JP3338630B2 - 集合住宅火災監視システム - Google Patents

集合住宅火災監視システム

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JP3338630B2
JP3338630B2 JP13518397A JP13518397A JP3338630B2 JP 3338630 B2 JP3338630 B2 JP 3338630B2 JP 13518397 A JP13518397 A JP 13518397A JP 13518397 A JP13518397 A JP 13518397A JP 3338630 B2 JP3338630 B2 JP 3338630B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸外試験ができな
いときに、戸外表示器においてその旨が分かるようにな
っている集合住宅火災監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時では、集合住宅が都市における住形
態の中心を占めており、このような集合住宅では、住戸
人が安全で快適な生活が送れるように、火災監視システ
ムを導入している。図5に、この種の火災監視システム
のシステム構成図を示す。
【0003】各住戸には、住宅情報盤1を設置して、住
戸内に設置された火災感知器Sを、感知器回線Lsと玄
関口などに設置された試験端子付中継器3とを介して接
続しており、試験端子付中継器3に遠隔試験器Tを接続
すれば、住宅情報盤1から玄関口などに設置したの戸外
表示器2に警報メッセージを出力させ、戸外からでも住
宅情報盤1の動作試験(戸外試験)ができるようになっ
ている。
【0004】各住戸の住宅情報盤1は、管理人室などに
設置された警報監視盤5に接続されており、各住戸の集
中監視ができるようになっている。また、警報監視盤
5、あるいは、警報監視盤5に接続されたロビーインタ
ーホン6と、各住戸の住宅情報盤1とは、インターホン
通話ができるようになっている。ところが、警報監視盤
5には、近隣住戸に火災が発生したことを知らせる統合
的な監視機能が備わっていないため、このような機能を
実現するために、各住戸の住宅情報盤1は、更に、警報
監視盤5とは別の回線によって、管理人室などに設置さ
れた住棟受信機4に接続されている。
【0005】この住棟受信機4は、集会室、遊戯室など
の共用室に設置されたアラームユニット(不図示)や、
廊下、階段、駐車場などの共用部に設置された火災受信
機7も接続しており、集合住宅全体の火災監視を可能に
している。なお、共用部の火災受信機7には、スピーカ
SP1を接続した音響回線Lspを接続して、火災警報
を音声メッセージ等で出力できるようになっている。ま
た、このシステムには予備電源装置8を備えて、停電時
にも電源がバックアップされるようになっており、更
に、各住戸には、図示した以外に、スプリンクラー設備
などを備えることができるようにもなっている。
【0006】このシステムの基本動作を説明すると、各
住戸において、感知器回線Lsに接続された火災感知器
Sのいずれかが発報すれば、住宅情報盤1でこれを検出
して、警報監視盤5に火災信号を送出するとともに、火
災感知器Sの作動を報知するため、火災表示灯を点灯あ
るいは点滅させ、アラームや音声メッセージなどによっ
て、住戸人に火災の確認を促すべく、例えば、「火災感
知器が作動しました。確認してして下さい」という様な
メッセージを住宅情報盤1から出力する(第1の火災警
報)。
【0007】この第1の火災警報は、所定時間(例えば
2分)継続して出力され、この所定時間内に、住宅情報
盤1において音響停止の操作をすれば、この警報出力は
停止するが、操作せずに所定時間を経過した場合は、住
棟受信機4に火災報知信号を出力する。これに対して、
火災報知信号を受信した住棟受信機4は、火災報知信号
を出力した住戸と同一階、直上階などにある、予め報知
先として設定された近隣住戸の住宅情報盤1やアラーム
ユニット、共用部用火災受信機7に、警報制御信号を出
力する。
【0008】すると、火災報知信号を出力した住宅情報
盤1では、第2の火災警報を出力するとともに、住棟受
信機4から警報制御信号を受け取った近隣住戸の住宅情
報盤1等も第2の火災警報を発報する。ここに、第2の
火災警報は、実火災の発生を報知し、住戸人に避難、対
処を求めるものであって、例えば、「火事です。火事で
す。火災が発生しました。安全を確認の上避難して下さ
い」という様なメッセージを出力する。なお、火災感知
器1が発報した住宅情報盤1では、このとき同時に戸外
表示器2に火災の発生を表示させるとともに、第2の火
災警報の音声メッセージを出力させることもできる。
【0009】以上は実火災が発生したときの基本動作に
ついて説明したが、このような火災監視システムでは、
試験端子付中継器3や共用部用受信機7に遠隔試験器T
を接続し、遠隔試験器Tの各種スイッチを操作して、各
住戸毎に、火災感知器Sの動作試験、住宅情報盤1など
の動作試験、住棟受信機4との連動試験の各試験を実施
することができる。
【0010】この戸外試験時は、住宅情報盤1からは警
報を出力せず、戸外表示器2からのみ、警報メッセージ
を出力したり、ランプ表示を行うため、住戸内に立ち入
る必要がなく、住戸人に迷惑をかけることがない。戸外
表示器2に警報出力やランプ表示がされなければ、シス
テムのいずれかの箇所での故障と判断して、故障原因を
究明し、該当箇所の修理・交換などを行うようにしてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の集合住宅火災監視システムでは、試験端子付中継器3
に遠隔試験器Tを接続して戸外試験が実施できるが、基
本的に住宅情報盤1は、戸外試験より火災時の処理を優
先するのが望ましいため、以下のような場合は、試験が
実施できないようになっている。
【0012】故に、試験を実施しようとしている住戸の
近隣住戸において火災感知器Sが発報し、住棟受信機4
から警報制御信号を受けたときは、住宅情報盤1では警
報を出力するが、戸外表示器2からは警報を出力せず、
このときに、遠隔試験器Tを操作しても、住宅情報盤1
はこれを無視しており、戸外試験の結果は、戸外表示器
2に示されない。
【0013】また、各住戸の火災感知器Sが発報する前
に、火災の発生を発見し、住宅情報盤1に内蔵または増
設された非常ボタンを操作したときには、住宅情報盤1
は警報を出力し、それから所定時間(例えば30秒)の
間、音響停止(警報停止)の操作がされなければ、戸外
表示器2からも警報を出力するようになっているが、こ
の所定時間の間に、遠隔試験器Tを操作したときも戸外
試験はできなかった。
【0014】更に、住宅情報盤1と、警報監視盤5ある
いはロビーインターホン6が通話中に、遠隔試験器Tが
操作されたときも、住宅情報盤1は音声回路(IC)を
1つしか備えておらず、住宅内への呼出音と、戸外表示
器2への警報音とを同時に発生させなければならないこ
とを考慮して、呼出から通話が終了するまでは、戸外試
験はできないようにしていた。
【0015】このように、上記した各々の場合では、戸
外試験ができないようになっているが、戸外表示器2や
中継器3に、そのことが示されないため、試験者(点検
者)は、試験が出来ない原因がわからず、いずれかの箇
所で故障が発生したと判断する場合があった。なお、通
話中に遠隔試験器Tが操作されたときに、戸外表示器2
に試験できないことを表示させ、逆に、戸外試験中に呼
出があったときには、試験を中止し、通話中であること
を戸外表示器2に表示することも可能ではあったが、通
話中は戸外試験が実施できないことには変わりなく、通
話が終了するのを待つ必要があった。
【0016】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、戸外試験ができないときに、その旨が試験者
に分かるようにした集合住宅火災監視システムを提供す
ることを第1の目的とする。また、通話中でも戸外試験
が実施できる集合住宅火災監視システムを提供すること
を第2の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の集合住宅火災監視システムは、請求項1で
は、各住戸の住宅情報盤は、近隣住戸の火災感知器の発
報に応じ、住棟受信機から警報制御信号を受け、警報を
出力している最中に、遠隔試験器による動作試験の操作
がされたときには、戸外表示器に戸外試験ができない旨
を表示させることを特徴とする。
【0018】請求項2では、各住戸の住宅情報盤は、非
常ボタンが操作され、警報の出力を開始してからの所定
時間内に、遠隔試験器による動作試験の操作がされたと
きには、戸外表示器に戸外試験ができない旨を表示させ
ることを特徴とする。ここに、所定時間とは、非常ボタ
ンの操作から、戸外表示器に警報出力をさせるまでの遅
延時間のことであり、この時間は、非常ボタンの操作が
誤操作であった場合を想定して、警報出力を停止させる
ために設けられたものである。
【0019】請求項3では、各住戸の住宅情報盤は、警
報監視盤またはロビーインターホンとの通話中に、遠隔
試験器による動作試験の操作がされたときには、戸外試
験を可能にする一方、戸外試験中に、警報監視盤または
ロビーインターホンから呼出があったときには、戸外試
験を中止し、戸外表示器に戸外試験ができない旨を表示
させ、呼出音の出力を開始し、その後、警報監視盤また
はロビーインターホンからの呼出が終了したときには、
呼出音の出力を停止し、戸外表示器の戸外試験ができな
い旨の表示を消去させることを特徴とする。
【0020】すなわち、通話中に戸外試験が実施できな
い原因であった呼出音の出力(鳴動)のみを、戸外試験
による警報出力より優先させ、これ以外の通話中のとき
は、戸外試験が並行して実施できるようにする。請求項
4では、各住戸の住宅情報盤は、戸外表示器に、戸外試
験ができない旨の表示に代えて、または、この表示とと
もに、戸外試験ができない旨の音声メッセージを出力さ
せることを特徴とする。
【0021】請求項5では、戸外表示器は、通話のため
のマイク、スピーカを備えたインターホン子器を構成し
ており、各住戸の住宅情報盤は、戸外表示器とのインタ
ーホン通話を可能としていることを特徴とする。請求項
6では、試験端子付中継器と戸外表示器は、一体化した
構造になっていることを特徴とする。これによって、省
配線化及び省スペース化が図れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図1は、集合住宅火災監
視システムの要部構成の一例を示した図である。ここに
は、ある住戸の住宅情報盤1を中心に、その構成を示し
ており、住宅情報盤1は、玄関口などに設置された戸外
表示器2を信号線L6を介して接続するとともに、住戸
内の火災感知器Sを接続した感知器回線Lsを、玄関口
などに設置された試験端子付中継器3と、信号線L5
(T1〜T4)を介して接続している。
【0023】住宅情報盤1は、信号線L5(T5〜T
8)と、試験端子付中継器3と、感知器回線L1(JL
−JC)及び地区ベル回線L2(B−BC)とを介して
住棟受信機4に接続される。すなわち、住棟受信機4
は、住宅情報盤1を火災感知器Sあるいは地区ベルと見
なして動作するようになっている。また、住宅情報盤1
は、制御線L3及び通話線L4を介して警報監視盤5に
接続されており、警報監視盤5は、制御線L3において
ポーリングによって、各住宅情報盤1を常時監視する一
方、住宅情報盤1側で異常を検出すれば、割り込み信号
によって、警報監視盤5に異常信号が出力される。な
お、各住戸の住宅情報盤1と警報監視盤5とは、多重伝
送の制御線L3や、インターホン通話のための通話線L
4の他に、テレビインターホンシステムを組み込んだも
のでは、共同玄関の映像を伝送する映像線(不図示)で
も接続される。
【0024】なお、本発明は、図示した構成には限定さ
れず、試験端子付中継器3と戸外表示器2とを、一体化
した構造にして、省配線化及び省スペース化を図り、玄
関まわりに煩雑な印象を与えないようにすることもでき
る。住宅情報盤1は、CPU等で構成された信号処理回
路11によって制御されており、火災検知回路12によ
って火災感知器Sの発報を検知すると、音発生回路17
を作動させ、スピーカSPから第1の火災警報を出力す
るとともに、伝送回路15によって制御線L3を介し警
報監視盤5に火災信号を出力する。
【0025】そして、火災の発生が確定すれば、音発生
回路17によって第2の火災警報を出力するとともに、
伝送回路14によって、信号線L5(T5,T6)と感
知器回線L1(JL−JC)を介して、住棟受信機4に
火災報知信号を出力する。なお、住宅情報盤1は、通常
は、このような火災監視とともに、ハンドセットHを備
えた通話回路16により、通話線L4を介して、警報監
視盤5、あるいは、警報監視盤5に接続されたロビーイ
ンターホン6と通話が出来るようになっている(図5参
照)。
【0026】また、戸外表示器2には、LED等で構成
された動作表示灯21及び通電表示灯22と、スピーカ
23とを備えており、火災警報時には、住宅情報盤1
は、動作表示灯21を点灯あるいは点滅させるととも
に、スピーカ23から火災警報音を出力する。なお、こ
の戸外表示器2は、通話のためのマイク(不図示)、ス
ピーカ23を備えてインターホン子器を構成し、呼出ボ
タン(不図示)を操作して、住戸を呼び出したときに
は、この戸外表示器2と住宅情報盤1(インターホン親
機)の間で、ハンドセットHを用いた通話を可能にする
こともできる。
【0027】試験端子付中継器3には、遠隔試験器T
(図5参照)を接続するための試験端子J(J1〜J
6)の他に、コイル31、接続切替接点32と、試験中
接点33とを備えている。試験端子Jに遠隔試験器Tを
接続して、遠隔試験器Tの電源を投入すれば、コイル3
1によって、接続切替接点32がa側からb側に切り替
わり、感知器回線Lsと住宅情報盤1が、遠隔試験器T
を介して接続される。このとき、試験中接点33が閉じ
られ、試験中信号が住宅情報盤1に送出されているの
で、断線による異常が検出されず、遠隔試験器Tの操作
による戸外試験(動作試験)を可能にする。
【0028】この戸外試験時は、感知器回線Lsを所定
時間(例えば、1〜3秒)を疑似的に短絡するが、住宅
情報盤1は試験中信号を受けているので、警報を出力せ
ず、戸外表示器2からのみ、所定時間(例えば1フレー
ム)だけ、音発生回路17によりスピーカ23から警報
を出力したり、動作表示灯21を点灯あるいは点滅させ
る。これによって、試験者(点検者)は、火災感知器S
及び住宅情報盤1の正常動作を確認できる。
【0029】次に、住宅情報盤1などがある図示した住
戸以外の近隣住戸において火災が発生した場合の動作を
説明する。近隣住戸の火災感知器Sが発報し、この近隣
住戸の住宅情報盤1が、感知器回線L1を通じて火災報
知信号を出力すると、これを受けた住棟受信機4は、図
示した住宅情報盤1に、地区ベル回線L2を通じて警報
制御信号を出力する。すると、住宅情報盤1は、警報監
視盤5に制御線L3を通じて火災信号を出力する。
【0030】このとき、警報制御信号を受けた住宅情報
盤1は、音発生回路17から警報を出力するが、戸外表
示器2からは警報を出力させず、住宅情報盤1のみが警
報を出力している最中に、遠隔試験器Tが中継器3に接
続され、遠隔試験器Tよる動作試験の操作がされたとき
には、戸外表示器2に戸外試験ができない旨を表示させ
る。このときの表示は、動作表示灯21の点滅間隔や点
灯色などの点灯態様を戸外試験時と変えるようにすれば
よい(例えば、点灯と点滅)。また、この表示を、動作
表示灯21と通電表示灯22以外の専用の表示灯によっ
て行うようにしてもよい。
【0031】また、住宅情報盤1は、音発生回路17に
よって戸外表示器2のスピーカ23から、例えば、「こ
の近所で火災が発生していますので、試験はできませ
ん。安全を確認の上避難して下さい。」といった戸外試
験ができない旨のメッセージを出力させることができ
る。更に、この内容の文字メッセージを、戸外表示器2
の液晶画面(不図示)などに表示するようにしてもよ
い。
【0032】このように、近隣住戸において火災感知器
Sが発報し、住宅情報盤1が警報を出力しているとき
に、遠隔試験器Tを操作すると、戸外試験ができないこ
とが戸外表示器2に示されるので、試験者は、試験が出
来ない原因がすぐにわかり、故障が発生したと判断する
ことがない。このときの動作をタイムチャートで示せ
ば、図2のようになる。近隣住戸において火災感知器S
が発報し、住宅情報盤1で警報を出力している最中に、
遠隔試験器Tの操作がされても、戸外試験は行わず、戸
外表示器2のランプ表示(動作表示灯21の点灯や点
滅)のみを行う。このランプ表示は、図示したように、
住宅情報盤1において警報を出力している間中、ずっと
行っていてもよいし、遠隔試験器Tの試験操作を行った
後の一定時間のみ行うようにしてもよい。
【0033】また、逆に、戸外試験中に、住棟受信機4
から警報制御信号を受けたときも、戸外表示器2の警報
表示を、試験ができない旨の表示に切り替えるようにす
ることもできる。次に、集合住宅火災監視システムの別
の動作について説明する。各住戸の住宅情報盤1には、
非常ボタン13を備えており(図1では内蔵してい
る)、この非常ボタン13が操作されたときには、非常
灯(不図示)を点灯あるいは点滅させ、音発生回路17
によるスピーカSPからの警報出力を開始し、所定時間
(例えば30秒)内に、音響停止スイッチ(不図示)に
より警報停止の操作がされなければ、音発生回路17に
より戸外表示器2のスピーカ23からも警報を出力させ
る。
【0034】非常ボタン13の操作から戸外表示器2の
警報出力まで、所定時間(遅延時間)を設けているの
は、非常ボタン13が、悪戯などによって誤操作される
場合を想定したものであり、この間に警報出力が停止で
きるようにするためである。住宅情報盤1は、非常ボタ
ン13が操作され、警報の出力を開始してからの所定時
間内に、遠隔試験器Tが中継器3に接続され、遠隔試験
器Tによって動作試験の操作がされたときには、戸外表
示器2に戸外試験ができない旨を表示させる。このとき
の表示も、動作表示灯21の点灯態様を戸外試験時と変
えるようにすればよく、また、動作表示灯21と通電表
示灯22以外の専用の表示灯によって行ってもよい。更
に、音発生回路17によって戸外表示器2のスピーカ2
3から、戸外試験ができない旨の音声メッセージを出力
させてもよく、この内容を文字メッセージで表示しても
よい。
【0035】このように、本発明では、火災感知器Sが
発報する前に、火災の発生を発見し、住宅情報盤1の非
常ボタン13を操作した後、住宅情報盤1において警報
の出力を開始してからの所定時間の間に、遠隔試験器T
を操作すると、戸外試験ができないことが戸外表示器2
に示されるので、試験者は、試験が出来ない原因がすぐ
にわかり、故障が発生したと判断することがない。
【0036】このときの動作をタイムチャートで示せ
ば、図3のようになる。非常ボタン13を操作した後、
住宅情報盤1で警報を出力している最中に、遠隔試験器
Tの操作がされたときは、この時点が、戸外表示器2か
らの警報出力までの遅延時間t中であるかを判断し、遅
延時間t中であれば、戸外試験は行わず、戸外表示器2
のランプ表示(動作表示灯21の点灯や点滅)のみを行
う。このランプ表示は、遅延時間tが経過すれば、非常
ボタン13が操作されたことによる警報表示に切り替わ
る。
【0037】なお、非常ボタン13が操作されたとき
に、その後、遠隔試験器Tの操作がされなくても自動的
に、所定時間の間、戸外表示器2に戸外試験ができない
旨を表示するようにしてもよい。次いで、集合住宅火災
監視システムの更に別の動作について説明する。各住戸
の住宅情報盤1は、警報監視盤5自身、あるいは、ロビ
ーインターホン6から警報監視盤5を通じて呼出があっ
たときに、ハンドセットHの取り上げや、応答スイッチ
(不図示)の操作などによって応答すれば、通話線L4
を介したインターホン通話ができる。
【0038】この通話中に、遠隔試験器Tが中継器3に
接続され、遠隔試験器Tによる動作試験の操作がされた
ときは、音発生回路17により戸外表示器2のスピーカ
23から警報を出力する戸外試験を可能にするが、逆
に、戸外試験中に、警報監視盤5から呼出があったとき
は、戸外表示器2からの警報出力を中止し、戸外表示器
2に戸外試験ができない旨を表示させ、音発生回路17
によりスピーカSPから、呼出音の出力を開始する。そ
して、警報監視盤5からの呼出が終了すると、呼出音の
出力を停止し、戸外表示器2に表示した戸外試験ができ
ない旨を消去させ、戸外試験の実施を可能とする。すな
わち、音発生回路17は、戸外試験の警報出力よりも呼
出音の出力を優先させる。
【0039】戸外表示器2による試験ができない旨の表
示は、動作表示灯21の点灯態様を戸外試験時と変える
ようにすればよく、また、動作表示灯21と通電表示灯
22以外の専用の表示灯を備えて行ってもよい。更に、
音発生回路17によって戸外表示器2のスピーカ23か
ら、例えば、「管理人室から呼出がありましたので、試
験を中止します。」といった音声メッセージを出力させ
ることができ、また、この内容を文字メッセージで表示
させることもできる。
【0040】このように、本発明では、住宅情報盤1と
警報監視盤5あるいはロビーインターホン6の通話中
に、遠隔試験器Tを操作しても、戸外試験が実施でき、
また、戸外試験中に、警報監視盤5からの呼出がある
と、この呼出を優先させて呼出音を出力する。したがっ
て、インターホン通話により、戸外試験の実施を長時間
待つことがなくなる。また、呼出時は戸外試験を中止す
るが、戸外表示器2に試験ができない旨が表示されるの
で、試験者にはその原因がすぐにわかり、故障が発生し
たと判断することがない。
【0041】このときの動作をタイムチャートで示せ
ば、図4のようになる。図4(a)は、インターホン通
話を戸外試験より先に開始している場合である。遠隔試
験器Tの試験操作をしたときに、すでに通話中であれ
ば、この通話とは無関係に、戸外試験の結果として、戸
外表示器2の動作表示灯21を所定時間だけ、点灯ある
いは点滅させる。すなわち、通話回路16による通話
と、音発生回路17による戸外表示器2からの警報出力
を、並行して行う。
【0042】図4(b)は、戸外試験をインターホン通
話より先に開始している場合である。制御線L3を通じ
て呼出があったときに、戸外試験による警報出力中であ
れば、音発生回路17は戸外表示器2からの警報出力を
中止して、呼出音をスピーカSPから出力させる。この
呼出中は、戸外表示器2に試験ができない旨が表示され
るが、住宅情報盤1の応答や、警報監視盤5側の呼出停
止によって呼出が終了すれば、呼出音を停止し、戸外表
示器2の表示を、元の通常時の表示に切り替える。これ
によって、試験者には、戸外試験が実施できることが分
かる。なお、このときは、通話中であっても、(a)に
示したように問題なく、通話と並行して戸外試験による
警報出力ができる。
【0043】なお、呼出が終了したときに、呼出音を停
止し、戸外試験を自動的に再開するようにしてもよい。
警報出力を再開するときには、これと同時に、戸外表示
器2の表示も、警報出力の表示に切り替わる。また、試
験の再開は、中断していた時点から再開してもよいし、
遠隔試験器Tの試験操作がされた時点から自動的に試験
をやり直すようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明に係る集合住宅火災監視システムによれば、以下の
効果を奏する。請求項1では、近隣住戸において火災感
知器が発報し、住宅情報盤が警報を出力している最中
に、戸外試験が実施されたときは、戸外表示器に戸外試
験ができない旨が表示されるので、試験者は、試験が出
来ない原因がわかり、試験を中止し、避難や火災発生状
況を確認することができる。
【0045】請求項2では、非常ボタンが操作され、住
宅情報盤が警報の出力を開始してからの所定時間内に、
戸外試験が実施されたときは、戸外表示器に戸外試験が
できない旨が表示されるので、試験者は、試験が出来な
い原因がわかり、試験を中止し、避難や火災発生状況を
確認することができる。請求項3では、住宅情報盤が警
報監視盤またはロビーインターホンと通話中でも、戸外
試験が実施できる。一方、戸外試験中に、警報監視盤か
ら呼出があったときは、戸外試験を中止し、戸外表示器
に戸外試験ができない旨を表示させ、呼出音の出力を開
始する。その後、呼出が終了したときに、戸外試験がで
きるようにする。したがって、戸外試験による警報出力
ができないのは呼出音の出力中のみとなり、しかも、そ
のことが戸外表示器に表示されるので、試験者は、戸惑
うことがなく、呼出の期間のみを待っていればよい。
【0046】請求項4では、住宅情報盤は、戸外表示器
から戸外試験ができない旨を、音声メッセージで出力で
きるので、このことが認識しやすい。請求項5では、請
求項1〜4における効果に加えて、住宅情報盤と戸外表
示器はインターホン通話が可能であり、戸外表示のため
の手段を別に有さず、省スペース化が図れ、玄関まわり
の外観もスッキリとする。請求項6では、試験端子付中
継器と戸外表示器は、一体化した構造になっているの
で、省配線化、省スペース化が図れ、玄関まわりの外観
もスッキリとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集合住宅火災監視システムの要部
構成の一例を示す図である。
【図2】本発明に係る集合住宅火災監視システムの基本
動作の一例を示すタイミングチャートである(請求項
1)。
【図3】本発明に係る集合住宅火災監視システムの基本
動作の一例を示すタイミングチャートである(請求項
2)。
【図4】本発明に係る集合住宅火災監視システムの基本
動作の一例を示すタイミングチャートである(請求項
3)。
【図5】集合住宅火災監視システムの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・・住宅情報盤 11・・・信号処理回路 13・・・非常ボタン 16・・・通話回路 17・・・音発生回路 SP・・・スピーカ 2・・・戸外表示器 21・・・動作表示灯 23・・・スピーカ 3・・・試験端子付中継器 4・・・住棟受信機 5・・・警報監視盤 6・・・ロビーインターホン L3・・・制御線 L4・・・通話線 Ls・・・感知器回線 S・・・火災感知器 T・・・遠隔試験器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 29/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 戸外表示器を接続した各住戸の住宅情報
    盤と、火災感知器を接続した感知器回線とを、試験端子
    付中継器を介して各住戸ごとに接続するとともに、上記
    各住戸の住宅情報盤を、上記試験端子付中継器を介し
    て、住棟受信機に接続した構成をなし、上記試験端子付
    中継器に接続した遠隔試験器による上記住宅情報盤の動
    作試験を可能とした集合住宅火災監視システムにおい
    て、 上記各住戸の住宅情報盤は、近隣住戸の火災感知器の発
    報に応じ、上記住棟受信機から警報制御信号を受け、警
    報を出力している最中に、上記遠隔試験器による動作試
    験の操作がされたときには、上記戸外表示器に戸外試験
    ができない旨を表示させることを特徴とする集合住宅火
    災監視システム。
  2. 【請求項2】 戸外表示器を接続し、非常ボタンを備え
    た各住戸の住宅情報盤と、火災感知器を接続した感知器
    回線とを、試験端子付中継器を介して各住戸ごとに接続
    した構成をなし、上記試験端子付中継器に接続した遠隔
    試験器による上記住宅情報盤の動作試験を可能とした集
    合住宅火災監視システムにおいて、 上記各住戸の住宅情報盤は、上記非常ボタンが操作さ
    れ、警報の出力を開始してからの所定時間内に、上記遠
    隔試験器による動作試験の操作がされたときには、上記
    戸外表示器に戸外試験ができない旨を表示させることを
    特徴とする集合住宅火災監視システム。
  3. 【請求項3】 戸外表示器を接続し、通話機能を備えた
    各住戸の住宅情報盤と、火災感知器を接続した感知器回
    線とを、試験端子付中継器を介して各住戸ごとに接続す
    るとともに、上記各住戸の住宅情報盤を警報監視盤に接
    続した構成をなし、上記試験端子付中継器に接続した遠
    隔試験器による上記住宅情報盤の動作試験を可能とした
    集合住宅火災監視システムにおいて、 上記各住戸の住宅情報盤は、上記警報監視盤またはロビ
    ーインターホンとの通話中に、上記遠隔試験器による動
    作試験の操作がされたときには、戸外試験を可能にする
    一方、 戸外試験中に、上記警報監視盤またはロビーインターホ
    ンから呼出があったときには、戸外試験を中止し、上記
    戸外表示器に戸外試験ができない旨を表示させ、呼出音
    の出力を開始し、その後、上記警報監視盤またはロビー
    インターホンからの呼出が終了したときには、呼出音の
    出力を停止し、上記戸外表示器の戸外試験ができない旨
    の表示を消去させることを特徴とする集合住宅火災監視
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    集合住宅火災監視システムにおいて、 上記各住戸の住宅情報盤は、上記戸外表示器に、戸外試
    験ができない旨の表示に代えて、または、この表示とと
    もに、戸外試験ができない旨の音声メッセージを出力さ
    せることを特徴とする集合住宅火災監視システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    集合住宅火災監視システムにおいて、 上記戸外表示器は、通話のためのマイク、スピーカを備
    えたインターホン子器を構成しており、上記各住戸の住
    宅情報盤は、上記戸外表示器とのインターホン通話を可
    能としていることを特徴とする集合住宅火災監視システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    集合住宅火災監視システムにおいて、 上記試験端子付中継器と上記戸外表示器は、一体化した
    構造になっていることを特徴とする集合住宅火災監視シ
    ステム。
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