JP5816142B2 - 嵌合部材及びプラグキャップ並びに点火プラグユニット - Google Patents

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Description

本発明は、点火プラグの端子電極が嵌合される嵌合部材、及び、嵌合部材を有するプラグキャップ、並びに、点火プラグと嵌合部材とを有する点火プラグユニットに関する。
点火プラグは、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、自身の後端部が絶縁体の後端から突出した状態で前記軸孔に挿通される端子電極とを備えている。そして、点火プラグは、プラグキャップやプラグコード等を介して所定の電源からの電力が投入されることで、自身の先端部において火花放電等を生じさせることができるようになっている。
また、プラグキャップやプラグコード等は、端子電極の後端部が嵌合される嵌合部材を備えている。嵌合部材は、端子電極の後端部が挿通される筒状部と、筒状部の外周に設けられ、自身の一部が筒状部の内周に突出するスプリング部とを有している。スプリング部は、少なくとも筒状部の内周に突出する部位が径方向に沿って弾性変形可能とされており、端子電極の後端部が筒状部へと挿通された際には、スプリング部が端子電極へと圧接し、スプリング部及び筒状部により端子電極が挟持される(例えば、特許文献1等参照)。
特開2010−198766号公報
ところで近年では、内燃機関の高性能化等により、内燃機関の動作などに伴い発生する振動がより一層大きなものとなっており、嵌合部材へと振動が加わった際に、端子電極からの嵌合部材の脱落が一層生じやすくなっている。そこで、嵌合部材の脱落をより確実に防止するために、スプリング部から端子電極へと加わる圧力をより増大させ、スプリング部及び筒状部によって端子電極をより強固に保持することが考えられる。しかしながら、スプリング部から端子電極へと加わる圧力を増大させると、振動により端子電極が磨耗しやすくなってしまい、磨耗による金属粉が生じやすくなってしまう。そして、絶縁体の表面に金属粉が付着してしまうと、絶縁体の表面を伝わった電流のリークひいては点火プラグにおける失火を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、端子電極からの嵌合部材の脱落をより確実に防止しつつ、端子電極の磨耗を効果的に抑制することができる嵌合部材、及び、嵌合部材を備えてなるプラグキャップ、並びに、点火プラグと嵌合部材とを有する点火プラグユニットを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成の嵌合部材は、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、前記軸孔の後端部に挿通され自身の後端部が前記絶縁体の後端から突出する端子電極とを有し、前記端子電極の後端部に前記軸線方向先端側に向けて外径が小さくなる縮径部が形成された点火プラグに対して、
前記端子電極の後端部が嵌合されることにより接続される嵌合部材であって、
少なくとも先端側に開口部を有し、当該開口部から前記端子電極の後端部が挿通される筒状部と、
前記筒状部の内周から突出するとともに径方向に沿って弾性変形可能であり、前記端子電極の後端部が前記筒状部に挿通された状態において、前記縮径部に接するスプリング部とを有し、
前記端子電極の後端部が前記筒状部に挿通された状態において、少なくとも2つ以上のスプリング部が前記縮径部に接することを特徴とする。
上記構成1によれば、端子電極の後端部が筒状部に挿通された状態において、端子電極の縮径部に対してスプリング部が接触するように構成されている。従って、嵌合部材から端子電極の後端部をより抜けにくくすることができる。さらに、上記構成1によれば、縮径部に対して2つ以上のスプリング部が接するように構成されている。そのため、スプリング部から端子電極に加わる保持力を十分に大きなものとすることができ、嵌合部材によって端子電極の後端部をより強固に保持することができる。その結果、端子電極からの嵌合部材の脱落をより確実に防止することができる。
加えて、上記構成1によれば、2つ以上のスプリング部が縮径部に接するため、スプリング部から縮径部に加わる圧力を分散させることができる。従って、縮径部の磨耗を効果的に抑制することができ、金属粉の発生をより確実に抑制することができる。その結果、電流のリークやこれに伴う失火をより確実に防止することができる。
尚、それぞれが1つのスプリング部を有する複数のスプリング部構成体を筒状部に設け、端子電極の後端部が筒状部に挿通された際に、各スプリング部構成体のスプリング部が縮径部に接するように構成してもよい。また、複数のスプリング部を有する1つ又は複数のスプリング部構成体を筒状部に設け、端子電極の後端部が筒状部に挿通された際に、前記スプリング部構成体が具備する複数のスプリング部が縮径部に接するように構成してもよい。尚、前者の場合において、前記スプリング部構成体は、例えば、周方向の一部に開口を有する環状部材により構成することができる。また、後者の場合において、前記スプリング部構成体は、例えば、螺旋状の線材から構成することができる。
構成2.本構成の嵌合部材は、上記構成1において、少なくとも2つ以上の前記スプリング部は互いに接する、又は、間隙を隔てて配置されることを特徴とする。
スプリング部を複数設けるにあたっては、スプリング部同士の間に、筒状部の一部やその他の部材を配置する(すなわち、スプリング部を互いに接しない構成とし、間隔を隔てることなく、筒状部等を介して配置する)ことが考えられる。しかしながら、この場合には、嵌合部材に対して振動が加わった際に、スプリング部同士の間に配置された筒状部等において、破損が生じてしまうおそれがある。
この点、上記構成2によれば、スプリング部は互いに接する、又は、間隔を隔てて配置されており、スプリング部同士の間に筒状部等が配置されないように構成されている。従って、振動による筒状部等の破損をより確実に防止することができる。
構成3.本構成の嵌合部材は、上記構成1又は2において、前記筒状部から前記端子電極の後端部を抜き外す際に、少なくとも2つ以上の前記スプリング部は互いに接触可能とされることを特徴とする。
筒状部から端子電極の後端部を抜き外すためには、スプリング部を拡径する必要があるところ、上記構成3によれば、スプリング部を拡径する際に、スプリング部同士の間で摩擦力を生じさせることができたり、スプリング部の外周にその他のスプリング部が位置することでスプリング部の拡径を規制することができたりする。従って、筒状部から端子電極の後端部が抜けてしまうことを非常に効果的に防止することができ、端子電極からの嵌合部材の脱落をより一層確実に防止することができる。
構成4.本構成の嵌合部材は、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記複数のスプリング部は、それぞれ別体であることを特徴とする。
上記構成4によれば、スプリング部がそれぞれ別体とされているため、筒状部に対するスプリング部の位置合わせが容易となり、筒状部に対してスプリング部をより確実に一定の位置に配置することができる。従って、端子電極の後端部が筒状部に挿通された際に、縮径部に対してスプリング部をより確実に接触させることができる。
また、上記構成4によれば、各スプリング部の線径(断面積)を比較的容易に異なるものとすることができる。そのため、隣接する2つのスプリング部を設けるとともに、後端側に位置するスプリング部の線径を、先端側に位置するスプリング部の線径よりも大きくすることが比較的容易に可能となる。2つのスプリング部を隣接させるとともに、後端側に位置するスプリング部の線径を、先端側に位置するスプリング部の線径よりも大きくすることで、筒状部から端子電極の後端部を抜き外す際に、後端側に位置するスプリング部の内周面の広範囲に対して、先端側に位置するスプリング部の外周面を接触させることができる。その結果、端子電極から嵌合部材が外れてしまうことを一層効果的に防止できる。
構成5.本構成のプラグキャップは、上記構成1乃至4のいずれかに記載の嵌合部材を備えることを特徴とする。
上記構成5によれば、基本的には上記構成1等と同様の作用効果が奏される。
構成6.本構成の点火プラグユニットは、上記構成1乃至4のいずれかに記載の嵌合部材と、
自身の端子電極の後端部が前記嵌合部材に嵌合されることで、前記嵌合部材と接続された点火プラグとを備えることを特徴とする。
上記構成6によれば、基本的には上記構成1等と同様の作用効果が奏される。
(a)は、プラグキャップの断面図であり、(b)は、プラグキャップの正面図である。 端子電極の後端部が挿通された嵌合部材を示す一部破断拡大正面図である。 筒状部から端子電極の後端部を抜き外す際におけるスプリング部等を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるスプリング部の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態における筒状部等の構成を示す一部破断拡大正面図である。 別の実施形態におけるスプリング部の構成を示す一部破断拡大正面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1(a)は、プラグキャップ1の断面図であり、図1(b)は、プラグキャップ1の正面図である。
プラグキャップ1は、屈曲形状をなすターミナルボディ2、ターミナルボディ2の一端側に取付けられたプラグ側ゴム部材3、及び、ターミナルボディ2の他端側に取付けられたコード側ゴム部材4などから構成されるものである。
前記ターミナルボディ2は、筒状をなし、耐熱性及び耐電圧性に優れる樹脂(例えば、不飽和ポリエステル樹脂など)により形成されている。また、ターミナルボディ2は、略中間部分において鋭角状に屈曲されており、第1中心軸L1に沿って延びる比較的大径の第1ボディ構成部21と、第1中心軸L1と交差する第2中心軸L2に沿って延び、第1ボディ構成部21よりも小径の第2ボディ構成部22とから構成されている。
さらに、ターミナルボディ2の内部には、第1中心軸L1に沿って延びる第1軸孔51と、第2中心軸L2に沿って延びる第2軸孔52とからなる軸孔5が形成されている。第1軸孔51には、点火プラグの端子電極や絶縁体が挿通される筒状の第1挿通部53が形成されている。一方で、第2軸孔52には、図示しない点火コイルやディストリビュータから延びるプラグコード(図示せず)が挿通される筒状の第2挿通部54が形成されている。
加えて、ターミナルボディ2の一端側には、外周側に突出し、第1中心軸L1を中心とする環状をなす係止部23が形成されている。
前記プラグ側ゴム部材3は、所定のゴム(例えば、シリコーンゴムやEPDMゴム等)により筒状に形成されており、比較的小径の小径部31と、当該小径部31よりも大径の大径部32とを備えている。
前記小径部31は、その内径が点火プラグの絶縁碍子の後端部の外径よりも若干小さくなるように構成されており、小径部31の内周面には、径方向内側に向けて突出形成された環状の突条部31Pが設けられている。そして、点火プラグにプラグキャップ1が接続された際には、小径部31が点火プラグの絶縁体により押し広げられるとともに、前記絶縁体の外周面に対して前記突条部31Pが密着し、その結果、第1挿通部53内への水の浸入が防止される。
また、前記大径部32は、前記小径部31の他端側に形成されるとともに、大径部32の内周面には、凹状をなす環状の被係止部33が形成されている。プラグ側ゴム部材3は、大径部32内にターミナルボディ2の一端部が嵌合されるとともに、被係止部33に対して前記係止部23が係止されることで、ターミナルボディ2の一端部に取付けられている。
前記コード側ゴム部材4は、所定のゴム(例えば、シリコーンゴムやEPDMゴム等)により形成されており、第2中心軸L2に沿って延びる筒状をなしている。また、コード側ゴム部材4は、比較的小径の小径部41と、当該小径部41よりも一端側に形成され、小径部41よりも大径の大径部42とを備えている。さらに、小径部41の内周面には、径方向内側に向けて突出形成された環状の突条部41Pが複数設けられている。そして、プラグコードがプラグキャップ1に接続された際には、小径部41がプラグコードにより押し広げられるとともに、プラグコードの外周面に対して前記突条部41Pが密着する。その結果、第2挿通部54内への水の浸入が防止される。
また、コード側ゴム部材4は、前記大径部42内にターミナルボディ2の他端部が嵌合されることで、ターミナルボディ2の他端部に取付けられている。尚、大径部42の内周面及びターミナルボディ2の他端側外周面は広範囲に亘って面接触するようになっている。そのため、大径部42及びターミナルボディ2間において大きな摩擦力を生じさせることができ、ターミナルボディ2からのコード側ゴム部材4の抜けを防止できるようになっている。尚、ターミナルボディ2の他端側に、外周側に突出する係止部を設けるとともに、大径部42の内周に凹状の被係止部を設け、前記被係止部に前記係止部を係止することで、コード側ゴム部材4の抜け防止を図ることとしてもよい。
さらに、前記軸孔5内には、前記点火プラグ及びプラグコードを電気的に接続するための電気的接続部6が設けられている。当該電気的接続部6は、コード取付ねじ7、抵抗体8、コンタクトスプリング9、及び、嵌合部材10が直列的に接続されることで構成されている。
コード取付ねじ7は、導電性金属(例えば、真鍮)により形成されており、第2中心軸L2に沿って延びる木ねじ形状とされている。また、コード取付ねじ7のねじ形状部分は、前記第2挿通部54に向けて突き出して配置されている。そして、プラグコードを接続する際には、プラグコードの端部を第2挿通部54に挿通しつつ、プラグコードの端部をコード取付ねじ7にねじ込むことで、プラグコード内の導線とコード取付ねじ7とが電気的に接続されるようになっている。尚、コード取付ねじ7の基端部外周には、円環状をなす2枚のワッシャー61,62が嵌め込まれている。当該ワッシャー61,62により、コード取付ねじ7がターミナルボディ2に固定されるとともに、プラグコードを接続する際などにおけるコード取付ねじ7の倒れが防止されるようになっている。
前記抵抗体8は、円柱状をなすとともに、導電性セラミックから形成されており、所定の電気抵抗(例えば、5kΩ)を有している。また、抵抗体8の両端部には、有底筒状をなす金属製のコンタクトキャップ63,64が配設されており、コンタクトキャップ63を介して、抵抗体8とコード取付ねじ7とが電気的に接続されている。
前記コンタクトスプリング9は、導電性金属(例えば、ステンレス)からなる金属線が螺旋状に巻回されてなり、一方の端部が前記コンタクトキャップ64を介して抵抗体8に接触しており、他方の端部が嵌合部材10に接触している。コンタクトスプリング9により耐振動性が高まることとなり、コード取付ねじ7から嵌合部材10までの間が安定した状態で電気的に接続されるようになっている。
嵌合部材10は、導電性金属(例えば、真鍮)により有底円筒状に形成されており、第1軸孔51内に配置されている。加えて、嵌合部材10は、その一端側に位置する円筒状の筒状部11と、当該筒状部11よりも小径であり、内部が中実とされた円柱状の柱状部12とを備えている。そして、ターミナルボディ2の一端側内周面により形成された、第1中心軸L1に沿って一定の内径を有する環状の被取付部24に対して、筒状部11が嵌入されることで、嵌合部材10がターミナルボディ2に固着されている。
また、筒状部11は、図2(尚、図2では、図示の便宜上、ターミナルボディ2等を不図示とし、点火プラグ100の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側を点火プラグ100の先端側、上側を後端側とする)に示すように、点火プラグ100が取付けられる部位である。尚、点火プラグ100は、軸線CL1方向に延びる軸孔104を有する絶縁体102と、前記軸孔104の後端部に挿通され自身の後端部が絶縁体102の後端から突出する端子電極106とを有し、端子電極106の後端部に軸線CL1方向先端側に向けて外径が小さくなる縮径部107が形成されている。また、嵌合部材10と、端子電極106の後端部が嵌合部材10に嵌合されることにより、嵌合部材10に接続された点火プラグ100とによって、点火プラグユニット110が構成されている。
筒状部11は、その先端側に開口部11Aを有しており、点火プラグ100が取付けられる際には、前記開口部11Aから端子電極106の後端部が挿通される。また、筒状部11の外周には、筒状部11に対する端子電極106の挿通方向に沿って並んで設けられた複数(本実施形態では、2つ)の第1スプリング部構成体13及び第2スプリング部構成体14が設けられている。
両スプリング部構成体13,14は、それぞれ別体であり、所定の金属(例えば、ピアノ線等)によって形成されている。また、両スプリング部構成体13,14は、同一の断面積を有する断面円形状をなすとともに、直棒状の部分と、当該直棒状部分の両端を接続する湾曲状の部分とを備えている(すなわち、略D字状をなしている)。さらに、第1スプリング部構成体13は、筒状部11の外周に設けられた貫通孔11Bを通って、筒状部11の内周に突出する第1スプリング部13A(本実施形態では、前記直棒状部分により構成される)を備えている。併せて、第2スプリング部構成体14は、前記貫通孔11Bを通って筒状部11の内周に突出し、前記第1スプリング部13Aよりも先端側に位置する第2スプリング部14A(前記直棒状部分により構成される)を備えている。尚、両スプリング部構成体13,14は、上述の通り別体であることから、両スプリング部13A,14Aも別体となっている。
加えて、両スプリング部構成体13,14は、周方向における一部に開口部を備えており、前記スプリング部13A,14Aは、筒状部11の径方向に沿って弾性変形可能に構成されている。そして、端子電極106の後端部が筒状部11に挿通された状態において、スプリング部13A,14Aの内周面が前記端子電極106に接することで、スプリング部13A,14Aの内周面と当該スプリング部13A,14Aの内周面に対向する筒状部11の内周面とにより、端子電極106が挟持される。これにより、嵌合部材10及び点火プラグ100(端子電極106)が安定した状態で接続されるようになっている。
さらに、本実施形態では、端子電極106の後端部が筒状部11に挿通された状態において、少なくとも2つ以上(本実施形態では、2つ)のスプリング部13A,14Aが前記縮径部107に接するように構成されている。
加えて、両スプリング部13A,14Aは、互いに接するように構成されており、両者の間に筒状部11等の部材が配置されないように構成されている。
併せて、筒状部11から端子電極106の後端部を抜き外す際に、両スプリング部13A,14Aが接触可能とされている。特に本実施形態では、図3に示すように、筒状部11から端子電極106を抜き外す際において、後端側に位置する第1スプリング部13Aが縮径部107から外れる一方で、先端側に位置する第2スプリング部14Aが縮径部107に接する状態となったときに、第2スプリング部14Aの外周面が、第1スプリング部13Aの内周面に接するように構成されている。尚、スプリング部13A,14Aが断面円形状をなし、かつ、スプリング部13A,14Aが縮径部107に接触した状態において互いに接する構成の場合、図2に示すように、スプリング部13A,14Aが縮径部107に接触した状態において、第1スプリング部13Aの中点CP1が、第2スプリング部14Aの中点CP2よりも外周側に位置するように構成することで、筒状部11から端子電極106の後端部を抜き外す際に、第1スプリング部13Aの内周面に第2スプリング部14Aの外周面を接触可能とすることができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、端子電極106の後端部が筒状部11に挿通された状態において、縮径部107に対してスプリング部13A,14Aが接触するように構成されている。従って、嵌合部材10から端子電極106の後端部をより抜けにくくすることができる。さらに、本実施形態では、縮径部107に対して2つ以上のスプリング部13A,14Aが接するように構成されている。そのため、スプリング部13A,14Aから端子電極106に加わる保持力を十分に大きなものとすることができ、嵌合部材10によって端子電極106の後端部をより強固に保持することができる。その結果、端子電極106からの嵌合部材10の脱落をより確実に防止することができる。
加えて、2つ以上のスプリング部13A,14Aが縮径部107に接するため、スプリング部13A,14Aから縮径部107に加わる圧力を分散させることができる。従って、縮径部107の磨耗を効果的に抑制することができ、金属粉の発生をより確実に抑制することができる。その結果、電流のリークやこれに伴う失火をより確実に防止することができる。
また、スプリング部13A,14Aは互いに接し、スプリング部13A,14A同士の間に筒状部11等が配置されないように構成されている。従って、振動による筒状部11等の破損をより確実に防止することができる。
さらに、筒状部11から端子電極106の後端部を抜き外す際に、スプリング部13A,14Aは互いに接触可能とされている。従って、筒状部11から端子電極106の後端部を抜き外す際に(スプリング部構成体13,14を拡径する際に)、スプリング部13A,14A同士の間で摩擦力を生じさせることができる。その結果、筒状部11から端子電極106の後端部が抜けてしまうことを非常に効果的に防止することができ、端子電極106からの嵌合部材10の脱落をより一層確実に防止することができる。
併せて、スプリング部13A,14A(スプリング部構成体13,14)がそれぞれ別体とされているため、筒状部11に対するスプリング部構成体13,14の位置合わせ、ひいては筒状部11に対するスプリング部13A,14Aの位置合わせが容易となり、筒状部11に対してスプリング部13A,14Aをより確実に一定の位置に配置することができる。従って、端子電極106の後端部が筒状部11に挿通された際に、縮径部107に対してスプリング部13A,14Aをより確実に接触させることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、それぞれが1つのスプリング部を有する複数のスプリング部構成体13,14が用いられているが、2つ以上のスプリング部を有する1つ又は複数のスプリング部構成体を用いることとしてもよい。尚、このような2つ以上のスプリング部を有するスプリング部構成体は、例えば、螺旋状に巻回された線材により構成することができる。また、この場合において、スプリング部は、前記線材のうち、筒状部11の内周から突出するとともに径方向に沿って弾性変形可能であり、端子電極106の後端部が筒状部11に挿通された状態において、縮径部107に接する部位となる。
(b)上記実施形態では、スプリング部13A,14Aが2つ設けられているが、スプリング部の数はこれに限定されるものではない。従って、例えば、図4に示すように、3つのスプリング部構成体15,16,17を設けることで、3つのスプリング部15A,16A,17Aを設けることとしてもよい。尚、3つ以上のスプリング部を設けた場合、端子電極106の後端部が筒状部11に挿通された状態において、少なくとも2つのスプリング部が縮径部107に接していればよい。
(c)上記実施形態において、両スプリング部13A,14Aは、互いに接するように構成されているが、両スプリング部13A,14Aを間隙を隔てて配置し、両スプリング13A,14Aの間に、筒状部11等の部材が配置されないように構成してもよい。
(d)上記実施形態では、両スプリング部13A,14A間に、筒状部11等の部材が配置されないように構成されているが、両スプリング部13A,14A間に、筒状部11等の部材を配置してもよい。従って、例えば、図5に示すように、両スプリング13A,14A間に、筒状部11の外周面に設けられた周方向に沿って延びる突状の環状部11Cを設けることとしてもよい。
(e)上記実施形態では、スプリング部13A,14Aの断面積が同一となるように構成されているが、スプリング部13A,14Aの断面積を異なるものとしてもよい。従って、例えば、図6に示すように、後端側に位置する第1スプリング部構成体18の線径を、先端側に位置する第2スプリング部構成体19の線径よりも大きくすることで、後端側に位置する第1スプリング部18Aの断面積を、先端側に位置する第2スプリング部19Aの断面積よりも大きくしてもよい。この場合には、端子電極106から嵌合部材10が外れてしまうことを一層効果的に防止できる。
(f)上記実施形態において、スプリング部構成体13,14は、直棒状の部分と、当該直棒状部分の両端を接続する湾曲状の部分とを備えているが、スプリング部構成体の形状は、これに限定されるものではない。従って、スプリング部構成体を、周方向に沿って延び、周方向の一部に開口を有する形状(いわゆるC字状)としてもよい。
(g)上記実施形態において、電気的接続部6は、抵抗体8やコンタクトスプリング9等を備えているが、電気的接続部は、嵌合部材10を具備し、点火プラグ及びプラグコード間を電気的に接続できるものであればよい。
(h)上記実施形態では、ターミナルボディ2を形成する樹脂として不飽和ポリエステル樹脂が例示されているが、ターミナルボディ2を形成する樹脂はこれに限定されるものではない。従って、例えば、フェノール樹脂等を用いることとしてもよい。また、ターミナルボディ2を形成する樹脂としては、熱硬化性樹脂が好適に用いられるが、耐熱性に優れた樹脂であればよく、所定の耐熱性を有する熱可塑性樹脂(例えば、PPS樹脂等)を用いることも可能である。
(i)上記実施形態では、プラグ側ゴム部材3やコード側ゴム部材4を形成するゴムとしてEPDMゴムやシリコーンゴムが例示されているが、プラグ側ゴム部材3等を形成するゴムはこれに限定されるものではない。従って、例えば、アクリルゴム等、内燃機関の発熱に対して十分な耐熱性を有するゴムを用いて、プラグ側ゴム部材3等を形成することとしてもよい。
(j)上記実施形態において、ターミナルボディ2は鋭角状に屈曲する形状とされているが、ターミナルボディ2の形状はこれに限定されるものではない。従って、例えば、ターミナルボディを屈曲させることなく、ストレート状としてもよい。また、ターミナルボディを直角に屈曲させることとしてもよいし、鈍角状に屈曲させることとしてもよい。
1…プラグキャップ、10…嵌合部材、11…筒状部、13A…第1スプリング部(スプリング部)、14A…第2スプリング部(スプリング部)、100…点火プラグ、102…絶縁体、104…軸孔、106…端子電極、107…縮径部、110…点火プラグユニット、CL1…軸線、CL2…(筒状部の)中心軸。

Claims (6)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、前記軸孔の後端部に挿通され自身の後端部が前記絶縁体の後端から突出する端子電極とを有し、前記端子電極の後端部に前記軸線方向先端側に向けて外径が小さくなる縮径部が形成された点火プラグに対して、
    前記端子電極の後端部が嵌合されることにより接続される嵌合部材であって、
    少なくとも先端側に開口部を有し、当該開口部から前記端子電極の後端部が挿通される筒状部と、
    前記筒状部の内周から突出するとともに径方向に沿って弾性変形可能であり、前記端子電極の後端部が前記筒状部に挿通された状態において、前記縮径部に接するスプリング部とを有し、
    前記端子電極の後端部が前記筒状部に挿通された状態において、少なくとも2つ以上のスプリング部が前記縮径部に接することを特徴とする嵌合部材。
  2. 少なくとも2つの前記スプリング部は互いに接する、又は、間隙を隔てて配置されることを特徴とする請求項1に記載の嵌合部材。
  3. 前記筒状部から前記端子電極の後端部を抜き外す際に、少なくとも2つ以上の前記スプリング部は互いに接触可能とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の嵌合部材。
  4. 前記複数のスプリング部は、それぞれ別体であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の嵌合部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の嵌合部材を備えるプラグキャップ。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の嵌合部材と、
    自身の端子電極の後端部が前記嵌合部材に嵌合されることで、前記嵌合部材と接続された点火プラグとを備える点火プラグユニット。
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