JP6452166B2 - 回転電機およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、回転電機およびその製造方法に関する。
ハイブリッド自動車などには、ステータとロータとを備えた回転電機が用いられている。ステータのステータコア等は、例えば鋼板を積層させて得られた積層鋼板によって構成されている。
回転電機には、熱媒体を用いてステータ等を冷却する機構を採用することができる(例えば特許文献1,2を参照)。
特許文献1には、ステータコアに冷却油が流れる油路をなす貫通孔が形成された回転電機が開示されている。特許文献2には、ステータの外周面とモータケースの内周面との間に冷却液が循環可能な液冷モータが開示されている。
特開2012−005180号公報 特開2014−230358号公報
前述の回転電機等では、冷却油等の流路を有するため効率的な冷却が可能であるが、流路内の冷却油等が漏出してステータとロータとの間に入り込むことなどによって損失が生じることがあった。
本発明は、冷却効率に優れ、かつ熱媒体の漏出が起こりにくい回転電機およびその製造方法を提供することを目的の一つとする。
請求項1に記載の発明は、孔部(例えば、実施形態における孔部16)を有する複数の鋼板(例えば、実施形態における環状板11)が積層された積層鋼板(例えば、実施形態における積層鋼板12)を有し、前記積層鋼板には、熱媒体(例えば、実施形態における熱媒体23)が流通可能な熱媒体流通孔(例えば、実施形態における熱媒体流通孔18)が前記鋼板の厚さ方向に貫通して形成され、前記熱媒体流通孔は、隣り合う前記孔部どうしが前記鋼板の積層方向に連通して形成され、隣り合う前記鋼板は、接着剤層(例えば、実施形態における接着剤層9)によって固定され、前記接着剤層は、前記鋼板の厚さ方向から見て、前記孔部の周囲の少なくとも一部に形成されている回転電機を提供する。
請求項2に記載の発明は、前記接着剤層が、前記鋼板の厚さ方向から見て、前記孔部の内周縁(例えば、実施形態における内周縁16a)の少なくとも一部を含むように形成されている請求項1に記載の回転電機を提供する。
請求項3に記載の発明は、前記孔部が、複数形成されている請求項1または2に記載の回転電機を提供する。
請求項4に記載の発明は、前記積層鋼板が、ステータコア(例えば、実施形態におけるステータコア4)である請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の回転電機を提供する。
請求項5に記載の発明は、前記鋼板が、環状のバックヨーク(例えば、実施形態におけるバックヨーク13)と、前記バックヨークの径方向の内方にコイル(例えば、実施形態におけるコイル5)を保持するコイル保持部(例えば、実施形態におけるスロット15)と、を有し、前記孔部は、前記バックヨークの外周縁に近接して形成されている請求項4に記載の回転電機を提供する。
請求項6に記載の発明は、前記積層鋼板の積層方向の一方および他方の端部にそれぞれ設けられた流路形成部材(例えば、実施形態における流路形成部材6)と、前記流路形成部材と前記積層鋼板との隙間を液密に閉止するシール部材(例えば、実施形態におけるシール部材7)と、をさらに備え、前記流路形成部材は、前記積層鋼板の積層方向の一方および他方の端部(例えば、実施形態における端部4a,4a)にそれぞれ設けられ、前記一方の端部(例えば、実施形態における端部4a1)に設けられた前記流路形成部材(例えば、実施形態における第1流路形成部材6A)に、前記熱媒体を前記熱媒体流通孔に導く導入流路(例えば、実施形態における導入流路24)が形成され、前記他方の端部(例えば、実施形態における端部4a2)に設けられた前記流路形成部材(例えば、実施形態における第2流路形成部材6B)に、前記熱媒体を前記熱媒体流通孔から導出する導出流路(例えば、実施形態における導出流路25)が形成されている請求項4または5に記載の回転電機を提供する。
請求項7に記載の発明は、前記積層鋼板および前記流路形成部材に巻き付けられるコイルをさらに備え、前記流路形成部材は、絶縁性材料からなる請求項6に記載の回転電機を提供する。
請求項8に記載の発明は、前記バックヨークの内周縁から径方向内方に突出し、前記バックヨークの周方向に間隔をおいて形成された複数のティース(例えば、実施形態におけるティース14)をさらに備え、前記コイル保持部は、隣り合う前記ティースの間に確保され、前記孔部の少なくとも一部は、前記バックヨークの周方向の位置が前記ティースと一致する請求項5に記載の回転電機を提供する。
請求項9に記載の発明は、孔部を有する鋼板の表面に接着剤を塗布する塗布工程と、前記接着剤が塗布された鋼板と他の鋼板とを積層し、前記接着剤からなる接着剤層により固定することによって積層鋼板を得る積層工程と、を有し、前記塗布工程では、前記積層工程において前記接着剤層が前記鋼板の厚さ方向から見て前記孔部の周囲の少なくとも一部に形成されるように前記接着剤を塗布し、前記積層工程では、前記積層鋼板に、熱媒体が流通可能な熱媒体流通孔が、前記鋼板の厚さ方向に貫通し、隣り合う前記孔部どうしが前記鋼板の積層方向に連通して形成されるように前記鋼板を積層する回転電機の製造方法を提供する。
請求項10に記載の発明は、鋼板の表面に接着剤を塗布する塗布工程と、前記接着剤が塗布された鋼板と他の鋼板とを積層し、前記接着剤からなる前記接着剤層により固定することによって積層鋼板を得る積層工程と、前記積層鋼板に、熱媒体が流通可能な熱媒体流通孔を、隣り合う前記孔部どうしが前記鋼板の積層方向に連通するように、前記鋼板の厚さ方向に貫通して形成する孔開け工程と、を有し、前記孔開け工程では、前記接着剤層が前記鋼板の厚さ方向から見て前記孔部の周囲の少なくとも一部に形成されるように前記熱媒体流通孔を形成する回転電機の製造方法を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、接着剤層は、前記鋼板の厚さ方向から見て、前記孔部の周囲の少なくとも一部に形成されているため、熱媒体流通孔を流れる熱媒体が漏出して鋼板の隙間に流れるのを抑制できる。したがって、漏出した熱媒体を原因とする損失を抑えることができる。
また、積層鋼板に熱媒体流通孔が形成されているため、積層鋼板を内部から効率よく冷却することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記接着剤層が、前記孔部の内周縁の少なくとも一部を含むように形成されているため、鋼板間に流れ込む熱媒体の量を少なくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、鋼板に孔部が複数形成されているため、積層鋼板の冷却効率を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、積層鋼板がステータコアであるため、冷却のための構造が磁束の流れに影響しやすく、損失が問題となりやすいが、前述の構成により、漏出した熱媒体を原因とする損失を抑えることができる。
請求項5に記載の発明によれば、孔部はバックヨークの外周縁に近接して形成されているため、コイル保持部から離れて位置する。そのため、孔部および熱媒体を原因とする磁束の流れの遮断が起こりにくくなる。よって、回転電機の性能低下を回避できる。
請求項6に記載の発明によれば、シール部材によって、積層鋼板と流路形成部材との間に、熱媒体流通孔内の熱媒体が流入するのを防ぐことができる。そのため、熱媒体の漏出を原因とする損失を抑制できる。
請求項7に記載の発明によれば、流路形成部材は、巻き付けられたコイルによって支持されるため、回転電機の構造が簡略となり、その製造が容易となる。また、流路形成部材のための専用の支持構造が不要であるため、製造コストを抑制できる。
請求項8に記載の発明によれば、孔部および熱媒体を原因とする磁束の流れの遮断が起こりにくくなる。よって、回転電機の性能低下を回避できる。
請求項9に記載の発明によれば、塗布工程において、接着剤を塗布するべき位置が明確となり、正確な位置に接着剤を塗布することができる。そのため、製造のばらつきを抑え、製造歩留まりを高めることができる。また、正確な位置に無駄なく接着剤を塗布することができるため、接着剤の使用量を低減でき、製造コストを抑制できる。
請求項10に記載の発明によれば、複数の鋼板の孔部を同時に形成できるため、積層鋼板の製造が容易となる。
実施形態の回転電機の分解斜視図である。 図1の回転電機の一部の構造を示す断面図である。 図1の回転電機のステータコアの構造を示す断面図であり、図2に示すI部分の拡大図である。 図1の回転電機の環状板の平面図である。 図1の回転電機の環状板および接着剤層の平面図である。 図1の回転電機の第1流路形成部材の平面図である。 図1の回転電機の第2流路形成部材の平面図である。 (A)図1の回転電機のサイドカバーを外した状態の平面図である。(B)図1の回転電機のサイドカバーおよび流路形成部材を外した状態の平面図である。(C)図1の回転電機のサイドカバーおよびコイルを外した状態の平面図である。 第1実施形態の回転電機の製造方法において、孔部を形成する工程を示す断面図である。 第1実施形態の回転電機の製造方法において、接着剤を塗布する工程を示す断面図である。 第1実施形態の回転電機の製造方法において、環状板を積層する工程を示す断面図である。 第2実施形態の回転電機の製造方法において、接着剤を塗布する工程を示す断面図である。 第2実施形態の回転電機の製造方法において、環状板を積層する工程を示す断面図である。 第2実施形態の回転電機の製造方法において、孔部を形成する工程を示す断面図である。 図1の回転電機の環状板の第1変形例の平面図である。 図1の回転電機の環状板の第2変形例の平面図である。 図1の回転電機の接着剤層の第1変形例および環状板の平面図である。 図1の回転電機の接着剤層の第2変形例および環状板の平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[回転電機]
図1は、実施形態の回転電機1の分解斜視図である。図2は、回転電機1の一部の構造を示す断面図である。図3は、ステータコア4の構造を示す断面図であり、図2に示すI部分の拡大図である。図4は、環状板11の平面図である。図5は、環状板11および接着剤層9の平面図である。図6は、第1流路形成部材6Aの平面図である。図7は、第2流路形成部材6Bの平面図である。図8(A)は、回転電機1のサイドカバー32を外した状態の平面図である。図8(B)は、回転電機1のサイドカバー32および流路形成部材6を外した状態の平面図である。図8(C)は、回転電機1のサイドカバー32およびコイル5を外した状態の平面図である。
平面視とは、例えば環状板11の厚さ方向に見ることをいう。中心軸C1は環状板11およびステータコア4の中心軸であり、環状板11の厚さ方向に沿う。
図1および図2に示すように、回転電機1は、ステータ2と、ステータ2を収容するケース3とを備えている。
ステータ2は、ステータコア4と、コイル5と、流路形成部材6と、シール部材7とを有する。
なお、図1等には示されていないが、回転電機1は、ステータ2の内部にロータを有する。
図2および図3に示すように、ステータコア4は、誘導電流の低減などを目的として、互いに同じ形状の複数の環状板11を積層させた積層鋼板12によって構成されている。
図4および図5に示すように、環状板11は、中央に開口部10を有する鋼板(例えば電磁鋼板)からなる。環状板11は、環状のバックヨーク13と、バックヨーク13の内周縁13aから突出するティース14と、を有する。
バックヨーク13は、例えば円環状に形成されている。
バックヨーク13には、複数の孔部16が形成されている。孔部16は、例えば平面視において円形状とされている(図5参照)。複数の孔部16は、バックヨーク13の周方向に間隔をおいて形成され、例えばバックヨーク13の周方向に等間隔に形成されている。複数の孔部16は、例えば環状板11の中心軸C1に対してn回対称(nは2以上の整数)の回転対称位置に形成されている。
図5に示すように、孔部16は、バックヨーク13の外周縁13bに近接して形成されることが好ましい。孔部16とバックヨーク13の内周縁13aとの距離L1(バックヨーク13の径方向の距離)は、バックヨーク13の幅L2(バックヨーク13の径方向の寸法)の2分の1より大きいことが好ましい。
これによって、孔部16がスロット15から離れて形成されるため、孔部16および熱媒体23を原因とする磁束の流れの遮断が起こりにくくなる。よって、回転電機1の性能低下を回避できる。
孔部16は、少なくとも一部が、周方向位置(バックヨーク13の周方向の位置)がティース14と一致することが好ましい。
これによって、孔部16および熱媒体23を原因とする磁束の流れの遮断が起こりにくくなる。よって、回転電機1の性能低下を回避できる。
図2および図3に示すように、複数の環状板11は、孔部16の周方向位置(中心軸C1周りの位置)を一致させて積層されている。
図2、図3および図5に示すように、熱媒体流通孔18は、隣り合う環状板11の孔部16どうしが環状板11の積層方向に連通することによって形成されている。熱媒体流通孔18は、ステータコア4を環状板11の厚さ方向に貫通している。
ステータコア4では、環状板11に孔部16が複数形成されているため、環状板11の周方向の広範囲にわたってステータコア4を冷却できる。そのため、ステータコア4の冷却効率を高めることができる。
ティース14は、バックヨーク13の内周縁13aからバックヨーク13の径方向の内方に向かって突出して形成されている。複数のティース14は、バックヨーク13の周方向に間隔をおいて形成されている。
隣り合うティース14,14間には、コイル5を保持する複数のスロット15(コイル保持部)が確保されている。スロット15は、バックヨーク13の径方向内方に位置する。
隣り合う環状板11は、接着剤層9によって互いに接着され、固定されている。
接着剤層9は接着剤8からなる。接着剤8としては、嫌気性接着剤、加熱硬化型接着剤、二液反応硬化型接着剤などが使用できる。特に、嫌気性接着剤は、高い接着強度が得られるため好ましい。嫌気性接着剤としては、常温硬化性のものが使用できる。接着剤8は絶縁性材料であることが好ましい。嫌気性接着剤は、金属イオンの存在下で空気が遮断されると重合が進行し硬化する接着剤であって、例えばアクリル系の接着剤(例えばヒドロキシアルキルメタクリレート、ウレタンメタクリレート等のジメタクリレート類、エポキシアクリレートなどを含むもの)が使用できる。
図5に示すように、接着剤層9は、孔部16の周囲の少なくとも一部に形成されている。接着剤層9は、例えば平面視において孔部16を囲む環状に形成される。接着剤層9の平面視形状は特に限定されず、円形状、楕円形状、多角形状(例えば矩形状)、不定形状などとすることができるが、円形状が好ましい。接着剤層9は、孔部16の周りに連続する形状である。接着剤層9の幅は、例えば孔部16の周方向に一定とされる。
接着剤層9は、例えば平面視において孔部16の内周縁16aの少なくとも一部(好ましくは全部)を含むように形成されている。
接着剤層9が孔部16の内周縁16a(熱媒体流通孔18の内周縁18a)の少なくとも一部を含むように形成されていると、接着剤層9が内周縁16aよりも外周側に位置する場合に比べて、環状板11,11間に流れ込む熱媒体23の量を少なくすることができる。
図3に示すように、接着剤層9は、孔部16を囲むように、隣り合う環状板11,11の隙間に充てんされて形成される。そのため、接着剤層9は孔部16の全周にわたって環状板11,11の隙間を液密に閉止する。
なお、接着剤層の形状は、孔部16を囲む環状に限らない。接着剤層は、例えば孔部16を囲む環の少なくとも一部であって、孔部16の周りに連続する形状とすることができる。
「孔部16の周りに連続する」とは、例えば、平面視において、接着剤層が孔部16の半周以上を囲むような長さを有することである。例えば、平面視において、接着剤層が、中心C2(図5参照)と接着剤層によって形成される扇形の中心角が180°以上となるような長さを有する場合には、その接着剤層は、孔部16の周りに連続する形状であるといえる。なお、中心C2は平面視における孔部16の中心である。
図5に示すように、環状板11の表面11aには、ティース14に、接着剤8からなる接着剤層19を形成してもよい。接着剤層19の平面視形状は、例えば円形状である。図5では、ティース14には、ティース14の長さ方向に間隔をおいて、複数の接着剤層19が形成されている。
図2、図6、図7および図8(A)〜図8(C)に示すように、流路形成部材6,6は、ステータコア4の端面4bに重ねて配置される板状の基部21と、基部21の外面21aに形成された環状凸部22とを備えている。環状凸部22は、基部21の外面21aから、中心軸C1方向の外方(基部21から離れる方向)に突出して形成されている。
図2に示すように、流路形成部材6,6は、ステータコア4の一方および他方の端部4a,4a(環状板11の積層方向の端部)にそれぞれ設けられている。流路形成部材6,6は、それぞれ基部21の内面21bをステータコア4に向けて配置されている。
図2および図6に示すように、ステータコア4の一方の端部4a(4a1)に設けられた流路形成部材6(第1流路形成部材6A)には、熱媒体23を熱媒体流通孔18に導く導入流路24が形成されている。導入流路24は、流路形成部材6の内面21b側に形成された切欠きであり、流路形成部材6の外周縁6aに達している。導入流路24は、例えば流路形成部材6の全周にわたって形成することができる。
図2および図7に示すように、ステータコア4の他方の端部4a(4a2)に設けられた流路形成部材6(第2流路形成部材6B)には、熱媒体23を熱媒体流通孔18から導出する導出流路25が形成されている。導出流路25は、流路形成部材6の内面21bに形成された切欠きであり、流路形成部材6の外周縁6aに達している。導出流路25は、例えば流路形成部材6の全周にわたって形成することができる。
図2、図6および図7に示すように、基部21は、中央に開口部17を有する環状体である。
図2に示すように、基部21の内面21bには、シール部材7(第1シール部材7A)の一部を収容する第1環状凹部26が形成されている。図6および図7に示すように、第1環状凹部26は、例えば中心軸C1を中心とする円形状とされている。
流路形成部材6の環状凸部22の外周面22aには、シール部材7(第2シール部材7B)の一部を収容する第2環状凹部27が形成されている。第2環状凹部27は、例えば中心軸C1を中心とする円形状とされている。
図6および図7に示すように、基部21は、環状の主部28と、主部28の内周縁から流路形成部材6の径方向の内方に向かって突出するティース29とを有する。隣り合うティース29,29間には、コイル5を保持するスロット30(コイル保持部)が確保されている。
流路形成部材6は、例えば絶縁性材料からなる。絶縁性材料としては、例えばポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂を使用できる。
流路形成部材6は、ステータコア4とコイル5との間に介在してステータコア4とコイル5とを絶縁させる。そのため、流路形成部材6は、導入流路24および導出流路25を形成する機能と、ステータコア4とコイル5とを絶縁させる機能を併せ持つ。
図2に示すように、シール部材7(パッキン)は、第1環状凹部26に嵌合する環状の第1シール部材7Aと、第2環状凹部27に嵌合する環状の第2シール部材7Bとを有する。
第1シール部材7Aは、流路形成部材6の基部21の内面21b(詳しくは第1環状凹部26の内面)と、ステータコア4の端面4bとに当接して、内面21bと端面4bとの隙間を液密に閉止する。
第2シール部材7Bは、流路形成部材6の環状凸部22の外周面22a(詳しくは第2環状凹部27の内面)と、ケース3のハウジング31の内周面31aとに当接して、外周面22aと内周面31aとの隙間を液密に閉止する。
コイル5は、ステータコア4および流路形成部材6に取り付けられている。コイル5は、スロット15,30を通ってステータコア4および流路形成部材6に巻き付けられている。コイル5の一部は、スロット15,30を経て流路形成部材6の外面側(基部21の外面21a側)に達している。コイル5は、ステータコア4に対して流路形成部材6を支持している。
図1および図2に示すように、ケース3は、ステータ2を収容する円筒状のハウジング31と、ハウジング31の一方および他方の開口31a,31aを閉止する一対のサイドカバー32,32とを有する。
図2に示すように、ハウジング31には、流路形成部材6の導入流路24に連通する導入流路33と、導出流路25に連通する導出流路34とが形成されている。導入流路33および導出流路34は、ハウジング31を厚さ方向に貫通する貫通孔である。
図2に示すように、回転電機1では、熱媒体23を導入流路33,24を通して熱媒体流通孔18に導入し、導出流路25,34を通して系外に導出することができる。熱媒体23は、例えば冷却用オイル(冷却油)などの液体である。熱媒体23を熱媒体流通孔18に流通させることによって、ステータコア4を冷却することができる。
[回転電機の製造方法](第1実施形態)
次に、回転電機1を製造する場合を例として、第1実施形態の回転電機の製造方法を説明する。
本実施形態の製造方法では、次に示す工程P1〜P3によってステータコア4を作製する。
(孔開け工程P1)
図9(A)に示すように、電磁鋼板などからなる鋼板41(鋼板材)を用意する。例えば打ち抜き用金型42を用いて鋼板41を打ち抜き加工することによって、図9(B)に示すように、鋼板41に孔部16を形成する。これによって、孔部16を有する環状板11(図4参照)を得る。
(塗布工程P2)
図10(A)に示すように、接着剤8を供給するノズル等の供給部43(塗布手段)を備えた製造装置を使用する。
図10(A)および図10(B)に示すように、供給部43を用いて環状板11(11A)の表面11aに接着剤8を塗布する。
接着剤8の塗布形状は、例えば、積層工程P3において環状板11(11B)と環状板11(11A)とを接着させたときに、接着剤8(接着剤層9)が孔部16を囲む環状となるような形状とされる。
なお、接着剤8の塗布形状は、積層工程P3において環状板11(11B)(図11(B)参照)と環状板11(11A)とを接着させたときに、接着剤層が、孔部16の周囲の少なくとも一部に形成される形状(例えば、接着剤層が孔部16を囲む環の少なくとも一部であって孔部16の周りに連続する形状)となるような形状であってもよい。
接着剤8は、孔部16の内面にも付着し、接着剤層(図示略)を形成するため、熱媒体23の漏出防止効果を高めることができる。
図5に示すように、環状板11の表面11aには、供給部43を用いて、ティース14に、接着剤8からなる接着剤層19を形成することができる。
(積層工程P3)
図11(A)および図11(B)に示すように、接着剤8を塗布した環状板11(11A)(他の鋼板)の表面11aに環状板11(11B)を積層する。この際、環状板11,11(11A,11B)の孔部16,16の周方向位置(中心軸C1周りの位置)を一致させる。
環状板11(11B)には、環状板11(11A)に向かってプレス圧を加えてもよい。これによって、接着剤8(接着剤層9)は環状板11(11B)に隙間なく密着する。
図3に示すように、接着剤層9は、隣り合う環状板11,11の隙間に接着剤8が充てんされて形成される。そのため、接着剤層9は孔部16の周りに連続して、環状板11,11の隙間を液密に閉止する。
環状板11の積層枚数が予め定められた数になるまで工程P1〜P3を繰り返す。接着剤層9が硬化することによって、複数の環状板11は接着剤層9を介して互いに接着固定される。孔部16,16の周方向位置(中心軸C1周りの方向の位置)は一致するため、孔部16によって熱媒体流通孔18が形成される。
これによって、複数の環状板11からなる積層鋼板12であるステータコア4(図1等を参照)を得る。
図2に示すように、ステータコア4の端部4a,4aにそれぞれ流路形成部材6,6を設け、コイル5を、スロット15,30を通してステータコア4および流路形成部材6に巻き付けることによってステータ2を得る。ステータ2をケース3に収容することによって、回転電機1(図1等を参照)を得る。
回転電機1は、ステータコア4の接着剤層9が孔部16を囲む環状に形成されているため、接着剤層9は、孔部16の全周にわたって環状板11,11の隙間を液密に閉止する。よって、熱媒体流通孔18を流れる熱媒体23が漏出して環状板11,11の隙間に流れるのを防ぐことができる。したがって、漏出した熱媒体23がステータ2とロータ(図示略)との間に入り込むことなどによる損失を抑制できる。
回転電機1は、ステータコア4に熱媒体流通孔18が形成されているため、ステータコア4を内部から効率よく冷却することができる。
また、回転電機1は、接着剤層9が環状に形成されているため、接着剤層を熱媒体流通孔以外の全域に形成する場合に比べ、接着剤8の塗布量を少なくし、製造コストを抑制することができる。
回転電機1は、第1シール部材7Aを有するため、ステータコア4と流路形成部材6との間に、熱媒体流通孔18内の熱媒体23が流入するのを防ぐことができる。そのため、熱媒体23の漏出を原因とする損失を抑制できる。
また、第2シール部材7Bによって、熱媒体流通孔18内の熱媒体23が、流路形成部材6の外面側に漏出するのを防ぎ、熱媒体23の漏出を原因とする損失を抑制できる。
流路形成部材6は、巻き付けられたコイル5によって支持されるため、ステータ2の構造が簡略となり、回転電機1の製造が容易となる。また、流路形成部材6のための専用の支持構造が不要であるため、製造コストを抑制できる。
ステータコア4は、コイル5が形成されるため、冷却のための構造が磁束の流れに影響しやすく、損失が問題となりやすいが、回転電機1では、前述の構成により、漏出した熱媒体23を原因とする損失を抑えることができる。
前述の製造方法によれば、環状板11に孔部16を形成した後に接着剤8を塗布するため、塗布工程において、接着剤8を塗布するべき位置が明確となり、正確な位置に接着剤8を塗布することができる。そのため、製造のばらつきを抑え、製造歩留まりを高めることができる。また、正確な位置に無駄なく接着剤8を塗布することができるため、接着剤8の使用量を少なくし、製造コストを抑制できる。
[回転電機の製造方法](第2実施形態)
第1実施形態の製造方法では、孔部16を形成した環状板11を積層することによってステータコア4を作製するが、鋼板を積層した後に、鋼板に孔部16を形成してもよい。以下、第2実施形態の回転電機の製造方法を説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
(塗布工程P4)
図12(A)および図12(B)に示すように、供給部43を用いて接着剤8を滴下することによって、鋼板41の表面41aに接着剤8を供給する。
(積層工程P5)
図13(A)および図13(B)に示すように、接着剤8を供給した鋼板41(41A)(他の鋼板)の表面41aに、鋼板41(41B)を積層する。これによって、表面41aの接着剤8は鋼板41(41A)と鋼板41(41B)との間で押圧されて展開し、接着剤層49となる。
(孔開け工程P6)
図14(A)および図14(B)に示すように、例えば穿孔工具44(例えばドリル等)を用いて、複数の鋼板41に孔部16(熱媒体流通孔18)を形成する。
孔部16は、接着剤層9が孔部16を囲む環状となるように形成される。接着剤層9は、孔部16の周囲の少なくとも一部に形成される形状(例えば、接着剤層が孔部16を囲む環の少なくとも一部であって孔部16の周りに連続する形状)であってもよい。
ステータコア4の端部4a,4a(図2参照)にそれぞれ流路形成部材6,6を設け、コイル5を、スロット15,30を通してステータコア4および流路形成部材6に巻き付けることによってステータ2を得る。ステータ2をケース3に収容することによって、回転電機1(図1等を参照)を得る。
この製造方法によれば、孔開け工程P6において複数の鋼板41の孔部16を同時に形成できるため、ステータコア4の製造が容易となる。
[環状板](第1および第2変形例)
図15は、環状板11の第1変形例である環状板51を示す平面図である。環状板51は、孔部16に代えて孔部56を有すること以外は、図4に示す環状板11と同じ構成である。
図16は、環状板11の第2変形例である環状板61を示す平面図である。環状板61は、孔部16に代えて孔部66を有すること以外は、図4に示す環状板11と同じ構成である。
孔部56,66は、平面視においてバックヨーク13の周方向に延在する形状とされている。詳しくは、孔部56,66は、中心軸C1周りの円弧状とされている。孔部56,66は、平面視において、中心軸C1周りの円を周方向に複数に分割した形状である。孔部56,66の数(すなわち分割数)は、それぞれ例えば3〜24とすることができる。
複数の孔部56は、中心軸C1に対してn回対称(nは2以上の整数)の回転対称となる位置にあることが好ましい。複数の孔部56の周方向の長さは互いに同じであることが好ましい。同様に、複数の孔部66は、中心軸C1に対してn回対称(nは2以上の整数)の回転対称となる位置にあることが好ましい。複数の孔部66の周方向の長さは互いに同じであることが好ましい。
環状板51,61では、孔部56,66が平面視において周方向に延在する形状であるため、バックヨーク13の周方向の広範囲にわたる冷却が可能である。よって、図4に示す環状板11に比べて冷却効率を高めることができる。
[接着剤層](第1変形例)
図5に示す接着剤層9は、平面視において孔部16の内周縁16aを含むように形成されているが、接着剤層は、平面視において孔部16の内周縁16aを含まない形状であってもよい。
図17は、接着剤層9の第1変形例である接着剤層79および環状板11を示す平面図である。
接着剤層79は、孔部16の内周縁16aから外周側に離れた位置において孔部16を囲む円環状に形成されている。
接着剤層79は、図5に示す接着剤層9と同様に、熱媒体流通孔18内の熱媒体23の漏出を防ぐことができる。
[接着剤層](第2変形例)
図5に示す接着剤層9は、平面視において孔部16の内周縁16aを囲む環状に形成されているが、接着剤層は環状でなくてもよい。
図18は、接着剤層9の第2変形例である接着剤層89および環状板11を示す平面図である。
接着剤層89は、平面視において孔部16の周りに連続する円弧状とされている。接着剤層89は、孔部16を囲む環の一部に相当する形状であり、孔部16の半周以上(例えば半周を越える周方向範囲)を囲む。
接着剤層89は、孔部16の周囲において環状板11,11の隙間を液密に閉止し、熱媒体流通孔18内の熱媒体23の漏出を抑制することができる。
例えば回転電機1が中心軸C1を水平にして設置される場合には、接着剤層89は、少なくとも一部(例えば長さ方向の中央)が孔部16に対して下方に位置するように形成してもよい。これによって、重力に従う熱媒体23の流れを阻止しやすくなる。
なお、この発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、図5等に示すように、実施形態の回転電機1では、積層鋼板12からなるステータコア4に接着剤層9が適用されているが、図1等には示されていないロータを積層鋼板で構成し、このロータに、図5に示す接着剤層9と同様の構造の接着剤層を適用してもよい。また、ロータに図17、図18に示す接着剤層79,89を採用してもよい。
図4等に示す環状板11は複数の孔部16を有するが、孔部の数は1でもよい。また、孔部16の平面視形状は円形に限らず、矩形等の多角形など、任意の形状とすることができる。また、熱媒体23としては冷却用オイルを例示したが、熱媒体は冷却用オイルに限らず、他の液体(例えば水)であってもよい。
1…回転電機、4…ステータコア、4a…端部、4a1…一方の端部、4a2…他方の端部、5…コイル、6…流路形成部材、6A…第1流路形成部材、6B…第2流路形成部材、7…シール部材、8…接着剤、9,79,89…接着剤層、11…環状板(鋼板)、11a…表面、12…積層鋼板、13…バックヨーク、13b…外周縁(バックヨークの外周縁)、14…ティース、15…スロット(コイル保持部)、16…孔部、16a…内周縁(孔部の内周縁)、18…熱媒体流通孔、18a…内周縁(熱媒体流通孔の内周縁)、23…熱媒体、24…導入流路、25…導出流路、41…鋼板、P2…塗布工程、P3…積層工程、P4…塗布工程、P5…積層工程、P6…孔開け工程。

Claims (7)

  1. 孔部を有する複数の鋼板が積層された積層鋼板と、
    前記積層鋼板の積層方向の一方および他方の端部にそれぞれ設けられた流路形成部材と、
    前記流路形成部材と前記積層鋼板との隙間を液密に閉止するシール部材と、
    前記積層鋼板および前記流路形成部材に巻き付けられるコイルと、を有し、
    前記積層鋼板には、熱媒体が流通可能な熱媒体流通孔が前記鋼板の厚さ方向に貫通して形成され、
    前記熱媒体流通孔は、隣り合う前記複数の鋼板の前記孔部どうしが前記鋼板の積層方向に連通して形成され、
    隣り合う前記鋼板は、接着剤層によって固定され、
    前記接着剤層は、前記鋼板の厚さ方向から見て、前記孔部を半周以上囲む形状とされ、
    前記積層鋼板は、ステータコアであり、
    前記一方の端部に設けられた前記流路形成部材に、前記熱媒体を前記熱媒体流通孔に導く導入流路が形成され、
    前記他方の端部に設けられた前記流路形成部材に、前記熱媒体を前記熱媒体流通孔から導出する導出流路が形成され、
    前記流路形成部材は、絶縁性材料からなることを特徴とする回転電機。
  2. 前記接着剤層は、前記鋼板の厚さ方向から見て、前記孔部の内周縁の少なくとも一部を含むように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記孔部は、複数形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記鋼板は、環状のバックヨークと、前記バックヨークの径方向の内方にコイルを保持するコイル保持部と、を有し、
    前記孔部は、前記バックヨークの外周縁に近接して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記バックヨークの内周縁から径方向内方に突出し、前記バックヨークの周方向に間隔をおいて形成された複数のティースをさらに備え、
    前記コイル保持部は、隣り合う前記ティースの間に確保され、
    前記孔部の少なくとも一部は、前記バックヨークの周方向の位置が前記ティースと一致することを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 孔部を有する鋼板の表面に接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記接着剤が塗布された鋼板と他の鋼板とを積層し、前記接着剤からなる接着剤層により固定することによって積層鋼板を得る積層工程と、
    前記積層鋼板の積層方向の一方および他方の端部にそれぞれ流路形成部材を設けるとともに、前記流路形成部材と前記積層鋼板との間に、前記流路形成部材と前記積層鋼板との隙間を液密に閉止するシール部材を設ける工程と、
    前記積層鋼板および前記流路形成部材に巻き付けられるコイルを設ける工程と、を有し、
    前記塗布工程では、前記積層工程において前記接着剤層が前記鋼板の厚さ方向から見て前記孔部を半周以上囲む形状となるように前記接着剤を塗布し、
    前記積層工程では、前記積層鋼板に、熱媒体が流通可能な熱媒体流通孔が、前記鋼板の厚さ方向に貫通して形成されるように前記鋼板を積層し、
    前記熱媒体流通孔は、隣り合う前記複数の鋼板の前記孔部どうしが前記鋼板の積層方向に連通して形成され、
    前記積層鋼板は、ステータコアであり、
    前記一方の端部に設けられた前記流路形成部材に、前記熱媒体を前記熱媒体流通孔に導く導入流路が形成され、
    前記他方の端部に設けられた前記流路形成部材に、前記熱媒体を前記熱媒体流通孔から導出する導出流路が形成され、
    前記流路形成部材は、絶縁性材料からなることを特徴とする回転電機の製造方法。
  7. 鋼板の表面に接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記接着剤が塗布された鋼板と他の鋼板とを積層し、前記接着剤からなる接着剤層により固定することによって積層鋼板を得る積層工程と、
    前記積層鋼板に、熱媒体が流通可能な熱媒体流通孔を、前記鋼板の厚さ方向に貫通して形成する孔開け工程と、
    前記積層鋼板の積層方向の一方および他方の端部にそれぞれ流路形成部材を設けるとともに、前記流路形成部材と前記積層鋼板との間に、前記流路形成部材と前記積層鋼板との隙間を液密に閉止するシール部材を設ける工程と、
    前記積層鋼板および前記流路形成部材に巻き付けられるコイルを設ける工程と、を有し、
    前記熱媒体流通孔は、隣り合う前記複数の鋼板に形成された孔部どうしが前記鋼板の積層方向に連通して形成され、
    前記孔開け工程では、前記接着剤層が前記鋼板の厚さ方向から見て前記孔部を半周以上囲む形状となるように前記熱媒体流通孔を形成し、
    前記積層鋼板は、ステータコアであり、
    前記一方の端部に設けられた前記流路形成部材に、前記熱媒体を前記熱媒体流通孔に導く導入流路が形成され、
    前記他方の端部に設けられた前記流路形成部材に、前記熱媒体を前記熱媒体流通孔から導出する導出流路が形成され、
    前記流路形成部材は、絶縁性材料からなることを特徴とする回転電機の製造方法。
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