JP2013033807A - 冷却装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却性能を高めるとともに、低背化を実現することができる冷却装置を提供する。
【解決手段】発熱体の発する熱で気化する冷媒を内部に設けた蒸発部2と、気化した冷媒を外部流体との熱交換によって凝縮させる凝縮部と、蒸発部で気化した冷媒を凝縮部へ運ぶ第1接続管4aと、凝縮部で凝縮した冷媒を蒸発部へ運ぶ第2接続管4bとを備え、凝縮部は、第1接続管と接続する第1接続部11と、第2接続管と接続する第2接続部12と、第1接続部と第2接続部とを接続し、冷媒を放熱する放熱部8とを具備し、第1接続部と第2接続部は、鉛直方向に対して略同一高さに配置され、第1接続管と凝縮部とが接続する位置は、第2接続管と凝縮部とが接続する位置より鉛直方向上方に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】発熱体の発する熱で気化する冷媒を内部に設けた蒸発部2と、気化した冷媒を外部流体との熱交換によって凝縮させる凝縮部と、蒸発部で気化した冷媒を凝縮部へ運ぶ第1接続管4aと、凝縮部で凝縮した冷媒を蒸発部へ運ぶ第2接続管4bとを備え、凝縮部は、第1接続管と接続する第1接続部11と、第2接続管と接続する第2接続部12と、第1接続部と第2接続部とを接続し、冷媒を放熱する放熱部8とを具備し、第1接続部と第2接続部は、鉛直方向に対して略同一高さに配置され、第1接続管と凝縮部とが接続する位置は、第2接続管と凝縮部とが接続する位置より鉛直方向上方に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は半導体装置などの冷却装置に関し、特に冷媒の沸騰と凝縮の相変化サイクルによる熱輸送によって発熱体を冷却する沸騰冷却方式を用いた冷却装置およびそれを用いた電子機器に関する。
発熱量の大きな半導体素子は、半導体素子のパッケージの上部にヒートシンクを設けて伝熱面を拡大させ、送風機などにより拡大した伝熱面に対して強制空冷を行うことで、半導体素子が発する熱の冷却を行っていた。
しかし近年、実装技術の進展、プリント基板の多層化と共に電子機器の薄型、小型化の要求が高まってきている。そのため電子機器の薄型、小型化の進展と共に、半導体パッケージ上部にヒートシンクなどの冷却部品用のスペースを確保することが困難となってきた。
そこで密閉空間を有する冷却装置の内部に冷媒を充填し、相変化を利用することで冷媒を装置内部において循環させる沸騰冷却器の研究が進んでいる。沸騰冷却器は、蒸発部において発熱体が発する熱により冷媒を沸騰させることで、付加的な装置を必要とせずに、凝縮部において冷媒の熱を外気と熱交換を行い冷却することができる。
特許文献1には、沸騰した冷媒の蒸気を2本の蒸気管を通してそれぞれ放熱器の上部タンク内に流入するように運び、上部タンクから各偏平チューブに分配する構造が記載されている。偏平チューブを流れる冷媒蒸気は、外気と熱交換を行うことにより冷却され、潜熱を放出して偏平チューブの内壁面に凝縮する。偏平チューブ内で凝縮して液滴となった凝縮液は、重力を利用することで偏平チューブの内壁面を伝って下部タンク内へ流れ落ち、下部タンクから2本の液戻り管を通って冷媒槽へ還流する。
しかし、特許文献1に記載の沸騰冷却装置では、冷却性能を高めようとすると外気と熱交換を行う放熱器を長くする必要がある。一方、放熱器は冷媒の循環に重力を用いるため、縦型に配置しなければいけない。そのため、沸騰冷却装置を低背化すると、放熱器の長さを短くする必要があり冷却性能が低下するという問題があった。
本発明は、上記課題を解決する冷却装置を提供することを目的とする。
発熱体の発する熱で気化する冷媒を内部に設けた蒸発部と、気化した冷媒を外部流体との熱交換によって凝縮させる凝縮部と、蒸発部で気化した冷媒を凝縮部へ運ぶ第1接続管と、凝縮部で凝縮した冷媒を蒸発部へ運ぶ第2接続管とを備え、凝縮部は、第1接続管と接続する第1接続部と、第2接続管と接続する第2接続部と、第1接続部と第2接続部とを接続し、冷媒を放熱する放熱部とを具備し、第1接続部と第2接続部は、鉛直方向に対して略同一高さに配置され、第1接続管と凝縮部とが接続する位置は、第2接続管と凝縮部とが接続する位置より鉛直方向上方に設けられていることを特徴とする。
本発明における冷却装置によれば、装置を低背化した場合であっても、充分な冷却性能を有する冷却装置を得ることができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
〔第1の実施形態〕本実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態における冷却装置1の斜視図であり、図2は冷却装置1の断面図である。
〔構造の説明〕図1に示すように本実施形態における冷却装置1は、蒸発部2と、凝縮部3と、接続管4とで構成される。
蒸発部2は、箱型形状であり内部に冷媒を備えている。本実施形態では、具体的な冷媒としてHFC(hydro fluorocarbon:ハイドロフルオロカーボン)や、HFE(hydro fluor ether:ハイドロフルオロエーテル)を用いているが、材料はこれに限定されない。なお蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接触するように接続されるため、冷媒は発熱体が発生する熱を受熱し沸騰する。
図1、2に示すように蒸発部2は、接続管4a(第1接続管)、接続管4b(第2接続管)と接続しており、それぞれの接続管4a、4bの他端は、凝縮部3と接続している。接続管4aは、蒸発部2の上部と接続しており、接続管4bは、蒸発部2の側面部、あるいは底部と接続している。なお蒸発部2と接続管4bとの接続箇所は、冷媒の気液界面より低い位置であることが好ましい。
凝縮部3は、放熱部8と第1接続部11と第2接続部12とで構成される。第1接続部11は接続管4aと接続しており、第2接続部12は接続管4bと接続している。放熱部8は、第1接続部11と第2接続部12の間に設けられ、冷媒は第1接続部11から第2接続部12に向けて流動する。放熱部8は、第1接続部11に流入された冷媒が第2接続部12に流動するあいだに外気と熱交換を行い冷媒の熱を放熱する。
第1接続部11と第2接続部12は、鉛直方向に対して略同一の高さに配置されている。そのため第1接続部11、および第2接続部12を接続する放熱部8は、鉛直方向ではなく、水平方向に延在した形状である。なお、凝縮部3の材質は、銅やアルミなど熱伝導性が高いものであれば特に限定されない。
接続管4aと第1接続部11とが接続している位置は、接続管4bが第2接続部12と接続している位置より鉛直方向上方である。また接続管4aと第1接続部11とが接続している位置は、蒸発部2と発熱体とが接する熱接触面より鉛直方向上方に設けられている。
図3に凝縮部3の長手方向の断面図を示す。放熱部8の少なくとも一部は、接続管4aが接続する位置よりも高い位置で第1接続部11と接続している。
冷媒の気液界面は、接続管4aと第1接続部11とが接続する高さよりも低く、接続管4bと第2接続部12とが接続する高さよりも高い位置に設けられている。
放熱部8は、内部に中空を有した少なくとも1つの平板状流路10で構成される。なお図3における放熱部8は、1つの平板状流路10で構成されているが、これに限定されず放熱部8は複数の平板状流路を積層した形状でもよい。
〔作用・効果の説明〕次に本実施形態における作用・効果について説明を行う。
蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接続しているため、蒸発部2の内部に設けられた冷媒は、発熱体が発する熱を受熱することで沸騰する。
蒸発部2内部の冷媒が沸騰することにより発生した蒸気は、気液の密度差による浮力によって、蒸発部2の上部に接続している接続管4aを介して凝縮部3の第1接続部11に流動する。
凝縮部3の第1接続部11に運ばれた冷媒の蒸気は、放熱部8を通過するときに外気と熱交換を行う。外気と熱交換を行うことによって、放熱部8内を移動する冷媒の蒸気は気体から液体に凝縮し、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
放熱部8において凝縮して液化した冷媒は、第2接続部12と接続する接続管4bに運ばれ、蒸発部2に還流する。つまり冷媒を蒸発部2と凝縮部3において液体から気体に、また気体から液体に相変化させることで、発熱体で発生した熱を外気へ放熱を行っている。
一方、特許文献1に記載の関連する冷却装置は、凝縮部に注入された冷媒の蒸気を蒸気管口と液管口との間に設けられた放熱器を移動させて外気と熱交換を行うことで冷却を行う。そして特許文献1では、この放熱器における冷媒の移動に重力を用いているため、放熱器を縦型に配置する必要があった。
つまり凝縮部における冷却性能を高めるためには、放熱器の鉛直方向における長さを長くする必要がある。しかし放熱器は冷媒の循環に重力を用いているため、鉛直方向おける放熱器の長さを長くすると冷却装置の低背化が困難になるという問題があった。
冷却装置の低背化を目的とした場合、放熱器の長さを短くする必要がある。しかし、放熱器の長さを短くしてしまうと、放熱器を流動する冷媒の蒸気を十分に冷却することができず、充分な冷却性能が得られないという問題があった。
そこで本実施形態では、接続管4bと接続する第1接続部11と、接続管4bと接続する第2接続部12とを鉛直方向に略同一の高さで配置している。そして水平方向に延在した形状である放熱部8が第1接続部11と第2接続部12とを接続している。その結果、冷却性能を高めるために放熱部8の長さを長くしたとしても、水平方向の長さが長くなるが、鉛直方向の高さを高くする必要がないため、冷却装置1を低背化することができる。
詳細に説明を行うと、蒸発部2から接続管4aを介して凝縮部3の第1接続部11に流入された冷媒の蒸気は、放熱部8の内部を流れる。放熱部8は、鉛直方向に略同一の高さで配置された第1接続部11と第2接続部12とを接続する形状であるため、凝縮部3の長さを長くして冷却性能を増加したとしても、凝縮部3の上端面は蒸発部2の上端面より低くすることができ、冷却装置を低背化することができる。
ここで本実施形態における冷却器においてどのように冷媒が移動しているかについて説明を行う。
凝縮部3の第1接続部11に運ばれた冷媒の蒸気は、放熱部8において外気と熱交換を行うと熱を奪われて凝縮し液体に相変化する。ここで接続管4aと第1接続部11とが接続する高さは、接続管4bと第2接続部12とが接続する高さより高い位置に設けられているため、放熱部8において凝縮した冷媒は、接続管4bに流れこみ蒸発部2に還流する。
詳細に説明すると、接続管4aから第1接続部11に冷媒の蒸気が流入し充満しているため、放熱部8内部の圧力が高くなる。そのため放熱部8において凝縮して液化した冷媒は、第1接続部11に流入してくる冷媒の蒸気に押し出される。そして第1接続部11と接続管4aとが接続する位置より低い位置で、第2接続部12と接続管4bとが接続しているため、冷媒は接続管4bを介して蒸発部2に還流する。
このとき放熱部8において凝縮して液化した冷媒が凝縮部3の接続管4bから排出されると、放熱部8内に残っている液体冷媒も連続して、接続管4bに移動する。そして凝縮した冷媒が移動した後には、放熱部8には第1接続部11から冷媒の蒸気が流入し、外気と熱交換を行う。
このようにして接続管4aと凝縮部3とが接続する位置を、接続管4bと凝縮部3とが接続する位置より鉛直方向上方に設け、放熱部8に水平方向に延在した形状とすることで、冷却装置1は冷却性能を損なうことなく、冷却装置1全体を低背化することができる。
〔第2の実施形態〕次に、第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図4は、本実施形態における冷却装置1の斜視図であり、図5は冷却装置1の断面図である。
〔構成の説明〕本実施形態における冷却装置1は、接続管4aの内径が、接続管4bの内径より大きい点が第1の実施形態と異なる。なお構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、蒸発部2と、凝縮部3と、接続管4とで構成される。
蒸発部2は、箱型形状であり内部に冷媒を備えている。本実施形態では、具体的な冷媒としてHFC(hydro fluorocarbon:ハイドロフルオロカーボン)や、HFE(hydro fluor ether:ハイドロフルオロエーテル)を用いているが、材料はこれに限定されない。なお蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接触するように接続されるため、冷媒は発熱体が発生する熱を受熱し沸騰する。
蒸発部2は、少なくとも2つの接続管4a、4bと接続しており、それぞれの接続管4a、4bは、凝縮部3と接続している。接続管4aは、蒸発部2の上部と接続しており、接続管4bは、蒸発部2の側面部、あるいは底部と接続している。なお蒸発部2と接続管4bとの接続箇所は、冷媒の気液界面より低い位置であることが好ましい。
接続管4a、接続管4bは、それぞれ外層に樹脂層、内層に金属層を設けた多層の接続管とすることができる。ここで凝縮部3と接続する接続管4aの内径は、凝縮部3と接続する接続管4bの内径より大きい。
凝縮部3は、放熱部8、第1接続部11、第2接続部12とで構成される。放熱部8は第1接続部11と第2接続部12との間に設けられており、第1接続部11から流入した冷媒を第2接続部12に運ぶ。
第1接続部11と第2接続部12は鉛直方向に対して略同一の高さに配置されている。つまり第1接続部11と第2接続部12に接続する放熱部8の形状は、水平方向に延在した形状となる。その結果、放熱部8を有する凝縮部3の上端面の高さは蒸発部2の上端面の高さより低い構造とすることができる。
第1接続部11は、接続管4aと凝縮部3とが接続する蒸気管口6を備え、第2接続管12は接続管4bと凝縮部3で接続する液管口7を設けている。
つまり凝縮部3は、第1接続部11において蒸気管口6と接続管4aとが接続している。同様に凝縮部3は、第2接続部12において液管口7と接続管4bとが接続している。なお第1接続部11、第2接続部12の材質は、銅やアルミなど熱伝導性が高いものであれば特に限定されない。また放熱部8と第1接続部11と第2接続部12は、同じ材料で一体成形してもよいし、別々の部材で作成して組み立ててもよい。
接続管4bが液管口7と接続している位置より高い位置で、接続管4aは蒸気管口6と接続している。また接続管4aが接続している蒸気管口6は、蒸発部2と発熱体とが接する熱接触面より高い位置に設けられている。
図6に、凝縮部3における断面図を示す。凝縮部3は、図6に示すように、接続管4aが接続する蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置に放熱部8の少なくとも一部を設けている。
放熱部8は、第1接続部11と第2接続部12とを接続する形状であり、蒸発部2の上面よりも低い位置に設けられている。放熱部8は、内部に中空を備えた平板状流路10を有しており、蒸気管口6を介して接続管4aから流入した冷媒は液管口7を介して接続管4bに運ばれる。
なお冷媒の気液界面は、接続管4aと凝縮部3とが蒸気管口6において接続する高さよりも低く、接続管4bと凝縮部3と液管口7において接続する高さよりも高い位置に設けられている。
放熱部8は、例えば扁平型のチューブ形状の平板状流路10を積層して構成され、接続管4aから蒸気管口6を介して第1接続部11に注入された冷媒の蒸気を、液管口7を備えた第2接続部12に運ぶ。ここで放熱部8が外気と熱交換を行うことで放熱部8が冷却され、放熱部8の内部に存在する冷媒の蒸気は凝縮されて液化する。そして第2接続部12に運ばれた液化した冷媒は接続管4bを介して蒸発部2に還流する。
ここで放熱部8を構成する平板状流路10を複数設けた場合、少なくとも蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置に少なくとも1つ平板状流路10を配置することが望ましい。図6に示すように、さらに複数の平板状流路10で構成される放熱部8を第1接続部11と第2接続部12とのあいだに並べて接続することもできる。
また図7に示すように、放熱部8は複数の平板状流路10の間に放熱フィン13を備える構造としてもよいし、平板状流路10の最上層、および最下層にそれぞれフレーム14(補強枠)を設けてもよい。
〔作用・効果の説明〕次に、本実施形態の作用効果について説明を行う。
蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接続しているため、蒸発部2の内部に設けられた冷媒は、発熱体が発する熱を受熱することで沸騰する。
蒸発部2内部の冷媒が沸騰することにより発生した蒸気は、気液の密度差による浮力によって、蒸発部2の上部に接続している接続管4aを介して蒸気管口6より凝縮部3に運ばれる。
凝縮部3に運ばれた冷媒の蒸気は、放熱部8を通って蒸気管口6から液管口7へ移動する。そして冷媒の蒸気は、放熱部8を通過する間に外気と熱交換を行う。外気により放熱部8が冷却されると、蒸発した冷媒は気体から液体に凝縮し、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
そして凝縮部3の放熱部8において液化した冷媒は、液管口7において凝縮部3と接続する接続管4bに流動し、蒸発部2に還流する。つまり冷媒を蒸発部2と凝縮部3において液体から気体に、また気体から液体に相変化させることで、発熱体で発生した熱を外気へ放熱を行う。
上記のように冷媒の相変化を利用して、発熱体の熱を外気に放熱する場合、発熱量が大きい発熱体を冷却するためには多くの冷媒が必要であった。しかし気体の体積は、液体の体積と比べると大きいため、発熱体が発する熱により冷媒が沸騰して気化すると装置内部の内圧が上昇し、冷媒の沸点上昇してしまう。そして冷媒の沸点が上昇すると、冷媒が蒸発を起しにくくなるため、相変化も起きにくくなり冷却性能が低下してしまうという問題があった。
そこで本実施形態の冷却装置1では、蒸発部2において沸騰した冷媒の蒸気が運ばれる接続管4aの内径が、凝縮部3において凝縮された冷媒を蒸発部2に還流する接続管4bの内径より大きい形状としている。
上記構成により、蒸発部2において冷媒が発熱体の熱により、液体から気体に相変化して体積が急増したとしても、蒸発部2内部の内圧が上昇することを防ぐことができる。その結果、冷却装置1における冷却性能の低下を抑制することができる。
また本実施形態では、凝縮部3の放熱部8は複数の扁平型のチューブ状である平板状流路10を積層した構造とした。そのため、多くの冷媒が外気と熱交換を行うことができるため、冷却性能を向上することができる。
隣り合って配置された平板状流路10のあいだにフィン13を形成することができる。上記構成により凝縮部3は外気と接する表面積が、放熱部8だけではなく、フィン13の面積だけ増加するため、より効率よく冷媒をより冷却する性能をより高めることができる。
また本実施形態では、放熱部8の最上層と最下層に補強枠であるフレーム14を設けている。その結果、凝縮部3に冷媒の蒸気が流入して内圧があがったとしても、凝縮部3が変形するのを防ぐことができる。
〔第3の実施形態〕次に、第3の実施形態について図8を参照して詳細に説明する。図8は、本実施形態における冷却装置1の凝縮部3の断面図である。
〔構成の説明〕本実施形態における冷却装置1は、凝縮部3において放熱部8を構成する平板状流路10が配置される間隔が鉛直方向上方から下方に向かうに従って段階的に広い構造を有している。なおそれ以外の構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、蒸発部2と、凝縮部3と、接続管4とで構成される。
蒸発部2は、箱型形状であり内部に冷媒を備えている。本実施形態では、具体的な冷媒としてHFC(hydro fluorocarbon:ハイドロフルオロカーボン)や、HFE(hydro fluor ether:ハイドロフルオロエーテル)を用いているが、材料はこれに限定されない。なお蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接触するように接続されるため、冷媒は発熱体が発生する熱を受熱し沸騰する。
蒸発部2は、少なくとも2つの接続管4a、4bと接続しており、それぞれの接続管4a、4bは、凝縮部3とも接続している。接続管4aは、蒸発部2の上部と接続しており、接続部4bは、蒸発部2の側面部、あるいは底部と接続している。なお蒸発部2と接続管4bとの接続箇所は、冷媒の気液界面より低い位置のほうが好ましい。
接続管4a、接続管4bは、それぞれ外層に樹脂層、内層に金属層を設けた多層の接続管であることが好ましい。なお蒸気管口6および、蒸気管口6と接続する接続管4aの内径は、液管口7および液管口7と接続する接続管4bの内径より大きいほうが好ましい。
凝縮部3は、放熱部8、第1接続部11、第2接続部12とで構成される。放熱部8は第1接続部11と第2接続部12との間に設けられており、第1接続部11から流入した冷媒が第2接続部12に向かって流動する。
第1接続部11と第2接続部12は鉛直方向に対して略同一の高さに配置されている。つまり第1接続部11と第2接続部12に接続する放熱部8の形状は、水平方向に延在した形状である。その結果、放熱部8を有する凝縮部3の上端面の高さは蒸発部2の上端面の高さより低くすることができる。
第1接続部11において蒸気管口6と接続管4aとが接続している。同様に、第2接続部12において液管口7と接続管4bとが接続している。なお第1接続部11、第2接続部12の材質は、銅やアルミなど熱伝導性が高いものであれば特に限定されない。また放熱部8と第1接続部11と第2接続部12は、同じ材料で一体成形してもよいし、別々の部材で作成して組み立ててもよい。
接続管4aが蒸気管口6と接続している位置は、接続管4bが液管口7において凝縮部3と接続している位置より高い。また接続管4aが接続している蒸気管口6は、蒸発部2と発熱体とが接する熱接触面より高い位置に設けられている。
放熱部8は、例えば扁平型のチューブ状の平板状流路10を積層したものであり、蒸気管口6を介して第1接続部11に注入された冷媒の蒸気を、液管口7を備えた第2接続部12に運ぶ。ここで放熱部8が外気と熱交換を行うことで放熱部8が冷却され、放熱部8の内部に存在する冷媒の蒸気は凝縮されて液化する。そして第2接続部12に運ばれた冷媒は接続管4bを介して蒸発部2に還流する。
凝縮部3は、図8に示すように、接続管4aが接続する蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置に放熱部8を構成する平板状流路10を少なくとも1つ設けている。なお図8は、凝縮部3における断面図である。放熱部8を構成する平板状流路10は、蒸発部2の上面と同じまたは低い位置に設けることができる。平板状流路10は、内部に中空を備えた形状であり、蒸気管口6を介して接続管4aから流入した冷媒は液管口7を介して接続管4bに運ばれる。
なお冷媒の気液界面は、接続管4aと凝縮部3とが蒸気管口6において接続する高さよりも低く、接続管4bと凝縮部3と液管口7において接続する高さよりも高い位置に設けられている。
ここで本実施形態における冷却装置1は、図8に示すように、放熱部8における平板状流路10が配置される間隔が鉛直方向上方から下方に向かうに従って段階的に広い構造を有している。つまり隣り合う放熱部8の間隔が鉛直方向上方では短いのに対して、鉛直方向下方に向かうに従って隣り合う放熱部8の間隔が長くなる構造を有している。
なお図8では、冷却部8の剛性を大きくするため、放熱部8の最上層、および最下層にフレーム14(補強材)を設けた構造を示している。しかし、これに限定されずフレーム14を設けない構造としてもよい。また外気との接触面積を大きくして冷却性能を増加させるために隣り合う平板状流路10の間にフィン13設けてもよい。
〔作用・効果の説明〕次に、本実施形態の作用効果について説明を行う。
蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接続しているため、蒸発部2の内部に設けられた冷媒は、発熱体が発する熱を受熱することで沸騰する。
蒸発部2内部の冷媒が沸騰することにより発生した蒸気は、気液の密度差による浮力によって、蒸発部2の上部に接続している接続管4aを介して蒸気管口6より凝縮部3に運ばれる。
凝縮部3に運ばれた冷媒の蒸気は、放熱部8を通ることで蒸気管口6から液管口7を移動する。そして冷媒の蒸気は、放熱部8を通過することで外気と熱交換を行う。外気により放熱部8が冷却されると、蒸発した冷媒は気体から液体に凝縮し、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
そして凝縮部3の放熱部8において液化した冷媒は、液管口7において凝縮部3と接続する接続管4bに運ばれ、蒸発部2に還流する。つまり蒸発部2と凝縮部3において冷媒を液体から気体に、また気体から液体に相変化させることで、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
気体の体積は、液体の体積と比べると大きいため、冷媒は液体から蒸発して蒸気となると体積の流量が増加する。そのため冷媒の蒸気が流動する放熱部8の平板状流路10の数が少ないと、冷媒の蒸気を流動することができる平板状流路10が限られる。そのため、冷媒の蒸気を加圧しないと、冷媒の蒸気を平板状流路10に流入させることができない。しかし放熱部8において圧力を上昇させると、冷媒の沸点も上昇してしまうため、発熱体の温度も上昇してしまう問題があった。
しかし本実施形態における冷却装置1は、図8に示すように、放熱部8における平板状流路10が配置される間隔が鉛直上方から下方に向かうに従って段階的に広い構造としている。つまり放熱部8を段階的に密から疎に配置した構造とした。
詳細に説明すると、冷媒の蒸気が流入する蒸気管口6は、放熱部8の鉛直上方に多くの平板状流路10を設けている。そして凝縮部3の鉛直上方において平板状流路10の数を増やし配置間隔を短くすると、蒸気管口6から流入した冷媒の蒸気が流動する体積が増えるため、放熱部8において冷媒の蒸気を小さな圧力で流動させることができる。その結果、放熱部8における冷媒の圧力の上昇を抑制することができるため、冷媒の沸点上昇による冷却性能の低下を抑制することができる。
〔第4の実施形態〕次に、第4の実施形態について図9を参照して詳細に説明する。図9は、本実施形態における冷却装置1の凝縮部3の断面図である。
〔構成の説明〕本実施形態における冷却装置1は、凝縮部3の放熱部8における第1接続部11と前記第2接続部12とを結ぶ方向の長さが鉛直方向上方から下方に向かうに従って段階的に短い構造を有している。なおそれ以外の構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、蒸発部2と、凝縮部3と、接続管4とで構成される。
蒸発部2は、箱型形状であり内部に冷媒を備えている。本実施形態では、具体的な冷媒としてHFC(hydro fluorocarbon:ハイドロフルオロカーボン)や、HFE(hydro fluor ether:ハイドロフルオロエーテル)を用いているが、材料はこれに限定されない。なお蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接触するように接続されるため、冷媒は発熱体が発生する熱を受熱し沸騰する。
蒸発部2は、少なくとも2つの接続管4a、4bと接続しており、それぞれの接続管4a、4bは、凝縮部3とも接続している。接続管4aは、蒸発部2の上部と接続しており、接続部4bは、蒸発部2の側面部、あるいは底部と接続している。なお蒸発部2と接続管4bとの接続箇所は、冷媒の気液界面より低い位置のほうが好ましい。
接続管4a、接続管4bは、それぞれ外層に樹脂層、内層に金属層を設けた多層の接続管である。なお蒸気管口6と接続する接続管4aの内径は、液管口7と接続する接続管4bの内径より大きいほうが好ましい。
凝縮部3は、放熱部8、第1接続部11、第2接続部12とで構成される。放熱部8は第1接続部11と第2接続部12との間に設けられており、第1接続部11から流入した冷媒は第2接続部12に流動する。
第1接続部11と第2接続部12は鉛直方向に対して略同一の高さに配置されている。つまり第1接続部11と第2接続部12に接続する放熱部8の形状は、水平方向に延在した形状である。その結果、放熱部8を有する凝縮部3の上端面の高さが蒸発部2の上端面の高さより低くなるように構成することができる。
凝縮部3は、第1接続部11において蒸気管口6と接続管4aとが接続している。同様に凝縮部3は、第2接続部12において液管口7と接続管4bとが接続している。なお第1接続部11、第2接続部12の材質は、銅やアルミなど熱伝導性が高いものであれば特に限定されない。また放熱部8と第1接続部11と第2接続部12は、同じ材料で一体成形してもよいし、別々の部材で作成して組み立ててもよい。
接続管4aが蒸気管口6と接続している位置は、接続管4bが液管口7において凝縮部3と接続している位置より高い。また接続管4aが接続している蒸気管口6は、蒸発部2と発熱体とが接する熱接触面より高い位置に設けられている。
放熱部8は、例えば扁平型のチューブ状の平板状流路10を積層したものであり、蒸気管口6を介して第1接続部11に注入された冷媒の蒸気を、液管口7を備えた第2接続部12に運ぶ。ここで放熱部8が外気と熱交換を行うことで放熱部8が冷却され、放熱部8の内部に存在する冷媒の蒸気は凝縮されて液化する。そして第2接続部12に運ばれた冷媒は接続管4bを介して蒸発部2に還流する。
凝縮部3は、図9に示すように、接続管4aが接続する蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置に放熱部8を構成する平板状流路10を少なくとも1つ設けている。なお図9は、凝縮部3における断面図である。
放熱部8は、蒸発部2の上面よりも低い位置に設けられている。平板状流路10は、内部に中空を備えた形状であり、蒸気管口6を介して接続管4aから流入した冷媒は液管口7を介して接続管4bに運ばれる。
なお冷媒の気液界面は、接続管4aと凝縮部3とが蒸気管口6において接続する高さよりも低く、接続管4bと凝縮部3と液管口7において接続する高さよりも高い位置に設けられている。
ここで本実施形態における放熱部8は、図9に示すように、鉛直方向上方から下方に向かうに従って、第1接続部11と第2接続部12とを結ぶ平板状流路10の長さが段階的に短い構造を有している。
詳細に説明すると、放熱部8は、冷媒を第1接続部11から第2接続部12に運ぶ平板状流路10の長さが、鉛直方向上方に設けられた平板状流路10ほど長く、鉛直下方向に向かうに従い段階的に短くなる構造を有している。
なお図9では、冷却部8の剛性を大きくするため、放熱部8の最上層、および最下層にフレーム14(補強枠)を設けた構造を示している。しかし、これに限定されずフレーム(補強枠14)を設けない構造としてもよい。また外気との接触面積を大きくして冷却性能を増加させるために隣り合う平板状流路10の間にフィン13設けてもよい。
〔作用・効果の説明〕次に、本実施形態の作用効果について説明を行う。
蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接続しているため、蒸発部2の内部に設けられた冷媒は、発熱体が発する熱を受熱することで沸騰する。
蒸発部2内部の冷媒が沸騰することにより発生した蒸気は、気液の密度差による浮力によって、蒸発部2の上部に接続している接続管4aを介して蒸気管口6より凝縮部3に運ばれる。
凝縮部3に運ばれた冷媒の蒸気は、放熱部8を通ることで蒸気管口6から液管口7を移動する。そして冷媒の蒸気は、放熱部8を通過することで外気と熱交換を行う。外気により冷媒の蒸気が冷却されると、冷媒は気体から液体に凝縮し、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
そして凝縮部3の放熱部8において液化した冷媒は、液管口7において凝縮部3と接続する接続管4bに運ばれ、蒸発部2に還流する。つまり蒸発部2と凝縮部3において冷媒を液体から気体に、また気体から液体に相変化させることで、発熱体で発生した熱を外気へ放熱を行う。
接続管4aから蒸気管口6に流入する冷媒の蒸気は、蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置に設けられている平板状流路10により多く流す。
換言すると、蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置、つまり放熱部8の鉛直上方に配置されている平板状流路10は、鉛直下方向に設けられている平板状流路10に比べて、多くの冷媒の蒸気を流入し、冷却性能に対する寄与率が高い。そのため放熱部8の鉛直上方に設けられている平板状流路10は、鉛直下方に設けられている平板状流路10に比べて放熱効率を高くすることが望ましい。
そこで本実施形態では、鉛直上方に設けられた平板状流路10の第1接続部11と第2接続部12とを結ぶ方向の長さを鉛直方向上方から下方に向かうに従って段階的に短い構造を有することで、冷却性能に対する寄与率が高い部分における放熱面積を拡大した。
上記構造とすることで、接続管4aを介して凝縮部3に流入した冷媒の蒸気は効率よく放熱することができる。このとき、放熱部8の下部における平板状流路10の長さを小さくした形状とすることができるので、凝縮部3を小型化することができ冷却用のファンからの風を凝縮部3の後方にも通りやすくし、他部品に対しても冷却用の風を送ることが可能となる。
〔第5の実施形態〕次に、第5の実施形態について図10、図11を参照して詳細に説明する。図11は、本実施形態における冷却装置1の斜視図であり、図10は凝縮部3の断面図である。
〔構成の説明〕本実施形態における冷却装置1は、凝縮部3における放熱部8の延伸方向に対して垂直な断面における平板状流路10の幅が鉛直方向下方に向かって段階的に縮小した構造を有している。なおそれ以外の構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、蒸発部2と、凝縮部3と、接続管4とで構成される。
蒸発部2は、箱型形状であり内部に冷媒を備えている。本実施形態では、具体的な冷媒としてHFC(hydro fluorocarbon:ハイドロフルオロカーボン)や、HFE(hydro fluor ether:ハイドロフルオロエーテル)を用いているが、材料はこれに限定されない。なお蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接触するように接続されるため、冷媒は発熱体が発生する熱を受熱し沸騰する。
蒸発部2は、少なくとも2つの接続管4a、4bと接続しており、それぞれの接続管4a、4bは、凝縮部3とも接続している。接続管4aは、蒸発部2の上部と接続しており、接続部4bは、蒸発部2の側面部、あるいは底部と接続している。なお蒸発部2と接続管4bとの接続箇所は、冷媒の気液界面より低い位置のほうが好ましい。
接続管4a、接続管4bは、それぞれ外層に樹脂層、内層に金属層を設けた多層の接続管である。なお蒸気管口6と接続する接続管4aの内径は、液管口7と接続する接続管4bの内径より大きいほうが好ましい。
凝縮部3は、放熱部8、第1接続部11、第2接続部12とで構成される。放熱部8は第1接続部11と第2接続部12との間に設けられており、第1接続部11から流入した冷媒が第2接続部12に向かって流動する。
第1接続部11と第2接続部12は鉛直方向に対して略同一の高さに配置されている。つまり第1接続部11と第2接続部12に接続する放熱部8の形状は、水平方向に延在した形状である。その結果、放熱部8を有する凝縮部3の上端面の高さは蒸発部2の上端面の高さより低く構成することができる。
凝縮部3は、第1接続部11において蒸気管口6と接続管4aとが接続している。同様に凝縮部3は、第2接続部12において液管口7と接続管4bとが接続している。なお第1接続部11、第2接続部12の材質は、銅やアルミなど熱伝導性が高いものであれば特に限定されない。また放熱部8と第1接続部11と第2接続部12は、同じ材料で一体成形してもよいし、別々の部材で作成して組み立ててもよい。
接続管4aが蒸気管口6と接続している位置は、接続管4bが液管口7において凝縮部3と接続している位置より高い。また接続管4aが接続している蒸気管口6は、蒸発部2と発熱体とが接する熱接触面より高い位置に設けられている。
放熱部8は、例えば扁平型のチューブ状の平板状流路10を積層したものであり、蒸気管口6を介して第1接続部11に注入された冷媒の蒸気を、液管口7を備えた第2接続部12に運ぶ。ここで放熱部8が外気と熱交換を行うことで放熱部8が冷却され、放熱部8の内部に存在する冷媒の蒸気は凝縮されて液化する。そして第2接続部12に運ばれた冷媒は接続管4bを介して蒸発部2に還流する。
凝縮部3は、図11に示すように、接続管4aが接続する蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置に放熱部8を構成する平板状流路10を少なくとも1つ設けている。放熱部8は、蒸発部2の上面よりも低い位置に設けられている。平板状流路10は、内部に中空を備えた形状であり、蒸気管口6を介して接続管4aから流入した冷媒は液管口7を介して接続管4bに運ばれる。
なお冷媒の気液界面は、接続管4aと凝縮部3とが蒸気管口6において接続する高さよりも低く、接続管4bと凝縮部3と液管口7において接続する高さよりも高い位置に設けられている。すなわち冷媒は、気液界面が蒸気管口6と液管口7の間に位置するように封入されている。
ここで本実施形態における放熱部8は、図10、図11に示すように、鉛直方向上方から下方に向かうに従って、平板状流路10の延伸方向に対して垂直な断面の平板状流路10の幅が段階的に縮小した構造を有している。
詳細に説明すると、第1接続部11から第2接続部12に向かう方向に垂直な断面における平板状流路10の幅は、鉛直方向上方に設けられた平板状流路10ほど大きく、鉛直下方向に向かうに従い段階的に縮小する構造とした。
なお図10では、冷却部8の剛性を大きくするため、放熱部8の最上層、および最下層にフレーム14(補強枠)を設けた構造を示している。しかし、これに限定されずフレーム14(補強枠)を設けない構造としてもよい。また外気との接触面積を大きくして冷却性能を増加させるために隣り合う平板状流路10の間にフィン13設けてもよい。
〔作用・効果の説明〕次に、本実施形態の作用効果について説明を行う。
蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接続しているため、蒸発部2の内部に設けられた冷媒は、発熱体が発する熱を受熱することで沸騰する。
蒸発部2内部の冷媒が沸騰することにより発生した蒸気は、気液の密度差による浮力によって、蒸発部2の上部に接続している接続管4aを介して蒸気管口6より凝縮部3に運ばれる。
凝縮部3に運ばれた冷媒の蒸気は、放熱部8を通ることで蒸気管口6から液管口7を移動する。そして冷媒の蒸気は、放熱部8を通過することで外気と熱交換を行う。外気により冷媒の蒸気が冷却されると、冷媒は気体から液体に凝縮し、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
そして凝縮部3の放熱部8において液化した冷媒は、液管口7において凝縮部3と接続する接続管4bに運ばれ、蒸発部2に還流する。つまり蒸発部2と凝縮部3において冷媒を液体から気体に、また気体から液体に相変化させることで、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
接続管4aから蒸気管口6に流入する冷媒の蒸気は、蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置に設けられている平板状流路10により多く流入する。換言すると、蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置、つまり放熱部8の鉛直上方に配置されている平板状流路10には、鉛直下方向に設けられている平板状流路10に比べて、多くの冷媒の蒸気を流入し、冷却性能に対する寄与率が高い。
そのため放熱部8の鉛直上方に設けられている平板状流路10は、鉛直方向下方に設けられている平板状流路10に比べて放熱効率を高くすることが望ましい。そこで本実施形態では、鉛直方向上方に設けられた平板状流路10の延伸方向に対して垂直な断面の幅の大きさを、鉛直方向下方に設けられている平板状流路10より段階的に大きい形状とすることで、冷却性能に対して寄与率の高い平板状流路10における放熱面積を拡大する構成とした。つまり図11に示すように、鉛直方向上方から下方に行くに従い、放熱部8の幅を段階的に短くした形状とした。
上記構造とすることで、接続管4aを介して蒸発部2から流入した冷媒の蒸気は効率よく放熱することができる。さらに、凝縮部3の下部における幅を小さくした形状とすることができるので、凝縮部3を小型化することができる。そのためファンからの風を凝縮部3の後方にも通りやすくし、他部品に対しても冷却の風を送風することが可能となる。
〔第6の実施形態〕次に、第6の実施形態について図12を参照して詳細に説明する。図12は、本実施形態における冷却装置1の凝縮部3における断面図である。
〔構成の説明〕本実施形態における冷却装置1は、凝縮部3における複数の平板状流路10のそれぞれの一端が第1接続部11の蒸気管口6近傍に配置され、他端が第2接続部12において互いに離間して配置されている構造である。なおそれ以外の構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、蒸発部2と、凝縮部3と、接続管4とで構成される。
蒸発部2は、箱型形状であり内部に冷媒を備えている。本実施形態では、具体的な冷媒としてHFC(hydro fluorocarbon:ハイドロフルオロカーボン)や、HFE(hydro fluor ether:ハイドロフルオロエーテル)を用いているが、材料はこれに限定されない。なお蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接触するように接続されるため、冷媒は発熱体が発生する熱を受熱し沸騰する。
蒸発部2は、少なくとも2つの接続管4a、4bと接続しており、それぞれの接続管4a、4bは、凝縮部3とも接続している。接続管4aは、蒸発部2の上部と接続しており、接続管4bは、蒸発部2の側面部、あるいは底部と接続している。なお蒸発部2と接続管4bとの接続箇所は、冷媒の気液界面より低い位置のほうが好ましい。
接続管4a、接続管4bは、それぞれ外層に樹脂層、内層に金属層を設けた多層の接続管である。なお蒸気管口6と接続する接続管4aの内径は、液管口7と接続する接続管4bの内径より大きいほうが好ましい。
凝縮部3は、放熱部8、第1接続部11、第2接続部12とで構成される。放熱部8は第1接続部11と第2接続部12との間に設けられており、第1接続部11から流入した冷媒は第2接続部12に向かって流動する。
第1接続部11と第2接続部12は鉛直方向に対して略同一の高さに配置されている。つまり第1接続部11と第2接続部12に接続する放熱部8の形状は、水平方向に延在した形状である。その結果、放熱部8を有する凝縮部3の上端面の高さは蒸発部2の上端面の高さより低い構成とすることができる。
凝縮部3は、第1接続部11において蒸気管口6と接続管4aとが接続している。同様に凝縮部3は、第2接続部12において液管口7と接続管4bとが接続している。なお第1接続部11、第2接続部12の材質は、銅やアルミなど熱伝導性が高いものであれば特に限定されない。また放熱部8と第1接続部11と第2接続部12は、同じ材料で一体成形してもよいし、別々の部材で作成して組み立ててもよい。
接続管4aが蒸気管口6と接続している位置は、接続管4bが液管口7において凝縮部3と接続している位置より高い。また接続管4aが接続している蒸気管口6は、蒸発部2と発熱体とが接する熱接触面より高い位置に設けられている。
ここで本実施形態における凝縮部3は、接続管4aが接続する蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置において、第1接続部11と放熱部8の平板状流路10とが接続している。なお蒸気管口6と平板状流路10とが設けられている高さは、蒸発部2の上面の高さより低い。
放熱部8は、例えば扁平型のチューブ状の平板状流路10を積層した構造であり、蒸気管口6を介して第1接続部11に注入された冷媒の蒸気を、液管口7を備えた第2接続部12に運ぶ。ここで放熱部8が外気と熱交換を行うことで放熱部8が冷却され、放熱部8の内部に存在する冷媒の蒸気は凝縮されて液化する。そして第2接続部12に運ばれた冷媒は接続管4bを介して蒸発部2に還流する。
ここで本実施形態では、放熱部8が第1接続部11側の端部から平板状流路10の間隔が放射状に拡がるように配置されている。つまり放熱部8の平板状流路10は、それぞれの端が第1接続部11の蒸気管口6近傍に配置され、他端が第2接続部12おいて互いに離間して配置されている。
なお冷媒の気液界面は、接続管4aと凝縮部3とが蒸気管口6において接続する高さよりも低く、接続管4bと凝縮部3と液管口7において接続する高さよりも高い位置に設けられている。
なお図12では、冷却部8の剛性を大きくするため、放熱部8の最上層、および最下層にフレーム14(補強枠)を設けた構造を示している。しかし、これに限定されずフレーム14(補強枠)を設けない構造としてもよい。また外気との接触面積を大きくして冷却性能を増加させるために隣り合う平板状流路10の間にフィン13設けてもよい。
〔作用・効果の説明〕次に、本実施形態の作用効果について説明を行う。
蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接続しているため、蒸発部2の内部に設けられた冷媒は、発熱体が発する熱を受熱することで沸騰する。
蒸発部2内部の冷媒が沸騰することにより発生した蒸気は、気液の密度差による浮力によって、蒸発部2の上部に接続している接続管4aを介して蒸気管口6より凝縮部3に運ばれる。
凝縮部3に運ばれた冷媒の蒸気は、放熱部8を通ることで蒸気管口6から液管口7を移動する。そして冷媒の蒸気は、放熱部8を通過することで外気と熱交換を行う。外気により冷媒の蒸気が冷却されると、冷媒は気体から液体に凝縮し、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
そして凝縮部3の放熱部8において液化した冷媒は、液管口7において凝縮部3と接続する接続管4bに運ばれ、蒸発部2に還流する。つまり蒸発部2と凝縮部3において冷媒を液体から気体に、また気体から液体に相変化させることで、発熱体で発生した熱を外気へ放熱を行う。
接続管4aから蒸気管口6に流入する冷媒の蒸気は、蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置に設けられている平板状流路10により多く流入する。換言すると、蒸気管口6と対向する略同一の高さの位置、あるいは蒸気管口6より高い位置、つまり凝縮部3の鉛直上方に配置されている平板状流路10は、鉛直下方向に設けられている平板状流路10に比べて、多くの冷媒の蒸気を流入し、冷却性能に対する寄与率が高い。
本実施形態における放熱部8は、第1接続部11と接続した位置から平板状流路10を放射状に配置されている。そして放熱部8は、他方の端部において第2接続部12と接続しており、蒸気管口6を介して接続管4aから流入した冷媒を液管口7に流出する。詳細に説明すると、放熱部8の平板状流路10は、それぞれの端が第1接続部11の蒸気管口6近傍に配置され、他端が第2接続部12おいて互いに離間して配置されている。
上記構成にすることにより、放熱部8と第1接続部11との接続を、冷媒蒸気のより多くが平板状流路10に流入可能な蒸気管口6の近傍で行うことができる。そのため、蒸気管口6を介して接続管4aから流入した冷媒の蒸気の大部分を冷却に寄与させることができる。その結果、平板上流路10が外気と熱交換を行うことにより冷媒を凝縮させる相変化も効率よく行うことができ、冷却性能をさらに向上させることができる。
また蒸気管口6を備える第1接続部11は、蒸気管口6と近傍の位置において放熱部8と接続しているため、第2接続12と比べて鉛直方向の高さを小型化することができる。その結果、凝縮部3は第1接続部11の下部を小型化することができるため、冷却用のファンなどからの風を凝縮部3の後方にも通りやすくし、他部品に対しても風を送ることが可能となる。
〔第7の実施形態〕次に、第7の実施形態について図13、図14を参照して詳細に説明する。図13は、本実施形態における冷却装置1の斜視図であり、図14は冷却装置1の断面図である。
〔構成の説明〕本実施形態における冷却装置1は、平板形状である平板状流路10が蒸発部2の水平方向に対して傾いて設けられている点である。なおそれ以外の構造、接続関係は、第1の実施形態と同様であり、蒸発部2と、凝縮部3と、接続管4とで構成される。
蒸発部2は、箱型形状であり内部に冷媒を備えている。本実施形態では、具体的な冷媒としてHFC(hydro fluorocarbon:ハイドロフルオロカーボン)や、HFE(hydro fluor ether:ハイドロフルオロエーテル)を用いているが、材料はこれに限定されない。なお蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接触するように接続されるため、冷媒は発熱体が発生する熱を受熱し沸騰する。
蒸発部2は、少なくとも2つの接続管4a、4bと接続しており、それぞれの接続管4a、4bは、凝縮部3とも接続している。接続管4aは、蒸発部2の上部と接続しており、接続部4bは、蒸発部2の側面部、あるいは底部と接続している。なお蒸発部2と接続管4bとの接続箇所は、冷媒の気液界面より低い位置のほうが好ましい。
接続管4a、接続管4bは、それぞれ外層に樹脂層、内層に金属層を設けた多層の接続管である。なお蒸気管口6と接続する接続管4aの内径は、液管口7と接続する接続管4bの内径より大きいほうが好ましい。
凝縮部3は、放熱部8、第1接続部11、第2接続部12とで構成される。放熱部8は第1接続部11と第2接続部12との間に設けられており、第1接続部11から流入した冷媒を第2接続部12に運ぶ。
第1接続部11と第2接続部12は鉛直方向に対して略同一の高さに配置されている。つまり第1接続部11と第2接続部12に接続する放熱部8の形状は、水平方向に延在した形状である。その結果、放熱部8を有する凝縮部3の上端面の高さは蒸発部2の上端面の高さより低くすることができる。
凝縮部3は、第1接続部11において蒸気管口6と接続管4aとが接続している。同様に凝縮部3は、第2接続部12において液管口7と接続管4bとが接続している。なお第1接続部11、第2接続部12の材質は、銅やアルミなど熱伝導性が高いものであれば特に限定されない。また放熱部8と第1接続部11と第2接続部12は、同じ材料で一体成形してもよいし、別々の部材で作成して組み立ててもよい。
接続管4aが蒸気管口6と接続している位置は、接続管4bが液管口7において凝縮部3と接続している位置より高い。また接続管4aが接続している蒸気管口6は、蒸発部2と発熱体とが接する熱接触面より高い位置に設けられている。
ここで本実施形態における放熱部8は、図13、14に示すように、平板型の平板状流路10が水平方向に対して傾いて設けられている。そして水平方向に対して傾いた平板状流路10は、複数設けられており、互い対向して所定の間隔を介して、鉛直方向に対して傾いた方向に積層した形状である。
放熱部8は、蒸気管口6を介して第1接続部11に注入された冷媒の蒸気を、液管口7を備えた第2接続部12に運ぶ。ここで放熱部8が外気と熱交換を行うことで放熱部8が冷却され、放熱部8の内部に存在する冷媒の蒸気は凝縮されて液化する。そして第2接続部12に運ばれた冷媒は接続管4bを介して蒸発部2に還流する。
なお図14では、冷却部8の剛性を大きくするため、放熱部8の最上層、および最下層にフレーム14(補強枠)を設けた構造を示している。しかし、これに限定されずフレーム14(補強枠)を設けない構造としてもよい。また外気との接触面積を大きくして冷却性能を増加させるために隣り合う平板状流路10の間にフィン13設けてもよい。
なお冷媒の気液界面は、接続管4aと凝縮部3とが蒸気管口6において接続する高さよりも低く、接続管4bと凝縮部3と液管口7において接続する高さよりも高い位置に設けられている。
〔作用・効果の説明〕次に、本実施形態の作用効果について説明を行う。
蒸発部2は、下面部において発熱体と熱的に接続しているため、蒸発部2の内部に設けられた冷媒は、発熱体が発する熱を受熱することで沸騰する。
蒸発部2内部の冷媒が沸騰することにより発生した蒸気は、気液の密度差による浮力によって、蒸発部2の上部に接続している接続管4aを介して蒸気管口6より凝縮部3に運ばれる。
凝縮部3に運ばれた冷媒の蒸気は、放熱部8を通ることで蒸気管口6から液管口7に移動する。そして冷媒の蒸気は、放熱部8を通過することで外気と熱交換を行う。外気により放熱部8が冷却されると、蒸発した冷媒は気体から液体に凝縮し、発熱体で発生した熱を外気へ放熱する。
そして凝縮部3の放熱部8において液化した冷媒は、液管口7において凝縮部3と接続する接続管4bに運ばれ、蒸発部2に還流する。つまり蒸発部2と凝縮部3において冷媒を液体から気体に、また気体から液体に相変化させることで、発熱体で発生した熱を外気へ放熱を行う。
ここで本実施形態では、放熱部8は平板状流路10を積層した構造であり、それぞれの平板状流路10が水平方向に対して傾いて設けられている。そして平板状流路10、互い対向して所定の間隔を介し、略平行に積層して設けられている。
上記構成により、所定の高さ(厚さ)の範囲において積層して設けることができる平板状流路10の数を増やすことができるため、冷却装置1の冷却性能を向上することができる。
詳細に説明すると、平板状流路10を積層して配置する場合、それぞれ対向して設けられた平板状流路10の間に冷却用の風を流すことで外気と平板状流路10は熱交換を行う。そのため平板状流路10は、所定の間隔を設けて積層する必要がある。
しかし、所定の高さ(厚さ)の範囲に平板状流路10を積層した放熱部8を配置する場合、所定の間隔を設ける必要があるため積層することができる平板状流路10の数には上限があった。
ここで本実施形態では、放熱部8は水平方向に対して傾いて配置されており、水平方向に対して傾いた平板状流路10が積層した構造である。
所定の高さ(厚さ)の範囲において、水平方向に配置された平板状流路10を積層する場合に比べて、水平方向に対して傾いて配置された平板状流路10を積層するほうが、配置間隔が同じ場合、多くの平板状流路10を積層することができる。
換言すると、所定の高さ(厚さ)の範囲において、鉛直方向に積層する場合に比べて、鉛直方向に対して傾けて積層するほうが、配置間隔が同じ場合、多くの平板状流路10を積層することができる。
上記構成により放熱部8は積層することができる平板状流路10の数を増やすことができるため、冷却用の風と平板状流路10とが接触する表面積も増加する。その結果、放熱部8と外気との熱交換率も向上し、冷却装置1の冷却性能は向上することができる。
上記の第1から第7の実施形態に記載の冷却装置1は、蒸発部2の高さより凝縮部3の高さを低くすることができるため、冷却装置1を低背化、つまり薄型化することができる。その結果、例えば1U(44.45mm)の厚さに規定されたサーバーのような上下方向に薄い電子機器に第1から第7の実施形態に記載した冷却装置1を内蔵させることができる。
1 冷却装置
2 蒸発部
3 凝縮部
4 接続管
4a 第1接続管
4b 第2接続管
6 蒸気管口
7 液管口
8 放熱部
10 平板状流路
11 第1接続部
12 第2接続部
13 フィン
14 フレーム
2 蒸発部
3 凝縮部
4 接続管
4a 第1接続管
4b 第2接続管
6 蒸気管口
7 液管口
8 放熱部
10 平板状流路
11 第1接続部
12 第2接続部
13 フィン
14 フレーム
Claims (14)
- 発熱体の発する熱で気化する冷媒を内部に設けた蒸発部と、
気化した前記冷媒を外部流体との熱交換によって凝縮させる凝縮部と、
前記蒸発部で気化した前記冷媒を前記凝縮部へ運ぶ第1接続管と、
前記凝縮部で凝縮した冷媒を前記蒸発部へ運ぶ第2接続管とを備え、
前記凝縮部は、前記第1接続管と接続する第1接続部と、前記第2接続管と接続する第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部とを接続し、前記冷媒を放熱する放熱部とを具備し、
前記第1接続部と前記第2接続部は、鉛直方向に対して略同一高さに配置され、
前記第1接続管と前記凝縮部とが接続する位置は、前記第2接続管と前記凝縮部とが接続する位置より鉛直方向上方に設けられていることを特徴とする冷却装置。 - 前記放熱部の少なくとも一部は、前記第1接続部と前記第1接続管とが接続する位置と略同一の高さに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
- 前記冷媒の気液界面は、
前記第1接続管と前記凝縮部とが接続する位置と、
前記第2接続管と前記凝縮部とが接続する位置との間に位置していることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の冷却装置。 - 前記放熱部は複数の平板状流路を備え、前記平板状流路が鉛直方向に積層されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の冷却装置。
- 前記放熱部は複数の平板状流路を備え、前記平板状流路が水平方向に対して傾いた方向に積層されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の冷却装置。
- 前記放熱部は、
前記平板状流路の間隔が鉛直上方から下方に向けて、段階的に縮小した構造を備えることを特徴とする4または5に記載の冷却装置。 - 前記放熱部は、
前記平板状流路の前記第1接続部と前記第2接続部とを結ぶ方向の長さが鉛直方向上方から下方に向けて段階的に縮小した構造を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の冷却装置。 - 前記放熱部は、
前記平板状流路の延伸方向に対して垂直な断面における幅が鉛直下方に向けて段階的に縮小した構造を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の冷却装置。 - 前記放熱部は、前記平板状流路のそれぞれの一端が前記蒸気口近傍に配置され、
他端が前記第2接続部おいて互いに離間して配置されていることを特徴とする請求する4または5に記載の冷却装置。 - 前記放熱部は、前記平板状流路の間に放熱フィンを備えることを特徴とする請求項4または5に記載の冷却装置。
- 前記放熱部は、前記平板状流路の最上層、および最下層にそれぞれ補強枠を設けていることを特徴とする請求項4または5に記載の冷却装置。
- 前記第1接続管は、第2接続管より断面積が大きいことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の冷却装置。
- 前記第1接続部は、前記第1接続管と前記第1接続部とを接続する蒸気管口を備え、
前記第2接続部は、前記第2接続管と前記第2接続部とを接続する液管口を備えることを特徴する請求項1乃至12のいずれか一項に記載の冷却装置。 - 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の前記冷却装置を内蔵した電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011168397A JP2013033807A (ja) | 2011-08-01 | 2011-08-01 | 冷却装置およびそれを用いた電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011168397A JP2013033807A (ja) | 2011-08-01 | 2011-08-01 | 冷却装置およびそれを用いた電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013033807A true JP2013033807A (ja) | 2013-02-14 |
Family
ID=47789458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011168397A Withdrawn JP2013033807A (ja) | 2011-08-01 | 2011-08-01 | 冷却装置およびそれを用いた電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013033807A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019082273A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | 下田 一喜 | 冷却システム |
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WO2022259605A1 (ja) * | 2021-06-11 | 2022-12-15 | 株式会社フジクラ | 給電ケーブルおよびコネクタ付き給電ケーブル |
-
2011
- 2011-08-01 JP JP2011168397A patent/JP2013033807A/ja not_active Withdrawn
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