JP6463628B2 - 撹拌用注入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬液を注入する注入装置であって、装着されたシリンジ内の薬液を撹拌する撹拌用注入装置に関する。
医療用撮影装置、例えば超音波診断装置による撮影の際に使用される薬液として、懸濁液からなる造影剤がある。この造影剤は、超音波を散乱させるためにマイクロバブル、固体粒子等を含む。そして、超音波診断をする際には、この造影剤が充填されたシリンジが注入装置に装着され、造影剤を患者の体内に注入した後に撮影が行われる。超音波診断装置は、マイクロバブル又は固体粒子に入射して反射された超音波を分析することにより、体内の画像を撮影する。しかし、シリンジを注入装置に装着した後の経過時間によっては、造影剤に分離が生じてしまい、造影剤の内容物の濃度に偏りが生じてしまうことがある。
そこで、特許文献1には、注入装置のシリンジ内の懸濁液を十分に撹拌された状態に維持するための注射システムが開示されている。この注射システムは、水性の液体キャリア中の微粒子の懸濁液を注射することによって患者を治療するための注射システムである。そして、注射システムは、バレルに懸濁液を充填可能なシリンジと、患者へ懸濁液を注射するために制御可能に動く自動電気駆動手段とから構成されている。また、注射システムは、システム内のシリンジを保持し且つ懸濁液内の微粒子を撹拌する撹拌手段を有している。この撹拌手段は、シリンジに与えられた運動により、重力もしくは浮力による微粒子の分離を防止することによって、懸濁液の均一性を維持している。
より具体的に特許文献1には、撹拌手段として、シリンジバレルに連続した回転を与えるために、当該シリンジバレルに接触したローラーが開示されている。このローラーは、当該ローラー上に配置されたシリンジを保持すると共に、保持したシリンジを回転させる。これにより、ローラーは、シリンジのバレル内の懸濁液を攪拌することができる。また、特許文献1には、撹拌手段として、回転可能な形でシリンジを支持する2つのブラケットが開示されている。そして、これらのブラケットは、シリンジを保持し且つシリンジを回転させる。これにより、ブラケットは、シリンジのバレル内の懸濁液を攪拌する。
特許第3665566号公報
しかし、特許文献1に開示された注射システムにおいては、以下のような問題が生じてしまう。すなわち、ローラー上に載置することによってシリンジを保持する場合は、シリンジがずれ易く注入装置から外れてしまう恐れがある。また、注入する際には、患者にエアを注入してしまうことを防止するために、注入装置のシリンジが装着される側(シリンジの先端側)を床面に向けた状態でシリンジを装着することがある。この場合、ローラー上に載置されたシリンジは、重力によってずれて注入装置から外れてしまう。
また、シリンジをブランケットにより保持する場合も、保持されたシリンジはずれ易い。すなわち、シリンジを回転可能に保持するために、保持手段でもあるブランケットにシリンジを固定することができない。さらに、薬液を外部から観察する必要があるので、シリンジを固定するためにシリンジの上面を覆う部材を設けることは困難である。そのため、ブランケットにより保持する場合も、衝撃が加わった場合にはシリンジがずれてしまい、注入装置から外れてしまう又は注入装置内でシリンジの姿勢が傾いてしまう恐れがある。
さらに、いずれの場合であっても、シリンジの先端側を床面に向けた状態でシリンジを回転させると、シリンジの姿勢が注入装置内で傾いてしまう恐れがある。そして、シリンジの姿勢が傾いてしまうと、ピストンを押す力はピストンに対して不均一に加わる。そのため、ピストン又はシリンダの破損が生じる可能性、若しくは正確な注入が困難になる可能性がある。また、シリンジが注入装置から外れてしまうと、造影剤の注入が停止してしまう。
また、シリンジは、撹拌手段によって保持されている。そのため、保持可能なシリンジのサイズ又は形状は、撹拌手段が対応し得るサイズ又は形状に制限されてしまう。そして、サイズ又は形状が異なるシリンジを装着するためには、撹拌手段を交換しなければならない。しかし、シリンジに応じて撹拌手段を購入し交換するとなると、ユーザーに対するコストの負担が大きくなってしまう。さらに、シリンジの先端部分は、清潔な状態に維持される必要がある。しかし、ブランケットが先端部分を保持する形態においては、先端部分が汚れてしまう可能性がある。
上記課題を解決するため、本発明の撹拌用注入装置は、薬液を注入する注入装置であって、第1薬液が充填された第1シリンジから前記第1薬液を押し出す第1駆動部と、前記第1シリンジを固定し且つ保持する第1保持ユニットと、前記第1保持ユニットを支持する支持部材と、前記第1保持ユニットに接続されると共に、前記第1シリンジ内の前記第1薬液を撹拌するために、前記第1保持ユニットを動かす撹拌ユニットとを備える。
また、本発明の撹拌用注入装置は、薬液を注入する注入装置であって、薬液が充填されたシリンジから前記薬液を押し出す駆動部と、前記シリンジを固定し且つ保持する保持ユニットと、前記保持ユニットを支持する支持部材と、前記保持ユニットから離間した位置において前記シリンジの外面に接触すると共に、前記シリンジ内の前記薬液を撹拌するために、前記シリンジを動かす撹拌ユニットとを備える。
本発明の撹拌用注入装置によれば、シリンジが保持ユニットに固定され且つ保持されている。そのため、シリンジの先端側を床面に向けた状態でも、撹拌動作の最中にシリンジがずれてしまうことを抑制できる。また、シリンジの先端部分を清潔な状態に維持したまま、薬液を撹拌することができる。さらに、さまざまなサイズ又は形状のシリンジを、撹拌用注入装置に装着することができる。
本発明のさらなる特徴は、添付図面を参照して例示的に示した以下の実施例の説明から明らかになる。
スタンドに保持された第1実施形態の注入装置を示す概略斜視図である。 第1実施形態の注入装置のヘッド部分を示す概略斜視図である。 第1実施形態の注入装置を示す概略ブロック図である。 保持ユニット及び撹拌ユニットの内部構造を示す概略分解図である。 撹拌ユニットの内部構造を示す概略図である。 第2実施形態の注入装置を示す概略ブロック図である。 第3実施形態の注入装置を示す概略図である。 第4実施形態の注入装置を示す概略図である。 第5実施形態の注入装置を示す概略図である。 第6実施形態の注入装置を示す概略図である。 第6実施形態における一方向への揺動の様子を示す概略図である。 第6実施形態における逆方向への揺動の様子を示す概略図である。 第7実施形態における逆方向への揺動の様子を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施例を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施例で説明する寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に説明される実施例で具体的に記載された形態に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1は、医療用撮影装置、例えば超音波診断装置によって患者の体内を撮影する際に使用される注入装置(インジェクター)100と、注入装置のヘッド部分であるインジェクターヘッド1を保持するスタンド2とを示す。スタンド2は、床面に置かれた可動式のスタンドベースと、スタンドベース上のスタンドポールとを有する。そして、インジェクターヘッド1は、スタンドポールの上部又は脇に保持されている。また、インジェクターヘッド1は、スタンドポールに左右方向又は上下方向に回動自在に保持されている。これにより、インジェクターヘッド1は、当該インジェクターヘッド1の先端側(シリンジが装着される側)を床面に向ける姿勢と、当該インジェクターヘッド1の後端側(シリンジが装着されない側)を床面に向ける姿勢とに回動させることができる。なお、図1においては、シリンジがインジェクターヘッド1に装着され、薬液を注入する準備が整った状態を示している。そのため、インジェクターヘッド1は、当該インジェクターヘッド1の先端側が床面に向くように傾いている。
薬液を注入するインジェクター100は、第1薬液としての造影剤と、第2薬液としての生理食塩水とを患者に注入する。そのため、図2に示すように、インジェクターヘッド1は、造影剤が充填された第1シリンジ4を固定し且つ保持する第1保持ユニット11と、生理食塩水が充填された第2シリンジ5を固定し且つ保持する第2保持ユニット12と、第1保持ユニット11及び第2保持ユニット12を支持する支持部材としての支持アーム14とを備える。第1保持ユニット11及び第2保持ユニット12の内部機構は、第1保持ユニット11及び第2保持ユニット12のカバー内に収容されている。また、インジェクターヘッド1は、第1保持ユニット11に接続される撹拌ユニット13を備える。撹拌ユニット13の内部機構は、撹拌ユニット13のカバー内に収容されている。そして、撹拌ユニット13は、第1シリンジ4内の造影剤を撹拌するために、第1保持ユニット11を動かす。なお、第1シリンジ4から造影剤を押し出す第1駆動部16は、第1保持ユニット11内に設けられている。そして、第2シリンジ5から生理食塩水を押し出す第2駆動部17は、第2保持ユニット12内に設けられている。
第1保持ユニット11は、シリンジアダプタ6を有する。そして、第1シリンジ4のシリンダフランジ41がシリンジアダプタ6に保持されることにより、第1シリンジ4は第1保持ユニット11に固定される。これにより、第1シリンジ4がインジェクターヘッド1からずれてしまうことを防止できる。また、第2シリンジ5のシリンダフランジ51は、支持アーム14に設けられたシリンジアダプタ6に保持される。これにより、第2シリンジ5は、第2保持ユニット12に保持されている。これらのシリンジアダプタ6は凹部を有し、当該凹部にシリンダフランジ41,51が挿入される。そのため、第1シリンジ4及び第2シリンジ5の取り付け及び取り外しは、非常に容易である。
シリンジアダプタ6は、第1保持ユニット11又は支持アーム14に対して、取り外し可能に取り付けられている。そして、シリンジアダプタ6は、シリンジのサイズ又は形状に応じて交換することができる。これにより、種々のサイズ及び形状のシリンジをインジェクターヘッド1に装着することができる。また、シリンジアダプタ6は、撹拌ユニット13よりも安価であるため、シリンジに応じてシリンジアダプタ6を交換しても、ユーザーに対するコストの負担は小さい。さらに、シリンジアダプタ6は、取り外し及び取り付けが撹拌ユニット13より容易である。そのため、交換の際にオペレーターにかかる手間を小さくすることができる。
第1シリンジ4のシリンダ42は、シリンジアダプタ6と第1保持ユニット11に設けられたシリンダ受け部110とによって支持されている。また、第2シリンジ5のシリンダ52は、シリンジアダプタ6と支持アーム14に設けられたシリンダ受け部120とによって支持されている。シリンダ受け部110,120は、第1保持ユニット11又は支持アーム14から外方に向かって突出している。また、シリンダ受け部110,120は、シリンダ42,52の外形に沿った断面略U字状の形状を有しており、シリンジアダプタ6と共に交換可能である。つまり、シリンダ受け部110,120は、シリンジのサイズ又は形状に応じて交換することができる。
第1保持ユニット11は、第1シリンジ4の外面に接触するヒーター(不図示)を有する。ヒーターは、第1保持ユニット11に設けられたシリンダ受け部110に設けられ、第1シリンジ4のシリンダ42を加熱又は保温する。このヒーターは、シリンダ受け部110上面に配置されるか、又はシリンダ受け部110に内蔵される。ヒーターによって加熱することにより、シリンダ42内の造影剤に対流が生じ、造影剤の撹拌効果をより高めることができる。この加熱は、マイクロバブルを崩壊させない程度の温度で行われる。また、ヒーターによって造影剤を保温することにより、所定の温度、例えば人間の体温程度の温度を維持することができる。
第1シリンジ4の先端には導管部43が設けられ、第2シリンジ5の先端には導管部53が設けられている。そして、第1シリンジ4及び第2シリンジ5の先端近傍には保持部材が配置されていない。これにより、導管部43,53が保持部材によって汚されることはない。この導管部43,53には、薬液を注入する際にチューブ9が接続される。チューブ9は、第1シリンジ4に接続される第1チューブ91と、第2シリンジ5に接続される第2チューブ92とを有する。第1チューブ91と第2チューブ92とは分岐部を介して連通している。また、チューブ9はカテーテル等に接続される先端部95を有し、先端部95には液だれキャップが取り付けられている。
第1チューブ91の端部には第1コネクター93が取り付けられており、第1シリンジ4の導管部43には第2コネクター94が取り付けられている。第2コネクター94は、第1コネクター93に挿入され、第1コネクター93に対して回転可能に連結される。第1実施形態においては、第1保持ユニット11が第1シリンジ4の軸線方向と交差する方向に揺動する。しかし、第2コネクター94が第1コネクター93と回転可能に連結されるため、チューブ9がねじれてしまうことはない。なお、第2コネクター94と第1コネクター93とは、螺合させることもできる。螺合させることにより、第1シリンジ4の揺動に応じてチューブ9が動いたとしても、第2コネクター94と第1コネクター93との接続が解除されることはない。
第1シリンジ4にはピストン44が取り付けられており、第2シリンジ5にはピストン54が取り付けられている。ピストン44の後端は第1駆動部16のプレッサー160に係合し、ピストン54の後端は第2駆動部17のプレッサー170に係合する。そして、プレッサー160,170は、シリンジの軸線方向において、ピストン44,54を別々に又は同時に前進又は後退させる。プレッサー160,170がシリンジの先端に向かってピストン44,54を押すと、ピストン44,54が前進してシリンダ42,52内の造影剤及び生理食塩水が押し出される。押し出された造影剤及び生理食塩水は、チューブ9と、先端部95に接続されたカテーテル等とを介して患者の血管内に注入される。なお、薬液注入は、造影剤注入後に生理食塩水を注入することが多いが、造影剤と生理食塩水とを同時に注入することもできる。
血管確保を確認する場合には、チューブ9のリリースバルブ96を用いる。リリースバルブ96を押したときは、血管側から第2シリンジ5側へ液を流すことができる。そのため、プレッサー170を後退させることによりピストン54を後退させて、血液が戻ることを確認することができる。この時、第1シリンジ4から第2シリンジ5に造影剤が流入しないように、第1コネクター93内には弁が設けられている。この弁は、所定の圧力以下では開放されず、所定の圧力を越えたときに開放される。そのため、第1シリンジ4から先端部95に向かう方向にのみ液を流すことができる。リリースバルブ96内にも、薬液の注入時に第2シリンジ5から先端部95に向かう方向にのみ液が流れるように制限する弁が設けられている。血液が戻ることを確認した後には、生理食塩水を少量注入する。なお、これらの弁を設ける代わりに、第1チューブ91と第2チューブ92との分岐部に三方活栓を設けることもできる。これにより、液の流れる方向を手動又は自動で切り替えることができる。
図3に示すように、インジェクターヘッド1は、薬液の注入及び撹拌を操作することができる操作部19と、インジェクターヘッド1の注入動作を制御するために、第1駆動部16、第2駆動部17及び撹拌ユニット13を制御する制御部18とを備えている。第1駆動部16は、プレッサー160を駆動する注入用モーター161と、注入用モーター161からの回転運動を直線運動に変換する変換機構162とを有する。また、第2駆動部17は、プレッサー170を駆動する注入用モーター171と、注入用モーター171からの回転運動を直線運動に変換する変換機構172とを有する。そして、撹拌ユニット13は、第1保持ユニット11を駆動する撹拌用モーター130と、撹拌用モーターからの回転運動を第1保持ユニット11に伝達する伝達機構131とを有する。
第1保持ユニット11は、一対の支持アーム14,15に挟まれた状態で、第1シリンジ4の軸線方向と交差する方向、好ましくは直交する方向に揺動可能に支持されている。すなわち、第1保持ユニット11の先端側にはシャフト141が固定されており、第1保持ユニット11はシャフト141を介して支持アーム14に揺動可能に支持されている。また、第1保持ユニット11の後端側にはシャフト151が固定されており、第1保持ユニット11はシャフト151を介して支持アーム15に揺動可能に支持されている。そして、第1保持ユニット11は、第1シリンジ4のシリンダ42の中心軸を軸線として、軸線方向に揺動可能である。また、シャフト151は支持アーム15の軸穴を貫通しており、第1保持ユニット11はシャフト151を介して撹拌ユニット13の伝達機構131と接続されている。また、シャフト141はシャフト151と同軸であり、シャフト141の端部は支持アーム14の軸穴を貫通している。これにより、第1保持ユニット11は、シャフト141,151を中心に揺動可能に支持されている。一方、撹拌ユニット13は支持アーム14に固定されており、第2保持ユニット12は一対の支持アーム14,15に挟まれた状態で固定され且つ保持されている。
薬液を注入する場合、オペレーターは、操作部19によってインジェクターヘッド1を操作する。この場合、オペレーターは、体重等の患者の身体的データ、及び薬液の種類のデータ等を操作部19にから入力する。制御部18は、入力されたデータ等に基づいて注入速度、注入量、注入時間等の注入プロトコルを算出する。そして、インジェクターヘッド1の制御部18は、注入プロトコルに従ってインジェクターヘッド1を動作させる。例えば、オペレーターが注入開始を入力すると、制御部18は注入用モーター161,171を駆動させる。注入用モーター161,171の回転運動は、変換機構162,172により直線運動に変換され、プレッサー160,170に伝達される。そして、プレッサー160,170によって、ピストン44,54がシリンジの先端に向かって押される。これにより、ピストン44,54が前進して第1シリンジ4内の造影剤及び第2シリンジ5内の生理食塩水が押し出される。なお、図3においては、インジェクターヘッド1が操作部19と制御部18とを備えている。しかし、インジェクターヘッド1の外部に操作部19と制御部18とを設けることも可能である。この場合、インジェクターヘッド1、操作部19及び制御部18は有線又は無線によって接続され、インジェクターヘッド1を遠隔操作することができる。
オペレーターは、薬液を注入する前に造影剤の撹拌を行う。まず、オペレーターは、第1シリンジ4を第1保持ユニット11に装着する。続いて、オペレーターは、操作部19を操作して撹拌動作の開始を入力する。操作部19は、撹拌動作を開始する旨の制御信号を制御部18に送信する。制御信号を受信した制御部18は、撹拌ユニット13に予め定められた撹拌動作を行わせるために、撹拌用モーター130を駆動させる。撹拌用モーター130からの回転運動は、伝達機構131を介してシャフト151に伝達される。シャフト151は第1保持ユニット11に固定されているため、第1保持ユニット11はシャフト151の回転に従い揺動する。
撹拌動作は、例えば、撹拌時間が10秒から300秒であり、回転速度が10rpmから120rpmであり、第1保持ユニット11の揺動角度が45度から360度である。また、撹拌動作は、一方向への揺動と逆方向への揺動とを繰り返すように行うことができる。この場合、例えば、第1保持ユニット11を一方向へ180度揺動させる。すなわち、第1保持ユニット11の第1シリンジ4を装着する側が下を向く位置まで、第1保持ユニット11を揺動させる。その後、第1保持ユニット11を逆方向へ180度揺動させる。すなわち、元の位置に戻るように、第1保持ユニット11を揺動させる。または、第1保持ユニット11を一方向へ45度揺動させる。その後、第1保持ユニット11を逆方向へ90度揺動させる。すなわち、元の位置を通過させて、第1保持ユニット11を逆方向へ45度揺動させる。
なお、撹拌動作は、造影剤の分離が検知されたときに自動で開始させることもできる。この造影剤の分離は、CCDカメラ又はセンサー等によって検知することができる。例えば、CCDカメラの場合、シリンダ42内の造影剤の画像をCCDカメラにより撮影し、撮影した画像から造影剤の分離を認識させることができる。さらに、所定の時間ごとに、自動で撹拌動作を行うように設定することもできる。
また制御部18は、撹拌動作中に注入を開始しないように制御する。すなわち、制御部18は、第1保持ユニット11の揺動が停止した後に薬液の注入を開始する。そのため、制御部18が撹拌動作中に注入開始の信号を受信した場合、制御部18は撹拌動作の終了を待って注入用モーター161,171を駆動させる。これにより、第1保持ユニット11の揺動によりチューブ9が動くことはなく、注入中に患者からカテーテル等が外れてしまうことを防止できる。なお、制御部18は、注入を開始する際に、撹拌ユニット13に撹拌動作を行わせることもできる。この場合、注入開始の制御信号を受信した制御部18は、撹拌ユニット13に撹拌動作を行わせ、撹拌動作が終了した後に注入用モーター161,171を駆動する。なお、第1実施形態では、制御部18が撹拌動作中に注入を開始しないように制御しているが、注入中に撹拌動作を行うことも可能である。
次に図4を参照して、第1駆動部16及び第2駆動部17について説明する。第1駆動部16は第1保持ユニット11のカバー内に配置されており、第2駆動部17は第2保持ユニット12のカバー内に配置されている。第1駆動部16及び第2駆動部17は、それぞれ注入用モーター161,171と、変換機構162,172とを有する。注入用モーター161,171は、例えばステッピングモーターである。変換機構162,172は、ボールねじ163,173と、プレッサーとして機能するボールナットユニット160,170とを有している。また、第1保持ユニット11は、先端側に位置する先端部材114と、後端側に位置する後端部材115と、先端部材114及び後端部材115を連結する梁部材116とを含むフレームを有する。
ボールねじ163,173は、2つのプーリー及びベルト(不図示)を介して注入用モーター161,171の出力軸に連結されている。そして、一方のプーリーは注入用モーター161,171の出力軸に固定されており、他方のプーリーはボールねじ163,173の端部に固定されている。2つのプーリーにはベルトが掛け回されており、注入用モーター161,171の回転運動はボールねじ163,173に伝達される。なお、2つのプーリー及びベルトに代えて、歯車によってボールねじ163,173に回転運動を伝達してもよい。
第1駆動部16のボールねじ163は、フレームの先端部材114と後端部材115とに回転自在かつ軸方向に移動不能に支持されている。そして、ボールナットユニット160を貫通するガイドシャフト165が、先端部材114及び後端部材115に固定されている。また、第2駆動部17のボールねじ173は、支持アーム14,15に回転自在かつ軸方向に移動不能に支持されている。そして、ボールナットユニット170を貫通するガイドシャフト175が、支持アーム14,15に固定されている。ボールナットユニット160,170は、ボールねじ163,173に螺合している。
ボールナットユニット160,170は、ボールねじ163,173の回転に伴いガイドシャフト165,175に沿って直線運動する。具体的には、注入用モーター161,171を駆動すると、プーリー及びベルトを介して回転運動がボールねじ163,173に伝達され、ボールねじ163,173が回転する。ボールねじ163,173が回転すると、回転方向に応じてボールナットユニット160,170がボールねじ163,173に沿って前進又は後退する。また、ボールナットユニット160,170には、係合部164,174を介してピストン44,54の後端が係合され且つ保持されている。そのため、ボールナットユニット160,170の摺動によりピストン44,54が押されると、ピストン44,54は前進する。また、ボールナットユニット160,170の摺動によりピストン44,54が引かれると、ピストン44,54は後進する。
次に、図4及び図5を参照して撹拌ユニット13について説明する。なお、説明の便宜のため、図4の四角枠内には撹拌ユニット13の伝達機構131を抜き出して図示している。撹拌ユニット13は、撹拌用モーター130と、撹拌用モーター130からの回転力をシャフト151に伝達する伝達機構131とを有する。撹拌用モーター130は、例えばステッピングモーターである。そして、第1保持ユニット11は、シャフト151を介して伝達機構131に接続されている。この伝達機構131は、第1ギア132、第2ギア133、第3ギア134及び第4ギア135と、ベルト136とを有する。第1ギア132は撹拌用モーター130の出力軸に接続され且つ固定されており、第2ギア133は第1ギア132の外歯と噛み合う外歯を有する。第3ギア134は、第2ギア133と同軸であり、第2ギア133に対してボルト留めされ且つ固定されている。また、第3ギア134及び第4ギア135はベルト136の内歯と噛み合う外歯を有する。そして、第4ギア135はシャフト151に固定されており、シャフト151は第1保持ユニット11の後端部材115に固定されている。
撹拌用モーター130からの回転運動は、出力軸を介して第1ギア132に伝達される。そして、第1ギア132が出力軸の回転に従い回転すると、第2ギア133が第1ギア132の回転に従い回転する。第2ギア133に固定された第3ギア134は、第2ギア133の回転に従いシャフト152を中心に回転する。第3ギア134の外歯と噛み合う内歯を有するベルト136は、第3ギア134の回転に従い回転する。そして、ベルト136の内歯と噛み合う外歯を有する第4ギア135は、ベルト136の回転に従い回転する。第4ギア135にはシャフト151が固定されているため、シャフト151は、第4ギア135の回転に従い回転する。また、シャフト151は、第1保持ユニット11の後端部材115に固定されている。そのため、シャフト151の回転に従い、第1保持ユニット11は、支持アーム14,15に対してシャフト151を中心に揺動する。
ここで、撹拌用モーター130は、所定の揺動角度で第1保持ユニット11を揺動させるように制御部18に制御される。すなわち、撹拌用モーター130は、第1保持ユニット11がシャフト151の中心軸に対して水平な方向から所定の角度の範囲で往復して揺動するように制御される。そのため、第1保持ユニット11に保持され且つ固定された第1シリンジ4も、第1保持ユニット11と共に揺動する。これにより、第1シリンジ4内の造影剤が撹拌される。
インジェクターヘッド1は、第1保持ユニット11と第2保持ユニット12とを備える二筒式インジェクターに用いられる。そのため、一方の保持ユニットとしての第2保持ユニット12をベースとして、他方の保持ユニットとしての第1保持ユニット11に保持された第1シリンジ4を揺動することにより、造影剤を撹拌することができる。このような二筒式インジェクターの場合、撹拌された造影剤を生理食塩水によってまとめて押し流しながら注入できるという利点がある。例えば、肝臓のダイナミック検査では、造影剤をまとめて注入することが好ましく、生理食塩水によって造影剤を一度に心臓へ流し込む必要がある。このような場合に、上記インジェクターヘッド1は好適に用いることができる。すなわち、注入部位から心臓までの間における造影剤の滞留が生じず、撮像された画像の品質に悪影響を与えるおそれがない。なお、注入方法としては、造影剤の注入に続いて生理食塩水を注入した後に、造影剤の注入と生理食塩水の注入を再び行う場合もできる。これにより、検査を2回行うこともできる。
第1実施形態では、シリンジを固定し且つ保持する保持ユニットを撹拌ユニットにより揺動することによって、シリンジ内の薬液が攪拌される。つまり、シリンジは、保持ユニットに固定された状態で保持ユニットと共に揺動する。これにより、撹拌動作を行っても、シリンジがずれてしまうことを防止できる。また、シリンジの取り付け及び取り外しは容易であり、撹拌ユニットを交換せずに、安価且つ容易に異なる種類のシリンジを装着することができる。さらに、シリンジの先端部分の近傍には保持部材が配置されていない。そのため、シリンジの先端部分が清潔な状態に維持される。
[第2実施形態]
次に、図6を参照して第2実施形態に係るインジェクターに付いて説明する。第1実施形態のインジェクターでは、第1保持ユニット11を第1シリンジ4の軸線方向と交差する方向に揺動させた。しかし、第2実施形態のインジェクターでは、第1保持ユニット11は、第1シリンジ4の軸線方向に沿った方向に揺動する。なお、第2実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態で説明した構成要素については同じ参照番号を付し、その説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
第1実施形態とは異なり、支持アーム14,15同士の間には、ビーム216,217が設けられている。そして、第1保持ユニット11は、ビーム216,217に対して、シャフト241,251を介して揺動可能に支持されている。撹拌ユニット13側のシャフト241は、ビーム217の軸穴を貫通して伝達機構131に接続され且つ固定されている。また、第2保持ユニット12側のシャフト251は、ビーム216に形成された軸穴を貫通している。第2保持ユニット12及び撹拌ユニット13は、支持アーム14,15同士の間に配置されており、支持アーム14,15に固定されている。
第1実施形態と同様に、撹拌ユニット13は、撹拌用モーター130と伝達機構131とを有する。そして、撹拌用モーター130からの回転運動は、出力軸を介して伝達機構131の第1ギア132に伝達される。第1ギア132が出力軸の回転に従い回転すると、第2ギア133、第3ギア134、及びベルト136を介して、第4ギア135が回転する。第4ギア135にはシャフト241が固定されているため、第4ギア135の回転に従いシャフト241が回転する。シャフト241は前述した第1保持ユニット11の梁部材116に固定されているため、シャフト241の回転に従い第1保持ユニット11が揺動する。これにより、第1保持ユニット11に固定され且つ保持された第1シリンジ4内の造影剤が撹拌される。
第2実施形態においても、シリンジを固定し且つ保持する保持ユニットを撹拌ユニットにより揺動することによって、シリンジ内の薬液が攪拌される。つまり、シリンジは、保持ユニットに固定された状態で保持ユニットと共に揺動する。これにより、撹拌動作を行っても、シリンジがずれてしまうことを防止できる。また、シリンジの取り付け及び取り外しは容易であり、撹拌ユニットを交換せずに、安価且つ容易に異なる種類のシリンジを装着することができる。さらに、シリンジの先端部分の近傍には保持部材が配置されていない。そのため、シリンジの先端部分が清潔な状態に維持される。
[第3実施形態]
次に、図7を参照して第3実施形態に係るインジェクターに付いて説明する。第1及び第2実施形態のインジェクターでは、第1保持ユニット11を揺動させた。しかし、第3実施形態のインジェクターでは、第1保持ユニット11が、第1シリンジ4の軸線方向に沿った方向に摺動する。なお、第3実施形態の説明においては、第1及び第2実施形態との相違点について説明し、第1及び第2実施形態で説明した構成要素については同じ参照番号を付し、その説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
第1及び第2実施形態とは異なり、撹拌ユニット13は、撹拌用モーター130と、撹拌用モーター130に接続されたリンク機構331とを有する。そして、第1保持ユニット11は、リンク機構331に接続されている。リンク機構331は、撹拌用モーター130の出力軸に固定されたディスク332と、ディスク332の回転軸からずれた位置でピンを介してディスク332に接続されたロッド333とを有する。第1保持ユニット11のフレームは、先端部材314及び後端部材315と、先端部材314と後端部材315の間に位置する梁部材316とを有する。梁部材316は、先端部材314及び後端部材315にボルトによって固定されている。そして、ロッド333の端部は、梁部材316から突出したスライダ334にピンを介して接続されている。また、先端部材314は、2本のスライドシャフト317を介してカバー318に接続されている。先端部材314、後端部材315、及び梁部材316は、カバー318内で第1シリンジ4の軸線方向に直線的に摺動可能である。すなわち、先端部材314は、スライダシャフト317に対して進退自在に接続されている。
撹拌動作を行う場合、制御部18は撹拌用モーター130を駆動させる。撹拌用モーター130が駆動すると、出力軸に接続されたディスク332が回転する。ディスク332の回転に従い、ディスク332に接続されたロッド333が連動する。そして、スライダ334は、ロッド333の動きに従い、第1シリンジ4の軸線方向において直線的な往復運動を行う。このスライダ334の摺動に従って、第1保持ユニット11が第1シリンジ4の軸線方向において直線的な往復運動を行う。第1保持ユニット11には、第1シリンジ4が固定され且つ保持されている。そのため、第1シリンジ4は、第1保持ユニット11の摺動に従って、図7の矢印Aで示すように直線的な往復運動を行う。これにより、第1シリンジ4内の造影剤を撹拌することができる。
第3実施形態においては、シリンジを固定し且つ保持する保持ユニットを撹拌ユニットによって摺動させることにより、シリンジ内の薬液が攪拌される。つまり、シリンジは、保持ユニットに固定された状態で保持ユニットと共に摺動する。これにより、撹拌動作を行っても、シリンジがずれてしまうことを防止できる。また、シリンジの取り付け及び取り外しは容易であり、撹拌ユニットを交換せずに、安価且つ容易に異なる種類のシリンジを装着することができる。さらに、シリンジの先端部分の近傍には保持部材が配置されていない。そのため、シリンジの先端部分が清潔な状態に維持される。
[第4実施形態]
次に、図8を参照して第4実施形態に係るインジェクターに付いて説明する。第1乃至第3実施形態のインジェクターでは、第1保持ユニット11を揺動又は摺動をさせた。しかし、第4実施形態のインジェクターでは、第1保持ユニット11を動かす代わりに、保持ユニットに固定され且つ保持されたシリンジを動かす。なお、第4実施形態の説明においては、第1乃至第3実施形態との相違点について説明し、第1乃至第3実施形態で説明した構成要素については同じ参照番号を付し、その説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
第4実施形態の薬液を注入するインジェクター1も、薬液が充填された第1シリンジ4から薬液としての造影剤を押し出す第1駆動部16と、第1シリンジ4を固定し且つ保持する第1保持ユニット11と、第1保持ユニット11を支持する支持アーム14とを備える。そして、第1乃至第3実施形態とは異なり、インジェクター1は、第1シリンジ4内の薬液を撹拌するために、第1シリンジ4を動かす撹拌ユニット13を備える。すなわち、撹拌ユニット13としての振動ボックス430が、第1保持ユニット11から離間した位置において第1シリンジ4の外面に接触している。振動ボックス430は、第1シリンジ4の上面に接触し、第1シリンジ4に振動を加える。
撹拌ユニット13は、振動ボックス430内に撹拌モーターとしての振動モーターを有している。そして、振動モーターは制御部18により駆動され、振動が第1シリンジ4に伝達される。これにより、第1シリンジ4内の造影剤が撹拌される。また、振動ボックス430は、軸を中心に揺動可能な揺動アーム431によって支持されている。そして、揺動アーム431は、軸を介して第1保持ユニット11の先端部材314又は不図示の支持アーム14に接続されている。そのため、揺動アーム431及び振動ボックス430は、接触位置と退避位置との間で揺動可能である。そして、揺動アーム431は、図8に示す接触位置においては、不図示のロック手段で固定される。また、振動ボックス430は、接触位置において第1シリンジ4の上面に接触する。
一方、振動ボックス430は、退避触位置においては、第1シリンジ4から離間している。そして、第1シリンジ4を第1保持ユニット11に装着させる、又は第1保持ユニット11取り外す際には、揺動アーム431のロックを解除した後に揺動させ、図8の矢印Bで示す方向に退避位置まで退避させる。なお、振動ボックス430は、第1シリンジ4の下面又は側面に接触させることもできる。この場合、例えば、揺動アーム431は、第1シリンジ4の下方の接触位置と、退避位置との間で揺動可能となるように構成される。
第4実施形態においては、保持ユニットに固定され且つ保持されたシリンジに撹拌ユニットが振動を加えることにより、シリンジ内の薬液が攪拌される。つまり、シリンジは、保持ユニットに固定され且つ保持された状態で振動する。これにより、撹拌動作を行っても、シリンジがずれてしまうことを防止できる。また、シリンジの取り付け及び取り外しは容易であり、撹拌ユニットを交換せずに、安価且つ容易に異なる種類のシリンジを装着することができる。さらに、シリンジの先端部分の近傍には保持部材が配置されていない。そのため、シリンジの先端部分が清潔な状態に維持される。
[第5実施形態]
次に、図9を参照して第5実施形態に係るインジェクターに付いて説明する。第1実施形態のインジェクターでは、第1保持ユニット11の先端側に支持アーム14が設けられ、第1保持ユニット11の後端側に支持アーム15が設けられていた。しかし、第5実施形態のインジェクターでは、第1保持ユニット11を支持する支持部材が、第1保持ユニット11の先端側を避けて配置されている。なお、第5実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態で説明した構成要素については同じ参照番号を付し、その説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
第1実施形態と同様に、インジェクターヘッド1には、第1保持ユニット11、第2保持ユニット12、及び撹拌ユニット13が設けられている。撹拌ユニット13内には、支持部材としての支持アーム15(不図示)が配置されている。そして、第1実施形態とは異なり、第1保持ユニット11の後端側のみが、シャフト151を介して支持アーム15によって支持されている。すなわち、支持アーム14が設けられておらず、第1保持ユニット11の先端側は自由端となっている。そのため、撹拌動作の際に、第1シリンジ4が支持アーム14に接触するおそれがない。これにより、撹拌動作の自由度を高めることができる。
例えば、第5実施形態の撹拌動作は、第1保持ユニット11を一方向へ所定の時間回転させるように行うことができる。また、撹拌動作は、以下のように行うこともできる。まず、第1保持ユニット11を一方向へ180度揺動させる。すなわち、第1保持ユニット11の第1シリンジ4を装着する側が下を向く位置まで、第1保持ユニット11を揺動させる。その後、第1保持ユニット11を逆方向へ360度揺動させる。すなわち、元の位置を通過して第1シリンジ4を装着する側が下を向く位置まで、第1保持ユニット11を逆方向に揺動させる。なお、撹拌動作は、第1実施形態と同様に行うこともできる。
第1実施形態と同様に、撹拌ユニット13は、撹拌用モーター130と伝達機構131とを有する。そして、撹拌用モーター130からの回転運動は、出力軸を介して伝達機構131の第1ギア132に伝達される。第1ギア132が出力軸の回転に従い回転すると、第2ギア133、第3ギア134、及びベルト136を介して、第4ギア135が回転する。第4ギア135にはシャフト151が固定されているため、第4ギア135の回転に従いシャフト151が回転する。シャフト151は第1保持ユニット11の後端部材115に固定されているため、シャフト151の回転に従い第1保持ユニット11が揺動する。これにより、第1保持ユニット11に固定され且つ保持された第1シリンジ4内の造影剤が撹拌される。
また、第1保持ユニット11と撹拌ユニット13とは、所定の距離だけ離間している。これにより、第1保持ユニット11の揺動中に、オペレーターの指が誤って挟まれる又は揺動に巻き込まれることを防止できる。さらに、第1保持ユニット11は、透明なカバーで覆うこともできる。このカバーは、第1保持ユニット11の揺動を制限しないように、カバーの先端側が開口している。そして、カバーの内側空間は、揺動する第1保持ユニット11と接触しないような大きさで構成されている。これにより、第1保持ユニット11の上面側、側面側及び下面側を覆うことができるので、オペレーターの指が挟まれる又は巻き込まれることを防止できる。
なお、第5実施形態の操作部519は、撹拌ユニット13上方に延在するポールによって支持されたタッチパネルである。そして、タッチパネル519には、注入状況が表示される。また、オペレーターは、タッチパネル519を操作してインジェクターヘッド1を動作させることができる。
第5実施形態においても、シリンジを固定し且つ保持する保持ユニットを撹拌ユニットにより揺動することによって、シリンジ内の薬液が攪拌される。つまり、シリンジは、保持ユニットに固定された状態で保持ユニットと共に揺動する。これにより、撹拌動作を行っても、シリンジがずれてしまうことを防止できる。また、シリンジの取り付け及び取り外しは容易であり、撹拌ユニットを交換せずに、安価且つ容易に異なる種類のシリンジを装着することができる。さらに、シリンジの先端部分の近傍には保持部材が配置されていない。そのため、シリンジの先端部分が清潔な状態に維持される。なお、支持部材の配置場所は、第1保持ユニット11の先端側を避けていればよく、第1保持ユニット11の後端側には限定されない。
[第6実施形態]
次に、図10乃至12を参照して第6実施形態に係るインジェクターに付いて説明する。第1実施形態のインジェクターでは、撹拌ユニット13が第1保持ユニット11の後端側に設けられていた。しかし、第6実施形態のインジェクターでは、撹拌ユニット13が第1保持ユニット11の先端側に設けられている。なお、第6実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態で説明した構成要素については同じ参照番号を付し、その説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
第1実施形態と同様に、インジェクターヘッド1には、第1保持ユニット11、第2保持ユニット12、及び撹拌ユニット13が設けられている。撹拌ユニット13内には、支持部材としての支持アーム14(不図示)が配置されている。そして、第1保持ユニット11は、支持アーム14と支持アーム15とによって支持されている。一方、第1実施形態とは異なり、撹拌ユニット13と第2保持ユニット12とを収容するカバーは一体的に構成されている。そして、撹拌ユニット13は、第1保持ユニット11の先端側に配置されている。すなわち、第1保持ユニット11の先端側は、不図示のシャフト141を介して撹拌ユニット13の伝達機構131に接続されている。また、カバーに収容された制御部18が、第1保持ユニット11、第2保持ユニット12、及び撹拌ユニット13とヒンジを介して接続されている。さらに、操作部19が、制御部18上に配置されている。
また、第1シリンジ4が第1保持ユニット11から突出しないように、第1保持ユニット11の長さは第1シリンジ4よりも長い。そのため、第1シリンジ4が支持アーム14又は撹拌ユニット13に接触するおそれがない。これにより、撹拌動作の自由度を高めることができる。したがって、第6実施形態の撹拌動作は、第1保持ユニット11を一方向へ所定の時間回転させるように行うことができる。また、撹拌動作は、以下のように行うこともできる。まず、第1保持ユニット11を一方向へ180度揺動させる。すなわち、第1保持ユニット11の第1シリンジ4を装着する側が下を向く位置まで、第1保持ユニット11を揺動させる。その後、第1保持ユニット11を逆方向へ360度揺動させる。すなわち、元の位置を通過して第1シリンジ4を装着する側が下を向く位置まで、第1保持ユニット11を逆方向に揺動させる。なお、撹拌動作は、第1実施形態と同様に行うこともできる。
第6実施形態の撹拌ユニット13も、撹拌用モーター130と伝達機構131とを有する。そして、撹拌用モーター130からの回転運動は、出力軸を介して伝達機構131の第1ギア132に伝達される。第1ギア132が出力軸の回転に従い回転すると、第2ギア133、第3ギア134、及びベルト136を介して、第4ギア135が回転する。ここで、第4ギア135にはシャフト141が固定されているため、第4ギア135の回転に従いシャフト141が回転する。シャフト141は第1保持ユニット11の先端部材114に固定されているため、シャフト141の回転に従い第1保持ユニット11が揺動する。なお、撹拌用モーター130の出力軸は、シャフト141に直接接続させることもできる。
図11及び12に示すように、オペレーターは、撹拌動作を行う前に第1シリンジ4及び第2シリンジ5を所定の角度で傾ける。すなわち、手動で第1保持ユニット11及び第2保持ユニット12を注入位置まで傾ける。そして、第1保持ユニット11及び第2保持ユニット12は、傾いた状態で不図示のロック手段により固定される。このように、第1シリンジ4が傾いた状態で撹拌動作が行われる。具体的には、図11に示すように、第1保持ユニット11を一方向へ所定の角度だけ揺動させる。その後、図12に示すように、元の位置を通過して第1保持ユニット11を逆方向へ所定の角度だけ揺動させる。これにより、第1保持ユニット11に固定され且つ保持された第1シリンジ4内の造影剤が撹拌される。なお、第1保持ユニット11及び第2保持ユニット12を傾けるために、リフターを設けることもできる。この場合、オペレーターは操作部19を操作し、リフターによって第1保持ユニット11及び第2保持ユニット12を持ち上げる。これにより、第1保持ユニット11及び第2保持ユニット12を、自動的に傾けることができる。
第6実施形態においても、シリンジを固定し且つ保持する保持ユニットを撹拌ユニットにより揺動することによって、シリンジ内の薬液が攪拌される。つまり、シリンジは、保持ユニットに固定された状態で保持ユニットと共に揺動する。これにより、撹拌動作を行っても、シリンジがずれてしまうことを防止できる。また、シリンジの取り付け及び取り外しは容易であり、撹拌ユニットを交換せずに、安価且つ容易に異なる種類のシリンジを装着することができる。さらに、シリンジの先端部分の近傍には保持部材が配置されていない。そのため、シリンジの先端部分が清潔な状態に維持される。
[第7実施形態]
次に、図13を参照して第7実施形態に係る薬液の注入システムに付いて説明する。第7実施形態の薬液注入システムにおいては、撹拌動作の履歴を記録した履歴データを外部記憶手段700に記憶させることができる。なお、第7実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態で説明した構成要素については同じ参照番号を付し、その説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
薬液注入システムは、薬液を注入する注入装置としてのインジェクター100と、インジェクター100と通信し且つ患者情報(カルテ情報)等を記憶する、データベースサーバー又は病院内情報システム等の外部記憶手段700とを備える。さらに、薬液注入システムは、超音波診断装置等の医療用撮影装置800を備えることもできる。また、インジェクター100のインジェクターヘッド1には、制御部18、操作部19、通信部71、及びRFIDリーダ72が設けられている。また、第1シリンジ4には、RFIDチップ73が設けられている。そして、RFIDチップ73には、少なくとも注入される薬液に関連する薬液データが記憶されている。当該データは、例えば、薬液の名称又はID、粘度、消費期限、シリンジ容量、ロット番号等のデータを含む。なお、RFIDチップ73には、インジェクターヘッド1等が後からデータを記憶させることもできる。RFIDリーダ72は、第1シリンジ4が第1保持ユニット11に正しく装着されたときのみ、RFIDチップ73と無線通信できる位置に設けられている。
オペレーターが操作部19から患者の体重等の注入条件データを入力すると、制御部18は注入条件データを受信する。また、制御部18は、RFIDリーダ72によりRFIDチップ73から薬液データを取得する。そして、制御部18は、注入条件データ及び薬液データから注入プロトコルを算出する。また、制御部18は、通信部71を介して外部記憶手段700から注入条件データ又は注入プロトコルを取得することもできる。制御部18は、注入プロトコルに従い第1駆動部16及び第2駆動部17を制御し、注入動作を行わせる。さらに、制御部18は、前述した様に撹拌ユニット13を制御し、撹拌動作を行わせる。
また、制御部18は、注入動作及び撹拌動作の履歴を記録した履歴データを生成する。そして、制御部18は、履歴データを外部記憶手段700に送信し、患者に対応するカルテ情報に記録させることができる。撹拌動作の履歴データには、薬液の名称、撹拌時間、揺動速度等のデータが含まれ得る。また、注入動作の履歴データには、薬液の名称、注入時間、注入速度等のデータが含まれ得る。なお、制御部18は、通信部を介して超音波診断装置から画像に関するデータ、例えばID、撮影時間又は撮影部位等のデータを取得することもできる。そして、制御部18は、履歴データを画像と関連付けた状態で外部記憶手段700に記憶させることができる。また、オペレーターは、病院内情報システムの端末を利用してインジェクター100に注入プロトコル等の情報を送受信することができる。
第7実施形態においては、インジェクター100が、外部機器と通信を行う通信部71を備える。これにより、インジェクター100は、超音波診断装置等の医療用撮影装置800、又はデータベースサーバー等の外部記憶手段700と情報の送受信を行うことができる。また、RFIDチップ73を有するシリンジを用いることにより、薬液データ等を超音波診断装置800又は外部記憶手段700に送信して、記憶させることも可能である。インジェクター100は、注入動作及び撹拌動作の履歴を記録した履歴データを外部記憶手段700に送信する、又は外部記憶手段700から薬液の注入プロトコル等を受信することもできる。さらに、外部記憶手段700から患者の体重等の情報を受信して、インジェクター100の制御部18において注入プロトコルを算出することもできる。このように、インジェクター100と、患者情報を記憶した外部記憶手段700とを連携させることにより、適切な撮影を行うことができる。また、医療用撮影装置800を連携させることにより、造影剤注入後の適切なタイミングで撮像を行うこともできる。
以上、実施例を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。本発明に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、上述の各実施形態及び変形例は、本発明に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
例えば、撹拌ユニット13の伝達機構131を省略して、撹拌用モーター130の出力軸がシャフト151に接続されてもよい。また、駆動部は、ステッピングモーターに代えて、超音波モーターを有することもできる。さらに、第2保持ユニット12は固定されていたが、第1保持ユニット11と同様に揺動させることもできる。なお、第1実施形態においても、第1保持ユニット11と撹拌ユニット13又は支持アーム15とを離間させることができる。また、第1保持ユニット11と支持アーム14とを離間させることもできる。これにより、オペレーターの指が誤って挟まれる又は揺動に巻き込まれることを防止できる。さらに、第5実施形態以外の実施形態においても、第1保持ユニット11を透明なカバーで覆うことができる。
また、第1実施形態において、第2保持ユニット12に、第2シリンジ5の外面に接触するヒーター(不図示)をさらに設けてもよい。ヒーターは、第2保持ユニット12に設けられたシリンダ受け部120に設けられ、第2シリンジ5のシリンダ52を加熱又は保温する。このヒーターは、シリンダ受け部120上面に配置されるか、又はシリンダ受け部120に内蔵される。ヒーターによって生理食塩水を保温することにより、所定の温度、例えば人間の体温程度の温度を維持することができる。
この出願は2012年4月12日に出願された日本国特許出願第2012−091256号からの優先権を主張するものであり、その内容を引用してこの出願の一部とするものである。
1:インジェクターヘッド、2:スタンド、4:第1シリンジ、5:第2シリンジ、6:シリンジアダプタ、9:チューブ、11:第1保持ユニット、12:第2保持ユニット、13:撹拌ユニット、14:支持アーム、15:支持アーム、16:第1駆動部、17:第2駆動部、18:制御部、19:操作部、41:シリンダフランジ、42:シリンダ、43:導管部、44:ピストン、51:シリンダフランジ、52:シリンダ、53:導管部、54:ピストン、71:通信部、72:RFIDリーダ、73:RFIDチップ、91:第1チューブ、92:第2チューブ、93:第1コネクター、94:第2コネクター、95:先端部、96:リリースバルブ、100:インジェクター、110:シリンダ受け部、114:先端部材、115:後端部材、116:梁部材、120:シリンダ受け部、130:撹拌用モーター、131:伝達機構、132:第1ギア、133:第2ギア、134:第3ギア、135:第4ギア、136:ベルト、141:シャフト、151:シャフト、152:シャフト、160:プレッサー、161:注入用モーター、162:変換機構、163:ボールねじ、164:係合部、165:ガイドシャフト、170:プレッサー、171:注入用モーター、172:変換機構、173:ボールねじ、174:係合部、175:ガイドシャフト、216:ビーム、217:ビーム、241:シャフト、251:シャフト、314:先端部材、315:後端部材、316:梁部材、317:スライドシャフト、318:カバー、331:リンク機構、332:ディスク、333:ロッド、334:スライダ、430:振動ボックス、431:揺動アーム、519:操作部、700:外部記憶手段、800:医療用撮影装置

Claims (15)

  1. 薬液を注入する注入装置であって、
    第1薬液が充填された第1シリンジから前記第1薬液を押し出す第1駆動部と、
    前記第1シリンジを固定し且つ保持する第1保持ユニットと、
    前記第1保持ユニットを支持する支持部材と、
    前記第1保持ユニットに接続されると共に、前記第1シリンジ内の前記第1薬液を撹拌するために、前記第1保持ユニットを動かす撹拌ユニットとを備え
    前記第1駆動部は、前記第1保持ユニットに保持される前記第1シリンジのピストンを押すためのプレッサーを有し、前記プレッサーは前記第1保持ユニットに設置されている、注入装置。
  2. 前記撹拌ユニットは、撹拌用モーターと、前記撹拌用モーターからの回転力をシャフトに伝達する伝達機構とを有し、
    前記第1保持ユニットは、前記シャフトを介して前記伝達機構に接続されており、
    前記第1保持ユニットは、前記支持部材に対して前記シャフトを中心に揺動する、請求項1に記載の注入装置。
  3. 前記第1保持ユニットは、前記第1シリンジの軸線方向と交差する方向に揺動する、請求項2に記載の注入装置。
  4. 前記第1保持ユニットは、前記第1シリンジの軸線方向に沿った方向に揺動する、請求項2に記載の注入装置。
  5. 前記撹拌ユニットは、撹拌用モーターと、前記撹拌用モーターに接続されたリンク機構とを有し、
    前記第1保持ユニットは、前記リンク機構に接続されており、
    前記第1保持ユニットは、前記第1シリンジの軸線方向に沿った方向に摺動する、請求項1に記載の注入装置。
  6. 第2薬液が充填された第2シリンジから前記第2薬液を押し出す第2駆動部と、
    前記第2シリンジを固定し且つ保持する第2保持ユニットとをさらに備え、
    前記第2保持ユニットは、前記支持部材に固定され且つ保持される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の注入装置。
  7. 前記第1駆動部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1保持ユニットが停止した後に前記薬液の注入を開始する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の注入装置。
  8. 前記第1保持ユニットは、前記第1シリンジの外面に接触するヒーターを有する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の注入装置。
  9. 前記支持部材は、前記第1保持ユニットの先端側を避けて配置されている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の注入装置。
  10. 前記撹拌ユニットは、前記第1保持ユニットの先端側に配置されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の注入装置。
  11. 薬液を注入する注入装置であって、
    薬液が充填されたシリンジから前記薬液を押し出す駆動部と、
    前記シリンジを固定し且つ保持する保持ユニットと、
    前記保持ユニットを支持する支持部材と、
    前記保持ユニットから離間した位置において前記シリンジの外面に接触すると共に、前記シリンジ内の前記薬液を撹拌するために、前記シリンジを動かす撹拌ユニットと
    前記撹拌ユニットを支持すると共に、接触位置と退避位置との間で前記撹拌ユニットと共に揺動可能な揺動アームとを備え、
    前記撹拌ユニットは、前記接触位置において前記シリンジの前記外面に接触すると共に、前記退避位置において前記シリンジの前記外面から離間しており、
    前記駆動部は、前記保持ユニットに保持される前記シリンジのピストンを押すためのプレッサーを有し、前記プレッサーは前記保持ユニットに設置されている、注入装置。
  12. 前記撹拌ユニットは、振動モーターを有し、前記シリンジの上面に接触して前記シリンジに振動を加える、請求項11に記載の注入装置。
  13. 薬液の流れる方向を自動で切り替えるように、三方活栓をさらに備える、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の注入装置。
  14. 薬液の分離を検知するセンサーをさらに備える、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の注入装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の注入装置と、前記注入装置と通信する外部記憶手段とを備える薬液の注入システムであって、
    前記注入装置は、前記外部記憶手段と通信を行うための通信部を備える、注入システム。
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