JP6439405B2 - 内燃機関用の点火コイルとその製造方法 - Google Patents

内燃機関用の点火コイルとその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関用の点火コイルとその製造方法に関する。
内燃機関用の点火コイルとして、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル部と、コイル部を収容するケース本体及びケース本体から突出形成された筒状の高圧タワー部を備えたケース、とを有するものがある。高圧タワー部内には、その基端部に二次コイルと電気的に接続される高圧出力端子が嵌入されており、高圧出力端子の先端側に抵抗体が配置される。また、ケース本体には、コイル部を封止する充填樹脂が充填されている。
上記点火コイルを形成するにあたっては、ケース本体に充填樹脂を充填する前に、高圧タワー部に高圧出力端子を嵌入しておく。これにより、高圧出力端子がケース本体と高圧タワー部との間をシールする役割を果たしている。
しかし、万が一、ケース本体から高圧タワー部への充填樹脂の漏れが生ずると、高圧出力端子と抵抗体との間の導通不良の要因となるおそれがある。そのため、ケース本体に充填樹脂を充填した後に、充填樹脂の漏れを目視等によって確認する必要がある。
充填樹脂の漏れの確認は、例えば、高圧タワー部の先端側から高圧タワー部の内側を目視することにより行うことができる。このとき、高圧タワー部内における高圧出力端子の先端側に抵抗体が組み込まれていると、充填樹脂の漏れを確認し難い。よって、ケース本体に充填樹脂を充填した後に、高圧タワー部内に抵抗体を組み付けることができる構成が望まれる。
そこで、特許文献1には、高圧出力端子とスパークプラグとを導通させるコイルスプリングを内側に挿通保持した筒状のブーツ部を備えており、コイルスプリングによって、抵抗体を基端側に向って付勢する点火コイルが開示されている。
特許第4209407号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、高圧タワー部からブーツ部を外すと、抵抗体が高圧タワー部から脱落してしまうおそれがある。つまり、内燃機関への点火コイルの組み付け、点火コイルの出荷、搬送等、点火コイルを扱う場合に、常に、高圧タワー部にブーツ部が組み付いた状態にしておかないと、抵抗体が紛失してしまうおそれがある。
また、特許文献1には、抵抗体の先端側において高圧タワー部に導電性キャップを圧入した例も開示されているが、この構造は、抵抗体の保持のために新たな別部材(導電性キャップ)を追加した構造といえる。それゆえ、この構造とすると、点火コイルの部品点数が増えると共に、点火コイルの生産性を向上し難い。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、高圧タワー部への充填樹脂の漏れの有無を容易に確認でき、部品点数の低減を図り、かつ、抵抗体の脱落を防止することができる内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル部と、
該コイル部を収容するケース本体及び該ケース本体から突出形成された筒状の高圧タワー部を備えたケースと、
上記ケース本体に充填されると共に上記コイル部を封止する充填樹脂と、
上記高圧タワー部内の基端部に嵌入されると共に上記二次コイルと電気的に接続される高圧出力端子と、
上記高圧タワー部内における上記高圧出力端子の先端側に配置される抵抗体と、
上記高圧タワー部に連結されると共に先端側へ延びる絶縁パイプと、
該絶縁パイプ内に配置されて、上記抵抗体を介して上記高圧出力端子とスパークプラグとを電気的に接続する螺旋状のスプリングと、を有し、
該スプリングは、上記高圧タワー部の内周面に圧入された圧入部を備え、該圧入部よりも基端側の基端側弾性部が、上記抵抗体を基端側へ押圧するように弾性圧縮されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある。
本発明の他の態様は、上記圧入部の外径が上記基端側弾性部の外径よりも大きいスプリングを有する上記内燃機関用の点火コイルを製造する方法であって、
上記高圧タワー部の基端部に上記高圧出力端子を嵌入する端子嵌入工程と、
該端子嵌入工程の後に、上記ケース本体に、上記コイル部を配置すると共に上記充填樹脂を充填して上記コイル部を樹脂封止する樹脂封止工程と、
上記抵抗体を上記高圧タワー部に配置する抵抗体配置工程と、
該抵抗体配置工程の後に、上記スプリングを、上記高圧タワー部内に圧入する圧入工程と、
該圧入工程の後に、上記絶縁パイプを、内側に上記スプリングを挿入させつつ、上記高圧タワー部に連結するパイプ取付工程と、を有し、
上記圧入工程においては、上記スプリングの外周側に配置した圧入治具を上記圧入部の先端に当接させると共に、上記圧入治具を基端側へ押し込むことにより、上記圧入部を高圧タワー部内の所定の位置に配置することを特徴とする内燃機関用の点火コイルの製造方法にある。
上記内燃機関用の点火コイルにおいて、スプリングは、高圧タワー部の内周面に圧入された圧入部を備えている。それゆえ、ケース本体から絶縁パイプを取り外しても、スプリングが高圧タワー部内から抜け落ちることを防ぐことができる。これに伴い、ケース本体から絶縁パイプを取り外しても、抵抗体が高圧タワー部から脱落することを防ぐことができる。
また、スプリングが、高圧出力端子とスパークプラグとを電気的に接続する役割と、高圧タワー部から抵抗体が脱落することを防止する役割とを兼ねることとなるため、部品点数の削減を図ることができる。
また、上述のごとく、上記内燃機関用の点火コイルは、高圧タワー部における抵抗体の先端側にスプリングを圧入することで、抵抗体の脱落防止を実現している。そのため、ケース本体に充填樹脂を充填した後においても、高圧タワー部内に抵抗体を組み付けることができる。それゆえ、ケース本体に充填樹脂を充填した後に、ケース本体から高圧タワー部への充填樹脂の漏れがあるか否かを確認しやすい。
また、上記内燃機関用の点火コイルの製造方法における、圧入工程においては、スプリングの外周側に配置した圧入治具を圧入部の先端に当接させると共に、圧入治具を基端側へ押し込むことにより、圧入部を高圧タワー部内の所定の位置に配置する。それゆえ、例えば円筒形の圧入治具を用いてスプリングの圧入部を高圧タワー部内に圧入できるため、上記内燃機関用の点火コイルを容易に製造することができる。
以上のごとく、本発明によれば、高圧タワー部への充填樹脂の漏れの有無を容易に確認でき、部品点数の低減を図り、かつ、抵抗体の脱落を防止することができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
実施例1における、点火コイルの断面図。 実施例1における、点火コイルの高圧タワー部付近の拡大断面図。 実施例1における、高圧タワー部を先端側から見た図。 実施例1における、圧入治具がスプリングを保持した様子を示す断面図。 実施例1における、スプリングの基端面が抵抗体の先端面に当接した様子を示す断面図。 実施例1における、スプリングの圧入部が、高圧タワー部の段差部に当接した様子を示す断面図。 実施例2における、点火コイルの高圧タワー部付近の拡大断面図。 実施例2における、高圧タワー部の軸方向に直交する断面図であって、凸条部を含む断面図。
上記内燃機関用の点火コイルは、例えば、自動車、コージェネレーション等の内燃機関に用いることができる。
また、本明細書において、軸方向における、点火コイルがスパークプラグに接続される側を先端側、その反対側を基端側として説明する。
(実施例1)
上記内燃機関用の点火コイルの実施例につき、図1〜図6を用いて説明する。
本例の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、コイル部2と、ケース3と、充填樹脂11と、高圧出力端子12と、抵抗体13と、絶縁パイプ14と、螺旋状のスプリング4と、を有する。
コイル部2は、一次コイル21及び二次コイル22を備えている。ケース3は、コイル部2を収容するケース本体31及びケース本体31から突出形成された筒状の高圧タワー部32を備えている。充填樹脂11は、ケース本体31に充填されると共にコイル部2を封止する。高圧出力端子12は、高圧タワー部32内の基端部に嵌入されると共に二次コイル22と電気的に接続される。抵抗体13は、高圧タワー部32内における高圧出力端子12の先端側に配置される。
絶縁パイプ14は、高圧タワー部32に連結されると共に先端側へ延びている。スプリング4は、絶縁パイプ14内に配置されて、抵抗体13を介して高圧出力端子12とスパークプラグとを電気的に接続する。図1、図2に示すごとく、スプリング4は、高圧タワー部32の内周面に圧入された圧入部41を備える。また、スプリング4は、圧入部41よりも基端側の基端側弾性部42が、抵抗体13を基端側へ押圧するように弾性圧縮されている。
コイル部2の一次コイル21及び二次コイル22は、同心状に巻回されており、内外周に重なって配置されている。図1に示すごとく、一次コイル21及び二次コイル22の内周側には、中心コア23が配されている。また、一次コイル21及び二次コイル22を軸方向Xに直交する方向から囲むように外周コア24が配されている。
ケース本体31は、一次コイル21及び二次コイル22、中心コア23、外周コア24を、軸方向Xに直交する方向から囲むと共に、基端側が開口した側方壁部311と、側方壁部311の先端を閉塞する底壁部312とを有している。そして、ケース本体31内において、一次コイル21及び二次コイル22、中心コア23、外周コア24は、充填樹脂11によって封止されている。
底壁部312から先端側に向って、略円筒形の高圧タワー部32が形成されている。すなわち、高圧タワー部32は、軸方向Xに貫通した貫通孔を有する。図2に示すごとく、本例において、高圧タワー部32は、軸方向Xにおいて内径が異なる部分を有する。すなわち、高圧タワー部32の内周面は、軸方向Xにおける中央部分に形成された中央内周面321と、軸方向Xにおける中央内周面321の基端側、先端側に形成され、中央内周面321よりも内径の大きい基端側内周面322、先端側内周面323とを有する。
図2に示すごとく、基端側内周面322の先端と中央内周面321の基端とは、先端側に向かうにつれて径小となるテーパ面324によって連結されている。
中央内周面321の先端部と先端側内周面323の基端部とは、軸方向Xに直交する方向に形成された段差部325によって連結されている。すなわち、高圧タワー部32は、先端側よりも基端側の内径が小さい段差部325を備えている。図2、図3に示すごとく、段差部325は、先端側を向くように形成されている。図3に示すごとく、本例において、段差部325は高圧タワー部32の内周面の全周に形成されており、略円環状を有する。
図1、図2に示すごとく、高圧タワー部32の基端部には、略円柱形状の高圧出力端子12が嵌入されている。図2に示すごとく、高圧出力端子12は、基端側内周面322に嵌入されており、高圧出力端子12の先端面は高圧タワー部32のテーパ面324に当接している。これにより、高圧出力端子12は、高圧タワー部32に対して軸方向Xに位置決めされている。図1に示すごとく、高圧出力端子12は、接続端子15を介してコイル部2の二次コイル22に電気的に接続されている。
図1、図2に示すごとく、高圧出力端子12の先端側に配された抵抗体13は、その基端面を高圧出力端子12の先端面に当接させている。これにより、抵抗体13は、高圧タワー部32に対して軸方向Xに位置決めされている。抵抗体13の先端面は、スプリング4の基端部に当接している。
スプリング4は、軸方向Xに弾性変形できるコイルバネによって構成されている。スプリング4は、基端部に基端側弾性部42、基端側弾性部42の先端側に圧入部41、圧入部41の先端側に先端側バネ部43を有する。スプリング4は、圧入部41の外径が基端側弾性部42の外径よりも大きい。また、圧入部41の外径は、先端側バネ部43の外径よりも大きい。本例において、スプリング4の圧入部41は、2巻以上巻回されてなる。本例において、圧入部41は、2巻き巻回されてなる。
圧入部41が、高圧タワー部32における先端側内周面323に圧入されている。つまり、自由状態において、圧入部41の外径は、先端側内周面323の内径よりも大きい。図2に示すごとく、高圧タワー部32の段差部325に先端側から圧入部41が当接している。つまり、圧入部41の基端面が、段差部325に当接している。これにより、圧入部41は、高圧タワー部32に対して軸方向Xに位置決めされている。
高圧タワー部32に対して、圧入部41が位置決めされることにより、軸方向Xにおける抵抗体13の先端面から圧入部41の基端部までの長さが決定される。これにより、スプリング4の基端側弾性部42の軸方向Xにおける圧縮長さが決定する。そして、当該圧縮長さ、基端側弾性部42のバネ特性が決定されることにより、基端側弾性部42から抵抗体13へ加わる押圧力が決定する。
つまり、高圧タワー部32に対する圧入部41の軸方向Xにおける位置や、基端側弾性部42のバネ定数を調整することにより、スプリング4の基端側押圧部が抵抗体13に加える押圧力を調整することができる。
図1に示すごとく、スプリング4は、絶縁部材からなる略円筒形の絶縁パイプ14の内側に配されている。絶縁パイプ14は、高圧タワー部32に、シール部材16を介して連結されている。絶縁パイプ14の先端部には、ゴム製のプラグキャップ17が設けられ、プラグキャップ17にスパークプラグが嵌入される。そして、プラグキャップ17に嵌入されたスパークプラグに、スプリング4の先端が当接する。この状態において、スプリング4の先端側バネ部43が軸方向Xに弾性圧縮されており、スプリング4の先端は所定の当接圧にて、スパークプラグに当接することとなる。
次に、本例の内燃機関用の点火コイル1の製造方法につき、図4〜図6を用いて説明する。
本例の点火コイル1の製造方法は、以下の端子嵌入工程と、樹脂封止工程と、抵抗体配置工程と、圧入工程と、パイプ取付工程と、を有する。
端子嵌入工程においては、高圧タワー部32の基端部に高圧出力端子12を嵌入する。樹脂封止工程においては、端子嵌入工程の後に、ケース本体31に、コイル部2を配置すると共に充填樹脂11を充填してコイル部2を樹脂封止する。
抵抗体配置工程においては、抵抗体13を高圧タワー部32に配置する。圧入工程では、抵抗体配置工程の後に、スプリング4を、高圧タワー部32内に圧入する。ここで、圧入工程においては、スプリング4の外周側に配置した圧入治具5を圧入部41の先端に当接させると共に、圧入治具5を基端側へ押し込むことにより、圧入部41を高圧タワー部32内の所定の位置に配置する。パイプ取付工程では、圧入工程の後に、絶縁パイプ14を、内側にスプリング4を挿入させつつ、高圧タワー部32に連結する。
以下において、具体的に説明する。
端子嵌入工程においては、高圧出力端子12を高圧タワー部32の基端側から高圧タワー部32に嵌入させる。このとき、高圧出力端子12がテーパ面324に当接するまで嵌入させる。
樹脂封止工程においては、ケース本体31に、一次コイル21及び二次コイル22、中心コア23、外周コア24等の点火コイル1の構成部品を収容し、その後ケース本体31内に充填樹脂11を注入し、硬化させる。
その後、高圧タワー部32の先端側から、充填樹脂11の漏れの有無を目視等により確認する。そして、樹脂封止工程の後であって、充填樹脂11の漏れがないことを確認した後に、抵抗体配置工程を行う。
抵抗体配置工程においては、抵抗体13を高圧タワー部32の先端側から挿入配置し、抵抗体13の基端面を、高圧出力端子12の先端面に当接させる。
圧入工程においては、図4に示すごとく、略円筒形の圧入治具5を用いる。圧入治具5は、その内径がスプリング4の圧入部41よりも小さく先端側バネ部43よりも大きい。また、圧入治具5は、その外径が高圧タワー部32の先端側内周面323の内径よりも小さい。圧入治具5に基端側からスプリング4を挿通させる。そして、スプリング4の圧入部41を圧入治具5の基端に載置することで、スプリング4を圧入治具5に保持させる。
次に、スプリング4を保持した圧入治具5と高圧タワー部32とを相対的に近付け、高圧タワー部32の先端側から、スプリング4の基端側弾性部42を高圧タワー部32に挿入する。そして、圧入治具5をさらに基端側に移動させることにより、高圧タワー部32の先端側内周面323にスプリング4の圧入部41を圧入する。そして、本例においては、圧入治具5を高圧タワー部32内に挿入しつつ、さらに基端側に移動させ、スプリング4の基端面を抵抗体13の先端面に接触させる(図5の状態)。
そこから、圧入治具5をさらに基端側に移動させることにより、基端側弾性部42を軸方向Xに弾性圧縮させつつ、圧入部41を基端側に移動させる。そして、圧入部41の基端面を、高圧タワー部32の段差部325に当接させる(図6の状態)。本例においては、圧入部41の基端面が段差部325に当接したときの、圧入部41の位置が、上記高圧タワー部32内の所定の位置に当たるように段差部325を設計しておく。
「高圧タワー部32内の所定の位置」とは、基端側弾性部42から抵抗体13へ加わる押圧力が抵抗体13を保持するのに適切な押圧力となる、高圧タワー部32内における圧入部41の位置をいう。「高圧タワー部32内の所定の位置」は、抵抗体13の先端面の位置や、基端側弾性部42のバネ特性等を考慮して決められる。
パイプ取付工程においては、高圧タワー部32に先端側からシール部材16を嵌合させ、シール部材16に先端側から絶縁パイプ14を嵌合することにより、高圧タワー部32と絶縁パイプ14とを連結する。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記内燃機関用の点火コイル1において、スプリング4は、高圧タワー部32の内周面に圧入された圧入部41を備えている。それゆえ、ケース本体31から絶縁パイプ14を取り外しても、スプリング4が高圧タワー部32内から抜け落ちることを防ぐことができる。これに伴い、ケース本体31から絶縁パイプ14を取り外しても、抵抗体13が高圧タワー部32から脱落することを防ぐことができる。
また、スプリング4が、高圧出力端子12とスパークプラグとを電気的に接続する役割と、高圧タワー部32から抵抗体13が脱落することを防止する役割とを兼ねることとなるため、部品点数の削減を図ることができる。
また、上述のごとく、上記内燃機関用の点火コイル1は、高圧タワー部32における抵抗体13の先端側にスプリング4を圧入することで、抵抗体13の脱落防止を実現している。そのため、ケース本体31に充填樹脂11を充填した後においても、高圧タワー部32内に抵抗体13を組み付けることができる。それゆえ、ケース本体31に充填樹脂11を充填した後に、ケース本体31から高圧タワー部32への充填樹脂11の漏れがあるか否かを確認しやすい。
また、スプリング4は、圧入部41の外径が基端側弾性部42の外径よりも大きい。それゆえ、高圧タワー部32を複雑な構成にすることなく、容易に圧入部41を高圧タワー部32に圧入させることができる。
また、高圧タワー部32は、先端側よりも基端側の内径が小さい段差部325を備え、段差部325に先端側から圧入部41が当接している。これにより、高圧タワー部32に対するスプリング4の軸方向Xにおける位置決めを容易にすることができる。
また、上記内燃機関用の点火コイル1の製造方法における、圧入工程においては、スプリング4の外周側に配置した圧入治具5を圧入部41の先端に当接させると共に、圧入治具5を基端側へ押し込むことにより、圧入部41を高圧タワー部32内の所定の位置に配置する。それゆえ、例えば円筒形の治具を用いてスプリング4の圧入部41を高圧タワー部32内に圧入できるため、上記内燃機関用の点火コイル1を容易に製造することができる。
以上のごとく、本例によれば、高圧タワー部への充填樹脂の漏れの有無を容易に確認でき、部品点数の低減を図り、かつ、抵抗体の脱落を防止することができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7、図8に示すごとく、高圧タワー部32の内周面に、内側に向かって突出すると共に軸方向Xに沿って延びる凸条部6が形成されている例である。図7に示すごとく、圧入部41は凸条部6に圧接している。
図7に示すごとく、凸条部6は、高圧タワー部32の段差部325から先端側へ延びるように形成されている。図8に示すごとく、凸条部6は、高圧タワー部32に複数形成されている。凸条部6は、3つ以上形成されていることが好ましい。凸条部6は、高圧タワー部32の内周面において、周方向に等間隔に形成されている。
複数の凸条部6の内接円の直径は、自由状態にある圧入部41の外径よりも小さい。そして、圧入部41は、凸条部6に食い込むように圧接している。また、自由状態にある圧入部41の外径は、高圧タワー部32の先端側内周面323の内径よりも小さい。
図7に示すごとく、凸条部6の先端部は、軸方向Xの先端側に向うほど突出量が少なくなっている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、スプリング4の圧入部41を高圧タワー部32内に圧入する際の荷重を低減することができるため、圧入部41を高圧タワー部32内に圧入しやすい。また、圧入部41は、凸条部6に食い込むように圧接しているため、高圧タワー部32からスプリング4が抜けることを防ぎやすくすることができる。
また、高圧タワー部32の先端側内周面323の内径と、圧入部41の外径との寸法管理を容易にすることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1、2において、段差部325は高圧タワー部32の内周面の全周に形成されており、略円環状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、段差部は、周方向における高圧タワー部の内周面の一部に形成してもよい。
1 点火コイル
11 充填樹脂
12 高圧出力端子
13 抵抗体
14 絶縁パイプ
2 コイル部
21 一次コイル
22 二次コイル
3 ケース
31 ケース本体
32 高圧タワー部
4 スプリング
41 圧入部
42 基端側弾性部

Claims (6)

  1. 一次コイル(21)及び二次コイル(22)を備えたコイル部(2)と、
    該コイル部(2)を収容するケース本体(31)及び該ケース本体(31)から突出形成された筒状の高圧タワー部(32)を備えたケース3と、
    上記ケース本体(31)に充填されると共に上記コイル部(2)を封止する充填樹脂(11)と、
    上記高圧タワー部(32)内の基端部に嵌入されると共に上記二次コイル(22)と電気的に接続される高圧出力端子(12)と、
    上記高圧タワー部(32)内における上記高圧出力端子(12)の先端側に配置される抵抗体(13)と、
    上記高圧タワー部(32)に連結されると共に先端側へ延びる絶縁パイプ(14)と、
    該絶縁パイプ(14)内に配置されて、上記抵抗体(13)を介して上記高圧出力端子(12)とスパークプラグとを電気的に接続する螺旋状のスプリング(4)と、を有し、
    該スプリング(4)は、上記高圧タワー部(32)の内周面に圧入された圧入部(41)を備え、該圧入部(41)よりも基端側の基端側弾性部(42)が、上記抵抗体(13)を基端側へ押圧するように弾性圧縮されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 上記スプリング(4)は、上記圧入部(41)の外径が上記基端側弾性部(42)の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  3. 上記高圧タワー部(32)は、先端側よりも基端側の内径が小さい段差部(325)を備え、該段差部(325)に先端側から上記圧入部(41)が当接していることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  4. 上記高圧タワー部(32)の内周面には、内側に向かって突出すると共に軸方向(X)に沿って延びる凸条部(6)が形成され、上記圧入部(41)が上記凸条部(6)に圧接していることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  5. 上記スプリング(4)の上記圧入部(41)は、2巻以上巻回されてなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  6. 請求項2〜5のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)を製造する方法であって、
    上記高圧タワー部(32)の基端部に上記高圧出力端子(12)を嵌入する端子嵌入工程と、
    該端子嵌入工程の後に、上記ケース本体(31)に、上記コイル部(2)を配置すると共に上記充填樹脂(11)を充填して上記コイル部(2)を樹脂封止する樹脂封止工程と、
    上記抵抗体(13)を上記高圧タワー部(32)に配置する抵抗体配置工程と、
    該抵抗体配置工程の後に、上記スプリング(4)を、上記高圧タワー部(32)内に圧入する圧入工程と、
    該圧入工程の後に、上記絶縁パイプ(14)を、内側に上記スプリング(4)を挿入させつつ、上記高圧タワー部(32)に連結するパイプ取付工程と、を有し、
    上記圧入工程においては、上記スプリング(4)の外周側に配置した圧入治具(5)を上記圧入部(41)の先端に当接させると共に、上記圧入治具(5)を基端側へ押し込むことにより、上記圧入部(41)を高圧タワー部(32)内の所定の位置に配置することを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)の製造方法。
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