JP4062678B2 - 集合住宅情報警報システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンション等の集合住宅における情報警報システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来のマンション等の集合住宅に設けられている集合住宅おける情報警報システム200を示すブロック図である。
【0003】
従来の集合住宅情報警報システム200において、火災受信機110は、管理人室に設置されている住棟受信機などとも言われ、管理室親機115は、管理人室に設けられているインターホン設備の通話制御機能を有する親機である。共同下玄関機120は、集合住宅の共同玄関に設けられ、住宅情報盤130は、集合住宅の各住戸のリビングルーム等に設けられ、ドアホン140は、各住戸の玄関の外側に設けられ、当該住戸の住宅情報盤130に接続されている。
【0004】
中継器150は、各住戸に設けられ、当該住戸の住宅情報盤130に接続され、コネクタ端子151は、中継器150に設けられている試験器接続用のコネクタ端子である。
【0005】
火災感知器161は、住戸火災信号線L161を介して、中継器150に接続され、セキュリティセンサ162は、各住戸の住宅情報盤130に接続されているガス漏れ警報器、防犯センサ、水漏れ検出センサまたは緊急呼出スイッチ等のセキュリティセンサである。戸外表示器170は、警報表示灯やスピーカまたはブザー等の警報音響装置を備え、住戸外の玄関脇等に設けら、試験器180は、点検員が点検時に持参する試験器であり、コネクタ181は、中継器150のコネクタ端子151と接続するコネクタである。
【0006】
電源兼信号線L110は、火災受信機110と各住戸の中継器150とを接続する1対の電路であり、通話制御線L120と通話線L130とによって構成されている。
【0007】
通話制御線L120は、管理室親機115と共同玄関機120おと各住戸の住宅情報盤130とを接続し、通話制御信号やセキュリティ信号を伝送する1対の電路からなる。通話線L130は、管理室親機115と共同玄関機120と各住戸の住宅情報盤130とを接続し、音声信号を伝送する1対の電路からなる。
【0008】
なお、共同玄関機120にテレビカメラが設けられ、管理室親機115と各住宅情報盤130とにテレビモニタが設けられている場合には、映像制御装置が管理室に設けられ、共同玄関機120、管理室親機115、各住宅情報盤130と映像制御装置との間が、映像線によって接続されている。
【0009】
このようなシステムでは、来訪者が共同玄関機120から訪問住戸の住戸番号を入力すると、呼出信号が、通話制御線L120を経て、管理室親機115に伝送され、管理室親機115が、通話制御線L120を介して、指定された住戸の住宅情報盤130に呼び出し、共同玄関機120と当該住宅情報盤130との間の通話線L130を接続させ、通話を行わせる。
【0010】
セキュリティセンサ162が作動すると、当該センサ162が接続された住宅情報盤130は、自己のアドレスを付加したセキュリティ信号を、通話制御線L120を介して、管理室親機115に送信し、管理室親機115が、セキュリティ信号を受信すると、発信した住戸の番号と受信したセキュリティ情報とを表示する。
【0011】
火災感知器161が作動すると、中継器150を介して、住戸用火災受信機である住宅情報盤130に火災信号を出力し、火災感知器161が作動したことの確認を促す予警報を出力させる。この予警報によって火災断定スイッチが操作されると、住宅情報盤130は、中継器150、電源兼信号線L110を経由し、火災受信機110に火災信号を送信し、通話制御線L120を介して、管理室親機115に送信するとともに、戸外表示器170の警報表示灯を点灯させ、スピーカから火災警報を発する。火災受信機110は、火災信号を受信すると、主音響装置を鳴動させ、火災発生箇所を表示すると共に、火災発生階の地区と直上階の地区とに、地区音響装置を鳴動制御する。また、管理室親機110は、受信した火災信号に基づき火災発生住戸を表示する。
【0012】
点検時には、点検員が、試験器180を点検する住戸の前まで持参し、そのコネクタ181を戸外に露出している中継器150のコネクタ端子151に差し込む。そして、試験器180の試験開始スイッチを操作すると、中継器150は電源兼信号線L110との接続を開放すると共に、住戸火災信号線L161の住宅情報盤130への接続を開放し、火災感知器161に試験信号を送信する。
【0013】
これによって、火災感知器161は試験を行い、試験器180に出力する。試験器180は、試験結果を表示するとともに、住宅情報盤130に制御信号を送信し、戸外表示器170の警報表示灯を点灯させ、スピーカから警報音を出力させる。
【0014】
なお、上記従来技術は、たとえば特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載されている。
【0015】
【特許文献1】
特開平8−87692号公報
【特許文献2】
特開平9−62974号公報
【特許文献3】
特特開平10−69588号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシステムにおいて、火災感知器の点検を行うには、点検者が点検しようとする住戸まで試験器を持参して行わなければならず、試験作業が煩雑であると言う問題があり、また、費用がかかり、したがって、法律で定められた年2回の点検のみとする場合が多いのが実情である。また、点検用の中継器を必要とするので、その分、システムが複雑になり、結線ミスを招きやすいと共に、高価とならざるを得ないという問題がある。
【0017】
本発明は、管理室等に設置されている火災受信機等の火災受信部から、各住戸の火災感知器の試験を遠隔で実行することができ、しかも、火災感知器の試験に伴う警報音を住戸側で発生することがない集合住宅警報情報システムを提供することを目的とするものである。
【0018】
これによって、管理室等から、住戸に連絡することなく、いつでも火災感知器を試験することができ、火災報知機能の信頼性を向上させることができる。
【0026】
さらに、本発明は、戸外点検器から、警報音の音量を調整することができる集合住宅警報情報システムと提供することを目的とするものである。
【0027】
これによって、住戸内に入ることなく、居住者の不在中でも、警報音の音量を調整することができる。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、集合住宅におけるインターホン設備の管理機能と、自動火災報知設備の火災受信機機能とを有する複合盤と、各住戸にそれぞれ設けられている住宅情報盤と、当該住宅情報盤に接続されている火災感知器と、各住戸の戸外にそれぞれ設けられ、当該住戸の住宅情報盤に接続されている戸外点検器とを具備する集合住宅情報警報システムにおいて、上記住宅情報盤は、上記複合盤または上記戸外点検器から、試験開始命令を受信したか否かを判別する試験開始命令判別手段と、上記複合盤から試験開始命令を受信したと判別すると、接続されている上記火災感知器の試験を行い、この試験結果に基づく試験結果情報を、上記複合盤のみに送信する第1の試験手段と、上記戸外点検器からの試験開始命令を受信したと判別すると、上記住宅情報盤の警報機能試験または接続されている上記火災感知器の試験のいずれかを行い、この試験結果に基づく試験結果情報を、上記戸外点検器のみに出力する第2の試験手段とを有し、上記複合盤は、試験開始命令を上記住宅情報盤に送信する試験開始命令送信手段と、住宅情報盤から送信された試験結果情報を受信し、判別する試験結果受信手段とを有することを特徴とする集合住宅情報警報システムである
【0029】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例である集合住宅情報警報システム100を示すブロック図である
集合住宅情報警報システム100は、複合盤10と、共同玄関機20と、住宅情報盤30と、ドアホン50と、熱式や煙式等の火災感知器61と、ガス漏れ警報機62と、防犯スイッチ63と、非常呼出スイッチ64と、火災感知器65と、制御装置66と、伝送制御線L1と、インターホン設備の通話線L2と、インターホン設備の映像線L3と、通話線L4と、制御線L5と、信号線L61、L62、L63,L64、L65とを有する。
【0030】
図2は、集合住宅情報警報システム100を構成する複合盤10、住宅情報盤30、ドアホン50を詳細に示すブロック図である。
【0031】
複合盤10は、インターホン設備の管理親機の機能と、通話制御装置の機能と、火災報知設備の火災受信機の機能とを有し、マンション等の集合住宅の管理人室等に設置されている。
【0032】
ここで、複合盤10が実行する各処理について説明する。複合盤10は、通話制御処理と、セキュリティ処理と、火災処理とを実行する。
【0033】
「通話制御処理」において、集合玄関機20から、たとえば201号室の呼出信号を、複合盤10が受信すると、複合盤10は、集合玄関機20の呼出信号を、201号室の住宅情報盤に送信し、201号室から応答信号を受信すると、集合玄関機20と201号室の住宅情報盤30とに通話線接続命令を送信し、集合玄関機20と201号室の住宅情報盤30との間における通話を制御する。
【0034】
「セキュリティ処理」において、ガス漏れ信号、防犯信号、水漏れ信号、緊急信号等のセキュリティ信号を、住宅情報盤30から、複合盤10が受信すると、セキュリティ信号を送信した住宅情報盤30が設置されている住戸の住戸番号、受信したセキュリティ信号の種類を、複合盤10が、表示部12に表示し、警報音を出力する。
【0035】
「火災処理」において、火災信号を送信した住宅情報盤30が設置されている住戸番号、または火災感知器61が設置されている火災警戒地区番号を、複合盤10が表示し、また、複合盤10は、主音響装置を作動させ、火災発生箇所の階と、その直上階の住戸の住宅情報盤30と、共用部の地区音響装置とに、鳴動制御命令を送信し、火災警報音を出力する。
【0036】
複合盤10は、監視制御部11と、表示部12と、操作部13と、試験設定部14と、送受話器15と、スピーカ16と、映像信号の伝送制御を行う映像制御部17と、CRTまたはLCD等のテレビモニタ18と、受信制御回路19とを有する。
【0037】
監視制御部11は、CPUやメモリを有し、インターホン設備と火災報知設備との伝送制御、通話監視制御、セキュリティ監視制御、火災監視制御、遠隔試験制御等を行う。
【0038】
表示部12は、インターホン設備用の各種表示灯と、火災報知設備の各種表示灯と、インターホン設備と火災報知設備との共用の各種表示灯と、LCD等の表示器とを有し、監視制御部11の制御によって各種表示を行う。
【0039】
操作部13は、共用玄関機呼出スイッチ、住戸呼出スイッチ、緊急放送スイッチ等のインターホン設備用の各種操作スイッチ、主音響停止スイッチ、地区音響停止スイッチ、火災復旧スイッチ、火災試験スイッチ等の火災報知設備用の各種操作スイッチ、インターホン設備と火災報知設備との共用のテンキー、各種操作スイッチを有する。
【0040】
試験設定部14は、全住戸スイッチ、住戸指定スイッチ、感知器指定スイッチ、試験開始スイッチ、試験終了スイッチ等を有する。
【0041】
なお、複合盤10は、緊急放送等を行う放送制御装置を、必要に応じて内蔵する。
【0042】
共同玄関機20は、集合住宅の共同玄関に設けられている。
【0043】
住宅情報盤30は、集合住宅の各住戸に設けられている。
【0044】
住宅情報盤30は、警報受信回路31と、警報音響回路33と、インターホンの通話回路34と、インターホンの送受話器35と、表示部36と、操作部37と、制御部39と、音声出力用のスピーカ40と、映像回路41と、テレビモニタ42とを有する。
【0045】
警報受信回路31に、火災感知器61、ガス漏れ警報機62、防犯スイッチ63、非常呼出スイッチ64等が接続されている。
【0046】
試験回路32は、火災感知器61の動作試験を行う試験回路である。警報音響回路33は、各種の音響・音声データを記憶したメモリ、音声合成回路、アンプ等を有する警報音響回路である。表示部36は、インターホン用と火災報知設備用との各種表示灯を有する。
【0047】
操作部37は、管理室(複合盤10)を呼出す呼出スイッチ、共同玄関ドア解錠スイッチ、緊急呼出スイッチ、火災断定スイッチ、火災音響停止スイッチ、火災復旧スイッチ、試験スイッチ38等のインターホン用や火災報知設備用の各種スイッチを有する。
【0048】
制御部39は、CPUやメモリを有し、伝送制御線L1を介して、複合盤10との間で各種の伝送制御を行ない、警報受信回路31、試験回路32、警報音響回路33、通話回路34、表示部36、操作部37、映像回路39等の監視制御を行う。
【0049】
音声出力用のスピーカ40は、呼び出し、警報、放送等に使用される。
【0050】
ドアホン50は、各住戸の玄関脇外側に設けられ、戸外点検器を兼ねるものであり、住宅情報盤30を呼び出す呼出スイッチ51と、マイクロホン52と、通話用と警報用とを兼ねているスピーカ53と、通電表示灯54と、試験スイッチ56と、警報表示灯57とを有する。なお、スピーカ53と試験スイッチ56と警報表示灯57とが、戸外点検器としての機能を有する。また、スピーカ53またはブザー等が音声手段を構成し、警報表示灯57と音声手段とが警報手段を構成するが、警報手段としてはいずれか一方でもよい。
【0051】
なお、戸外点検器を独立させるには、スピーカ53、試験スイッチ56、警報表示灯57を、ケースに設け、このケースを玄関脇等に設ける。
【0052】
熱式や煙式等の火災感知器61、ガス漏れ警報機62、防犯スイッチ63、非常呼出スイッチ64は、各住戸内に設けられ、自住戸の住宅情報盤30に接続されている。
【0053】
火災感知器65は、共同玄関ホール、階段室、廊下、機械室等の共同住宅の共用部に設けられている。
【0054】
制御装置66は、共同住宅の共用部等に設けられる地区ベル、防火戸、防排煙装置、消火装置等の被制御機器の制御装置である。
【0055】
伝送制御線L1は、インターホン設備の通話制御信号、セキュリティ信号、火災報知設備の火災信号、制御信号を伝送する伝送制御線である。
【0056】
通話線L4は、各住戸の住宅情報盤30とドアホン50とを接続する通話線であり、制御線L5は、各住戸の住宅情報盤30とドアホン50とを接続する制御線である。信号線L61は、住宅情報盤30と火災感知器61とを接続する信号線であり、信号線L62は、住宅情報盤30とガス漏れ警報器62とを接続する信号線であり、信号線L63は、住宅情報盤30と防犯スイッチ63とを接続する信号線であり、信号線L64は、住宅情報盤30と非常呼出スイッチ64とを接続する信号線である。
【0057】
信号線L65は、複合盤10と火災感知器65とを接続する信号線であり、制御信号線L66は、複合盤10と制御装置66とを接続する制御信号線である。
【0058】
次に、上記実施例の動作について説明する。
【0059】
図3は、上記実施例における複合盤10の動作を示すフローチャートである。
【0060】
図4は、上記実施例における住宅情報盤30の動作を示すメインフローチャートである。
【0061】
上記実施例では、共同玄関機20と住宅情報盤30との間における通話制御、共同玄関機20と複合盤10との間における通話制御、または、複合盤10と住宅情報盤30との間における通話制御が行われる(図3に示すS11、S12、S13、図4に示すS31、S32、S33)が、そのうちで、共同玄関機20と住宅情報盤30との間における通話制御を例にとって、説明する。
【0062】
たとえば、501号室を訪問する訪問者が、共同玄関に設けられている共同玄関機20のテンキー(図示せず)によって、「501」を入力し、呼出スイッチ(図示せず)を操作すると、501号室に関する呼出信号に、共同玄関機20のアドレス信号が付加された通話制御信号が、伝送制御線L1を介して、複合盤10に送信され、また、テレビカメラ(図示せず)をオンし、訪問者の撮影を開始し、その撮影された映像信号を、映像線L3に送信する。
【0063】
複合盤10の監視制御部11は、呼出信号を受信すると(S12)、呼び出す対象を判別し、この場合、共同玄関機20から501号室を呼び出すので、501号室のアドレス信号を付加し、伝送制御線L1に通話制御信号を送信し、また、映像制御部17は、受信した映像信号を、501号室のテレビモニタ42へ送信するために、映像線L3に送信する(S13)。
【0064】
上記通話制御信号を受信した501号室の住宅情報盤30の制御部39は、このアドレス信号を判断した結果、自己の呼出であることを判別し、しかも、共同玄関機20からの通話呼出であることを判別し(S32)、スピーカ40から呼び出し音を発生し、また、表示部36の共同玄関呼出灯(図示せず)を点灯し、さらに、映像回路41をオンし、映像線L3に接続し、共同玄関機20のテレビカメラから受信した映像信号による映像を、テレビモニタ42に表示する(S33)。
【0065】
送受話器35が持ち上げられたことを、制御部39が検出すると、伝送制御線L1を介して、自己アドレスコードを付加したオフフック信号を、複合盤10に送信し、また、通話回路34を制御し、通話線L2を接続する(S33)。
【0066】
複合盤10の監視制御部11は、501号室からオフフック信号を受信すると、共同玄関機20に通話制御信号を送信し、通話回路(図示せず)をオンする(S13)。
【0067】
これによって、共同玄関機20の前に存在している訪問者と、501号室の住宅情報盤30の前に存在している人との間で、インターホン通話が行われる。
【0068】
訪問者との通話が終わり、送受話器35が戻され、オンフックすると、501号室の住宅情報盤30の制御部39は、自己アドレスを付加したオンフック信号を、伝送制御線L1に送信し、また、共同玄関呼出灯、通話回路34の通話線L2への接続、映像回路41の映像線L3への接続等を、オフし、通話動作を終了する(S33)。
【0069】
501号室の住宅情報盤30からオンフック信号を受信した複合盤10の監視制御部11は、共同玄関機20に通話終了信号を送信し(S13)、共同玄関機20の通話回路、映像回路、テレビカメラをオフし、通話動作を終了する。
【0070】
なお、共同玄関機20と他の住戸の住宅情報盤30との間におけるインターホン通話、共同玄関機20と管理人室の複合盤10との間におけるインターホン通話、複合盤10といずれかの住宅情報盤30との間におけるインターホン通話も、上記と同様に実行される。
【0071】
次に、上記実施例におけるセキュリティ処理(S14、S15、S39)について、防犯センサ63が作動した場合を例にとって説明する。
【0072】
たとえば、501号室で防犯センサ63が作動すると、501号室の住宅情報盤30において、警報受信回路31が、防犯センサ63の作動信号を検出し(S31)、制御部39が、伝送制御線L1を介して、防犯信号に自己のアドレス信号を付加した通話制御信号を複合盤10に送信する(S39)。
【0073】
複合盤10の監視制御部11は、伝送制御線L1から受信した通話制御信号を判断した結果、501号室からの信号であり、しかも、セキュリティ信号の1つである防犯信号であることを判別し(S14)、表示部12の防犯表示灯(図示せず)を点灯させ、また、501号室で防犯センサが作動したことを、LCD表示器(図示せず)に文字表示し、さらに、音声合成回路(図示せず)を作動させ、スピーカ16から、警報音または防犯センサ作動の音声警報を出力する(S15)。
【0074】
管理人は、この警報によって、501号室に出向くか、インターホン機能で501号室を呼び出し、確認する。
【0075】
次に、上記実施例における火災処理の動作(S16、S17、S34、S35)について説明する。
【0076】
たとえば、501号室で火災感知器61が作動し、火災信号を出力すると、501号室の住宅情報盤30は、警報受信回路31が火災信号を受信する(S34)。この火災信号の受信によって、制御部39は、警報音響回路33の音声合成回路を制御し、スピーカ40から、たとえば「火災感知器が作動しました。確認して下さい」という警報を発する(S35)。
【0077】
この警報によって、501号室の居住者が確認作業を行い、火災が発生したことを発見し、操作部37の火災断定スイッチ(図示せず)を押すか、所定時間(たとえば感知器作動から2分間)が経過すると、制御部39は、火災信号に自己のアドレス信号を付加した火災情報信号を、伝送制御線L1を介して、複合盤10に送信する(S35)。
【0078】
複合盤10の監視制御部11は、伝送制御線L1を介して受信した信号が、501号室から受信した信号であり、しかも火災信号であることを判別し(S16)、表示部36の火災灯(図示せず)と火災地区灯(図示せず)とを点灯させ、また、5階の501号室で火災発生したことを、LCD表示器(図示せず)に文字表示し、さらに、音声合成回路(図示せず)を作動させ、火災の警報音または音声警報を、スピーカ16から出力させる(S17)。また、複合盤10の監視制御部11は、信号制御線L66を介して、5階と6階との地区ベルと制御が必要な防火戸等の制御装置66とに、鳴動命令や制御命令を出力する(S17)。
【0079】
さらに、監視制御部11は、火災発生階である5階の501号室以外の各住戸の住宅情報盤30と、直上階である6階の各住戸の住宅情報盤30とに、501号室で火災発生したことを示す情報信号と警報命令信号との火災情報信号を、伝送制御線L1を介して、送信する(S17)。
【0080】
これによって、501号室を除く5階の住戸の各住宅情報盤30と、6階の各住戸の住宅情報盤30とにおいて、制御部39が警報音響部33を制御し、スピーカ40とドアホン50のスピーカ53とから、たとえば「501号室で火災が発生しました。すみやかに避難して下さい。」等の火災警報を行う(S39)。
【0081】
管理人は、この火災警報を聞くことによって、501号室に出向くか、インターホン機能を利用して501号室を呼び出し、火災の確認を行い、必要な対処を実行する。
【0082】
次に、上記実施例において、各住戸の住宅情報盤30に接続されている火災感知器61を、複合盤10から遠隔試験する動作について説明する。
【0083】
複合盤10の試験設定部14には、自動試験トリガ用のタイマ(図示せず)が設けられ、自動遠隔試験を行う日時が、上記タイマに設定され、遠隔試験が定期的に開始される。
【0084】
たとえば、毎週月曜日の午前2時に自動試験命令を出力することが、上記タイマにセットされていた場合、その設定時刻になると、試験設定部14から監視制御部11に、自動試験命令が入力され(S18)、この自動試験命令によって、監視制御部11は、伝送制御線L1を介して、各住戸の住宅情報盤30に自動の試験開始命令を送信する(S19)。この試験開始命令を送信する場合、上記試験開始命令を、全住戸の住宅情報盤30に、一斉に送信するようにしてもよく、各住戸の住宅情報盤30に、1台ずつ順番に送信するようにしてもよい。
【0085】
住宅情報盤30の制御部39が、自動の試験開始命令を複合盤10から受信したことを判別すると(S38、S40)、第1の試験処理を実行する(S50)。なお、ステップS40では、試験開始命令を火災受信機から受信したか否かを判断する。
【0086】
図5は、上記実施例における第1の試験処理の動作(S50)を示すフローチャートである。
【0087】
第1の試験処理の動作(S50)において、制御部39は、自己の信号線L61に接続されている火災感知器61の全部の動作試験を行うように、試験回路32を制御する(S51)。これによって、試験回路32は、まず先頭の火災感知器61に試験命令を送信し、動作試験を行わせ(S52)、この試験結果を受信し、制御部39に出力する(S53)。続いて、試験回路32は、次の火災感知器61に試験命令を送信し、動作試験を行わせ(S54)、この試験結果を受信し、制御部39に出力する(S55)。なお、試験回路32は、動作試験命令を送信してから、所定時間、試験結果を受信しない場合には、その火災感知器が故障していると判断し、次の火災感知器の動作試験に移る。
【0088】
そして、その住戸内の全部の火災感知器61の動作試験が終了すると(S56)、制御部39は、試験回路32から受け取った各火災感知器の試験結果に基づいて、試験結果情報を作成し、伝送制御線L1を介して、複合盤10に送信する(S59)。
【0089】
次に、試験結果に異常があるか否かを判定し、すなわち火災感知器または警報受信回路に異常があるか否かを判別し(S60)、異常があれば、ドアホン50の警報表示灯57を、異常表示制御して点灯(たとえば点滅点灯)させ(S62)、異常がなければ、警報表示灯57を正常表示制御して点灯(たとえば連続点灯)させる(S61)。
【0090】
各住宅情報盤30が送信した試験結果情報を、複合盤10が受信すると、試験結果情報に基づいて、試験結果が正常である住戸、試験結果が異常である住戸等を、監視制御部11が判別し、その内容を表示部12に表示し、また、監視制御部11の試験結果履歴記憶部(図示せず)に記憶する(S22)。そして、監視制御部11は、全住宅情報盤30から試験結果情報を受信するか、または、試験開始命令を送信してから所定時間経過すると、伝送制御線L1を介して、全住宅情報盤30に試験終了命令を送信する(S23)。
【0091】
各住宅情報盤30の制御部39は、複合盤10から試験終了命令を受信すると(S36)、試験回路32に試験終了信号を出力し、火災感知器61の試験を終了させ、また、警報表示灯57を消灯させる等の試験終了処理を実行する(S37)。なお、試験が終了したときに、警報表示灯57を消灯制御する場合、複合盤10からの試験終了命令によらず、点灯時間制御用のタイマを制御部39に設け、試験に伴う点灯開始から所定時間(たとえば30分)を上記タイマが計測し、上記所定時間が経過したときに、自動的に消灯させるようにしてもよい。
【0092】
また、複合盤10からの試験開始命令によって、住宅情報盤30の動作が開始され、試験時間を決定する試験用タイマを、住宅情報盤30に設けておけば、試験を強制終了する場合にのみ、複合盤10から試験終了命令を送信すればよく、試験時の制御が簡単になる。
【0093】
自動でなく、任意の時に遠隔試験を行う場合、試験設定部14を使用し、手動設定で試験を行う。この場合、全住戸における火災感知器の遠隔試験を行うモードと、特定の住戸における火災感知器の遠隔試験を行うモードと、特定の住戸における特定の火災感知器の動作試験を行うモードとがある。
【0094】
全住戸における火災感知器の遠隔試験モードは、試験設定部14の全住戸スイッチ(図示せず)と試験開始スイッチ(図示せず)とを操作し、試験を開始させる点と、試験終了スイッチ(図示せず)を操作し、試験を終了させる点とを除けば、自動試験と同じである。
【0095】
次に、特定の住戸における特定の火災感知器の動作試験モードについて説明する。
【0096】
たとえば501号室のアドレスが2番目である火災感知器を動作試験する場合、試験設定部14の住戸指定スイッチ(図示せず)を操作した後に、操作部13のテンキー(図示せず)によって「501」を入力し、確定スイッチ(図示せず)を操作する。そして、試験設定部14の感知器指定スイッチ(図示せず)を操作し、操作部13のテンキーによって、「2」を入力し、確定スイッチを操作し、試験操作部14の試験開始スイッチ(図示せず)を操作する(S20)。これらの操作によって、監視制御部11は、2番目の火災感知器の試験を行うための試験開始命令を作成し、伝送制御線L1を介して、501号室の住宅情報盤30に送信する(S21)。
【0097】
この試験開始命令を受信した501号室の住宅情報盤30において、第2番目の火災感知器に対する試験命令であることを、制御部39が判別し(S38、S40、S51)、2番目の火災感知器の動作試験を行うように、試験回路32を制御する。これによって、試験回路32が、2番目の火災感知器61を指定し、試験命令を送信し、動作試験を行わせ(S57)、この試験結果を受信し、制御部39に出力する(S58)。
【0098】
制御部39は、試験回路32から受け取った2番目の火災感知器の試験結果に基づいて、試験結果情報を作成し、伝送制御線L1を介して、複合盤10に送信する(S59)。そして、試験結果に異常があるか否か、すなわち2番目の火災感知器または警報受信回路に異常があるか否かを判別し、異常があれば(S60)、ドアホン50の警報表示灯57を異常表示制御し、点灯(たとえば点滅点灯)させ(S62)、異常がなければ、警報表示灯57を正常表示制御し、点灯(たとえば連続点灯)させる(S61)。
【0099】
なお、上記実施例において、自動試験、手動試験において、住宅情報盤30は、試験結果情報を自動的に複合盤10に送信するが、試験結果を制御部39に記憶するとともに試験を自動的に終了させ、複合盤10から試験結果返送命令を受信したときに、試験結果情報を返送するようにしてもよい。
【0100】
上記のように、複合盤10から、自動または手動による遠隔試験を実行する場合、住宅情報盤30、ドアホン50のいずれからも警報音や音声が発生しないので、居住者に通知することなく、自由な時間に試験することができる。特に、自動試験の場合、定期的に試験することができるので、火災感知器の故障等を早期に知ることができ、火災感知器が故障したときにスムーズに対応できる。
【0101】
次に、上記実施例において、ドアホン50に設けられている戸外点検器を用いた試験について説明する。
【0102】
なお、戸外点検器は、ドアホン50に設けられ、住宅情報盤30を呼び出す呼出スイッチ51と、マイクロホン52と、通話用と警報用とを兼ねているスピーカ53と、通電表示灯54と、試験スイッチ56と、警報表示灯57とを有する。なお、スピーカ53と試験スイッチ56と警報表示灯57とが、戸外点検器としての機能を有する。
【0103】
図6は、上記実施例における第2の試験処理の動作(S70)を示すフローチャートである。
【0104】
試験担当者が、試験を行いたい室(たとえば501号室)の前まで出向き、ドアホン50の試験スイッチ56を操作する。これによって、501号室の住宅情報盤30の制御部39に、ドアホン50から試験開始命令が入力され(S38、S40、S42)、第2の試験処理が行われる(S70)。なお、S42では、試験開始命令を戸外点検器から受信したか否かを判断する。
【0105】
第2の試験処理(S70)では、制御部39は、まず、警報音響部33の音声合成回路とアンプ(図示せず)とをオンし、スピーカ40とドアホン50のスピーカ53とに、上記アンプを接続する(S71、S72)。そして、警報音響部33の音声データ記憶部から、火災警報音声データを音声合成回路に供給し、火災警報音声をアンプに出力させ、住宅情報盤30のスピーカ40とスピーカ53とから、たとえば「5階で火災が発生しました。すみやかに避難して下さい。」等の火災警報を音声で出力させる(S73)。これと同時に、警報表示灯57を所定時間(たとえば30秒間)、火災表示点灯させる(S74)。
【0106】
上記のように、試験スイッチ56を操作し、ドアホン50のスピーカ53から火災警報音声が流れ、また、警報表示灯57が火災表示点灯していることを確認することによって、住宅情報盤30の警報機能が正しく動作することを、確認できる。また、試験結果が複合盤10へ送られないので、管理室と連絡を取りあう必要がない。
【0107】
なお、S72において、住宅情報盤30のスピーカ40とドアホン50のスピーカ53とに、アンプを接続しているが、ドアホン50のスピーカ53のみに、アンプを接続するようにしてもよい。このようにすれば、戸外点検器、すなわちドアホン50からの動作試験時に、試験による火災警報が、住戸内に流れないので、居住者に通知することなく試験することができる。
【0108】
図6に示すフローチャートでは、ドアホン50の試験スイッチ56を操作したときに、警報機能のみを試験するが、接続されている火災感知器61の動作試験も実行するようにしてもよい。この場合、試験スイッチ56が操作されたときに、制御部39が試験回路32を作動させ、図5に示すS52〜S56の処理と同様に、接続されている火災感知器61を順次、動作試験させ、試験結果を収集し、試験結果に基づいて、異常のある火災感知器が存在するか否かを判別し、異常のある火災感知器が存在している場合には、警報制御部33を制御し、ドアホン50のスピーカ53から、たとえば「2番感知器に異常があります」等の試験結果を音声で通知させ、また、警報表示灯57を所定時間、異常表示点灯させ、試験結果が正常である場合には、図6に示すS71以下の処理を実行するようにすればよい。
【0109】
また、ドアホン50のスピーカ53から流れる警報用の音または音声の音量を調整できるようにしてもよい。この場合、試験スイッチ56として、押釦スイッチでなくタクトスイッチ(シーソースイッチ)を用いるようにしてもよい。たとえば、タクトスイッチを最初に操作したときは、上記で説明した試験を行い、これによってスピーカ53から警報音または警報音声が流れている状態で、タクトスイッチを上方に操作すると、制御部39が警報音響部33のアンプのゲインを増加させ、音量を増加させ、逆に、タクトスイッチを下方に操作したときには、ゲインを低下させ、音量を低下させるようにする。この場合、音量調整用のスイッチを別途設けてもよいが、タクトスイッチを使用すれば、ドアホン50を大型にしなくてもよい。
【0110】
次に、住宅情報盤30からの動作試験について説明する。
【0111】
住戸内で、たとえば居住者が火災感知器61の試験を行う場合、住宅情報盤30の操作部37に設けられている試験スイッチ38を操作すると、制御部39は、自己の住宅情報盤30から試験開始命令が入力されたと判別し(S38、S44)、第3の試験処理(S80)を行う。S44では、試験開始命令を試験SW38から受信したか否かを判断する。
【0112】
図7は、上記実施例における第3の試験処理(S80)の動作を示すフローチャートである。
【0113】
制御部39は、自己の信号線L61に接続されている火災感知器61の全部の動作試験を行うように、試験回路32に制御する。そして、試験回路32は、まず先頭の火災感知器61に試験命令を送信し、動作試験を行わせ(S81)、この試験結果を受信し、制御部39に出力する(S82)。
【0114】
続いて、試験回路32は、次の火災感知器61に試験命令を送信し、動作試験を行わせ(S83)、この試験結果を受信し、制御部39に出力する(S84)。なお、試験回路32は、動作試験命令を送信してから、所定時間、試験結果を受信しない場合、その火災感知器が故障していると判断し、次の火災感知器の動作試験に移る。
【0115】
その住戸内における全部の火災感知器61の動作試験が終了すると(S85)、制御部39は、警報音響部33の音声合成回路とアンプとをオンし、アンプをスピーカ40に接続する(S86、S87)。そして、試験結果に基づいて、異常な火災感知器が存在しているか否かを判別し(S88)、異常な火災感知器が存在している場合には(S88)、警報制御部33を制御し、スピーカ40から、たとえば「2番感知器に異常があります」等の試験結果を、音声で通知させ、また、表示部36の故障表示灯(図示せず)を点灯制御し(S89、S90)、試験結果が正常な場合には(S88)、警報音響部33を制御し、スピーカ40から、たとえば「火災感知器が作動しました。直ちに確認して下さい。」、または「火災が発生しました。すみやかに避難して下さい。」等の火災警報を音声で出力させ(S92)、また、表示部36の火災表示灯(図示せず)を所定時間、たとえば30秒間、点灯させる(S91)。ステップS88で異常がないと判断しているが、音声警報機能が正常に作動することを確認するために、S92では、火災警報音声を出力する。
【0116】
上記のように、住宅情報盤30の試験スイッチ38を操作すると、接続されている火災感知器61の動作試験を自動的に行い、その結果を当該住宅情報盤30のみが通知するので、試験結果は、複合盤10やドアホン50に通知されず、居住者は、火災監視の機能が正常であるか否かを、いつでも知ることができる。
【0117】
ところで、住宅情報盤30の試験スイッチで試験を行った場合、複合盤10へは試験結果を送信しないが、住宅情報盤30側での操作による試験結果情報であることを示すデータを付加し、複合盤10へ送信するようにしてもよい。この場合、複合盤10は、住宅情報盤30側で行った試験結果情報を受信すると、その情報を履歴データ記憶部に格納し、また、たとえば「501号室で自主点検実施」等を表示部12が表示するようにし、管理者がその内容を見たいときは、操作部13を操作し、その結果を表示部12に表示させるようにすればよい。
【0118】
上記実施例では、火災報知設備の火災受信機の機能と、インターホン設備の管理室親機の機能と、通話制御装置の機能と、映像制御装置の機能とを一体化した複合盤10を使用しているが、住宅情報盤30に対する試験の開始命令と終了命令とを送出する機能を有する火災受信機と、管理室親機とを、分離して互いに別々に設けるようにしてもよく、通話制御装置と映像制御装置とを、管理室親機と一体にしてもよく、また、互いに別体にしてもよい。
【0119】
この場合、火災受信機と、共同玄関機と、管理室親機と、通話制御盤と、各住宅情報盤30との相互間を、上記実施例と同じく、伝送制御線で接続し、火災報知設備用の試験の開始命令と終了命令とを含む各信号と、インターホン設備用の通話制御信号とを、上記実施例と同様に、伝送制御線で伝送するようにしてもよく、伝送制御線は、火災報知設備用として火災受信機に接続し、共同玄関機と、管理室親機と、通話制御装置と、各住宅情報盤30との相互間を、通話制御信号伝送用の通話制御線で接続するようにしてもよい。
【0120】
また、共同玄関機を不要とする共同住宅の場合には、複合盤10の代わりに、試験の開始命令と終了命令とを、住宅情報盤30に送出する機能を有する火災受信機を設ければよい。
【0121】
上記実施例によれば、各住戸に設けられ、当該住戸に設置されている火災感知器が接続されている住宅情報盤と、各住戸の戸外に設けられ、当該住戸の上記住宅情報盤に接続されている戸外点検器と、上記各住宅情報盤に接続されている火災受信機とを具備する集合住宅情報警報システムにおいて、点検者は試験器を持ち歩くことなく、試験を行うことができる。
【0122】
また、上記実施例によれば、火災受信機、または火災受信機機能を有する複合盤から、各住戸の火災感知器を住戸内や戸外表示器から警報音を発生させることなく遠隔試験が行えるので、定期的に自動で、または任意の時に火災感知器を点検することができる。
【0123】
さらに、上記実施例によれば、火災受信機または複合盤からの試験では、住宅情報盤と戸外点検器とからは、音によって試験結果の表示を行わず、火災受信機または複合盤に試験結果情報を送信し、戸外点検器からの試験では、戸外点検器のみに、音による試験結果を示し、住宅情報盤からの試験では、住宅情報盤のみに、音による試験結果を示すので、試験点検に、管理者や専門家または居住者等の点検者がいる場所以外の他の場所には迷惑を掛けることがなく、自由に点検することができる。
【0124】
【発明の効果】
本発明によれば、火災受信機機能を有する複合盤から、または、戸外点検器から、住戸内に警報音を発生させずに点検できるので、定期的に自動で、または任意のときに、居住者に迷惑をかけずに、火災感知器または住宅情報盤を点検することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である集合住宅情報警報システム100を示すブロック図である。
【図2】集合住宅情報警報システム100を構成する複合盤10、住宅情報盤30、ドア本50を詳細に示すブロック図である。
【図3】上記実施例における複合盤10の動作を示すフローチャートである。
【図4】上記実施例における住宅情報盤30の動作を示すフローチャートである。
【図5】上記実施例における第1の試験処理の動作(S50)を示すフローチャートである。
【図6】上記実施例における第2の試験処理の動作(S70)を示すフローチャートである。
【図7】上記実施例における第3の試験処理(S80)の動作を示すフローチャートである。
【図8】従来のマンション等の集合住宅に設けられている集合住宅おける情報警報システム200を示すブロック図である。
【符号の説明】
100…集合住宅情報警報システム、
10…複合盤、
20…共同玄関機、
30…住宅情報盤、
50…ドアホン、
61、65…火災感知器。

Claims (2)

  1. 集合住宅におけるインターホン設備の管理機能と、自動火災報知設備の火災受信機機能とを有する複合盤と、各住戸にそれぞれ設けられている住宅情報盤と、当該住宅情報盤に接続されている火災感知器と、各住戸の戸外にそれぞれ設けられ、当該住戸の住宅情報盤に接続されている戸外点検器とを具備する集合住宅情報警報システムにおいて、
    上記住宅情報盤は、
    上記複合盤または上記戸外点検器から、試験開始命令を受信したか否かを判別する試験開始命令判別手段と;
    上記複合盤から試験開始命令を受信したと判別すると、接続されている上記火災感知器の試験を行い、この試験結果に基づく試験結果情報を、上記複合盤のみに送信する第1の試験手段と;
    上記戸外点検器からの試験開始命令を受信したと判別すると、上記住宅情報盤の警報機能試験または接続されている上記火災感知器の試験のいずれかを行い、この試験結果に基づく試験結果情報を、上記戸外点検器のみに出力する第2の試験手段と;
    有し
    上記複合盤は、
    試験開始命令を上記住宅情報盤に送信する試験開始命令送信手段と;
    住宅情報盤から送信された試験結果情報を受信し、判別する試験結果受信手段と;
    を有することを特徴とする集合住宅情報警報システム。
  2. 請求項において、
    上記戸外点検器は、音声手段の音量調整手段を有することを特徴とする集合住宅情報警報システム。
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