JP6460054B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6460054B2
JP6460054B2 JP2016127450A JP2016127450A JP6460054B2 JP 6460054 B2 JP6460054 B2 JP 6460054B2 JP 2016127450 A JP2016127450 A JP 2016127450A JP 2016127450 A JP2016127450 A JP 2016127450A JP 6460054 B2 JP6460054 B2 JP 6460054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
page
storage
data
unit
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016127450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018006848A (ja
Inventor
広輝 竹花
広輝 竹花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2016127450A priority Critical patent/JP6460054B2/ja
Publication of JP2018006848A publication Critical patent/JP2018006848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6460054B2 publication Critical patent/JP6460054B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、複写機、ファクシミリ装置または複合機などの画像形成装置は、ADF(Auto Document Feeder)と、画像読取部と、画像形成部とを備える。前記ADFは、原稿束に含まれる複数の原稿を1枚ずつ搬送する。
また、前記画像読取部がいわゆる片面読み取りタイプである場合、前記複数の原稿が前記ADFによって1回搬送される間に、前記画像読取部は、前記複数の原稿の片面の画像のみを順次読み取りつつ原稿画像データを出力する。
また、前記画像形成装置が、前記片面読み取りタイプの前記画像読取部と、シートの両面に画像を形成する両面印刷処理が可能な前記画像形成部とを備える場合がある。この場合、前記画像形成装置が、原稿束の両面コピー処理を実行することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記原稿束の両面コピー処理において、ユーザーは、前記原稿束を表裏反転させて前記画像形成装置に2回セットする。そして、前記画像読取部は、画像読取処理を前記複数の原稿のオモテ面およびウラ面について2回実行する。さらに、前記画像形成部が、2回の前記画像読取処理によって得られる前記複数の原稿の両面の画像データに基づいて前記両面印刷処理を実行する。前記複数の原稿の両面の画像データは、前記両面印刷処理に利用されるまで、前記画像形成装置の内蔵ストレージに一時記憶される。
特開2000−299753号公報
ところで、前記片面読み取りタイプの前記画像読取部は、比較的安価な前記画像形成装置に採用されることが多い。そのような画像形成装置においては、容量の大きな前記内蔵ストレージを採用することは好ましくない。そのため、前記原稿束の両面コピー処理において、前記内蔵ストレージのオーバーフローが生じるおそれがある。
本発明の目的は、内蔵ストレージのオーバーフローを回避しつつ、片面読み取りタイプの画像読取部と両面印刷可能な画像形成部とによる原稿束の両面コピー処理を実行可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、原稿搬送部と、画像読取部と、順序設定部と、ページ編成部と、画像形成部と、データを記憶可能な内蔵ストレージと、インターフェイス部とを備える。前記原稿搬送部は、原稿束に含まれる複数の原稿を1枚ずつ搬送可能である。前記画像読取部は、前記原稿搬送部により搬送される前記複数の原稿の片面の画像を順次読み取りつつ原稿画像データを出力する順次画像読取処理を実行可能である。前記順序設定部は、前記原稿束における複数のページの画像の出力順序である出力ページ順序を設定する。前記ページ編成部は、前記原稿束の表裏が異なる状態で行われる2回の前記順次画像読取処理によって得られる前記複数の原稿の両面の前記原稿画像データである両面原稿画像データを、前記出力ページ順序で連続する複数の出力ページ画像データに編成する。前記画像形成部は、前記ページ編成部から得られる前記複数の出力ページ画像データに対応する画像を、複数のシートの両面に順次形成する両面印刷処理が可能である。前記インターフェイス部は、前記ページ編成部と外部ストレージとの間でのデータの伝送を中継する。前記ページ編成部は、データ蓄積制御部と、ページ画像出力部とを含む。前記データ蓄積制御部は、前記両面原稿画像データの一部のデータを前記内蔵ストレージに一時記憶させ、前記両面原稿画像データの残りの一部のデータを、前記インターフェイス部を通じて前記外部ストレージに一時記憶させ、さらに前記原稿束における複数のページ各々に対応付けて前記両面原稿画像データにおける前記複数のページ番号各々に対応する一部のデータの記憶先の情報を設定する。前記ページ画像出力部は、前記出力ページ順序に従って複数の記憶先から前記両面原稿画像データにおける1ページ分のデータを順次取得し、取得したデータに対応する前記出力ページ画像データを順次出力する。
本発明によれば、内蔵ストレージのオーバーフローを回避しつつ、片面読み取りタイプの画像読取部と両面印刷可能な画像形成部とによる原稿束の両面コピー処理を実行可能な画像形成装置を提供することが可能になる。
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムのブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る画像形成装置におけるデータ蓄積制御の手順の一例を表すフローチャートである。 図3は、第1実施形態に係る画像形成装置におけるページ画像出力処理の手順の一例を表すフローチャートである。 図4は、オモテ面先読みモードにおいて原稿束がADFの供給トレイにセットされる手順を示す図である。 図5は、ウラ面先読みモードにおいて原稿束がADFの供給トレイにセットされる手順を示す図である。 図6は、オモテ面先読みモードにおける出力ページ順序の一例を示す図である。 図7は、ウラ面先読みモードにおける出力ページ順序の一例を示す図である。 図8は、第1実施形態に係る画像形成装置の両面コピー処理における複数のシートへの印刷順序を模式的に表す図である。 図9は、第2実施形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムのブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態;画像形成装置10の構成]
図1に示されるように、実施形態に係る画像形成装置10は、ADF1、画像読取部2、画像形成部3,内蔵ストレージ4、制御部5、第1可搬ストレージI/F(Interface)6A、第2可搬ストレージI/F6B、通信I/F7および操作表示部100などを備える。操作表示部100は、操作部および表示部を含むユーザーインターフェイスである。
ADF1は、供給トレイ1Aに載置された原稿束910に含まれる複数の原稿91を、供給トレイ1Aから排出トレイ1Bまで1枚ずつ搬送する装置である。ADF1は、供給トレイ1Aに原稿91が載置されているか否かを検知する原稿センサー1Cを備える。ADF1は、原稿搬送部の一例である。
画像読取部2は、原稿91の画像を読み取る装置である。画像読取部2は、ADF1により搬送される複数の原稿91の片面の画像を順次読み取りつつ原稿画像データを出力する処理も可能である。以下、この処理のことを順次画像読取処理と称する。
画像読取部2は、いわゆる片面読み取りタイプである。従って、複数の原稿91がADF1によって1回搬送される間に、画像読取部2は、複数の原稿91の片面の画像のみを順次読み取りつつ前記原稿画像データを出力する。
画像読取部2は、原稿91に対して光を出射する光源、原稿91からの反射光を受光して前記原稿画像データを出力するラインセンサーなどを備える。
画像形成部3は、電子写真方式またはインクジェット方式などの予め定められた方式でシート92に画像を形成する画像形成処理を実行する装置である。本実施形態において、画像形成部3は、両面印刷処理が可能である。
前記両面印刷処理は、複数の出力ページ画像データD2に対応する画像を、複数のシート92の両面に順次形成する処理である。画像形成部3は、前記両面印刷処理が行われる際にシート92の向きを搬送途中で反転させるターンバック機構を備える。
図8に示されるように、画像形成部3は、原稿束910における複数のページの順番に従って、複数のシート92の両面に対して画像を形成する。図8は、原稿束910の原稿枚数が3枚である場合を例にして、前記両面コピー処理における複数のシート92への印刷順序を示す。なお、図5,6,8において、G1〜G6は、原稿束910における1ページ目から6ページ目までの画像を表す記号である。
図8に示される印刷順序は以下の通りである。まず、原稿束910の1ページ目の画像が1枚目のシート92のオモテ面92Xに形成され、次に、原稿束910の2ページ目の画像が1枚目のシート92のウラ面92Yに形成される。次に、原稿束910の3ページ目の画像が2枚目のシート92のオモテ面92Xに形成され、次に、原稿束910の4ページ目の画像が2枚目のシート92のウラ面92Yに形成される。さらに、原稿束910の5ページ目の画像が3枚目のシート92のオモテ面92Xに形成され、最後に、原稿束910の6ページ目の画像が3枚目のシート92のウラ面92Yに形成される。
複数の出力ページ画像データD2は、制御部5の画像処理部54から画像形成部3へ供給される。例えば、画像形成装置10が両面コピー処理を実行する際に、ADF1および画像読取部2が、原稿束910の表裏が異なる状態で前記順次画像読取処理を2回実行する。これにより、複数の原稿91の両面の前記原稿画像データである両面原稿画像データD1が得られる。
さらに、前記両面コピー処理において、画像処理部54が、両面原稿画像データD1に基づき複数の出力ページ画像データD2を編成し、画像形成部3が、複数の出力ページ画像データD2に基づく前記両面印刷処理を実行する。原稿束910における複数のページの画像の出力順序である出力ページ順序Dx0は、画像処理部54によって予め設定される。
即ち、画像処理部54は、原稿束910の表裏が異なる状態で行われる2回の前記順次画像読取処理によって得られる両面原稿画像データD1を、予め設定された出力ページ順序Dx0で連続する複数の出力ページ画像データD2に編成する。
本実施形態において、前記両面コピー処理は、オモテ面先読みモードで実行される。図4に示されるように、前記オモテ面先読みモードは、1回目の前記順次画像読取処理において複数の原稿91のオモテ面91Xが読み取られるように原稿束910が供給トレイ1Aにセットされ、2回目の前記順次画像読取処理において複数の原稿91のウラ面91Yが読み取られるように原稿束910が供給トレイ1Aにセットされる動作モードである。
例えば、前記オモテ面先読みモードが採用され、原稿束910の原稿枚数が3枚である場合を考える。この場合、図6に示されるように、出力ページ順序Dx0を原稿束910における6つのページの読取番号D0(=1〜6)の順番で並ぶ数列で表すと、出力ページ順序Dx0は、(1,3,5,6,4,2)である。
即ち、前記オモテ面先読みモードにおいて、読取番号D0に対応する出力ページ順序Dx0の数列は、昇順に並ぶ奇数ページの番号と、それに続いて降順に並ぶ偶数ページの番号とにより表される。
前記オモテ面先読みモードにおいて、原稿枚数が確定する前において出力ページ順序Dx0の1番目の読取番号D0のみが確定する。さらに、出力ページ順序Dx0における他の奇数の読取番号D0が、1回目の前記順次画像読取処理において原稿91の1ページ分の画像が読み取られるごとに確定する。さらに、出力ページ順序Dx0における全ての偶数の読取番号D0が、前記原稿枚数が確定した時点で確定する。前記原稿枚数は、少なくとも1回目の前記順次画像読取処理が終了した時点で確定する。
なお、前記オモテ面先読みモードとは異なる前記動作モードとして、ウラ面先読みモードが考えられる。図5に示されるように、前記ウラ面先読みモードは、1回目の前記順次画像読取処理において複数の原稿91のウラ面91Yが読み取られるように原稿束910が供給トレイ1Aにセットされ、2回目の前記順次画像読取処理において複数の原稿91のオモテ面91Xが読み取られるように原稿束910が供給トレイ1Aにセットされる動作モードである。
前記ウラ面先読みモードが採用される場合、図7に示されるように、読取番号D0に対応する出力ページ順序Dx0の数列は、降順に並ぶ偶数ページの番号と、それに続いて昇順に並ぶ奇数ページの番号とにより表される。前記ウラ面先読みモードにおいて、出力ページ順序Dx0の全てが、前記原稿枚数が確定して初めて確定する。
但し、前記オモテ面先読みモードおよび前記ウラ面先読みモードのいずれにおいても、画像読取部2から次に出力される両面原稿画像データD1の一部が、原稿束910における奇数ページのデータであるか偶数ページのデータであるかを判定することは可能である。
例えば、出力ページ順序Dx0の情報は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶部に記憶される。画像処理部54はページ編成部の一例である。
内蔵ストレージ4は、コンピューター読み取り可能な不揮発性のメモリーである。内蔵ストレージ4は、両面原稿画像データD1の一部などの各種のデータを記憶可能である。例えば、ハードディスクドライブまたはSSD(Solid State Drive)などが、内蔵ストレージ4として採用される。
通信I/F7は、LAN(Local Area Network)80を通じてLAN内他装置10xと通信を行うインターフェイスである。本実施形態において、LAN内他装置10xは、LAN80内の他の画像形成装置10である。
さらに、通信I/F7は、LAN80およびルーター801を通じてインターネット800上のストレージサーバー81と通信することも可能である。ストレージサーバー81は、ストレージサービスを提供するコンピューターである。
ストレージサーバー81は、画像形成装置10にとっての外部ストレージの一例であるネットワークストレージ81xを備える。例えば、ネットワークストレージ81xがハードディスクドライブなどであることが考えられる。
ネットワークストレージ81xのアドレス情報は、予め操作表示部100に対する設定操作を通じて設定され、内蔵ストレージ4に記憶される。通信I/F7は、内蔵ストレージ4に記憶された前記アドレス情報を用いてネットワークストレージ81xとの通信のセッションを確立する処理を実行する。
通信I/F7は、インターネット800を通じてストレージサーバー81と通信することにより、ストレージサーバー81が備えるネットワークストレージ81xに対するデータの記録およびネットワークストレージ81xからのデータの取得が可能である。ストレージサーバー81は、通信I/F7がネットワークを通じて通信可能な他装置の一例である。また、通信I/F7は通信インターフェイス部の一例である。
なお、ネットワーク80,800を通じて相互に通信可能な画像形成装置10およびストレージサーバー81は、画像形成システムを構成している。
第1可搬ストレージI/F6Aは、画像形成装置10に対して着脱可能な外部ストレージである第1可搬ストレージ60Aに対するデータの記録および第1可搬ストレージ60Aからのデータの取得が可能なインターフェイスである。
同様に、第2可搬ストレージI/F6Bは、画像形成装置10に対して着脱可能な外部ストレージである第2可搬ストレージ60Bに対するデータの記録および第2可搬ストレージ60Bからのデータの取得が可能なインターフェイスである。
なお、第1可搬ストレージI/F6Aおよび第2可搬ストレージI/F6Bは、可搬ストレージインターフェイス部の一例である。
本実施形態において、第1可搬ストレージI/F6Aは、第2可搬ストレージI/F6Bよりも高速でデータの記録およびデータの取得が可能なインターフェイスである。例えば、第1可搬ストレージI/F6Aが、SDXC(Secure Digital eXtended Capacity)メモリーカードのインターフェイスであり、第2可搬ストレージI/F6BがUSB(Universal Serial Bus)インターフェイスであることが考えられる。
上記の場合、第1可搬ストレージ60AはSDXCメモリーカードであり、第2可搬ストレージ60BはUSBメモリーである。
本実施形態において、第1可搬ストレージ60A、第2可搬ストレージ60B、LAN内他装置10xの内蔵ストレージ4およびストレージサーバー81のネットワークストレージ81xは、それぞれ外部ストレージの一例である。
また、第1可搬ストレージI/F6A、第2可搬ストレージI/F6Bおよび通信I/F7は、前記ページ編成部の一例である画像処理部54と前記外部ストレージとの間でのデータの伝送を中継するインターフェイス部の一例である。
制御部5は、各種の演算、データ処理および画像形成装置10が備える各種の電子機器の制御を実行する。制御部5は、バスを通じて内蔵ストレージ4、第1可搬ストレージI/F6A、第2可搬ストレージI/F6Bおよび通信I/F7との間でデータおよび制御信号の受け渡しが可能である。
第1可搬ストレージ60Aおよび第2可搬ストレージ60Bは、必要に応じてユーザーによって画像形成装置10に装着される。例えば、第1可搬ストレージ60Aおよび第2可搬ストレージ60Bがユーザーの所有物であることが考えられる。第1可搬ストレージ60Aおよび第2可搬ストレージ60Bは、前記両面コピー処理において、両面原稿画像データD1の退避先として一時利用される。前記両面コピー処理が終了するまでに、第1可搬ストレージ60Aおよび第2可搬ストレージ60Bは利用前の状態に戻される。
制御部5は、ADF1を制御するADF制御部51、画像読取部2を制御する画像読取制御部52、画像形成部3を制御する印刷制御部53、画像処理部54および操作表示部100を制御するUI(User Interface)制御部55などを含む。
例えば、制御部5は、予め内蔵ストレージ4などに記憶されたプログラムを実行するプロセッサーによって実現される。
ところで、画像形成装置10は、前記片面読み取りタイプの画像読取部2が採用された比較的安価な装置である。そのような画像形成装置10においては、容量の大きな内蔵ストレージ4を採用することは好ましくない。そのため、原稿束910の前記両面コピー処理において、両面原稿画像データD1の全てが内蔵ストレージ4に一時記憶される場合、内蔵ストレージ4のオーバーフローが生じるおそれがある。
しかしながら、画像形成装置10の画像処理部54は、前記両面コピー処理が行われる際に、後述するデータ蓄積制御およびページ画像出力処理を実行する。これにより、画像形成装置10は、内蔵ストレージ4のオーバーフローを回避しつつ、片面読み取りタイプの画像読取部2と両面印刷可能な画像形成部3とによる原稿束910の前記両面コピー処理を実行可能である。
画像形成装置10において、内蔵ストレージ4は、可搬ストレージ60A,60Bよりも高速でデータの記録およびデータの参照が可能なデータ記録媒体である。しかしながら、可搬ストレージ60A,60Bが画像形成装置10に装着されている場合、内蔵ストレージ4の空容量は、可搬ストレージ60A,60Bの空容量よりも小さい場合が多い。
また、可搬ストレージ60A,60Bは、ネットワークストレージ81xよりも高速でデータの記録およびデータの参照が可能なデータ記録媒体である。しかしながら、可搬ストレージ60A,60Bの空容量は、ネットワークストレージ81xの空容量よりも小さい場合が多い。
[画像処理部54]
画像処理部54は、前記データ蓄積制御を実行するデータ蓄積制御部541と、前記ページ画像出力処理を実行するページ画像出力部542とを備える。
前記データ蓄積制御において、データ蓄積制御部541は、両面原稿画像データD1の一部のデータを内蔵ストレージ4に一時記憶させ、両面原稿画像データD1の残りの一部のデータをインターフェイス部6A,6B,7を通じて外部ストレージ60A,60B,81xに一時記憶させる。
さらに、データ蓄積制御部541は、原稿束910における複数のページ各々に対応する両面原稿画像データD1の一部のデータの記憶先を表す記憶先情報Dx1を設定する。例えば、データ蓄積制御部541は、前記RAMなどの揮発性記憶部に記憶先情報Dx1を記憶させる。
一方、ページ画像出力部542は、出力ページ順序Dx0に従って記憶先情報Dx1により特定される複数の記憶先から両面原稿画像データD1における1ページ分のデータを順次取得し、取得したデータに対応する出力ページ画像データD2を順次出力する。この処理が前記ページ画像出力処理である。出力ページ画像データD2は、印刷制御部53を通じて画像形成部3へ出力される。
[前記データ蓄積制御]
以下、図2に示されるフローチャートを参照しつつ、前記データ蓄積制御の手順の一例について説明する。以下の説明において、S101,S102,…は、データ蓄積制御部541が実行する工程の識別符号を表す。
本実施形態において、データ蓄積制御部541は、主制御部541A、ページ容量想定部541B、対象ストレージ選択部541C、ページ毎蓄積制御部541Dおよび順序設定部541Eを含む。これらが、例えば図2に示される手順で前記データ蓄積制御を実行する。
データ蓄積制御部541は、原稿センサー1Cが原稿91を検知している状態で、操作表示部100に対して前記両面コピー処理の開始操作が行われたことを検知したときに、前記データ蓄積制御を開始する。原稿センサー1Cが原稿91を検知している状態は、ADF1の供給トレイ1Aに原稿91が載置されている状態である。
また、1回目の前記順次画像読取処理が開始される前に、ページ容量想定部541Bが、想定ページ容量Dx2の初期値を設定する。想定ページ容量Dx2は、両面原稿画像データD1における1ページ分のデータの蓄積に必要なデータ容量の想定値である。
例えば、ページ容量想定部541Bが、予め設定される画像読取条件に応じて、予め定められた複数の候補値の1つを想定ページ容量Dx2の初期値として選択することが考えられる。例えば、前記画像読取条件が、画像読取の解像度、カラー画像およびモノクロ画像の区別および原稿サイズなどを含む。前記画像読取条件は、前記両面コピー処理が開始する前に予め前記操作表示部に対する操作に応じて設定される。また、想定ページ容量Dx2の初期値が、ユーザーによる操作表示部100に対する設定操作に従って設定される値であることも考えられる。ページ容量想定部541Bによる想定ページ容量Dx2の初期値の設定は、前記データ蓄積制御が開始される前に実行される。
<工程S101>
前記データ蓄積制御において、データ蓄積制御部541の主制御部541Aが、複数のストレージ4,60A,60B,81x各々の空容量をチェックする。
なお、第1可搬ストレージ60Aが画像形成装置10に装着されていない場合、即ち、第1可搬ストレージI/F6Aが第1可搬ストレージ60Aにアクセスできない場合、第1可搬ストレージ60Aの空容量はゼロである。同様に、第2可搬ストレージ60Bが画像形成装置10に装着されていない場合、即ち、第2可搬ストレージI/F6Bが第2可搬ストレージ60Bにアクセスできない場合、第2可搬ストレージ60Bの空容量はゼロである。
<工程S102>
さらに、主制御部541Aが、読取番号iを初期化する。読取番号iは、前記順次画像読取処理において原稿91の1ページ分の画像が読み取られるごとにカウントアップされる数値である。以下の説明において、両面原稿画像データD1における1ページ分のデータのことを原稿ページデータD10と称する。読取番号iは、2回の前記順次画像読取処理において複数の原稿ページデータD10各々が得られる順番を表す。
<工程S103>
さらに、順序設定部541Eが、その時点で設定可能な出力ページ順序Dx0の一部を設定する。前記オモテ面先読みモードでの1回目の前記順次画像読取処理において、順序設定部541Eは、読取番号iに基づいて、奇数の出力ページ順序Dx0の1つを設定する。
なお、前記オモテ面先読みモードでの2回目の前記順次画像読取処理においては、順序設定部541Eは、工程S103の処理をスキップする。
<工程S104>
そして、対象ストレージ選択部541Cが、i番目の対象ストレージを選択する。i番目の前記対象ストレージは、i番目の原稿ページデータD10を記憶させるストレージである。対象ストレージ選択部541Cは、内蔵ストレージ4および外部ストレージ60A,60B,81xのうち想定ページ容量Dx2以上の空き容量を有する選択候補の中から1つの前記対象ストレージを選択する。
例えば、内蔵ストレージ4が前記選択候補に含まれる場合に、以下に示される第1選択ルールに従って前記対象ストレージを選択することが考えられる。前記第1選択ルールは、両面原稿画像データD1における出力ページ順序Dx0の先頭の1ページ分または先頭から予め設定された複数ページ分に対応する原稿ページデータD10を一時記憶させる前記対象ストレージとして、外部ストレージ60A,60B,81xよりも優先して内蔵ストレージ4を選択する、というルールである。
前記第1選択ルールが採用されることにより、出力ページ順序Dx0の先頭から1ページ分乃至複数ページ分についての原稿ページデータD10が得られてから印刷処理が開始されるまでの時間を極力短くすることができる。その結果、いわゆるファーストプリントタイムを極力短くすることができる。
また、複数の外部ストレージ60A,60B,81xのうちの1つ以上が前記選択候補に含まれる場合に、以下に示される第2選択ルールに従って前記対象ストレージを選択することが考えられる。前記第2選択ルールは、両面原稿画像データD1における出力ページ順序Dx0の先頭から予め設定された複数ページ分よりも後のページに対応する原稿ページデータD10を一時記憶させる前記対象ストレージとして、内蔵ストレージ4よりも優先して外部ストレージ60A,60B,81xを選択する、というルールである。
例えば、ネットワークストレージ81xが、両面原稿画像データD1における出力ページ順序Dx0の先頭から2ページ分乃至4ページ分よりも後のページに対応する原稿ページデータD10の前記対象ストレージとして優先して選択されることなどが考えられる。
前記第2選択ルールが採用されることにより、出力ページ順序Dx0の先頭から2ページ分乃至4ページ分の前記両面印刷処理が行われる間に、ストレージサーバー81との通信のセッションを確立する処理などの準備処理を行うことができる。その結果、ネットワークストレージ81xへのアクセス時間がボトルネックとなって前記両面印刷処理の途中で待ち時間が発生することを防止できる。
また、可搬ストレージ60A,60Bおよびネットワークストレージ81xの両方が前記選択候補に含まれる場合に、以下に示される第3選択ルールに従って前記対象ストレージを選択することが考えられる。前記第3選択ルールは、ネットワークストレージ81xよりも優先して可搬ストレージ60A,60Bを前記対象ストレージとして選択する、というルールである。
前記第3選択ルールが採用されることにより、ネットワークストレージ81xへのアクセス時間がボトルネックとなって前記両面印刷処理の途中で待ち時間が発生する可能性を低くすることができる。
また、可搬ストレージ60A,60Bおよびネットワークストレージ81xが前記選択候補に含まれる場合に、以下に示される第4選択ルールに従って前記対象ストレージを選択することが考えられる。前記第4選択ルールは、出力ページ順序Dx0の奇数ページに対応する原稿ページデータD10の前記対象ストレージとして、ネットワークストレージ81xよりも優先して可搬ストレージ60A,60Bを選択し、出力ページ順序Dx0の偶数ページに対応する原稿ページデータD10の前記対象ストレージとして、可搬ストレージ60A,60Bよりも優先してネットワークストレージ81xを選択する、というルールである。
前記両面印刷が図8に示される順序で行われる場合、通常、奇数ページの印刷が終了してから次の偶数ページの印刷が開始されるまでの間に、シート92のターンバック搬送に起因する比較的長い待ち時間が生じやすい。従って、前記第4選択ルールが採用されることにより、前記ターンバック搬送が行われている間に、ストレージサーバー81との通信のセッションを確立する処理などの準備処理を行うことができる。その結果、ネットワークストレージ81xへのアクセス時間がボトルネックとなって前記両面印刷処理の途中で待ち時間が発生することを防止できる。
また、可搬ストレージ60A,60Bおよびネットワークストレージ81xが前記選択候補に含まれる場合に、以下に示される第5選択ルールに従って前記対象ストレージを選択することが考えられる。前記第5選択ルールは、予め設定された設置地域情報が特定の地域を表す場合に、ネットワークストレージ81xよりも優先して可搬ストレージ60A,60Bを前記対象ストレージとして選択する、というルールである。前記設置地域情報は、画像形成装置10の使用場所について設定された情報である。
前記特定の地域は、インターネット800の通信環境が不安定な地域であり、予め定められた地域である。前記第5選択ルールが採用されることにより、ネットワークストレージ81xへのアクセスの不安定さに起因して前記両面印刷処理の途中で待ち時間が発生することを防止できる。
<工程S105>
対象ストレージ選択部541Cは、前記対象ストレージを選択すると、選択した前記対象ストレージの情報を、i番目の両面原稿画像データD1に対応する記憶先情報Dx1として設定する。
<工程S106>
次に、画像読取制御部52が、i番目の1ページ分の画像読取処理を画像読取部2に実行させる。これにより、i番目の原稿ページデータD10が画像読取部2から画像処理部54へ出力される。
<工程S107>
次に、ページ毎蓄積制御部541Dが、工程S104で選択された前記対象ストレージへi番目の原稿ページデータD10を一時記憶させる。ページ毎蓄積制御部541Dは、i番目の原稿ページデータD10全ての前記対象ストレージへの記録が終了するまで、工程S107の処理を継続する。
なお、ページ毎蓄積制御部541Dがi番目の原稿ページデータD10を前記対象ストレージに記録している途中で、原稿ページデータD10のサイズが前記対象ストレージの空容量を超えてしまうことが考えられる。この場合、主制御部541Aが、前記データ蓄積制御を中断させるとともに、操作表示部100を通じてエラー通知を出力する。
<工程S108>
前記対象ストレージへのi番目の原稿ページデータD10の記録が終了すると、ページ容量想定部541Bが、想定ページ容量Dx2を更新する処理を実行する。
より具体的には、ページ容量想定部541Bは、複数の原稿91における1枚の片面の画像の読み取りが行われるごとに、両面原稿画像データD1における最新の原稿ページデータD10のサイズに応じて次ページについての想定ページ容量Dx2を更新する。
例えば、最新の両面原稿画像データD1が1回目の前記順次画像読取処理で得られる最初の1ページ目のデータである場合、ページ容量想定部541Bは、その1ページ目の両面原稿画像データD1のサイズに応じて、少なくとも次ページについての想定ページ容量Dx2を更新する。この場合、ページ容量想定部541Bが、1ページ目の両面原稿画像データD1のサイズに予め定められた1より大きな余裕係数を乗算して得られる容量を、2ページ目についての想定ページ容量Dx2として設定することが考えられる。
さらに、最新の両面原稿画像データD1が、読取番号iが2番目以降のデータである場合、ページ容量想定部541Bが、前回の想定ページ容量Dx2と最新の両面原稿画像データD1のサイズに前記余裕係数を乗算して得られる容量との大きい方を、次ページについての想定ページ容量Dx2として設定することが考えられる。
一方、ページ容量想定部541Bが、1ページ目から最新のページまでの両面原稿画像データD1のサイズの平均値に前記余裕係数を乗算して得られる容量を、次ページについての想定ページ容量Dx2として設定することなども考えられる。
なお、ページ容量想定部541Bが、前記順次画像読取処理で得られる最初の両面原稿画像データD1のサイズに前記余裕係数を乗算して得られる容量を、2ページ目以降の想定ページ容量Dx2として設定することも考えられる。この場合、想定ページ容量Dx2は、前記順次画像読取処理の途中で更新されない。
<工程S109>
さらに、主制御部541Aが、複数のストレージ4,60A,60B,81x各々の空容量を最新の値に更新する。
<工程S110>
さらに、主制御部541Aが、原稿センサー1Cの検知結果に応じて、供給トレイ1Aに次の原稿91が存在しない状態であるか否かを判定する。
そして、主制御部541Aは、供給トレイ1Aに次の原稿91が存在すると判定した場合、処理を工程S115へ移行させる。後述するように、工程S115において読取番号iがカウントアップされた後、工程S103からの処理が繰り返される。
一方、主制御部541Aは、供給トレイ1Aに次の原稿91が存在しないと判定した場合、処理を工程S111へ移行させる。
<工程S111>
工程S111において、主制御部541Aは、1回目の前記順次画像読取処理が終了した状態であるか否かを判定する。そして、主制御部541Aは、1回目の前記順次画像読取処理が終了した状態であると判定した場合、処理を工程S112へ移行させる。
一方、主制御部541Aは、2回目の前記順次画像読取処理が終了した状態であると判定した場合、前記データ蓄積制御を終了させる。
<工程S112>
工程S112において、主制御部541Aは、その時点の読取番号iを前記原稿枚数として設定する。即ち、1回目の前記順次画像読取処理が終了することにより、前記原稿枚数が確定する。前記原稿枚数の2倍が、原稿束910の総ページ数である。
<工程S113>
さらに、順序設定部541Eが、未だ設定されていない残りの出力ページ順序Dx0を設定する。即ち、前記オモテ面先読みモードでの1回目の前記順次画像読取処理が終了したときに、順序設定部541Eは、前記原稿枚数に基づいて偶数の出力ページ順序Dx0の全てを設定する。順序設定部541Eは、処理を工程S113から工程S114へ移行させる。
<工程S114>
さらに、主制御部541Aは、原稿センサー1Cが原稿91を検知するまで、即ち、表裏反転された原稿束910が供給トレイ1Aに載置されるまで待機する。そして、原稿束910が供給トレイ1Aに載置されると、主制御部541Aは、処理を工程S115へ移行させる。
<工程S115>
工程S115において、主制御部541Aが、前述したように読取番号iをカウントアップする。その後、主制御部541Aは、処理を工程S103へ移行させる。これにより、2回目の前記順次画像読取処理が開始する(S106)。さらに、画像読取部2から出力される両面原稿画像データD1の残りの半分が、内蔵ストレージ4および外部ストレージ60A,60B,81xのうちの1つまたは複数に記録される(S107)。
[前記ページ画像出力処理]
以下、図3に示されるフローチャートを参照しつつ、前記ページ画像出力処理の手順の一例について説明する。以下の説明において、S201,S202,…は、ページ画像出力部542が実行する工程の識別符号を表す。前記ページ画像出力処理は、前記データ蓄積制御と並行して実行される。
<工程S201>
まず、ページ画像出力部542は、出力番号jを初期化する。出力番号jは、出力ページ順序Dx0に従って原稿ページデータD10に対応する出力ページ画像データD2が出力されるごとにカウントアップされる数値である。出力番号jは、ページ画像出力部542が両面原稿画像データD1から複数の出力ページ画像データD2各々を編成して出力する順番を表す。
<工程S202>
次に、ページ画像出力部542は、出力ページ順序Dx0のj番目のページに対応する原稿ページデータD10が複数のストレージ4,60A,60B,81xのいずれかに記録されるまで待機する。その際、ページ画像出力部542は、記憶先情報Dx1に基づいて、出力ページ順序Dx0のj番目のページに対応する原稿ページデータD10が複数のストレージ4,60A,60B,81xのいずれかに存在するか否かを判定する。
そして、ページ画像出力部542は、出力ページ順序Dx0のj番目のページに対応する原稿ページデータD10が複数のストレージ4,60A,60B,81xのいずれかに存在することを確認すると、処理を次の工程S203へ移行させる。
<工程S203>
工程S203において、ページ画像出力部542は、出力ページ順序Dx0のj番目のページに対応する原稿ページデータD10を、複数のストレージ4,60A,60B,81xのうちのいずれか1つから取得する。取得先のストレージは、記憶先情報Dx1により特定される。
工程S203において、ページ画像出力部542は、取得した原稿ページデータD10をその取得先のストレージから削除する。例えば、原稿ページデータD10の取得先のストレージがネットワークストレージ81xである場合、ページ画像出力部542は、ストレージサーバー81に対し、取得済みの原稿ページデータD10の削除を要求する。
<工程S204>
さらに、ページ画像出力部542は、取得した出力ページ順序Dx0のj番目のページに対応する原稿ページデータD10を画像形成用の出力ページ画像データD2へ変換し、その出力ページ画像データD2を、印刷制御部53を通じて画像形成部3へ出力する。
なお、印刷制御部53は、ページ画像出力部542から順次出力される複数の出力ページ画像データD2に基づく両面印刷処理を画像形成部3に実行させる。
<工程S205>
次に、ページ画像出力部542は、出力番号jが前記原稿枚数の2倍に達したか否かを判定する。ページ画像出力部542は、出力番号jが前記原稿枚数の2倍に達していないと判定した場合、処理を工程S206へ移行させる。一方、ページ画像出力部542は、出力番号jが前記原稿枚数の2倍に達したと判定した場合、前記ページ画像出力処理を終了させる。
<工程S206>
工程S206において、ページ画像出力部542は、出力番号jをカウントアップした上で、処理を工程S202へ移行させる。
以上に示されるように、ページ画像出力部542は、出力ページ順序Dx0に従って複数の記憶先から両面原稿画像データD1における1ページ分の原稿ページデータD10を順次取得し(S203)、取得したデータに対応する出力ページ画像データD2を順次出力する(S204)。
画像形成装置10が採用されれば、内蔵ストレージ4のオーバーフローを回避しつつ、片面読み取りタイプの画像読取部2と両面印刷可能な画像形成部3とによる原稿束910の両面コピー処理を実行可能である。
また、画像処理部54の順序設定部541Eが、1回目の前記順次画像読取処理が行われるときにカウントされる前記原稿枚数に応じて出力ページ順序Dx0を設定する(図2のS112)。そのため、ユーザーが予め前記原稿枚数を把握して入力する必要がない。
さらに、順序設定部541Eは、前記オモテ面先読みモードでの1回目の前記順次画像読取処理が行われているときに、原稿91の1ページ分の画像が読み取られるごとに、その時点で設定可能な奇数の出力ページ順序Dx0の1つを設定する(S103)。
上記の場合、図2の工程S104の処理において、前記対象ストレージの選択に有用な情報である出力ページ順序Dx0の一部が早期に確定する。その結果、前記対象ストレージをより速やかに選択することができる。
また、対象ストレージ選択部541Cが、複数のストレージ4,60A,60B,81xのうち想定ページ容量Dx2以上の空き容量を有する選択候補の中から1つの前記対象ストレージを選択する。そのため、前記対象ストレージへのデータの記録の途中で前記対象ストレージのオーバーフローが生じる可能性を低くできる。
さらに、ページ容量想定部541Bが、複数の原稿91における1枚の片面の画像の読み取りが行われるごとに得られる原稿ページデータD10のサイズに応じて次ページについての想定ページ容量Dx2を更新する。
上記のような実績に応じた想定ページ容量Dx2の更新により、高速アクセスが可能な内蔵ストレージ4および可搬ストレージ60A,60Bを無駄なく利用しつつ、前記対象ストレージのオーバーフローが生じる可能性を低くできる。
[第2実施形態]
次に、図9を参照しつつ、第2実施形態に係る画像形成装置10Aについて説明する。画像形成装置10Aは、図1に示される画像形成装置10にFAXモデム70が追加された構成を有している。FAXモデム70は、公衆回線網802を通じて他のファクシミリ装置82と通信可能である。
画像形成装置10Aは、両面FAX送信処理を実行可能である。前記両面FAX送信処理において、ADF1および画像読取部2は、原稿束910の表裏が異なる状態で前記順次画像読取処理を2回実行する。
さらに、前記両面FAX送信処理において、画像処理部54のデータ蓄積制御部541が、前記データ蓄積制御(図2参照)を実行する。さらに、前記両面FAX送信処理において、ページ画像出力部542が、前記ページ画像出力処理(図3参照)と同様に複数の出力ページ画像データD2を順次出力する。但し、前記両面FAX送信処理における複数の出力ページ画像データD2の出力先はFAXモデム70である。
FAXモデム70は、画像処理部54のページ画像出力部542から得られる複数の出力ページ画像データD2を、公衆回線網802を通じて他のファクシミリ装置82へ順次送信する。なお、FAXモデム70は通信部の一例である。
画像形成装置10Aが採用されれば、内蔵ストレージ4のオーバーフローを回避しつつ、片面読み取りタイプの画像読取部2と他装置と通信可能なFAXモデム70とによる原稿束910の前記両面FAX送信処理を実行可能である。
[応用例]
以上に示された画像形成装置10,10Aが、前記両面コピー処理を実行する際に、ジョブを実行していないLAN内他装置10xの内蔵ストレージ4を、原稿ページデータD10を記憶させる外部ストレージの1つとして利用することも考えられる。
同様に、画像形成装置10Aが、前記両面FAX送信処理を実行する際に、ジョブを実行していないLAN内他装置10xの内蔵ストレージ4を、原稿ページデータD10を記憶させる外部ストレージの1つとして利用することも考えられる。
また、画像形成装置10,10Aにおいて、操作表示部100に対して前記両面コピー処理の開始操作が行われた場合に、UI制御部55が、予め定められたストレージ装着通知を、操作表示部100を通じて出力することも考えられる。前記ストレージ装着通知は、第1可搬ストレージ60Aおよび第2可搬ストレージ60Bの少なくとも一方を画像形成装置10に装着することを促す通知である。
また、画像形成装置10,10Aにおいて、UI制御部55が、操作表示部100に対する選択操作に従って、前記オモテ面先読みモードおよび前記ウラ面先読みモードの一方を選択する機能を備えることも考えられる。
図7に示されるように、前記ウラ面先読みモードにおいては、2回目の前記順次画像読取処理における最初のページの原稿ページデータD10が得られたときに、1枚目のシート92の両面に対する印刷処理を実行することができる。そのため、前記原稿枚数が多い場合に、前記両面印刷処理の開始および終了を早めることができる。
また、画像形成装置10,10Aにおいて、画像形成部3の前記ターンバック機構が、複数枚のシート92をターンバック経路に待機させた状態で新たなシート92に画像を形成するシートバッチ処理を実行可能であることも考えられる。
前記シートバッチ処理においては、前記両面印刷処理が、原稿束910におけるページの順序と異なる順序で行われることにより、無駄な待ち時間が生じない効率的な前記両面印刷処理が可能となる場合がある。その場合においても、印刷物を成す複数のシート92は、原稿束910のページ順で並ぶ状態でシート排出トレイ上に排出される。
従って、前記シートバッチ処理での前記両面印刷処理が行われる場合、出力ページ順序Dx0が、原稿束910におけるページの順序と異なる順序に設定されることが考えられる。
なお、本発明に係る画像形成装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 :ADF(原稿搬送部)
1A :供給トレイ
1B :排出トレイ
1C :原稿センサー
2 :画像読取部
3 :画像形成部
4 :内蔵ストレージ
5 :制御部
6A :第1可搬ストレージI/F(インターフェイス部)
6B :第2可搬ストレージI/F(インターフェイス部)
7 :通信I/F(インターフェイス部)
10,10A:画像形成装置
10x :LAN内他装置
51 :ADF制御部
52 :画像読取制御部
53 :印刷制御部
54 :画像処理部
55 :UI制御部
60A :第1可搬ストレージ
60B :第2可搬ストレージ
70 :FAXモデム
81 :ストレージサーバー
81x :ネットワークストレージ
82 :ファクシミリ装置
91 :原稿
91X :原稿のオモテ面
91Y :原稿のウラ面
92 :シート
92X :シートのオモテ面
92Y :シートのウラ面
100 :操作表示部
541 :データ蓄積制御部(ページ編成部)
541A :主制御部
541B :ページ容量想定部
541C :対象ストレージ選択部
541D :ページ毎蓄積制御部
541E :順序設定部
542 :ページ画像出力部(ページ編成部)
800 :インターネット
801 :ルーター
802 :公衆回線網
910 :原稿束
D0 :読取番号
D1 :両面原稿画像データ
D10 :原稿ページデータ
D2 :出力ページ画像データ
Dx0 :出力ページ順序
Dx1 :記憶先情報
Dx2 :想定ページ容量

Claims (9)

  1. 原稿束に含まれる複数の原稿を1枚ずつ搬送可能な原稿搬送部と、
    前記原稿搬送部により搬送される前記複数の原稿の片面の画像を順次読み取りつつ原稿画像データを出力する順次画像読取処理を実行可能な画像読取部と、
    前記原稿束における複数のページの画像の出力順序である出力ページ順序を設定する順序設定部と、
    前記原稿束の表裏が異なる状態で行われる2回の前記順次画像読取処理によって得られる前記複数の原稿の両面の前記原稿画像データである両面原稿画像データを、前記出力ページ順序で連続する複数の出力ページ画像データに編成するページ編成部と、
    前記ページ編成部から得られる前記複数の出力ページ画像データに対応する画像を、複数のシートの両面に順次形成する両面印刷処理が可能な画像形成部と、
    データを記憶可能な内蔵ストレージと、
    前記ページ編成部と外部ストレージとの間でのデータの伝送を中継するインターフェイス部と、
    前記両面原稿画像データにおける1ページ分のデータの蓄積に必要なデータ容量の想定値である想定ページ容量を設定するページ容量想定部と、を備え、
    前記ページ編成部は、
    前記両面原稿画像データの一部のデータを前記内蔵ストレージに一時記憶させ、前記両面原稿画像データの残りの一部のデータを、前記インターフェイス部を通じて前記外部ストレージに一時記憶させ、さらに前記原稿束における複数のページ各々に対応する前記両面原稿画像データの一部のデータの記憶先の情報を設定するデータ蓄積制御部と、
    前記出力ページ順序に従って複数の記憶先から前記両面原稿画像データにおける1ページ分のデータを順次取得し、取得したデータに対応する前記出力ページ画像データを順次出力するページ画像出力部と、を含み、
    前記データ蓄積制御部は、
    前記複数の原稿における1枚の片面の画像の読み取りが行われるごとに、前記内蔵ストレージおよび前記外部ストレージのうち前記想定ページ容量以上の空き容量を有する選択候補の中から1つの対象ストレージを選択する対象ストレージ選択部と、
    選択された前記対象ストレージへ前記両面原稿画像データにおける1ページ分のデータを一時記憶させるページ毎蓄積制御部と、を含む、画像形成装置。
  2. 前記順序設定部は、1回目の前記順次画像読取処理が行われるときにカウントされる原稿枚数に応じて前記出力ページ順序を設定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ページ容量想定部は、1回目の前記順次画像読取処理が開始される前に前記想定ページ容量の初期値を設定し、さらに、前記両面原稿画像データにおける1回目の前記順次画像読取処理で得られる最初の1ページ分のデータのサイズに応じて、少なくとも次ページについての前記想定ページ容量を更新する、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ページ容量想定部は、前記複数の原稿における1枚の片面の画像の読み取りが行われるごとに得られる前記両面原稿画像データにおける1ページ分のデータのサイズに応じて次ページについての前記想定ページ容量を更新する、請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記対象ストレージ選択部は、前記両面原稿画像データにおける前記出力ページ順序の先頭の1ページ分または先頭から予め設定された複数ページ分に対応する一部のデータを一時記憶させる前記対象ストレージとして、前記外部ストレージよりも優先して前記内蔵ストレージを選択する、請求項から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記対象ストレージ選択部は、前記両面原稿画像データにおける前記出力ページ順序の先頭から予め設定された複数ページ分よりも後のページに対応する一部のデータを一時記憶させる前記対象ストレージとして、前記内蔵ストレージよりも優先して前記外部ストレージを選択する、請求項から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記インターフェイス部は、
    前記画像形成装置に対して着脱可能な前記外部ストレージである可搬ストレージに対するデータの記録および前記可搬ストレージからのデータの取得が可能な可搬ストレージインターフェイス部と、
    ネットワークを通じて他装置と通信することにより、前記他装置が備える前記外部ストレージであるネットワークストレージに対するデータの記録および前記ネットワークストレージからのデータの取得が可能な通信インターフェイス部と、を含み、
    前記対象ストレージ選択部は、前記両面原稿画像データにおける前記出力ページ順序の奇数ページに対応する一部のデータの前記対象ストレージとして、前記ネットワークストレージよりも優先して前記可搬ストレージを選択し、前記出力ページ順序の偶数ページに対応する一部のデータの前記対象ストレージとして、前記可搬ストレージよりも優先して前記ネットワークストレージを選択する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記インターフェイス部は、
    前記画像形成装置に対して着脱可能な前記外部ストレージである可搬ストレージに対するデータの記録および前記可搬ストレージからのデータの取得が可能な可搬ストレージインターフェイス部と、
    ネットワークを通じて他装置と通信することにより、前記他装置が備える前記外部ストレージであるネットワークストレージに対するデータの記録および前記ネットワークストレージからのデータの取得が可能な通信インターフェイス部と、を含み、
    当該画像形成装置の使用場所について予め設定された設置地域情報が特定の地域を表す場合に、前記対象ストレージ選択部は、前記ネットワークストレージよりも優先して前記可搬ストレージを前記対象ストレージとして選択する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記ページ編成部から得られる前記複数の出力ページ画像データを他装置へ順次送信する通信部をさらに備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。

JP2016127450A 2016-06-28 2016-06-28 画像形成装置 Expired - Fee Related JP6460054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016127450A JP6460054B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016127450A JP6460054B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018006848A JP2018006848A (ja) 2018-01-11
JP6460054B2 true JP6460054B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=60949955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016127450A Expired - Fee Related JP6460054B2 (ja) 2016-06-28 2016-06-28 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6460054B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08223384A (ja) * 1995-02-11 1996-08-30 Ricoh Co Ltd ファクシミリ装置
JP2000299753A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Canon Inc 原稿読取装置およびその方法
JP2002199194A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Ricoh Co Ltd 画像データ符号化復号装置
JP3868931B2 (ja) * 2003-08-05 2007-01-17 シャープ株式会社 画像形成システムおよび画像形成装置
JP4687556B2 (ja) * 2006-05-11 2011-05-25 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び制御プログラム
JP2008178066A (ja) * 2006-12-22 2008-07-31 Brother Ind Ltd データ処理装置
JP2009182812A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Brother Ind Ltd 画像処理装置
JP2009267568A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Canon Electronics Inc 画像読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018006848A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8243311B2 (en) Image output apparatus for controlling order of print jobs and display jobs in queue
USRE48003E1 (en) Image display unit and image forming apparatus including the same
JP6887825B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、消耗品発注システム、およびプログラム。
US7110131B2 (en) Image forming system and image forming apparatus for transferring job data when an impaired image forming state is detected
JP2006041764A (ja) ログ記録装置、ログ記録プログラムおよび記録媒体
JP6460054B2 (ja) 画像形成装置
US8520235B2 (en) System and method for storing image and image processing apparatus, wherein each of a plurality of the image processing apparatuses engaged in the collaborative image processing terminates its own respective portion of the collaborative image processing, and wherein a master one of the information processing apparatus controls which of the image processing apparatuses transmits the collaborative result data of the collaborative image processing to the storage unit
JP2008304843A (ja) 画像形成システム、画像形成システムにおける設定支援方法及びプログラム
JP6776799B2 (ja) 画像形成装置、情報処理方法及びプログラム
US11934709B2 (en) Information processing apparatus and information processing system for transmitting data to target information terminal
JP7354816B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
JP2005225039A (ja) 画像形成方法、画像形成装置
JP2008118284A (ja) 画像形成装置および画像形成システム
JP6050769B2 (ja) データ記憶装置及びデータ記憶方法
JP2002199152A (ja) 複数の画像形成装置を有するネットワークシステム
JP4420118B2 (ja) 画像形成システムおよび画像形成方法
JP5693130B2 (ja) 画像処理装置および画像処理装置の制御方法
JP6702256B2 (ja) 画像形成装置
JP2021141466A (ja) 画像形成装置
JP2006340192A (ja) 画像形成装置および画像処理方法
JP6504118B2 (ja) 画像形成装置
JP6607066B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2019092135A (ja) 画像処理装置、画像処理システム及びプログラム
JP4161762B2 (ja) 画像形成システムおよび画像形成出力指示装置
US20090148178A1 (en) Image forming apparatus, image processing system having the same, and method for performing reservation job of the image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6460054

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees