JP6454647B2 - ベビーカー - Google Patents

Description

本発明はベビーカーに関する。

従来の技術に係るベビーカーは、展開位置と折り畳み位置とを有する車体フレームと、前記車体フレームの下部に設けられた前輪アセンブリ及び後輪アセンブリと、前記車体フレームに設けられ、人体を支持することができる人体支持装置と、前記車体フレームを展開位置にロックするためのロック装置とを含む。従来の車体フレームは、種類が非常に多いため、車体フレームの杆状部材の数が異なり、各杆状部材間の連結関係や連結位置も異なり、従って、折り畳み原理や折り畳み方式もそれぞれ異なっている。

本発明で解決しようとする技術的課題は、ベビーカーを提供することである。

上述の技術的課題を解決するため、本発明で採用する技術的思想は、次の通りである。展開位置と折り畳み位置とを有する車体フレームと、左前輪アセンブリと、右前輪アセンブリと、左後輪アセンブリと、右後輪アセンブリと、前記車体フレームを展開位置にロックするための車体フレームロック装置と、前記車体フレームに設けられる座席とを含み、前記車体フレームは、左側部に位置する左側ブラケットと、右側部に位置する右側ブラケットと、前記左側ブラケットと前記右側ブラケットとの間に連結される連結ブラケットとを含み、
前記左側ブラケットは、
下部に前記左前輪アセンブリが設けられる左前ブラケットと、
下部に前記左後輪アセンブリが設けられる左後ブラケットと、
左側杆であって、前記左前ブラケットの上部、前記左後ブラケットの上部及び前記左側杆の下部の三者のうちの２つが回転可能に連結され、３つ目の部材が前記２つの部材のうちの少なくとも１つと回転可能に連結される、左側杆と、
前部が左第３軸を介して前記左前ブラケットと回転可能に連結される左連結杆と、
左第４軸を介して前記左後ブラケットと回転可能に連結され、左第５軸を介して前記左連結杆の後部と回転可能に連結される左引き杆と、
左第６軸を介して前記左側杆の上部と回転可能に連結され、下部が左第７軸を介して前記左引き杆の上部と回転可能に連結される左押し杆ブラケットと、を含み、
前記右側ブラケットは、
下部に前記右前輪アセンブリが設けられる右前ブラケットと、
下部に前記右後輪アセンブリが設けられる右後ブラケットと、
右側杆であって、前記右前ブラケットの上部、前記右後ブラケットの上部及び前記右側杆の下部の三者のうちの２つが回転可能に連結され、３つ目の部材が前記２つの部材のうちの少なくとも１つと回転可能に連結される、右側杆と、
前部が右第３軸を介して前記右前ブラケットと回転可能に連結される右連結杆と、
右第４軸を介して前記右後ブラケットと回転可能に連結され、右第５軸を介して前記右連結杆の後部と回転可能に連結される右引き杆と、
右第６軸を介して前記右側杆の上部と回転可能に連結され、下部が右第７軸を介して前記右引き杆の上部と回転可能に連結される右押し杆ブラケットと、を含み、
前記連結ブラケットは、
一端部が左第９軸を介して前記左前ブラケットと回転可能に連結され、他端部が右第９軸を介して前記右前ブラケットと回転可能に連結される前横杆と、
一端部が左第１０軸を介して前記左後ブラケットと回転可能に連結され、他端部が右第１０軸を介して前記右後ブラケットと回転可能に連結される後横杆と、
一端部が左第１１軸を介して前記左押し杆ブラケットと回転可能に連結され、他端部が右第１１軸を介して前記右押し杆ブラケットと回転可能に連結される上横杆と、を含み、
前記車体フレームが展開位置にあるときに、前記左前ブラケットと前記左側杆との間に角度αが形成され、前記角度αの範囲は１６５°〜１９５°であり、それに対応して、前記右前ブラケットと前記右側杆との間に角度α’が形成され、前記角度α’の範囲は１６５°〜１９５°である。

いくつかの実施形態では、前記車体フレームが折り畳み位置にある場合、前記左第９軸の軸線と前記左第１０軸の軸線とは、前記左第１１軸の軸線と平行であり、前記右第９軸の軸線と前記右第１０軸の軸線とは、前記右第１１軸の軸線と平行であり、或いは、前記左第９軸の軸線と前記左第１０軸の軸線とは、前記左第１１軸の軸線と重なり合い、前記右第９軸の軸線と前記右第１０軸の軸線とは、前記右第１１軸の軸線と重なり合っている。

いくつかの実施形態では、前横杆の両端部及び／又は左前ブラケットと右前ブラケットには、第１前片方向回転制限機構と第２前片方向回転制限機構がそれぞれ設けられている。

別の具体的な実施例では、後横杆の両端部及び／又は左後ブラケットと右後ブラケットには、第１及び第２後片方向回転制限機構がそれぞれ設けられている。

別の具体的な実施例では、上横杆の両端部及び／又は左押し杆ブラケットと右押し杆ブラケットには、第１及び第２上片方向回転制限機構がそれぞれ設けられている。

いくつかの実施形態では、連結ブラケットは連結杆横杆を更に含み、前記連結杆横杆の一端部が左第１２軸を介して前記左連結杆と回転可能に連結され、前記連結杆横杆の他端部が右第１２軸を介して前記右連結杆と回転可能に連結されており、前記左第９軸の軸線と、前記左第１０軸の軸線と、前記左第１１軸の軸線とは、前記左第１２軸の軸線と平行し又は重なり合い、それに対応して、前記右第９軸の軸線と、前記右第１０軸の軸線と、前記右第１１軸の軸線とは、前記右第１２軸の軸線と平行し又は重なり合っている。

いくつかの更なる実施形態では、前記連結杆横杆の両端部及び／又は前記左連結杆と前記右連結杆には、連結杆片方向回転制限機構がそれぞれ設けられている。

いくつかの実施形態では、前記左前輪アセンブリは左前輪を含み、前記左後輪アセンブリは、左第８軸を介して前記左後ブラケットの下部と回転可能に連結される左後輪継手と、前記左後輪継手に回転可能に設けられる左後輪とを含み、前記左後輪継手及び／又は左後ブラケットには、左展開位置決め機構が設けられており、前記右前輪アセンブリは右前輪を含み、前記右後輪アセンブリは、右第８軸を介して前記右後ブラケットの下部と回転可能に連結される右後輪継手と、前記右後輪継手に回転可能に設けられる右後輪とを含み、前記右後輪継手及び／又は右後ブラケットには、右展開位置決め機構が設けられており、前記車体フレームが折り畳み位置にあるときに、前記左後輪の軸は前記左前ブラケットと前記左後ブラケットとの間に位置し、且つ前記左後輪は前記左前輪の上方に位置しており、前記右後輪の軸は前記右前ブラケットと前記右後ブラケットとの間に位置し、且つ前記右後輪は前記右前輪の上方に位置している。

いくつかの実施形態では、前記左押し杆ブラケットは、下部に位置し、前記左側杆及び前記左引き杆とそれぞれ回転可能に連結される左押し杆と、前記左押し杆の長手方向に沿って前記左押し杆に摺設される左押しバーとを含み、前記左押し杆及び／又は左押しバーには、左押し杆位置決め機構が設けられており、前記右押し杆ブラケットは、下部に位置し、前記右側杆及び前記右引き杆とそれぞれ回転可能に連結される右押し杆と、前記右押し杆の長手方向に沿って前記右押し杆に摺設される右押しバーとを含み、前記右押し杆及び／又は右押しバーには、右押し杆位置決め機構が設けられており、前記上横杆が前記左押しバーと前記右押しバーとの間に回転可能に連結されている。

いくつかの実施形態では、前記左前ブラケットの上部は左第１軸を介して前記左後ブラケットの上部と回転可能に連結され、前記左側杆の下部は左第２軸を介して前記左後ブラケットの上部と回転可能に連結されており、前記左第１軸は前記左第２軸の前下方に位置しており、前記右前ブラケットの上部は右第１軸を介して前記右後ブラケットの上部と回転可能に連結され、前記右側杆の下部が右第２軸を介して前記右後ブラケットの上部と回転可能に連結されており、前記右第１軸は前記右第２軸の前下方に位置している。

いくつかの実施形態では、前記車体フレームが折り畳み位置にあるときに、前記ベビーカーの長さは２５０ｍｍ〜２９０ｍｍ以内、幅は１２０ｍｍ〜１５０ｍｍ以内、高さは３４０ｍｍ〜５００ｍｍ以内である。

いくつかの実施形態では、前記左第５軸は前記左第４軸の前方に位置し、前記右第５軸は前記右第４軸の前方に位置する。

いくつかの実施形態では、前記左第７軸は前記左第６軸の下方に位置し、前記右第７軸は前記右第６軸の下方に位置する。

いくつかの実施形態では、前記角度αの範囲は１７０°〜１８５°であり、それに対応して、前記角度α’の範囲は１７０°〜１８５°である。

上述説明に係る「上」、「下」、「前」、「後」等は、車体フレームが展開位置にあるときに定義されたものであり、左／右前輪アセンブリが所在する位置が前、左／右後輪アセンブリが所在する位置が後ろである。

本発明の範囲は、上述の技術的特徴を具体的に組合せた技術的思想に限定されるものではなく、また、上述の技術的特徴又はそれと均等の特徴を任意に組み合わせて形成されるその他の技術的思想も含まれるべきである。例えば、上述の特徴と、本願により開示される類似の機能を有する技術的に特徴（但し、これに限らない）とを入れ替えて形成される技術的思想等も含まれている。

上述の技術的思想によれば、本発明は従来技術と比べて以下の優れた点を有する。すなわち、左側ブラケットと右側ブラケットがそれぞれ対称に設けられており、且つそれぞれが折り畳み連結杆機構を構成しているので、車体フレームロック機構が解除された後に、左側ブラケット及び右側ブラケットをそれぞれ折り畳むことにより、前後方向及び上下方向のサイズを小さくすることができ、「折り畳み状態１」を形成し、その後、左側ブラケットと右側ブラケットとを、それぞれ連結ブラケットに対して回転させることで相対的に近付け、これによって左右方向のサイズも小さくし、「折り畳み状態２」を形成し、すなわち車体フレームが折り畳み状態にあり、折り畳んだ後の体積は小さくなり、携帯し易くなる。

図１は車体フレームの展開位置を示す側面図である（実施例１）。 図２は車体フレームの展開位置を示す斜視図である（実施例１）。 図３は車体フレームの展開位置と折り畳み位置との切り換えを示す側面図である（実施例１）。 図４は車体フレームの展開位置と折り畳み位置との切り換えを示す斜視図である（実施例１）。 図５は車体フレームの「折り畳み状態１」を示す正面図である（実施例１）。 図６は車体フレームの「折り畳み状態１」を示す平面図である（実施例１）。 図７は車体フレームの「折り畳み状態１」を示す斜視図である（実施例１）。 図８は車体フレームの折り畳み位置を示す斜視図である（実施例１）。 図９は車体フレームの展開位置を示す斜視図である（実施例２）。 図１０は車体フレームの展開位置における左後輪アセンブリと右後輪アセンブリの反転を示す斜視図である（実施例２）。 図１１は車体フレームの「折り畳み状態１」を示す立体図である（実施例２）。 図１２は車体フレームの折り畳み位置を示す正面図である（実施例２）。

＜実施例１＞
図１〜図８に示すベビーカーでは、該ベビーカーの車体フレーム１は主に、両側に位置する左側ブラケット２と右側ブラケット３と、両側のブラケットの間に連結される連結ブラケット４によって構成されており、本実施例において、左側ブラケット２と右側ブラケット３とは、略同じ構造である。

具体的には、本実施例に係るベビーカーは、展開位置と折り畳み位置とを有する車体フレーム１と、左前輪アセンブリ５と、右前輪アセンブリ７と、左後輪アセンブリ６と、右後輪アセンブリ８と、車体フレーム１を展開位置にロックするための車体フレームロック装置と、車体フレーム１に設けられる座席とを含み、座席は主に布カバーにより構成されているが、図には示されていない。

車体フレーム１は、左側部に位置する左側ブラケット２と、右側部に位置する右側ブラケット３と、左側ブラケット２と右側ブラケット３との間に連結される連結ブラケット４と、を含む。

左側ブラケット２は、
左前ブラケット２１であって、その下部に左前輪アセンブリ５が設けられており、左前輪アセンブリ５は通常、左前ブラケット２１の下部に回転可能に設けられる左前輪継手と、左前輪継手に回転可能に設けられる左前輪とを含み、左前輪継手の回転軸線が鉛直方向に沿って延伸している、左前ブラケット２１と、
左後ブラケット２２であって、その下部に左後輪アセンブリ６が設けられており、左後輪アセンブリ６は左後ブラケットの下部に固定される左後輪継手と、左後輪継手に回転可能に設けられる左後輪とを含む、左後ブラケット２２と、
左側杆２３であって、左前ブラケット２１の上部、左後ブラケット２２の上部及び左側杆２３の下部の３つの部材のうちの２つが回転可能に連結され、３つ目の部材が前記２つの部材のうちの少なくとも１つと回転可能に連結されており、本実施例では、好適には、左前ブラケット２１の上部は左第１軸２１１を介して左後ブラケット２２の上部と回転可能に連結され、左側杆２３の下部は左第２軸２１２を介して左後ブラケット２２の上部と回転可能に連結されており、左第１軸２１１は左第２軸２１２の前下方に位置しており、車体フレーム１を折り畳んだときに、左前ブラケット２１と左側杆２３とをそれぞれ左後ブラケット２２に近付け、左前ブラケット２１の上部、左後ブラケット２２の上部及び左側杆２３の三者を同軸に回転可能に連結することもできる、左側杆２３と、
前部が左第３軸２１３を介して左前ブラケット２１と回転可能に連結される左連結杆２４と、
左第４軸２１４を介して左後ブラケット２２と回転可能に連結され、左第５軸２１５を介して左連結杆２４の後部と回転可能に連結される左引き杆２５であって、左第５軸２１５は左第４軸２１４の前方又は後方のいずれかに位置してもよく、本実施例では、左第５軸２１５は左第４軸２１４の前方に位置している、左引き杆２５と、
左第６軸２１６を介して左側杆２３の上部と回転可能に連結され、下部が左第７軸２１７を介して左引き杆２５の上部と回転可能に連結される左押し杆ブラケット２６と、を含む。

右側ブラケット３は、
下部に右前輪アセンブリ７が設けられる右前ブラケット３１と、
下部に右後輪アセンブリ８が設けられる右後ブラケット３２と、
右側杆３３であって、右前ブラケット３１の上部、右後ブラケット３２の上部及び右側杆３３の下部の３つの部材のうちの２つが回転可能に連結され、３つ目の部材が前記２つの部材のうちの少なくとも１つと回転可能に連結されており、本実施例では、右前ブラケット３１の上部が右第１軸３１１を介して右後ブラケット３２の上部と回転可能に連結され、右側杆３３の下部が右第２軸３１２を介して右後ブラケット３２の上部と回転可能に連結され、右第１軸３１１は右第２軸３１２の前下方に位置しており、車体フレーム１を折り畳んだときに、右前ブラケット３１と右側杆３３とをそれぞれ右後ブラケット３２に近付け、又は右前ブラケット３１の上部、右後ブラケット３２の上部及び右側杆３３の三者を同軸に回転可能に連結することもできる、右側杆３３と、
前部が右第３軸３１３を介して右前ブラケット３１と回転可能に連結される右連結杆３４と、
右第４軸３１４を介して右後ブラケット３２と回転可能に連結され、右第５軸３１５を介して右連結杆３４の後部と回転可能に連結される右引き杆３５であって、同様に、右第５軸３１５は右第４軸３１４の前方又は後方のいずれかに位置してもよく、本実施例では、右第５軸３１５は右第４軸３１４の前方に位置している、右引き杆３５と、
右第６軸３１６を介して右側杆３３の上部と回転可能に連結され、下部が右第７軸３１７を介して右引き杆３５の上部と回転可能に連結される右押し杆ブラケット３６と、を含む。左押し杆ブラケット２６及び右押し杆ブラケット３６は、それぞれが１本の完全な杆状部材である。

車体フレームロック機構は、左押し杆ブラケット２６と左側杆２３との間、及び右押し杆ブラケット３６と右側杆３３との間に設けられている。或いは、左押し杆ブラケット２６と左引き杆２５との間、右押し杆ブラケット３６と右引き杆３５との間のようにその他の位置に設けられてもよい。車体フレームロック機構の具体的な構造は本発明の要点ではないので、ここでは贅言しない。

左側ブラケット２において、左前ブラケット２１、左後ブラケット２２、左連結杆２４及び左引き杆２５は４つの連結杆機構を構成しており、左後ブラケット２２、左側杆２３、左押し杆ブラケット２６及び左引き杆２５も４つの連結杆機構を構成している。これに対応し、右側ブラケット３は左側ブラケット２と対称になっている。

連結ブラケット４は、
一端部が左第９軸４１１を介して左前ブラケット２１と回転可能に連結され、他端部が右第９軸４２１を介して右前ブラケット３１と回転可能に連結される前横杆４１と、
一端部が左第１０軸４１２を介して左後ブラケット２２と回転可能に連結され、他端部が右第１０軸４２２を介して右後ブラケット３２と回転可能に連結される後横杆４２と、
一端部が左第１１軸４１３を介して左押し杆ブラケット２６と回転可能に連結され、他端部が右第１１軸４２３を介して右押し杆ブラケット３６と回転可能に連結される上横杆４３と、を含み、
車体フレーム１が展開位置にあるときに、左前ブラケット２１と左側杆２３との間に角度αが形成され、角度αの範囲は１６５°〜１９５°、好適には１７０°〜１８５°であり、それに対応して、右前ブラケット３１と右側杆３３との間に角度α’が形成され、角度α’の範囲は１６５°〜１９５°、好適には１７０°〜１８５°であり、左前ブラケット２１と左側杆２３とが１本の直線を呈し、左側ブラケット２と右側ブラケット３とが対称であることがより望ましい。車体フレーム１を折り畳むときに、車体フレーム１の体積が小さくなる。

車体フレーム１が折り畳み位置にあるときに、左第９軸４１１の軸線と左第１０軸４１２の軸線とは、左第１１軸４１３の軸線と平行であり、右第９軸４２１の軸線と右第１０軸４２２の軸線とは、右第１１軸４２３の軸線と平行である。車体フレーム１が折り畳み位置にあるときに、左第９軸４１１の軸線と左第１０軸４１２の軸線とは、左第１１軸４１３の軸線と重なり合い、右第９軸４２１の軸線と右第１０軸４２２の軸線とは、右第１１軸４２３の軸線と重なり合うことがより望ましい。これによって、車体フレーム１が折り畳み位置にあるときに、左側ブラケット２及び右側ブラケット３は、連結ブラケット４に対してより近付くことができる。

前横杆４１の両端部のそれぞれと、左前ブラケット２１又は右前ブラケット３１との間には、前片方向回転制限機構が設けられており、後横杆４２の両端部のそれぞれと、左後ブラケット２２又は右後ブラケット３２との間には、後片方向回転制限機構が設けられており、上横杆４３の両端部のそれぞれと、左押し杆ブラケット２６又は右押し杆ブラケット３６との間には、上片方向回転制限機構が設けられている。上述の各片方向回転制限機構の具体的な構造は本発明の要点ではなく、車体フレーム１が展開位置にあるときに、前片方向回転制限機構を例にすると、左前ブラケット２１が前横杆４１に対して一方向にのみ回転し、他の方向には回転できずに、位置を限定されて動かなければよい。同様に、右前ブラケット３１は前横杆４１に対して一方向にのみ回転し、他の方向には回転できない。例えば、前横杆４１の両端部に２つの凸部を設けて、車体フレーム１が展開位置にあるときに、左前ブラケット２１と右前ブラケット３１がそれぞれ前横杆４１の両端部の凸部に押圧される。

車体フレーム１の展開位置における安定性をより高くするため、好適には、連結ブラケット４は連結杆横杆４４を更に含み、連結杆横杆４４の一端部は左第１２軸４１４を介して左連結杆２４と回転可能に連結され、連結杆横杆４４の他端部は右第１２軸４２４を介して右連結杆３４と回転可能に連結され、左第９軸４１１の軸線と、左第１０軸４１２の軸線と、左第１１軸４１３の軸線とは、左第１２軸４１４の軸線と平行し又は重なり合っており、それに対応して、右第９軸４２１の軸線と、右第１０軸４２２の軸線と、右第１１軸４２３の軸線とは、右第１２軸４２４の軸線と平行し又は重なり合っている。

連結杆横杆４４の両端部のそれぞれと、左連結杆２４又は右連結杆３４との間には、連結杆片方向回転制限機構が設けられている。連結杆片方向回転制限機構は、上述の前片方向回転制限機構と同じである。

車体フレーム１が折り畳み位置にあるときに、ベビーカーの長さは２５０ｍｍ、幅は１２６ｍｍ、高さは４３０ｍｍである。そのうち、車体フレーム１に用いられる杆状部材の太さは、車体フレーム１を折り畳んだ後の幅及び長さに影響を与える。

車体フレーム１を折り畳む過程において、左側ブラケット２及び右側ブラケット３を折り畳む過程で、左側ブラケット２を例に挙げると、左押し杆ブラケット２６を垂直に下方に移動させ、左側杆２３が左第２軸２１２を介して後方と下方に回転し、左引き杆２５が左第４軸２１４を介して後方と下方に回転するとともに、左後ブラケット２２に近付き、且つ左連結杆２４を動かし、左連結杆２４の働きにより、左前ブラケット２１と左後ブラケット２２とを互いに近付けて、「折り畳み状態１」に達し、続いて、左側ブラケット２及び右側ブラケット３を、連結ブラケット４に対して９０°に折り畳んで反転させ、「折り畳み状態２」に達し、すなわち、車体フレーム１が折り畳み位置にある。

＜実施例２＞
図９〜図１２に示すように、実施例２と実施例１との違いは、以下の通りである。左後輪アセンブリ６は、左第８軸２１８を介して左後ブラケット２２の下部と回転可能に連結される左後輪継手６１と、左後輪継手６１に回転可能に設けられる左後輪６２とを含み、左後輪継手６１と左後ブラケット２２との間には、左展開位置決め機構が設けられており、右後輪アセンブリ８は、右第８軸３１８を介して右後ブラケット３２の下部と回転可能に連結される右後輪継手８１と、右後輪継手８１に回転可能に設けられる右後輪８２とを含み、右後輪継手８１と右後ブラケット３２との間には、右展開位置決め機構が設けられており、車体フレーム１が折り畳み位置にあるときに、左後輪６２の軸は左前ブラケット２１と左後ブラケット２２との間に位置し、且つ左後輪６２は左前輪の上方に位置し、右後輪８２の軸は右前ブラケット３１と右後ブラケット３２との間に位置し、且つ右後輪８２は右前輪の上方に位置している。左展開位置決め機構及び右展開位置決め機構の具体的な構造は、本発明の要点ではないので、ここでは贅言しないが、２つの回転部材の間をロックできる構造であれば、すべて適用される。

左押し杆ブラケット２６は伸縮可能な杆であり、下部に位置して左側杆２３及び左引き杆２５とそれぞれ回転可能に連結される左押し杆２６１と、左押し杆２６１の長手方向に沿って左押し杆２６１に摺設される左押しバー２６２とを含み、左押し杆２６１と左押しバー２６２との間には、左押し杆位置決め機構が設けられており、右押し杆ブラケット３６も伸縮可能な杆であり、下部に位置して右側杆３３及び右引き杆３５とそれぞれ回転可能に連結される右押し杆３６１と、右押し杆３６１の長手方向に沿って右押し杆３６１に摺設される右押しバー３６２とを含み、右押し杆３６１と右押しバー３６２との間には、右押し杆位置決め機構が設けられており、上横杆４３は、左押しバー２６２と右押しバー３６２との間に回転可能に連結されている。左押し杆位置決め機構及び右押し杆位置決め機構の具体的な構造は本発明の要点ではないので、ここでは贅言しないが、２つの摺動する部材の間をロックできる構造であれば、すべて適用される。

車体フレーム１が折り畳み位置にあるときに、左後輪アセンブリ６と右後輪アセンブリ８とが上方に反転し、左押し杆ブラケット２６と右押し杆ブラケット３６を収縮し、これによって、車体フレーム１の折り畳み後の体積が更に減少する。車体フレーム１が折り畳み位置にあるときに、ベビーカーの長さは２５０ｍｍ、幅は１２６ｍｍ、高さは３４０ｍｍである。

上述の実施例は、本発明の技術的思想及び特徴を説明するためのものであり、その目的は当業者に本発明の内容を理解させ、これに基づいて実施させることにあり、これによって本発明の保護範囲が限定されない。本発明の主旨に基づいて実際に行われた同効果の変更又は修飾は、すべて本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

１：車体フレーム，２：左側ブラケット，３：右側ブラケット，４：連結ブラケット，２１：左前ブラケット，２２：左後ブラケット，２３：左側杆，２４：左連結杆，２５：左引き杆，２６：左押し杆ブラケット，２６１：左押し杆，２６２：左押しバー，２１１：左第１軸，２１２：左第２軸，２１３：左第３軸，２１４：左第４軸，２１５：左第５軸，２１６：左第６軸，２１７：左第７軸，２１８：左第８軸，３１：右前ブラケット，３２：右後ブラケット，３３：右側杆，３４：右連結杆，３５：右引き杆，３６：右押し杆ブラケット，３６１：右押し杆，３６２：右押しバー，３１１：右第１軸，３１２：右第２軸，３１３：右第３軸，３１４：右第４軸，３１５：右第５軸，３１６：右第６軸，３１７：右第７軸，３１８：右第８軸，４１：前横杆，４２：後横杆，４３：上横杆，４４：連結杆横杆，４１１：左第９軸，４１２：左第１０軸，４１３：左第１１軸，４１４：左第１２軸，４２１：右第９軸，４２２：右第１０軸，４２３：右第１１軸，４２４：右第１２軸，５：左前輪アセンブリ，６：左後輪アセンブリ，７：右前輪アセンブリ，８：右後輪アセンブリ，６１：左後輪継手，６２：左後輪，８１：右後輪継手，８２：右後輪。

Claims (13)

1. 折り畳み可能な車体フレーム（１）と、左前輪アセンブリ（５）と、右前輪アセンブリ（７）と、左後輪アセンブリ（６）と、右後輪アセンブリ（８）と、前記車体フレーム（１）を展開位置にロックするための車体フレームロック装置と、前記車体フレーム（１）に設けられる座席とを含み、前記車体フレーム（１）は、左側部に位置する左側ブラケット（２）と、右側部に位置する右側ブラケット（３）と、前記左側ブラケット（２）と前記右側ブラケット（３）との間に連結される連結ブラケット（４）とを含むベビーカーであって、
   前記左側ブラケット（２）は、
   上部及び下部を有し、その下部に前記左前輪アセンブリ（５）が設けられる左前ブラケット（２１）と、
   上部及び下部を有し、その下部に前記左後輪アセンブリ（６）が設けられる左後ブラケット（２２）と、
   左側杆（２３）であって、上部及び下部を有し、前記左前ブラケット（２１）の上部が前記左後ブラケット（２２）の上部と回転可能に連結され、前記左側杆（２３）の下部が前記左後ブラケット（２２）の上部と回転可能に連結されており、或いは、前記左前ブラケット（２１）の上部、前記左後ブラケット（２２）の上部及び前記左側杆（２３）の三者が同軸に回転可能に連結される、左側杆（２３）と、
   前部及び後部を有し、その前部が左第３軸（２１３）を介して前記左前ブラケット（２１）と回転可能に連結される左連結杆（２４）と、
   上部及び下部を有し、左第４軸（２１４）を介して前記左後ブラケット（２２）と回転可能に連結され、左第５軸（２１５）を介して前記左連結杆（２４）の後部と回転可能に連結される左引き杆（２５）と、
   上部及び下部を有し、左第６軸（２１６）を介して前記左側杆（２３）の上部と回転可能に連結され、下部が左第７軸（２１７）を介して前記左引き杆（２５）の上部と回転可能に連結される左押し杆ブラケット（２６）と、を含み、
   前記右側ブラケット（３）は、
   上部及び下部を有し、その下部に前記右前輪アセンブリ（７）が設けられる右前ブラケット（３１）と、
   上部及び下部を有し、その下部に前記右後輪アセンブリ（８）が設けられる右後ブラケット（３２）と、
   右側杆（３３）であって、上部及び下部を有し、前記右前ブラケット（３１）の上部が前記右後ブラケット（３２）の上部と回転可能に連結され、前記右側杆（３３）の下部が前記右後ブラケット（３２）の上部と回転可能に連結され、或いは、前記右前ブラケット（３１）の上部、前記右後ブラケット（３２）の上部及び前記右側杆（３３）の三者が同軸に回転可能に連結される、右側杆（３３）と、
   前部及び後部を有し、その前部が右第３軸（３１３）を介して前記右前ブラケット（３１）と回転可能に連結される右連結杆（３４）と、
   上部及び下部を有し、右第４軸（３１４）を介して前記右後ブラケット（３２）と回転可能に連結され、右第５軸（３１５）を介して前記右連結杆（３４）の後部と回転可能に連結される右引き杆（３５）と、
   上部及び下部を有し、右第６軸（３１６）を介して前記右側杆（３３）の上部と回転可能に連結され、下部が右第７軸（３１７）を介して前記右引き杆（３５）の上部と回転可能に連結される右押し杆ブラケット（３６）と、を含み、
   前記連結ブラケット（４）は、
   一端部が左第９軸（４１１）を介して前記左前ブラケット（２１）と回転可能に連結され、他端部が右第９軸（４２１）を介して前記右前ブラケット（３１）と回転可能に連結される前横杆（４１）と、
   一端部が左第１０軸（４１２）を介して前記左後ブラケット（２２）と回転可能に連結され、他端部が右第１０軸（４２２）を介して前記右後ブラケット（３２）と回転可能に連結される後横杆（４２）と、
   一端部が左第１１軸（４１３）を介して前記左押し杆ブラケット（２６）と回転可能に連結され、他端部が右第１１軸（４２３）を介して前記右押し杆ブラケット（３６）と回転可能に連結される上横杆（４３）と、を含み、
   車体フレームの前記左前ブラケット（２１）と前記左側杆（２３）とを互いに連結する部位がそれぞれ１つの軸線に沿って延伸し、前記右前ブラケット（３１）と前記右側杆（３３）とを互いに連結する部位がそれぞれ１つ軸線に沿って延伸しており、前記車体フレーム（１）が展開状態にあるときに、左前ブラケット（２１）の軸線と左側杆（２３）の軸線との間に角度αが形成され、右前ブラケット（３１）の軸線と右側杆（３３）の軸線との間に角度α'が形成され、前記角度αの範囲は１６５°〜１９５°であり、前記角度α'の範囲は１６５°〜１９５°であり、
   前記車体フレーム（１）が折り畳まれる過程において、前記左側ブラケット（２）は、前記左第９軸（４１１）、前記左第１０軸（４１２）及び前記左第１１軸（４１３）を介し、前記連結ブラケット（４）に対して該連結ブラケット（４）の前方又は後方に反転されて折り畳まれており、前記右側ブラケット（３）は、前記右第９軸（４２１）、前記右第１０軸（４２２）及び前記右第１１軸（４２３）を介し、前記連結ブラケット（４）に対して該連結ブラケット（４）の前方又は後方に反転されて折り畳まれており、
   車体フレーム（１）が折り畳み状態にあるときに、左第９軸（４１１）の軸線と左第１０軸（４１２）の軸線とは、左第１１軸（４１３）の軸線と平行であり、右第９軸（４２１）の軸線と右第１０軸（４２２）の軸線とは、右第１１軸（４２３）の軸線と平行であり、或いは、左第９軸（４１１）の軸線と左第１０軸（４１２）の軸線とは、左第１１軸（４１３）の軸線と同一軸線であり、右第９軸（４２１）の軸線と前記右第１０軸（４２２）の軸線とは、前記右第１１軸（４２３）の軸線と同一軸線であることを特徴とするベビーカー。
2. 左前ブラケット（２１）及び／又は前横杆（４１）の対応する端部には、車体フレームの展開時における左前ブラケット（２１）の前横杆（４１）に対して一方向への回転を制限する第１前片方向回転制限機構が設けられており、右前ブラケット（３１）及び／又は前横杆（４１）の対応する端部には、車体フレームの展開時における右前ブラケット（３１）の前横杆（４１）に対して一方向への回転を制限する第２前片方向回転制限機構が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
3. 左後ブラケット（２２）及び／又は後横杆（４２）の対応する端部には、車体フレームの展開時における左後ブラケット（２２）の後横杆（４２）に対して一方向への回転を制限する第１後片方向回転制限機構が設けられており、右後ブラケット（３２）及び／又は後横杆（４２）の対応する端部には、車体フレームの展開時における右後ブラケット（３２）の後横杆（４２）に対して一方向への回転を制限する第２後片方向回転制限機構が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
4. 左押し杆ブラケット（２６）及び／又は上横杆（４３）の対応する端部には、車体フレームの展開時における左押し杆ブラケット（２６）の上横杆（４３）に対して一方向への回転を制限する第１上片方向回転制限機構が設けられており、右押し杆ブラケット（３６）及び／又は上横杆（４３）の対応する端部には、車体フレームの展開時における右押し杆ブラケット（３６）の上横杆（４３）に対して一方向への回転を制限する第２上片方向回転制限機構が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
5. 連結ブラケット（４）は連結杆横杆（４４）を更に含み、前記連結杆横杆（４４）の一端部が左第１２軸（４１４）を介して前記左連結杆（２４）と回転可能に連結され、前記連結杆横杆（４４）の他端部が右第１２軸（４２４）を介して前記右連結杆（３４）と回転可能に連結されており、左第９軸（４１１）の軸線と、左第１０軸（４１２）の軸線と、左第１１軸（４１３）の軸線とは、左第１２軸（４１４）と平行又は同一軸線であり、右第９軸（４２１）の軸線と、右第１０軸（４２２）の軸線と、右第１１軸（４２３）の軸線とは、右第１２軸（４２４）の軸線と平行又は同一軸線であることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
6. 前記左連結杆（２４）、前記右連結杆（３４）及び／又は連結杆横杆（４４）の対応する端部には、連結杆片方向回転制限機構がそれぞれ設けられていることを特徴とする、請求項５に記載のベビーカー。
7. 前記左前輪アセンブリ（５）は左前輪を含み、前記左後輪アセンブリ（６）は、左第８軸（２１８）を介して前記左後ブラケット（２２）の下部と回転可能に連結される左後輪継手（６１）と、前記左後輪継手（６１）に回転可能に設けられる左後輪（６２）とを含み、前記左後輪継手（６１）及び／又は左後ブラケット（２２）には、両者を相対的に展開するときに位置決めするための左展開位置決め機構が設けられており、前記右前輪アセンブリ（７）は右前輪を含み、前記右後輪アセンブリ（８）は、右第８軸（３１８）を介して前記右後ブラケット（３２）の下部と回転可能に連結される右後輪継手（８１）と、前記右後輪継手（８１）に回転可能に設けられる右後輪（８２）とを含み、前記右後輪継手（８１）及び／又は右後ブラケット（３２）には、両者を相対的に展開するときに位置決めするための右展開位置決め機構が設けられており、前記車体フレーム（１）が折り畳み状態にあるときに、前記左後輪（６２）の軸は前記左前ブラケット（２１）と前記左後ブラケット（２２）との間に位置し、且つ前記左後輪（６２）は前記左前輪の上方に位置しており、前記右後輪（８２）の軸は前記右前ブラケット（３１）と前記右後ブラケット（３２）との間に位置し、且つ前記右後輪（８２）は前記右前輪の上方に位置していることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
8. 前記左押し杆ブラケット（２６）は、下部に位置し、前記左側杆（２３）及び前記左引き杆（２５）とそれぞれ回転可能に連結される左押し杆（２６１）と、前記左押し杆（２６１）の長手方向に沿って前記左押し杆（２６１）に摺設される左押しバー（２６２）とを含み、前記左押し杆（２６１）及び／又は左押しバー（２６２）には、左押し杆位置決め機構が設けられており、前記右押し杆ブラケット（３６）は、下部に位置し、前記右側杆（３３）及び前記右引き杆（３５）とそれぞれ回転可能に連結される右押し杆（３６１）と、前記右押し杆（３６１）の長手方向に沿って前記右押し杆（３６１）に摺設される右押しバー（３６２）とを含み、前記右押し杆（３６１）及び／又は右押しバー（３６２）には、右押し杆位置決め機構が設けられており、前記上横杆（４３）は前記左押しバー（２６２）と前記右押しバー（３６２）との間に回転可能に連結されていることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
9. 前記左前ブラケット（２１）の上部は左第１軸（２１１）を介して前記左後ブラケット（２２）の上部と回転可能に連結され、前記左側杆（２３）の下部は左第２軸（２１２）を介して前記左後ブラケット（２２）の上部と回転可能に連結されており、前記左第１軸（２１１）は前記左第２軸（２１２）の前下方に位置しており、前記右前ブラケット（３１）の上部は右第１軸（３１１）を介して前記右後ブラケット（３２）の上部と回転可能に連結され、前記右側杆（３３）の下部は右第２軸（３１２）を介して前記右後ブラケット（３２）の上部と回転可能に連結されており、前記右第１軸（３１１）は前記右第２軸（３１２）の前下方に位置していることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
10. 前記車体フレーム（１）が折り畳み位置にあるときに、前記ベビーカーの長さは２５０ｍｍ〜２９０ｍｍ以内、幅は１２０ｍｍ〜１５０ｍｍ以内、高さは３４０ｍｍ〜５００ｍｍ以内であることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
11. 前記左第５軸（２１５）は前記左第４軸（２１４）の前方に位置し、前記右第５軸（３１５）は前記右第４軸（３１４）の前方に位置することを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
12. 前記左第７軸（２１７）は前記左第６軸（２１６）の下方に位置し、前記右第７軸（３１７）は前記右第６軸（３１６）の下方に位置することを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
13. 前記角度αの範囲は１７０°〜１８５°であり、それに対応して、前記角度α'の範囲は１７０°〜１８５°であることを特徴とする、請求項１に記載のベビーカー。
    

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