、住戸点検に
おいて、音声警報装置の機能を確実に確認できるように
なる。また、当然ながら音声警報信号線及び戸外表示器
の試験結果も確実に認識することができる。
【0010】請求項2記載の発明による住棟用受信機
は、請求項1記載の音声警報装置を備え、火災信号を受
けることで起動信号をオンし、前記音声警報装置を起動
させて音声警報信号を出力することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明による共同住宅用火災
報知システムは、管理人室等の中央に設けられる請求項
2記載の住棟用受信機と、各住戸毎に設けられる、火災
感知器と、該火災感知器を感知器回線を介して接続し、
火災確定信号を受けた場合に前記住棟用受信機に火災信
号を出力する中継器と、前記中継器が前記火災感知器の
発報を検出した場合に出力する作動信号を受信した場合
には、自己のスピーカにより音声警報を行うと共に前記
作動信号を受けて所定の遅延時間後に火災確定信号を中
継器に出力する住戸用受信機と、音声警報信号を出力す
るスピーカを備えた戸外表示器とを備えた共同用住宅用
火災報知システムにあって、前記火災感知器の遠隔作動
試験を含む住戸点検時に前記中継器に接続し、試験開始
操作を行った場合に前記中継器を介して前記住戸用受信
機に試験中信号を出力し、前記火災感知器の試験が正常
に終了した場合に前記中継器に試験正常終了信号を数秒
間出力する回路部を設けた外部試験器を有し、前記中継
器に、前記外部試験器より試験中信号を受けた場合に前
記感知器回線を住戸用受信機側から外部試験器側に切り
換え接続して外部試験器から前記火災感知器の遠隔作動
試験を可能とし、前記外部試験器より試験正常終了信号
を受けた場合に、試験正常終了信号の出力時間程度だけ
前記住戸用受信機に作動信号を出力し、該作動信号を出
力した後前記住戸用受信機より火災確定信号を受けた場
合に、該火災確定信号の出力時間程度だけ前記住棟用受
信機に火災信号を出力する回路部を設け、前記住棟用受
信機に、前記中継器から送られる火災信号を保持しない
試験復旧モードを備え、住戸点検時に該試験復旧モード
が設定されている状態で、前記中継器からの火災信号を
受けると、前記音声警報装置に対する起動信号をオン
し、火災信号を受けなくなった時点で前記音声警報装置
への起動信号をオフする回路部を設け、自己の前記音声
警報装置は、住戸点検時に点検モードが設定されている
ことで、前記回路部からの起動信号がオンになることで
異常発生信号を知らせる音声警報信号の出力を開始し、
音声警報信号の出力途中で起動信号がオフになってもそ
の時点で音声警報信号の出力を停止せず、音声警報信号
のうちの予め決められた区切りまで出力してから停止
し、前記住戸用受信機に、前記中継器経由で前記外部試
験器からの試験中信号を受けることで、前記戸外表示器
に試験中信号を出力し、更に自己のスピーカによる音声
警報及び前記遅延時間による遅延動作を禁止し、また、
該試験中信号を受けている状態で前記中継器より作動信
号を受けた場合に、音声警報を行わず、直ちに前記中継
器に火災確定信号を作動信号の出力時間程度だけ出力す
る回路部を設け、前記戸外表示器に、前記住戸用受信機
より試験中信号を受けている状態で、前記住棟用受信機
から出力される音声警報信号を自己のスピーカから出力
可能とする回路部を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
例と共に説明する。図1は本発明に係る共同住宅用火災
報知システムの実施の形態の構成を示すブロック図、図
2は図1の共同住宅用火災報知システムの住棟用受信機
1の構成を示すブロック図、図3は図2の住棟用受信機
1の音声警報装置56の構成を示すブロック図である。
この実施の形態の共同住宅用火災報知システムは、住棟
用受信機1と、自火報総合盤2と、中継器3と、住戸用
受信機4と、戸外表示器5と、共用部スピーカ6とを備
えて構成される。住棟用受信機1は管理人室等の中央に
配置され、自火報総合盤2は警戒区域毎に例えば各階毎
に配置される。住戸用受信機4は各階の各住戸毎に住戸
内に配置され、中継器3及び戸外表示器5は各階の各住
戸毎に玄関外側等の住戸外に配置される。共用部スピー
カ6は各階の廊下やエレベータ等の共用部に配置され
る。
【0013】住棟用受信機1からは地区音響制御信号E
6と音声警報信号E7が出力される。地区音響制御信号
E6は各階の自火報総合盤2と共用部スピーカ6に供給
されると共に、各階の各住戸の住戸用受信機4及び戸外
表示器5に供給される。音声警報信号E7は各階の共用
部スピーカ6に供給されると共に、各階の各住戸の戸外
表示器5に供給され、さらに各階の自火報総合盤2を介
して各住戸の住戸用受信機4に供給される。中継器3に
は自己復旧型の遠隔作動試験機能付火災感知器10,1
0が感知器回線11a,11bを介して接続されてお
り、この自己復旧型の火災感知器10,10は、火災に
より熱や煙などを検出することで感知器回線11a,1
1b間に発報電流を流し、検出しなくなることで復旧す
る。外部試験器40は、火災感知器10の遠隔作動試験
を含む住戸点検時に中継器3に接続して使用する。以
下、自火報総合盤2、中継器3、住戸用受信機4、戸外
表示器5、住棟用受信機1の順で詳細を説明する。
【0014】(I)共同住宅用火災報知システムの構成 (a)自火報総合盤2、中継器3、住戸用受信機、戸外
表示器5及び共用部スピーカ6 図1において、自火報総合盤2にはリレーBF,BN,
スピーカ7等が設けられており、リレーBF,BNは住
棟用受信機1からの地区音響制御信号E6で作動して、
その接点bn,bfを閉じ、音声警報信号E7の入力可能
状態とする。共用部スピーカ6には、リレーBK、スピ
ーカが設けられており、リレーBKは住棟用受信機1か
らの地区音響制御信号E6で作動して、その接点bkを
閉じ、音声警報信号の入力可能状態とする。中継器3に
は、外部試験器40による火災感知器10の遠隔作動試
験時に、感知器回線11aを外部試験器40側へ切り換
える接点k1と、閉状態とすることで住戸用受信機4に
試験中信号E9を出力する接点k2と、閉状態とするこ
とで火災確定移報リレーSに24Vの電源を供給する接
点k3と、火災感知器10の発報検出時及び外部試験器
40から所定の短い時間例えば2秒間出力される試験正
常終了を示すOK信号の検出時に閉状態とする接点ok
と、外部試験器40からの試験中信号E9により作動
し、上記接点k 1,k2,k3を備えるリレーKと、外部
試験器40からの試験正常終了を示すOK信号により作
動する接点okを備えるリレーOKと、外部試験器40
からの試験信号Qを試験信号線11cに通過するための
線路とが設けられている。
【0015】火災感知器10が火災による熱や煙などを
検出することで、感知器回線11a,11b間に発報電
流が流れ、この発報電流が中継器3に出力されると、中
継器3内の受信回路12の受信リレーLが作動し、その
リレー接点lを閉じて感知器作動信号(以下、単に「作
動信号」という)E1が住戸用受信機4に供給される。
また、中継器3では、受信リレーLの作動と同時に保持
リレー回路13の保持リレーMも作動して、そのリレー
接点m1,m2を閉じて、火災信号E4の出力許容状態及
び作動信号E1の保持許容状態が作り出される。
【0016】住戸用受信機4では、中継器3より作動信
号E1が入力されると、受信回路14の受信リレーRが
作動し、例えば10秒間継続して作動すると、作動信号
E1の受信状態が保持されると共に保持リレーHが作動
し、そのリレー接点hが閉じて、中継器3に対し「L」
レベルとなる保持信号E2が出力される。この保持信号
E2を中継器3の保持回路17がリレー接点f2を介し
て取り込むと、保持リレー回路13の保持リレーMを火
災感知器10が復旧しても非作動とならないように保持
する。また保持回路17は、同時に戸外表示器5に対す
る供給電圧を+12Vから電源・火災信号E8となる+
24Vに変化させて火災表示を行わせる。戸外表示器5
の検出回路19は電源・火災信号E8となる+24Vを
検出して表示灯20を点滅させる。住戸用受信機4は中
継器3より作動信号E1を入力することで、自己の音声
合成部27を起動し、火災感知器10の作動を示すメッ
セージを合成し、アンプ28で増幅した後、リレー接点
dcを介してスピーカ26から出力する。
【0017】また、住戸用受信機4では、中継器3より
作動信号E1が送られてきた時から2〜5分の範囲内の
所定時間の監視が行われる。即ち、作動信号E1が入力
されると、受信リレーRが作動すると同時に火災確認時
間となる2〜5分の遅延時間T1が設定されている遅延
タイマ15が起動し、この遅延タイマ15の起動後の2
〜5分の間に復旧スイッチ(図示略)が操作されたか否
かの判定が行われ、この間に復旧スイッチが操作されな
ければリレー接点t1が開き、有電圧信号が遮断される
ことで火災確定信号E3が中継器3に出力される。住戸
用受信機4は、火災確定信号E3を出力する際に、音声
合成部27で火災発生を示すメッセージを合成し、アン
プ28で増幅した後、リレー接点dcを介してスピーカ
26から出力する。
【0018】住戸用受信機4より火災確定信号E3が出
力されることで有電圧信号が遮断されると、中継器3で
はフォトカプラ21の出力が「L」レベルから「H」レ
ベルになり、インバータ22で「L」レベルに反転され
て出力されることで、この時点で既にリレー接点m2
閉じられて出力許容状態となっていることから、火災確
定移報リレーSに電流が流れ作動する。火災確定移報リ
レーSが作動すると、リレー接点s1が閉じて「L」レ
ベルとなる火災信号E4が火報信号線23を介して住棟
用受信機1へ出力される。またリレー接点s2が閉じ
て、住棟用受信機1からの確認信号E5の受信可能状態
が作り出される。また、住戸用受信機4では、中継器3
より作動信号E1を受けない状態で地区音響制御信号E
6を受けると、フォトカプラ25のフォトトランジスタ
がオンしてリレーBが作動し、リレー接点bを開くこと
でリレーDCが不作動となり、その接点dcが音声警報
信号線91側に切り換わり、スピーカ26が接続され、
音声警報信号E7の入力可能状態となる。
【0019】更に、住戸用受信機4には、中継器3を介
して外部試験器40から出力される試験中信号E9を検
出したときに試験中信号E9を戸外表示器5に供給する
手段が設けられており、戸外表示器5にあっては、住戸
用受信機4より試験中信号E9が供給されると、リレー
Jが作動して、そのリレー接点j1,j2が切り換わり、
スピーカ29が音声警報信号線91に接続され、音声警
報信号E7の入力が可能となる。また、戸外表示器5に
あっては、検出回路19で中継器3からの電源・火災信
号E8の検出している状態で地区音響制御信号E6が供
給されるとリレーJが作動して、リレー接点j1,j2
切り換わり、スピーカ29が音声警報信号線91に接続
され、音声警報信号E7の入力可能状態となる。
【0020】(b)住棟用受信機1 住棟用受信機1は、図2に示すように、地区音響停止モ
ードの設定や試験復旧モードの設定等の操作を行う操作
部51と、火災表示等を行う表示部52と、自己のスピ
ーカ54を鳴動させる音響部53と、中継器3からの火
災信号E4を受信する受信部55と、自火報総合盤2の
スピーカ7,住戸用受信機4のスピーカ26,戸外表示
器5のスピーカ29及び共用部スピーカ6を鳴動させる
ための音声警報信号E7を出力する音声警報装置56
と、自火報総合盤2,共用部スピーカ6,各住戸に設置
された住戸用受信機4,戸外表示器5に地区音響制御信
号E6を送るための複数のリレーB,B1,B2,…、B
nと、これら複数のリレーB,B1,B2,…,Bnの夫々
を駆動するためのトランジスタ58と、受信部55にて
受信された火災信号E4の取り込みを行うと共に操作部
51からの操作信号の取り込みを行い、これらの信号に
基づいて表示部52,音響部53,音声警報装置56及
び複数のトランジスタ58の制御等を行う制御部57
と、24V定電圧を生成し、中継器3に供給する24V
定電圧部59とを備えて構成される。
【0021】制御部57は、受信部55にて受信された
火災信号E4を取り込み火災と判断すると、火災代表信
号FAと、出火地区に対応する火災地区信号FA1,F
2,…,FAnと、出火階とその直上階に対応する地区
リレー駆動信号SB1,SB2,…,SBnと、地区音響
制御信号の代表となる地区音響代表信号Bとを出力す
る。例えば1階の住戸で火災が発生した場合、火災代表
信号FA,火災地区信号FA1,地区リレー駆動信号S
1,SB2,地区音響代表信号Bをそれぞれ出力する。
また、2階の住戸で火災が発生した場合、火災代表信号
FA,火災地区信号FA2,地区リレー駆動信号SB2
SB3,地区音響代表信号Bをそれぞれ出力する。ま
た、3階の住戸で火災が発生した場合、火災代表信号F
A,火災地区信号FA3,地区リレー駆動信号SB3,S
4,地区音響代表信号Bをそれぞれ出力する。
【0022】そして、例えば地区リレー駆動信号S
1,SB2が出力されると、地区リレーB1,B2を駆動
するトランジスタ58,58がそれぞれオンし、地区リ
レーB1,B2の接点b1,b2が閉じる。また、地区音響
代表信号Bが出力されると、地区音響代表リレーBを駆
動するトランジスタ58がオンし、地区音響代表リレー
Bの接点bが閉じる。地区音響代表リレーBの接点bと
地区リレーB1,B2の接点b1,b2がそれぞれ閉じるこ
とで、1階と2階の各自火報総合盤2,共用部スピーカ
6,1階と2階の各住戸の住戸用受信機4及び戸外表示
器5に向けて地区音響制御信号E6が出力される。この
ように、制御部57から地区音響代表信号Bと地区リレ
ー駆動信号SB1,SB2,…,SBnが出力されること
で地区音響制御信号E6が出力される。
【0023】音声警報装置56は、通常時に制御部57
からの火災代表信号FA,火災地区信号FA1,FA2
…,FAn,地区音響代表信号Bの全てがオンになる
と、音声警報信号E7を生成し、また同時に音声警報信
号E7を出力するための音声警報信号線9n,9n+1を選
択する。例えば1階で火災が発生した場合、火災代表信
号FA,火災地区信号FA1及び地区音響代表信号Bが
オンになるので、この際に生成した音声警報信号E7を
1階の音声警報信号線91と2階の音声警報信号線92
出力する。1階と2階に対して地区音響制御信号E6が
出力されている状態で、このように音声警報信号E7が
出力されると、1階と2階の自火報総合盤2のスピーカ
7,共用部スピーカ6,出火住戸を除く1階と2階の各
住戸の住戸用受信機4のスピーカ26及び出火住戸の戸
外表示器5のスピーカ29から音声警報信号E7が出力
され、それぞれ鳴動する。そして、復旧操作が行われる
まで「(ピンポン、ピンポン、ピンポン、火事です、火
事です、1階で火災が発生しました。安全を確認のうえ
避難して下さい。)×2回繰り返し+(フィフィフィ)
×3回繰り返し」なる音声警報メッセージが繰り返し出
力される。
【0024】また、2階で火災が発生した場合は、火災
代表信号FA,火災地区信号FA2及び地区音響代表信
号Bがオンになるので、この際に生成した音声警報信号
E7を2階の音声警報信号線92と3階の音声警報信号
線93に出力する。2階と3階に対して地区音響制御信
号E6が出力されている状態で、このように音声警報信
号E7が出力されると、2階と3階の自火報総合盤2の
スピーカ7,共用部スピーカ6,出火住戸を除く2階と
3階の各住戸の住戸用受信機4のスピーカ26及び戸外
表示器5のスピーカ29から音声警報信号E7が出力さ
れ、それぞれ鳴動する。
【0025】このように、火災が発生すると、出火住戸
の階とその直上階の自火報総合盤2のスピーカ7,共用
部スピーカ6,出火住戸を除く出火階とその直上階の各
住戸の住戸用受信機4のスピーカ26及び出火住戸の戸
外表示器5のスピーカ29から音声警報信号E7が出力
され、出火階とその直上階の居住者や共用部にいる人に
対して火災の発生を知らせる。その後、復旧操作が行わ
れて、火災代表信号FA又は火災地区信号FA1,F
2,…,FAnのいずれかがオフになると、音声警報装
置56は音声警報信号E7の出力を停止する。これによ
り、出火階とその直上階の自火報総合盤2のスピーカ
7,共用部スピーカ6,出火住戸を除く出火階とその直
上階の各住戸の住戸用受信機4のスピーカ26及び出火
住戸の戸外表示器5のスピーカ29から音声警報信号E
7が出力されなくなり、鳴動しなくなる。
【0026】操作部51には、地区音響停止モードを設
定する地区音響停止スイッチ80と試験復旧モードを設
定する試験復旧スイッチ81が設けられている。地区音
響停止スイッチ80を操作して、制御部57に地区音響
停止モードに設定することで、制御部57は、中継器3
からの火災信号E4がオンになっても地区音響代表信号
B及び地区リレー駆動信号SBは出力しないようにな
り、このことで地区音響制御信号E6及び音声警報信号
E7は出力されないようになる。一方、試験復旧スイッ
チ81を操作して試験復旧モードに設定することで、中
継器3からの火災信号E4がオンになる期間のみ制御部
57から火災代表信号FA,火災地区信号FA1,F
2,…,FAn,地区音響代表信号Bが出力される。即
ち、試験復旧モードに設定することで、中継器3からの
火災信号E4がオンになる期間のみ地区音響制御信号E
6及び音声警報信号E7が出力される。火災信号E4が
オフになった場合には自動的に復旧する。尚、試験復旧
モード、地区音響停止モードの両方が設定されている場
合には火災信号E4がオンになっても、地区音響制御信
号E6及び音声警報信号E7は出力されず、火災信号E
4がオンになっている期間のみ表示部52で火災表示、
スピーカ54で火災警報がなされるのみである。
【0027】音声警報装置56には、外部試験器40に
よる火災感知器10の遠隔作動試験(住戸点検)などの
保守点検時に点検モードを設定する点検スイッチ73が
設けられており、この点検スイッチ73をオンして点検
モードを設定すると、起動信号となる火災代表信号FA
及び火災地区信号FA1,FA2,…,FAnがオンする
と地区音響代表信号Bがオンしなくとも音声警報信号E
7を出力する。そして、火災代表信号FA及び火災地区
信号FA1,FA2,…,FAnのいずれか一つでもオフ
すると音声警報信号E7の出力を停止する。また、この
点検モードが設定されることで、音声警報装置56は、
住戸点検で火災感知器10が正常に作動して外部試験器
40より試験正常終了信号が約2秒間出力されること
で、中継器3より出力される火災信号E4が約2秒間し
かオンにならず起動信号となる火災代表信号FA及び火
災地区信号FA1,FA2,…,FAnがこの間しかオン
にならなくても、通常時に出力する音声警報メッセージ
のうちの予め決められた区切りまで出力する。
【0028】例えば、通常時の音声警報メッセージが上
述のように「(ピンポン、ピンポン、ピンポン、火事で
す、火事です、1階で火災が発生しました。安全を確認
のうえ避難して下さい。)×2回繰り返し+(フィフィ
フィ)×3回繰り返し」であるとして、そのうちの例え
ば「(ピンポン、ピンポン、ピンポン、火事です、火事
です、1階で火災が発生しました。安全を確認のうえ避
難して下さい。)」までが区切りとして設定されている
とすると、例えば「ピンポン」まで出力された時点で火
災信号E4が出力されなくなって、起動信号となる火災
代表信号FAと火災地区信号FA1,FA2,…,FAn
のいずれか一方がオフになっても、その後の「(ピンポ
ン、ピンポン、火事です、火事です、1階で火災が発生
しました。安全を確認のうえ避難して下さい。)」まで
出力して停止する。
【0029】一方、住戸点検時では、地区音響停止スイ
ッチ80をオンして地区音響停止モードを設定すること
で、住棟用受信機50からは地区音響制御信号E6が出
力されないでの、音声警報装置56から音声警報信号E
7が出力されても、自火報総合盤2のスピーカ7,共用
部スピーカ6,点検住戸の戸外表示器5のスピーカ29
を除く出火階及びその直上階の各住戸の住戸用受信機4
のスピーカ26及び戸外表示器5のスピーカ29からは
音声警報信号E7が出力されず、鳴動しない。点検住戸
の戸外表示器5は、点検住戸の住戸用受信機4から試験
中信号E9が供給されてリレーJが作動していてスピー
カ29が音声警報信号線9に接続されているので、その
スピーカ29から音声警報信号E7が出力され、鳴動す
る。
【0030】ここで、音声警報装置56の通常時と点検
モード時の動作をまとめると、次のようになる。通常
時:火災代表信号FA、火災地区信号FA1,FA2
…,FAn及び地区音響代表信号Bの全てオンになると
音声警報信号E7を出力し、火災代表信号FA、火災地
区信号FA1,FA2,…,FAn及び地区音響代表信号
Bのいずれか一つでもオフになると音声警報信号E7の
出力を直ちに停止する。点検モード時:火災代表信号F
A及び火災地区信号FA1,FA2,…,FAnがオンに
なると、地区音響代表信号Bがオンしなくとも音声警報
信号E7を出力し、火災代表信号FA及び火災地区信号
FA1,FA2,…,FAnのうちのいずれか一つでもオ
フになると音声警報信号E7の出力を停止する。但し、
音声警報メッセージが所定の区切りに至るまでに、火災
代表信号FA及び火災地区信号FA1,FA2,…,FA
nのうちのいずれか一つでもオフになっても、その時点
では音声警報信号E7の出力を停止せず、音声警報メッ
セージが所定の区切りに至るまで出力する。
【0031】この音声警報装置56は、図3のブロック
図に示すように、上述した点検スイッチ73の他に、イ
ンタフェース60と、制御回路61と、データファイル
62と、音声ファイル63と、音声合成回路64と、ア
ンプ65と、アンプ電源制御回路66と、スピーカ回線
制御回路67と、リレーK1〜K20と、短絡保護回路
68と、電源回路69とを備えて構成される。アンプ6
5は、アンプ電源制御回路66により電源が供給される
ことで起動し、音声合成回路64から出力される音声警
報信号を所定のレベルまで増幅して出力する。アンプ電
源制御回路66は、トランジスタ70、トランジスタ7
1及び抵抗72を備えて構成されており、制御回路61
のアンプ起動信号がオフになると即ち”L”レベルにな
ると、トランジスタ70の出力が”L”レベルになり、
これによってトランジスタ71と抵抗72からなるスイ
ッチ回路がオフし、アンプ65がオフする。これに対
し、制御回路61のアンプ起動信号がオンになると即
ち”H”レベルになると、トランジスタ70の出力が”
H”レベルになり、これによってトランジスタ71と抵
抗72からなるスイッチ回路がオンして、アンプ65が
オンする。
【0032】短絡保護回路68は、音声警報装置56か
ら自火報総合盤2のスピーカ7,共用部スピーカ6,各
住戸の住戸用受信機4のスピーカ26及び戸外表示器5
のスピーカ29までの間の配線障害(即ち、例えば音声
警報信号線9の断線、短絡等)によるアンプ65の破壊
を防止するものであり、過電流を検出することで音声警
報信号線9を切り離す。電源回路69は商用電源100
Vから直流24Vを生成して出力する。制御回路61
は、MPUで構成され、ROMに記憶されているプログ
ラム及び例えばメモリカードで成るデータファイル12
に記憶されている音声の組み合わせデータ等に従って他
の回路を制御する。
【0033】制御回路61は、通常時にインタフェース
60を介して制御部57から出力される火災代表信号F
A、出火階を示す火災地区信号FA1,FA2,…,FA
n、地区音響代表信号Bを取り込むと、アンプ電源制御
回路66を動作させてアンプ65を起動させると共にス
ピーカ回線制御回路67に選択信号を供給して音声警報
信号線を選択し、更に音声合成回路64を起動させる。
例えば1階と2階の音声警報信号線91,92を選択する
にはリレーK1,K2を作動させる信号をスピーカ回線
制御回路67に供給する。これによりリレーK1,K2
が作動し、それぞれに対応する接点k1、k2が閉じて1
階と2階の音声警報信号線91,92が接続される。
【0034】音声合成回路64は、音声データが記憶さ
れたROMで構成される音声ファイル63から必要な音
声データを読み出し、これにディジタル信号処理を行っ
て音声警報信号E7として出力する。この場合、上述し
たように、「ピンポン、ピンポン、ピンポン、火事で
す、火事です、1階で火災が発生しました。安全を確認
のうえ避難して下さい。)×2回繰り返し+(フィフィ
フィ)×3回繰り返し」からなる音声警報メッセージが
合成され、音声警報信号E7として出力される。
【0035】一方、点検モード時には、制御回路61は
インタフェース60を介して火災代表信号FA及び出火
階を示す火災地区信号FA1,FA2,…,FAnを取り
込むと、地区音響停止モードが設定されていることで地
区音響代表信号Bが取り込めなくても通常時と同様にア
ンプ電源制御回路66を動作させてアンプ65を起動さ
せると共にスピーカ回線制御回路67に選択信号を供給
して音声警報信号線9 n,9n+1を選択し、更に音声合成
回路64を起動させて音声警報信号E7を出力させる。
住戸点検時では、火災感知器10が正常に作動すると外
部試験器40より試験正常終了信号が約2秒間だけ出力
されるので、中継器3より出力される火災信号E4は約
2秒間オンし、その後オフになる。したがって、住棟用
受信機50の制御部57から出力される火災代表信号F
A及び出火階を示す火災地区信号FA1,FA2,…,F
nも約2秒間だけ入力されることになるが、制御回路
61は通常時に出力する音声警報メッセージのうちの予
め決められた区切りまで出力するように音声合成回路6
4を動作させる。そして、予め決められた区切りまで音
声警報メッセージを出力すると、音声合成回路64,ア
ンプ65,リレーKをそれぞれオフして音声警報信号E
7の出力を停止する。
【0036】(c)音声警報装置56の動作 ここで、図4に示すフローチャートを参照しながら点検
モード時における音声警報装置56の制御回路61の動
作について説明する。まず、S10で火災信号(火災代
表信号FA及び出火階を示す火災地区信号FA1,F
2,…,FAn)の入力の有無を判定する。この判定に
おいて、火災信号が入力されていないと判断するとこの
S10を繰り返し、火災信号が入力されたと判断する
と、S12に進み、アンプ電源制御回路66を制御して
アンプ65を起動させる。そして、アンプ65の立ち上
がりを考慮して0.5〜1.0秒間待機した後、S14
でスピーカ回線制御回路67に選択信号を供給して出火
階及びその直上階へ音声警報信号E7を送るための音声
警報信号線9n,9n+1を選択する。
【0037】音声警報信号線9n,9n+1を選択した後、
制御回路61は、S16で音声合成回路64を起動させ
る。これにより、音声合成回路64にて音声警報信号E
7の源信号が生成され、それがアンプ65で所定レベル
まで増幅された後、選択された音声警報信号線9n,9
n+1へ出力される。音声合成回路64を起動させた後、
制御回路61は、S18で火災信号の入力が無くなった
か否かを判定し、火災信号が継続して入力されていると
判断するとS16に戻る。これに対して火災信号の入力
が無くなったと判断すると、S20に進み、音声警報メ
ッセージが予め決められた区切りまで出力されたか否か
を判定し、予め決められた区切りまで出力されていない
と判断するとS16に戻り、継続して音声警報信号E7
を出力する。これに対して、音声警報メッセージが予め
決められた区切りまで出力されたと判断すると、S22
に進み、アンプ電源制御回路66を制御してアンプ65
を停止させ、更にS24で音声合成回路64を停止させ
る停止信号を出力して、音声警報信号E7の出力を停止
する。
【0038】(II)共同住宅用火災報知システムの動作 次に、上記構成の共同住宅用火災報知システムの通常時
と住戸点検時の動作を説明する。 (イ)通常時 通常の火災時に、住棟用受信機1は中継器3より火災信
号E4を受けると、出火階及び直上階に対し地区音響制
御信号E6及び音声警報信号E7を出力する。住棟用受
信機1より地区音響制御信号E6が出力されると、自火
報総合盤2の地区音響制御信号E6を通す回線に設けら
れたリレーBF,BNが作動して、夫々のリレー接点b
f,bnが閉じる。リレー接点bnが閉じることで、自火
報総合盤2のスピーカ7が音声警報信号線91に接続さ
れ、住棟用受信機1からの音声警報信号E7がスピーカ
7から出力され、鳴動する。
【0039】一方、リレー接点bfが閉じると、自火報
総合盤2内で音声警報信号E7を通す回線が繋がって住
棟用受信機1からの音声警報信号E7が出火階及び直上
階の各住戸の住戸用受信機4へ流れる。この場合、出火
住戸の住戸用受信機4にあっては、中継器3より火災感
知器10の作動を示す作動信号E1を受けるので、自己
の音声合成部27を起動し、火災感知器10の作動を示
すメッセージを合成し、アンプ28で増幅した後、リレ
ー接点dcを介してスピーカ26から出力する。また、
火災確定信号E3の出力時には、音声合成部27を起動
し火災発生を示すメッセージを合成して、スピーカ26
から出力する。出火住戸の住戸用受信機4は、中継器3
から作動信号E1を受信することで受信リレーRが作動
し、地区音響制御信号線81に設けられているリレー接
点rが開放するため地区音響制御信号E6の入力が禁止
され、結果、リレー接点dcが切り換わらないため音声
警報信号E7はスピーカ26から出力されない。これに
対し出火住戸を除く出火階とその直上階の各住戸の各住
戸用受信機4にあっては、作動信号E1を受けないの
で、リレー接点rが閉じたままであることから、住棟用
受信機1からの地区音響制御信号E6によりフォトカプ
ラ25のフォトトランジスタがオンしてリレーBが作動
し、リレー接点bを開くことでリレーDCが不作動にな
り、そのリレー接点dcが音声警報信号線91側に切り
換わりスピーカ26が接続され、住棟用受信機1からの
音声警報信号E7がスピーカ26から出力され鳴動す
る。
【0040】また、出火住戸の戸外表示器5にあって
は、検出回路19で中継器3からの電源・火災信号E8
を検出している状態で、地区音響制御信号E6が供給さ
れると、リレーJの作動でリレー接点j1,j2が切り換
わり、スピーカ29が音声警報信号線91に接続され
て、住棟用受信機1からの音声警報信号E7がスピーカ
29から出力され、鳴動する。また、住棟用受信機1よ
り地区音響制御信号E6が出力されると、共用部スピー
カ6のリレーBKが作動して、接点bkが閉じる。リレ
ー接点bkが閉じることで、共用部スピーカ6が音声警
報信号線91に接続され、住棟用受信機1からの音声警
報信号E7が共用部スピーカ6から出力され、鳴動す
る。
【0041】(ロ)住戸点検時(外部試験器40による
火災感知器10の遠隔作動試験時) 住戸点検時には、まず住棟用受信機1の地区音響停止ス
イッチ80をオンして制御部57を地区音響停止モード
すると共に、試験復旧スイッチ81をオンして制御部5
7を試験復旧モードにする。更に点検スイッチ73をオ
ンして音声警報装置56を点検モードにする。地区音響
停止モード、試験復旧モード及び点検モードを設定した
後、点検住戸において、外部試験器40を中継器3に接
続し火災感知器10の遠隔作動試験を開始する。まず、
外部試験器40から試験中信号E9が出力されること
で、中継器3ではリレーKが作動し、接点k1,k2が切
り換わり、感知器回線11a,11bが外部試験器40
側に切り換わり、また試験中信号E9が住戸用受信機4
へ出力される。
【0042】住戸用受信機4は、試験中信号E9を受信
することで、自己での警報動作及び遅延タイマ15の起
動を禁止する。この状態で外部試験器40は試験信号線
11cを介して火災感知器10に試験信号Qを出力し
て、その際の火災感知器10の疑似発報状態から試験状
態を確認する。試験信号Qを受けた最初の火災感知器1
0は疑似発報を行い、次段の火災感知器10へ試験信号
Qを出力する。火災感知器10の試験が正常に終わった
と判断すると、外部試験器40は、中継器3へ試験正常
終了を示すOK信号を約2秒間出力する。中継器3で
は、OK信号を受けることで、リレーOKが作動し、接
点okを閉じることで作動信号E1をOK信号の出力さ
れる約2秒間程度だけ住戸用受信機4へ出力する。
【0043】住戸用受信機4は、試験中信号E9を受け
ることで遅延タイマ15の起動が禁止されていることか
ら、作動信号E1を受信すると直ちに、火災確定信号E
3を作動信号E1の出力される約2秒間程度だけ中継器
3へ出力する。中継器3は、火災確定信号E3を受信す
ると、直ちに火災信号E4を火災確定信号E3の出力さ
れる約2秒間程度だけ住棟用受信機1に出力する。この
約2秒間程度の火災信号E4を受けた住棟用受信機1
は、地区音響停止モード、試験復旧モード及び点検モー
ドが設定されていることから音声警報信号E7のみを予
め決められた区切りまで出力する。このとき点検住戸の
住戸用受信機4にあっては、中継器3より試験中信号E
9を受けて警報動作を禁止しているため、音声合成部2
7が起動せず、スピーカ26から音声警報は出力され
ず、鳴動しない。また、点検住戸を除く点検住戸の階の
住戸とその直上階の住戸の各住戸用受信機4にあって
は、地区音響制御信号E6が来ないことから、リレーB
は不作動のままであり、したがって接点dcは切り換わ
らず、スピーカ26から音声警報信号E7は出力されな
い。
【0044】一方、点検住戸の戸外表示器5だけにあっ
ては、点検住戸の住戸用受信機4より試験中信号E9を
受けてリレーJが作動しているので、リレー接点j1
閉じていて、リレー接点j2が音声警報信号線91側に切
り換わっていることから、住棟用受信機1より音声警報
信号E7が出力された場合に、戸外表示器5のスピーカ
29から音声警報信号E7が出力され、鳴動する。これ
に対して、点検住戸を除く点検住戸の階の住戸とその直
上階の住戸の戸外表示器5にあっては、住戸用受信機4
より試験中信号E9を受けないので、リレーJは不作動
のままで、リレー接点j1は開放状態、リレー接点j2
内部回路(ドアホン)側に接続されていることから、住
棟用受信機1より音声警報信号E7が出力されても戸外
表示器5のスピーカ29から音声警報信号E7は出力さ
れず、鳴動しない。
【0045】このように、火災感知器10の作動試験が
正常に終わって、外部試験器40から試験正常終了信号
となるOK信号が出力されることに連動して中継器3よ
り火災信号E4が出力され、住棟用受信機1から音声警
報信号E7が正常に出力されると、点検住戸の戸外表示
器5のスピーカ29からのみ音声警報信号E7が出力さ
れ、鳴動する。そして、住戸点検時には音声警報装置5
6に点検モードを設定することで、音声警報信号E7を
通常時に出力する音声警報メッセージのうちの予め決め
られた区切りまで出力するので、点検者は、このスピー
カ29からの音声警報を聞くことで、音声警報装置56
の機能を確実に確認できるようになる。また、当然なが
ら音声警報信号線9及び戸外表示器5の試験結果も確実
に認識することができる。
【0046】尚、上記実施の形態では、外部試験器40
による火災感知器10の遠隔作動試験を、試験信号線1
1cを使い、試験信号を順次送る方式としていたが、試
験信号線11cをなくし、感知器回線11a,11bを
使い、火災感知器10を一つずつアドレス指定して試験
発報させような方式としても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、音
声警報装置を点検モードに設定することで、音声警報信
号の出力途中で起動信号がオフになっても、その時点で
音声警報信号の出力を停止せず、音声警報メッセージの
うちの予め決められた区切りまで出力するので、音声警
報装置の状態を含めて点検の結果を確実に認識すること
ができる。また、住戸点検時、火災感知器の試験が正常
に終了した場合に外部試験器より試験正常終了信号が数
秒間出力されることに連動して、火災信号が数秒間しか
オンにならなくても、通常時に出力する音声警報メッセ
ージのうちの予め決められた区切りまで出力するので、
住戸点検の結果を確実に認識することができる。また、
点検住戸の戸外表示器及び該戸外表示器と住棟用受信機
との間の音声警報信号線に障害がなければ、その戸外表
示器から音声警報信号が出力されるので、音声警報信号
線及び戸外表示器の試験結果も確実に認識することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る共同住宅用火災報知システムの実
施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の共同住宅用火災報知システムの住棟用受
信機の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の住棟用受信機の音声警報装置の構成を示
すブロック図である。
【図4】図3の音声警報装置の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 住棟用受信機 2 自火報総合盤 3 中継器 4 住戸用受信機 5 戸外表示器 6 共用部スピーカ 10 火災感知器 51 操作部 55 受信部 56 音声警報装置 57 制御部 60 インタフェース 61 制御回路 62 データファイル 63 音声ファイル 64 音声合成回路 65 アンプ 66 アンプ電源制御回路 73 点検スイッチ 80 地区音響停止スイッチ 81 試験復旧スイッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA05 AA40 AA44 BB06 BB74 CC02 CC05 CC27 CC28 CC46 DD04 DD18 DD26 EE05 EE18 FF01 FF02 FF03 FF04 FF19 FF20 FF24 GG01 GG07 GG09 GG17 GG21 GG28 GG35 GG38 GG49 GG56 GG57 GG59 GG66 GG72 GG79 GG85 GG90 5G405 AA01 AA03 AA04 AA06 AA07 AA08 AB01 AB02 AC01 BA01 CA07 CA12 CA13 CA24 CA25 CA28 CA46 CA60 DA16 DA17 DA21 DA22 EA08 EA18 EA31 EA52 EA60 FA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常時、起動信号がオンになることで異
    常発生を知らせる音声警報信号を出力し、起動信号がオ
    フになることで音声警報信号の出力を直ちに停止し、点
    検モードを設定した場合には、音声警報信号の出力途中
    で起動信号がオフになってもその時点で音声警報信号の
    出力を停止せず、音声警報信号のうちの予め決められた
    区切りまで出力してから停止することを特徴とする音声
    警報装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声警報装置を備え、火
    災信号を受けることで起動信号をオンし、前記音声警報
    装置を起動させて音声警報信号を出力することを特徴と
    する住棟用受信機。
  3. 【請求項3】 管理人室等の中央に設けられる請求項2
    記載の住棟用受信機と、 各住戸毎に設けられる、 火災感知器と、 該火災感知器を感知器回線を介して接続し、火災確定信
    号を受けた場合に前記住棟用受信機に火災信号を出力す
    る中継器と、 前記中継器が前記火災感知器の発報を検出した場合に出
    力する作動信号を受信した場合には、自己のスピーカに
    より音声警報を行うと共に前記作動信号を受けて所定の
    遅延時間後に火災確定信号を中継器に出力する住戸用受
    信機と、 音声警報信号を出力するスピーカを備えた戸外表示器
    と、 を備えた共同用住宅用火災報知システムにあって、 前記火災感知器の遠隔作動試験を含む住戸点検時に前記
    中継器に接続し、試験開始操作を行った場合に前記中継
    器を介して前記住戸用受信機に試験中信号を出力し、前
    記火災感知器の試験が正常に終了した場合に前記中継器
    に試験正常終了信号を数秒間出力する回路部を設けた外
    部試験器を有し、 前記中継器に、前記外部試験器より試験中信号を受けた
    場合に前記感知器回線を住戸用受信機側から外部試験器
    側に切り換え接続して外部試験器から前記火災感知器の
    遠隔作動試験を可能とし、前記外部試験器より試験正常
    終了信号を受けた場合に、試験正常終了信号の出力時間
    程度だけ前記住戸用受信機に作動信号を出力し、該作動
    信号を出力した後前記住戸用受信機より火災確定信号を
    受けた場合に、該火災確定信号の出力時間程度だけ前記
    住棟用受信機に火災信号を出力する回路部を設け、 前記住棟用受信機に、前記中継器から送られる火災信号
    を保持しない試験復旧モードを備え、住戸点検時に該試
    験復旧モードが設定されている状態で、前記中継器から
    の火災信号を受けると、前記音声警報装置に対する起動
    信号をオンし、火災信号を受けなくなった時点で前記音
    声警報装置への起動信号をオフする回路部を設け、自己
    の前記音声警報装置は、住戸点検時に点検モードが設定
    されていることで、前記回路部からの起動信号がオンに
    なることで異常発生信号を知らせる音声警報信号の出力
    を開始し、音声警報信号の出力途中で起動信号がオフに
    なってもその時点で音声警報信号の出力を停止せず、音
    声警報信号のうちの予め決められた区切りまで出力して
    から停止し、 前記住戸用受信機に、前記中継器経由で前記外部試験器
    からの試験中信号を受けることで、前記戸外表示器に試
    験中信号を出力し、更に自己のスピーカによる音声警報
    及び前記遅延時間による遅延動作を禁止し、また、該試
    験中信号を受けている状態で前記中継器より作動信号を
    受けた場合に、音声警報を行わず、直ちに前記中継器に
    火災確定信号を作動信号の出力時間程度だけ出力する回
    路部を設け、 前記戸外表示器に、前記住戸用受信機より試験中信号を
    受けている状態で、前記住棟用受信機から出力される音
    声警報信号を自己のスピーカから出力可能とする回路部
    を設けたことを特徴とする共同住宅用火災報知システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8432277B2 (en) 2007-12-06 2013-04-30 Hochiki Corporation Alarm device and alarm system
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JP2019215701A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 三協電子工業株式会社 音声報知装置

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