JP6905419B2 - 切削方法 - Google Patents
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切削ブレード上昇工程においては、終点に到達した切削ブレードを上昇させつつ切削工程で形成した切削溝を切削ブレードでなぞりながら終点から始点に向けて切削ブレードを移動させるようにしてもよい。
次に、切削装置10を用いて板状ワークWを切削する切削方法の第1例について説明する。板状ワークWは、円形板状の基板を有する被加工物の一例であって、基板の上面(表面Wa)に格子状の分割予定ラインSを備え、この分割予定ラインSによって区画されたそれぞれの領域にデバイスDが形成されている。表面Waと反対側の裏面WbにはテープTが貼着される。板状ワークWを切削する際には、板状ワークWはテープTを介して環状のフレームFと一体となって形成される。制御手段19には、あらかじめ加工条件を設定しておく。加工条件には、例えば、板状ワークWの直径や厚み、分割予定ラインSの本数や各分割予定ラインSの延在方向における長さ等の板状ワークWの情報、保持テーブル13の切削送り速度、切削ブレード33の切り込み送り速度や切り込み送り量及び切削ブレード33のY軸方向のインデックス送り幅(隣接する分割予定ラインSの間隔)などが含まれる。
保持テーブル13で板状ワークWを保持したら、切削送り手段20によって保持テーブル13を切削手段30の下方側に移動させる。このとき、図1に示したカメラ18で板状ワークWを上方から撮像して、パターンマッチング等の画像処理を行うことにより、切削ブレード33で切り込みを開始する1本目の分割予定ラインSを検出し、検出結果を制御手段19に送る。
切り込み高さ位置づけ工程を実施した後、図3(a)に示すように、切削手段30は、スピンドル31を回転させることにより切削ブレード33をY軸方向の軸心を中心として回転させながら、切削ブレード33を板状ワークWの表面Wa側から所定の深さに切り込ませる。切削送り手段20は、保持テーブル13を例えば+X方向に切削送りすることにより、図3(b)に示すように、切削ブレード33を始点P1から終点E1に移動させ、分割予定ラインSに沿って板状ワークWを切削して例えば板状ワークWの表裏面をフルカット(完全切断)した切削溝Gを形成する。切削溝Gは、板状ワークWを完全切断しない程度の深さでハーフカットした溝でもよい。
切削工程を実施した後、図4(a)及び(b)に示すように、切り込み送り手段50は、終点E1に到達した切削ブレード33を板状ワークWから離反する+Z方向に上昇させつつ、切削送り手段20によって保持テーブル13を例えば−X方向に移動させることにより、切削工程で形成した切削溝Gの終点E1から始点P1に向けて切削ブレード33を移動させる。なお、切削ブレード33が切削溝Gの終点E1から始点P1に向けて移動するときに切削溝Gをなぞりながら+Z方向に上昇させてもよい。
上記した切削ブレード上昇工程において切削ブレード33の下端33aが板状ワークWの表面Waよりも上に位置づけられたら、図6(a)に示すように、インデックス送り手段40が所定のインデックス送り幅で切削手段30をY軸方向にインデックス送りしながら、切削送り手段20が保持テーブル13を−X方向に移動させることにより、図6(b)に示すように、次の分割予定ラインSに切削ブレード33の位置を合わせる。そして、保持テーブル13の−X方向の戻り動作によって、上記制御手段19が算出した始点P2の上方側に切削ブレード33を位置づける。
また、本発明によれば、インデックス送り工程で、次の分割予定ラインSの始点P2への切削ブレード33の移動において、切削ブレード33の中心330が板状ワークWの外周縁Wcを通過したら切削ブレード33を下降させはじめ切り込み高さ位置づけ工程を開始することができるため、次の分割予定ラインSに対する切削工程を速やかに実施することができ、加工時間をさらに短縮することができる。
次に、切削装置10Aを用いて板状ワークWを切削する切削方法の第2例について説明する。保持テーブル13Aによる板状ワークWの保持動作は、第1例と同様である。また、制御手段19Aには、第1例と同様に、あらかじめ加工条件を設定しておく。
保持テーブル13Aで板状ワークWを保持したら、切削送り手段60によって保持テーブル13Aを切削手段70A,70Bの下方側に移動させる。このとき、カメラ18A,18Bにより板状ワークWを上方から撮像して、パターンマッチング等の画像処理を行うことにより、切削ブレード73a,73bでそれぞれ切り込みを開始する1本目の分割予定ラインSを検出し、検出結果を制御手段19Aに送る。
切り込み高さ位置づけ工程を実施した後、図10に示した切削手段70A,70Bは、スピンドル71を回転させることにより切削ブレード73a,73bをY軸方向の軸心を中心として回転させながら、切削ブレード73a,73bを板状ワークWの表面Wa側から所定の深さに切り込ませる。切削送り手段60は、保持テーブル13Aを例えば+X方向に切削送りすることにより、図12に示すように、切削ブレード73aを始点P6から終点E6に移動させるとともに、切削ブレード73bを始点P1から終点E1に移動させ、2本の分割予定ラインSを同時に切削して切削溝Gをそれぞれ形成する。
切削工程を実施した後、第1例と同様の切削ブレード上昇工程を実施する。すなわち、図10に示した切り込み送り手段90A,90Bは、切削ブレード73a,73bを板状ワークWから離反する+Z方向に上昇させつつ、切削送り手段60によって保持テーブル13Aを切削送り方向と逆方向の−X方向に移動させることにより、図12に示す最上位側の切削溝Gの終点E6から始点P6に向けて切削ブレード73aを移動させるとともに、最下位側の切削溝Gの終点E1から始点P1に向けて切削ブレード73bを移動させる。なお、切削ブレード73aが切削溝Gの終点E6から始点P6に向けて移動するときに切削溝Gをなぞりながら+Z方向に上昇させてもよいし、切削ブレード73bが切削溝Gの終点E1から始点P1に向けて移動するときに切削溝Gをなぞりながら+Z方向に上昇させてもよい。
上記した切削ブレード上昇工程において切削ブレード73a,73bの下端が板状ワークWの表面Waよりも上に位置づけられたら、インデックス送り手段80A,80Bによって、所定のインデックス送り幅で切削手段70Aと切削手段70Bとが互いに接近するように、切削手段70Aを+Y方向にインデックス送りするとともに切削手段70Bを−Y方向にインデックス送りしながら、切削送り手段60により保持テーブル13Aを−X方向に移動させることにより、次の分割予定ラインSに切削ブレード73a,73bの位置をそれぞれ合わせる。そして、保持テーブル13Aの−X方向の戻り動作によって、制御手段19Aが算出した始点P2の上方側に切削ブレード73aを位置づけるとともに、始点P5の上方側に切削ブレード73bを位置づける。
本発明の切削加工対象となる被加工物は、上記の板状ワークWの構成に限定されない。例えば、図13(a)に示す矩形状の板状ワークW1を本発明の切削対象としてもよい。板状ワークW1は、例えば、CSP(Chip Size Package)基板やQFN(Quad Flat Non-leaded Package)基板などのパッケージ基板である。板状ワークW1は短手方向に延在し1ライン毎に角度が異なる分割予定ラインS1を備えている。1ライン毎に角度が異なるとは、隣り合う分割予定ラインS1間に角度ずれがあることを意味する。第3例で用いられる切削装置は、板状ワークW1を保持する矩形状の保持面を有する保持テーブル13Bと、保持テーブル13Bに保持された板状ワークW1に切削を施す切削ブレード34を装着した切削手段とを少なくとも備えている。保持テーブル13Bは、保持テーブル13Bを回転させる回転軸130を備えている。
本実施形態に示す板状ワークW1の分割予定ラインS1の本数は、図13(a)に示すように、例えば9本あり、平面視における最上位側の分割予定ラインS1が切り込みを開始する1本目の分割予定ラインS1であるものとする。図示しない制御手段によって、分割予定ラインS1の始点P1,終点E1の座標位置を検出したら、分割予定ラインS1の始点P1において切削ブレード34を切り込ませる所定の高さに位置づける。
切り込み高さ位置づけ工程を実施した後、切削ブレード34をY軸方向の軸心を中心として回転させながら、切削ブレード34を板状ワークW1の表面側から所定の深さに切り込ませる。保持テーブル13Bを+X方向に切削送りすることにより、図13(b)に示すように、切削ブレード34を始点P1から終点E1に移動させ、分割予定ラインS1に沿って板状ワークW1を切削して第1例と同様の切削溝Gを形成する。
切削工程を実施した後、第1例と同様の切削ブレード上昇工程を実施する。すなわち、切削ブレード34をZ軸方向に上昇させつつ、保持テーブル13Bを切削送り方向と逆方向の−X方向に移動させることにより、最上位側の切削溝Gの終点E1から始点P1に向けて切削ブレード34を移動させる。なお、切削ブレード34が切削溝Gの終点E1から始点P1に向けて移動するときに切削溝Gをなぞりながら+Z方向に上昇させてもよい。
上記した切削ブレード上昇工程において切削ブレード34の下端が板状ワークW1の表面よりも上に位置づけられたら、第1例と同様のインデックス送り工程を実施する。所定のインデックス送り幅で切削ブレード34を例えば+Y方向にインデックス送りしながら、保持テーブル13Aを−X方向に移動させることにより、次の分割予定ラインS1に切削ブレード34の位置を合わせる。
第3例におけるインデックス送り工程には、分割予定ラインS1の角度調整を行う角度調整工程が含まれる。具体的には、切削ブレード上昇工程を実施したら、図13(b)に示す回転軸130を回転させて保持テーブル13Bを角度θだけ回転させることにより、図13(c)に示すように、切削ブレード34の切削送り方向と次の分割予定ラインS1の延在方向とが平行となるように板状ワークWを傾けて分割予定ラインS1の角度を調整する。分割予定ラインS1の角度を調整したのち、保持テーブル13Bの−X方向の戻り動作により、始点P2の上方側に切削ブレード34を位置づける。
13,13A,13B:保持テーブル 14:ポーラス板 14a:保持面
15,15A:フレーム保持手段 150:フレーム載置台 151:クランプ部
16,16A:吸引源 17,17A:回転支持台 18,18A,18B:カメラ
19,19A:制御手段
20:切削送り手段 21:ボールネジ 22:モータ 23:ガイドレール
24:移動基台
30:切削手段 31:スピンドル 32:スピンドルハウジング
33:切削ブレード
40:インデックス送り手段 41:ボールネジ 42:モータ
43:ガイドレール 44:可動コラム
50:切り込み送り手段 51:ボールネジ 52:モータ
60:切削送り手段 61:ボールネジ 62:モータ 63:ガイドレール
64:移動基台
70A,70B:切削手段 71:スピンドル 72:スピンドルハウジング
73a,73b:切削ブレード
80A,80B:インデックス送り手段 81:ボールネジ 82:モータ
83:ガイドレール 84:移動板
90A,90B:切り込み送り手段 91:ボールネジ 92:モータ
93:ガイドレール 94:昇降板
Claims (4)
- 分割予定ラインを備えた板状ワークの該分割予定ラインの始点と終点とに切削ブレードを移動させ切削する切削方法であって、
保持テーブルが保持した板状ワークの該始点において該切削ブレードを切り込ませる所定の高さに位置づける切り込み高さ位置づけ工程と、
該切り込み高さ位置づけ工程を実施した後、該切削ブレードを該始点から該終点に移動させ板状ワークを切削して切削溝を形成する切削工程と、
該切削工程を実施した後、該終点に到達した該切削ブレードを上昇させつつ該切削工程で形成した該切削溝の該終点から該始点に向けて該切削ブレードを移動させる切削ブレード上昇工程と、
該切削ブレード上昇工程で該切削ブレードの下端が板状ワークの上面より上に位置づけられたら該切削ブレードを次の分割予定ラインにインデックス送りするとともに、該次の分割予定ラインの始点の上方に該切削ブレードを位置づけるインデックス送り工程と、
該切り込み高さ位置づけ工程から該インデックス送り工程までを繰り返し該保持テーブルが保持した板状ワークを切削する切削方法。 - 前記切削ブレード上昇工程においては、前記終点に到達した前記切削ブレードを上昇させつつ前記切削工程で形成した前記切削溝を該切削ブレードでなぞりながら該終点から該始点に向けて該切削ブレードを移動させる請求項1記載の切削方法。
- 前記インデックス送り工程で、前記次の分割予定ラインの前記始点への前記切削ブレードの移動において、該切削ブレードの中心が板状ワークの外周縁を通過したら該切削ブレードを下降させはじめ前記切り込み高さ位置づけ工程を開始する請求項1記載の切削方法。
- 板状ワークは、1ライン毎に角度が異なる分割予定ラインを備え、
前記インデックス送り工程には、前記切削ブレードの切削送り方向と、前記次の分割予定ラインの延在方向とが平行になるように前記保持テーブルを回転させる角度調整工程が含まれる請求項1記載の切削方法。
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