JP3364374B2 - 連動試験機能を備えた集合住宅火災監視システム - Google Patents

連動試験機能を備えた集合住宅火災監視システム

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JP3364374B2
JP3364374B2 JP31785895A JP31785895A JP3364374B2 JP 3364374 B2 JP3364374 B2 JP 3364374B2 JP 31785895 A JP31785895 A JP 31785895A JP 31785895 A JP31785895 A JP 31785895A JP 3364374 B2 JP3364374 B2 JP 3364374B2
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毅 上田
清 柴田
敏明 田中
泰幸 川野
俊朗 田伏
剛嗣 和田
慎太郎 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住棟用受信機の連
動試験機能を備えた集合住宅火災監視システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時においては、集合住宅火災監視シス
テムとして、各住戸の玄関口などに試験端子付中継器を
設置し、この中継器を介して各住戸内に設置した住戸用
受信機と防災センターなどに設置された住棟用受信機と
を接続した火災監視システムが開発されている。
【0003】この火災監視システムの基本構成を図6に
示し、その動作を以下に説明する。各住戸内に設けられ
た住戸用受信機1は、住宅情報盤にアラームユニットな
どを接続して構成されており、戸外に設けられ、ドアホ
ン子器の機能を有した戸外表示器2とは通話線L12を
介して接続されており、各住戸内に設置した火災感知器
Sが接続された感知器回線Lsを、住戸の玄関先に設置
された試験端子付中継器3に接続しており、更に試験端
子付中継器3と住戸用受信機1とは信号線L13(T1
〜T10)を介して接続されている。
【0004】また、各住戸に設置された住戸用受信機1
の各々は、試験端子付中継器3を通じて、更に信号線L
34(P1〜P6)を介して住棟用受信機4に接続され
ていおり、住棟用受信機4は、感知器回線Laと、地区
ベル回線Lbと、電源線Lcとを信号線L34として導
出している。なお、電源線Lcは、停電時などに住戸用
受信機1にバックアップ電源を供給する。
【0005】このような構成においては、住戸用受信機
1は、感知器回線Lsの導通及び火災感知器Sの発報を
監視する導通/火災監視回路11と、警報表示、警報音
出力等を行う警報回路12と、内部電源13と、停電時
に内部電源13から住棟用受信機4が供給する電源に切
り替える電源切替部14と、住棟用受信機4に火災報知
信号を送出するための火災リレーR等を備えており、一
方の試験端子付中継器3は、コイルLxによって接点S
oを切替作動する感知器接続切替回路31と、ホトカプ
ラPCを有した試験中信号発生回路32とを備えてい
る。
【0006】試験端子付中継器3は、試験端子J1〜J
7を備えており、遠隔試験器5(図7参照、後述)を接
続すれば、住戸人が不在の場合にでも、戸外から火災感
知器S等の動作点検などができるようになっている。こ
のようなシステムの基本動作を説明すると、感知器回線
Lsに接続された火災感知器Sのいずれかが発報すれ
ば、住戸用受信機1は、中継器3の端子T1,T2を介
して導通/火災監視回路11が検知する。これによっ
て、住戸用受信機1では、感知器回線Lsを単位とした
発報が分かり、警報回路12から火災表示ランプ(不図
示)を点灯あるいは点滅させるとともに、アラームや音
声メッセージなどによって第1の火災警報を出力する。
この第1の火災警報は、感知器の動作を報知するもの
で、火災か否かを住人に確認するように促すものであ
る。例えば、「この部屋の火災感知器が作動しました。
確認してして下さい」という様なメッセージである。
【0007】この第1の火災警報は、火災感知器Sより
発報信号を受けた住戸用受信機1では所定時間、継続し
て出力されるので、この所定時間内に住戸用受信機1に
設けられた警報停止スイッチ(不図示)を操作すれば、
この警報出力は停止するが、その時間内に警報停止スイ
ッチを操作しないで、所定時間を経過した場合、あるい
はその所定時間を経過する前に非常スイッチを操作すれ
ば、導通/火災監視回路11は火災リレーRを駆動し、
その接点rを閉じることによって、試験端子中継器3を
介して火住棟用受信機4に火災報知信号を出力する(T
5,T6)。
【0008】これに対して、一方の住棟用受信機4で
は、住戸用受信機1から感知器回線Laを介して火災報
知信号を受信すると、予め報知先として設定された住戸
に設置された住戸用受信機1に対し、地区ベル回線Lb
を介して警報制御信号を出力する。このとき警報制御信
号が送出される住戸は火災報知信号を出力した住戸と、
同一階、直上階にある近隣住戸である。なお、住棟用受
信機4を設置していない小規模な集合住宅の火災監視シ
ステムでは、警報監視盤が地区ベルの鳴動などを行い、
近隣住戸に火災の発生を知らせる。
【0009】このようにして火災報知信号を出力した住
戸用受信機1は、警報回路12を通じて、第2の火災警
報を発報する。ここに、第2の火災警報は、実火災の発
生を報知するためのものであり、住人に避難、対処を求
めるものである。例えば、「この近所で火災が発生しま
した。すぐに避難して下さい」という様なメッセージで
ある。
【0010】この第2の火災警報を出力した住戸用受信
機1では、更に住棟用受信機4より警報制御信号を受け
取ると、戸外表示器2に火災の発生を表示させるととも
に、増設スピーカ(不図示)などからも第2の火災警報
の音声メッセージを出力させる。以上は実火災が発生し
たときの基本動作について説明したが、このような火災
監視システムでは、試験端子付中継器3に、後述するよ
うな遠隔試験器を接続して、各住戸の戸外からも動作試
験を行うことができ、次にその動作について説明する。
【0011】図7は、戸外試験時に使用される遠隔試験
器5の構成を示している。図示するように遠隔試験器5
には、電源スイッチ51と、電池52と、リレー制御回
路53と、試験端子付中継器3を通じて感知器回線Ls
にDC24Vの電源を供給する定電圧回路54と、試験
端子付中継器3を通じて感知器回線LsにDC48Vの
電源を供給する倍電圧回路55と、感知器試験スイッチ
SW51を有した感知器試験回路56と、住戸試験スイ
ッチSW52と住棟試験スイッチSW53とを有し、そ
れぞれが操作されたときに短絡保持時間を異ならせた住
戸試験信号と、住棟試験信号を出力するタイマTを備え
た住戸/住棟用試験回路57とを備えている。
【0012】このような遠隔試験器5は、対応した接続
端子J1〜J7を試験端子付中継器3の対応した接続端
子J1〜J7に接続し、遠隔試験器5の電源スイッチ5
1を操作すると、試験端子付中継器3の試験中信号発生
回路32が作動し、制御接点32aを閉じて住戸用受信
機1には試験中信号が送出される(T3,T4)。この
とき感知器接続切替回路31が作動され、接点Soはb
側に切り替えられるため住戸用受信機1は感知器回線L
sから外されるが、住戸用受信機1では試験中信号を受
けるので感知器回線Lsの断線による異常警報の出力は
禁止される。したがって、この状態で感知器試験スイッ
チSW51を操作すれば、感知器試験回路56から感知
器回線Lsに接続された火災感知器Sに発報指令信号を
出力して、火災感知器Sを発報させて、動作試験を行う
ことが出来き、また、住戸試験スイッチSW52、住棟
試験スイッチSW53を操作すれば、住戸/住棟試験回
路57から住戸試験信号、住棟試験信号を出力させて、
後述するような住戸試験、住棟連動試験を行うことが出
来る。
【0013】すなわち、住戸試験を行うときは、住戸試
験スイッチSW52を操作する。すると、住戸用受信機
1の導通/火災監視回路11が住戸試験信号を検知し、
このとき試験中信号も同時に受信しているので、住戸用
受信機1は火災警報は出力せず、戸外表示器2から火災
警報を出力させるので、点検者は住戸人に迷惑をかけず
に戸外から住戸用受信機1と戸外表示器2の動作試験を
行うことが出来る。
【0014】一方の住棟連動試験を行うときには、住棟
試験スイッチSW53を操作する。すると、住戸用受信
機1の導通/火災監視回路11が住棟連動試験信号を検
知し、このとき試験中信号も同時に受信しているので、
住戸用受信機1の導通/火災監視回路11では、火災リ
レーRを駆動して、接点rを閉じて火災報知信号を出力
する。これに対して、この火災報知信号を受けた住棟用
受信機4では、火災報知信号を出力した住戸用受信機1
と、予め設定された近隣の住戸用受信機に対して地区ベ
ル回線Lbより警報制御信号を出力し、この警報制御信
号を受けた住戸用受信機1と近隣の住戸受信機では、戸
外表示器2より火災警報を出力させ、これにより、点検
者は住戸人に迷惑をかけずに戸外から住戸用受信機1と
住棟用受信機4との連動動作も容易に点検、確認でき
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の集合住宅火災監視システムでは、住棟連動試験を行
った場合には、試験中の住戸用受信機では、試験端子付
中継器から試験中信号を受けているため、住棟用受信機
から警報制御信号を受けても火災警報を出力させること
はないが、近隣住戸の住戸用受信機では、警報制御信号
を受けると、同じように戸外表示器より火災警報を出力
してしまい、近隣の住人を騒がせている。
【0016】また、住戸人の不在時に戸外から連動試験
を行っても住戸用受信機から出力される第1の火災警報
と、第2の火災警報の内容までも確認することは出来
ず、更に、感知器が発報した後、第2の火災警報を出力
するまでの遅延時間も確認することができなかった。本
発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、住棟
連動試験の実行時には、試験中の住戸の戸外表示器から
のみ住棟連動確認音を出力させることが出来る連動試験
機能を備えた集合住宅火災監視システムを提供すること
を第1の目的としている。
【0017】また、第2の目的は、試験時と実火災時と
において、住棟用受信機側で警報制御信号を送出する住
戸を区別することなく、実施できる連動試験機能を備え
た集合住宅火災監視システムを提供することにある。更
に、第3の目的は、実火災時に住戸用受信機から出力さ
れる第1、第2の火災警報の内容が戸外表示器から確認
できる連動試験機能を備えた集合住宅火災監視システム
を提供することにある。
【0018】また、別の目的は、住戸用受信機に設定さ
れている感知器発報後、第2の火災警報を出力するまで
の遅延時間が、戸外表示器から確認できる連動試験機能
を備えた集合住宅火災監視システムを提供することにあ
る。更に、別の目的は、住戸試験、住棟連動試験を簡単
名操作で効率よく行うための遠隔試験器を備えた集合住
宅監視システムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る連動試験機能を備えた集合住宅火災監
視システムでは、以下のような手段を備える。請求項1
では、各住戸内に設置された火災感知器を接続した感知
器回線と、住戸内に設置された住戸用受信機と、防災セ
ンターなどに設置された住棟用受信機とを、各住戸の玄
関口などに設置された試験端子付中継器を介して接続
し、この試験端子付中継器に遠隔試験器を接続して戸外
から動作点検を行うようにした集合住宅火災監視システ
ムにおいて、特に住棟用受信機から、上記住戸用受信機
に返信する応答信号を、住棟連動試験時と、実火災時と
で異ならせた構成とし、住戸用受信機は戸外に設置され
た戸外表示器に接続されており、試験端子付中継器から
試験中信号を受けているときに、上記住棟用受信機から
住棟連動試験時の応答信号を受けたときには、上記戸外
表示器より住棟連動試験確認音を出力させる構成として
いる。
【0020】また、請求項2では、住戸用受信機は、戸
外に設置された戸外表示器に接続され、感知器回線に接
続された火災感知器の発報と、感知器回線の断線を判別
し、検出するための導通/火災監視回路を備えており、
住棟用受信機は、上記住戸用受信機より火災報知信号を
受信したときに、上記住戸用受信機に返信される警報制
御信号を、住棟連動試験時と、実火災時とで異ならせた
構成とし、上記住戸用受信機は、上記試験端子付中継器
から試験中信号を受けているときに、上記住棟用受信機
から試験時の警報制御信号を受けたときにのみ、上記戸
外表示器より試験動作確認音を出力させる構成となって
いる。
【0021】これによって、住棟用受信機側で実火災時
と試験時とで、警報制御信号を送出する対象を区別しな
くても、試験中の戸外表示器のみより試験動作確認音を
出力させて点検が出来る。したがって、従来のように近
隣の住戸を騒がせるようなことはなく、住戸人が不在の
場合でも動作点検が出来、また、住戸人が居る場合でも
住戸用受信機からは火災警報を出力しないので、住戸人
に迷惑をかけないで外部からの動作点検が出来る。
【0022】請求項3では、請求項2において、住棟用
受信機は、上記住戸用受信機から火災報知信号を受けた
ときに出力すべき警報制御信号の出力継続時間を、火災
監視時と住棟連動試験時に応じて変更設定する警報制御
信号変更設定手段を備えており、住戸用受信機は、上記
住棟用受信機から返信される警報制御信号の出力継続時
間を判別し、その出力継続時間が所定時間よりも長い場
合には実火災時の警報制御信号と判断して火災警報を出
力する一方、所定時間よりも短い場合には、上記試験端
子付中継器より試験中信号を受けているときにのみ、上
記戸外表示器より住棟連動試験確認音を出力させる構成
としている。
【0023】これによって、住棟用受信機側では、動作
試験に先駆けて、警報制御信号変更設定手段を設定操作
するだけで、住棟用受信機から住戸用受信機に送出する
警報制御信号を、試験時と、実火災時とで異ならせて返
信できる。請求項4では、請求項3において、住戸用受
信機は、上記住棟用受信機から送出される警報制御信号
を所定の遅延設定時間だけ遅延させる遅延回路を備えて
おり、この遅延回路は上記試験端子付中継器より試験中
信号を受けているときには、動作を禁止して、上記戸外
表示器を作動することによって試験動作確認音を出力さ
せる一方、試験中信号を受けていないときには、上記住
棟用受信機から遅延設定時間を越える警報制御信号を受
けたときのみ火災警報を出力する構成としている。
【0024】このシステムでは、住戸用受信機では、試
験中信号を受けていないときには、住棟用受信機から警
報制御信号を受けても、すぐには火災警報を出力せず
に、所定時間遅延させてもまだ警報制御信号が継続して
いる場合にのみ実火災警報制御信号と判別して、火災警
報を出力でき、また試験中信号を受けているときには、
住棟用受信機から警報制御信号を受ければ、戸外表示器
を作動させて、動作確認音を出力させることが出来る。
【0025】請求項5では、請求項3において、住棟用
受信機に設けた警報制御信号変更設定手段は、上記住戸
用受信機から火災報知信号を受けたときに返信出力され
る警報制御信号を、上記住戸用受信機から送出された火
災報知信号と同じ継続時間に設定する自己保持解除モー
ドと、リセット操作があるまで保持する自己保持モード
との切替設定が可能な構成とされており、住戸用受信機
には、上記試験端子付中継器から試験中信号を受けたと
きには、上記住棟用受信機に送出すべき火災報知信号の
出力継続時間を、所定時間に制限する構成としている。
【0026】このシステムでは、火災時と試験時とで連
動制御プログラムを変更して、警報制御信号を送出する
対象を区別することなく、住戸用受信機では、住棟用受
信機から返信されて来る警報制御信号を、その短絡保持
時間の違いによって試験時と実火災時とに区別できる。
請求項6では、戸外表示器は、スピーカとマイクを有し
たドアホン子器で構成され、住戸用受信機とは通話線を
介して接続されており、動作確認音は、住戸用受信機側
で予め準備格納されている。ここに動作確認音は、「ピ
ッ」というような信号音の他に、例えば「試験は終了し
ました。連動は正常です。」というような音声メッセー
ジ、火災警報と同じ警報音でもよい。
【0027】請求項7では、住戸用受信機には、第1の
火災警報を出力した後、第2の火災警報を出力するまで
の遅延時間を報知する音声メッセージを予めメモリに準
備格納しており、戸外表示器では動作確認音に代えて、
あるいは動作確認音を出力した後に、遅延時間を音声メ
ッセージとして出力出来る構成とし、戸外から動作試験
を行ったときには、設定された遅延時間の確認も易にで
きる。
【0028】請求項8では、蓄積回路を設けた住戸用受
信機に適用され、試験端子付中継器を操作して、住戸用
受信機に試験中信号を送出すれば、蓄積回路による蓄積
動作が解除され、直ちに住戸試験、住棟連動試験が実行
され、その結果は、戸外表示器に火災警報を出力した
り、音声メッセージや、動作確認音、試験動作確認ラン
プなどによって確認できる構成としている。
【0029】このため、試験時以外の通常の火災監視時
には、蓄積回路を作動させることによって誤報の発生を
防止できるが、試験時には、蓄積回路の作動を禁止し
て、試験動作が迅速に出来る。請求9では、遠隔試験器
を試験端子付中継器に接続して、住戸試験を行ったとき
には、試験を行った住戸用受信機に接続した戸外表示器
のみより、第1の火災警報と第2の火災警報を交互に出
力し、第2の火災警報を出力させるまでの遅延時間も報
知音や音声メッセージによって確認できる構成になって
いる。
【0030】例えば、戸外表示器が第1、第2の火災警
報を交互に出力している期間内に遅延時間が経過したと
きには、報知音や音声メッセージを出力する構成とす
る。ここに報知音は、上記動作確認音と同じでもよく、
「ピッピッ」というような信号音であれば分かりやす
く、実際の遅延時間が容易に把握できる。請求項10〜
12は遠隔試験器に関したもので、請求項9では、住戸
試験スイッチと、住棟試験スイッチとを備えたもの、請
求項10は住戸/住棟連動試験スイッチを備えたもの、
請求項12は、試験端子付中継器を介して接続された感
知器回線に接続された火災感知器を試験発報出来る構成
になっている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図1は、本発明に係る集
合住宅火災監視システムの要部構成を示した図である。
ここには、システムを構成する住戸用受信機1、戸外表
示器2、試験端子付中継器3、住棟用受信機4を示して
いる。以下、本発明システムにおいて使用される住戸用
受信機、戸外表示器、試験端子付中継器、住棟用受信機
の各々について、説明する。 (住戸用受信機)住戸用受信機1は、各住戸内に設置さ
れており、感知器回線Lsの断線と、感知器回線Lsに
接続した火災感知器Sの発報を判別し、住棟用受信機4
に火災報知信号を送出する火災リレーRを有し、CPU
を内蔵した導通/火災監視回路11と、火災警報を出力
するための警報回路12と、住棟連動試験時に戸外表示
器2より出力させる動作確認音や音声メッセージ等を予
め準備格納した音声格納部(メモリ)15と、内部電源
13とを備えており、戸外表示器2とは通話線、信号線
L12を介して接続されている。なお、14は停電時に
内部電源13と電源ラインとの切替えを行うための接点
14aを有した電源切替回路である。
【0032】ここに、導通/火災監視回路11は、試験
中信号の有無と感知器発報とを監視しており、試験中信
号を受けているときに、感知器発報を検知したときに
は、警報監視回路12を作動することなく、火災リレー
Rを駆動し、その接点rを閉じて火災報知信号を出力す
る。ところが一方、試験中信号を受けていないときに、
感知器発報を検知すれば、警報監視回路12を作動し
て、第1の火災警報を出力して、火災感知器の発報を報
知する。そして、その後、第2の火災警報を出力するま
での間に、警報停止ボタン(不図示)が操作されると、
警報監視回路12の駆動は停止されるが、警報停止ボタ
ンが操作されずに所定の遅延時間を経過するか、あるい
は非常ボタンが操作されると、警報監視回路12から第
2の火災警報を出力させ、このとき戸外表示器2も作動
して第2の火災警報を出力させるようになっている。
【0033】また、住戸用受信機1に設けた音声格納部
15には、住棟連動試験時に戸外表示器2より出力する
動作確認音や、後述するように、第1の火災警報を出力
してから第2の火災警報を出力するまでの遅延時間を報
知するための音声メッセージ、あるいは第1の火災警報
と第2の火災警報を交互に出力し、遅延時間が経過した
後に出力する報知音などのデータが格納されている。
【0034】このような住戸用受信機1は、住棟用受信
機4より警報制御信号を受けたときには、試験時の警報
制御信号か、火災時の警報制御信号であるかを判別し、
住棟用受信機4から試験時の警報制御信号が送出されて
来たときには、試験中信号を受けている場合にのみ戸外
表示器2を作動して、スピーカSPより動作確認音を出
力させるが、試験中信号を受けていない場合には、試験
時の警報制御信号には何等反応しない。
【0035】したがって、このような構成によって、試
験時には、試験を行っている住戸の戸外のみから、動作
確認音を出力させる一方、実火災時には近隣の住戸から
も火災警報を出力させることが出来る。なお、導通/火
災監視回路11には、蓄積回路を備えることも出来、こ
のようなものでは、試験端子付中継器3に遠隔試験器5
を接続して試験中信号を受けたときに、蓄積回路の蓄積
動作を禁止すれば、試験時には、戸外表示器2より直ち
に試験動作確認音や、試験確認メッセージを出力出来る
ので、迅速な試験作業が可能となる。
【0036】また、住戸用受信機1は、住棟用受信機4
より送出された来た警報制御信号を、所定時間の遅延時
間の間は、取り込みを禁止し、その遅延時間を経過した
ときに初めて有効な警報制御信号として取り込む遅延回
路(不図示)を設けており、これによって、住戸用受信
機は、上記住棟用受信機から返信される警報制御信号を
所定の遅延設定時間だけ遅延させる遅延回路を備えてお
り、この遅延回路は上記試験端子付中継器より試験中信
号を受けたときには、動作を禁止して、上記戸外表示器
を作動して、試験動作確認を出力させる一方、試験中信
号を受けていないときには、上記住棟受信機から遅延設
定時間を越える警報制御信号を受けたときのみ火災警報
を出力する構成としている。 (戸外表示器)戸外表示器2は、住戸の玄関先などに設
置されており、CPUで構成された制御回路21と、警
報フラッシャ22と、ドアホン子器の機能を充すために
通話制御回路(不図示)、スピーカSP、マイクMIを
備えている。このような戸外表示器2は、住戸用受信機
1のインターホンと通話線のみで接続されたドアホン子
器や、住戸用受信機1のインターホンに通話線と制御線
で接続された警報フラッシャ付きのドアホン子器がその
まま使用できる。
【0037】試験動作時に、戸外表示器から出力するの
は動作確認音に限られず、音声メッセージなども可能で
あり、そのためのデータは住戸用受信機1の音声格納部
15に格納されている。また、住戸用受信機1と制御線
で接続しているだけの構成のものでは、報知ランプを点
灯あるいは点滅させて試験動作を確認する構成にしても
よく、通話線と制御線で住戸用受信機1に接続された構
成のものでは、音や音声メッセージに代え、あるいは音
や音声メッセージと同時に報知ランプを点灯あるいは点
滅させて試験動作を確認することも出来る。
【0038】特に、請求項3において提案したシステム
では、住棟連動試験時においては、戸外表示器2から第
1の火災警報を第2の火災警報を交互に出力し、警報を
出力している期間内に遅延時間が経過したときには、報
知音を出力させるので、火災時に出力される火災警報に
加えて、遅延時間も戸外より確認できる。 (試験端子付中継器)一方の試験端子付中継器3は、住
戸の玄関扉の上方に設置されており、後述する遠隔試験
器5を接続して使用される。遠隔試験器5を接続するた
めの接続端子J1〜J7と、住戸用受信機1に接続する
ための接続端子T1〜T10と、住棟受信機4に接続す
るための接続端子P1〜P6と、感知器回線Lsを接続
するための端子L,Cとを備えており、遠隔試験器5が
接続されたときには、感知器回線Lsに接続された端子
L,Cと、端子T1,T2との切換制御を行うための切
替接点Soを有した接点切替回路31と、遠隔試験器5
が接続されたときに、接点Sを閉じて、住戸用受信機1
に試験中信号を出力するホトカプラPCを有した試験中
信号発生回路32とを備えている。ここに、試験端子付
中継器3に遠隔試験器5が接続されると、端子J1,J
2に電源が印加され、励磁コイルLXとホトカプラPC
が通電駆動されて接点So,Sは連動して切替える。す
なわち接点Soはa閉からb閉に切替わり、感知器回線
Lsは、試験端子付中継器3の端子J4,J5から外さ
れ、端子J6,J7に接続されると同時に接点Sが閉じ
るので、試験中信号が住戸用受信機1に出力されるよう
にようになっている。なお、接続端子のうち、P5,P
6と、T9,T10は後述するバックアップ電源を、住
戸用受信機1に供給するための入力、出力端子である。 (住棟用受信機)住棟用受信機4は、管理人室などに設
置されており、各部を制御する制御回路41と、火災発
生時に出力される警報を停止する警報停止スイッチSW
41と、住戸用受信機1に対して出力する警報制御信号
の出力保持時間を計時制御するタイマTMに、自己保持
解除スイッチSW42を加えた警報制御信号発生回路4
2とを備えており、監視回線Laと、地区ベル回線Lc
とを導出させて試験端子付中継器3に接続されている。
ここに、監視回線Laは、試験端子付中継器3の端子T
5,T6を通じて住戸用受信機1から入力された火災報
知信号を受信し、地区ベル回線Lcは試験端子付中継器
3の端子P5,P6、T9,T10を通じて、住戸用受
信機1に警報制御信号を出力する。
【0039】また、住棟用受信機4には、停電時に住戸
用受信機1に供給するためのバックアップ電源を備えて
おり、このバックアップ電源は電源線Lcから端子P
5,P6を通じて試験端子付中継器3に入り、更に端子
T9,T10より住戸用受信機1に供給されるようにな
っている。住棟用受信機4に設けた制御回路41と、タ
イマTMとは、住戸用受信機1から、監視回線Laを通
じて火災報知信号を受けたときに、地区ベル回線Lbを
通じて住戸用受信機1に返信する警報制御信号を異なら
せるための警報制御信号変更設定手段を構成している。
この変更設定手段は自己保持解除スイッチSW42を操
作して、自己保持解除モードに設定すると、住戸用受信
機1から火災報知信号を受けたときに、住戸用受信機1
に送出する警報制御信号を、火災報知信号と同じ継続時
間に制御し、自己保持モードに設定されたときには、住
戸用受信機1から火災報知信号を受けたときに、住戸用
受信機1に送出する警報制御信号を自己保持出力とし、
外部よりリセット操作などによって自己保持が解除され
るまで継続するようになっている(請求項3,4)。
【0040】ついで、遠隔試験器の構成について、説明
する。図2は、住戸試験スイッチと住棟試験スイッチと
を備えた遠隔試験器の内部構成を示しており、試験端子
付中継器3の接続端子J1〜J7に対応した接続端子を
設けている。この遠隔試験器5は、電源スイッチ51
と、電池52と、リレー制御回路53と、感知器回線L
sにDC24Vの電源を供給する定電圧回路54と、感
知器回線LsにDC48Vの電源を供給する倍電圧回路
55と、感知器試験スイッチSW51を有した感知器試
験回路56と、住戸試験スイッチSW52と住棟試験ス
イッチSW53を有し、タイマTを備えた試験信号発生
回路57とを備えている。試験信号発生回路57は住戸
験スイッチSW52を操作したときと、住棟試験スイッ
チSW52を操作したときとで、試験信号発生回路57
から出力する接点信号をタイマTによって、閉じ時間を
変化させて住戸試験信号、住棟試験信号を出力させてい
る。
【0041】このような遠隔試験器5は、接続端子J1
〜J7を試験端子付中継器3の対応した接続端子J1〜
J7に接続し、遠隔試験器5の電源スイッチ51を操作
すると、試験端子付中継器3の試験中信号発生回路32
を作動させて、上記した切替接点Sを閉じて住戸用受信
機1に試験中信号を送出する(T3,T4)が、このと
き感知器接続切替回路31も連動して作動され、接点S
oはb側に切り替えられるため住戸用受信機1は感知器
回線Lsから外される。しかし、住戸用受信機1では試
験中信号を受けているので感知器回線Lsの断線による
異常警報の出力は禁止できる。
【0042】この状態で、火災感知器を指定して、感知
器試験スイッチSW51を操作すれば、感知器試験回路
56から感知器回線Lsには、指定された火災感知器に
割り当てたアドレスを指定した発報指令信号が送出され
るので、この発報指令信号を受けた火災感知器Sを発報
させて、遠隔試験器5に設けた動作確認ランプ(不図
示)などを動作させて動作試験を行うことが出来きる。
【0043】また、住戸試験スイッチSW52、住棟試
験スイッチSW53の各々を操作すれば試験信号発生回
路57から住戸試験信号、住棟試験信号を出力させて、
後述するような住戸試験、住棟連動試験を行うことが出
来る。すなわち、住戸試験を行うときは、住戸試験スイ
ッチSW52を操作する。すると、住戸用受信機1の導
通/火災監視回路11が住戸試験信号を検知し、このと
き試験中信号も同時に受信しているので、住戸用受信機
1は火災警報は出力せず、戸外表示器2から火災警報を
出力させる。このため、点検者は住戸人に迷惑をかけず
に戸外から住戸用受信機1と戸外表示器2の動作試験を
簡単に行うことが出来る。
【0044】また、住棟連動試験を行うときには、住棟
試験スイッチSW53を操作する。すると、住戸用受信
機1の導通/火災監視回路11は住棟連動試験信号を検
知し、このとき試験中信号も同時に受信しているので、
住戸用受信機1の導通/火災監視回路11では、火災リ
レーRを駆動して、接点rを閉じて火災報知信号を出力
する。このとき、住戸用受信機1では、試験中信号を受
けているので、出力する火災報知信号は、実火災時とは
異なり、所定時間に制限される。
【0045】これに対して、この火災報知信号を受けた
住棟用受信機4では、この火災報知信号を判別し、火災
報知信号を出力した住戸用受信機1と、火災警報を報知
するために予め設定された近隣の住戸用受信機に地区ベ
ル回線Lbより試験時の警報制御信号を出力する。この
とき、住棟用受信機4から住戸用受信機1に送出される
警報制御信号は、実火災時の警報制御信号ではなく、試
験時の警報制御信号が送出されるので、前述したように
試験中の住戸の住戸用受信機1のみがこれを有効なもの
と判断し、戸外表示器2を作動させて火災警報を出力さ
せるが、近隣の住戸受信機では、有効なものと判断しな
いので、戸外表示器2を作動させて火災警報を出力させ
ることがない。これにより、点検者は住戸人に迷惑をか
けずに戸外から住戸用受信機1と住棟用受信機4との連
動動作も容易に点検、確認できことになる。
【0046】図3は、住戸/住棟試験スイッチを備えた
遠隔試験器の内部構成を示しており、図2との比較にお
いて、試験信号発生回路57には住戸/住棟試験スイッ
チSW54を備えた構成が異なるが、それ以外の回路構
成は同じである。この試験器5’では、住戸/住棟試験
スイッチSW54が操作されたときには、前述した住戸
試験がまず行われた後、更に住棟試験が連続して行われ
るようになっており、このため、試験信号発生回路57
は住戸/住棟試験スイッチSW54が操作されると、住
戸/住棟試験信号を住戸用受信機1に送出し、住戸用受
信機1では、住戸試験を行った後、住棟連動試験を継続
して実行するようになっている。このような遠隔試験器
5’では、住戸試験と住棟試験のために、試験スイッチ
を逐一操作する必要がないので、操作が簡略化できる。
【0047】次に、図4を参照して、住棟連動試験時の
基本動作をタイムチャートとともに説明する。住戸の玄
関先に設置された試験端子付中継器3に遠隔試験器5を
接続すると、切替接点Soが作動して感知器回線Lsと
住戸用受信機1との接続は離れ、中継器3の試験中信号
発生回路32から住戸用受信機1には試験中信号が出力
される。この結果、住戸用受信機1は感知器回線Lsと
の接続が外れても、試験中信号を受けているので、断線
警報の発生が防止される。この状態で遠隔試験器5の住
棟連動試験スイッチSW54を操作すると、試験信号発
生回路57が作動されて住棟連動試験信号が住戸用受信
機1に送出され、住戸用受信機1の導通/火災監視回路
11では、試験中信号に加えて、この住棟連動試験信号
を受けるので、内部タイマーを作動して、火災報知リレ
ーRの接点rを閉じ、タイマーが所定の設定時間を経過
した時点で接点rを開くことによって、試験端子付中継
器3を介して住棟用受信機4に火災報知信号を送出す
る。
【0048】これに対して、この火災報知信号を受けた
住棟受信機4では、火災報知信号の継続時間を判別し、
その継続時間によって火災試験時の火災報知信号と判断
すると、その住棟用受信機4と、予め火災通報先として
登録設定されている近隣の住戸用受信機に対して試験時
の警報制御信号を送出する。例えば、請求項4において
提案されたシステムでは、住棟用受信機4は、試験を行
う前に、予め自己保持解除モードに設定しているので、
住戸用受信機から受けた火災報知信号を受けたときに、
住棟用受信機4に返信する警報制御信号は、火災報知信
号に応じた継続時間に制御される。
【0049】このようにして、住棟用受信機4から試験
時の警報制御信号が送出されると、住戸用受信機の試験
中信号を受けているものは、継続時間が短い警報制御信
号を有効とするので、試験動作を行っているもののみ
が、この警報制御信号を有効に感知して、戸外表示器を
作動させて、動作確認音を出力させるが、それ以外の近
隣の住戸用受信機では、この警報制御信号には感知せ
ず、そのため戸外表示器2を動作させることもなく、近
隣を騒がせることがない。
【0050】請求項1,2において提案した本発明で
は、住棟用受信機4から住戸用受信機1に送出される警
報制御信号は、住棟連動試験時と、実火災時とで異なら
せているので、種々の形態を採ることが出来るが、それ
に応じて住戸用受信機も、この警報制御信号を判別出来
る構成にする必要がある。ところが、請求項3において
提案されたシステムでは、住棟用受信機4から出力する
警報制御信号の返信継続時間を、試験時には火災時より
も短くするだけで区別しているため、簡単な制御で試験
時と実火災時とで警報制御信号を異ならせることが出来
る。
【0051】なお、図4では、住棟連動試験時におい
て、住戸用受信機1が住棟連動試験信号を受けたとき
に、戸外表示器2から火災警報(第2の火災警報)を出
力させて、住戸用受信機1と戸外表示器2との動作を同
時に確認できるようにしているが、実火災時に出力する
火災警報の出力は、前述したように、住戸用試験時にの
み戸外表示器2より出力させるようにしてもよい。
【0052】また、図4では、戸外表示器2からの動作
確認音は、戸外表示器2から所定の遅延時間t1にわた
って第2の火災警報を出力した後に出力させているが、
このような第2の火災警報を出力せずに、遠隔試験器5
を操作したときには住戸用受信機1から住棟用受信機4
に火災報知信号を即座に送出して、警報制御信号が返信
されて来た時点で出力させてもよく、この場合には、迅
速な試験が可能となる。
【0053】また、請求項5では、住棟用受信機側で自
己保持解除モードに切替えておけば、警報制御信号を、
住戸用受信機から送出されて来る火災報知信号と同じ時
間に制御できる構成としているので、試験時に先駆けて
住棟用受信機を自己保持解除モードに設定しておけば、
住棟受信機から出力させる警報制御信号を、実火災時に
出力する警報制御信号よりも短い継続時間に設定でき
る。
【0054】次に、住戸用受信機1に通話線L12を介
して接続された戸外表示器2の動作について説明する。
住戸用受信機1が試験端子付中継器3から試験中信号を
受けているときに、住棟用受信機4から警報制御信号を
受けたときには、音声格納部15に格納した動作確認音
が、通話線L12を介して戸外表示器2のスピーカSP
から出力される。
【0055】また、住戸用受信機1において、第2の火
災警報を出力している期間には、戸外表示器2の警報フ
ラッシャ22を点灯、点滅させることができ、このとき
に、同時に火災警報の音声メッセージをスピーカSPか
ら出力するようにしてもよい。更に、戸外表示器2は、
住棟連動試験時には、第1の火災警報を出力を開始した
後に第2の火災警報を出力することになる遅延時間t1
を音声で報知させてもよい。この遅延時間t1は、例え
ば、2,3,4,5分のように、住戸用受信機1に予め
ディップスイッチ等で設定できるようにしておけば、音
声格納部15からは、設定した時間に応じて、例えば
「第2の火災警報を出力するまでの時間は5分です」な
どように通知される。このようなメッセージは、試験対
象となった住戸の戸外表示器2のみから出力される。
【0056】請求項9において提案したシステムでは、
住戸試験を行ったときには、戸外表示器2からは、第1
の火災警報と第2の火災警報が交互に出力され、その出
力の間に遅延時間t1が経過すれば、音声メッセージで
報知する構成としており、これによって、戸外から火災
警報の音声メッセージのモニタが迅速にできるととも
に、遅延時間t1の設定を知ることができる。この場合
の基本動作を図5にタイムチャートとして示す。
【0057】以上においては、大規模な集合住宅の高層
階(例えば6階以上)の火災監視システムに本発明が適
用される場合を示したが、低層階(例えば5階以下)や
小規模な集合住宅の住戸完結型の火災監視システムに適
用される場合には、火災警報に第1、第2の火災警報の
区別がないので、住戸用受信機1が試験中信号受信中に
住戸試験信号を受けたときには、火災警報を出力すると
ともに、戸外表示器2から警報フラッシャ22の点滅や
火災警報の音声メッセージ出力を行う。これによって、
実火災時の動作確認ができるとともに、住戸用受信機1
で火災警報を出力しないようにすれば、戸外のみから火
災警報の音声メッセージの確認及び動作確認ができる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明に係る連動試験機能を備えた集合住宅火災監視シス
テムによれば、以下の効果を奏する。請求項1〜3にお
いて提案された火災監視システムによれば、試験時に住
棟用受信機から住戸用受信機に対して、実火災時と同じ
伝送ラインを通じて警報制御信号を送出したとしても、
試験時と実火災時とでは、警報制御信号を異ならせて送
信するので、試験端子付中継器に遠隔試験器を接続して
いない近隣の住戸から火災警報が出力されることがな
く、試験対象とした住戸の戸外から住棟連動試験の動作
確認ができる。
【0059】また、住棟用受信機では、試験時と実火災
時とで住戸用受信機に対する警報制御信号を異ならせる
だけでよいので、試験時と火災時とで送出する住戸用受
信機を区別する必要はなく、連動制御プログラムの簡易
化が図れる。請求項3において提案された火災監視シス
テムによれば、警報制御信号は試験時と火災時とで、出
力継続時間を変えているだけなので、構成も簡単で、シ
ステム設計も容易に出来る。
【0060】また、請求項4によれば、住戸用受信機に
は遅延回路を設けるだけの構成で実火災時と試験時の警
報制御信号が区別出来るので、システム構成を簡易化で
きる。請求項5において提案された火災監視システムに
よれば、住棟連動試験を行う場合には、予め住棟用受信
機を自己保持解除モードに切換設定すればよく、その他
の監視時には、自己保持モードに設定しておけば、試験
時は試験中の住戸用受信機に対してのみ、警報制御信号
を有効に出来る一方、監視時に実火災が発生すると、自
己保持解除モードに設定されているので、近隣の住戸用
受信機に対しても有効に出来る。
【0061】請求項6によれば、住棟連動試験時には、
試験を行っている住戸の戸外表示器からのみ動作確認音
が出力されるので、既存の戸外表示器をそのまま使用し
て、住棟用受信機の連動試験結果が確認できる。請求項
7によれば、住棟連動試験時には、第1の火災警報出力
から第2の火災警報出力までの遅延時間を、戸外表示器
から音声メッセージとして出力できるので、戸外からで
も住宅用受信機に設定された遅延時間が確認できる。
【0062】請求項8によれば、住戸用受信機に蓄積回
路を設けたものであっても、試験時にはこの蓄積回路の
動作を禁止するので、試験を迅速に行うことが出来る。
請求項9によれば、住戸試験時に、戸外表示器から第1
の火災警報と、第2の火災警報を交互に出力するので、
所定の遅延時間を待たなくても、迅速に火災警報の内容
が確認できるとともに、住戸用受信機と戸外表示器との
配線異常も簡単に確認できる。また、戸外表示器が第
1、第2の火災警報を交互に出力している期間内に設定
した遅延時間が経過すれば、報知音や音声メッセージを
出力するので、遅延時間の数量的に把握できる。
【0063】請求項10〜12によれば、簡易な操作で
住戸試験、住棟連動試験を戸外から効率よく行える遠隔
試験器を備えて集合住宅火災監視システムが提供でき、
特に請求項12では、1つの試験スイッチを操作するだ
けで、住戸試験と住棟連動試験を連続して行え、便利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連動試験機能を備えた集合住宅火
災監視システムの要部の一構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る連動試験機能を備えた集合住宅火
災監視システムに使用される遠隔試験器の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明に係る連動試験機能を備えた集合住宅火
災監視システムに使用される遠隔試験器の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】本発明に係る連動試験機能を備えた集合住宅火
災監視システムにおける基本動作を示すタイムチャート
である。
【図5】本発明に係る連動試験機能を備えた集合住宅火
災監視システムにおける戸外表示器の動作の一例を示す
タイムチャートである。
【図6】集合住宅火災監視システムの構成を示す図であ
る。
【図7】集合住宅火災監視システム(遠隔試験器)の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・住戸用受信機 11・・・導通/火災監視回路 12・・・警報回路 15・・・音声格納部 R・・・火災リレー 2・・・戸外表示器 21・・・制御回路 22・・・警報フラッシャ SP・・・スピーカ MI・・・マイク 3・・・試験端子付中継器 32・・・試験中信号発生回路 4・・・住棟用受信機 41・・・制御回路 42・・・警報制御信号発生回路 SW41・・・自己保持解除スイッチ 5・・・遠隔試験器 S・・・火災感知器 Ls・・・感知器回線 L12・・・通話線 L13,L34・・・信号線 t1・・・遅延時間(第1の火災警報出力から第2の火
災警報出力までの時間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川野 泰幸 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 田伏 俊朗 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 和田 剛嗣 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 山本 慎太郎 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−38898(JP,A) 特開 平4−350800(JP,A) 実開 昭58−24895(JP,U) 実開 平7−20689(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 23/00 - 31/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各住戸内に設置された火災感知器を接続し
    た感知器回線と、住戸内に設置された住戸用受信機と、
    防災センターなどに設置された住棟用受信機とを、各住
    戸の玄関口などに設置された試験端子付中継器を介して
    接続し、この試験端子付中継器に遠隔試験器を接続して
    戸外から動作点検を行うようにした集合住宅火災監視シ
    ステムにおいて、 上記住棟用受信機から、上記住戸用受信機に返信する応
    答信号を、住棟連動試験時と、実火災時とで異ならせた
    構成とし、 上記住戸用受信機は戸外に設置された戸外表示器に接続
    されており、上記試験端子付中継器から試験中信号を受
    けているときに、上記住棟用受信機から住棟連動試験時
    の応答信号を受けたときには、上記戸外表示器より住棟
    連動試験確認音を出力させる構成とした連動試験機能を
    備えた集合住宅火災監視システム。
  2. 【請求項2】上記住戸用受信機は、 戸外に設置された戸外表示器に接続され、 感知器回線に接続された火災感知器の発報と、感知器回
    線の断線を判別し、検出するための導通/火災監視回路
    を備えるとともに、 上記住棟用受信機は、 上記住戸用受信機より火災報知信号を受信したときに、
    上記住戸用受信機に返信する警報制御信号を、住棟連動
    試験時と、実火災時とで異ならせた構成とし、 上記住戸用受信機は、上記試験端子付中継器から試験中
    信号を受けているときには、上記住棟用受信機から試験
    時の警報制御信号を受けたときにのみ、上記戸外表示器
    より試験動作確認音を出力させる構成とした請求項1に
    記載の連動試験機能を備えた集合住宅火災監視システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 上記住棟用受信機は、上記住戸用受信機から火災報知信
    号を受けたときに出力する警報制御信号の返信継続時間
    を、火災監視時と住棟連動試験時に応じて変更設定する
    警報制御信号変更設定手段を備えており、 上記住戸用受信機は、上記住棟用受信機から返信される
    警報制御信号の返信継続時間を判別し、その返信継続時
    間が所定時間よりも長い場合には実火災時の警報制御信
    号と判断して火災警報を出力する一方、所定時間よりも
    短い場合には、上記試験端子付中継器より試験中信号を
    受けているときにのみ、上記戸外表示器より試験動作確
    認音を出力させる構成としている集合住宅火災監視シス
    テム。
  4. 【請求項4】請求項3において、 上記住戸用受信機は、上記住棟用受信機から送出される
    警報制御信号を所定の遅延設定時間だけ遅延させる遅延
    回路を備えており、この遅延回路は上記試験端子付中継
    器より試験中信号を受けているときには、動作を禁止し
    て、上記戸外表示器を作動することによって試験動作確
    認音を出力させる一方、試験中信号を受けていないとき
    には、上記住棟用受信機から遅延設定時間を越える警報
    制御信号を受けたときのみ火災警報を出力する構成とし
    ている集合住宅火災監視システム。
  5. 【請求項5】請求項3において、 上記警報制御信号変更設定手段は、上記住戸用受信機か
    ら火災報知信号を受けたときに出力する警報制御信号
    を、上記住戸用受信機から送出された火災報知信号と同
    じ継続時間に設定する自己保持解除モードと、リセット
    操作があるまで保持する自己保持モードとの切替設定が
    可能な構成とされており、 上記住戸用受信機には、上記試験端子付中継器から試験
    中信号を受けたときには、上記住棟用受信機に送出すべ
    き火災報知信号の出力継続時間を、所定時間に制限する
    構成としている集合住宅火災監視システム。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、 上記戸外表示器は、スピーカとマイクを有したドアホン
    子器で構成されており、上記住戸用受信機とは通話線を
    介して接続され、 上記住戸用受信機は、住棟連動試験時に出力される試験
    動作確認音を予め準備格納しているメモリを備えた構成
    とした連動試験機能を備えた集合住宅火災監視システ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれかにおいて、 上記住戸用受信機には、感知器回線に接続された火災感
    知器の発報を受けて第1の火災警報を出力した後、第2
    の火災警報を出力するまでの遅延時間を報知する音声メ
    ッセージをメモリ内に予め準備格納しており、 上記戸外表示器は、上記試験動作確認音に代えて、ある
    いは試験動作確認音を出力した後に、上記遅延時間を音
    声メッセージで出力する構成とした連動試験機能を備え
    た集合住宅火災監視システム。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかにおいて、 上記住戸用受信機は蓄積回路を備えており、上記試験端
    子付中継器より試験中信号を受けたときには、上記蓄積
    回路の動作を禁止する構成とされ、 上記試験端子付中継器より更に住戸試験信号を受けたと
    きには、上記戸外表示器より直ちに試験動作確認音、あ
    るいはメッセージを出力させる構成としている集合住宅
    火災監視システム。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれかにおいて、 上記住戸用受信機は、上記試験端子付中継器より試験中
    信号を受けているときに、上記試験端子付中継器より住
    戸試験信号を受けたときには、上記戸外表示器は第1の
    火災警報と第2の火災警報を交互に出力し、その期間内
    に上記遅延時間が経過したときには、報知音や音声メッ
    セージを出力する構成とした連動試験機能を備えた集合
    住宅火災監視システム。
  10. 【請求項10】各住戸内に設置された火災感知器を接続
    した感知器回線と、住戸内に設置された住戸用受信機
    と、防災センターなどに設置された住棟用受信機とを接
    続した試験端子付中継器に、携帯可能な遠隔試験器を接
    続して戸外から動作点検を行うようにした集合住宅火災
    監視システムであって、 上記遠隔試験器は、住戸試験スイッチと住棟連動試験ス
    イッチとを備え、各住戸の玄関口などに設置され、上記
    試験端子付中継器に接続して、住戸試験、住棟連動試験
    を行う機能を備えており、 このために、上記住戸試験スイッチが操作されたときに
    は上記住戸用受信機に住戸試験信号を出力するととも
    に、上記住棟連動試験スイッチが操作されたときには上
    記住戸用受信機に住棟連動試験信号を出力するための試
    験信号発生回路を備えた構成とした集合住宅火災監視シ
    ステム。
  11. 【請求項11】各住戸内に設置された火災感知器を接続
    した感知器回線と、住戸内に設置された住戸用受信機
    と、防災センターなどに設置された住棟用受信機とを接
    続した試験端子付中継器に、携帯可能な遠隔試験器を接
    続して戸外から動作点検を行うようにした集合住宅火災
    監視システムであって、 上記遠隔試験器は、住戸/住棟試験スイッチを備え、住
    戸試験、住棟連動試験を行う機能を備えており、 このために、上記遠隔試験器の住戸/住棟試験スイッチ
    が操作されたときには、上記住戸用受信機に住戸試験信
    号を出力した後、更に住棟連動試験信号を出力するため
    の住戸/住棟用試験信号発生回路を備えた構成とした集
    合住宅火災監視システム。
  12. 【請求項12】請求項10または11において、 上記試験端子付中継器は、上記感知器回線に接続された
    火災感知器を指定して、試験発報させる機能を更に備え
    ており、 このために、感知器試験スイッチを有した感知器試験信
    号発生回路を更に備えた構成としている試験端子付中継
    器。
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