JP6457327B2 - セットアップ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フラットドレス後の切削ブレードのセットアップ方法に関する。
ウエーハ外周のエッジトリミング加工等では、比較的厚めの切削ブレードが使用される。このような厚めの切削ブレードの先端は、切削に寄与した箇所から消耗し始めて先端形状が崩れるので、定期的に切削ブレードの先端をフラットに整形するフラットドレスが行われる(例えば、特許文献1、2参照)。フラットドレスでは、ドレッサボードと切削ブレードを切削方向に直交する回転軸方向に相対移動させて、切削ブレードの先端形状がドレッサボードの表面で削られて整えられる。その後、フラットドレス後の切削ブレードの切り込み深さを調整するためにセットアップが実施される。
特開2013−82021号公報 特許第5254679号公報
セットアップとしては、光学センサを用いて切削ブレードの先端を非接触で検出してセットアップする非接触式セットアップが知られている。非接触式セットアップでは、光学センサの投光部と受光部との隙間に切削ブレードを降ろして、切削ブレードの先端に投光部からの光を遮光させることで、切削ブレードの先端を検出している。しかしながら、1回の検出処理では十分な信頼性が得られず、検出処理を繰り返す必要があった。また、検出精度を向上させるためには、切削ブレードを低速で降ろさなければならない。このため、セットアップ時間が長くなっていた。
また、セットアップとしては、チョッパカットでダミーワークに切削痕を形成し、切削痕から切削ブレードの径を算出してセットアップするチョッパカットセットアップが知られている。チョッパカットセットアップでは、ダミーワーク上の切削痕を撮像し、画像処理等によって切削痕の長さを算出することで、切削ブレードの径を幾何学的に算出している。しかしながら、フラットドレス用のサブテーブルとは別に、セットアップ用にサブテーブルを設けなければならなかった。また、セットアップ用のサンプルとしてダミーワークを用意しなければならなかった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成により、部品点数を増加させることなく、短時間で切削ブレードをセットアップすることができるセットアップ方法を提供することを目的とする。
本発明のセットアップ方法は、チャックテーブルで保持する板状ワークに切削ブレードを切込ませる切削装置において該切削ブレードを板状ワークに切込ませる切込み送りで該切削ブレードの先端が該チャックテーブルの上面に接触する位置を認識するセットアップ方法であって、該切削装置は、該切削ブレードの目立て及び先端を平坦に整形するドレスに用いる板状で均一な厚みのドレッサボードを保持するサブテーブルを含み、該サブテーブルに該ドレッサボードを保持させるドレッサボード保持工程と、該ドレッサボード保持工程で保持した該ドレッサボードを切込む高さに該切削ブレードを位置づける切削ブレード準備工程と、該切削ブレード準備工程の後、該切削ブレードの回転軸方向に該切削ブレードと該サブテーブルとを相対的に移動させ該ドレッサボードに該切削ブレードが切込まれた円弧が該回転軸方向に延在する始端と終端とを有する溝を形成する溝形成工程と、該溝形成工程で形成した該溝の該ドレッサボードから該切削ブレードが離反された該終端において該溝の延在方向に直交する方向の溝幅を測定する溝幅測定工程と、該溝幅測定工程で測定した該溝幅と、該溝形成工程での該切削ブレードの高さと、該ドレッサボードの上面高さと、を用いて該切削ブレードの径を算出する切削ブレード径算出工程と、該切削ブレード径算出工程で算出された該切削ブレードの径を用いて該切削ブレードの先端が該チャックテーブルの上面に接触する位置を認識する。
この構成によれば、ドレッサボードに切削ブレードを切り込ませた状態で、切削ブレードの回転軸方向に切削ブレードとドレッサボードとが相対的に移動されることで切削ブレードがフラットドレスされる。これにより、ドレッサボードには、切削ブレードの外周形状に対応した円弧状の底面の溝が直線状に形成される。ドレス開始時の溝の始端とドレス終了時の終端とでは溝幅が異なっており、ドレス終了後の溝の終端の溝幅を測定することで、フラットドレス後の切削ブレードの径を高精度に算出してセットアップすることができる。ドレッサボード上でセットアップできるため、非接触式セットアップのセンサユニットや、チョッパカットセットアップ用のサブテーブルを設ける必要がない。また、フラットドレス時の溝幅の測定によってセットアップできるため、セットアップのために切削ブレードを切り込み送りする必要がなく、セットアップ時間を短縮することができる。
本発明によれば、フラットドレスによって形成されたドレッサボード上の溝の終端の溝幅を測定することで、フラットドレス後の切削ブレードの径が高精度に算出される。よって、簡易な構成により、部品点数を増加させることなく、短時間で切削ブレードをセットアップすることができる。
本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。 本実施の形態に係るセットアップ制御の制御構成の模式図である。 本実施の形態に係るドレッサボード保持工程、切削ブレード準備工程の一例を示す図である。 本実施の形態に係る溝形成工程、溝幅測定工程の一例を示す図である。 本実施の形態に係る切削ブレード径算出工程、セットアップ工程の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る切削装置の斜視図である。なお、本実施の形態に係る切削装置は、図1に示す構成に限定されない。本発明は、切削ブレードのセットアップ機能を有する切削装置であれば、どのような切削装置にも適用可能である。
図1に示すように、切削装置1は、チャックテーブル15に保持された板状ワークWを切削ブレード54(図2参照)で切削し、切削加工によって摩耗した切削ブレード54に対してフラットドレスとセットアップを実施するように構成されている。板状ワークWは、加工対象となるものであればよく、例えば、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板に半導体デバイスが形成された半導体ウエーハでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板に光デバイスが形成された光デバイスウエーハでもよい。また、板状ワークWは、ダイシングテープを介してリングフレームに支持された状態で切削装置1に搬入されてもよい。
切削装置1の基台11上には、チャックテーブル15をX軸方向に切削送りするX送り手段21が設けられている。X送り手段21は、基台11上に配置されたX軸方向に平行な一対のガイドレール22と、一対のガイドレール22にスライド可能に設置されたモータ駆動のX軸テーブル23とを有している。X軸テーブル23の背面側には、図示しないナット部が形成され、このナット部にボールネジ24が螺合されている。そして、ボールネジ24の一端部に連結された駆動モータ25が回転駆動されることで、チャックテーブル15が一対のガイドレール22に沿ってX軸方向に切削送りされる。
X軸テーブル23の上部には、板状ワークWを保持するチャックテーブル15がZ軸回りに回転可能に設けられている。チャックテーブル15には、ポーラスセラミック材により保持面16が形成されており、この保持面16に生じる負圧によって板状ワークWが吸引保持される。基台11の上面には、チャックテーブル15の移動経路を跨ぐように立設した門型の立壁部12が設けられている。また、X軸テーブル23の上部にはサブテーブル18が設けられており、サブテーブル18の上面19(図2参照)には切削ブレード54(図2参照)の目立て及び成形ドレス用のドレッサボードDが保持されている。
ドレッサボードDは、例えば、グリーンカーバイト(GC)系、ホワイトアランダム(WA)系の砥粒をレジンボンド等のボンド剤で固めて形成されている。ドレッサボードDは、表面及び裏面が平行で略均一な厚みの板状に形成されている。ドレッサボードDに切削ブレード54を切り込ませることで、切削ブレード54の目立て及び先端を平坦に成形するフラットドレスが実施される。なお、ドレッサボードDは、四角板状に限定されず、円形板状に形成されていてもよい。また、ドレッサボードDによる切削ブレード54のフラットドレスの詳細については後述する。
立壁部12には、切削手段51をY軸方向にインデックス送りするY送り手段31と、切削手段51をZ軸方向に切込み送りするZ送り手段41とが設けられている。Y送り手段31は、立壁部12の前面に配置されたY軸方向に平行な一対のガイドレール32と、一対のガイドレール32にスライド可能に設置されたY軸テーブル33とを有している。Z送り手段41は、Y軸テーブル33上に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール42と、一対のガイドレール42にスライド可能に設置されたZ軸テーブル43とを有している。
Z軸テーブル43の下部には、板状ワークWを切削する切削手段51が設けられている。Y軸テーブル33およびZ軸テーブル43の背面側には、それぞれナット部が形成され、これらナット部に、ボールネジ34、44が螺合されている。Y軸テーブル33用のボールネジ34、Z軸テーブル43用のボールネジ44の一端部には、それぞれ駆動モータ35、45が連結されている。駆動モータ35、45により、それぞれのボールネジ34、44が回転駆動されることで、切削手段51がガイドレール32に沿ってY軸方向に移動され、切削手段51がガイドレール42に沿ってZ軸方向に切込み送りされる。
切削手段51は、ハウジング52から突出したスピンドル(不図示)の先端に切削ブレード54(図2参照)を回転可能に装着して構成される。切削ブレード54は、例えば、ダイヤモンド砥粒をレジンボンドで固めて円板状に成形されている。また、切削手段51のハウジング52には、板状ワークWの上面を撮像する撮像手段53が設けられており、撮像手段53の撮像画像に基づいて板状ワークWに対して切削ブレード54がアライメントされる。切削手段51は、切削ノズル(不図示)から板状ワークWに切削水を噴射しながら、切削ブレード54で板状ワークWを切削する。
このように構成された切削装置1では、切削ブレード54の切削に寄与した箇所から消耗し始めて切削ブレード54の先端形状が崩れるので、定期的に切削ブレード54の先端に対してドレッサボードDによるフラットドレスが実施される。フラットドレスでは、ドレッサボードDに高速回転した切削ブレード54を僅かに切り込ませた状態で、切削ブレード54の回転軸方向(Y軸方向)にドレッサボードDと切削ブレード54とが相対的に摺動される。これにより、切削ブレード54が目立てされると共に、切削加工によって摩耗した切削ブレード54の先端形状が平坦に整形される。
切削装置1では、切削加工の再開前に、フラットドレスによって縮径した切削ブレード54に対してセットアップが実施される。セットアップによって、切削ブレード54を板状ワークWに切り込ませる切り込み送りで切削ブレード54の先端がチャックテーブル15の上面に接触する位置が認識され、切削ブレード54の切り込み送り方向(Z軸方向)の原点位置が設定される。切削ブレード54のセットアップ方法としては、例えば、光学式センサを用いた非接触式セットアップや、ダミーワークを用いたチョッパカットセットアップが考えられる。
しかしながら、非接触式セットアップでは、光学式センサで切削ブレード54の先端位置を検出してセットアップされるが、1回の検出処理では十分な信頼性が得られず、少なくとも3回以上の検出処理を繰り返さなければならない。このため、切削ブレード54のセットアップに費やす時間が長くなっていた。一方、チョッパカットセットアップでは、ダミーワーク上の切削痕から切削ブレード54の径を算出してセットアップされるが、切削ブレード54によってダミーワークをチョッパカットしなければならない。このため、ダミーワーク用のサブテーブルを新たに設けなければならない。
ところで、フラットドレスでは、切削ブレード54の回転軸方向(Y軸方向)にドレッサボードDと切削ブレード54とが相対的に動かされるため、ドレッサボードDの表面が円弧状に切り欠かれて直線状の溝71が形成される(図4参照)。直線状の溝71の底面は、チョッパカットセットアップによって形成される切削痕と同じように、切削ブレード54の外周形状に対応した円弧状に形成される。そこで、本件発明者が、チョッパカットセットアップのようにドレッサボードD上の溝幅w(図2参照)を測定して、切削ブレード54の径を算出したところ、切削ブレード54を高精度にセットアップできることを発見した。
この場合、ドレッサボードDの厚みはセットアップのサンプル用のダミーワークと比較して多少の誤差があるが、ドレッサボードDの厚みの誤差を切削ブレード54の径の誤差に換算しても、誤差を無視することが可能である。また、フラットドレスの終了位置である溝71の終端73(図4参照)の溝幅を測定することで、フラットドレス後の切削ブレード54の径を算出してセットアップすることができる。このような構成により、光学式センサ等のセンサユニットやダミーワーク用のサブテーブルが不要となり、装置構成を簡略化することができる。また、セットアップのために切削ブレード54を切り込み送りする必要がなく、短時間でセットアップすることができる。
以下、図2を参照して、切削ブレードのセットアップ制御の制御構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るセットアップ制御の制御構成を示す模式図である。なお、図2においては、説明の便宜上、セットアップ制御に関係のない構成については省略して記載している。
図2に示すように、切削装置1には、チャックテーブル15の周囲のサブテーブル18上にドレッサボードDが保持されている。ドレッサボードDはフラットドレスによって切削ブレード54に削られており、ドレッサボードDの上面74に円弧状の底面を有する溝71が形成されている。切削手段51にはアライメント用の撮像手段53が設けられ、撮像手段53によってドレッサボードDの溝71が上方から撮像される。このとき、フラットドレスの終了位置、すなわちドレッサボードDから切削ブレード54が離反された溝71の終端73側(図4B参照)が撮像手段53によって撮像される。
撮像手段53で撮像された撮像画像は測定手段61に出力され、測定手段61にて撮像画像に各種画像処理が施されて溝71の終端73における溝幅wが測定される。測定手段61で測定された溝幅wの測定結果は算出手段62に出力され、算出手段62にて溝幅wから切削ブレード54の径rが算出される。算出手段62で算出された切削ブレード54の径rはセットアップ手段63に出力され、セットアップ手段63にて切削ブレード54の径rを用いて、チャックテーブル15の上面17に切削ブレード54が接触する高さが算出(セットアップ)される。なお、測定手段61、算出手段62、セットアップ手段63による各種処理の詳細については後述する。
なお、測定手段61、算出手段62、セットアップ手段63は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成されている。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。メモリには、例えば、ドレッサボードD上の溝幅測定用のプログラム、切削ブレード54の径算出用のプログラム、切削ブレード54のセットアップ用のプログラムが記憶されている。また、メモリには、サブテーブル18の上面高さやチャックテーブル15の上面高さ等のセットアップ時の各種パラメータが記憶されている。
図3から図5を参照して、セットアップ方法について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係るドレッサボード保持工程、切削ブレード準備工程の一例を示す図である。図4は、本実施の形態に係る溝形成工程、溝幅測定工程の一例を示す図である。図5は、本実施の形態に係る切削ブレード径算出工程、セットアップ工程の一例を示す図である。なお、図3から図5においては、説明の便宜上、セットアップ制御に関係のない構成については省略して記載している。
図3Aに示すように、先ずドレッサボード保持工程が実施される。ドレッサボード保持工程では、サブテーブル18の上面19にドレッサボードDが保持される。サブテーブル18の上面19には、複数の吸引孔が形成されており、吸引孔に生じる負圧でドレッサボードDが吸引保持される。この場合、チャックテーブル15の上面17とサブテーブル18の上面19が平行であり、ドレッサボードDが略均一な厚みの板状であるため、チャックテーブル15の上面17に対してドレッサボードDの上面74が平行になっている。このチャックテーブル15の上面17とドレッサボードDの上面の高さ差xは既知の数値としてメモリに記憶されている。
図3Bに示すように、ドレッサボード保持工程の後に切削ブレード準備工程が実施される。切削ブレード準備工程では、サブテーブル18上のドレッサボードDを切り込む高さに切削ブレード54が位置づけられる。この場合、ドレッサボードDの上方で、ドレッサボードDの上面74から外れた位置に切削ブレード54が移動される。そして、切削ブレード54が回転した状態で真下に切り込み送りされ、切削ブレード54の先端がドレッサボードDの上面74よりも僅かに低くなるまで降ろされる。これにより、切削ブレード54の先端がドレッサボードDの上面74で整形される高さに、切削ブレード54の軸心高さh1が位置付けられる。
図4Aに示すように、切削ブレード準備工程の後に溝形成工程が実施される。溝形成工程では、切削ブレード54の回転軸方向(Y軸方向)に切削ブレード54とサブテーブル18とが相対的に移動され、ドレッサボードDに切削ブレード54に切り込まれた円弧が回転軸方向に延在する溝71が形成される。より詳細には、切削ブレード54が軸心高さh1に位置付けられた状態で、切削送り方向(X軸方向)に直交する回転軸方向に切削ブレード54の先端とドレッサボードDの上面74が相対的に摺動される。これにより、切削ブレード54の先端が側面55側から削られて、切削ブレード54の外周面56がフラットに整形される。
一方で、ドレッサボードDの上面74が切削ブレード54の先端によって切り欠かれて、ドレッサボードDの上面74に溝71が形成される。ドレッサボードD上の溝71は、切削ブレード54の外周形状に対応した円弧状の底面を有しており、フラットドレスが開始される始端72からフラットドレスが終了する終端73(図4B参照)まで回転軸方向に延在している。切削ブレード54の先端がドレッサボードDで削られながら、ドレッサボードDの上面74に直線状の溝71が形成されるため、溝71の始端72から終端73に向かって、溝71の延在方向に直交する方向の溝幅wが徐々に狭くなっている。
図4Bに示すように、溝形成工程の後に溝幅測定工程が実施される。溝幅測定工程では、測定手段61(図2参照)によって、ドレッサボードDから切削ブレード54(図4A参照)が離反された溝71の終端73において溝幅wが測定される。この場合、ドレッサボードDの上方に撮像手段53が移動され、溝71の終端73に撮像手段53が位置づけられる。そして、撮像手段53によって溝71の終端73が撮像され、溝71の撮像画像が測定手段61に出力される。この撮像画像にエッジ検出処理等の各種画像処理が施され、測定手段61において溝71の終端73を構成するX軸方向の画素数から終端73における溝幅wが測定される。
図5Aに示すように、溝幅測定工程の後に切削ブレード径算出工程が実施される。切削ブレード径算出工程では、算出手段62(図2参照)によって、溝71の終端73における溝幅wと、切削ブレード54の軸心高さh1と、ドレッサボードDの上面高さh2とを用いて、切削ブレード54の径rが算出される。切削ブレード54の径rは、例えば次式(1)によって算出される。なお、ドレッサボードDの上面高さh2は、ドレッサボードDの厚みとサブテーブル18の高さから求められる既知の値として予めメモリに記憶されている。
(1)
=(h1−h2)+(w/2)
図5Bに示すように、切削ブレード径算出工程の後にセットアップ工程が実施される。セットアップ工程では、セットアップ手段63(図2参照)によって、切削ブレード54の径rを用いて切削ブレード54の先端がチャックテーブル15の上面17に接触する位置が認識される。この場合、切削ブレード54の径rと、ドレッサボードDの上面74から切削ブレード54の軸心Oまでの高さh1−h2とに基づいて、次式(2)によってドレッサボードDに対する切削ブレード54の切り込み深さdが求められる。
(2)
d=r−(h1−h2)
さらに、この切り込み深さdに、チャックテーブル15の上面17とドレッサボードDの上面74の高さ差xが加えられて補正値(d+x)が算出される。そして、フラットドレス時の切削ブレード54の軸心位置h1に、この補正値を加えることで、フラットドレス後の切削ブレード54の先端がチャックテーブル15の上面17に接触する位置(高さh3)が求められる。このように、セットアップ工程では、切削ブレード54を切り込み送りすることなく、画像処理と算出処理によって、フラットドレス後の切削ブレード54を高精度にセットアップすることが可能になっている。
以上のように、本実施の形態に係るセットアップ方法によれば、ドレッサボードDに切削ブレード54を切り込ませた状態で、切削ブレード54の回転軸方向(Y軸方向)に切削ブレード54とドレッサボードDとが相対的に移動されることで切削ブレード54がフラットドレスされる。これにより、ドレッサボードDには、切削ブレード54の外周形状に対応した円弧状の底面の溝71が直線状に形成される。そして、溝71の終端73の溝幅wを測定することで、フラットドレス後の切削ブレード54の径rを高精度に算出してセットアップすることができる。ドレッサボードD上でセットアップできるため、非接触式セットアップのセンサユニットや、チョッパカットセットアップ用のサブテーブルを設ける必要がない。また、フラットドレス時の溝幅wの測定によってセットアップできるため、セットアップのために切削ブレード54を切り込み送りする必要がなくセットアップ時間を短縮できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、切削装置1は、トラバースカット用の切削装置でもよいし、エッジトリミング用の切削装置でもよい。エッジトリミング用の切削ブレード54は比較的厚めに形成されているため、フラットドレスによって切削ブレード54が撓むことがない。
また、上記した実施の形態においては、アライメント用の撮像手段53でドレッサボードDの溝71を撮像する構成にしたが、この構成に限定されない。アライメント用の撮像手段とは別体の撮像手段53を用いてドレッサボードDの溝71を撮像してもよい。
また、上記した実施の形態においては、Z送り手段41によってサブテーブル18に対して切削ブレード54を接近および離間する方向で切込み送りする構成にしたが、この構成に限定されない。Z送り手段41は、切削ブレード54に対してサブテーブル18を接近および離間する方向で切込み送りする構成でもよい。
また、上記した実施の形態においては、切削ブレード54のフラットドレスによってドレッサボードDの上面74の端から端まで直線状の溝71が形成されたが、この構成に限定されない。切削ブレード54のフラットドレスによってドレッサボードDの上面に部分的に直線状の溝71が形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態においては、測定手段61によって溝71の終端73を構成する画素数から溝幅wを測定する構成にしたが、この構成に限定されない。測定手段61は、溝71の終端73の溝幅wを測定可能であれば、どのように構成されてもよい。
また、上記した実施の形態においては、算出手段62によって上記式(1)により切削ブレード54の径rを算出する構成にしたが、この構成に限定されない。算出手段62は、溝71の終端73における溝幅wから切削ブレード54の径を算出可能であればよく、溝幅wと切削ブレード54の径rとを関連付けたテーブルを用いて、切削ブレード54の径rを算出してもよい。
また、上記した実施の形態においては、セットアップ手段63によって上記式(2)を用いて補正値を求めてセットアップする構成にしたが、この構成に限定されない。セットアップ手段63は、切削ブレード54の径rに基づいてセットアップ可能であればよく、切削ブレード54の径rとセットアップ時の補正値を関連付けたテーブルを用いて、切削ブレード54をセットアップしてもよい。
また、上記した実施の形態において、ドレッサボードDの上面17は着色されていてもよい。これにより、ドレッサボードDの上面17において、溝71と溝以外の箇所のコントラストが明確になり、測定手段61によって溝71の終端73をより正確に撮像することができる。
以上説明したように、本発明は、切削装置の切込みの基準位置をセットアップできるという効果を有し、特に、ウエーハの外周面をエッジトリミングする切削装置に有用である。
1 切削装置
15 チャックテーブル
17 チャックテーブルの上面
18 サブテーブル
19 サブテーブルの上面
53 撮像手段
54 切削ブレード
61 測定手段
62 算出手段
63 セットアップ手段
71 溝
72 始端
73 終端
74 ドレスボードの上面
D ドレスボード
h1 切削ブレードの軸心高さ
h2 ドレッサボードの上面高さ
r 切削ブレードの径
W 板状ワーク
w 溝幅

Claims (1)

  1. チャックテーブルで保持する板状ワークに切削ブレードを切込ませる切削装置において該切削ブレードを板状ワークに切込ませる切込み送りで該切削ブレードの先端が該チャックテーブルの上面に接触する位置を認識するセットアップ方法であって、
    該切削装置は、該切削ブレードの目立て及び先端を平坦に整形するドレスに用いる板状で均一な厚みのドレッサボードを保持するサブテーブルを含み、
    該サブテーブルに該ドレッサボードを保持させるドレッサボード保持工程と、
    該ドレッサボード保持工程で保持した該ドレッサボードを切込む高さに該切削ブレードを位置づける切削ブレード準備工程と、
    該切削ブレード準備工程の後、該切削ブレードの回転軸方向に該切削ブレードと該サブテーブルとを相対的に移動させ該ドレッサボードに該切削ブレードが切込まれた円弧が該回転軸方向に延在する始端と終端とを有する溝を形成する溝形成工程と、
    該溝形成工程で形成した該溝の該ドレッサボードから該切削ブレードが離反された該終端において該溝の延在方向に直交する方向の溝幅を測定する溝幅測定工程と、
    該溝幅測定工程で測定した該溝幅と、該溝形成工程での該切削ブレードの高さと、該ドレッサボードの上面高さと、を用いて該切削ブレードの径を算出する切削ブレード径算出工程と、
    該切削ブレード径算出工程で算出された該切削ブレードの径を用いて該切削ブレードの先端が該チャックテーブルの上面に接触する位置を認識するセットアップ方法。
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