JP5977680B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置に関する。
近年、固体撮像装置としてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサが注目され、実用化されている。このCMOSイメージセンサは、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)イメージセンサが専用の製造プロセスによって製造されるのに対し、一般的な半導体の製造プロセスを用いて製造することが可能である。このことから、CMOSイメージセンサは、例えば、SOC(System On Chip)のように、センサ内に種々の機能回路を組み込むことによって、多機能化を実現することが可能となっている。
そして、近年では、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラや内視鏡などに搭載する固体撮像装置として、例えば、特許文献1や特許文献2のように、アナログデジタル変換器(以下、「A/D変換回路」という)を内蔵した固体撮像装置を使用する例が増えている。このような固体撮像装置に内蔵されるA/D変換回路においては、ランプ型A/D変換回路を用いる場合がある。なお、以下の説明においてA/D変換回路といった場合には、ランプ型A/D変換回路のことを示すものとする。
図7は、従来の固体撮像装置の概略構成を示したブロック図である。図7に示した従来の固体撮像装置800は、垂直走査回路801と、画素アレイ部802と、アナログ信号処理回路803と、参照信号生成回路(以下、「DAC」という)804と、クロック生成回路805と、カラムA/D変換回路806と、水平走査回路807と、制御回路808と、を備えている。
固体撮像装置800は、画素アレイ部802内の各画素81から出力されたそれぞれの画素信号Vpに対して、アナログ信号処理回路803が、雑音(ノイズ)を除去することによってアナログ信号Vinを生成する。そして、アナログ信号処理回路803が生成したそれぞれのアナログ信号Vinを、カラムA/D変換回路806内に備えたそれぞれのA/D変換回路809がアナログデジタル変換し、デジタル信号DOUTとして順次出力する。
垂直走査回路801は、制御回路808から入力された制御信号に応じて、画素アレイ部802内の画素81を画素アレイ部802の行単位で選択し、選択した行の各画素81で発生した画素信号Vpをアナログ信号処理回路803に出力させる。なお、以下の説明においては、画素アレイ部802のある行が選択されてから、次の行が選択されるまでの期間を「水平期間」という。
画素アレイ部802は、複数の画素81を、固体撮像装置800の水平方向(図7における横方向)、および垂直方向(図7における縦方向)の二次元的に配置した画素アレイである。画素81のそれぞれは、フォトダイオードを備え、一定の蓄積時間内に入射した光量に応じた光電変換信号(画素信号)Vpを発生する。そして、画素アレイ部802は、垂直走査回路801からの選択に応じて、選択された画素81が発生した画素信号Vpを、アナログ信号処理回路803に出力する。
アナログ信号処理回路803は、制御回路808から入力された制御信号に応じて、画素アレイ部802から入力された画素信号Vpからリセット雑音や1/f雑音などのノイズを除去した後、ノイズ除去後の画素信号Vpを増幅する。そして、アナログ信号処理回路803は、増幅したノイズ除去後の画素信号Vpを、アナログ信号VinとしてカラムA/D変換回路806に出力する。
DAC804は、制御回路808から入力された制御信号に応じて、それぞれの水平期間において、時間に対し一定の割合で電圧値が変化するランプ波Vrampを生成し、生成したランプ波VrampをカラムA/D変換回路806に出力する。
クロック生成回路805は、カラムA/D変換回路806がアナログデジタル変換する際に用いる、一定の間隔で互いに位相の異なる複数のクロック(以下、「多相クロック」という)DUを生成する。そして、クロック生成回路805は、生成した多相クロックDUのそれぞれを、カラムA/D変換回路806に出力する。
カラムA/D変換回路806は、コンパレータ(比較器)82とデータ処理回路900とを備えた同じ構成のA/D変換回路809を、画素アレイ部802の列の数だけ複数備えている。画素アレイ部802の各列に備えたA/D変換回路809のそれぞれは、各水平期間において、コンパレータ82が、入力されたアナログ信号Vinの電圧値とランプ波Vrampの電圧値との比較処理(以下、単に「比較処理」という)を行う。そして、データ処理回路900が、ランプ波Vrampの初期値のタイミングからコンパレータ82の比較処理が完了したタイミングまでの時間を、多相クロックDUに基づいて数値化(2進化)することによって、それぞれのA/D変換回路809に入力されたアナログ信号Vinの大きさに応じたデジタル信号DOUTを生成する。
水平走査回路807は、カラムA/D変換回路806内に備えたそれぞれのA/D変換回路809によってアナログデジタル変換されたデジタル信号DOUTを、画素アレイ部802の列単位で選択し、選択した列のデジタル信号DOUTを固体撮像装置800の出力として順次出力する。
ここで、従来の固体撮像装置800において、A/D変換回路809に備えたデータ処理回路900について説明する。図8は、従来の固体撮像装置800に備えたA/D変換回路809内のデータ処理回路900の概略構成を示したブロック図である。図8に示した従来のデータ処理回路900は、ラッチ部901とデジタル生成部902とを備えている(特許文献1参照)。
データ処理回路900は、多相クロックの位相の状態を、コンパレータ82が比較処理を完了したタイミングでラッチ部901に保持し、保持した多相クロックの位相の状態をデジタル生成部902で数値化することによって、2進化したデジタル信号を生成して出力する。なお、以下の説明においては、符号に続く“[ ]:括弧”内に示した数字で、それぞれの信号のビットを表すこととする。例えば、2ビット目の信号は、“[1]”、16ビット目の信号は、“[15]”と表す。
ラッチ部901は、多相クロックDUのそれぞれの相のクロック信号の状態をラッチ(保持)する回路であり、多相クロックDUの数と同じ数のリピータ91およびラッチ回路92を備えている。図8に示したデータ処理回路900に備えたラッチ部901では、L相(Lは正の整数)の多相クロックDU[L−1:0]のそれぞれの相に対応したL個のリピータ91(RP[L−1:0])およびラッチ回路92(DF[L−1:0])を備えている場合を示している。
なお、図8に示したラッチ部901では、リピータ91の符号として「RP」を、ラッチ回路92の符号として「DF」をそれぞれ付与し、符号「RP」および「DF」に続く“[ ]:括弧”内に、多相クロックDUにおいてビットに相当するそれぞれの相を表す数字を示すことによって、リピータ91およびラッチ回路92のそれぞれが対応する多相クロックDUの相を表している。例えば、多相クロックDUの2相目は、多相クロックDU[1]と表し、多相クロックDU[1]に対応するリピータ91をリピータRP[1]と表し、リピータRP[1]に対応するラッチ回路92をラッチ回路DF[1]と表している。
各リピータ91は、対応する相の多相クロックDUの電圧を補償して駆動するバッファ回路であり、駆動した多相クロックDUを、対応するラッチ回路92のそれぞれに出力する。図8では、図7に示した従来の固体撮像装置800において、データ処理回路900の外部に配置されたクロック生成回路805から入力された多相クロックDU[0]、DU[1]、・・・、DU[L−1]のそれぞれを、対応するリピータRP[0]、RP[1]、・・・、RP[L−1]のそれぞれが駆動し、対応するラッチ回路DF[0]、DF[1]、・・・、DF[L−1]のそれぞれに出力している(特許文献2参照)。
各ラッチ回路92は、コンパレータ82による比較処理において、アナログ信号Vinの電圧値とランプ波Vrampの電圧値とが一致したことを表す、すなわち、コンパレータ82が比較処理を完了したことを表すラッチ信号LATの反転タイミング(立ち上がり、または立ち下がりのタイミング)で、対応する多相クロックDUの各相のクロック信号の“High”または“Low”の状態をラッチ(保持)する。
そして、ラッチ部901は、各ラッチ回路DF[L−1:0]にラッチした多相クロックDU[L−1:0]のそれぞれの相のクロック信号の状態を表す出力信号DO[L−1:0]を、それぞれのラッチ回路92に対応した読み出しスイッチ信号SW[L−1:0]のタイミングに従って、デジタル生成部902に順次出力する。また、ラッチ部901は、最終段のラッチ回路DF[L−1]にラッチした多相クロックDU[L−1]と同一の周波数を表す出力信号DO[L−1]を、デジタル生成部902がデジタル信号DOUTを生成する際に用いるカウントクロックUPCLKとして、デジタル生成部902に出力する。
デジタル生成部902は、ラッチ部901から順次出力された出力信号DO[L−1:0]に基づいて、コンパレータ82が比較処理を完了したときの多相クロックDUの位相の状態を2進化したデジタル信号DOUTを生成する回路であり、例えば、図8に示すように、エンコーダ93と、下位カウンタ94と、マルチプレクサ95と、上位カウンタ96とを備えている。
エンコーダ93は、一般的な論理回路で構成され、ラッチ部901から入力された出力信号DO[L−1:0]に基づいて、下位カウンタ94が計数(カウント)に用いるカウントクロックBOCLKを生成して、下位カウンタ94に出力する。
下位カウンタ94は、カウントクロックBOCLKが“High”の状態である回数を計数(カウント)することによって、2進化した下位側のデジタル信号BOOUTを生成する。また、下位カウンタ94は、下位側のデジタル信号BOOUTの内、最上位ビットのデジタル信号を、出力信号BOMSBとして、上位カウンタ96に接続されたマルチプレクサ95に出力する。
マルチプレクサ95は、上位カウンタ96に出力する信号を、ラッチ回路DF[L−1]から出力されたカウントクロックUPCLK(出力信号DO[L−1])、または下位カウンタ94から出力された出力信号BOMSBのいずれか一方に切り替える。
上位カウンタ96は、マルチプレクサ95から入力されたカウントクロックUPCLK、または出力信号BOMSBのいずれか一方の信号が“High”の状態である回数を計数(カウント)することによって、2進化した上位側のデジタル信号UPOUTを生成する。
そして、デジタル生成部902は、上位カウンタ96が生成した上位側のデジタル信号UPOUTを上位ビットとし、下位カウンタ94が生成した下位側のデジタル信号BOOUTを下位ビットとして合成したデジタル信号を、デジタル信号DOUTとして出力する。
このようにして、従来の固体撮像装置800では、画素アレイ部802の各画素81で発生したそれぞれの画素信号Vpに応じたアナログ信号Vinを、カラムA/D変換回路806によってそれぞれアナログデジタル変換したデジタル信号DOUTを出力する。
特開2011−166235号公報 特開2011−166197号公報
ところで、従来からある一般的な固体撮像装置では、図7に示したように、A/D変換回路809を、画素81の列毎に備えているため、A/D変換回路809に備えたデータ処理回路900も、画素81の列毎に備えることになる。このとき、各列のデータ処理回路900自体を配置するために使用することができる領域の横幅は、画素アレイ部802に配置される画素81の間隔(画素ピッチ)以内に収める、すなわち、画素81の一列の幅(図7における1画素分の横方向の長さ)以内に収める必要がある。
また、近年では、固体撮像装置の高画素化や画素の微細化が求められており、画素81が配置される列の幅(図7における横方向の長さ)が、さらに狭く(短く)なる傾向にある。このため、固体撮像装置に、図8に示した構成のデータ処理回路900を配置する場合には、画素81の水平方向(図7における横方向)にデータ処理回路900を配置する領域を広げることが困難になり、画素81の垂直方向(図7における縦方向)にデータ処理回路900を配置する領域を広げて、それぞれの回路を順に配置することになる。
より具体的には、図8に示したデータ処理回路900では、リピータRP[0]、ラッチ回路DF[0]、リピータRP[1]、ラッチ回路DF[1]・・・リピータRP[L−1]、ラッチ回路DF[L−1]、エンコーダ93、下位カウンタ94、マルチプレクサ95、上位カウンタ96の順番(図8の左側から右側に向かった順番)で、画素81の垂直方向(図7における縦方向)に、それぞれの回路を配置することになる。
また、近年では、固体撮像装置が出力するデジタル信号DOUTの高分解能化も求められている。これに対しては、固体撮像装置800に備えたA/D変換回路809に入力する多相クロックDUの相数Lを増やすことによって、固体撮像装置800が出力するデジタル信号DOUTのビット数を増加させ、出力分解能を高くすることができる。
しかしながら、A/D変換回路809に入力する多相クロックDUの相数Lを増やすと、データ処理回路900内のラッチ部901に備えるリピータ91およびラッチ回路92の段数が多くなり、つまり、リピータ91およびラッチ回路92の個数Lが多くなり、データ処理回路900の回路規模が増大する。これにより、データ処理回路900を配置するために画素81の垂直方向(図7における縦方向)に広げる領域が大きくなる。このため、多相クロックDUの相数Lに応じて、回路間の配線長が長くなる箇所が存在してしまい、配線長が長い信号線を駆動する回路では、より大きな駆動能力を必要としてしまう。これにより、回路の駆動能力を大きくした回路では、回路面積や消費電流が増大してしまう、という問題がある。
例えば、図8に示したデータ処理回路900では、ラッチ部901内のリピータ91およびラッチ回路92を、多相クロックDUの相数Lと同じ数だけ備えているため、それぞれのラッチ回路92が対応する多相クロックDUの各相のクロック信号の状態をラッチ(保持)するためのラッチ信号LATの配線長が、多相クロックDUの相数Lに応じて長くなってしまう。このため、ラッチ信号LATの信号線の配線負荷が大きくなり、ラッチ信号LATを出力するコンパレータ82の出力回路(バッファ回路)の駆動能力を大きくして、ラッチ信号LATの駆動能力を高める必要がでてくる。これにより、コンパレータ82の出力回路の回路面積や消費電流が増大してしまう、という問題がある。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、固体撮像装置に備えたA/D変換回路がアナログデジタル変換する際に用いる多相クロックの相数に応じて駆動能力が定まる回路の、回路面積や消費電流を削減することができる固体撮像装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の固体撮像装置は、第1の基板と第2の基板とが、接続部によって電気的に接続された固体撮像装置であって、入射した光量に応じた光電変換信号を発生する光電変換素子が前記第1の基板上に配置された画素が、二次元の行列状に複数配置され、前記画素のそれぞれが発生した光電変換信号を画素信号として行毎に出力する画素部と、前記画素部に具備した複数の前記画素の1列毎または複数列毎に配置され、予め定めた一定の間隔で互いに位相が異なる複数の相のクロック信号からなる多相クロックの位相の状態を、前記画素信号に応じて数値化したデジタル信号を生成するアナログデジタル変換器と、を備え、前記アナログデジタル変換器は、前記多相クロックに応じて回路規模が定まる第1の回路構成部および第2の回路構成部を具備し、前記第1の回路構成部を、前記第1の基板または前記第2の基板のいずれか一方の基板上に配置し、前記第2の回路構成部を、前記第1の回路構成部が配置されていない、前記第1の基板または前記第2の基板のいずれか一方の基板上に配置する、ことを特徴とする。
また、本発明の固体撮像装置における前記アナログデジタル変換器は、入力された前記画素信号と、時間の経過とともに単調に増加または減少する参照信号とを比較し、該参照信号と該画素信号との関係が、予め定められた条件を満たしたことを表す比較信号を出力する比較回路と、前記比較信号が出力されたタイミングで、前記多相クロックの対応する相の前記クロック信号の位相の状態を保持する複数のラッチ回路を有するラッチ部と、前記多相クロックの対応する相の前記クロック信号の電圧を補償して駆動し、該駆動したクロック信号を、対応する前記ラッチ回路に出力する複数のバッファ回路を有するリピータ部と、を具備し、前記第1の回路構成部は、前記ラッチ部であり、前記第2の回路構成部は、前記リピータ部である、ことを特徴とする。
また、本発明の固体撮像装置における前記アナログデジタル変換器は、入力された前記画素信号と、時間の経過とともに単調に増加または減少する参照信号とを比較し、該参照信号と該画素信号との関係が、予め定められた条件を満たしたことを表す比較信号を出力する比較回路と、前記比較信号が出力されたタイミングで、前記多相クロックの対応する相の前記クロック信号の位相の状態を保持する複数のラッチ回路を有するラッチ部と、前記ラッチ部の予め定めたラッチ回路の出力信号を駆動する信号駆動回路と、前記ラッチ部のそれぞれのラッチ回路の出力信号に基づいて、前記多相クロックの位相の状態を数値化した下位側のデジタル信号を生成する下位デジタル信号生成部と、前記信号駆動回路が駆動した予め定めた前記ラッチ回路の出力信号、または前記下位デジタル信号生成部が生成した下位側のデジタル信号の予め定めたビットの信号に基づいて、数値化した上位側のデジタル信号を生成する上位デジタル信号生成部と、を具備し、前記第1の回路構成部は、前記信号駆動回路であり、前記第2の回路構成部は、前記下位デジタル信号生成部である、ことを特徴とする。
また、本発明の固体撮像装置における前記信号駆動回路は、シュミットトリガ回路であり、前記下位デジタル信号生成部は、前記ラッチ部のそれぞれのラッチ回路の出力信号に基づいて、前記多相クロックの位相の状態をエンコードするエンコーダと、前記エンコーダの出力信号が予め定めた状態となる回数を計数する下位カウンタと、を有し、前記上位デジタル信号生成部は、前記信号駆動回路が駆動した予め定めた前記ラッチ回路の出力信号、または前記下位カウンタの予め定めたビットの出力信号のいずれか一方の出力信号を出力するマルチプレクサと、前記マルチプレクサの出力信号が予め定めた状態となる回数を計数する上位カウンタと、を有し、前記第2の回路構成部は、前記エンコーダまたは前記下位カウンタの内、少なくとも1つの回路要素を備える、ことを特徴とする。
また、本発明の固体撮像装置は、前記第2の基板上に配置され、前記参照信号を生成する参照信号生成回路と、前記第2の基板上に配置され、前記アナログデジタル変換器がアナログデジタル変換を開始するタイミングで前記多相クロックを生成するクロック生成回路と、をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明の固体撮像装置は、前記第1の回路構成部を前記第1の基板に配置し、前記第2の回路構成部を前記第2の基板に配置する、ことを特徴とする。
本発明によれば、固体撮像装置に備えたA/D変換回路がアナログデジタル変換する際に用いる多相クロックの相数に応じて駆動能力が定まる回路の、回路面積や消費電流を削減することができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態における固体撮像装置の概略構成を示したブロック図である。 本第1の実施形態の固体撮像装置に備えたA/D変換回路の概略構成を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態における固体撮像装置の概略構成を示したブロック図である。 本第2の実施形態の固体撮像装置に備えたA/D変換回路内のデータ処理回路の概略構成を示したブロック図である。 本発明の第3の実施形態における固体撮像装置の概略構成を示したブロック図である。 本第3の実施形態の固体撮像装置に備えたA/D変換回路内のデータ処理回路の概略構成を示したブロック図である。 従来の固体撮像装置の概略構成を示したブロック図である。 従来の固体撮像装置に備えたA/D変換回路内のデータ処理回路の概略構成を示したブロック図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明は、例示のために特定の詳細な内容が含まれている。しかし、当業者であれば、以下に説明する詳細な内容に様々な変更を加えた場合であっても、本発明の範囲を超えないことは理解できるであろう。従って、以下に説明する本発明の例示的な実施形態は、権利を請求された発明に対して、一般性を失わせることなく、また、何ら限定をすることもなく、述べられたものである。
図1は、本第1の実施形態における固体撮像装置の概略構成を示したブロック図である。図1に示した本第1の実施形態の固体撮像装置100は、第1の基板10と、第2の基板20と、基板間接続部30とから構成される。固体撮像装置100では、画素アレイ部102が第1の基板10に配置され、カラムA/D変換回路106が第1の基板10と第2の基板20とに分かれて配置されている。第1の基板10と第2の基板20とは、それぞれ別々に作製し、基板間接続部30によって電気的に接続されて、第1の基板10と第2の基板20とが貼り合わされた状態で固体撮像装置100を形成している。
固体撮像装置100は、画素アレイ部102内の各画素11から出力されたそれぞれのアナログ信号Vinを、カラムA/D変換回路106内に備えたそれぞれのアナログデジタル変換器(以下、「A/D変換回路」という)200によってアナログデジタル変換し、デジタル信号DOUTとして順次出力する。
画素アレイ部102は、複数の画素11を、固体撮像装置100の水平方向(図1における横方向)、および垂直方向(図1における縦方向)の二次元的に配置した画素アレイである。画素11のそれぞれは、フォトダイオード(光電変換素子)を備え、一定の蓄積時間内に入射した光量に応じた光電変換信号(画素信号)を発生する。そして、画素アレイ部102は、画素11が発生した光電変換信号(画素信号)を、行毎にアナログ信号VinとしてカラムA/D変換回路106に出力する。
カラムA/D変換回路106は、第1の基板10に配置された第1A/D変換部1061と、第2の基板20に配置された第2A/D変換部1062とによって構成されている。また、第1A/D変換部1061は、同じ構成の第1A/D変換回路201を、画素アレイ部102の列の数だけ複数備え、第2A/D変換部1062は、同じ構成の第2A/D変換回路202を、画素アレイ部102の列の数だけ複数備えている。そして、カラムA/D変換回路106内では、画素アレイ部102のある同じ列に対応した第1A/D変換回路201と第2A/D変換回路202とで、画素アレイ部102のある列に対応したA/D変換回路200を構成している。
画素アレイ部102の各列に備えたA/D変換回路200のそれぞれは、一定の間隔で互いに位相の異なる複数のクロック(以下、「多相クロック」という)を、アナログ信号Vinの大きさに応じて計数(カウント)することによって、アナログ信号Vinの大きさを数値化(2進化)する。
そして、カラムA/D変換回路106は、画素アレイ部102の各列に備えたそれぞれのA/D変換回路200が多相クロックをカウントしたそれぞれの結果を、画素アレイ部102の各列のアナログ信号Vinの大きに応じたデジタル信号DOUTとして、列毎に順次出力する。
次に、本第1の実施形態の固体撮像装置100に備えたA/D変換回路200の構成について説明する。図2は、本第1の実施形態の固体撮像装置100に備えたA/D変換回路200の概略構成を示したブロック図である。図2に示したA/D変換回路200は、第1の基板10に配置された第1A/D変換回路201と、第2の基板20に配置された第2A/D変換回路202とから構成されている。また、第1A/D変換回路201は、駆動回路2011と、データ処理回路2012とを備えている。
駆動回路2011は、入力されたアナログ信号Vinに基づいて、データ処理回路2012に備えた一部の回路を駆動する回路であり、対象の回路を駆動するための駆動信号DIVOUTを、データ処理回路2012に出力する。
データ処理回路2012と第2A/D変換回路202とは、共に動作することによって、多相クロックを、駆動回路2011から入力された駆動信号DIVOUTに応じてカウントし、カウントした結果に基づいて、アナログ信号Vinの大きさに応じたデジタル信号DOUTを生成する。
なお、第2A/D変換回路202は、A/D変換回路200に入力される多相クロックの相数に応じて回路規模が増大し、回路面積が大きくなる回路である。つまり、第2A/D変換回路202は、多相クロックの相数に応じて画素アレイ部102に配置された画素11の垂直方向(図1における縦方向)に領域を広げる必要がある回路である。
ここで、例えば、A/D変換回路200のそれぞれの構成要素を、図7に示した従来の固体撮像装置800に備えたA/D変換回路809のような従来のA/D変換回路と同様に配置にした場合を考える。この場合には、1つの基板内に、駆動回路2011、第2A/D変換回路202、データ処理回路2012の順番で、画素アレイ部102に配置された画素11の垂直方向に配置する構成になる。このため、例えば、従来のA/D変換回路809におけるラッチ信号LATに相当する駆動信号DIVOUTは、第2A/D変換回路202に備えた構成要素の領域を通過してデータ処理回路2012に入力されることになる。第2A/D変換回路202は、上述したように、A/D変換回路に入力される多相クロックの相数に応じて回路規模が増大するため、駆動信号DIVOUTの配線長は、従来のA/D変換回路809と同様に、多相クロックの相数に応じて長くなり、駆動信号DIVOUTの信号線の配線負荷が大きくなってしまう。このことから、従来のA/D変換回路では、駆動回路2011の駆動能力を高くして駆動信号DIVOUTを駆動することが必要になり、駆動回路2011の回路面積や消費電流が増大してしまうことになる。
しかし、図2に示したように、固体撮像装置100に備えたA/D変換回路200では、多相クロックの相数に応じて回路規模が増大する第2A/D変換回路202を、駆動回路2011およびデータ処理回路2012を備えた第1A/D変換回路201が配置されている第1の基板10とは別の第2の基板20内に配置し、基板間接続部30を介して第1A/D変換回路201と接続している。
これにより、固体撮像装置100では、それぞれのA/D変換回路200内において、駆動回路2011からデータ処理回路2012に入力される駆動信号DIVOUTの配線長が、第2A/D変換回路202の回路規模に影響されることがなくなり、駆動信号DIVOUTの配線長を短くして、駆動信号DIVOUTの信号線の配線負荷を小さくすることができる。このことにより、固体撮像装置100に備えたA/D変換回路200では、駆動回路2011の駆動能力を低くすることができ、駆動回路2011の回路面積や消費電流を削減することができる。
上記に述べたとおり、本第1の実施形態の固体撮像装置100では、A/D変換回路200の構成要素の内、多相クロックの相数に応じて回路規模が増大する第2A/D変換回路202を、駆動回路2011およびデータ処理回路2012を備えた第1A/D変換回路201が配置されている第1の基板10とは別の第2の基板20内に配置する。これにより、本第1の実施形態の固体撮像装置100では、A/D変換回路200に備えた駆動回路2011がデータ処理回路2012に出力する駆動信号DIVOUTの配線長を、従来のA/D変換回路よりも短くすることができ、駆動信号DIVOUTの信号線の配線負荷を小さくすることができる。これにより、本第1の実施形態の固体撮像装置100では、画素アレイ部102の各列に対応するそれぞれのA/D変換回路200に備えた駆動回路2011の駆動能力を低くして消費電流を削減することができ、固体撮像装置100自体の消費電力を削減することができる。
また、本第1の実施形態の固体撮像装置100では、上述したように第1A/D変換回路201と第2A/D変換回路202とを第1の基板10と第2の基板20とに分けて配置することにより、画素アレイ部102の各列に備えたA/D変換回路200のそれぞれにおいて、駆動回路2011の駆動能力を低くすることができ、駆動回路2011の回路面積を小さくすることができる。さらに、本第1の実施形態の固体撮像装置100では、第2A/D変換回路202を第2の基板20内に配置することにより、A/D変換回路200を形成する画素アレイ部102の垂直方向(図1における縦方向)の領域を小さくすることができる。より具体的には、駆動回路2011、第2A/D変換回路202、データ処理回路2012の順番で、画素アレイ部102の垂直方向に配置して形成する従来のA/D変換回路に比べて、A/D変換回路200の垂直方向の回路長を、第2A/D変換回路202の垂直方向の回路長の分だけ短くして形成することができる。これにより、本第1の実施形態の固体撮像装置100では、画素アレイ部102が配置されている第1の基板10のチップ面積、すなわち、固体撮像装置100の実装面積を縮小し、固体撮像装置100自体の小型化を実現することができる。
なお、上述した本第1の実施形態の固体撮像装置100における効果は、固体撮像装置100が出力するデジタル信号DOUTの高分解能化に対応するために多相クロックの相数を増やすにつれて、より大きな効果を得ることができる。
なお、本第1の実施形態の固体撮像装置100では、図1に示したように、画素アレイ部102とカラムA/D変換回路106内の第1A/D変換部1061とを第1の基板10に配置し、カラムA/D変換回路106内の第2A/D変換部1062を第2の基板20に配置した場合について説明した。しかし、第1の基板10と第2の基板20とのそれぞれに配置するカラムA/D変換回路106の構成要素は、図1に示した配置に限定されるものではなく、例えば、図1に示した配置と逆の配置にすることもできる。すなわち、画素アレイ部102とカラムA/D変換回路106内の第2A/D変換部1062とを第1の基板10に配置し、カラムA/D変換回路106内の第1A/D変換部1061を第2の基板20に配置する構成にすることもできる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は、本第2の実施形態における固体撮像装置の概略構成を示したブロック図である。図3に示した本第2の実施形態の固体撮像装置300は、図1に示した第1の実施形態の固体撮像装置100と同様に、第1の基板10と、第2の基板20と、基板間接続部30とから構成される。固体撮像装置300では、垂直走査回路301と、画素アレイ部102と、アナログ信号処理回路303と、水平走査回路307と、制御回路308とが第1の基板10に配置され、参照信号生成回路(以下、「DAC」という)304と、クロック生成回路305とが第2の基板20に配置されている。また、固体撮像装置300では、カラムA/D変換回路306が第1の基板10と第2の基板20とに分かれて配置されている。第1の基板10と第2の基板20とは、それぞれ別々に作製され、第1の実施形態の固体撮像装置100と同様に、基板間接続部30によって電気的に接続されて、第1の基板10と第2の基板20とが貼り合わされた状態で固体撮像装置300を形成している。
なお、図3に示した本第2の実施形態の固体撮像装置300のブロック図では、固体撮像装置300の構成要素において、第1の実施形態の固体撮像装置100と同様の構成要素には、同一の符号を付与して示している。
固体撮像装置300は、画素アレイ部102内の各画素11から出力されたそれぞれの画素信号Vpに対して、アナログ信号処理回路303が、雑音(ノイズ)を除去することによってアナログ信号Vinを生成する。そして、アナログ信号処理回路303が生成したそれぞれのアナログ信号Vinを、カラムA/D変換回路306内に備えたそれぞれのA/D変換回路309がアナログデジタル変換し、デジタル信号DOUTとして順次出力する。
垂直走査回路301は、制御回路308から入力された制御信号に応じて、画素アレイ部102内の画素11を画素アレイ部102の行単位で選択し、選択した行の各画素11で発生した画素信号Vpをアナログ信号処理回路303に出力させる。なお、以下の説明においては、画素アレイ部102のある行が選択されてから、次の行が選択されるまでの期間を「水平期間」という。
画素アレイ部102は、第1の実施形態の固体撮像装置100に備えた画素アレイ部102と同様であるため、詳細な説明は省略する。ただし、固体撮像装置300では、垂直走査回路301からの選択に応じて選択された画素11が発生した光電変換信号(画素信号)を、画素信号Vpとしてアナログ信号処理回路303に出力する。
アナログ信号処理回路303は、制御回路308から入力された制御信号に応じて、画素アレイ部102から入力された画素信号Vpからリセット雑音や1/f雑音などのノイズを除去した後、ノイズ除去後の画素信号Vpを増幅する。そして、アナログ信号処理回路303は、増幅したノイズ除去後の画素信号Vpを、アナログ信号VinとしてカラムA/D変換回路306に出力する。
DAC304は、制御回路308から入力された制御信号に応じて、それぞれの水平期間において、時間に対し一定の割合で電圧値が変化するランプ波Vramp(参照信号)を生成し、生成したランプ波VrampをカラムA/D変換回路306に出力する。DAC304が出力するランプ波Vrampは、時間の経過とともに電圧値が単調に増加または減少する信号である。
クロック生成回路305は、カラムA/D変換回路306がアナログデジタル変換を開始するときに、アナログデジタル変換に用いる、一定の間隔で互いに位相の異なる複数のクロック(以下、「多相クロック」という)DUを生成する。そして、クロック生成回路305は、生成した多相クロックDUのそれぞれを、カラムA/D変換回路306に出力する。
カラムA/D変換回路306は、第1の基板10に配置された、画素アレイ部102の列の数と同じ数の複数のコンパレータ(比較器,比較回路)32、および第1データ処理群3061と、第2の基板20に配置された第2データ処理群3062とによって構成されている。また、第1データ処理群3061は、同じ構成の第1データ処理回路401を、画素アレイ部102の列の数だけ複数備え、第2データ処理群3062は、同じ構成の第2データ処理回路402を、画素アレイ部102の列の数だけ複数備えている。そして、カラムA/D変換回路306内では、画素アレイ部102のある同じ列に対応した第1データ処理回路401と第2データ処理回路402とで、画素アレイ部102のある列に対応したデータ処理回路400を構成し、このデータ処理回路400と同じ画素アレイ部102のある列に対応したコンパレータ32とで、画素アレイ部102のある列に対応したA/D変換回路309を構成している。
画素アレイ部102の各列に備えたA/D変換回路309のそれぞれは、各水平期間において、コンパレータ32が、入力されたアナログ信号Vinの電圧値とランプ波Vrampの電圧値との比較処理(以下、単に「比較処理」という)を行う。そして、データ処理回路400が、ランプ波Vrampの初期値のタイミングからコンパレータ32の比較処理が完了したタイミングまでの時間を、多相クロックDUに基づいて数値化(2進化)することによって、それぞれのA/D変換回路309に入力されたアナログ信号Vinの大きさに応じたデジタル信号DOUTを生成する。
コンパレータ32は、比較処理において、入力されたアナログ信号Vinの電圧値とランプ波Vrampの電圧値との関係が、予め定められた条件を満たしたときに比較処理を完了したことを表すラッチ信号LAT(比較信号)を出力する。なお、予め定められた条件は、例えば、アナログ信号Vinの電圧値とランプ波Vrampの電圧値とが一致するなどの条件である。
水平走査回路307は、カラムA/D変換回路306内に備えたそれぞれのA/D変換回路309によってアナログデジタル変換されたデジタル信号DOUTを、画素アレイ部102の列単位で選択し、選択した列のデジタル信号DOUTを固体撮像装置300の出力として順次出力する。
次に、本第2の実施形態の固体撮像装置300に備えたA/D変換回路309内のデータ処理回路400の構成について説明する。図4は、本第2の実施形態の固体撮像装置300に備えたA/D変換回路309内のデータ処理回路400の概略構成を示したブロック図である。図4に示したデータ処理回路400は、第1の基板10に配置された第1データ処理回路401と、第2の基板20に配置された第2データ処理回路402とから構成されている。また、第1データ処理回路401は、ラッチ部4011と、デジタル生成部4012とを備え、ラッチ部4011は、複数のラッチ回路42を備えている。また、第2データ処理回路402は、リピータ部のみを備え、リピータ部は、複数のリピータ41を備えている。以下の説明においては、第2データ処理回路402を、リピータ部402ともいう。
データ処理回路400は、多相クロックDUの位相の状態を、コンパレータ32が比較処理を完了したタイミングで第1データ処理回路401内のラッチ部4011に保持し、保持した多相クロックDUの位相の状態をデジタル生成部4012で数値化することによって、2進化したデジタル信号を生成して出力する。なお、以下の説明においては、符号に続く“[ ]:括弧”内に示した数字で、それぞれの信号のビットを表すこととする。例えば、2ビット目の信号は、“[1]”、16ビット目の信号は、“[15]”と表す。
リピータ部402(第2データ処理回路402)は、対応する相の多相クロックDUの電圧を補償して駆動するバッファ回路であるリピータ41を、多相クロックDUの相数L(Lは正の整数)と同じ数だけ、複数備えている。図4に示したリピータ部402では、L相の多相クロックDU[L−1:0]のそれぞれの相に対応したL個のリピータ41(RP[L−1:0])を備えている場合を示している。
なお、図4に示したリピータ部402では、リピータ41の符号として「RP」を付与し、符号「RP」に続く“[ ]:括弧”内に、多相クロックDUにおいてビットに相当するそれぞれの相を表す数字を示すことによって、それぞれのリピータ41が対応する多相クロックDUの相を表している。例えば、多相クロックDUの2相目は、多相クロックDU[1]と表し、多相クロックDU[1]に対応するリピータ41をリピータRP[1]と表している。
各リピータ41は、第2の基板20で、A/D変換回路309の外部に配置されたクロック生成回路305から入力された多相クロックDU[0]、DU[1]、・・・、DU[L−1]のそれぞれを、対応するリピータRP[0]、RP[1]、・・・、RP[L−1]のそれぞれが駆動する。そして、各リピータ41は、駆動したそれぞれの相の多相クロックDUを、基板間接続部30を介して、第1の基板10に配置された第1データ処理回路401に備えたラッチ部4011内の対応するラッチ回路42のそれぞれに出力する。
ラッチ部4011は、対応する相の多相クロックDUのそれぞれの状態をラッチ(保持)する回路であるラッチ回路42を、多相クロックDUの相数Lと同じ数だけ、複数備えている。図4に示したラッチ部4011では、L相の多相クロックDU[L−1:0]のそれぞれの相に対応したL個のラッチ回路42(DF[L−1:0])を備えている場合を示している。
なお、図4に示したラッチ部4011では、ラッチ回路42の符号として「DF」を付与し、リピータ41と同様に、符号「DF」に続く“[ ]:括弧”内に、多相クロックDUのそれぞれの相を表す数字を示すことによって、それぞれのラッチ回路42が対応する多相クロックDUの相を表している。例えば、多相クロックDU[1]に対応するラッチ回路42をラッチ回路DF[1]と表している。
各ラッチ回路42は、コンパレータ32による比較処理において、アナログ信号Vinの電圧値とランプ波Vrampの電圧値とが一致したことを表す、すなわち、コンパレータ32が比較処理を完了したことを表すラッチ信号LATの反転タイミング(立ち上がり、または立ち下がりのタイミング)で、多相クロックDUの各相のクロック信号の“High”または“Low”の状態をラッチ(保持)する。
より具体的には、ラッチ回路DF[0]、DF[1]、・・・、DF[L−1]のそれぞれは、ラッチ信号LATの反転タイミングで、第2の基板20に配置されたリピータ部402内の対応するリピータRP[0]、RP[1]、・・・、RP[L−1]から基板間接続部30を介して入力された、多相クロックDU[0]、DU[1]、・・・、DU[L−1]の“High”または“Low”の状態をラッチする。
そして、ラッチ部4011は、各ラッチ回路DF[L−1:0]にラッチした多相クロックDU[L−1:0]のそれぞれの相のクロック信号の状態を表す出力信号DO[L−1:0]を、それぞれのラッチ回路42に対応した読み出しスイッチ信号SW[L−1:0]のタイミングに従って、デジタル生成部4012に順次出力する。また、ラッチ部4011は、最終段のラッチ回路DF[L−1]にラッチした多相クロックDU[L−1]と同一の周波数を表す出力信号DO[L−1]を、デジタル生成部4012がデジタル信号DOUTを生成する際に用いるカウントクロックとして、デジタル生成部4012に出力する。
デジタル生成部4012は、ラッチ部4011から順次出力された出力信号DO[L−1:0]に基づいて、コンパレータ32が比較処理を完了したときの多相クロックDUの位相の状態を2進化したデジタル信号DOUTを生成する。なお、デジタル生成部4012の構成および動作は、図8に示したデータ処理回路900内のデジタル生成部902の構成および動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このような構成によって、固体撮像装置300では、画素アレイ部102の各画素11で発生したそれぞれの画素信号Vpに応じたアナログ信号Vinを、カラムA/D変換回路306によってそれぞれアナログデジタル変換したデジタル信号DOUTを出力する。
そして、固体撮像装置300では、A/D変換回路309のデータ処理回路400の構成要素を、上述したように配置する。より具体的には、固体撮像装置300では、A/D変換回路309に入力される多相クロックの相数Lに応じて回路規模が増大し、回路面積が大きくなるデータ処理回路400内のラッチ部4011と、リピータ部402(第2データ処理回路402)とのそれぞれを、第1の基板10と第2の基板20とに分けて配置し、基板間接続部30で接続する。
つまり、図8に示した従来のデータ処理回路900においては、ラッチ部901の構成要素であるリピータ91とラッチ回路92とを、1つの基板内で垂直方向(図7における縦方向)に交互に配置することによって、多相クロックの相数Lに応じてラッチ部901の回路規模が増大していた。これに対して、固体撮像装置300では、多相クロックの相数Lに応じて回路規模が増大する(数が増加する)、ラッチ部901の構成要素であるリピータ91に対応するリピータ41と、ラッチ回路92に対応するラッチ回路42とを、第1の基板10と第2の基板20とのそれぞれに分けて配置する。
これにより、固体撮像装置300では、それぞれのA/D変換回路309内において、コンパレータ32から第1データ処理回路401に備えたラッチ部4011内のそれぞれのラッチ回路42に入力されるラッチ信号LATの配線長が、リピータ部402の回路規模に影響されることがなくなり、ラッチ信号LATの配線長を、従来のA/D変換回路809よりも短くして、ラッチ信号LATの信号線の配線負荷を小さくすることができる。このことにより、固体撮像装置300に備えたA/D変換回路309では、コンパレータ32の駆動能力を低くすることができ、コンパレータ32の回路面積や消費電流を削減することができる。
上記に述べたとおり、本第2の実施形態の固体撮像装置300では、A/D変換回路309の構成要素の内、多相クロックの相数Lに応じて回路規模が増大するデータ処理回路400内のラッチ部4011と、リピータ部402(第2データ処理回路402)とのそれぞれを、第1の基板10と第2の基板20とに分けて配置する。これにより、本第2の実施形態の固体撮像装置300では、A/D変換回路309に備えたコンパレータ32が第1データ処理回路401に備えたラッチ部4011内のそれぞれのラッチ回路42に出力するラッチ信号LATの配線長を、従来のA/D変換回路よりも短くすることができ、ラッチ信号LATの信号線の配線負荷を小さくすることができる。これにより、本第2の実施形態の固体撮像装置300では、画素アレイ部102の各列に対応するそれぞれのA/D変換回路309に備えたコンパレータ32の駆動能力を低くして消費電流を削減することができ、第1の実施形態の固体撮像装置100と同様に、固体撮像装置300自体の消費電力を削減することができる。
また、本第2の実施形態の固体撮像装置300では、上述したようにラッチ部4011とリピータ部402(第2データ処理回路402)とを第1の基板10と第2の基板20とに分けて配置することにより、画素アレイ部102の各列に備えたA/D変換回路309のそれぞれにおいて、コンパレータ32の駆動能力を低くすることができ、コンパレータ32の回路面積を小さくすることができる。さらに、本第2の実施形態の固体撮像装置300では、リピータ部402(第2データ処理回路402)を第2の基板20内に配置することにより、A/D変換回路309を形成する画素アレイ部102の垂直方向(図3における縦方向)の領域を小さくすることができる。より具体的には、コンパレータ32、リピータ部402およびラッチ部4011、デジタル生成部4012の順番で、画素アレイ部102の垂直方向に配置して形成する従来のA/D変換回路に比べて、A/D変換回路309の垂直方向の回路長を、リピータ部402の垂直方向の回路長の分だけ短くして形成することができる。これにより、本第2の実施形態の固体撮像装置300でも、第1の実施形態の固体撮像装置100と同様に、画素アレイ部102が配置されている第1の基板10のチップ面積、すなわち、固体撮像装置300の実装面積を縮小し、固体撮像装置300自体の小型化を実現することができる。
なお、上述した本第2の実施形態の固体撮像装置300における効果は、第1の実施形態の固体撮像装置100と同様に、固体撮像装置300が出力するデジタル信号DOUTの高分解能化に対応するために多相クロックの相数Lを増やすにつれて、より大きな効果を得ることができる。
なお、本第2の実施形態の固体撮像装置300では、アナログ信号Vinのアナログデジタル変換に関わる構成要素を、図3に示したように配置した場合について説明した。より具体的には、カラムA/D変換回路306内の第1データ処理群3061を第1の基板10に配置し、DAC304、クロック生成回路305、およびカラムA/D変換回路306内の第2データ処理群3062を第2の基板20に配置した場合について説明した。しかし、第1の基板10と第2の基板20とのそれぞれに配置するアナログ信号Vinのアナログデジタル変換に関わる構成要素は、図3に示した配置に限定されるものではなく、異なる構成要素の組み合わせで、第1の基板10と第2の基板20とのそれぞれに配置することもできる。例えば、クロック生成回路305およびカラムA/D変換回路306内の第2データ処理群3062を第1の基板10に配置し、DAC304およびカラムA/D変換回路306内の第1データ処理群3061を第2の基板20に配置する構成にすることもできる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図5は、本第3の実施形態における固体撮像装置の概略構成を示したブロック図である。図5に示した本第3の実施形態の固体撮像装置500は、図1に示した第1の実施形態の固体撮像装置100および図3に示した第2の実施形態の固体撮像装置300と同様に、第1の基板10と、第2の基板20と、基板間接続部30とから構成される。固体撮像装置500では、垂直走査回路301と、画素アレイ部102と、アナログ信号処理回路303と、水平走査回路307と、制御回路308とが第1の基板10に配置され、DAC304と、クロック生成回路305とが第2の基板20に配置されている。また、固体撮像装置500では、カラムA/D変換回路506が第1の基板10と第2の基板20とに分かれて配置されている。第1の基板10と第2の基板20とは、それぞれ別々に作製され、第1の実施形態の固体撮像装置100および第2の実施形態の固体撮像装置300と同様に、基板間接続部30によって電気的に接続されて、第1の基板10と第2の基板20とが貼り合わされた状態で固体撮像装置500を形成している。
なお、固体撮像装置500は、第2の実施形態の固体撮像装置300に備えたカラムA/D変換回路306に代わって、カラムA/D変換回路506を備えた構成である。より具体的には、カラムA/D変換回路306内の第1データ処理群3061および第2データ処理群3062のそれぞれを、第1データ処理群5061および第2データ処理群5062に変更した構成である。そして、図5に示した本第3の実施形態の固体撮像装置500のブロック図では、固体撮像装置500の構成要素において、第1の実施形態の固体撮像装置100および第2の実施形態の固体撮像装置300と同様の構成要素には、同一の符号を付与して示している。従って、以下の説明においては、第1の実施形態の固体撮像装置100または第2の実施形態の固体撮像装置300から変更された構成要素および動作のみを説明し、第1の実施形態の固体撮像装置100または第2の実施形態の固体撮像装置300と同様の構成要素および動作に関する詳細な説明は省略する。
固体撮像装置500は、固体撮像装置300と同様に、画素アレイ部102内の各画素11から出力されたそれぞれの画素信号Vpに対して雑音(ノイズ)を除去したアナログ信号Vinを生成し、カラムA/D変換回路506内に備えたそれぞれのA/D変換回路509が、それぞれのアナログ信号Vinをアナログデジタル変換して、デジタル信号DOUTとして順次出力する。
アナログ信号処理回路303は、制御回路308から入力された制御信号に応じて、ノイズ除去後に増幅した、画素アレイ部102から入力された画素信号Vpに基づいたアナログ信号Vinを、カラムA/D変換回路506に出力する。
DAC304は、制御回路308から入力された制御信号に応じて、それぞれの水平期間におけるランプ波VrampをカラムA/D変換回路506に出力する。
クロック生成回路305は、カラムA/D変換回路506がアナログデジタル変換する際に用いる多相クロックDUのそれぞれを、カラムA/D変換回路506に出力する。
カラムA/D変換回路506は、第1の基板10に配置された、画素アレイ部102の列の数と同じ数の複数のコンパレータ(比較器,比較回路)32、および第1データ処理群5061と、第2の基板20に配置された第2データ処理群5062とによって構成されている。また、第1データ処理群5061は、同じ構成の第1データ処理回路601を、画素アレイ部102の列の数だけ複数備え、第2データ処理群5062は、同じ構成の第2データ処理回路602を、画素アレイ部102の列の数だけ複数備えている。そして、カラムA/D変換回路506内では、画素アレイ部102のある同じ列に対応した第1データ処理回路601と第2データ処理回路602とで、画素アレイ部102のある列に対応したデータ処理回路600を構成し、このデータ処理回路600と同じ画素アレイ部102のある列に対応したコンパレータ32とで、画素アレイ部102のある列に対応したA/D変換回路509を構成している。
画素アレイ部102の各列に備えたA/D変換回路509のそれぞれは、各水平期間において、コンパレータ32が、入力されたアナログ信号Vinの電圧値とランプ波Vrampの電圧値との比較処理を行う。そして、データ処理回路600が、ランプ波Vrampの初期値のタイミングからコンパレータ32の比較処理が完了したタイミングまでの時間を、多相クロックDUに基づいて数値化(2進化)することによって、それぞれのA/D変換回路509に入力されたアナログ信号Vinの大きさに応じたデジタル信号DOUTを生成する。
水平走査回路307は、カラムA/D変換回路506内に備えたそれぞれのA/D変換回路509によってアナログデジタル変換されたデジタル信号DOUTを、画素アレイ部102の列単位で選択し、選択した列のデジタル信号DOUTを固体撮像装置500の出力として順次出力する。
次に、本第3の実施形態の固体撮像装置500に備えたA/D変換回路509内のデータ処理回路600の構成について説明する。図6は、本第3の実施形態の固体撮像装置500に備えたA/D変換回路509内のデータ処理回路600の概略構成を示したブロック図である。図6に示したデータ処理回路600は、第1の基板10に配置された第1データ処理回路601と、第2の基板20に配置された第2データ処理回路602とから構成されている。また、第1データ処理回路601は、ラッチ部6011と、第1デジタル生成部6012とを備えている。また、ラッチ部6011は、複数のラッチユニット61を備え、第1デジタル生成部6012は、シュミットトリガ62と、マルチプレクサ65と、上位カウンタ66とを備えている。また、第2データ処理回路602は、エンコーダ63と、下位カウンタ64とを備えている。以下の説明においては、第2データ処理回路602を、第2デジタル生成部602ともいう。
データ処理回路600は、多相クロックDUの位相の状態を、コンパレータ32が比較処理を完了したタイミングで第1データ処理回路601内のラッチ部6011に保持し、保持した多相クロックDUの位相の状態を第1デジタル生成部6012および第2デジタル生成部602(第2データ処理回路602)で数値化することによって、2進化したデジタル信号を生成して出力する。なお、以下の説明においては、符号に続く“[ ]:括弧”内に示した数字で、それぞれの信号のビットを表すこととする。例えば、2ビット目の信号は、“[1]”、16ビット目の信号は、“[15]”と表す。
ラッチ部6011は、対応する相の多相クロックDUのそれぞれの状態をラッチ(保持)する回路であるラッチユニット61を、多相クロックDUの相数L(Lは正の整数)と同じ数だけ、複数備えている。図6に示したラッチ部6011では、L相の多相クロックDU[L−1:0]のそれぞれの相に対応したL個のラッチユニット61を備えている場合を示している。なお、各ラッチユニット61は、対応する相の多相クロックDUの電圧を補償して駆動するバッファ回路であるリピータを備えている。
各ラッチユニット61は、コンパレータ32から入力されたラッチ信号LATの反転タイミング(立ち上がり、または立ち下がりのタイミング)で、多相クロックDUの各相のクロック信号の“High”または“Low”の状態をラッチ(保持)する。
そして、ラッチ部6011は、各ラッチユニット61にラッチした多相クロックDU[L−1:0]のそれぞれの相のクロック信号の状態を表す出力信号DO[L−1:0]を、基板間接続部30を介して、第2の基板20に配置された第2デジタル生成部602に備えたエンコーダ63に順次出力する。また、ラッチ部6011は、最終段のラッチユニット61[L−1]にラッチした多相クロックDU[L−1]と同一の周波数を表す出力信号DO[L−1]を、第1デジタル生成部6012がデジタル信号DOUTを生成する際に用いるカウントクロックとして、第1デジタル生成部6012に備えたシュミットトリガ62に出力する。
エンコーダ63は、一般的な論理回路で構成され、第1の基板10に配置されたラッチ部6011から入力された出力信号DO[L−1:0]に基づいて、下位カウンタ64が計数(カウント)に用いるカウントクロックBOCLKを生成して、下位カウンタ64に出力する。
下位カウンタ64は、カウントクロックBOCLKが“High”の状態である回数を計数(カウント)することによって、2進化した下位側のデジタル信号BOOUTを生成し、基板間接続部30を介して、第1の基板10に配置された第1データ処理回路601に備えた第1デジタル生成部6012に出力する。また、下位カウンタ64は、下位側のデジタル信号BOOUTの内、最上位ビットのデジタル信号を、出力信号BOMSBとして、基板間接続部30を介して、第1の基板10に配置された第1データ処理回路601に備えた第1デジタル生成部6012内で上位カウンタ66に接続されたマルチプレクサ65に出力する。
シュミットトリガ62は、ラッチ部6011から入力されたカウントクロックの状態遷移中の変動を抑えることによって、カウントクロックの中間の遷移状態を上位カウンタ66が計数(カウント)してしまう誤動作(ミスカウント)を防ぐ回路であり、カウントクロックを駆動する。シュミットトリガ62は、ラッチ部6011内の最終段のラッチユニット61[L−1]から入力されたカウントクロック(出力信号DO[L−1])の変動を抑えたカウントクロックUPCLKを、上位カウンタ66に接続されたマルチプレクサ65に出力する。
マルチプレクサ65は、上位カウンタ66に出力する信号を、シュミットトリガ62から出力されたカウントクロックUPCLK、または基板間接続部30を介して第2の基板20に配置された第2デジタル生成部602内の下位カウンタ64から出力された出力信号BOMSBのいずれか一方に切り替える。
上位カウンタ66は、マルチプレクサ65から入力されたカウントクロックUPCLK、または出力信号BOMSBのいずれか一方の信号が“High”の状態である回数を計数(カウント)することによって、2進化した上位側のデジタル信号UPOUTを生成する。
そして、第1デジタル生成部6012は、上位カウンタ96が生成した上位側のデジタル信号UPOUTを上位ビットとし、基板間接続部30を介して第2の基板20に配置された第2デジタル生成部602内の下位カウンタ64から出力された下位側のデジタル信号BOOUTを下位ビットとして合成したデジタル信号を、デジタル信号DOUTとして出力する。
このような構成によって、固体撮像装置500では、画素アレイ部102の各画素11で発生したそれぞれの画素信号Vpに応じたアナログ信号Vinを、カラムA/D変換回路506によってそれぞれアナログデジタル変換したデジタル信号DOUTを出力する。
なお、第2デジタル生成部602(第2データ処理回路602)は、A/D変換回路509に入力される多相クロックの相数Lに応じたビット数の2進化した下位側のデジタル信号BOOUTを生成する回路である。つまり、第2デジタル生成部602(第2データ処理回路602)は、A/D変換回路509に入力される多相クロックの相数Lに応じて回路規模が増大し、回路面積が大きくなることによって、画素アレイ部102に配置された画素11の垂直方向(図5における縦方向)に領域を広げる必要がある回路である。特に下位カウンタ64は、多相クロックの相数Lに応じて生成する下位側のデジタル信号BOOUTのビット数が増加するため、回路規模の増大が顕著であり、回路面積が大きくなる。
ここで、例えば、A/D変換回路509内のデータ処理回路600のそれぞれの構成要素を、図7に示した従来の固体撮像装置800に備えたA/D変換回路809のような従来のA/D変換回路と同様に配置にした場合を考える。この場合には、1つの基板内に、シュミットトリガ62、エンコーダ63、下位カウンタ64、マルチプレクサ65、上位カウンタ66の順番で、画素アレイ部102に配置された画素11の垂直方向(図5における縦方向)に配置する構成になる。このため、シュミットトリガ62が出力するカウントクロックUPCLKは、多相クロックの相数Lに応じて回路規模が増大するエンコーダ63および下位カウンタ64が配置された領域を通過してマルチプレクサ65に入力されることになる。このことにより、カウントクロックUPCLKの配線長は、多相クロックの相数Lに応じて長くなり、カウントクロックUPCLKの信号線の配線負荷が大きくなってしまう。このことから、データ処理回路600のそれぞれの構成要素を従来のA/D変換回路と同様に配置にした場合には、シュミットトリガ62の駆動能力を高くしてカウントクロックUPCLKを駆動することが必要になり、シュミットトリガ62の回路面積や消費電流が増大してしまうことになる。
しかし、図6に示したように、固体撮像装置500では、A/D変換回路509のデータ処理回路600の構成要素を、上述したように配置する。より具体的には、固体撮像装置500では、A/D変換回路509に入力される多相クロックの相数Lに応じて回路規模が増大するデータ処理回路600内の第2デジタル生成部602(第2データ処理回路602)を、ラッチ部6011および第1デジタル生成部6012を備えた第1データ処理回路601が配置されている第1の基板10とは別の第2の基板20内に配置し、基板間接続部30を介して第1データ処理回路601と接続している。つまり、固体撮像装置500では、多相クロックの相数Lに応じて回路規模が増大するエンコーダ63および下位カウンタ64を、シュミットトリガ62が配置されている第1の基板10と異なる第2の基板20内に配置する。
これにより、固体撮像装置500では、それぞれのA/D変換回路509内のデータ処理回路600において、シュミットトリガ62からマルチプレクサ65に入力されるカウントクロックUPCLKの配線長が、第2デジタル生成部602の回路規模に影響されることがなくなり、カウントクロックUPCLKの配線長を短くして、カウントクロックUPCLKの信号線の配線負荷を小さくすることができる。このことにより、固体撮像装置500に備えたそれぞれのA/D変換回路509では、シュミットトリガ62の駆動能力を低くすることができ、シュミットトリガ62の回路面積や消費電流を削減することができる。
上記に述べたとおり、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、A/D変換回路509の構成要素の内、多相クロックの相数Lに応じて回路規模が増大するデータ処理回路600内の第2デジタル生成部602(第2データ処理回路602)を、ラッチ部6011および第1デジタル生成部6012を備えた第1データ処理回路601が配置されている第1の基板10とは別の第2の基板20内に配置する。これにより、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、A/D変換回路509に備えたデータ処理回路600内のシュミットトリガ62がマルチプレクサ65に出力するカウントクロックUPCLKの配線長を、従来のA/D変換回路よりも短くすることができ、カウントクロックUPCLKの信号線の配線負荷を小さくすることができる。これにより、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、画素アレイ部102の各列に対応するそれぞれのA/D変換回路509に備えたデータ処理回路600内のシュミットトリガ62の駆動能力を低くして消費電流を削減することができ、第1の実施形態の固体撮像装置100および第2の実施形態の固体撮像装置300と同様に、固体撮像装置500自体の消費電力を削減することができる。
また、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、上述したように第1デジタル生成部6012と第2デジタル生成部602(第2データ処理回路602)とを第1の基板10と第2の基板20とに分けて配置することにより、画素アレイ部102の各列に備えたA/D変換回路509のそれぞれにおいて、シュミットトリガ62の駆動能力を低くすることができ、シュミットトリガ62の回路面積を小さくすることができる。さらに、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、第2デジタル生成部602(第2データ処理回路602)を第2の基板20内に配置することにより、A/D変換回路509を形成する画素アレイ部102の垂直方向(図5における縦方向)の領域を小さくすることができる。より具体的には、シュミットトリガ62、エンコーダ63、下位カウンタ64、マルチプレクサ65、上位カウンタ66の順番で、画素アレイ部102の垂直方向に配置して形成する従来のA/D変換回路に比べて、A/D変換回路509の垂直方向の回路長を、エンコーダ63および下位カウンタ64の垂直方向の回路長の分だけ短くして形成することができる。これにより、本第3の実施形態の固体撮像装置500でも、第1の実施形態の固体撮像装置100および第2の実施形態の固体撮像装置300と同様に、画素アレイ部102が配置されている第1の基板10のチップ面積、すなわち、固体撮像装置500の実装面積を縮小し、固体撮像装置500自体の小型化を実現することができる。
なお、上述した本第3の実施形態の固体撮像装置500における効果は、第1の実施形態の固体撮像装置100および第2の実施形態の固体撮像装置300と同様に、固体撮像装置500が出力するデジタル信号DOUTの高分解能化に対応するために多相クロックの相数Lを増やすにつれて、より大きな効果を得ることができる。
なお、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、アナログ信号Vinのアナログデジタル変換に関わる構成要素を、図5に示したように配置した場合について説明した。より具体的には、カラムA/D変換回路506内の第1データ処理群5061を第1の基板10に配置し、DAC304、クロック生成回路305、およびカラムA/D変換回路506内の第2データ処理群5062を第2の基板20に配置した場合について説明した。しかし、第1の基板10と第2の基板20とのそれぞれに配置するアナログ信号Vinのアナログデジタル変換に関わる構成要素は、図5に示した配置に限定されるものではなく、異なる構成要素の組み合わせで、第1の基板10と第2の基板20とのそれぞれに配置することもできる。例えば、カラムA/D変換回路506内の第2データ処理群5062を第1の基板10に配置し、DAC304、クロック生成回路305、およびカラムA/D変換回路506内の第1データ処理群5061を第2の基板20に配置する構成にすることもできる。また、例えば、DAC304、クロック生成回路305、およびカラムA/D変換回路506内の第1データ処理群5061を第1の基板10に配置し、カラムA/D変換回路506内の第2データ処理群5062を第2の基板20に配置する構成にすることもできる。
また、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、上位カウンタ66が2進化した上位側のデジタル信号UPOUTを生成する際に用いるカウントクロックUPCLKを出力する回路として、シュミットトリガ62を備えた場合について説明した。しかし、上位カウンタ66が2進化した上位側のデジタル信号UPOUTを生成する際に用いるカウントクロックUPCLKを出力する回路は、図6に示した本第3の実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、シュミットトリガ62の代わりに、ラッチ部6011から入力されたカウントクロックを駆動するバッファ回路を備えた構成にすることもできる。また、例えば、最終段のラッチユニット61[L−1]が出力する出力信号DO[L−1]を直接、上位カウンタ66が2進化した上位側のデジタル信号UPOUTを生成する際に用いるカウントクロックUPCLKとする、すなわち、シュミットトリガ62を備えない構成にすることもできる。
また、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、ラッチ部6011は、1つの構成要素である場合について説明した。しかし、ラッチ部6011の構成は、図6に示した本第3の実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、ラッチ部6011に備えたラッチユニット61は、対応する相の多相クロックDUを駆動するバッファ回路であるリピータを備えた構成である。つまり、ラッチユニット61は、ラッチ回路とリピータとによって構成されている。このため、本第3の実施形態の固体撮像装置500においても、第2の実施形態の固体撮像装置300と同様に、ラッチ部6011に備えたそれぞれのラッチユニット61を、ラッチ回路とリピータとに分けて、第1の基板10と第2の基板20とのそれぞれに配置する構成にすることもできる。
また、本第3の実施形態の固体撮像装置500では、第2データ処理回路602がエンコーダ63と下位カウンタ64とを備えている構成である場合について説明した。しかし、第2データ処理回路602の構成は、図6に示した本第3の実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、第2データ処理回路602を、エンコーダ63または下位カウンタ64のいずれか一方のみを備えた構成にすることもできる。この場合、第2データ処理回路602に備えられないエンコーダ63または下位カウンタ64のいずれか一方は、第1デジタル生成部6012に備えた構成にすることが考えられる。
上記に述べたとおり、本発明を実施するための形態によれば、固体撮像装置を複数枚の基板を接続する構成にし、固体撮像装置に備えたカラムA/D変換回路内のそれぞれのA/D変換回路の構成要素の内、アナログデジタル変換する際に用いる多相クロックの相数に応じて回路規模が増大する構成要素のそれぞれを、異なる基板に配置する。これにより、本発明を実施するための形態による固体撮像装置では、A/D変換回路の構成要素を順番に配置した場合に、多相クロックの相数に影響されてしまう信号の配線長を短くし、信号線の配線負荷を小さくすることができる。このことにより、本発明を実施するための形態による固体撮像装置では、この信号を信号線に出力する回路の駆動能力を低くすることができ、この回路の回路面積や消費電流を削減することができる。これにより、本発明を実施するための形態による固体撮像装置自体の小型化や低消費電力化を実現することができる。
なお、本発明における回路の具体的な構成は、本発明を実施するための形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更をすることができる。例えば、A/D変換回路の構成要素が変わった場合においても同様に、本発明の考え方を適用することができる。
また、本実施形態においては、画素部の各列(カラム)にA/D変換回路を配置した固体撮像装置について説明したが、固体撮像装置内のA/D変換回路の配置は、本発明を実施するための形態に限定されるものではない。例えば、画素部の複数の列(カラム)に対して1つのA/D変換回路を配置した構成にすることもできる。
また、本実施形態においては、画素アレイ部が第1の基板のみに形成された場合について説明したが、固体撮像装置に形成する画素アレイ部は、本発明を実施するための形態に限定されるものではない。例えば、画素アレイ部を第1の基板と第2の基板とに分けて形成した固体撮像装置であっても同様に、本発明の考え方を適用することができる。
また、本発明の実施形態に係る固体撮像装置は、2枚の基板が接続部により接続されていてもよいし、3枚以上の基板が接続部で接続されていてもよい。3枚以上の基板が接続部で接続される固体撮像装置の場合、そのうちの2枚が請求項に係る第1の基板と第2の基板に相当する。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
100,300,500・・・固体撮像装置
10・・・第1の基板
20・・・第2の基板
30・・・基板間接続部(接続部)
102・・・画素アレイ部(画素部)
11・・・画素
106,306,506・・・カラムA/D変換回路(アナログデジタル変換器)
1061・・・第1A/D変換部(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
1062・・・第2A/D変換部(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部)
200,309,509・・・A/D変換回路(アナログデジタル変換器)
201・・・第1A/D変換回路(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
2011・・・駆動回路(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
2012・・・データ処理回路(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
202・・・第2A/D変換回路(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部)
301・・・垂直走査回路
303・・・アナログ信号処理回路
307・・・水平走査回路
308・・・制御回路
304・・・DAC(参照信号生成回路)
305・・・クロック生成回路
32・・・コンパレータ(アナログデジタル変換器,比較回路)
3061・・・第1データ処理群(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
3062・・・第2データ処理群(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部)
401・・・第1データ処理回路(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
4011・・・ラッチ部(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,ラッチ部)
4012・・・デジタル生成部(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
DF,42・・・ラッチ回路(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,ラッチ回路)
402・・・第2データ処理回路,リピータ部(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部,リピータ部)
RP,41・・・リピータ(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部,バッファ回路)
400・・・データ処理回路(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,第2の回路構成部)
5061・・・第1データ処理群(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
5062・・・第2データ処理群(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部)
601・・・第1データ処理回路(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
6011・・・ラッチ部(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,ラッチ部,リピータ部)
61・・・ラッチユニット(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,ラッチ回路,バッファ回路)
6012・・・第1デジタル生成部(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部)
62・・・シュミットトリガ(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,信号駆動回路,シュミットトリガ回路)
65・・・マルチプレクサ(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,上位デジタル信号生成部,マルチプレクサ)
66・・・上位カウンタ(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,上位デジタル信号生成部,上位カウンタ)
602・・・第2データ処理回路,第2デジタル生成部(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部)
63・・・エンコーダ(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部,下位デジタル信号生成部,エンコーダ)
64・・・下位カウンタ(アナログデジタル変換器,第2の回路構成部,下位デジタル信号生成部,下位カウンタ)
600・・・データ処理回路(アナログデジタル変換器,第1の回路構成部,第2の回路構成部)
800・・・固体撮像装置
801・・・垂直走査回路
802・・・画素アレイ部
81・・・画素
803・・・アナログ信号処理回路
804・・・DAC
805・・・クロック生成回路
806・・・カラムA/D変換回路
807・・・水平走査回路
808・・・制御回路
809・・・A/D変換回路
82・・・コンパレータ
900・・・データ処理回路
901・・・ラッチ部
902・・・デジタル生成部
RP,91・・・リピータ
DF,92・・・ラッチ回路
93・・・エンコーダ
94・・・下位カウンタ
95・・・マルチプレクサ
96・・・上位カウンタ

Claims (6)

  1. 第1の基板と第2の基板とが、接続部によって電気的に接続された固体撮像装置であって、
    入射した光量に応じた光電変換信号を発生する光電変換素子が前記第1の基板上に配置された画素が、二次元の行列状に複数配置され、前記画素のそれぞれが発生した光電変換信号を画素信号として行毎に出力する画素部と、
    前記画素部に具備した複数の前記画素の1列毎または複数列毎に配置され、予め定めた一定の間隔で互いに位相が異なる複数の相のクロック信号からなる多相クロックの位相の状態を、前記画素信号に応じて数値化したデジタル信号を生成するアナログデジタル変換器と、
    を備え、
    前記アナログデジタル変換器は、
    前記多相クロックに応じて回路規模が定まる第1の回路構成部および第2の回路構成部を具備し、
    前記第1の回路構成部を、前記第1の基板または前記第2の基板のいずれか一方の基板上に配置し、
    前記第2の回路構成部を、前記第1の回路構成部が配置されていない、前記第1の基板または前記第2の基板のいずれか一方の基板上に配置する、
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記アナログデジタル変換器は、
    入力された前記画素信号と、時間の経過とともに単調に増加または減少する参照信号とを比較し、該参照信号と該画素信号との関係が、予め定められた条件を満たしたことを表す比較信号を出力する比較回路と、
    前記比較信号が出力されたタイミングで、前記多相クロックの対応する相の前記クロック信号の位相の状態を保持する複数のラッチ回路を有するラッチ部と、
    前記多相クロックの対応する相の前記クロック信号の電圧を補償して駆動し、該駆動したクロック信号を、対応する前記ラッチ回路に出力する複数のバッファ回路を有するリピータ部と、
    を具備し、
    前記第1の回路構成部は、前記ラッチ部であり、
    前記第2の回路構成部は、前記リピータ部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記アナログデジタル変換器は、
    入力された前記画素信号と、時間の経過とともに単調に増加または減少する参照信号とを比較し、該参照信号と該画素信号との関係が、予め定められた条件を満たしたことを表す比較信号を出力する比較回路と、
    前記比較信号が出力されたタイミングで、前記多相クロックの対応する相の前記クロック信号の位相の状態を保持する複数のラッチ回路を有するラッチ部と、
    前記ラッチ部の予め定めたラッチ回路の出力信号を駆動する信号駆動回路と、
    前記ラッチ部のそれぞれのラッチ回路の出力信号に基づいて、前記多相クロックの位相の状態を数値化した下位側のデジタル信号を生成する下位デジタル信号生成部と、
    前記信号駆動回路が駆動した予め定めた前記ラッチ回路の出力信号、または前記下位デジタル信号生成部が生成した下位側のデジタル信号の予め定めたビットの信号に基づいて、数値化した上位側のデジタル信号を生成する上位デジタル信号生成部と、
    を具備し、
    前記第1の回路構成部は、前記信号駆動回路であり、
    前記第2の回路構成部は、前記下位デジタル信号生成部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記信号駆動回路は、
    シュミットトリガ回路であり、
    前記下位デジタル信号生成部は、
    前記ラッチ部のそれぞれのラッチ回路の出力信号に基づいて、前記多相クロックの位相の状態をエンコードするエンコーダと、
    前記エンコーダの出力信号が予め定めた状態となる回数を計数する下位カウンタと、
    を有し、
    前記上位デジタル信号生成部は、
    前記信号駆動回路が駆動した予め定めた前記ラッチ回路の出力信号、または前記下位カウンタの予め定めたビットの出力信号のいずれか一方の出力信号を出力するマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサの出力信号が予め定めた状態となる回数を計数する上位カウンタと、
    を有し、
    前記第2の回路構成部は、前記エンコーダまたは前記下位カウンタの内、少なくとも1つの回路要素を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2の基板上に配置され、前記参照信号を生成する参照信号生成回路と、
    前記第2の基板上に配置され、前記アナログデジタル変換器がアナログデジタル変換を開始するタイミングで前記多相クロックを生成するクロック生成回路と、
    をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1の項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1の回路構成部を前記第1の基板に配置し、
    前記第2の回路構成部を前記第2の基板に配置する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。
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