JP3354037B2 - 防災監視制御盤 - Google Patents

防災監視制御盤

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JP3354037B2
JP3354037B2 JP23936195A JP23936195A JP3354037B2 JP 3354037 B2 JP3354037 B2 JP 3354037B2 JP 23936195 A JP23936195 A JP 23936195A JP 23936195 A JP23936195 A JP 23936195A JP 3354037 B2 JP3354037 B2 JP 3354037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信回路および制
御回路を共通化して回線毎に任意の種別を設定可能とし
た防災監視制御盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば複合盤として知られた防災
監視制御盤にあっては、火報用の受信制御機能と防排煙
用の受信制御機能を個別に設けている。即ち、火報用に
ついては、火報専用の受信回路を設け、この受信回路か
ら引き出された火報用感知器回線に、火報用の感知器を
接続している。また火報専用の制御回路を設け、この制
御回路から引き出された制御回線に地区ベルを接続して
いる。防災監視制御盤は、火報用感知器回線の発報によ
る受信信号で火災を判断すると、盤自体で火災に対応す
る警報表示を行うと同時に、火報用制御回線に駆動信号
を送出して地区ベルを鳴動させる。
【0003】また防排煙用については、防排煙専用の受
信回路を設け、この受信回路から引き出された防排煙用
感知器回線に、防排煙用の感知器、即ち誤報の少ない感
度の低い感知器(規格上の3種感知器)を接続してい
る。また防排煙専用の制御回路を設け、この制御回路か
ら引き出された制御回線に防火戸レリーズ等の防排煙機
器を接続している。
【0004】防災監視制御盤は、防排煙用感知器回線の
発報による受信信号で火災を判断すると、盤自体で火災
に対応する警報表示を行うと同時に、防排煙用制御回線
に駆動信号を送出して防火戸レリーズを作動し、防火戸
の開放保持を解除して閉鎖させると共に、盤自体で駆動
中及び作動確認の表示を行う。このような火報用及び防
排煙用の回路は、各々、受信回路と制御回路を組として
複数回線分設けられている。図11は従来の防災監視制
御盤の一例であり、防災監視制御盤101には、監視制
御部としてMPU102が共通制御部として設けられ
る。MPU102に対しては、火報用受信回路部104
と火報用制御回路部114が設けられる。また防排煙用
受信回路部110と防排煙用制御回路部118が設けら
れる。
【0005】ここで、各受信回路部104,110及び
制御回路部114,118は、回線番号1〜10に示す
ように、例えば10回線ずつ設けられている。この10
回線は、例えば5回線単位にユニット化され、回路構成
の共通化を図っており、ユニット単位の増減が可能であ
る。また防災監視制御盤にあっては、警報用の受信受信
制御機能やガス漏れ用の受信制御機能を建物によって別
途設ける場合があるが、この場合も、例えば5回線単位
のユニットで増設される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の防災監視制御盤101にあっては、防災監視
制御盤101に接続する感知器回線及び制御回線の種別
は、防災監視制御盤101に5回線1ユニット単位で設
けている各受信回路部104,110と制御回路部11
4,118で固定的に決まってしまい、実際に接続する
回線数の間に差がある場合は、受信回路や制御回路の一
部が無駄になる。
【0007】図11に示す例は、火報及び防排煙の各々
につき、感知器回線と制御回線を各々10回線ずつ合計
20回線接続できる回路構成を備えている。ところが、
実際に火報8回線、防排煙8回線しか使用しなかった場
合、火報用及び防排煙用の受信回路部104,110は
回線番号1〜8の受信回路を使用することとなり、回線
番号9,10の受信回路は空き回線となる。同様に火報
用及び防排煙用の制御回路部114,118について
も、回線番号1〜8の制御回路を使用することとなり、
回線番号9,10の制御回路は未使用となる。
【0008】しかも、空き状態にある回線番号9,10
の受信回路及び制御回路は、各々、火報用又は防排煙用
としてしか使用することができず、この分が無駄にな
る。また施工時の仕様変更等により、火報用に例えば4
回線増設する必要が生じた場合、火報用と防排煙用を合
せると4回線分余っているが、防排煙用は火報用に使用
できないために2回線不足し、その結果、火報用受信回
路部104と火報用制御回路部114につき、5回線の
ユニットを各々1つずつ増設しなければならないという
不具合があった。
【0009】また、この問題は、警報用、ガス漏れ用に
あっても同様である。例えば警報用の場合は、消火設
備、防犯設備、ポンプ設備等の他の設備からの移報接点
信号を受信回路で受信し、警報表示や移報出力を行うも
ので、時には制御回路から制御出力を行うこともある。
またガス漏れ用の場合は、ガス漏れ検出器からの検知信
号を、受信回路で受信可能な信号に変換するインタフェ
ースを介して受信し、制御回路で警報表示や移報出力を
行うもので、必要に応じて制御回路から緊急遮断弁を閉
める制御出力を行う場合もある。
【0010】本発明は、火報用、防排煙用、警報用等の
各種別に係らず受信回路と制御回路を共通化すること
で、任意の種別の回線の組合せを種別情報の設定で可能
とし、回路の無駄を必要最小限に抑え、更に増設等にも
容易に対応できる防災監視制御盤を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の防災監視制御盤は、制御盤から複数組の信
号線を引き出しそれぞれに監視装置を接続すると共に、
複数組の制御用信号線を引き出しそれぞれに制御装置を
接続し、組単位での監視装置の監視、警報表示や制御装
置の制御を行う防災監視制御盤に於いて、信号線に接続
される警報装置の種別にかかわらず監視可能に共通化さ
れた複数の受信回路と、受信回路と同数設けられ制御装
置の種別にかかわらず制御可能に共通化された複数の制
御回路と、受信回路と制御回路を一組とした回線単位毎
に種別情報を設定登録する登録処理部と、受信回路に受
信出力があった際、回線に設定登録された種別情報を参
照して回線の種別を認識し、認識した種別に応じた制御
処理を行う受信制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】ここで種別情報には、火報用、防排煙用、
警報用又はガス漏れ用等がある。登録処理部は、盤自身
に設けられた操作部及び表示部を使用して火報用、防排
煙用及び警報用等の種別情報の登録操作を行う。例えば
操作部は、登録スイッチ、種別選択スイッチ、及び改選
化選択スイッチを有し、また表示部は、種別選択表示
点、回線選択を示す回線表示部及び地区灯を有し、登録
処理部は、 登録スイッチの操作により登録モードを設定し、 登録モードの設定状態で種別選択スイッチによる任意
の種別を選択し、 回線選択スイッチで任意の回線番号を選択し、 更に、登録スイッチを操作する、 の手順で、選択された種別を選択された回線番号に対応
して種別情報として登録する。
【0013】また登録処理部は、種別選択スイッチで任
意の種別を選択した際に、現在、選択した種別が登録さ
れている回線に対応する地区灯を点灯させ、また新規登
録時に対応する地区灯を点灯させる。また登録処理部
は、通常の監視状態で、種別スイッチにより任意の種別
を選択した場合は、地区灯に選択した種別の登録状態を
表示して確認可能とする。
【0014】このように本発明の防災制御監視盤は、所
定回線分、例えば20回線分の受信回路と制御回路の共
通ハードウェアによって火報用、防排煙用、警報用等の
種別に関係なく、どの回線であっても任意の種別を設定
できる。このため盤に設けた回線の最大数の範囲内で、
回線接続を無駄なくできる。また空き回線(未使用回
線)が生じても、これはどの種別としても使用できるた
め、どのような種別の増設に対しても空き回線数の範囲
で対応でき、無駄がない。
【0015】更に、火報用、防排煙用、警報用、ガス漏
れ用等の種別のどのような組合せであっても対応でき
る。また種別情報の登録操作は、盤自身に設けた操作ス
イッチ及び表示器を使用してできるため、特別な治具を
必要とせず、また必要に応じて登録変更や確認なども容
易にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の防災監視制御盤の
実施形態の説明図であり、受信用及び制御用の回線接続
数を、各々最大20回線とした場合を例にとっている。
図1において、防災監視制御盤1には受信回路2−1〜
2−20が設けられている。この内、受信回路2−1〜
2−16までが示され、残りは省略している。また防災
監視制御盤1には、受信回路2−1〜2−20と同数の
制御回路3−1〜3−20が設けられている。受信回路
についても、受信回路3−1〜3−16までを示し、残
りは省略している。
【0017】このような防災監視制御盤1における受信
回路2−1〜2−20及び制御回路3−1〜3−20
は、図2にまとめて示している。図2において、防災監
視制御盤1の監視制御部となるMPU20に対しては、
回線番号1〜20で示す20個の受信回路2−1〜2−
20を備えた受信回路部2が設けられる。この受信回路
部2に対応して、同じく回線番号1〜20で示す制御回
路3−1〜3−20を備えた制御回路部3が設けられ
る。この図2の防災監視制御盤1の受信回路部2及び制
御回路部3に対し、例えば火報用8回線と防排煙用8回
線、更に警報用1回線の接続が要求されたとする。
【0018】ここで警報用とは、例えば消火設備、防犯
設備、ポンプ設備等の他の設備からの移報接点信号を受
信回路で受信し、警報表示や移報出力を行うもので、時
には制御回路によって制御出力を行うこともある。まず
火報用8回線の接続については、受信回路部2における
回線番号1〜8の8つの受信回路2−1〜2−8に対
し、受信回路2−1に代表して示すように、火報用感知
器回線5−1を介して火報用感知器6を接続する。この
受信回路部2における火報用回線の接続に対応して、制
御回路部3の同じ回線番号1〜8の制御回路3−1〜3
−8について、制御回路4−1に代表して示すように、
火報用制御回線9−1を介して地区ベル11を接続す
る。
【0019】次に防排煙用8回線については、まず受信
回路部2の回線番号9〜16の受信回路2−9〜2−1
6について、受信回路2−9に代表して示すように、防
排煙用感知器回線5−9を介して防排煙用感知器8を接
続する。ここで防排煙用感知器8は、火報用感知器6に
比べ感度が低く、誤報の少ない例えば規格上3種の感知
器が使用される。
【0020】受信回路部2の回線番号9〜16に対する
防排煙用感知器回線の接続に対応して、制御回路部3の
回線番号9〜16の制御回路3−9〜3−16につい
て、制御回路4−9に代表して示すように、防排煙用制
御回線9−9を介して防排煙用機器12を接続する。更
に、警報用に1回線を必要とすることから、受信回路部
2の回線番号17の受信回路2−17に警報用感知器回
線5−17を介して他の設備、例えば消火設備の移報接
点28を接続する。尚、これに対応する制御回路部3の
回線番号17の制御回路3−17に対しては、何も接続
されない。
【0021】受信回路部2における回線番号18,1
9,20の3回線分の受信回路2−18〜2−20は使
用しない。また制御回路部3の回線番号18〜20の制
御回路3−18〜3−20も使用しない。図2の受信回
路部2及び制御回路部3に対する火報用及び防排煙用の
感知器と制御用機器の接続から明らかなように、本発明
にあっては、受信回路2−1〜2−20は、火報用感知
器6を接続した火報用感知器回線の接続に対しても、ま
た防排煙用感知器8を接続した防排煙用感知器回線の接
続に対しても、更にまた、移報接点28を接続した警報
用感知器回線の接続に対しても、いれに対しても共通使
用可能な受信回路としている。
【0022】同時に、制御回路部3の制御回路3−1〜
3−20についても、地区ベルを接続する火報用の制御
回線に対しても、防排煙用機器を接続する防排煙用の制
御回線のいずれについても共通に、必要に応じていずれ
か一方を選択できる共通化された制御回路としている。
このような火報用、防排煙用、警報用等のどの種別にも
共通化された受信回路部2及び制御回路部3のハードウ
ェアは、図1を再び参照することで更に明らかになる。
【0023】まず火報用感知器6と防排煙用感知器8の
感知器回線の接続に対し共用化された受信回路2−1〜
2−20は、それぞれ感知器回線5−1〜5−20を引
き出しており、終端抵抗7を接続している。受信回路2
−1〜2−20からの感知器回線5−1〜5−20に接
続する火報用感知器6も、防排煙用感知器8も、両者は
検出感度が異なるが、火災検出により低インピーダンス
に短絡して発報電流を流す点では同じであり、受信回路
2−1〜2−16の共用化は簡単にできる。
【0024】一方、制御回路3−1〜3−20について
は、火報用制御機器である地区ベル11と防排煙用機器
である例えば防火戸レリーズ12の制御回線による接続
に対し、共通化している。より詳しくは、制御回路3−
1〜3−20はMPU20からの制御信号により駆動さ
れるリレーを備え、そのリレー接点のオンにより制御回
線9−1〜9−20に駆動電源の電源電圧を供給する回
路である。
【0025】これにより、制御回線9−1〜9−8のよ
うに、地区ベル11が接続されていれば地区ベルが鳴動
する。また制御回線9−9〜9−16のように、防火戸
レリーズ12が接続されていれば、電源電圧の供給でソ
レノイド13の通電でレリーズの開錠動作が行われ、防
火戸のラッチを解除して、開放状態にある防火戸を閉鎖
させることになる。
【0026】更に、防排煙用機器例えば防火戸レリーズ
12にあっては、レリーズ作動の確認を検出する検出信
号を防災監視制御盤1に出力する機能を有する。即ち、
防火戸レリーズ12にはリミットスイッチ14が設けら
れており、ソレノイド13の通電で防火戸のラッチ解除
が行われると、リミットスイッチ14がa側からb側に
切り替わる。
【0027】リミットスイッチ14による防火戸レリー
ズ12の作動を確認するため、制御回路3−1〜3−2
0のそれぞれには防排煙作動確認用受信回路4−1〜4
−20が設けられている。防排煙作動確認用受信回路4
−1〜4−20の内、火報用に割り当てた地区ベル11
を接続している制御回線9−1〜9−8については、防
排煙作動確認用受信回路4−1〜4−8は使用しない。
【0028】これに対し、防火戸レリーズ12を接続す
る制御回線9−9〜9−16については、防火戸レリー
ズ12のリミットスイッチ14のb側から作動確認用入
力回線10−9〜10−16をそれぞれ防排煙作動確認
用受信回路4−9〜4−16に接続して使用状態として
いる。受信回路2−1〜2−20の受信出力はスキャン
回路15に入力され、MPU20によるスキャン動作に
より選択されてADコンバータ17に取り込まれ、受信
信号電圧をデジタルデータに変換して取り込んでいる。
また制御回路3−1〜3−20側に組み合わせて設けた
防排煙作動確認用受信回路4−1〜4−20の受信出力
はスキャン回路16に入力され、同じくMPU20のス
キャン動作に基づいて各受信出力が順次選択され、AD
コンバータ18で受信信号電圧をデジタルデータに変換
して取り込んでいる。
【0029】この実施例では、受信回路2−1〜2−2
0と防排煙作動確認用受信回路4−1〜4−20に分け
てスキャン回路15,16、ADコンバータ17,18
を設けているが、ADコンバータ及びスキャン回路は必
要に応じて適宜に分けることができる。防災監視制御盤
1に設けたMPU20に対しては、表示部21、操作部
22、移報制御回路47、電源部48、音響部60が設
けられている。またMPU20に対してはメモリユニッ
ト50が設けられ、メモリユニット50の中に構成情報
格納部23と連動情報格納部24を設けている。
【0030】構成情報格納部23の中には、受信回路2
−1〜2−20及び制御回路3−1〜3−20の種別が
火報用か防排煙用か或いは警報用かを決める種別情報が
格納されている。ここで、構成情報格納部23には製造
組立の段階で、予め定めた使用に従って種別情報が初期
登録されている。このため受信回路2−1〜2−20の
内、使用しないものについてダミーの種別情報が格納さ
れる。ダミーの種別情報を格納しておくことで、装置立
ち上げ時の初期診断処理による種別登録なしのエラーを
回避する。更に、使用しない受信回路については、断線
検出機能を解除するための空き回線情報が格納されてい
る。更に、火報用、防排煙用の種別設定が行われた受信
回路について、回線単位に蓄積機能を解除するための蓄
積解除情報が格納されている。
【0031】連動情報格納部24には、地区ベル11の
回線単位の連動を行う火報用連動情報と、防火戸レリー
ズ12の回線単位の連動を行う防排煙用連動情報が登録
されている。メモリユニット50の構成情報格納部23
及び連動情報格納部24に対する必要な情報の登録は、
MPU20に設けた登録処理部26を用いて行われる。
またMPU20には受信制御部27が設けられ、火報用
の発報信号の受信による火災判断による制御、及び防排
煙用の発報信号の受信で火災を判断した場合の防排煙制
御及び警報用の移報信号の受信による異常を判断した場
合の警報制御のそれぞれを、構成情報格納部23の種別
情報及び連動情報格納部24の連動情報を参照して行う
ようにしている。
【0032】図3は図1のメモリユニット50に設けら
れた構成情報格納部23の説明図であり、図2の火報用
及び防排煙用、更には警報用の回線接続を行った場合の
内容を示している。構成情報格納部23は、入出力ID
として受信回路及び制御回路の回線番号1〜20をエン
トリーとして、種別、空き回線、蓄積解除の情報を登録
可能としている。種別にいては、製造組立の段階で初期
登録が行われている。この初期登録は、例えば20回線
の内の10回線を火報用、10回線を防排煙用とするも
ので、例えば、入出力ID1〜10に火報用種別情報が
初期登録され、ID11〜20に防排煙用種別情報が初
期登録されている。
【0033】図3は、この初期登録後に、図2に適合す
るように登録内容を設定変更した状態を示している。即
ち、図2の実施形態にあっては、回線番号1〜8に対応
した受信回路と制御回路の入出力IDの8つのエントリ
ーに種別情報として火報を示す丸印の種別登録が行われ
ている。また回線番号9〜16で示す受信回路及び制御
回路の入出力IDをエントリーとして、種別情報として
防排煙を示す情報が丸印のように登録されている。更に
回線番号17の入出力IDについては、種別情報として
警報を示す登録が行われている。回線番号18〜20の
入出力IDの3回線は使用しないため、初期登録した防
排煙用種別情報がそのまま残っている。更に、使用しな
い回線番号18〜20のについては、断線検出機能によ
る警報を禁止するための空き回線登録が行われている。
更に種別情報として火報を設定した入出力ID1〜8の
内、回線番号4番と5番については蓄積解除の登録が行
われている。
【0034】図4は図3の構成情報格納部23にサブ情
報として付加される防排煙用作動確認入力情報23aで
あり、図1の防排煙作動確認用受信回路4−1〜4−2
0に対応して回線番号1〜20が受信回路IDとして設
けられ、登録情報としては、図3の回線番号9〜16の
種別情報としての防排煙の登録に対応して、全く同じ防
排煙種別設定の登録が行われている。図1の受信制御部
27にあっては、この防排煙用作動確認入力情報23a
の登録内容に基づいて、スキャン回路16を介して得ら
れる防火戸レリーズのリミットスイッチ14からの受信
入力を判別して作動確認を行うことになる。
【0035】図5は図1の連動情報格納部24に格納さ
れた火報連動情報24aの一例である。火報連動情報2
4aは、連動元を示す受信回路IDと連動先を示す制御
回路IDが格納される。図2から明らかなように、火報
の連動元となる受信回路の回線番号は1〜8であること
から、この受信回路IDを連動元として登録し、これに
対応して連動先となる制御回路IDを図示のように登録
している。
【0036】この連動先を示す制御回路IDは、連動元
に対する地区ベルの例えば出火階および直上階鳴動のた
めの連動情報の登録である。例えば、受信回路ID1〜
8が建物の1F〜8Fに対応していたとすると、連動先
は同じ階とその上の階となる。即ち、連動元が受信回路
ID=1で1階であれば、連動先は制御回路ID1,2
の1Fと2Fとなる。もちろん、連動元に対する連動先
は必要に応じて任意に設定できる。
【0037】図6は図1の連動情報格納部24に設けた
防排煙連動情報24bの一例である。防排煙連動情報2
4bも、連動元を示す受信回路IDと受信先を示す制御
回路IDを登録している。ここで連動元となる受信回路
ID9〜16が建物の1F〜8Fに対応していたとする
と、連動先の制御回路IDは例えば建物の構造上、1F
〜4Fと5F〜8Fに分けて防排煙制御を行なうものと
する。
【0038】この場合、連動元となる火災発生階より上
の階の防排煙機器を連動制御するように、連動先の登録
を行っている。例えば、1F〜4Fに対応した連動元と
なる受信回路ID9〜12については、例えば火災発生
階が1Fで連動元の受信回路IDが9のとき、連動先と
して制御回路IDは9,10,11,12となり、これ
は1F,2F,3F及び4Fを連動先としていることを
示している。もちろん、連動元に対する連動先は必要に
応じて任意に設定できる。
【0039】図7は、図1のメモリユニット50に設け
ている構成情報格納部23及び連動情報格納部24に対
する登録のために使用する防災監視制御盤1の操作部及
び表示部を取り出して示している。図7(A)は盤内プ
リント基板60であり、盤内プリント基板60上には登
録スイッチ30、種別選択スイッチ31、空き回線選択
スイッチ35、蓄積解除スイッチ37、連動元選択スイ
ッチ39及び連動先選択スイッチ41が設けられてい
る。また種別選択スイッチ31に対応して、選択結果を
表示する火報選択灯32、防排煙選択灯33及び警報選
択灯34が設けられる。
【0040】空き回線選択スイッチ35には空き回線選
択灯36が設けられ、蓄積解除スイッチ37には個別蓄
積選択灯38が設けられ、連動元選択スイッチ39には
連動元選択灯40が設けられ、更に連動先選択スイッチ
41には連動先選択灯42が設けられている。図7
(B)は、登録操作に使用する防災監視制御盤1の操作
表示パネル46の部分を取り出して示している。登録操
作には、操作表示パネル46に設けている回線表示部4
3、回線選択スイッチ44及び地区表示部55を使用す
る。回線表示部43は2桁の7セグメント表示部を有す
る。
【0041】回線選択スイッチ44は、回線表示部43
の1位に対応してスイッチノブ44aを設け、また回線
表示部43の10位に対応してスイッチノブ44bを設
けており、44aの操作で回線表示部43の表示が0〜
9の範囲で変化し、スイッチノブ44bの操作で回線表
示部43の10位の表示が0〜9の範囲で変化する。地
区表示部55には、最大回線数20回線分の地区表示L
1〜L20が設けられている。各地区表示L1〜L20
の左側には、それぞれ地区灯45が設けられている。
尚、地区表示L1〜L20は一例であり、実際には地区
名表示されたシートが入れられる。
【0042】図8は本発明の防災監視制御盤1の正面図
であり、操作表示パネル46が設けられ、下側にカバー
52を備えた操作部が設けられる。操作表示パネル46
は、図9に拡大して示す構造をもつ。最上段には、火報
用感知器回線に接続される火報用感知器6からの発報信
号の受信で火災と判断した際に点滅する火災灯53を設
けている。その右側には、防排煙用感知器回線に接続さ
れる防排煙用感知器8からの発報信号による受信で火災
を判断し制御を行うときに点滅する防排煙灯54を設け
ている。次段の地区表示部55は20回線分の地区表示
L1〜L20をもち、それぞれ地区灯45を備えてい
る。
【0043】地区表示部55の下側には操作表示部が設
けられ、右側には音響警報及び音声メッセージを出力す
るためのスピーカが裏側に配置される音響孔56が設け
られている。この表示操作部の内、本発明の登録操作に
使用するのは、回線表示部43と回線選択スイッチ44
である。次に図7を参照して、図3の構成情報格納部2
3に示す種別情報の登録操作を説明する。尚、実際の装
置では、盤の製造段階で例えば火報10回線、防排煙1
0回線につき種別情報の初期登録が行われており、これ
を図2の実際の要求に合うように一部の種別登録を変更
するものであるが、ここでは説明を簡単にするため、最
初から種別登録を行う場合を例にとって説明する。
【0044】種別登録を含めて全ての登録を含めて全て
の登録操作については、まず登録モードを設定する必要
がある。登録モードの設定は、盤内プリント基板60に
設けている登録スイッチ30を押した状態で、同じく盤
内に設けている電源スイッチを投入するか、若しくは同
じ盤内に設けてあるCPUリセットスイッチを押すと、
MPUが登録スイッチ30のオン状態を認識して、初期
設定後に登録モードに移行する。
【0045】登録モードが設定できたならば、種別選択
スイッチ31を操作して、火報、防排煙または警報のい
ずれかの種別情報を登録する。初期状態においては、全
ての種別選択灯32,33,34とも消灯しており、こ
の状態で種別選択スイッチ31を操作すると、先ず火報
選択灯32が点灯し、種別情報として火報の選択状態と
なる。この状態で種別選択スイッチ31を操作すると、
防排煙選択灯33の表示に切り替わり、防排煙の種別選
択状態となる。更に種別選択スイッチ31を押すと警報
選択灯34の点灯に切り替わり、種別情報として警報の
選択状態となる。
【0046】更に種別選択スイッチ31を押すと、全て
の種別選択灯32,33,34は消灯し、初期状態に戻
る。種別選択スイッチ31の操作により、例えば最初に
登録する火報を選択したならば、次に操作表示パネル4
6の回線選択スイッチ44を操作して種別登録を行う回
線番号を選択する。図3の例にあっては、回線番号1〜
8について火報の種別登録を行うことから、回線選択ス
イッチ44を操作して回線表示部43の表示を「01」
とする。
【0047】回線番号の選択ができたならば、登録スイ
ッチ30を操作する。これにより回線番号「01」に火
報の種別情報の登録が行われる。種別情報の登録が行わ
れると、地区表示部55における回線番号「01」に対
応した地区表示L1の地区灯45が点灯する。次に回線
選択スイッチ44で回線表示部43の回線番号を「0
2」とし、同様な登録操作を回線番号「08」まで繰り
返す。
【0048】このように回線番号「01」〜「08」に
ついて、種別情報として火報の登録が済んだならば、次
に種別選択スイッチ31を操作して、防排煙選択灯33
が点灯した防排煙選択状態とする。この場合、図2のよ
うに、回線番号9〜16番の8回線が防排煙用であるこ
とから、回線選択スイッチ44で回線番号「09」を選
択して登録スイッチ30を押し、回線番号「09」に防
排煙の種別情報の登録を行う。残りの回線番号「16」
まではこの操作を繰り返せばよい。
【0049】更に種別選択スイッチ31を押して警報選
択灯34を点灯状態とし、図2の場合には警報用は回線
番号17番であることから、回線選択スイッチ44によ
り回線表示部43に回線番号「17」を表示した状態で
登録スイッチ30を押せばよい。このことで回線番号
「17」に警報の種別情報の登録が行われる。火報選択
灯32、防排煙選択灯33、警報選択灯34のいずれか
を点灯した際には、対応した種別が登録されている回線
に対応する地区灯が点灯されるので、どの回線にどの種
別が登録されているかが確認できる。
【0050】このように、火報、防排煙及び警報の種別
設定が済んだならば、次に空き回線の設定を行う。図2
の場合には、空き回線は回線番号18〜20の3回線で
ある。まず空き回線選択スイッチ35を押すと空き回線
選択灯36が点灯し、空き回線の登録可能状態を示す。
この状態で回線選択スイッチ44を操作して回線表示部
43を回線番号「18」とし、登録スイッチ30を押せ
ばよい。このような操作を回線19番及び20番につい
て行う。
【0051】このような登録操作により、回線番号18
〜20の3回線に空き回線が登録される。また空き回線
登録可能状態では、空き回線が登録されている回線に対
応する地区灯が点灯し、登録回線が確認できる。尚、空
き回線が登録された回線については、感知器回線が接続
されない断線状態であっても、断線表示を行わない処理
を行う。尚、回線番号18〜20については、種別の新
規登録は行っていないので、実際には図3のように初期
登録した防排煙用の種別登録がそのまま残っている。
【0052】次に蓄積解除の登録を行う。蓄積解除は、
既に登録された種別情報、火報の8回線の内の例えば回
線番号4番,5番について行うものとする。まず蓄積解
除スイッチ37を押すと、個別蓄積選択灯38が点灯し
て登録可能状態を示す。次に回線選択スイッチ44の操
作で回線番号「04」を回線表示部43に表示させ、登
録スイッチ30を押す。次の回線番号5番についても同
様である。
【0053】このことで、回線番号4番、5番の2回線
に蓄積解除が登録される。尚、蓄積解除が登録された回
線については、蓄積機能が解除され、受信回路が第1報
入力したのみで、直ちに火災と判断する処理を行う。ま
た、蓄積解除の登録可能状態でも、蓄積解除が登録され
ている回線に対応する地区灯が点灯し、登録回線が確認
できる。
【0054】続いて連動情報の登録操作を説明する。連
動情報には、図5に示した火報連動情報24aと図6に
示した防排煙連動情報24bの2つがある。まず火報連
動情報の登録を説明する。登録モードの状態で連動元選
択スイッチ39を操作すると、連動元選択灯40が点灯
して連動元選択状態となる。この状態で回線選択スイッ
チ44を操作して回線表示部43に連動元の回線番号を
表示させる。例えば、回線表示部43に「01」を表示
させる。このような連動元選択表示を行うと、もし連動
先の登録が既に行われていれば、地区表示部55の中の
対応する地区灯45が点灯する。尚、工場出荷時に、こ
の連動元回線表示「01」に対し、同一回線である制御
回路の回線番号「01」が連動先として登録されている
ことから、地区表示L1の地区灯45が点灯する。
【0055】新規の連動先の登録の際には、まず連動先
選択スイッチ41を操作する。これにより連動先選択灯
42が点灯し、連動先登録可能状態となる。そこで、回
線選択スイッチ44により連動先回線番号として回線表
示部43に回線番号「02」を表示し、この状態で登録
スイッチ30を押すことで連動先の登録が行われ、連動
先に対応する回線番号「02」の地区灯45も点灯す
る。これによって連動元回線番号「01」に対し連動先
回線番号「01」,「02」の連動登録状態が得られ
る。
【0056】続いて連動元回線番号「02」の登録のた
め、再び連動元スイッチ39を操作して連動元選択灯4
0の点灯状態とし、回線選択スイッチ44の操作で次の
連動元回線番号「02」を表示させ、続いて連動先選択
スイッチ41の操作で連動先選択灯42を点灯した状態
で、回線選択スイッチ44の操作で、例えば図5のよう
に連動先回線番号「02」及び「03]の登録操作を行
えばよい。
【0057】火報連動情報の登録が済んだならば、防排
煙連動情報の登録を行う。火報連動情報の登録の方法と
同じように、連動元スイッチ39の操作と回線選択スイ
ッチ44による連動元回線選択表示を行い、続いて連動
先選択スイッチ41の操作と回線選択スイッチ44によ
る連動先回線番号の選択表示を行って、登録スイッチ3
0を押せばよい。更に必要があれば、連動情報の登録を
行うこともできる。
【0058】更に本発明にあっては、登録モードを設定
していない通常の監視状態においても、種別選択スイッ
チ31、空き回線選択スイッチ35、蓄積解除スイッチ
37を操作すると地区表示部55の、現在登録状態にあ
る地区番号に対応した地区灯45が点灯し、種別、空き
回線、蓄積解除の登録状態を確認することができる。同
様に連動元選択スイッチ39を操作して、連動先を見た
い連動元の回線番号を回線選択スイッチ44の操作で回
線表示部43に表示すれば、現在登録されている連動先
を示す地区灯が点灯し、連動先を簡単に確認することが
できる。
【0059】尚、上記の登録操作については、登録スイ
ッチ30を押した状態で電源スイッチを投入して登録モ
ードを設定した後、連続的に種別、空き回線、蓄積解
除、連動情報の登録を行う場合を例にとっているが、種
別、空き回線、蓄積解除、連動情報の各々について、登
録スイッチ30を押した状態での電源投入による登録モ
ードの設定を繰り返しながら行うようにしてもよい。
【0060】即ち、種別情報の登録が済んだならば一旦
電源を切り、その後に登録スイッチ30を押した状態で
電源を投入して登録モードに立ち上げ、次の空き回線の
登録を行うようにしてもよい。本発明で種別、空き回
線、蓄積解除及び連動情報の登録が行われる図1のメモ
リユニット50は、バッテリバックアップあるいはEE
PROM等を使用した不揮発性メモリであり、電源を切
っても内容が消去しないことから、電源オン、オフを伴
う登録操作を繰り返しても問題はない。
【0061】次に図10のフローチャートを参照して、
図1のメモリユニット50に対する種別、空き回線、蓄
積解除及び連動情報の登録が済んだ状態での処理動作を
説明する。まずステップS1で、受信回路部2へ受信入
力があると、ステップS2に進み、受信入力を行った受
信回路ID、即ち回線番号を認識し、ステップS3で、
まず種別情報を参照する。
【0062】参照した種別情報が火報であることがステ
ップS4で判別されると、ステップS6に進み、火報制
御処理となる。種別情報が火報でなければ、ステップS
5で防排煙か否かチェックし、防排煙であればステップ
S7に進み、防排煙制御処理を行うことになる。更にス
テップS5で防排煙でもなければ、これは警報であるこ
とからステップS8に進み、警報制御処理を行う。
【0063】ステップS6における火報制御処理に進む
と、蓄積解除情報を参照し、蓄積解除が登録されていな
ければ、蓄積動作を行い、その結果、火災と判断した場
合、又は、蓄積解除が登録されており、直ちに火災と判
断した場合には火災灯を点滅し、また受信回路IDに対
応した地区灯を点滅し、スピーカを用いた主音響装置の
鳴動により「ピー、火災発生、現場を確認してくださ
い」を出力する。更に、必要ならば移報出力を行う。ま
た火報連動情報を参照し、連動情報で決まる制御回線に
対する駆動信号の出力で地区ベル鳴動を行う。
【0064】またステップS7の防排煙制御処理につい
ては、火災制御処理と同様に蓄積解除情報を参照し、そ
の結果による処理で火災と判断すると、防排煙灯を点滅
し、同時に受信回路IDに対応した地区灯を点滅する。
この地区灯の点滅は、防排煙機器としての防火戸レリー
ズの駆動制御で作動確認信号が受信された際に点灯に切
り替わる。更にスピーカを用いた主音響装置により「ピ
ー、ピー、火災発生現場を確認してください」の音声出
力による警報を行う。
【0065】また、防排煙用の連動情報を参照し、連動
先となる制御回線に対し駆動信号を出力して、防火戸レ
リーズ等の防排煙機器の制御を行う。この防排煙機器の
制御を行うと、正常に動作すれば作動確認信号が入力さ
れ、作動確認信号について受信回路IDから回線番号を
認識し、対応する地区灯を点滅状態から点灯状態に切り
替える。即ち、防火戸レリーズの作動確認は、図1のス
キャン回路16で防排煙作動確認用受信回路4−1〜4
−20の受信出力を順次スキャンしてADコンバータ1
8でMPU20の受信制御部27に取り込んでおり、こ
のとき図4の防排煙用作動確認入力の登録を参照し、登
録済みの受信回路IDの受信入力であれば、対応する地
区灯の点滅を点灯に切替えることになる。また、必要な
らば移報制御回路47からの移報出力を行う。
【0066】更にステップS8の警報制御処理について
は、蓄積解除情報を参照せず、受信回路IDに基づいて
対応する地区灯を点滅し、スピーカを用いた主音響装置
により「ピロピロ」の警報鳴動を行い、更に必要ならば
移報出力及び連動情報で決まる制御回線に対する駆動信
号の出力で接続してある機器の作動を行う。尚、上記の
実施形態にあっては、図5,図6のように、連動情報に
ついては火報連動情報24aと防排煙連動情報24bに
分けて設けているが、火報連動情報24aの連動先に防
排煙連動情報となる連動先を含めることも可能である。
逆に図6の防排煙連動情報24bの連動先に図5の火報
連動情報の連動先(地区ベル鳴動)を含めることも、相
互に可能である。また本発明は上記の実施形態に示した
数値による限定は受けない。
【0067】また上記の実施形態は、種別情報として火
報用、防排煙用、警報用を例にとるものであったが、こ
れ以外にガス漏れ用の種別情報を設定登録することもで
きる。ガス漏れ用の種別情報を設定登録する場合は、ガ
ス漏れ検出器の検出信号をそのまま本発明の受信回路か
らの回線に接続できないことから、ガス漏れ検出器から
の検知信号を受信可能な信号に変換するインタフェース
を介して受信するように構成する。
【0068】このようなガス漏れ用種別情報の設定登録
を受信回路に対し行った場合には、受信入力に基づきガ
ス漏れ用の種別設定を認識した際に、ガス漏れ警報や移
報出力を行い、対応する制御回路で必要に応じて緊急遮
断弁を閉めるための制御出力を行うことができる。勿
論、ガス漏れ以外にも、任意の種別情報の設定登録が可
能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、所定回線分、例えば20回線分の受信回路と制御回
路の共通ハードウェアによって火報用、防排煙用、警報
用等の種別に関係なく、どの回線であっても任意の種別
を設定できる。このため盤に設けた回線の最大数の範囲
内で、回線接続を無駄なくできる。また空き回線(未使
用回線)が生じても、これはどの種別としても使用でき
るため、どのような種別の増設に対しても空き回線数の
範囲で対応でき、無駄がない。
【0070】更に、火報用、防排煙用、警報用、ガス漏
れ用等の種別のどのような組合せであっても対応でき
る。また種別情報の登録操作は、盤自身に設けた操作ス
イッチ及び表示器を使用してできるため、特別な治具を
必要とせず、また必要に応じて登録変更や確認なども容
易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のブロック図
【図2】図1の受信回路部と制御回路部の構成を示した
説明図
【図3】図2の構成を対象に図1の構成情報格納部の説
明図
【図4】図3に付加される防災用確認入力に用いる種別
情報の説明図
【図5】図1の連動情報格納部に登録した火報連動情報
の説明図
【図6】図1の連動情報格納部に登録した防排煙連動情
報の説明図
【図7】本発明の種別登録に用いる操作部及び表示部の
説明図
【図8】図1の防災監視制御盤のパネル説明図
【図9】図8の表示操作パネルの拡大図
【図10】図1の受信制御部による種別情報を用いた処
理のフローチャート
【図11】従来の防災監視制御盤の説明図
【符号の説明】
1:防災監視制御盤 2:受信回路部 2−1〜2−20:受信回路 3:制御回路部 3−1〜3−20:制御回路 4−1〜4−20:防排煙作動確認用受信回路 5−1〜5−8:火報用感知器回線 5−9〜5−16:防排煙用感知器回線 5−17:警報用感知器回線 6:火報用感知器 7:終端抵抗 8:防排煙用感知器 9−1〜9−8:火報用制御回線 9−9〜9−16:防排煙用制御回線 10−9〜10−16:確認用入力回線 11:地区ベル 12:防火戸レリーズ 13:ソレノイド 14:リミットスイッチ 15,16:スキャン回路 17,18:ADコンバータ 20:MPU(監視制御部) 21:表示部 22:操作部 23:構成情報格納部 24:連動情報格納部 25:移報制御回路 26:登録制御部 27:受信制御部 30:登録スイッチ 31:種別選択スイッチ 32:火報選択灯 33:防排煙選択灯 34:警報選択灯 35:空回線選択スイッチ 36:空回線選択灯 37:蓄積解除スイッチ 38:個別蓄積解除選択灯 39:連動元選択スイッチ 40:連動元選択灯 41:連動先選択スイッチ 42:連動先選択灯 43:回線表示部 44:回線選択スイッチ 45:地区灯 46:操作表示パネル 48:電源部 50:メモリユニット 52:カバー 53:火報代表灯 54:防排煙代表灯 55:地区表示部 56:音響孔 60:盤内プリント基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 和年 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−15967(JP,A) 特開 平1−166298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 25/00 G08B 17/00 G08B 23/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御盤から複数組の信号線を引き出しそれ
    ぞれに監視装置を接続すると共に、複数組の制御用信号
    線を引き出しそれぞれに制御装置を接続し、前記組単位
    での監視装置の監視、警報表示や制御装置の制御を行う
    防災監視制御盤に於いて、 前記信号線に接続される警報装置の種別にかかわらず監
    視可能に共通化された複数の受信回路と、 前記受信回路と同数設けられ制御装置の種別にかかわら
    ず制御可能に共通化された複数の制御回路と、 前記受信回路と制御回路を一組とした回線単位毎に種別
    情報を設定登録する登録処理部と、 前記受信回路に受信出力があった際、前記回線に設定登
    録された種別情報を参照して回線の種別を認識し、認識
    した種別に応じた制御処理を行う受信制御部と、を備え
    たことを特徴とする防災監視制御盤。
  2. 【請求項2】請求項1記載の防災監視制御盤に於いて、
    前記種別情報は、火報用、防排煙用、警報用又はガス漏
    れ用であることを特徴とする防災監視制御盤。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の防災監視制御盤に於
    いて、前記登録処理部は、盤自身に設けられた操作部及
    び表示部を使用して前記種別情報の登録操作を行うこと
    を特徴とする防災監視制御盤。
  4. 【請求項4】請求項3記載の防災監視制御盤に於いて、
    前記操作部は、登録スイッチ、種別選択スイッチ、及び
    回線選択スイッチを有し、また前記表示部は、種別選択
    表示灯、回線選択を示す回線表示部及び地区灯を有し、 前記登録処理部は、前記登録スイッチの操作により登録
    モードを設定し、該登録モードの設定状態で前記種別選
    択スイッチによる任意の種別を選択し、且つ前記回線選
    択スイッチで任意の回線番号を選択し、更に前記登録ス
    イッチを操作することで、選択された種別を選択された
    回線番号に対応して種別情報として登録することを特徴
    とする防災監視制御盤。
  5. 【請求項5】請求項4記載の防災監視制御盤に於いて、
    前記登録処理部は、前記種別選択スイッチで任意の種別
    を選択した際に、現在、選択した種別が登録されている
    回線に対応する地区灯を点灯させ、また新規登録時に対
    応する前記地区灯を点灯させることを特徴とする防災監
    視制御盤。
  6. 【請求項6】請求項4記載の防災監視制御盤に於いて、
    前記登録処理部は、通常の監視状態で、前記種別スイッ
    チにより任意の種別を選択した場合は、前記地区灯に選
    択した種別の登録状態を表示して確認可能とすることを
    特徴とする防災監視制御盤。
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