JP6084144B2 - 切削方法 - Google Patents

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本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物を切削する切削方法に関し、特に、複数の撮像ユニットを備えた切削装置で被加工物を切削する切削方法に関する。
半導体ウェーハ等の被加工物は、例えば、円環状のブレードを備える切削装置で切削される。近年では、この切削の効率を高めるために、複数のブレードを備える切削装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される切削装置は、被加工物を保持する2つのチャックテーブルと、各チャックテーブルに保持された被加工物を切削する2つのブレードと、対応する2つの撮像ユニットとを備えている。この切削装置によれば、各チャックテーブルに保持された被加工物を撮像ユニットで撮像し、2つの被加工物を同時に切削できる。
ところで、上述のような切削装置で被加工物を切削する際には、切削後の切り口(カーフ)の状態を確認するカーフチェックが実施される(例えば、特許文献2参照)。このカーフチェックでは、切削によって被加工物に形成されたカーフを撮像ユニットで撮像し、カーフの幅やチッピングの大きさ等を確認している。
特開2006−156809号公報 特開2011−66233号公報
しかしながら、上述したカーフチェックでは、カーフの周辺にエアーを吹き付け、付着した水(切削水)等を除去してからカーフを撮像するので、ある程度の長時間を要するという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カーフチェックに要する時間を短縮して、生産性を高めることができる切削方法を提供することである。
本発明によれば、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段で保持された被加工物を切削する第一ブレードと、該第一ブレードに対面して配設された第二ブレードと、該保持手段で保持された被加工物を撮像する第一撮像手段と第二撮像手段と、を備えた切削装置で被加工物を切削する切削方法であって、被加工物を保持手段で保持する保持ステップと、該保持手段で保持された被加工物を第一ブレードで切削して第一カーフを形成するとともに、該第一ブレードに対面して配設された第二ブレードで被加工物を切削して第二カーフを形成する切削ステップと、該切削ステップで形成された該第一カーフと該第二カーフとの状態を検出する検出ステップと、該切削ステップを実施した後、該検出ステップを実施する前に、該切削ステップにおける該第一ブレードと該第二ブレードとの位置から、該第一カーフと該第二カーフとの間のカーフ間距離を算出するカーフ間距離算出ステップと、を備え、該検出ステップでは、該カーフ間距離算出ステップで算出された該カーフ間距離が該第一撮像手段と該第二撮像手段とが最も近接しうる距離以上の場合に、該第一カーフを第一撮像手段で撮像するとともに該第二カーフを第二撮像手段で撮像して該第一カーフと該第二カーフとの状態をそれぞれ検出し、該第一撮像手段と該第二撮像手段とが最も近接しうる距離より該カーフ間距離が狭い場合に、該第一撮像手段と該第二撮像手段のうち該第一カーフと該第二カーフとに近い方の撮像手段で該第一カーフと該第二カーフとを撮像して該第一カーフと該第二カーフとの状態をそれぞれ検出することを特徴とする切削方法が提供される。
本発明の切削方法は、第一ブレードで形成した第一カーフと第二ブレードで形成した第二カーフとの距離が、第一撮像手段と第二撮像手段とが最も近接しうる最近接距離以上となる場合に、第一撮像手段で第一カーフを撮像するとともに第二撮像手段で第二カーフを撮像して、第一カーフ及び第二カーフの状態を検出する。
このように、本発明によれば、第一カーフと第二カーフとの距離に応じて、第一撮像手段及び第二撮像手段で第一カーフ及び第二カーフを同時に撮像できるので、従来のように、1つの撮像手段で複数のカーフを撮像する方法と比較して、カーフチェックに要する時間を短縮し、生産性を高めることができる。
本実施の形態に係る切削方法が実施される切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 切削装置が備える切削ユニットの周辺構造を模式的に示す斜視図である。 本実施の形態に係る切削方法の保持ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 本実施の形態に係る切削方法の切削ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 本実施の形態に係る切削方法の検出ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 検出ステップで取得される画像の例を模式的に示す図である。 切削ステップの別の例を模式的に示す一部断面側面図である。 検出ステップの別の例を模式的に示す一部断面側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る切削方法は、保持ステップ(図3参照)、切削ステップ(図4、図7参照)、カーフ間距離算出ステップ(図4、図7参照)、検出ステップ(図5、図8参照)を含む。
保持ステップでは、半導体ウェーハ等の被加工物を切削装置のチャックテーブル(保持手段)に保持させる。切削ステップでは、チャックテーブルに保持された被加工物を切削装置の第一ブレード及び第二ブレードで切削し、第一カーフ及び第二カーフを形成する。
カーフ間距離算出ステップでは、切削ステップにおける第一ブレード及び第二ブレードの位置に基づいて、第一カーフと第二カーフとの間のカーフ間距離を算出する。検出ステップでは、算出されたカーフ間距離に基づいて第一撮像ユニット(第一撮像手段)及び第二撮像ユニット(該第二撮像手段)の一方又は双方を用い、第一カーフ及び第二カーフの状態を検出する。以下、本実施の形態に係る切削方法について詳述する。
はじめに、本実施の形態に係る切削方法が実施される切削装置について説明する。図1は、切削装置の構成例を模式的に示す斜視図であり、図2は、切削装置が備える切削ユニットの周辺構造を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、切削装置2は、半導体ウェーハに代表される板状の被加工物11(図3参照)を吸引保持する2つのチャックテーブル(保持手段)4a,4bを備えている。
チャックテーブル4a,4bの下方には、それぞれ、チャックテーブル4a,4bをX軸方向に移動させるX軸移動機構6a,6bが設けられている。また、このX軸移動機構6a,6bを挟むように、角柱状の柱部8a,8bが配置されている。柱部8a,8bの上面には、それぞれ、柱部8aと柱部8bとを掛け渡す2本の架橋部10a,10bが設けられている。
架橋部10a,10bは、それぞれ、Y軸方向に長い板状に形成されており、互いの裏面を向かい合わせるように配置されている。この架橋部10a,10b、及び柱部8a,8bにより、第一切削ユニット12a、第二切削ユニット12b(図2参照)、第一撮像ユニット(第一撮像手段)14a、第二撮像ユニット(第二撮像手段)14bを支持する門型の支持構造が形成される。
架橋部10aにおいて、架橋部10bと向かい合う裏面と反対の表面側には、第一切削ユニット12a及び第二切削ユニット12bをY軸方向及びZ軸方向に移動させる第一切削ユニット移動機構16a及び第二切削ユニット移動機構16bが設けられている。
また、架橋部10bにおいて、架橋部10aと向かい合う裏面と反対の表面側には、第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bをY軸方向に移動させる第一撮像ユニット移動機構18a及び第二撮像ユニット移動機構18bが設けられている。
X軸移動機構6a,6bは、それぞれ、X軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール20a,20bを備えており、各X軸ガイドレール20a,20bには、X軸移動テーブル22a,22bがスライド可能に設置されている。
X軸移動テーブル22a,22bの下面側には、それぞれ、ネジ穴を有するナット部(不図示)が設けられており、これらナット部のネジ穴には、X軸ガイドレール20a,20bと平行なX軸ボールネジ24a,24bが螺合されている。
X軸ボールネジ24a,24bの一端部には、それぞれ、X軸パルスモータ26a,26bが連結されている。X軸パルスモータ26a,26bでX軸ボールネジ24a,24bを回転させることで、X軸移動テーブル22a,22bはX軸ガイドレール20a,20bに沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル22a,22b上には、それぞれ、被加工物11を吸引保持するチャックテーブル4a,4bが設けられている。チャックテーブル4a,4bの周囲には、それぞれ、被加工物11を支持する環状のフレーム23(図3参照)を四方から挟持固定するクランプ28a,28bが設置されている。
チャックテーブル4a,4bは、それぞれ、回転機構(不図示)と連結されており、Z軸の周りに回転する。チャックテーブル4a,4bの表面は、被加工物11を吸引保持する保持面となっている。この保持面には、チャックテーブル4a,4bの内部に形成された流路(不図示)を通じて吸引源(不図示)の負圧が作用し、被加工物11を吸引する吸引力が発生する。
第一切削ユニット移動機構16a及び第二切削ユニット移動機構16bは、図2に示すように、架橋部10aの表面側に配置されたY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール30を共通に備えている。Y軸ガイドレール30には、第一切削ユニット移動機構16a及び第二切削ユニット移動機構16bを構成するY軸移動テーブル32a,32bがスライド可能に設置されている。
Y軸移動テーブル32a,32bの裏面側には、それぞれ、ネジ穴を有するナット部が設けられており、これらナット部のネジ穴には、Y軸ガイドレール30と平行なY軸ボールネジ34a,34bが螺合されている。
Y軸ボールネジ34a,34bの一端部には、それぞれ、Y軸パルスモータ36が連結されている(第二切削ユニット移動機構16b側のY軸パルスモータは不図示)。Y軸パルスモータ36でY軸ボールネジ34a,34bを回転させれば、Y軸移動テーブル32a,32bは、ガイドレール30に沿ってY軸方向に移動する。
また、第一切削ユニット移動機構16a及び第二切削ユニット移動機構16bは、それぞれ、Y軸移動テーブル32a,32bの表面側に配置されたZ軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール38a,38bを備えている。Z軸ガイドレール38a,38bには、それぞれ、Z軸移動テーブル40a,40bがスライド可能に設置されている。
Y軸移動テーブル40a,40bの裏面側には、それぞれ、ネジ穴を有するナット部(不図示)が設けられており、これらナット部のネジ穴には、Z軸ガイドレール38a,38bと平行なZ軸ボールネジ(不図示)が螺合されている。
Z軸ボールネジの一端部には、それぞれ、Z軸パルスモータ42a,42bが連結されている。Z軸パルスモータ42a,42bでZ軸ボールネジを回転させれば、Z軸移動テーブル40a,40bは、Z軸ガイドレール38a,38bに沿ってZ軸方向に移動する。
各Z軸移動テーブル40a,40bの下部には、アーム部44a,44bを介して第一切削ユニット12a及び第二切削ユニット12bが配置されている。上述のようにY軸移動テーブル32a,32b及びZ軸移動テーブル40a,40bを移動させれば、第一切削ユニット12a及び第二切削ユニット12bもY軸方向及びZ軸方向に移動する。
第一切削ユニット12a及び第二切削ユニット12bは、それぞれ、円環状の第一ブレード46a(図1参照)及び第二ブレード46b(図2参照)を備えている。第一ブレード46a及び第二ブレード46bは、それぞれ、Y軸の周りに回転するスピンドル48a,48b(図4参照)の先端部に装着されており、互いに対面している。
第一ブレード46a及び第二ブレード46bは、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒を、金属や樹脂等の結合材で結合することにより形成されている。第一ブレード46a及び第二ブレード46bを高速回転させ、チャックテーブル4a,4bに保持された被加工物11に切り込ませることで、被加工物11は切削される。
一方、第一撮像ユニット移動機構18a及び第二撮像ユニット移動機構18bは、図1に示すように、架橋部10bの表面側に配置されたY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール50を共通に備えている。Y軸ガイドレール50には、第一撮像ユニット移動機構18a及び第二撮像ユニット移動機構18bを構成するY軸移動テーブル52a,52bがスライド可能に設置されている。
Y軸移動テーブル52a,52bの裏面側には、それぞれ、ネジ穴を有するナット部が設けられており、これらナット部のネジ穴には、Y軸ガイドレール50と平行なY軸ボールネジ54a,54bが螺合されている。
Y軸ボールネジ54a,54bの一端部には、それぞれ、Y軸パルスモータ56が連結されている(第一撮像ユニット移動機構18a側のY軸パルスモータは不図示)。Y軸パルスモータ56でY軸ボールネジ54a,54bを回転させれば、Y軸移動テーブル52a,52bは、ガイドレール50に沿ってY軸方向に移動する。
各Y軸移動テーブル52a,52bの下部には、第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bが配置されている。上述のようにY軸移動テーブル52a,52bを移動させれば、第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bもY軸方向に移動する。
第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bは、それぞれ、CCD等の撮像素子及びレンズ等の光学系を備えており、チャックテーブル4a,4bに保持された被加工物11を撮像する。第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bと近接する位置には、被加工物11にエアーを噴射するノズル(不図示)が設けられている。
この切削装置2は、各チャックテーブル4a,4bに保持された2つの被加工物11を、それぞれ、第一切削ユニット12a(第一ブレード48a)及び第二切削ユニット12b(第二ブレード48b)で切削し、第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bで撮像できる。
また、切削装置2は、第一切削ユニット12a及び第二切削ユニット12b、並びに、第一撮像ユニット14a(第一ブレード48a)及び第二撮像ユニット14b(第二ブレード48b)を、互いに干渉しない範囲でY軸方向に移動させることができる。
これにより、チャックテーブル4a又はチャックテーブル4bに保持された1つの被加工物11を、第一切削ユニット12a(第一ブレード48a)及び第二切削ユニット12b(第二ブレード48b)の双方で切削し、第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bの双方で撮像することが可能である。
次に、切削装置2で実施される切削方法について説明する。なお、本実施の形態では、チャックテーブル4aに保持された1つの被加工物11を、第一切削ユニット12a(第一ブレード48a)、第二切削ユニット12b(第二ブレード48b)、第一撮像ユニット14a、第二撮像ユニット14bを用いて切削する切削方法について説明する。
本実施の形態の切削方法では、まず、切削装置2のチャックテーブル4aに被加工物11を保持させる保持ステップを実施する。図3は、保持ステップを模式的に示す一部断面側面図である。なお、被加工物11の裏面11b側には、あらかじめ、テープ21を貼着すると共に、テープ21の外周部分に環状のフレーム23を固定しておく。
保持ステップでは、チャックテーブル4aの保持面にテープ21を接触させて、吸引源の負圧を作用させる。これにより、被加工物11は、テープ21を介してチャックテーブル4aに吸引保持される。保持ステップの終了時には、被加工物11の表面11a側が上方に露出される。
保持ステップの終了後には、チャックテーブル4aに保持された被加工物11を第一ブレード48a及び第二ブレード48bで切削する切削ステップを実施する。図4は、切削ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
切削ステップでは、まず、被加工物11の第一加工予定ライン及び第二加工予定ラインに、それぞれ、第一ブレード48a及び第二ブレード48bを位置合わせする。そして、第一ブレード48a及び第二ブレード48bを回転させて、被加工物11に切り込ませると共に、チャックテーブル4aと第一ブレード48a及び第二ブレード48bとをX軸方向に相対移動(加工送り)させる。
その結果、被加工物11は、第一加工予定ライン及び第二加工予定ラインに沿って切削され、第一カーフ13a及び第二カーフ13bが形成される。なお、本実施の形態では、第一ブレード48a及び第二ブレード48bをテープ21に到達する深さまで切り込ませて被加工物11を完全に切断する、いわゆるフルカットを実施しているが、被加工物11を完全に切断しないハーフカットとしても良い。
切削ステップの終了後には、切削ステップで形成された第一カーフ13aと第二カーフ13bとの間のカーフ間距離を算出するカーフ間距離算出ステップを実施する。上述のように、第一カーフ13a及び第二カーフ13bは、切削ステップにおける第一ブレード48a及び第二ブレード48bの位置に形成される。
つまり、カーフ間距離は、Y軸方向における第一ブレード48aの座標と第二ブレード48bの座標との差に相当する。よって、切削装置2は、図4に示すように、第一ブレード48a及び第二ブレード48bの位置(Y軸方向における座標)に基づいて、第一カーフ13aと第二カーフ13bとの間のカーフ間距離D1を算出する。
ここで、第一ブレード48a及び第二ブレード48bのY軸方向における座標は、例えば、ガイドレール30に付設されたスケール(不図示)を、各Y軸移動テーブル32a,32bが備えるスケール読み取り機構(不図示)で読み取ることによって検出できる。
カーフ間距離算出ステップの実施後には、第一カーフ13a及び第二カーフ13bの状態を検出する検出ステップを実施する。図5は、検出ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
検出ステップでは、まず、第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bの双方を用いて、第一カーフ13a及び第二カーフ13bを撮像できるか判定する。具体的には、カーフ間距離D1が、第一撮像ユニット14aと第二撮像ユニット14bとが最も近接しうる最近接距離以上であるか否かを判定する。
例えば、カーフ間距離D1が上述した最近接距離以上の場合、第一撮像ユニット14aを第一カーフ13aの上方に位置付けた上で、第二撮像ユニット14bを第二カーフ13bの上方に位置付けることができる。よって、この場合には、図5に示すように、第一撮像ユニット14aで第一カーフ13aを撮像すると共に、第二撮像ユニット14bで第二カーフ13bを撮像する。
なお、第一撮像ユニット14aで第一カーフ13aを撮像する前には、第一撮像ユニット14aに近接するノズルでエアーを噴射し、第一カーフ13aに付着した水(切削水)等を除去する。同様に、第二撮像ユニット14bで第二カーフ13bを撮像する前には、第二撮像ユニット14bに近接するノズルでエアーを噴射し、第二カーフ13bに付着した水(切削水)等を除去する。
図6は、検出ステップで取得される画像の例を模式的に示す図である。図6(A)は、第一撮像ユニット14aで撮像された第一カーフ13aを含む画像31aを示しており、図6(B)は、第二撮像ユニット14bで撮像された第二カーフ13bを含む画像31bを示している。なお、図6(A)及び図6(B)では、第一カーフ13a及び第二カーフ13bの縁にチッピング15が発生した状態を示している。
図6(A)及び図6(B)に示すように、カーフ間距離D1が上述した最近接距離以上の場合には、第一カーフ13aを含む画像31aと第二カーフ13bを含む画像31bとを、第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bを用いて同時に取得できる。よって、この場合、カーフの状態を検出するために要する時間は短縮される。
画像31a,31bが取得されると、切削装置2は、画像31a,31bに基づいて、第一カーフ13aのカーフ幅Wa及び最大チッピングサイズCa、並びに、第二カーフ13bのカーフ幅Wb及び最大チッピングサイズCbを算出する。なお、カーフ幅や最大チッピングサイズの算出方法は任意である。
一方、カーフ間距離が上述した最近接距離未満の場合、第一撮像ユニット14aを第一カーフの上方に位置付けると、第二撮像ユニット14bを第二カーフの上方に位置付けることができなくなる。よって、この場合には、第一撮像ユニット14aのみを用いて第一カーフ及び第二カーフを撮像する。
図7は、切削ステップの別の例を模式的に示す一部断面側面図であり、図8は、検出ステップの別の例を模式的に示す一部断面側面図である。図7の切削ステップでは、形成される第一カーフ17aと第二カーフ17bとの間のカーフ間距離D2が、上述した最近接距離未満となっている。
この場合、図8に示すように、第一撮像ユニット14aで第一カーフ17aを撮像した後に、第一撮像ユニット14aとチャックテーブル4aとをY軸方向に相対移動させて、第一撮像ユニット14aで第二カーフ17bを撮像する。
このように、第一撮像ユニット14aとチャックテーブル4aとをY軸方向に相対移動させることで、カーフ間距離D2が最近接距離未満の場合にも、第一カーフ17a及び第二カーフ17bを適切に撮像できる。第一カーフ17a及び第二カーフ17bの画像が取得された後には、カーフ幅やチッピングサイズ等が算出される。
なお、本実施の形態では、対象の被加工物11がチャックテーブル4aに保持されているので、チャックテーブル4aに近い第一撮像ユニット14aで第一カーフ17a及び第二カーフ17bを撮像しているが、一般には、対象の被加工物11を保持するチャックテーブルに近い一方の撮像ユニットで第一カーフ17a及び第二カーフ17bを撮像すれば良い。
すなわち、被加工物11がチャックテーブル4bに保持されている場合には、チャックテーブル4bに近い第二撮像ユニット14bで第一カーフ17a及び第二カーフ17bを撮像する。
以上のように、本実施の形態に係る切削方法は、第一ブレード48aで形成した第一カーフ13aと第二ブレード48bで形成した第二カーフ13bとのカーフ間距離D1が、第一撮像ユニット(第一撮像手段)14aと第二撮像ユニット(第二撮像手段)14bとが最も近接しうる最近接距離以上となる場合に、第一撮像ユニット14aで第一カーフ13aを撮像するとともに第二撮像ユニット14bで第二カーフ13bを撮像して、第一カーフ13a及び第二カーフ13bの状態を検出する。
このように、本実施の形態に係る切削方法によれば、第一カーフ13aと第二カーフ13bとの距離に応じて、第一撮像ユニット14a及び第二撮像ユニット14bで第一カーフ13a及び第二カーフ13bを同時に撮像できるので、従来のように、1つの撮像ユニットで複数のカーフを撮像する方法と比較して、カーフチェックに要する時間を短縮し、生産性を高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態では、チャックテーブル4aに保持された被加工物11を切削する切削方法について説明したが、チャックテーブル4bに保持された被加工物11についても同様の切削方法で切削できる。
また、上記実施の形態では、カーフ間距離D2が最近接距離未満の場合に、第一撮像ユニット14aを用いて第一カーフ17a及び第二カーフ17bを撮像する態様を例示しているが、第二撮像ユニット14bを用いて第一カーフ17a及び第二カーフ17bを撮像しても良い。すなわち、対象の被加工物11を保持するチャックテーブルから遠い一方の撮像ユニットで第一カーフ17a及び第二カーフ17bを撮像しても良い。
また、上記実施の形態では、第一カーフ17aを撮像した後に第二カーフ17bを撮像しているが、第二カーフ17bを撮像した後に第一カーフ17aを撮像しても良い。その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
13a 第一カーフ
13b 第二カーフ
15 チッピング
17a 第一カーフ
17b 第二カーフ
21 テープ
23 フレーム
D1,D2 カーフ間距離
2 切削装置
4a,4b チャックテーブル(保持手段)
6a,6b X軸移動機構
8a,8b 柱部
10a,10b 架橋部
12a 第一切削ユニット
12b 第二切削ユニット
14a 第一撮像ユニット(第一撮像手段)
14b 第二撮像ユニット(第二撮像手段)
16a 第一切削ユニット移動機構
16b 第二切削ユニット移動機構
18a 第一撮像ユニット移動機構
18b 第二撮像ユニット移動機構
20a,20b X軸ガイドレール
22a,22b X軸移動テーブル
24a,24b X軸ボールネジ
26a,26b X軸パルスモータ
28a,28b クランプ
30 Y軸ガイドレール
32a,32b Y軸移動テーブル
34a,34b Y軸ボールネジ
36 Y軸パルスモータ
38a,38b Z軸ガイドレール
40a,40b Z軸移動テーブル
42a,42b Z軸パルスモータ
44a,44b アーム部
46a 第一ブレード
46b 第二ブレード
48a,48b スピンドル
50 Y軸ガイドレール
52a,52b Y軸移動テーブル
54a,54b Y軸ボールネジ
56 Y軸パルスモータ

Claims (1)

  1. 被加工物を保持する保持手段と、該保持手段で保持された被加工物を切削する第一ブレードと、該第一ブレードに対面して配設された第二ブレードと、該保持手段で保持された被加工物を撮像する第一撮像手段と第二撮像手段と、を備えた切削装置で被加工物を切削する切削方法であって、
    被加工物を保持手段で保持する保持ステップと、
    該保持手段で保持された被加工物を第一ブレードで切削して第一カーフを形成するとともに、該第一ブレードに対面して配設された第二ブレードで被加工物を切削して第二カーフを形成する切削ステップと、
    該切削ステップで形成された該第一カーフと該第二カーフとの状態を検出する検出ステップと、
    該切削ステップを実施した後、該検出ステップを実施する前に、該切削ステップにおける該第一ブレードと該第二ブレードとの位置から、該第一カーフと該第二カーフとの間のカーフ間距離を算出するカーフ間距離算出ステップと、を備え、
    該検出ステップでは、該カーフ間距離算出ステップで算出された該カーフ間距離が該第一撮像手段と該第二撮像手段とが最も近接しうる距離以上の場合に、該第一カーフを第一撮像手段で撮像するとともに該第二カーフを第二撮像手段で撮像して該第一カーフと該第二カーフとの状態をそれぞれ検出し、該第一撮像手段と該第二撮像手段とが最も近接しうる距離より該カーフ間距離が狭い場合に、該第一撮像手段と該第二撮像手段のうち該第一カーフと該第二カーフとに近い方の撮像手段で該第一カーフと該第二カーフとを撮像して該第一カーフと該第二カーフとの状態をそれぞれ検出することを特徴とする切削方法。
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