JP6440822B2 - 冷却器、電力変換装置および冷却システム - Google Patents

冷却器、電力変換装置および冷却システム Download PDF

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Description

本発明は、電力変換を行う電子機器などの発熱体を冷却器に備えた電力変換装置、および電力変換装置を用いた冷却システムに関するものである。
空気または液冷媒を循環させる冷却システムが一般的に知られている。例えば、液冷媒を使用した冷却システムは、ポンプで液冷媒を循環させ、発熱体を冷却器で冷却し、ラジエータで放熱している。また、冷却器で液冷媒を沸騰させ、冷却能力を向上させたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−44496号公報(段落0026、図1)
このような冷却システムにあっては、冷却器内で沸騰により発生した気泡がポンプに流入する可能性があった。気泡がポンプ内で凝縮するとキャビテーションが生じるため、振動、騒音、および配管類の破損を招くという問題点があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、冷却器内で沸騰により発生した気泡が冷却器外に流出することを抑制し、振動、騒音、および配管類の破損を防ぐことができる冷却器、電力変換装置、または冷却システムを提供することを目的とする。
本発明に係る冷却器は、冷媒が流入する冷媒入口部および冷媒が流出する冷媒出口部を有する中空の部材であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体と、冷媒流路内に位置し、筐体の底面および側面の少なくとも一方であって冷媒を加熱する加熱面を含む第一領域と、冷媒流路内に位置し、冷媒入口部および冷媒出口部を含む第二領域と、筐体内で冷媒出口部まで延在するように設けられ、冷媒流路を第一領域と第二領域とに分割し、第一領域で発生した気泡が冷媒出口部へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体とを備えたものである。
さらに、本発明に係る電力変換装置は、冷媒が流入する冷媒入口部および冷媒が流出する冷媒出口部を有する中空の部材であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体と、冷媒流路内に位置し、筐体の底面および側面の少なくとも一方であって冷媒を加熱する加熱面を含む第一領域と、冷媒流路内に位置し、冷媒入口部および冷媒出口部を含む第二領域と、筐体内で冷媒出口部まで延在するように設けられ、冷媒流路を第一領域と第二領域とに分割し、第一領域で発生した気泡が冷媒出口部へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体とを備えた冷却器と、冷却器の筐体外側の底面および側面の少なくとも一方に設けられ、筐体内の冷媒を加熱する電子機器とを備えたものである。
さらに、本発明に係る冷却システムは、冷媒を循環させることで冷却する冷却システムであって、内部に冷媒が流れる冷媒配管と、冷媒配管と接続し、冷媒配管内の冷媒を循環させるポンプと、冷媒配管と接続し、ポンプで循環する冷媒の熱を外部に放熱するラジエータと、冷媒配管と接続し、ポンプで循環する冷媒により冷却される電力変換装置と、を備え、電力変換装置は、冷媒が流入する冷媒入口部および冷媒が流出する冷媒出口部を有する中空の部材であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体と、冷媒流路内に位置し、筐体の底面および側面の少なくとも一方であって冷媒を加熱する加熱面を含む第一領域と、冷媒流路内に位置し、冷媒入口部および冷媒出口部を含む第二領域と、筐体内で冷媒出口部まで延在するように設けられ、冷媒流路を第一領域と第二領域とに分割し、第一領域で発生した気泡が冷媒出口部へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体とを備えた冷却器と、冷却器の筐体外側の底面および側面の少なくとも一方に設けられ、筐体内の前記冷媒を加熱する電子機器と、を有するものである。
本発明に係る冷却器、電力変換装置、冷却システムによれば、冷却器内で沸騰により発生した気泡が冷却器外に流出することを抑制し、振動、騒音、および配管類の破損を防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係る冷却システムの概略図である。 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の側面図とA−A位置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の上面図である。 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置のB−B位置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係るパンチングメタルの上面図である。 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置の側面図とC−C位置の断面図および拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る電力変換装置の側面図とD−D位置の断面図である。 本発明の実施の形態4に係る電力変換装置の側面図とE−E位置の断面図である。 本発明の実施の形態5に係る電力変換装置の側面図とF−F位置の断面図である。 本発明の実施の形態6に係る電力変換装置の側面図とG−G位置の断面図である。 本発明の実施の形態7に係る電力変換装置の側面図とH−H位置の断面図である。 本発明の実施の形態8に係る電力変換装置の側面図とI−I位置の断面図である。 本発明の実施の形態9に係る電力変換装置の外観斜視図である。 本発明の実施の形態9に係る電力変換装置の側面図とJ−J位置の断面図である。 本発明の実施の形態10に係る電力変換装置の側面図とK−K位置の断面図および拡大図である。 本発明の実施の形態11に係る電力変換装置の側面図とL−L位置の断面図および拡大図である。 本発明の実施の形態12に係る電力変換装置の側面図とM−M位置の断面図である。 本発明の実施の形態12に係る電力変換装置の側面図とN−N位置の断面図である。 本発明の実施の形態13に係る電力変換装置の側面図とO−O位置の断面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図1〜図6により説明する。なお、図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに対応するものであり、このことは、明細書の全文において共通することである。
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷却システム1の概略図である。図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る冷却システム1は、電力変換装置10、ポンプ3、エンジン6、およびラジエータ4を備える。本発明の実施の形態1に係る冷却システム1は、冷媒として液冷媒を循環させることで冷却する冷却システム1であって、車または電車等の車両に搭載される。冷却システム1において、ポンプ3は電力変換装置10とエンジン6、およびラジエータ4はエンジン6と電力変換装置10に、それぞれ内部に冷媒が流れる冷媒配管2で接続され、循環流路を構成している。図1に示すように、本発明の実施の形態1では、時計回りにポンプ3、エンジン6、ラジエータ4、および電力変換装置10が配置されている。
ポンプ3は、冷媒配管2内の液体の冷媒を循環させる駆動源である。ポンプ3により循環する冷媒は、電力変換装置10で受熱し、ラジエータ4で外部に放熱する。なお、冷却システム1は、冷媒の余剰液を蓄えるリザーバタンクを備えてもよい。また、リザーバタンクを大気圧解放し、空気などの冷媒中に溶けた気体を除去することもできる。リザーバタンクは例えばラジエータ4と電力変換装置10の間に設けてもよい。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置10の外観斜視図である。本発明の実施の形態1に係る電力変換装置10は、電子機器11と冷却器20とを備える。冷却器20の筐体21の外側に発熱する電子機器11が設けられ、電子機器11の熱を除熱している。電子機器11は、筐体21外側の底面および側面の少なくとも一方に設けられ、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置10では底面に設けられている。なお、筐体21を含む電力変換装置10を車両等に設置する場合において、筐体21のうち鉛直方向の上部の面を上面、下部の面を底面、水平方向の面を側面とする。
また、冷却器20の筐体21内には冷媒流路があり、冷媒入口部23から冷媒流路に冷媒が流入し、冷媒出口部24から冷媒が流出する。電子機器11が筐体21内の冷媒を加熱することで、電子機器11の熱が除熱される。なお、発熱する電子機器11としては、制御回路、駆動回路、コンデンサ、SiC等のパワーモジュール、またはステップダウンコンバータ等があるが、これに限られるものではない。また、電子機器11はハーネス等により相互に接続されている。
次に冷却器20の構造について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置10の側面図とA−A位置の断面図である。図3(a)に電力変換装置10の側面図におけるA−A位置を示す。図3(b)は電力変換装置10のA−A位置の断面図である。また、図4は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置10の上面図である。図4に電力変換装置10の上面図におけるB−B位置を示している。図5は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置10のB−B位置の断面図である。
冷却器20は、筐体21と開口体22を備えている。筐体21は、冷媒が流入する冷媒入口部23および冷媒が流出する冷媒出口部24を有する内部が中空の角柱であり、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する。本発明の実施の形態1に係る筐体21は、四角柱で構成されている。開口体22は、電子機器11が設けられた筐体21の加熱面を含む第一領域25と、冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに冷媒流路を分割する。冷媒入口部23と冷媒出口部24を結ぶ直線を軸方向と定義すると、開口体22は軸方向に延びて冷媒流路内に設けられ、冷媒流路を分割し、第一領域で加熱面付近から発生した気泡が第二領域へ移動するのを抑制する。本発明の実施の形態1において、第二領域26は冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む。また、加熱面は、電子機器11が設けられた箇所に相当する冷却器20の筐体21壁面である。第一領域25内では、発熱する電子機器11により筐体21内の冷媒が加熱され、主に電子機器11が設けられた加熱面から冷媒が沸騰することで気泡30が生じている。ただし、電子機器11の熱は、筐体21内を熱伝導で広がるため、必ずしも加熱面からのみ沸騰が生じるわけではない。
なお、本発明の実施の形態1では、冷媒入口部23が第二領域26に含まれるため、冷媒入口部23から流入するラジエータ4で放熱された飽和温度より低い低温の冷媒が、冷却器20の筐体21底部に流れることを抑制できる。よって、低温の冷媒により筐体21底部が冷却されることを抑制できるため、冷却器20の筐体21底部から、沸騰による気泡30の発生を促進できる。
本発明の実施の形態1では、冷媒入口部23および冷媒入口部23が筐体21の側面に設けられているが、筐体21の側面に限られるものではない。さらに、冷却器20は金属の薄板であって、アルミニウム、アルミニウム合金、またはステンレス等の金属が用いられる。
冷却器20の断面形状は、必ずしも図3(b)に示すような四角形である必要はなく、断面形状が円形、三角形、および多角形等であってもよい。図3(b)に示すように、断面形状のアスペクト比が1または略1に近い四角形とすると、車両などに配設する場合に設置し易い。アスペクト比は0.9〜1.1が好ましく、さらに好ましくは1がよい。特にエンジンルームなど小さなスペースへの搭載が容易となる効果が得られる。
また、冷媒として、水、車両用のLLC(Long Life Coolant)、またはフロリナート等の冷媒を用いてもよい。
図6は、本発明の実施の形態1に係るパンチングメタル22aの上面図である。本発明の実施の形態1では、開口体22としてパンチングメタル22aを用いた。開口体22は、パンチングメタル22aまたは金網等が主に用いられる。開口体22として例示したパンチングメタル22aは、平板部22cに複数の開口22bを有している。それゆえ、冷媒は開口22bを通ることにより、第一領域25と第二領域26を相互に行き来できる。一方で、冷媒が沸騰することにより生じる気泡30は、開口体22を設けることで、第一領域25から第二領域26へ移動することを抑制できる。これは、開口体22の開口22bで生じる毛細管現象により、気泡30が第一領域25から第二領域26へ移動することを抑制できるためである。また、開口体22は複数枚を用いても良い。
開口22bの開口直径は、筐体21の壁面から離脱する際の沸騰により生じる気泡30の直径より小さくしてもよい。筐体21の壁面から離脱する際の沸騰により生じる気泡30の直径を推定するために、以下の式(1)に示すFritzの式を用いることができる。つまり、開口体22は、開口22bの開口直径が以下の式(1)により算出される気泡30の直径より小さいとすることができる。ここで、dは気泡30の直径[m]、Φは気泡30が壁面から離脱するときの接触角[度]、σは冷媒の表面張力[N/m]、gは重力加速度[m/s]、ρlは液冷媒の密度[kg/m]、およびρvは冷媒の飽和蒸気の密度[kg/m]である。参考までにFritzの式を用いて気泡30の直径を推定すると、冷媒が水の場合において、筐体21の壁面から離脱する際の沸騰により生じる気泡30の直径は約2〜3mm、冷媒がLLCの場合において、筐体21の壁面から離脱する際の沸騰により生じる気泡30の直径は約1mmとなる。
Fritzの式: d=0.0209Φ√(σ/(g(ρl−ρv)))
開口22bが円形の場合、開口22bの開口直径が0.1〜3.0mmであることが好ましく、さらに好ましくは開口22bの開口直径が0.5〜2.5mmであることが好ましい。開口直径が3.0mmを超える場合、気泡30が開口22bを通過し易くなる場合がある。また、開口直径が0.1mm未満の場合、液冷媒が第一領域25と第二領域26を相互に行き来しにくくなるため、冷却効率が低下する場合がある。ただし、開口22bの開口直径は0.1〜3.0mmに限られるものではない。開口体22において、開口22bの開口直径の大きさ、または開口率は任意に調整可能である。ここで、開口22bの形状は円形だけでなく、楕円形、正方形、三角形、または矩形等の様々な形状であってもよい。開口22bが円形以外の場合は、相当直径を開口直径としてもよい。さらに、開口体22に多孔質体を用いてもよい。多孔質体を用いた場合、多孔質体の気孔直径の平均値を開口直径としてもよい。加えて、開口22bは気泡30の直径より小さい開口幅を備えていればよく、例えば、一方の開口22bが気泡30の直径より小さい開口幅であり、他方の開口幅は長い、スリットのようなものでもよい。
開口体22を筐体21に取り付け易いように、開口体22を取り付けるフレームを筐体21に設けても良い。これにより、冷媒を変更した場合、または電子機器11を変更して電子機器11の発熱量が変わった場合、外気温が変化した場合等の仕様変更に応じて、容易に開口体22の取り換えができ、開口22bの開口直径を変更できる。開口体22の固定方法としては、筐体21壁面へのネジによる固定、または溶接等をして固定する。本発明の実施の形態1では、パンチングメタル22aを筐体21壁面に溶接により固定している。開口体22の素材は、冷却器20の筐体21の素材と同一素材を用いるのが好ましい。これにより、腐食防止を防止することができる。
次に、本発明の実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20の動作を説明する。図1の矢印で示すように、ポンプ3で冷媒をエンジン6の方向に送り出す。冷媒は、エンジン6、ラジエータ4、電力変換装置10、およびポンプ3へと順に流れ、冷却システム1内を循環する。ここで、電力変換装置10で冷媒が受熱し、ラジエータ4で放熱される。
図2に示す冷媒入口部23はラジエータ4側に、および冷媒出口部24側はポンプ3側に接続され、冷媒入口部23から冷媒出口部24側へ冷媒が流れる。発熱する電子機器11が冷却器20の底面に設けられた電力変換装置10では、図3(b)に示すように冷却器20底面の加熱面から電子機器11の熱で冷却器20内の冷媒が加熱され、沸騰し気泡30が発生する。
ここで沸騰は、筐体21内の壁面温度が冷媒の飽和温度以上となったときに生じる。気泡30が筐体21内の壁面から離脱するときに、周囲の冷媒が気泡30の離脱する箇所へ流れ込むことで、冷媒の対流による熱伝達率が向上する。加えて、沸騰により生じる気泡は、冷媒の相変化に必要な潜熱分の熱量を周囲の冷媒から奪うため、周囲の冷媒を冷却する。これにより、筐体21壁面から冷媒へ伝わる熱量が増加し、電子機器は冷却される。
発生した気泡30は浮力により冷却器20内を上昇する。気泡30は冷却器20内を上昇するが、本実施の形態1では開口体22としてパンチングメタル22aを備えており、気泡30の主な発生面である加熱面を含む第一領域25と、冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに冷媒流路を分割している。よって、開口体22であるパンチングメタル22aの開口22bで毛細管現象が生じることにより、気泡30が開口22bを通り抜け冷媒出口部24を通ってポンプ3へ到達することを抑制できる。また、例えパンチングメタル22aの開口22bを僅かな気泡30が通過したとしても、冷媒入口部23から流入するラジエータ4で放熱された飽和温度より低い低温の冷媒と熱交換し、大部分は瞬時に凝縮され液冷媒に戻る。それゆえ、気泡30のポンプ3への流入を抑制できる。
なお、冷媒はポンプ3で昇圧されエンジン6、ラジエータ4、および電力変換装置10へと順々に流れていくにつれて、圧力損失により冷媒の圧力が小さくなっていく。電子機器11の熱で冷却器20内の冷媒が加熱され、冷却器20底面の加熱面から沸騰し気泡30を発生させるためには、冷媒の圧力が小さい方が容易に沸騰を発生させることができる。それゆえ、電力変換装置10をポンプ3の近くに配置し、電力変換装置10からポンプ3へ冷媒が流れるように冷媒出口部24をポンプ3と接続する。これにより、電力変換装置10内を流れる冷媒の圧力を冷却システム1の中で特に小さくすることができ、冷却器20の底面から沸騰し気泡30を発生させ易くすることができる。ただし、電力変換装置10は、可能な限りポンプ3の近くに配置されている方が好ましいが、これに限られるものではなく、ポンプ3と電力変換装置10との間に何かしらの機器が設けられていてもよい。
以上のとおり、本発明の実施の形態1における冷却システム1は、冷媒を循環させることで冷却する冷却システム1であって、内部に冷媒が流れる冷媒配管2と、冷媒配管2と接続し、冷媒配管2内の冷媒を循環させるポンプ3と、冷媒配管2と接続し、ポンプで循環する冷媒の熱を外部に放熱するラジエータ4と、冷媒配管2と接続し、ポンプで循環する冷媒により冷却される電力変換装置10と、を備え、電力変換装置10は、冷媒が流入する冷媒入口部23および冷媒が流出する冷媒出口部24を有する内部が中空の角柱であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体21と、筐体21外側の底面および側面の少なくとも一方に設けられ、筐体21内の冷媒を加熱する電子機器11と、筐体21内に設けられ、電子機器11が設けられた筐体21の加熱面を含む第一領域25と、冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに冷媒流路を分割し、第一領域25で発生した気泡30が第二領域26へ移動するのを抑制する複数の開口22bを有する開口体22とを有するものである。
また、本発明の実施の形態1における電力変換装置10は、冷媒が流入する冷媒入口部23および冷媒が流出する冷媒出口部24を有する内部が中空の角柱であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体21と、筐体21外側の底面および側面の少なくとも一方に設けられ、筐体21内の冷媒を加熱する電子機器11と、筐体21内に設けられ、電子機器11が設けられた筐体21の加熱面を含む第一領域25と、冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに冷媒流路を分割し、第一領域25で発生した気泡30が第二領域26へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体22とを備えたものである。
さらに、本発明の実施の形態1における冷却器20は、冷媒が流入する冷媒入口部23および冷媒が流出する冷媒出口部24を有する内部が中空の角柱であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体21と、筐体21内に設けられ、筐体21の底面および側面の少なくとも一方であって冷媒を加熱する加熱面を含む第一領域25と、冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに冷媒流路を分割し、第一領域25で発生した気泡30が第二領域26へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体22と、を備えたものである。
このような構成によれば、冷却器20内の冷媒流路を開口体22によって、加熱面を含む第一領域25と冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに分割するので、第一領域25で沸騰により発生した気泡30が第二領域26に流入することを防ぎ、気泡30が冷却器20外に流出することを防ぐことができる。そのため、冷却器20内で沸騰により発生した気泡30をポンプ3に流入することを抑制し、気泡30がポンプ3内で凝縮することで発生するキャビテーションを防ぐことができる。また、冷却器20内で沸騰により発生した気泡30が冷却器20外に流出することを抑制し、振動、騒音、および配管類の破損を防ぐことができる冷却器20、電力変換装置10、または冷却システム1を得ることができる。
また、開口体22を取り付けるフレームを筐体21に設けることで、開口体22の取り換え、または複数枚を積層させて取り付けること等が容易になる。そのため、冷媒を変更した場合、または電子機器11を変更して電子機器11の発熱量が変わった場合等の仕様変更に応じて、開口体22の開口直径および開口率等を容易に調整できる。これにより、冷媒の第一領域25と第二領域26の行き来する量等を適宜調整でき、発熱する電子機器11の冷却効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1において、発熱する電子機器11は沸騰現象を利用して冷却されている。通常、電子機器11の冷却は、冷媒入口部23から流入する冷媒の流速が大きいほど熱伝達率が大きくなるため、電子機器11の冷却効率が上がる。一方、本発明の実施の形態1において、沸騰現象を利用して電子機器11が冷却されているため、冷媒入口部23から流入する冷媒の流速は、電子機器11の冷却効率にほとんど影響しない。よって、冷媒の流入流量を変えずに、冷媒入口部23の開口径を大きくし流入する冷媒の流速を小さくしたとしても、電子機器11の冷却効率には影響しない。そこで、冷媒入口部23の鉛直方向の流入断面よりも、冷媒流路の鉛直方向の断面を大きくしても、冷却効率には影響せず、冷却器20内での圧力損失を低減することができ、ポンプ3での高い昇圧能力も不要になるため、ポンプ3の出力も小さくすることができる。よって、ポンプ3の小型化もでき、冷却システム1の軽量化、小型化、低コスト化が図れる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図7により説明する。なお、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20においては、1枚の開口体22が取り付けられているものを説明した。本発明の実施の形態2では、複数枚の開口体22が取り付けられているものを説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図7は、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置10の側面図とC−C位置の断面図および拡大図である。図7(a)は電力変換装置10の側面図であってC−C位置を示し、図7(b)は、C−C位置の断面図である。なお、図7に示す開口体22形状の変形例は、実施の形態1に示す開口体22と同様に、開口体22は軸方向に延びて冷媒流路内に設けられ冷媒流路を分割している。図7(b)に示すように、開口体22を2枚積層してもよい。このように、開口体22は、1枚の開口部材22dだけを取り付けるのではなく、2枚、3枚と枚数を増やして2枚以上の開口部材22dを積層して形成されていてもよい。2枚以上の開口部材22dを積層して開口体22を構成した場合、開口部材22dを積層して構成した開口体22の開口直径は、1枚の開口部材22dで構成した開口体22の開口直径より小さくなる。図7(c)は、図7(b)の拡大箇所100の拡大図である。図7(c)に示すように、開口体22の開口直径は、開口部材22dが積層されることで開口22bが塞がり、実質的な穴の直径である実質開口径31を開口直径とすることができる。なお開口部材22dの積層状態により実質開口径31は、場所によって大きさが異なる場合があるため、実質開口径31の平均値を開口直径としてもよい。
このような構成によれば、2枚以上の開口部材22dを積層して開口体22を構成しているため、1枚の開口部材22dで構成された開口体22に比べ強度が向上する。また、2枚以上の開口部材22dを積層することで、開口体22の開口直径または開口率を容易に調整できる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図8により説明する。なお、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20においては、開口体22として、断面形状が矩形のものを説明した。本発明の実施の形態3では、開口体22の形状の変形例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る電力変換装置10の側面図とD−D位置の断面図である。図8(a)は電力変換装置10の側面図であってD−D位置を示し、図8(b)は、D−D位置の断面図である。なお、図8に示す開口体22の形状の変形例は、実施の形態1に示す開口体22と同様に、開口体22は軸方向に延びて冷媒流路内に設けられ、冷媒流路を分割している。図8に示すように、開口体22の断面は水平方向に延びた直線状であって、開口体22の端部は、両端がそれぞれ冷却器20の筐体21側面で固定されている。
このような構成によれば、冷媒が筐体21の下部に設けられた発熱する電子機器11から受熱し、沸騰することで発生する気泡30が、開口体22により第一領域25から第二領域26へ流れることを抑制できる。また、断面が矩形の開口体22に比べ、開口体22を軽量化でき、電力変換装置10の軽量化、低コスト化を図れる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図9により説明する。なお、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20においては、開口体22として、断面形状が矩形のものを説明した。本発明の実施の形態4では、開口体22の形状の変形例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図9は、本発明の実施の形態4に係る電力変換装置10の側面図とE−E位置の断面図である。図9(a)は電力変換装置10の側面図であってE−E位置を示し、図9(b)は、E−E位置の断面図である。なお、図9に示す開口体22形状の変形例は、実施の形態1に示す開口体22と同様に、開口体22は軸方向に延びて冷媒流路内に設けられ、冷媒流路を分割している。図9に示すように、開口体22の断面は下方に凸状の弧を描いている。開口体22は冷却器20の筐体21側面でそれぞれの端部が固定されており、冷却器20の筐体21底面とは接触していない。
このような構成によれば、冷媒が筐体21の下部に設けられた発熱する電子機器11から受熱し、沸騰することで発生する気泡30が、開口体22により第一領域25から第二領域26へ流れることを抑制できる。また、断面が矩形の開口体22に比べ、開口体22を軽量化でき、電力変換装置10の軽量化、低コスト化を図れる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図10により説明する。なお、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20においては、開口体22として、断面形状が矩形のものを説明した。本発明の実施の形態5では、開口体22形状の変形例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図10は、本発明の実施の形態5に係る電力変換装置10の側面図とF−F位置の断面図である。図10(a)は電力変換装置10の側面図であってF−F位置を示し、図10(b)は、F−F位置の断面図である。なお、図10に示す開口体22形状の変形例は、実施の形態1に示す開口体22と同様に、開口体22は軸方向に延びて冷媒流路内に設けられ、冷媒流路を分割している。図10(b)に示すように、開口体22の断面は上方に凸の三角形状である。開口体22の端部は、冷却器20の筐体21の四隅のうち下部の二隅でそれぞれ固定されている。
このような構成によれば、冷媒が筐体21の下部に設けられた発熱する電子機器11から受熱し、沸騰することで発生する気泡30は、開口体22で第一領域25から第二領域26へ流れることが抑制される。また、断面が矩形の開口体22に比べ、開口体22を軽量化でき、電力変換装置10の軽量化、低コスト化を図れる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態2に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図11により説明する。なお、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20においては、開口体22として、断面形状が矩形のものを説明した。本発明の実施の形態6では、開口体22形状の変形例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図11は、本発明の実施の形態6に係る電力変換装置10の側面図とG−G位置の断面図である。図11(a)は電力変換装置10の側面図であってG−G位置を示し、図11(b)は、G−G位置の断面図である。なお、図11に示す開口体22形状の変形例は、実施の形態1に示す開口体22と同様に、開口体22は軸方向に延びて冷媒流路内に設けられ、冷媒流路を分割している。図11(b)に示すように、開口体22の断面はコの字形であり、加熱面を覆うように取り付けられている。開口体22の端部は、冷却器20の筐体21の底面でそれぞれ固定されている。
このような構成によれば、冷媒が筐体21の下部に設けられた発熱する電子機器11から受熱し、沸騰することで発生する気泡30が、開口体22で第一領域25から第二領域26へ流れることを抑制できる。また、断面が矩形の開口体22に比べ、開口体22を軽量化でき、電力変換装置10の軽量化、低コスト化を図れる。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図12により説明する。なお、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20においては、開口体22として、断面形状が矩形のものを説明した。本発明の実施の形態7では、開口体22の形状の変形例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図12は、本発明の実施の形態7に係る電力変換装置10の側面図とH−H位置の断面図である。図12(a)は電力変換装置10の側面図であってH−H位置を示し、図12(b)は、H−H位置の断面図である。なお、図12に示す開口体22の形状の変形例は、実施の形態1に示す開口体22と同様に、開口体22は軸方向に延びて冷媒流路内に設けられ、冷媒流路を分割している。図12(b)に示すように、G−G断面は鉛直方向の断面であり、開口体22の断面はV字形である。開口体22の端部は、冷却器20の筐体21の四隅のうちの上部二隅と、筐体21の底部中央でそれぞれ固定されている。本発明の実施の形態7において、第一領域25は開口体22により2つの領域に分割されている。
このような構成によれば、冷媒が筐体21の下部に設けられた発熱する電子機器11から受熱し、沸騰することで発生する気泡30が、開口体22で第一領域25から第二領域26へ流れることを抑制できる。また、断面が矩形の開口体22に比べ、開口体22を軽量化でき、電力変換装置10の軽量化、低コスト化を図れる。
実施の形態8.
本発明の実施の形態8に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図13により説明する。なお、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20においては、開口体22として、断面形状が矩形のものを説明した。本発明の実施の形態8では、開口体22の形状の変形例について説明する。以下に実施の形態8と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図13は、本発明の実施の形態8に係る電力変換装置10の側面図とI−I位置の断面図である。図13(a)は電力変換装置10の側面図であってI−I位置を示し、図13(b)は、I−I位置の断面図である。なお、図13に示す開口体22の形状の変形例は、実施の形態1に示す開口体22と同様に、開口体22は軸方向に延びて冷媒流路内に設けられ、冷媒流路を分割している。図13(b)に示すように、H−H断面は鉛直方向の断面であり、開口体22の断面はW字形である。開口体22の端部は、冷却器20の筐体21の四隅のうちの上部二隅と、筐体21の底部の2箇所でそれぞれ固定されている。本発明の実施の形態8において、第一領域25は開口体22により3つの領域に分割されている。
このような構成によれば、冷媒が筐体21の下部に設けられた発熱する電子機器11から受熱し、沸騰することで発生する気泡30が、開口体22で第一領域25から第二領域26へ流れることを抑制できる。また、断面が矩形の開口体22に比べ、開口体22を軽量化でき、電力変換装置10の軽量化、低コスト化を図れる。
実施の形態9.
本発明の実施の形態9に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図14、図15により説明する。なお、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20においては、発熱する電子機器11が冷却器20底面の筐体21外側に設けられているものを説明した。本発明の実施の形態9では、発熱する電子機器11が冷却器20底面の筐体21外側だけでなく、冷却器20側面の筐体21外側にも設けられているものについて説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図14は、本発明の実施の形態9に係る電力変換装置10の外観斜視図である。図14に示すように、本発明の実施の形態9に係る電力変換装置10は、電子機器11と冷却器20とを備えるが、電子機器11は冷却器20底面の筐体21外側だけでなく、冷却器20側面の筐体21外側にも設けられている。そのため、本発明の実施の形態9に係る電力変換装置10においては、冷却器20の筐体21の底面だけでなく、冷却器20の筐体21の側面にも加熱面がある。図15は、本発明の実施の形態9に係る電力変換装置10の側面図とJ−J位置の断面図である。図15(a)に電力変換装置10の側面図におけるJ−J位置を示す。図15(b)に電力変換装置10のJ−J位置の断面図を示す。
図15(b)に示す開口体22の断面はV字形であり、冷却器20の筐体21四隅のうち上部二隅にそれぞれ開口体22の端部が固定されており、さらに冷却器20の筐体21底面の中央付近で開口体22の端部が固定されている。本発明の実施の形態9では、開口体22により3つの領域に冷媒流路が分割されており、それぞれの領域の断面形状は三角形状である。本発明の実施の形態9に係る電力変換装置10において、冷却器20の筐体21底面だけでなく冷却器20の筐体21側面にも加熱面があり、3つの領域に分割された冷媒流路のうち2つの領域が、冷媒を加熱する加熱面を含む第一領域25である。残る1つの領域は冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26である。つまり、開口体22により第一領域25は、複数の領域に分割されている。
冷却器20底面の筐体21外側、および冷却器20側面の筐体21外側に設けられた電子機器11により、冷却器20内部の冷媒は加熱され、沸騰し気泡30が発生する。すると、第一領域25では、主に冷媒を加熱する加熱面から気泡30が発生し離脱する。離脱した気泡30は浮力により上昇するが、開口体22により、気泡30が開口22bを通り抜け、冷媒出口を通ってポンプ3へ到達することを抑制できる。なお、沸騰により発生する気泡30が浮力により上昇するため、電子機器11は冷却器20の筐体21外側の側面であって、可能な限り下方に設けられることが好ましい。
このような構成によれば、冷媒が筐体21の下部に設けられた発熱する電子機器11から受熱し、沸騰することで発生する気泡30は、開口体22で第一領域25から第二領域26へ流れることを抑制できる。また、断面が矩形の開口体22に比べ、開口体22を軽量化でき、電力変換装置10の軽量化、低コスト化を図れる。
実施の形態10.
本発明の実施の形態10に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図16により説明する。なお、本発明の実施の形態10では、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20において、冷却器20の加熱面にキャビティ32を設けた変形例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図16は本発明の実施の形態10に係る電力変換装置10の側面図とK−K位置の断面図および拡大図である。図16(a)に電力変換装置10の側面図におけるK−K位置を示す。図16(b)は電力変換装置10のK−K位置の断面図である。また、図16(c)は電力変換装置10の拡大箇所101の拡大図である。図16(b)に示すように、K−K位置の断面は鉛直方向の断面であり、電子機器11が設けられた筐体21内側の加熱面にキャビティ32が設けられている。キャビティ32とは、伝熱面上にある微少な傷やくぼみであって、酸化処理、金属焼成、溶射、サンドブラスト処理、切削工具による溝、または切り起こし等で作られる。図16(c)にキャビティの拡大図を示す。筐体21内側の加熱面のキャビティ32は、10〜1000μmの幅32aであることが好ましい。なお、キャビティ32は、図16(c)に示される三角形状に限られず、気泡を保持できる形状であればよい。
このような構成によれば、キャビティ32にとらわれている気泡30が核となり、沸騰による気泡30を生じ易くすることができる。これにより、気泡30が生成される頻度を多くし、冷却器20の冷却性能を向上させることができる。
実施の形態11.
本発明の実施の形態11に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図17により説明する。なお、本発明の実施の形態11では、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20において、冷却器20の加熱面にフィン33を設けた変形例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図17は、本発明の実施の形態11に係る電力変換装置10の側面図とL−L位置の断面図および拡大図である。図17(a)に電力変換装置10の側面図におけるL−L位置を示す。図17(b)は電力変換装置10のL−L位置の断面図である。また、図17(c)は電力変換装置10の拡大箇所102の拡大図である。図17(b)に示すように、K−K断面は鉛直方向の断面であり、電子機器11が設けられた筐体21の加熱面にフィン33が設けられている。フィン33は冷却器20内側に向かって延びている。また、フィン33の表面にはキャビティ34が設けられている。キャビティ34とは、伝熱面上にある微少な傷やくぼみであって、酸化処理、金属焼成、溶射、サンドブラスト処理、切削工具による溝、または切り起こし等で作られる。図17(c)にキャビティの拡大図を示す。フィン33の表面のキャビティ34は10〜1000μmの幅34aであることが好ましい。さらに、筐体21内側の加熱面にキャビティ34を設けてもよい。
フィン33は冷却器20内側に向かって突状に延びているため、冷媒と接する面積がフィン33により増え、熱交換能力が向上する。フィン33形状としては、三角フィン、ピンフィン等でもよい。別パーツのフィン33を加熱面に溶着してもよく、または加熱面に溝加工を施すことでフィン33を形成してもよい。また、フィン33の配列、フィン33の高さ、フィン33の枚数等は、仕様により適宜変更が可能である。なお、キャビティ32は、図17(c)に示される三角形状に限られず、気泡を保持できる形状であればよい。
このような構成によれば、キャビティ34にとらわれている気泡30が核となり、沸騰による気泡30を生じ易くすることができる。これにより、気泡30が生成される頻度を多くし、冷却器20の冷却性能を向上させることができる。また、フィン33を設けることで、伝熱面積が増えるため冷媒との熱交換量が上昇し、冷却器20の冷却性能をさらに向上させることができる。
実施の形態12.
本発明の実施の形態12に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図18および図19により説明する。なお、本発明の実施の形態12では、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20において、電力変換装置10の筐体21の断面形状を多角形に変更した変更例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は省略する。
図18は、本発明の実施の形態12に係る電力変換装置10の側面図とM−M位置の断面図、および図19は、本発明の実施の形態12に係る電力変換装置10の側面図とN−N位置の断面図である。図18および図19では、筐体21の断面が多角形である場合、つまり筐体21は、断面が三角形以上である角柱の例を示している。
図18より、図18(a)に電力変換装置10の側面図におけるM−M位置を示す。図18(b)は電力変換装置10のM−M位置の断面図である。図18より、M−M位置の筐体21の断面は三角形であり、筐体21は三角柱で構成されている。筐体21外側の底面には、発熱する電子機器11が設けられている。
図19より、図19(a)に電力変換装置10の側面図におけるN−N位置を示す。図19(b)は電力変換装置10のN−N位置の断面図である。図19より、N−N位置の筐体21の断面は六角形であり、筐体21は六角柱で構成されている。筐体21外側の底面には、発熱する電子機器11が設けられている。
本発明の実施の形態12における冷却器20では、筐体21は、鉛直方向の断面が多角形であることを特徴としている。このような構成によれば、電子機器11を筐体21に設ける場合に電子機器11のレイアウトの自由度が向上する。
実施の形態13.
本発明の実施の形態13に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20を図20により説明する。なお、本発明の実施の形態13では、実施の形態1に係る冷却システム1、電力変換装置10、および冷却器20において、電力変換装置10の筐体21の断面形状を円形に変更した変更例について説明する。以下に実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同一または対応する部分についての説明は適宜省略する。
図20は、本発明の実施の形態13に係る電力変換装置10の側面図とO−O位置の断面図である。図20では、筐体21の断面が円形である場合、つまり筐体21が円柱である例を示している。図20(a)に電力変換装置10の側面図におけるO−O位置を示す。図20(b)は電力変換装置10のO−O位置の断面図であり、図20(c)は図20(b)の筐体21を便宜上区分するために補助軸50、51および補助線55、56、57、58を設けた図である。
図20(b)より、O−O位置の筐体21の断面は円形であり、筐体21は円柱で構成されている。また、図20(c)の補助軸50と補助軸51は、図20(b)に示した筐体21の円形断面を4等分している。補助軸50は鉛直方向から45度時計回りに回転させた軸であり、補助軸51は鉛直方向から45度反時計回りに回転させた軸である。また、補助軸50、51により4等分された筐体21の円形断面は、時計回りに上から補助線55、補助線56、補助線57、および補助線58により示された範囲に、それぞれ区分されている。
本発明の実施の形態13においては、円柱で構成されている筐体21を含む電力変換装置10を車両等に設置する場合において、補助線55で示した鉛直方向の上部の面を上面、補助線57で示した下部の面を底面、および補助線56と補助線58で示した面を側面とする。
具体的に述べると、円柱で構成されている筐体21の底面は、筐体21のうち円形断面の最上部を基準位置とした場合に、基準位置から時計回りに135度の円形断面の位置を始点とし、225度の位置を終点とする範囲にある面である。同様に、円柱で構成されている筐体21の上面は、基準位置から反時計回りに45度の円形断面の位置を始点とし、基準位置から時計回りに45度の位置を終点とする範囲にある面である。また、円柱で構成されている筐体21の側面は、基準位置から時計回りに45度の円形断面の位置を始点とし、基準位置から時計回りに135度の位置を終点とする範囲にある面、および基準位置から時計回りに225度の円形断面の位置を始点とし、基準位置から時計回りに315度の位置を終点とする範囲にある面である。
また、筐体21外側の底面には、発熱する電子機器11が熱伝導シート40を介して設けられている。熱伝導シート40は、発熱する電子機器11と筐体21との接触を向上させるものであり、柔軟性がある例えばシリコンなどの素材からできている。これにより、筐体21断面が円形であっても、適切に電子機器11と接触させることができる。なお、熱伝導シート40の使用は、図20の例に限られず、電子機器11と筐体21との接触を向上させたい場合にも用いることができる。
以上のとおり、本発明の実施の形態13における冷却システム1は、冷媒を循環させることで冷却する冷却システム1であって、内部に冷媒が流れる冷媒配管2と、冷媒配管2と接続し、冷媒配管2内の冷媒を循環させるポンプ3と、冷媒配管2と接続し、ポンプで循環する冷媒の熱を外部に放熱するラジエータ4と、冷媒配管2と接続し、ポンプで循環する冷媒により冷却される電力変換装置10と、を備え、電力変換装置10は、冷媒が流入する冷媒入口部23および冷媒が流出する冷媒出口部24を有する内部が中空の円柱であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体21と、筐体21外側の底面および側面の少なくとも一方に設けられ、筐体21内の冷媒を加熱する電子機器11と、筐体21内に設けられ、電子機器11が設けられた筐体21の加熱面を含む第一領域25と、冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに冷媒流路を分割し、第一領域25で発生した気泡30が第二領域26へ移動するのを抑制する複数の開口22bを有する開口体22とを有するものである。
また、本発明の実施の形態13における電力変換装置10は、冷媒が流入する冷媒入口部23および冷媒が流出する冷媒出口部24を有する内部が中空の円柱であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体21と、筐体21外側の底面および側面の少なくとも一方に設けられ、筐体21内の冷媒を加熱する電子機器11と、筐体21内に設けられ、電子機器11が設けられた筐体21の加熱面を含む第一領域25と、冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに冷媒流路を分割し、第一領域25で発生した気泡30が第二領域26へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体22とを備えたものである。
さらに、本発明の実施の形態13における冷却器20は、冷媒が流入する冷媒入口部23および冷媒が流出する冷媒出口部24を有する内部が中空の円柱であって、冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体21と、筐体21内に設けられ、筐体21の底面および側面の少なくとも一方であって冷媒を加熱する加熱面を含む第一領域25と、冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに冷媒流路を分割し、第一領域25で発生した気泡30が第二領域26へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体22と、を備えたものである。
本発明の実施の形態13における冷却器20において、筐体21は、鉛直方向の断面が円形であることを特徴としている。このような構成によれば、電子機器11を筐体21に設ける場合に電子機器11のレイアウトの自由度が向上する。
また、冷却器20内の冷媒流路を開口体22によって、加熱面を含む第一領域25と冷媒入口部23および冷媒出口部24を含む第二領域26とに分割するので、第一領域25で沸騰により発生した気泡30が第二領域26に流入することを防ぎ、気泡30が冷却器20外に流出することを防ぐことができる。そのため、冷却器20内で沸騰により発生した気泡30をポンプ3に流入することを抑制し、気泡30がポンプ3内で凝縮することで発生するキャビテーションを防ぐことができる。また、冷却器20内で沸騰により発生した気泡30が冷却器20外に流出することを抑制し、振動、騒音、および配管類の破損を防ぐことができる冷却器20、電力変換装置10、または冷却システム1を得ることができる。
また、開口体22を取り付けるフレームを筐体21に設けることで、開口体22の取り換え、または複数枚を積層させて取り付けること等が容易になる。そのため、冷媒を変更した場合、または電子機器11を変更して電子機器11の発熱量が変わった場合等の仕様変更に応じて、開口体22の開口直径および開口率等を容易に調整できる。これにより、冷媒の第一領域25と第二領域26の行き来する量等を適宜調整でき、発熱する電子機器11の冷却効率を向上させることができる。
発熱する電子機器11は沸騰現象を利用して冷却されている。通常、電子機器11の冷却は、冷媒入口部23から流入する冷媒の流速が大きいほど熱伝達率が大きくなるため、電子機器11の冷却効率が上がる。一方、沸騰現象を利用して電子機器11が冷却されているため、冷媒入口部23から流入する冷媒の流速は、電子機器11の冷却効率にほとんど影響しない。よって、冷媒の流入流量を変えずに、冷媒入口部23の開口径を大きくし流入する冷媒の流速を小さくしたとしても、電子機器11の冷却効率には影響しない。そこで、冷媒入口部23の鉛直方向の流入断面よりも、冷媒流路の鉛直方向の断面を大きくしても、冷却効率には影響せず、冷却器20内での圧力損失を低減することができ、ポンプ3での高い昇圧能力も不要になるため、ポンプ3の出力も小さくすることができる。よって、ポンプ3の小型化もでき、冷却システム1の軽量化、小型化、低コスト化が図れる。
なお、本発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることや、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 冷却システム、2 冷媒配管、3 ポンプ、4 ラジエータ、10 電力変換装置
11 電子機器、21 筐体、22 開口体、23 冷媒入口部、24 冷媒出口部、25 第一領域、26 第二領域

Claims (12)

  1. 冷媒が流入する冷媒入口部および前記冷媒が流出する冷媒出口部を有する中空の部材であって、前記冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体と、
    前記冷媒流路内に位置し、前記筐体の底面および側面の少なくとも一方であって前記冷媒を加熱する加熱面を含む第一領域と、
    前記冷媒流路内に位置し、前記冷媒入口部および前記冷媒出口部を含む第二領域と
    前記筐体内で前記冷媒出口部まで延在するように設けられ、前記冷媒流路を前記第一領域と前記第二領域とに分割し、前記第一領域で発生した気泡が前記冷媒出口部へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体と
    を備える冷却器。
  2. 前記開口体は、前記開口の開口直径が0.1〜3.0mmである
    請求項1に記載の冷却器。
  3. 気泡が前記底面または前記側面から離脱するときの接触角をΦ[度]、冷媒の表面張力をσ[N/m]、重力加速度をg[m/s]、液冷媒の密度をρl[kg/m]、および冷媒の飽和蒸気の密度をρv[kg/m]とし、前記開口体は、前記開口の開口直径が下式により算出される気泡の直径d[m]より小さい
    d=0.0209Φ√(σ/(g(ρl−ρv)))
    請求項1に記載の冷却器。
  4. 前記開口体は、2枚以上の開口部材が積層された
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷却器。
  5. 前記開口体は、鉛直方向の断面がV字形またはW字形である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷却器。
  6. 前記筐体は、前記筐体内側の前記加熱面にフィンを有する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却器。
  7. 前記フィンは、キャビティを有する
    請求項6に記載の冷却器。
  8. 前記筐体は、前記筐体内側の前記加熱面にキャビティを有する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷却器。
  9. 前記冷媒流路は、前記冷媒入口部の鉛直方向の流入断面よりも、前記冷媒流路の鉛直方向の断面が大きい
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の冷却器。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の冷却器と、
    前記冷却器の前記筐体外側の底面および側面の少なくとも一方に設けられ、前記筐体内の前記冷媒を加熱する電子機器と
    を備えた電力変換装置。
  11. 冷媒を循環させることで冷却する冷却システムであって、
    内部に冷媒が流れる冷媒配管と、
    前記冷媒配管と接続し、前記冷媒配管内の前記冷媒を循環させるポンプと、
    前記冷媒配管と接続し、前記ポンプで循環する前記冷媒の熱を外部に放熱するラジエータと、
    前記冷媒配管と接続し、前記ポンプで循環する前記冷媒により冷却される請求項10に記載の電力変換装置と
    を備えた冷却システム。
  12. 冷媒が流入する冷媒入口部および前記冷媒が流出する冷媒出口部を有する中空の部材であって、前記冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記筐体の底面および側面の少なくとも一方であって前記冷媒を加熱する加熱面を含む第一領域と、前記冷媒入口部および前記冷媒出口部を含む第二領域とに前記冷媒流路を分割し、前記第一領域で発生した気泡が前記第二領域へ移動するのを抑制する複数の開口を有する開口体と
    を備え、
    前記開口体は、鉛直方向の断面がV字形またはW字形である冷却器。
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