JP5530396B2 - ゴム部材並びにプラグキャップ及び点火用装置 - Google Patents

ゴム部材並びにプラグキャップ及び点火用装置 Download PDF

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本発明は、点火プラグに取付けられるゴム部材に関する。
点火プラグは、混合気等への着火に用いられ、軸孔を有する絶縁体と、軸孔の先端側に挿通される中心電極と、軸孔の後端側に挿通され、自身の後端部が絶縁体の後端から露出する端子電極と、絶縁体の外周に設けられる主体金具と、主体金具の先端部に固定された接地電極とを備えている。また、点火プラグにおいては、電圧の印加により中心電極と接地電極との間に形成された火花放電間隙にて火花放電を生じさせることで、混合気等に対する着火がなされる。
ところで、点火プラグに対する電圧印加のために、端子電極のうち絶縁体の後端から露出する頭部には、プラグキャップや点火コイル、プラグコード等が接続される。そして、プラグキャップ等のうち点火プラグと接続される側の端部には、筒状のゴム部材が設けられることがある(例えば、特許文献1等参照)。当該ゴム部材は、プラグキャップ等を点火プラグに取付けたときに、自身の内周面が、絶縁体のうち端子電極の頭部と主体金具との間に位置する部位(「後端側胴部」と称す)の外周面に接触するように構成されている。ゴム部材が絶縁体に接触することで、絶縁体(後端側胴部)の表面を這った端子電極からの電流のリークを抑制できるようになっている。
特開平11−176555号公報
ところで、二輪車用エンジン等に取付けられた点火プラグにおいては、絶縁体の後端側胴部がプラグホールやケース等の内部に配置されることなく、外部に露出した状態で配置されることがある。このような場合には、後端側胴部に対して水滴や粉塵等が付着しやすく、ひいては後端側胴部の絶縁性が低下しやすい。そのため、上記技術では、端子電極からの電流のリークを十分に抑制することができないおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、後端側胴部に対する水滴等の付着を効果的に抑制することができ、後端側胴部の少なくとも一部が外部に露出する点火プラグであっても、電流のリークをより確実に防止することができるゴム部材、並びに、当該ゴム部材を有するプラグキャップ及び点火用装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のゴム部材は、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の後端側に挿設され、前記絶縁体の後端から頭部が露出する端子電極と、
前記絶縁体の外周に設けられるとともに、自身の後端部が前記頭部よりも前記軸線方向先端側に位置し、自身の外周面に断面多角形状の工具係合部を有する主体金具とを備え、
燃焼装置に取付けられたときに、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間の部位の少なくとも一部が外部に露出する点火プラグに取付けられるゴム部材であって、
自身の一端部に前記点火プラグに取付けられたときに前記工具係合部の少なくとも一部が挿通される被挿通部を有し、
前記被挿通部のうち前記工具係合部が内周に配置される部位の少なくとも一部の内径は、前記軸線と直交する断面において、前記軸線を中心とし、かつ、前記工具係合部のうち最も径方向外側に位置する部位を通過する仮想円の直径よりも小さく、
前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着する絶縁体接触部を備え、
前記絶縁体接触部の外径は、前記被挿通部の内径よりも大きいことを特徴とする。
構成2.本構成のゴム部材は、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の後端側に挿設され、前記絶縁体の後端から頭部が露出する端子電極と、
前記絶縁体の外周に設けられるとともに、自身の後端部が前記頭部よりも前記軸線方向先端側に位置し、自身の外周面に断面多角形状の工具係合部を有する主体金具とを備え、
燃焼装置に取付けられたときに、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間の部位の少なくとも一部が外部に露出する点火プラグに取付けられるゴム部材であって、
自身の一端部に前記点火プラグに取付けられたときに前記工具係合部の少なくとも一部が挿通される被挿通部を有し、
前記被挿通部のうち前記工具係合部が内周に配置される部位の少なくとも一部の内径は、前記軸線と直交する断面において、前記軸線を中心とし、かつ、前記工具係合部のうち最も径方向外側に位置する部位を通過する仮想円の直径よりも小さく、かつ、前記工具係合部の少なくとも一部と前記被挿通部の内周面との間に隙間を有することを特徴とする。
構成3.本構成のゴム部材は、上記構成2において、
前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着する絶縁体接触部を備え、
前記絶縁体接触部の外径は、前記被挿通部の内径よりも大きいことを特徴とする。
上記構成1,2,3によれば、ゴム部材の被挿通部に対して主体金具に設けられた工具係合部の少なくとも一部が挿通されるとともに、被挿通部のうち工具係合部が挿通される部位の内径が前記仮想円の直径よりも小さくされている。すなわち、被挿通部に対して工具係合部の少なくとも一部が圧入され、被挿通部と工具係合部との間の隙間が十分に小さくなるように構成されている。従って、絶縁体のうち端子電極の頭部と主体金具との間の部位(後端側胴部)に対する水滴や粉塵等の付着を効果的に抑制することができ、後端側胴部の絶縁性低下をより確実に防止することができる。その結果、端子電極からの電流のリークをより確実に防止することができ、ひいて点火プラグに対するより確実な電力供給を実現することができる。
尚、絶縁体接触部の外径を被挿通部の内径以下とする場合には、工具係合部と被挿通部との間に、両者を連接するための連接部を設ける必要があるが、連接部を設けると、上述の通り、ゴム部材の撓み変形が生じやすくなってしまうおそれがある。
この点、上記構成1、3によれば、絶縁体接触部の外径が被挿通部の内径よりも大きくなるように構成されている。従って、連接部を設けることなく、絶縁体接触部の一端部外周側から被挿通部が延びるようにゴム部材を構成することができ、また、連接部を設ける場合であっても、その径方向外側に向けた突出量を十分に小さくすることができる。その結果、点火プラグへの取付時におけるゴム部材の撓み変形を抑制することができ、上記構成1等による作用効果をより確実に発揮させることができる。
尚、ゴム部材の他端部には、プラグキャップや点火コイル、プラグコード等の点火プラグの端子電極に電圧を印加するための電圧印加用部品が取付けられる。そのため、電圧印加用部品の存在により、ゴム部材の他端側開口からゴム部材の内部に対する水滴や粉塵等の侵入は抑制されることとなる。
構成.本構成のゴム部材は、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着することを特徴とする。
上記構成によれば、ゴム部材は、絶縁体の後端側胴部の少なくとも一部に対して全周に亘って密着するように構成されている。これにより、絶縁体(後端側胴部)の表面を這った端子電極からの電流のリークをより一層確実に防止することができる。
構成.本構成のゴム部材は、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記主体金具の後端部に設けられた径方向内側に屈曲する加締め部により前記絶縁体と前記主体金具とが固定されており、
前記被挿通部の内径は、前記加締め部の外径よりも大きいことを特徴とする。
上記構成によれば、一般に工具係合部よりも後端側に設けられる加締め部の外径よりも被挿通部の内径が大きくされている。従って、被挿通部に対して工具係合部を容易に挿入することができる。
構成.本構成のゴム部材は、上記構成1乃至のいずれかにおいて、前記点火プラグに取付けられたとき、前記被挿通部の一端が、前記工具係合部の前記軸線方向中心よりも前記軸線方向先端側に至ることを特徴とする。
上記構成によれば、ゴム部材を点火プラグに取付けたときに、被挿通部の一端が工具係合部の軸線方向中心よりも軸線方向先端側に位置するように構成されている。換言すれば、ゴム部材を点火プラグに取付けたとき、工具係合部の軸線方向における半分以上が被挿通部に圧入されるように構成されている。従って、絶縁体の後端側胴部に対する水滴や粉塵等の付着を一層効果的に抑制することができ、耐リーク性の更なる向上を図ることができる。
構成.本構成のゴム部材は、上記構成1乃至のいずれかにおいて、前記点火プラグに取付けられたとき、前記被挿通部の一端が、前記工具係合部よりも前記軸線方向先端側に至ることを特徴とする。
上記構成によれば、ゴム部材を点火プラグに取付けたとき、工具係合部の全体が被挿通部に圧入されるように構成されている。これにより、絶縁体の後端側胴部に対する水滴等の付着を極めて効果的に抑制することができ、耐リーク性をより一層向上させることができる。
構成.本構成のゴム部材は、上記構成1乃至のいずれかにおいて、前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着する絶縁体接触部を備え、
前記絶縁体接触部の肉厚は、前記被挿通部の肉厚よりも大きいことを特徴とする。
一般に工具係合部の外径(前記仮想円の直径)は後端側胴部の外径よりも大きい。従って、後端側胴部に密着する絶縁体接触部の肉厚を、工具係合部が挿通される被挿通部の肉厚と同等以下とした場合には、比較的小径の絶縁体接触部と比較的大径の被挿通部との間に、両者を連接するための例えば鍔状をなす連接部を設ける必要がある。しかしながら、この場合には、ゴム部材を点火プラグに取付ける際に、絶縁体接触部と連接部との境界部分を起点としてゴム部材(連接部)が他端側(軸線方向後端側)に向けて撓みやすくなってしまう。ゴム部材が撓み変形してしまうと、被挿通部に対する工具係合部の挿通量が減少してしまい、耐リーク性の向上効果が十分に発揮されないおそれがある。
この点、上記構成によれば、絶縁体接触部の肉厚が被挿通部の肉厚よりも大きくされている。従って、連接部を設けることなく、絶縁体接触部の一端部外周側から被挿通部が延びるようにゴム部材を構成することができる。また、連接部を設ける場合であっても、その径方向外側に向けた突出量を十分に小さくすることができる。その結果、点火プラグへの取付時におけるゴム部材の撓み変形を抑制することができ、ひいては上記構成1等による作用効果をより確実に発揮させることができる。
構成.本構成のゴム部材は、上記構成1乃至のいずれかにおいて、前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着する絶縁体接触部を備え、
前記点火プラグに取付けられたとき、前記被挿通部の内周面と前記点火プラグと前記絶縁体接触部とで空間が形成されることを特徴とする。
上記構成によれば、ゴム部材を点火プラグに取付けたときに、被挿通部の内周面と点火プラグと絶縁体接触部との間に空間が形成されるように構成されている。従って、仮に被挿通部内へと水滴が浸入した場合であっても、前記空間に水が貯留されることとなり、当該空間よりも他端側への水の浸入を抑制することができる。その結果、耐リーク性のより一層の向上を図ることができる。
尚、被挿通部の一端部の形状は特に限定されるものではないが、例えば、図9に示すように、ゴム部材24(被挿通部24A)の一端部内周に径方向内側に向けて延びる環状のリップ部24Rを設け、プラグキャップ1(ゴム部材24)が点火プラグ71に取付けられたときに、リップ部24Rが工具係合部84の軸線CL1方向先端側に位置する面に対して全周に亘って接触するように構成してもよい。この場合には、絶縁体72に対する水滴等の付着を一層抑制することができ、耐リーク性の更なる向上を図ることができる。
また、工具係合部に対する被挿通部の挿入容易性を高めるべく、次述する構成10を採用してもよい。
構成10.本構成のゴム部材は、上記構成1乃至のいずれかにおいて、前記被挿通部の一端内周面には、一端側に向けて内径の拡径する拡径部が設けられることを特徴とする。
上記構成10によれば、被挿通部の一端内周面に拡径部が設けられているため、被挿通部に対して工具係合部をより一層容易に挿通することができる。
構成11.本構成のゴム部材は、上記構成1乃至10のいずれかにおいて、前記被挿通部よりも他端側に設けられ、径方向内側に窪んだ環状の凹部を備え、
前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って前記凹部に対応する内周面が接触することを特徴とする。
上記構成11によれば、ゴム部材の作製に要する材料コストの低減を図りつつ、上記構成2等と同様の作用効果を実現することができる。
構成12.本構成のプラグキャップは、上記構成1乃至11のいずれかに記載のゴム部材を備えることを特徴とする。
上記構成12によれば、基本的には上記構成等と同様の作用効果が奏されることとなる。
構成13.本構成の点火用装置は、上記構成1乃至11のいずれかに記載のゴム部材と、
前記ゴム部材が取付けられる点火プラグとを備えることを特徴とする。
上記構成13によれば、基本的には上記構成1等と同様の作用効果が奏されることとなる。
点火用装置等の構成を示す一部破断正面図である。 点火プラグの構成を示す一部破断正面図である。 仮想円の直径を示す図1のJ−J線断面図である。 加締め部の外径等を示す図1のK−K線断面図である。 (a),(b)は、別の実施形態における被挿通部の構成を示す一部破断拡大正面図である。 (a),(b)は、別の実施形態における被挿通部の内周形状を示す拡大断面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す一部破断拡大正面図である。 ゴム部材の構成例を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す拡大正面図である。 別の実施形態におけるゴム部材の構成を示す一部破断拡大正面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、点火用装置101は、点火プラグ71と、ゴム部材3を有するプラグキャップ1とを備えている。
点火プラグ71は、図2に示すように、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子72、これを保持する筒状の主体金具73などから構成されるものである。尚、図2では、点火プラグ71の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側を点火プラグ71の先端側、上側を後端側として説明する。
絶縁碍子72は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、軸線CL1に沿って延びる軸孔74が貫通形成されている。また、軸孔74の先端側には中心電極75が挿設されており、中心電極75の先端部分は絶縁碍子72の先端から突出している。
加えて、軸孔74の後端側には、棒状の端子電極76が挿入、固定されている。端子電極76は、比較的小径の挿通部76Aと、当該挿通部76Aの後端側に形成された比較的大径の頭部76Bとを備えており、挿通部76Aが前記軸孔74に挿通される一方で、頭部76Bが絶縁碍子72の後端から露出している。
さらに、軸孔74の中心電極75と端子電極76との間には、円柱状の抵抗体77が配設されている。当該抵抗体77の両端部は、導電性のガラスシール層78,79を介して、中心電極75と端子電極76とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、主体金具73は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面には点火プラグ71を内燃機関や燃料電池改質器等の燃焼装置に取付けるためのねじ部(雄ねじ部)80が形成されている。また、ねじ部80の後端側には座部81が外周側に向けて突出形成されており、ねじ部80後端のねじ首82にはリング状のガスケット83が嵌め込まれている。さらに、主体金具73の後端側には、主体金具73を燃焼装置に取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部84が設けられている。また、主体金具73の後端部には、径方向内側に向けて屈曲する加締め部85が設けられている。尚、主体金具73の後端は、端子電極76の頭部76Bよりも軸線CL1方向先端側に配置されており、絶縁碍子72のうち頭部76Bと主体金具73との間の部位は、主体金具73内に配置されることなく、外部に露出している(以下において、絶縁碍子72のうち頭部76Bと主体金具73との間に位置する部位を「後端側胴部72A」と称す)。
さらに、主体金具73の内周面には、絶縁碍子72を係止するためのテーパ状の段部86が設けられている。そして、絶縁碍子72は、主体金具73の後端側から先端側に向かって挿入され、自身の外周に形成された段差部分が主体金具73の段部86に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部85を形成することによって主体金具73に固定されている。尚、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具73と絶縁碍子72との間に環状のリング部材87,88が介在され、リング部材87,88間には滑石(タルク)89の粉末が充填されている。
また、主体金具73の先端面には、自身の略中間部分にて曲げ返されて、その先端側側面が中心電極75の先端部と対向する接地電極90が接合されている。そして、中心電極75の先端部と接地電極90の先端部との間には、火花放電間隙91が形成されている。
さらに、上述した点火プラグ1は、図1に示すように、燃焼装置ENに形成された取付孔HOに前記ねじ部80が螺合されることで燃焼装置ENに取付けられており、絶縁碍子72の後端側胴部72Aが外部に露出した状態とされている。尚、「外部に露出する」とあるのは、燃焼装置に設けられ得る筒状のプラグホールや所定のケースなどの内部に、絶縁碍子72の後端側胴部72Aが配置されていないことをいい、後端側胴部72Aに対して水滴や粉塵等が付着しやすい状態であることを意味する。
プラグキャップ1は、屈曲形状のターミナルボディ2、ターミナルボディ2の一端部に取付けられたゴム部材3、及び、ターミナルボディ2の他端部に取付けられたコード側部材4などから構成されるものである。
前記ターミナルボディ2は、筒状をなし、耐熱性及び耐電圧性に優れる樹脂(例えば、フェノール樹脂)により形成されている。また、ターミナルボディ2の内部には、貫通孔5が形成されており、貫通孔5の一端側には、点火プラグ71が挿通される筒状の第1挿通部5Aが形成されている。一方で、貫通孔5の他端側には、図示しない点火コイルやディストリビュータから延びるプラグコード(図示せず)が挿通される筒状の第2挿通部5Bが形成されている。
さらに、前記貫通孔5内には、点火プラグ71及びプラグコードを電気的に接続するための電気的接続部6が設けられている。当該電気的接続部6は、コネクタ金具7、抵抗体8、コンタクトスプリング9、及び、コード取付ねじ10が直列的に接続されることで構成されている。
コネクタ金具7は、有底円筒状をなす導電性金属(例えば、真鍮)により形成されており、その一部が前記第1挿通部5A内に配置されている。加えて、コネクタ金具7の外周には、環状のコネクタスプリング7Aが取付けられている。プラグキャップ1を点火プラグ71に接続した際には、前記コネクタスプリング7Aから点火プラグ71の端子電極76に対して径方向内側に向けた締付力が加わることとなり、その結果、コネクタ金具7を点火プラグ71に対して安定した状態で接続できるようになっている。
前記抵抗体8は、略円柱状をなすとともに、導電性セラミックから形成されており、所定の電気抵抗(例えば、5kΩ)を有している。また、抵抗体8の両端部には、金属製のコンタクトキャップ11,12が配設されており、コンタクトキャップ11を介して、抵抗体8とコネクタ金具7とが電気的に接続されている。
加えて、前記コンタクトスプリング9は、導電性金属(例えば、ステンレス)により形成されており、一端部が前記コンタクトキャップ12に接触している一方で、他端部がコード側取付ねじ10に接触している。コンタクトスプリング9により耐振動性が高まることとなり、コネクタ金具7からコード取付ねじ10までの間が安定した状態で電気的に接続されるようになっている。
前記コード取付ねじ10は、導電性金属(例えば、真鍮)により形成され、木ねじ形状とされている。また、コード取付ねじ10のねじ形状部分は、前記第2挿通部5Bに向けて突き出して配置されている。そして、プラグコードを接続する際には、プラグコードの端部を第2挿通部5Bに挿通しつつ、プラグコードの端部をコード取付ねじ10にねじ込むことで、プラグコード内の導線とコード取付ねじ10とが電気的に接続されるようになっている。尚、コード取付ねじ10の基端部外周には、円環状をなす2枚のワッシャー13,14が嵌め込まれている。当該ワッシャー13,14により、コード取付ねじ10はターミナルボディ2に固定されるとともに、プラグコードを接続する際などにおける、コード取付ねじ10の倒れが防止されるようになっている。
また、ターミナルボディ2の一端部外周には、外周側に突出する鍔状の一端側突部15が形成されており、ターミナルボディ2の他端部外周には、外周側に突出する鍔状の他端側突部16が形成されている。
加えて、前記コード側部材4は、所定のゴム(例えば、EPDMゴム)により筒状に形成されている。コード側部材4は、大径部4Aと、当該大径部4Aよりも他端側に形成され、大径部4Aよりも小径の小径部4Bとを備えており、大径部4Aの内周面には、凹状をなす環状の溝部4Cが形成されている。コード側部材4は、ターミナルボディ2の他端側突部16が溝部4Cに係止されるとともに、前記大径部4A内にターミナルボディ2の他端部が挿入されることで、ターミナルボディ2の他端部に取付けられている。
次いで、本発明の特徴部分であるゴム部材3について説明する。
ゴム部材3は、所定の絶縁性ゴム(例えば、シリコーンゴムやフッ素ゴム、EPDMゴム等)により筒状に形成されており、自身の長手方向に沿って略一定の外径を有するように構成されている。また、ゴム部材3は、自身の一端部に円筒状の被挿通部3Aを備えている。
被挿通部3Aは、プラグキャップ1(ゴム部材3)が点火プラグ71に取り付けられたときに、点火プラグ71の工具係合部84のうち少なくとも一部が挿通される部位である。本実施形態では、プラグキャップ1(ゴム部材3)が点火プラグ71に取付けられたとき、被挿通部3Aの一端3Eが、工具係合部84よりも軸線CL1方向先端側に至るように構成されている。すなわち、プラグキャップ1(ゴム部材3)が点火プラグ71に取付けられたとき、工具係合部84の全体が被挿通部3Aに対して挿通されるように構成されている。
加えて、被挿通部3Aのうち工具係合部84が内周に配置される部位の少なくとも一部の内径DX(図4参照)は、軸線CL1と直交する断面において、軸線CL1を中心とし、かつ、工具係合部84のうち最も径方向外側に位置する部位を通過する仮想円V1の直径D1(図3参照)よりも小さくされている。従って、プラグキャップ1(ゴム部材3)が点火プラグ71に取付けられたとき、工具係合部84は被挿通部3Aに対して圧入され、被挿通部3Aと工具係合部84との間の隙間が十分に小さくなるように構成されている。
さらに、被挿通部3Aの内径DXは、図4に示すように、点火プラグ71の前記加締め部85の最大外径D2よりも大きくされている。
図1に戻り、ゴム部材3は、自身の内周部分に、径方向内側に向けて膨出する環状の絶縁体接触部3Bを備えている。絶縁体接触部3Bは、その内径が絶縁碍子72の後端側胴部72Aの外径よりも若干小さくなるように構成されており、プラグキャップ1(ゴム部材3)が点火プラグ71に取付けられたとき、絶縁碍子72の後端側胴部72Aの少なくとも一部に対して全周に亘って密着するようになっている。
さらに、軸線CL1方向に沿った絶縁体接触部3Bの幅は比較的小さくされており、その結果、プラグキャップ1(ゴム部材3)が点火プラグ71に取付けられたとき、被挿通部3Aの内周面と点火プラグ71の外周面と絶縁体接触部3Bとの間に環状の空間SPが形成されるようになっている。また、軸線CL1方向に沿った絶縁体接触部3Bから主体金具73の後端までの間の距離LSは所定範囲内(例えば、3mm以下)となるように構成されている。すなわち、本実施形態では、プラグキャップ1(ゴム部材3)が点火プラグ71に取付けられたとき、主体金具73の後端部に絶縁体接触部3Bが接触しないように構成されているが、主体金具73の後端部に絶縁体接触部3Bが接触してもよい。
併せて、絶縁体接触部3Bは、その径方向に沿った肉厚が被挿通部3Aの径方向に沿った肉厚よりも大きくなるように構成されており、また、その外径が被挿通部3Aの内径よりも大きくなるように構成されている。すなわち、絶縁体接触部3Bの一端部外周側から軸線CL1方向先端側に向けて被挿通部3Aが延びるようにゴム部材3が構成されている。
さらに、被挿通部3Aの一端内周面には、一端側に向けて拡径するテーパ状の拡径部3Tが形成されている。
加えて、ゴム部材3のうち絶縁体接触部3Bよりも他端側の部位は、その内径が絶縁体接触部3Bの内径よりも大きくされており、当該部位の内周には環状の溝部3Cが形成されている。そして、ゴム部材3は、溝部3Cに対して前記一端側突部15が係止されつつ、ゴム部材3のうち絶縁体接触部3Bよりも他端側の部位にターミナルボディ2の一端部が嵌合されることで、ターミナルボディ2の一端部に取付けられている。尚、本実施形態においては、ターミナルボディ2の一端面が絶縁体接触部3Bに対して接触している。そのため、プラグキャップ1(ゴム部材3)を点火プラグ71に取付ける際に、絶縁体接触部3Bが他端側に向けて撓み変形してしまうという事態がより確実に防止できるようになっており、ひいては絶縁体接触部3Bから絶縁碍子72(後端側胴部72B)に対する圧接力や絶縁体接触部3Bと絶縁碍子72(後端側胴部72B)との接触面積が減少しないように構成されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、被挿通部3Aに対して工具係合部84が圧入され、被挿通部3Aと工具係合部84との間の隙間が十分に小さくなるように構成されている。従って、後端側胴部72Aに対する水滴や粉塵等の付着を効果的に抑制することができ、後端側胴部72Aの絶縁性低下をより確実に防止することができる。その結果、端子電極76からの電流のリークをより確実に防止することができ、ひいて点火プラグ71に対するより確実な電力供給を実現することができる。
加えて、ゴム部材3に設けられた絶縁体接触部3Bが、後端側胴部72Aの少なくとも一部に対して全周に亘って密着するように構成されている。これにより、端子電極76からの電流のリークをより一層確実に防止することができる。
さらに、絶縁体接触部3Bの肉厚が被挿通部3Aの肉厚よりも大きくされるとともに、絶縁体接触部3Bの外径が被挿通部3Aの内径よりも大きくされ、絶縁体接触部3Bの一端部外周側から被挿通部3Aが延びるようにゴム部材3が構成されている。従って、点火プラグ71への取付時におけるゴム部材3の撓み変形を抑制することができ、被挿通部3Aに対して工具係合部84をより確実に挿通することができる。
併せて、プラグキャップ1(ゴム部材3)を点火プラグ71に取付けたときに、被挿通部3Aの内周面と点火プラグ71の外周面と絶縁体接触部3Bとの間に空間SPが形成されるように構成されている。従って、仮に被挿通部3A内へと水滴が浸入した場合であっても、前記空間SPに水が貯留されることとなり、当該空間SPよりも他端側への水の浸入を抑制することができる。その結果、耐リーク性のより一層の向上を図ることができる。さらに、絶縁体接触部3Bが主体金具73の後端部と接触しないため、被挿通部3Aに対して工具係合部84をより確実に、かつ、より安定した状態で挿通することができる。
また、本実施形態においては、加締め部85の外径D2よりも被挿通部3Aの内径DXが大きくされるとともに、被挿通部3Aの一端内周面に拡径部3Tが設けられている。従って、被挿通部3Aに対して工具係合部84を極めて容易に挿入することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、被挿通部3Aの一端3Eが、工具係合部84よりも軸線CL1方向先端側に至るように構成されているが、被挿通部3Aの一端は、少なくとも工具係合部84の後端よりも軸線CL1方向先端側に配置されていればよい。従って、例えば、図5(a)に示すように、被挿通部3Aの一端3Eが、軸線CL1方向における工具係合部84の中心と工具係合部84の後端との間の範囲に至るように構成してもよいし、図5(b)に示すように、被挿通部3Aの一端3Eが、軸線CL1方向における工具係合部84の中心と工具係合部84の先端との間の範囲に至るように構成してもよい。
(b)上記実施形態では、被挿通部3Aは円筒状をなしており、軸線CL1と直交する断面において、被挿通部3Aの内周面の外形線は円形とされているが、被挿通部の内周面の外形線が五角形以上の多角形状をなすように構成してもよい。従って、例えば、図6(a)に示すように、十二角形状(六角形や二十四角形、三十六角形等でもよい)をなすように被挿通部21Aの内周面を形成してもよいし、図6(b)に示すように、凸部及び凹部を交互に備えたBi−HEX形状(12ポイント形状)をなすように被挿通部22Aの内周面を形成してもよい。この場合には、プラグキャップ1(ゴム部材3)を点火プラグ71に取付けたときに、被挿通部21A,22Aと工具係合部84との間に形成される隙間を一層小さくすることができ、絶縁碍子72に対する水滴等の付着を一層効果的に抑制することができる。尚、被挿通部の内周面の外形線が多角形状をなす場合、「被挿通部の内径」とあるのは、図6(a),(b)に示すように、被挿通部21A,22Aの中心軸(本別例では、軸線CL1と一致する)と直交する断面において、前記中心軸を中心とし、かつ、被挿通部21A,22Aの内周面のうち最も径方向外側に位置する部位を通る仮想円V2,V3の内径をいう。
(c)上記実施形態において、絶縁体接触部3Bよりも他端側の部位は、その内径が絶縁体接触部3Bの内径よりも大きくなるように構成されており、前記他端側の部位は、絶縁碍子72に接触しないように構成されている。これに対して、図7に示すように、ゴム部材23のうち、その他端から被挿通部23Aまでの間の全域を比較的内径の小さい絶縁体接触部23Bとし、後端側胴部72Aに対する絶縁体接触部23Bの接触面積を増大させることとしてもよい。この場合には、耐リーク性をより一層向上させることができる。尚、ターミナルボディ2に対するゴム部材23の取付は、例えば、ゴム部材23の他端面に環状の穴部23Cを設けた上で、当該穴部23Cにターミナルボディ2の一端部を挿入することにより行うことができる。
(d)上記実施形態では、ゴム部材3の一端内周面に拡径部3Tが設けられているが、図8に示すように、拡径部3Tを設けることなく構成してもよい。
(e)上記実施形態において、絶縁体接触部3Bは、その肉厚が被挿通部3Aの肉厚よりも大きく、その外径が被挿通部3Aの内径よりも大きくなるように構成されている。これに対して、図10に示すように、絶縁体接触部25Bの肉厚を被挿通部25Aの肉厚と略等しくするとともに、絶縁体接触部25Bの外径が被挿通部25Aの内径以下となるように構成してもよい。すなわち、被挿通部25Aよりも他端側に径方向内側に窪んだ凹部25Hを設け、ゴム部材25が点火プラグ71に取付けられたときに、当該凹部25Hに対応する内周面(つまり絶縁体接触部25Bの内周面)が絶縁碍子72の後端側胴部72Aに接触するように構成してもよい。この場合には、耐リーク性の向上という作用効果を十分に維持しつつ、ゴム部材25の作製に要する材料コストを低減することができる。尚、点火プラグ71への取付時におけるゴム部材25の撓み変形を抑制するために、絶縁体接触部25Bと被挿通部25Aとを連接する連接部25Dの外径が一端側に向けて緩やかに変化するように構成することが好ましい。
(f)上記実施形態において、ゴム部材3の外径は、その長手方向に沿って略一定となるように構成されているが、被挿通部や絶縁体接触部の肉厚を調整したり、ゴム部材に外観上の変化を与えたりするために、図11及び図12に示すように、ゴム部材26,27の外径がその長手方向に沿って変化するように構成してもよい。
(g)上記実施形態では、プラグキャップ1(ゴム部材3)が点火プラグ71に取付けられたとき、環状の空間SPが形成されるように構成されているが、図13に示すように、絶縁体接触部28Bが主体金具73の頭部76B側を向く外周面(加締め部85の外周面)に対してほぼ接触するようにゴム部材28を形成してもよい。
また、図14に示すように、ゴム部材29の被挿通部29Aの外周に、環状の突条部29Pを設けたり、図15に示すように、被挿通部30Aの外周に、ゴム部材30の長手方向に沿って延びる突条部30Pを周方向に沿って間欠的に複数設けたりしてもよい。この場合には、被挿通部29A,30Aの強度を向上させることができ、工具係合部84に対する被挿通部29A,30Aの圧接力をより向上させることができる。その結果、絶縁碍子72(後端側胴部72)に対する水滴等の付着をより一層確実に防止することができ、耐リーク性をより一層向上させることができる。
(h)上記実施形態では特に記載していないが、燃焼装置ENに対して点火プラグ71を水平や鉛直方向に対して斜めに取付ける場合には、図16に示すように、主体金具73や絶縁体接触部31Bの間に形成された空間SPと外部とを連通する連通孔31Hを設け、連通孔31Hを通して空間SPに侵入した水滴等を外部へと排出可能に構成してもよい。この場合には、絶縁体接触部31Bよりも後端側に対する水滴等の侵入をより効果的に防止することができる。
(i)上記実施形態では、ターミナルボディ2の一端部を覆うようにしてゴム部材3が取付けられているが、ターミナルボディ2の全周を覆うようにゴム部材を設けることとしてもよい。すなわち、ゴムモールドタイプのプラグキャップに本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(j)上記実施形態では、コネクタ金具7やコンタクトスプリング9等により電気的接続部6が構成されているが、電気的接続部は点火プラグ及びプラグコード間を電気的に接続できるものであればよく、その構成は、上記実施形態で示すものに限定されるものではない。
(k)上記実施形態において、プラグキャップ1(ターミナルボディ2)は略直角に屈曲する形状とされているが、プラグキャップの形状は特に限定されるものではない。従って、プラグキャップが直線状であってもよいし、プラグキャップが屈曲するものの、その屈曲角度が鈍角や鋭角であってもよい。
(l)上記実施形態では、ターミナルボディ2を形成する樹脂としてフェノール樹脂が例示されているが、ターミナルボディ2を形成する樹脂はこれに限定されるものではない。従って、例えば、不飽和ポリエステル樹脂等を用いることとしてもよい。また、ターミナルボディ2を形成する樹脂としては、熱硬化性樹脂が好適に用いられるが、耐熱性に優れた樹脂であればよく、所定の耐熱性を有する熱可塑性樹脂(例えば、PPS樹脂等)を用いることも可能である。
(m)上記実施形態では、ゴム部材3を形成するゴムとしてシリコーンゴム等が例示されているが、ゴム部材3を形成するゴムはこれに限定されるものではない。従って、例えば、EPDMゴムやアクリルゴム等、燃焼装置ENの発熱に対して十分な耐熱性を有するゴムを用いて、ゴム部材3を形成することとしてもよい。
(n)上記実施形態において、ゴム部材3はプラグキャップ1に適用されているが、ゴム部材3は、点火プラグ71と電気的に接続される様々な部品(例えば、点火コイルや、ハイテンションコード、プラグコード等)に適用することができる。従って、例えば、点火コイルやプラグコードのうち点火プラグと接続される側の端部に、ゴム部材を設けることとしてもよい。この場合においても、絶縁碍子72(後端側胴部72)に対する水滴等の付着を抑制することができ、耐リーク性を高めることができる。
(o)上記実施形態における点火プラグ71の構成は例示であって、点火プラグの構成は特に限定されるものではない。従って、例えば、工具係合部84を、Bi−HEX(12ポイント)形状〔ISO22977:2005(E)〕等としてもよい。
1…プラグキャップ、3…ゴム部材、3A…被挿通部、3B…絶縁体接触部、3T…拡径部、25H…凹部、71…点火プラグ、72…絶縁碍子(絶縁体)、73…主体金具、76…端子電極、76B…頭部、84…工具係合部、85…加締め部、101…点火用装置、CL1…軸線、EN…燃焼装置、SP…空間。

Claims (13)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
    前記軸孔の後端側に挿設され、前記絶縁体の後端から頭部が露出する端子電極と、
    前記絶縁体の外周に設けられるとともに、自身の後端部が前記頭部よりも前記軸線方向先端側に位置し、自身の外周面に断面多角形状の工具係合部を有する主体金具とを備え、
    燃焼装置に取付けられたときに、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間の部位の少なくとも一部が外部に露出する点火プラグに取付けられるゴム部材であって、
    自身の一端部に前記点火プラグに取付けられたときに前記工具係合部の少なくとも一部が挿通される被挿通部を有し、
    前記被挿通部のうち前記工具係合部が内周に配置される部位の少なくとも一部の内径は、前記軸線と直交する断面において、前記軸線を中心とし、かつ、前記工具係合部のうち最も径方向外側に位置する部位を通過する仮想円の直径よりも小さく、
    前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着する絶縁体接触部を備え、
    前記絶縁体接触部の外径は、前記被挿通部の内径よりも大きいことを特徴とするゴム部材。
  2. 軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
    前記軸孔の後端側に挿設され、前記絶縁体の後端から頭部が露出する端子電極と、
    前記絶縁体の外周に設けられるとともに、自身の後端部が前記頭部よりも前記軸線方向先端側に位置し、自身の外周面に断面多角形状の工具係合部を有する主体金具とを備え、
    燃焼装置に取付けられたときに、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間の部位の少なくとも一部が外部に露出する点火プラグに取付けられるゴム部材であって、
    自身の一端部に前記点火プラグに取付けられたときに前記工具係合部の少なくとも一部が挿通される被挿通部を有し、
    前記被挿通部のうち前記工具係合部が内周に配置される部位の少なくとも一部の内径は、前記軸線と直交する断面において、前記軸線を中心とし、かつ、前記工具係合部のうち最も径方向外側に位置する部位を通過する仮想円の直径よりも小さく、かつ、前記工具係合部の少なくとも一部と前記被挿通部の内周面との間に隙間を有することを特徴とするゴム部材。
  3. 前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着する絶縁体接触部を備え、
    前記絶縁体接触部の外径は、前記被挿通部の内径よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のゴム部材。
  4. 前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゴム部材。
  5. 前記主体金具の後端部に設けられた径方向内側に屈曲する加締め部により前記絶縁体と前記主体金具とが固定されており、
    前記被挿通部の内径は、前記加締め部の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゴム部材。
  6. 前記点火プラグに取付けられたとき、前記被挿通部の一端が、前記工具係合部の前記軸線方向中心よりも前記軸線方向先端側に至ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のゴム部材。
  7. 前記点火プラグに取付けられたとき、前記被挿通部の一端が、前記工具係合部よりも前記軸線方向先端側に至ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のゴム部材。
  8. 前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着する絶縁体接触部を備え、
    前記絶縁体接触部の肉厚は、前記被挿通部の肉厚よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のゴム部材。
  9. 前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って密着する絶縁体接触部を備え、
    前記点火プラグに取付けられたとき、前記被挿通部の内周面と前記点火プラグと前記絶縁体接触部とで空間が形成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のゴム部材。
  10. 前記被挿通部の一端内周面には、一端側に向けて内径の拡径する拡径部が設けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のゴム部材。
  11. 前記被挿通部よりも他端側に設けられ、径方向内側に窪んだ環状の凹部を備え、
    前記点火プラグに取付けられたとき、前記絶縁体のうち前記頭部と前記主体金具との間に位置する部位の少なくとも一部に対して全周に亘って前記凹部に対応する内周面が接触することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のゴム部材。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のゴム部材を備えることを特徴とするプラグキャップ。
  13. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のゴム部材と、
    前記ゴム部材が取付けられる点火プラグとを備えることを特徴とする点火用装置。
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