JP2015140949A - 冷却装置とこれを備えたデータセンター - Google Patents

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Abstract

【課題】ラック型サーバーを冷却する冷却装置において、凝縮した作動流体の温度を低下させ、冷却能力を高めることを目的とする。
【解決手段】受熱部12、放熱経路13、放熱部15、帰還経路14、受熱部12を順番に接続して、環状で、作動流体17が収納された循環経路を形成するとともに、受熱部12は、その受熱部12の上流に逆止弁21を設けた構成の冷却装置4において、放熱部15は、直方体形状の放熱ケース16と、放熱ケース16内を上下に仕切る仕切板33と、仕切板33上側の液化室34と仕切板33下側の冷却水室35とで構成され、仕切板33の上端は、液化室34の下方に設けた帰還経路14への第2の接続部37の下端より下方に位置する構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷却装置とこれを備えたデータセンターに関するものである。
大きな消費電力の電子機器や電気自動車の電力変換回路では、その半導体スイッチング素子に、数十アンペアの大電流が流れるので、この部分で大きな発熱が発生することになる。
そこで、従来は、例えば特許文献1のようなループ型ヒートパイプを用いた冷却装置で、半導体スイッチング素子の冷却を行っていた。
以下、特許文献1に示すループ型ヒートパイプについて、図8を参照しながら説明する。
図8に示すようにループ型ヒートパイプは上昇管101と下降管102とを別個に含むループ回路103と、ループ回路103に真空下において封入された作動流体である熱媒体112と、ループ回路103の一部を構成し、かつループ回路103の上方に位置する冷却器105と、上昇管101の下部に位置する加熱部113と、ループ回路103内の下部に介装しループ回路103内の熱媒体112の循環方向を限定する逆止弁107とを備えている。
ここで、加熱部113に接触させた半導体スイッチング素子に熱が発生すると、発生した熱は加熱部113へ伝わり、加熱部113を循環する熱媒体112に熱が加えられ気化する。
逆止弁107によりその循環方向が制限され、気化した熱媒体112は上昇管101を上昇し冷却器105に導かれて冷却され、ここで、加熱部113で加えられた熱を放出する。
冷却器105で熱を放出した熱媒体112は、下降管102を下降し、逆止弁107を介して再び加熱部113へと循環する。
特開昭61−038396号公報
このような従来の冷却装置においては、冷却器105内に冷却用の熱交換パイプ111が挿入され、この熱交換パイプ111には冷却液として水が供給されるようになっているが、気化した熱媒体112と熱交換パイプ111との接触確率が低く、冷却器105における冷却能力が低いという課題があった。
また、半導体スイッチング素子を冷却する目的においては、冷却器105で熱を放出し凝縮した熱媒体112の温度を低くする必要があり、凝縮した熱媒体112の温度を低下させることが要求されていた。
そこで本発明は、凝縮した熱媒体(以下では、作動流体)の温度を低下させ、冷却能力を高めることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本発明は、筐体内に電子部品を有する複数の電子機器を備えたラック型サーバーを冷却する冷却装置で、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部を順番に接続して、環状で、作動流体が収納された循環経路を形成するとともに、前記受熱部は、その受熱部の上流に逆止弁を設けた構成の冷却装置において、前記放熱部は、放熱ケース内を仕切板で上下に仕切って上側の液化室と下側の冷却水室とに分離した構成とし、前記液化室には、前記放熱経路への第1の接続部を上方に前記帰還経路への第2の接続部を下方に設けるとともに、前記液化室内において、前記第1の接続部から前記第2の接続部への経路を複数の並列経路に分離する複数の第1の放熱フィンを前記仕切板の液化室側に設け、前記冷却水室には、冷却水入口と冷却水出口を設けるとともに、前記冷却水室内において、前記冷却水入口側から冷却水出口側への経路を複数の並列経路に分離する複数の第2の放熱フィンを前記仕切板の冷却水室側に設け、前記仕切板の外周は前記放熱ケースの内面に溶接し、前記仕切板の上端は、前記第2の接続部の下端より下方に位置することを特徴とする冷却装置であり、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、筐体内に電子部品を有する複数の電子機器を備えたラック型サーバーを冷却する冷却装置で、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部を順番に接続して、環状で、作動流体が収納された循環経路を形成するとともに、前記受熱部は、その受熱部の上流に逆止弁を設けた構成の冷却装置において、前記放熱部は、放熱ケース内を仕切板で上下に仕切って上側の液化室と下側の冷却水室とに分離した構成とし、前記液化室には、前記放熱経路への第1の接続部を上方に前記帰還経路への第2の接続部を下方に設けるとともに、前記液化室内において、前記第1の接続部から前記第2の接続部への経路を複数の並列経路に分離する複数の第1の放熱フィンを前記仕切板の液化室側に設け、前記冷却水室には、冷却水入口と冷却水出口を設けるとともに、前記冷却水室内において、前記冷却水入口側から冷却水出口側への経路を複数の並列経路に分離する複数の第2の放熱フィンを前記仕切板の冷却水室側に設け、前記仕切板の外周は前記放熱ケースの内面に溶接し、前記仕切板の上端は、前記第2の接続部の下端より下方に位置するものであるので、凝縮した作動流体の温度を低下させ、冷却能力を高めることができる。
すなわち、放熱器の液化室内において、前記放熱経路への第1の接続部側から前記帰還経路への第2の接続部側へと流れる気化後の作動流体は、この液化室内において、複数の第1の放熱フィンによって、前記第1の接続部側から第2の接続部側へと複数の並列経路に分離されて進行することとなる。
また、放熱器の冷却水室内において、冷却水入口側から冷却水出口側へと流れる冷却水は、この冷却水室内において、複数の第2の放熱フィンによって、前記冷却水入口側から冷却水出口側へと、複数の並列経路に分離された状態で進行することになる。
したがって、放熱器の液化室内および冷却水室内において、作動流体および冷却水からそれぞれの第1、第2の放熱フィンへの熱移動が効果的に行われることになる。
そして、前記仕切板の上端は、前記第2の接続部の下端より下方に位置するため、液化室内で複数の第1の放熱フィンにより冷却され凝縮した作動流体は、一旦仕切板上に停留してから帰還経路へ流れることになる。
このとき、仕切板は冷却水室内において、冷却水に冷やされた第2の放熱フィンで冷却されているため、仕切板上に停留した作動流体は凝縮温度より低い温度まで冷却され、帰還経路へ流れることになる。
また、本発明では仕切板の外周を放熱器ケースの内面に溶接したものであるので、液化室内の密閉度を高く維持でき、作動流体が収納された循環経路内の負圧も維持できるため、冷媒が半導体スイッチング素子の熱量で連続的に循環することができる。
本発明の実施の形態1のラック型サーバーを冷却する冷却装置を備えたデータセンターの概略図 (a)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の側面図、(b)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の背面図 (a)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の内冷却ループの平面図、(b)図3(a)のA−A断面図 (a)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の内部透視平面図、(b)図4(a)のB−B断面図 (a)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の内部透視平面詳細図、(b)図5(a)のC−C断面図 (a)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の内部構成図、(b)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の放熱フィンの製造方法を示す側面図、(c)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の放熱フィンの製造方法を示す背面図、(d)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の他の放熱フィンの製造方法を示す側面図 (a)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の放熱フィンの背面図、(b)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の他の放熱フィンの背面図、(c)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の他の放熱フィンの背面図、(d)同ラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の他の放熱フィンの背面図 従来の冷却装置を示す概略図
(実施の形態1)
図1に示すのは、ラック型ユニットとしてラック型サーバー2を複数台納めたデータセンター1の概略図である。データセンター1内には、複数のラック型サーバー2が設置されている。
ラック型サーバー2は、前面側と背面側に開口を設けた筐体22(図2)を有し、その筐体22内部にラック状に複数の電子機器3を、前面側に操作パネルや表示部を向けて備えられている。そして、背面側に電子機器3同士、あるいは、外部機器との接続を行う配線類、電源線類が設けられている。
なお、全ての電子機器に操作パネルまたは表示部が備わっているとは限らない。このラック型サーバー2は、データセンター1内に複数台設置されて、全体として電子計算機室、サーバールームなどと呼ばれている。
本実施の形態による冷却装置4は、図2に示すとおり、外冷却ループ5と複数の内冷却ループ6により構成され、外冷却ループ5は、屋外冷却塔7、往路水冷管8、水冷熱交換部9、および復路水冷管10を順次接続して冷媒11を循環させる水冷サイクルである。
すなわち、冷媒11は水であり、ここで往路水冷管8と復路水冷管10とは、水冷熱交換部9と屋外冷却塔7とを接続する。水冷熱交換部9は、筐体22の背面側23に設けられ、2本のヘッダー24a、24bと、内冷却ループ6の放熱部15に接続された冷却水入口管25a、冷却水出口管25b(図3)と、ヘッダー24a、24bと冷却水入口管25a、冷却水出口管25bを接続するフレキ管26a、26bで構成している。
図3(a)は、本発明の実施の形態1のラック型サーバー2を冷却する冷却装置4の内冷却ループ6の平面図、図3(b)は、図3(a)のB−B断面図である。図3に示すように、内冷却ループ6の受熱部12、放熱経路13、帰還経路14は電子機器3単体の中に設けられている。また、放熱部15は冷却水入口管25a、冷却水出口管25bを介して、電子機器3単体の外部の外冷却ループ5と接続されている。放熱経路13および帰還経路14は、受熱部12と放熱部15とを接続する。
そして、受熱部12、放熱経路13、放熱部15、および帰還経路14が順に連結されて作動流体17が循環する循環経路が形成され、受熱部12の熱が放熱部15へ移動させられる。また帰還経路14と受熱部12との接続側に、すなわち循環経路のうちの放熱部15から受熱部12の間に逆止弁21が設けられている。
また循環経路内の気圧は、使用する作動流体17によって決定され、例えば作動流体17が水の場合、大気圧よりも低く設定される場合が多い。
以下、各部の詳細な構成について説明する。
図3に示すように、受熱部12は、箱状になっている。受熱部12の底面には発熱体である電子部品19(例えばCPUなど)が、熱伝導できる状態で取り付けられている。受熱部12は、電子部品19からの熱を作動流体17に伝える。また、受熱部12の上部または側面には、放熱経路13と帰還経路14との一端が連結されている。
図4(a)は本発明の実施の形態1のラック型サーバーを冷却する冷却装置の放熱部の平面部分を上から見た内部透視図、図4(b)は図4(a)の4B−4B断面図、図5(a)は同放熱部の内部透視平面詳細図、図5(b)は放熱部の図5(a)のC−C断面図である。
図4(a)〜図4(b)に示すように作動流体17の熱を放出する放熱部15は、直方体形状の放熱ケース16と、放熱ケース16内を上下に仕切る仕切板33と、仕切板33上側の液化室34と仕切板33下側の冷却水室35とで構成されている。
液化室34には、放熱経路13への第1の接続部36を上方に、帰還経路14への第2の接続部37を下方に設けるとともに、この液化室34内において、第1の接続部36から第2の接続部37への経路を複数の並列経路に分離する複数の第1の放熱フィン38を仕切板33の液化室34側に設けている。
仕切板33の上端は、第2の接続部37の下端より下方に位置する。
また、冷却水室35には、冷却水入口39と冷却水出口40を設けるとともに、この冷却水室35内において、冷却水入口39側から冷却水出口40側への経路を複数の並列経路に分離する複数の第2の放熱フィン41を仕切板33の冷却水室35側に設け、仕切板33の外周は放熱ケース16の内面に溶接している。
第1の放熱フィン38は、仕切板33の液化室34側の面に溶接により一体化され、第2の放熱フィン41は、仕切板33の冷却水室35側の面に溶接により一体化されている。
第1の放熱フィン38は、第1の接続部36と第2の接続部37が設けられた液化室34内の一面と平行に配置され、第2の放熱フィン41は、第1の放熱フィン38と配置方向が略平行となるように配置されている。
また図4(a)に示すように、第1の放熱フィン38は、長手方向の長さが第1の接続部側から奥側に向かうに従い長くなるように、液化室34内の第1の接続部36側近傍、仕切板33の近傍に作動流体17の流路を確保するため、放熱ケース16から離間して配置されている。
すなわち、第1の放熱フィン38の第2の接続部37側の一端は、液化室34内の一面34aから等距離で配置されており、第1の放熱フィン38の第1の接続部36側の一端は、液化室34内の一面34aの対向面34bからの距離が第1の接続部36側から順に短くなっている。
第2の放熱フィン41は、冷却水29の出入りを妨げないように、冷却水室35内の冷却水入口39側と冷却水出口40側にチャンバー空間を確保するため、放熱ケース16から離間して配置されている。
上記構成において、電子部品19の冷却作用を内冷却ループ6から説明する。
図3に示すように内冷却ループ6は、受熱部12、放熱経路13、放熱部15、および帰還経路14により構成され、作動流体17(例えば水)が流れる。以下では、作動流体17を水として説明する。
通常運転時において、図4(b)の放熱部15内の破線にて示す液面20(水位h)までの水が仕切板33の上に溜まっている。
図1に示すラック型サーバー2が起動されると、電子部品19には大電流が流れ、急速に発熱が始まる。すると、その熱を受けて図3に示す受熱部12内の水が急激に沸騰、気化し、勢い良く放熱経路13を介して放熱部15の液化室34内に流れ込む。このとき逆止弁21の存在により、受熱部12内の水は帰還経路14方向には向かわない。
図4、図5(a)に示すように、第1の接続部36から液化室34の上部に流れ込んだ気化した水、すなわち蒸気は、第1の接続部36側近傍に設けられた蒸気の流路としての空間で下方向にも広がりつつ、ほぼ直進する。また、この空間は、第1の放熱フィン38の長さの違いにより、奥側に進むに従い狭くなるため、蒸気は、複数の第1の放熱フィン38間へほぼ均一に流れ込み、第2の接続部37側へ流れる。
一方、図5(b)に示すように、冷却水入口管25aから冷却水入口39を通り冷却水室35内へ流入した冷却水は、冷却水入口39側のチャンバー空間39aから複数の第2の放熱フィン41間をほぼ均一に流れ、冷却水出口40側のチャンバー空間40aから冷却水出口40を通り、冷却水出口管25bへと流れる。
このとき、冷却水は第2の放熱フィン41を冷却するとともに、溶接により一体化された仕切板33、第1の放熱フィン38をも冷却する。
液化室34内に流れ込んだ蒸気は、このように冷却された第1の放熱フィン38間を流れる際にフィン表面に接触し凝縮することで凝縮水となり、フィン表面をつたって仕切板33上に溜まる。
ここで、図4(b)に示すように、仕切板33の上端の高さを、第2の接続部37の下端よりも低く設定することで、仕切板33上に溜まった凝縮水は所定の時間停留させることができる。この時、凝縮水は、冷却水29で冷やされた仕切板33上に停留することで、凝縮温度よりも低い温度に冷却された後、第2の接続部37から、帰還経路14へ出て行く。
このように、仕切板33上に停留した凝縮水が、凝縮温度より低い温度まで冷却されることで、沸騰部から放熱経路をとって液化室までの飽和蒸気温度が低下するため、結果として、受熱部12の温度も下がり、電子部品19を冷却する能力を高めることができるのである。
さらに、図5を用いて液化室34内の作動流体17の流れを説明する。
上述したように、第1の接続部36から液化室34の上部に流れ込んだ蒸気は、図5(a)の実線矢印で示すように、複数の第1の放熱フィン38間に流れ込もうとする。このとき、熱交換面積を増やすためには、第1の放熱フィン38の枚数を多くする必要があり、第1の放熱フィン38間の流路は狭くなっている。
ここで、図5(b)に示すように、第1の放熱フィン38と液化室34内の天井面の間には、蒸気が流れる空間を設けているので、複数の第1の放熱フィン38間に流れ込めない蒸気は第1の放熱フィン38と液化室34内の天井面の間を第2の接続部37に向かう(破線矢印)。
一方、複数の第1の放熱フィン38間に流れ込んだ下側蒸気17aは、実線矢印のように進みつつ、第1の放熱フィン38と接触し冷やされ、凝縮水となり滴下し、仕切板33上にたまっていき、第1の放熱フィン38の長手方向の途中まで進んで全て凝縮水となり滴下する。
その結果、第1の放熱フィン38間の長手方向の途中より第2の接続部37側空間では凝縮する蒸気がなく、第1の接続部36側より冷やされ圧力も低くなるため、破線矢印で示すように、第1の放熱フィン38と液化室34内の天井面の間の上側蒸気17bが第1の放熱フィン38間に吸い込まれる。
その後第1の放熱フィン38間に吸い込まれた上側蒸気17bは、第1の接続部36側と同様に、第1の放熱フィン38と接触し冷やされ、凝縮水となり滴下し、仕切板33上にたまっていく。
すなわち、液化室34内の蒸気は、第1の放熱フィン38間に流れ込む下側蒸気17aと、液化室34内の天井側を流れる上側蒸気17bに分かれ第2の接続部37に向かい、第1の放熱フィン38の第1の接続部36側は下側蒸気17aと、第1の放熱フィン38の第2の接続部37側は上側蒸気17bと熱交換することで、第1の放熱フィン38は下側蒸気17aと上側蒸気17bを凝縮させ、液化室34内のすべての第1の放熱フィン38の表面を凝縮フィンとして機能させることを可能としている。
次に図6を用いて、第1の放熱フィン38、第2の放熱フィン41を、仕切板に溶接により一体化する方法を説明する。ここで、第1の放熱フィン38、第2の放熱フィン41の材質として、Cu、Al、SUSが使用できるが、作動流体17が水の場合は、Cuが好ましい。図6(a)は、仕切板33の上部に第1の放熱フィン38、下部に第2の放熱フィン41を別々に順番に溶接し、一体化した状態の内部構成図である。
図6(b)は、第1の放熱フィン38として図に示すように複数のL字断面のフィンを並べ、電極としてローラーを用い、ローラーと仕切板33に例えば交流電圧を印加し、L字の短辺の中央部をローラーで連続的に溶接するシーム溶接で一体化する工法を示したものである。
図6(c)は、フィン形状を角波状に形成した場合で、図6(b)の複数のフィンに比べ、フィンの固定が容易で、溶接作業の工数を低減できる。
なお、第1の放熱フィン38、第2の放熱フィン41を、仕切板に溶接により一体化しない場合、ネジ止めによる一体化も可能であるが、接続面の熱抵抗を考慮すると、溶接により一体化が好ましい。
また、図7は、図6の第1の放熱フィン38、第2の放熱フィン41を側面から見た図で、L字の長辺、角波の高さ方向の形状として、スリット、丸孔、角孔を用いた場合である。この形状により、第1の放熱フィン38、第2の放熱フィン41間に流れる蒸気や冷却水に乱流を起こさせ、フィンとの熱交換の効率を向上させるとともに、第1の放熱フィン38、第2の放熱フィン41間の流れを均一にできるという効果を有する。
なお、この形状は、第2の放熱フィン41、すなわち水等の液体との熱交換に特に有効な形状であるが、第1の放熱フィン38の蒸気との熱交換では、カット面積が多過ぎると熱交換面積が減少するため、有効でない場合もある。
続いて図2(b)を用いて、冷却水配管32内を通過して作動流体17と熱交換する冷却水29を冷却する外冷却ループ5の冷却作用を説明する。
冷却された往路冷却水28が屋外冷却塔7から送水され、往路水冷管8を経て水冷熱交換部9のヘッダー24aから複数の放熱部15に分かれた後、ヘッダー24bで合流し、復路水冷管10へと循環する。
このとき、放熱部15内の冷却水配管32を流れる、気化した作動流体17からの熱を受け取った冷却水29は、復路冷却水30となって、復路水冷管10を通って屋外冷却塔7へ運ばれる。そして、放熱部15からの熱を外気31へ放出し、復路冷却水30は外気温レベルまで冷却される。
屋外冷却塔7により冷却された復路冷却水30は往路冷却水28となり、往路冷却水28が再度、水冷熱交換部9へ送られ、内冷却ループ6の放熱部15から熱を奪う。このような循環により、連続的に電子機器3の冷却が行われる。
また、図2(b)に示すように、複数の放熱部15に並列に流入する冷却水29は、おのおののヘッダー24a〜放熱部15〜ヘッダー24bまでの経路の流路圧力損失が等しくなるようにして、各々の放熱部15に均一な流量の冷却水29が流入する。その結果、水冷熱交換部9のどの放熱部15も同じ冷却性能となる。
このように、本発明の実施の形態のラック型サーバーを冷却する冷却装置4を備えたデータセンターにおいて、図3に示す内冷却ループ6の放熱部15から奪った熱は、図1、2に示すように、屋外冷却塔7から外気31へ放出される。そのため、冷却装置4の排熱による室内温度上昇が防止でき、空調を含めたデータセンター1全体として消費電力の増加が抑制される。
以上のように、放熱ケース16内を上下に仕切る仕切板33と、仕切板33上側の液化室34と仕切板33下側の冷却水室35とで構成し、仕切板33の上端の高さは、第2の接続部37の下端の高さより低くすることで、凝縮水を仕切板33上に所定の時間、停留させることで、仕切板上に停留した凝縮水は凝縮温度より低い温度まで冷却した後、帰還経路へ流れることになる。この帰還経路の凝縮水の温度の低下は、液化室34や受熱部12内の飽和蒸気圧(飽和蒸気温度)を自動的に下げる効果があり、結果的に受熱部12の冷却能力を高めることが可能となる。
本発明にかかる冷却装置は、筐体内に電子部品を有する複数の電子機器を備えたラック型サーバーを冷却する冷却装置で、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部を順番に接続して、環状で、作動流体が収納された循環経路を形成するとともに、前記受熱部は、その受熱部の上流に逆止弁を設けた構成の冷却装置において、前記放熱部は、放熱ケース内を仕切板で上下に仕切って上側の液化室と下側の冷却水室とに分離した構成とし、前記液化室には、前記放熱経路への第1の接続部を上方に前記帰還経路への第2の接続部を下方に設けるとともに、前記液化室内において、前記第1の接続部から前記第2の接続部への経路を複数の並列経路に分離する複数の第1の放熱フィンを前記仕切板の液化室側に設け、前記冷却水室には、冷却水入口と冷却水出口を設けるとともに、前記冷却水室内において、前記冷却水入口側から冷却水出口側への経路を複数の並列経路に分離する複数の第2の放熱フィンを前記仕切板の冷却水室側に設け、前記仕切板の外周は前記放熱ケースの内面に溶接し、前記仕切板の上端は、前記第2の接続部の下端より下方に位置する構成としたものであり、データセンターの電子機器および電気自動車のインバータ回路内の半導体スイッチング素子などの冷却に有用である。
1 データセンター
2 ラック型サーバー
3 電子機器
4 冷却装置
5 外冷却ループ
6 内冷却ループ
7 屋外冷却塔
8 往路水冷管
9 水冷熱交換部
10 復路水冷管
11 冷媒
12 受熱部
13 放熱経路
14 帰還経路
15 放熱部
16 放熱ケース
17 作動流体
17a 下側蒸気
17b 上側蒸気
19 電子部品
20 液面
21 逆止弁
22 筐体
23 背面側
24a ヘッダー
24b ヘッダー
25a 冷却水入口管
25b 冷却水出口管
26a フレキ管
26b フレキ管
28 往路冷却水
29 冷却水
30 復路冷却水
31 外気
32 冷却水配管
33 仕切板
34 液化室
35 冷却水室
36 第1の接続部
37 第2の接続部
38 第1の放熱フィン
39 冷却水入口
40 冷却水出口
41 第2の放熱フィン

Claims (5)

  1. 筐体内に電子部品を有する複数の電子機器を備えたラック型サーバーを冷却する冷却装置で、受熱部、放熱経路、放熱部、帰還経路、前記受熱部を順番に接続して、環状で、作動流体が収納された循環経路を形成するとともに、前記受熱部は、その受熱部の上流に逆止弁を設けた構成の冷却装置において、
    前記放熱部は、
    放熱ケース内を仕切板で上下に仕切って上側の液化室と下側の冷却水室とに分離した構成とし、
    前記液化室には、
    前記放熱経路への第1の接続部を上方に前記帰還経路への第2の接続部を下方に設けるとともに、前記液化室内において、前記第1の接続部から前記第2の接続部への経路を複数の並列経路に分離する複数の第1の放熱フィンを前記仕切板の液化室側に設け、
    前記冷却水室には、
    冷却水入口と冷却水出口を設けるとともに、前記冷却水室内において、前記冷却水入口側から冷却水出口側への経路を複数の並列経路に分離する複数の第2の放熱フィンを前記仕切板の冷却水室側に設け、
    前記仕切板の外周は前記放熱ケースの内面に溶接し、
    前記仕切板の上端は、前記第2の接続部の下端より下方に位置することを特徴とする冷却装置。
  2. 第1の放熱フィンを、仕切板の液化室面に溶接により一体化し、第2の放熱フィンを、前記仕切板の冷却水室面に溶接により一体化したことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 第1の放熱フィンと第2の放熱フィンは、配置方向が略平行となるように設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 第1の放熱フィンの長手方向の長さは、第1の接続部側から奥側に向かうに従い長くなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の冷却装置。
  5. ラック型サーバーを複数台配置し、請求項1から4のいずれかに記載の冷却装置を備えたことを特徴とするデータセンター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112566453A (zh) * 2020-11-24 2021-03-26 浙江华卓机电科技有限公司 一种电子仪器机柜冷却系统
CN114566893A (zh) * 2022-02-23 2022-05-31 南京加能电气有限公司 一种箱体数量可叠加式散热型电气配电箱

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