JP2019216379A - 固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法 - Google Patents

固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】浮遊拡散層に電荷を転送する固体撮像素子において、浮遊拡散層への電荷転送前に露光を開始する。
【解決手段】フォトダイオードは、光電変換により電荷を生成する。電荷蓄積部は、電荷を蓄積する。浮遊拡散層は、電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する。露光終了時転送トランジスタは、所定の露光期間が終了するとフォトダイオードから電荷蓄積部へ前記電荷を転送する。リセットトランジスタは、露光期間が終了すると浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化する。排出トランジスタは、電荷蓄積部に前記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されるとフォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する。変換終了時トランジスタは、所定のリセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると電荷蓄積部から浮遊拡散層へ前記電荷を転送する。
【選択図】図6

Description

本技術は、固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法に関する。詳しくは、浮遊拡散層に電荷を蓄積する固体撮像素子、撮像装置、および、固体撮像素子の制御方法に関する。
従来より、固体撮像素子において、露光開始と露光終了とを全画素で揃えることができるグローバルシャッター方式が用いられている。例えば、全画素にAD(Analog to Digital)変換器を設けることにより、グローバルシャッター方式を可能とする固体撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この固体撮像素子には、AD変換器の他、フォトダイオード、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、排出トランジスタなどが画素内に設けられる。露光開始時に排出トランジスタがフォトダイオードを初期化し、露光終了の直前にリセットトランジスタが浮遊拡散層を初期化する。そして、露光終了時に転送トランジスタがフォトダイオードから浮遊拡散層へ電荷を転送する。また、AD変換器は、浮遊拡散層の初期化時のリセットレベルと、転送時の信号レベルとをAD変換する。
国際公開2016/136448号
上述の固体撮像素子では、グローバルシャッター方式の採用により、ローリングシャッター歪みの無い画像データを撮像することができる。しかしながら、上述の固体撮像素子においては、浮遊拡散層の初期化直後から電荷の転送の直前までの間、すなわちリセットレベルのAD変換期間内に、露光を開始することができないという問題がある。これは、フォトダイオード内の露光量に応じた電荷を浮遊拡散層に転送する前に、そのフォトダイオードを初期化すると、AD変換前の電荷が消失し、画像データが破壊されてしまうためである。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、浮遊拡散層に電荷を転送する固体撮像素子において、浮遊拡散層への電荷転送前に露光を開始することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、上記電荷を蓄積する電荷蓄積部と、上記電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する浮遊拡散層と、所定の露光期間が終了するとフォトダイオードから上記電荷蓄積部へ上記電荷を転送する露光終了時転送トランジスタと、上記露光期間が終了すると上記浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化するリセットトランジスタと、上記電荷蓄積部に上記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されると上記フォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する排出トランジスタと、所定のリセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると上記電荷蓄積部から上記浮遊拡散層へ上記電荷を転送する変換終了時転送トランジスタとを具備する固体撮像素子、および、その制御方法である。これにより、浮遊拡散層への電荷転送前に、フォトダイオードから電荷蓄積部へ電荷が転送されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記リセットレベルを上記デジタル信号に変換するリセットレベル変換処理と上記信号レベルをデジタル信号に順に変換する信号レベル変換処理とを順に行うアナログデジタル変換器をさらに具備することもできる。これにより、リセットレベルおよび信号レベルが順にデジタル信号に変換されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記フォトダイオード、上記電荷蓄積部、上記浮遊拡散層、上記露光終了時転送トランジスタ、上記排出リセットトランジスタ、上記変換終了時転送トランジスタおよび上記リセットトランジスタとは所定の受光基板に配置され、上記アナログデジタル変換器の少なくとも一部は、上記所定の受光基板に積層された所定の回路基板に配置されてもよい。これにより、積層構造の固体撮像素子において電荷が転送されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記浮遊拡散層にゲートが接続され、ドレインが電源端子に接続されたソースフォロワトランジスタと、所定の選択信号に従って上記ソースフォロワトランジスタのソースからの信号を上記アナログデジタル変換器へ出力する選択トランジスタと、上記選択トランジスタにカスコード接続されたカスコードトランジスタとをさらに具備することもできる。これにより、選択された画素の画素信号が読み出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記フォトダイオード、上記電荷蓄積部、上記浮遊拡散層、上記露光終了時転送トランジスタ、上記フォトダイオードリセットトランジスタ、上記変換終了時転送トランジスタおよび上記浮遊拡散層リセットトランジスタは、複数の画素のそれぞれに配置されてもよい。これにより、画素毎に電荷が転送されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電荷蓄積部、上記露光終了時転送トランジスタおよび上記変換終了時転送トランジスタは、上記フォトダイオードおよび上記浮遊拡散層を共有する複数のメモリ回路のそれぞれに配置されてもよい。これにより、複数のメモリ回路のいずれかに電荷が転送されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記アナログデジタル変換器は、上記複数の画素のそれぞれに配置されてもよい。これにより、全画素について同時に露光を開始させることができる。
また、この第1の側面において、上記アナログデジタル変換器は、各々が所定数の画素からなる複数の画素ブロックのそれぞれに配置されてもよい。これにより、画素ブロック内ごとに、いずれかの画素について露光が開始されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記アナログデジタル変換器は、上記リセットレベル変換処理の間に上記フォトダイオード内の上記電荷の量が初期化された場合には上記リセットレベル変換処理を最初から再度実行してもよい。これにより、オフセットが除去されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記アナログデジタル変換器は、上記信号レベル変換処理の間に上記フォトダイオード内の上記電荷の量が初期化された場合には上記信号レベル変換処理を最初から再度実行してもよい。これにより、オフセットが除去されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記リセットレベルを変換した上記デジタル信号と上記信号レベルを変換した上記デジタル信号との差分を画像データとして求める相関二重サンプリング処理を実行する信号処理部をさらに具備してもよい。これにより、固定パターンノイズが除去されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記信号処理部は、上記画像データから暗電流を除去する暗電流補正をさらに行ってもよい。これにより、オフセットが除去されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、上記電荷を蓄積する電荷蓄積部と、上記電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する浮遊拡散層と、所定の露光期間が終了するとフォトダイオードから上記電荷蓄積部へ上記電荷を転送する露光終了時転送トランジスタと、上記露光期間が終了すると上記浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化するリセットトランジスタと、上記電荷蓄積部に上記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されると上記フォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する排出トランジスタと、所定のリセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると上記電荷蓄積部から上記浮遊拡散層へ上記電荷を転送する変換終了時転送トランジスタと、上記リセットレベルを変換した上記デジタル信号と上記信号レベルを変換したデジタル信号とを処理する信号処理部とを具備する撮像装置である。これにより、浮遊拡散層への電荷転送前に、フォトダイオードから電荷蓄積部へ電荷が転送され、デジタル信号が処理されるという作用をもたらす。
本技術によれば、浮遊拡散層に電荷を転送する固体撮像素子において、浮遊拡散層への電荷転送前に露光を開始することができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態における撮像装置の利用例を説明するための図である。 本技術の第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素アレイ部の平面図の一例である。 本技術の第1の実施の形態における画素の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素回路、差動入力回路、電圧変換回路および正帰還回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における画素回路内の素子のレイアウトの一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における撮像装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるAD変換中にトリガ信号が入力されない場合のタイミングチャートの一例である。 本技術の第1の実施の形態におけるリセットレベルの変換中にトリガ信号が入力された場合のタイミングチャートの一例である。 本技術の第1の実施の形態における電荷の転送中にトリガ信号が入力された場合のタイミングチャートの一例である。 本技術の第1の実施の形態における信号レベルの変換中にトリガ信号が入力された場合のタイミングチャートの一例である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の動作を示す状態遷移図の一例である。 本技術の第1の実施の形態における撮像装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態の第1の変形例における画素回路、差動入力回路、電圧変換回路および正帰還回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態の第2の変形例における状態遷移図の一例である。 本技術の第1の実施の形態の第2の変形例におけるタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態の第3の変形例における画素アレイ部の平面図の一例である。 本技術の第1の実施の形態の第3の変形例における状態遷移図の一例である。 本技術の第1の実施の形態の第3の変形例におけるタイミングチャートである。 本技術の第2の実施の形態における画素アレイ部の平面図の一例である。 本技術の第2の実施の形態における画素ブロックの一構成例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態における撮像装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第3の実施の形態における画素回路の一構成例を示す回路図である。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(フォトダイオードからアナログメモリに電荷を転送する例)
2.第2の実施の形態(共有型の画素において、フォトダイオードからアナログメモリに電荷を転送する例)
3.第3の実施の形態(フォトダイオードから複数のアナログメモリのいずれかに電荷を転送する例)
4.移動体への応用例
<1.第1の実施の形態>
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の利用例を説明するための図である。この撮像装置100は、例えば、ファクトリーオートメーションのライン検査において用いられる。このライン検査では、製造ライン上でベルトコンベヤ510により高速に運搬される製品511が所定の位置に達した際に、その旨を検出センサ520が検出する。検出センサ520として、例えば、赤外線センサが用いられる。
そして検出センサ520は、検出の際に、撮像の開始を指示するトリガ信号XTRIGを撮像装置100に送信し、撮像装置100は、その製品511を撮像して画像データを生成する。ただし、撮像装置100は、撮像において露光期間が経過した直後の一定期間は、次の露光を開始することはできない。このようにトリガ信号XTRIGが入力されても次の露光を開始することができない期間を以下、「不感期間」と称する。そして、画像データの解析により、製造システムは、製品511の異常の有無などを検査することができる。
ここで、ベルトコンベヤ510により製品511が一定の間隔で運搬されるとは限らない場合、トリガ信号XTRIGはランダムに生成される。このようなトリガ信号は、ランダムトリガと呼ばれる。ランダムトリガに従って撮像する場合、高速にライン検査を行う観点から、不感期間は短いほど好ましい。
なお、撮像装置100をファクトリーオートメーションに用いているが、ランダムなタイミングで撮像を行う状況であれば、この例に限定されない。例えば、防犯システムにおいて、赤外線センサが不審者などを検出した際に撮像装置100が撮像を開始する構成であってもよい。
[撮像装置の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示すブロック図である。この撮像装置100は、画像データを撮像するための装置であり、光学部110、固体撮像素子200、DSP(Digital Signal Processing)回路120を備える。さらに撮像装置100は、表示部130、操作部140、バス150、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180を備える。
光学部110は、被写体からの光を集光して固体撮像素子200に導くものである。固体撮像素子200は、トリガ信号XTRIGが入力された際に画像データを撮像するものである。固体撮像素子200は、撮像した画像データをDSP回路120に信号線209を介して供給する。
DSP回路120は、固体撮像素子200からの画像データに対して所定の信号処理を実行するものである。このDSP回路120は、処理後の画像データをバス150を介してフレームメモリ160などに出力する。
表示部130は、画像データを表示するものである。表示部130としては、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルが想定される。操作部140は、ユーザの操作に従って操作信号を生成するものである。
バス150は、光学部110、固体撮像素子200、DSP回路120、表示部130、操作部140、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180が互いにデータをやりとりするための共通の経路である。
フレームメモリ160は、画像データを保持するものである。記憶部170は、画像データなどの様々なデータを記憶するものである。電源部180は、固体撮像素子200、DSP回路120や表示部130などに電源を供給するものである。
[固体撮像素子の構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この固体撮像素子200は、DAC(Digital to Analog Converter)210と、複数の時刻コード発生部220とを備える。また、固体撮像素子200は、垂直駆動回路230、画素アレイ部240、画素駆動回路250、タイミング生成回路260および信号処理部270を備える。また、画素アレイ部240には、二次元格子状に複数の画素が配列される。
DAC210は、DA(Digital to Analog)変換により、スロープ状に変化するアナログの参照信号を生成するものである。このDAC210は、参照信号を画素アレイ部240に供給する。
時刻コード発生部220は、時刻コードを発生するものである。この時刻コードは、参照信号がスロープ状に変化する期間内の時刻を示す。時刻コード発生部220は、発生した時刻コードを画素アレイ部240に供給する。
タイミング生成回路260は、トリガ信号XTRIGが入力された際に様々なタイミング信号を生成して垂直駆動回路230、画素駆動回路250および信号処理部270などに供給するものである。
垂直駆動回路230は、タイミング信号に同期して画素内で生成された画素データを信号処理部270に出力させる制御を行うものである。画素駆動回路250は、画素を駆動するものである。
信号処理部270は、画素データに対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理を含む信号処理を実行するものである。このCDS処理により、画像データにおいて固定パターンノイズが除去される。信号処理部270は、処理後の画素データをDSP回路120に出力する。なお、信号処理部270内の処理の一部または全てを、固体撮像素子200の外部の回路(DSP回路120など)が実行する構成であってもよい。
[画素アレイ部の構成例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における画素アレイ部240の一構成例を示すブロック図である。この画素アレイ部240は、複数の時刻コード転送部241と、複数の画素300とを備える。時刻コード転送部241は、時刻コード発生部220ごとに配置される。また、画素300は、二次元格子状に配列される。
時刻コード転送部241は、対応する時刻コード発生部220からの時刻コードを転送するものである。この時刻コード転送部241は、対応する時刻コード発生部220からの時刻コードを画素300へ転送し、また、画素300からの時刻コードを画素データとして信号処理部270に転送する。画素300は、画素データを生成するものである。
[画素の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における画素300の一構成例を示すブロック図である。この画素300は、画素回路310およびADC320を備える。ADC320は、比較回路321およびデータ記憶部360を備える。また、比較回路321は、差動入力回路330、電圧変換回路340および正帰還回路350を備える。
画素回路310は、光電変換によりリセットレベルまたは信号レベルを画素信号SIGとして生成するものである。ここで、リセットレベルは、浮遊拡散層が初期化されたときの電圧であり、信号レベルは、電荷が浮遊拡散層に転送されたときの電圧である。浮遊拡散層を含む画素回路310の回路構成については、後述する。画素回路310は、リセットレベルおよび信号レベルを順に差動入力回路330に供給する。リセットレベルを以下、「P相レベル」と称する。また、信号レベルを以下、「D相レベル」と称する。
ADC320は、画素信号SIG(P相レベルまたはD相レベル)をデジタル信号にAD変換するものである。P相レベルをAD変換したデジタル信号を以下、「P相データ」と称する。また、D相レベルをAD変換したデジタル信号を以下、「D相データ」と称する。
ADC320内の差動入力回路330は、DAC210からの参照信号REFと、画素回路310からの画素信号SIGとを比較するものである。この差動入力回路330は、比較結果を示す比較結果信号を電圧変換回路340に供給する。
電圧変換回路340は、差動入力回路330からの比較結果信号の電圧を変換して正帰還回路350に出力するものである。
正帰還回路350は、出力の一部を入力(比較結果信号)に加算し、出力信号VCOとしてデータ記憶部360に出力するものである。
データ記憶部360は、出力信号VCOが反転したときの時刻コードを保持するものである。このデータ記憶部360は、P相レベルに対応する時刻コードをP相データとして出力し、D相レベルに対応する時刻コードをD相データとして出力する。
図6は、本技術の第1の実施の形態における画素回路310、差動入力回路330、電圧変換回路340および正帰還回路350の一構成例を示す回路図である。
画素回路310は、リセットトランジスタ311、浮遊拡散層312、転送トランジスタ313、アナログメモリ314、転送トランジスタ315、フォトダイオード316および排出トランジスタ317を備える。リセットトランジスタ311、転送トランジスタ313、転送トランジスタ315、フォトダイオード316および排出トランジスタ317として、例えば、N型のMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)トランジスタが用いられる。
フォトダイオード316は、光電変換により電荷を生成するものである。排出トランジスタ317は、画素駆動回路250からの駆動信号OFGに従ってフォトダイオード316に蓄積された電荷を排出させるものである。この電荷の排出により、フォトダイオード316は初期化される。
転送トランジスタ315は、画素駆動回路250からの転送信号TRXに従って、フォトダイオード316からアナログメモリ314へ電荷を転送するものである。この転送信号TRXは、露光期間の終了時に供給される。なお、転送トランジスタ315は、特許請求の範囲に記載の露光終了時転送トランジスタの一例である。
アナログメモリ314は、電荷を蓄積するものである。アナログメモリ314は、原理的には配線容量でも成立するが、浮遊拡散層312への電荷転送を可能とするため、埋め込み型の完全空乏化が可能な容量を用いることが望ましい。なお、アナログメモリ314は、特許請求の範囲に記載の電荷蓄積部の一例である。
転送トランジスタ313は、画素駆動回路250からの転送信号TRGに従って、アナログメモリ314から浮遊拡散層312へ電荷を転送するものである。この転送信号TRGは、P相レベル(リセットレベル)のAD変換が終了したときに供給される。なお、転送トランジスタ313は、特許請求の範囲に記載の変換終了時転送トランジスタの一例である。
浮遊拡散層312は、転送された電荷を蓄積して、電荷の量に応じた電圧を生成するものである。
リセットトランジスタ311は、画素駆動回路250からのリセット信号RSTに従って、浮遊拡散層312の電圧をリセットレベルに初期化するものである。このリセット信号RSTは、露光期間の終了時に供給される。
差動入力回路330は、PMOS(Positive channel MOS)トランジスタ331、334および336と、NMOS(Negative channel MOS)トランジスタ332、333および335とを備える。
NMOSトランジスタ332および335は、差動対を構成し、これらのトランジスタのソースは、NMOSトランジスタ333のドレインに共通に接続される。また、NMOSトランジスタ332のドレインは、PMOSトランジスタ331のドレインとPMOSトランジスタ331および334のゲートとに接続される。NMOSトランジスタ335のドレインは、PMOSトランジスタ334のドレインとPMOSトランジスタ336のゲートとリセットトランジスタ311のドレインとに接続される。また、NMOSトランジスタ332のゲートには、参照信号REFが入力される。
NMOSトランジスタ333のゲートには、所定のバイアス電圧Vbが印加され、NMOSトランジスタ333のソースには、所定の接地電圧が印加される。
PMOSトランジスタ331および334は、カレントミラー回路を構成する。PMOSトランジスタ331、334および336のソースには、電源電圧VDDHが印加される。この電源電圧VDDHは、電源電圧VDDLよりも高い。また、PMOSトランジスタ336のドレインは、電圧変換回路340に接続される。
電圧変換回路340は、NMOSトランジスタ341を備える。このNMOSトランジスタ341のゲートには電源電圧VDDLが印加される。また、NMOSトランジスタ341のドレインは、PMOSトランジスタ336のドレインに接続され、ソースは、正帰還回路350に接続される。
正帰還回路350はPMOSトランジスタ351、352、355および356と、NMOSトランジスタ353、354および357とを備える。PMOSトランジスタ351および352は、電源電圧VDDLに直列に接続される。また、PMOSトランジスタ351のゲートには、垂直駆動回路230からの駆動信号INI2が入力される。PMOSトランジスタ352のドレインは、NMOSトランジスタ341のソースとNMOSトランジスタ353のドレインと、PMOSトランジスタ355およびNMOSトランジスタ354のゲートとに接続される。
NMOSトランジスタ353のソースには接地電圧が印加され、ゲートには、垂直駆動回路230からの駆動信号INI1が入力される。
PMOSトランジスタ355および356は、電源電圧VDDLに直列に接続される。また、PMOSトランジスタ356のドレインは、PMOSトランジスタ352のゲートと、NMOSトランジスタ354および357のドレインとに接続される。PMOSトランジスタ356およびNMOSトランジスタ357のゲートには、垂直駆動回路230からの制御信号TESTVCOが入力される。
NMOSトランジスタ354および357のドレインからは、出力信号VCOが出力される。また、NMOSトランジスタ354および357のソースには、接地電圧が印加される。
また、NMOSトランジスタ332、333および335と画素回路310とは、受光チップ201に配置される。PMOSトランジスタ331、334および336と、電圧変換回路340以降の回路は、受光チップ201に積層された回路チップ202に配置される。これらのチップは、ビアなどの接続部を介して電気的に接続される。なお、ビアの他、Cu−Cu接合やバンプにより接続することもできる。
なお、差動入力回路330内で受光チップ201と回路チップ202とに分離しているが、分離する位置は、この構成に限定されない。例えば、画素回路310と差動入力回路330との接続点で受光チップ201と回路チップ202とに分離することもできる。また、固体撮像素子200内の回路を、積層された受光チップ201および回路チップ202に分散して配置する積層型の構造としているが、1つのチップに配置する構成であってもよい。また、差動入力回路330、電圧変換回路340および正帰還回路350のそれぞれは、図5で説明した機能を持つのであれば、図6に例示した回路に限定されない。
ここで、アナログメモリ314および転送トランジスタ315を配置せず、転送トランジスタ313がフォトダイオード316から浮遊拡散層312へ電荷を転送する比較例を想定する。この比較例では、AD変換中(いわゆる、読出し期間内)に露光を開始することができない。電荷の転送前、すなわちP相レベル(リセットレベル)の変換中は、フォトダイオード316内に露光量に応じた電荷が蓄積されたままであるため、このときに露光を開始すると、フォトダイオード316が初期化されて画像データが破壊されてしまう。また、D相レベル(信号レベル)のAD変換中に露光を開始すると、フォトダイオード316の初期化によるアナログ変動がAD変換結果に悪影響を与えてしまう。全画素にADC320を配置しているため、面内を一律にオフセットすることにより、フレーム内にばらついた値が生じてしまう。画像データの破壊や、オフセット変動を防止するためには、AD変換中のトリガ信号XTRIGは無視するか、AD変換終了後に露光を開始する必要がある。
これに対して、画素回路310では、比較例と異なり、アナログメモリ314および転送トランジスタ315をさらに備え、露光終了時に転送トランジスタ315がアナログメモリ314に電荷を転送している。このため、P相レベルのAD変換中に露光を開始(すなわち、フォトダイオード316を初期化)しても、アナログメモリ314内の電荷が消失しない。また、フォトダイオード316の初期化によるオフセット変動については、後述する、AD変換のやり直しにより抑制することができる。このため、固体撮像素子200は、AD変換中に露光を開始することができ、比較例よりも不感期間を短くすることができる。
アナログメモリ314および転送トランジスタ315を追加した構成において、AD変換期間が露光期間より長い場合、不感期間は、次の式により表される。
(不感期間)=(転送期間)+(AD変換期間−露光期間)
上式において、「転送期間」は、転送トランジスタ315がフォトダイオード316からアナログメモリ314へ電荷を転送する期間である。
一方、AD変換期間の長さが露光期間以下の場合、転送期間がそのまま不感期間となる。したがって、AD変換期間または転送期間を短くすることにより、不感期間をさらに短くすることができる。
なお、ADC320の構成は、AD変換することができるものであれば、図5および図6に例示した構成に限定されない。例えば、オートゼロ駆動するための比較回路321のリセットスイッチや、DCカット容量を追加してもよい。
図7は、本技術の第1の実施の形態における画素回路310内の素子のレイアウトの一例を示す図である。フォトダイオード316に隣接してアナログメモリ314が配置され、フォトダイオード316およびアナログメモリ314と重なる位置に転送トランジスタ315が配置される。また、フォトダイオード316の排出先に排出トランジスタ317が配置され、アナログメモリ314の転送先に転送トランジスタ313が配置される。また、NMOSトランジスタ333、リセットトランジスタ311、NMOSトランジスタ335および332が所定方向に配列される。
[撮像装置の動作例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。検出センサ520は、ランダムなタイミング、例えば、タイミングT1、T3やT7においてトリガ信号XTRIGを生成して撮像装置100に入力する。
一方、撮像装置100内の画素回路310においては、トリガ信号XTRIGのタイミングT1、T3やT7から一定の露光期間に亘って全画素について同時に露光が行われる。すなわち、グローバルシャッター方式が用いられる。また、露光が終了するタイミングT2やT6において、全画素のADC320は、P相レベルおよびD相レベルを順に変換する。例えば、ADC320は、タイミングT2からT4までの期間にP相レベルを変換し、タイミングT4からT5までの期間にD相レベルを変換する。なお、厳密には、フォトダイオード316や浮遊拡散層312の初期化に要する期間と、電荷の転送に要する転送期間とが存在するが、これらは非常に短いため、同図においては省略されている。
前述したように、フォトダイオード316の電荷は、露光期間が終了するタイミングT2においてアナログメモリ314に転送されている。このため、タイミングT2からT4までのP相レベルの変換中のタイミングT3において、トリガ信号XTRIGが入力されても、画素回路310は、次の新たな露光期間を開始(すなわち、フォトダイオード316を初期化)することができる。
このように固体撮像素子200では、ADC320がAD変換中に、平行して画素回路310が次の新たな露光を開始することができる。言い換えれば、固体撮像素子200は、ADC320および画素回路310を並列に動作させ、パイプライン駆動することができる。
なお、露光期間中にトリガ信号XTRIGが入力された場合、フォトダイオード316内の電荷が転送されていないため、固体撮像素子200は、次の露光を開始することができない。この場合には、例えば、固体撮像素子200は、露光終了のタイミングまで待ってから次の露光を開始する。
図9は、本技術の第1の実施の形態におけるAD変換中にトリガ信号が入力されない場合のタイミングチャートの一例である。タイミングT1においてトリガ信号XTRIGが入力されると、画素駆動回路250は、所定のパルス期間が経過するタイミングT11までの間に亘ってハイレベルの駆動信号OFGを供給する。これにより、フォトダイオード316が初期化される。
そして、タイミングT11から一定の露光期間が経過するタイミングT12までの間に亘ってフォトダイオード316は、光電変換により電荷を生成して蓄積する。画素駆動回路250は、露光の終了するタイミングT12からパルス期間に亘ってハイレベルの転送信号TRXを供給する。これにより、フォトダイオード316からアナログメモリ314へ電荷が転送される。
また、タイミングT12の直後のタイミングT13において、画素駆動回路250は、パルス期間に亘ってハイレベルのリセット信号RSTを供給する。これにより、浮遊拡散層312が初期化される。
浮遊拡散層312の初期化が終了するタイミングT14の直後に垂直駆動回路230は、駆動信号INI1およびINI2を供給し、制御信号TESTVCOをローレベルにする。DAC210は、のこぎり波状の参照信号REFを供給する。これにより、P相レベルがAD変換される。
P相レベルのAD変換が終了するタイミングT15から、パルス期間が経過するタイミングT16までの間において、画素駆動回路250は、ハイレベルの転送信号TRGを供給する。これにより、アナログメモリ314から浮遊拡散層312に電荷が転送される。
そして、タイミングT16の直後に垂直駆動回路230は、駆動信号INI1およびINI2を供給し、制御信号TESTVCOをローレベルにする。DAC210は、のこぎり波状の参照信号REFを供給する。これにより、D相レベルがAD変換される。
D相レベルの変換が終了するタイミングT17以降において、信号処理部270は、P相データとD相データの差分を正味の画素データとして求めるCDS処理を実行する。
図10は、本技術の第1の実施の形態におけるリセットレベルの変換中にトリガ信号が入力された場合のタイミングチャートの一例である。浮遊拡散層312の初期化が終了するタイミングT14までの制御は、図9と同様である。
P相レベル(リセットレベル)のAD変換中のタイミングT15において、トリガ信号XTRIGが入力されると、画素駆動回路250は、所定のパルス期間が経過するタイミングT16までの間に亘ってハイレベルの駆動信号OFGを供給する。これにより、フォトダイオード316が初期化される。
このようにAD期間中にフォトダイオード316を初期化すると、フローティングノードなどの寄生容量部が変動してしまうことから、誤ったAD変換値となってしまうことが知られている。そこで、この場合に、固体撮像素子200は、P相レベルの参照信号REFのスロープ出力を止め、もう一度、P相取得シーケンスの開始から動作をやり直す。
例えば、タイミングT16の直後に垂直駆動回路230は、駆動信号INI1およびINI2を供給し、制御信号TESTVCOをローレベルにする。DAC210は、のこぎり波状の参照信号REFを供給する。これにより、P相レベルがAD変換される。なお、浮遊拡散層312の初期化直後において、駆動信号INI1やINI2の対がハイおよびロー、または、ローおよびハイとなるようにパルスを立てることにより、アナログ信号やフローティングノードの電位のカップリングを抑制することができる。
図11は、本技術の第1の実施の形態における電荷の転送中にトリガ信号が入力された場合のタイミングチャートの一例である。P相レベル(リセットレベル)のAD変換が終了するタイミングT15までの制御は、図9と同様である。浮遊拡散層312への転送期間内のタイミングT16においてトリガ信号XTRIGが入力されると、画素駆動回路250は、パルス期間が経過するまでの間に亘ってハイレベルの駆動信号OFGを供給する。これにより、フォトダイオード316が初期化される。浮遊拡散層312への電荷転送が終了するタイミングT17以降の制御は、図9と同様である。
なお、浮遊拡散層312の初期化中にトリガ信号XTRIGが入力された場合においても、転送中に入力された場合と同様にフォトダイオード316が初期化され、再度のAD変換は行われない。
図12は、本技術の第1の実施の形態における信号レベルの変換中にトリガ信号が入力された場合のタイミングチャートの一例である。浮遊拡散層312への電荷転送が終了するタイミングT16までの制御は、図9と同様である。D相レベル(信号レベル)のAD変換中のタイミングT17において、トリガ信号XTRIGが入力されると、画素駆動回路250は、所定のパルス期間が経過するタイミングT18までの間に亘ってハイレベルの駆動信号OFGを供給する。これにより、フォトダイオード316が初期化される。
固体撮像素子200は、D相レベルの参照信号REFのスロープ出力を止め、もう一度、D相取得シーケンスの開始から動作をやり直す。例えば、タイミングT18の直後に垂直に駆動回路230は、駆動信号INI1およびINI2を供給し、制御信号TESTVCOをローレベルにする。DAC210は、のこぎり波状の参照信号REFを供給する。これにより、D相レベルがAD変換される。
図13は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の動作を示す状態遷移図の一例である。
露光が終了すると固体撮像素子200は、電荷をアナログメモリ314に転送し、浮遊拡散層312の初期化を行う状態620に移行する。浮遊拡散層312の初期化中にトリガ信号XTRIGが入力されると、固体撮像素子200は、浮遊拡散層312の初期化と並列してフォトダイオード316の初期化を行う(すなわち、露光を開始する)状態600に移行する。
浮遊拡散層312の初期化が完了すると固体撮像素子200は、P相レベル(リセットレベル)をAD変換する状態650に移行する。P相変換中にトリガ信号XTRIGが入力されると、固体撮像素子200は、フォトダイオード316の初期化を行う状態630に移行する。初期化が完了すると、固体撮像素子200は、状態650に戻り、P相変換を最初から再度実行する。
そして、P相変換が終了すると、固体撮像素子200は、浮遊拡散層312へ電荷を転送する状態660に移行する。浮遊拡散層312への転送中にトリガ信号XTRIGが入力されると、固体撮像素子200は、電荷の転送と並列してフォトダイオード316の初期化を行う状態670に移行する。
浮遊拡散層312への転送が終了すると固体撮像素子200は、D相レベル(信号レベル)をAD変換する状態640に移行する。D相変換中にトリガ信号XTRIGが入力されると、固体撮像素子200は、フォトダイオード316の初期化を行う状態610に移行する。初期化が完了すると、固体撮像素子200は、状態640に戻り、D相変換を最初から再度実行する。D相変換が終了すると、固体撮像素子200は、露光終了後に状態620に移行する。
図14は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、トリガ信号XTRIGが入力されたときに開始される。
まず、固体撮像素子200は、フォトダイオード316を初期化して露光を開始する(ステップS901)。そして、固体撮像素子200は、露光期間が終了したか否かを判断する(ステップS902)。露光期間が終了していない場合に(ステップS902:No)、固体撮像素子200は、ステップS902を繰り返す。
露光期間が終了した場合に(ステップS902:Yes)、固体撮像素子200は、アナログメモリ314へ電荷を転送し(ステップS903)、浮遊拡散層312を初期化する(ステップS904)。なお、浮遊拡散層312の初期化中にトリガ信号XTRIGが入力された場合にはフォトダイオード316の初期化が、浮遊拡散層312の初期化と並列して実行される。
固体撮像素子200は、P相レベル(リセットレベル)のAD変換を開始する(ステップS905)。そして、固体撮像素子200は、P相レベルのAD変換中にトリガ信号XTRIGが入力されたか否かを判断する(ステップS906)。
P相レベルのAD変換中にトリガ信号XTRIGが入力された場合に(ステップS906:Yes)、固体撮像素子200は、フォトダイオード316を初期化し(ステップS907)、ステップS905以降を繰り返す。
一方、P相レベルのAD変換中にトリガ信号XTRIGが入力されなかった場合に(ステップS906:No)、固体撮像素子200は、浮遊拡散層312へ電荷を転送し(ステップS908)、D相レベル(信号レベル)のAD変換を開始する(ステップS909)。なお、電荷の転送中にトリガ信号XTRIGが入力された場合にはフォトダイオード316の初期化が、電荷の転送と並列して実行される。
そして、固体撮像素子200は、D相レベルのAD変換中にトリガ信号XTRIGが入力されたか否かを判断する(ステップS910)。
D相レベルのAD変換中にトリガ信号XTRIGが入力された場合に(ステップS910:Yes)、固体撮像素子200は、フォトダイオード316を初期化し(ステップS911)、ステップS909以降を繰り返す。
一方、D相レベルのAD変換中にトリガ信号XTRIGが入力されなかった場合に(ステップS910:No)、固体撮像素子200は、D相レベルの変換後にトリガ信号XTRIGが入力されたか否かを判断する(ステップS912)。D相レベルの変換後にトリガ信号XTRIGが入力されていない場合に(ステップS912:No)、固体撮像素子200は、ステップS912を繰り返す。
一方、D相レベルの変換後にトリガ信号XTRIGが入力された場合に(ステップS912:Yes)、固体撮像素子200は、ステップS901以降を繰り返し実行する。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、露光期間が終了すると転送トランジスタ315が、フォトダイオード316からアナログメモリ314へ電荷を転送するため、浮遊拡散層312への転送前に露光を開始することができる。
[第1の変形例]
上述の第1の実施の形態では、全画素から画素データを読み出していたが、個々の画素に選択トランジスタが設けられていないため、全画素のうち一部から画素データを読み出すアプリケーションに対応することができない。この第1の実施の形態の第1の変形例の固体撮像素子200は、選択トランジスタを追加した点において第1の実施の形態と異なる。
図15は、本技術の第1の実施の形態の第1の変形例における画素回路310、差動入力回路330、電圧変換回路340および正帰還回路350の一構成例を示す回路図である。この第1の実施の形態の第1の変形例の画素回路310は、ソースフォロワトランジスタ371、選択トランジスタ372およびカスコードトランジスタ373をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。これらのトランジスタとして、例えば、N型のMOSトランジスタが用いられる。
ソースフォロワトランジスタ371は、ソースフォロワ回路を構成するものである。例えば、ソースフォロワトランジスタ371のゲートは、浮遊拡散層312に接続され、ドレインは電源端子に接続され、ソースは選択トランジスタ372のドレインに接続される。
選択トランジスタ372は、画素駆動回路250からの選択信号Xに従って、ソースフォロワトランジスタ371のソースからの信号を画素信号SIGとして差動入力回路330に出力するものである。
カスコードトランジスタ373は、選択トランジスタ372にカスコード接続されたトランジスタである。このカスコードトランジスタ373のゲートには、画素駆動回路250からの駆動信号CSが入力される。この駆動信号CSにより、画素回路310の増幅率を制御することができる。
なお、第1の実施の形態の第1の変形例においても差動入力回路330内で受光チップ201と回路チップ202とに分離しているが、分離する位置は、この構成に限定されない。例えば、画素回路310と差動入力回路330との接続点で受光チップ201と回路チップ202とに分離することもできる。
このように、本技術の第1の実施の形態の第1の変形によれば、選択信号に従って画素信号SIGを出力する選択トランジスタ372を追加したため、全画素のうち一部の画素の画素データのみを読み出すことができる。
[第2の変形例]
上述の第1の実施の形態では、P相レベルまたはDレベルのAD変換中にトリガ信号XTRIGが入力された際に、そのAD変換をやり直して、フォトダイオード316の初期化(すなわち、露光開始)によるオフセットを除去していた。しかし、再度のAD変換の分、読出し時間が長くなってしまう。この第1の実施の形態の第2の変形例は、AD変換中にトリガ信号XTRIGが入力された際に、AD変換の終了まで待ってから露光を開始し、再度のAD変換を不要とした点において第1の実施の形態と異なる。
図16は、本技術の第1の実施の形態の第2の変形例における状態遷移図の一例である。浮遊拡散層312の初期化中の状態620とP相レベルのAD変換中の状態650とのいずれかにおいて、トリガ信号XTRIGが入力された場合、固体撮像素子200は、その時点で露光を開始せず、再度のAD変換を実行しない。また、電荷の転送中の状態660とD相レベルのAD変換中の状態640とのいずれかにおいてトリガ信号XTRIGが入力された場合においても同様に、固体撮像素子200は、その時点で露光を開始せず、再度のAD変換を実行しない。そして、これらの場合に固体撮像素子200は、D相レベルの変換完了時に露光を開始する。
図17は、本技術の第1の実施の形態の第2の変形例におけるタイミングチャートである。同図において、浮遊拡散層312への電荷転送が終了するタイミングT16までの制御は、図9と同様である。
D相レベル(信号レベル)のAD変換中のタイミングT17においてトリガ信号XTRIGが入力された際に、固体撮像素子200は、その内部のレジスタ等に、トリガ信号XTRIGの入力があった旨を示すフラグを一時的に保持する。また、AD変換のやり直しは行われない。そして、D相レベルのAD変換の終了するタイミングT18において、フラグに基づいて画素駆動回路250は、パルス期間が経過するタイミングT19までの間に亘ってハイレベルの駆動信号OFGを供給する。これにより、フォトダイオード316が初期化される。
このように、本技術の第1の実施の形態の第2の変形例によれば、AD変換中にトリガ信号XTRIGが入力された際に固体撮像素子200は、AD変換の終了を待ってから次の露光を開始する。これにより、再度のAD変換が不要となるため、再度のAD変換を行う第1の実施の形態と比較して読出し時間を短くすることができる。
[第3の変形例]
上述の第1の実施の形態では、P相レベルまたはD相レベルのAD変換中にトリガ信号XTRIGが入力された際に、そのAD変換をやり直して、フォトダイオード316の初期化(すなわち、露光開始)によるオフセットを除去していた。しかし、暗電流補正を行う場合には、その暗電流補正によりオフセットが十分に除去されるため、AD変換のやり直しが不要となる。この第1の実施の形態の第3の変形例は、再度のAD変換を行わずに露光を開始し、暗電流補正によりオフセットを除去する点において第1の実施の形態と異なる。
図18は、本技術の第1の実施の形態の第3の変形例における画素アレイ部240の平面図の一例である。この第1の実施の形態の第3の変形例の画素アレイ部240は、複数の遮光画素301と複数の有効画素302とが二次元格子状に配列される点において第1の実施の形態と異なる。
遮光画素301は、遮光された画素であり、有効画素302は遮光されていない画素である。これらの遮光画素301および有効画素302の構成は、第1の実施の形態の画素300と同様である。
また、遮光画素301は、例えば、有効画素302と異なる行に配列される。なお、遮光画素301を有効画素302と異なる列にさらに配列してもよい。
図19は、本技術の第1の実施の形態の第3の変形例における状態遷移図の一例である。
浮遊拡散層312の初期化中の状態620とP相レベルのAD変換中の状態650とのいずれかにおいて、トリガ信号XTRIGが入力された場合、固体撮像素子200は、その時点で露光を開始し、再度のAD変換を実行しない。また、電荷の転送中の状態660とD相レベルのAD変換中の状態640とのいずれかにおいてトリガ信号XTRIGが入力された場合においても同様に、固体撮像素子200は、その時点で露光を開始し、再度のAD変換を実行しない。
図20は、本技術の第1の実施の形態の第3の変形例におけるタイミングチャートである。浮遊拡散層312への電荷転送が終了するタイミングT16までの制御は、図9と同様である。
D相レベル(信号レベル)のAD変換中のタイミングT17においてトリガ信号XTRIGが入力された際に画素駆動回路250は、パルス期間が経過するタイミングT18までの間に亘ってハイレベルの駆動信号OFGを供給する。これにより、フォトダイオード316が初期化される。一方、D相レベルのAD変換は、フォトダイオード316の初期化と並列に、継続して実行される。
また、D相変換の後に信号処理部270は、遮光画素301の遮光画素データから暗電流を求め、有効画素302の有効画素データから、その暗電流を除去する暗電流補正を行う。これにより、オフセットが除去される。これにより、オフセット除去のための再度のAD変換が不要となる。
このように、本技術の第1の実施の形態の第3の変形例によれば、信号処理部270が、有効画素302の有効画素データから暗電流を除去する暗電流補正を行うため、オフセット除去のための再度のAD変換が不要となる。これにより、再度のAD変換を行う第1の実施の形態と比較して読出し時間を短くすることができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、画素毎にADC320を配置していたが、画素数の増大に伴ってADC320の個数が多くなり、コストや回路規模が増大するおそれがある。この第2の実施の形態の固体撮像素子200は、複数の画素300が1つのADC320を共有する点において第1の実施の形態と異なる。
図21は、本技術の第2の実施の形態における画素アレイ部240の平面図の一例である。この第2の実施の形態の画素アレイ部240は、複数の画素ブロック400が二次元格子状に配列される点において第1の実施の形態と異なる。
図22は、本技術の第2の実施の形態における画素ブロック400の一構成例を示すブロック図である。この画素ブロック400には、画素回路411、412および413などの複数の画素回路と、1つのADC320とが配置される。例えば、2行×4列の8個の画素回路や、2行×2列の4個の画素回路が画素ブロック400内に配列される。
画素回路411、412および413の回路構成は、第1の実施の形態における画素回路310と同様である。これらの画素回路により、ADC320が共有される。
画素駆動回路250は、駆動信号OFGn(nは整数)、転送信号TRGn、リセット信号RSTnおよび転送信号TRXnをn個目の画素回路に供給して駆動する。また、画素駆動回路250は、トリガ信号XTRIGが入力されると、画素ブロック400ごとに、その中の複数の画素回路のいずれか1つを選択して駆動する。これにより、画素ブロック400ごとに1つの画素データが読み出されて、画像データが生成される。このため、全画素を読み出す第1の実施の形態と比較して第2の実施の形態の画像データの解像度は低下する。
図23は、本技術の第2の実施の形態における撮像装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。第1の実施の形態では、露光期間中にトリガ信号XTRIGが入力されると、その露光期間が終了するまで次の露光を開始することができなかった。これに対して、第2の実施の形態では、露光期間中にトリガ信号XTRIGが入力されても、固体撮像素子200は、次の露光を開始することができる。
例えば、タイミングT53においてトリガ信号XTRIGが入力されると画素駆動回路250は、画素ブロック400内の画素回路411を駆動して露光を開始させる。そして、画素回路411の露光期間が終了する前のタイミングT54においてトリガ信号XTRIGが入力されると画素駆動回路250は、画素ブロック400内の画素回路412を駆動して露光を開始させる。そして、画素回路411の露光期間が終了したタイミングT55においてADC320は、画素回路411に対応する画素信号のAD変換を開始する。そして、画素回路412の露光期間が終了したタイミングT56においてADC320は、画素回路412に対応する画素信号のAD変換を開始する。
また、タイミングT57においてトリガ信号XTRIGが入力されると画素駆動回路250は、画素ブロック400内の画素回路411を駆動して露光を開始させる。そして、画素回路411の露光期間が終了する前のタイミングT58においてトリガ信号XTRIGが入力されると画素駆動回路250は、画素ブロック400内の画素回路412を駆動して露光を開始させる。そして、画素回路411の露光期間が終了したタイミングT69においてトリガ信号XTRIGが入力されると画素駆動回路250は、画素ブロック400内の画素回路413を駆動して露光を開始させる。また、ADC320は、画素回路411の露光期間が終了したタイミングT59において画素回路411に対応する画素信号のAD変換を開始する。そして、ADC320は、画素回路412の露光期間が終了したタイミングT60において画素回路412に対応する画素信号のAD変換を開始する。また、画素回路413の露光期間が終了したタイミングT61においてADC320は、画素回路413に対応する画素信号のAD変換を開始する。
上述したように、画素回路411の露光中にトリガ信号XTRIGが入力されても、固体撮像素子200は、画素回路412や画素回路413を駆動して次の露光を開始することができる。ただし、AD変換は1画素ずつしか実行することができないため、トリガ信号XTRIGの間隔がAD変換に要する時間より短いと、固体撮像素子200は、露光を開始することができない。その際に固体撮像素子200は、例えば、直前のトリガ信号XTRIGのタイミングからAD変換に要する時間が経過してから露光を開始すればよい。また、画素ブロック400内の全画素回路が露光中にトリガ信号XTRIGが入力された際においても固体撮像素子200は、次の露光を開始することができない。この際に固体撮像素子200は、例えば、いずれかの画素回路の露光期間が終了したときに次の露光を開始すればよい。
なお、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、第1、第2または第3の変形例を適用することができる。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、複数の画素が1つのADC320を共有するため、画素毎にADC320を配置する場合と比較して、画素当たりのADC320の個数を削減することができる。これにより、固体撮像素子200の回路規模やコストを削減することができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、画素ごとに1個のアナログメモリ314を配置していた。しかし、この構成では、AD変換期間より短い露光期間を設定した場合において、そのAD変換期間内に複数回のトリガ信号XTRIGが入力された際に、それぞれのトリガ信号に応じて画像データを撮像することができない。この第3の実施の形態の固体撮像素子200は、画素毎に複数のアナログメモリを配置して、複数の画像データを撮像する点において第1の実施の形態と異なる。
図24は、本技術の第3の実施の形態における画素回路310の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態の画素回路310は、セットトランジスタ311と、浮遊拡散層312と、メモリ回路421および422などの複数のメモリ回路と、フォトダイオード316と、排出トランジスタ317とを備える。複数のメモリ回路は、浮遊拡散層312およびフォトダイオード316に共通に接続され、それらを共有している。画素回路310の後段の回路は、第1の実施の形態と同様である。
メモリ回路421は、転送トランジスタ313および315と、アナログメモリ314とを備える。メモリ回路422の回路構成は、メモリ回路421と同様である。
画素駆動回路250は、転送信号TRGnおよび転送信号TRXnをn個目のメモリ回路に供給して電荷を転送させる。また、画素駆動回路250は、トリガ信号XTRIGが入力されると、画素回路310ごとに、その中の複数のメモリ回路のいずれか1つを選択して電荷を転送させる。これにより、AD変換期間より短い露光期間を設定した場合において、そのAD変換期間内に複数回のトリガ信号XTRIGが入力された際に、フォトダイオード316内の電荷を複数のメモリ回路に順に転送することができる。したがって、AD変換期間より短い露光期間の複数の画像データを順に生成することができる。
なお、第3の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、第1、第2または第3の変形例を適用することができる。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、画素駆動回路250は、複数のメモリ回路のそれぞれへ順に電荷を転送させるため、AD変換期間より短い露光期間で複数の画像データを順に撮像することができる。
<4.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図25は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図25に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図25の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図26は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図26では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図26には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、撮像部12031に適用され得る。具体的には、例えば、図1の撮像装置100は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、不感期間を短くすることができるため、システムの利便性や信頼性を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
前記電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
前記電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する浮遊拡散層と、
所定の露光期間が終了するとフォトダイオードから前記電荷蓄積部へ前記電荷を転送する露光終了時転送トランジスタと、
前記露光期間が終了すると前記浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化するリセットトランジスタと、
前記電荷蓄積部に前記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されると前記フォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する排出トランジスタと、
所定のリセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると前記電荷蓄積部から前記浮遊拡散層へ前記電荷を転送する変換終了時転送トランジスタと
を具備する固体撮像素子。
(2)前記リセットレベルを前記デジタル信号に変換するリセットレベル変換処理と前記信号レベルをデジタル信号に順に変換する信号レベル変換処理とを順に行うアナログデジタル変換器をさらに具備する前記(1)記載の固体撮像素子。
(3)前記フォトダイオード、前記電荷蓄積部、前記浮遊拡散層、前記露光終了時転送トランジスタ、前記排出リセットトランジスタ、前記変換終了時転送トランジスタおよび前記リセットトランジスタとは所定の受光基板に配置され、
前記アナログデジタル変換器の少なくとも一部は、前記所定の受光基板に積層された所定の回路基板に配置される
前記(2)記載の固体撮像素子。
(4)前記浮遊拡散層にゲートが接続され、ドレインが電源端子に接続されたソースフォロワトランジスタと、
所定の選択信号に従って前記ソースフォロワトランジスタのソースからの信号を前記アナログデジタル変換器へ出力する選択トランジスタと、
前記選択トランジスタにカスコード接続されたカスコードトランジスタと
をさらに具備する前記(1)から(3)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(5)前記フォトダイオード、前記電荷蓄積部、前記浮遊拡散層、前記露光終了時転送トランジスタ、前記フォトダイオードリセットトランジスタ、前記変換終了時転送トランジスタおよび前記浮遊拡散層リセットトランジスタは、複数の画素のそれぞれに配置される
前記(1)から(4)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(6)前記電荷蓄積部、前記露光終了時転送トランジスタおよび前記変換終了時転送トランジスタは、前記フォトダイオードおよび前記浮遊拡散層を共有する複数のメモリ回路のそれぞれに配置される
前記(5)に記載の固体撮像素子。
(7)前記アナログデジタル変換器は、前記複数の画素のそれぞれに配置される
前記(5)に記載の固体撮像素子。
(8)前記アナログデジタル変換器は、各々が所定数の画素からなる複数の画素ブロックのそれぞれに配置される
前記(5)に記載の固体撮像素子。
(9)前記アナログデジタル変換器は、前記リセットレベル変換処理の間に前記フォトダイオード内の前記電荷の量が初期化された場合には前記リセットレベル変換処理を最初から再度実行する
前記(1)から(8)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(10)前記アナログデジタル変換器は、前記信号レベル変換処理の間に前記フォトダイオード内の前記電荷の量が初期化された場合には前記信号レベル変換処理を最初から再度実行する
前記(1)から(9)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(11)前記リセットレベルを変換した前記デジタル信号と前記信号レベルを変換した前記デジタル信号との差分を画像データとして求める相関二重サンプリング処理を実行する信号処理部をさらに具備する
前記(1)から(10)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(12)前記信号処理部は、前記画像データから暗電流を除去する暗電流補正をさらに行う前記(11)記載の固体撮像素子。
(13)光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
前記電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
前記電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する浮遊拡散層と、
所定の露光期間が終了するとフォトダイオードから前記電荷蓄積部へ前記電荷を転送する露光終了時転送トランジスタと、
前記露光期間が終了すると前記浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化するリセットトランジスタと、
前記電荷蓄積部に前記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されると前記フォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する排出トランジスタと、
所定のリセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると前記電荷蓄積部から前記浮遊拡散層へ前記電荷を転送する変換終了時転送トランジスタと、
前記リセットレベルを変換した前記デジタル信号と前記信号レベルを変換したデジタル信号とを処理する信号処理部と
を具備する撮像装置。
(14)所定の露光期間が終了すると光電変換により電荷を生成するフォトダイオードから前記電荷を蓄積する電荷蓄積部へ前記電荷を転送する露光終了時転送手順と、
前記露光期間が終了すると前記浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化するリセット手順と、
前記電荷蓄積部に前記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されると前記フォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する排出手順と、
所定のリセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると前記電荷蓄積部から、前記電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する浮遊拡散層へ前記電荷を転送する変換終了時転送手順と
を具備する固体撮像素子の制御方法。
100 撮像装置
110 光学部
120 DSP回路
130 表示部
140 操作部
150 バス
160 フレームメモリ
170 記憶部
180 電源部
200 固体撮像素子
201 受光チップ
202 回路チップ
210 DAC
220 時刻コード発生部
230 垂直駆動回路
240 画素アレイ部
241 時刻コード転送部
250 画素駆動回路
260 タイミング生成回路
270 信号処理部
300 画素
301 遮光画素
302 有効画素
310、411、412、413 画素回路
311 リセットトランジスタ
312 浮遊拡散層
313、315 転送トランジスタ
314 アナログメモリ
316 フォトダイオード
317 排出トランジスタ
320 ADC
321 比較回路
330 差動入力回路
331、334、336、351、352、355、356 PMOSトランジスタ
332、333、335、341、353、354、357 NMOSトランジスタ
340 電圧変換回路
350 正帰還回路
360 データ記憶部
371 ソースフォロワトランジスタ
372 選択トランジスタ
373 カスコードトランジスタ
400 画素ブロック
421、422 メモリ回路
510 ベルトコンベヤ
511 製品
520 検出センサ

Claims (14)

  1. 光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
    前記電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    前記電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する浮遊拡散層と、
    所定の露光期間が終了するとフォトダイオードから前記電荷蓄積部へ前記電荷を転送する露光終了時転送トランジスタと、
    前記露光期間が終了すると前記浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化するリセットトランジスタと、
    前記電荷蓄積部に前記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されると前記フォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する排出トランジスタと、
    前記リセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると前記電荷蓄積部から前記浮遊拡散層へ前記電荷を転送する変換終了時転送トランジスタと
    を具備する固体撮像素子。
  2. 前記リセットレベルを前記デジタル信号に変換するリセットレベル変換処理と前記信号レベルをデジタル信号に順に変換する信号レベル変換処理とを順に行うアナログデジタル変換器をさらに具備する請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記フォトダイオード、前記電荷蓄積部、前記浮遊拡散層、前記露光終了時転送トランジスタ、前記排出トランジスタ、前記変換終了時転送トランジスタおよび前記リセットトランジスタとは所定の受光基板に配置され、
    前記アナログデジタル変換器の少なくとも一部は、前記所定の受光基板に積層された所定の回路基板に配置される
    請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記浮遊拡散層にゲートが接続され、ドレインが電源端子に接続されたソースフォロワトランジスタと、
    所定の選択信号に従って前記ソースフォロワトランジスタのソースからの信号を前記アナログデジタル変換器へ出力する選択トランジスタと、
    前記選択トランジスタにカスコード接続されたカスコードトランジスタと
    をさらに具備する請求項1記載の固体撮像素子。
  5. 前記フォトダイオード、前記電荷蓄積部、前記浮遊拡散層、前記露光終了時転送トランジスタ、前記フォトダイオードリセットトランジスタ、前記変換終了時転送トランジスタおよび前記浮遊拡散層リセットトランジスタは、複数の画素のそれぞれに配置される
    請求項1記載の固体撮像素子。
  6. 前記電荷蓄積部、前記露光終了時転送トランジスタおよび前記変換終了時転送トランジスタは、前記フォトダイオードおよび前記浮遊拡散層を共有する複数のメモリ回路のそれぞれに配置される
    請求項5記載の固体撮像素子。
  7. 前記アナログデジタル変換器は、前記複数の画素のそれぞれに配置される
    請求項5記載の固体撮像素子。
  8. 前記アナログデジタル変換器は、各々が所定数の画素からなる複数の画素ブロックのそれぞれに配置される
    請求項5記載の固体撮像素子。
  9. 前記アナログデジタル変換器は、前記リセットレベル変換処理の間に前記フォトダイオード内の前記電荷の量が初期化された場合には前記リセットレベル変換処理を最初から再度実行する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  10. 前記アナログデジタル変換器は、前記信号レベル変換処理の間に前記フォトダイオード内の前記電荷の量が初期化された場合には前記信号レベル変換処理を最初から再度実行する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  11. 前記リセットレベルを変換した前記デジタル信号と前記信号レベルを変換した前記デジタル信号との差分を画像データとして求める相関二重サンプリング処理を実行する信号処理部をさらに具備する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  12. 前記信号処理部は、前記画像データから暗電流を除去する暗電流補正をさらに行う請求項11記載の固体撮像素子。
  13. 光電変換により電荷を生成するフォトダイオードと、
    前記電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    前記電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する浮遊拡散層と、
    所定の露光期間が終了するとフォトダイオードから前記電荷蓄積部へ前記電荷を転送する露光終了時転送トランジスタと、
    前記露光期間が終了すると前記浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化するリセットトランジスタと、
    前記電荷蓄積部に前記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されると前記フォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する排出トランジスタと、
    所定のリセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると前記電荷蓄積部から前記浮遊拡散層へ前記電荷を転送する変換終了時転送トランジスタと、
    前記リセットレベルを変換した前記デジタル信号と前記信号レベルを変換したデジタル信号とを処理する信号処理部と
    を具備する撮像装置。
  14. 所定の露光期間が終了すると光電変換により電荷を生成するフォトダイオードから前記電荷を蓄積する電荷蓄積部へ前記電荷を転送する露光終了時転送手順と、
    前記露光期間が終了すると前記浮遊拡散層の電圧を所定のリセットレベルに初期化するリセット手順と、
    前記電荷蓄積部に前記電荷が転送された後に新たな露光期間が開始されると前記フォトダイオード内で新たに生成された電荷を排出する排出手順と、
    所定のリセットレベルをデジタル信号に変換する処理が終了すると前記電荷蓄積部から、前記電荷を当該電荷の量に応じた信号レベルに変換する浮遊拡散層へ前記電荷を転送する変換終了時転送手順と
    を具備する固体撮像素子の制御方法。
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