JP6451805B1 - エンジンの保温構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】保温部材の側壁部の一部をエンジンマウントブラケットで代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図ることができるエンジンの保温構造の提供を目的とする。
【解決手段】エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部38と、エンジンの側方を覆う側壁部41、44とから構成される専用の保温部材50を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部がエンジンをマウント支持するエンジンマウントブラケット20で構成されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造に関する。
一般に、車両を屋外に所定時間(例えば、8時間以上)停止させると、エンジン温度は外気温まで低下する。
そこで、エンジン温度が外気温まで低下しないように、エンジンの上方を覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される保温部材を設けると、エンジン温度の低下が抑制され、エンジン再始動時に可及的高い温度からの再始動が可能となり、暖機時の燃料噴射量を抑制して、燃費の向上を図りつつ、早期暖機が可能となると共に、エンジンオイルの保温も図れるため、当該エンジンオイルの温度低下も抑制でき、エンジンオイルの摺動抵抗の低減も図れる。
つまり、上記保温部材により、早期暖機(燃費向上)とエンジンオイルの摺動抵抗低減との両立を図ることができる。
ところで、特許文献1には、エンジン上方およびエンジン側方を覆う専用のカバー部材(保温部材)を備えた車両のエンジンカプセル化構造物が開示されている。
しかしながら、該特許文献1には、カバー部材の重量およびコストを如何に低減させるかという技術思想については開示されておらず、改善の余地があった。
特開2013−119384号公報
そこで、この発明は、保温部材の側壁部の一部をエンジンマウントブラケットで代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図ることができるエンジンの保温構造の提供を目的とする。
この発明によるエンジンの保温構造は、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部がエンジンをマウント支持するエンジンマウントブラケットで構成され、上記エンジンマウントブラケットの上面部に、上記上蓋部が上載支持されたものである。
上記構成によれば、保温部材の側壁部の一部をエンジンマウントブラケットで代用するので、この分だけ側壁部を一部省略することができ、その重量およびコストの低減を図ることができる。
上記構成によれば、エンジンマウントブラケットの上面部で上蓋部を支持するので、当該上蓋部を支える支持剛性が向上し、保温部材の側壁部にかかる荷重の低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記エンジンマウントブラケットは前後二箇所の取付け部でフロントサイドフレーム上面に取付けられており、上記エンジンマウントブラケットには、上記前後二箇所の取付け部間を塞ぐ縦壁部が形成されたものである。
上記構成によれば、上述の縦壁部を形成したことにより、エンジンマウントブラケットからの熱逃げを抑制することができる
の発明の一実施態様においては、上記エンジンマウントブラケットには、マウントラバーが取付けられており、該マウントラバーとその上方のマウントブラケット部との間に空間部が形成されており、上記マウントラバーからエンジン側に向けて車幅方向内側に真っ直ぐに延びる腕部を備えたものである。
上記構成によれば、マウントラバーからエンジン側に向けて真横に延びる腕部を備えているので、マウントラバーの下方から上方に向かう熱が上記空間部から逃げるのを、上記腕部にて抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記腕部が上記空間部と略同じ高さ位置に配置されたものである。
上記構成によれば、腕部を空間部と略同一高さ位置に配置したので、上記空間部からの熱逃げをより一層抑制することができる。
またこの発明によるエンジンの保温構造は、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部と、エンジンの車幅方向外側の側方を覆う側壁部と、エンジンの後方を覆う後壁部から構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、エンジンをマウント支持するエンジンマウントブラケットが、車両前後方向において上記後壁部と上記側壁部との間に配置されて上記保温部材の一部として構成されたものである。
この発明の一実施態様においては、上記エンジンマウントブラケットは、上記上蓋部と上記後壁部および上記側壁部で囲まれた領域に位置するように設けられたものである。
この発明によれば、保温部材の側壁部の一部をエンジンマウントブラケットで代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図ることができる効果がある。
本発明のエンジンの保温構造を示す斜視図 図1の平面図 エンジンの保温構造を車両後方上部から見た状態で示す斜視図 エンジンの保温構造を車幅方向外側から見た状態で示す側面図 エンジンの保温構造を車幅方向内側から見た状態で示す側面図 マウントブラケットの斜視図 図5のA−A線矢視断面図 図5のB−B線矢視断面図 図5のC−C線矢視断面図 図5のD−D線に沿う要部の矢視断面図
保温部材の側壁部の一部をエンジンマウントブラケットで代用することにより、当該側壁部を一部省略し、その重量およびコストの低減を図るという目的を、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部がエンジンをマウント支持するエンジンマウントブラケットで構成されるという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はエンジンの保温構造を示し、図1は当該エンジンの保温構造を車幅方向外側前方から見た状態で示す斜視図、図2は図1の平面図、図3はエンジンの保温構造を車両後方上部から見た状態で示す斜視図、図4はエンジンの保温構造を車幅方向外側から見た状態で示す側面図、図5はエンジンの保温構造を車幅方向内側から見た状態で示す側面図である。
エンジンの保温構造の説明に先立って、まず車体構造について説明する。
図1、図2、図4、図5に示すように、エンジンルームの左右両サイドにおいてダッシュロアパネルから車両の前方に延びるフロントサイドフレーム1を設けている。
このフロントサイドフレーム1は、フロントサイドフレームインナ2とフロントサイドフレームアウタ3とを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面1A(図9参照)を備えた車体強度部材であって、当該フロントサイドフレーム1の前端部には、クラッシュカン取付け用のセットプレート4を設けている(図1、図4、図5参照)。
なお、図面においては、図示の便宜上、車両右側のフロントサイドフレーム1のみを示している。
図4に示すように、フロントサイドフレーム1の閉断面1A内には、後述するエンジンマウントブラケット20を締結固定する目的で、その取付け位置に対応して前後一対のリテーナ5、6を接合固定すると共に、これら前後一対のリテーナ5、6間におけるフロントサイドフレーム1内には、補強部材としてのガセット7を接合固定している。
上述のリテーナ5、6は平面視でコ字状部5a、6aを有しており、該コ字状部5a、6aは上下方向に延びると共に、これらの各コ字状部5a、6aには、マウントブラケット締結用のボルト8、9を螺合する上下方向に延びる円筒形状のナット部材10、11を抱持固定している。
上述のエンジンルームの車両前方にはシュラウド12を設けている(図1参照)。
図1に示すように、上述のシュラウド12は熱交換器としてのラジエータやコンデンサを覆うシュラウドパネル13と、該シュラウドパネル13の上部に位置するシュラウドアッパメンバ14とを備えている。
シュラウドパネル13はアッパメンバ13Uとロアメンバ13Lと、これら上下の各メンバ13U、13Lを上下方向に連結する左右のサイドメンバ13S、13Sとを略方形枠状に一体形成したものである。
上述のシュラウドアッパメンバ14は、車幅方向中央に位置するシュラウドアッパメンバセンタ14aの車幅方向両端部にシュラウドアッパメンバサイド14b、14bを一体的に連結したもので、左右のシュラウドアッパメンバサイド14b、14bの左右両端部はエプロンに連結される。
図1〜図5に示すように、エンジンを車体強度部材であるフロントサイドフレーム1にマウント支持するエンジンマウントブラケット20を設けている。
図6はエンジンマウントブラケット20の斜視図、図7は図5のA−A線矢視断面図、図8は図5のB−B線矢視断面図、図9は図5のC−C線矢視断面図、図10は図5のD−D線に沿う要部の矢視断面図である。
上述のエンジンマウントブラケット20(ボディ側のマウントブラケット)は、図4、図5に側面図で、また図6に斜視図でそれぞれ示すように、アルミダイカストにより形成されており、該エンジンマウントブラケット20は前後の脚部21、22と、脚部21、22の下端部に一体形成された取付け部としての前後二箇所の取付け座23、24と、上述の各脚部21、22の上部に設けられた枠状部25と、を備えている。
そして、上述のエンジンマウントブラケット20は図4、図5に示すように、前後二箇所の取付け座23、24でフロントサイドフレーム1上面に取付けられている。詳しくは、前後一対のボルト8、9をナット部材10、11に締結することで、エンジンマウントブラケット20の取付け座23、24がフロントサイドフレームインナ2の上面2aに取付けられたものである。
図4、図5、図8に示すように、エンジンマウントブラケット20には、前後二箇所の取付け座23、24間を塞ぐ縦壁部26、27、28が一体形成されている。
図6、図8に示すように、エンジンマウントブラケット20の前側の脚部21は前片21aと後片21bとを有しており、これら前片21aおよび後片21bを連結する縦壁部26の車幅方向の肉厚は、前片21a、後片21bの車幅方向の肉厚よりも小さく形成されている。
同様に、図6、図8に示すように、エンジンマウントブラケット20の後側の脚部22も前片22aと後片22bとを有しており、これら前片22aおよび後片22bを連結する縦壁部27の車幅方向の肉厚は、前片22a、後片22bの車幅方向の肉厚よりも小さく形成されている。
また、上述の縦壁部28は、前側の脚部21の後片21bと後側の脚部22の前片22aとを連結するもので、この縦壁部28の車幅方向の肉厚は、後片21b、前片22aの車幅方向の肉厚よりも小さく形成されている。
このように、脚部21、22を構成する前片21a、22aおよび後片21b22bの厚肉化によりエンジンマウントブラケット20の剛性を確保すると共に、上記各縦壁部26、27、28の薄肉化によりエンジンマウントブラケット20の軽量化を図り、さらに、上記縦壁部26、27、28により、エンジンマウントブラケット20からの熱逃げを抑制するように構成している。
図9に示すように、エンジンマウントブラケット20は、枠状部25の凹底部29にボルト30を用いて、芯金部材31を取付けており、この芯金部材31と、エンジン側のマウントブラケットである腕部32の外筒32aとの間には、マウントラバー33を介設している。
ここで、上述の腕部32(エンジン側のマウントブラケット)は加工性を考慮して上下2分割構造と成してもよい。
上述のマウントラバー33は外筒32aの内周部から芯金部材31の外周部にかけて設けられており、該マウントラバー33および外筒32aの上部とその上方のマウントブラケット部、すなわち、枠状部25における上片部25aとの間には、空間部34が形成されている。
図7に示すように、上述の枠状部25における前片部25bおよび後片部25cと対向する外筒32aの外面には上述のマウントラバー33とは別のマウントラバー35、36を加硫接着している。
図7、図9に示すように、上述の腕部32はマウントラバー33からエンジン側に向けて車幅方向内側に真っ直ぐに延びると共に、図9に示すように、当該腕部32は上述の空間部34と略同じ高さ位置に配置されている。
上述の腕部32がマウントラバー33からエンジン側に向けて車幅方向内側に真っ直ぐに延びる延出部には、複数の取付け孔32b…が形成されており、これらの取付け孔32bに挿入するボルト37(図5、図6参照)を用いて、エンジンが腕部32に取付けられる。
上述のマウントラバー33は、エンジンの振動変位時に腕部32とエンジンマウントブラケット20との間で緩衝作用を奏し、別のマウントラバー35、36はエンジンの振動変位時に対向部材との間で緩衝作用を奏する。
ところで、図1、図3、図4に示すように、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部38と、エンジンの側方を覆う上部側壁部41および下部側壁部44と、エンジンの後方を覆う後壁部47とから構成される専用の保温部材50を備えている。
上蓋部38は、図5に示すように、外皮としての合成樹脂製の上面カバー39と、この上面カバー39の内面に一体的に配設されたグラスウール材やウレタン材等からなる保温部材40とを備えている。
上部側壁部41は、図7に示すように、外皮としての合成樹脂製の上部側面カバー42と、この上部側面カバー42の内面に一体的に配設されたグラスウール材やウレタン材等からなる保温部材43とを備えている。
下部側壁部44は、図8に示すように、外皮としての合成樹脂製の下部側面カバー45と、この下部側面カバー45の内面に一体的に配設されたグラスウール材やウレタン材等からなる保温部材46とを備えている。
後壁部47は、図5、図7に示すように、外皮としての合成樹脂製の後面カバー48と、この後面カバー48の内面に一体的に配設されたグラスウール材やウレタン材等からなる保温部材49とを備えている。
図2に示すように、上蓋部38を構成する上面カバー39は、天板部39aの前後左右にスカート部39b、39c、39d、39eを介してフランジ部39f、39g、39h、39iが一体形成されている。
また、図4、図5、図7に示すように、後壁部47を構成する後面カバー48の右側端部は車両前方に回り込むよう前方延出部48aが一体形成されている。
この前方延出部48aの下端は上部側壁部41の下端と略同一高さ位置になるように設定されると共に、図7に示すように、該前方延出部48aの前端にはフランジ部48bが形成されており、また、図5に示すように前方延出部48aの上端にもフランジ部48cが形成されている。
そして、図4、図5に示すように、上部側壁部41と前方延出部48aとの間の側壁部、並び、下部側壁部44後方の側壁部は、別途側壁部を設けることなく、エンジンをマウント支持するエンジンマウントブラケット20で代用すべく構成している。
これにより、保温部材50の側壁部の一部をエンジンマウントブラケット20で代用し、この分だけ側壁部を一部省略して、保温部材50の重量およびコストの低減を図るよう構成したものである。
図4、図5に示すように、上部側壁部41および下部側壁部44は、ファスナ51を用いてサブタンク52(図2参照)に取付け支持されている。
図10に示すように、下部側壁部44の上端部は、上部側壁部41の下端部に対して、車幅方向外側にオーバラップするように設けられると共に、上部側壁部41を構成する上部側面カバー42の上端にはフランジ部42aが一体形成されている。
図5に示すように、上蓋部38を構成する上面カバー39の前側のフランジ部39fと、シュラウドパネル13のアッパメンバ13Uとの間は、シール部材53でシールされている。
図4、図5、図9、図10に示すように、上蓋部38の上面カバー39における車両右側のフランジ部39iは、上部側面カバー42のフランジ部42aと、エンジンマウントブラケット20の枠状部25における上片部25aとに上載支持されており、図4、図10に示すように、上面カバー39のフランジ部39iと上部側面カバー42のフランジ部42aとの間は、シール部材54でシールされている。
また、図9に示すように、上面カバー39のフランジ部39iとエンジンマウントブラケット20の枠状部25における上片部25aとの間は、シール部材55でシールされている。
さらに、図4、図7に示すように、エンジンマウントブラケット20の前側の脚部21および枠状部25の前片部25bと、上下の側壁部41、44の後端面との間は、シール部材56でシールされている。
さらに、図4、図5、図7に示すように、エンジンマウントブラケット20の枠状部25における後片部25cと、後壁部47の前方延出部48a前端におけるフランジ部48bとの間は、シール部材57でシールされている。
加えて、図4、図5に示すように、上蓋部38の上面カバー39における後側のフランジ部39gと、後壁部47の前方延出部48a上端におけるフランジ部48cとの間は、シール部材58でシールされている。
図1、図3、図4に示すように、上蓋部38の車幅方向右側部においてスカート部39eの前後方向中間部から車幅方向外方に向けて延びる半円筒形状のガイド部59を設け、このガイド部59の下部には、ハーネスまたはパイプ部材を挿通させる空間部60が形成されている。
この空間部60には、外周に保温材を巻付けた状態のハーネスまたはパイプ部材が挿通されるので、当該空間部60からの熱逃げが懸念されることはない。
また、上蓋部38のスカート部39e後部と、後壁部47の前方延出部48a上部との間にも、ハーネスまたはパイプ部材を挿通させる空間部61が形成されている。
この空間部61にも、上述同様に、外周に保温材を巻付けた状態のハーネスまたはパイプ部材が挿通されるので、当該空間部61からの熱逃げが懸念されることはない。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例のエンジンの保温構造は、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部38と、エンジンの側方を覆う側壁部(上部側壁部41、下部側壁部44参照)とから構成される専用の保温部材50を備えたエンジンの保温構造であって、上記側壁部の一部がエンジンをマウント支持するエンジンマウントブラケット20で構成されたものである(図1、図4参照)。
この構成によれば、保温部材50の側壁部の一部をエンジンマウントブラケット20で代用するので、この分だけ側壁部を一部省略することができ、その重量およびコストの低減を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記エンジンマウントブラケット20は前後二箇所の取付け部(取付け座23、24参照)でフロントサイドフレーム1上面に取付けられており、上記エンジンマウントブラケット20には、上記前後二箇所の取付け部(取付け座23、24)間を塞ぐ縦壁部26、27、28が形成されたものである(図4参照)。
この構成によれば、上述の縦壁部26,27,28を形成したことにより、エンジンマウントブラケット20からの熱逃げを抑制することができる。
この発明の一実施形態においては、上記エンジンマウントブラケット20の上面部(詳しくは、枠状部25の上片部25a)に、上記上蓋部38が上載支持されたものである(図4、図9参照)。
この構成によれば、エンジンマウントブラケット20の上面部で上蓋部38を支持するので、当該上蓋部38を支える支持剛性が向上し、保温部材50の側壁部41、44にかかる荷重の低減を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記エンジンマウントブラケット20には、マウントラバー33が取付けられており、該マウントラバー33とその上方のマウントブラケット部(枠状部25の上片部25a参照)との間に空間部34が形成されており、上記マウントラバー33からエンジン側に向けて車幅方向内側に真っ直ぐに延びる腕部32を備えたものである(図2、図7、図9参照)。
この構成によれば、マウントラバー33からエンジン側に向けて真横に延びる腕部32を備えているので、マウントラバー33の下方から上方に向かう熱が上記空間部34から逃げるのを、上記腕部32にて抑制することができる。
この発明の一実施形態においては、上記腕部32が上記空間部34と略同じ高さ位置に配置されたものである(図9参照)。
この構成によれば、腕部32を空間部34と略同一高さ位置に配置したので、上記空間部34からの熱逃げをより一層抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の側壁部は、実施例の上部側壁部41、下部側壁部44に対応し、
以下同様に、
エンジンマウントブラケットの前後二箇所の取付け部は、取付け座23、24に対応し、
エンジンマウントブラケットの上面部は枠状部25の上片部25aに対応し、
マウントラバー上方のマウントブラケット部は、枠状部25の上片部25aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造について有用である。
1…フロントサイドフレーム
20…エンジンマウントブラケット
23、24…取付け座(取付け部)
25a…上片部(マウントブラケット部)
26、27、28…縦壁部
32…腕部
33…マウントラバー
34…空間部
38…上蓋部
41…上部側壁部(側壁部)
44…下部側壁部(側壁部)
50…保温部材

Claims (6)

  1. エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部と、エンジンの側方を覆う側壁部とから構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、
    上記側壁部の一部がエンジンをマウント支持するエンジンマウントブラケットで構成され
    上記エンジンマウントブラケットの上面部に、上記上蓋部が上載支持された
    エンジンの保温構造。
  2. 上記エンジンマウントブラケットは前後二箇所の取付け部でフロントサイドフレーム上面に取付けられており、
    上記エンジンマウントブラケットには、上記前後二箇所の取付け部間を塞ぐ縦壁部が形成された
    請求項1に記載のエンジンの保温構造。
  3. 上記エンジンマウントブラケットには、マウントラバーが取付けられており、
    該マウントラバーとその上方のマウントブラケット部との間に空間部が形成されており、
    上記マウントラバーからエンジン側に向けて車幅方向内側に真っ直ぐに延びる腕部を備えた
    請求項1に記載のエンジンの保温構造。
  4. 上記腕部が上記空間部と略同じ高さ位置に配置された
    請求項に記載のエンジンの保温構造。
  5. エンジンの上方を開閉可能に覆う上蓋部と、エンジンの車幅方向外側の側方を覆う側壁部と、エンジンの後方を覆う後壁部から構成される専用の保温部材を備えたエンジンの保温構造であって、
    エンジンをマウント支持するエンジンマウントブラケットが、車両前後方向において上記後壁部と上記側壁部との間に配置されて上記保温部材の一部として構成された
    エンジンの保温構造。
  6. 上記エンジンマウントブラケットは、上記上蓋部と上記後壁部および上記側壁部で囲まれた領域に位置するように設けられている
    請求項5に記載のエンジンの保温構造。
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