JP2009182812A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のメモリを有効に活用し,読取処理あるいは画像形成処理の長時間化を抑制する画像処理装置を提供すること。
【解決手段】複写機は,高速メモリ33と低速メモリ39との2つのメモリを有している。また,複写機は,両面ソートコピー機能を有しており,搬送手段として搬送時間が異なる2つの搬送(第1搬送(短時間),第2搬送(長時間))がある。また,選択手段611,612は,処理対象である画像データをどちらのメモリに記憶するのかを選択している。具体的に,選択手段611,612は,第2搬送中,アクセス先として低速メモリ39を優先する。
【選択図】 図6

Description

本発明は,原稿の読取機能と画像の形成機能との少なくとも一方を有する画像処理装置に関する。さらに詳細には,アクセス速度が異なる少なくとも2種類のメモリを備えた画像処理装置に関するものである。
従来から,複写機等の画像形成装置には,複数枚の原稿の画像を読み取り,それらの画像データをRAM等の内部メモリに一旦記憶し,その内部メモリから任意の画像データを繰り返し読み出して画像形成を行う,いわゆるソート機能を有するものがある。ソート機能を有する画像形成装置は,ソートビンを複数持たなくても,印刷後の用紙を並べかえた状態で排紙することができる。
ソート機能を有する画像形成装置では,画像データを内部メモリに記憶していく際に,その記憶容量が満杯となるメモリフルが発生することが考えられる。メモリフルとなると,その印刷ジョブをキャンセルするか,記憶した画像データに対してだけのソートを行うことになり,ユーザが希望するソートを実行することができない。
そこで,例えば特許文献1には,MOディスク等の外部メモリを用意し,画像データの記憶中にメモリフルとなった場合に,その外部メモリにそれ以降の画像データを記憶する画像形成装置が開示されている。
特開平11−46273号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,内部メモリと外部メモリとを使用して読取処理あるいは画像形成処理を行うと,両者のメモリ間でアクセス速度(読み書きの時間)が相違することがある。一般的に,外部メモリのアクセス速度は内部メモリのアクセス速度よりも遅い。そのため,単純にメモリフル以降の画像データを外部メモリに記憶させると,外部メモリへのアクセスに切り替わった途端に読取処理あるいは画像形成処理に時間がかかり,ユーザに多くの待ち時間を強いる。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,複数のメモリを有効に活用し,読取処理あるいは画像形成処理の長時間化を抑制する画像処理装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像処理装置は,用紙上に形成された画像を読み取る処理あるいは用紙上に画像を形成する処理を行う処理手段と,用紙の一面の処理が終了してから当該用紙の他面の処理が開始されるまでの搬送時間と,用紙の他面の処理が終了してから次の用紙の一面の処理が開始されるまでの搬送時間とに差があり,搬送時間が短い搬送を「第1搬送」とし,搬送時間が長い搬送を「第2搬送」とする搬送手段と,処理手段の処理対象となる画像データを記憶する第1メモリと,処理手段の処理対象となる画像データを記憶し,第1メモリよりもアクセス速度が遅い第2メモリと,搬送手段による第2搬送中の期間は,処理手段のアクセス先として,第1メモリよりも第2メモリに優先的にアクセスするアクセス手段とを備えることを特徴としている。
本発明の画像処理装置は,画像データを記憶する媒体として,アクセス速度が速い第1メモリとアクセス速度が遅い第2メモリとの2つのメモリを有している。また,処理手段によって,原稿の画像を読み取る処理あるいは画像を形成する処理を行う。また,本発明の画像処理装置は,両面の画像読み取りあるいは両面の画像形成が可能であり,搬送手段として,搬送時間が異なる2つの搬送(第1搬送,第2搬送)がある。
また,アクセス手段にて,処理手段の処理対象である画像データをどちらのメモリにアクセスするのかを選択している。具体的に,処理手段が読取の処理を行うのであれば,画像データをどちらのメモリに書き込むのかを選択し,処理手段が画像形成の処理を行うのであれば,画像データをどちらのメモリから読み出すのかを選択する。ここでいう「画像データ」には,画像データそのものの他,その画像データの圧縮データを含む。そして,アクセス手段は,長時間搬送である第2搬送中は,アクセス先として低速メモリである第2メモリを優先する。
すなわち,本発明の画像処理装置は,メモリにアクセスする際に,搬送手段による搬送が第1搬送であるか第2搬送であるかによってアクセス先を変えている。具体的に,本発明の画像処理装置は,長時間搬送である第2搬送中に,優先的に第2メモリを利用する。これにより,低速メモリである第2メモリへのアクセスであっても搬送時間内に画像データの読み書きを終えることができる。よって,処理時間の遅延を回避しつつ,第2メモリを有効に活用することができる。
また,本発明の画像処理装置のアクセス手段は,画像データのデータサイズの大小を判断し,その判断結果を基にアクセス先を選択するとよりよい。すなわち,第2搬送中の第2メモリへのアクセスでもデータの読み書きが終了しないほどデータサイズが大きいと処理遅延が発生する。そこで,極めて大きいデータであれば,第2搬送中であっても,高速メモリである第1メモリで処理することで,処理時間の遅延を回避できる。一方,第2メモリへのアクセスでもデータの読み書きが瞬時に終わるほどデータサイズが小さければ処理速度への影響は殆どない。そこで,極めて小さいデータであれば,第1搬送中であっても,第2メモリで処理することで,第1メモリの空き容量を確保して第1メモリをより有効活用できる。
さらに,上記の画像処理装置は,アクセス手段にて選択された画像データの格納先を記憶する格納先記憶手段を備えるとよりよい。すなわち,データサイズによって画像データの格納先が振り分けられたとしても,格納先記憶手段が画像データの格納場所(並び順)を記憶することで,正しい順序での画像処理が可能になる。よって,ユーザの利便性が向上する。
さらに,上記の発明は,アクセス手段が,搬送手段による第2搬送中の期間であって,画像データのデータサイズが第1閾値よりも大きければ,処理手段のアクセス先として第1メモリを選択し,搬送手段による第1搬送中の期間であって,画像データのデータサイズが第2閾値よりも小さければ,処理手段のアクセス先として第2メモリを選択し,第1閾値は,第2閾値よりも大きい値であることを特徴とする画像処理装置を含んでいる。
また,本発明の画像処理装置は,第2メモリを利用するか否かを設定する設定手段を備え,アクセス手段は,設定手段によって第2メモリを利用することが設定されている場合に,処理手段のアクセス先として第2メモリが選択可能となるとよりよい。すなわち,低速メモリである第2メモリを使用したくない状況(例えば,原稿のページが少ない場合や高速メモリの空き容量が十分な場合)や,第2メモリが着脱可能であって第2メモリが装着されていない状況がある。そのような状況に対応するため,第2メモリへのアクセスを制限し,第1メモリのみで画像処理することが可能であることが好ましい。
また,本発明の画像処理装置は,複数の用紙の画像を読み取り,それら複数の画像データを一旦記憶し,その記憶した画像データの中から任意の画像データを繰り返し読み出して画像形成を行うソート機能が実行可能であるとよりよい。本発明は,このような構成の画像読取装置に好適である。
また,本発明の画像処理装置の搬送手段は,搬送手段は,画像読取用の第1搬送である第1読取搬送と,画像読取用の第2搬送である第2読取搬送と,画像形成用の第1搬送である第1印刷搬送と,画像形成用の第2搬送である第2印刷搬送とを備え,第2読取搬送中に,用紙の一面の画像を読み取った画像データである第1画像データの第2メモリへの書き込みを行い,かつ,第1読取搬送中に,当該用紙の他面の画像を読み取った画像データである第2画像データの前記第1メモリへの書き込みを行い,第1印刷搬送中に,第1メモリから第2画像データの読み出しを行い,かつ,第2印刷搬送中に,第2メモリから第1画像データの読み出しを行うとよりよい。本発明は,このような構成の画像読取装置に好適である。
また,本発明の画像処理装置は,第2メモリにアクセスする前の画像データを一時的に記憶するバッファ領域を有するとよりよい。すなわち,画像データの第2メモリへの書き込み前に,一旦バッファ領域に当該画像データを記憶させる。これにより,処理時間の遅延を回避できる。さらに,所望のタイミング,つまりは第2搬送中にあらためて第2メモリに書き込む。これにより,搬送時間の長短の組み合わせが原稿読取側と画像形成側とで異なる場合であっても,処理時間の遅延を回避しつつ第2メモリの有効利用が図られる。
さらに,バッファ領域は,第1メモリの一部として設けられるとよりよい。すなわち,このような構成とすることで,バッファ領域用のメモリを設ける必要がなく,部品点数の増加を抑制できる。
本発明によれば,複数のメモリを有効に活用し,読取処理あるいは画像形成処理の長時間化を抑制する画像処理装置が実現している。
以下,本発明にかかる画像処理装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,ソート機能を有する電子写真方式の複写機に本発明を適用したものである。
[複写機の全体構成]
本形態の複写機100は,図1に示すように,用紙に画像を印刷する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る原稿読取部20(読取手段の一例)とを備えている。また,原稿読取部20の前面側には,各種のボタンや液晶ディスプレイ等を備えた操作パネル40が設けられ,この操作パネル40により動作状況の表示やユーザによる操作の入力が可能になっている。また,操作パネル40には,USBメモリ等の外部メモリとの接続を可能にする外部メモリインターフェース37が設けられている。
[画像形成部の構成]
画像形成部10は,周知の電子写真方式によって画像を形成するものであり,図2に示すように,画像を形成するプロセス部50と,未定着のトナー像を定着させる定着装置8と,画像形成前の用紙を載置する給紙カセット91と,画像形成後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。
画像形成部10内には,底部に位置する給紙カセット91に収容された用紙が,給紙ローラ73,プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ74を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送経路71が設けられている。すなわち,画像形成部10は,給紙カセット91に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し,その用紙をプロセス部50に搬送し,プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。さらに,トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し,トナー像をその用紙に熱定着させる。そして,定着後の用紙を排紙トレイ92に排出する。
プロセス部50は,感光体ドラム1と,感光体ドラム1の表面を一様に帯電する帯電装置2と,感光体ドラム1の表面に光を照射して静電潜像を形成する露光装置3と,静電潜像に対してトナーによる現像を行う現像装置4と,感光体ドラム1上のトナー像を用紙に転写させる転写装置5と,感光体ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニングブレード6とを有している。感光体ドラム1,帯電装置2,現像装置4,およびクリーニングブレード6は,プロセスカートリッジとして構成され,装置本体に対して着脱可能になっている。
プロセス部50では,感光体ドラム1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。その後,露光装置3からの光により露光され,用紙に形成すべき画像の静電潜像が形成される。次いで,現像装置4を介して,トナーが感光体ドラム1に供給される。これにより,感光体ドラム1上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
さらに,画像形成部10内には,用紙の両面に印刷を行うための両面印刷機構が備えられている。図2中の搬送路72は,一方の面に印刷が行われた用紙の他方の面にも印刷が行われるように,用紙を反転してプロセス部50に再搬送するための搬送経路である。
具体的に,画像形成部10では,表面の搬送路(正搬送路)である搬送路71を経由して表面に画像形成された用紙を排紙ローラ74で停止させ,用紙の搬送方向を反転させる。そして,その用紙を排紙ローラ74から再搬送路である搬送路72に搬送し,プロセス部50と給紙カセット91との間の位置を通過させ,再度プロセス部50まで導く。これにより,用紙の表裏が反転され,裏面に画像形成されることになる。
[原稿読取部の構成]
原稿読取部20は,図3に示すように,原稿の画像を読み取るスキャナ部21と,原稿の自動搬送を行うADF(Auto Document Feeder:自動原稿供給装置)22とを備えている。スキャナ部21は,その上面に位置する2枚の透明なプラテンガラス23,24と,その内部に位置するイメージセンサ25とを備えている。
ADF22は,読み取り前の原稿を載置する原稿トレイ221と,読み取り後の原稿を載置する排出トレイ222とを備えている。具体的に,原稿トレイ221は,排出トレイ222の上方に配設されている。そして,ADF22は,原稿トレイ221に載置された原稿を1枚ずつ取り出し,その原稿の読み取りが行われた後,その原稿を排出トレイ222上に排出する。また,ADF22は,スキャナ部21の上方を開閉可能に覆い,プラテンガラス23,24を含む原稿載置台26上に載置された原稿に対する原稿押さえカバーとしての機能も兼ねる。
原稿の読取方式としては,フラットベッド(原稿固定走査)方式と,ADF(原稿移動走査)方式とがある。フラットベッド方式の場合,原稿を1枚ずつプラテンガラス24(以下,「FBガラス24」とする)上に載置する。その状態で,イメージセンサ25が副走査方向(主走査方向に直交方向,図3の矢印A方向)に移動し,その際に主走査方向に1ラインずつ原稿の画像が読み取られる。一方,ADF方式の場合,原稿を纏めて原稿トレイ221に載置する。そして,イメージセンサ25がプラテンガラス23(以下,「ADFガラス23」とする)に対向する位置に移動し,固定される。その状態で,原稿がADFガラス23に対向する位置(読取位置)に搬送され,その際に主走査方向に1ラインずつ原稿の画像が読み取られる。
続いて,ADF22について詳説する。ADF22の内部には,吸入ローラ271,分離ローラ272,搬送ローラ273,および排紙ローラ274の各種ローラと,ADFガラス23と対向する原稿押さえ278とが設けられ,これらによって原稿トレイ221と排出トレイ222とを連結する略U字形状の搬送路27が設けられている。具体的に,ADF22の搬送路27は,原稿トレイ221から始まり,吸入ローラ271,分離ローラ272によってADF22内に取り込まれ,幾つもの搬送ローラ273を経由してUターンし,原稿押さえ278とADFガラス23との隙間を通り,排紙ローラ274を抜けて排出トレイ222に向かう経路を構成している。そして,読取位置にて原稿の画像が読み取られる。
さらに,ADF22内には,原稿の両面の画像の読み取りを行うための両面読取機構が備えられている。図3中の搬送路28は,一方の面の画像読み取りが行われた原稿の他方の面にも画像読み取りが行われるように,原稿を反転してADFガラス23に再搬送するための搬送経路である。
具体的に,ADF22の内部には,スイッチバックローラ281と,第1案内フラップ282と,第2案内フラップ283とが設けられ,搬送路28を構成している。すなわち,搬送路28は,第1案内フラップ282から第2案内フラップ283を経由してスイッチバックローラ281に向かう経路になる。
ADF22では,原稿トレイ221から送り出され,搬送ローラ273を経由し,読取位置にて表面の画像が読み取られる。その後,原稿を,第1案内フラップ282によって搬送路28に案内し,第2案内フラップ283を経由してスイッチバックローラ281まで搬送する。そして,スイッチバックローラ281にて,原稿の搬送方向を反転させる。このとき,第1案内フラップ282および第2案内フラップ283の向きを切り換える。そして,原稿は,第2案内フラップ283にて再び搬送路27に搬送され,読取位置まで導かれて裏面の画像が読み取られる。これにより,原稿は,表裏が反転され,裏面の画像が読み取られることになる。その後,原稿は,第1案内フラップ282を経由して排紙ローラ274から排出トレイ222に排出される。
[複写機の電気的構成]
続いて,複写機100の電気的構成について説明する。複写機100は,図4に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33(第1メモリの一例)と,不揮発性メモリ34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース36と,外部メモリフェース37とを備えた制御装置30を有している。
ROM32には,複写機100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。ASIC35は,画像形成部10,原稿読取部20,操作パネル40等と電気的に接続されている。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33や不揮発性メモリ34に記憶させながら,ASIC35を介して複写機100の各構成要素を制御する。
ネットワークインターフェース36には,パーソナルコンピュータ(PC)等の情報機器38が接続され,このネットワークインターフェース36を介して情報機器38との相互のデータ通信が可能になっている。外部メモリインターフェース37には,USBメモリ等の外部メモリ39(第2メモリの一例)が接続され,この外部メモリインターフェース37を介して外部メモリ39へのデータの読み書きが可能になっている。外部メモリ39は,一般的に,内部メモリであるRAM33と比較して,大容量であり,アクセス速度が遅い。
[ソートコピー動作]
続いて,複写機100の両面ソートコピー動作について説明する。本複写機100は,原稿読取部20にて複数枚の原稿の画像を読み取り,それらの画像データをRAM33等のメモリに一旦記憶し,そのメモリから画像データを繰り返し読み出して画像形成を行うソート機能を有している。
さらに本複写機100は,両面スキャン機能および両面印刷機能を備え,両面コピーが可能である。そして,本形態における複写機100では,両面ソートコピーの際,原稿の表面,裏面の順に読み取り,裏面の画像,表面の画像の順に印刷する。なお,以下の説明では,偶数ページ(裏面)のスキャンから奇数ページ(表面)のスキャンまでのフィードが「第1読取搬送」に相当し,奇数ページのスキャンから偶数ページのスキャンまでのフィードが「第2読取搬送」に相当する。また,奇数ページのプリントから偶数ページのプリントまでのフィードが「第1印刷搬送」に相当し,偶数ページのスキャンから奇数ページのスキャンまでのフィードが「第2印刷搬送」に相当する。
図5は,両面ソートコピーに関する機能ブロックおよび処理の概要を示している。複写機100では,画像データの内部処理を行う画像処理部601,602と,アクセス先のメモリを決定する選択部611(アクセス手段の一例),612(アクセス手段の一例)と,内部メモリであるRAM33(以下,「高速メモリ33」とする)と,RAM33と比較してアクセス速度が遅い外付メモリ39(以下,「低速メモリ39」とする)とを有している。
具体的に,原稿読取側にある画像処理部601が行う内部処理としては,画像データの圧縮処理や,縮小・拡大や画質補正などの画像処理がある。また,選択部611は,原稿の搬送状態によって,画像データの書き込み先のメモリの振り分けを行う。一方,画像形成側にある画像処理部602が行う内部処理としては,画像データの解凍処理を行い,画像形成部10に出力するデータを生成し,RAM33の一部として設けられたページバッファに当該データを書き込む処理などがある。また,選択部612は,用紙の印刷面によって読み出し先のメモリの切り替えを行う。
以下,両面ソートコピーの動作手順を,図6のフローチャートを参照しつつ説明する。なお,予め,ADF22の原稿トレイ221には複数枚の原稿が載置されているものとする。
両面ソートコピーの開始が指示されると,まず,原稿読取側の動作として,1枚目の原稿をADF22内に搬送し,その表面の画像を読み取る(S101)。そして,読み取った画像データを画像処理部601による圧縮処理などを施し,低速メモリ39に記憶する(S102)。このS102の処理の低速メモリ39への書き込みは,表面の画像読み取り後であることから,原稿の表裏反転を行う第2読取搬送中に行われる。
次に,1枚目の原稿の裏面の画像を読み取る(S103)。そして,読み取った画像データを圧縮し,高速メモリ33に記憶する(S104)。このS104の処理の高速メモリ33への書き込みは,裏面の画像読み取り後であることから,第1読取搬送中に行われる。
S104の処理である画像データの記憶後は,原稿の全ページの読み取りが終了したか否か,すなわち最終原稿の読み取りが終了したか否かを判断する(S105)。読み取り前の原稿がある場合には(S105:NO),S101の処理に戻って原稿の読み取りおよび画像データの記憶を繰り返す。すべての原稿の読み取りが終了した場合には(S105:YES),S106の処理に移行する。
次に,画像形成側の動作として,1枚目の原稿の裏面の画像を高速メモリ39から読み出す(S106)。このS106の処理の高速メモリ33からの読み出しは,用紙の第1印刷搬送中に行われる。そして,読み出した画像データを解凍し,その画像の印刷を行う(S107)。
次に,1枚目の原稿の表面の画像を低速メモリ39から読み出す(S108)。このS108の処理の低速メモリ39からの読み出しは,用紙の第2印刷搬送中に行われる。そして,読み出した画像データを解凍し,その画像の印刷を行う(S109)。
S109の処理である画像データの印刷後は,指定部数分の印刷がすべて終了したか否かを判断する(S110)。印刷が終了していない場合には(S110:NO),S106の処理に戻って画像データの読み出しおよびその画像の印刷を繰り返す。すべての印刷が終了した場合には(S110:YES),本処理を終了する。
すなわち,本両面ソートコピー動作の画像読取側では,原稿の裏面のフィード中(第2読取搬送中)に,表面の画像データを低速メモリ39に書き込む。そして,次の原稿の表面のフィード中(第1読取搬送中)に,裏面の画像データを高速メモリ33に書き込む。例えば,図5に示したように,両面3枚分(6ページ分)の原稿があった場合,表面である奇数ページの画像データが低速メモリ39に記憶され,裏面である偶数ページの画像データが高速メモリ33に記憶される。
図7は,図5に示した原稿の両面ソートコピーを行った場合の,原稿読取側の処理タイミングを示している。また,図8は,画像形成側の処理タイミングを示している。なお,図7中のスキャンとは,画像処理部601にて処理を実行し,選択部611を介して高速メモリ33あるいは低速メモリ39にデータを書き込む準備が完了するまでの処理を意味している。また,図8中の読み出しとは,高速メモリ33あるいは低速メモリ39から選択部612を介してデータを読み出し,画像処理部602にて処理を実行し,印刷実行するためのデータをページバッファに書き込むまでの処理を意味している。また,図7および図8中の括弧書数字は,図5の例のページ番号に対応している。また,データ書込時間(図7)ないしデータ読出時間(図8)として表す矢印のうち,太線矢印は高速メモリ33へのアクセスを,細線矢印は低速メモリ39へのアクセスを意味し,各矢印の長さは処理時間の長さを意味している。
図7に示すように,本複写機100では,奇数ページ(表面)のスキャンから偶数ページ(裏面)のスキャンまでのフィード時間(第2読取搬送)が偶数ページのスキャンから奇数ページのスキャンまでのフィード時間(第1読取搬送)よりも長い。また,図8に示すように,本複写機100では,偶数ページの印刷から奇数ページの印刷までのフィード時間(第2印刷搬送)が奇数ページの印刷から偶数ページの印刷までのフィード時間(第1印刷搬送)よりも長い。
図7に示したように,原稿読取時において,奇数ページ目(表面)の画像データはアクセス速度が遅い低速メモリ39への書き込みとなっており,同量の画像データを高速メモリ33に書き込む場合に比べ長期化するものの,原稿の第2読取搬送中,つまり次のスキャンまでの時間が長い搬送中であるため,データ書込時間に許容される時間は長い。一方,偶数ページ目(裏面)の画像データは原稿の第1読取搬送中,つまり次のスキャンまでの時間が短い搬送中に画像データの書き込みを終えなければならないが,アクセス速度が速い高速メモリ33への書き込みのため,同量のサイズの画像データを低速メモリ39に書き込む場合と比べて短期間での書き込みが可能である。つまり,各ページにおけるデータの書き込みは,原稿の搬送中に終えることが期待でき,メモリフル発生後の深刻な処理遅延を回避し易くなる。
具体的に,原稿読取部20での原稿読取処理は,前ページの画像データのメモリへの書き込み完了を待って行われる。そのため,最初に高速メモリ33を利用し,メモリフル後に低速メモリ39を利用する場合,メモリフル発生後の第1読取搬送中に画像データの書き込みに時間がかかると,原稿の搬送を遅らせなければならない。本形態のように原稿の搬送中に書き込みを終えることは,原稿読取速度の低下抑制に資する。
同様に,図8に示したように,画像形成時において,偶数ページ目は用紙の第1印刷搬送中に画像データの読み出しを終えなければならないが,高速メモリ33からの読み出しであるため,同量のサイズの画像データを低速メモリ39から読み出す場合と比べて各データの読出時間は短い。一方,奇数ページ目は低速メモリ39からの読み出しであり,同量の画像データを高速メモリ33から読み出す場合に比べ長期化するものの,用紙の第2印刷搬送中であるため,データ読出時間に許容される時間は長い。つまり,各ページにおけるデータの読み出しは,用紙の搬送中に終えることが期待でき,メモリフル発生後の深刻な処理遅延を回避し易くなる。
具体的に,画像形成部10での画像形成処理は,画像データのメモリからの読み出しが完了しなければ開始されない。そのため,最初に高速メモリ33を利用し,メモリフル後に低速メモリ39を利用する場合,メモリフル発生後の第1印刷搬送中に画像データの読み出しに時間がかかると,用紙の搬送を遅らせなければならない。本形態のように原稿の搬送中に読み出しを終えることは,画像形成速度の低下抑制に資する。
[応用例1:外部メモリの選択]
応用例1では,外付メモリ39の使用の選択が可能な形態について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。
本応用例では,外部メモリ39の使用に自由度を持たせる。すなわち,本応用例では,低速メモリである外付メモリ39の使用を許可する許可モードと,許可しない不可モードとの選択が可能になっている。そのため,本応用例では,まず,外付メモリ39の使用が可能か否かを判断する(S200)。
外付メモリ39の使用が可能であれば(S200:YES),S201の処理に移行して先の実施の形態と同様の処理を行う(S201〜S210)。なお,本応用例のS201からS210までの処理は,先の実施の形態で説明したS101からS110までの処理と同様である。そのため,該当部分の説明は省略する。一方,外付メモリ39の使用が不可能であれば(S200:NO),通常の両面ソートコピー処理を行う(S211〜S230)。すなわち,原稿の表面を読み取り(S221),その画像データを高速メモリ33に書き込む(S222)とともに原稿を反転させる。その後,原稿の裏面を読み取り(S223),その画像データを同じく高速メモリ33に書き込む(S224)。この高速メモリ33への記憶をすべての原稿の画像データに対して行う(S225)。そして,裏面の画像データを高速メモリ33から読み出し(S226),その画像データを印刷する(S227)。その後,用紙を反転させるとともに表面の画像データを高速メモリ33から読み出し(S228),その画像データを印刷する(S229)。この画像データの印刷を高速メモリ33に記憶したすべての画像データに対して行う(S230)。
S210の処理あるいはS230の処理によってすべての原稿の両面ソートコピーが終了したと判断された後,本処理を終了する。すなわち,低速メモリ39を使用したくない状況(例えば,原稿のページが少ない場合や高速メモリ33の空き容量が十分な場合)や,低速メモリ39が装着されていない状況がある。そのような状況に対応するため,低速メモリ39へのアクセスを制限し,高速メモリ33のみで画像処理することが可能であることが好ましい。従って,外部メモリ39の使用に自由度を持たせることで,応用例1にかかる複写機は,ユーザの利便性が高い。
[応用例2:データサイズによる振り分け]
応用例2では,両面ソートコピーを行う上で,画像データのデータサイズを考慮しつつ画像データの格納先を選択する形態について説明する。すなわち,画像データは,用紙サイズが同じ画像データであっても,圧縮率によってデータサイズに違いが生じる。例えば,写真画像等の複雑な画像の場合,データの圧縮効率が悪く,データサイズは大きくなる傾向にある。一方,文書画像等の白紙に近い画像の場合,データの圧縮効率が良く,データサイズは小さくなる傾向にある。
図10は,本応用例における,両面ソートコピーに関する機能ブロックおよび処理の概要を示している。複写機では,画像データの内部処理を行う画像処理部601,602と,アクセス先のメモリを決定する選択部611,612と,内部メモリであるRAM33と,RAM33と比較してアクセス速度が遅い外付メモリ39と,ページ毎に格納先が記録された情報である格納先情報を記憶する順序格納メモリ62(格納先記憶手段の一例)とを有している。また,RAM33には,画像データを一時的に記憶するバッファ領域331が設けられている。
本応用例の選択部611は,原稿の読取面による振り分け(すなわち,原稿の搬送路による振り分け)を原則としつつ,画像データのデータサイズが所定の条件を満たす場合に例外的に異なるメモリに振り分ける。そして,選択部612は,選択部611が振り分けた情報を参照して画像データを読み出す。
以下,本応用例における両面ソートコピーの動作手順を,図11のフローチャートを参照しつつ説明する。なお,予め,ADF22の原稿トレイ221には複数枚の原稿が載置されているものとする。
両面ソートコピーの開始が指示されると,まず,原稿読取側の動作として,1枚目の原稿の表面の画像を読み取る(S301)。そして,読み取った画像データを圧縮し,一旦,高速メモリ33のバッファ領域331に記憶する(S302)。
次に,記憶した画像データのデータサイズを取得する(S303)。具体的に本応用例では,圧縮された後の画像データのデータサイズを取得する。そして,取得したデータサイズが所定の閾値(「第1閾値」とする)よりも大きいか否かを判断する(S304)。データサイズが第1閾値よりも大きくない場合には(S304:NO),原則通りに当該画像データを低速メモリ39に記憶する(S306)。一方,データサイズが第1閾値よりも大きい場合には(S304:YES),例外的に当該画像データを高速メモリ33に記憶する(S305)。画像データを高速メモリ33と低速メモリ39とのいずれか一方に記憶した後,バッファ領域331内の画像データを削除し,どちらのメモリに記憶したかを順序格納メモリ62に記憶する(S307)。
次に,1枚目の原稿の裏面の画像を読み取る(S308)。そして,読み取った画像データを圧縮し,表面のときと同様に,高速メモリ33のバッファ領域331に記憶する(S309)。
次に,記憶した画像データのデータサイズを取得する(S310)。具体的に本応用例では,圧縮された後の画像データのデータサイズを取得する。そして,取得したデータサイズが所定の閾値(「第2閾値」とする)よりも小さいか否かを判断する(S311)。データサイズが第2閾値よりも小さくない場合には(S311:NO),原則通りに当該画像データを高速メモリ33に記憶する(S313)。一方,データサイズが第2閾値よりも小さい場合には(S311:YES),例外的に当該画像データを低速メモリ39に記憶する(S312)。画像データを高速メモリ33と低速メモリ39とのいずれか一方に記憶した後,バッファ領域331内の画像データを削除し,どちらのメモリに記憶したかを順序格納メモリ62に記憶する(S314)。
S314の処理後は,指定部数分の印刷がすべて終了したか否かを判断する(S315)。印刷が終了していない場合には(S315:NO),S301の処理に戻って原稿の読み取りおよびその画像データの記憶を繰り返す。すべての原稿の読み取りが終了した場合には(S315:YES),本処理を終了する。
すなわち,本印刷動作では,順序格納メモリ62から格納先情報を取得し,各メモリに振り分けられた画像データをページ順序通りに取得して印刷している。例えば,図10に示したように,3枚の両面原稿があって,2枚目の表面(3ページ目)の画像データが極大サイズであると,3ページ目の画像データは例外的に高速メモリ33に書き込まれる。また,2枚目の裏面(4ページ目)の画像データが極小サイズであると,4ページ目の画像データは例外的に低速メモリ39に書き込まれる。この場合に,低速メモリ39(1ページ目),高速メモリ33(2ページ目),高速メモリ33(3ページ目),低速メモリ39(4ページ目),低速メモリ39(5ページ目),高速メモリ33(6ページ目)の順にアクセスして画像データを読み出す。そして,読み出した順に当該画像データの印刷を行う。
本応用例では,表面の画像データの書き込みは搬送時間が長い第2読取搬送中となるが,その第2読取搬送中でもデータの書き込みが終了しないほどデータサイズが大きい場合には,処理遅延が発生することになる。そこで,原則は低速メモリ39への書き込みであるが,極めて大きいデータであれば,第2読取搬送中であっても例外的に高速メモリ33で処理する。これにより,処理時間の遅延を回避できる。
一方,裏面の画像データの書き込みは搬送時間が短い第1読取搬送中となるが,低速メモリ39への書き込みが瞬時に終わるほどデータサイズが小さい画像データであれば,処理速度への影響は殆どない。そこで,原則は高速メモリ33への書き込みであるが,極めて小さいデータであれば,第1読取搬送中であっても例外的に低速メモリ39で処理する。これにより,高速メモリ33の空きが確保され,高速メモリ33をより有効活用できる。
また,画像形成の際は,順序格納メモリ62によって並び順を取得し,適切なメモリから画像データを読み出す。これにより,正しい順序での印刷が可能になる。そのため,ユーザの利便性を低下させない。また,上記のように極めて大きいデータは高速メモリ33から読み出されるため,画像処理の処理時間の遅延も回避できる。一方,上記のように極めて小さいデータは低速メモリ33から読み出されたとしても,画像処理の処理時間に影響を与えない。
なお,前述のように,表面の場合は極めて大きいデータサイズを検出するために第1閾値を用い,裏面の場合は極めて小さいデータサイズを検出するために第2閾値を用いる。このことから,両閾値は同じ値ではなく,「第1閾値」>「第2閾値」の関係にある。これら第1閾値,第2閾値は,あらかじめROM32に記憶されており,両面ソートコピーを行う際に読み出される。
[応用例3:第1読取搬送,第2読取搬送の異なる組み合わせ]
応用例3では,第1読取搬送,第2読取搬送の異なる組み合わせについて説明する。具体的に,本応用例では,原稿読取時において,「裏面から表面」までの搬送時間が「表面から裏面」までの搬送時間よりも長い。この点,原稿読取時において,「表面から裏面」までの搬送時間が「裏面から表面」までの搬送時間よりも長い実施の形態とは異なる。なお,画像形成時の搬送は,実施の形態と同様とし,その説明を省略する。
本応用例では,応用例2と同様に,画像データを一時的に記憶するバッファ領域331が設けられている。そして,バッファ領域331を経由して各メモリに画像データを書き込む。
図12は,本応用例の複写機にて両面ソートコピーを行った場合の,原稿読取側の処理タイミングを示している。図12に示すように,本応用例の複写機では,表面(奇数ページ)のスキャンから裏面(偶数ページ)のスキャンまでのフィード時間(第1搬送)が裏面のスキャンから表面のスキャンまでのフィード時間(第2搬送)よりも短い。そのため,表面の画像データの書き込みを低速メモリ39に行っていると,フィード時間内に終わらない可能性がある。
そこで,表面の画像データを読み取った後,一旦,高速メモリ33のバッファ領域331に仮書き込みを行う。高速メモリ33への書き込みであれば,フィード時間内に書き込み処理を終える可能性が高い。その後,第2搬送中にバッファ領域331から低速メモリ39に書き込む。これにより,表面におけるデータの書き込みは,原稿の搬送中に終えることができ,原稿搬送性能への影響は少ない。また,裏面の画像データも同様に,バッファ領域331に記憶し,表面の書き込みが終了した後に,高速メモリ33に書き込む。
すなわち,仮書込用のバッファ領域331を経由させることで,搬送時間の長短の組み合わせが原稿読取側と画像形成側とで異なる場合であっても,処理時間の遅延を回避することができる。
なお,裏面の仮書き込みは必ずしも必須ではない。すなわち,原稿の読み取り後,バッファ領域331を経由せずに直接高速メモリ33の所定の記憶領域に格納するようにしてもよい。
以上詳細に説明したように本形態の複写機100は,高速メモリ33ないし低速メモリ39にアクセスする際に,原稿ないし用紙が第1搬送中か第2搬送中かによってアクセス先の優先度を変えることとしている。具体的に,複写機100は,長時間搬送である第2搬送中に,優先的に低速メモリ39を利用することとしている。これにより,低速メモリ39へのアクセスであっても搬送時間内に画像データの読み書きを終えることができる。これらにより,必要なアクセス速度を保ったまま画像データの読み書きを行うことができ,必要とされているスペックを満たしながら低速メモリ39の有効利用が図られる。従って,複数のメモリを有効に活用し,読取処理あるいは画像形成処理の長時間化を抑制する画像処理装置が実現している。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,複写機に限らず,スキャナ,FAX,複合機等,原稿の読取機能を備えるものであれば適用可能である。また,画像形成部の画像形成方式は,電子写真方式に限らず,インクジェット方式であってもよい。また,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。
また,本発明は,実施の形態のような,画像に依らず印刷速度が一定であるページプリンタに特に好適である。すなわち,同一サイズの印刷速度が同一であることから,メモリからのデータ読出時間のばらつきが画像形成処理時間に与える影響が大きい。そのため,本実施の形態のように,結果としてデータ読出時間のばらつきを抑えることは,画像形成時間の安定化に資する。
また,実施の形態では,ソートコピーに本発明を適用しているが,ソートコピーに限らず,画像形成用に複数の画像データを記憶する必要がある機能であれば,本発明は好適である。例えばブックレットコピーにも好適である。
また,実施の形態では,圧縮後の画像データを基にデータサイズの大小を判断しているが,圧縮前の画像データを基にデータサイズの大小を判断してもよい。また,必ずしも圧縮する必要はなく,読み取った画像データを圧縮なしでメモリに記憶するとしてもよい。
また,実施の形態では,第1読取搬送中に裏面の画像データにアクセスし,第2読取搬送中に表面の画像データにアクセスし,第1印刷搬送中に裏面の画像データにアクセスし,第2印刷搬送中に表面の画像データにアクセスしているが,表裏全ての組み合わせを入れ替えた構成であってもよい。
実施の形態にかかる複写機の概略構成を示す斜視図である。 複写機の画像形成部の概略構成を示す概念図である。 複写機の原稿読取部の構成を示す図である。 実施の形態にかかる複写機の電気的構成を示すブロック図である。 両面ソートコピーに関する機能ブロックおよび処理の概要を示す図である。 両面ソートコピーに関する動作手順を示すフローチャートである。 両面ソートコピーに関する原稿読取側の処理タイミングを示す図である。 両面ソートコピーに関する画像形成側の処理タイミングを示す図である。 応用例1にかかる両面ソートコピーに関する動作手順を示すフローチャートである。 応用例2にかかる両面ソートコピーに関する機能ブロックおよび処理の概要を示す図である。 応用例2にかかる両面ソートコピーに関する原稿読取側の動作手順を示すフローチャートである。 応用例3にかかる両面ソートコピーに関する原稿読取側の処理タイミングを示す図である。
符号の説明
10 画像形成部
20 原稿読取部
22 ADF
27,28 搬送路
31 CPU
32 ROM
33 RAM(高速メモリ)
38 情報機器
39 外部メモリ(低速メモリ)
50 プロセス部
601,602 画像処理部
611,612 選択部
62 順序格納メモリ
71,72 搬送路
100 複写機

Claims (10)

  1. 用紙上に形成された画像を読み取る処理あるいは用紙上に画像を形成する処理を行う処理手段と,
    用紙の一面の処理が終了してから当該用紙の他面の処理が開始されるまでの搬送時間と,用紙の他面の処理が終了してから次の用紙の一面の処理が開始されるまでの搬送時間とに差があり,搬送時間が短い搬送を「第1搬送」とし,搬送時間が長い搬送を「第2搬送」とする搬送手段と,
    前記処理手段の処理対象となる画像データを記憶する第1メモリと,
    前記処理手段の処理対象となる画像データを記憶し,前記第1メモリよりもアクセス速度が遅い第2メモリと,
    前記搬送手段による第2搬送中の期間は,前記処理手段のアクセス先として,前記第1メモリよりも前記第2メモリに優先的にアクセスするアクセス手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載する画像処理装置において,
    前記アクセス手段は,画像データのデータサイズの大小を判断し,その判断結果を基にアクセス先を選択することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載する画像処理装置において,
    前記アクセス手段にて選択された画像データの格納先を記憶する格納先記憶手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載する画像処理装置において,
    前記アクセス手段は,
    前記搬送手段による第2搬送中の期間であって,画像データのデータサイズが第1閾値よりも大きければ,前記処理手段のアクセス先として前記第1メモリを選択し,
    前記搬送手段による第1搬送中の期間であって,画像データのデータサイズが第2閾値よりも小さければ,前記処理手段のアクセス先として前記第2メモリを選択し,
    前記第1閾値は,前記第2閾値よりも大きい値であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記第2メモリを利用するか否かを設定する設定手段を備え,
    前記アクセス手段は,前記設定手段によって前記第2メモリを利用することが設定されている場合に,前記処理手段のアクセス先として前記第2メモリが選択可能となることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記第2メモリは,装置本体から着脱可能な外付メモリであることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    複数の用紙の画像を読み取り,それら複数の画像データを一旦記憶し,その記憶した画像データを繰り返し読み出して画像形成を行うソート機能が実行可能であることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記搬送手段は,
    画像読取用の第1搬送である第1読取搬送と,画像読取用の第2搬送である第2読取搬送と,
    画像形成用の第1搬送である第1印刷搬送と,画像形成用の第2搬送である第2印刷搬送とを備え,
    前記第2読取搬送中に,用紙の一面の画像を読み取った画像データである第1画像データの前記第2メモリへの書き込みを行い,かつ,前記第1読取搬送中に,前記用紙の他面の画像を読み取った画像データである第2画像データの前記第1メモリへの書き込みを行い,
    前記第1印刷搬送中に,前記第1メモリから前記第2画像データの読み出しを行い,かつ,前記第2印刷搬送中に,前記第2メモリから前記第1画像データの読み出しを行うことを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する画像処理装置において,
    前記第2メモリにアクセスする前の画像データを一時的に記憶するバッファ領域を有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項9に記載する画像処理装置において,
    前記バッファ領域は,前記第1メモリの一部として設けられることを特徴とする画像処理装置。
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