JP6439982B2 - 撮像装置、電子機器 - Google Patents

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Description

本技術は、撮像装置、電子機器に関する。詳しくは、小型化に適した撮像装置、電子機器に関する。
近年の撮像装置には、多画素化、高画質化、高速化が望まれ一方で、さらなる小型化も望まれている。このような要望を満たす撮像装置として、積層型の撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
積層型の撮像装置は、撮像装置の支持基板の代わりに信号処理回路が形成されたチップを用い、その上に画素部分を重ね合わせる構造とされている。このような構成とすることで、撮像装置を小型化することが提案されている。
特開2009−17720号公報
積層型の撮像装置は、画素が微細化されると、その下型のチップに搭載されている回路も小さくする必要がある。チップに搭載される回路としては、例えば、AD変換回路がある。このAD変換回路は、トランジスタが多く、小型化が難しいため、複数の画素で1つのAD変換回路を共有することが提案されている。
しかしながら、1つのAD変換回路を複数の画素で共有する構成とした場合、複数の画素からの信号を切り替えながら読み出す制御が行われることになるため、1つのAD変換回路が多くの画素を受け持つと、読み出される画素の時間差が大きくなってしまう。このため、動く物体が撮像された場合、その物体が歪んで撮像されたり、1枚の画像を読み出すのに時間がかかってしまったりといったことが考えられる。
このようなことから、画素の小型化に合わせて、その下側のチップに搭載されているAD変換回路の小型化も望まれている。また、AD変換回路が受け持つ画素が少なくなることも望まれている。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、積層型の撮像装置を構成し、その撮像装置のさらなる小型化を実現することができるようにするものである。
本技術の一側面の撮像装置は、上基板と下基板が積層され、前記上基板には、画素と、ADC(A/D Converter)の一部を構成する前記画素からの信号の電圧と時間的に変動するランプ信号のランプ電圧とを比較する比較部が配置され、前記下基板には、前記ADCの一部を構成する前記比較部からの比較結果が反転したときのコード値を保持する記憶部が配置され、1画素に1個の前記ADCが配置され、前記比較部は、前記画素を構成するフローティングディフュージョンと接続されている
前記比較部は、ゲートに前記画素からの信号の電圧を受け、ソースに前記ランプ電圧を受け、ドレイン電圧を出力するトランジスタで構成され、前記ゲートは、前記フローティングディフュージョンと接続されているようにすることができる。
前記トランジスタをリセットする電圧は、後段の回路の電源電圧より高く設定されているようにすることができる。
前記記憶部の電源電圧は、前記後段の回路の電源電圧よりも低いようにすることができる。
前記上基板の電源電圧の方が、前記下基板の電源電圧よりも高いようにすることができる。
前記上基板には、アナログ回路が配置され、前記下基板には、デジタル回路が配置されるようにすることができる。
前記比較部と前記記憶部は、NMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)で構成され、前記比較部と前記記憶部のHigh電源は共通であり、Low電源は異なるようにすることができる。
前記比較部と前記記憶部は、PMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor)で構成され、前記比較部と前記記憶部のLow電源は共通であり、High電源は異なるようにすることができる。
前記記憶部に含まれるトランジスタのうち、前記比較部からの信号を受けるトランジスタは、高耐圧化されているようにすることができる。
本技術の一側面の電子機器は、上基板と下基板が積層され、前記上基板には、画素と、ADC(A/D Converter)の一部を構成する前記画素からの信号の電圧と時間的に変動するランプ信号のランプ電圧とを比較する比較部が配置され、前記下基板には、前記ADCの一部を構成する前記比較部からの比較結果が反転したときのコード値を保持する記憶部が配置され、1画素に1個の前記ADCが配置され、前記比較部は、前記画素を構成するフローティングディフュージョンと接続されている撮像装置と、前記撮像装置から出力される信号に対して信号処理を行う信号処理部とを備える。
本技術の一側面の撮像装置においては、上基板と下基板が積層され、上基板には、画素と、ADC(A/D Converter)の一部を構成する画素からの信号の電圧と時間的に変動するランプ信号のランプ電圧とを比較する比較部が配置され、下基板には、ADCの一部を構成する比較部からの比較結果が反転したときのコード値を保持する記憶部が配置され、1画素に1個のADCが配置され、比較部は、画素を構成するフローティングディフュージョンと接続されている
本技術の一側面の電子機器においては、前記撮像装置が含まれる構成とされている。
本技術の一側面によれば、積層型の撮像装置を構成することができる。また、その撮像装置のさらなる小型化を実現することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
撮像素子の構成について説明するための図である。 上基板と下基板に配置される回路について説明するための図である。 撮像素子の回路構成を示す図である。 上基板と下基板に配置される回路について説明するための図である。 撮像素子の回路構成を示す図である。 比較トランジスタが反転するタイミングについて説明する図である。 比較トランジスタが反転するタイミングについて説明する図である。 撮像素子の回路構成を示す図である。 読み出し動作について説明するための図である。 読み出し動作について説明するための図である。 撮像素子の回路構成を示す図である。 撮像素子の回路構成を示す図である。 読み出し動作について説明するための図である。 読み出し動作について説明するための図である。 上位と下位のビットの統合について説明するための図である。 上位と下位のビットの統合について説明するための図である。 上位と下位のビットの統合について説明するための図である。 読み出し動作について説明するための図である。 読み出し動作について説明するための図である。 電子機器の構成を示す図である。
以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
1.積層型の撮像装置の構成
2.各層の回路の配置の形態
3.各層の回路の配置の他の形態
4.ラッチ数を低減した構成
5.電子機器
6.記録媒体
<積層型の撮像装置の構成>
図1は、本技術が適用される撮像装置の構成を示す図である。本技術は、積層型の撮像装置に適用できる。積層型の撮像装置は、画素の部分の支持基板の代わりに信号処理回路が形成されたチップを用い、その上に画素部分を重ね合わせる構造とされている。このような構成とすることで、撮像装置の小型化が可能となる。
図1に示すように、上基板10には、画素21がマトリクス状に配置され、それぞれの画素21を駆動するための画素駆動回路22が配置されている。下基板11には、画素21に対応する位置に、ADC(A/D Converter)31がマトリクス状に配置されている。図1に示した例では、2×2=4個の画素を1ブロックとし、1個のADC31は、1ブロック分の4個の画素21を処理する構成を示している。このような構成の場合、ADC31を並列動作させ、各ADC31は、4個の画素を走査しながらAD変換する。
下基板11には、出力回路32、センスアンプ33、V走査回路34、タイミング生成回路35、およびDAC(D/A Converter)も搭載されている。ADC31からの出力は、センスアンプ33と出力回路32を介して、外部に出力されるように構成されている。画素21からの読み出しに係わる処理は、画素駆動回路22とV走査回路34により行われ、タイミング生成回路35により発生されるタイミングにより制御される。またDAC36は、ランプ信号を生成する回路である。
ランプ信号は、ADC31の比較器に供給される信号である。図2を参照し、ADC31の内部構成について説明する。図2は、1ブロック分の画素21と、ADC31の構成を示すブロック図である。2×2の4画素で構成される1ブロック分の画素21からの信号は、ADC31の比較器51で、ランプ信号のランプ電圧と比較される。
ランプ電圧は、所定の電圧から、徐々に小さくなる電圧であり、そのランプ電圧の降下が開始され、画素21からの信号が横切ったとき(画素21からの信号の電圧とランプ電圧が同一の電圧になったとき)、比較器51の出力が反転するように構成されている。比較器51の出力はラッチ回路52に入力される。ラッチ回路52には、その時の時刻を示すコード値が入力され、比較器51の出力が反転したときのコード値が保持され、その後読み出される構成とされている。
図3に、ADC31を含む撮像装置の回路図を示す。図3では、図1に示した上基板10と下基板11にそれぞれ含まれる回路を図示してある。上基板10には、画素21が含まれ、その回路は、図3の左部に示すような構成となっている。ここでは、4画素で1つのFD(フローティングディフュージョン)を共有する構成を例にあげて説明する。
光電変換部としてのフォトダイオード(PD)101―1乃至101―4は、それぞれ転送トランジスタ(Trf)102−1乃至102−4に接続されている。以下、フォトダイオード101−1乃至101−4を個々に区別する必要がない場合、単に、フォトダイオード101と記述する。他の部分に関しても同様に記述する。
転送トランジスタ102−1乃至102−4は、それぞれフローティングディフュージョン(FD)103に接続されている。転送トランジスタ102は、フォトダイオード101で光電変換され、蓄積された信号電荷を、転送パルスが与えられたタイミングで、フローティングディフュージョン103に転送する。
フローティングディフュージョン103は、信号電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部として機能する。リセットトランジスタ(Rst)104は、電源電圧Vddの画素電源にドレイン電極が、フローティングディフュージョン103にソース電極がそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ104は、フォトダイオード101からフローティングディフュージョン103への信号電荷の転送に先立って、ゲート電極にリセットパルスRSTを与え、フローティングディフュージョン103の電圧をリセット電圧にリセットする。
増幅トランジスタ(Amp)105は、フローティングディフュージョン103にゲート電極が、電源電圧Vddの画素電源にドレイン電極がそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ104によってリセットされた後のフローティングディフュージョン103の電圧をリセットレベルとして出力し、さらに転送トランジスタ102によって信号電荷が転送された後のフローティングディフュージョン103の電圧を信号レベルとして出力する。
増幅トランジスタ105と下基板11に設けられている負荷MOS121との組で、ソースフォロアとして動作し、フローティングディフュージョン103の電圧を表すアナログ信号を、下基板11の比較器51に転送する。
比較器51は、差動増幅回路で構成することができる。トランジスタ141,144を有する差動トランジスタ対部と、差動トランジスタ対部の出力負荷となるトランジスタ142,143を有する電源側に配された負荷トランジスタ対部と、一定の動作電流を供給する接地(GND)側に配された電流源部145とを備えている。
トランジスタ141,144の各ソースが共通に、電流源部145のトランジスタのドレインと接続され、トランジスタ141,144の各ドレイン(出力端子)に負荷トランジスタ対部の対応するトランジスタ142,143のドレインが接続されている。
差動トランジスタ対部の出力(図示した例ではトランジスタ144のドレイン)は、バッファ146を経て、十分な増幅がなされた後、ラッチ回路52に出力されるようになっている。
トランジスタ141のゲート(入力端子)には、画素21から転送されてくる画素信号が供給され、トランジスタ144のゲート(入力端子)には、DAC36からランプ信号が供給されるようになっている。
ラッチ回路52は、10個のラッチ列161−1乃至161−10から構成されている。ラッチ列161−1乃至161−10には、それぞれCodeD0乃至D9(以下、コード値Dと記述する)が入力される。このコード値D0乃至D9は、その時の時刻を示すコード値である。
各ラッチ列161は、小型化のために、ダイナミック回路とされている。また各ラッチ列161をオン、オブするトランジスタ171のゲートには、比較器51からの出力が入力される。このようなラッチ回路52においては、比較器51の出力が反転したときのコード値が保持され、その後読み出され、センスアンプ33(図1)に出力されるように構成されている。
このような構成においては、上基板10に画素21が配置され、下基板11に回路が配置されている。上基板10と下基板11は、例えば、Cu−Cu接合により接合することができる。このCu−Cu接合は、本出願人が先に出願した特開2011−54637号公報で開示されている技術を用いることができる。
上基板10と下基板11は、積層されるため、基本的に同程度の大きさであることが好ましい。換言すれば、どちらかの基板が大きければ、その大きさが、上基板10と下基板11から構成される撮像装置の大きさの限界となってしまう。
上基板10に配置される画素21は、トランジスタが少なく小型化しやすい。下基板11の例えば、ADC31は、トランジスタが多く小型化しにくい。仮に、上基板10に配置される画素21の個数と同数のADC31を、下基板11に配置した場合、下基板11は、上基板10よりも大きくなってしまう可能性が高い。そこで、複数の画素21で1つのADC31を共有することが考えられる。図1では、4画素で1つのADC31が共有される場合を図示した。
1つのADC31を複数の画素で共有する構成とした場合、複数の画素21(この場合4個の画素)からの信号を切り替えながら読み出す制御が行われることになるため、1つのADC31が多くの画素を受け持つと、読み出される画素の時間差が大きくなってしまう。このため、例えば動く物体が撮像された場合、その物体が歪んで撮像されたり、1枚の画像を読み出すのに時間がかかってしまったりといったことが考えられる。
このようなことから、画素21の小型化に合わせて、積層されるチップ(この場合、下基板11)のADC31の小型化が望まれている。またチップを小型化したときに、ADC31が受け持つ画素が少なくなることも望まれている。
また、図3を参照するに、比較器51と負荷MOS121は、アナログ回路であり、その性能はばらつく可能性がある。そのために、トランジスタを小さくたり、電圧を下げたりしたりといったことが難しいという背景もある。ラッチ回路52は、デジタル回路であるため、小型化や低電圧化することは比較的容易である。
このような小規模なデジタル回路とアナログ回路を、ごく近接した状態で多数配置することで、電源電圧やトランジスタの耐圧をそれぞれ最適化することが難しくなる。また、画素21と比較器51は、定常電流を必要とするため、消費電力を下げにくい。また画素21が電流を流しながら出力するため、熱雑音が発生する。
このように、上基板10に画素21を配置し、下基板11に回路を配置するだけでは、上記したような問題が発生する可能性がある。
<各層の回路の配置の形態>
そこで、図4に示すような構成とする。図4に示した構成は、図2に示した構成と対応しており、1ブロック分の画素21と、ADC31の構成を示すブロック図である。図4に示した構成においては、ADC31を構成する比較器とラッチ回路を上基板10と下基板11に分けて配置する。
図2に示した場合と区別するために、上基板10に配置される比較器は、比較器201と符号を変えて説明する。後述するように、ラッチ回路52は、図2、図3を参照して説明したラッチ回路52と同様の構成とすることが可能なため、ラッチ回路52は、符号を変えずに説明を続ける。
図4を参照するに、上基板10には、画素21と比較器201が配置され、画素21からの信号とランプ信号とが比較される構成とされている。比較器201からの比較結果は、下基板11に配置されたラッチ回路52に供給される構成とされている。ラッチ回路52には、時間情報を表すコード(Code)が供給され、画素21からの信号をデジタル信号に変換し、後段に出力する。
上基板10には、比較器201の全てを構成する部分が配置されるようにしても良いし、比較器201の主要部が配置されるようにしても良い。下基板11には、上基板10に配置されたADC31を構成する残りの部分が配置される。
このように、上基板10に、画素21と比較器201が配置され、下基板11にラッチ回路52が配置される。このように、図4に示した撮像装置においては、図2に示したような画素21とADC31という区切りで上基板10と下基板11にそれぞれ画素21とADC31を配置するではなく、ADC31を分割して、上基板10と下基板11にそれぞれ配置した構成となっている。
図5は、図4に対応する撮像装置の回路構成例を示す。図5に示した回路構成例のうち、図3に示した回路構成例と同一の部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。上記したように、画素21とラッチ回路52の構成は、図3に示した回路構成と同一であり、比較器201に該当する回路部分が異なる。
図3に示した回路構成では、フローティングディフュージョン103の電圧信号は、増幅トランジスタ105に供給される構成とされているが、図5に示した回路構成では、比較トランジスタ(Cmp)221に供給されるように構成されている。
すなわち、図5に示した回路構成では、フローティングディフュージョン103は、比較トランジスタ(Cmp)221のゲートに接続される構成となっている。比較トランジスタ221は、ソースフォロア動作ではなく、電圧値の比較動作を行う。比較トランジスタ221の一方の主電極は、電源電圧ではなく、ランプ(Ramp)信号の配線に接続され、他方の主電極は、信号線(SL:シグナルライン)を通してバッファ224のゲートとつながっている。
SL222は、寄生容量と、構成によっては容量素子を持つ。Sr223は、SL222を所定の電圧、例えば、ここでは3Vにリセットするトランジスタであるとして説明を続ける。バッファ224からの出力は、例えばCu−Cu接合により接合されている下基板11のラッチ回路52に供給される。
下基板11側は、ラッチ列161−1乃至161−10を含むラッチ回路52が配置されている。バッファ224からの出力は、ラッチ回路52をオン、オフするトランジスタ181のゲートに入力される。ラッチ回路202の構成は、図3に示したラッチ回路52の構成と同様であり、同様の処理を行うが、トランジスタ181がPMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor)で構成されている点が異なる。
このように、図5に示した回路構成においては、図3に示した回路構成と比べて、比較器51の構成が簡略化されている。また負荷MOS121を省略した構成とされている。図3に示した比較器51と負荷MOS121は、アナログ回路であり、その性能にばらつきがある可能性がある。そのために、トランジスタを小さくしたり、電圧を下げたりすることが難しいという背景がある。
しかしながら、図5に示した比較器51は、差動増幅回路を用いず、比較トランジスタ221で構成されているため、その構成は簡略化されたものである。また図5に示した回路構成においては、負荷MOS121を削除した構成となっている。このような構成とすることで、トランジスタの数を少なくすることが可能となり、比較器201の構成を小型化することが可能となる。
ここで、図5に示した回路構成において、フローティングディフュージョン103の電圧をデジタル化する仕組みについて説明する。
まず、Sr223にパルスが入力され、SL222が3Vにリセットされる。このことにより、バッファ224は、Lowレベル(0V)の出力を行う。バッファ224からの出力がLowなので、ラッチ列161のPMOS(トランジスタ181)がオンして、ラッチ列161の容量素子に、時間を示すコード値D0乃至D9が通る状態となる。
ここで、ランプ電圧を2Vから徐々に低くしていくときのランプ電圧とSL222のSL信号の変化を図6に示す。ランプ電圧(図中、Rampと記述した実線)が、比較トランジスタ221からのチャネル電圧(図中、Ampチャネル電圧と記述した点線)を横切ったとき(時刻T1)、比較トランジスタ221が導通する。
比較トランジスタ221が導通すると、SL222の電圧(図中、SLと記述した実線)がランプ電圧と等しくなるよう一気に低下する。その結果、バッファ224のPMOSのオンオフ境界を越え、バッファ224はHighレベルに反転する。
するとラッチ列161のPMOS(トランジスタ181)がオフになり、ラッチ容量がコード信号と切り離され、その時点の値(コードD0乃至D9のそれぞれの値)が保持される。このような処理により、フローティングディフュージョン103の電圧がデジタル化される。
図7を参照し、再度、ランプ電圧とSL222のSL信号の変化について説明する。図7の上図は、比較トランジスタ221(Cmp221)であり、下図は、ポテンシャルを表す図である。時刻T0のときのランプ(Ramp)電圧は、2Vであり、SL222の電圧は、3Vである。図7中下方向がプラス方向である。また、Ampチャネル電圧は、図7ではVFDと示してある。
時刻T0からランプ電圧の電圧が徐々に低くなる。時刻T0’は、
時刻T0<時刻T0’<時刻T1
を満たす時刻である。時刻T0’の時点では、まだランプ電圧が、比較トランジスタ221からのチャネル電圧(VFD)よりも大きい状態(図7に示した状態ではポテンシャルが低い状態)のため、SL222の電圧は3Vのままである。
時刻T1になると、ランプ電圧とAmpチャネル電圧(VFD)が同じ電圧(ポテンシャルの状態が同じ)になる。時刻T1を超えると、ランプ電圧のポテンシャルがAmpチャネル電圧(VFD)のポテンシャルよりも高くなるため、一気に、SL222側に電子が流れ込むことになる。その後、時刻T2として示したように、ランプ電圧のポテンシャルとSL222のポテンシャルは、同じ大きさで上がることになる。換言すれば、SL222の電圧は、ランプ電圧の降下と同じように降下する。
このように、ポテンシャルが変化するため、電圧の関係を示すと図6に示したようになる。比較トランジスタ221では、ランプ電圧とAmpチャネル電圧がほぼ同じになるタイミングを検出することができる。ランプ電圧とAmpチャネル電圧がほぼ同じになると、上記したように、比較トランジスタ221が導通した状態となり、バッファ224のPMOSのオンオフ境界を越え、バッファ224はHighレベルに反転する。
このような動作が、全ADC31で同時に行われ、その後、ラッチされている信号が、1行ずつ順番に、センスアンプ33に読み出される。センスアンプ33から、出力回路32を介して出力される。
図4,図5に示した構成、および図6を参照して説明した動作により、比較器201のサイズが大幅に小型化される。また比較器201のサイズが小さくなると同時に、上基板10に配置されている。
バッファ224の出力で、上基板10と下基板11をつなぐことで、上基板10は3V系、下基板11は1.5V系とすることができる。このように、上基板10と下基板11をそれぞれ別の電圧で駆動することができるようになることで、上基板10と下基板11の電源を分けることができる。また上基板10と下基板11の製造プロセスを別々に最適化することが可能となる。
さらに上基板10はアナログ回路、下基板11はデジタル回路と振り分けることが可能となり、小さなアナログ回路とデジタル回路が近接して混在することをなくすことが可能となる。その結果、アナログとデジタルの境界領域をなくせることでも小型化することが可能となり、異なる電源が入り乱れて入るような無駄が無くなる点でも小型化することが可能となる。
なお、図5などで1.5V、2.5V、3Vなどと、具体的な電圧を図示したが、この電圧は一例であり、限定を示す記載ではない。また以下の説明でも、一例として、具体的な電圧をあげて説明を行うが、限定を示す記載ではない。
ところで、Sr223のドレイン側の電源は、バッファ224の電源よりも高いことが望ましい。図5では、Sr223の電源は3V、バッファ224の電源は2.5Vと例示してある。その理由として、SL222は、フローティングなので、電圧が時間的に変動するが、バッファ224の電源よりも高く設定することで、PMOSのオフ状態のマージンを稼ぐことができるようになるからである。
Sr223のゲート電圧を昇圧するか、Sr223をディプレッション型トランジスタとすることで、3Vを通す構成としても良い。または、図示はしないが、Sr223を、PMOSトランジスタとして、しきい値を高くするか、オフ時のゲート電圧を昇圧することもできる。
PMOSのオフ状態のマージンを稼ぐ別の方法として、SL222に容量素子をつけると、SL222が暗電流により電圧が変化するのを抑えることができる。
画素21のリセットドレインの電源と、リセットのしきい値と、比較トランジスタ221ののしきい値は、以下の条件を満たすよう設計するのが望ましい。
リセット後のフローティングディフュージョン103の電圧は、フォトダイオード101から転送される電荷を受けきれる電圧に設計される。またリセット後のフローティングディフュージョン103の電圧(比較トランジスタ221のゲート電圧)は、ランプ電圧が初期の2Vのときに比較トランジスタ221をオフできる電圧に設計される。
ラッチ回路52の電源は、バッファ224よりも低いことが望ましい。理由としては、PMOSトランジスタのオフ時に、ラッチ容量とコード(Code)信号を確実に切り離すことができるようにするためである。画素21のフォトダイオード101の面積を最大化したい場合には、SL222で上基板10と下基板11を接続し、バッファ224とSr223を下基板11に配置するような構成とすることも可能である。
<各層の回路の配置の他の形態>
図8に、撮像装置のさらなる小型化を実現するための各層の回路の配置の他の形態の回路構成例を示す。図5と同様の部分には、同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。図8に示した回路構成においては、全てがNMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)で構成され、動作点が合わせられた構造とされている。
図8に示した回路構成において、上基板10は、基本的にLow電源が0V、High電源が3Vであり、下基板11は、基本的にLow電源が1.5V、High電源が3Vとされている。すなわち、上基板10と下基板11のHigh電源側が共通電圧となっている構成とされている。
下基板11の画素21に対応する部分は、ラッチ回路52のみとなっている。上基板10に配置されている回路と、下基板11に配置されているラッチ回路52は、全てNMOSから構成されている。全てNMOSで構成することで、図5に示した回路構成では必要とされたバッファ224を省略した構成とすることができる。Sr223は、上基板10に配置されている例を図8では示した。
図8に示した回路高における動作も、図5に示した回路構成の動作と基本的に同様である。まず、Sr223にパルスが入力され、SL222が3Vにリセットされる。この状態で、ラッチ列161のトランジスタ181がオンして、ラッチ列161の容量素子に、時間を示すコード値D0乃至D9が供給される。
ここに、ランプ電圧を1.5Vからだんだん低くしていく。この場合、ランプ電圧は、2Vからではなく、1.5Vとから開始される点が、図5に示した回路構成のときとは異なる。ランプ電圧が、比較トランジスタ221のチャネル電圧を横切ったときから、比較トランジスタ221が導通する。そして、SL222の電圧がランプ電圧と等しくなるよう一気に低下して、ラッチ列161がオフになり、ラッチ容量がコード信号と切り離され、その時点の値が保持される。
ラッチ列161の画素とつながるトランジスタ171のゲートのみ、1.5V(下基板11のLow電源)よりも低くなるので、確実にオフして信号を保持できる。そのために、ラッチ列161に含まれるトランジスタ171−1乃至171−10の各ゲートの絶縁膜は厚くして高耐圧化されていることが好ましい。
図8に示した回路構成では、図5に示した回路構成よりも電圧マージンが厳しいが、撮像装置のさらなる小型化を実現できる。
また図3に示した回路構成における増幅トランジスタ105は、電流を流しながら信号を出力しているため、消費電力が大きくなってしまうが、図5または図8に示した回路構成によれば、比較トランジスタ221からの出力を得るのに定常電流が必要ないので、低消費電力を実現することが可能となる。
また増幅トランジスタ105では、電流を流しながら信号を出力しているため、熱雑音が発生する可能性が高いが、図5または図8に示した回路構成によれば、比較トランジスタ221は、電流を流していないので、熱雑音が発生しない。よって、熱雑音による影響を低減させることが可能となる。
なおSL(シグナルライン)222は、フローティングとなっているが、そうすると欠陥画素では暗電流による電圧変化があるので、ここは微小電流で電源側に引き、フローティングにしないような構成としても良い。
図9、図10を参照し、読み出しに関する処理について説明を加える。図9、図10においては、説明の都合上、1画素に1個のADC31が配置されるとして説明する。
本技術を適用することで、ADC31を小型化することが可能となり、1画素に1個のADC31を配置しても、上基板10と下基板11のどちらの基板も小型化することが可能となる。よって、1画素に1個のADC31が配置されるような構成とすることも可能である。よってここでは、1画素に1個のADC31が配置されるとして説明を続ける。
また図5または図8を参照して説明したように、ADC31は、分割されて、上基板10と下基板11にそれぞれ配置されているが、図9、図10を参照した説明においては、上基板10と下基板11にそれぞれ配置されている部分をまとめてADC31として記載する。
図9、図10における太枠の矢印は、信号の流れを示している。図9の左側に示した図は、AD変換が10bitであり、ラッチ列161が10個備えられている場合を示し、右側に示した図は、このような場合における読み出しの順序を示す。
画素21においては、リセットトランジスタ104によるリセット動作と、転送トランジスタ102による転送動作とが行われる。リセット動作では、リセットトランジスタ104によってリセットされたときのフローティングディフュージョン103の電圧がリセット成分(P相)として画素21から垂直信号線(不図示)に出力される。
転送動作では、フォトダイオード101に蓄積された電荷が転送トランジスタ102によって転送されたときのフローティングディフュージョン103の電圧が、信号成分(D相)として垂直信号線に出力される。
このような読み出しが行われるため、図9の右図に示したように、まず、露光が行われ、露光後、フローティングディフュージョン103がリセットされ、そのレベルがAD変換される(P相期間)。P相期間においてラッチ回路261(図5または図8)から出力される値は、ADC31の1行ずつ読み出され、フレームメモリ301に格納される。
P相期間の後、フォトダイオード101の光電子がフローティングディフュージョン103に転送され、このレベルがAD変換される(D相期間)。D相期間において、ラッチ回路261(図5または図8)から出力される値は、ADC31の1行ずつ読み出され、減算器302に供給される。
減算器302は、D相期間において読み出された値を、フレームメモリ301に記憶されているP相期間において読み出された値から減算し、信号を得る。このような露光、P相、D相は、全画素同時に行われる。
1つのADC31が複数の画素21に割り当てられている場合、「P相−読出し−D相−読出し」は、1画素ずつ順番に行われる。
図10の左側に示した図は、AD変換が10bitであり、ラッチ列161が20個備えられている場合を示し、右側に示した図は、このような場合における読み出しの順序を示す図である。ラッチ列161が20個備えられることで、P相期間の10ビットの値と、D相期間の10ビットの値をそれぞれ保持できる構成となる。
このように、ADC31に、P相用とD相用の両方のラッチを持つ場合、フレームメモリ301を削減した構成とすることができ、フレームメモリ301にADC31からの値を転送する処理を省略することができる。
図10に示した構成の場合、露光後、フローティングディフュージョン103がリセットされ、そのレベルがAD変換され(P相期間)、P相用のラッチに値が保存される。そして、次のタイミングで、フォトダイオード101の光電子がフローティングディフュージョン103に転送され、このレベルがAD変換され(D相期間)、D相用のラッチに保存される。
P相用のラッチとD相用のラッチにそれぞれ保存された値は、ADC31の1行ずつ読み出され、減算器311で減算され、信号が出力される。
このようにしてADC31からの読み出しが行われる。なお、撮像装置、フレームメモリ301、減算器302(または311)は、一体化されていても良いし、別チップとなっていても良い。
上述した実施の形態においては、画素21とADC31について主に説明を加えたが、ADC31以外の回路が入っていても良く、例えばラッチされたデータに対するデジタル処理が入っていてもよい。
なお、上述した実施の形態において、NMOSとPMOSを全て入れ替えた構成とすることも可能である。そして、そのような構成にした場合、電圧を逆にすることで動作させることができる。
<ラッチ数を低減した構成>
上記した実施の形態においては、ADC31に含まれる比較器201とラッチ回路52とを上基板10と下基板11にそれぞれ配置し、比較器201の構成を、例えば、比較トランジスタ221を用いて構成する場合を例にあげて説明した。
次に、ラッチ回路52のラッチ列161の数を削減することで、ラッチ回路52の小型化を実現することについて説明する。
図11は、撮像装置の回路構成を示す図である。図3に示した撮像装置の回路構成と、図11に示した回路構成を比較するに、ラッチ回路52とラッチ回路402の構成が異なる。図3に示したラッチ回路52は、ラッチ列161−1乃至161−10の10個のラッチ列161を有するが、図11に示したラッチ回路402は、ラッチ列161−1乃至161−5の5個のラッチ列161を有する点が異なる。
この場合、ラッチ列161の数が、10個から5個の半分にされている例を示した。このように、ラッチ列161の数を少なくした場合であっても、以下に説明するような処理を行うことで、ラッチ列161を10個備えている場合と同じく、10ビットの値を得ることができる。
図11に示した回路構成例は、図3に示した回路構成に対して、ラッチ列161を少なくした例を示したが、図5または図8に示した回路構成に対して、ラッチ列161を少なくした回路構成とすることも可能である。図12は、図5に示した回路構成に対して、ラッチ列161を少なくした回路構成を示す図である。
図5に示した撮像装置の回路構成と、図12に示した回路構成を比較するに、ラッチ回路202とラッチ回路402の構成が異なる。図5に示したラッチ回路202は、ラッチ列161−1乃至161−10の10個のラッチ列161を有するが、図12に示したラッチ回路402は、ラッチ列161−1乃至161−5の5個のラッチ列161を有する点が異なる。
図8に示した撮像装置の回路構成においても、図示はしないが、以下の処理を適用することで、ラッチ回路202に含まれるラッチ列161の数を削減することが可能である。
ラッチ回路402以外の構成は、図3、図5、または図8に示した回路構成と同様な構成とすることができ、同様な構成の部分に関しては、説明が重複するため、以下の説明では適宜省略する。以下の説明では、図11に示した回路構成を用いて説明を続ける。
図11に示した回路構成の場合、比較器51からの出力が、ラッチ回路402をオン、オフするトランジスタ171のゲートに入力される。ラッチ回路402には、5個のラッチ列161−1乃至161−5が含まれるため、5ビットあり、電圧がHighかLowのコード値D0乃至D4が入力される。
比較器51の出力がHighのときは、ラッチ回路402がオンの状態となり、コード値D0乃至D4がラッチ容量に入り、Lowのときは、ラッチ回路402がオフの状態となり、コード値D0乃至D4は、ラッチ容量に入らない。ラッチ容量の電圧のHigh/Lowは、下の出力段401によって、Out D0乃至D4(以下、出力D0乃至D4と記述する)として次段のセンスアンプ33(図1)へ出力される。
このような構成においても、基本的な動作は上述した場合と同様である。すなわち、比較器51には、図13のAに示すようなランプ信号が入力される。ランプ信号(Rampと表記した実線)は、時間経過と共に、その電圧が徐々に低下する信号である。
比較器51に入力されるランプ信号のランプ電圧が、画素21側からシグナルラインを介して入力される信号の電圧(図13のAにおいて、信号レベルと表記した点線)よりも高い場合、比較器51からの出力はHighとなり、ラッチ回路402がオンの状態となる。ラッチ回路402がオンの状態のときには、ラッチ容量には、時間とともにカウントアップするコード値D0乃至D4が、ラッチ列161−1乃至161−4のそれぞれに供給される。
そしてランプ電圧がだんだん低くなり、シグナルラインの電圧よりも低くなったところで比較器51の出力が反転し、ラッチ回路402がオフの状態となる。オフの状態となったときのコード値がラッチ容量に保持される。これにより、画素21の出力がデジタル化される。
このようにラッチ回路402での処理が行われる。ここで、再度、図3を参照する。図3に示したラッチ回路52のように、ラッチ列161−1乃至161−10の10個のラッチが備えられていた場合、図13のBに示すように、“0000000000”乃至“1111111111”の10ビットの値が出力される。
すなわち、ラッチ列161が10個あり、図13のAのように、ランプ電圧と画素からの信号が比較されながら、10bitのラッチには、“0000000000”から“1111111111”までカウントアップするコード値D0乃至D9が入力される。ランプ電圧と信号電圧の上下関係が反転した時に、ラッチがコード値から切り離され、その値が保持すされるため、この保持された値を読み出せば、信号レベルが分かるように構成されている。
これに対して、ラッチ回路402は、ラッチ回路52と異なり、ラッチ列161の数が半分の5個だけ備えられた構成とされている。よって、図13のAに示したランプ信号を適用し、上記した場合と同様に処理すると、5ビットの値が得られ、10ビットの値は得られない。そこで、図14のAに示すようなランプ信号を用いる。
図14のAに示したランプ信号は、10ビットの値を得るために、2回のランプが入る信号である。ここでは、時刻T0から時刻T1までのランプ信号を1回目のランプと記述し、時刻T2から時刻T3までのランプ信号を2回目のランプと記述する。
時刻T1から時刻T2の間に出される1回目のランプは、コード値として、下位5bitが入り、下位5ビットの出力値を得るためのランプである。下位5bitなので、図14のBに示すように、コード値は“00000”から“11111”までが32回繰り返され、その間のどこかでランプ電圧と信号の電圧の上下関係が反転し、そのときのコード値が、ラッチに保持される。その後、時刻T1から時刻T2の間に、下位5bitが外部に読み出される。
時刻T1から時刻T2までの時間は、1回目のランプから2回目のランプに切り替わるための時間であり、この時間に、下位5ビットの値が、ラッチ回路402から読み出される。
その後、時刻T2から時刻T3の間に、2回目のランプが入れられる。2回目のランプは、コード値として、上位5bitが、32倍のゆっくりとした周期で“00000”から“11111”までカウントアップされる。その間のどこかでランプ電圧と信号の電圧の上下関係が反転し、そのときのコード値が、ラッチに保持される。その後、上位5bitが外部に読み出される。
このように、2回のランプが入れられ、それぞれのランプで得られる5ビットの値を下位の5ビット、および上位の5ビットとすることで、10ビットの値が取得される。また1回目のランプの周期と2回目のランプの周期は異なり、上位ビットを取得するときのランプは、下位ビットを取得するときのランプよりもゆっくりとした周期とされる。ここでは、32倍の周期である場合を例示した。
図15に一例を示す。図15に示した例では、1回目のランプで“010110”という下位5ビットの値が取得され、2回目のランプで“10001”という上位5ビットの値が取得された例である。下位5ビットと上位5ビットを組み合わせることで、“1000101110”という10ビットのデジタル値が完成される。
このように、2回のランプを有するランプ信号を用い、下位5ビットと上位5ビットをそれぞれ取得するようにすることで、5個のラッチ列161を有するラッチ回路402であっても、10ビットの出力値を得ることができる。
なお、上記した説明では、2回目のランプは、上位5ビットのコード値を32倍の周期で入れるとしたが、ランプ信号の傾きを32倍としてコード値の周期を変えないことも可能である。精度優先のときは前者、速度優先のときは後者が良い。
また、上記した説明では、1回目のランプで下位ビットが決定され、2回目のランプで上位ビットが決定されるとしたが、1回目のランプで上位ビットが決定され、2回目のランプで下位ビットが決定されるようにしても良い。
しかしながら、上記したように、1回目のランプで下位ビットが決定され、2回目のランプで上位ビットが決定されるようにした方が好ましいと考えられる。その理由として、画素21からの信号が、暗電流等での影響で少しずつ変動する可能性があり、下位ビットを早く決めてしまうほうが良いと考えられるからである。
ところで、10ビットの値を得るために、2回のランプを入れるが、1回目のランプと2回目のランプとでは時間差がある。1回目のランプから2回目のランプまでの間に、画素21の信号が動く可能性がある。このことについて、図16を参照して説明する。
1回目のランプのときに、画素21の信号は、“0000100000”であったとする。1回目のランプのときは、下位の5ビットが取得されるため、この場合、“00000”が取得される。2回目のランプのときも、本来なら、画素21の信号は、“0000100000”であり、上位の5ビットの“00001”が取得される。
しかしながら、何らかの影響により、2回目のランプのときに、画素21の信号が、“0000011111”に少し動いてしまった場合、上位の5ビットの“00000”が取得されることになる。よって、この場合、図16に示したように、最終的に取得される値は、“0000000000”となる。本来なら、“0000100000”という値が取得されるときに、“0000000000”という異なる値が取得されてしまう可能性がある。
この場合、1回目のランプと2回目のランプまでの間に、画素21の信号が、10進法では32から31に1だけ変わっただけであり、2進法でも、“0000000000”から“0000011111”に変わっただけである。しかしながら、2回のランプを入れ、5ビットずつ取得されるようにした場合、上記したように、“0000100000”が取得されるべきときに、“0000000000”という値が取得されてしまう可能性がある。この場合、10進法で表せば、本来32という値が取得されるときに、0が取得されてしまうことを意味する。
このように、6ビット目に影響するように画素信号が動いた場合、信号はわずかしか変化していないにも係わらず、AD変換の結果は、全く違う値となる現象が起こる可能性がある。このような値が大きく変化してしまうようなことがないように、以下のような対策を行うことも可能である。
まず対策1として、コード値としてグレイコードを用いることができる。グレイコードは、ある値から隣接した値に変化する際に、常に1ビットしか変化しないという点が利用されるコードである。
グレイコードならば、下位5ビットが“00000”のところの前後では、その直上の桁は変化しないので上記のような大きく値が変化してしまうといったようなことが発生する可能性は低くなる。6桁目に桁上りするところを考えると、…10001、10000、110000、110001、…となっており、桁上りの前後で下位5桁が対称になっているので、6桁目が変わってもバイナリコードの場合のように全く違う値となることはない。
例えば、1回目のランプのとき“0000110000”で、下位5ビットとして“10000”が取得され、2回目のランプのとき、仮に信号の値が1だけ下がった“0000010000”に変化してしまい、上位5ビットが“00000”になると、組み合わせて“0000010000”となり、AD変換の結果は、1下がった値になる。
また例えば、1回目のランプで、“0000110001”で、下位5ビットとして“10001”が取得され、2回目のランプのとき、信号の値が2だけ下がり、上位5ビットとして“00000”が取得されると、組み合わせて“0000010001”となり、AD変換の結果は3下がった値となる。
画素値が逆に大きくなって桁上りする場合も同様で、グレイコードでは、バイナリコードのように、画素の信号変化は小さいのに、AD変換の結果がかけ離れた値になることはない。
なお、全ビットをグレイコードとしても良いが、画素信号の変動値やノイズ等を考慮して、変化しうる範囲の下位ビットがグレイコード、それより上はバイナリコードといったように、グレイコードとバイナリコードを併用することも可能である。
グレイコードでも、6桁目の桁上り、桁下りをまたいで画素信号が動くと、AD変換の結果が真の値と一致しない。対策2として、バイナリコードで、1回目のランプのときに得られた値と2回目のランプで得られた値のうちの1つの桁を共用することで解決することができる。
1回目のランプのときには、下位5桁を変換することは、上述してきた場合と同じである。2回目は、第5桁〜第9桁をコード値として入れる。この結果、10ビットではなく、9ビットのAD変換となる。2回目の第5桁が1回目の値と異なっていた場合、第1回目の値を採用し、第6桁と合わせて修正する。
例えば、図17に示すように、1回目のランプのときの信号が“0000100000”で下位5桁が“00000”、2回目のランプのときの信号が“0000011111”に変化してしまい、その結果、上位桁として“00001”が取得された場合を考える。この場合、図17の左図において、楕円で囲んだ部分、すなわち1回目のランプ時に取得された1桁目の“0”と、2回目のランプ時に取得された5桁目の“1”が、本来同一の値になるべきであるが、異なる。
このような場合、1回目のランプ時に取得された値を参照して、繰り下がりによると判定し、上位5桁を“00010”に修正し、最終的な結果として、“000010000”が取得されるようにする。
1回目のランプ時に取得された値が、“11111”等で、2回目のランプ時に取得された値が、“****0”であった場合、繰り上がったと判定することができる。すなわち、1回目の第4桁が0の場合は繰り下がった、1の場合は繰り上がったと判定すれば良い。このように、共用されたビットの一つ下位のビットの値により、デジタル信号を補正するように構成することも可能である。
共有桁とその1つ下の桁がバイナリコードならば、他の桁はグレイコードでもよい。
このように、ラッチ回路402のビット数を少なくしても、2度のランプを入れることで、10ビット(または9ビット)の値を作り出すことができる。このような場合も、画素21は、リセットレベルと信号レベルを出力する。リセットレベルは、その画素のその時点の基準電圧である。信号レベルとリセットレベルの差が、真の信号値となる。対応する動作を図18に示す。
リセットレベル、信号レベルとも、上記説明したように、2回ずつランプを入れてAD変換される。図18を参照するに、時間T11において、リセットレベルに対する1回目のランプが入れられ、その次の時間T12において、リセットレベルに対する2回目のランプが入れられる。
その次の時間T13において、信号レベルに対する1回目のランプが入れられ、時間T14において、信号レベルに対する2回目のランプが入れられる。このように、リセットレベル下位5ビット→上位5ビット→信号レベル下位5ビット→上位5ビットの順番でデジタル値が出力される。
これらのデジタル信号は、図9を参照して説明した場合と同じく、次段のフレームメモリ301に記憶される。最後に信号レベルの上位5ビットが出てきた段階で、信号レベルからリセットレベルの減算が減算器302において行われる。撮像装置とフレームメモリ301や減算器302は、別の半導体素子となっていても良いし、一体化されていても良い。
図19は、2回のランプを入れることで、10ビットの出力値を作り出すときのADC31の動作について説明するための図である。露光後、画素21のフローティングディフュージョン103がリセットされ、そのレベルがAD変換される(P相期間)。P相1は、下位5ビットの変換と、それをセンスアンプ33に出力する期間である。P相2は上位5ビットの変換と、それをセンスアンプ33に出力する期間である。
P相2の出力が終了後、フォトダイオード101の光電子がフローティングディフュージョン103に転送される。そして同様に2回の変換と出力が繰り返される。P相1,P相2、D相1、D相2のそれぞれの変換は、全ADC31が並列に動作することで行われる。センスアンプ33への出力は、ADC31を1行ずつ走査しながら行われる。複数の画素21に1個のADC31が対応する場合は、1画素ずつ順番に選択されて、この動作が繰り返される。
リセットレベルは狭い範囲に分布するので、図18に示したように、対応するランプ信号は短くて良い。すなわち、図18に示したように、リセットレベルの検出時のランプ信号の電圧の変動幅は、信号レベルの検出時のランプ信号の電圧の変動幅よりも小さくて良い。また、リセットレベルの検出時のランプ信号の周期は、信号レベルの検出時のランプ信号の周期よりも短くて良い。
信号レベルを含めた4回のランプで、この範囲だけランプを直線にしておき、信号値の大きいところに相当するところは、ランプの傾きを急にするか、コード値のカウントアップの速度を落とすことで、高輝度側のAD変換の刻みを広くし、データ量を落とすことができる。
すなわち、信号レベルの高輝度側の信号を取得するときのランプ信号の電圧変化は、低輝度側の信号を取得するときのランプ信号の電圧変化よりも急である信号が用いられるようにしても良い。または、信号レベルの高輝度側の信号を取得するときのラッチ回路402へのコード値Dの供給の速度は、低輝度側の信号を取得するときのラッチ回路402へのコード値Dの供給の速度よりも遅いようにしても良い。このようにすることで、データ量を落とすことが可能となる。
このようにした場合、減算器302でリセットレベル値を参照して折れ曲がり点との差を計算し、それによって、高輝度側の値を修正することで、減算後正しい値を得ることができる。折れ曲がり点とは、ランプ信号の電圧変化が急になった時点、またはコード値の供給の速度が変化した時点のことである。リセットレベルは狭い範囲に分布するので、その範囲がD相の1/32以下の範囲に収まるならば、リセットレベルを1回のランプで済ませることも可能である。
ところで、上述した実施の形態においては、10個のラッチ列161−1乃至161−10を含むラッチ回路52が用いられるときには、1回のランプが入れられ、5個のラッチ列161−1乃至161−5を含むラッチ回路402が用いられるときには、2回のランプが入れられるとして説明した。
このラッチ列の個数とランプを入れる回数は、このような組み合わせに限定を示す記載ではなく、一例を示したものである。例えば、3個のラッチ列を有し、3回のランプが入れられるようにし、9ビットの出力値が得られるように構成することも可能である。
また例えば、3回のランプが入られる場合、上位ビット、下位ビット、および上位ビットと下位ビットの間の中位ビットがそれぞれ取得されるようにし、上位ビット、中位ビット、および下位ビットの組み合わせによりデジタル値が生成されるようにしても良い。
このようなことを考慮すると、例えば、ビット数分だけ、ランプを入れることも考えられる。本技術を適用し、ビット数分だけ、ランプを複数回入れるようにした場合も、スロープ型ADCの動作となっており、仮に、bit数分だけの回数を入れる場合にまで拡張したとしても、どのランプも、スロープ型のADCと同様に掃引する。ランプ波形は、各回同じもので良いため、再現性が良い。よって、AD変換の精度を、高い状態で保つことができる。
よって、ビット数分だけ、ランプを入れるようにしても、本技術によれば、精度の高いAD変換を行うことが可能となる。
本技術によれば、固体撮像素子の小型化ができる。また少ない個数の画素で1個のADCを持てるので、処理を高速化できる。また撮像される物体が動きのある物体であっても、歪み少ない状態での撮像が可能となる。
また低消費電力な構成とすることができる。また、小規模なアナログ回路とデジタル回路の混在を避け、上基板と下基板で別々に電圧や製造プロセスを最適化できるようになる。
<電子機器>
本開示は、撮像装置への適用に限られるものではなく、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、携帯電話機などの撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に撮像装置を用いる複写機など、画像取込部(光電変換部)に撮像装置を用いる電子機器全般に対して適用可能である。なお、電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ちカメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
図20は、本開示の電子機器の一例である撮像装置の構成例を示すブロック図である。図20に示すように、本開示の撮像装置500は、レンズ群501等を含む光学系、撮像素子502、カメラ信号処理部であるDSP回路503、フレームメモリ504、表示装置505、記録装置506、操作系507、及び、電源系508等を有している。
そして、DSP回路503、フレームメモリ504、表示装置505、記録装置506、操作系507、及び、電源系508がバスライン509を介して相互に接続された構成となっている。CPU510は、撮像装置500内の各部を制御する。
レンズ群501は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像素子502の撮像面上に結像する。撮像素子502は、レンズ群501によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この撮像素子502として、先述した実施形態に係る固体撮像素子を用いることができる。
表示装置505は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置からなり、撮像素子502で撮像された動画または静止画を表示する。記録装置506は、撮像素子502で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作系507は、ユーザによる操作の下に、本撮像装置が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系508は、DSP回路503、フレームメモリ504、表示装置505、記録装置506、及び、操作系507の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
このような撮像装置500は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには、携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールに適用される。そして、この撮像装置500において、撮像素子502として先述した実施形態に係る撮像装置を用いることができる。
<記録媒体について>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
例えば、図20に示した撮像装置500において、CPU510が、例えば、記録装置506に記録されているプログラムを、ロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU510)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア(不図示)に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
撮像装置500(コンピュータ)では、プログラムは、リムーバブルメディアをドライブ(不図示)に装着することにより、バスライン509介して、記録装置506にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部で受信し、記録装置506にインストールすることができる。その他、プログラムは、記録装置506に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
10 上基板, 11 下基板, 21 画素, 31 ADC,51 比較器, 52 ラッチ回路, 161 ラッチ列, 221 比較トランジスタ, 261 ラッチ回路, 402 ラッチ回路

Claims (10)

  1. 上基板と下基板が積層され、
    前記上基板には、画素と、ADC(A/D Converter)の一部を構成する前記画素からの信号の電圧と時間的に変動するランプ信号のランプ電圧とを比較する比較部が配置され、
    前記下基板には、前記ADCの一部を構成する前記比較部からの比較結果が反転したときのコード値を保持する記憶部が配置され
    1画素に1個の前記ADCが配置され、
    前記比較部は、前記画素を構成するフローティングディフュージョンと接続されている
    撮像装置。
  2. 前記比較部は、ゲートに前記画素からの信号の電圧を受け、ソースに前記ランプ電圧を受け、ドレイン電圧を出力するトランジスタで構成され
    前記ゲートは、前記フローティングディフュージョンと接続されている
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記トランジスタをリセットする電圧は、後段の回路の電源電圧より高く設定されている
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記記憶部の電源電圧は、前記後段の回路の電源電圧よりも低い
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記上基板の電源電圧の方が、前記下基板の電源電圧よりも高い
    請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記上基板には、アナログ回路が配置され、前記下基板には、デジタル回路が配置される
    請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記比較部と前記記憶部は、NMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)で構成され、
    前記比較部と前記記憶部のHigh電源は共通であり、Low電源は異なる
    請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記比較部と前記記憶部は、PMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor)で構成され、
    前記比較部と前記記憶部のLow電源は共通であり、High電源は異なる
    請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記記憶部に含まれるトランジスタのうち、前記比較部からの信号を受けるトランジスタは、高耐圧化されている
    請求項1乃至8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 上基板と下基板が積層され、
    前記上基板には、画素と、ADC(A/D Converter)の一部を構成する前記画素からの信号の電圧と時間的に変動するランプ信号のランプ電圧とを比較する比較部が配置され、
    前記下基板には、前記ADCの一部を構成する前記比較部からの比較結果が反転したときのコード値を保持する記憶部が配置され
    1画素に1個の前記ADCが配置され、
    前記比較部は、前記画素を構成するフローティングディフュージョンと接続されている撮像装置と、
    前記撮像装置から出力される信号に対して信号処理を行う信号処理部と
    を備える電子機器。
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