JP6460726B2 - 全旋回ケーシング圧入装置 - Google Patents

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本発明は、全旋回ケーシング圧入装置に係るものである。
従来、地盤上に接地するベースフレームと、ベースフレーム上に昇降機構にて昇降自在に設けた昇降フレームと、昇降フレーム上に設けたチャック用フレームとを有し、ケーシングを圧入させる全旋回ケーシング圧入装置において、昇降機構の昇降シリンダとベースフレームの傾斜を修正する水平ジャッキとを、上下に同心上に配置した構成は、公知である(特許文献1)。
この公知例では、図10に示したように、第2ガイド筒Aを介して昇降フレームBに昇降シリンダCの昇降用シリンダチューブDの基部を固定し、昇降用シリンダCのピストンロッドEを第1ガイド筒Fの内面に両端を固定した取付板GにピンHにより取付け、第1ガイド筒Fは取付座Kを介してベースフレームL側に固定し、取付座K内に水平ジャッキMを配置し、水平ジャッキMのシリンダチューブNをベースフレームLに固定して構成している。
特開平7−252833号公報
前記公知例は、昇降シリンダCのロッドEを第1ガイド筒Fの内面に両端を固定した取付板GにピンHにより取付けているので、図10の矢印のように、昇降シリンダCに掛かる荷重は取付板Gの部分で左右に振り分け支持するので、取付板Gに曲げ荷重が掛かるという課題がある。
即ち、図6(イ)のように、力の作用点aと支点bとの間に間隔があると、部材cを曲げようとする負荷が生じ、部材cに曲げ(撓み)が生じ、公知例では、取付板Gに曲げ(撓み)が生じて、作動が不安定となる課題がある。
また、公知例では、昇降シリンダCと水平ジャッキMの夫々のピストンロッドを夫々下向きに配置しているので、昇降シリンダCと水平ジャッキMとの間に縦方向の隙間が必要となり、そのため、ベースフレームLと昇降フレームBとの間隔が広くなって、圧入装置の全高(全体高さ)が高くなるという課題がある。
また、公知例では、昇降シリンダCのピストンロッドPを下向きにしているので、ピストンロッドPを第1ガイド筒Fの内面に両端を固定した取付板GにピンHにより取付けることになり、取付構成が複雑であるという課題がある。
特に、昇降シリンダCのロッドPを第1ガイド筒Fの内側にある取付板GにピンHにより取付ける構成なので、第1ガイド筒Fの外側から組付作業ができず、組付作業を非常に面倒にしているという課題がある。
本願は、昇降シリンダと水平ジャッキの配置および支持構成を工夫し、昇降機構の各部への曲げ荷重負担を抑制すると共に、取付および組立を容易にして、軽量コンパクトで全体高さの低い全旋回ケーシング圧入装置を提供するものである。
請求項1の発明は、地盤上に接地するベースフレーム1と、ベースフレーム1上に昇降機構3にて昇降自在に設けた昇降フレーム2と、ケーシングRを固定するチャック機構10と、固定したケーシングRを駆動回転させる駆動回転機構11とを有し、前記昇降機構3の昇降シリンダ4の下方に、前記ベースフレーム1の傾斜を修正する水平ジャッキ29を同心上に配置し、かつ、直接的に取付け、前記昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30の下部は、水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部にピン32により直接的に取付けて接続し、前記昇降用シリンダチューブ30の下部に設けた取付部35と前記水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31との接触部分は球面接触とした全旋回ケーシング圧入装置としたものである。
請求項2の発明は、前記昇降シリンダ4の取付部35は、前記水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部に一体形成した上側筒部36の嵌合凹部37に嵌合させ、取付部35と上側筒部36とをピン32により連結した全旋回ケーシング圧入装置としたものである。
請求項3の発明は、前記昇降シリンダ4の取付部35は、上側部分を柱状の柱部40に形成し、柱部40の下面を球面形状の球面部41に形成し、前記ジャッキ用シリンダチューブ31の上側筒部36は、上側部分を前記柱部40が嵌合する筒部42に形成し、上側筒部36の内周下面を取付部35の球面部41が当接する球面形状の球面底部43に形成し、取付部35と上側筒部36により球面受座44を構成した全旋回ケーシング圧入装置としたものである。
請求項4の発明は、前記水平ジャッキ29は、ジャッキ用シリンダチューブ31の外周に設けた取付部60をベースフレーム1側に固定し、該ジャッキ用シリンダチューブ31に昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30を取付けた全旋回ケーシング圧入装置としたものである。
請求項1の発明では、昇降シリンダ4の下方に、水平ジャッキ29を同心上に配置し、かつ、直接的に取付けているので、昇降機構3の各部への曲げ荷重負担を抑制しつつ、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の取付および組立を容易にできる全旋回ケーシング圧入装置を提供でき、前記昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30の下部は、水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部にピン32により直接的に取付けているので、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の取付および組立を容易にできると共に、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29との間の縦方向の隙間が不要となって、軽量コンパクトな全旋回ケーシング圧入装置を提供でき、前記昇降用シリンダチューブ30の下部に設けた取付部35と前記水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31との接触部分は球面接触としているので、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とのピン32による接続部分に掛かる荷重を分散して支持でき、昇降機構3の各部への曲げ荷重負担を抑制できる。
請求項2の発明では、昇降シリンダ4の取付部35は、前記水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部に一体形成した上側筒部36の嵌合凹部37に嵌合させ、取付部35と上側筒部36とをピン32により連結しているので、組立作業を容易にする。
請求項3の発明では、前記昇降シリンダ4の取付部35は、上側部分を柱状の柱部40に形成し、柱部40の下面を球面形状の球面部41に形成し、前記ジャッキ用シリンダチューブ31の上側筒部36は、上側部分を前記柱部40が嵌合する筒部42に形成し、上側筒部36の内周下面を取付部35の球面部41が当接する球面形状の球面底部43に形成し、取付部35と上側筒部36により球面受座44を構成しているので、取付部35と上側筒部36との球面接触構成を簡素な構成で、実現することができる。
請求項4の発明では、前記水平ジャッキ29は、ジャッキ用シリンダチューブ31の外周に設けた取付部60をベースフレーム1側に固定し、該ジャッキ用シリンダチューブ31に昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30を取付けているので、水平ジャッキ29はジャッキ用シリンダチューブ31をベースフレーム1側に固定することになり、ジャッキ用シリンダチューブ31は、水平ジャッキ29の一部を構成する構成品であると共に、昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30を支持する支持部材を兼用する構成とすることができる。
全旋回ケーシング圧入装置の側面図。 同縦断側面図。 昇降シリンダおよび水平ジャッキ付近の断面図。 同昇降状態側面図。 同分解状態の概略図。 説明図。 他の実施形態の昇降シリンダおよび水平ジャッキ付近の断面図。 同昇降状態側面図。 同分解状態の概略図。 従来例の断面図。
本発明の全旋回ケーシング圧入装置の例を図により説明すると、1は地盤上に接地(設置)するベースフレームであり、ベースフレーム1上に昇降フレーム2を昇降機構3の昇降シリンダ4により昇降自在に設ける。
ベースフレーム1と昇降フレーム2には、ケーシングRを挿通するケーシング挿通口5を夫々設ける。
昇降フレーム2の上方には、ケーシング挿通口6を有するチャック用フレーム7を昇降フレーム2に対して昇降自在に設ける。昇降フレーム2とチャック用フレーム7との間には、ケーシングRを保持するチャック機構10と保持したケーシングRを回転させる駆動回転機構11を設ける。
前記チャック機構10の構成は任意であり、本願ではチャック用フレーム7の下面にチャック保持リング12を回転自在に設け、チャック保持リング12の下面に複数のクサビ状チャックシュー13をリンク14を介して取付け、昇降フレーム2に内周面をテーパー状に形成した回転円筒15を回転自在に設け、チャック用フレーム7と昇降フレーム2の間をチャック用シリンダ16により連結する構成である。
チャック機構10は、チャック用フレーム7をチャック用シリンダ16により下動させると、チャックシュー13が回転円筒15とケーシングRとの間に楔入りしてケーシングRをチャックして固定状態とし、チャック用フレーム7を上動させると、ケーシングRのチャックシュー13によるチャックを開放して移動状態とする。
前記駆動回転機構11の構成は、任意であり、前記回転円筒15を昇降フレーム2のケーシング挿通口6に対応する位置に回転自在に取付け、回転円筒15の外周にギヤ18を設け、ギヤ18にモータ19の駆動回転を伝達し、チャック用フレーム7と昇降フレーム2に対してチャック保持リング12と回転円筒15とを回転させることにより、チャック機構10ごとケーシングRを回転させる。
駆動回転機構11により駆動回転中のケーシングRは、昇降機構3により駆動回転機構11ごと昇降フレーム2共に下降して地盤に圧入される。
ベースフレーム1および昇降フレーム2に対して平面視における昇降機構3の昇降シリンダ4の配置構成は任意であるが、昇降シリンダ4の具体的な取付支持構成を以下説明する。
図3のように、昇降シリンダ4のピストンロッド25の上端を昇降フレーム2設けた支持部材26の上側取付部27にピン28により取付け、昇降シリンダ4の下方には装置全体の傾斜を修正する水平ジャッキ(シリンダ)29を、昇降シリンダ4と同一軸心上に配置すると共に、昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30の下部を水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部にピン32により直接取付けて一体状に連結する。
そのため、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29は一体状でベースフレーム1と昇降フレーム2に取付けられ、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の軸心方向と装置の荷重方向とを一致させられ、その結果、昇降シリンダ4および水平ジャッキ29によるベースフレーム1および昇降フレーム2の支持において、曲げ負荷の発生を抑制でき、昇降シリンダ4および水平ジャッキ29の取付構成を簡素にできる。
即ち、図6(イ)のように、力の作用点aと支点bとの間に間隔があると、部材cを曲げようとする負荷が生じて、部材cには曲げ(撓み)が生じるが、本願では、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とを同一軸芯上に配置しているので、図6(ロ)のように、昇降シリンダ4の荷重(力)を支点bとなる水平ジャッキ29が支持するので、部材(ベースフレーム1)cに曲げの負荷発生を抑制でき、効率よく支持でき、支持構成の簡略化および軽量化を図れるのである。
昇降用シリンダチューブ30の下部には取付部35を設け、取付部35は水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部に一体形成した上側筒部36の嵌合凹部37に嵌合させ、取付部35と上側筒部36とをピン32により連結する。
取付部35は、上側部分を柱状の柱部40に形成し、柱部40の下面を球面形状の球面部41に形成する。昇降用シリンダチューブ30の上側筒部36は、その上側部分を前記柱部40が嵌合する筒部42に形成し、上側筒部36の内周下面を取付部35の球面部41が当接する球面形状の球面底部43に形成し、取付部35と上側筒部36により球面受座44を構成する。
即ち、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29との接触部分は球面接触させる。
したがって、取付部35の柱部40を上側筒部36の筒部42に嵌合させ、取付部35と上側筒部36の取付孔48を合致させてピン32を挿通して両者を連結接続し、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29との接触部分は球面接触となる。
昇降シリンダ4は、昇降用シリンダチューブ30にピストンロッド25の基部に設けたピストン45を挿入し、昇降用シリンダチューブ30に上側送油ノズル46と下側送油ノズル47を設けて構成する。
水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31内にはジャッキ用ピストン50を挿入し、ジャッキ用ピストン50のピストンロッド51はジャッキ用シリンダチューブ31より下方に突出させ、ピストンロッド51の下端には当接部52に形成する。当接部52は地盤上面に接地する接地体53の嵌合穴54に嵌合させる。当接部52の下面と嵌合穴54の底面は、何れも円弧面(球面)形状とし、当接部52と接地体53とが三次元方向に相対的に位置変更して傾斜を修正する。
水平ジャッキ29の下方のベースフレーム1には、接地体53の下方への突出を許容する通過用開口部55を設ける。
56はジャッキ用シリンダチューブ31に設けた上側送油ノズル、57は下側送油ノズルである。
水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の外周には取付部60を設け、取付部60をベースフレーム1の上側プレート61にボルト62により固定する。
したがって、水平ジャッキ29はジャッキ用シリンダチューブ31をベースフレーム1側に固定し、ベースフレーム1側に固定されたジャッキ用シリンダチューブ31に球面受座44により昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30は取り付けられて支持される。
そのため、ジャッキ用シリンダチューブ31は、水平ジャッキ29の一部を構成する構成品であると共に、昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30を支持する支持部材を兼用する構成となる。
水平ジャッキ29の外周には固定側ガイド筒65を設ける。固定側ガイド筒65は下部をベースフレーム1の上側プレート61にボルト62により固定し、固定側ガイド筒65の上部は、縮小状態における昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30の上部上方に、開口させて位置させる。
固定側ガイド筒65の外周には移動側ガイド筒66を嵌合させ、移動側ガイド筒66の上部を昇降フレーム2の上側プレート68にボルト62により固定し、固定側ガイド筒65と移動側ガイド筒66により昇降ガイド機構70を構成する。
図7は、昇降シリンダ4の他の実施形態を示し、理解を容易にするために上記実施形態に対応する部分には同一符号を付しているが、これにより構成は限定されない。
昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の夫々のシリンダチューブ30、31を一体状の一体型シリンダチューブ71に形成し、一体型シリンダチューブ71の中間部分に仕切部72を設け、仕切部72の上側を昇降用シリンダ室73に形成し、仕切部72の下側をジャッキ用シリンダ室74に形成する。
即ち、昇降用シリンダチューブ30の下部とジャッキ用シリンダチューブ31の上部とを、仕切部72を間に挟んで対面させて、一体状の一体型シリンダチューブ71に形成する。
そして、昇降シリンダ4のピストンロッド25を上方に突出させて、昇降フレーム2設けた支持部材26の上側取付部27にピン28により取付け、一体型シリンダチューブ71のジャッキ用シリンダチューブ31の外周に設けた取付部60をベースフレーム1の上側プレート61にボルト62により固定して取付ける。
昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とを一体型シリンダチューブ71により一体型に構成しているので、一層、組立・取付を容易にでき、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とを小型化して、シリンダ全長を短くして、機械の全高を低くできる。
なお、一体型シリンダチューブ71は、図7の昇降用シリンダチューブ30とジャッキ用シリンダチューブ31とを、一体状の筒部材により形成しているが、中間部分の仕切部72を挟んで上下に昇降用シリンダ室73とジャッキ用シリンダ室74を形成していればよいので、昇降用シリンダチューブ30とジャッキ用シリンダチューブ31とを、当初別体に形成し、別体に形成した昇降用シリンダチューブ30の下部をジャッキ用シリンダチューブ31の上部に固定した構成でもよい。
(実施形態の作用)
本発明は上記構成であり、ベースフレーム1に設けた複数の水平ジャッキ29を傾斜に合わせて地盤上に接地させ、ベースフレーム1を含めた装置全体を水平状態に接地させる。
次に、昇降機構3の昇降シリンダ4を伸長させて、昇降フレーム2を上動させた状態で、ケーシングケーシングRをクレーンで吊ってベースフレーム1と昇降フレーム2の挿通口に挿通し、チャック機構10のチャック用フレーム7をチャック用シリンダ16により下動させてチャックシュー13を回転円筒15とケーシングRとの間に楔入りさせてケーシングRをチャックして固定状態とし、チャック用フレーム7と昇降フレーム2に対してチャック保持リング12と回転円筒15とを駆動回転機構11によって回転させることにより、チャック機構10ごとケーシングRを回転させる。
この状態で、昇降機構3の昇降シリンダ4を縮小させて、昇降フレーム2を下動させてケーシングRを地盤に圧入し、昇降フレーム2を最下降位置まで下降させると、ケーシングRの回転を停止させ、チャック用フレーム7を上動させてチャック機構10のチャックシュー13を開放し、昇降フレーム2を昇降シリンダ4により最上位置まで上昇させ、再び、上記作業を再開し、この昇降フレーム2の昇降を反復してケーシングRを圧入する。
反対に、昇降機構3の昇降シリンダ4を縮小させて、昇降フレーム2を下動させた状態で、チャック機構10のチャックシュー13によりケーシングRをチャックして固定状態としつつ、駆動回転機構11によりケーシングRを回転させながら、昇降機構3の昇降シリンダ4を伸長させて、昇降フレーム2を上昇させて、ケーシングRを地盤から引き抜いて、ケーシングRの引き抜き作業行う。
本願の全旋回ケーシング圧入装置は、昇降シリンダ4の下方に、水平ジャッキ29を同心上に配置し、かつ、直接的に取付けているので、昇降機構3の各部への曲げ荷重負担を抑制しつつ、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の取付および組立を容易にする。
また、同心上に配置した昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とは、夫々のピストンロッドを、夫々のシリンダチューブに対して互いに上下反対向きに突出させて夫々伸縮するように構成すると共に、昇降シリンダ4のピストンロッド25を昇降フレーム2側にピン28より取付けているので、昇降用シリンダチューブ30の下部とジャッキ用シリンダチューブ31の上部とを対面させて直接取付けることができ、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の取付および組立を容易にすると共に、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29との間の縦方向の隙間が不要となって、軽量コンパクトな全旋回ケーシング圧入装置を提供できる。
即ち、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29のピストンロッドの向きを、一方は上方に、他方は下方にすることにより、昇降用シリンダチューブ30の下部とジャッキ用シリンダチューブ31の上部とを対面させて直接取付けることができ、その結果、取付および組立を容易にすると共に、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29との取付スペースの全長を短くして、軽量コンパクトな全旋回ケーシング圧入装置とすることができる。
昇降用シリンダチューブ30の下部とジャッキ用シリンダチューブ31の上部とを対面させて直接取付けているので、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29は一体状でベースフレーム1と昇降フレーム2に取付けられ、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の軸心方向と装置の荷重方向とを一致させられ、その結果、昇降シリンダ4および水平ジャッキ29によるベースフレーム1および昇降フレーム2の支持において、曲げ負荷の発生を抑制でき、装置の荷重方向と昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の軸心方向とを一致させられ、無駄なく支持でき、支持構成の簡略化および軽量化を図れる。
即ち、図6(イ)のように、力の作用点aと支点bとの間に間隔があると、部材cを曲げようとする負荷が生じ、部材cには曲げ(撓み)が生じるが、本願では、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とを同一軸芯上に配置しているので、図6(ロ)のように、昇降シリンダ4の荷重(力)を支点bとなる水平ジャッキ29が支持するので、部材(ベースフレーム1)cに曲げの負荷の発生を抑制できる。
昇降シリンダ4は、ピストンロッド25の基部に設けたピストン45を昇降用シリンダチューブ30に挿入し、昇降用シリンダチューブ30の下部には取付部35を設け、取付部35は水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部に一体形成した上側筒部36の嵌合凹部37に嵌合させ、取付部35と上側筒部36とをピン32により連結しているので、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29との一体化を容易に実現する。
即ち、取付部35を上側筒部36の嵌合凹部37に嵌合させた状態で、上側筒部36の外側からピン32を挿通して連結するので、挿入作業スペースを充分に確保でき、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29との一体化作業を容易にする。
昇降用シリンダチューブ30の取付部35は、上側部分を柱状の柱部40に形成し、柱部40の下面を球面形状の球面部41に形成し、昇降用シリンダチューブ30の上側筒部36は、上側部分を柱部40が嵌合する筒部42に形成し、上側筒部36の内周下面を取付部35の球面部41が当接する球面形状の球面底部43に形成し、取付部35と上側筒部36により球面受座44を構成しているので、取付部35の柱部40を上側筒部36の筒部42に嵌合させ、取付部35と上側筒部36の取付孔48を合致させてピン32を挿通して両者を連結接続する。
また、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29との接続部分となる球面受座44は、取付部35の柱部40を上側筒部36の筒部42に嵌合させているので、仮に、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の軸心方向に対する交差方向への負荷が発生しても、柱部40と筒部42とにより強固に支持する。
また、例えば、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とを平面にて接触させると、製造精度あるいは取付精度により、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29の軸心のずれが生じた場合、点接触になるが、本願では、取付部35の球面部41を、上側筒部36の球面底部43に当接させて、面接触により支持するので、この点でも、荷重を分散支持する。
上側筒部36のピストンロッド51の下端の当接部52は、地盤上面に接地する接地体53の嵌合穴54に嵌合させる、当接部52の下面と嵌合穴54の底面は、何れも円弧面(球面)形状としているので、地盤の傾斜に対応させて、水平ジャッキ29を作用させて装置の水平状態を確保を容易にする。
水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の外周には取付部60を設け、取付部60をベースフレーム1の上側プレート61にボルト62により固定し、昇降フレーム2側に固定されたジャッキ用シリンダチューブ31に球面受座44により昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30は取り付けて支持しているので、ジャッキ用シリンダチューブ31は、水平ジャッキ29の一部を構成する構成品であると共に、昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30を支持する支持部材を兼用する構成となる。
昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とは、予め、昇降用シリンダチューブ30とジャッキ用シリンダチューブ31とを、ピン32により連結し、一体状態のジャッキ用シリンダチューブ31の取付部60をベースフレーム1に取付け、この昇降用シリンダチューブ30とジャッキ用シリンダチューブ31の外周に昇降ガイド機構70の固定側ガイド筒65を嵌合させてベースフレーム1側に固定し、固定側ガイド筒65の外周に移動側ガイド筒66を嵌合させて、移動側ガイド筒66を昇降フレーム2に固定し、固定側ガイド筒65より上方に突出する昇降シリンダ4のピストンロッド25を昇降フレーム2側の上側取付部27にピン28より取付けるので、組立を容易にする。
図7の昇降シリンダ4の他の実施形態では、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とを一体の一体型シリンダチューブ71により形成し、一体型シリンダチューブ71の中間部分に仕切部72を設け、仕切部72の上側を昇降用シリンダ室73に形成し、仕切部72の下側をジャッキ用シリンダ室74に形成しているので、一層、取付を容易にでき、昇降シリンダ4と水平ジャッキ29とを小型化して、シリンダ全長を短くして、機械の全高を低くできる。
即ち、昇降用シリンダチューブ30の下部とジャッキ用シリンダチューブ31の上部とを、仕切部72を間に挟んで対面させて、一体状の一体型シリンダチューブ71に形成しているので、シリンダ全長を短くできる。
1…ベースフレーム、2…昇降フレーム、3…昇降機構、4…昇降シリンダ、5…ケーシング挿通口、6…ケーシング挿通口、7…チャック用フレーム、10…チャック機構、11…駆動回転機構、12…チャック保持リング、13…チャックシュー、15…回転円筒、16…チャック用シリンダ、18…ギヤ、19…モータ、25…ピストンロッド、27…上側取付部、28…ピン、29…水平ジャッキ、30…昇降用シリンダチューブ、31…ジャッキ用シリンダチューブ、32…ピン、35…取付部、36…上側筒部、37…嵌合凹部、40…柱部、41…球面部、42…筒部、43…球面底部、44…球面受座、45…ピストン、46…上側送油ノズル、47…下側送油ノズル、48…取付孔、50…ジャッキ用ピストン、51…ピストンロッド、52…当接部、53…接地体、54…嵌合穴、55…通過用開口部、60…取付部、61…上側プレート、62…ボルト、65…固定側ガイド筒、66…移動側ガイド筒、67…取付部、68…上側プレート、70…昇降ガイド機構、71…一体型シリンダチューブ、72…仕切部、73…昇降用シリンダ室、74…ジャッキ用シリンダ室。

Claims (4)

  1. 地盤上に接地するベースフレーム1と、ベースフレーム1上に昇降機構3にて昇降自在に設けた昇降フレーム2と、ケーシングRを固定するチャック機構10と、固定したケーシングRを駆動回転させる駆動回転機構11とを有し、前記昇降機構3の昇降シリンダ4の下方に、前記ベースフレーム1の傾斜を修正する水平ジャッキ29を同心上に配置し、かつ、直接的に取付け、前記昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30の下部は、水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部にピン32により直接的に取付けて接続し、前記昇降用シリンダチューブ30の下部に設けた取付部35と前記水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31との接触部分は球面接触とした全旋回ケーシング圧入装置。
  2. 請求項1において、前記昇降シリンダ4の取付部35は、前記水平ジャッキ29のジャッキ用シリンダチューブ31の一部に一体形成した上側筒部36の嵌合凹部37に嵌合させ、取付部35と上側筒部36とをピン32により連結した全旋回ケーシング圧入装置。
  3. 請求項2において、前記昇降シリンダ4の取付部35は、上側部分を柱状の柱部40に形成し、柱部40の下面を球面形状の球面部41に形成し、前記ジャッキ用シリンダチューブ31の上側筒部36は、上側部分を前記柱部40が嵌合する筒部42に形成し、上側筒部36の内周下面を取付部35の球面部41が当接する球面形状の球面底部43に形成し、取付部35と上側筒部36により球面受座44を構成した全旋回ケーシング圧入装置。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3において、前記水平ジャッキ29は、ジャッキ用シリンダチューブ31の外周に設けた取付部60をベースフレーム1側に固定し、該ジャッキ用シリンダチューブ31に昇降シリンダ4の昇降用シリンダチューブ30を取付けた全旋回ケーシング圧入装置。
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