JP2018133529A - 冷却装置 - Google Patents

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Toshihiko Tokeiji
鋭彦 渡慶次
青木 健
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健 青木
博徳 花島
Hironori Hanashima
博徳 花島
翔 平野
Sho Hirano
翔 平野
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Abstract

【課題】電子機器の冷却装置に関して、ユニット内に省スペースで実装でき、高い冷却性能を確保でき、冷却装置及びユニットの小型化や薄型化を実現できる技術を提供する。【解決手段】冷却装置1は、蒸発冷却方式の蒸発冷却部2と、蒸発冷却を補助するための空冷方式の補助空冷部3とを備える。蒸発冷却部2は、電子機器の発熱体に接するように配置され、内部に冷媒を有する受熱部である蒸発部22と、受熱部で液体冷媒が蒸発した気体冷媒を放熱して液化する放熱部21と、を有する。補助空冷部3は、受熱部と接続されている、複数の補助空冷フィン33を含む補助空冷フィン部32を有する。冷却装置1は、蒸発冷却部2の熱抵抗と補助空冷部3の熱抵抗との合成抵抗によって電子機器の冷却を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器を冷却する冷却装置の技術に関し、特に、蒸発冷却方式や液体冷却方式に関する。
近年、PCやサーバ等の各種の電子機器は、小型化や薄型化と共に実装密度が高まっている。CPUやGPU等の半導体デバイスは、集積化が進み、発熱密度が高くなっている。CPU等の発熱体を含む電子機器を冷却するための冷却装置には、高い冷却効率が求められている。電子機器に冷却装置を実装する場合、電子機器と冷却装置とを含むモジュール内において、冷却装置の部品を配置するスペースが限られてきている。
特に、サーバ等の電子機器は、規格等で定められたサイズや容積を持つモジュール等のユニットとして実装される場合が多い。そのユニットの例として、ラックユニット(RU:Rack Unit)が挙げられる。1RUは、水平面における第1水平方向(幅方向)及び第2水平方向(奥行き方向)の所定の長さと、鉛直方向の所定の高さとを有する。所定の高さは、例えば44.45mmと比較的小さい。そのユニットの筐体内に、サーバを構成する回路基板や、ファン(送風装置)等が配置、収容される。そして、その限られた高さを持つユニット内に、冷却装置を実装する場合、空いているスペース内に、冷却装置の部品が配置、収容される必要がある。
電子機器の冷却装置の適用候補としては、例えば、ヒートシンクを用いた空冷方式の空冷装置、蒸発冷却方式の蒸発冷却装置、液冷方式の液冷装置、等が挙げられる。従来では、空冷装置がよく利用されている。近年では、蒸発冷却装置や液冷装置も検討されることが多くなっている。蒸発冷却方式では、冷媒の液体と気体との相変化時の潜熱によって受熱及び放熱を行う。液冷方式では、受熱部や放熱部を含む流路に液体冷媒を循環させて、受熱及び放熱を行う。
蒸発冷却装置に関する先行技術例として、特開2013−33807号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1には、冷却装置等として、冷却性能を高めると共に、低背化を実現する旨や以下の旨が記載されている。その冷却装置は、発熱体の熱で気化する冷媒を内部に設けた蒸発部と、気化した冷媒を外部流体との熱交換によって凝縮させる凝縮部と、それらの間を接続して冷媒を運ぶ第1、第2接続管とを備える。
液冷装置に関する先行技術例として、特開2006−207881号公報(特許文献2)が挙げられる。特許文献2には、冷却装置として、冷却性能向上及び小型化を実現する旨や以下の旨が記載されている。その冷却装置は、ファンの2つの側面に2つの放熱器が配置されている。放熱器と受熱部との間を接続する配管の途中には、タンクが設けられている。
特開2013−33807号公報 特開2006−207881号公報
従来の蒸発冷却装置や液冷装置等の冷却装置は、高密度実装が要求される電子機器を含むモジュールに適用する場合、実装スペースや冷却性能の点で課題がある。従来の冷却装置は、限られた高さや幅を持つユニット内に実装する場合、部品配置可能スペースが限られているため、実装がしにくい。あるいは、従来の冷却装置は、高さ等が大きいので、ユニットとしての高さ等が増大してしまう。即ち、従来の冷却装置及びモジュールでは、薄型化や小型化が実現しにくい。また、従来の冷却装置は、ユニット内の限られたスペースに実装できるように部品を小型にした場合、冷却効率が低下し、ユニットとしての冷却性能が不足してしまう。
ユニット内に空冷のためのファンが収容される場合、例えば40角(40×40mmの正方形を持つ直方体)以下の小型のファンが1台以上使用されることが多い。その場合、得られる風量は比較的少ない風量に限られている。そのように限られた風量しか得られないユニットの場合でも、省スペースで冷却効率が高い冷却装置が必要とされている。
特に、蒸発冷却方式の蒸発冷却装置を用いる場合、以下のような課題もある。(1)蒸発冷却装置は、冷却性能を向上させるためには、放熱部のサイズ、表面積を拡大する必要がある。しかし、それにより、冷却装置及びモジュールの高さや幅や容積が増大してしまう。(2)蒸発冷却装置では、発熱体から、受熱部である蒸発部に、一定以上の熱量が加わった場合、蒸発部内の液体冷媒がすべて蒸発して冷却ができなくなる現象であるドライアウトが発生する。(3)蒸発冷却装置では、重力等の作用を用いて冷媒を還流させている。そのため、蒸発冷却装置が電子機器に対して基本よりも傾斜した状態になった場合、還流の性能が低下して、冷却性能が低下する。(4)蒸発冷却装置は、発熱体に接する蒸発部において、受熱面の熱密度が高い場合、受熱面の面積に比べて、蒸発部内の冷媒における主沸騰面積が狭く限定されてしまい、高い冷却性能は発揮できない。
本発明の目的は、電子機器の冷却装置に関して、ユニット内に省スペースで実装でき、高い冷却性能を確保でき、冷却装置及びユニットの小型化や薄型化を実現できる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な実施の形態は、冷却装置であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
一実施の形態の冷却装置は、蒸発冷却方式の冷却を行う蒸発冷却部と、前記蒸発冷却方式の冷却を補助するための空冷方式の補助空冷部と、を備え、前記蒸発冷却部は、冷却対象の電子機器の発熱体に接するように配置され、内部に冷媒を有する受熱部と、前記受熱部で受けた熱によって液体冷媒が蒸発した気体冷媒を放熱して液化する放熱部と、を有し、前記補助空冷部は、前記受熱部と接続されている、複数の空冷フィンを含む補助空冷フィン部を有し、前記蒸発冷却部の熱抵抗と前記補助空冷部の熱抵抗との合成抵抗によって前記電子機器の冷却を行う。
一実施の形態の冷却装置は、液体冷却方式の冷却を行う液冷部と、前記液体冷却方式の冷却を補助するための空冷方式の補助空冷部と、を備え、前記液冷部は、冷却対象の電子機器の発熱体に接するように配置され、内部に冷媒を有する受熱部と、前記受熱部で受けた熱によって温められた液体冷媒を放熱して冷却する放熱部と、を有し、前記補助空冷部は、前記受熱部と接続されている、複数の空冷フィンを含む補助空冷フィン部を有し、前記液冷部の熱抵抗と前記補助空冷部の熱抵抗との合成抵抗によって前記電子機器の冷却を行う。
本発明のうち代表的な実施の形態によれば、電子機器の冷却装置に関して、ユニット内に省スペースで実装でき、高い冷却性能を確保でき、冷却装置及びユニットの小型化や薄型化を実現できる。
本発明の実施の形態1の冷却装置の構成を斜視で示す図である。 実施の形態1で、A−A線に対応する断面の構成を示す図である。 実施の形態1で、B−B線に対応する断面の構成を示す図である。を示す図である。 実施の形態1で、C−C線に対応する断面の構成を示す図である。 実施の形態1で、適用可能であるフィンの構成例を示す図である。 実施の形態1で、モジュールの構成を斜視で示す図である。 実施の形態1で、モジュールの構成を上から見た平面で示す図である。 実施の形態1で、モジュールの構成を奥行き方向から見た平面で示す図である。 実施の形態1に対する比較例の冷却装置における、蒸発部の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の第1変形例の冷却装置の構成を上から見た平面で示す図である。 実施の形態1の第2変形例の冷却装置の構成を斜視で示す図である。 実施の形態1の第3変形例の冷却装置の蒸発部及び補助空冷部の断面の構成を示す図である。 実施の形態1の第4変形例の冷却装置の蒸発部及び補助空冷部の断面の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2の冷却装置の構成を斜視で示す図である。 実施の形態2で、放熱部を奥行き方向で見た平面の構成を示す図である。 実施の形態2で、モジュールの構成を上から見た平面で示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、各図で、説明上の方向及び座標系として、(X,Y,Z)を示す。X方向及びY方向は、水平面を構成する直交する2つの方向とする。X方向は、モジュール等の幅方向に対応した第1水平方向である。Y方向は、モジュール等の奥行き方向に対応した第2水平方向である。Z方向は、モジュール等の高さや厚さの方向に対応した鉛直方向である。
(実施の形態1)
図1〜図13を用いて、本発明の実施の形態1の冷却装置について説明する。実施の形態1の冷却装置は、冷却対象であるサーバ等の電子機器に実装され、電子機器と冷却装置とを含むモジュールを構成する。実施の形態1の冷却装置は、冷却装置自体及びモジュールの小型化及び薄型化を実現する。モジュールは、規定のラックユニット(RU)に対応するサイズや容積を有し、高さが例えば44.45mmである。
[冷却方式]
実施の形態1の冷却装置1(図1)は、冷却方式として、蒸発冷却方式(沸騰冷却方式、熱サイフォン方式等とも呼ばれる)と、その補助のための空冷方式とを組み合わせで用いる。冷却装置1は、蒸発冷却方式の蒸発冷却部2と、空冷方式の補助空冷部3とを有し、それらが接続されている。冷却装置1は、蒸発冷却方式の蒸発冷却部2の熱抵抗と、空冷方式の補助空冷部3の熱抵抗との合成抵抗によって電子機器(特に発熱体4)を冷却する。実施の形態1は、合成抵抗によって全体の熱抵抗を低減させた構成を有する。
特に、実施の形態1の冷却装置1は、蒸発冷却方式の放熱部21の放熱フィン部21Bと、空冷方式の補助空冷フィン部32とが、ファンの送風方向F1に合わせた直線上に配置されている。ファンからの送風は、その直線上で、放熱フィン部21Bを通過し、通過した送風が、補助空冷フィン部32を通過する。
[冷却装置]
図1は、実施の形態1の冷却装置1の構成を、斜め上から見た斜視図で示す。実施の形態1の冷却装置1は、大別して、蒸発冷却方式の装置部分である蒸発冷却部2と、補助的な空冷方式の装置部分である補助空冷部3とを有し、それらが接続されている構造を有する。冷却装置1は、X方向の中央にあるB−B線を境に左右対称形状を有する。
蒸発冷却部2は、放熱部21、接続部23、蒸発部22を有する。蒸発冷却部2は、XY平面で見て凸形状の部分である。放熱部21と蒸発部22とが接続部23を通じて接続されている。放熱部21、蒸発部22、及び接続部23は、それらの要素によって構成される内部空洞に、冷媒(熱媒体ともいう)が封入されている。特に、蒸発部22の空洞部22Bには、液体冷媒が溜められている。冷媒は、例えば純水を含む物質である。
補助空冷部3は、基板部31、補助空冷フィン部32を有し、それらが接続されている。補助空冷部3は、XY平面で見て長方形の部分である。
放熱部21、蒸発部22、及び接続部23等の要素は、熱伝導性が高い材料、例えば銅やアルミニウム等の金属で構成される。また、金属だけでなく、要素間の接合や封止のために、樹脂等の部材が使用されてもよい。それらの要素は、同一の材料で一体成形で製造されてもよいし、複数の部品の組み立てによって製造されてもよい。
放熱部21は、ラジエータであり、流入した冷媒を、外部流体との熱交換によって放熱する部分である。放熱部21は、X方向に長く延在する長方体形状を有する。放熱部21は、大別して、Z方向の上側にある空洞基板部21Aと、下側にある放熱フィン部21Bとを有し、それらが接続されている。
空洞基板部21Aは、接続部23の内部空洞とつながっている内部空洞を有し、その内部空洞には、後述の内部フィンが設けられている。空洞基板部21Aの内部空洞に流入した気体冷媒は、内部フィン及び放熱フィン部21Bの放熱作用を通じて、凝集、液化し、液体冷媒に相変化する。内部フィン及び放熱フィン部21Bは、放熱効率を高めている。液化した液体冷媒は、圧力や重力等の作用によって、空洞基板部21Aから接続部23を通じて、蒸発部22に流れる。
放熱フィン部21Bは、放熱や吸熱を行うヒートシンクであり、複数の放熱フィン21Cを有する。空洞基板部21Aの下面に放熱フィン21Cが設けられている。放熱フィン21Cは、後述するが、本例では、平板形状のフィンを適用している。
接続部23は、放熱部21と蒸発部22とを接続し、空洞基板部21AのX方向の中央の一箇所からY方向に出て蒸発部22の空洞基板部22Aまで延在している空洞基板部である。接続部23の内部空洞は、冷媒5が流れる流路の一部を構成している。接続部23の内部空洞は、空洞基板部21A及び空洞基板部22Aの内部空洞とつながっている。
蒸発部22は、受熱部であり、電子機器の発熱体の上面に対して、基板部31を介して受熱面s1が接するように装着される。蒸発部22の下面は、基板部31を介して、発熱体の上面に接するように配置される。蒸発部22は、大別して、Z方向の上側にある空洞基板部22Aと、下側にある空洞部22Bとを有し、それらが接続されており、内部空洞が構成されている。空洞部22B内には、後述するが、沸騰フィンを有し、液体冷媒が溜められている。空洞部22Bの下面は、基板部31と接続されている。蒸発部22の下面の中央の位置で、基板部31の下面において、発熱体に接する受熱面s1を有する。なお、蒸発部22の下面と基板部31の対応する面とを一体にし、蒸発部22の下面の一部を受熱面s1としてもよい。蒸発部22及び基板部31は、少なくとも受熱面s1の部分において、熱伝導性が高いアルミニウムや銅等の材料を用いて構成されている。蒸発部22は、例えば直方体形状であり、発熱体の上面のサイズ等に合わせて面積や体積が設計されている。
補助空冷部3では、Z方向で蒸発部22の下面に基板部31が接続されている。基板部31は、蒸発部22の位置を中心に、X方向の左右に延在する領域に配置されている。基板部31は、X方向に長く延在する長方形の平板形状であり、所定の厚さを持つ。放熱部21のX方向の長さと、基板部31のX方向の長さとは、殆ど同じに揃えられており、長さX0以内である。蒸発部22と基板部31を合わせたZ方向の高さは、放熱部21の高さと殆ど同じになるように設計されており、高さZ0以内である。基板部31は、X方向の中央の領域で、上面が蒸発部22の下面と接続されており、下面が発熱体の上面に接している。基板部31は、蒸発部22の隣であるX方向の左右の領域に、それぞれ、補助空冷フィン部32が設けられている。補助空冷フィン部32が配置される領域は、放熱部21が配置される領域と合わせるように設計されている。
補助空冷フィン部32は、複数の補助空冷フィン33が設けられている。本例では、補助空冷フィン33は、YZ平面を持つ平板形状のフィンを適用しており、基板部31から上に出ている。蒸発部22の熱抵抗と補助空冷部3の熱抵抗とで合成抵抗が構成されている。基板部31及び補助空冷フィン部32での空冷の作用によって、蒸発部22の蒸発冷却が促進される。
補助空冷フィン部32の配置の位置、方向、サイズ等は、モジュール内のファンからの送風等を考慮して設計されている。ファンからの送風方向F1に対応するY方向の直線上に、放熱フィン部21Bの配置領域と補助空冷フィン部32の配置領域とを有するように設計されている。ファンからの送風は、送風方向F1において、放熱フィン部21B及び補助空冷フィン部32を通って流れる。放熱フィン部21Bを通過した風が、補助空冷フィン部32を通過する。放熱フィン21Cの形状と補助空冷フィン33の形状は、ファンからの送風を効率的に通過させることができる形状に設計されている。このような設計により、蒸発冷却方式と補助空冷方式との組み合わせ及び合成抵抗による、高い冷却効率を実現している。
ヒートシンクとして、上記内部フィン、放熱フィン21C、沸騰フィン、補助空冷フィン33は、熱伝導性が高い材料、例えばアルミニウム、銅等を用いて構成される。ヒートシンクの性能は、一般に、熱抵抗によって表され、熱抵抗が小さいほど性能が高い。熱抵抗は、材質、大きさ、形状等によって決まる。そのため、一般に、ヒートシンクは、表面積がなるべく大きくなるように、複数のフィンを含む構造物として構成される。
冷却装置1における冷却作用の概要については以下である。蒸発部22では、発熱体からの熱を、基板部31及び受熱面s1を介して受けて、液体冷媒が蒸発(沸騰を含む)、気化し、気体冷媒に相変化する。補助空冷フィン部32は、蒸発部22の冷媒の受熱を促進し、冷却効率を高めている。蒸発部22の気体冷媒(言い換えると蒸気)は、軽くなってZ方向上方へ流れ、膨張や対流により、内部空洞の流路を、接続部23を通じて放熱部21へと流れる。放熱部21の空洞基板部21Aでは、流入した気体冷媒が、外部流体との熱交換によって凝集、液化し、液体冷媒に相変化する。放熱フィン部21Bや内部フィンは、冷媒からの放熱を促進し、冷却効率を高めている。液体冷媒は、重くなってZ方向下方やY方向で接続部23の方へ流れる。放熱部21の液体冷媒は、内部空洞の流路を、接続部23を通じて蒸発部22へと流れ、蒸発部22内の液体冷媒の所に戻る。このように、冷却装置1では、内部空洞の流路における冷媒の還流によって、発熱体4の熱が外部へ輸送される。
なお、空洞基板部21A、接続部23、及び空洞基板部22Aは、凸形状を有する1つの構造物として製造されてもよいし、それぞれ別の部品として製造されてそれらが組み立てられる方式でもよい。補助空冷フィン33等のフィンは、公知の各種の製造方法で製造可能である。その製造方法としては、例えば、押出し、スカイブ加工、カシメ、マルチカッター加工、ハンダ付け等が挙げられる。必要な冷却性能等に応じて製造方法を選択可能である。
[A−A断面]
図2は、図1の冷却装置1の放熱部21におけるA−A線に対応する断面としてXZ平面を示す。放熱部21は、X方向の長さX0のうち、接続部23に接続される箇所の領域R11の長さX11を有し、その左右における、補助空冷フィン部32に対応する領域R12の長さX12を有する。放熱部21は、Z方向の高さZ0のうち、空洞基板部21Aの高さZ1、放熱フィン部21Bの高さZ2を有する。放熱部21は、Y方向の前後面では、送風が通過できるように開口となっており、図示するように、複数のフィンの間に隙間がある。
空洞基板部21Aは、内部空洞において、少なくとも領域R11、本例ではX方向の全体領域にわたって、内部フィン21Dを有する。内部フィン21Dは、本例では、XZ断面で波形状を持つコルゲートフィンを適用している。なお、空洞基板部21A内には、内部フィン21D自体の孔やそれ以外にも隙間があるので、X方向でも冷媒が移動可能となっている。
放熱フィン部21Bは、外側を覆うフレームまたは保護カバー内に、複数の放熱フィン21Cを有する。空洞基板部21Aの下面からZ方向下方に平板形状の放熱フィン21Cが出ている。
[B−B断面]
図3は、図1の冷却装置1におけるB−B線に対応する断面としてYZ平面を示す。冷却装置1は、Y方向の長さY0のうち、放熱部21の長さY1、接続部23の長さY3、蒸発部22の長さY2を有する。
放熱部21における空洞基板部21Aの内部空洞の領域R21Dには、図2の内部フィン21Dが配置されている。放熱フィン部21Bの領域R21Cには、図2の放熱フィン21Cが配置されている。
蒸発部22において、空洞部22B内には、冷媒5として液体冷媒5Aが溜められている。空洞部22B内で、底面からZ方向上方に出るように、複数の沸騰フィン22Cが設けられている。沸騰フィン22Cは、本例では、ピン形状を適用している。
補助空冷部3において、基板部31の下面の中央の位置に、発熱体4の上面が接するように配置されている様子を示す。接している面が受熱面s1に相当する。
補助空冷部3では、基板部31のY方向の長さY31を有する。補助空冷フィン部32の領域R33の長さも長さY31と同程度である。発熱体4のY方向の長さY42を示す。基板部31の長さY31は、Y方向の伝熱性を高めるために、長さY2よりも大きくしている。
冷媒5の還流については以下である。冷媒5は、冷却装置1の内部空洞内を、矢印で示すように、対流や重力等の作用によって還流する。空洞部22Bの液体冷媒5Aは、発熱体4からの熱を、基板部31及び沸騰フィン22Cを通じて受けることで、蒸発、気化し、気体冷媒5Bとなる。気体冷媒5Bは、内部空洞のZ方向の上部において、Y方向で接続部23を通って放熱部21の空洞基板部21A内に流入する。その気体冷媒5Bは、空洞基板部21Aにおいて、内部フィン21D及び放熱フィン21Cを含む放熱作用によって、凝集、液化し、液体冷媒5Cとなる。その液体冷媒5Cは、重力等の作用によって、内部空洞のZ方向の下部において、Y方向で接続部23の斜面23Aを通って蒸発部22の方へ流れ、空洞部22Bの液体冷媒5Aに合流する。
蒸発冷却方式では、冷媒5の循環に重力等の作用を利用する。冷却装置1の内部空洞の流路において、冷媒5が還流する。実施の形態1では、流路には、重力等を効率的に利用するために、鉛直方向に関する構造の工夫を有する。具体的には、接続部23では、内部空洞の底面に斜面23Aが設けられている。斜面23Aは、放熱部21側の内部空洞の底面から蒸発部22に向かって下る方向の斜面である。これにより、冷媒5をより効率的に蒸発部22に戻すことができる。空洞基板部21Aの底面は、他の面よりも厚くなっているが、他の面と同じ厚さにしてもよい。なお、斜面23Aを設けない形態でもよい。その
形態でも、冷媒5の還流は生じる。放熱部21の空洞基板部21A内で液体冷媒5Cがある程度溜まると、Y方向で接続部23の方へ押し出されて蒸発部22に戻る。
なお、鉛直方向に関する構造の工夫は、斜面23Aに限らず可能である。放熱部21の内部空洞にも同様に斜面を設けた形態としてもよい。また、接続部23や空洞基板部21Aの形状として、水平面に対し平板が全体的に斜めに配置される形状としてもよい。また、蒸発部22の空洞基板部22Aを、放熱部21の空洞基板部21Aよりも低くした形態としてもよい。その場合、放熱部21の高さと蒸発部22の高さとで異なる。
空冷については以下である。放熱フィン部21Bの領域R21Cは、送風方向F1で示すようにファンからの送風が流れる。また、補助空冷フィン部32に対応する領域R33には、送風方向F1で示すようにファンからの送風が流れる。なお、X方向で中央付近では、ファンからの送風は、放熱フィン部21Bを通過した後、接続部23の下を通って、蒸発部22の空洞部22Bの側面にあたり、X方向左右に分かれて、蒸発部22の側面や補助空冷フィン部32の領域R33を通過するように流れる(後述の図7)。
[C−C断面]
図4は、図1の冷却装置1の蒸発部22及び補助空冷部3における、C−C線に対応する断面としてXZ平面を示す。蒸発部22は、X方向の長さX11を有する。補助空冷フィン部32は、X方向の長さX12を有する。空洞部22Bの内部の幅として、液体冷媒5Aが溜められている領域のX方向の長さX22を示す。
蒸発部22の底面及び基板部31の底面の中央の位置で、受熱面s1に発熱体4の上面が接するように配置されている様子を示す。発熱体4の上面(及び受熱面s1)のX方向の長さX41を示す。冷媒5の沸騰時の気泡の様子を円形で示す。長さX41は、長さX11及び長さX22よりも小さい。
補助空冷フィン33のZ方向の高さは、蒸発部22の高さと殆ど同じにしているが、これに限らず可能である。なお、補助空冷フィン部32では、補助空冷フィン33の外側を覆うフレームや保護カバーを設けてもよい。
実施の形態1の構成では、補助空冷部3の作用によって、矢印で示すように、X方向の伝熱性が高くなる。蒸発部22の内部空洞の液体冷媒5Aの液面の面積において、冷媒5が蒸発する面積(主沸騰面積)は、発熱体4及び受熱面s1の面積よりも大きくなる。X方向において、主沸騰面積の長さは、長さX22と殆ど同じになる。長さX22の液面の全体において、冷媒5の蒸発(沸騰を含む)が生じる。即ち、この冷却装置1では、効率的な蒸発冷却が実現される。
発熱体4からの熱は、基板部31及び蒸発部22を通じて、Z方向、X方向及びY方向で伝わる。伝熱のイメージを矢印で示している。発熱体4からの熱の一部は、基板部31、蒸発部22の沸騰フィン22Cを通じて、Z方向で、液体冷媒5Aに伝わる。これにより、液体冷媒5Aが蒸発、気化する。また、発熱体4からの熱の一部は、基板部31を通じて、X方向で左右の補助空冷フィン部32にも伝わる。その伝熱は、補助空冷フィン部32の補助空冷フィン33でZ方向上方に伝わり、空冷で放熱される。X方向で伝熱が拡がることで、主沸騰面積が長さX22まで拡大される。
[フィン]
図5は、実施の形態1においてヒートシンク部分として適用可能である各種のフィンの形状の構成例を示す。対象のヒートシンクのフィンは、前述の空洞基板部21Aの内部フィン21D、放熱フィン部21Bの放熱フィン21C、空洞部22Bの沸騰フィン22C、補助空冷フィン部32の補助空冷フィン33である。いずれのフィンも、表面積をなるべく大きくするための形状を有し、送風方向F1(Y方向)に対応させて送風を効率的に通すことができる形状を有する。フィンの形状は、送風方向F1(Y方向)に対応させて送風を効率的に通すことができれば、任意の形状でよい。
図5の(A)は、ピン形状(言い換えると棒状、突起状)のフィンを示す。実施の形態1では、空洞部22Bの沸騰フィン22Cに、このピン形状のフィンを適用している。
図5の(B)は、平板形状のフィンを示す。実施の形態1では、放熱フィン部21Bの放熱フィン21C、及び補助空冷フィン部32の補助空冷フィン33に、この平板形状のフィンを適用している。
図5の(C)は、波形状であるコルゲートフィン(corrugated fin)を示す。コルゲートフィンは、断面が波形状である。コルゲートフィンは、例えばアルミニウム等の材料による平板を波形状に折り畳まれるように加工することで製造できる。実施の形態1では、空洞基板部21Aの内部フィン21Dに、このコルゲートフィンを適用している。
実施の形態1の各ヒートシンクのフィンの構成に限らず、各種の構成が可能である。例えば、放熱フィン21Cや補助空冷フィン33にコルゲートフィンを適用してもよい。空洞基板部21A内の内部フィン21Dを無くしてもよい。
[モジュール(1)]
図6は、実施の形態1の冷却装置1が電子機器に実装されたモジュール10の構成として斜視図を示す。電子機器は例えばサーバであり、モジュール10はサーバモジュールである。モジュール10は、1RUに対応するサイズ及び長方体形状を有する。モジュール10のサイズは、X方向の長さX10、Y方向の長さY10、Z方向の高さZ10を示す。高さZ10は44.45mmである。長さX10,Y10は、高さZ10よりも大きい。
モジュール10は、長方体形状の筐体11内に、サーバを構成する回路基板12や、ファン7が収容されている。なお、図6では、筐体11における上面等を覆う部分を取り外した状態を示す。筐体11の底面(XY平面)の大部分の領域には、回路基板12が固定されている。回路基板12の上面の所定の位置には、CPU等の発熱体4を有する。回路基板12の上には、所定の固定手段を用いて、冷却装置1が取り付けられ固定されている。固定手段としては、例えば、補助空冷部3の基板部31における蒸発部22の四隅の付近に、固定部13を有する。固定部13は、例えば、ねじ止めを用いるが、接着等の手段も適用可能である。固定部13によって、基板部31が回路基板12に固定されている。その固定状態では、発熱体4の上面が、蒸発部22及び基板部31の下面の受熱面s1として接するように配置されている。同様に、放熱部21にも所定の固定部を設けてもよい。
モジュール10では、ファン7を用いた強制冷却方式を用いることで冷却効率を高める。モジュール10内のY方向で奥側にある一辺の領域には、複数のファン7、本例では4個の同じタイプのファン7がX方向に並列に配置されている。ファン7は、40角(40mm×40mm)の軸流ファンであり、Y方向の送風方向F1を有する。ファン7からモジュール10内の部品へY方向(送風方向F1)で送風する。特に、ファン7からの送風が、発熱体4付近や、冷却装置1の放熱部21や補助空冷部3を含む部分を通過する。ファン7からの送風が、ヒートシンクである放熱フィン部21B、及び補助空冷フィン部32の各フィンに吹き付けられて空冷される。
モジュール10における冷却装置1の部品のサイズや位置等については以下である。モジュール10内の限られた空きスペースにおいて、冷却装置1を省スペースで実装し、なるべく高い冷却性能を確保するために、冷却装置1のサイズ等が設計されている。
放熱部21のサイズ(X0,Y1,Z0)は、モジュール10のサイズ(X10,Y10,Z10)に合わせて、空きスペースに配置できる範囲内で、できるだけ表面積が大きくなるように設計されている。補助空冷部3のサイズ(X0,Y31,Z0)は、モジュール10のサイズ(X10,Y10,Z10)に合わせて、空きスペースに配置できる範囲内で、できるだけ表面積が大きくなるように設計されている。
放熱部21や蒸発部22及び補助空冷部3の高さZ0は、モジュール10の高さZ10から回路基板11等を除いた部分の高さに合わせるように、一定値以内にされている。蒸発部22の配置位置は、回路基板11上の発熱体4の位置に合わせるように設計されている。補助空冷フィン部32は、放熱部21の位置及びサイズに合わせるように、X方向の長さ等が設計されている。
[モジュール(2)]
図7は、モジュール10を上から見たXY平面での構成を示す。回路基板11上のY方向で奥側の一辺の領域に、放熱部21が配置されている。放熱部21の奥側の近い領域にファン7が配置されている。ファン7は、Y方向でモジュール10の後ろ側から吸気し、Y方向で前側に排気する。ファン7からの送風は、送風方向F1で放熱フィン部21Bを通過し、通過した送風が蒸発部22や補助空冷部3の補助空冷フィン部32を通過して、前面側へ抜ける。なお、ファン7の送風方向F1は、Y方向で手前から奥へ流れる方向にしてもよい。
[モジュール(3)]
図8は、モジュール10をY方向の前面側から見たXZ平面での構成を示す。筐体11の底面上に、所定の固定部14を通じて、回路基板12が取り付けられ固定されている。固定部14は、例えば、ねじ止め等である。冷却装置1は、モジュール10のZ方向の高さZ10のスペース内に収まっている。ファン7からの送風が、放熱フィン部21B及び補助空冷フィン部32を通過するように、各部品が配置されている。なお、変形例としては、冷却装置1に、筐体11に固定するための固定部を有してもよい。
[比較例]
図9は、実施の形態1の冷却装置1に対する比較例の冷却装置の構成として、蒸発冷却方式の蒸発部922の構成を示す。図9では、その蒸発部922を、Y方向から見たXZ平面で示す。図4の構成と図9の構成とで比較する。
蒸発部922は、基板部922Aの上に空洞部922Bが接続されている。空洞部922B内には、沸騰フィン922Cを有し、液体冷媒が溜められている。空洞部922Bの底面の中央の位置で、基板部922Aの下面には、発熱体4の上面が受熱面として接するように配置されている。発熱体4及び受熱面の面積におけるX方向の長さX41は、図4と同じとする。空洞部922Bの外側のX方向の長さX11、内側の冷媒のX方向の長さX22も図4と同じである。
蒸発部922では、発熱体4からの熱が、基板部922A及び空洞部922Bの受熱面を通じて、主にZ方向で伝わり、沸騰フィン922Cを介して液体冷媒に伝わり、液体冷媒が蒸発、気化する。この構成では、発熱密度が高い場合、伝熱の際、X方向及びY方向では、熱があまり伝わらない。即ち、X方向及びY方向の伝熱性が低い。そのため、受熱面の面積のX方向の長さX41に対して、液体冷媒における主沸騰面積のX方向の長さは、長さX23のようになる。この長さX23は、長さX41とあまり変わらず、長さX22よりも小さい。
一方、実施の形態1の図4の蒸発部22の構成では、補助空冷部3との組み合わせによって、受熱面の面積のX方向の長さX41に対して、液体冷媒5Aにおける主沸騰面積のX方向の長さは、長さX22のようになる。この長さX22は、空洞部22Bの内側の全体に拡がっている。即ち、空洞部22B内での液体冷媒5Aの蒸発が、より効率的に行われることで、比較例よりも高い冷却性能が実現できる。冷却性能を高めることで、冷却装置1のZ方向の高さも薄型化することができる。
実施の形態1に対する他の比較例として、XY平面において、放熱部21のY方向の手前の空いている領域に、ヒートシンクとして放熱フィンを延長、増設して配置する構成も考えられる。実施の形態1の冷却装置1は、そのような比較例と比べて、蒸発部22での蒸発の効率を高めることができ、また、安価な製造が可能である利点もある。
[効果等]
上記のように、実施の形態1の冷却装置1によれば、モジュール10内の限られたスペースに省スペースで実装でき、高い冷却性能を確保でき、冷却装置1及びモジュール10の小型化や薄型化を実現できる。規定の高さ等を持つモジュール10内において高密度実装が実現できる。実施の形態1によれば、蒸発冷却部2の熱抵抗と、補助空冷部3の熱抵抗との合成抵抗によって、電子機器を効率的に冷却できる。実験及びシミュレーションによれば、図9のような比較例に対し、実施の形態1の冷却装置1では、熱抵抗で表される冷却性能を、約2割下げることができる。
特に、蒸発冷却方式に関して、以下の効果を有する。(1)蒸発冷却部2だけでなく、補助空冷部3によって、冷却が補助、促進される。そのため、従来の蒸発冷却装置よりも高い冷却性能が得られる。
(2)従来の蒸発冷却装置単体で冷却性能を高めるためには、放熱部のサイズ、表面積を拡大する必要があるが、冷却装置及びモジュールのサイズが増大してしまう。それに対し、実施の形態1によれば、蒸発部22から水平面の方向で延在するよう補助空冷部3を設けることで、蒸発冷却部2のサイズを拡大する必要無く、冷却性能を高めることができる。例えば、1RU以下(高さが44.45mm以下)のモジュールに収まる蒸発冷却装置において、従来の蒸発冷却装置単体の構成では、所定の包絡体積において、熱抵抗として0.15℃/Wである。それに対し、実施の形態1の冷却装置1では、蒸発冷却部2及び補助空冷部3を含む同じ包絡体積において、熱抵抗として0.1℃/Wを達成できる。
(3)蒸発冷却方式では、発熱体の発熱量が大きい場合等に、蒸発部で冷媒のドライアウトが発生した場合、冷却ができなくなる。それに対し、実施の形態1の冷却装置1では、補助空冷部3の作用によって、蒸発部22の冷却性能が一定値以下になることを防止でき、ドライアウトの発生を防止できる。
(4)蒸発冷却装置は、基本である水平面の配置状態から傾斜した配置状態になった場合、冷却性能が低下する。それに対し、実施の形態1の冷却装置1では、傾斜した配置状態になった場合でも、補助空冷部3の冷却性能は殆ど変わらないため、その傾斜状態の時の冷却性能の低下を軽減できる。
実施の形態1の変形例として、以下が挙げられる。
接続部23は、蒸発部22からの気体冷媒が放熱部21へ流れる第1接続部と、放熱部21からの液体冷媒が蒸発部22へ流れる第2接続部とに分けて構成されていてもよい。
実施の形態1では、空洞基板部21A、接続部23、及び蒸発部22は、水平面で見て凸形状の配置とした。即ち、放熱部21のX方向の中央の一箇所からY方向に出るように接続部23及び蒸発部22が配置されている。このような形状や配置に限らず可能である。放熱部21のX方向の左右の一端から、Y方向に出るように接続部23及び蒸発部22が配置されてもよい。回路基板12上の発熱体4の位置に応じて、蒸発部22等の位置を設計すればよい。回路基板11上に冷却対象の発熱体が2つある場合、それぞれの発熱体の位置に対応させて、2つの蒸発部22を同様に設けてもよい。
[変形例(1)]
図10は、実施の形態1の第1変形例の冷却装置の構成をXY平面で示す。モジュール10の回路基板12の平面上の構成を示す。補助空冷フィン部32の配置領域は、実施の形態1の蒸発部22のX方向の左右の領域に限らず、各種が可能である。回路基板12の面上で、空き領域に、補助空冷フィン部32の配置領域を拡大するように設けてもよい。
第1変形例では、蒸発部22のY方向で手前側の領域R100に延長するように、基板部31及び補助空冷フィン部32が設けられている。これにより、水平方向のスペースをある程度消費する代わりに、補助空冷効果がより高くなる。
更に、他の変形例として、蒸発部22のY方向で手前側の領域R100から、X方向の左右の領域R101,R102に延長するように、基板部31及び補助空冷フィン部32が設けられてもよい。言い換えると、補助空冷フィン部32の領域からY方向で手前側の領域に領域R101,R102に延長するように、基板部31及び補助空冷フィン部32が設けられてもよい。
他の変形例として、実施の形態1の補助空冷フィン部32の領域から、Y方向で奥側の、放熱部21との間にある領域R103,R104へ延長するように、基板部31及び補助空冷フィン部32が設けられてもよい。
[変形例(2)]
図11は、実施の形態1の第2変形例の冷却装置の構成を斜視で示す。第2変形例では、蒸発冷却部2と補助冷却部3とが、別に分かれた部品として製造されている。冷却装置1の製造時、蒸発冷却部2と補助冷却部3とが接続されるように組み立てられる。蒸発部22の空洞部22Bの下面に基板部22Eを有する。基板部22Eの下面と、補助冷却部3の基板部31の対応する領域の上面とが、所定の固定手段によって固定される。固定手段は、例えば、基板部22Eの四隅の付近におけるねじ止めであるが、これに限らず適用可能である。
[変形例(3)]
図12は、第3変形例の冷却装置の構成として、蒸発部22及び補助冷却部3の構成をXZ平面で示す。蒸発部22は、前述と同様の構成であり、底面の中央の位置で発熱体4の上面が接するように配置されている。第3変形例では、蒸発部22のX方向の左右の側面に、補助冷却部3の基板部31Bが接合されている。そして、その基板部31BからX方向で外側に拡張されるように、補助空冷フィン部32Bが設けられている。補助空冷フィン部32Bにおいて、基板部31BからX方向で外側に延在するように、複数の補助空冷フィン33Bが設けられている。補助空冷フィン33Bは、例えばXY平面を持つ平板形状のフィンである。補助空冷フィン部32BのX方向の幅は、前述と同様に、放熱部21のX方向の幅に合わせられている。なお、蒸発部22の側面と基板部31Bとを一体にした形態としてもよい。
第3変形例の構成でも、補助空冷フィン33Bは、ファン7からの送風方向F1に合わせて、送風を効率的に通過させる形状を有する。発熱体4からの熱は、補助空冷フィン部32Bの作用によって、蒸発部22の底面及び側面を通じて、X方向、Y方向、Z方向で効率的に伝わる。それにより、蒸発部22内の液体冷媒5Aの主沸騰面積は、空洞のX方向の長さX22まで拡大され、蒸発の効率が高くなる。
[変形例(4)]
図13は、第4変形例の冷却装置の構成として、蒸発部22及び補助空冷部3におけるXZ平面での断面を示す。第4変形例は、熱拡散性を高めるために、補助空冷部3の基板部31の内部に、ヒートパイプ35を埋め込んだ構成を有する。ヒートパイプ35は、例えば管状の密閉容器内に冷媒が封入されている部品である。ヒートパイプ35は、蒸発した気体冷媒を流す中心軸部と、凝集した液体冷媒を流す外周部との二重構造を有する。
図13の断面では、基板部31内に、X方向に延在する2本のヒートパイプ35が埋め込まれている。ヒートパイプ35の一方端が蒸発部35a、他方端が凝集部35bである。一方端の蒸発部35aは、X方向で蒸発部22の近くに配置されており、他方端の凝集部35bは、X方向で左右の補助空冷フィン部32の近くに配置されている。Y方向でも同様に複数のヒートパイプ35が配置されている。
発熱体4からの熱は、Z方向だけでなく、ヒートパイプ35の作用によって、X方向の左右にも効率的に伝わる。これにより、冷媒5の主沸騰面積のX方向の長さは、蒸発部22の空洞の全体の長さX22まで拡がり、蒸発冷却の効率が高くなる。
(実施の形態2)
図14〜図16を用いて、本発明の実施の形態2の冷却装置について説明する。以下では、実施の形態2における実施の形態1とは異なる構成部分を説明する。
[冷却方式]
実施の形態2の冷却装置1B(図14)は、液冷方式と、その補助のための空冷方式とを組み合わせで用いる。実施の形態2の冷却装置1Bは、液冷方式の液冷部6と、空冷方式の補助空冷部3とを有し、それらが接続されている。実施の形態2の補助空冷部3の構成は、実施の形態1と同様である。実施の形態2の冷却装置1Bは、液冷部6の熱抵抗と、補助空冷部3の熱抵抗との合成抵抗によって、電子機器を冷却する。実施の形態2の冷却装置1Bは、合成抵抗によって全体の熱抵抗を低減させた構成を有する。
特に、冷却装置1Bは、液冷方式の放熱部61の放熱フィン部61Cと、空冷方式の補助空冷フィン部32とが、ファンの送風方向F1に対応した直線上に配置されている。ファンからの送風は、その直線上で、放熱フィン部61Cを通過し、通過した送風が、補助空冷フィン部32を通過する。
[冷却装置]
図14は、実施の形態2の冷却装置1Bの構成を、斜め上から見た斜視図で示す。実施の形態2の冷却装置1Bは、液冷部6、補助空冷部3を有し、それらが接続されている。液冷部6は、放熱部61、受熱部62、接続管63{63A,63B,63C,63D、}、ポンプ64、タンク65を有する。
補助空冷部3は、実施の形態1と同様に、基板部31、補助空冷フィン部32を有する。基板部31上で受熱部62からX方向の左右に延在する領域にそれぞれ補助空冷フィン部32を有し、補助空冷フィン33が設けられている。
液冷部6は、ポンプ64やタンク65を除く部分において、X方向の長さX0、Y方向の長さY0、Z方向の高さZ0を有する。放熱部61は、X方向の長さX0、Z方向の高さZ0を有する。補助空冷部3(特に補助空冷フィン部32)は、X方向の長さ及びZ方向の高さを、放熱部61のX方向の長さX0及びZ方向の高さZ0に合わせるように設計されている。
受熱部62は、液冷ジャケット部であり、長方体形状を有し、内部に液体冷媒が流れている。受熱部62の底面は、基板部31の対応する領域に接続されている。受熱部62は、底面の中央の位置で、基板部31の対応する領域を介して、発熱体4の上面が受熱面s1として接するように配置されている。受熱部62は、放熱部61に向いた一側面の二箇所で、接続管63Bの一方端、及び接続管63Cの一方端と接続されている。接続管63Bの他方端は、放熱部61の流出部61Bと接続されている。接続管63Cの他方端は、タンク65と接続されている。タンク65は、接続管63Dを通じて、ポンプ64と接続されている。ポンプ64は、接続管63Aを通じて、放熱部61の流入部61Aと接続されている。
放熱部61は、ラジエータであり、X方向に延在する概略直方体形状を有し、X方向に延在する本体部61Eの左右の両端の位置に、流入部61A、流出部61Bを有する。本体部61Eでは、流入部61Aと流出部61Bとの間でX方向に延在する流路部61Dと、流路部61Dに対してZ方向で接続されている放熱フィン部61Cとを有する。流入部61A、流出部61Bは、内部空洞を有し、液体冷媒が流れる。流入部61Aは、接続管63Aから流入した液体冷媒が流路部61Dへと流れる部分である。流出部61Bは、流路部61Dからの冷媒が接続管63Bへと流出する部分である。流路部61Dは、X方向に延在する平板形状の偏平管であり、内部空洞に液体冷媒が流れる。本体部61Dの外側のフレームまたは保護カバーと、流路部61Dとの間に、放熱フィン部61Cが設けられている。放熱フィン部61Cは、複数の放熱フィンが設けられている。本体部61Eの放熱フィン部61Cは、Y方向の前後面が開口となっている。
接続管63{63A,63B,63C,63D}は、構成要素間を接続して、液体冷媒が流れる流路を構成する。流路には、液体冷媒が封入されている。液体冷媒は、純水や他の物質を含む液体であり、腐食防止性や不凍性も有する。矢印は、液体冷媒が流れる方向を示す。接続管63は、例えば、金属配管、あるいは高分子材料によるチューブ等で構成される。接続管63は、スペース内で折り曲げ等が可能である。
ポンプ64及びタンク65は、液冷部6を構成する公知の要素である。ポンプ64は、圧力作用によって、接続管63を含む流路に液体冷媒を循環させる。タンク65は、流路内の液体冷媒の揮発等による減少に備えるために、液体冷媒を多めに蓄積しておくための冷媒蓄積部である。ポンプ64及びタンク65の高さは、高さZ0以下である。ポンプ64及びタンク65のY方向の幅は、放熱部61と補助空冷部3との間のY方向の間隔よりも小さい。なお、図14では、ポンプ64及びタンク65については、わかりやすいように外に引き出した位置に示している。後述のように、ポンプ64及びタンク65は、モジュール10の実装上、放熱部61と補助空冷部3との間の領域に配置可能である。
冷却装置1Bにおける冷却作用や流路については以下である。受熱部62では、発熱体4からの熱を、基板部31及び受熱面s1を通じて受けて、液体冷媒が温められる。温められた冷媒は、接続管63C、タンク65、接続管63D、ポンプ64、接続管63Aを経由して、放熱部61へ送られる。冷媒は、流入部61Aに流入し、流路部61Dを流れる。冷媒は、流路部61Dを流れながら、放熱フィン部61Cの作用によって放熱される。放熱された冷媒は、流出部61Bから流出する。冷媒は、接続管63Bを経由して、受熱部62に戻る。このように、液体冷媒の還流の作用によって、発熱体4の熱が外部へ輸送される。
[放熱部]
図15は、放熱部61の構成として、Y方向から見たXZ平面での構成を示す。放熱部61は、X方向の長さとして、本体部61Eの長さX61、流入部61Aの長さX62、流出部61Bの長さX62を有する。
流入部61Aは、Y方向の手前の側面の一箇所に、接続管63Aが接続される開口部61aを有する。流入部61Aは、内部空洞のX方向の内側の側面に、2つの流路部61Dの一方端が接続される開口部を有する。流出部61Bは、Y方向の手前の側面の一箇所に、接続管63Bが接続される開口部61bを有する。流出部61Bは、内部空洞のX方向の内側の側面に、2つの流路部61Dの他方端が接続される開口部を有する。
本体部61Eにおいて、Z方向に2つの流路部61Dを有する。流路部61Dは、流入部61Aの開口部と流出部61Bの開口部との間をつなぐようにX方向で延在している偏平管である。
本体部61Eでは、Z方向で、外側を覆うフレームまたは保護カバーと、2つの流路部61Dとの間に、3つの放熱フィン部61Cを有する。それぞれの放熱フィン部61Cには、複数の放熱フィン61Fが配置されている。放熱フィン61Fは、例えばコルゲートフィンを適用しているが、これに限らず可能である。
上記放熱部21の構成に限らず各種が可能である。流入部61Aや流出部61Bの位置、流路部61Dや放熱フィン部61Cの位置は、他の位置でもよい。流路部61Dや放熱フィン部61Cの数は、他の数でもよい。流路部61Dは、偏平管に限らず、例えば複数の円管でもよい。
実施の形態2の変形例としては、放熱部61において、Z方向の上半分または下半分の領域に、流入部61A、流出部61B、流路部61Dが設けられ、その反対のZ方向の下半分または上半分の領域に、放熱フィン部61Cが設けられている構成でもよい。
[モジュール]
図16は、図14の冷却装置1Bが電子機器に実装されたモジュール10Bの構成例を、上から見たXY平面で示す。このモジュール10Bの構成例では、図14の部品の配置構成よりも更に工夫している。
まず、放熱部61は、回路基板12の面上で、ファン7に近い一辺の領域に配置されている。受熱部62及び補助空冷部3は、回路基板12の発熱体4の位置に対応する領域に配置されている。ファン7の構成は実施の形態1と同様である。
この構成例では、放熱部61の本体部61EのX方向の幅(図15では長さX61)と、補助空冷部3の基板部31及び補助空冷フィン部32を含むX方向の幅とを同じに合わせるようにしている。X方向の位置として、放熱フィン部61CのX方向の左右端と、補助空冷フィン部32の左右端とが揃えられている。
この幅(長さX61)の領域の外側に、流入部61A及び流出部61Bを有する。ファン7からの送風は、送風方向F1で、放熱部61の放熱フィン部61Cを通過し、更に補助空冷部3の補助空冷フィン部32を通過する。これにより、図14の配置構成の場合よりも更に冷却効率を高くできる。
また、この構成例では、回路基板12の面上で、冷却装置1の概略矩形領域内に収まるように、接続管63、タンク65、及びポンプ64が配置されている。放熱部61と補助空冷部3との間の空き領域に、タンク65やポンプ64が配置されている。ポンプ64は、流入部61Aに近い位置に配置されている。
なお、モジュール10Bの他の構成例としては、回路基板12の面上において、X方向で、冷却装置1の概略矩形領域の外側に空き領域がある場合には、その空き領域にタンク65やポンプ64が配置されてもよい。また、その場合、放熱部61と補助空冷部3とをY方向でより近付けた配置構成としてよい。あるいは、空き領域を用いて、放熱部61のY方向の幅や、補助空冷フィン部32のY方向の幅をより大きくするように拡張した構成としてもよい。
[効果等]
上記のように、実施の形態2の冷却装置1Bによれば、モジュール10B内の限られたスペースに省スペースで実装でき、高い冷却性能を確保でき、冷却装置1B及びモジュール10Bの小型化や薄型化を実現できる。実施の形態2によれば、液冷部6の熱抵抗と、補助空冷部3の熱抵抗との合成抵抗によって、電子機器を効率的に冷却できる。
以上、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1…冷却装置、2…蒸発冷却部、3…補助空冷部、21…放熱部、21A…空洞基板部、21B…放熱フィン部、21C…放熱フィン、22…蒸発部、22A…空洞基板部、22B…空洞部、23…接続部、31…基板部、32…補助空冷フィン部、33…補助空冷フィン。

Claims (6)

  1. 蒸発冷却方式の冷却を行う蒸発冷却部と、
    前記蒸発冷却方式の冷却を補助するための空冷方式の補助空冷部と、
    を備え、
    前記蒸発冷却部は、
    冷却対象の電子機器の発熱体に接するように配置され、内部に冷媒を有する受熱部と、
    前記受熱部で受けた熱によって液体冷媒が蒸発した気体冷媒を放熱して液化する放熱部と、
    を有し、
    前記補助空冷部は、前記受熱部と接続されている、複数の空冷フィンを含む補助空冷フィン部を有し、
    前記蒸発冷却部の熱抵抗と前記補助空冷部の熱抵抗との合成抵抗によって前記電子機器の冷却を行う、
    冷却装置。
  2. 請求項1記載の冷却装置において、
    前記蒸発冷却部及び前記補助空冷部は、水平面における所定の高さの直方体領域内に配置されており、
    前記放熱部は、
    第1水平方向に延在し、前記冷媒が流れる内部空洞を持つ空洞基板部と、
    前記空洞基板部に接続され、複数の放熱フィンを含む放熱フィン部と、
    を有し、
    前記補助空冷部は、前記放熱部の一箇所から第2水平方向に延在する接続部を介して配置されている前記受熱部から、水平方向に延在する領域に、前記補助空冷フィン部が設けられている、
    冷却装置。
  3. 請求項2記載の冷却装置において、
    前記水平面において、前記放熱フィン部と前記補助空冷フィン部とが、前記第2水平方向の直線上に配置されており、
    前記放熱フィン及び前記空冷フィンは、前記第2水平方向の直線上で流れる送風を通過させる形状を有する、
    冷却装置。
  4. 液体冷却方式の冷却を行う液冷部と、
    前記液体冷却方式の冷却を補助するための空冷方式の補助空冷部と、
    を備え、
    前記液冷部は、
    冷却対象の電子機器の発熱体に接するように配置され、内部に冷媒を有する受熱部と、
    前記受熱部で受けた熱によって温められた液体冷媒を放熱して冷却する放熱部と、
    を有し、
    前記補助空冷部は、前記受熱部と接続されている、複数の空冷フィンを含む補助空冷フィン部を有し、
    前記液冷部の熱抵抗と前記補助空冷部の熱抵抗との合成抵抗によって前記電子機器の冷却を行う、
    冷却装置。
  5. 請求項4記載の冷却装置において、
    前記液冷部及び前記補助空冷部は、水平面における所定の高さの直方体領域内に配置されており、
    前記放熱部は、
    第1水平方向に延在し、前記冷媒が流れる流路部と、
    前記流路部に接続され、複数の放熱フィンを含む放熱フィン部と、
    を有し、
    前記補助空冷部は、前記放熱部の二箇所から第2水平方向に延在する接続管を介して配置されている前記受熱部から、水平方向に延在する領域に、前記補助空冷フィン部が設けられている、
    冷却装置。
  6. 請求項5記載の冷却装置において、
    前記水平面において、前記放熱フィン部と前記補助空冷フィン部とが、前記第2水平方向の直線上に配置されており、
    前記放熱フィン及び前記空冷フィンは、前記第2水平方向の直線上で流れる送風を通過させる形状を有する、
    冷却装置。
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