JP6406706B2 - シリンジ回転装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジに貯留された液剤を導入する際に用いられる、シリンジ回転装置に関する。
たとえば、肝臓がん、膵臓がん、大腸がん、他の臓器から肝臓にがんが転移した転移性肝がん、胆管がん等の治療の一つとして血管塞栓術が挙げられる。この血管塞栓術は、目的の部位(腫瘍のすぐ近くの動脈)まで、カテーテルを挿入し、そこから腫瘍に栄養を運んでいる血管(動脈)を塞いでしまう術である。従来は、ゼラチンスポンジ等を用いて血管を塞いでいたが、近年では、粒子径がそろった血管塞栓用ビーズを用いて、血管(動脈)を塞ぐようになってきている。また、血管塞栓用ビーズに抗がん剤を含侵して使用されるようにもなってきている。
血管塞栓用ビーズは、造影剤に混ぜた状態で目的の部位にまで運ばれる。血管塞栓用ビーズの大きさは、約100〜500μm程度であり、また、造影剤とは比重が異なることから、患者の血管(動脈)に注入する際には、造影剤に対して血管塞栓用ビーズを均一に混ぜて均等な濃度に保っておく必要がある。
たとえば、比重差のある粒子の沈降を防止して均等な濃度を保つ装置として、特開平06−133758号(特許文献1)に開示される沈降防止抽出装置が挙げられる。
特開平06−133758号公報
上述した血管塞栓用ビーズを用いた血管塞栓術においては、目的の部位の画像を造影しながら患者に対して液剤(造影剤+血管塞栓用ビーズ)が注入される。よって、液剤が患者に注入される直前まで、液剤に対して血管塞栓用ビーズの濃度を均一に保っておく必要がある。また、術者は液剤が貯留されたシリンジを、術者の手で操作する必要がある。そのため、術者が手で持つシリンジにおいて、シリンジ内に貯留される液剤の血管塞栓用ビーズの濃度を均一に保つ必要がある。従来、術者は、自分でシリンジを回転させながらシリンジ内に貯留される液剤の血管塞栓用ビーズの濃度を均一に保っていた。
したがって、この発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであって、術者の手を煩わせることなく、シリンジ内に貯留される液剤の血管塞栓用ビーズの濃度を均一に保つことを可能とするシリンジ回転装置を提供することにある。
この発明に基づいたシリンジ回転装置においては、液剤を患者の血管に注入する際に用いられ、筒状のシリンジ本体、上記シリンジ本体の内部に貯留された上記液剤を液密的に保持するピストン、および、上記ピストンを先端部において保持し、上記シリンジ本体の軸の周りに回転可能であり、上記ピストンを上記シリンジ本体の軸方向に沿って摺動させるプランジャを備えるシリンジを保持し、上記軸を回転中心として上記シリンジ本体および上記ピストンを、上記軸の周りに回転させるシリンジ回転装置であって、以下の構成を備える。
上記シリンジ本体を上記軸の周りに回転可能なように、上記シリンジ本体を保持する上記シリンジ本体保持ベースと、上記シリンジ本体保持ベースに設けられ、上記シリンジ本体および上記ピストンを、上記軸の周りに回転させる回転駆動機構と、を備える。
他の形態において、上記シリンジ本体保持ベースは、上記回転駆動機構として、上記シリンジ本体の先端部を回転可能に支持する先端支持部と、上記シリンジ本体を支持し、上記プランジャを上記先端部に押し進める動作を上記軸を回転中心として上記シリンジ本体および上記ピストンを、上記軸の周りに回転させる動作に変換する動作変換機構とを備える。
他の形態において、上記動作変換機構は、上記シリンジ本体の外表面に当接して、上記シリンジ本体および上記ピストンを、上記軸の周りに回転させる回転ローラと、上記プランジャを保持し、上記プランジャを上記先端部側に押し進めることにより、上記回転ローラを、上記軸を回転中心として回転させる第1回転機構とを有する。
他の形態において、上記シリンジ本体の外表面に装着され、上記回転ローラに当接する筒状のリングをさらに備える。
他の形態において、上記シリンジ本体は、その後端部に外側に張り出すフランジを有し、上記動作変換機構は、上記プランジャを保持し、上記プランジャを上記先端部に押し進めることにより、上記フランジに当接しながら上記フランジを上記軸を回転中心として回転させることにより、上記シリンジ本体および上記ピストンを上記軸の周りに回転させる第2回転機構を有する。
他の形態において、上記シリンジ本体保持ベースは、上記回転駆動機構として、上記シリンジ本体の先端部を回転可能に支持する先端支持部と、上記シリンジ本体の外表面に当接して、上記シリンジ本体および上記ピストンを、上記軸の周りに回転させる回転ローラと、上記回転ローラを回転させる駆動装置とを備える。
この発明に基づいたシリンジ回転装置によれば、術者を煩わせることなく、シリンジ内に貯留される造影剤の血管塞栓用ビーズの濃度を均一に保つことを可能とするシリンジ回転装置を提供することを可能とする。
実施の形態1のシリンジ回転装置の全体構成を示す第1斜視図である。 実施の形態1のシリンジ回転装置の背面側の構成を示す斜視図である。 実施の形態1のシリンジ回転装置の内部構造を示す部分拡大図である。 実施の形態1のシリンジ回転装置の全体構成を示す第2斜視図である。 実施の形態1のシリンジ回転装置の使用状態を示す第1斜視図である。 実施の形態1のシリンジ回転装置の使用状態を示す第2斜視図である。 実施の形態1のシリンジ回転装置の変形例を示す斜視図である。 実施の形態1のシリンジ回転装置の変形例に用いられるリングを示す斜視図である。 実施の形態2のシリンジ回転装置の全体構成を示す斜視図である。 実施の形態2のシリンジ回転装置の内部構成を示す部分破断斜視図である。 実施の形態2のシリンジ回転装置の使用状態を示す第1斜視図である。 実施の形態2のシリンジ回転装置の使用状態を示す第2斜視図である。 実施の形態3のシリンジ回転装置の全体構成を示す第1斜視図である。 実施の形態3のシリンジ回転装置の全体構成を示す第2斜視図である。 実施の形態3のシリンジ回転装置の使用状態を示す第1斜視図である。 実施の形態3のシリンジ回転装置の使用状態を示す第2斜視図である。
以下、本発明に基づいたシリンジ回転装置の各実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、各実施の形態に表れる構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。また、図において、ピストンとプランジャとの連結構造を明確に示するため、シリンジ本体を一部破断して図示している。
(実施の形態1)
図1から図4を参照して、実施の形態1におけるシリンジ回転装置100の構成について説明する。図1は、シリンジ回転装置100の全体構成を示す第1斜視図、図2は、シリンジ回転装置100の背面側の構成を示す斜視図、図3は、シリンジ回転装置100の内部構造を示す部分拡大図、図4は、シリンジ回転装置100の全体構成を示す第2斜視図である。
図1を参照して、実施の形態1におけるシリンジ回転装置100は、造影剤に所定の濃度となるように所定量の血管塞栓用ビーズが混ぜられた液剤FMを患者の血管に注入する際に用いられ、この液剤FMが内部に貯留されたシリンジ1を回転させるためのシリンジ回転装置100である。
シリンジ1は、筒状のシリンジ本体1A、シリンジ本体1Aの内部に蓄えられた液剤FMを液密的に保持するゴム、樹脂等の弾性部材が用いられたピストン1B、および、このピストン1Bを先端部において保持するプランジャ1Cを有する。ピストン1Bは、シリンジ本体1Aの内部においては回転しないが、プランジャ1Cは、ピストン1Bに対して、シリンジ本体1Aの軸CLの周りに回転可能である。
プランジャ1Cは、ピストン1Bをシリンジ本体1Aの軸CL方向に沿って摺動させることができる。プランジャ1Cのピストン1Bが取り付けられる先端部とは反対側の後端部には、外方に向かって張り出す円形のフランジ1Dが設けられている。また、シリンジ本体1Aの後端部にも、外方に向かって張り出す小判型のフランジ1Fが設けられている。
シリンジ回転装置100は、上記構成のシリンジ1を保持し、軸CLを回転中心としてシリンジ本体1A(ピストン1Bを含む。以下同様。)を、軸CLの周りに回転させる装置である。シリンジ本体1Aを軸CLの周りに回転可能なように、シリンジ本体1Aを保持するシリンジ本体保持ベース110と、シリンジ本体保持ベース110に設けられ、シリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる回転駆動機構と、を備えている。
シリンジ本体保持ベース110は、シリンジ本体1Aの先端部1tを回転可能に支持する先端支持部111と、シリンジ本体1Aを支持し、プランジャ1Cを先端部1tに押し進める動作を、軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aを軸CLの周りに回転させる動作に変換する動作変換機構とを備えている。
先端部1tには、先端部1tに対して回転可能にローターコネクタ2が取り付けられており、先端支持部111は、ローターコネクタ2を支持することによりシリンジ本体1Aの先端部1tが回転可能に支持されることとなる。また、シリンジ本体保持ベース110の両側面には、術者の指を係合させる弓形状のグリップ112が一対設けられている。
動作変換機構は、シリンジ本体1Aの外表面に当接して、シリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる回転ローラ113と、プランジャ1Cを保持し、プランジャ1Cを先端部1t側に押し進めることにより、回転ローラ113を、軸CLを回転中心として回転させる第1回転機構と、を有している。
図1から図3を参照して、第1回転機構について説明する。シリンジ本体保持ベース110に設けられた回転ローラ113には、スクリュ軸122が貫通可能なスクリュ溝穴113hが設けられている。スクリュ軸122の表面は、図3に良く表れるように、表面が捩じられた形態を有している。例えば、図3中の矢印A1方向にスクリュ軸122を押し進めた場合には、スクリュ軸122の表面に沿ってスクリュ溝穴113hが回転し、その結果、回転ローラ113が図中矢印R1方向に回転する。
スクリュ軸122の先端部は、シリンジ本体保持ベース110の内部において開放端であり、後端部は、押し込みプレート121の略中央領域に固定されている。押し込みプレート121の下端には、並行に配置された2本のガイド軸120の後端部が固定され、ガイド軸120の先端部は、シリンジ本体保持ベース110の内部において開放端となるように支持されている。押し込みプレート121は、2本のガイド軸120により安定的にシリンジ本体保持ベース110に対して前後方向(図中矢印A方向)への移動を可能としている。押し込みプレート121には、ピストン1Bの後端部に設けられたフランジ1Dが当接する。
基本的には、フランジ1Dは回転しないことから、押し込みプレート121との間で摩擦が生じることはないが、ピストン1Bにプランジャ1Cが固着する場合がある。この場合には、フランジ1Dはピストン1Bとともに回転することとなるため、予め、フランジ1Dが当接する押し込みプレート121の表面の摩擦力を低下させる工夫を施しておいても良い。一方で、プランジャ1Cのピストン1Bへの固着を解消する観点に立てば、プランジャ1Cの回転が阻止されるように、フランジ1Dを押し込みプレート121に固定できるような機構を設けておいても良い。
再び図1を参照して、シリンジ本体保持ベース110に対して、内部に液剤FMが貯留されたシリンジ1を装着する。その後、図4に示すように、シリンジ本体保持ベース110に設けられた円弧形状の押えカバー114を、クリップ117を持ちながら回転支持軸115を中心にして回転(図中矢印R方向)させ、フック118をシリンジ本体保持ベース110に設けられたフック溝119に係合させる。これにより、シリンジ本体1Aは、押えカバー114によりシリンジ本体保持ベース110側に押し付けられ、シリンジ本体1Aはシリンジ本体保持ベース110に対して固定された状態となる。
押えカバー114には、2つの押えローラ116が設けられており、シリンジ本体1Aは、回転ローラ113と2つの押えローラ116とにより挟み込まれることから、軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aの回転が許容される。
(使用状態)
次に、図5および図6を参照して、上記構成を有するシリンジ回転装置100の使用状態について説明する。図5および図6は、上記構成を有するシリンジ回転装置100の使用状態を示す第1および第2斜視図である。ローターコネクタ2には、他端が患者の目的部位に導入されたカテーテル10が連結されている。
図5に示すように、造影剤に血管塞栓用ビーズが混ぜられた液剤FMが貯留されたシリンジ本体1Aがシリンジ本体保持ベース110に対して固定された状態において、術者HDは、通常、人差し指と中指とをグリップ112に係合させ、親指を押し込みプレート121の裏面側に配置する。
図6に示すように、術者HDは、親指を用いて押し込みプレート121を先端部側に押し込む。これにより、液剤FMは、カテーテル10を通じて患者の血管に注入される。また、この動作によりスクリュ軸122が前進する結果、回転ローラ113が回転する。この回転ローラ113の回転に従動して、シリンジ本体1Aは、シリンジ本体1Aの軸CLを回転中心として、図中の矢印R1方向に回転する。なお、シリンジ本体1A、ピストン1B、および、液剤FMは回転するが、プランジャ1Cは、ピストン1Bに対して回転可能に設けられていることから、プランジャ1Cは回転しない。
このように、本実施の形態におけるシリンジ回転装置100によれば、動作変換機構の第1回転機構として、術者が押し込みプレート121を先端部側に押し込むことにより、プランジャ1Cが先端部1tに押し進められる。また、この押し進められる動作が軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aを軸CLの周りに回転させる動作に変換される。
その結果、術者による液剤FMの患者の血管への注入動作において、術者が意識することなく、シリンジ1内に貯留される液剤FMの血管塞栓用ビーズの濃度が均一に保たれることとなる。これにより、術者は、液剤FMの血管塞栓用ビーズの濃度を均一に保たなければならないとする作業に煩わされることはない。
(変形例)
図7および図8を参照して、シリンジ回転装置100の変形例について説明する。図7は、シリンジ回転装置100の変形例を示す斜視図、図8は、シリンジ回転装置100の変形例に用いられるリング20を示す斜視図である。
上記実施の形態1におけるシリンジ回転装置100との相違点は、シリンジ本体1Aの回転ローラ113との当接位置に、リング20が装着されている点にある。その他は、上記実施の形態1と同じである。図8に示すように、リング20は円筒形状を有し、回転ローラ113の接触に対して摩擦力を高める材料から構成されているとよい。たとえば、樹脂製のゴム等が用いられる。このように、シリンジ本体1Aにリング20を設けることで、回転ローラ113からの回転トルクを確実にシリンジ本体1Aに伝達させることが可能となる。
(実施の形態2)
次に、図9および図10を参照して、実施の形態2におけるシリンジ回転装置200の構成について説明する。図9は、シリンジ回転装置200の全体構成を示す斜視図、図10は、シリンジ回転装置200の内部構成を示す部分破断斜視図である。なお、シリンジ1の構成は、上記実施の形態1において説明したシリンジ1と同じであるため、ここでの説明は繰り返さない。
図9を参照して、実施の形態2におけるシリンジ回転装置200は、造影剤に所定の濃度となるように所定量の血管塞栓用ビーズが混ぜられた液剤FMを患者の血管に注入する際に用いられ、この液剤FMが内部に貯留されたシリンジ1を回転させるためのシリンジ回転装置200である。
シリンジ回転装置200は、シリンジ1を保持し、軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる装置である。シリンジ本体1Aを軸CLの周りに回転可能なように、シリンジ本体1Aを保持するシリンジ本体保持ベース210と、シリンジ本体保持ベース210に設けられ、シリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる回転駆動機構とを備えている。
シリンジ本体保持ベース210は、シリンジ本体1Aの先端部1tを回転可能に支持する先端支持部211と、シリンジ本体1Aの両側において並行に延びる一対のガイドピラー212と、このガイドピラー212の後端部に設けられるグリップ213を備えている。グリップ213は、術者の指を係合させる略弓形状を有している。ガイドピラー212の内面側には、後述するガイドバー221を軸CLの延びる方向に沿って摺動可能に案内する断面が凹部形状のガイド溝210gが設けられている。
図10に良く表れるように、シリンジ本体1Aの後端部に設けられるフランジ1F、および、ピストン1Bの後端部に設けられるフランジ1Dは、ガイド筒220に保持されている。このガイド筒220が動作変換機構の第2回転機構として機能する。このガイド筒220は、全体として有底の筒形状を有している。ガイド筒220の内周面には、軸CLの延びる方向に沿って2本の螺旋羽根ガイド223,224が設けられている。螺旋羽根ガイド223,224は、相互に180度ずれた位置においてフランジ1Fが係合するように設けられている。また、底プレート222には、ピストン1Bのフランジ1Dが当接している。
(使用状態)
次に、図11および図12を参照して、上記構成を有するシリンジ回転装置200の使用状態について説明する。図11および図12は、上記構成を有するシリンジ回転装置200の使用状態を示す第1および第2斜視図である。ローターコネクタ2には、他端が患者の目的部位に導入されたカテーテル10が連結されている。
図11に示すように、造影剤に血管塞栓用ビーズが混ぜられた液剤FMが貯留されたシリンジ本体1Aがシリンジ本体保持ベース210に対して固定された状態において、術者HDは、通常、人差し指と中指とをグリップ213に係合させ、親指をガイド筒220の底プレート222の裏面側に配置する。
図12に示すように、術者HDは、親指を用いてガイド筒220を先端部側に押し込む。これにより、液剤FMは、カテーテル10を通じて患者の血管に注入される。また、この動作により2本の螺旋羽根ガイド223,224は、フランジ1Fに当接しながら前進する。その結果、2本の螺旋羽根ガイド223,224の移動にしたがって、フランジ1Fが回転する。これにより、シリンジ本体1Aは、シリンジ本体1Aの軸CLを回転中心として、図中の矢印R1方向に回転する。なお、シリンジ本体1A、ピストン1B、および、液剤FMは回転するが、プランジャ1Cは、ピストン1Bに対して回転可能に設けられていることから、プランジャ1Cは回転しない。
このように、本実施の形態におけるシリンジ回転装置200によれば、動作変換機構との第2回転機構として、術者がガイド筒220を先端部側に押し込むことにより、プランジャ1Cが先端部1tに押し進められる。また、この押し進められる動作が軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる動作に変換される。
その結果、術者による液剤FMの患者の血管への注入動作において、術者が意識することなく、シリンジ1内に貯留される液剤FMの血管塞栓用ビーズの濃度が均一に保たれることとなる。これにより、術者は、液剤FMの血管塞栓用ビーズの濃度を均一に保たなければならないとする作業に煩わされることはない。
(実施の形態3)
図13および図14を参照して、実施の形態3におけるシリンジ回転装置300の構成について説明する。図13および図14は、シリンジ回転装置300の全体構成を示す第1および第2斜視図である。なお、シリンジ1の構成は、上記実施の形態1において説明したシリンジ1と同じであるため、ここでの説明は繰り返さない。また、図13および図14においては、内部構造の理解を容易にするため、シリンジ本体保持ベース310は二点鎖線で示している。
上記実施の形態1および2におけるシリンジ回転装置100,200は、回転駆動機構として、シリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる力は、術者がプランジャ1Cを先端部側に押し込む力(人力)を利用したものであるが、本実施の形態3におけるシリンジ回転装置300は、シリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる力に駆動モータを用いている。
図13を参照して、実施の形態3におけるシリンジ回転装置300は、造影剤に所定の濃度となるように所定量の血管塞栓用ビーズが混ぜられた液剤FMを患者の血管に注入する際に用いられ、この液剤FMが内部に貯留されたシリンジ1を回転させるためのシリンジ回転装置300である。
シリンジ回転装置300は、シリンジ1を保持し、軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる装置である。シリンジ本体1Aを軸CLの周りに回転可能なように、シリンジ本体1Aを保持するシリンジ本体保持ベース310と、シリンジ本体保持ベース310に設けられ、シリンジ本体1Aを、軸CLの周りに回転させる回転駆動機構とを備えている。
シリンジ本体保持ベース310は、回転駆動機構として、シリンジ本体1Aの先端部1tを回転可能に支持する先端支持部311と、シリンジ本体1Aを支持し、軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aを軸CLの周りに回転させる回転ローラ340とを備えている。回転ローラ340は、駆動モータ330に回転させられる。駆動モータ330の回転制御は、制御装置500によってコントロールされる。
シリンジ本体1Aの先端部1tには、先端部1tに対して回転可能にローターコネクタ2が取り付けられており、先端支持部311は、ローターコネクタ2を支持することによりシリンジ本体1Aの先端部1tが回転可能に支持されることとなる。また、シリンジ本体保持ベース310の両側面には、術者の指を係合させる弓形状のグリップ312が一対設けられている。
また、シリンジ本体保持ベース310には、回転ローラ340とともにシリンジ本体1Aを挟み込むための一対の保持グリップ350が設けられている。保持グリップ350は、シリンジ本体保持ベース310に対して回転可能に設けられるグリップベース351と、グリップベース351に設けられ、シリンジ本体1Aを回転可能に保持する回転ローラ352とを有する。
図13を参照して、シリンジ本体保持ベース310に対して、内部に液剤FMが貯留されたシリンジ1を装着する。その後、図14に示すように、保持グリップ350を回転(図中矢印P方向)させる。これにより、シリンジ本体1Aは、保持グリップ350により回転ローラ340側に押し付けられ、シリンジ本体1Aはシリンジ本体保持ベース310に対して固定された状態となる。
この状態で、駆動モータ330を用いて回転ローラ340を回転(図中r1方向)させると、シリンジ本体1Aは、軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aが回転させられることとなる(図14中矢印R1方向)。
なお、保持グリップ350には、図示しない弾性部材が内在されており、思案点を境にして、シリンジ本体1Aに近づく位置(回転ローラ340側に押し付ける位置)と、シリンジ本体1Aから遠ざかる位置との間を移動可能に設けられている。
また、本実施の形態では、シリンジ本体1Aに、図7および図8で示したリング20を装着した状態を示しているが、装着しなくてもよい場合がある。
(使用状態)
次に、図15および図16を参照して、上記構成を有するシリンジ回転装置300の使用状態について説明する。図15および図16は、上記構成を有するシリンジ回転装置300の使用状態を示す第1および第2斜視図である。ローターコネクタ2には、他端が患者の目的部位に導入されたカテーテル10が連結されている。
図15に示すように、造影剤に血管塞栓用ビーズが混ぜられた液剤FMが貯留されたシリンジ本体1Aがシリンジ本体保持ベース310に対して固定された状態において、術者HDは、通常、人差し指と中指とをグリップ312に係合させ、親指をフランジ1Dの裏面側に配置する。
図16に示すように、術者HDは、親指を用いてフランジ1Dを先端部側に押し込む。これにより、液剤FMは、カテーテル10を通じて患者の血管に注入される。また、駆動モータ330を用いて回転ローラ340を回転させることにより、シリンジ本体1Aは、軸CLを回転中心としてシリンジ本体1Aが回転させられることとなる(図16中矢印R1方向)。なお、シリンジ本体1A、ピストン1B、および、液剤FMは回転するが、プランジャ1Cは、ピストン1Bに対して回転可能に設けられていることから、プランジャ1Cは回転しない。
このように、本実施の形態におけるシリンジ回転装置300によれば、術者による液剤FMの患者の血管への注入動作において、術者が意識することなく、シリンジ1内に貯留される液剤FMの血管塞栓用ビーズの濃度が均一に保たれることとなる。これにより、術者は、液剤FMの血管塞栓用ビーズの濃度を均一に保たなければならないとする作業に煩わされることはない。
なお、上記液剤として、造影剤に造影剤とは比重の異なる血管塞栓用ビーズを混ぜる場合について説明しているが、液剤としてはこの場合に限定されない。液体状の物質に比重の異なる個体物質を混ぜる場合に、個体物質の濃度を均一に保つ必要がある場合には、上記各実施の形態における構成を採用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 シリンジ、1A シリンジ本体、1B ピストン、1C プランジャ、1D、1F フランジ、2 ローターコネクタ、10 カテーテル、20 リング、100,200,300 シリンジ回転装置、110,210,310 シリンジ本体保持ベース、111,211,311 先端支持部、112,213,312 グリップ、113 回転ローラ、113h スクリュ溝穴、114 押えカバー、115 回転支持軸、116,352 押えローラ、117 クリップ、118 フック、119 フック溝、120 ガイド軸、121 押し込みプレート、122 スクリュ軸、210g ガイド溝、212 ガイドピラー、220 ガイド筒、221 ガイドバー、222 底プレート、223,224 螺旋羽根ガイド、330 駆動モータ、340 回転ローラ、350 保持グリップ、351 グリップベース。

Claims (4)

  1. 液剤を患者の血管に注入する際に用いられ、筒状のシリンジ本体、前記シリンジ本体の内部に貯留された前記液剤を液密的に保持するピストン、および、前記ピストンを先端部において保持し、前記シリンジ本体の軸の周りに回転可能であり、前記ピストンを前記シリンジ本体の軸方向に沿って摺動させるプランジャを備えるシリンジを保持し、前記軸を回転中心として前記シリンジ本体および前記ピストンを、前記軸の周りに回転させるシリンジ回転装置であって、
    前記シリンジ本体を前記軸の周りに回転可能なように、前記シリンジ本体を保持するシリンジ本体保持ベースと、
    前記シリンジ本体保持ベースに設けられ、前記シリンジ本体および前記ピストンを、前記軸の周りに回転させる回転駆動機構と、
    を備え
    前記シリンジ本体保持ベースは、前記回転駆動機構として、
    前記シリンジ本体の先端部を回転可能に支持する先端支持部と、
    前記シリンジ本体を支持し、前記プランジャを前記先端部に押し進める動作を前記軸を回転中心として前記シリンジ本体および前記ピストンを、前記軸の周りに回転させる動作に変換する動作変換機構と、
    を備える、シリンジ回転装置。
  2. 前記動作変換機構は、
    前記シリンジ本体の外表面に当接して、前記シリンジ本体および前記ピストンを、前記軸の周りに回転させる回転ローラと、
    前記プランジャを保持し、前記プランジャを前記先端部側に押し進めることにより、前記回転ローラを、前記軸を回転中心として回転させる第1回転機構と、
    を有する、請求項に記載のシリンジ回転装置。
  3. 前記シリンジ本体の外表面に装着され、前記回転ローラに当接する筒状のリングをさらに備える、請求項に記載のシリンジ回転装置。
  4. 前記シリンジ本体は、その後端部に外側に張り出すフランジを有し、
    前記動作変換機構は、
    前記プランジャを保持し、前記プランジャを前記先端部に押し進めることにより、前記フランジに当接しながら前記フランジを前記軸を回転中心として回転させることにより、前記シリンジ本体および前記ピストンを前記軸の周りに回転させる第2回転機構を有する、請求項に記載のシリンジ回転装置。
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