JP6450978B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP6450978B2
JP6450978B2 JP2015254955A JP2015254955A JP6450978B2 JP 6450978 B2 JP6450978 B2 JP 6450978B2 JP 2015254955 A JP2015254955 A JP 2015254955A JP 2015254955 A JP2015254955 A JP 2015254955A JP 6450978 B2 JP6450978 B2 JP 6450978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end plate
mounting hole
connecting bar
side mounting
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015254955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017117747A (ja
Inventor
秀晴 内藤
秀晴 内藤
由介 奈良
由介 奈良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015254955A priority Critical patent/JP6450978B2/ja
Priority to US15/384,112 priority patent/US10930964B2/en
Priority to CN201611190888.5A priority patent/CN106920984B/zh
Publication of JP2017117747A publication Critical patent/JP2017117747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6450978B2 publication Critical patent/JP6450978B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/2465Details of groupings of fuel cells
    • H01M8/247Arrangements for tightening a stack, for accommodation of a stack in a tank or for assembling different tanks
    • H01M8/2475Enclosures, casings or containers of fuel cell stacks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/2465Details of groupings of fuel cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2250/00Fuel cells for particular applications; Specific features of fuel cell system
    • H01M2250/20Fuel cells in motive systems, e.g. vehicle, ship, plane
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/40Application of hydrogen technology to transportation, e.g. using fuel cells

Description

本発明は、燃料電池スタックに関するものである。
車両等に搭載される燃料電池スタックは、燃料電池積層体(以下、単に積層体という。)と、積層体を収納するケーシングと、を有している(例えば、下記特許文献1参照)。
積層体は、複数の単位セルが積層されて構成されている。単位セルは、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟んで構成された膜電極構造体(MEA)と、膜電極構造体を挟持するセパレータと、を備えている。
ケーシングは、積層体を積層方向の両側から挟持する一対のエンドプレートと、一対のエンドプレート間を架け渡す連結バーと、積層体の周囲を積層方向に交差する方向から取り囲むサイドパネルと、を有している。
エンドプレート及び連結バーは、積層体の積層方向に互いに突き合わされた状態で、エンドプレート側取付孔及び連結バー側取付孔内に挿通された締結部材によって締結されている。例えば下記特許文献2には、エンドプレート側取付孔及び連結バー側取付孔内に、筒状ノックが配設された構成が開示されている。筒状ノックは、エンドプレート側取付孔及び連結バー側取付孔間を跨って配設されるとともに、締結部材に外挿されている。
上述した燃料電池スタックでは、アノード電極に燃料ガスとして水素ガスを供給するとともに、カソード電極に酸化剤ガスとして空気を供給する。これにより、アノード電極で触媒反応により発生した水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード電極まで移動し、カソード電極で空気中の酸素と電気化学反応を起こして発電が行われる。
特開2014−216269号公報 特開2013−179032号公報
ところで、従来の燃料電池スタックでは、積層体内を流れる反応ガス(燃料ガスや酸化剤ガス)が各単位セル間の隙間等を通して積層体の外部に漏れ出る場合がある。この場合、積層体の外部に漏れ出た反応ガスは、例えばエンドプレート側取付孔及び連結バー側取付孔内を通してケーシングの外部に漏れ出るおそれがある。特に、燃料ガスに用いられる水素ガスは、分子が小さいため、上述した課題が顕著になる。
また、ケーシングの外部に存在する水が、エンドプレート側取付孔や連結バー側取付孔内に進入すると、筒状ノック等の腐食に繋がるおそれがある。
そこで、本発明は、上述した事情に考慮してなされたもので、反応ガスがケーシングの外部に漏れ出るのを抑制できるとともに、ケーシングの外部からの水の進入を抑制できる燃料電池スタックを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、複数の燃料電池セル(例えば、実施形態における単位セル2)が第1方向に積層された燃料電池積層体(例えば、実施形態における積層体3)と、前記燃料電池積層体を収納するケーシング(例えば、実施形態におけるケーシング4)と、前記ケーシングの一部を構成し、前記燃料電池積層体を前記第1方向に沿う両側から挟持する一対のエンドプレート(例えば、実施形態における第1エンドプレート81及び第2エンドプレート82)と、前記一対のエンドプレート間に架け渡された連結バー(例えば、実施形態における第1連結バー83及び第2連結バー84)と、前記エンドプレートと前記連結バーとを前記第1方向で締結する締結部材(例えば、実施形態における締結部材100)と、前記エンドプレート及び前記連結バーのうち、前記締結部材が挿通されたエンドプレート側取付孔(例えば、実施形態におけるエンドプレート側取付孔101)及び連結バー側取付孔(例えば、実施形態における連結バー側取付孔102)内を前記第1方向に跨って配設されるとともに、前記エンドプレート側取付孔及び前記連結バー側取付孔内で前記締結部材に外挿された筒状ノック(例えば、実施形態における筒状ノック110)と、を備え、前記エンドプレート側取付孔内において、前記第1方向で前記筒状ノックと前記締結部材との間に位置する部分には、少なくとも前記エンドプレート側取付孔の内周面及び前記締結部材に密接する第1シール部材(例えば、実施形態におけるシール部材115)が介在していることを特徴とする。
請求項2に記載した発明では、複数の燃料電池セルが第1方向に積層された燃料電池積層体と、前記燃料電池積層体を収納するケーシング(例えば、実施形態におけるケーシング4)と、前記ケーシングの一部を構成し、前記燃料電池積層体を前記第1方向に沿う両側から挟持する一対のエンドプレートと、前記一対のエンドプレート間に架け渡された連結バーと、前記エンドプレートと前記連結バーとを前記第1方向で締結する締結部材と、前記エンドプレート及び前記連結バーのうち、前記締結部材が挿通されたエンドプレート側取付孔及び連結バー側取付孔内を前記第1方向に跨って配設されるとともに、前記エンドプレート側取付孔及び前記連結バー側取付孔内で前記締結部材に外挿された筒状ノックと、を備え、前記エンドプレート側取付孔内で前記筒状ノックに外挿され、前記エンドプレート側取付孔の内周面及び前記筒状ノックに密接する第2シール部材(例えば、実施形態における外側シール部材210)と、前記連結バー側取付孔内で前記筒状ノックに外挿され、前記連結バー側取付孔の内周面及び前記筒状ノックに密接する第3シール部材(例えば、実施形態における内側シール部材211)と、を有していることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、積層体から漏れ出てケーシング内に存在する反応ガスが各取付孔を通して燃料電池スタックの外部に放出されるのを抑制できる。
特に、第1シール部材が、エンドプレート側取付孔内において、第1方向で筒状ノックと締結部材との間に位置する部分で、少なくともエンドプレート側取付孔の内周面及び締結部材に密接している構成とした。そのため、筒状ノックの外周側及び内周側を通して流通する反応ガスを1つの第1シール部材によって塞き止めることができる。したがって、簡素化を図った上で、反応ガスが外部に漏れ出るのを確実に抑制できる。
また、ケーシングの外部に存在する水がエンドプレート側取付孔を通してケーシング内に進入するのを、第1シール部材によって塞き止めることができる。この場合、エンドプレートと連結バーとの境界部分よりもエンドプレート側で水を塞き止めることができるので、特に筒状ノックのうち、エンドプレートと連結バーとの境界部分に相当する部分(以下、せん断部分という。)の腐食を抑制できる。
請求項2に記載した発明によれば、積層体から漏れ出てケーシング内に存在する反応ガスが各取付孔を通して燃料電池スタックの外部に放出されるのを抑制できる。
特に、第2シール部材がエンドプレート側取付孔の内周面及び筒状ノックに密接しているため、取付孔内に進入した反応ガスが筒状ノックの外周側を通して燃料電池スタック外部へ漏れ出るのを抑制できる。
また、ケーシングの外部に存在する水がエンドプレート側取付孔を通してケーシング内に進入するのを、第2シール部材によって塞き止めることができる。この場合、エンドプレートと連結バーとの境界部分よりもエンドプレート側で水を塞き止めることができるので、特に筒状ノックのせん断部分の腐食を抑制できる。
また、第3シール部材が連結バー側取付孔の内周面及び筒状ノックに密接しているため、取付孔内に進入した反応ガスが筒状ノックにおける第1方向の積層体側から回り込んで筒状ノックの内周側に進入するのを抑制できる。
第1実施形態の燃料電池スタックを第1エンドプレート側から見た分解斜視図である。 図1に示す単位セルの分解斜視図である。 図1のIII−III線に相当する断面図である。 図5のIV−IV線に相当する断面図である。 第1実施形態の燃料電池スタックを第2エンドプレート側から見た分解斜視図である。 図1のVI−VI線に相当する断面図である。 第1実施形態の変形例に係る図6に相当する断面図である。 第2実施形態における図6に相当する断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
[燃料電池スタック]
図1は本実施形態の燃料電池スタック1を第1エンドプレート81側から見た分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池スタック1は、図示しない車両の前部に画成されたモータルームやフロア下に搭載されている。燃料電池スタック1は、例えば駆動用モータに電力を供給するのに用いられる。なお、本実施形態の燃料電池スタック1は、例えば図中のA方向(第1方向)が車両の幅方向、B方向(第2方向)が車両の前後方向、C方向(第2方向)が車両の上下方向となるようにして車両に搭載される。
燃料電池スタック1は、積層体(燃料電池積層体)3と、積層体3を収納するケーシング4と、を主に備えている。
積層体3は、複数の単位セル(燃料電池セル)2がA方向(積層方向)に積層されて構成されている。なお、以下の説明では、上述したA方向、B方向及びC方向(重力方向)において、積層体3の中央部に近づく向きを内側といい、積層体3の中央部から離間する向きを外側という場合がある。
<単位セル>
図2は単位セル2の分解斜視図である。
図2に示すように、単位セル2は、例えば一対のセパレータ21,22と、各セパレータ21,22間に挟持された膜電極構造体23(以下、単にMEA23という。)と、を備えている。MEA23は、固体高分子電解質膜31と、固体高分子電解質膜31をA方向の両側から挟持するアノード電極32及びカソード電極33と、を備えている。
アノード電極32及びカソード電極33は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子をガス拡散層の表面に一様に塗布して形成された電極触媒層と、を有している。
固体高分子電解質膜31は、例えばペルフルオロスルホン酸ポリマーに水を含浸させた素材により形成されている。固体高分子電解質膜31は、A方向から見た正面視外形がアノード電極32及びカソード電極33よりも大きくなっている。図2の例において、固体高分子電解質膜31の中央部には、アノード電極32及びカソード電極33が重ね合わされている。固体高分子電解質膜31の外周部は、アノード電極32及びカソード電極33に対して額縁状にはみ出している。
単位セル2の各セパレータ21,22は、MEA23のアノード電極32側に配置された第1セパレータ21、及びMEA23のカソード電極33側に配置された第2セパレータ22である。なお、以下の説明では、各セパレータ21,22において、同一の構成については同様の符号を付してまとめて説明する。
各セパレータ21,22は、セパレータプレート35と、セパレータプレート35の外周部を被覆する被覆部材36と、を有している。
セパレータプレート35は、B方向を長手方向とする長方形状の金属板、又はカーボン板により構成されている。なお、図2の例において、セパレータプレート35は、正面視外形が固体高分子電解質膜31と同等に形成されている。セパレータプレート35は、A方向から見てMEA23に重なり合っている。
図3は図1のIII−III線に相当する断面図である。
図3に示すように、被覆部材36は、ゴム等の弾性変形可能な材料により形成されている。被覆部材36は、固体高分子電解質膜31の外周部にA方向で密接している。
図2に示すように、単位セル2(固体高分子電解質膜31及び各セパレータ21,22)の各角部には、入口側ガス連通孔(酸化剤ガス入口連通孔41i及び燃料ガス入口連通孔42i)と、出口側ガス連通孔(酸化剤ガス出口連通孔41o及び燃料ガス出口連通孔42o)と、が形成されている。各連通孔41i,41o,42i,42oは、単位セル2をA方向に貫通している。図2に示す例において、単位セル2の右上角部には、酸化剤ガス(例えば、空気等)を供給するための酸化剤ガス入口連通孔41iが形成されている。単位セル2の右下角部には、燃料ガス(例えば、水素等)を供給するための燃料ガス入口連通孔42iが形成されている。また、単位セル2の左下角部には使用済みの酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔41oが形成されている。単位セル2の左上角部には、使用済みの燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔42oが形成されている。
単位セル2において、各入口連通孔41i,42iに対してB方向の内側に位置する部分には、冷媒入口連通孔43iがそれぞれ形成されている。
単位セル2において、各出口連通孔41o,42oに対してB方向の内側に位置する部分には、冷媒出口連通孔43oがそれぞれ形成されている。なお、一対の冷媒入口連通孔43i同士及び一対の冷媒出口連通孔43o同士は、アノード電極32及びカソード電極33を間に挟んでそれぞれC方向で対向する位置に配置されている。
各セパレータ21,22(セパレータプレート35)の中央部は、プレス成形等によって凹凸形状とされている。セパレータ21,22のうち、MEA23と対向する面は、MEA23との間にそれぞれガス流路45,46(図2中では矢印で示す)を形成している。
具体的に、第1セパレータ21のアノード電極32を向く面と、MEA23のアノード電極32と、の間には、燃料ガス流路45が形成されている。燃料ガス流路45は、燃料ガス入口連通孔42i及び燃料ガス出口連通孔42oにそれぞれ連通している。
第2セパレータ22のカソード電極33を向く面と、MEA23のカソード電極33と、の間には、酸化剤ガス流路46が形成されている。酸化剤ガス流路46は、酸化剤ガス入口連通孔41i及び酸化剤ガス出口連通孔41oにそれぞれ連通している。
図3に示すように、積層体3は、一の単位セル2の第1セパレータ21と、一の単位セル2に隣接する他の単位セル2の第2セパレータ22と、が重ね合わされた状態で、A方向に積層されて構成される。そして、一の単位セル2の第1セパレータ21と、他の単位セル2の第2セパレータ22と、の間には、冷媒流路55が形成されている。図2に示すように、冷媒流路55は、冷媒入口連通孔43i及び冷媒出口連通孔43oにそれぞれ連通している。なお、冷媒流路55を流通する冷媒として、例えば純水やエチレングリコール等が好適に用いられる。
なお、単位セル2の積層構造は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、3枚のセパレータと、各セパレータ間に挟持された2枚のMEAと、により単位セルを構成しても構わない。また、各連通孔のレイアウトについても適宜設計変更が可能である。
図4は、図5のIV−IV線に相当する断面図である。
図3、図4に示すように、積層体3に対してA方向の両側には、ターミナルプレート(第1ターミナルプレート61及び第2ターミナルプレート62)がそれぞれ配置されている。各ターミナルプレート61,62は、正面視の外形がセパレータ21,22よりも小さくなっている。図3に示すように、第1ターミナルプレート61は、積層体3(各単位セル2)のうち、A方向の一方側に位置する単位セル(以下、第1端部セル2aという。)のアノード電極32に第1セパレータ21を介して導通している。図1に示すように、第1ターミナルプレート61には、A方向の外側に向けて突出する出力端子63(図1参照)が形成されている。
第1ターミナルプレート61に対してA方向の外側には、第1インシュレータ66が配置されている。第1インシュレータ66は、正面視外形が第1ターミナルプレート61よりも大きくなっている。また、第1インシュレータ66は、A方向の厚さが第1ターミナルプレート61よりも厚くなっている。
第1インシュレータ66の中央部には、A方向の外側に向けて窪む収容部71が形成されている。収容部71内には、上述した第1ターミナルプレート61が収容されている。
第1インシュレータ66の外周部(収容部71の外側に位置する部分)は、第1端部セル2aにおける第1セパレータ21(被覆部材36)にA方向の外側から密接している。第1インシュレータ66の外周部には、上述した各ガス入口連通孔41i,42iに各別に連通する酸化剤ガス入口接続孔72及び燃料ガス入口接続孔(不図示)が形成されている。また、第1インシュレータ66の外周部には、上述した各ガス出口連通孔41o,42oに各別に連通する図示しない酸化剤ガス出口接続孔及び燃料ガス出口接続孔が形成されている。
図4に示すように、上述した第2ターミナルプレート62は、各単位セル2のうち、A方向の他方側に位置する単位セル(以下、第2端部セル2bという。)のカソード電極33に第2セパレータ22を介して導通している。第2ターミナルプレート62には、A方向の外側に向けて突出する出力端子64(図5参照)が形成されている。
第2ターミナルプレート62に対してA方向の外側には、第2インシュレータ67が配置されている。第2インシュレータ67は、正面視外形が第2ターミナルプレート62よりも大きくなっている。また、第2インシュレータ67は、A方向の厚さが第2ターミナルプレート62よりも厚くなっている。
第2インシュレータ67の中央部には、A方向の外側に向けて窪む収容部73が形成されている。収容部73内には、上述した第2ターミナルプレート62が収容されている。
第2インシュレータ67の外周部(収容部73の外側に位置する部分)は、第2端部セル2bにおける第2セパレータ22(被覆部材36)にA方向の外側から密接している。また、第2インシュレータ67の外周部には、上述した各冷媒連通孔43i,43oに各別に連通する冷媒入口接続孔74及び冷媒出口接続孔(不図示)が形成されている。
<ケーシング>
図1に示すように、ケーシング4は、積層体3よりも一回り大きい箱型に形成されている。ケーシング4は、その内部に積層体3を収納している。具体的に、ケーシング4は、4枚のサイドパネル80と、一対のエンドプレート(第1エンドプレート81及び第2エンドプレート82)と、連結バー(エンドプレート81,82のうち対向する2辺に各別に設けられる一対の第1連結バー83及び一対の第2連結バー84)と、を備えている。
サイドパネル80は、積層体3の周囲(B方向の両側及びC方向の両側)を取り囲んでいる。
図3、図4に示すように、エンドプレート81,82は、積層体3をA方向の両側から挟持している。各エンドプレート81,82は、正面視外形が単位セル2よりも大きい長方形状に形成されている。図3に示すように、第1エンドプレート81は、積層体3との間に第1ターミナルプレート61及び第1インシュレータ66を挟み込んだ状態で、積層体3に対してA方向の一方側に配置されている。第1エンドプレート81の周囲は、上述したサイドパネル80に取り囲まれている。
図1に示すように、第1エンドプレート81には、ガス入口孔(酸化剤ガス入口孔85i及び燃料ガス入口孔86i)及びガス出口孔(酸化剤ガス出口孔85o及び燃料ガス出口孔86o)が形成されている。ガス入口孔85i,86iは、第1インシュレータ66の対応する各ガス入口接続孔(例えば、酸化剤ガス入口接続孔72)を通してガス入口連通孔41i,42iにそれぞれ連通している。ガス出口孔85o,86oは、第1インシュレータ66の対応する各ガス出口接続孔を通してガス出口連通孔41o,42oにそれぞれ連通している。
第1エンドプレート81には、複数のガスマニホールド91i,91o,92i,92oが接続されている。各ガスマニホールド91i,91o,92i,92oは、酸化剤ガス入口マニホールド91i、酸化剤ガス出口マニホールド91o、燃料ガス入口マニホールド92i及び燃料ガス出口マニホールド92oである。各ガスマニホールド91i,91o,92i,92oは、第1エンドプレート81からA方向の外側に向けて延びる筒状に形成されている。
酸化剤ガス入口マニホールド91iは、第1エンドプレート81の右上角部に配設されている。酸化剤ガス入口マニホールド91iは、酸化剤ガス入口孔85i及び酸化剤ガス入口接続孔72(図3参照)を通して積層体3の酸化剤ガス入口連通孔41i(図3参照)に連通している。酸化剤ガス入口マニホールド91iには、図示しない酸化剤ガス入口配管が接続される。
酸化剤ガス出口マニホールド91oは、第1エンドプレート81の左下角部に配設されている。酸化剤ガス出口マニホールド91oは、第1エンドプレート81の酸化剤ガス出口孔85o及び第1インシュレータ66の酸化剤ガス出口接続孔を通して積層体3の酸化剤ガス出口連通孔41o(図2参照)に連通している。酸化剤ガス出口マニホールド91oには、図示しない酸化剤ガス出口配管が接続される。
燃料ガス入口マニホールド92iは、第1エンドプレート81の右下角部に配設されている。燃料ガス入口マニホールド92iは、第1エンドプレート81の燃料ガス入口孔86i及び第1インシュレータ66の燃料ガス入口接続孔を通して積層体3の燃料ガス入口連通孔42i(図2参照)に連通している。燃料ガス入口マニホールド92iには、図示しない燃料ガス入口配管が接続される。
燃料ガス出口マニホールド92oは、第1エンドプレート81の左上角部に配設されている。燃料ガス出口マニホールド92oは、第1エンドプレート81の燃料ガス出口孔86o及び第1インシュレータ66の燃料ガス出口接続孔を通して積層体3の燃料ガス出口連通孔42o(図2参照)に連通している。燃料ガス出口マニホールド92oには、図示しない燃料ガス出口配管が接続される。
図4に示すように、第2エンドプレート82は、積層体3との間に第2ターミナルプレート62及び第2インシュレータ67を挟み込んだ状態で、積層体3に対してA方向の他方側に配置されている。第2エンドプレート82の周囲は、上述したサイドパネル80に取り囲まれている。したがって、積層体3、ターミナルプレート61,62及びインシュレータ66,67は、ケーシング4(エンドプレート81,82及び4枚のサイドパネル80)によって全体が取り囲まれている。
図5は、燃料電池スタック1を第2エンドプレート82側から見た分解斜視図である。
図5に示すように、第2エンドプレート82には、一対の冷媒入口孔95i及び一対の冷媒出口孔95oが形成されている。冷媒入口孔95iは、第2インシュレータ67の対応する冷媒入口接続孔74(図4参照)を通して冷媒入口連通孔43iに連通している。冷媒出口孔95oは、第2インシュレータ67の対応する冷媒出口接続孔を通して冷媒出口連通孔43oに連通している。
第2エンドプレート82には、複数の冷媒マニホールド(冷媒入口マニホールド96i及び冷媒出口マニホールド96o)が接続されている。冷媒入口マニホールド96iは、B方向から見た側面視でアーチ状に形成されている。冷媒入口マニホールド96iは、C方向における両側の開口部が第2エンドプレート82の各冷媒入口孔95iのうち、対応する冷媒入口孔95iにそれぞれ連通している。これにより、冷媒入口マニホールド96iは、冷媒入口孔95i及び冷媒入口接続孔74(図3参照)を通して積層体3の冷媒入口連通孔43iに連通している。冷媒入口マニホールド96iにおけるC方向の中央部には、入口ポート98が突設されている。なお、入口ポート98には、図示しない冷媒入口配管が接続される。
冷媒出口マニホールド96oは、B方向から見た側面視でアーチ状に形成されている。冷媒出口マニホールド96oは、C方向における両側の開口部が第2エンドプレート82の各冷媒出口孔95oのうち、対応する冷媒出口孔95oにそれぞれに連通している。これにより、冷媒出口マニホールド96oは、冷媒出口孔95o及び第2インシュレータ67の図示しない冷媒出口接続孔を通して積層体3の冷媒出口連通孔43oに連通している。冷媒出口マニホールド96oにおけるC方向の中央部には、出口ポート99が突設されている。出口ポート99には、図示しない冷媒出口配管が接続される。
図1に示すように、第1連結バー83及び第2連結バー84は、A方向に沿って延在する板状に形成されている。各連結バー83,84は、A方向の両端面が各エンドプレート81,82におけるA方向の内側端面に突き合わされた状態で、一対の締結部材100によってエンドプレート81,82にそれぞれ締結されている。具体的に、第1連結バー83は、積層体3に対してC方向の両側において各エンドプレート81,82の長辺部分同士を連結している。第2連結バー84は、積層体3に対してB方向の両側において、各エンドプレート81,82の短辺部分同士を連結している。なお、締結部材100は、各連結バー83,84ごとに3本以上設けられていても構わない。
次に、各エンドプレート81,82と各連結バー83,84との締結構造について詳述する。但し、各エンドプレート81,82と各連結バー83,84との締結構造は、何れも同様の構成である。そのため、以下の説明では第1エンドプレート81と第1連結バー83との締結構造について主に説明し、その他の部分の締結構造については説明を省略する。
図6は、図1のVI−VI線に相当する断面図である。
図6に示すように、第1エンドプレート81のうち、A方向で第1連結バー83と重なる部分には、エンドプレート側取付孔101が形成されている。エンドプレート側取付孔101は、第1エンドプレート81をA方向に貫通する円形の貫通孔である。エンドプレート側取付孔101は、A方向の内側に位置するものほど内径が小さい多段形状になっている。具体的に、エンドプレート側取付孔101は、A方向の外側に位置するエンドプレート側大径部101aと、エンドプレート側大径部101aに対してA方向の内側に連なるエンドプレート側小径部101bと、を有している。エンドプレート側大径部101aにおけるA方向の長さは、エンドプレート側小径部101bよりも短くなっている。なお、本実施形態において、エンドプレート側取付孔101は、B方向に間隔をあけて2つ形成されている。
第1連結バー83におけるA方向の外側端面において、A方向でエンドプレート側取付孔101と重なる部分には、連結バー側取付孔102が形成されている。連結バー側取付孔102は、A方向に沿って延びるとともに、第1連結バー83のA方向の外側端面上で開口している。連結バー側取付孔102におけるA方向の外側開口部は、エンドプレート側取付孔101に連通している。
連結バー側取付孔102は、A方向の内側に位置するものほど内径が小さい多段形状になっている。具体的に、連結バー側取付孔102は、A方向の外側に位置する連結バー側大径部102aと、連結バー側大径部102aに対してA方向の内側に連なる連結バー側小径部102bと、を有している。
連結バー側大径部102aの内径は、エンドプレート側小径部101bの内径と同等になっている。図6に示す例において、連結バー側大径部102aの内周面と、エンドプレート側小径部101bの内周面と、は面一に配置されている。
連結バー側取付孔102のうち、少なくとも連結バー側小径部102bは、雌ねじ孔になっている。
各取付孔101,102内には、筒状ノック110が挿入されている。筒状ノック110は、第1エンドプレート81と第1連結バー83との位置決めを行うとともに、第1エンドプレート81と第1連結バー83との間に作用するせん断荷重を受けるものである。筒状ノック110は、A方向に延びる筒状に形成されている。
筒状ノック110におけるA方向の長さは、エンドプレート側小径部101b及び連結バー側大径部102aそれぞれのA方向の長さよりも長く、エンドプレート側小径部101b及び連結バー側大径部102aにおけるA方向の合計長さよりも短くなっている。筒状ノック110は、エンドプレート側小径部101b内と連結バー側大径部102a内に跨って配置されている。本実施形態において、筒状ノック110は、A方向の内側端面が連結バー側大径部102aと連結バー側小径部102bとの連結バー側境界面102cにA方向の外側から突き当たっている。したがって、筒状ノック110におけるA方向の外側端面は、エンドプレート側大径部101aとエンドプレート側小径部101bとのエンドプレート側境界面101cよりもA方向の内側に位置している。
なお、筒状ノック110の外径は、エンドプレート側小径部101b及び連結バー側大径部102aの内径よりも小さくなっている。また、筒状ノック110の内径は、連結バー側小径部102bの内径以上になっている。
締結部材100は、エンドプレート側取付孔101を通して連結バー側取付孔102内で螺着されている。具体的に、締結部材100の頭部100aは、ワッシャ112を間に挟んでエンドプレート側境界面101cにA方向の外側から当接している。この場合、ワッシャ112及び頭部100aの一部は、エンドプレート側大径部101a内に収容されている。これにより、第1エンドプレート81からの頭部100aのA方向の外側への突出量が抑えられている。なお、本実施形態の締結部材100は、例えば六角ボルトが好適に用いられている。但し、締結部材100は、六角ボルトに限らず、六角穴付きボルトであっても構わない。この場合には、レンチ等を用いて締結部材100を組み付けることができるので、ドライバー等を用いて締結部材を組み付ける場合に比べて、組付時に必要なスペースを縮小できる。
締結部材100の軸部100bは、外径が筒状ノック110の内径よりも小さくなっている。軸部100bは、各取付孔101,102内において、筒状ノック110内を貫通している。軸部100bの先端部は、連結バー側小径部102b内に螺着されている。
ここで、エンドプレート側取付孔101内において、ワッシャ112と筒状ノック110とで囲まれた部分(以下、シール空間Sという。)には、シール部材(第1シール部材)115が配設されている。シール部材115は、弾性変形可能な材料により形成されている。シール部材115は、A方向を軸方向とする環状に形成されている。シール部材115は、シール空間Sにおいて、締結部材100の軸部100bに外挿されている。なお、図示の例において、シール部材115は、A方向に沿う縦断面が円形状に形成されているが、これに限らず、矩形状等に形成しても構わない。
本実施形態において、シール部材115は、軸部100bとの間に締め代を有している。したがって、シール部材115は、少なくともラジアル方向(A方向に直交する方向)に押し潰された状態で軸部100bの外周面及びエンドプレート側小径部101bの内周面に密接している。なお、シール部材115は、アキシャル方向(A方向)に押し潰された状態でシール空間Sに配設されていても構わない。また、シール部材115は、ワッシャ112や筒状ノック110にA方向で密接していても構わない。
<作用>
次に、上述した燃料電池スタック1の作用について説明する。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池スタック1には、図示しないコンプレッサから圧送されて高温(例えば、燃料電池スタック1の作動温度と同程度)となった酸化剤ガスが、酸化剤ガス入口マニホールド91iを通して供給される。また、燃料電池スタック1には、図示しない水素タンクから送出される燃料ガスが燃料ガス入口マニホールド92iを通して供給される。
酸化剤ガス入口マニホールド91i内に流入した酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口孔85i及び酸化剤ガス入口接続孔72(図3参照)を通して積層体3に供給される。図3に示すように、積層体3に供給された酸化剤ガスは、各単位セル2の酸化剤ガス入口連通孔41iを、A方向における第2エンドプレート82側に向けて流通する。図2に示すように、酸化剤ガス入口連通孔41iを流通する酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路46に導入されることで、MEA23のカソード電極33に供給される。
一方、図1に示すように、燃料ガス入口マニホールド92i内に流入した燃料ガスは、第1エンドプレート81の燃料ガス入口孔86i及び第1インシュレータ66の燃料ガス入口接続孔を通して積層体3内に供給される。積層体3内に供給された燃料ガスは、各単位セル2の燃料ガス入口連通孔42iを、A方向における第2エンドプレート82側に向けて流通する。図2に示すように、燃料ガス入口連通孔42iを流通する燃料ガスは、燃料ガス流路45に導入されることで、MEA23のアノード電極32に供給される。
その結果、アノード電極32で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜31を透過してカソード電極33まで移動し、カソード電極33で酸化剤ガスと電気化学反応を起こして発電する。
その後、カソード電極33で発電に供された使用済みの酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔41o内に流入する。酸化剤ガス出口連通孔41oに流入した使用済みの酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔41oをA方向における第1エンドプレート81側に向けて流通する。図1に示すように、使用済みの酸化剤ガスは、第1インシュレータ66の酸化剤ガス出口接続孔及び第1エンドプレート81の酸化剤ガス出口孔85oを通って酸化剤ガス出口マニホールド91oに排出される。なお、酸化剤ガス出口マニホールド91oに排出された酸化剤ガスは、図示しない酸化剤ガス出口配管を通って車外に排出される。
一方、図2に示すように、アノード電極32で発電に供された使用済みの燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔42oに流入する。燃料ガス出口連通孔42oに流入した使用済みの燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔42o内をA方向における第1エンドプレート81側に向けて流通する。その後、図1に示すように、使用済みの燃料ガスは、第1インシュレータ66の燃料ガス出口接続孔及び第1エンドプレート81の燃料ガス出口孔86oを通って燃料ガス出口マニホールド92oに排出され、再度燃料ガス入口マニホールド92iに供給される。なお、燃料ガス出口マニホールド92oに排出された燃料ガスの一部は、図示しない希釈器で使用済みの酸化剤ガスと混合して希釈された後、車外へ排出される。
また、図示しないウォータポンプを作動させることで、冷媒が積層体3内や駆動用モータ、ラジエータ等との間を循環する。具体的に、ウォータポンプから送出された冷媒は、図5に示す冷媒入口マニホールド96i、冷媒入口孔95i及び冷媒入口接続孔74(図3参照)を通して積層体3の冷媒入口連通孔43iに流入する。図2に示すように、冷媒入口連通孔43i内に流入した冷媒は、冷媒入口連通孔43i内をA方向における第1エンドプレート81側に向けて流通する。冷媒入口連通孔43iを流通する冷媒は、冷媒流路55に供給されることで、各単位セル2との間で熱交換が行われる。その後、冷媒は冷媒出口連通孔43o内に流入し、冷媒出口連通孔43o内をA方向に沿う第2エンドプレート82側に向けて流通する。そして、図5に示すように、冷媒は、第2インシュレータ67の冷媒出口接続孔及び第2エンドプレート82の冷媒出口孔95oを通って冷媒出口マニホールド96oに排出される。冷媒出口マニホールド96oに排出された冷媒は、出口ポート99及び冷媒出口配管を通ってラジエータや駆動用モータ等を流通した後、再び積層体3内に供給される。
ここで、本実施形態では、エンドプレート側取付孔101内において、ワッシャ112と筒状ノック110とで囲まれたシール空間Sに、エンドプレート側小径部101bと締結部材100の軸部100bに密接するシール部材115が介在する構成とした。
この構成によれば、積層体3から漏れ出てケーシング4内に存在する反応ガス(特に燃料ガス)が各取付孔101,102を通して燃料電池スタック1(ケーシング4)の外部に放出されるのを抑制できる。
ところで、図6に示すように、第1エンドプレート81と第1連結バー83との隙間を通して取付孔101,102内に進入した反応ガスは、筒状ノック110の外周側を通ってA方向の外側に向けて流れる場合がある(図6中の矢印G1)。この場合、筒状ノック110の外周側を流れる反応ガスは、シール部材115によってA方向の外側への流れが塞き止められることになる。
一方、取付孔101,102内に進入した反応ガスは、筒状ノック110をA方向の内側から回り込んで筒状ノック110の内周側に進入し、筒状ノック110の内周側を通ってA方向の外側に向けて流れる場合がある(図6中の矢印G2)。この場合、筒状ノック110の内周側を流れる反応ガスについても、シール部材115によってA方向の外側への流れが塞き止められることになる。これにより、取付孔101,102と締結部材100との間のシール性を確保し、反応ガスが取付孔101,102を通してケーシング4の外部に放出されるのをシール部材115によって抑制できる。
特に、本実施形態では、筒状ノック110の外周側及び内周側を通して流通する反応ガスを1つのシール部材115によって塞き止めることができる。したがって、簡素化を図った上で、反応ガスが燃料電池スタック1の外部に漏れ出るのを確実に抑制できる。
また、ケーシング4の外部に存在する水がエンドプレート側取付孔101を通してケーシング4内に進入するのを、シール部材115によって塞き止めることができる。この場合、第1エンドプレート81と第1連結バー83との境界部分よりもA方向の外側で水を塞き止めることができるので、特に筒状ノック110のうち、第1エンドプレート81と第1連結バー83との境界部分に相当する部分(以下、せん断部分という。)の腐食を抑制できる。
なお、第1エンドプレート81と第2連結バー84、第2エンドプレート82と第1連結バー83、及び第2エンドプレート82と第2連結バー84それぞれの締結構造についても、上述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
(変形例)
次に、第1実施形態の変形例について説明する。図7は、第1実施形態の変形例に係る図6に相当する断面図である。本変形例では、締結部材100の軸部150を段付き形状に形成した点で上述した第1実施形態と相違している。
図7に示すように、締結部材100の軸部150は、A方向の外側に位置する大径軸部150aと、大径軸部150aに対してA方向の内側に連なる小径軸部150bと、を有している。
大径軸部150aは、エンドプレート側大径部101a及びエンドプレート側小径部101bにアキシャル方向(A方向)に跨って配置されている。大径軸部150aには、シール部材115が外挿されている。大径軸部150aの外径は、シール部材115の内径よりも大きく、エンドプレート側小径部101bの内径よりも小さくなっている。すなわち、大径軸部150aは、シール部材115との間に締め代を有している。これにより、シール部材115は、ラジアル方向に変形した状態で、エンドプレート側小径部101b及び小径軸部150bに密接している。なお、大径軸部150aには、エンドプレート側大径部101a内において、ワッシャ112が外挿されている。
小径軸部150bは、外径が筒状ノック110及びシール部材115それぞれの内径よりも小さくなっている。小径軸部150bは、エンドプレート側小径部101b及び連結バー側取付孔102に跨って配置されている。具体的に、小径軸部150bは、各取付孔101,102内において、筒状ノック110を貫通している。小径軸部150bの先端部は、連結バー側小径部102b内で螺着されている。
この構成によれば、締結部材100の軸部150を段付き形状にすることで、締結部材100の組付時において、シール部材115と小径軸部150bとの干渉を抑制できる。これにより、締結部材100の組付時において、シール部材115の捩れ等を抑制できるので、シール部材115のネジ部100cによる損傷を抑えることができる。したがって、長期に亘ってシール性を確保できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態における図6に相当する断面図である。本実施形態では、シール部材210,211を2つ用いる点で上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示す燃料電池スタック200において、筒状ノック201におけるA方向の長さは、エンドプレート側小径部101b及び連結バー側大径部102aにおけるA方向の合計長さと同等になっている。したがって、筒状ノック201におけるA方向の内側端面は、連結バー側境界面102cにA方向の外側から突き当たっている。一方、筒状ノック201におけるA方向の外側端面は、エンドプレート側境界面101cとA方向で同等の位置に配置されている。なお、筒状ノック201におけるA方向の長さは、エンドプレート側小径部101b及び連結バー側大径部102aにおけるA方向の合計長さ以下であれば、適宜変更が可能である。
筒状ノック201の外周面には、収容溝205,206がA方向に間隔をあけて2つ形成されている。各収容溝205,206は、筒状ノック201における径方向の内側に窪むとともに、筒状ノック201の全周に亘って形成されている。各収容溝205,206のうち、A方向の外側に位置する外側収容溝205は、筒状ノック201のうちエンドプレート側小径部101b内に位置する部分に形成されている。一方、各収容溝205,206のうち、A方向の内側に位置する内側収容溝206は、筒状ノック201のうち連結バー側大径部102a内に位置する部分に形成されている。
各収容溝205,206内には、シール部材210,211がそれぞれ収容されている。シール部材210,211は、ラジアル方向に変形した状態で、各収容溝205,206内にそれぞれ収容されている。この場合、シール部材210,211のうち、A方向の外側に位置する外側シール部材(第2シール部材)210は、外側収容溝205内に収容された状態で、外側収容溝205の内面及びエンドプレート側小径部101bの内周面に密接している。一方、シール部材210,211のうち、A方向の内側に位置する内側シール部材(第3シール部材)211は、内側収容溝206内に収容された状態で、内側収容溝206の内面及び連結バー側大径部102aの内周面に密接している。
本実施形態では、上述したように外側収容溝205の内面及びエンドプレート側小径部101bの内周面に密接する外側シール部材210を有している。そのため、取付孔101,102内に進入した反応ガスが、筒状ノック201の外周側を通ってA方向の外側への流れるのを外側シール部材210によって抑制できる。
また、本実施形態では、上述したように内側収容溝206の内面及び連結バー側大径部102aの内周面に密接する内側シール部材211を有している構成とした。そのため、取付孔101,102内に進入した反応ガスが、筒状ノック201におけるA方向の内側を回り込んで筒状ノック201の内周側に進入するのを内側シール部材211によって抑制できる。
これにより、取付孔101,102と締結部材100との間のシール性を確保し、反応ガスが取付孔101,102からケーシング4の外部に放出されるのをシール部材210,211によって抑制できる。
また、ケーシング4の外部に存在する水がエンドプレート側取付孔101を通してケーシング4内に進入するのを、外側シール部材210によって塞き止めることができる。この場合、第1エンドプレート81と第1連結バー83との境界部分よりもA方向の外側で水を塞き止めることができるので、特に筒状ノック201のせん断部分の腐食を抑制できる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、上述した実施形態では、シール部材を1つ又は2つ用いた場合について説明したが、3つ以上の複数用いても構わない。
上述した実施形態では、締結部材100の頭部100aがエンドプレート側大径部101a内に収容された構成について説明したが、これに限られない。すなわち、締結部材100の頭部100aがエンドプレート81,82におけるA方向の外側端面に当接する構成であっても構わない。
上述した実施形態では、取付孔101,102を多段形状に形成した場合について説明したが、これに限らず、全体に亘って一様な内径に形成しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…燃料電池スタック
2…単位セル(燃料電池セル)
3…積層体(燃料電池積層体)
4…ケーシング
81…第1エンドプレート(エンドプレート)
82…第2エンドプレート(エンドプレート)
83…第1連結バー(連結バー)
84…第2連結バー(連結バー)
100…締結部材
101…エンドプレート側取付孔
102…連結バー側取付孔
110…筒状ノック
115…シール部材(第1シール部材)
200…燃料電池スタック
201…筒状ノック
210…外側シール部材(第2シール部材)
211…内側シール部材(第3シール部材)

Claims (2)

  1. 複数の燃料電池セルが第1方向に積層された燃料電池積層体と、
    前記燃料電池積層体を収納するケーシングと、
    前記ケーシングの一部を構成し、前記燃料電池積層体を前記第1方向に沿う両側から挟持する一対のエンドプレートと、
    前記一対のエンドプレート間に架け渡された連結バーと、
    前記エンドプレートと前記連結バーとを前記第1方向で締結する締結部材と、
    前記エンドプレート及び前記連結バーのうち、前記締結部材が挿通されたエンドプレート側取付孔及び連結バー側取付孔内を前記第1方向に跨って配設されるとともに、前記エンドプレート側取付孔及び前記連結バー側取付孔内で前記締結部材に外挿された筒状ノックと、を備え、
    前記エンドプレート側取付孔内において、前記第1方向で前記筒状ノックと前記締結部材との間に位置する部分には、少なくとも前記エンドプレート側取付孔の内周面及び前記締結部材に密接する第1シール部材が介在していることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 複数の燃料電池セルが第1方向に積層された燃料電池積層体と、
    前記燃料電池積層体を収納するケーシングと、
    前記ケーシングの一部を構成し、前記燃料電池積層体を前記第1方向に沿う両側から挟持する一対のエンドプレートと、
    前記一対のエンドプレート間に架け渡された連結バーと、
    前記エンドプレートと前記連結バーとを前記第1方向で締結する締結部材と、
    前記エンドプレート及び前記連結バーのうち、前記締結部材が挿通されたエンドプレート側取付孔及び連結バー側取付孔内を前記第1方向に跨って配設されるとともに、前記エンドプレート側取付孔及び前記連結バー側取付孔内で前記締結部材に外挿された筒状ノックと、を備え、
    前記エンドプレート側取付孔内で前記筒状ノックに外挿され、前記エンドプレート側取付孔の内周面及び前記筒状ノックに密接する第2シール部材と、
    前記連結バー側取付孔内で前記筒状ノックに外挿され、前記連結バー側取付孔の内周面及び前記筒状ノックに密接する第3シール部材と、を有していることを特徴とする燃料電池スタック。
JP2015254955A 2015-12-25 2015-12-25 燃料電池スタック Active JP6450978B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254955A JP6450978B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 燃料電池スタック
US15/384,112 US10930964B2 (en) 2015-12-25 2016-12-19 Fuel cell stack
CN201611190888.5A CN106920984B (zh) 2015-12-25 2016-12-20 燃料电池堆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254955A JP6450978B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 燃料電池スタック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017117747A JP2017117747A (ja) 2017-06-29
JP6450978B2 true JP6450978B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=59088073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015254955A Active JP6450978B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 燃料電池スタック

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10930964B2 (ja)
JP (1) JP6450978B2 (ja)
CN (1) CN106920984B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6870630B2 (ja) * 2018-02-13 2021-05-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池スタック
JP6892460B2 (ja) * 2019-01-23 2021-06-23 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
CN113675426B (zh) * 2021-07-06 2023-02-28 新源动力股份有限公司 一种用于燃料电池模块的组合密封结构

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2500862B2 (ja) * 1988-06-23 1996-05-29 株式会社日立製作所 燃料電池
JPH0614622U (ja) * 1992-06-25 1994-02-25 石川島播磨重工業株式会社 伝熱管検査用貫通孔の閉塞装置
US5514486A (en) * 1995-09-01 1996-05-07 The Regents Of The University Of California, Office Of Technology Transfer Annular feed air breathing fuel cell stack
JP2001006715A (ja) * 1999-06-21 2001-01-12 Daihatsu Motor Co Ltd 燃料電池スタック
US7063912B2 (en) * 2002-11-01 2006-06-20 Deere & Company Fuel cell assembly system
JP2008002655A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Motor Corp タンクとタンク部品との締結構造
KR20090034621A (ko) * 2007-10-04 2009-04-08 삼성에스디아이 주식회사 연료전지 스택
JP5363754B2 (ja) * 2008-04-11 2013-12-11 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP5026461B2 (ja) 2009-04-14 2012-09-12 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP2013152830A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP5829535B2 (ja) * 2012-01-26 2015-12-09 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP5629303B2 (ja) 2012-02-07 2014-11-19 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP5210450B1 (ja) * 2012-11-07 2013-06-12 直芳 可知 燃料電池および燃料電池システム
JP6090996B2 (ja) 2013-04-26 2017-03-08 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP6469351B2 (ja) * 2014-03-28 2019-02-13 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP6689092B2 (ja) * 2016-02-16 2020-04-28 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック

Also Published As

Publication number Publication date
US10930964B2 (en) 2021-02-23
JP2017117747A (ja) 2017-06-29
CN106920984A (zh) 2017-07-04
CN106920984B (zh) 2020-02-07
US20170187061A1 (en) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8221935B2 (en) Fuel cell stack
US9905878B2 (en) Fuel cell stack and fuel cell vehicle
US10923746B2 (en) Fuel cell stack
JP6365947B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6450978B2 (ja) 燃料電池スタック
US8034503B2 (en) Fuel cell stack
JP6180331B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6682361B2 (ja) 燃料電池スタックの製造方法
JP2019139917A (ja) 固体高分子形の燃料電池スタック
US10236529B2 (en) Fuel cell stack
JP6330198B2 (ja) 燃料電池スタックの製造方法
CN108140865B (zh) 燃料电池堆
JP2018055887A (ja) 燃料電池スタック
US9853314B2 (en) Relief design for fuel cell plates
US10879553B2 (en) Fuel cell stack
JP2008186736A (ja) 燃料電池スタック
CN111799494B (zh) 燃料电池系统
JP6105417B2 (ja) 燃料電池
EP2745343B1 (en) Fuel cell and membrane therefor
JP2015022853A (ja) 燃料電池
JP2015046320A (ja) 燃料電池スタック
JP2017045696A (ja) 燃料電池スタック
JP6059552B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2009277426A (ja) 燃料電池スタック
JP2018081862A (ja) パネルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171129

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6450978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150