JP3266409B2 - 防災監視装置及び点検器 - Google Patents

防災監視装置及び点検器

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JP3266409B2
JP3266409B2 JP06593094A JP6593094A JP3266409B2 JP 3266409 B2 JP3266409 B2 JP 3266409B2 JP 06593094 A JP06593094 A JP 06593094A JP 6593094 A JP6593094 A JP 6593094A JP 3266409 B2 JP3266409 B2 JP 3266409B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災感知端末器を遠隔
的に試験作動させて作動するか否かを点検する機能を有
する防災監視装置及び点検器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば集合住宅の各住戸の火災を監視す
るシステムでは、各住戸内に複数の火災感知端末器が設
置される。しかしながら、このように火災感知端末器が
集合住宅の住戸内に設置されている場合には点検者が住
戸内に立ち入って火災感知端末器に対して直接的に点検
作業を行うことができないことが多いので、住戸外から
火災感知端末器を遠隔的に試験作動させて作動するか否
かを点検しなければならない。
【0003】従来、この種の防災監視装置として、アナ
ログ方式のシステムでは住戸内に設置されるアナログ方
式の火災感知端末器に対して予めアドレスを設定し、こ
の火災感知端末器に対してアドレスを指定した試験コマ
ンドを受信機や中継器から送出し、各火災感知端末器が
疑似火災状態を生成してその状態における火災検出信号
を受信機や中継器に返送するようにしている。
【0004】また、住戸内にオンオフ方式の火災感知端
末器を設置した従来のシステムでは、各住戸の外(例え
ば玄関の外)に設置した中継器の点検スイッチを点検者
が手動操作して感知器回線を短絡することにより試験を
行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
ナログ方式のシステムでは、火災感知端末器自体がマイ
クロプロセッサ等を内蔵してデータ伝送を行うので高価
であり、したがって、大規模な集合住宅の各住戸にこの
ような火災感知端末器を設置するとかなり高価なシステ
ムとなるという問題点がある。また、火災感知端末器個
々にアドレスを設定しなければならないので、大規模な
集合住宅ではアドレスの数に限界がある。更に、既存の
ビル上に新たなビルが新設されて監視エリアが拡張され
た場合には、新しい監視エリアの火災感知端末器にアド
レスを割り当てることが困難となる。
【0006】これに対し、住戸内にオンオフ方式の火災
感知端末器を設置したシステムでは火災感知端末器自体
がアナログ方式のものより安価であり、また、火災感知
端末器個々にアドレスが設定されないので上記問題点を
解決することができる。しかしながら、このようなシス
テムの試験方法は、各住戸の例えば玄関の外に設置した
中継器の点検スイッチを点検者が手動操作して感知器回
線を短絡することにより行うので、住戸内の複数の火災
感知端末器を個々に試験することができないという問題
点がある。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、安価な
構成で所定の監視エリア毎に設置される複数の火災感知
端末器を個々に試験することができる共に、大規模な建
物施設に対しても少ないアドレス数で対応することがで
きる防災監視装置及び点検器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、所定の監視エリア毎に単一のオンオフ型の
火災感知端末器が設置され、この火災感知端末器に中継
器が感知器回線及び作動試験線を介してループ接続さ
れ、中継器が前記火災感知端末器の作動試験時に試験電
圧を前記作動試験線の始端を介して前記感知器に印加
し、各火災感知端末器が試験電圧により発報した場合に
前記試験電圧を前記作動試験線の終端を介し前記中継器
に戻し、更に前記中継器は固有のアドレスが予め設定さ
れて受信機との間でデータ伝送を行う防災監視装置であ
って、火災感知端末器の作動試験時に受信機が中継器に
対してそのアドレスを含む試験コマンドを送信し、中継
器が試験コマンドを受信して試験電圧を作動信号線の始
端を介して火災感知端末器に印加し、火災端末器から試
験電圧を作動試験線の終端を介し検出した場合に火災感
知器が正常と判断してそのデータを受信機に返送するこ
とを特徴とする。
【0009】また本発明の防災監視装置にあっては、所
定の監視エリアに複数のオンオフ型の火災感知端末器が
設置され、この火災感知端末器に中継器が感知器回線及
び作動試験線を介して接続され、前記中継器が火災感知
端末器の発報を前記感知器回線のインピーダンス変化に
より検出すると共に前記火災感知端末器の作動試験時に
試験電圧を前記作動試験線を介して初段の火災感知端末
器に印加し、各火災感知端末器が試験電圧により発報し
た場合に前記試験電圧を次段の火災感知端末器にリレー
して最終段の火災感知端末器が前記試験電圧を前記中継
器に戻し、更に、前記中継器は固有のアドレスが予め設
定されて受信機との間でデータ伝送を行う防災監視装置
であって、前記火災感知端末器の作動試験時に前記受信
機が前記中継器に対してそのアドレスを含む試験コマン
ドを送信し、前記中継器が前記試験コマンドを受信して
試験電圧を前記作動試験線を介して初段の火災感知端末
器に印加し、最終段の火災感知端末器からの試験電圧を
検出した場合に全ての火災感知端末器が正常と判断して
そのデータを前記受信機に返信することを特徴とする。
【0010】また、本発明の防災監視装置にあっては、
前記中継器は全ての火災感知端末器が正常と判断した場
合に火災データを前記受信機に返信し、前記受信機は前
記中継器に対して試験コマンドを送信した後、所定時間
内に前記中継器から火災データを受信した場合に全ての
火災感知端末器が正常と判断し、火災データを受信しな
い場合に火災感知端末器のいずれかが異常と判断するこ
とを特徴とする。
【0011】更に、本発明の防災監視装置にあっては、
前記中継器は前記試験コマンドを受信して試験電圧を前
記作動試験線に印加し、前記火災感知端末器が発報した
場合に前記感知器回線を介してその火災感知端末器を復
旧させることを特徴とする。また、本発明の防災監視装
置にあっては、前記中継器は前記試験コマンドを受信し
て試験電圧を前記作動試験線に印加し、前記火災感知端
末器が発報しない場合にその火災感知端末器が前記試験
電圧を次段の火災感知端末器にリレーするように前記作
動試験線を介して強制復旧させることを特徴とする。
【0012】更に、本発明の防災監視装置にあっては、
前記火災感知端末器の作動試験時に前記受信機が前記中
継器に対してそのアドレスを含む試験コマンドを送信
し、前記中継器が前記試験コマンドを受信して試験電圧
を前記作動試験線に印加し、前記火災感知端末器が試験
電圧により発報した場合に前記試験電圧を次段の火災感
知端末器にリレーし、前記中継器が発報しない火災感知
端末器を異常と判断することを特徴とする。
【0013】また、本発明の点検器では、前記中継器に
対してコネクタを介して接続可能であって、前記火災感
知端末器の作動試験時に試験電圧を前記コネクタを介し
て前記作動試験線に印加し、発報した火災感知端末器を
正常と判断し、発報しない火災感知端末器を異常と判断
する手段を備えたことを特徴とする。更に、本発明の点
検器では、試験電圧を前記作動試験線に印加し、前記火
災感知端末器が発報した場合に前記感知器回線を介して
その火災感知端末器を復旧させることを特徴とする。
【0014】また、本発明の点検装置では、試験電圧を
前記作動試験線に印加し、前記火災感知端末器が発報し
ない場合にその火災感知端末器が前記試験電圧を次段の
火災感知端末器にリレーするように前記作動試験線を介
して強制復旧させることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の防災監視装置では、監視エリアには安
価なオンオフ型の火災感知端末器が設置されて火災感知
端末器と中継器の系がオンオフ型システムで構成される
ので、安価な構成で監視エリアの複数の火災感知端末器
を個々に試験することができる。また、アドレスは火災
感知端末器には設定されず中継器にのみ設定され、中継
器と受信機の系がいわゆるインテリジェント型システム
で構成されるので、大規模な建物施設に対しても少ない
アドレス数で対応することができる。
【0016】更に、本発明の点検器では、火災感知端末
器の作動試験時に試験電圧をコネクタを介して作動試験
線に印加し、試験電圧により発報又は発報しない火災感
知端末器を検出するので、中継器が発報しない火災感知
端末器を特定することができない防災監視装置であって
も点検者が点検装置をコネクタを介して中継器に接続す
ることにより発報しない火災感知端末器を特定すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る防災監視装置の一実施例を示
すブロック図である。図1において、受信機1と複数の
中継器200は電源線Vと信号線S及びSCより成る3
線の伝送線3を介してバス接続されてデータ伝送を行
い、したがって、この系はいわゆるインテリジェント型
(R型)で構成されている。なお、受信機1は集合住宅
の中央監視室(例えば守衛室)に設置され、中継器20
0は集合住宅の各住戸の外(例えば玄関の外)に設置さ
れる。中継器200には後述するような自動点検回路4
2と、携帯可能な戸外点検器44を接続するためのコネ
クタ43が設けられている。
【0018】受信機1はCPU等により構成される制御
部101と、中継器200との間でデータ伝送を行うた
めの入出力部102と、操作部103と、表示部104
と警報部105等により構成されている。このシステム
では例えば図2に示すように制御部101が各中継器2
00からポーリング方式で端末情報を収集するために、
各中継器200には個々の固有のアドレスA1、A2〜
が設定され、例えばアドレス「1」〜「127」が設定
される。なお、電源線Vと信号線S、SCをn組設ける
ことにより中継器200が127×n個のシステムを構
成することができる。
【0019】受信機1から各中継器200に対するフレ
ームフォーマットは、例えば図3に示すように各8ビッ
トのコマンドフィールド、アドレスフィールド及びチェ
ックサムフィールドと、これらのフィールドの前に付加
されるスタートビット及び後に付加されるパリティビッ
ト並びにストップビットの合計33ビットで構成されて
いる。したがって、受信機1はコマンドフィールドとア
ドレスフィールド内にそれぞれ呼び出しコマンドと各中
継器200毎の設定アドレスをセットして信号線S、S
Cに送出することにより、中継器200毎に呼び出すこ
とができる。
【0020】これに対して中継器200から受信機1に
対するフレームフォーマットは、例えば図4に示すよう
に各8ビットの送信データフィールド及びチェックサム
フィールドと、これらのフィールドの前に付加されるス
タートビット及び後に付加されるパリティビット並びに
ストップビットの合計22ビットで構成され、チェック
サムデータは送信データと発信元(中継器200)のア
ドレスを加算した値である。したがって、中継器200
は、受信機1からの呼び出しに対してデータと共に自己
のアドレスを信号線S、SCに送出しており、受信機1
はチェックサムからデータを減算することにより発信し
た中継器200のアドレスを抽出することができる。
【0021】これに対し、図1に示すように集合住宅の
各住戸内には1以上の(一般的には5、6個)のオンオ
フ型の火災感知端末器2が設置され、したがって、中継
器200と火災感知端末器2の系はいわゆるオンオフ型
(P型)で構成される。各住戸の中継器200からは、
ラインLA及びコモン線CAより成る感知器回線LA、
CAが引き出されて火災感知端末器2が並列に接続さ
れ、また、最終段の火災感知端末器2からは終端用の感
知器回線LB、CBが引き出されて中継器200にルー
プバック配線されている。
【0022】更に、本実施例では、複数の火災感知端末
器2の作動試験を順次行うために図5に詳しく示すよう
な点検回路10、16〜18が各火災感知端末器2内に
設けられ、中継器200側の自動点検回路42から引き
出された作動試験線QA、QBに対して各火災感知端末
器2の点検回路10、16〜18が直列に接続されてい
る。また、最終段の火災感知端末器2からの作動試験線
QBは、中継器200側の自動点検回路42に対してル
ープバック配線されている。
【0023】次に、図5を参照して火災感知端末器2の
構成を詳細に説明する。なお、図5は熱感知器を示し、
また、上段に示す回路3〜9は火災感知回路を構成し、
上段に示す試験スイッチ部10と下段に示す回路16〜
18は点検回路を構成している。電源部3はラインLA
及びコモン線CAより成る2線の感知器回線LA、CA
を介して中継器200に接続され、例えばダイオードブ
リッジ、ツェナダイオード、コンデンサ等により回線L
A、CA間の電流を無極性化して次段以降の回路4〜1
0に電源を供給する。
【0024】作動出力部4はスイッチング部6からの発
報信号を抵抗R0を介して検出して作動確認用LED
(不図示)を点灯するとともに回線LA、CA間を短絡
することにより発報信号を中継器200に出力し、ま
た、定電圧回路5は回線LA、CA上の過度電流を防止
して次段以降の回路6〜10に一定の電流を供給する。
温度感知部9は、温度が高くなるにつれて抵抗値が減少
する負特性のサーミスタ9aと抵抗9bの直列回路で構
成され、サーミスタ9aと抵抗9bにより分圧された電
圧が温度検出信号として比較回路7内の抵抗R15を介
してオペアンプOPの−端子に印加される。したがっ
て、オペアンプOPの−端子には、分圧比9b/(9a
+9b)に応じた電圧が印加されるので、火災発生時に
は比較的高い電圧が印加され、この電圧がオペアンプO
Pの+端子の印加電圧より高くなるとオペアンプOPの
出力電圧がハイレベルからローレベルになる。
【0025】基準値設定回路8は抵抗R1、R2、R3
の直列回路で構成され、抵抗R1、R2の接続点がオペ
アンプの+端子に印加されている。抵抗R3の両端には
試験スイッチ部10を構成するトランジスタQ3のコレ
クタとエミッタが接続され、また、トランジスタQ3の
ベースとエミッタの間には抵抗R12が接続されてい
る。
【0026】トランジスタQ3は通常の火災監視時には
オフに制御され、作動試験時にはオンに制御される。し
たがって、通常の火災監視時には分圧比(R2+R3)
/(R1+R2+R3)に応じた比較的高い電圧が印加
され、作動試験時にはR2/(R1+R2)に応じた比
較的低い電圧が印加される。すなわち、オペアンプOP
の+端子に印加される電圧は、通常の火災監視時には比
較的高く、作動試験時には比較的低くなるので、作動試
験時にはサーミスタ9aの抵抗値が相対的に減少した状
態、すなわち火災発生状態と同等の状態となり、したが
って、オペアンプOPの出力電圧がハイレベルからロー
レベルになる。
【0027】スイッチング部6はダーリントン接続され
たトランジスタQ1、Q2を有し、トランジスタQ1の
エミッタはラインL側に接続されている。また、トラン
ジスタQ2のベースは抵抗R9を介してラインL側に接
続されるとともに、抵抗R10を介してオペアンプOP
の出力端子に接続されている。トランジスタQ1、Q2
の各コレクタは共に、発報信号を出力するために抵抗R
0を介して作動出力部4に接続されると共に、抵抗R1
6を介して発報検出回路18に接続されている。
【0028】次に、図5の下段に示す点検回路16〜1
8を説明する。スイッチ回路16は前段の中継器200
の自動点検回路42又は火災感知端末器2からの試験用
電源を試験スイッチ10に供給することにより火災発生
状態と同等の状態を作り出すと共に、発報検出回路18
からの発報検出信号に基づいて試験用電源を次段の火災
感知端末器2に供給(リレー)する。強制復旧回路17
は動作試験時にサーミスタ9aの断線等の理由により発
報しない場合に前段からの比較的高いレベルの強制復旧
パルスにより発報検出回路18を強制的に動作させる。
【0029】以下、詳細に説明すると、スイッチ回路1
6は作動試験線QA、QBに接続される第1の端子16
aと第2の端子16bを有し、この端子16a、16b
のいずれか一方が前段の中継器200の自動点検回路4
2又は火災感知端末器2の端子16a、16bのいずれ
かに接続されて信号Qinが入力し、他方が次段の火災感
知端末器2の端子16a、16bのいずれかに接続され
て信号Qout を出力する。
【0030】端子16a、16bはそれぞれ、ツェナダ
イオードZ1、Z2の各カソードと、抵抗R4、R5の
各一端とFETQ4、Q5の各ソースに接続され、FE
TQ4、Q5の各ドレインが短絡されている。ツェナダ
イオードZ1、Z2の各アノードと抵抗R4、R5の各
他端はそれぞれFETQ4、Q5の各ゲートとダイオー
ドD1、D2の各アノードに接続され、ダイオードD
1、D2のカソードは共に、強制復旧回路17内の抵抗
R6、R7、R13の各一端に接続され、抵抗R7の他
端は抵抗R8を介して試験スイッチ部10のトランジス
タQ3のベースに接続されると共に、コンデンサC3を
介してコモンC側に接続されている。
【0031】前段から端子16a(又は16b)を介し
て試験電圧Qinが入力した場合には、試験電圧Qinが抵
抗R4(又はR5)、ダイオードD1(又はD2)、抵
抗R7を介してコンデンサC3に印加されてコンデンサ
C3が充電され、この充電電圧が抵抗R8を介して試験
スイッチ部10のトランジスタQ3のベースに印加さ
れ、トランジスタQ3がオンになって火災発生状態と同
等の状態となる。
【0032】ここで、後述する発報検出回路18内のサ
イリスタQ7がオンにならない限りFETQ4、Q5が
オンにならないように、試験スイッチ部10のトランジ
スタQ3のベース側の抵抗R6〜R8の抵抗値及びダイ
オードD1、D2が設定されている。なお、ツェナダイ
オードZ1、Z2はFETQ4、Q5に対して規定値以
上の電圧が印加されないように設けられている。
【0033】強制復旧回路17内の抵抗R6の他端はツ
ェナダイオードZ3のカソードとコンデンサC1の各一
端に接続され、ツェナダイオードZ3のアノードはトラ
ンジスタQ6のベースと抵抗R14の一端に接続されて
いる。ここで、ツェナダイオードZ3は試験電圧では導
通せず、比較的高いレベルの強制復旧パルスにより導通
するものが用いられている。また、コンデンサC1は比
較的高いレベルの強制復旧パルスが印加された場合にこ
のパルスを充電することにより、試験中の火災感知端末
器2のスイッチ回路16が直ぐにオンになって次段の火
災感知端末器2に強制復旧パルスが印加されることを防
止するために用いられている。
【0034】抵抗R13の他端はトランジスタQ6のコ
レクタに接続され、トランジスタQ6のエミッタは抵抗
R14の他端と抵抗R17の一端に接続され、抵抗R1
7の他端は発報検出回路18内のダイオードD3のアノ
ードに接続されている。コンデンサC1の他端はコモン
線C側に接続されている。発報検出回路18内のサイリ
スタQ7のアノードには抵抗R7を介して試験電圧が供
給され、サイリスタQ7のゲートには、抵抗R16、ダ
イオードD5を介してスイッチング部6のトランジスタ
Q1、Q2からの発報信号と、ダイオードD3を介して
強制復旧パルスが入力する。サイリスタQ7のゲートと
カソードの間には抵抗R11とコンデンサC2が並列に
接続されている。
【0035】次に、上記実施例の動作を説明する。先
ず、試験電圧が供給されない通常の火災監視時には、試
験スイッチ10のトランジスタQ3がオフであり、この
場合にはオペアンプOPは+端子側の抵抗R2、R3の
両端における一定電圧と−端子側の負特性サーミスタ9
aの抵抗値に応じた抵抗9bの両端電圧を比較する。し
たがって、負特性サーミスタ9aの抵抗値が減少すると
オペアンプOPの出力がローになり、スイッチング部6
からハイレベルの発報信号が出力される。
【0036】他方、前段から試験電圧が供給された場合
には、この試験電圧が抵抗R4(又はR5)、R7、R
8を介して試験スイッチ部10に供給されてトランジス
タQ3がオンになり、この場合にはオペアンプOPは+
端子側の抵抗R2のみの両端における一定電圧と−端子
側の負特性サーミスタ9aの抵抗値に応じた抵抗9bの
両端電圧を比較する。したがって、負特性サーミスタ9
aの断線等がない正常な場合には負特性サーミスタ9a
の抵抗値が減少した場合と同等な状態になり、スイッチ
ング部6からハイレベルの発報信号が出力される。
【0037】次いで、この発報信号が発報検出回路18
のサイリスタQ7のベースに加わり、サイリスタQ7が
オンになり、前段からの試験電圧が抵抗R4(又はR
5)、ダイオードD1(又はD2)、抵抗R7、サイリ
スタQ7、コモン線Cへ流れ、試験電圧投入時、抵抗R
8に印加されていた電圧が分圧され、FETQ4,Q5
をオンさせるだけの電圧がFETQ4(又はQ5)のゲ
ート・ソース間に加わる。従って、FETQ4,Q5が
オンになり、第1の端子16aと第2の端子16bは短
絡し、前段からの試験電圧はFETQ4,Q5を介して
次段にリレーされる。なお、中継器200は後述するよ
うに、火災感知端末器2からの発報信号を受信する毎に
感知器回線LA、CAを介して自動復旧を行っている。
【0038】図6は火災感知端末器2の点検回路の他の
例を示し、強制復旧回路17aが変形されている。スイ
ッチ回路16のダイオードD1、D2の各カソードは、
ダイオードD4のカソードと抵抗R9の一端に接続さ
れ、また、FETQ8のゲート、ソース間には抵抗R
9、R10、コンデンサC4が並列に接続されている。
FETQ8のドレインは抵抗R11、発報検出回路18
のダイオードD3を介してサイリスタQ7のゲートに接
続され、また、サイリスタQ7のカソードとFETQ8
のソース間にコンデンサC1が接続されている。
【0039】そして、この例では、中継器200が試験
電圧を印加して所定の時間内に発報信号を受信しない場
合には、比較的高いレベルの強制復旧パルスを送出し、
次いで試験電圧を出力すると、コンデンサC1の充電電
圧が供給電圧より高いので、コンデンサC1の充電電圧
が抵抗R10を介してダイオードD4に電流が流れ、抵
抗R10に印加される電圧によりFETQ8がオンにな
る。したがって、ダイオードD3からのゲート信号によ
りサイリスタQ7がオンになり、試験電圧が次段の火災
感知端末器2にリレーされる。
【0040】図7は、本発明を利用した煙式の火災感知
端末器である。図7の上段に示す回路27〜34は火災
感知回路を構成し、上段に示す試験スイッチ部10と下
段に示す回路16〜18は点検回路を構成している。な
お、点検回路16〜18は図2に示す点検回路16〜1
8と同様の回路である。27は作動表示灯回路で、火災
感知端末器が発報したときに作動表示灯LEDを点灯さ
せる。28は整流回路・ノイズ吸収回路で、例えばダイ
オードブリッジ、ツェナーダイオード、コンデンサ等に
より回線L、C間の電流を無極性化し、さらにノイズを
抑える回路で次段以降の回路29〜34に電源を供給す
る。30は定電圧・電流制限回路で、回線L、C上の過
渡電流を防止して次段以降の回路31〜34に一定の電
流を供給する。
【0041】試験スイッチ部10は、試験用発光素子D
7、抵抗R18とトランジスタQ18が直列に接続さ
れ、回線L,C間に接続されている。トランジスタQ1
8のベースとコモン線C間には抵抗R19が接続されて
おり、更にトランジスタQ18のベースと点検回路16
〜18と接続されている。通常監視時、発振回路32に
より発光素子D6がパルス駆動され、周期的に発光させ
る。火災により煙が発生すると、発光素子D6からの光
は煙により散乱し受光素子D8に入射する。入射した光
は光電流に変換され、増幅回路33で信号増幅された
後、比較回路34へ信号が入力される。この信号が規定
値を越えている場合、発光素子に同期して計数回路31
がカウントを行ない、所定カウント数に達したときスイ
ッチング回路29に発報信号を送出する。スイッチング
回路29はこれを受けてスイッチングし火災信号を出す
と同時に作動表示灯回路27の作動表示灯を点灯させ
る。
【0042】火災感知端末器の試験時には、端子16a
(又は16b)から供給された試験用電源は点検回路1
6〜18を介して試験スイッチ部10のトランジスタQ
8のベースに供給される。よって、トランジスタQ18
はオンし試験用発光素子D7を点灯させ、受光素子D8
に直接入射させる。試験用発光素子により火災感知端末
器が発報したときには、スイッチング回路29から発報
検出回路18に発報信号を送出し、スイッチ回路16に
より端子16a、16b間を短絡させ、次段の火災感知
端末器に試験用電源を供給する。
【0043】次に、図8,図9を参照して中継器200
の構成を説明する。尚、図8は上段側の回路部であり、
受信機1との間でデータ伝送を行う回路と火災感知端末
器2からの発報信号を検出する。また図9は中継器20
0の下段の自動点検回路42を示している。先ず、図8
の上段側に示す回路構成について説明すると、受信機1
からの信号線S及びSCには、受信機1との間でデータ
伝送を行うための送受信回路201と3.2V定電圧回
路202が接続されている。
【0044】送受信回路201には伝送データの
「0」、「1」に応じて点滅するモニタLED203
と、伝送制御、感知器制御等を行う伝送IC204が接
続され、伝送IC204は例えばマイクロプロセッサに
より構成される。伝送IC204には中継器アドレスと
種別を設定するための回路205と、火災試験を行うた
めのフォトカプラのフォトダイオード206aが接続さ
れている。なお、この火災試験フォトカプラのフォトト
ランジスタ206bは試験リレー制御部253内に示さ
れている。
【0045】受信機1からの電源線V及びコモン線SC
には20V定電圧回路207が接続され、この20V定
電圧回路207には35V昇圧回路208と定電流回路
209が接続されている。また、35V昇圧回路208
には制御電圧監視回路210が接続され、この制御電圧
監視回路210による制御線異常信号は伝送IC204
により検出される。
【0046】伝送IC204は35V昇圧回路208を
A/Dタイミング信号(/AOQ)(以下、「/」の記
号は除算を除き、反転信号に用いる。)により制御し、
また、定電流回路209が「復旧時」、「通常監視
時」、「火災発生時」にそれぞれ0mA、7mA、30
mAの3種類の定電流を出力するようにラインカット信
号(/L−CUT)と戸外表示灯駆動信号(/LED)
により制御する。
【0047】ここで、伝送IC204には戸外表示灯駆
動信号(/LED)により制御される戸外表示灯211
と移報用フォトカプラのフォトダイオード212aが接
続されており、複数の住戸で発報した場合に各中継器2
00の戸外表示灯211が確実に点灯するように戸外表
示灯駆動信号(/LED)がLレベルに設定されて定電
流回路209が30mAの定電流を出力する。
【0048】また、「復旧時」、「通常監視時」には戸
外表示灯駆動信号(/LED)がHレベルに設定され、
ラインカット信号(/L−CUT)は「復旧時」にはL
レベルに、また、「通常監視時」にはHレベルに設定さ
れる。なお、移報用フォトカプラのフォトトランジスタ
212bは移報回路256内に示されている。この定電
流回路209には感知器回線LA、CA間の電圧を検出
するための分圧抵抗R21、R22が接続され、この抵
抗R21、R22により分圧された電圧AIが伝送IC
204内のA/D変換器204aにより取り込まれる。
ここで、電圧AIが例えば3Vでは「断線」、2Vでは
「正常」、1Vでは「火災」として検出するように構成
されている。
【0049】抵抗R21、R22の後段には試験OKフ
ォトカプラのフォトトランジスタ213bと試験中フォ
トカプラのフォトトランジスタ214bの直列回路が接
続され、フォトトランジスタ213bにはツェナダイオ
ード215が並列に接続されている。なお、試験OKフ
ォトカプラのフォトダイオード213aは正常終了検出
回路255内に示され、試験中フォトカプラのフォトダ
イオード214aは試験リレーコイルLに並列に接続さ
れている。
【0050】フォトトランジスタ213b、214bの
後段は試験リレー接点La、Lbを介して感知器回線L
A、CAの端子に接続され、この端子には住戸内の複数
の火災感知端末器2が並列に接続される。試験リレー接
点La、Lbは感知器回線LA、CAを試験時以外には
フォトトランジスタ213b、214b側に接続し、試
験時には下段に示す火災検出回路250及び復旧制御部
251側に接続するように制御される。住戸内の最終段
の火災感知端末器2から戻された終端用の感知器回線L
B、CBは終端器216に接続される。
【0051】次に、図9に示す中継器下段側の自動点検
回路42について詳細に説明する。この回路は概略的に
火災検出部250と、復旧制御部251と、復旧信号生
成部252と、受信機1からの指令による試験リレー制
御部253と、点検器44による試験リレー制御部25
4と、正常終了検出部255と、試験電圧を生成する2
0V定電圧回路257と、試験リレーコイルL及び試験
中フォトカプラのフォトトランジスタ214aの並列回
路などにより構成されている。
【0052】尚、256は移報回路であり、火災感知端
末器2からの信号を、他の装置に移報する機能をもつ。
これらの回路の構成を動作と共に説明する。伝送IC2
04の制御により火災試験フォトカプラのフォトダイオ
ード206aが点灯すると、試験リレー制御部253内
のフォトトランジスタ206bがオンになり、トランジ
スタ261、262がオンになり、+20Vの試験電圧
がトランジスタ262、作動試験線QAを介して住戸内
の初段の火災感知端末器2に印加される。
【0053】また、試験リレーコイルL及び試験中フォ
トカプラのフォトダイオード214aに通電して感知器
回線LA、CAが試験リレー接点La、Lbを介して火
災検出回路250及び復旧制御部251側に接続される
と共に試験中フォトカプラのフォトトランジスタ214
aがオンになる。感知器回線LA、CAが試験リレー接
点La、Lbを介して火災検出回路250及び復旧制御
部251側に接続されると、7mAの「通常監視」電流
が復旧制御部251内のトランジスタ251a及び火災
検出回路250を介して感知器回線LA、CAに印加さ
れる。
【0054】ここで、前述したように住戸内の複数の火
災感知端末器2の各々は、試験電圧が印加されると正常
な場合に発報信号を順次感知器回線LA、LBに出力
し、また、正常な場合にはこの試験電圧を後段の火災感
知端末器2に順次リレーする。更に、住戸内の全ての火
災感知端末器2が正常な場合にはこの試験電圧が作動試
験線QBに戻る。
【0055】そこで、複数の火災感知端末器2の1つが
発報すると、火災検出回路250からハイレベルの火災
信号が出力され、復旧信号生成部252はこの火災信号
の立ち上がりから所定時間遅延された復旧パルスを出力
する。復旧制御部251ではこの復旧パルスによりトラ
ンジスタ251bをオンにしてトランジスタ251aを
オフにすることにより感知器回線LA、LBをラインカ
ットし、発報した火災感知端末器2を復旧させる。
【0056】このようにして住戸内の複数の火災感知端
末器2の各々が順次試験され、全てが正常な場合に試験
電圧が作動試験線QBに戻ると、正常終了検出部255
内の試験OKフォトカプラのフォトダイオード213a
が点灯し、フォトトランジスタ213bがオンになる。
したがって、分圧抵抗R21、R22の両端がフォトト
ランジスタ213b、214bにより短絡され、分圧抵
抗R21、R22により分圧される電圧AIが「火災」
状態となり、伝送IC204ではこの電圧AIにより住
戸内の全ての火災感知端末器2が正常なことを検出する
ことができる。
【0057】次に、図10及び図11を参照してそれぞ
れ受信機1及び中継器200の動作を説明する。先ず、
受信機1では図9に示すように、操作部103の試験ス
イッチが操作されると中継器アドレスカウンタを「1」
にセットしてその中継器の試験中表示を行い(ステップ
S10)、次いでそのアドレスを含む試験コマンドを送
出する(ステップS11)。
【0058】そして、そのアドレスの中継器200から
火災コマンドが返送されてくるまでの所定時間を計測す
るためのNGタイマをセットし(ステップS12)、こ
のNGタイマがタイムアウトするまでに火災コマンドが
返送された場合にはその中継器の正常表示を行う(ステ
ップS13→S14→S15)。他方、NGタイマがタ
イムアウトするまでに火災コマンドが返送されない場合
にはその中継器の異常表示を行う(ステップS13→S
16)。
【0059】次いで、中継器アドレスカウンタを「1」
インクリメントし(ステップS12)、全ての中継器2
00に対する試験が終了していない場合にはステップS
18からステップS11に戻り、次の中継器200に対
する試験を行う。また、全ての中継器200に対する試
験が終了するとこの試験処理を終了する。各中継器20
0では図11に示すように、受信機1から送信された自
己宛の試験コマンドを受信すると(ステップS21)、
伝送IC204が火災試験フォトカプラ(206a、2
06b)を駆動し(ステップS22)、試験リレー制御
部253により試験電圧がQA端子に出力される(ステ
ップS23)。次いで、火災検出部250により1つの
火災感知端末器2の作動すなわち発報を検出する(ステ
ップS24、S25)。
【0060】火災検出部250は火災を検出すると火災
信号を復旧信号生成部252に出力し(ステップS2
6)、復旧信号生成部252はこの火災信号により復旧
(ラインカット)信号を復旧制御部251に送り、この
ラインカット信号がオンの間だけ復旧制御部251のト
ランジスタ251bがオフになる(ステップS27)。
したがって、感知器回線LA、LBが瞬断されて発報し
た火災感知端末器2が復旧して点検信号(試験電圧)が
次段の火災感知端末器2にリレーされる(ステップS2
8)。
【0061】次いで、試験端子QBに戻ってくる信号を
正常終了検出部255が検出しない場合にはステップS
24に戻って次段の火災感知端末器2の試験を行う(ス
テップS29→S30→S24)。そして、このように
して複数段の火災感知端末器2が順次試験されて試験端
子QBに戻ってくる信号を正常終了検出部255が検出
すると試験OKフォトカプラ(213a、213b)が
オンになり、感知器回線LA、LB間が火災状態となる
(ステップS30→S31)。そして、伝送IC204
が火災を検出して自己のアドレス及び種別を含む火災信
号を受信機1に送信し(ステップS32)、受信機1で
はこの火災信号の受信するとその中継器200に接続さ
れた全ての火災感知端末器2が正常と判断してこの試験
処理を終了する(ステップS33)。
【0062】したがって、受信機1では各住戸内の全て
の火災感知端末器2が正常な中継器200と住戸内のい
ずれかの火災感知端末器2が異常な中継器200を目視
で識別可能なように表示部104の試験ランプを点灯又
は消灯することにより点検を行うことができる。さて、
この回路構成では、住戸内の複数の火災感知端末器2の
いずれかが正常でない場合にはどの火災感知端末器2が
正常でないかを検出することができないので、正常でな
い火災感知端末器2を戸外から特定するために点検器4
4を接続するためのコネクタ43と、点検器44による
試験リレー制御部254が設けられている。試験リレー
制御部254には点検注意灯254aと、点検器44か
らの試験信号によりオンになって試験リレーLを駆動す
るためのトランジスタ254bなどが設けられている。
【0063】コネクタ43と点検器44(図13参照)
には、試験リレー接点La、Lbを介して感知器回線L
A、CAに接続される端子LA、CAと、終端用の感知
器回線LB、CBに接続される端子LB、CBと、試験
リレー制御部254に接続される端子Q1と、作動試験
線QA、QBに接続される端子QA、QBと、電源端子
(24V)、接地端子(0V)等が設けられている。
【0064】尚、上記の実施例では、集合住宅における
防災監視装置を例にとったが、本発明は集合住宅に限定
されるものではなく、一般の建物施設にも適用できる。
次に、図12〜図14を参照して点検器44の構成を説
明する。図12は中継器200と戸外点検器44の外観
図である。200は前記中継器であり、中継器200は
各住戸のドア上部などの壁面に埋め込まれる。中継器2
00の正面には開閉扉218が開閉自在に設けられ、開
閉扉218を開けると、コネクタ43と点検注意灯25
4aが出現するようになっている。
【0065】コネクタ43には火災感知端末器2の点検
を戸外点検器33により行う時に、戸外点検器17のコ
ネクタ321が接続される。点検注意灯220は、点検
中に誤って中継器200のコネクタ43から戸外点検器
44のコネクタ321を抜いてしまわないように点検者
に注意を与えるために、コネクタ43の近傍に設けられ
ている。また、中継器200の正面中央部には、火災警
報を表示する戸外表示灯211が設けられている。
【0066】戸外点検器44は、電源ユニット322と
点検器本体323により構成され、前記コネクタ321
はケーブル324を介して点検器本体323に接続され
ている。325は点検器本体323に設けられたセンサ
試験スイッチであり、センサ試験スイッチ325をオン
操作することにより、火災感知端末器2の点検を開始す
る。303は点検器本体323に設けられた機能点検ス
イッチであり、機能点検スイッチ303をオンすること
により、中継器200の機能を点検する。
【0067】326は点検器本体323に1〜n個設け
られた正常/異常表示灯であり、正常/異常表示灯32
6は住戸内の複数の火災感知端末器2の各々の点検結果
が正常または異常であるかを順次表示する。327は鳴
動部としてのブザーであり、ブザー327は火災感知端
末器2の点検結果を点検者にブザー音で報知する。32
8は点検中であることを表示する点検中灯であり、点検
中灯328は点検中は点滅し、点検が終了すると点灯す
る。
【0068】329は電源スイッチであり、電源スイッ
チ329をオン操作すると、戸外点検器44の内部回路
に電源が供給されるようになっている。330は第1電
源灯であり、第1電源灯330は中継器200から電源
が入力したことを表示する。331は第2電源灯であ
り、第2電源灯331は電源スイッチ329のオン、オ
フを表示する。
【0069】電源ユニット322からは交流電源コネク
タ332が引き出され、交流電源コネクタ332を介し
て交流電源が電源ユニット322に供給され、電源ユニ
ット322で直流に変換される。電源ユニット322に
は停電時や交流電源のない場所でも点検を行うことがで
きるように、直流バッテリ(BATT)333が収納さ
れている。
【0070】図13は戸外点検器44の内部構成例を示
す図である。図12において、381は戸外点検器44
内に設けられたCPUからなる制御部であり、制御部3
81にはセンサ試験部382、試験リレー駆動回路38
3、操作/表示部384、移報出力部385、ディップ
(DIP)スイッチ(SW)386、電源部387がそ
れぞれ設けられている。また、戸外点検器44は、端子
QB、端子QA、端子LB、端子CB、端子LA、端子
CA、試験端子Q1+、Q1−および端子Vを有し、中
継器200側のコネクタ43の対応する各端子に接続さ
れる。中継器200に戸外点検器44を接続することに
より、火災感知端末器2の点検を行う。
【0071】制御部381が試験信号を試験リレー駆動
回路383に出力すると、試験リレー駆動回路383は
駆動信号を試験端子Q1+を介して図8に示す中継器2
00内の試験リレー制御部254内のトランジスタ25
4bに出力し、試験リレーLをオンにする。これにより
中継器200側では感知器回線LA、CAがコネクタ端
子LA、CA側に切り換わる。
【0072】この場合、中継器200側では、受信機1
からの指令による試験リレー制御部253のトランジス
タ261はオフであり、中継器200から火災感知端末
器2には試験電源は印加されない。また、感知器回線L
A、CAからの発報信号はダイオードD251、D25
2により火災検出回路251により検出されず、作動試
験線QBから戻った試験電圧はダイオードD253、D
254により正常終了検出部255により検出されな
い。
【0073】図12においてセンサ試験部382は、試
験電圧制御回路388、火災検出回路389、L線電圧
制御回路390、電圧検出回路391により構成されて
いる。試験電圧制御回路388は、制御部381から点
検開始信号を受信すると、試験電圧の制御を行い、端子
QAを介して火災感知端末器2に点検信号例えば20V
を出力する。火災検出回路389は点検信号(試験電
圧)により疑似発報した火災感知端末器2からの発報信
号を端子LA、CA間で検出し、発報信号を制御部38
1に送る。L線電圧制御回路390は制御部381より
復旧信号を受信すると、感知器回線LA、CAを復旧さ
せ、また、電圧検出回路391は点検信号を端子QBを
介して検出することで試験終了を判断し試験終了信号を
制御部381に送る。
【0074】操作/表示部384は、前記複数の前記正
常/異常表示灯326、前記点検中灯328、前記ブザ
ー327および前記センサ試験スイッチ325により構
成される。センサ試験スイッチ325は、手動でオン操
作されると、制御部381に点検開始信号を出力する。
点検中灯328は制御部381からの点検開始信号によ
り点滅し、試験終了信号により点灯し、点検が終了した
ことを表示する。
【0075】正常/異常表示灯326は制御部381か
らの発報信号により、複数の火災感知端末器2の各々の
正常または異常を順次表示する。ブザー327は制御部
381からの発報信号によりブザー音で正常または異常
を報知する。移報出力部385はホトカプラよりなる複
数の正常/異常表示移報出力部392とホトカプラより
なる点検中移報出力部393により構成されている。
【0076】正常/異常表示移報出力部392は、制御
部381からの発報信号により正常または異常を例えば
プリンター等の表示手段に移報出力し、点検中移報出力
部393は制御部381からの点検開始信号、試験終了
信号により点検中であることを他の表示手段に移報出力
する。電源部387には前記端子Vより、例えば24V
の電圧が供給され、第1電源灯330が点灯する。前記
電源スイッチ329をオンにすると、電源リレー394
が作動する。
【0077】電源リレー394の作動により、リレース
イッチ395が接点396を接点397に切り換える
と、スイッチングレギュレータよりなる電源回路398
が所定の電圧をセンサ試験部382、制御部381、操
作/表示部384などに供給し、同時に前記第2電源灯
331が点灯する。なお、ディップスイッチ386は動
作モード切換用のものである。自動モードでは1〜n個
の火災感知端末器2を自動的に順次点検を行い、手動モ
ードでは火災感知端末器2を1個1個手動で点検する。
【0078】322は前記電源ユニットであり、電源ユ
ニット322は電源ユニット322側に設けられたコネ
クタ399と戸外点検器44側に設けられたコネクタ3
00を介して点検器本体323に接続されている。電源
ユニット322内には交流/直流コンバータ301が設
けられ、交流/直流コンバータ301は交流電源コネク
タ332を介して入力する交流電源を直流に変換し、コ
ネクタ300,399を介して電源部387に供給す
る。
【0079】直流バッテリ333は、交流/直流コンバ
ータ301により充電されるとともに、停電時には電源
スイッチ302のオン操作により直流電源を電源部38
7に供給する。なお、303は端子LBと端子CB間を
短絡することにより、中継器200の機能を点検する機
能点検スイッチである。次に、動作を説明する。図14
は戸外点検器44の動作を説明するフローチャートであ
る。
【0080】図14において、まず、ディップスイッチ
386を自動点検モードに設定しておき、ステップS4
1で火災感知端末器2の点検を行うために、中継器20
0に戸外点検器44を接続する。すなわち、戸外点検器
44のコネクタ321を中継器200のコネクタ43に
挿入する。端子Vより例えば24Vの電圧が電源部38
7に供給され、第1電源部330が点灯する。
【0081】ステップS42で電源スイッチ329をオ
ンにすると、電源リレー394が作動し、リレースイッ
チ395が接点396から接点397に切り換えられ、
電源回路398から所定の電圧がセンサ試験部382、
制御部381、操作/表示部384などに供給され、ま
た、第2電源灯331が点灯する。次に、ステップS4
3でセンサ試験スイッチ325をオンにすると、ステッ
プS44で制御部381は試験信号を試験リレー駆動回
路383に出力し、ステップS45で試験リレー駆動回
路383は中継器200内の試験リレーLの駆動信号を
出力する。また、制御部381が点検開始信号を操作/
表示部384の点検中灯328および移報出力部385
の点検中移報出力部393に出力すると、操作/表示部
384の点検中灯328は点滅し、点灯するまで点検中
であることを表示する。移報出力部385の点検中移報
出力部393も点検中であることを移報出力する。
【0082】一方、中継器200では試験リレー駆動回
路383から駆動信号を受信すると、試験リレーLが作
動し、感知器回線LA、CAがコネクタ端子LA、CA
側に切り換わる。次に、ステップS46で制御部381
が点検信号を試験電圧制御回路388に出力すると、試
験電圧制御回路388は試験電圧の制御を行い、火災感
知端末器2に点検信号(試験電圧)を出力する。点検信
号により火災感知端末器2は疑似的に発報し、発報信号
を戸外点検器44に出力すると、ステップS47で火災
検出回路389はこれを検出し、制御部381に発報信
号を出力する。
【0083】制御部381からの発報信号により、ステ
ップS48で操作/表示部384の正常/異常表示灯3
26は正常を表示し、移報出力部385の正常/異常表
示移報出力部392は正常を移報出力する。次いで、ス
テップS49で制御部381が復旧信号をL線電圧制御
回路390に出力すると、L線電圧制御回路390は感
知器回線LA、CAの復旧を行う。火災感知端末器2の
復旧が行われると次の火災感知端末器2に点検信号が出
力される。
【0084】これに対し、火災感知端末器2が所定時間
以内に発報しない場合には、ステップS50で正常/異
常表示灯326は異常を表示し、移報出力部385の正
常/異常表示移報出力部392は異常を移報出力する。
次いで、ステップS51で制御部381が強制復旧信号
を試験電圧制御回路388に出力すると、試験電圧制御
回路388は比較的高いレベルの強制復旧電圧を動作試
験線QAに出力することにより、発報しない火災感知端
末器2を強制的に復旧させ、この強制復旧が行われると
次の火災感知端末器2に点検信号が出力される。
【0085】このようにして正常/異常表示灯326、
正常/異常表示移報出力部392が順次正常または異常
の表示を行い、中継器200に接続されているすべての
火災感知端末器2の点検が終了し、点検信号が最終段の
火災感知端末器2から戻ってステップS52で電圧検出
回路391により検出されると、試験終了信号が制御部
381に送られる。
【0086】制御部381は試験終了信号により、ステ
ップS53で点灯中灯328、点検中移報出力部393
を点灯させて、点検が終了したことを表示させる。な
お、上記実施例では、試験時の発報しない火災感知端末
器2の強制復旧と検出は、点検器44のみが行うように
しているので中継器200を安価に構成することができ
るが、中継器200が点検器44と同様に行うようにし
てもよい。この場合には中継器200が発報しない火災
感知端末器2を検出してそのデータを受信機1に送信
し、受信機1の表示部104で表示するようにすれば、
点検者が点検器44を持って各住戸を回らなくても、受
信機1の設置場所で各住戸の発報しない火災感知端末器
2を特定することができる。
【0087】この構成としては、中継器200が火災感
知端末器2からの発報信号を受信する毎に自動復旧を行
い、また、どの段の火災感知端末器2の作動試験を現在
行っているかを感知器回線LA、CAの短絡回数により
検出することができる。そして、中継器200がある火
災感知端末器2からの発報信号を受信してその火災感知
端末器2を復旧させ、復旧後から所定時間内に次段の火
災感知端末器2からの発報信号を受信しない場合に比較
的高いレベルの強制復旧パルスを作動試験線QA、QB
に対して所定時間の間出力することによりさらに次の段
の火災感知端末器2の作動試験を行うことができる。
【0088】なお、上記実施例では、点検器44(及び
中継器200)が火災感知端末器2から所定時間内に発
報信号を受信しない場合に比較的高いレベルの強制復旧
パルスを出力するようにしたが、最終段の火災感知端末
器2から試験用電源を受信しない場合に比較的高いレベ
ルの強制復旧パルスを出力するようにしてもよい。ま
た、上記の実施例では、集合住宅における点検器を例に
とったが、本発明は集合住宅に限定されるものではな
く、一般の建物施設にも適用できる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防災監視装
置では、監視エリアには安価なオンオフ型の火災感知端
末器が設置されて火災感知端末器と中継器の系がオンオ
フ型システムで構成されるので、安価な構成で住戸内の
複数の火災感知端末器を個々に試験することができる。
また、アドレスは火災感知端末器には設定されず中継器
にのみ設定され、中継器と受信機の系がいわゆるインテ
リジェント型システムで構成されるので、大規模な建物
施設に対しても少ないアドレス数で対応することができ
る。
【0090】更に、本発明の点検器では、火災感知端末
器の作動試験時に試験電圧をコネクタを介して作動試験
線に印加し、試験電圧により発報又は発報しない火災感
知端末器を検出するので、中継器が発報しない火災感知
端末器を特定することができない防災監視装置であって
も点検者が点検装置をコネクタを介して中継器に接続す
ることにより発報しない火災感知端末器を特定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防災監視装置の一実施例を示すブ
ロック図
【図2】図1の受信機と中継器のデータ伝送シーケンス
を示すタイミングチャート
【図3】図1の受信機により送信されるフォーマットを
示す説明図
【図4】図1の中継器により返信されるフォーマットを
示す説明図
【図5】図1の火災感知端末器の一例として熱感知器を
示す回路図
【図6】図5の試験回路の他の例を示す回路図
【図7】図1の火災感知端末器の他の例として光電式煙
感知器を示す回路図
【図8】図1の中継器を詳細に示す回路図
【図9】図1の中継器を詳細に示す回路図
【図10】図1の受信機の動作を説明するためのフロー
チャート
【図11】図1と図8及び図9の中継器の動作を説明す
るためのフローチャート
【図12】図1と図8及び図9の中継器と点検器を示す
外観図
【図13】図1及び図12の点検器を詳細に示す回路図
【図14】図13の点検器の動作を説明するためのフロ
ーチャート
【符号の説明】
LA,CA,LB,CB:感知器回線 QA,QB:作動試験線 V:電源線 S,SC:信号線 1:受信機 2:火災感知端末器 3:電源部 4:作動出力部 5:定電圧回路 6:スイッチング部 7:比較回路 8:基準値設定回路 9:温度感知部 10:試験スイッチ部 16:スイッチ回路 17,17a:強制復旧回路 18:発報検出回路 27:作動表示灯回路 28:整流回路・ノイズ吸収回路 29:スイッチング回路 30:定電圧・電流制限回路 31:計数回路 32:発振回路 33:増幅回路 34:比較回路 42:自動点検回路 43:コネクタ 44:点検器 OP:オペアンプ Q4,Q5:FET R,R0〜R19,9b,R21,R22:抵抗 9a:サーミスタ C1〜C3:コンデンサ D6:発光素子 D7:試験用発光素子 D8:受光素子 200:中継器 201:送受信回路 202:3.2V定電圧回路 203:モニタLED 204:伝送IC 204a:A/Dコンバータ 205:アドレス・種別設定回路 206a,212a,213a,214a:フォトダイ
オード 207,257:20V定電圧回路 208:35V昇圧回路 209:定電圧回路 210:制御電圧監視回路 211:戸外表示灯 206b,212b,213b,214b:フォトトラ
ンジスタ 215,D253:ツェナダイオード 250:火災検出回路 251:復旧制御部 251a,251b,254b,261,262:トラ
ンジスタ 252:復旧信号生成部 253:受信機からの指令による試験リレー制御部 254:点検器による試験リレー制御部 254a:点検注意灯 255:正常終了検出部 256:移報回路 D251,D252,D254:ダイオード L:試験リレーコイル La,Lb:試験リレー接点 321:コネクタ 322:電源ユニット 323:点検器本体 324:ケーブル 325:センサ試験スイッチ 326:正常/異常表示灯 327:ブザー 328:点検中灯 329:電源スイッチ 330:第1電源灯 331:第2電源灯 332:交流電源コネクタ 333:直流バッテリ 381:制御部 382:センサ試験部 383:試験リレー駆動回路 385:移報出力部 386:ディップスイッチ 387:電源部 388:試験電圧制御回路 389:火災検出回路 390:L線電圧制御回路 391:電圧検出回路 392:正常/異常表示移報出力部 393:点検中移報出力部 394:電源リレー 395:リレースイッチ 396,397:接点 398:電源回路 399,300:コネクタ 302:電源スイッチ 303:機能点検スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 誠 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 田辺 薫 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 安彦 浩二 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 宮部 厚 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−326199(JP,A) 特開 昭59−36890(JP,A) 特開 昭61−195494(JP,A) 特開 平4−222099(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 17/12 G08B 29/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の監視エリア毎に単一のオンオフ型の
    火災感知端末器が設置され、該火災感知端末器に中継器
    が感知器回線及び作動試験線を介してループ接続され、
    前記中継器が前記火災感知端末器の作動試験時に試験電
    圧を前記作動試験線の始端を介して前記感知器に印加
    し、各火災感知端末器が試験電圧により発報した場合に
    前記試験電圧を前記作動試験線の終端を介し前記中継器
    に戻し、更に前記中継器は固有のアドレスが予め設定さ
    れて受信機との間でデータ伝送を行う防災監視装置であ
    って、 前記火災感知端末器の作動試験時に前記受信機が前記中
    継器に対してそのアドレスを含む試験コマンドを送信
    し、前記中継器が前記試験コマンドを受信して試験電圧
    を前記作動信号線の始端を介して前記火災感知端末器に
    印加し、該火災端末器から試験電圧を前記作動試験線の
    終端を介し検出した場合に前記火災感知器が正常と判断
    してそのデータを前記受信機に返送することを特徴とす
    る防災監視装置。
  2. 【請求項2】所定の監視エリア毎に複数のオンオフ型の
    火災感知端末器が設置され、該火災感知端末器に中継器
    が感知器回線及び作動試験線を介して接続され、前記中
    継器が前記火災感知端末器の発報を前記感知器回線のイ
    ンピーダンス変化により検出すると共に前記火災感知端
    末器の作動試験時に試験電圧を前記作動試験線を介して
    初段の火災感知端末器に印加し、各火災感知端末器が試
    験電圧により発報した場合に前記試験電圧を次段の火災
    感知端末器にリレーして最終段の火災感知端末器が前記
    試験電圧を前記中継器に戻し、更に、前記中継器は固有
    のアドレスが予め設定されて受信機との間でデータ伝送
    を行う防災監視装置であって、 前記火災感知端末器の作動試験時に前記受信機が前記中
    継器に対してそのアドレスを含む試験コマンドを送信
    し、前記中継器が前記試験コマンドを受信して試験電圧
    を前記作動試験線を介して初段の火災感知端末器に印加
    し、最終段の火災感知端末器からの試験電圧を検出した
    場合に全ての火災感知端末器が正常と判断してそのデー
    タを前記受信機に返信することを特徴とする防災監視装
    置。
  3. 【請求項3】請求項記載の防災監視装置において、前
    記中継器は全ての火災感知端末器が正常と判断した場合
    に火災データを前記受信機に返信し、前記受信機は前記
    中継器に対して試験コマンドを送信した後、所定時間内
    に前記中継器から火災データを受信した場合に全ての火
    災感知端末器が正常と判断し、火災データを受信しない
    場合に火災感知端末器のいずれかが異常と判断すること
    を特徴とする防災監視装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載の防災監視装置に
    おいて、前記中継器は前記試験コマンドを受信して試験
    電圧を前記作動試験線に印加し、前記火災感知端末器が
    発報した場合に前記感知器回線を介してその火災感知端
    末器を復旧させることを特徴とする防災監視装置。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4のいずれかに記載の防災監
    視装置において、前記中継器は前記試験コマンドを受信
    して試験電圧を前記作動試験線に印加し、前記火災感知
    端末器が発報しない場合にその火災感知端末器が前記試
    験電圧を次段の火災感知端末器にリレーするように前記
    作動試験線を介して強制復旧させることを特徴とする防
    災監視装置。
  6. 【請求項6】請求項2乃至5のいずれかに記載の防災監
    視装置において、前記火災感知端末器の作動試験時に前
    記受信機が前記中継器に対してそのアドレスを含む試験
    コマンドを送信し、前記中継器が前記試験コマンドを受
    信して試験電圧を前記作動試験線に印加し、前記火災感
    知端末器が試験電圧により発報した場合に前記試験電圧
    を次段の火災感知端末器にリレーし、前記中継器が発報
    しない火災感知端末器を異常と判断することを特徴とす
    る防災監視装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の中継器
    に対してコネクタを介して接続可能な点検器であって、 前記火災感知端末器の作動試験時に試験電圧を前記コネ
    クタを介して前記作動試験線に印加し、発報した火災感
    知端末器を正常と判断し、発報しない火災感知端末器を
    異常と判断する手段を備えたことを特徴とする点検器。
  8. 【請求項8】請求項7記載の点検器において、試験電圧
    を前記コネクタを介して前記作動試験線に印加し、前記
    火災感知端末器が発報した場合に前記感知器回線を介し
    てその火災感知端末器を復旧させることを特徴とする点
    検器。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の点検器において、試
    験電圧を前記作動試験線に印加し、前記火災感知端末器
    が発報しない場合にその火災感知端末器が前記試験電圧
    を次段の火災感知端末器にリレーするように前記作動試
    験線を介して強制復旧させることを特徴とする点検器。
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