JP2017077738A - 液圧シリンダ式昇降装置 - Google Patents

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Hiroyuki Kodaka
宏幸 小高
児玉 精一
Seiichi Kodama
精一 児玉
良明 瀬崎
Yoshiaki Sezaki
良明 瀬崎
鳥海 誠
Makoto Chokai
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Abstract

【課題】製造が容易でメンテナンス性に優れる液圧シリンダ式昇降装置の提供である。【解決手段】液圧シリンダ式昇降装置1は、上方固定ベース2と下方固定ベース3が支柱4によって連結され、可動ベース5が上方固定ベース2と下方固定ベース3の一方に液圧シリンダ6に連結され、さらに、上方固定ベース2と下方固定ベース3の前記一方をレグLに着脱する第一着脱装置7と可動ベース5をレグLに着脱する第二着脱装置8を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、液圧シリンダ式昇降装置に関する。
台船に設置される昇降装置は、台船の四隅に設けた孔に挿通されて海底に着床させたレグと称される昇降用の脚に対して台船を上下方向に相対移動させる装置であり、台船を海面上にジャッキアップできるようになっている。このように台船を波の影響を受けない海面上に配置させると台船が安定し、高精度な海洋工事の実施が可能となる。
このような昇降装置は、台船のレグが挿通される孔が設けられた箇所に設置されており、たとえば、前記レグを取り囲むようにして台船上に設けられるケーシングと、ケーシングの上端に一体に設けられたシリンダ固定部材と、台船に設けた保持ピン取付ベースと、シリンダ固定部材の下方に昇降シリンダを介して連結される駆動用カーソルと、保持ピン取付ベースに設けられてレグに設けた孔に出入りする保持用ピンと、駆動用カーソルに設けられてレグに設けた孔に出入りする昇降用ピンとを備えている。
このように構成された昇降装置にあっては、昇降用ピンのみをレグの孔に差し込んだ状態で昇降シリンダを伸長させると台船が上昇し、この状態で保持用ピンをレグの孔に差し込むと台船がレグに固定される。さらに、昇降用ピンをレグの孔に差し込んで保持用ピンを抜いて昇降シリンダを伸長させると台船が上昇する。このように、前述の動作を昇降装置が繰り返すと台船を徐々に上昇させられる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2015−037925号公報
前述のように、従来の昇降装置は、台船に全ての構成部品が一体不可分に設置されるようになっているので、台船を製造する造船所において昇降装置の全構成部品が台船に取り付けられる。このように、台船に一体不可分に設置される昇降装置では、メンテナンス作業が煩雑となるために、メンテナンス性が低くいものとなってしまう。
また、従来の昇降装置は、造船所にて台船の製造工程で製造されるようになっており、台船と昇降装置に高精度な加工が要求されるとともに、台船の製造の進捗に合わせて昇降装置を造船所で製造しなくてはならないため、製造作業が煩雑である。
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、製造が容易でメンテナンス性に優れる液圧シリンダ式昇降装置の提供である。
前記した目的を達成するため、本発明の液圧シリンダ式昇降装置は、上方固定ベースと下方固定ベースが支柱によって連結され、可動ベースが上方固定ベースと下方固定ベースの一方に液圧シリンダに連結され、さらに、上方固定ベースと下方固定ベースの前記一方をレグに着脱する第一着脱装置と可動ベースをレグに着脱する第二着脱装置を備えている。このように液圧シリンダ式昇降装置を構成すると、液圧シリンダ式昇降装置自体がユニット化されて台船から独立した液圧シリンダ式昇降装置となる。よって、本発明の液圧シリンダ式昇降装置は、台船とは別体となって造船所で製造する必要が無くなり、台船とは別々に製造でき、台船からの取り外しも可能となる。液圧シリンダ式昇降装置自体がユニット化されて台船から独立しているので、レグとの関係で液圧シリンダ式昇降装置の寸法管理を行えば足り、台船側もレグとの関係で寸法管理を行えばよい。
また、請求項2の液圧シリンダ式昇降装置は、上方固定ベース、下方固定ベースおよび可動ベースがレグの挿通を許容する環状とされる場合には、液圧シリンダ式昇降装置をレグの外周にレグを抱くように装着できるので、レグと一体化した状態で台船へ取り付けられる。よって、液圧シリンダ式昇降装置とレグの台船への設置作業が非常に簡単となる。また、各固定ベースと可動ベースが環状とされるために強度上有利となる利点もある。
また、請求項3の液圧シリンダ式昇降装置は、上方固定ベース、下方固定ベースおよび支柱は、台船と台船上に設けたレグハウスとで挟持された状態で台船に固定されるので、台船への固定作業が容易となる。
さらに、請求項4の液圧シリンダ式昇降装置は、支柱と上方固定ベースとの間、支柱と下方固定ベースとの間にスフェリカルベアリングを備えているので、レグに歪みがあっても固定ベースがレグLの上下移動を邪魔せずスムーズにジャッキ動作を行える。また、台船およびレグハウスに歪みがあっても液圧シリンダ式昇降装置を台船へ無理なく固定できる。
本発明の液圧シリンダ式昇降装置によれば、液圧シリンダ式昇降装置が台船に直接取り付けられていないために、精度の高い加工が不要となり、製造が容易でメンテナンス性に優れる。
一実施の形態における液圧シリンダ式昇降装置の正面図である。 一実施の形態における液圧シリンダ式昇降装置が設置される台船の斜視図である。 レグの斜視図である。 一実施の形態における液圧シリンダ式昇降装置の平面図である。 一実施の形態における液圧シリンダ式昇降装置の側面図である。 液圧シリンダが伸長した状態における一実施の形態の液圧シリンダ式昇降装置の正面図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。一実施の形態における液圧シリンダ式昇降装置1は、図1から図5に示すように、対をなす上方固定ベース2と下方固定ベース3と、上方固定ベース2と下方固定ベース3とを連結する支柱4と、上方固定ベース2と下方固定ベース3に対して上下移動可能な可動ベース5と、上方固定ベース2と可動ベース5とに連結される液圧シリンダ6と、上方固定ベース2をレグLに着脱する第一着脱装置7と、可動ベース5をレグLに着脱する第二着脱装置8とを備えている。
そして、液圧シリンダ式昇降装置1は、図2に示すように、台船Pの四隅に設置されるレグハウスH内に収容され、台船Pの四隅に設けたレグ挿通孔10内に挿通されるレグLに対して台船Pを上下方向へジャッキアップ、ジャッキダウンさせるものである。
レグLは、図3に示すように、本例では、内部が中空の四角柱状の長尺の昇降用脚であって、四面のうち対向する二面に、それぞれ、上下方向に沿って二列に等間隔を空けて設けた多数のピン孔12が対向して設けられている。
台船Pは、直方体状とされており、図1および図2に示すように、海面上に浮かべるようになっており、四隅にレグ挿通孔10を備えている。台船Pにおけるレグ挿通孔10を形成する四つの内壁には、それぞれ、レグLに摺接する板状のガイドシュー11が装着されており、レグLの上下方向の移動が案内されるとともにレグLの台船Pに対する傾きと偏心が抑制されている。なお、本例では、台船Pの形状は、直方体としているが、三角形や多角形等、他の形状とされてもよい。
また、台船Pの四隅には、図2に示すように、各レグ挿通孔10を取り囲むように箱形のレグハウスHが設けられている。レグハウスHは、レグLの外周を囲むように配置されていて、液圧シリンダ式昇降装置1の周囲を取り囲む矩形の壁部13と、壁部13の上端を閉塞する天井部14とを備えている。天井部14には、レグLの挿通を許容する矩形のレグ挿通孔14aが設けられている。また、レグ挿通孔14aを形成する四つの内壁には、それぞれ、レグLに摺接する板状のガイドシュー14bが装着されており、レグLの上下方向の移動が案内されるとともにレグLの台船Pに対する傾きと偏心が抑制されている。
なお、レグLの断面形状は、任意であり、円形や多角形とされてもよく、ガイドシュー11が設置されるレグ挿通孔10とレグハウスHにおけるレグ挿通孔14aの断面形状についてはレグLの移動の案内に適する形状とすればよい。
つづいて、液圧シリンダ式昇降装置1の各部について詳細に説明する。上方固定ベース2は、図1、図4および図5に示すように、環状とされており、本例では、レグLの外形に符合するように、矩形の枠型とされていて、レグLの内方への挿通を許容しており、レグLの外周に設けられる。レグLの外周と上方固定ベース2との間には、レグLの図1中上下方向となる軸方向の移動を妨げない程度の隙間が設けられるが、隙間の長さは、レグLが上方固定ベース2に対し大きく遊んでしまわないように設計される。なお、上方固定ベース2をレグLの外周に摺接させるようにしてもよい。さらに、上方固定ベース2の下端には、支柱4および液圧シリンダ6の取付用のブラケット2a,2bが設けられている。また、上方固定ベース2の四辺のうちレグLのピン孔12が設けられる二面に対向する二辺には、貫通孔2cが二つずつ設けられている。これら貫通孔2cは、上方固定ベース2がレグLに設けたピン孔12に対向する位置に配置されると、それぞれ、ピン孔12に正対するようになっている。
上方固定ベース2と対となる下方固定ベース3も同様に、環状とされており、本例では、レグLの外形に符合するように、矩形の枠型とされていて、レグLの内方への挿通を許容しており、レグLの外周に設けられる。下方固定ベース3の上端には、支柱4の取付用のブラケット3aが設けられている。
支柱4は、本例では、円柱状であって、図1および図5に示すように、上方固定ベース2と下方固定ベース3との間に四つ設けられていて、上方固定ベース2と下方固定ベース3とに連結されてこれらを連結している。各支柱4は、両端にスフェリカルベアリング4a,4bを備えている。そして、各支柱4は、スフェリカルベアリング4aをブラケット2aに、スフェリカルベアリング4bをブラケット3aにそれぞれ連結して、上方固定ベース2と下方固定ベース3の双方に連結されている。したがって、上方固定ベース2は、スフェリカルベアリング4a,4bの可動範囲で、図5中の平面視で下方固定ベース3に対して上下左右方向、水平回転方向および紙面を貫く方向となる鉛直方向への若干の移動が可能となっている。なお、支柱4を設ける本数は、任意であり、台船Pの重量等の仕様に適するように設計変更可能である。
可動ベース5は、上方固定ベース2と同様に、環状とされており、本例では、レグLの外形に符合するように、矩形の枠型とされていて、レグLの内方への挿通を許容しており、上方固定ベース2と下方固定ベース3との間であってレグLの外周に配置されている。可動ベース5の上端には、液圧シリンダ6の取付用のブラケット5aが設けられている。さらに、可動ベース5には、支柱4の挿通を許容する支柱挿通孔5bが設けられており、上方固定ベース2および下方固定ベース3に対して図1中上下方向への移動が許容されている。また、可動ベース5の四つの側面のうちレグLのピン孔12が設けられる二面に対向する二面には、貫通孔5cが二つずつ設けられている。これら貫通孔5cは、可動ベース5がレグLに設けたピン孔12に対向する位置に配置されると、それぞれ、ピン孔12に正対するようになっている。レグLの外周と可動ベース5との間には、レグLの図1中上下方向となる軸方向の移動を妨げない程度の隙間が設けられるが、隙間の長さは、レグLが可動ベース5に対し大きく遊んでしまわないように設計される。なお、可動ベース5をレグLの外周に摺接させるようにしてもよい。
液圧シリンダ6は、本例では、液圧の供給を受けて伸縮するテレスコピック型の液圧シリンダとされており、上方固定ベース2と可動ベース5との間に8本設置されている。液圧シリンダ6の作動媒体は、作動油の他、水、水溶液といった作動媒体の利用も可能である。具体的には、各液圧シリンダ6は、一端が上方固定ベース2にブラケット2bを介して連結されるとともに、他端が可動ベース5にブラケット5aを介して連結され、伸縮に伴って上方固定ベース2に対し可動ベース5を上下方向へ相対移動させるようになっている。
第一着脱装置7は、上方固定ベース2に設けた各貫通孔2cに摺動自在に挿入される円柱状の四つのピン7aと、各ピン7aの後端に接続されてピン7aを軸方向に駆動するアクチュエータ7bとを備えている。よって、第一着脱装置7は、アクチュエータ7bでピン7aを上方固定ベース2内へ向かう方向へ駆動させて、ピン7aの先端を上方固定ベース2内へ突出させる状態にできる。また、第一着脱装置7は、アクチュエータ7bでピン7aを上方固定ベース2内から離間する方向へ駆動でき、ピン7aの先端を貫通孔2c内に収容させ得る。
そして、上方固定ベース2の貫通孔2cがレグLのピン孔12に対向する位置に配置し、アクチュエータ7bでピン7aを前進させて上方固定ベース2内へ突出させ、ピン7aの先端をピン孔12内に挿入し、ピン7aの後端を貫通孔2c内に留まるようにする。すると、四つのピン7aがそれぞれピン孔12と貫通孔2cとに挿入された状態となって、レグLが上方固定ベース2に対して上下方向へ移動不能となり、上方固定ベース2がレグLに装着される。この状態から、アクチュエータ7bでピン7aを後退させて、ピン7aの先端をピン孔12から抜いて貫通孔2c内に収めると、上方固定ベース2がレグLから取り外され、レグLが上方固定ベース2に対して上下方向へ移動できる状態となる。
第二着脱装置8は、可動ベース5に設けた各貫通孔5cに摺動自在に挿入される円柱状の四つのピン8aと、各ピン8aの後端に接続されてピン8aを軸方向に駆動するアクチュエータ8bとを備えている。よって、第二着脱装置8は、アクチュエータ8bでピン8aを可動ベース5内へ向かう方向へ駆動させて、ピン8aの先端を可動ベース5内へ突出させる状態にできる。また、第二着脱装置8は、アクチュエータ8bでピン8aを可動ベース5内から離間する方向へ駆動でき、ピン8aの先端を貫通孔8c内に収容させ得る。
そして、可動ベース5の貫通孔5cがレグLのピン孔12に対向する位置に配置し、アクチュエータ8bでピン8aを前進させて可動ベース5内へ突出させ、ピン8aの先端をピン孔12内に挿入し、ピン8aの後端を貫通孔8c内に留まるようにする。すると、四つのピン8aがそれぞれピン孔12と貫通孔5cとに挿入された状態となって、レグLが可動ベース5に対して上下方向へ移動不能となり、可動ベース5がレグLに装着される。上方固定ベース2がレグLに上下方向へ移動不能となって装着される。この状態から、アクチュエータ8bでピン8aを後退させて、ピン8aの先端をピン孔12から抜いて貫通孔8c内に収めると、可動ベース5がレグLから取り外され、レグLが可動ベース5に対して上下方向へ移動できる状態となる。
このように構成された液圧シリンダ式昇降装置1は、レグLの外周に装着されてレグLを抱いた状態で、台船Pに載置された後、レグハウスHを台船P上に設置して、台船Pに固定される。
具体的には、液圧シリンダ式昇降装置1の上方固定ベース2、下方固定ベース3および可動ベース5の内方にレグLを挿入し、上方固定ベース2および可動ベース5を第一着脱装置7および第二着脱装置8でレグLに固定する。すると、液圧シリンダ式昇降装置1がレグLの外周に装着される。なお、第一着脱装置7と第二着脱装置8のいずれか一方のみで液圧シリンダ式昇降装置1をレグLに固定してもよい。また、上方固定ベース2と下方固定ベース3とを連結する支柱4がスフェリカルベアリング4a,4bを介して上方固定ベース2と下方固定ベース3に連結されているので、レグLに歪みがあっても、無理なく液圧シリンダ式昇降装置1をレグLに装着できる。
第一着脱装置7および第二着脱装置8におけるピン7a,8aの設置数は任意であり、台船Pの重量等との関係から適するように任意に変更できる。また、本例では、ピン7a,8aは、上方固定ベース2および可動ベース5の二辺に互いに対向する位置に設けられており、レグLに上方固定ベース2および可動ベース5をバランスよく固定できる。よって、レグLが断面形状円形である場合、たとえば、レグLの周囲に対して等間隔にピン7a,8aを配置するとよい。また、レグLの四面全部にピン孔12を設ける場合、ピン7a,8aもそれに対応して上方固定ベース2および可動ベース5の四辺に設けてもよい。なお、本例では、上方固定ベース2と可動ベース5に対してピン7a,8aが設けられる辺は、レグLから見て同じ方位にある辺である。このようにすると、第一着脱装置7および第二着脱装置8は、レグLのピン孔12を共同で使用してピン7a,8aを出入りさせるようになる。そのため、レグLの二面にピン孔12を設けるのみで足りるので、レグLの強度低下を招かずに済む。また、アクチュエータ7b,8bは、液圧シリンダとされてもよいし、電動や空気圧を利用したアクチュエータとされてもよく、ピン7a,8aに対する設置本数は、ピン孔12へのピン7a,8aの出入りの際の摩擦力に応じて適するように決定すればよい。
そして、このように液圧シリンダ式昇降装置1がレグLに装着された状態で、レグLを台船Pに設けたレグ挿通孔10内に上方から挿入する。レグ挿通孔10に設けたガイドシュー11がレグLの外周に摺接するようになっており、レグ挿通孔10は、レグLの挿通は許容するが下方固定ベース3の通過は許容しない大きさとなっているため、液圧シリンダ式昇降装置1は台船P上に載置される。
レグハウスHは、このように、レグLを抱いた液圧シリンダ式昇降装置1が台船Pに載置された後、台船Pに設置される。レグハウスHは、前述したように、本例では、箱形とされており、液圧シリンダ式昇降装置1を取り囲む四つの壁部13と、天井部14を台船Pに取り付けて製造される。レグハウスHを台船Pに組付けると、液圧シリンダ式昇降装置1が天井部14と台船Pとで挟持されて、台船Pに固定される。上方固定ベース2と下方固定ベース3とを連結する支柱4がスフェリカルベアリング4a,4bを介して上方固定ベース2と下方固定ベース3に連結されているので、レグハウスHや台船Pに歪みがあっても、無理なく液圧シリンダ式昇降装置1を台船Pに固定できる。なお、レグハウスHの天井部14と上方固定ベース2との間と、台船Pと下方固定ベース3との間には、ラバークッション20,21が積層されており、液圧シリンダ式昇降装置1の発する振動の台船Pへ伝達するのが緩和される。
レグハウスHは、液圧シリンダ式昇降装置1を取り囲む箱形とされているが、柱と梁とのみで構成されて壁の無いラーメン構造とされてもよい。この場合、梁と台船Pとで液圧シリンダ式昇降装置1を挟持すれば、箱形のレグハウスHと同様に、液圧シリンダ式昇降装置1を台船Pに固定できる。
次に、液圧シリンダ式昇降装置1の作動について説明する。まず、液圧シリンダ式昇降装置1で台船PをレグLに対して上方へジャッキアップする作動について説明する。図1では、液圧シリンダ6が最収縮した状態となっている。この図1に示した状態において、第二着脱装置8で可動ベース5をレグLに固定し、上方固定ベース2については、ピン7aを貫通孔2c内に収容する状態としてレグLが自由に上下方向へ移動できるようにする。
そして、液圧シリンダ6を伸長させると、可動ベース5がレグLに固定されているため、図6に示す状態となり、台船Pが液圧シリンダ6の伸長ストローク分だけ押し上げられる。そして、上方固定ベース2が液圧シリンダ6の伸長前に対向していたピン孔12よりも上方にあるピン孔12に対向する。この状態で、今度は、第一着脱装置7のピン7aをピン孔12に挿入し、上方固定ベース2をレグLに固定してから、第二着脱装置8のピン8aをピン孔12から抜いて可動ベース5をレグLから取り外す。この状態では、上方固定ベース2がレグLに固定されているため、台船PはレグLに対して下方へ落下することなくその場に留まる。
つづいて、液圧シリンダ6を収縮させて可動ベース5を上方へ移動させて、可動ベース5を液圧シリンダ6の収縮前に対向していたピン孔12よりも上方にあるピン孔12に対向させる。そして、ピン8aの先端をピン孔12へ挿入し、第二着脱装置8で可動ベース5をレグLに固定する。さらに、ピン7aを貫通孔2cに収容して第一着脱装置7が上方固定ベース2をレグLから取り外す。この状態では、可動ベース5がレグLに固定されているので、台船PはレグLに対して下方へ落下せずにその場に留まる。そうしておいてから、液圧シリンダ6を伸長作動させると、台船Pが液圧シリンダ6の伸長ストローク分上方へ移動してジャッキアップされる。以下、前述の手順を繰り返せば、台船Pが徐々にレグLに対して上方へ移動し、これにより、台船Pをジャッキアップできる。
反対に、液圧シリンダ式昇降装置1で台船PをレグLに対して下方へジャッキダウンする作動について説明する。図6では、液圧シリンダ6が伸長した状態となっている。この図6に示した状態において、第二着脱装置8で可動ベース5をレグLに固定し、上方固定ベース2については、ピン7aを貫通孔2c内に収容する状態としてレグLが自由に上下方向へ移動できるようにする。
そして、液圧シリンダ6を収縮させると、可動ベース5がレグLに固定されているため、図1に示す状態となり、台船Pが液圧シリンダ6の収縮ストローク分だけ下げられる。そして、上方固定ベース2が液圧シリンダ6の収縮前に対向していたピン孔12よりも下方にあるピン孔12に対向する。この状態で、今度は、第一着脱装置7のピン7aをピン孔12に挿入し、上方固定ベース2をレグLに固定してから、第二着脱装置8のピン8aをピン孔12から抜いて可動ベース5をレグLから取り外す。この状態では、上方固定ベース2がレグLに固定されているため、台船PはレグLに対して下方へ落下することなくその場に留まる。
つづいて、液圧シリンダ6を伸長させて可動ベース5を下方へ移動させて、可動ベース5を液圧シリンダ6の伸長前に対向していたピン孔12よりも下方にあるピン孔12に対向させる。そして、ピン8aの先端をピン孔12へ挿入し、第二着脱装置8で可動ベース5をレグLに固定する。さらに、ピン7aを貫通孔2cに収容して第一着脱装置7が上方固定ベース2をレグLから取り外す。この状態では、可動ベース5がレグLに固定されているので、台船PはレグLに対して下方へ落下せずにその場に留まる。そうしておいてから、液圧シリンダ6を収縮作動させると、台船Pが液圧シリンダ6の収縮ストローク分下方へ移動してジャッキダウンされる。以下、前述の手順を繰り返せば、台船Pが徐々にレグLに対して下方へ移動し、これにより、台船Pをジャッキダウンできる。
前述したとおり、本発明の液圧シリンダ式昇降装置1は、上方固定ベース2と下方固定ベース3が支柱4によって連結され、可動ベース5が上方固定ベース2と下方固定ベース3の一方に液圧シリンダ6に連結され、さらに、上方固定ベース2と下方固定ベース3との前記一方をレグLに着脱する第一着脱装置7と可動ベース5をレグLに着脱する第二着脱装置8を備えている。このように液圧シリンダ式昇降装置1を構成すると、液圧シリンダ式昇降装置1自体がユニット化されて台船Pから独立した液圧シリンダ式昇降装置となる。よって、本発明の液圧シリンダ式昇降装置1は、台船Pとは別体となって造船所で製造する必要が無くなり、台船Pとは別々に製造でき、台船Pからの取り外しも可能となってメンテナンス作業も容易となる。また、液圧シリンダ式昇降装置1自体がユニット化されて台船Pから独立しているので、レグLとの関係で液圧シリンダ式昇降装置1の寸法管理を行えば足り、台船P側もレグLとの関係で寸法管理を行えばよい。よって、台船Pに昇降装置を一体に設ける構造に要求されるような高精度加工が要求されず、台船Pの製造の進捗と無関係に製造できるので、製造作業が容易となる。以上より、本発明の液圧シリンダ式昇降装置1によれば、液圧シリンダ式昇降装置1が台船Pに直接取り付けられていないために、精度の高い加工が不要となり、製造が容易でメンテナンス性に優れる。
また、本例の液圧シリンダ式昇降装置1は、上方固定ベース2、下方固定ベース3および可動ベース5がレグLの挿通を許容する環状とされる場合には、液圧シリンダ式昇降装置1をレグLの外周にレグLを抱くように装着できるので、レグLと一体化した状態で台船Pへ取り付けられる。よって、液圧シリンダ式昇降装置1とレグLの台船Pへの設置作業が非常に簡単となる。また、上方固定ベース2、下方固定ベース3および可動ベース5が環状とされるために強度上有利となる利点もある。
また、本例の液圧シリンダ式昇降装置1は、上方固定ベース2、下方固定ベース3および支柱4は、台船Pと台船P上に設けたレグハウスHとで挟持された状態で台船Pに固定されるので、台船Pへの固定作業が容易となる。
また、本例の液圧シリンダ式昇降装置1は、支柱4と上方固定ベース2との間、支柱4と下方固定ベース3との間にそれぞれスフェリカルベアリング4a,4bを備えているので、レグLに歪みがあっても固定ベース2,3がレグLの上下移動を邪魔せずスムーズにジャッキ動作を行える。また、台船PおよびレグハウスHに歪みがあっても液圧シリンダ式昇降装置1の台船Pへ無理なく固定できる。
なお、本例では、上方固定ベース2に第一着脱装置7を設け、上方固定ベース2と可動ベース5を液圧シリンダ6で連結しているが、下方固定ベース3に第一着脱装置7を設け、下方固定ベース3と可動ベース5を液圧シリンダ6で連結してもよい。このようにしても液圧シリンダ式昇降装置1は、台船Pのジャッキ作動を行える。
また、上方固定ベース2、下方固定ベース3および可動ベース5は、共に、矩形枠型とされているが、レグLの外周形状に合わせて、設計変更できる。たとえば、レグLの断面形状が円形であるような場合、内周形状を円形として外周形状を円形や六角形等としてもよい。また、上方固定ベース2、下方固定ベース3および可動ベース5は、レグLの横方向への移動によって脱落しないようになっていれば、環状ではなく、一箇所が破断されているような形状とされてもよい。
また、本例では、第一着脱装置7および第二着脱装置8は、ピン7a,8aを水平横方向に駆動してピン孔12内に出入りさせるが、これに限らず、台船PとレグLの仕様に適するように設計変更可能である。したがって、たとえば、フックを上方固定ベース2および可動ベース5に揺動可能に設けるとともにフックを駆動するアクチュエータを設けてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
1・・・液圧シリンダ式昇降装置、2・・・上方固定ベース、3・・・下方固定ベース、4・・・支柱、4a,4b・・・スフェリカルベアリング、5・・・可動ベース、6・・・液圧シリンダ、7・・・第一着脱装置、8・・・第二着脱装置、H・・・レグハウス、L・・・レグ、P・・・台船

Claims (4)

  1. 上方固定ベースと、
    下方固定ベースと、
    前記上方固定ベースと前記下方固定ベースとを連結する支柱と、
    前記上方固定ベースと前記下方固定ベースに対して上下移動可能な可動ベースと、
    前記上方固定ベースと前記下方固定ベースのうち一方の固定ベースと前記可動ベースとに連結される液圧シリンダと、
    前記上方固定ベースと前記下方固定ベースのうち前記一方の固定ベースをレグに着脱する第一着脱装置と、
    前記可動ベースを前記レグに着脱する第二着脱装置とを備えた
    ことを特徴とする液圧シリンダ式昇降装置。
  2. 前記上方固定ベース、前記下方固定ベースおよび前記可動ベースは、前記レグの挿通を許容する環状とされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の液圧シリンダ式昇降装置。
  3. 前記上方固定ベース、前記下方固定ベースおよび前記支柱は、台船と前記台船上に設けたレグハウスとで挟持された状態で前記台船に固定される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の液圧シリンダ式昇降装置。
  4. 前記支柱と前記上方固定ベースとの間、および前記支柱と前記下方固定ベースとの間にスフェリカルベアリングを備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の液圧シリンダ式昇降装置。
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