JP7073726B2 - 内燃機関用の点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点火プラグと点火コイルとを有する内燃機関用の点火装置に関する。
内燃機関には、燃焼室において放電を生じさせて燃料に着火する点火プラグと、点火プラグに高電圧を印加する点火コイルとを有する点火装置が設けてある。点火コイルは、内燃機関のプラグホールに装着された点火プラグの基端部に、電気的に接続される。
点火コイルとしては、点火プラグに電気的に接続するための導通部材を内側に配置した筒状のジョイント部を有するものがある。点火プラグの基端部が、ジョイント部の先端部に嵌合されると共に、導通部材の先端部に接触することで、点火プラグと点火コイルとが電気的にも構造的にも接続されることとなる。
点火コイルのジョイント部は、上述のように、点火プラグに嵌合するため、少なくとも先端部分は、弾性変形可能な部材にて構成することが望ましい。それゆえ、一般に、ジョイント部としては、樹脂製のジョイント本体の先端部にゴム等の弾性部材を取り付けたもの、或いは、ジョイント部の全体をゴム等の弾性部材にて構成したものが、用いられている。
後者の構造のジョイント部を備えた点火コイルは、部品点数を少なくできるため、コスト面において有利である。この種の点火コイルは、例えば、特許文献1に開示されている。この点火コイルにおいては、一次コイル及び二次コイルを収容したコイルケースに、弾性体のプラグブーツを取り付けてある。プラグブーツが、ジョイント部の全体を構成している。そして、プラグブーツの内側に、導通部材が配置されている。
特開2010-98191号公報
しかしながら、ジョイント部の全体を弾性体にて構成した点火コイルにおいては、以下の課題がある。
プラグホールに装着した点火プラグに、点火コイルのジョイント部を装着するにあたっては、ジョイント部を点火プラグに向って軸方向先端側へ押し込む。このとき、点火プラグの絶縁碍子と、ジョイント部との嵌合代に応じた圧接力が、絶縁碍子とジョイント部との間に作用することとなる。この圧接力に応じた摩擦力が、軸方向の挿入荷重として、ジョイント部に作用することとなる。
ジョイント部の全体が弾性体からなる場合、挿入荷重がジョイント部の全体にかかり、ジョイント部の全体が、挿入荷重に応じて軸方向に圧縮変形することとなる。そうすると、ジョイント部の圧縮変形量も大きくなりやすい。すなわち、弾性体の軸方向の全長が長いほど、圧縮変形量は大きくなるため、ジョイント部の全体を弾性体とした場合には、ジョイント部の圧縮変形量が大きくなりやすい。これに伴い、ジョイント部の圧縮変形量のばらつきも大きくなりやすい。
ジョイント部の圧縮変形量が大きくなること自体は、その変形量分を考慮して設計することで対応可能なため、特に問題ではない。しかし、圧縮変形量のばらつきが大きくなることは、例えば以下の観点において不利である。
すなわち、ジョイント部の圧縮変形量のばらつきが大きい場合、点火プラグの絶縁碍子とジョイント部との圧接部の、軸方向における長さ(以下において、適宜、「圧接長さ」という。)にばらつきが大きくなるおそれがある。圧接長さは、絶縁シール性への影響等を考慮して、予め設定された範囲に収める必要がある。つまり、圧接長さが短すぎると、絶縁シール性を充分に確保することができない。逆に圧接長さが長すぎると、ジョイント部が点火プラグのハウジングに接触して、ジョイント部の熱劣化を招くおそれがある。
なお、圧接長さの許容範囲を大きくできる設計を行うことも考えられるが、その場合には、点火プラグの大型化を招くこととなる。また、ジョイント部の圧縮変形量を小さくするために、軸方向に直交する断面の断面積を大きくすることも考えられるが、この場合も、ジョイント部の大型化を招くおそれがあると共に、材料コストの低減が困難となる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ジョイント部と点火プラグとの圧接部における絶縁シール性を確保しやすい、低コストの点火装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、内燃機関に装着された点火プラグ(2)と、該点火プラグに高電圧を供給する点火コイル(3)とを有する、内燃機関用の点火装置(1)であって、
上記点火プラグは、中心電極(21)と、該中心電極を内側に保持する絶縁碍子(23)と、該絶縁碍子を内側に保持するハウジング(24)と、上記絶縁碍子の内側に保持されると共に上記絶縁碍子の基端側へ突出した頭部端子(25)と、を有し、
上記点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部(31)と、上記コイル本体部の高電圧出力端子(311)と上記点火プラグの上記頭部端子とを導通させる導通部材(33)を内側に設けたジョイント部(32)と、を有し、
上記ジョイント部は、弾性部材からなる筒状体であると共に、先端側において上記点火プラグの上記絶縁碍子の外周面に圧接される圧接内壁面(321)と、該圧接内壁面の基端側において先端側を向く環状の段差部(322)と、を有し、
上記点火プラグは、上記絶縁碍子及び上記頭部端子の少なくとも一方に、基端側を向く環状のプラグ肩部(26)を有し、
上記段差部は上記プラグ肩部に当接し、上記ジョイント部の先端と上記ハウジングの基端との間には隙間(C)が形成されており、
上記ジョイント部は、上記段差部の基端側に、上記頭部端子の側面に接触する頭部接触面(323)を有する、内燃機関用の点火装置にある。
本発明の他の態様は、内燃機関に装着された点火プラグ(2)と、該点火プラグに高電圧を供給する点火コイル(3)とを有する、内燃機関用の点火装置(1)であって、
上記点火プラグは、中心電極(21)と、該中心電極を内側に保持する絶縁碍子(23)と、該絶縁碍子を内側に保持するハウジング(24)と、上記絶縁碍子の内側に保持されると共に上記絶縁碍子の基端側へ突出した頭部端子(25)と、を有し、
上記点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部(31)と、上記コイル本体部の高電圧出力端子(311)と上記点火プラグの上記頭部端子とを導通させる導通部材(33)を内側に設けたジョイント部(32)と、を有し、
上記ジョイント部は、弾性部材からなる筒状体であると共に、先端側において上記点火プラグの上記絶縁碍子の外周面に圧接される圧接内壁面(321)と、該圧接内壁面の基端側において先端側を向く環状の段差部(322)と、を有し、
上記点火プラグは、上記絶縁碍子及び上記頭部端子の少なくとも一方に、基端側を向く環状のプラグ肩部(26)を有し、
上記段差部は上記プラグ肩部に当接し、上記ジョイント部の先端と上記ハウジングの基端との間には隙間(C)が形成されており、
上記プラグ肩部は、上記頭部端子に形成されている、内燃機関用の点火装置にある。
上記点火装置において、上記点火コイルの上記ジョイント部は、上記圧接内壁面の基端側において先端側を向く環状の段差部を有する。そして、段差部は上記プラグ肩部に当接している。これにより、ジョイント部における圧接内壁面と、絶縁碍子の外周面との圧接部分の軸方向の長さ(以下において、「圧接長さ」という。)のばらつきを抑制することができる。
すなわち、段差部がプラグ肩部に当接するまで、ジョイント部を点火プラグ側へ押し込んだとき、圧接内壁面と絶縁碍子の外周面との間の圧接力に応じた挿入荷重が、ジョイント部に軸方向に作用する。これに伴い、弾性部材からなるジョイント部は、軸方向に圧縮変形する。ただし、段差部とプラグ肩部とが当接しており、この当接部分において、ジョイント部と絶縁碍子とが軸方向に位置決めされている。それゆえ、この段差部から先端側の部分の圧縮変形量のばらつきが、圧接長さのばらつきに相当する。逆に言うと、ジョイント部における段差部よりも基端側の部分の圧縮変形量のばらつきは、圧接長さのばらつきに影響しない。
段差部から先端側の長さは、ジョイント部の全長に比べて大幅に短くすることができる。それゆえ、圧接長さのばらつきも、大幅に低減することができる。
また、上記のような構成とすることで、ジョイント部を構成する部品点数を低減することができる。それゆえ、点火コイルの低コスト化を図ることができ、ひいては、低コストの点火装置を得ることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、ジョイント部と点火プラグとの圧接部における絶縁シール性を確保しやすい、低コストの点火装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、点火装置の一部断面正面図。 実施形態1における、点火プラグ周辺の点火装置の一部断面正面図。 実施形態1における、点火プラグの正面図。 図3のIV視図。 実施形態1における、点火コイルの一部断面正面図。 実施形態1における、ジョイント部の断面正面図。 図6のVII-VII線矢視断面図。 実施形態1における、プラグホールに点火プラグを装着した状態の一部断面正面図。 実施形態2における、点火プラグ周辺の点火装置の一部断面正面図。 実施形態3における、点火プラグ周辺の点火装置の一部断面正面図。 実施形態4における、点火プラグ周辺の点火装置の一部断面正面図。 比較形態における、点火装置の一部断面正面図。 比較形態における、点火コイルの一部断面正面図。
(実施形態1)
内燃機関用の点火装置に係る実施形態について、図1~図8を参照して説明する。
内燃機関用の点火装置1は、図1、図2に示すごとく、内燃機関のプラグホール41に装着された点火プラグ2と、点火プラグ2に高電圧を供給する点火コイル3とを有する。
図2~図4に示すごとく、点火プラグ2は、中心電極21と、絶縁碍子23と、ハウジング24と、頭部端子25とを有する。絶縁碍子23は、中心電極21を内側に保持している。ハウジング24は、絶縁碍子23を内側に保持している。頭部端子25は、絶縁碍子23の内側に保持されると共に絶縁碍子23の基端側へ突出している。
図1、図5に示すごとく、点火コイル3は、コイル本体部31とジョイント部32とを有する。コイル本体部31は、一次コイル及び二次コイルをケースに収容してなる。ジョイント部32は、導通部材33を内側に設けている。導通部材33は、コイル本体部31の高電圧出力端子311と点火プラグ2の頭部端子25とを導通させる。
図5~図7に示すごとく、ジョイント部32は、弾性部材からなる筒状体である。ジョイント部32は、先端側において点火プラグ2の絶縁碍子23の外周面に圧接される圧接内壁面321と、圧接内壁面321の基端側において先端側を向く環状の段差部322と、を有する。
図3、図4に示すごとく、点火プラグ2は、絶縁碍子23及び頭部端子25の少なくとも一方に、基端側を向く環状のプラグ肩部26を有する。本形態においては、プラグ肩部26は、絶縁碍子23の基端面に設けられている。
図2に示すごとく、段差部322はプラグ肩部26に当接している。ジョイント部32の先端とハウジング24の基端との間には隙間Cが形成されている。
なお、本明細書において、軸方向において、点火コイル3に対して点火プラグ2が配置される側を先端側、その反対側を基端側という。
ジョイント部32は、段差部322の基端側に、頭部端子25の側面に接触する頭部接触面323を有する。
点火プラグ2は、図3に示すごとく、ハウジング24の先端から突出すると共に内側へ屈曲した接地電極22を有する。接地電極22は、中心電極21との間に火花放電ギャップを設けた状態で、対向配置されている。ハウジング24の外周面には、点火プラグ2をプラグホール41に固定するための取付ネジ部241が形成されている。また、取付ネジ部241の基端側に、工具を係合するための六角部242が形成されている。
ハウジング24の内側に保持された絶縁碍子23は、ハウジング24から基端側へ突出している。絶縁碍子23のうち、ハウジング24から基端側へ突出した部位を、碍子頭部231というものとする。碍子頭部231における、基端側の一部の外周面には、コルゲーション232が形成されている。そして、碍子頭部231から基端側に頭部端子25が突出している。図4に示すごとく、軸方向の基端側から見て、頭部端子25の外周側に、碍子頭部231の基端面が環状に露出している。この環状部分がプラグ肩部26となる。
図5、図6に示すごとく、点火コイル3は、コイル本体部31から突出した高圧タワー部310を有する。高圧タワー部310は、高電圧出力端子311を内側に保持している。高圧タワー部310内には、抵抗体312も配置されている。抵抗体312は、高電圧出力端子311と、ジョイント部32内の導通部材33との間に、介在する。導通部材33は、軸方向に弾性変形するスプリングからなる。
ジョイント部32の基端部は、高圧タワー部310に嵌合している。ジョイント部32は、ゴム製の筒状部材であり、弾性変形できるよう構成されている。ジョイント部32は、略円筒形状を有する。ジョイント部32の基端部には、環状の鍔部324が形成されている。鍔部324は、図1に示すごとく、プラグホール41の基端部に密着して、プラグホール41を塞ぐよう構成されている。
図6に示すごとく、ジョイント部32の先端部に、点火プラグ2の碍子頭部231を挿嵌させる先端嵌合部326が設けてある。先端嵌合部326の内側に、圧接内壁面321が形成されている。つまり、ジョイント部32における、圧接内壁面321の外側部分が、先端嵌合部326である。圧接内壁面321の基端側に、段差部322が形成され、段差部322の基端側に、頭部接触面323が形成されている。頭部接触面323の内径は、圧接内壁面321の内径よりも小さい。ジョイント部32において、先端嵌合部326は、径方向の肉厚が他の部位よりも薄くなっている。
図1に示すごとく、点火プラグ1は、その先端部が燃焼室42に露出するように、プラグホール41に装着されている。すなわち、中心電極21及び接地電極22が、燃焼室42に露出している。
プラグホール41には、点火コイル3のジョイント部32が挿入配置される。そして、ジョイント部32の先端嵌合部326が、点火プラグ2の碍子頭部231に嵌合し、導通部材33が頭部端子25に当接している。ジョイント部32の圧接内壁面321は、碍子頭部231の外周面に圧接している。
ここで、碍子頭部231には、コルゲーション232が形成されているが、このコルゲーション232の形成領域の全体を含む範囲にわたって、圧接内壁面321が碍子頭部231に対向配置されている。コルゲーション232の凹面に対しては、圧接内壁面321は、必ずしも圧接されていなくてもよい。なお、この部分が圧接されていない場合にも、圧接されていない部分が圧接内壁面321とジョイント部32との圧接部分の領域内に存在するときは、これらの部位も含めて、図1、図2に示す「圧接長さLp1」が規定される。
ジョイント部32の先端は、碍子頭部231の先端よりも、わずかに基端側に配置されている。すなわち、ジョイント部32の先端と、ハウジング24の基端との間には、わずかな隙間Cが形成されている。この隙間Cは、例えば、軸方向の距離が1~3mm程度とすることができる。本形態において、ジョイント部32の先端位置は、圧接内壁面321の先端位置と一致している。
図2に示すごとく、圧接内壁面321の基端にある段差部322は、プラグ肩部26に、軸方向から当接している。プラグ肩部26は、上述したように、絶縁碍子23の基端面、すなわち碍子頭部231の基端面に形成されている。図3、図4に示すごとく、碍子頭部231の基端面には、頭部端子25の一部である端子鍔部251が配置されている。この端子鍔部251の外周側における碍子頭部231の基端面が、本形態においては、プラグ肩部26となる。
図2に示すごとく、プラグ肩部26に、軸方向基端側から、段差部322が、その少なくとも内周側の一部において、当接している。段差部322の基端側に形成された頭部接触面323が頭部端子25の外周面に接触している。ここで、頭部接触面323は、特に頭部端子25に対して圧接されていなくてもよい。なお、頭部接触面323の先端側の一部は、端子鍔部251を逃がす逃がし部323aとなっている。頭部接触面323は、頭部端子25の外周面に接触している。
次に、本形態における点火装置1の組立方法につき、説明する。
まず、図8に示すごとく、プラグホール41に、点火プラグ2を装着する。点火プラグ2は、取付ネジ部241を、プラグホール41の雌ネジ部412に螺合することで、エンジンヘッド40に固定する。
次いで、図5に示す点火コイル3を、図1に示すごとく、エンジンヘッド40に装着する。このとき、ジョイント部32をプラグホール41に挿入すると共に、その先端嵌合部326を点火プラグ2に向って軸方向に押し込む。つまり、ジョイント部32の先端嵌合部326の内側に、点火プラグ2の碍子頭部231を圧入しながら、ジョイント部32を先端側へ押し込む。このとき、圧接内壁面321と碍子頭部231の外周面との圧接力に応じた挿入荷重によって、ジョイント部32は軸方向に弾性圧縮されることとなる。
すなわち、プラグホール41への装着前のジョイント部32は、図5に示すごとく、その全長La0が、プラグホール41への装着後の全長La1(図1参照)よりも長い。この全長La0のジョイント部32が、軸方向に圧縮変形して、全長La1となる。プラグホール41への装着前のジョイント部32は、図5に示すごとく、圧接内壁面321の長さLa0も、プラグホール41への装着後の長さ、すなわち圧接長さLp1(図1参照)よりも長い。この長さLp0の圧接内壁面321が、軸方向に圧縮変形して、長さLp1となる。
ジョイント部32の押込みは、ジョイント部32の段差部322がプラグ肩部26に当接するまで行う。この間において、先端嵌合部326が、挿入荷重に応じて軸方向に弾性圧縮される。すなわち、ジョイント部32の軸方向における圧接内壁面321の形成領域が、挿入荷重に応じて弾性圧縮される。
また、段差部322がプラグ肩部26に当接した状態から、さらに点火コイル3を、先端側へ押し込む。点火コイル3のコイル本体部31がプラグホール41の基端部における座面に当接するまで、ジョイント部32を先端側へ押し込む。このとき、ジョイント部32は、段差部322から基端側の部位が、弾性圧縮される。
そして、図示を省略する締結部材等によって、コイル本体部31をエンジンヘッド40に固定する。以上により、エンジンヘッド40に装着された点火プラグ2及び点火コイル3を有する点火装置1が得られる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記点火装置1において、点火コイル3のジョイント部32は、圧接内壁面321の基端側において先端側を向く環状の段差部322を有する。そして、段差部322はプラグ肩部26に当接している。これにより、ジョイント部32における圧接内壁面321と、絶縁碍子23の外周面との圧接部分の軸方向の長さ(すなわち、圧接長さLp1)のばらつきを抑制することができる。
すなわち、段差部322がプラグ肩部26に当接するまで、ジョイント部32を点火プラグ2側へ押し込んだとき、圧接内壁面321と絶縁碍子23の外周面との間の圧接力に応じた挿入荷重が、ジョイント部32に軸方向に作用する。これに伴い、弾性部材からなるジョイント部32は、軸方向に圧縮変形する。
ただし、段差部322とプラグ肩部26とが当接しており、この当接部分において、ジョイント部32と絶縁碍子23とが軸方向に位置決めされている。それゆえ、この段差部322から先端側の部分である先端嵌合部326の圧縮変形量のばらつきが、圧接長さLp1のばらつきに相当する。逆に言うと、ジョイント部32における段差部322よりも基端側の部分の圧縮変形量のばらつきは、圧接長さLp1のばらつきに影響しない。
先端嵌合部326の長さLp0、Lp1は、ジョイント部32の全長La0、La1に比べて大幅に短くすることができる。それゆえ、ジョイント部32における段差部322から先端側の部分の圧縮変形量(すなわち、Lp0-Lp1)も、大幅に低減することができ、ひいては、圧接長さLp1のばらつきを大幅に抑制することができる。
また、上記のような構成とすることで、ジョイント部32を構成する部品点数を低減することができる。それゆえ、点火コイル3の低コスト化を図ることができ、ひいては、低コストの点火装置1を得ることができる。
また、ジョイント部32は頭部接触面323を有する。これにより、プラグ肩部26の径方向における幅を大きくしやすくなる。それゆえ、段差部322とプラグ肩部26との当接幅を大きくすることができる。その結果、より確実に、段差部322をプラグ肩部26に当接させやすくなる。
本形態においては、プラグ肩部26は絶縁碍子23の基端部に形成されている。これにより段差部322が圧接される部位が絶縁碍子23の一部となるため、頭部端子25とハウジング24との間の絶縁性を一層向上させることができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、ジョイント部と点火プラグとの圧接部における絶縁シール性を確保しやすい、低コストの点火装置を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図9に示すごとく、プラグ肩部26を、頭部端子25に形成された部位とした、点火装置1の形態である。
特に、本形態においては、頭部端子25の端子鍔部251の基端面を、プラグ肩部26としている。すなわち、上述したように、点火プラグ2の頭部端子25には、外周側に突出した端子鍔部251が形成されている。端子鍔部251は、先端面を、絶縁碍子23の基端面に当接させている。そして、端子鍔部251の基端面に、ジョイント部32の段差部322が当接している。つまり、端子鍔部251の基端面が、段差部322と当接するプラグ肩部26となっている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においては、当接する段差部322からの荷重を受けるプラグ肩部26を、金属製の頭部端子25の一部としている。そのため、ジョイント部32の組付け時において、点火プラグ2に損傷を与えるおそれを低減することができる。つまり、段差部322から直接、絶縁碍子23に荷重をかからないようにすることができる。これにより、セラミック製の絶縁碍子23の角部等に欠けが生じるなどの懸念を抑制しやすくなる。。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態は、図10に示すごとく、絶縁碍子23にコルゲーションを設けていない、点火プラグ2を用いた点火装置1の形態である。
実施形態1の点火装置1においては、図2、図3に示すごとく、絶縁碍子23にコルゲーション232を設けた点火プラグ1を用いているが、本形態においては、絶縁碍子23にコルゲーションを設けていない。そして、図10に示すごとく、碍子頭部231の外周面は、その軸方向の略全長にわたり、円柱の外周面となっている。ただし、絶縁碍子23の基端部の外周面は、基端側へ向かって直径が小さくなるテーパ部233となっている。
絶縁碍子23の基端面に、プラグ肩部26が形成されている。このプラグ肩部26にジョイント部32の段差部322が当接している。また、頭部端子25の基端面には、凹部252が形成されている。この凹部252に、導通部材33の先端部が配置されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本形態においても、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態の点火装置1においては、図11に示すごとく、ジョイント部32が、互いの軸方向が互いに傾斜している基端側部分32Bと先端側部分32Tとを有する状態にて内燃機関に取り付けてある。
すなわち、本形態においては、プラグホール41の軸方向が、途中で屈曲している。そして、その屈曲したプラグホール41に沿って、ジョイント部32が途中で屈曲した形状を有する。プラグホール41に配置されたジョイント部32は、互いの軸方向が互いに傾斜した基端側部分32Bと先端側部分32Tとを有する。
プラグホール41は、屈曲部411と、屈曲部よりも基端側の基端側孔部41Bと、屈曲部よりも先端側の先端側孔部41Tとを有する。先端側孔部41Tに、点火プラグ2が配置されている。そして、ジョイント部32は、プラグホール41における、先端側孔部41Tと基端側孔部41Bとにわたって配置されている。それゆえ、屈曲したプラグホール41に沿って、ジョイント部32は、屈曲している。
なお、ジョイント部32は、プラグホール41への装着前の状態においては、屈曲しておらず、装着時にプラグホール41に沿って屈曲するものとすることができる。ただし、ジョイント部32は、プラグホール41への装着前の状態においても屈曲しているものとすることもできる。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
上述のように、ジョイント部32は、全体が弾性部材によって構成されている。それゆえ、プラグホール41が屈曲しているような場合にも、ジョイント部32を、プラグホール41に沿った形状に屈曲させて、装着することができる。そして、ジョイント部32を弾性部材によって構成した場合に生じる上述の課題に対して、段差部322をプラグ肩部26に当接させた構成を採ることで、効果的に課題を解決することができる。つまり、基端側部分32Bの軸方向と、先端側部分32Tの軸方向とが互いに傾斜するように、ジョイント部32を屈曲させるような場合においても、効果的に、ジョイント部32と点火プラグ2との圧接部における絶縁シール性を確保しやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(比較形態)
本比較形態は、図12に示すごとく、点火コイル93のジョイント部32の段差部322が、プラグ肩部26に当接していない、点火装置9の形態である。
この場合においては、ジョイント部32を点火プラグ2へ向かって押し込む際に、段差部322がプラグ肩部26に当接しない。それゆえ、ジョイント部32の全体の圧縮変形量δ9のばらつきが、そのまま圧接長さLa1のばらつきとなる。
そして、ジョイント部32の挿入荷重は、ジョイント部32全体に略均等に作用することとなる。つまり、ジョイント部32の圧接内壁面321と絶縁碍子23の外周面との間の摩擦力に起因する挿入荷重によって、ジョイント部32の全体が圧縮変形することとなる。そうすると、挿入荷重のばらつきに応じて、ジョイント部32の圧縮変形量のばらつきも大きくなりやすい。つまり、圧接内壁面321と、絶縁碍子23の外周面との圧接部分の軸方向の長さ(すなわち、圧接長さLp1)のばらつきが大きくなりやすい。
一般に、均質であると共に正確な円筒形の弾性体の、軸方向の圧縮変形量δは、下記式(1)にて算出される。
δ=FL/(ES) ・・・(1)
ここで、Fは軸方向の圧縮力、Lは円筒の軸方向長さ、Eは弾性体の弾性率、Sは弾性体の軸方向に直交する断面の断面積である。
上述のように、点火プラグ2に組み付けられる際のジョイント部32を、上記の弾性体として、各パラメータを当てはめて、ジョイント部32の圧縮変形量δ9を近似的に算出する。この場合、上記式(1)において、Fには挿入荷重を代入し、Lには圧縮前のジョイント部32の軸方向の全長La0(図13参照)を代入することとなる。
そうすると、比較形態においては、挿入荷重によるジョイント部32の圧縮変形量δ9は、δ9≒FLa0/(ES)となり、ジョイント部32の軸方向の全長La0に概略比例することとなる。そして、この圧縮変形量δ9のばらつきが、そのまま圧接長さLa1のばらつきにもなる。
これに対して、実施形態1においては、挿入荷重による先端嵌合部326の圧縮変形量δ1のばらつきが、圧接長さLa1のばらつきとなる。それゆえ、上記式(1)において、Lには、先端嵌合部326の軸方向長さLp0を代入することとなる。なぜならば、上述のように、ジョイント部32における段差部322よりも基端側の部分は、圧縮変形後の寸法が固定されるからである。そうすると、実施形態1における先端嵌合部326の圧縮変形量δ1は、δ1≒FLp0/(ES)となる。
上述のように、Lp0は、ジョイント部32の全長La0に比べて大幅に小さくできる。したがって、実施形態1における圧縮変形量δ1は、比較形態における圧縮変形量δ9に対して、極めて小さくできる。そうすると、圧縮変形量δ1のばらつきも、大きく低減することができ、圧接長さLp1のばらつきを抑制することができる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、点火コイルの形状についても、実施形態に示したものに限定されるものではなく、コイル本体部とジョイント部との連結位置等は、種々変更し得る。
1 点火装置
2 点火プラグ
21 中心電極
23絶縁碍子
24 ハウジング
3 点火コイル
31 コイル本体部
32 ジョイント部
321 圧接内壁面
322 段差部

Claims (5)

  1. 内燃機関に装着された点火プラグ(2)と、該点火プラグに高電圧を供給する点火コイル(3)とを有する、内燃機関用の点火装置(1)であって、
    上記点火プラグは、中心電極(21)と、該中心電極を内側に保持する絶縁碍子(23)と、該絶縁碍子を内側に保持するハウジング(24)と、上記絶縁碍子の内側に保持されると共に上記絶縁碍子の基端側へ突出した頭部端子(25)と、を有し、
    上記点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部(31)と、上記コイル本体部の高電圧出力端子(311)と上記点火プラグの上記頭部端子とを導通させる導通部材(33)を内側に設けたジョイント部(32)と、を有し、
    上記ジョイント部は、弾性部材からなる筒状体であると共に、先端側において上記点火プラグの上記絶縁碍子の外周面に圧接される圧接内壁面(321)と、該圧接内壁面の基端側において先端側を向く環状の段差部(322)と、を有し、
    上記点火プラグは、上記絶縁碍子及び上記頭部端子の少なくとも一方に、基端側を向く環状のプラグ肩部(26)を有し、
    上記段差部は上記プラグ肩部に当接し、上記ジョイント部の先端と上記ハウジングの基端との間には隙間(C)が形成されており、
    上記ジョイント部は、上記段差部の基端側に、上記頭部端子の側面に接触する頭部接触面(323)を有する、内燃機関用の点火装置。
  2. 上記プラグ肩部は、上記頭部端子に形成されている、請求項1に記載の内燃機関用の点火装置。
  3. 内燃機関に装着された点火プラグ(2)と、該点火プラグに高電圧を供給する点火コイル(3)とを有する、内燃機関用の点火装置(1)であって、
    上記点火プラグは、中心電極(21)と、該中心電極を内側に保持する絶縁碍子(23)と、該絶縁碍子を内側に保持するハウジング(24)と、上記絶縁碍子の内側に保持されると共に上記絶縁碍子の基端側へ突出した頭部端子(25)と、を有し、
    上記点火コイルは、一次コイル及び二次コイルを備えたコイル本体部(31)と、上記コイル本体部の高電圧出力端子(311)と上記点火プラグの上記頭部端子とを導通させる導通部材(33)を内側に設けたジョイント部(32)と、を有し、
    上記ジョイント部は、弾性部材からなる筒状体であると共に、先端側において上記点火プラグの上記絶縁碍子の外周面に圧接される圧接内壁面(321)と、該圧接内壁面の基端側において先端側を向く環状の段差部(322)と、を有し、
    上記点火プラグは、上記絶縁碍子及び上記頭部端子の少なくとも一方に、基端側を向く環状のプラグ肩部(26)を有し、
    上記段差部は上記プラグ肩部に当接し、上記ジョイント部の先端と上記ハウジングの基端との間には隙間(C)が形成されており、
    上記プラグ肩部は、上記頭部端子に形成されている、内燃機関用の点火装置。
  4. 上記ジョイント部は、互いの軸方向が互いに傾斜している基端側部分(32B)と先端側部分(32T)とを有する状態にて上記内燃機関に取り付けてある、請求項1~3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火装置。
  5. 上記プラグ肩部は、上記絶縁碍子の基端部に形成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火装置。
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